JP2001143297A - 3レーザモジュールおよびそれを用いた光ヘッドまたは光学的情報媒体記録再生装置 - Google Patents

3レーザモジュールおよびそれを用いた光ヘッドまたは光学的情報媒体記録再生装置

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JP2001143297A
JP2001143297A JP32775199A JP32775199A JP2001143297A JP 2001143297 A JP2001143297 A JP 2001143297A JP 32775199 A JP32775199 A JP 32775199A JP 32775199 A JP32775199 A JP 32775199A JP 2001143297 A JP2001143297 A JP 2001143297A
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laser
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semiconductor
optical
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JP32775199A
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Shigeru Nakamura
滋 中村
Yasuyuki Arikawa
康之 有川
Kazuo Shigematsu
和男 重松
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】3つの半導体レーザチップを半導体基板上に配
置したレーザモジュールおよびホログラム素子等を用い
た光ヘッドで、半導体基板の寸法を小さくする。 【解決手段】3つの半導体レーザチップのうち、波長が
最も短い半導体レーザチップを中央に配置することで、
ホログラム素子等による検出ビームの回折角が小さくな
り、半導体基板の寸法を小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の光
学的情報媒体に情報を記録しまたは情報を再生するため
の光ヘッドに関し、特に、3つの半導体レーザ光源を搭
載したレーザモジュール、およびそれを用いた光ヘッド
または光学的情報媒体記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置等の光学的情報記録再生
装置には、小型化薄型化とともにいろいろな機能が望ま
れている。
【0003】例えば、書込み可能な光ディスクとして普
及したCD−R( Compact Disk-Recordable )と、近
年より高密度の書込み可能な光ディスクとして開発され
たDVD( Digital Versatile Disc / Digital Video
Disc )の、両方の光ディスクを同一の小型の光ヘッド
で記録再生したい、という要求が著しい。CD―Rの記
録再生に適するレーザ波長は約780nmであり、一
方、 DVDの記録再生に適するレーザ波長は約660
nmであるため、波長約780nmのレーザ光源と波長
約660nmのレーザ光源の両方を同一の光ヘッドに搭
載する必要がある。さらに、410nmの半導体レーザ
を用いた高密度のDVD装置も開発が進められている。
よって、今後は、波長約780nmのレーザ光源と波長
約660nmのレーザ光源と波長約410nmのレーザ
光源を同一の光ヘッドに搭載する必要がある。
【0004】そこで、例えば特開平10−21577号
公報では、波長約780nmの半導体レーザチップと波
長約650nmの半導体レーザチップの両方を同一基板
上に搭載したレーザモジュールの他に、実施の形態4お
よび図8において、波長780nmの半導体レーザチッ
プ101と波長650nmの半導体レーザチップ102
と波長430nmの半導体レーザチップ801(10
1,102,801は、特開平10−21577号公報
の明細書および図8で用いられている番号)を同一基板
上に搭載したレーザモジュールが提案されている。特開
平10−21577号公報の図8では、3つの半導体レ
ーザチップは、発振波長の長さによって、波長780n
