JP2001157962A - 研削装置 - Google Patents

研削装置

Info

Publication number
JP2001157962A
JP2001157962A JP34018599A JP34018599A JP2001157962A JP 2001157962 A JP2001157962 A JP 2001157962A JP 34018599 A JP34018599 A JP 34018599A JP 34018599 A JP34018599 A JP 34018599A JP 2001157962 A JP2001157962 A JP 2001157962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding
grinding wheel
work
contact
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34018599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3830703B2 (ja
Inventor
Yuichi Saito
雄一 斎藤
Shigeru Yanagihara
茂 柳原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippei Toyama Corp filed Critical Nippei Toyama Corp
Priority to JP34018599A priority Critical patent/JP3830703B2/ja
Publication of JP2001157962A publication Critical patent/JP2001157962A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3830703B2 publication Critical patent/JP3830703B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で精度良く砥石とカムシャフトと
の接触を検出して加工時間を短縮することができるよう
にする。 【解決手段】 カムシャフトWと砥石車12との接触が
振動センサ12により検出される。その振動センサ12
は、砥石車12及びカムカムシャフトWから離隔して配
置されている。加工時においては、ワークの回転を停止
した状態で、砥石台8をその砥石車12がワークWの被
研削面Wbに接触するまで高速の位置決め速度で前進さ
せる。そして、砥石車12とワークWの被研削面Wbと
の接触検出されると、位置決め速度から粗研削送り速度
となるように切り換えるとともに、ワークWを回転させ
てワークWの回転と砥石台8の進退移動とを同期制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、カム等
に代表される非円形ワークの加工に用いて好適な研削装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】カム研削盤のような非円形ワークの加工
を目的とした研削装置においては、位置決め,粗研削,
仕上げ,早戻しの順序に従ってワークに対して加工がな
される。具体的には、先ず、ワークの回転を停止させた
状態で、回転状態の砥石車をその研削面がワークに接触
する手前の位置まで砥石台を位置決めする。次いで、ワ
ークを回転させるとともに、砥石車がワークの輪郭の出
入りに従って往復動するようにワークの回転と砥石台の
進退移動とを同期制御する。この同期制御においては、
砥石台が位置決めが終了した位置からワークに対して予
め指定した切り込み速度にて接近移動し、研削加工が行
われる。
【0003】砥石車を空転させながら、砥石台をワーク
に近接させて、接触させる工程は、エアーカットと称さ
れ、このエアーカットは全体的な加工時間に与える影響
が大きい。つまり、エアーカットの途中で、砥石車が高
速の位置決め速度から低速の研削送りに切り替えられる
ため、研削送りの距離が大きくなると、実際に加工しな
い研削送り時間が長くなり結果的に加工時間が長くな
る。特に、カム素材は鋳造品であることが多く、その外
周面には比較的大きな凹凸が形成されている。従って、
その凹凸を見越して、研削送りへの切り替え点を手前側
に設定すると、エアーカット時間が著しく長くなること
になる。このため、エアーカットに要する時間を短縮す
るようにした提案が各種なされている。
【0004】すなわち、特開平7−186042号公報
には、砥石の接触検知装置が提案されている。この砥石
の接触検知装置は、静電容量測定装置により砥石とワー
クとの距離に応じた静電容量値を測定し、得られた静電
容量値により砥石とワークとの距離及び接触の有無を検
知する。
【0005】また、特開平6−114693号公報の接
触検知装置のように砥石車に接触するセンサを設けて砥
