JP2001155966A - コンデンサの製造方法 - Google Patents

コンデンサの製造方法

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JP2001155966A
JP2001155966A JP2000074009A JP2000074009A JP2001155966A JP 2001155966 A JP2001155966 A JP 2001155966A JP 2000074009 A JP2000074009 A JP 2000074009A JP 2000074009 A JP2000074009 A JP 2000074009A JP 2001155966 A JP2001155966 A JP 2001155966A
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capacitor element
solution
conductive polymer
oxidizing agent
mixed solution
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JP2000074009A
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Kenji Akami
研二 赤見
Yasuo Kudo
康夫 工藤
Hiroki Kusayanagi
弘樹 草柳
Yasue Matsuka
安恵 松家
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/52Separators
    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミの陽極電極箔と陰極電極箔をセパレ−
タを介して巻回したコンデンサ素子に、導電性高分子微
粒子分散液、重合性モノマ−溶液、酸化剤溶液あるいは
混合溶液を十分含浸させることにより、容量達成率が高
く、特性の優れたコンデンサを得ることを目的とする。 【解決手段】 減圧あるいは加圧によりコンデンサ素子
7の端面下部9側から端面上部8に抜けるように混合溶
液25を供給して、コンデンサ素子7に含浸することに
よって、容量達成率が高く、損失特性やインピ−ダンス
特性の優れたコンデンサを得ることができるという有利
な効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性高分子を用
いた小型大容量のコンデンサの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、電気機器のデジタル化に伴って、
コンデンサについても小型大容量で高周波領域でのイン
ピーダンスの低いものが要求されている。
【0003】従来、コンデンサの電解質に電気伝導度の
高い導電性高分子を用いて、高周波領域でのインピ−ダ
ンスを低くしたコンデンサが多く提案されている。
【0004】特開平2−15611号公報には、誘電体
皮膜を設けたアルミニウムに3、4−エチレンジオキシ
チオフェンを繰り返し単位としp−トルエンスルホン酸
アニオンをド−パントとして含む導電性高分子を化学重
合により形成したコンデンサが提案されている。3,4
−エチレンジオキシチオフェンモノマ−と酸化剤を溶媒
により溶解した溶液を、酸化が施されたアルミニウム電
極に塗布し、次いで室温あるいは加熱して溶媒を除去
し、化学重合反応により導電性高分子層を形成し、次い
で水を用いて導電性高分子層から過剰な酸化剤を洗い去
り、最後に乾燥させてコンデンサを得る製造方法が記述
されている。
【0005】また、電気化学会第58回大会講演要旨集
251〜252頁(1991年)には、エッチドアルミ
箔上に電着ポリイミド薄膜からなる誘電体を形成した
後、化学重合及び電解重合により、順次導電性高分子層
を形成して電極とする大容量フィルムコンデンサが提案
されている。
【0006】さらに、特開平9−293639号公報に
は、3、4−エチレンジオキシチオフェンと酸化剤とを
混合した混合溶液を、陽極電極箔と陰極電極箔とをガラ
スペ−パ−からなるセパレ−タを介して巻回したコンデ
ンサ素子に含浸し、セパレ−タに浸透した混合溶液中の
重合反応により生成したポリエチレンジオキシチオフェ
ンを電解質層としてセパレ−タで保持した固体電解コン
デンサが提案されている。酸化剤にはp−トルエンスル
ホン酸第二鉄を、溶媒にはエチレングリコ−ルを用い、
混合溶液を含浸したコンデンサ素子を、25℃ないし1
00℃の温度に放置して、重合反応によりポリエチレン
ジオキシチオフェンからなる導電性高分子層を生成さ
せ、次いで水、有機溶媒等を用いて洗浄し、最後に乾燥
させてコンデンサを得る製造方法が記述されている。
【0007】さらに、特開平6−325984号公報に
は、冷却されたピロ−ルモノマ−と酸化剤とを混合した
混合溶液をタンタル焼結体からなるコンデンサ素子に含
浸してから、空気中25℃で重合させる製造方法が提案
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、重合性
モノマ−溶液と酸化剤溶液を混合した混合溶液の中に陽
極電極箔と陰極電極箔とをセパレ−タを介して円筒状に
巻回したコンデンサ素子を浸漬させてから、減圧してコ
ンデンサ素子の内部に混合溶液を含浸させる場合、コン
デンサ素子の中の空気が減圧により膨張して外部に放出
されたときと、減圧を止めて大気圧に戻されたときに混
合溶液がコンデンサ素子の内部に含浸される。減圧して
から大気圧に戻すだけではコンデンサ素子の内部に空気
が残り易く、混合溶液を十分含浸させることができない
ので、コンデンサ素子の内部に緻密な導電性高分子層を
形成することができないため、高い容量達成率と優れた
コンデンサ特性が得られないという課題を抱えていた。
【0009】また、減圧すると気泡を生じ易い場合や、
過酸化水素を酸化剤に用いており、減圧すると酸素ガス
が生じ易い場合には、特に減圧するだけでは混合溶液を
十分含浸させることができないので、コンデンサ素子の
内部に緻密な導電性高分子層を形成することができない
ため、高い容量達成率と優れたコンデンサ特性が得られ
ないという課題を抱えていた。
【0010】本発明は、上記従来技術の課題を解決する
もので、高容量達成率で、コンデンサ特性に優れたコン
デンサを得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するもので、本発明による第一のコンデンサの製造方
法は、重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を混合した混合
溶液を用意する工程と、誘電体層を形成した陽極電極箔
と陰極電極箔とをセパレ−タを介して巻回したコンデン
サ素子を用意する工程と、減圧あるいは加圧により前記
コンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜け
るように前記混合溶液を供給して、前記コンデンサ素子
に前記混合溶液を含浸する工程と、前記重合性モノマ−
と前記酸化剤との化学重合反応により、導電性高分子層
を形成する工程とを有する構成である。
【0012】誘電体層を形成した陽極電極箔と陰極電極
箔とをセパレ−タを介して巻回したコンデンサ素子に
は、コンデンサ素子の内部と外部が連通する端面上部と
端面下部がある。減圧あるいは加圧によりコンデンサ素
子の一方の端面側から反対の端面側に抜けるように混合
溶液を供給して、コンデンサ素子に混合溶液を含浸する
場合、コンデンサ素子の内部の空気をもう一方の端面側
から押し出しながら混合溶液が含浸され、コンデンサ素
子の内部に空気が残り難く、混合溶液を十分含浸させる
ことができるので、コンデンサ素子内部に導電性高分子
層を緻密に形成することができるために、容量達成率が
高く、損失特性やインピ−ダンス特性の優れたコンデン
サが得られる。
【0013】本発明による第二のコンデンサの製造方法
は、重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を混合した混合溶
液を用意する工程と、誘電体層を形成した陽極電極箔と
陰極電極箔とをセパレ−タを介して巻回したコンデンサ
素子を用意する工程と、減圧あるいは加圧により前記コ
ンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜ける
ように前記混合溶液を供給して、前記コンデンサ素子に
前記混合溶液を含浸する工程と、前記コンデンサ素子に
前記混合溶液を加圧含浸する工程と、前記重合性モノマ
−と前記酸化剤との化学重合反応により、導電性高分子
層を形成する工程とを有する構成である。
【0014】減圧あるいは加圧によりコンデンサ素子の
一方の端面側から反対の端面側に抜けるように混合溶液
を供給して、コンデンサ素子に混合溶液を含浸し、その
次にコンデンサ素子に混合溶液を加圧含浸する場合、コ
ンデンサ素子の内部の空気をもう一方の端面側から押し
出しながら混合溶液が含浸され、コンデンサ素子の内部
に空気が残り難く、混合溶液を十分含浸させることがで
きる。さらに、混合溶液を加圧して含浸させることによ
り、混合溶液が含浸されていなかったところに、例えば
陽極電極箔のエッチングピット深部に、より十分に含浸
させることができるので、コンデンサ素子内部に導電性
高分子層を緻密に形成することができるために、容量達
成率が高く、損失特性やインピ−ダンス特性の優れたコ
ンデンサが得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を混合して混合溶液を
用意する工程と、誘電体層を形成した陽極電極箔と陰極
電極箔とをセパレ−タを介して巻回してコンデンサ素子
を用意する工程と、減圧または加圧により前記コンデン
サ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜ける如く前
記混合溶液を供給して、前記コンデンサ素子に前記混合
溶液を含浸する工程と、前記重合性モノマ−と前記酸化
剤との化学重合反応により、導電性高分子層を形成する
工程とを有するコンデンサの製造方法である。
【0016】この方法により、減圧あるいは加圧により
コンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜け
るように混合溶液を供給して、コンデンサ素子に混合溶
液を含浸するので、コンデンサ素子の内部の空気をもう
一方の端面側から押し出しながら混合溶液が含浸され、
コンデンサ素子の内部に空気が残り難く、混合溶液を十
分含浸させることができるので、化学重合反応によりコ
ンデンサ素子内部に導電性高分子層を緻密に形成するこ
とができるために、容量達成率が高く、損失特性やイン
ピ−ダンス特性の優れたコンデンサを実現できる。
【0017】ここで、重合性モノマ−には、チオフェ
ン、ピロ−ル、アニリンまたは、それらの誘導体が用い
られる。
【0018】また、重合性モノマ−溶液の溶媒として
は、水、メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ル、
ブタノ−ル、あるいはそれらを混合したものがあげられ
るが、溶媒を用いないで重合性モノマ−原液でもよい。
【0019】また、酸化剤には、アルキルベンゼンスル
ホン酸第二鉄、ナフタレンスルホン酸第二鉄、アルキル
ナフタレンスルホン酸第二鉄、アントラキノンスルホン
酸第二鉄、過硫酸アンモニウム、過酸化水素等があげら
れるが、好適にはナフタレンスルホン酸第二鉄が用いら
れる。
【0020】また、酸化剤溶液の溶媒には、水、メタノ
−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ル、ブタノ−ル、あ
るいはそれらを混合したものが用いうる。
【0021】ここで、陽極電極箔と陰極電極箔には、ア
ルミニウム箔、タンタル箔、ニオブ箔、チタン箔等の弁
金属にエッチング処理が施され、陽極電極箔にはさらに
誘電体層が形成されたものが用いられる。
【0022】また、セパレ−タには、マニラ紙、クラフ
ト紙、合成繊維紙、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリエチレンテレフタレ−ト等からなる合成
繊維不織布、ガラスペ−パ−等が用いられる。
【0023】また、減圧には減圧ポンプ、シリンダ等が
用いられる。
【0024】また、加圧にはガスボンベ、圧縮機、シリ
ンダ等が用いられる。
【0025】本発明の請求項2記載の発明は、重合性モ
ノマ−溶液と酸化剤溶液を用意する工程と、誘電体層を
形成した陽極電極箔と陰極電極箔とをセパレ−タを介し
て巻回してコンデンサ素子を用意する工程と、減圧また
は加圧により前記コンデンサ素子の一方の端面側から反
対の端面側に抜ける如く前記重合性モノマ−溶液と前記
酸化剤溶液を供給して、前記コンデンサ素子に前記重合
性モノマ−溶液と前記酸化剤溶液を含浸する工程と、前
記重合性モノマ−と前記酸化剤との化学重合反応によ
り、導電性高分子層を形成する工程とを有するコンデン
サの製造方法である。
【0026】この方法により、減圧あるいは加圧により
コンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜け
るように重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を供給して、
コンデンサ素子に重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を含
浸するので、コンデンサ素子の内部の空気をもう一方の
端面側から押し出しながら重合性モノマ−溶液と酸化剤
溶液が含浸され、コンデンサ素子の内部に空気が残り難
く、重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を十分含浸させる
ことができるので、化学重合反応によりコンデンサ素子
内部に導電性高分子層を緻密に形成することができるた
めに、容量達成率が高く、損失特性やインピ−ダンス特
性の優れたコンデンサを実現できる。
【0027】本発明の請求項3記載の発明は、導電性高
分子微粒子分散液を用意する工程と、誘電体層を形成し
た陽極電極箔と陰極電極箔とをセパレ−タを介して巻回
してコンデンサ素子を用意する工程と、減圧または加圧
によりコンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側
に抜ける如く前記導電性高分子微粒子分散液を供給し
て、前記コンデンサ素子に前記導電性高分子微粒子分散
液を含浸する工程と、前期コンデンサ素子に熱処理を施
して導電性高分子微粒子層を形成する工程と、重合性モ
ノマ−溶液と酸化剤溶液を混合した混合溶液を用意する
工程と、減圧または加圧により前記コンデンサ素子の一
方の端面側から反対の端面側に抜ける如く前記混合溶液
を供給して、前記コンデンサ素子に前記混合溶液を含浸
する工程と、前記重合性モノマ−と前記酸化剤との化学
重合反応により、導電性高分子層を形成する工程とを有
するコンデンサの製造方法である。
【0028】この方法により、減圧あるいは加圧により
コンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜け
るように導電性高分子微粒子分散液を供給して、コンデ
ンサ素子に導電性高分子微粒子分散液を含浸するので、
コンデンサ素子の内部の空気をもう一方の端面側から押
し出しながら導電性高分子微粒子分散液が含浸され、コ
ンデンサ素子の内部に空気が残り難く、導電性高分子微
粒子分散液を十分含浸させることができるので、熱処理
を施してコンデンサ素子の内部に高い被覆率で導電性高
分子微粒子層を形成することができる。
【0029】次に、減圧あるいは加圧によりコンデンサ
素子の一方の端面側から反対の端面側に抜けるように混
合溶液を供給して、コンデンサ素子に混合溶液を含浸す
るので、コンデンサ素子の内部の空気をもう一方の端面
側から押し出しながら混合溶液が含浸され、コンデンサ
素子の内部に空気が残り難く、混合溶液を十分含浸させ
ることができるので、化学重合反応によりコンデンサ素
子内部に導電性高分子層を緻密に形成することができ
る。コンデンサ素子の内部に下地層としての導電性高分
子微粒子層を高い被覆率で形成し、その上に導電性高分
子層を緻密に形成することができるために、容量達成率
が高く、損失特性やインピ−ダンス特性の優れたコンデ
ンサを実現できる。
【0030】ここで、導電性高分子微粒子分散液の導電
性高分子微粒子には、ポリチオフェン、ポリピロ−ル、
ポリアニリンまたは、それらの誘導体が用いられる。
【0031】本発明の請求項4記載の発明は、重合性モ
ノマ−溶液と酸化剤溶液を混合して混合溶液を用意する
工程と、誘電体層を形成した陽極電極箔と陰極電極箔と
をセパレ−タを介して巻回してコンデンサ素子を用意す
る工程と、減圧または加圧により前記コンデンサ素子の
一方の端面側から反対の端面側に抜ける如く前記混合溶
液を供給して、前記コンデンサ素子に前記混合溶液を含
浸する工程と、前記コンデンサ素子に前記混合溶液を加
圧含浸する工程と、前記重合性モノマ−と前記酸化剤と
の化学重合反応により、導電性高分子層を形成する工程
とを有するコンデンサの製造方法である。
【0032】この方法により、減圧あるいは加圧により
コンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜け
るように混合溶液を供給して、コンデンサ素子に混合溶
液を含浸するので、コンデンサ素子の内部の空気をもう
一方の端面側から押し出しながら混合溶液が含浸され、
コンデンサ素子の内部に空気が残り難く、混合溶液を十
分含浸させることができる。
【0033】さらに、混合溶液を加圧して含浸させるこ
とにより、混合溶液が含浸されていなかったところに、
例えば陽極電極箔のエッチングピット深部に、より十分
に含浸させることができるので、化学重合反応によりコ
ンデンサ素子内部に導電性高分子層を緻密に形成するこ
とができるために、容量達成率が高く、損失特性やイン
ピ−ダンス特性の優れたコンデンサを実現できる。
【0034】本発明の請求項5記載の発明は、重合性モ
ノマ−溶液と酸化剤溶液を用意する工程と、誘電体層を
形成した陽極電極箔と陰極電極箔とをセパレ−タを介し
て巻回してコンデンサ素子を用意する工程と、減圧また
は加圧により前記コンデンサ素子の一方の端面側から反
対の端面側に抜ける如く前記重合性モノマ−溶液と前記
酸化剤溶液を供給して、前記コンデンサ素子に前記重合
性モノマ−溶液と前記酸化剤溶液を含浸する工程と、前
記コンデンサ素子に前記重合性モノマ−溶液と前記酸化
剤溶液の少なくともどちらかを加圧含浸する工程と、前
記重合性モノマ−と前記酸化剤との化学重合反応によ
り、導電性高分子層を形成する工程とを有するコンデン
サの製造方法である。
【0035】この方法により、減圧あるいは加圧により
コンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜け
るように重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を供給して、
コンデンサ素子に重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を含
浸するので、コンデンサ素子の内部の空気をもう一方の
端面側から押し出しながら重合性モノマ−溶液と酸化剤
溶液が含浸され、コンデンサ素子の内部に空気が残り難
く、重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を十分含浸させる
ことができる。
【0036】さらに、重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液
の少なくともどちらかを加圧して含浸させることによ
り、重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液が含浸されていな
かったところに、例えば陽極電極箔のエッチングピット
深部に、より十分に含浸させることができるので、化学
重合反応によりコンデンサ素子内部に導電性高分子層を
緻密に形成することができるために、容量達成率が高
く、損失特性やインピ−ダンス特性の優れたコンデンサ
を実現できる。
【0037】本発明の請求項6記載の発明は、導電性高
分子微粒子分散液を用意する工程と、誘電体層を形成し
た陽極電極箔と陰極電極箔とをセパレ−タを介して巻回
してコンデンサ素子を用意する工程と、減圧または加圧
によりコンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側
に抜けるように前記導電性高分子微粒子分散液を供給し
て、前記コンデンサ素子に前記導電性高分子微粒子分散
液を含浸する工程と、前記コンデンサ素子に前記導電性
高分子微粒子分散液を加圧含浸する工程と、前期コンデ
ンサ素子に熱処理を施して導電性高分子微粒子層を形成
する工程と、重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を混合し
た混合溶液を用意する工程と、減圧または加圧により前
記コンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜
ける如く前記混合溶液を供給して、前記コンデンサ素子
に前記混合溶液を含浸する工程と、前記コンデンサ素子
に前記混合溶液を加圧含浸する工程と、前記重合性モノ
マ−と前記酸化剤との化学重合反応により、導電性高分
子層を形成する工程とを有するコンデンサの製造方法で
ある。
【0038】この方法により、減圧あるいは加圧により
コンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜け
るように導電性高分子微粒子分散液を供給して、コンデ
ンサ素子に導電性高分子微粒子分散液を含浸するので、
コンデンサ素子の内部の空気をもう一方の端面側から押
し出しながら導電性高分子微粒子分散液が含浸され、コ
ンデンサ素子の内部に空気が残り難く、導電性高分子微
粒子分散液を十分含浸させることができる。
【0039】さらに、導電性高分子微粒子分散液を加圧
して含浸させることにより、導電性高分子微粒子分散液
が含浸されていなかったところに、例えば陽極電極箔の
エッチングピット深部に、より十分に含浸させることが
できるので、熱処理を施してコンデンサ素子の内部に高
い被覆率で導電性高分子微粒子層を形成することができ
る。
【0040】次に、減圧あるいは加圧によりコンデンサ
素子の一方の端面側から反対の端面側に抜けるように混
合溶液を供給して、コンデンサ素子に混合溶液を含浸す
るので、コンデンサ素子の内部の空気をもう一方の端面
側から押し出しながら混合溶液が含浸され、コンデンサ
素子の内部に空気が残り難く、混合溶液を十分含浸させ
ることができる。
【0041】さらに、混合溶液を加圧して含浸させるこ
とにより、混合溶液が含浸されていなかったところに、
例えば陽極電極箔のエッチングピット深部に、より十分
に含浸させることができるので、化学重合反応によりコ
ンデンサ素子内部に導電性高分子層を緻密に形成するこ
とができる。コンデンサ素子の内部に下地層としての導
電性高分子微粒子層を高い被覆率で形成し、その上に導
電性高分子層を緻密に形成することができるために、容
量達成率が高く、損失特性やインピ−ダンス特性の優れ
たコンデンサを実現できる。
【0042】また、請求項7記載のように、重合性モノ
マ−溶液と酸化剤溶液を冷却し、冷却された前記重合性
モノマ−溶液と酸化剤溶液を混合した混合溶液を用いて
もよい。
【0043】また、コンデンサ素子内部の狭小な部分
に、導電性高分子微粒子分散液、重合性モノマ−溶液、
酸化剤溶液あるいは混合溶液を含浸させやすくするため
に、請求項8記載のように、コンデンサ素子の一方の端
面側から反対の端面側に抜ける大きな開口部に目止めを
施すことが好適である。
【0044】また、コンデンサ素子の一方の端面側から
反対の端面側に抜けるように導電性高分子微粒子分散
液、重合性モノマ−溶液、酸化剤溶液あるいは混合溶液
を供給するために、請求項9記載のように、コンデンサ
素子の側面を固定することが好適である。
【0045】また、請求項10記載のように、誘電体層
が、弁金属の酸化物皮膜であってもよい。
【0046】また、請求項11記載のように、誘電体層
が、高分子膜であってもよい。
【0047】また、請求項12記載のように、高分子
が、ポリイミドまたはアクリル酸とメタクリル酸とスチ
レンの共重合体であることが好適である。
【0048】以下、本発明の各実施の形態について詳細
に説明する。
【0049】(実施の形態1)以下、本発明第1の実施
の形態について図1と図2を用いて説明する。図1にお
いて、(a)はコンデンサ素子の外観図で、(b)はコ
ンデンサ素子内部拡大図である。
【0050】陽極電極箔1には、アルミニウムエッチド
箔2の両面に陽極酸化によって誘電体層3が設けられた
ものを、幅5mm、長さ216mmの大きさに切断して
用いた。また、陰極電極箔4には、幅5mm、長さ26
2mmのアルミニウムエッチド箔を用いた。
【0051】次に、陽極電極箔1及び陰極電極箔4を、
厚さ40μmのマニラ紙からなるセパレ−タ5を介して
巻回し、巻き止めテ−プ6により止めて、コンデンサ素
子7を得る。ここで用いた巻回したコンデンサ素子7の
外形寸法は、直径が約9mm、端面上部8と端面下部9
の両端面間の寸法が約6mmのものである。なお、陽極
電極箔1、陰極電極箔4には、予め陽極リ−ド線10と
陰極リ−ド線11が陽極リ−ド用タブ12と陰極リ−ド
用タブ13を介して接続されており、端面上部8から突
出している。
【0052】次に、陽極電極箔1を形成したときの切断
面と陽極リ−ド用タブ12に陽極酸化処理を施した。陽
極リ−ド線10を支持して、コンデンサ素子7を70℃
の3%アジピン酸アンモニウム水溶液の中に浸漬させ
た。まず10mV/secの速度で0から10.2Vま
で上げ、続けて10.2Vの定電圧を60分間印加し、
陽極酸化により切断面と陽極リ−ド用タブ12に誘電体
層を形成した。そして、脱イオン水の流水により10分
洗浄してから、105℃で5分乾燥を行った。
【0053】この構成をコンデンサと見立て、化成液中
の容量を測定したところ、670μFであった。
【0054】次に、コンデンサ素子7の陽極電極箔1と
陰極電極箔4とセパレ−タ5を巻きはじめる部分や、陽
極リ−ド用タブ12と陰極リ−ド用タブ13を接続して
いる部分の端面下部9から端面上部8に抜ける大きな開
口部にエポキシ接着剤を塗布して目止めを施した。
【0055】次に、図2を用いて説明する。図2におい
て、(a)は含浸治具概略図を示し、(b)はコンデン
サ素子周辺の拡大図を示す。
【0056】金網16は支持パイプ18に接着剤で固定
されている。金網16にはコンデンサ素子7の陽極リ−
ド線10と陰極リ−ド線11を通す穴が配されており、
また液体を通せるように目が開いたものを用いた。支持
パイプ18の他の端には開口部20を配した。支持パイ
プ18とパッキン21および連結パイプ22は蓋19に
接着剤で固定されている。連結パイプ22にはシリンダ
23が接続されている。コンデンサ素子7を金網16に
差し込んでから、テ−プ17をコンデンサ素子7の側面
15と支持パイプ18に巻いて側面15を固定し、コン
デンサ素子7を取り付けた。
【0057】重合性モノマ−のピロ−ルと界面活性剤で
あるトリイソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム
を水の中に入れ、スタ−ラで撹拌して溶かしたモノマ−
溶液を用意する。次にβ−ナフタレンスルホン酸と過酸
化水素を水の中に入れ、スタ−ラで撹拌して溶かした酸
化剤溶液を用意する。モノマ−溶液と酸化剤溶液を混合
した混合溶液25を用意する。このとき、混合溶液25
としたときにピロ−ル4mol/l、トリイソプロピル
ナフタレンスルホン酸ナトリウム0.01mol/l、
過酸化水素1mol/l、β−ナフタレンスルホン酸
1.4mol/lの濃度となるように調合した。
【0058】ガラスビン26の中に混合溶液25を入れ
る。支持パイプ18に取り付けられたコンデンサ素子7
を混合溶液25の中に浸漬する。蓋19を上から押さ
え、ピストン24を押しこみ、圧縮された空気が連結パ
イプ22を通ってガラスビン26の中に入り、混合溶液
25が加圧される。加圧された混合溶液25は、コンデ
ンサ素子7の端面下部9側から入り、コンデンサ素子7
の内部に含浸される。このとき一部の混合溶液25が反
対の端面上部8側から抜けて出るまで、ピストン24を
押して混合溶液25を供給した。
【0059】化学重合反応によりコンデンサ素子7の内
部にポリピロ−ルからなる導電性高分子層14を形成し
た。
【0060】混合溶液25を含浸してから20秒経過
後、コンデンサ素子7を取り出し、あらかじめガラスビ
ンの中に入れておいた脱イオン水の中に浸漬する。蓋1
9を上から押さえ、ピストン24を押しこんで加圧し、
コンデンサ素子7の端面下部9側から反対の端面上部8
側に抜けるように脱イオン水を供給してコンデンサ素子
7を洗浄する。次に、有機溶剤のエタノ−ルを用いて同
様にしてコンデンサ素子7を洗浄する。そして、オ−ブ
ン中に入れて120℃で60分乾燥した。
【0061】導電性高分子層14がコンデンサ素子7の
内部に所定の量形成されるまで、含浸から乾燥までの一
連の工程を4回繰り返した。
【0062】導電性高分子層14形成の後、コンデンサ
素子7を有底筒状のアルミニウムケ−スに収納し、その
開口部をゴム板により封口してから、エ−ジング処理を
行い、合計で10個のコンデンサを完成させた。1kH
zにおける容量、損失係数、および100kHzにおけ
るインピ−ダンスを各々測定した。それらの平均値を
(表1)に示した。
【0063】本実施の形態によれば、加圧によりコンデ
ンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜けるよう
に混合溶液を供給して、コンデンサ素子に混合溶液を含
浸するので、コンデンサ素子の内部の空気をもう一方の
端面側から押し出しながら混合溶液が含浸され、コンデ
ンサ素子の内部に空気が残り難く、混合溶液を十分含浸
させることができるので、化学重合反応によりコンデン
サ素子内部に導電性高分子層を緻密に形成することがで
きるために、(表1)に示すように容量達成率が高く、
損失特性やインピ−ダンス特性の優れたコンデンサを得
ることができる。
【0064】
【表1】
【0065】(比較例1)比較例1として、含浸条件と
洗浄条件を変更した以外、実施の形態1と同様の操作で
コンデンサを作製した。混合溶液の含浸は、含浸治具を
用いないで次のように行った。ガラスビン中の混合溶液
の中にコンデンサ素子を浸漬する。ガラスビンをベルジ
ャ−の中に配置し、減圧ポンプを用いて15mmHgま
で到達したら減圧を止めて大気圧に戻し、混合溶液を含
浸させるように変更した。また、洗浄は含浸治具を用い
ないで、脱イオン水による浸漬洗浄を15分間、エタノ
−ルによる浸漬洗浄を15分間行うように変更した。
【0066】特性を測定した結果を前述の(表1)に示
す。
【0067】比較例1では、減圧してから大気圧に戻す
だけではコンデンサ素子の内部に空気が残り易く、特に
酸化剤に過酸化水素を用いているために減圧したときに
酸素ガスが発生して混合溶液の含浸が阻害され、混合溶
液を十分含浸させることができないので、コンデンサ素
子の内部に緻密な導電性高分子層を形成することができ
ないために、(表1)に示すように、容量達成率が低
く、損失特性やインピ−ダンス特性が悪かった。
【0068】この(表1)における比較例1と実施の形
態1との比較から明らかなように、実施の形態1では、
加圧によりコンデンサ素子の一方の端面側から反対の端
面側に抜けるように混合溶液を供給して、コンデンサ素
子に混合溶液を十分含浸させることによって、容量達成
率が高く、損失特性やインピ−ダンス特性の優れたコン
デンサを得られたことが判明した。
【0069】(実施の形態2)以下、本発明第2の実施
の形態について図3を用いて説明する。
【0070】コンデンサ素子7は実施の形態1と同じも
ので、目止めを施したものを用いた。
【0071】次に、図3を用いて説明する。図3におい
て、(a)は含浸治具概略図を示し、(b)はコンデン
サ素子周辺の拡大図を示す。金網28は支持パイプ29
に接着剤で固定されている。支持パイプ29の他の端に
は接着剤32で連結パイプ33が固定されている。支持
パイプ29は蓋30に接着剤で固定されている。蓋30
には貫通孔31を設けた。連結パイプ33にはシリンダ
34が接続されている。コンデンサ素子7を金網28に
差し込んでから、テ−プ27をコンデンサ素子7の側面
15と支持パイプ29に巻いて側面15を固定し、コン
デンサ素子7を取り付けた。
【0072】メタノ−ルの溶媒中に重合性モノマ−のピ
ロ−ル8mol/lを入れ、スタ−ラで撹拌して溶かし
たモノマ−溶液36を用意する。次にメタノ−ルの溶媒
中にナフタレンスルホン酸第二鉄0.8mol/lを入
れ、スタ−ラで撹拌して溶かした酸化剤溶液37を用意
する。
【0073】ガラスビン38の中にモノマ−溶液36を
入れる。支持パイプ29に取り付けられたコンデンサ素
子7をモノマ−溶液36の中に浸漬する。蓋30を上か
ら押さえ、ピストン35を引くと、支持パイプ29の中
の空気が連結パイプ33を通ってシリンダ34内に引か
れ、支持パイプ29の中が減圧される。減圧によりモノ
マ−溶液36は、コンデンサ素子7の端面下部9側から
入り、コンデンサ素子7の内部に含浸される。このとき
一部のモノマ−溶液36が反対の端面上部8側から抜け
て出るまで、ピストン35を引いてモノマ−溶液36を
供給した。
【0074】次に、酸化剤溶液37を上記と同様にして
コンデンサ素子7に含浸させた。
【0075】化学重合反応によりコンデンサ素子7の内
部にポリピロ−ルからなる導電性高分子層14を形成し
た。
【0076】酸化剤溶液37を含浸してから30秒経過
後、テ−プ27を外してコンデンサ素子7を含浸治具か
ら取り外し、エタノ−ルによる浸漬洗浄を15分間、脱
イオン水による浸漬洗浄を10分間施した。そして、オ
−ブン中に入れて120℃で60分乾燥した。
【0077】導電性高分子層14がコンデンサ素子7の
内部に所定の量形成されるまで、含浸から乾燥までの一
連の工程を6回繰り返した。
【0078】導電性高分子層14形成の後、コンデンサ
素子7を有底筒状のアルミニウムケ−スに収納し、その
開口部をゴム板により封口してから、エ−ジング処理を
行い、合計で10個のコンデンサを完成させた。実施の
形態1と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表
1)に示した。
【0079】本実施の形態によれば、減圧によりコンデ
ンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜けるよう
に重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を供給して、コンデ
ンサ素子に重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を含浸する
ので、コンデンサ素子の内部の空気をもう一方の端面側
から押し出しながら重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液が
含浸され、コンデンサ素子の内部に空気が残り難く、重
合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を十分含浸させることが
できるので、化学重合反応によりコンデンサ素子内部に
導電性高分子層を緻密に形成することができるために、
(表1)に示すように容量達成率が高く、損失特性やイ
ンピ−ダンス特性の優れたコンデンサを得ることができ
る。
【0080】(実施の形態3)以下、本発明第3の実施
の形態について説明する。
【0081】コンデンサ素子はセパレ−タをマニラ紙か
らポリアミドの不織布に変更し、他は実施の形態1と同
じもので、目止めを施したものを用いた。
【0082】ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェ
ン)(PEDOT)の導電性高分子微粒子とポリスチレ
ンスルホン酸のド−パントと界面活性剤とバインダ−お
よび溶媒を水とし、有効成分が3.9重量%である導電
性高分子微粒子分散液を用いた。
【0083】実施の形態1と同様に含浸治具を用いて、
加圧によりコンデンサ素子の一方の端面側から反対の端
面側に抜けるように導電性高分子微粒子分散液を供給し
て、コンデンサ素子に導電性高分子微粒子分散液を含浸
した。
【0084】次に、導電性高分子微粒子分散液が含浸さ
れたコンデンサ素子を含浸治具から外し、オ−ブン中に
入れて140℃で10分熱処理を施して、コンデンサ素
子の内部に導電性高分子微粒子層を形成した。
【0085】重合性モノマ−の3,4−エチレンジオキ
シチオフェン(EDOT)原液のモノマ−溶液を用意す
る。次にナフタレンスルホン酸第二鉄をメタノ−ルの中
に入れ、スタ−ラで撹拌して溶かした酸化剤溶液を用意
する。モノマ−溶液と酸化剤溶液を混合した混合溶液を
用意する。このとき、混合溶液としたときにEDOT
1.6mol/l、ナフタレンスルホン酸第二鉄0.8
mol/lの濃度となるように調合した。
【0086】実施の形態1と同様に含浸治具を用いて、
加圧によりコンデンサ素子の一方の端面側から反対の端
面側に抜けるように混合溶液を供給して、コンデンサ素
子に混合溶液を含浸した。
【0087】混合溶液が含浸されたコンデンサ素子を含
浸治具から外し、オ−ブン中に入れて40℃で30分、
85℃で30分熱処理を施した。化学重合反応によりコ
ンデンサ素子の内部にPEDOTからなる導電性高分子
層を形成した。
【0088】次に、エタノ−ルによる浸漬洗浄を15分
間、脱イオン水による浸漬洗浄を10分間施した。そし
て、オ−ブン中に入れて120℃で60分乾燥した。
【0089】導電性高分子層形成の後、コンデンサ素子
を有底筒状のアルミニウムケ−スに収納し、その開口部
をゴム板により封口してから、エ−ジング処理を行い、
合計で10個のコンデンサを完成させた。実施の形態1
と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表1)に
示した。
【0090】本実施の形態によれば、加圧によりコンデ
ンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜けるよう
に導電性高分子微粒子分散液を供給して、コンデンサ素
子に導電性高分子微粒子分散液を含浸するので、コンデ
ンサ素子の内部の空気をもう一方の端面側から押し出し
ながら導電性高分子微粒子分散液が含浸され、コンデン
サ素子の内部に空気が残り難く、導電性高分子微粒子分
散液を十分含浸させることができるので、熱処理を施し
てコンデンサ素子の内部に高い被覆率で導電性高分子微
粒子層を形成することができる。次に、加圧によりコン
デンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜けるよ
うに混合溶液を供給して、コンデンサ素子に混合溶液を
含浸するので、コンデンサ素子の内部の空気をもう一方
の端面側から押し出しながら混合溶液が含浸され、コン
デンサ素子の内部に空気が残り難く、混合溶液を十分含
浸させることができるので、化学重合反応によりコンデ
ンサ素子内部に導電性高分子層を緻密に形成することが
できる。コンデンサ素子の内部に下地層としての導電性
高分子微粒子層を高い被覆率で形成し、その上に導電性
高分子層を緻密に形成することができるために、(表
1)に示すように容量達成率が高く、損失特性やインピ
−ダンス特性の優れたコンデンサを得ることができる。
【0091】(比較例2)比較例2として、導電性高分
子微粒子分散液と混合溶液の含浸条件を変更した以外、
実施の形態3と同様の操作でコンデンサを作製した。導
電性高分子微粒子分散液の含浸は、含浸治具を用いない
で次のように行った。ガラスビン中の導電性高分子微粒
子分散液の中にコンデンサ素子を浸漬する。ガラスビン
をベルジャ−の中に配置し、減圧ポンプを用いて30m
mHgまで到達したら減圧を止めて大気圧に戻し、導電
性高分子微粒子分散液を含浸させるように変更した。混
合溶液の含浸は、含浸治具を用いないで次のように行っ
た。ガラスビン中の混合溶液の中にコンデンサ素子を浸
漬する。ガラスビンをベルジャ−の中に配置し、減圧ポ
ンプを用いて15mmHgまで到達したら減圧を止めて
大気圧に戻し、混合溶液を含浸させるように変更した。
【0092】特性を測定した結果を前述の(表1)に示
す。
【0093】比較例2では、減圧してから大気圧に戻す
だけではコンデンサ素子の内部に空気が残り易く、導電
性高分子微粒子分散液あるいは混合溶液を十分含浸させ
ることができないので、コンデンサ素子の内部に高い被
覆率の導電性高分子微粒子層と緻密な導電性高分子層を
形成することができないために、(表1)に示すよう
に、容量達成率が低く、損失特性やインピ−ダンス特性
が悪かった。
【0094】この(表1)における比較例2と実施の形
態3との比較から明らかなように、実施の形態3では、
加圧によりコンデンサ素子の一方の端面側から反対の端
面側に抜けるように導電性高分子微粒子分散液あるいは
混合溶液を供給して、コンデンサ素子に導電性高分子微
粒子分散液あるいは混合溶液を十分含浸させることによ
って、容量達成率が高く、損失特性やインピ−ダンス特
性の優れたコンデンサを得られたことが判明した。
【0095】(実施の形態4)以下、本発明第4の実施
の形態について図4を用いて説明する。図4において、
(a)は含浸治具概略図を示し、(b)はコンデンサ素
子周辺の拡大図を示す。
【0096】コンデンサ素子は実施の形態1と同じもの
で、目止めを施したものを用いた。
【0097】重合性モノマ−のピロ−ルをメタノ−ルの
中に入れ、スタ−ラで撹拌して溶かしたモノマ−溶液を
−30℃の恒温槽の中に入れて冷却する。次にナフタレ
ンスルホン酸第二鉄をメタノ−ルの中に入れ、スタ−ラ
で撹拌して溶かした酸化剤溶液を−30℃の恒温槽の中
に入れて冷却する。モノマ−溶液と酸化剤溶液を混合し
た混合溶液55を用意する。このとき、混合溶液とした
ときにピロ−ル1.4mol/l、ナフタレンスルホン
酸第二鉄0.8mol/lの濃度となるように調合し
た。
【0098】実施の形態1と同様に含浸治具を用いて、
加圧によりコンデンサ素子7の端面下部9側から反対の
端面上部8側に抜けるように混合溶液55を供給して、
コンデンサ素子7に混合溶液55を含浸した。
【0099】次に、開口部50を閉塞用ゴム板57で塞
いでからピストン54を押しこみ、圧縮した空気を連結
パイプ52を介してガラスビン56の中に入れ、混合溶
液55を加圧した。加圧された混合溶液55は、コンデ
ンサ素子7の端面下部9側から入り、コンデンサ素子7
の内部に含浸される。このとき、支持パイプ48の開口
部50を塞いでいるので数百kPaの圧力を加えて混合
溶液55を含浸させることができる。
【0100】化学重合反応によりコンデンサ素子7の内
部にポリピロ−ルからなる導電性高分子層を形成した。
【0101】混合溶液55を含浸してから30秒経過
後、テ−プ47を外してコンデンサ素子7を含浸治具か
ら取り外し、エタノ−ルによる浸漬洗浄を15分間、脱
イオン水による浸漬洗浄を10分間施した。そして、オ
−ブン中に入れて120℃で60分乾燥した。
【0102】導電性高分子層がコンデンサ素子7の内部
に所定の量形成されるまで、含浸から乾燥までの一連の
工程を5回繰り返した。
【0103】導電性高分子層形成の後、コンデンサ素子
7を有底筒状のアルミニウムケ−スに収納し、その開口
部をゴム板により封口してから、エ−ジング処理を行
い、合計で10個のコンデンサを完成させた。実施の形
態1と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表
1)に示した。
【0104】本実施の形態によれば、加圧によりコンデ
ンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜けるよう
に混合溶液を供給して、コンデンサ素子に混合溶液を含
浸するので、コンデンサ素子の内部の空気をもう一方の
端面側から押し出しながら混合溶液が含浸され、コンデ
ンサ素子の内部に空気が残り難く、混合溶液を十分含浸
させることができる。さらに、混合溶液を加圧して含浸
させることにより、混合溶液が含浸されていなかったと
ころに、例えば陽極電極箔のエッチングピット深部に、
より十分に含浸させることができるので、化学重合反応
によりコンデンサ素子内部に導電性高分子層を緻密に形
成することができるために、(表1)に示すように容量
達成率が高く、損失特性やインピ−ダンス特性の優れた