mの半導体レーザチップ101,波長650nmの半導
体レーザチップ102,波長430nmの半導体レーザ
チップ801の順に配置されていて、最も波長の短い波
長430nmの半導体レーザチップ801は、端に配置
されている。同公報に開示されている実施例では、光デ
ィスクによる反射ビームを図3の番号302で示された
ホログラム素子で回折し、3つの半導体レーザチップの
両側に配置された受光素子で受光する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例では、受光素子等を形成しさらに半導体レーザ
チップを搭載するシリコン等の基板が大きくなるため、
1枚のシリコンウエファーから得られる基板の数が少な
くなり、レーザモジュールの価格が高くなる、という問
題がある。
【0006】この問題点を、図8を用いて説明する。
【0007】図8(a)は、特開平10−21577号
公報の図8と同じように、基板81上に、波長が約78
0nmの半導体レーザチップ101,波長が約650n
mの半導体レーザチップ102,波長が約430nmの
半導体レーザチップ801の順に等間隔に配置されてい
て、波長が最も短い波長430nmの半導体レーザチッ
プ801は、端に配置されている。基板81上には、ミ
ラー82と2つの受光素子83と84がある。85は、
基板81の寸法を計るための物差しで、半導体レーザの
間隔に等しい目盛り86をつけてある。3つの半導体レ
ーザチップ101と102と801から放射されたレー
ザビームは、ミラー82で紙面に垂直方向に反射し、図
には示さないフォーカスレンズで光ディスクに絞り込ま
れ、光ディスクで反射した後、紙面上方から基板81に
向かって戻ってくる。基板81に向かって戻ってくる3
つのレーザビームは、例えば同公報の図3の番号302
(302は、特開平10−21577号公報の図3で用
いられている番号)で示されているホログラム素子で回
折し、3つの半導体レーザチップ101と102と80
1の両側に配置された受光素子83と84で受光され
る。
【0008】3つのレーザビームがミラー82で反射す
る3つの反射点を、PaとPbとPcとする。まず、波
長が最も短い半導体レーザチップ801から放射された
レーザビームは、基板81に向かって戻る途中でホログ
ラム素子で回折され、反射点Paを中心とした半径Ra
の円Ca上に到達する。半導体レーザチップ801の紙
面左側には、半導体レーザチップ102と101とが1
目盛間隔で配置されている。さらに半導体レーザチップ
101の左側に受光素子84を配置するために約半目盛
分の間隔と、戻ってきたレーザビームを受光素子84で
安定に受光するために受光素子84の境界と受光位置と
の余裕間隔を約半目盛分とる。すると、反射点Paから
受光素子84の受光位置までの距離、即ち、円Caの半
径Raの長さは、少なくとも3目盛りは必要である。一
方、波長が最も長い半導体レーザチップ101から放射
されたレーザビームは、基板81に向かって戻る途中で
同じホログラム素子で回折され、反射点Pcを中心とし
た半径Rcの円Cc上に到達する。ホログラム素子で回
折されるレーザビームの回折角は波長に比例し、半導体
レーザチップ101の波長は半導体レーザチップ801
の波長の約2倍であるから、半径Rcの長さは約6目盛
りである。同様に、波長が中間の長さの半導体レーザチ
ップ102から放射されたレーザビームは、反射点Pb
を中心とした4.5目盛りの長さの半径Rbの円Cb上
に到達する。よって、基板81の横方向の寸法は、図か
らも明らかなように、円Ccの直径12目盛りと両端の
余裕を1目盛りづつ確保し、約14目盛りが必要とな
る。
【0009】波長が最も短い半導体レーザチップが端に
配置されているもう一つの例を、図8(b)に示す。図
8(a)と比べると、波長が約780nmの半導体レー
ザチップ101と波長が約650nmの半導体レーザチ
ップ102の場所が入れ替わっているが、波長が最も短
い波長430nmの半導体レーザチップ801は同じ場
所にある。図8(a)と同様に、波長が最も短い半導体
レーザチップ801から放射されたレーザビームは、基
板81に向かって戻る途中でホログラム素子で回折さ
れ、反射点Paを中心とした半径Raの円Ca上に到達
する。半導体レーザチップ801の紙面左側には、半導
体レーザチップ101と102とが1目盛間隔で配置さ
