JP2001146011A - インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置

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JP2001146011A
JP2001146011A JP33090699A JP33090699A JP2001146011A JP 2001146011 A JP2001146011 A JP 2001146011A JP 33090699 A JP33090699 A JP 33090699A JP 33090699 A JP33090699 A JP 33090699A JP 2001146011 A JP2001146011 A JP 2001146011A
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actuator
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幸治 松尾
Koji Ikeda
浩二 池田
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一印字周期中に同一のノズルから1または2
以上のインク滴を選択的に吐出するインクジェットヘッ
ドにおいて、吐出性能を向上する。 【解決手段】 駆動信号生成回路は、パルス間の間隔が
徐々にアクチュエータの固有周期に近づくように長くな
るN個(N=5)のインク吐出用パルス信号P1〜P5
と、インクメニスカス振動を抑制するための補助パルス
信号S1とを生成する。P個(P=2)のインク滴を吐
出させる際に、選択回路は、第3パルス信号P3と第4
パルス信号P4との間でOFF状態からON状態に切り
替わり、4番目(N−P+1番目)以降のパルス信号P
4,P5をアクチュエータに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッド及びインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平10−81012号公報に
開示されているように、記録紙に1つのドットを形成す
るための一印字周期中に、インクジェットヘッドの各ノ
ズルから複数のインク滴を吐出し、複数のインク滴によ
って1つのドットを形成するインクジェット式記録装置
が提案されている。
【0003】この種のインクジェット式記録装置は、イ
ンクを収容する圧力室と圧力室に連通するノズルとが形
成されたヘッド本体と、圧電素子の圧電効果によって上
記ノズルからインク滴を吐出させるように圧力室内のイ
ンクに圧力を付与するアクチュエータと、アクチュエー
タに駆動信号を供給する駆動信号供給手段とを有するイ
ンクジェットヘッドと、このインクジェットヘッドと記
録紙とを相対移動させる相対移動手段とを備えている。
そして、上記相対移動手段によりインクジェットヘッド
と記録紙とが相対移動されているときに、上記駆動信号
供給手段によりアクチュエータに対して一印字周期中に
1または2以上の駆動パルスを含む駆動信号を供給し、
ノズルから1または2以上のインク滴を吐出させる。こ
のようにして吐出された複数のインク滴は、記録紙上に
吐出順に着弾し、一つのインクドットを形成する。この
ようなドットが記録紙上に複数個整列することにより、
当該記録紙に所定の画像が形成される。そして、一印字
周期中に吐出するインク滴の数を調整することにより、
ドットの濃淡や大きさが調整され、いわゆる多階調印刷
が可能となる。
【0004】一方、米国特許第5,285,215号に
開示されているように、後から吐出するインク滴の方が
先に吐出するインク滴よりも吐出速度が速くなるように
することで、同じノズルから吐出された2つのインク滴
同士を着弾前に合体させ、大きなインク滴にしてから着
弾させる技術も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、一印
字周期中に1または2以上のインク滴を吐出するために
は、アクチュエータに対し、吐出数に応じた数の駆動パ
ルスを供給する必要がある。しかし、駆動信号の供給手
法に何らの工夫も施さず、単にインク滴の吐出数に応じ
た数の駆動パルスを供給するだけでは、記録紙上に良好
なインクドットを形成することは困難である。
【0006】例えば、高速の印刷を行う場合には、イン
クジェットヘッドと記録紙との相対移動速度が大きいた
め、同じノズルから吐出された複数のインク滴は、記録
紙上の互いにずれた位置に順次着弾しやすくなる。その
ため、インクドットが長円になり、印字品質が低下しや
すい。そこで、このような場合には、インク滴の吐出間
隔ができるだけ短くなるように、複数のインク滴を連続
的に吐出するとともに、後から吐出されるインク滴の方
が先に吐出されるインク滴よりも吐出速度が速くなるよ
うにする必要がある。
【0007】また、一印字周期が終了した時のインクメ
ニスカス振動が次の印字周期にまで残存していると、イ
ンクの吐出性能は不安定になる。そこで、メニスカス振
動の悪影響を受けにくい駆動信号の供給手法が望まれて
いる。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、一印字周期中に同一
のノズルから1または2以上のインク滴を吐出するイン
クジェットヘッド及びそれを備えたインクジェット式記
録装置のインク吐出性能の高性能化を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るインクジェットヘッドは、インクを収
容する複数の圧力室と該各圧力室にそれぞれ連通する複
数のノズルとが形成されたヘッド本体と、圧電素子を有
し、該圧電素子の圧電効果によって前記各圧力室内のイ
ンクに圧力を付与する複数のアクチュエータと、前記ノ
ズルからインク滴を吐出させるように前記アクチュエー
タを駆動するインク吐出用パルス信号を所定の一印字周
期内にN個(Nは2以上の自然数)含んだ基準駆動信号
を生成する駆動信号生成部と、前記基準駆動信号に含ま
れるP個(PはN以下の自然数)のインク吐出用パルス
信号を前記アクチュエータに対し選択的に供給する信号
選択部とを備えたインクジェットヘッドであって、前記
基準駆動信号のインク吐出用パルス信号は、後から吐出
されるインク滴の方が先に吐出されるインク滴よりも吐
出速度が速くなるように形成され、前記信号選択部は、
前記基準駆動信号のうちのN−P+1番目以降のインク
吐出用パルス信号を供給するように構成されているもの
である。
【0010】このことにより、駆動信号生成部は、一印
字周期中に最大N個のインク滴を吐出可能なように、N
