JP2001142119A - 発光装置 - Google Patents

発光装置

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JP2001142119A
JP2001142119A JP32742999A JP32742999A JP2001142119A JP 2001142119 A JP2001142119 A JP 2001142119A JP 32742999 A JP32742999 A JP 32742999A JP 32742999 A JP32742999 A JP 32742999A JP 2001142119 A JP2001142119 A JP 2001142119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光々の色温度の変換、照射方向の変換等を
行う照射特性変換部材を備えながら、カメラの小型化或
いは小型カメラへの採用を可能にする発光装置を提供す
る。 【解決手段】 光源4の前方には、光を所定方向に導く
プリズム部材1が配設され、この直前位置には、光の特
性を変換する機能を持ったフィルタ部材2が上下移動が
可能に配設されている。プリズム部材1は、前方の空間
で且つ前記出射された光軸に直交する面上に照射光が疎
になる領域101と密になる領域100とを交互に形成
するシリンドリカルレンズ9を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スチルカメラにおいては、着
脱式の発光装置(通称、ストロボという)を装着できた
り、或いは内蔵されたものがある。さらに、発光装置
は、その前面に光学部材を装着したものがあり、発光光
の色温度を変換したり、照射方向を変換するなど、照射
特性を変換可能にした提案がなされている。例えば、発
光光の色温度を変化させるものとして、特開平8−20
1886号公報があり、反射笠と放電管からなる発光装
置の前方に、反射笠の射出開口と、ほぼ同程度の大きさ
の透過型カラー液晶とを配置し、透過型カラー液晶には
補色系の3原色フィルタを備え、各色に対応する画素の
透過率を制御することにより、全体の色温度を制御しよ
うとするものである。また、透過型カラー液晶は、非使
用時には、モータ、ギヤを用いた駆動機構により、発光
装置の上方に設けられた待避空間に格納される。
【0003】また、接写用発光装置を装着したカメラな
どを除き、通常のカメラは赤目現象を抑えるために、撮
影レンズの光軸に対し、発光装置の光軸は或る距離をも
って配設され、或いは内蔵されている。このようなカメ
ラで近距離をストロボ撮影した場合、ストロボ光の照射
範囲と撮影範囲にズレが生じ、被写体上に照明ムラが生
じる。
【0004】この照明ムラの問題を解決するため、従来
より、発光部の前面に拡散板を出し入れする発光装置も
提案されている。例えば、特開昭59−210426号
公報では、カメラ本体にフレネルプリズムを固定し、そ
の後方に発光装置を昇降可能に配置している。そして、
通常撮影時には、発光装置を上昇させてフレネルプリズ
ムを介さずに発光させ、また、接写モードに切り換えた
ときには、接写レンズが撮影レンズの前面に移動すると
同時に、駆動機構により発光装置が下降してフレネルプ
リズムの後方に位置するようになり、発光した光はフレ
ネルプリズムにより撮影レンズの光軸方向へ曲げられ
る。発光した光が曲げられることにより、撮影範囲と照
明範囲がほぼ一致するようになり、照明ムラのない均一
な照明を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、特開平8−201886号公報の構成の場
合、透過型カラー液晶の不使用時には、これを待避させ
るための空間が必要になり、発光装置及びカメラが大型
化する。また、待避時の移動量も大きなものとなるた
め、その駆動機構も複雑かつ大型化する。
【0006】また、特開昭59−210426号公報の
構成では、フレネルプリズムの大きさ以上に発光装置全
体を移動することが必要なため、質量、移動量共に大き
くなり、駆動機構の大型化及び複雑化を招き、カメラの
小型化の要望に逆行する。
【0007】さらに、いずれの公知技術においても、発