れている。さらに半導体レーザチップ102の左側に受
光素子84を配置するために約半目盛分の間隔と、戻っ
てきたレーザビームを受光素子84で安定に受光するた
めに受光素子84の境界と受光位置との余裕間隔を約半
目盛分とる。すると、反射点Paから受光素子84の受
光位置までの距離、即ち、円Caの半径Raの長さは、
図8(a)と同様に、少なくとも3目盛りは必要であ
る。また、波長が最も長い半導体レーザチップ101か
ら放射されたレーザビームは、反射点Pcを中心とした
約6目盛りの長さの半径Rcの円Cc上に到達する。同
様に、波長が中間の長さの半導体レーザチップ102か
ら放射されたレーザビームは、反射点Pbを中心とした
4.5目盛りの長さの半径Rbの円Cb上に到達する。
よって、基板81の横方向の寸法は、図からも明らかな
ように、円Ccの直径12目盛りと両端の余裕を1目盛
りづつ確保し、図8(a)の場合と同様に約14目盛り
が必要となる。
【0010】受光素子等を形成しさらに半導体レーザチ
ップを搭載するシリコン等の基板の寸法が小さいほど、
1枚のシリコンウエファーから得られる基板の数が多く
なるが、シリコンウエファー等の材料費や半導体プロセ
スにかかるコストは同じであるから、基板の価格は安く
なる。よって、基板の寸法は小さいほどよい。
【0011】本発明の目的は、3つの半導体レーザ光源
を用いて光学的情報媒体に情報を記録しまたは情報を再
生するための3レーザモジュールおよびそれを用いた光
ヘッドまたは光学的情報媒体記録再生装置において、受
光素子等を形成しさらに半導体レーザチップを搭載する
レーザモジュール基板の寸法を小さくすることによっ
て、低価格の3レーザモジュールを実現し、もって低価
格で高機能な光ヘッドおよび光学的情報媒体記録再生装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では、波長が異なる3つの半導体レーザ
ー光源を基板上にほぼ一列に配置し、半導体レーザ光源
の両側に受光素子を配置した3レーザモジュールにおい
て、3つの半導体レーザ光源のうち最も短い波長のレー
ザビームを放射する半導体レーザ光源を中央に配置し
た。
【0013】また、第2の発明では、3つの半導体レー
ザ光源は、各々独立した半導体レーザチップとした。
【0014】また、第3の発明では、3つの半導体レー
ザ光源は、波長が異なる第1および第2のレーザ発光領
域が形成されている半導体レーザチップに、第3の波長
のレーザビームを放射する半導体レーザチップを配置し
た。
【0015】また、第4の発明では、3つの半導体レー
ザ光源は、1つの半導体チップの中に波長が異なる3つ
のレーザ発光領域を形成した。
【0016】また、第5の発明では、波長が異なる3つ
の半導体レーザー光源をほぼ一列に配置し、半導体レー
ザ光源の両側に受光素子を配置し、3つの半導体レーザ
光源から放射されるレーザビームを光学的情報媒体に照
射し、光学的情報媒体による反射ビームを同一の回折格
子またはホログラム素子で回折し、受光素子で検出する
光ヘッドまたは光学的情報媒体記録再生装置において、
3つの半導体レーザ光源のうち最も短い波長のレーザビ
ームを放射する半導体レーザ光源を中央に配置した。
【0017】
【発明の実施の形態】まず、本発明の原理を、図5を用
いて説明する。前述の従来例との比較が容易なように、
図8(a)や図8(b)と類似の図を用いて説明する。
図5は、基板81上に、波長が約780nmの半導体レ
ーザチップ101,波長が約430nmの半導体レーザ
チップ801,波長が約650nmの半導体レーザチッ
プ102の順に等間隔に配置されていて、波長が最も短
い波長430nmの半導体レーザチップ801は、中央
に配置されている。基板81上には、図8(a)や図8
(b)と同様の作用をするミラー82と2つの受光素子
83と84がある。85は、図8(a)や図8(b)と
同じ基板81の寸法を計るための物差しで、半導体レー
ザの間隔に等しい目盛り86をつけてある。3つのレー
ザビームがミラー82で反射する3つの反射点を、Pa
とPbとPcとする。まず、波長が最も短いレーザチッ
プ801が中央にあるので、レーザビームの反射点Pa
と受光素子83または受光素子84との間隔は、2目盛
りでよい。よって、波長が最も短い半導体レーザチップ
801から放射されたレーザビームは、基板81に向か