個のインク吐出用パルス信号を含んだ基準駆動信号を生
成する。一方、信号選択部は、所定の画像信号に応じて
一印字周期中にP個のインク滴を吐出させるように、上
記N個のインク吐出用パルス信号のうちからN−P+1
番目以降の合計P個のインク吐出用パルス信号を選択
し、アクチュエータに供給する。ここで、上記P個のイ
ンク吐出用パルス信号は、基準駆動信号において連続的
に生成されたパルス信号であるので、各パルス間の時間
間隔は短い。従って、P個のインク滴は間髪を入れずに
連続的に吐出されることになる。また、N個のインク吐
出用パルス信号は後から吐出されるインク滴の方が先に
吐出されるインク滴よりも吐出速度が速くなるように生
成されているので、上記P個のインク吐出用パルス信号
によって吐出される合計P個のインク滴は、吐出速度が
順次速くなるように吐出される。従って、P個のインク
滴の着弾位置のずれは少なく、また、これらP個のイン
ク滴を着弾前に合体させることも容易となる。以上によ
り、インク滴の吐出数にかかわらず、良好なインクドッ
トが形成されることになり、インク吐出性能は向上す
る。
【0011】また、駆動信号生成部がインク吐出のため
に生成する駆動信号は、1種類の基準駆動信号のみであ
るので、インクの吐出数に応じた数の駆動信号を生成す
る必要がなく、制御系の構成が簡易になり、また、コス
トが安価になる。
【0012】前記駆動信号生成部は、前記基準駆動信号
を生成した後に前記ヘッド本体におけるインクのメニス
カス振動を抑制するための補助パルス信号を生成し、前
記信号選択部は、前記アクチュエータに対して前記N−
P+1番目以降のインク吐出用パルス信号及び前記補助
パルス信号を供給するように構成されていることが好ま
しい。
【0013】このことにより、アクチュエータに対し、
基準駆動信号のN−P+1番目以降の合計P個のインク
吐出用パルス信号が供給された後に、補助パルス信号が
供給される。その結果、P個のインク滴を吐出した後の
インクメニスカス振動は抑制され、次の印字周期におけ
るインクの吐出性能は安定化する。
【0014】本発明に係る他のインクジェットヘッド
は、インクを収容する複数の圧力室と該各圧力室にそれ
ぞれ連通する複数のノズルとが形成されたヘッド本体
と、圧電素子を有し、該圧電素子の圧電効果によって前
記各圧力室内のインクに圧力を付与する複数のアクチュ
エータと、前記ノズルからインク滴を吐出させるように
前記アクチュエータを駆動するインク吐出用パルス信号
を所定の一印字周期内にN個(Nは2以上の自然数)含
んだ基準駆動信号を生成する駆動信号生成部と、前記基
準駆動信号に含まれるP個(PはN以下の自然数)のイ
ンク吐出用パルス信号を前記アクチュエータに対し選択
的に供給する信号選択部とを備えたインクジェットヘッ
ドであって、前記基準駆動信号のインク吐出用パルス信
号は、後から吐出されるインク滴の方が先に吐出される
インク滴よりも吐出速度が速くなるように形成され、前
記駆動信号生成部は、前記基準駆動信号を生成した後に
前記ヘッド本体におけるインクのメニスカス振動を抑制
するための補助パルス信号を生成し、前記信号選択部
は、前記アクチュエータに対して、Pが1のときには前
記基準駆動信号のうちの1番目のインク吐出用パルス信
号を供給する一方、Pが2以上のときには前記基準駆動
信号のうちのN−P+1番目以降のインク吐出用パルス
信号及び前記補助パルス信号を供給するように構成され
ているものである。
【0015】このことにより、一印字周期中に1個(P
=1)のインク滴を吐出する場合には、アクチュエータ
に対し、基準駆動信号に含まれるN個のインク吐出用パ
ルス信号のうちの1番目のパルス信号のみが供給され
る。1番目のパルス信号は2番目以降のパルス信号に比
べると波形が安定しており、また、印字周期のうちの最
も早い時期に生成されるので、インクの吐出タイミング
が正確になるとともに、インクの吐出性能は安定し、イ
ンクの着弾位置の精度は向上する。なお、この場合、1
個のインク滴を吐出するだけなので、一印字周期の全体
のインク吐出量は少なく、メニスカス振動の影響は小さ
い。そのため、補助パルス信号を供給しなくても問題は
ない。また、一印字周期中に2個以上(P≧2)のイン
ク滴を吐出する場合であっても、前述した理由により、
インク滴の吐出数にかかわらず良好なインクドットが形
成され、インク吐出性能は向上する。なお、この場合、
アクチュエータに対して、基準駆動信号が供給された後
に補助パルス信号が供給されるので、メニスカス振動の
影響による吐出性能の低下は抑制される。
【0016】前記基準駆動信号のN番目のインク吐出用
パルス信号と前記補助パルス信号との間の間隔は、前記
アクチュエータの固有周期の0.5〜1.5倍に設定さ
れていることが好ましい。なお、アクチュエータの固有
周期とは、音響要素(具体的にはインク)を含んだ振動
系全体の固有周期をいう。
【0017】このことにより、インクのメニスカス振動
が効率的に抑制されることになる。
【0018】前記補助パルス信号の電位差が小さすぎる
とメニスカス振動を十分に抑制することが難しくなる一
方、その電位差が大きすぎると、意図しないインク吐出
が発生するおそれがある。そこで、前記補助パルス信号
の電位差は、前記基準駆動信号のインク吐出用パルス信
号の最小電位差の0.1〜0.3倍に設定されているこ
とが好ましい。
【0019】このことにより、インクを吐出させること
なくメニスカス振動を効率的に抑制するために好適な補
助パルス信号が得られることになる。
【0020】前記基準駆動信号の各インク吐出用パルス
信号は、基準電位としての第1電位と該第1電位と異な
る第2電位とを有する矩形状または台形状のパルス信号
からなり、前記信号選択部は、前記基準駆動信号を前記
アクチュエータに供給するON状態及び該アクチュエー
タへの該基準駆動信号の供給を中止するOFF状態のい
ずれか一つの状態に選択的に切り替わるスイッチング回
路からなり、前記スイッチング回路は、前記基準駆動信
号の電位が前記第1電位のときに前記OFF状態から前
記ON状態に切り替わるように構成されていてもよい。
【0021】このことにより、基準駆動信号のインク吐
出用パルス信号は、第1電位及び第2電位の2つの電位
のみを有する矩形状または台形状のパルス信号によって
構成されるので、基準駆動信号の波形が簡易化される。
従って、基準駆動信号を生成する駆動信号生成部は、構
成が簡易になる。
【0022】前記基準駆動信号のインク吐出用パルス信
号は、前記圧力室内を減圧する側に前記アクチュエータ
を駆動するための負圧電位と該圧力室内を加圧する側に
該アクチュエータを駆動するための正圧電位との間の基
準電位から該負圧電位にまで下降する電位降下波形と、
該負圧電位を維持する負圧電位維持波形と、該負圧電位
から前記正圧電位にまで上昇する電位上昇波形とからな
る初期パルス信号と、各々の所定の正圧電位から各々の
所定の負圧電位にまで下降する電位降下波形と、該各負
圧電位を維持する負圧電位維持波形と、該各負圧電位か
ら各々の所定の正圧電位にまで上昇する電位上昇波形と
からなる1または2以上の後続パルス信号とからなり、
前記信号選択部は、前記基準駆動信号を前記アクチュエ
ータに供給するON状態及び該アクチュエータへの該基
準駆動信号の供給を中止するOFF状態のいずれか一つ
の状態に選択的に切り替わるスイッチング回路からな
り、前記スイッチング回路は、前記基準駆動信号の電位
が負圧電位になってから該基準駆動信号の供給を開始す
るように、該基準駆動信号の負圧電位維持波形の波形維
持開始時から所定時間経過後に前記OFF状態から前記
ON状態に切り替わるように構成されていてもよい。
【0023】このことにより、スイッチング回路は、基
準駆動信号の波形の立ち下がりから所定の時間遅れを伴
って切り替わるように、基準駆動信号の負圧電位維持波
形の波形維持開始時から所定時間経過後に、OFF状態
からON状態に切り替わる。そのため、基準駆動信号の
電位が下降している途中にスイッチング回路が切り替わ
ることはないので、アクチュエータに対して、基準電
位、負圧電位及び正圧電位以外の意図しない電位の維持
波形を含んだような不安定な駆動信号が供給されること
はない。
【0024】前記基準駆動信号の各インク吐出用パルス
信号は、基準電位から前記アクチュエータを前記圧力室
内を減圧する側に駆動する負圧電位にまで下降する電位
降下波形と、該負圧電位を維持する負圧電位維持波形
と、該負圧電位から該基準電位にまで上昇する電位上昇
波形とからなり、前記補助パルス信号は、前記基準電位
から前記アクチュエータを前記圧力室内を減圧する側に
駆動する補助負圧電位にまで下降する電位降下波形と、
該補助負圧電位を維持する負圧電位維持波形と、該補助
負圧電位から該基準電位にまで上昇する電位上昇波形と
からなり、前記基準駆動信号のN番目のインク吐出用パ
ルス信号における電位上昇波形の電位上昇終了時から前
記補助パルス信号の電位降下波形の電位下降開始時まで
の間の間隔は、前記アクチュエータの固有周期の0.5
〜1倍に設定されていてもよい。
【0025】このことにより、2つの電位(基準電位と
負圧電位)の電位維持波形を有する基準駆動信号を用
い、且つ、アクチュエータのいわゆるプルプッシュ動作
に基づくインク吐出作用とメニスカス振動抑制作用を利
用して、安定したインク吐出を実現することができる。
【0026】前記基準駆動信号のインク吐出用パルス信
号は、前記圧力室内を減圧する側に前記アクチュエータ
を駆動する負圧電位と該圧力室内を加圧する側に該アク
チュエータを駆動する正圧電位との間の基準電位から該
負圧電位にまで下降する電位降下波形と、該負圧電位を
維持する負圧電位維持波形と、該負圧電位から前記正圧
電位にまで上昇する電位上昇波形とからなる初期パルス
信号と、各々の所定の正圧電位から各々の所定の負圧電
位にまで下降する電位降下波形と、該各負圧電位を維持
する負圧電位維持波形と、該各負圧電位から各々の所定
の正圧電位にまで上昇する電位上昇波形とからなる1ま
たは2以上の後続パルス信号とからなり、前記補助パル
ス信号は、前記基準電位から前記アクチュエータを前記
圧力室内を減圧する側に駆動するための補助負圧電位に
まで下降する電位降下波形と、該補助負圧電位を維持す
る負圧電位維持波形と、該補助負圧電位から該基準電位
にまで上昇する電位上昇波形とからなり、前記基準駆動
信号の最後の後続パルス信号における電位上昇波形の電
位上昇終了時から前記補助パルス信号の電位降下波形の
電位降下開始時までの間隔は、前記アクチュエータの固
有周期の0.5〜1倍に設定されていてもよい。
【0027】このことにより、3つの電位(基準電位と
負圧電位と正圧電位)の電位維持波形を有する基準駆動
信号を用い、且つ、アクチュエータのいわゆるプルプッ
シュ動作に基づくインク吐出作用とメニスカス振動抑制
作用を利用して、安定したインク吐出を実現することが
できる。
【0028】前記基準駆動信号のインク吐出用パルス信
号は、前記圧力室内を減圧する側に前記アクチュエータ
を駆動する負圧電位と該圧力室内を加圧する側に該アク
チュエータを駆動する正圧電位との間の基準電位から該
負圧電位にまで下降する電位降下波形と、該負圧電位を
維持する負圧電位維持波形と、該負圧電位から前記正圧
電位にまで上昇する電位上昇波形とからなる初期パルス
信号と、各々の所定の正圧電位から各々の所定の負圧電
位にまで下降する電位降下波形と、該各負圧電位を維持
する負圧電位維持波形と、該各負圧電位から各々の所定
の正圧電位にまで上昇する電位上昇波形とからなる1ま
たは2以上の後続パルス信号とからなり、前記補助パル
ス信号は、前記基準電位から前記アクチュエータを前記
圧力室内を加圧する側に駆動するための補助加圧電位に
まで上昇する電位上昇波形と、該補助正圧電位を維持す
る正圧電位維持波形と、該補助正圧電位から該基準電位
にまで下降する電位降下波形とからなり、前記基準駆動
信号の最後の後続パルス信号における電位上昇波形の電
位上昇終了時から前記補助パルス信号の電位上昇波形の
電位上昇開始時までの間隔は、前記アクチュエータの固
有周期の1〜1.5倍に設定されていてもよい。
【0029】このことにより、3つの電位(基準電位と
負圧電位と正圧電位)の電位維持波形を有する基準駆動
信号を用い、且つ、アクチュエータのいわゆるプルプッ
シュ動作に基づくインク吐出作用と、いわゆるプッシュ
プル動作に基づくメニスカス振動抑制作用とを利用し
て、安定したインク吐出を実現することができる。
【0030】ところで、アクチュエータに供給されるイ
ンク吐出用パルス信号の間隔がアクチュエータの固有周
期に近いほど、インクの吐出速度は速くなる。そこで、
前記基準駆動信号は、N個のインク吐出用パルス信号間
の間隔が徐々に前記アクチュエータの固有周期に近づき
且つ徐々に長くなるように形成されていてもよい。
【0031】このことにより、後から吐出されるインク
滴の方が先に吐出されるインク滴よりも吐出速度が速く
なるので、基準駆動信号の好適な具体的構成を得ること
ができる。
【0032】一方、アクチュエータに供給されるインク
吐出用パルス信号のパルス高さ(電位差)が大きいほ
ど、インクの吐出速度は速くなる。そこで、前記基準駆
動信号は、N個のインク吐出用パルス信号内の電位差が
徐々に大きくなるように形成されていてもよい。
【0033】このことにより、後から吐出されるインク
滴の方が先に吐出されるインク滴よりも吐出速度が速く
なるので、基準駆動信号の好適な具体的構成を得ること