石とワークとの接触を検出する接触検知装置も提案され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
構成においては、砥石及びワークに対して電気的な接続
を確保する必要があるため、構成が複雑となる。しか
も、外乱要因により静電容量が変動するため、精度良く
砥石とワークとの接触を検出することができない問題点
を有する。また、後者の接触検知装置においては、セン
サが早期に摩耗して耐久性に乏しい問題点がある。
【0007】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、簡単な構成で確実に砥石とワークとの接
触を検出して加工時間を短縮することができる研削装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、非円形ワークを回転
可能に支持するワーク支持台と、そのワーク支持台に支
持されたワークに対して近接離間可能な砥石車と、前記
砥石車を備えた砥石台の研削送りを行わせる送り手段
と、前記ワーク及び砥石車から離隔した位置に配置さ
れ、ワークと砥石車との接触による状態変化を検出する
検出手段と、前記検出手段による検出結果に応じて砥石
台の研削送り速度が変更されて砥石台が位置決め速度か
ら研削送り速度に移行するように前記送り手段の動作を
制御するとともに、ワークの回転と砥石台の送り方向と
が同期するように制御する制御手段とを備えたことを要
旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記検出手段が砥石車を支持する砥石台に設けら
れていることを要旨とする。請求項3に記載の発明で
は、請求項1において、前記検出手段がワークを支持す
るワーク支持台に設けられていることを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれかにおいて、前記検出手段が装置の振動の変化
を直接的に検出することを要旨とする。請求項5に記載
の発明では、請求項1において、前記検出手段がワーク
を回転するモータと砥石車を回転するモータと砥石台を
移動するモータのいずれか一つのモータ電流の変化を検
出することを要旨とする。
【0011】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のいずれかにおいて、制御手段は、砥石車と研削液との
接触による状態変化を無視することを要旨とする。請求
項7に記載の発明では、請求項1〜6のいずれかにおい
て、前記制御手段は、前記検出手段による検出前におい
てワークの回転と砥石台の送り方向とが同期するように
制御することを要旨とする。
【0012】請求項8に記載の発明では、請求項1〜7
のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記検出手段に
よる検出前においてワークの同径部が砥石車に対向した
状態でワークが一定角度内を往復回転するように制御す
ることを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、この
発明がカム研削盤に適用された第1の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0014】図1及び図2に示すように、ワーク支持台
1は基台2の一側上面に図示しない水平方向(図中矢印
Zにて示す)へ移動可能に支持されている。主軸台3
は、ワーク支持台1の上面に配設され、ワークとしての
カムシャフトWの一端を着脱可能に支持するためのため
の主軸4及び主軸4を回転させるためのサーボモータよ
りなる主軸用モータ5を備えている。ワークとしてのカ
ムシャフトWには複数の非円形カムWaが軸線方向へ所
定の間隔で形成され、これらカムWaの外周面が被研削
面Wbとなっている。
【0015】心押台6は、主軸4との間隔を調整自在に
ワーク支持台1の上面に配設され、カムシャフトWが主
軸4とこの心押台6との間においてZ方向へ延びるよう
に回転可能にかつ着脱可能に支持される。そして、カム
シャフトWは、この支持状態で主軸用モータ5の駆動に
伴い、所定の方向に回転される。エンコーダ7は、主軸
用モータ5に取り付けられ、このエンコーダ7において
発生した検出信号が後述する制御装置18に供給され
る。
【0016】砥石台8は、基台2上にカムシャフトWの
軸線と直交する水平方向(図中矢印Xにて示す)へ移動
可能に支持されている。送り手段としてのサーボモータ
よりなる移動用モータ9は、基台2の側部に取り付けら
れ、この移動用モータ9によりボールスクリュー10が
回転されて、砥石台8がカムシャフトWと近接または離
間する方向へ移動される。エンコーダ11は、移動用モ
ータ9に取り付けられ、このエンコーダ11において発
生した検出信号が後述する制御装置18に供給される。
【0017】砥石車12は、カムシャフトWと対向する
ように砥石台8の一端に支軸13により回転可能に支持
されている。砥石回転用モータ14は、砥石台8上に配