って戻る途中でホログラム素子で回折され、反射点Pa
を中心とした半径Raの円Ca上に到達し、半径Raの
長さは2目盛りである。本発明を図8(a)や図8
(b)の場合と比較すると、ホログラム素子の格子ピッ
チが約1.5に広くなり、回折角は2分の3ほど小さく
なる。また、波長が最も長い半導体レーザチップ101
から放射されたレーザビームは、上述のホログラム素子
で回折され、反射点Pcを中心とした半径Rcの円Cc
上に到達する。半導体レーザチップ101の波長は半導
体レーザチップ801の波長の約2倍であるから、半径
Rcの長さは約4目盛りである。同様に、波長が中間の
長さの半導体レーザチップ102から放射されたレーザ
ビームは、反射点Pbを中心とした3目盛りの長さの半
径Rbの円Cb上に到達する。よって、基板81の横方
向の寸法は、図からも明らかなように、円Ccの直径8
目盛りと、円Cbの一方が円Ccからはみ出した1目盛
りと、両端の余裕の為の1目盛りづつを加えて、約11
目盛りとなる。よって、図8(a)や図8(b)の従来
例の場合と比較すると3目盛り分だけ小さくすることが
できる。
【0018】以下、本発明の第1実施例を、図1から図
4および図6を用いて説明する。図1は、本発明を用い
た3レーザモジュールおよび光ヘッドの基本構成を示
す。1は、表面に光検出素子や電子回路等を形成しレー
ザチップ等を取付けた半導体基板で、例えばシリコン等
が好適である。図1では、半導体基板1は裏面をこちらに
向けて配置されているので表面は実際には見えないが、
裏面から表面を透視して図示してある。2は、半導体基
板1の表面をエッチング加工等で深さ30μmから10
0μm程度掘って形成したレーザチップ取付け面で、レ
ーザチップ取付け面2は半導体基板1の表面と平行であ
る。4aは高密度DVD用の半導体レーザチップで波長
λa=410nmのレーザビーム6aを放射し、4bは
DVD用の半導体レーザチップで波長λb=660nm
のレーザビーム6bを放射し、4cはCD−R用の半導
体レーザチップで波長λc=780nmのレーザビーム
6cを放射する。半導体レーザチップ4aと4bと4c
は、レーザチップ取付け面2に半田等で接着されてい
る。5は、半導体基板1の表面とレーザチップ取付け面
2の間に形成した半導体ミラー面で、エッチング加工等
によりレーザチップ取付け面2と同時に形成することが
できる。レーザビーム6aと4bと4cは、半導体レー
ザチップ4aと4bと4cから放射された後、半導体ミ
ラー面5で反射され、コリメートレンズ10で平行光束
になる。7は焦点ずれ検出信号を得るための光検出素子
群を示し、8はトラックずれ検出信号と情報再生信号を
得るための光検出素子群を示す。9は半導体レーザチッ
プ4aと4bと4cの発光光量を監視するための光検出
素子で、7と8と9はそれぞれ半導体基板1の表面に形
成されている。11はミラーで、レーザビーム6aと6
bと4cを反射する。12は、偏光性の4分割回折格子
と4分の1波長板を張り合わせて一体にした複合素子
で、半導体レーザチップ側に偏光性の4分割回折格子を
向けて配置する。偏光性の4分割回折格子は、例えば複
屈折性の光学結晶板や液晶板でできている。複屈折性の
光学結晶板や液晶板においては、常光線に対する屈折率
と、偏光方向がそれとは垂直な方向の異常光線に対する
屈折率とは異なる。本実施例に用いた回折格子の回折溝
の光学的深さ(光路長)は、常光線の場合は波長の整数
倍で、異常光線の場合は波長の整数倍から半波長分ずれ
ている。よって、偏光性の4分割回折格子は、異常光線
の場合は回折格子として作用しないが、異常光線の場合
は回折格子として作用する。13はフォーカスレンズ
で、基板厚さ0.6mmで使用波長が660nmで開口
数が0.6のDVD用光ディスクと、基板厚さ1.2m
mで使用波長が780nmで開口数が約0.5のCD−
R用光ディスクやCD用光ディスク、さらに、高密度D
VD用光ディスクに適するように、入射瞳径が変化可能
なレンズや、入射側にホログラム素子を付加したもの
や、入射側レンズ面にホログラム素子や輪帯溝を付加し
たもの、などを用いることができる。15は、上述した
DVD用光ディスクやCD−R用光ディスクやCD用光
ディスクや高密度DVD用光ディスクを示す。16は光
ディスク15の回転中心を示し、点線の円17は情報を
