JP2001146104A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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Abstract
とこの縦溝3と交わってのびる複数本の横溝4とを設け
て複数のブロック列を形成する。前記ブロック列は、縦
溝側に突出する凸部を設けた凸部付きブロックからなる
第1のブロック列と、凹部を設けた凹部付きブロックか
らなりしかも前記凸部に凹部を縦溝を介して向き合う位
置に配した第2のブロック列とを含む。トレッド面にお
いて、凸部付きブロックの最大巾WB1と凸部の突出量
WPとの比(WP/WB1)、及び凹部付きブロックの
最大巾WB2と凹部の凹み量WHとの比(WH/WB
2)を0.04〜0.15とする。凸部付きブロックの
最大長さLB1と凸部の最大長さLPとの比(LP/L
B1)、及び凹部付きブロックの最大長さLHと凹部の
長さLB2との比(LH/LB2)を0.3〜0.4と
する。
Description
能を高めつつ耐摩耗性能を向上しうる例えば重荷重用ラ
ジアルタイヤとして好適な空気入りタイヤに関する。
氷雪路を走行するに際して、スタッドレスタイヤが多用
されつつある。このようなスタッドレスタイヤは、氷雪
路での走行性能を高めるために、一般にトレッドゴムに
比較的軟質のゴム材料を用いたり、またトレッド面に雪
噛み性の高いブロックパターンを採用するとともに、縦
溝、横溝の溝幅を大きくし、ランド比(接地面積の割
合)を大幅に減じることなどが行われている。すなわ
ち、溝内で多くの雪を押し固めて雪柱を形成するととも
にこれを切断する際の雪柱剪断力により大きな駆動力及
び制動力を得ている。また各ブロックに多数のサイピン
グなどを設けることにより、路面を引っ掻くエッジ成分
を増し、氷路での走行性能を高めることが行われてい
る。
冬場のみならず、そのまま夏場まで継続して使用し履き
つぶすことも行われるため、冬季以外での走行を考慮し
た耐摩耗性の向上が必要となってくる。しかしながら、
柔軟なトレッドゴムやトレッド面のランド比の減少、さ
らには多数のサイピングの刻設等により、スタッドレス
タイヤはブロックの剛性が低く、乾燥路を走行すると早
期に摩耗してタイヤ寿命が短いという問題がある。特に
接地圧の高い重荷重用ラジアルタイヤのトレッドパター
ンに上述の技術を適用した際には、偏摩耗、さらにはタ
イヤ寿命の著しい減少を招き、さらにランド比を減じる
とミラーバーンと呼ばれている鏡面化した氷面上でのグ
リップ性能が低下してしまうという問題がある。
なされたもので、雪路、氷路のグリップ性能を向上させ
つつ耐摩耗性を向上しうる空気入りタイヤを提供するこ
とを目的としている。
載の発明は、トレッド面に、タイヤ周方向にのびる縦溝
とこの縦溝と交わってのびる複数本の横溝とを設けるこ
とにより、ブロックをタイヤ周方向に並べた複数のブロ
ック列を複数列形成した空気入りタイヤであって、前記
ブロック列は、前記縦溝に面するブロック縦壁面の周方
向の略中間位置に、前記縦溝側に突出する凸部を設けた
凸部付きブロックからなる第1のブロック列と、前記ブ
ロック縦壁面の周方向の略中間位置にブロック内部側に
凹む凹部を設けた凹部付きブロックからなりしかも前記
凸部付きブロックの前記凸部にこの凹部を縦溝を介して
向き合う位置に配した第2のブロック列とを含むととも
に、トレッド面において、前記凸部付きブロックのタイ
ヤ軸方向の最大巾WB1と凸部の突出量WPとの比(W
P/WB1)、及び前記凹部付きブロックのタイヤ軸方
向の最大巾WB2と凹部の凹み量WHとの比(WH/W
B2)を、いずれも0.04〜0.15とし、かつ前記
凸部付きブロックの周方向の最大長さLB1と凸部のタ
イヤ周方向の最大長さLPとの比(LP/LB1)、及
び前記凹部付きブロックのタイヤ周方向の最大長さLH
と凹部のタイヤ周方向の長さLB2との比(LH/LB
2)を、いずれも0.3〜0.4としたことを特徴とし
ている。
クに、一定の大きさを有する凸部、凹部を設けることに
より、縦溝のエッジ成分が増加させることができ氷路で
の走行性能を高めうる。また、各ブロックの凸部と凹部
とが向き合う位置に配されることにより、縦溝が直線状