設され、この砥石回転用モータ14によりプーリ15,
16およびベルト17を介して砥石車12が一方向に回
転される。なお、砥石台8には、図示しない研削液の供
給機構が配設されており、カムシャフトWの被研削面W
b及び砥石車12の研削面に対して研削液が供給され
る。
【0018】カムシャフトWおよび砥石車12から離隔
するとともに、研削液がかからない位置において、砥石
台8の上面には、検出手段としての振動センサ19が取
り付けられている。この振動センサ19としては,砥石
車12とカムWaとの接触にともなうアコースティック
エミッションを砥石台8を介して検出するAEセンサが
用いられる。振動センサ19からの出力信号が後述する
制御装置18に入力される。なお、振動センサ19を図
2において(19)で示すように主軸台3側に取り付け
るようにしても良い。
【0019】図3は、装置全体を制御するための制御手
段としての制御装置18の構成を示す。なお、図3にお
いて図1、図2と対応する部分には、同一の参照符号が
付されている。図3に示すように制御装置18は、フィ
ルタ回路21、検出回路22、制御部23及び主軸用モ
ータ5、移動用モータ9、砥石回転用モータ14に対応
して設けられた3個の駆動回路24,25,26を有し
ている。
【0020】振動センサ19の出力信号が図示しないア
ンプにより増幅され、フィルタ回路21に供給される。
フィルタ回路21は、例えば、通過帯域がそれぞれ異な
る複数のバンドパスフィルタにより構成されている。図
6(a)は、振動センサ19により検出された振動周波
数の推移を示す。そして、同図(b)は、フィルタ回路
21でスクリーンされた振動周波数データの推移を示
す。複数のバンドパスフィルタのそれぞれの出力が検出
回路22に供給される。検出回路22は、バンドパスフ
ィルタからの出力を検波し、得られた各周波数帯域の検
波出力を所定のしきい値と比較する。このことにより、
砥石車12と研削液との接触を無視し、カムWaと砥石
車12との接触検出情報を生成する。検出回路22にお
いて生成された検出情報が制御部23に供給される。
【0021】制御部23は、例えば、マイクロコンピュ
ータおよびメモリ等を中心に構成されている。メモリに
は、予めカムシャフトWのカムWaの形状に応じた主軸
4の回転角度と回転速度との関係を規定する速度制御デ
ータ及び主軸4の回転角度と砥石台8の送り量との関係
を規定する位置制御データ等が格納されている。制御部
23は、検出回路22からの検出情報と、2個のエンコ
ーダ7,11からの検出信号と、メモリに格納されてい
る制御データとに基づいて3個の駆動回路24,25,
26をそれぞれに制御する制御信号を生成する。制御部
23において生成された制御信号が駆動回路24,2
5,26のそれぞれに供給され、駆動回路24,25,
26のそれぞれにおいてモータ駆動出力が生成される。
【0022】駆動回路24において生成された駆動出力
が主軸用モータ5に、駆動回路25において生成された
駆動出力が移動用モータ9に、駆動回路26において生
成された駆動出力が砥石回転用モータ14に供給され
る。その結果、研削加工時には、主軸4がその回転角度
に応じた適切な速度で回転されるとともに、砥石台8が
主軸4の回転角度に応じて進退移動されて、主軸4に装
着されたカムシャフトWのカムWaが所定形状に研削さ
れる。
【0023】このように構成されたカム研削盤により実
際にカムシャフトWに対して加工を実施する場合には、
位置決め,粗研削,仕上げ,早戻しの順序で動作が実行
される。具体的には、先ず、カムシャフトWの回転を停
止させて、砥石車12を回転させた状態で、砥石台8を
その砥石車12の研削面がカムシャフトWの被研削面W
bに接触するまで前進させる。そして、図6に示すよう
に、エアーカットなしで、砥石車12がカムシャフトW
の被研削面Wbに接触すると振動周波数は急変する。そ
して、それが振動センサ19により、アコースティック
エミッションの変化として検出されると、砥石台8の移
動が位置決め速度から粗研削送り速度となるように切り
換えられる。なお、砥石車12と被研削面Wb上の研削
液とが接触すると、アコースティックエミッションが若
干変化するが(図6の(エアーカット)の部分)、その
変化はフィルタ回路21のスクリーン作用により無視さ
れる。
【0024】この切り替えと同時に、カムシャフトWを
一方向に回転させてカムシャフトWの回転と砥石台8の
進退移動とを同期制御する。なお、砥石車12が被研削
面Wbに向かって前進するのに先だって、研削液が図示
しないノズルからカムシャフトWにかけられ、砥石車1
2は被研削面Wb上の研削液の膜に接触する。そして、
この接触によって発生するアコースティックエミッショ
ン状の音響が振動センサ19により検出されるが、これ
は、フィルタ回路21や制御部23の作用により無視さ
れる。
【0025】図4(a)〜(d)は、同期制御された際
のカムWaと、砥石車12の位置関係を模式的に示す。
なお、図4(a)〜(d)において、31で示される点