ができる。
【0034】本発明に係るインクジェット式記録装置
は、前記インクジェットヘッドと、前記インクジェット
ヘッドのインク吐出時に該インクジェットヘッドと記録
媒体とを相対移動させる相対移動手段とを備えているこ
ととしたものである。
【0035】このことにより、インク吐出性能に優れた
インクジェット式記録装置が得られる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0037】<実施形態1>図1は、実施形態1に係る
インクジェット式記録装置の概略構成を示す。このイン
クジェット式記録装置は、キャリッジ16に支持固定さ
れたインクジェットヘッド1を備えている。キャリッジ
16には、図1では図示を省略するキャリッジモータ2
8(図6参照)が設けられ、このキャリッジモータ28
によりインクジェットヘッド1及びキャリッジ16が主
走査方向(図1及び図2に示すX方向)に延びるキャリ
ッジ軸17にガイドされ、その方向に往復移動するよう
になっている。なお、このキャリッジ16、キャリッジ
軸17及びキャリッジモータ28により、インクジェッ
トヘッド1と記録紙41とを相対移動させる相対移動手
段が構成されている。
【0038】記録紙41は、図1では図示を省略する搬
送モータ26(図6参照)によって回転駆動される2つ
の搬送ローラ42に挟まれていて、この搬送モータ26
及び各搬送ローラ42により、上記主走査方向と垂直な
副走査方向(図1及び図2に示すY方向)に搬送される
ようになっている。
【0039】インクジェットヘッド1は、図2〜図5に
示すように、インクを収容する複数の圧力室4と各圧力
室4にそれぞれ連通する複数のノズル2とが形成された
ヘッド本体40と、各圧力室4内のインクに圧力を付加
して各ノズル2からインク滴をそれぞれ吐出させる複数
のアクチュエータ10とを有している。アクチュエータ
10は、後述の如く、いわゆるたわみ振動型の圧電素子
13を用いたものであって、圧力室4の収縮及び膨張に
伴う圧力室4内の圧力変化によって、ノズル2からイン
ク滴を吐出しかつ圧力室4にインクを充填するようにな
っている。
【0040】圧力室4は、図2に示すように、インクジ
ェットヘッド1の内部に主走査方向Xに延びるように長
溝状に形成されていて、副走査方向に互いに所定間隔を
あけて配設されている。この圧力室4の一端部(図2で
は右側の端部)には、ノズル2がインクジェットヘッド
1の下面において副走査方向Yに互いに所定間隔をあけ
て開口するように設けられている。圧力室4の他端部
(図2では左側の端部)にはインク供給路5の一端部が
それぞれ接続され、この各インク供給路5の他端部は、
副走査方向Yに延びるように設けられたインク供給室3
に接続されている。
【0041】また、インクジェットヘッド1は、図3に
示すように、ノズル2が形成されたノズルプレート6
と、圧力室4及びインク供給路5を区画形成する区画壁
7と、アクチュエータ10とが順に積層されて構成され
ている。このノズルプレート6は厚さ20μmのポリイ
ミド板からなり、区画壁7は厚さ280μmのステンレ
ス製ラミネート板からなっている。
【0042】アクチュエータ10は、図4及び図5に誇
張して示すように、圧力室4に臨設された振動板11
と、振動板11を振動させる薄膜の圧電素子13と、個
別電極14とが順に積層されて構成されている。振動板
11は、厚さ2μmのクロム板からなっていて、各圧電
素子13に個別電極14と共に電圧を印加するための共
通電極としての機能をも有している。圧電素子13は、
圧力室4に対応して設けられていて、厚さ3μmのPZ
T(ジルコル酸チタン酸鉛)からなる超薄型のものであ
る。個別電極14は厚さ0.1μmの白金板からなって
おり、アクチュエータ10の全体の厚さは約5μmとな
っている。なお、互いに隣接する圧電素子13(個別電
極14)の間には、ポリイミドからなる絶縁板15が設
けられている。
【0043】次に、図6のブロック図を参照しながら、
インクジェット式記録装置の制御回路20を説明する。
制御回路20は、CPUからなる主制御部21と、各種
データ処理のためのルーチン等を記憶したROM22
と、各種データの記憶等を行うRAM23と、搬送モー
タ26及びキャリッジモータ28をそれぞれ駆動制御す
るためのドライバ回路25,27及びモータ制御回路2
4と、印刷データを受信するデータ受信回路29と、駆
動信号生成回路30と、複数の選択回路31,31,…
とを備えている。各選択回路31には、アクチュエータ
10が接続されている。駆動信号生成回路30は、一印
字周期中に、N個(Nは2以上の自然数)のインク吐出
用パルス信号を有する基準駆動信号と、インクメニスカ
ス振動を抑制するための補助パルス信号とを生成する。
選択回路31は、インクジェットヘッド1がキャリッジ
16と共に主走査方向Xに移動しているときに、上記基
準駆動信号に含まれる1または2以上のパルス信号をア
クチュエータ10に選択的に入力させる回路である。具
体的には、選択回路31は、駆動信号生成回路30から
アクチュエータ10への信号供給をON/OFFするス
イッチング回路により構成されており、アクチュエータ
10に対して、基準駆動信号に含まれるN個のインク吐
出用パルス信号のうちのN−P+1番目以降のパルス信
号を供給する。
【0044】次に、インクジェット式記録装置の動作に
ついて説明する。まず、データ受信回路29が画像デー
タを受信すると、主制御部21はROM22に記憶され
た処理ルーチンに基づいて、モータ制御回路24及びド
ライバ回路25,27を介して搬送モータ26及びキャ
リッジモータ28をそれぞれ制御し、駆動信号生成回路
30は基準駆動信号を生成する。さらに、主制御部21
は、上記画像データに基づいて、一印字周期中に吐出す
べきインク滴の数に関する情報を、各選択回路31に出
力する。そして、選択回路31は、上記情報に基づい
て、基準駆動信号に含まれるN個のパルス信号のうちか
らP個(PはN以下の自然数)のパルス信号を選択し、
アクチュエータ10に供給する。また、選択回路31
は、駆動信号生成回路30からの補助パルス信号も供給
する。これにより、インクジェットヘッド1のノズル2
から、一印字周期内に1または2以上のインク滴が吐出
される。
【0045】次に、一例として、図7〜図9を参照しな
がら、一印字周期中にノズル2から1つのインク滴を吐
出する際の動作と、2つのインク滴を吐出する際の動作
とを説明する。
【0046】まず、図7(a)または図8(a)を参照
しながら、駆動信号生成回路30により生成される駆動
信号について説明する。駆動信号生成回路30は一印字
周期内に、5つのインク吐出用パルス信号P1〜P5か
らなる基準駆動信号と、1つの補助パルス信号S1とを
生成する。各パルス信号P1〜P5は、基準電位(20
V)から圧力室4内を減圧する側にアクチュエータ10
を駆動する負圧電位(0V)にまで下降する電位降下波
形と、負圧電位を維持する負圧電位維持波形と、負圧電
位から基準電位にまで上昇する電位上昇波形とから構成
されている。補助パルス信号S1は、基準電位(20
V)から補助負圧電位(15V)にまで下降する電位降
下波形と、補助負圧電位を維持する補助負圧電位維持波
形と、補助負圧電位から基準電位にまで上昇する電位上
昇波形とから構成されている。すなわち、各パルス信号
P1〜P5,S1は、アクチュエータ10に引き押し動
作(いわゆるプルプッシュ動作)を行わせる信号であ
る。なお、本例においては各パルス信号P1〜P5,S
1の波形は矩形波であるが、これらの信号波形は台形波
であってもよい。
【0047】基準駆動信号のパルス信号P1〜P5は、
後から吐出されるインク滴の方が先に吐出されるインク
滴よりも吐出速度が速くなるように、パルス間の時間間
隔が徐々にアクチュエータ10の固有周期に近づき、且
つ徐々に長くなるように形成されている。具体的には、
パルス信号P1〜P5の間隔は、順に7.5μs、9μ
s、9.5μs、10μs、12μsに設定されてい
る。なお、ここでいうアクチュエータ10の固有周期と
は、圧力室4内のインクの影響をも含めた振動系全体の
固有周期であり、本例では12μsである。このような
固有周期は、例えば米国特許第4,697,193号明
細書に記載されているヘルムホルツ固有振動周波数fの
逆数で表される。
【0048】パルス信号間の時間間隔が上述のように設
定されていることにより、例えば図9に示すように、3
つのインク滴Q1、Q2、Q3が順に吐出される場合に
は、インク滴Q1〜Q3の吐出速度v1〜v3は、v1
<v2<v3となる。そして、第2インク滴Q2は記録
紙に着弾する前に第1インク滴Q1に追いつき、第1イ
ンク滴Q1と第2インク滴Q2とが合体してインク滴Q
12となる。さらに、第3インク滴Q3はインク滴Q1
2に追いつき、第3インク滴Q3とインク滴Q12とが
合体してインク滴Q123が形成される。このように、
本実施形態では、順に吐出された複数のインク滴は記録
紙に着弾する前に合体し、一つのインク滴となって記録
紙に一つのインクドットを形成する。
【0049】基準駆動信号のうちの最後のパルス信号
(N番目のパルス信号)である第5パルス信号P5と補
助パルス信号S1との間隔は、アクチュエータ10の固
有周期の0.5〜1.5倍に設定されている。なお、上
記間隔はアクチュエータ10の固有周期の0.5〜1倍
が特に好ましく、本例では、10μsに設定されている
(固有周期の約0.83倍)。補助パルス信号S1の補
助負圧電位は、基準駆動信号のパルス信号P1〜P5の
負圧電位の0.1倍〜0.3倍が好ましく、本例では、
0.25倍に設定されている。
【0050】次に、選択回路31の動作について説明す
る。インク吐出数が1の場合には、図7(b)に示すよ
うに、選択回路31は、基準駆動信号の電位が第4パル
ス信号P4と第5パルス信号P5との間の基準電位のと
きに、OFF状態からON状態に切り替わる。そして、
補助パルス信号S1が終了して電位が基準電位にあると
きに、ON状態からOFF状態に切り替わる。このよう
な選択回路31のON/OFF動作により、図7(c)
に示すように、アクチュエータ10には第5パルス信号
P5と補助パルス信号S1とが供給されることになる。
【0051】一方、インク吐出数が2の場合には、図8
(b)に示すように、選択回路31は、基準駆動信号の
電位が第3パルス信号P3と第4パルス信号P4との間
の基準電位のときに、OFF状態からON状態に切り替
わる。そして、インク吐出数が1の場合と同様、補助パ
ルス信号S1の後にON状態からOFF状態に切り替わ
る。このような選択回路31のON/OFF動作によ
り、図8(c)に示すように、アクチュエータ10には
第4パルス信号P4と第5パルス信号P5と補助パルス
信号S1とが供給されることになる。
【0052】このように、本実施形態によれば、駆動信
号生成回路30では1種類の基準駆動信号のみを生成す
る一方、選択回路31のON/OFF動作によって当該
基準駆動信号の一部または全部を適宜選択し、インク吐
出数に応じた数のパルス信号をアクチュエータ10に供
給することとしたので、駆動信号生成回路30を簡易化
することができ、制御回路20を簡易かつ安価に構成す
ることができる。
【0053】基準駆動信号のパルス信号は、後から吐出
されるインク滴の方が先に吐出されるインク滴よりも吐
出速度が速くなるように形成され、選択回路31におい
て、基準駆動信号の後ろ側のパルス信号をインク吐出数
に応じた数だけ選択することとしたので、複数のインク
滴を着弾前に合体させることができ、インク吐出数が変
わっても、インク滴の飛翔速度(インク吐出数が1つの
場合は当該インク滴の吐出速度、インク吐出数が2以上
の場合は合体後のインク滴の飛翔速度)をほぼ一定にす
ることができる。従って、高速印字が可能になるととも
に、印字品質が向上する。
【0054】基準駆動信号の維持波形の電位は基準電位
及び負圧電位の2つの電位のみであるので、電位が基準
電位にある間に選択回路31をOFF状態からON状態
に切り替えるだけで、アクチュエータ10にパルス信号
を良好に供給することができる。すなわち、パルス信号
間には、ある程度の時間の基準電位維持波形が設けられ
ているので、選択回路31の切り替えタイミングが多少
ずれたとしても、選択回路31が上記基準電位維持波形
の間に切り替わる限り、アクチュエータ10には良好な
パルス信号が供給されることになる。従って、アクチュ
エータ10に対して駆動信号が安定して供給されるの
で、インクの吐出性能は向上する。
【0055】<実施形態2>実施形態2は、実施形態1
に対して、駆動信号生成回路30が生成する基準駆動信
号及び補助パルス信号と、選択回路31の切り替えタイ
ミングとに変更を加えたものである。
【0056】図10に示すように、実施形態2の基準駆
動信号は、初期パルス信号R1と当該初期パルス信号R
1に続く4つの後続パルス信号R2〜R5とを有してい
る。初期パルス信号R1は、基準電位(10V)から負
圧電位(0V)にまで下降する電位降下波形と、負圧電
位を維持する負圧電位維持波形と、負圧電位から正圧電
位(20V)にまで上昇する電位上昇波形とから構成さ
れている。後続パルス信号R2〜R5はそれぞれ、正圧
電位から負圧電位にまで降下する電位降下波形と、負圧
電位を維持する負圧電位維持波形と、負圧電位から正圧
電位にまで上昇する電位上昇波形とから構成されてい
る。補助パルス信号T1は、基準電位から補助負圧電位
(5V)にまで下降する電位降下波形と、補助負圧電位
を維持する補助負圧電位維持波形と、補助負圧電位から
基準電位にまで上昇する電位上昇波形とから構成されて
いる。
【0057】選択回路31は、実施形態1と同様に、基
準駆動信号の後ろ側のパルス信号をインク吐出数に応じ
た数だけ選択するように構成されている。但し、実施形
態2の選択回路31は、実施形態1と異なり、パルス信
号の負圧電位維持波形の波形維持開始時から所定時間経
過後に、OFF状態からON状態に切り替わる。つま
り、選択回路31は、パルス信号の電位降下から所定の
時間遅れを伴って切り替わるように構成されている。
【0058】パルス信号の電位降下終了時と同時に基準
駆動信号を供給する制御回路では、切り替えタイミング
が遅れた場合には問題はないが、切り替えタイミングが
早すぎる場合には、電位が降下中の駆動信号が供給され
ることになり、アクチュエータの動作は不安定になる。
しかし、本実施形態によれば、選択回路31の切り替え
タイミングは、電位が負圧電位に下降してから所定時間
経過後に設定されているので、たとえ切り替えタイミン
グの誤差が生じたとしても、選択回路31は常に電位が
負圧電位にある間に切り替わることになる。従って、ア
クチュエータの動作は安定する。なお、電位が負圧電位
になってから選択回路31が切り替わるまでの間に時間
差があることにより、アクチュエータ10に最初に供給
されるパルス信号は、その後に供給されるパルス信号に
比べて、パルス幅の小さな信号となる。しかし、最初に
吐出されるインク滴よりも後から吐出されるインク滴の
方が吐出速度が速いため、合体後のインク滴の飛翔挙動
は、主として後から吐出されるインク滴の飛翔挙動に支
配される。従って、本実施形態では、選択回路31の切
り替えタイミングを遅らせているにもかかわらず、イン
ク吐出に際して実用上問題はなく、良好なインク吐出性
能を発揮することができる。
【0059】<実施形態3>図11及び図12に示すよ
うに、実施形態3も、実施形態1に対して、駆動信号生
成回路30が生成する信号と選択回路31の切り替えタ
イミングとに変更を加えたものである。
【0060】実施形態3の基準駆動信号は、初期パルス
信号U1と当該初期パルス信号U1に続く4つの後続パ
ルス信号U2〜U5とを有している。初期パルス信号U
1は、基準電位(20V)から負圧電位(0V)にまで
下降する電位降下波形と、負圧電位を維持する負圧電位
維持波形と、負圧電位から所定の正圧電位(15V)に
まで上昇する電位上昇波形とから構成されている。後続
パルス信号U2〜U5はそれぞれ、各々の正圧電位(1
5V、17V、22V、26V)から負圧電位(0V)
にまで降下する電位降下波形と、負圧電位を維持する負
圧電位維持波形と、負圧電位から各々の正圧電位(17
V、22V、26V、26V)にまで上昇する電位上昇
波形とから構成されている。後から吐出するインク滴の
吐出速度が先に吐出するインク滴の吐出速度よりも速く
なるように、後続パルス信号U2〜U5は、電位差(パ
ルス高さ)が徐々に大きくなるように形成されている。
具体的には、初期パルス信号U1の電位差は、1番目の
インク滴の吐出性能向上のために20Vとし、残りの後
続パルス信号U2〜U5の電位差は、それぞれ15V、
17V、22V、26Vに設定されている。
【0061】最後の後続パルス信号U5の電位上昇波形
の後は、電位が正圧電位(26V)から基準電位(20
V)にまで下降する補助電位降下波形と、その後基準電
位を維持する補助電位維持波形とが設けられている。本
実施形態では、この補助電位降下波形と補助電位維持波
形とにより、インクのメニスカス振動を抑制するための
補助パルス信号が形成されている。なお、後続パルス信
号U5の電位上昇波形の電位上昇終了時と補助パルス信
号の補助電位降下波形の電位降下開始時との間隔は、ア
クチュエータ10の固有周期の0.5〜1倍に設定され
ていることが好ましい。
【0062】図11(b)及び(c)に示すように、本
実施形態では、インク滴の吐出数が1の場合には、選択
回路31は初期パルス信号U1を選択する。すなわち、
選択回路31は印字周期の開始と同時にON状態にな
り、初期パルス信号U1の電位上昇波形の途中または終
了後にOFF状態になる。
【0063】一方、インク滴の吐出数が2以上の場合に
は、選択回路31は基準駆動信号の後ろ側のパルス信号
を吐出数に応じて選択する。図12(b)及び(c)に
示すように、吐出数が2の場合には、選択回路31は後
続パルス信号U4の電位降下終了時と同時または所定時
間経過後にOFF状態からON状態に切り替わり、アク
チュエータ10に対し、2つのパルス信号U4及びU5
を供給する。
【0064】このように、本実施形態では、一印字周期
中に1個のインク滴を吐出する場合には初期パルス信号
U1を供給し、一印字周期中に2個以上のインク滴を吐
出する場合には、基準駆動信号のうちの後ろ側のパルス
信号を供給することとした。従って、インク滴の吐出数
が2以上のときには前述した諸効果を得ることができる
一方、インク滴の吐出数が1のときには、吐出タイミン
グの正確性及び吐出安定性を更に向上させることができ
る。
【0065】<他の実施形態>基準駆動信号のインク吐
出用パルス信号は、アクチュエータにプルプッシュ動作
を行わせるようなパルス信号に限定されるものではな
く、いわゆるプッシュプル動作を行わせるようなパルス
信号であってもよい。
【0066】補助パルス信号は、前記実施形態1〜3の
補助パルス信号に限定されるものではなく、他のパルス
信号により構成されていてもよい。例えば、アクチュエ
ータ10にいわゆるプッシュプル動作を行わせるよう
に、基準電位から正圧電位にまで上昇する電位上昇波形
と、正圧電位を維持する正圧電位維持波形と、正圧電位
から基準電位にまで下降する電位降下波形とから構成さ
れていてもよい。この場合、基準駆動信号の最後のパル
ス信号における電位上昇波形の電位上昇終了時から補助
パルス信号の電位上昇波形の電位上昇開始時までの間隔
は、アクチュエータ10の固有周期の1〜1.5倍に設
定されていることが好ましい。
【0067】
【発明の効果】以上のように、一の発明によれば、一印
字周期中にP個のインク滴を吐出するに際して、駆動信
号生成部においてN個のパルス信号を含んだ基準駆動信
号を生成し、その基準駆動信号のうちのN−P+1番目
以降のパルス信号をアクチュエータに供給することとし
たので、複数のインク滴により記録媒体上に良好なイン
クドットを形成することができる。
【0068】また、他の発明によれば、Pが1のときに
は基準駆動信号のうちの1番目のパルス信号を供給する
一方、Pが2以上のときには基準駆動信号のうちのN−
P+1番目以降のパルス信号及び補助パルス信号を供給
することとしたので、1個のインク滴を吐出する際の吐
出性能を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット式記録装置の概略構成図であ
る。
【図2】インクジェットヘッドの部分平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】アクチュエータ近傍の部分断面図である。
【図5】図2のB−B断面図である。
【図6】制御回路のブロック図である。
【図7】実施形態1におけるインク吐出数が1の場合の
タイミングチャートであり、(a)は駆動信号生成回路
によって生成される駆動信号を、(b)は選択回路のO
N/OFF信号を、(c)はアクチュエータに供給され
る駆動信号をそれぞれ示す。
【図8】実施形態1におけるインク吐出数が2の場合の
図7相当図である。
【図9】インク滴の飛翔挙動を示す模式図である。
【図10】実施形態2の図7相当図である。
【図11】実施形態3におけるインク吐出数が1の場合
の図7相当図である。
【図12】実施形態3におけるインク吐出数が2の場合
の図7相当図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 ノズル 4 圧力室 10 アクチュエータ 11 振動板 13 圧電素子 14 個別電極 16 キャリッジ(相対移動手段) 30 駆動信号生成回路(駆動信号生成部) 31 選択回路(信号選択部) 40 ヘッド本体 41 記録紙(記録媒体)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを収容する複数の圧力室と該各圧
    力室にそれぞれ連通する複数のノズルとが形成されたヘ
    ッド本体と、 圧電素子を有し、該圧電素子の圧電効果によって前記各
    圧力室内のインクに圧力を付与する複数のアクチュエー
    タと、 前記ノズルからインク滴を吐出させるように前記アクチ
    ュエータを駆動するインク吐出用パルス信号を所定の一
    印字周期内にN個(Nは2以上の自然数)含んだ基準駆
    動信号を生成する駆動信号生成部と、 前記基準駆動信号に含まれるP個(PはN以下の自然
    数)のインク吐出用パルス信号を前記アクチュエータに
    対し選択的に供給する信号選択部とを備えたインクジェ
    ットヘッドであって、 前記基準駆動信号のインク吐出用パルス信号は、後から
    吐出されるインク滴の方が先に吐出されるインク滴より
    も吐出速度が速くなるように形成され、 前記信号選択部は、前記基準駆動信号のうちのN−P+
    1番目以降のインク吐出用パルス信号を供給するように
    構成されているインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    であって、 前記駆動信号生成部は、前記基準駆動信号を生成した後
    に前記ヘッド本体におけるインクのメニスカス振動を抑
    制するための補助パルス信号を生成し、 前記信号選択部は、前記アクチュエータに対して前記N
    −P+1番目以降のインク吐出用パルス信号及び前記補
    助パルス信号を供給するように構成されているインクジ
    ェットヘッド。
  3. 【請求項3】 インクを収容する複数の圧力室と該各圧
    力室にそれぞれ連通する複数のノズルとが形成されたヘ
    ッド本体と、 圧電素子を有し、該圧電素子の圧電効果によって前記各
    圧力室内のインクに圧力を付与する複数のアクチュエー
    タと、 前記ノズルからインク滴を吐出させるように前記アクチ
    ュエータを駆動するインク吐出用パルス信号を所定の一
    印字周期内にN個(Nは2以上の自然数)含んだ基準駆
    動信号を生成する駆動信号生成部と、 前記基準駆動信号に含まれるP個(PはN以下の自然
    数)のインク吐出用パルス信号を前記アクチュエータに
    対し選択的に供給する信号選択部とを備えたインクジェ
    ットヘッドであって、 前記基準駆動信号のインク吐出用パルス信号は、後から
    吐出されるインク滴の方が先に吐出されるインク滴より
    も吐出速度が速くなるように形成され、 前記駆動信号生成部は、前記基準駆動信号を生成した後
    に前記ヘッド本体におけるインクのメニスカス振動を抑
    制するための補助パルス信号を生成し、 前記信号選択部は、前記アクチュエータに対して、Pが
    1のときには前記基準駆動信号のうちの1番目のインク
    吐出用パルス信号を供給する一方、Pが2以上のときに
    は前記基準駆動信号のうちのN−P+1番目以降のイン
    ク吐出用パルス信号及び前記補助パルス信号を供給する
    ように構成されているインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項2または3のいずれか一つに記載
    のインクジェットヘッドであって、 前記基準駆動信号のN番目のインク吐出用パルス信号と
    前記補助パルス信号との間の間隔は、前記アクチュエー
    タの固有周期の0.5〜1.5倍に設定されているイン
    クジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか一つに記載のイ
    ンクジェットヘッドであって、 前記補助パルス信号の電位差は、前記基準駆動信号のイ
    ンク吐出用パルス信号の最小電位差の0.1〜0.3倍
    に設定されているインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つに記載のイ
    ンクジェットヘッドであって、 前記基準駆動信号の各インク吐出用パルス信号は、基準
    電位としての第1電位と該第1電位と異なる第2電位と
    を有する矩形状または台形状のパルス信号からなり、 前記信号選択部は、前記基準駆動信号を前記アクチュエ
    ータに供給するON状態及び該アクチュエータへの該基
    準駆動信号の供給を中止するOFF状態のいずれか一つ
    の状態に選択的に切り替わるスイッチング回路からな
    り、 前記スイッチング回路は、前記基準駆動信号の電位が前
    記第1電位のときに前記OFF状態から前記ON状態に
    切り替わるように構成されているインクジェットヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか一つに記載のイ
    ンクジェットヘッドであって、 前記基準駆動信号のインク吐出用パルス信号は、 前記圧力室内を減圧する側に前記アクチュエータを駆動
    するための負圧電位と該圧力室内を加圧する側に該アク
    チュエータを駆動するための正圧電位との間の基準電位
    から該負圧電位にまで下降する電位降下波形と、該負圧
    電位を維持する負圧電位維持波形と、該負圧電位から前
    記正圧電位にまで上昇する電位上昇波形とからなる初期
    パルス信号と、 各々の所定の正圧電位から各々の所定の負圧電位にまで
    下降する電位降下波形と、該各負圧電位を維持する負圧
    電位維持波形と、該各負圧電位から各々の所定の正圧電
    位にまで上昇する電位上昇波形とからなる1または2以
    上の後続パルス信号とからなり、 前記信号選択部は、前記基準駆動信号を前記アクチュエ
    ータに供給するON状態及び該アクチュエータへの該基
    準駆動信号の供給を中止するOFF状態のいずれか一つ
    の状態に選択的に切り替わるスイッチング回路からな
    り、 前記スイッチング回路は、前記基準駆動信号の電位が負
    圧電位になってから該基準駆動信号の供給を開始するよ
    うに、該基準駆動信号の負圧電位維持波形の波形維持開
    始時から所定時間経過後に前記OFF状態から前記ON
    状態に切り替わるインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項2または3のいずれか一つに記載
    のインクジェットヘッドであって、 前記基準駆動信号の各インク吐出用パルス信号は、基準
    電位から前記アクチュエータを前記圧力室内を減圧する
    側に駆動する負圧電位にまで下降する電位降下波形と、
    該負圧電位を維持する負圧電位維持波形と、該負圧電位
    から該基準電位にまで上昇する電位上昇波形とからな
    り、 前記補助パルス信号は、前記基準電位から前記アクチュ
    エータを前記圧力室内を減圧する側に駆動する補助負圧
    電位にまで下降する電位降下波形と、該補助負圧電位を
    維持する負圧電位維持波形と、該補助負圧電位から該基
    準電位にまで上昇する電位上昇波形とからなり、 前記基準駆動信号のN番目のインク吐出用パルス信号に
    おける電位上昇波形の電位上昇終了時から前記補助パル
    ス信号の電位降下波形の電位下降開始時までの間の間隔
    は、前記アクチュエータの固有周期の0.5〜1倍に設
    定されているインクジェットヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項2または3のいずれか一つに記載
    のインクジェットヘッドであって、 前記基準駆動信号のインク吐出用パルス信号は、 前記圧力室内を減圧する側に前記アクチュエータを駆動
    する負圧電位と該圧力室内を加圧する側に該アクチュエ
    ータを駆動する正圧電位との間の基準電位から該負圧電
    位にまで下降する電位降下波形と、該負圧電位を維持す
    る負圧電位維持波形と、該負圧電位から前記正圧電位に
    まで上昇する電位上昇波形とからなる初期パルス信号
    と、 各々の所定の正圧電位から各々の所定の負圧電位にまで
    下降する電位降下波形と、該各負圧電位を維持する負圧
    電位維持波形と、該各負圧電位から各々の所定の正圧電
    位にまで上昇する電位上昇波形とからなる1または2以
    上の後続パルス信号とからなり、 前記補助パルス信号は、前記基準電位から前記アクチュ
    エータを前記圧力室内を減圧する側に駆動するための補
    助負圧電位にまで下降する電位降下波形と、該補助負圧
    電位を維持する負圧電位維持波形と、該補助負圧電位か
    ら該基準電位にまで上昇する電位上昇波形とからなり、 前記基準駆動信号の最後の後続パルス信号における電位
    上昇波形の電位上昇終了時から前記補助パルス信号の電
    位降下波形の電位降下開始時までの間隔は、前記アクチ
    ュエータの固有周期の0.5〜1倍に設定されているイ
    ンクジェットヘッド。
  10. 【請求項10】 請求項2または3のいずれか一つに記
    載のインクジェットヘッドであって、 前記基準駆動信号のインク吐出用パルス信号は、 前記圧力室内を減圧する側に前記アクチュエータを駆動
    する負圧電位と該圧力室内を加圧する側に該アクチュエ
    ータを駆動する正圧電位との間の基準電位から該負圧電
    位にまで下降する電位降下波形と、該負圧電位を維持す
    る負圧電位維持波形と、該負圧電位から前記正圧電位に
    まで上昇する電位上昇波形とからなる初期パルス信号
    と、 各々の所定の正圧電位から各々の所定の負圧電位にまで
    下降する電位降下波形と、該各負圧電位を維持する負圧
    電位維持波形と、該各負圧電位から各々の所定の正圧電
    位にまで上昇する電位上昇波形とからなる1または2以
    上の後続パルス信号とからなり、 前記補助パルス信号は、前記基準電位から前記アクチュ
    エータを前記圧力室内を加圧する側に駆動するための補
    助加圧電位にまで上昇する電位上昇波形と、該補助正圧
    電位を維持する正圧電位維持波形と、該補助正圧電位か
    ら該基準電位にまで下降する電位降下波形とからなり、 前記基準駆動信号の最後の後続パルス信号における電位
    上昇波形の電位上昇終了時から前記補助パルス信号の電
    位上昇波形の電位上昇開始時までの間隔は、前記アクチ
    ュエータの固有周期の1〜1.5倍に設定されているイ
    ンクジェットヘッド。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか一つに記載
    のインクジェットヘッドであって、 前記基準駆動信号は、N個のインク吐出用パルス信号間
    の間隔が徐々に前記アクチュエータの固有周期に近づき
    且つ徐々に長くなるように形成されているインクジェッ
    トヘッド。
  12. 【請求項12】 請求項1〜5、7、9、または10の
    いずれか一つに記載のインクジェットヘッドであって、 前記基準駆動信号は、N個のインク吐出用パルス信号内
    の電位差が徐々に大きくなるように形成されているイン
    クジェットヘッド。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか一つに記載
    のインクジェットヘッドと、 前記インクジェットヘッドのインク吐出時に該インクジ
    ェットヘッドと記録媒体とを相対移動させる相対移動手
    段とを備えているインクジェット式記録装置。
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