記録するトラックを示す。18aはレーザビーム6aの
スポット、18bはレーザビーム6bのスポット、18
cはレーザビーム6cのスポット、を示す。
【0019】本実施例では、半導体レーザチップ4aや
4bや4cから放射されたレーザビーム6aや6bや4
cは、偏光性の4分割回折格子と4分の1波長板の複合素
子12に入射する場合に例えば常光線として入射し、偏
光性回折格子部分は回折せずにそのまま透過して、複合
素子12の4分の1波長板により円偏光となる。光ディ
スクで反射したレーザビーム6aや6bや4cは、複合
素子12の4分の1波長板を再度通過すると偏光方向が
90度回転した直線偏光になり、偏光性の4分割回折格
子に対して異常光線となる。そこで、異常光線になった
反射ビーム6aや6bや4cは、複合素子12の偏光性
の4分割回折格子で回折される。図2は、複合素子12
の4分割回折格子の回折格子パターンの一例を示し、境
界線21と22で4つの領域に分割されている。円20
はレーザビーム6aまたは6bまたは6cを示し、4分
割回折格子により4つの+1次回折光と4つの−1次回
折光に分離される。
【0020】図3(a)は、コリメートレンズ10側か
ら見た半導体基板1の表面を示す。32aで示す8つの
黒塗りの円印は、光ディスクで反射し回折格子で分離さ
れた波長λaのレーザビームを示し、32bで示す8つ
の黒塗りの三角印は、光ディスクで反射し回折格子で分
離された波長λbのレーザビームを示し、32cで示す
8つの黒塗りの四角印は、光ディスクで反射し回折格子
で分離された波長λcのレーザビームを示す。図1の7
で示した焦点ずれ検出信号を得るための光検出素子は、
詳細には図3(a)に示すように、向かい合った2個の
細長い長方形の受光素子7aと7bを1組として4組で
4分割されたレーザビームを受光し、波長λaのレーザ
ビーム32aまたは波長λbのレーザビーム32bまた
は波長λcのレーザビーム32cを受光するために3組
ある。焦点ずれ検出方法は、4分割ビームによるナイフ
エッジ方法(フーコー方法)を用い、各組の2つの受光
素子の出力信号を差演算すれば焦点ずれ検出信号を得る
ことができる。しかし本実施例では、受光素子同士をア
ルミニューム等の導電性薄膜33で図に示したごとく結
線し、ワイヤーボンディング用パット34のA端子とB
端子からの出力信号を差演算して、焦点ずれ検出信号を
得る。このように4組の受光素子から得られる4つの焦
点ずれ検出信号を合成することにより、例えば、フォー
カスレンズがトラッキング制御のためにディスク半径方
向に変位しても、安定な焦点ずれ検出信号を得ることが
できる。9は半導体レーザチップ4aと4bと4cの発
光光量を監視するための光検出素子で、光検出素子9の
出力信号はパット34のC端子から出力される。点31
aと31bと31cは、半導体レーザチップ4aと4b
と4cから放射したレーザビーム6aと6bと6cの半
導体ミラー5面上の反射位置を示す。
【0021】図1の8で示したトラックずれ検出信号と
情報再生信号を得るための光検出素子は、詳細には図3
(a)に示すように38abと38cとで構成される。
38はレーザビーム32aと32bを受光する4つの光
検出素子で、38cはレーザビーム32cを受光する4
つの光検出素子で、光検出素子38abと38cの出力
信号は半導体基板上に形成したアンプ39に入力され
る。アンプ39は、半導体レーザチップ4aと4bが発
光している場合は光検出素子38abの信号をパット3
4のD端子とE端子とF端子とG端子に出力し、半導体
レーザチップ4cが発光している場合は光検出素子38
cの信号をパット34のD端子とE端子とF端子とG端
子に出力する。
【0022】図3(b)は、図3(a)の点線AA‘位
置における半導体基板1の断面構造を示す。半導体ミラ
ー5はレーザチップ取付け面2に対して45度の角度で
形成するのが好適である。例えば、シリコン基板による
ミラー面の加工では、シリコン(100)面を水酸化カリ
ウム系の水溶液でエッチングすると、(100)面に対す
る(111)面のエッチング速度がほぼ2桁遅い為に、平
坦な(111)面を斜面とする四角錐台状の凹部が形成さ
れるという異方性エッチングに基づいている。このと
き、 (111)面が(100)面となす角は約54°とな
るため、45度の半導体ミラーを形成するためには、例