がカムWaの回転中心であり、32で示される点が砥石
車12の回転中心である。
【0026】まず、図4(a)に示すように、カムWa
のベース部(回転軸31を中心として同径となる部分)
の中央に砥石車12が接触する。図4(b)は図4
(a)の状態を基準にした主軸4の回転角度90度にお
ける状態を示しており、カムWaのベース部の一端部に
砥石車12が接触している。図4(c)は、図4(a)
の状態を基準にした主軸4の回転角度180度における
状態を示しており、カムWaのトップ部の中央に砥石車
12が接触している。図4(d)は、図4(a)の状態
を基準にした主軸4の回転角度270度における状態を
示しており、カムWaのベース部の他端部に砥石車12
が接触している。
【0027】つまり、図4(a)に示すように、カムW
aのベース部が砥石車12に対向している状態において
は、砥石台8は進退移動を行わず、ベース部からリフト
部に移行するタイミングで砥石台8が後退を開始する。
そして、カムWaのトップ部の中央が砥石車12と接触
する状態において、距離Lだけ後退する。この状態が研
削時における後退量最大となる位置であり、カムWaの
トップ部の中央を境界にして砥石台8が前進を開始す
る。そして、リフト部からベース部に移行するタイミン
グで砥石台8の前進を停止する。
【0028】図4のように、砥石車12とカムシャフト
Wとが接触した時に、その接触が振動センサ19により
検出され、カムシャフトWの回転が開始される。このた
め、カムシャフトWの回転と砥石台8の進退移動とを同
期制御した状態で、予め指定した粗研削送り速度にて砥
石台8を所定量送り込むことにより粗研削がなされる。
なお、粗研削送り速度にて砥石台8を所定量送り込んで
粗研削が完了すると、従来と同様に仕上げ加工に移行
し、仕上げの各工程がなされる。そして、仕上げ工程が
完了し、砥石台8が早戻し後退され、原点位置に復帰す
る。
【0029】このように、この実施形態においては、砥
石車12とカムシャフトWとの接触にともなう音響変化
を捉えて、砥石台8の送り速度が制御される。従って、
送り速度の切り替えを確実に行うことができるととも
に、砥石車12やカムシャフトWに対して電気的な接続
を取る必要がなくて、構成が簡単である。しかも、振動
センサ19は砥石車12をはじめとする可動部に摺動状
態で接触しているのではないため、耐久性に優れる。
【0030】(他の実施の形態)この発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、以下のような態様で具体
化してもよい。これらの実施形態においても前記実施形
態と同様な作用効果を得ることができる。
【0031】・ 第1の実施形態においては、振動セン
サ19としてAEセンサを用いて砥石車12とカムシャ
フトWの被研削面Wbとの接触を砥石台8による振動を
介して検出した。これに代えて、マイクロホンによる通
常の音響を検出するようにした音響センサを用いるよう
にすること。
【0032】・ 第1の実施形態においては、砥石車1
2とカムシャフトWの被研削面Wbとの接触を検出した
タイミングで、位置決め速度からただちに粗研削送り速
度に切り換えるようにした。これに代えて砥石車12と
カムシャフトWの被研削面Wbとの接触を検出したタイ
ミングから徐々に所定の速度まで減速して粗研削送り速
度に切り換えるようにすること。このように構成すれ
ば、切り込み量の多い粗研削中に速度切り替えにともな
う砥石台8の送り時間の短縮ができ、しかも加工時間が
短縮できる。
【0033】・ 第1の実施形態においては、砥石車1
2とカムシャフトWの被研削面Wbとの接触を検出した
タイミングで、位置決め速度から粗研削送り速度に切り
換える場合について説明した。
【0034】なお、被研削面Wb上の研削液の膜はきわ
めて厚いため、送り速度が切り替えられるタイミングは
砥石車12が研削液に接触した時点にならないよう、実
際に砥石車12がワークに接触した時に速度切り替えが
開始されるようにするため、研削液との接触を無視する
フィルタを設けた。
【0035】・ 振動センサ19の検出後に、カムシャ
フトWの回転、砥石台8の送り等を同期制御するように
した、これに代えて、振動センサ19の検出前に前記の
同期制御を行うように構成すること。
【0036】・ 振動センサ19を用いることなく、モ
ータの駆動電流を監視することで、砥石車12とカムシ
ャフトWの被研削面Wbとの接触によるモータ負荷電流
の変化を検出するように構成すること。
【0037】すなわち、図5に示すように、駆動回路2
6と、砥石回転用モータ14との間に電流検出回路27
が設けられている。電流検出回路27は、砥石回転用モ
ータ14に供給される駆動電流を監視する。そして、砥
石回転用モータ14への駆動電流値と所定の値とを比較
することにより、砥石車12とカムシャフトWの被研削
面Wbとの接触を検出して検出情報を生成する。この電
流検出回路22において生成された検出情報が制御部2
3に入力される。
【0038】そして砥石車12がカムシャフトWに接触