であっても該縦溝内での雪柱剪断力を確保でき、ランド
比を変えることなく雪路でのグリップ性能を向上しうる
他、排水の流れを阻害することなくウェットグリップ性
能を確保できる。また、凸部と凹部とを向き合う位置に
配しかつそのブロックに対する大きさ等を限定したこと
により、耐摩耗性の悪化を抑制しうる。
ブロックは、前記ブロック縦壁面の周方向の両端部を前
記縦溝の溝底側からトレッド面側に向かってブロック内
部へと傾斜する斜面によって切り欠くことにより、該斜
面間に前記凸部が形成されるとともに、前記凹部付きブ
ロックは、前記ブロック縦壁面の周方向の中間部を前記
縦溝の溝底側からトレッド面側に向かってブロック内部
へと傾斜する斜面によって切り欠くことにより前記凹部
が形成されることを特徴とする請求項1記載の空気入り
タイヤである。
トレッド面における溝幅を実質的に一定としたことを特
徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤである。
ブロックは、前記凸部の周方向の両縁からのびかつブロ
ック内部を横切ることにより該凸部付きブロックを略3
等分する第1のサイピングを具えるとともに、前記凹部
付きブロックは、前記凹部の周方向の両縁からのびかつ
ブロック内部を横切ることにより該凹部付きブロックを
略3等分する第2のサイピングを具えることを特徴とす
る請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤで
ある。
凹部は、そのタイヤ半径方向のの長さが、前記縦溝の深
さの40〜50%であることを特徴とする請求項1ない
し4のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
イピング及び第2のサイピングは、その深さが、前記凸
部及び凹部のタイヤ半径方向の長さよりも大かつ前記縦
溝の深さの60%以下であることを特徴とする請求項4
記載の空気入りタイヤである。
に基づき説明する。図1には本実施形態の空気入りタイ
ヤのトレッド面2の展開図を示している。本例の空気入
りタイヤは、例えばトラック、バスなどに用いられる重
荷重用ラジアルタイヤであって、トレッド面2に、タイ
ヤ周方向にのびる縦溝3と、この縦溝3と交わってのび
る複数本の横溝4とが設けられている。
周方向に直線状でのびる1本の内の縦溝3aと、その両
外側に配された外の縦溝3bとを含む合計3本が例示さ
れる。また横溝4は、前記内の縦溝3aと外の縦溝3b
との間を継ぐ内の横溝4aと、前記外の縦溝3bとトレ
ッド端Eとの間を継ぐ外の横溝4bとを含む。これによ
り、トレッド面2には、略矩形をなすブロックをタイヤ
周方向に並べたブロック列が複数列、本例では4列形成
されている。なお縦溝3は、トレッド面2において測定
した溝幅が、例えばトレッド接地幅TWの2.5〜7.
0%程度、より好ましくは3.5〜6%、さらに好まし
くは4.5〜6.0%程度とするのが好ましい。
に本例では縦溝3(本例では外の縦溝3b側)に面する
ブロック縦壁面5のタイヤ周方向の略中間位置に、縦溝
3側に突出する凸部6を設けた凸部付きブロックB1か
らなる第1のブロック列R1、R1と、前記ブロック縦
壁面5のタイヤ周方向の略中間位置にブロック内部側に
凹む凹部7を設けた凹部付きブロックB2からなりしか
も前記凸部付きブロックB1の前記凸部6にこの凹部7
を外の縦溝3bを介して向き合う位置に配した第2のブ
ロック列R2とを含んでいる。
記内の縦溝3aと外の縦溝3bとの間に形成されるとと
もに、前記第2のブロック列R2は、前記外の縦溝3b
とトレッド縁Eとの間に形成される。従って、これらの
第1のブロック列R1と第2のブロック列R2とは、タ
イヤ赤道Cの各側において前記外の縦溝3bを挟んで隣
接している。
に略示する如く、前記ブロック縦壁面5の周方向の両端
部を外の縦溝3bの溝底側からトレッド面2側に向けて
ブロック内部へと傾斜する斜面SP、SPによって本例
では部分的に切り欠くことにより、該斜面SP、SP間
に前記凸部6が形成されるものを例示している。これに
より、前記凸部6の両側には、略三角形状をなしかつ前
記斜面SPへと連なる段差面X1、X1が形成されてい
る。また、凹部付きブロックB2は、図2(B)に略示