えば表面に対して結晶軸が傾斜したオフアングル約9度
のシリコン基板を用いる。
【0023】図4(a)は、半導体基板1を収納したパ
ッケージ41の構造を示し、(b)は破線BB‘におけ
る断面図である。42はリード線で半導体基板1の図3
(a)に示したパット34とボンディングワイヤーで接
続される。43は、半導体基板1を取付ける台座面であ
る。44は半導体基板1を密閉するための硝子カバー
で、硝子カバー44の内側にはレーザビーム6aや6b
や6cの外周部分を反射するための反射面45が設けて
ある。反射面45による反射ビームを半導体基板1の光
検出素子9で受光し、半導体レーザチップ4aと4bと
4cの発光光量を監視するための信号を得る。
【0024】図6は、ミラー11の作用を説明する図で
ある。図6のようにコリメートレンズ10の光軸上に半
導体レーザチップ4aを配置した場合、半導体レーザチ
ップ4aから出射したレーザビーム6aは、フォーカス
レンズ13に真っ直ぐに入射するので、収差が生じにく
い。一方、半導体レーザチップ4bや4cから出射した
レーザビーム6bや6cは、フォーカスレンズ13に斜
めに入射するため、収差(特にコマ収差)が生じ易い。
そこで本実施例では、3つの反射面を有するミラー11
を用いる。反射面61aは、波長410nmのレーザビ
ーム6aを反射し、波長660nmのレーザビーム6b
と波長780nmのレーザビーム6cは透過する。反射
面61bは、波長660nmのレーザビーム6bを反射
し、波長780nmのレーザビーム6cは透過する。反
射面61cは、波長780nmのレーザビーム6cを反
射する。反射面61aは、例えば誘電体薄膜を積層した
ダイクロイックミラーで、入射するレーザビーム6aに
対して45°に配置されている。反射面61bは、例え
ば誘電体薄膜を積層したダイクロイックミラーである
が、入射するレーザビーム6bに対して45°から傾い
て配置されている。反射面61cは、例えばアルミニュ
ウム膜のミラーで、入射するレーザビーム6cに対して
45°から傾いて配置されている。レーザビーム6bや
6cは、反射面61bや61cが45度に対して傾てい
るので、反射後にレーザビーム6aと平行になり、フォ
ーカスレンズ13に真っ直ぐに入射し、収差を生じにく
くすることができる。
【0025】図7は、本発明を用いた光ディスク装置の
構造を示し、(a)は上面図、(b)は側面図である。
71は光ディスク装置の筐体である。72はモーター
で、光ディスク装置の筐体71に取付けられていて、シ
ャフト73を介して光ディスク15を回転させる。74
は光ヘッドを示し、半導体基板1を収納したパッケージ
41とフォーカスレンズ13が取り付いたレンズアクチ
ュエータ75が取付けられている。76は光ヘッド74
に取付けられたアクセス機構、77は光ディスク装置の
筐体71に取付けられているレールである。光ヘッド7
4は、アクセス機構176によってレール77上をディ
スク15の半径方向に移動することができる。光ヘッド
74の内部には、コリメートレンズ10と、ミラー11
と複合素子12がある。パッケージ41に搭載されてい
る半導体レーザチップ4aまたは4bまたは4cから放
射したレーザビーム6aまたは6bまたは6cは、レン
ズアクチュエータ75のフォーカスレンズ13を介して
光ヘッド74から放射され、回転する光ディスク15に
照射される。反射ビームは、再度フォーカスレンズ13
を介して光ヘッド74に入射し、一部はパッケージ41
に搭載されている光検出素子7で受光され焦点ずれ検出
信号が得られる。また、一部はパッケージ41に搭載さ
れている光検出素子8で受光されトラックずれ検出信号
と情報再生信号が得られる。
【0026】本発明の第2実施例を、図9を用いて説明
する。図9は、本発明を用いた3レーザモジュールの他
の構成を示し、図1で説明した基板1の部分に変わるも
のである。91は、シリコン等の半導体基板である。9
2は、半導体プロセスにより2つのレーザビーム94b
と94cを放射する2つのレーザ発振領域を形成した2
レーザチップである。2レーザチップ92は、半導体基
板91上に半田等により接着されている。さらに、2レ
ーザチップの上には、レーザビーム94aを放射するレ
ーザチップ93が、半田等により接着されている。レー
ザビーム94aの波長は一番短く、例えば410nmで
ある。一方、レーザビーム94cの波長は一番長く、例
えば780nmで、レーザビーム94bの波長は、例え
ば660nmである。レーザビーム94bと94cを放
射する2レーザチップ92の2つの発光点位置は、レー
ザチップ93側の表面から約5μm離れていて、2つの
発光点位置の間隔は100μm〜200μmである。ま
た、レーザビーム94aを放射するレーザチップ93の
発光点位置は、レーザチップ92側の表面から約5μm
離れていて、2レーザチップ92の2つの発光点のほぼ
中央に位置するように配置されている。2つのレーザチ
ップ92と93をこのように配置することにより、3つ
のレーザ発光点位置をほぼ直線状に配置でき、波長が最
も短い半導体レーザ光源をほぼ中央に配置できる。3つ
のレーザビーム94aと94bと94cは、半導体基板
91上に接着された直角三角形のミラー95の斜面で反
射され、図1に示したコリメートレンズ10に向かう。
また、半導体基板上91上には、2つの受光素子群96
と、受光素子群96の出力を処理する2つの電子回路9
7が形成されている。2つのレーザチップ92および9
3とミラー95の間隔は、2つの受光素子群96の間隔
よりは近接している。そこで、第1実施例で説明した本
発明の原理や各部品の作用や効果は、そのまま第2実施
例にも当てはまるので説明を省略する。
【0027】本発明の第3実施例を、図10を用いて説
明する。図10は、本発明を用いた3レーザモジュール
の他の構成を示し、図1で説明した3つの半導体レーザ
チップ4aと4bと4cを1チップ化したもの、また
は、図9で説明した2つの半導体レーザチップ92と9
3を1チップ化したもの、である。101は、半導体プ
ロセスにより3つのレーザ発振領域102aと102b
と102cを形成した3レーザチップで、各々のレーザ
発振領域は、レーザビーム104aとレーザビーム10
4bと104cを放射する。103は、各々のレーザ発
振領域を電気的に分離するための溝である。レーザビー
ム104aの波長は一番短く、レーザビーム104cの
波長は一番長く、レーザビーム104bの波長は、両者
の中間である。図1で説明した3つの半導体レーザチッ
プ4aと4bと4cや、図9で説明した2つの半導体レ
ーザチップ92と93の変わりに、3レーザチップ10
1を用いることにより、より組立てが容易なレーザモジ
ュールを実現することができる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、3
つの半導体レーザ光源を用いて光学的情報媒体に情報を
記録しまたは情報を再生するための3レーザモジュール
およびそれを用いた光ヘッドまたは光学的情報媒体記録
再生装置において、受光素子等を形成しさらに半導体レ
ーザチップを搭載するレーザモジュール基板の寸法を小
さくでき、それにより低価格の3レーザモジュールを達
成でき、もって低価格で高機能な光ヘッドおよび光学的
情報媒体記録再生装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2実施例における本発明のレーザモジュール
および光ヘッドの構成図
【図2】図1における複合素子の回折格子部分の作用を
説明する図
【図3】図1における半導体基板の構成図
【図4】図1におけるパッケージの構成図
【図5】本発明の原理を説明する図
【図6】図1におけるミラーの作用を説明する図
【図7】本発明による光ディスク装置の構成図
【図8】従来例を説明する図
【図9】第2実施例における本発明のレーザモジュール
の主要構成図
【図10】第3実施例における本発明のレーザモジュー
ルの主要部品図
【符号の説明】
1 … 半導体基板 4a … 半導体レーザチップ 4b … 半導体レーザチップ 4c … 半導体レーザチップ 10 … コリメートレンズ 11 … ミラー 12 … 偏光性4分割回折格子と4分の1波長板の複
合素子 13 … フォーカスレンズ
フロントページの続き (72)発明者 重松 和男 茨城県ひたちなか市稲田1410番地 株式会 社日立製作所デジタルメディア製品事業部 内 Fターム(参考) 5D119 AA01 CA10 EC47 FA05 FA08 FA17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長が異なる3つの半導体レーザー光源を
    基板上にほぼ一列に配置し、該半導体レーザ光源の両側