した際における負荷トルクの急激変動による砥石回転用
モータの駆動電流の増加が検出される。この検出に基づ
き、砥石車12とカムシャフトWの被研削面Wbとの接
触のタイミングで位置決め速度から粗研削送り速度とな
るように切り換えるとともに、カムシャフトWの回転と
砥石台8の進退移動とを同期制御する。
【0039】・ 主軸用モータ5、もしくは、移動用モ
ータ9の駆動電流を監視して砥石車12とカムシャフト
Wの被研削面Wbとの接触を検出すること。また、複数
のモータにより駆動電流を監視するようにすること。
【0040】・ カムWaのベース部と砥石車12とが
対向する状態(図4(a),(b),(d)参照)で、
カムWaが一定角度内において正逆回転を繰り返すよう
に制御しながら砥石台8を位置決めを行うようにするこ
と。
【0041】・ 砥石車12とワークとの接触を検出す
るセンサとして、加速度ピックアップを用いること。従
って、この加速度ピックアップにより砥石車12とワー
クとの接触に基づく装置振動を直接検知して前記接触を
検出できる。なお、この加速度ピックアップは、前記実
施形態と同様に、砥石車12やワークから離隔した位置
に配置される。
【0042】・ この発明をカム研削以外の非円形ワー
クの研削を行う工作機械、例えばクランクピン研削盤に
適用すること。なお、この明細書において非円形ワーク
とは、非研削面がワークの回転中心を中心とした円形の
領域に存在しないものを指す。クランクピン研削盤は、
クランクピンがジャーナルを中心に公転するため、これ
に該当する。
【0043】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1〜4に記載
の発明によれば、ワークと砥石車との接触による状態変
化を砥石車に直接接触することなく離隔した位置で検出
する検出手段が所定位置に設けられるため、検出手段の
摩耗がなくワークと砥石車との接触を確実に検出するこ
とができ、エアーカットに要する時間を短縮し加工時間
の短縮化を図ることができる。しかも、複雑な電気配線
が不要で、構成が簡単であり、検出手段の摩耗等のおそ
れがなく、耐久性にも優れる。
【0044】請求項5に記載の発明によれば、ワークと
砥石車との接触による負荷変動がワークを回転するモー
タと砥石車を回転するモータと砥石台を移動するモータ
のいずれか一つのモータ電流の変化により検出されるた
め、より簡単な構成でワークと砥石車との接触を確実に
検出することができる。
【0045】請求項6に記載の発明によれば、砥石車と
研削液との接触による状態変化をが無視されるため、エ
アーカット領域を不要にして位置決め領域を大きくで
き、加工時間の短縮化を確実に達成できる。
【0046】請求項7に記載の発明によれば、ワークと
砥石車との接触が検出される前の段階においてワークの
回転と砥石台の送り方向と送り速度とが同期するように
制御されるため、ワークのゼロからの所定回転到達時間
遅れがなく、加工時間の短縮化を図ることができる。
【0047】請求項8に記載の発明によれば、ワークと
砥石車との接触が検出される前の段階においてワークの
同径部が砥石車に対向した状態で正逆回転を繰り返すよ
うに制御されるため、ワークに対する砥石車の接触開始
が、同径部からされることになり、カム素材表面の凸部
をすばやく検出でき、接触開始時における研削送り速度
の切換えが確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の構成を示す一部破断側面
図。
【図2】 第1の実施形態の構成を示す平面図。
【図3】 第1の実施形態の制御装置の構成を示すブロ
ック図。
【図4】 第1の実施形態の動作説明に用いる説明図。
【図5】 他の実施形態の制御装置の構成を示すブロッ
ク図。
【図6】 (a)は振動センサにより検出された振動周
波数を示すグラフ、(b)はフィルタによりスクリーン
された振動周波数のデータを示すグラフ。
【符号の説明】
5…主軸用モータ、8…砥石台、9…移動用モータ、1
2…砥石車、14…砥石回転用モータ、19…振動セン
サ、21…フィルタ回路、22…検出回路、23…制御
部、24,25,26…駆動回路
フロントページの続き Fターム(参考) 3C001 KA00 KB07 SB02 TA02 TA05 TB06 TB08 3C034 AA13 AA19 BB92 CA17 CA18 CA24 CA30 CB02 CB07 DD14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非円形ワークを回転可能に支持するワー
    ク支持台と、 そのワーク支持台に支持されたワークに対して近接離間
    可能な砥石車と、 前記砥石車を備えた砥石台の研削送りを行わせる送り手
    段と、 前記ワーク及び砥石車から離隔した位置に配置され、ワ
    ークと砥石車との接触による状態変化を検出する検出手
    段と、 前記検出手段による検出結果に応じて砥石台の研削送り