光装置の射出開口と透過型カラー液晶または、フレネル
プリズムを相対的に射出開口の大きさ以上に移動させね
ばならず、その移動量は必然的に大きなものとなってし
まう。仮に射出開口の高さが10mmであれば、最低で
も12〜13mmは移動させる必要がある。
【0008】このように、従来の発光装置は大型化が避
けられなかったため、カメラの小型化を図り、或いは小
型のカメラに上記したような機能を持つ発光装置を装着
し、或いは内蔵することは出来なかった。
【0009】本発明は、上述の事情に鑑み、発光光の色
温度の変換、照射方向の変換等を行う照射特性変換部材
を備えながら、カメラの小型化或いは小型カメラへの採
用を可能にする発光装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する構成は、請求項1に記載のように、光源と、
該光源からの光を所定方向に照射する光学部材と、該光
学部材から出射された光の特性を変換する照射特性変換
部材を備えた発光装置において、前記光学部材は、光学
部材の前方の空間で且つ前記出射された光軸に直交する
面上に照射光が疎になる領域と密になる領域とを交互に
複数個形成する出射面を備え、前記照射特性変換部材
は、その使用/非使用に応じて前記照射光が疎になる領
域と前記密になる領域の間を移動するように駆動される
ことを特徴とする発光装置にある。
【0011】この構成によれば、光学部材を出射する光
が、その前面から所定の距離の位置上に光軸に対して直
交する面に照射光が疎になる領域と密になる領域とが交
互に形成され、その疎または密の領域の一方が選択され
るように照射特性変換部材を移動させることにより、簡
単な構成により照射特性の変換を行うことができる。し
たがって、発光装置の小型化が可能となるほか、超小型
のコンパクトカメラへの搭載、或いはカメラの小型化に
寄与することができる。
【0012】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項2に記載のように、前記光学部材は、
前記光源からの光を前記所定方向へ屈折させる第1の面
と、該第1の面に隣接して設けられ、前記光源からの光
を前記所定方向とは異なる方向に屈折させる第2の面
と、該第2の面からの光を前記所定方向へ反射させる第
3の面とを備えることを特徴とする発光装置にある。
【0013】この構成によれば、第1の面により入射光
が直接的に所定方向(被写体方向)に導かれ、第2の面
により他の入射光は異なる方向に屈折され、第3の面に
より前記第2の面からの光が前記所定方向へ反射され
る。従って、光源からの光は、大きく分けて3方向から
効果的に所定方向に導かれるので、光学部材の小型化が
図れ、ひいては発光装置の小型化を図ることができる。
【0014】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項3に記載のように、前記光学部材は、
前記出射面がシリンドリカルレンズにより構成されてい
ることを特徴とする発光装置にある。
【0015】この構成によれば、出射面に設けたシリン
ドリカルレンズが、その焦点がほぼ1本の線状位置に結
ばれ、線状位置とその中間とに照射光を疎にする領域と
密にする領域を形成する。したがって、簡単な構成によ
り、照射光が疎になる領域と密になる領域を形成するこ
とができる。
【0016】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項4に記載のように、前記照射特性変換
部材は、前記光源の発する光の分光特性を変換する機能
を有することを特徴とする発光装置にある。
【0017】この構成によれば、光源の発する放射光の
分光特性を変換するフィルタ部材とすることで、照明光
の色温度変換や色補正が可能になる。
【0018】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項5に記載のように、前記照射特性変換
部材は、前記照射光の強度を減衰させる機能を有するこ
とを特徴とする発光装置にある。
【0019】この構成によれば、照明光の強度を減衰さ
せる機能により、近距離撮影で適度に照明光の強度を弱
めることが可能になり、最適な撮影結果を得ることがで
きる。
【0020】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項6に記載のように、前記照射特性変換
部材は、前記照射光の光路を曲げる特性を持った光学部
材であることを特徴とする発光装置にある。
【0021】この構成によれば、照明光の光路を曲げる
特性を持った光学部材とすることにより、照射方向が切
り換えられ、近距離撮影における照明ムラを防ぐことが
可能になり、或いは、焦点距離情報に基づいて照射角度
を切り換えることが可能になる。
【0022】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項7に記載のように、前記光学部材は、
所定間隔に配設された複数のプリズムであることを特徴
とする発光装置にあり、また、請求項8に記載のよう
に、前記照射特性変換部材は、互いに隣り合う、前記疎
になる領域、前記密になる領域の間を移動することにあ
る。
【0023】これらの構成によれば、簡単な構成によっ
て照明光の光路を曲げることが可能になり、かつ小型軽
量化が可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は、本
発明の発光装置を示す分解斜視図である。また、図2は
光軸と平行な面における断面図を示している。
【0025】各図において、1はプリズム部材であり、
光源としての放電管4が発した光の進行を制御する。2
は照射特性変換部材としてのフィルタ部材であり、プリ
ズム部材1の前面に配設される。照射特性変換部材2に
は、ストロボ撮影時に被写体、照明光、使用フィルムに
応じて適切な色を再現するために、色温度変換(L
B)、或いは色補正(CC)フィルタ等、或いは、被写
体、撮影距離、特に、近距離において適度に照明光の強
度を弱める減光(ND)フィルタ等を用いることができ
る。3は窓部材であり、透明なガラスまたは樹脂を用い
て作られており、カメラ本体或いは発光装置の筐体に固
定される。4はプリズム部材1の後部に配設される放電
管(発光管)であり、図示しない制御回路および電池を
用いて瞬間的に大光量の光を発光する。5は反射板であ
り、放電管4の外周にほぼ接するような半円筒形を成
し、放電管4の背部に設けられ、放電管4からの光をプ
リズム部材1の方向へ反射させる。
【0026】プリズム部材1は、透明なガラスまたは樹
脂を用いて加工されており、背面には放電管4に対向さ
せてシリンドリカルな凸レンズ7が形成され、この凸レ
ンズ7と放電管4を挟む形で側壁6a,6bが形成さ
れ、この側壁6a,6bに連通させて外表面となる曲面
8a,8bが形成されている。また、前面には複数のシ
リンドリカルレンズ9が横方向に形成されている。この
シリンドリカルレンズ9と同一ピッチによるスリット2
aが、フィルタ部材2に設けられている。
【0027】図3は、フィルタ部材2の非使用時と使用
時における発光装置の状態を示す説明図であり、(a)
はフィルタ部材の非使用時の状態を示し、(b)はフィ
ルタ部材の使用時の状態を示している。このように、フ
ィルタ部材2の非使用時にはスリット2aがシリンドリ
カルレンズ9の正面に位置してプリズム部材1からの光
に介在せず、フィルタ部材2の使用時にはスリット2a
がシリンドリカルレンズ9の中間に位置し、プリズム部
材1からの光を透過する。このように2つの状態を形成
するために、フィルタ部材2の非使用時と使用時での移
動量をシリンドリカルレンズ9のピッチの1/2にして
いる。
【0028】次に、図2を用いて放電管4から発せられ
た光線がプリズム部材3を通過していく様子を説明す
る。本実施の形態では、プリズム部材1にアクリル樹脂
を用い、屈折率は約1.49に設定した。
【0029】放電管4の光線は、プリズム部材1の凸レ
ンズ7および平面6a,6bに入射する。凸レンズ7は
単純な円筒面ではなく、曲面に構成されているので、凸
レンズ7に入射した光線は屈折して平行になり、プリズ
ム部材1内を進行する。また、曲面8a,8bも反射光
が平行化されるような曲面に構成されているので、平面
6a,6bに入射した光線は屈折して曲面8a,8bに
到達し、この曲面8a,8bで反射し、平行化される。
このように、放電管4からの光線を一旦、平面6a,6
bで屈折させ、その後に曲面8a,8bにより反射させ
ているため、光学系全体の小型化が可能になる。
【0030】凸レンズ7、および側壁6a,6bと曲面
8a,8bで平行化された光線は、前面に設けられたシ
リンドリカルレンズ9に到達する。シンドリカルレンズ
9の曲面は単純な円筒面ではなく、収差の影響を極力少
なくするために最適化された曲面で構成されている。し
たがって、シンドリカルレンズ9により焦点を結ぶ際、
焦点はほぼ1本の線状位置に結ばれる。そして、レンズ
面から或る距離の空間上に複数の焦点を結び、この焦点
を結んだ後、所定の角度をもって被写体側へ照射する。
このように、プリズム部材1の射出面側の空間では、図
中Aの照射方向と交わる面P上で、射出光線がプリズム
部材1により焦点を結んだ光線が密な領域100と、光
線が殆ど通過しない疎の領域101が作られることにな
る。
【0031】一方、放電管4から後方に発せられた光線
は、反射板5により反射し、再度、放電管を通過した
後、プリズム部材1へ入射し、上記したように凸レンズ
7および側壁6a,6bへ入射する。
【0032】次に、図2の光線形成に図3に示したフィ
ルタ部材2の各状態における焦点形成について説明す
る。図3(a)では、フィルタ部材2は、殆ど光線が通
過しない位置(疎の領域101)に待避している。した
がって、プリズム部材1から射出した光線は、そのまま
フィルタ部材2の各スリット2aを通過し、フィルタ部
材2の影響を受けることなく被写体へ照射される。一
方、フィルタ部材2の使用時には、焦点近傍(密の領域
100)にフィルタ部材2を移動させる。これにより、
図3(b)に示すように、照射特性がフィルタ部材2に
より変換された照射光が被写体に照射される。
【0033】以上の説明は、照射角が一定である照射角
固定タイプの発光装置であったが、ズームカメラなどに
搭載する照射角可変タイプの発光装置にも本発明を適用
することができる。以下に、図面を参照して説明する。
【0034】図4は第1の実施の形態の変形例としての
照射角可変タイプの発光装置を示す側面断面図である。
図4の構成が上記実施の形態と異なるところは、窓部材
10のプリズム部材1に対向する面にシリンドリカルレ
ンズ11を設けたところにある。このシリンドリカルレ
ンズ11は、シリンドリカルレンズ9を反転させた構造
を有している。図4の発光装置では、窓部材10は実線
の位置のときにワイド(広角)状態になり、2点鎖線の
位置のときにテレ(望遠)状態になる。
【0035】図5は、図4の照射角可変タイプの発光装
置において、フィルタ非使用時の照射角変化の状態を示
し、(a)はワイド状態、(b)はテレ状態である。図
5の(a)に示すように、ワイド状態においては、シリ
ンドリカルレンズ11のレンズ面頂点が、プリズム部材
1から射出された光線の焦点近傍に位置するようにセッ
トされる。これにより、窓部材10に入射した光線は、
ほぼプリズム部材1によって制御され、照射角を維持し
たまま被写体側へ照射される。テレ状態においては、前
記焦点位置より遠い距離にシリンドリカルレンズ11の
レンズ面頂点を位置させることで、窓部材10に入射し
た光線はレンズにより屈折し照射角は狭まることにな
る。
【0036】なお、図5においては、窓部材10のワイ
ドとテレの位置のみを示しているが、その中間位置では
照射角も中間の広がりをもって照射される。また、図5
ではフィルタ非使用時のみを示したが、ワイド、テレの
状態に関わらず、プリズム部材1から射出された光線が
密の領域(100)と疎の領域(101)の間をフィル
タ部材2が移動することで、照射特性を変換することは
可能である。
【0037】以上説明したように、フィルタ部材2の非
使用時と使用時における移動量は、シリンドリカルレン
ズ9のピッチの半分でよいため、微少な移動量による構
成にすることができる。本実施の形態において、仮に、
プリズム部材1の射出開口の高さが10mmであれば、
シリンドリカルレンズ9は7個の構成であるため、10
/7/2=0.714mmで良いことになる。したがっ
て、フィルタ部材2の非使用時の待避スペースは僅かの
空間でよい。また、フィルタ部材2を駆動する機構も小
型化および簡略化が可能なため、発光装置、さらにはカ
メラの小型化が可能になる。換言すれば、従来大型のス
トロボ内蔵カメラにしか適用できなかった機能が、超小
型のコンパクトカメラにも採用できることになる。
【0038】(第2の実施の形態)次に、本発明の発光
装置の第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態
は、撮影レンズ光軸とストロボ光軸が離れていることに
より、近距離での撮影のときに照明ムラが生じるのを防
止すべく、撮影距離情報を基に照射方向を切り換えられ
るようにしたものである。
【0039】図6は本発明の発光装置の第2の実施の形
態の構成を示す側面断面図である。図6の構成が第1の
実施の形態と異なるところは、フィルタ部材2からプリ
ズムプレート12に変更した点である。その他の構成
は、第1の実施の形態と同一である。ここで、プリズム
プレート12は照射特性変換部材として機能する。プリ
ズムプレート12は、プリズム部材1のシリンドリカル
レンズ9に対応する位置にプリズム13が配置され、プ
リズム13の相互間にはスリット14が形成されてい
る。
【0040】図7は第2の実施の形態における照射方向
の切り替え状態を示し、(a)は通常撮影時、(b)は
近距離撮影時である。図7の(a)に示すように、通常
撮影時においては、プリズム13のそれぞれは、シリン
ドリカルレンズ9の中間位置にあり、射出光線は疎の領
域101に待避している。このため、照射光はプリズム
13の影響を受けることなく、プリズム部材1により制
御された方向へ照射される。また、近距離撮影時には、
プリズム13のそれぞれはシリンドリカルレンズ9の正
面にあり、射出光線は密の領域100に位置している。
プリズム部材1から射出された光線は、プリズム13の
それぞれにより屈折し、図の下方(撮影レンズ光軸側)
へ曲げられる。したがって、近距離撮影時においても、
照明ムラの発生を防止することができる。本実施の形態
においても、プリズムプレート12の移動量はごく僅か
であるため、待避スペースを少なくできる。また、駆動
機構の小型化および簡略化も可能になる。
【0041】第2の実施の形態においては、近距離撮影
時に照射方向を切り換えるものとしたが、プリズム13
の構成を凸または凹のシリンドリカルレンズにすること
で、撮影レンズの焦点距離情報に基づいて照射角を狭め
たり広げたり等、照射角の切り替えを行うことも可能で
ある。
【0042】〔発明と実施の形態の対応〕以上の実施の
形態において、プリズム部材1およびシリンドリカルレ
ンズ9,11、プリズム13が光学部材に、フィルタ部
材2が照射特性変換部材に相当する。凸レンズ7が第1
の面に、側壁6a,6bが第2の面に、曲面8a,8b
が第3の面に相当する。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示した
本発明は、光学部材は、光学部材の前方の空間で且つ出
射された光軸に直交する面上に照射光が疎になる領域と
密になる領域とを交互に形成する出射面を備え、照射特
性変換部材は、その使用/非使用に応じて照射光が疎に
なる領域と前記密になる領域の間を移動するように駆動
される構成にしたので、発光装置の小型化が可能となる
ほか、超小型のコンパクトカメラへの搭載、或いはカメ
ラの小型化に寄与することができる。
【0044】請求項2に示した本発明は、光源からの光
を所定方向へ屈折させる第1の面と、該第1の面に隣接
して設けられ、前記光源からの光を前記所定方向とは異
なる方向に屈折させる第2の面と、該第2の面からの光
を前記所定方向へ反射させる第3の面とを備えた構成の
光学部材にしたので、光学部材の小型化が図れ、ひいて
は発光装置の小型化を図ることが可能になる。
【0045】請求項3に示した本発明は、出射面がシリ
ンドリカルレンズにより構成された光学部材にしたの
で、簡単な構成により、照射光が疎になる領域と密にな
る領域を形成することができる。
【0046】請求項4に示した本発明は、光源の発する
光の分光特性を変換する機能を有する照射特性変換部材
にしたので、照明光の色温度変換や色補正が簡単な構成
により行える。
【0047】請求項5に示した本発明は、照射光の強度
を減衰させる機能を有する照射特性変換部材にしたの
で、近距離撮影で適度に照明光の強度を弱めることが可
能になり、最適な撮影結果を得ることができる。
【0048】請求項6に示した本発明は、照射光の光路
を曲げる特性を持った光学部材による照射特性変換部材
にしたので、照射方向が切り換えられ、近距離撮影にお
ける照明ムラを防ぐことが可能になり、或いは、焦点距
離情報に基づいて照射角度を切り換えることが可能にな
る。
【0049】請求項7に示した本発明は、所定間隔に配
設された複数のプリズムによる光学部材にし、また、請
求項8に示した本発明は、前記照射特性変換部材は、互
いに隣り合う、前記疎になる領域、前記密になる領域の
間を移動することにしたので、簡単な構成によって照明
光の光路を曲げることが可能になり、かつ小型軽量化が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発光装置を示す分解斜視図である。
【図2】図1の発光装置の光軸と平行な面における断面
図である。
【図3】図2に示したフィルタ部材の非使用時と使用時
における発光装置の状態を示す説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を照射角可変タイプ
にした構成を示す側面断面図である。
【図5】図4の照射角可変タイプの発光装置におけるフ
ィルタ非使用時の照射角変化の状態を示す説明図であ
る。
【図6】図6は本発明の発光装置の第2の実施の形態の
構成を示す側面断面図である。
【図7】図7は第2の実施の形態における照射方向の切
り替え状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プリズム部材 2 フィルタ部材 2a,14 スリット 3 窓部材 4 放電管 6a,6b 側壁 7 凸レンズ 8a,8b 曲面 9,11 シリンドリカルレンズ 12 プリズムプレート 13 プリズム 100 密な領域 101 疎の領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源からの光を所定方向に照
    射する光学部材と、該光学部材から出射された光の特性
    を変換する照射特性変換部材を備えた発光装置におい
    て、 前記光学部材は、光学部材の前方の空間で且つ前記出射
    された光軸に直交する面上に照射光が疎になる領域と密
    になる領域とを交互に複数個形成する出射面を備え、前
    記照射特性変換部材は、その使用/非使用に応じて前記
    照射光が疎になる領域と前記密になる領域の間を移動す
    るように駆動されることを特徴とする発光装置。
  2. 【請求項2】 前記光学部材は、前記光源からの光を前
    記所定方向へ屈折させる第1の面と、該第1の面に隣接
    して設けられ、前記光源からの光を前記所定方向とは異
    なる方向に屈折させる第2の面と、該第2の面からの光
    を前記所定方向へ反射させる第3の面とを備えることを
    特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 【請求項3】 前記光学部材は、前記出射面がシリンド
    リカルレンズにより構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の発光装置。
  4. 【請求項4】 前記照射特性変換部材は、前記光源の発
    する光の分光特性を変換する機能を有することを特徴と
    する請求項1記載の発光装置。
  5. 【請求項5】 前記照射特性変換部材は、前記照射光の
    強度を減衰させる機能を有することを特徴とする請求項
    1記載の発光装置。
  6. 【請求項6】 前記照射特性変換部材は、前記照射光の
    光路を曲げる特性を持った光学部材であることを特徴と
    する請求項1記載の発光装置。
  7. 【請求項7】 前記光学部材は、所定間隔に配設された
    複数のプリズムであることを特徴とする請求項6記載の
    発光装置。
  8. 【請求項8】 前記照射特性変換部材は、互いに隣り合
    う、前記疎になる領域、前記密になる領域の間を移動す
    ることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
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