    に受光素子を配置した3レーザモジュールにおいて、前
    記3つの半導体レーザ光源のうち最も短い波長のレーザ
    ビームを放射する半導体レーザ光源を中央に配置した、
    ことを特徴とする3レーザモジュールおよびそれを用い
    た光ヘッドまたは光学的情報媒体記録再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の3レーザモジュールおよび
    それを用いた光ヘッドまたは光学的情報媒体記録再生装
    置において、前記3つの半導体レーザ光源は、各々独立
    した半導体レーザチップである、ことを特徴とする3レ
    ーザモジュールおよびそれを用いた光ヘッドまたは光学
    的情報媒体記録再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の3レーザモジュールおよび
    それを用いた光ヘッドまたは光学的情報媒体記録再生装
    置において、前記3つの半導体レーザ光源は、波長が異
    なる第1および第2のレーザ発光領域が形成されている
    半導体レーザチップに、第3の波長のレーザビームを放
    射する半導体レーザチップを配置した、ことを特徴とす
    る3レーザモジュールおよびそれを用いた光ヘッドまた
    は光学的情報媒体記録再生装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の3レーザモジュールおよび
    それを用いた光ヘッドまたは光学的情報媒体記録再生装
    置において、前記3つの半導体レーザ光源は、1つの半
    導体チップの中に波長が異なる3つのレーザ発光領域を
    形成した、ことを特徴とする3レーザモジュールおよび
    それを用いた光ヘッドまたは光学的情報媒体記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】波長が異なる3つの半導体レーザ光源をほ
    ぼ一列に配置し、該半導体レーザ光源の両側に受光素子
    を配置し、前記3つの半導体レーザ光源から放射される
    レーザビームを光学的情報媒体に照射し、該光学的情報
    媒体による反射ビームを同一の回折格子またはホログラ
    ム素子で回折し、該受光素子で検出する光ヘッドまたは
    光学的情報媒体記録再生装置において、前記3つの半導
    体レーザ光源のうち最も短い波長のレーザビームを放射
    する半導体レーザ光源を中央に配置した、ことを特徴と
    する光ヘッドまたは光学的情報媒体記録再生装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005339771A (ja) * 2004-04-27 2005-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ピックアップ装置
US7525897B2 (en) 2004-12-15 2009-04-28 Sanyo Electric Co., Ltd. Optical pickup device
US7782735B2 (en) 2004-05-14 2010-08-24 Sanyo Electric Co., Ltd. Optical pickup device capable of handling a plurality of laser light beams having different wavelengths
US7787348B2 (en) 2002-09-16 2010-08-31 Nec Corporation Optical head apparatus and optical information recording or reproducing apparatus
US7924664B2 (en) 2003-06-26 2011-04-12 Hitachi-Lg Data Storage, Inc. Optical disk apparatus, optical head, and detection signal processing method thereof

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