    速度が変更されて砥石台が位置決め速度から研削送り速
    度に移行するように前記送り手段の動作を制御するとと
    もに、ワークの回転と砥石台の送り方向とが同期するよ
    うに制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする研
    削装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記検出手段が砥石
    車を支持する砥石台に設けられていることを特徴とした
    研削装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記検出手段がワー
    クを支持するワーク支持台に設けられていることを特徴
    とした研削装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
    検出手段が装置の振動の変化を直接的に検出することを
    特徴とする研削装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記検出手段がワー
    クを回転するモータと砥石車を回転するモータと砥石台
    を移動するモータのいずれか一つのモータ電流の変化を
    検出することを特徴とした研削装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、制御
    手段は、砥石車と研削液との接触による状態変化を無視
    することを特徴とした研削装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、前記
    制御手段は、前記検出手段による検出前においてワーク
    の回転と砥石台の送り方向と送り速度とが同期するよう
    に制御することを特徴とした研削装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかにおいて、前記
    制御手段は、前記検出手段による検出前においてワーク
    の同径部が砥石車に対向した状態でワークが一定角度内
    を往復回転するように制御することを特徴とした研削装
    置。
JP34018599A 1999-11-30 1999-11-30 カム研削装置 Expired - Fee Related JP3830703B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34018599A JP3830703B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 カム研削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34018599A JP3830703B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 カム研削装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001157962A true JP2001157962A (ja) 2001-06-12
JP3830703B2 JP3830703B2 (ja) 2006-10-11

Family

ID=18334542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34018599A Expired - Fee Related JP3830703B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 カム研削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3830703B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005279871A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Toyo Advanced Technologies Co Ltd バルブボディのシート面加工装置
WO2011004473A1 (ja) * 2009-07-08 2011-01-13 株式会社ジャックス 光ディスク研磨装置
JP2012125843A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Kondo:Kk 異形ワークの揺動研削方法、及び揺動型研削盤
JP2012148389A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 Disco Corp 硬質基板の研削方法
CN108838772A (zh) * 2018-05-29 2018-11-20 宁波市鄞州大兴非标设备制造厂 轴类工件端面磨床及其加工方法