コンデンサを得ることができる。
【0105】(実施の形態5)以下、本発明第5の実施
の形態について説明する。
【0106】コンデンサ素子は実施の形態1と同じもの
で、目止めを施したものを用いた。
【0107】重合性モノマ−のピロ−ル6mol/lと
界面活性剤であるトリイソプロピルナフタレンスルホン
酸ナトリウム0.03mol/lを水の中に入れ、スタ
−ラで撹拌して溶かしたモノマ−溶液を用意する。次に
β−ナフタレンスルホン酸3mol/lと過酸化水素
1.5mol/lを水の中に入れ、スタ−ラで撹拌して
溶かした酸化剤溶液を用意する。
【0108】実施の形態1と同様に含浸治具を用いて、
加圧によりコンデンサ素子の一方の端面側から反対の端
面側に抜けるようにモノマ−溶液を供給して、コンデン
サ素子にモノマ−溶液を含浸した。
【0109】次に、実施の形態1と同様に含浸治具を用
いて、加圧によりコンデンサ素子の一方の端面側から反
対の端面側に抜けるように酸化剤溶液を供給して、コン
デンサ素子に酸化剤溶液を含浸した。
【0110】次に、実施の形態4と同様に含浸治具を用
いて、支持パイプの開口部を閉塞用ゴム板で塞いでから
ピストンを押しこみ、加圧により酸化剤溶液をコンデン
サ素子に含浸した。
【0111】化学重合反応によりコンデンサ素子の内部
にポリピロ−ルからなる導電性高分子層を形成した。
【0112】酸化剤溶液を含浸してから20秒経過後、
テ−プを外してコンデンサ素子を含浸治具から取り外
し、脱イオン水による浸漬洗浄を15分間、エタノ−ル
による浸漬洗浄を10分間施した。そして、オ−ブン中
に入れて120℃で60分乾燥した。
【0113】導電性高分子層がコンデンサ素子の内部に
所定の量形成されるまで、含浸から乾燥までの一連の工
程を6回繰り返した。
【0114】導電性高分子層形成の後、コンデンサ素子
を有底筒状のアルミニウムケ−スに収納し、その開口部
をゴム板により封口してから、エ−ジング処理を行い、
合計で10個のコンデンサを完成させた。実施の形態1
と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表1)に
示した。
【0115】本実施の形態によれば、加圧によりコンデ
ンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜けるよう
に重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を供給して、コンデ
ンサ素子に重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を含浸する
ので、コンデンサ素子の内部の空気をもう一方の端面側
から押し出しながら重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液が
含浸され、コンデンサ素子の内部に空気が残り難く、重
合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を十分含浸させることが
できる。さらに、酸化剤溶液を加圧して含浸させること
により、重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液が含浸されて
いなかったところに、例えば陽極電極箔のエッチングピ
ット深部に、より十分に含浸させることができるので、
化学重合反応によりコンデンサ素子内部に導電性高分子
層を緻密に形成することができるために、(表1)に示
すように容量達成率が高く、損失特性やインピ−ダンス
特性の優れたコンデンサを得ることができる。
【0116】(実施の形態6)以下、本発明第6の実施
の形態について説明する。
【0117】コンデンサ素子はセパレ−タをマニラ紙か
らポリアミドの不織布に変更し、他は実施の形態1と同
じもので、目止めを施したものを用いた。
【0118】PEDOTの導電性高分子微粒子とポリス
チレンスルホン酸のド−パントと界面活性剤とバインダ
−および溶媒を水とし、有効成分が3.9重量%である
導電性高分子微粒子分散液を用いた。
【0119】実施の形態1と同様に含浸治具を用いて、
加圧によりコンデンサ素子の一方の端面側から反対の端
面側に抜けるように導電性高分子微粒子分散液を供給し
て、コンデンサ素子に導電性高分子微粒子分散液を含浸
した。
【0120】次に、実施の形態4と同様に含浸治具を用
いて、支持パイプの開口部を閉塞用ゴム板で塞いでから
ピストンを押しこみ、加圧により導電性高分子微粒子分
散液をコンデンサ素子に含浸した。
【0121】次に、導電性高分子微粒子分散液が含浸さ
れたコンデンサ素子を含浸治具から外し、オ−ブン中に
入れて140℃で10分熱処理を施して、コンデンサ素
子の内部に導電性高分子微粒子層を形成した。
【0122】次に、重合性モノマ−のピロ−ルをメタノ
−ルの中に入れ、スタ−ラで撹拌して溶かしたモノマ−
溶液を−30℃の恒温槽の中に入れて冷却する。次にナ
フタレンスルホン酸第二鉄をメタノ−ルの中に入れ、ス
タ−ラで撹拌して溶かした酸化剤溶液を−30℃の恒温
槽の中に入れて冷却する。モノマ−溶液と酸化剤溶液を
混合した混合溶液を用意する。このとき、混合溶液とし
たときにピロ−ル1.4mol/l、ナフタレンスルホ
ン酸第二鉄0.8mol/lの濃度となるように調合し
た。
【0123】実施の形態1と同様に含浸治具を用いて、
加圧によりコンデンサ素子の一方の端面側から反対の端
面側に抜けるように混合溶液を供給して、コンデンサ素
子に混合溶液を含浸した。
【0124】次に、実施の形態4と同様に含浸治具を用
いて、支持パイプの開口部を閉塞用ゴム板で塞いでから
ピストンを押しこみ、加圧により混合溶液をコンデンサ
素子に含浸した。
【0125】混合溶液を含浸してから30秒経過後、テ
−プを外してコンデンサ素子を含浸治具から取り外し、
室温で30分放置した。
【0126】化学重合反応によりコンデンサ素子の内部
にポリピロ−ルからなる導電性高分子層を形成した。
【0127】次に、エタノ−ルによる浸漬洗浄を15分
間、脱イオン水による浸漬洗浄を10分間施した。そし
て、オ−ブン中に入れて120℃で60分乾燥した。
【0128】導電性高分子層形成の後、コンデンサ素子
7を有底筒状のアルミニウムケ−スに収納し、その開口
部をゴム板により封口してから、エ−ジング処理を行
い、合計で10個のコンデンサを完成させた。実施の形
態1と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表
1)に示した。
【0129】本実施の形態によれば、加圧によりコンデ
ンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜けるよう
に導電性高分子微粒子分散液を供給して、コンデンサ素
子に導電性高分子微粒子分散液を含浸するので、コンデ
ンサ素子の内部の空気をもう一方の端面側から押し出し
ながら導電性高分子微粒子分散液が含浸され、コンデン
サ素子の内部に空気が残り難く、導電性高分子微粒子分
散液を十分含浸させることができる。さらに、導電性高
分子微粒子分散液を加圧して含浸させることにより、導
電性高分子微粒子分散液が含浸されていなかったところ
に、例えば陽極電極箔のエッチングピット深部に、より
十分に含浸させることができるので、熱処理を施してコ
ンデンサ素子の内部に高い被覆率で導電性高分子微粒子
層を形成することができる。次に、加圧によりコンデン
サ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜けるように
混合溶液を供給して、コンデンサ素子に混合溶液を含浸
するので、コンデンサ素子の内部の空気をもう一方の端
面側から押し出しながら混合溶液が含浸され、コンデン
サ素子の内部に空気が残り難く、混合溶液を十分含浸さ
せることができる。さらに、混合溶液を加圧して含浸さ
せることにより、混合溶液が含浸されていなかったとこ
ろに、例えば陽極電極箔のエッチングピット深部に、よ
り十分に含浸させることができるので、化学重合反応に
よりコンデンサ素子内部に導電性高分子層を緻密に形成
することができる。コンデンサ素子の内部に下地層とし
ての導電性高分子微粒子層を高い被覆率で形成し、その
上に導電性高分子層を緻密に形成することができるため
に、(表1)に示すように容量達成率が高く、損失特性
やインピ−ダンス特性の優れたコンデンサを得ることが
できる。
【0130】(実施の形態7)以下、本発明第7の実施
の形態について説明する。
【0131】本実施の形態では、誘電体層として陽極酸
化皮膜に替えて高分子のポリイミドを用いた以外、実施
の形態1と同様にしてコンデンサを完成させた。誘電体
層をポリイミドに変更し、目止めを施す前までの工程を
以下説明する。
【0132】アルミニウムエッチド箔の両面に電着によ
ってポリイミドからなる誘電体層を設ける。まず、ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェニレンジア
ミンをN−メチルピロリドン中、窒素還流化で反応させ
てポリアミック酸を得た。このポリアミック酸をN,N
−ジメチルアミドに希釈し、トリエチルアミンを加えて
ポリアミック酸塩溶液を得た。そして、メタノ−ルを添
加して最終的にポリアミック酸を0.15%含むように
調整し電着液とした。
【0133】この電着液にアルミニウムエッチド箔を浸
してこれを陽極とし、隔離して設けた電極との間に12
Vの電圧を印加してポリアミック酸膜を電着させた。そ
の後、250℃で1時間加熱してポリアミック酸をポリ
イミド化した。この電着並びに加熱を3回繰り返してポ
リイミドからなる誘電体層を形成した。
【0134】誘電体層が設けられたアルミニウムエッチ
ド箔を、幅5mm、長さ216mmの大きさに切断して
陽極電極箔に用いた。また、陰極電極箔には、幅5m
m、長さ262mmのアルミニウムエッチド箔を用い
た。
【0135】次に、陽極電極箔及び陰極電極箔を、厚さ
40μmのマニラ紙からなるセパレ−タを介して巻回
し、巻き止めテ−プにより止めて、コンデンサ素子を得
る。なお、陽極電極箔、陰極電極箔には、予め陽極リ−
ド線と陰極リ−ド線が陽極リ−ド用タブと陰極リ−ド用
タブを介して接続されており、端面上部から突出してい
る。
【0136】次に、陽極リ−ド線を支持して、コンデン
サ素子を上記と同様の電着液の中に浸漬させる。陽極電
極箔を陽極とし、隔離して設けた電極との間に12Vの
電圧を印加してポリアミック酸膜を電着させた。その
後、250℃で1時間加熱してポリアミック酸をポリイ
ミド化した。このようにして、陽極電極箔を形成したと
きの切断面と陽極リ−ド用タブにポリイミドからなる誘
電体層を形成した。
【0137】この構成をコンデンサと見立て、アジピン
酸水溶液からなる化成液中の容量を測定したところ、8
0μFであった。
【0138】実施の形態1と同様の特性評価を行い、そ
れらの平均値を(表1)に示した。本実施の形態によれ
ば、誘電体層として高分子のポリイミドを用いた場合に
も、(表1)に示すように、容量達成率が高く、損失特
性やインピ−ダンス特性の優れたフィルムコンデンサを
実現できることが分かった。
【0139】(実施の形態8)以下、本発明第8の実施
の形態について説明する。
【0140】本実施の形態では、誘電体層として陽極酸
化皮膜に替えて高分子のアクリル酸とメタクリル酸とス
チレンの共重合体を用いた以外、実施の形態1と同様に
してコンデンサを完成させた。誘電体層をアクリル酸と
メタクリル酸とスチレンの共重合体に変更し、目止めを
施す前までの工程を以下説明する。
【0141】アルミニウムエッチド箔の両面に電着によ
ってアクリル酸とメタクリル酸とスチレンの共重合体か
らなる誘電体層を設ける。まず、用いた電着液組成は、
固形分10重量%、脱イオン水86重量%、ブチルセロ
ソルブ4重量%である。その中の固形分は、分子量約3
万のアクリル酸とメタクリル酸とスチレンの共重合体と
ベンゾクアナミン系樹脂を7対3で混合し、電着液中に
分散させるため、カルボン酸基の50%をトリメチルア
ミンにより中和したものを用いた。
【0142】この電着液にアルミニウムエッチド箔を浸
してこれを陽極とし、隔離して設けた電極との間に電圧
を印加し、0.3mA/cm2の電流密度で5Vに達す
るまで定電流電着を行い、さらに5Vで15分間定電圧
電着を行った。
【0143】次に、80℃の脱イオン水による洗浄を2
0分間行ってから、180℃で30分間熱処理すること
により、ベンゾグアナミン系樹脂との間で架橋反応させ
た。これら一連の処理を3回繰り返して誘電体層を形成
した。
【0144】誘電体層が設けられたアルミニウムエッチ
ド箔を、幅5mm、長さ216mmの大きさに切断して
陽極電極箔に用いた。また、陰極電極箔には、幅5m
m、長さ262mmのアルミニウムエッチド箔を用い
た。
【0145】次に、陽極電極箔及び陰極電極箔を、厚さ
40μmのマニラ紙からなるセパレ−タを介して巻回
し、巻き止めテ−プにより止めて、コンデンサ素子を得
る。なお、陽極電極箔、陰極電極箔には、予め陽極リ−
ド線と陰極リ−ド線が陽極リ−ド用タブと陰極リ−ド用
タブを介して接続されており、端面上部から突出してい
る。
【0146】次に、陽極リ−ド線を支持して、コンデン
サ素子を上記と同様の電着液の中に浸漬させる。陽極電
極箔を陽極とし、隔離して設けた電極との間に電圧を印
加し、0.3mA/cm2の電流密度で5Vに達するま
で定電流電着を行い、さらに5Vで15分間定電圧電着
を行った。次に、80℃の脱イオン水による洗浄を20
分間行ってから、180℃で30分間熱処理することに
より、ベンゾグアナミン系樹脂との間で架橋反応させ
た。このようにして、陽極電極箔を形成したときの切断
面と陽極リ−ド用タブにアクリル酸とメタクリル酸とス
チレンの共重合体からなる誘電体層を形成した。
【0147】この構成をコンデンサと見立て、アジピン
酸水溶液からなる化成液中の容量を測定したところ、1
40μFであった。
【0148】実施の形態1と同様の特性評価を行い、そ
れらの平均値を(表1)に示した。
【0149】本実施の形態によれば、誘電体層として高
分子のアクリル酸とメタクリル酸とスチレンの共重合体
を用いた場合にも、(表1)に示すように、容量達成率
が高く、損失特性やインピ−ダンス特性の優れたフィル
ムコンデンサを実現できることが分かった。
【0150】なお、上記第1〜第8の実施の形態では、
重合性モノマ−溶液、酸化剤溶液あるいは混合溶液の溶
媒にはメタノ−ルと水の場合について述べたが、エタノ
−ル、イソプロパノ−ル、ブタノ−ル、その他の溶媒、
及び種々の混合系を適用することもでき、その種類に限
定されない。
【0151】また、上記第1〜第8の実施の形態では、
重合性モノマ−としてピロ−ルと3,4−エチレンジオ
キシチオフェンを用いる場合について述べたが、アニリ
ンや導電性高分子となり得るその他の重合性モノマ−を
適用することもでき、その種類に限定されない。
【0152】また、上記第1〜第8の実施の形態では、
導電性高分子微粒子分散液の導電性高分子微粒子にポリ
(3,4−エチレンジオキシチオフェン)を用いる場合
について述べたが、ポリチオフェン、ポリピロ−ル、ポ
リアニリンまたはそれらの誘導体を適用することもで
き、その種類に限定されない。
【0153】また、上記第1〜第8の実施の形態では、
誘電体層となる高分子として、ポリイミド、及びアクリ
ル酸とメタクリル酸とスチレンの共重合体を用いる場合
について述べたが、薄膜を形成できる高分子材料であれ
ばそれ以外のものを用いることもでき、本発明はその種
類に限定されない。
【0154】また、上記第1〜第8の実施の形態では、
弁金属がアルミニウムの場合についてのみ述べたが、そ
の他、タンタル、ジルコニウム、ニオブ、ハフニウム及
びチタンさらにはそれらの金属間化合物等も使用可能で
ある。
【0155】また、上記第1〜第8の実施の形態では、
酸化剤が過酸化水素とナフタレンスルホン酸第二鉄の場
合について述べたが、アルキルベンゼンスルホン酸第二
鉄、アルキルナフタレンスルホン酸第二鉄、アントラキ
ノンスルホン酸第二鉄、過硫酸アンモニウム、その他の
酸化剤を用いることもでき、本発明はその種類に限定さ
れない。
【0156】また、上記第1〜第8の実施の形態では、
加圧と減圧を施す手段としてエア−シリンダを用いる場
合について述べたが、減圧ポンプ、ガスボンベ、圧縮
機、その他を用いることもでき、本発明はその手段に限
定されない。
【0157】また、上記第1〜第8の実施の形態では、
コンデンサ素子の端面下部から端面上部に抜けるよう
に、導電性高分子微粒子分散液、重合性モノマ−溶液、
酸化剤溶液あるいは混合溶液を供給する場合について述
べたが、端面上部から端面下部に抜けるように供給する
構成としてもよい。
【0158】また、実施の形態では、コンデンサ素子の
端面下部側から数百kPaの力で加圧して含浸する場合
について述べたが、端面上部側からあるいは端面の両側
から加圧して含浸する構成としてもよい。
【0159】また、上記第1〜第8の実施の形態では、
コンデンサ素子の陽極電極箔と陰極電極箔とセパレ−タ
を巻きはじめる部分や、陽極リ−ド用タブと陰極リ−ド
用タブを接続している部分の端面下部から端面上部に抜
ける大きな開口部に、目止めとしてエポキシ接着剤を塗
布する場合について述べたが、巻きはじめる部分におい
ては樹脂成型物をさし込んだり、陽極リ−ド用タブと陰
極リ−ド用タブを接続している部分においては大きな開
口部とならない形状に陽極リ−ド用タブと陰極リ−ド用
タブを変更するのでもよく、大きな開口部を狭く、ある
いは塞ぐことのできる手段であれば、本発明はその手段
に限定されない。
【0160】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、減圧ある
いは加圧によりコンデンサ素子の一方の端面側から反対
の端面側に抜けるように導電性高分子微粒子分散液、重
合性モノマ−溶液、酸化剤溶液あるいは混合溶液を供給
して、コンデンサ素子に含浸することによって、容量達
成率が高く、損失特性やインピ−ダンス特性の優れたコ
ンデンサを得ることができるという有利な効果が得られ
る。
【0161】また、減圧あるいは加圧によりコンデンサ
素子の一方の端面側から反対の端面側に抜けるように導
電性高分子微粒子分散液、重合性モノマ−溶液、酸化剤
溶液あるいは混合溶液を供給して、コンデンサ素子に含
浸し、続けてコンデンサ素子に導電性高分子微粒子分散
液、重合性モノマ−溶液、酸化剤溶液あるいは混合溶液
を加圧含浸することによって、容量達成率が高く、損失
特性やインピ−ダンス特性の優れたコンデンサを得るこ
とができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるコンデンサ素子
の外観斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における含浸治具の断面
【図3】本発明の実施の形態2における含浸治具の断面
【図4】本発明の実施の形態4における含浸治具の断面
【符号の説明】
1 陽極電極箔 2 アルミニウムエッチド箔 3 誘電体層 4 陰極電極箔 5 セパレ−タ 6 巻き止めテ−プ 7 コンデンサ素子 8 端面上部 9 端面下部 10 陽極リ−ド線 11 陰極リ−ド線 12 陽極リ−ド用タブ 13 陰極リ−ド用タブ 14 導電性高分子層 15 側面 16、46 金網 17、27、47 テ−プ 18、28、48 支持パイプ 19、30、49 蓋 20、50 開口部 21、51 パッキン 22、33、52 連結パイプ 23、34、53 シリンダ 24、35、54 ピストン 25、55 混合溶液 26、38、56 ガラスビン 31 貫通孔 32 接着剤 36 モノマ−溶液 37 酸化剤溶液 57 閉塞用ゴム板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草柳 弘樹 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 松家 安恵 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を混合
    して混合溶液を用意する工程と、誘電体層を形成した陽
    極電極箔と陰極電極箔とをセパレ−タを介して巻回して
    コンデンサ素子を用意する工程と、減圧または加圧によ
    り前記コンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側
    に抜ける如く前記混合溶液を供給して、前記コンデンサ
    素子に前記混合溶液を含浸する工程と、前記重合性モノ
    マ−と前記酸化剤との化学重合反応により、導電性高分
    子層を形成する工程とを有するコンデンサの製造方法。
  2. 【請求項2】 重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を用意
    する工程と、誘電体層を形成した陽極電極箔と陰極電極
    箔とをセパレ−タを介して巻回してコンデンサ素子を用
    意する工程と、減圧または加圧により前記コンデンサ素
    子の一方の端面側から反対の端面側に抜ける如く前記重
    合性モノマ−溶液と前記酸化剤溶液を供給して、前記コ
    ンデンサ素子に前記重合性モノマ−溶液と前記酸化剤溶
    液を含浸する工程と、前記重合性モノマ−と前記酸化剤
    との化学重合反応により、導電性高分子層を形成する工
    程とを有するコンデンサの製造方法。
  3. 【請求項3】 導電性高分子微粒子分散液を用意する工
    程と、誘電体層を形成した陽極電極箔と陰極電極箔とを
    セパレ−タを介して巻回してコンデンサ素子を用意する
    工程と、減圧または加圧によりコンデンサ素子の一方の
    端面側から反対の端面側に抜ける如く前記導電性高分子
    微粒子分散液を供給して、前記コンデンサ素子に前記導
    電性高分子微粒子分散液を含浸する工程と、前期コンデ
    ンサ素子に熱処理を施して導電性高分子微粒子層を形成
    する工程と、重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を混合し
    た混合溶液を用意する工程と、減圧または加圧により前
    記コンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側に抜
    ける如く前記混合溶液を供給して、前記コンデンサ素子
    に前記混合溶液を含浸する工程と、前記重合性モノマ−
    と前記酸化剤との化学重合反応により、導電性高分子層
    を形成する工程とを有するコンデンサの製造方法。
  4. 【請求項4】 重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を混合
    して混合溶液を用意する工程と、誘電体層を形成した陽
    極電極箔と陰極電極箔とをセパレ−タを介して巻回して
    コンデンサ素子を用意する工程と、減圧または加圧によ
    り前記コンデンサ素子の一方の端面側から反対の端面側
    に抜ける如く前記混合溶液を供給して、前記コンデンサ
    素子に前記混合溶液を含浸する工程と、前記コンデンサ
    素子に前記混合溶液を加圧含浸する工程と、前記重合性
    モノマ−と前記酸化剤との化学重合反応により、導電性
    高分子層を形成する工程とを有するコンデンサの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を用意
    する工程と、誘電体層を形成した陽極電極箔と陰極電極
    箔とをセパレ−タを介して巻回してコンデンサ素子を用
    意する工程と、減圧または加圧により前記コンデンサ素
    子の一方の端面側から反対の端面側に抜ける如く前記重
    合性モノマ−溶液と前記酸化剤溶液を供給して、前記コ
    ンデンサ素子に前記重合性モノマ−溶液と前記酸化剤溶
    液を含浸する工程と、前記コンデンサ素子に前記重合性
    モノマ−溶液と前記酸化剤溶液の少なくともどちらかを
    加圧含浸する工程と、前記重合性モノマ−と前記酸化剤
    との化学重合反応により、導電性高分子層を形成する工
    程とを有するコンデンサの製造方法。
  6. 【請求項6】 導電性高分子微粒子分散液を用意する工
    程と、誘電体層を形成した陽極電極箔と陰極電極箔とを
    セパレ−タを介して巻回してコンデンサ素子を用意する
    工程と、減圧または加圧によりコンデンサ素子の一方の
    端面側から反対の端面側に抜けるように前記導電性高分
    子微粒子分散液を供給して、前記コンデンサ素子に前記
    導電性高分子微粒子分散液を含浸する工程と、前記コン
    デンサ素子に前記導電性高分子微粒子分散液を加圧含浸
    する工程と、前期コンデンサ素子に熱処理を施して導電
    性高分子微粒子層を形成する工程と、重合性モノマ−溶
    液と酸化剤溶液を混合した混合溶液を用意する工程と、
    減圧または加圧により前記コンデンサ素子の一方の端面
    側から反対の端面側に抜ける如く前記混合溶液を供給し
    て、前記コンデンサ素子に前記混合溶液を含浸する工程
    と、前記コンデンサ素子に前記混合溶液を加圧含浸する
    工程と、前記重合性モノマ−と前記酸化剤との化学重合
    反応により、導電性高分子層を形成する工程とを有する
    コンデンサの製造方法。
  7. 【請求項7】 重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を冷却
    し、冷却された前記重合性モノマ−溶液と酸化剤溶液を
    混合して混合溶液を用意することを特徴とする請求項
    1、3、4または6のいずれか記載のコンデンサの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 コンデンサ素子の一方の端面側から反対
    の端面側に抜ける大きな開口部に目止めを施すことを特
    徴とする請求項1ないし7のいずれか記載のコンデンサ
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 コンデンサ素子の側面を固定することを
    特徴とする請求項1ないし8のいずれか記載のコンデン
    サの製造方法。
  10. 【請求項10】 誘電体層が弁金属の酸化物皮膜である
    請求項1ないし9のいずれか記載のコンデンサの製造方
    法。
  11. 【請求項11】 誘電体層が高分子膜である請求項1な
    いし10のいずれか記載のコンデンサの製造方法。
  12. 【請求項12】 高分子膜がポリイミドまたはアクリル
    酸とメタクリル酸とスチレンの共重合体を含む請求項1
    ないし11のいずれか記載のコンデンサの製造方法。
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