する如く、前記ブロック縦壁面5のタイヤ周方向の中間
部を外の縦溝3bの溝底側からトレッド面2側に向けて
ブロック内部へと傾斜する斜面SHによって切り欠くこ
とにより前記凹部7を形成したものを示している。ま
た、この斜面SHの両側部には、略三角形状をなしかつ
前記ブロック縦側面5へと連なる段差面X2、X2が形
成される。
るブロックB1、B2に、凸部6、凹部7を設けること
により、トレッド面2におけるエッジ成分が増加し、氷
路での走行性能を高めうる他、前記凸部6の段差面X
1、凹部7の段差面X2などにより、外の縦溝3b内で
押し固められた雪柱に対してこれを進行方向に切断する
剪断力を生じさせ、横溝4による雪柱剪断力と相まって
雪路走行中でのグリップ力を大幅に高めうる。また凸部
6と凹部7とは、外の縦溝3bを介して向き合う位置に
配される結果、例えば外の縦溝3bの溝幅を実質的に一
定に確保することが可能となり、縦溝内の排水性を阻害
することなくウェットグリップ性能を確保しうる。なお
凸部6と凹部7とを向き合う位置に配するとは、例えば
図3(A)に示す如く、凸部6、凹部7の長さLP、L
Hを同一としかつその位相を揃え、配するものが特に好
ましい。またこれ以外にも、図3(B)の如く、凸部6
の長さLPよりも凹部の長さLHを大とし凸部6を凹部
7が包含するように配するものや、同図(C)に示す如
く、凸部6と凹部7とが大部分にて向きあうものも本発
明の態様に含まれる。
て、凸部付きブロックB1のタイヤ軸方向の最大巾WB
1と凸部6の突出量WPとの比(WP/WB1)、及び
前記凹部付きブロックB2のタイヤ軸方向の最大巾WB
2と凹部7の凹み量WHとの比(WH/WB2)を、い
ずれも0.04〜0.15としている。前記各比の値が
0.04未満であると、前記の雪上性能、氷上性能を向
上させる効果に乏しく、逆に0.15を越えるとブロッ
クの剛性が不均一化するなど偏摩耗の原因となりやす
く、しかも凸部6に関しては、縦溝G1の排水効果を阻
害してウェットグリップ性能を低下させる傾向があり、
また凹部7に関しては、ブロックの接地面積の減少が大
きすぎて耐摩耗性能に悪影響を与えやすくなる。このよ
うな観点より、前記比(WP/WB1)、及び比(WH
/WB2)は、いずれも0.048〜0.143、より
好ましくは0.06〜0.09とするのが好ましい。
大長さLB1(図1に示す)と、凸部6のタイヤ周方向
の最大長さLPとの比(LP/LB1)、及び前記凹部
付きブロックB2のタイヤ周方向の最大長さLB2(図
1に示す)と凹部7のタイヤ周方向の長さLHとの比
(LH/LB2)を、いずれも0.3〜0.4としてい
る。前記各比の値が0.3未満であると、凸部6又は凹
部7が小さすぎて氷雪路での走行性能を高めるのに十分
ではなく、逆に0.4を超えても、各ブロックB1、B
2の他の部分が小さくなるため同様に前述の走行性能を
発揮しがたく、また偏摩耗を招くおそれがある。このよ
うな観点より、前記比(LP/LB1)、及び比(LH
/LB2)は、いずれも0.3〜0.4、より好ましく
は0.33〜0.36とするのが好ましい。
3bを介して向き合う位置に配しかつブロックB1又は
B2に対する大きさ等を限定したことにより、凸部付き
ブロックB1、凹部付きブロックB2の耐摩耗性を向上
しうる。
WPと凹部7の前記凹み量WH、また凸部6の前記長さ
LPと凹部7の長さLHをそれぞれ略同一としており、
これにより、前記外の縦溝3bは、トレッド面2におけ
る溝幅を実質的に一定としたものを例示している。この
ような外の縦溝3bは、例えばウエット路面等におい
て、該縦溝3b内での排水の流れを阻害することがな
く、ウェットグリップ性能を十分に確保しうる。
記凸部6のタイヤ周方向の両縁からのびかつブロック内
部を横切ることにより該凸部付きブロックB1を略3等
分する第1のサイピングS1、S1を具える。また凹部
付きブロックB2は、凹部7のタイヤ周方向の両縁から
のびかつブロック内部を横切ることにより該凹部付きブ
ロックB2を略3等分する第2のサイピングS2、S2
を具えている。
路面との接地に際してサイピングによって区分された他
の部分と独立して動くことができ、雪柱剪断力をより高
めて雪路での走行性能を一層増すとともに、サイピング
S1、S2のエッジが氷面を引っ掻き、また各サイピン
グS1、S2内に水分を吸い上げ等することにより、氷
面走行時のグリップ性能をさらに向上しうる。また、第
1、第2のサイピングS1、S2は、各ブロックB1、
B2をタイヤ周方向に略3等分することによって、各ブ
ロックの剛性の著しい低下やサイピングで区分された各
部の剛性の不均一などを防止し、ひいては耐摩耗性の悪
化を抑制するのに役立つ。また各サイピングS1、S2
は、種々の形状にて構成しうるが、例えばそれと最も近
くで隣り合った横溝4bの溝縁ラインとほぼ平行に形成
することが望ましく、本例では直線をなす。なお各サイ
ピングS1、S2は、直線状のみならず、ジグザグ、波
状等で屈曲する屈曲部などを含ませても良い。
凹部7は、トレッド面2においてブロック縦壁面5とほ
ぼ平行な溝縁部Be1、Be2を具える。これにより、
トレッド面2において、外の縦溝3bの溝縁輪郭は、前
記凸部6と凹部7とが向き合う位置で縦溝3の一部をタ
イヤ軸方向の外側に平行移動した形状を具えている。こ
のような形状に凸部6、凹部7を形成することによっ
て、それぞれのエッジ成分を増加し雪柱剪断力を増強す
ることができ、同時にこれらによって生じるエッジ成分
の増加は、氷路面上でのグリップ性能向上にも効果を奏
する。
タイヤの場合、冬季での使用が終わった後、そのまま翌
年の春から夏の通常路面で使用され、次の冬季までに寿
命を終えるいわゆる履き潰しといった使用形態が一般化
しつつある。従って、このような使用形態に合わせて、
冬季を走り終えた後においては、乾燥路面用として耐摩
耗性をさらに向上するべく、ブロック剛性を低下させる
前記各サイピングS1、S2や凹部7などは、使用途
中、より具体的には外の縦溝3bが50〜60%程度の
摩耗までにで消失するように構成することが望ましい。
く、第1のサイピングS1の深さDS1、第2のサイピ
ングS2の深さDS2は、いずれも外の縦溝3bの深さ
GDの50〜60%としており、また前記凸部6、凹部
7のタイヤ半径方向の長さDP、DHは、いずれも外の
縦溝3bの溝深さの50%以下としている。このように
サイピングS1、S2の前記深さDS1、DS2を、前
記凸部6、凹部7のタイヤ半径方向の長さDP、DHよ
りも大とすることが望ましい。これによって、前記凸部
6ないし凹部7は、摩耗により完全に消失するまで、サ
イピングによって柔軟な動きが可能となり最後まで氷雪
路の走行性能の向上に寄与しうる。
ズが11R22.5の重荷重用ラジアルタイヤを試作
し、氷上、雪上性能、ウエット性能、耐偏摩耗性能、耐
摩耗性について試験を行った。実施例のタイヤは、図
1、図4に示すトレッド面により形成した。
有し、タイヤ赤道Cを通る中央の縦溝3aをタイヤ周方
向に沿った直線状とし、その外側に配された第1の外の
縦溝3b1、さらにその外側に配された第2の外の縦溝
3b2は、いずれもジグザグ状で形成している。横溝4
は、適宜折れ曲がり各縦溝3、3間ないし縦溝3とトレ
ッド縁Eとの間を継ぐことにより、ブロック列を6列形
成している。各溝幅3、4などの寸法は図3に示される
とおりである。
の外の縦溝3b1に向けて凸部6が突出するように配置
され、このブロックB1がタイヤ周方向に並ぶことによ
り前記第1のブロック列R1を形成している。また凹部
付きブロックB2は、凹部7を凸部付きブロックB1の
凸部6に向き合うようにして第1の外の縦溝3b1のタ
イヤ軸方向外側に形成されることにより、第2のブロッ
ク列R2を構成する。これらの各ブロックB1、B2
は、図5(A)、(B)に略示されている。
のタイヤ周方向の位置は一致している。また本例の凸部
6、凹部7は、該凸部6、凹部7以外の第1の外の縦溝
3b1の溝縁とほぼ平行な縁部Be1、Be2を有して
おり、これによって該凸部6、凹部7に挟まれる部分が
第1の外の縦溝3b1の一部をタイヤ軸方向外側へ平行
移動したような形状となっている。また、凸部付きブロ
ックB1は、図5(A)に示すように、ブロック縦壁面
5が縦溝3b1のジグザグによって該ブロックB1の外
方に突出するジグザグ凸頂部T1に形成されている。ま
た凹部付きブロックB2は、図5(B)に示すように、
ブロック縦壁面5が縦溝3b2のジグザグによって該ブ
ロックB1の内方に凹むジグザグ凹頂部T2に形成され
ている。このようなブロック縦壁面5に、それぞれ凸部
6、凹部7を形成することにより、該凸部6、凹部7に
よる効果がより顕著に発揮される。
凹部7の周方向の両縁からのびる第1、第2のサイピン
グS1、S2によってタイヤ周方向に実質的に3等分さ
れている。各サイピングS1、S2は、それに最も近い
横溝縁に沿った形状に形成されている。
ッド面を有する比較例1〜3の同サイズのタイヤなどに
ついても併せて試作し、性能を比較した。次にテスト内
容について説明する。
×22.5)にリム組みして内圧800(kPa)を充
填して排気量2/2−D車両(最大積載量10t)の全
輪に装着し、氷盤上で時速30kmからロックしたときの
制動距離を測定することにより行った。評価は、下記式
により求まる指数で行った。数値が大きいほど良好であ
る。 氷上性能={(比較例1の制動距離)/(得られた制動
距離)}×100
スト車両を用いて厚さ10.0cmの圧雪路面(気温:−
13.5℃、氷温:−5.0℃、雪温:−8.0℃)を
走行するとともに、ドライバーのフィーリングにより、
制動、加速、旋回などに着目して評価を行った。結果
は、比較例1のものを100とする指数で表示し、数値
が大きいほど良好である。
水膜0.3cmのアスファルト路面を時速40kmからロッ
クしたときの制動距離を測定することにより行った。評
価は、下記式により求まる指数で行った。数値が大きい
ほど良好である。 ウエット性能={(比較例1の制動距離)/(得られた
制動距離)}×100
車両を用い、一般道及び高速道路を合計3000km走
行させて、凸部付きブロック、凹部付きブロックを主体
として偏摩耗(ヒールアンドトウ摩耗、エッジ摩耗、片
側摩耗など)の有無を目視により観察し、比較例1を1
00とする指数で表示している。数値が大きいほど良好
である。
イヤの縦溝の平均深さを求め、比較例1を100とする
指数で表示した。数値が大きいほど良好である。テスト
の結果を表1に示す。
明では、縦溝を挟んで隣接するブロックに、凸部、凹部
を設けることにより、トレッド面におけるエッジ成分が
増加し、氷路での走行性能を高めうる他、凸部、凹部が
形成する凹凸により、直線の縦溝であっても該縦溝内で
雪柱剪断力を生じさせることができ、横溝による雪柱剪
断力と相まって雪路走行中でのグリップ力を大幅に向上
しうる。また凸部と凹部とは、縦溝を介して向き合う位
置に配される結果、例えば外の縦溝の溝幅を実質的に一
定に確保することが可能となり、縦溝内の排水性を阻害
することなくウェットグリップ性能を確保しうる。これ
により、本発明の空気入りタイヤは、氷上性能、雪上性
能、ウェット性能、耐偏摩耗性能、耐摩耗性能をバラン
スよく向上しうる。
ロックは、ブロック縦壁面の周方向の両端部を縦溝の溝
底側からトレッド面側に向けてブロック内部へと傾斜す
る斜面よって切り欠くことにより、該斜面間に凸部を形
成し、その結果、凸部の両側部には、前記斜面へと連な
る段差面を形成できる。また凹部付きブロックは、ブロ
ック縦壁面のタイヤ周方向の中間部を縦溝の溝底側から
トレッド面側に向けてブロック内部へと傾斜する斜面に
よって切り欠くことにより前記凹部を形成し、その結
果、この斜面の両側部には、ブロック縦側面へと連なる
段差面を形成しうる。これらの段差面により、より一
層、縦溝内での雪柱せん断力を増強でき雪路でのグリッ
プ力が向上する。
は、いずれも接地に際してそのタイヤ周方向の両側部分
と独立して動くことができ、雪柱剪断力をより高めて雪
路での走行性能を一層増すとともに、サイピングのエッ
ジが氷面を引っ掻き、また各サイピング内に水分を吸い
上げ等することにより、氷面走行時のグリップ性能をさ
らに向上しうる。また、各ブロックに設けた第1、第2
のサイピングは、各ブロックをタイヤ周方向に略3等分
することによって、ブロック剛性の著しい低下やサイピ
ングで区分された各部の剛性の不均一などを防止し、ひ
いては耐摩耗性の悪化を抑制しうる。
び凹部は、そのタイヤ半径方向の長さが、前記縦溝の深
さの40〜50%であることにより、例えば冬季を走り
終えた後において消失し、乾燥路面走行用として耐摩耗
性をさらに向上できる。
ング及び第2のサイピングは、その深さが、前記凸部及
び凹部のタイヤ半径方向の長さよりも大であることによ
り、凸部、凹部の効果をこれらが消失するまで効果的に
維持できる。
ある。
(B)は凹部付きブロックの斜視図である。
る。
ターンの展開図である。
(B)は凹部付きブロックの斜視図である。
Claims (6)
- 【請求項1】トレッド面に、タイヤ周方向にのびる縦溝
とこの縦溝と交わってのびる複数本の横溝とを設けるこ
とにより、ブロックをタイヤ周方向に並べたブロック列
を複数列形成した空気入りタイヤであって、 前記ブロック列は、前記縦溝に面するブロック縦壁面の
周方向の略中間位置に、前記縦溝側に突出する凸部を設
けた凸部付きブロックからなる第1のブロック列と、 前記ブロック縦壁面の周方向の略中間位置にブロック内
部側に凹む凹部を設けた凹部付きブロックからなりしか
も前記凸部付きブロックの前記凸部にこの凹部を縦溝を
介して向き合う位置に配した第2のブロック列とを含む
とともに、 トレッド面において、前記凸部付きブロックのタイヤ軸
方向の最大巾WB1と凸部の突出量WPとの比(WP/
WB1)、及び前記凹部付きブロックのタイヤ軸方向の
最大巾WB2と凹部の凹み量WHとの比(WH/WB
2)を、いずれも0.04〜0.15とし、 かつ前記凸部付きブロックの周方向の最大長さLB1と
凸部のタイヤ周方向の最大長さLPとの比(LP/LB
1)、及び前記凹部付きブロックのタイヤ周方向の最大
長さLHと凹部のタイヤ周方向の長さLB2との比(L
H/LB2)を、いずれも0.3〜0.4としたことを
特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】前記凸部付きブロックは、前記ブロック縦
壁面の周方向の両端部を前記縦溝の溝底側からトレッド
面側に向かってブロック内部へと傾斜する斜面によって
切り欠くことにより、該斜面間に前記凸部が形成される
とともに、 前記凹部付きブロックは、前記ブロック縦壁面の周方向
の中間部を前記縦溝の溝底側からトレッド面側に向かっ
てブロック内部へと傾斜する斜面によって切り欠くこと
により前記凹部が形成されることを特徴とする請求項1
記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】前記縦溝は、トレッド面における溝幅を実
質的に一定としたことを特徴とする請求項1又は2記載
の空気入りタイヤ。 - 【請求項4】前記凸部付きブロックは、前記凸部の周方
向の両縁からのびかつブロック内部を横切ることにより
該凸部付きブロックを略3等分する第1のサイピングを
具えるとともに、 前記凹部付きブロックは、前記凹部の周方向の両縁から
のびかつブロック内部を横切ることにより該凹部付きブ
ロックを略3等分する第2のサイピングを具えることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入り
タイヤ。 - 【請求項5】前記凸部及び凹部は、そのタイヤ半径方向
の長さが、前記縦溝の深さの40〜50%であることを
特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の空気入
りタイヤ。 - 【請求項6】前記第1のサイピング及び第2のサイピン
グは、その深さが、前記凸部及び凹部のタイヤ半径方向
の長さよりも大かつ前記縦溝の深さの60%以下である
ことを特徴とする請求項4記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP33030199A JP3431871B2 (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33030199A JP3431871B2 (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | 空気入りタイヤ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001146104A true JP2001146104A (ja) | 2001-05-29 |
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