JP2020023039A (ja) * 2018-07-25 2020-02-13 株式会社ジェイテクト 研削品質推定モデル生成装置、研削品質推定装置、研削盤の動作指令データ調整モデル生成装置および研削盤の動作指令データ更新装置
CN117124195A (zh) * 2023-08-31 2023-11-28 北京交通大学 用于加工微小零件的双面修磨组件、装置、设备及方法
WO2024079856A1 (ja) * 2022-10-13 2024-04-18 株式会社ジェイテクト 通信装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103072046B (zh) * 2011-10-25 2015-04-08 近藤机械制作所 异形工件的摆动磨削方法及摆动式磨削盘

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005279871A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Toyo Advanced Technologies Co Ltd バルブボディのシート面加工装置
WO2011004473A1 (ja) * 2009-07-08 2011-01-13 株式会社ジャックス 光ディスク研磨装置
JP2012125843A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Kondo:Kk 異形ワークの揺動研削方法、及び揺動型研削盤
JP2012148389A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 Disco Corp 硬質基板の研削方法
CN108838772A (zh) * 2018-05-29 2018-11-20 宁波市鄞州大兴非标设备制造厂 轴类工件端面磨床及其加工方法
JP2020023039A (ja) * 2018-07-25 2020-02-13 株式会社ジェイテクト 研削品質推定モデル生成装置、研削品質推定装置、研削盤の動作指令データ調整モデル生成装置および研削盤の動作指令データ更新装置
JP7230546B2 (ja) 2018-07-25 2023-03-01 株式会社ジェイテクト 研削盤の動作指令データ調整モデル生成装置および研削盤の動作指令データ更新装置
WO2024079856A1 (ja) * 2022-10-13 2024-04-18 株式会社ジェイテクト 通信装置
CN117124195A (zh) * 2023-08-31 2023-11-28 北京交通大学 用于加工微小零件的双面修磨组件、装置、设备及方法
CN117124195B (zh) * 2023-08-31 2024-04-12 北京交通大学 用于加工微小零件的双面修磨组件、装置、设备及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3830703B2 (ja) 2006-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5156483B2 (ja) ピストン加工装置及びピストン加工方法
JPS6258870B2 (ja)
JP2001157962A (ja) 研削装置
JP3765176B2 (ja) シリンダボアの内面微細溝加工方法
JP5228554B2 (ja) 非真円箇所研削盤における工作物異常回転検出装置
JP2009196022A (ja) 研削加工方法及び同装置
JP4148166B2 (ja) 接触検出装置
JPH08192358A (ja) 研削盤による加工方法およびその研削盤
JP2005118981A (ja) 円形研削を行う方法及び装置
JPH05237703A (ja) 非真円形状加工旋盤
JPH10128647A (ja) バリ取り方法及び該バリ取り方法に使用する研削砥石のバリ取り構造
JP3821345B2 (ja) クランクピンの研削方法及び研削装置
JP4065185B2 (ja) 非円形回転体ワークの研削方法及びその装置
JP4157246B2 (ja) 加工装置
JP2002160103A (ja) 曲面加工方法及び曲面加工装置
JP4400226B2 (ja) 研削方法及び研削装置
JP2560700Y2 (ja) 複合研削盤におけるドレス装置
JP3687324B2 (ja) シリンダボアの高精度微細溝加工装置及び加工方法
JP3783998B2 (ja) 半径測定式定寸制御方法及び半径測定式定寸装置
JPH01252343A (ja) 接触位置検出装置および該装置を用いた工作機械
JP3555318B2 (ja) 研削方法
JPH06126530A (ja) ギアホーニング加工装置
JP3050712B2 (ja) ギアホーニング加工方法
JP2003117813A (ja) ワークレスト装置及びその制御方法
JP2000218479A (ja) 円筒研削方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees