JP2001141907A - マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置 - Google Patents

マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置

Info

Publication number
JP2001141907A
JP2001141907A JP32316599A JP32316599A JP2001141907A JP 2001141907 A JP2001141907 A JP 2001141907A JP 32316599 A JP32316599 A JP 32316599A JP 32316599 A JP32316599 A JP 32316599A JP 2001141907 A JP2001141907 A JP 2001141907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
liquid crystal
resin
microlens
crystal panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP32316599A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Yotsuya
真一 四谷
Nobuo Shimizu
信雄 清水
Hideto Yamashita
秀人 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP32316599A priority Critical patent/JP2001141907A/ja
Publication of JP2001141907A publication Critical patent/JP2001141907A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気泡の発生、剥離、白濁等の欠陥を防止でき
るマイクロレンズ基板を提供すること。 【解決手段】 マイクロレンズ基板1は、多数の凹部3
が設けられたガラス基板2と、かかるガラス基板2の凹
部3が設けられた面に樹脂層9を介して接合されたガラ
ス層8とを有しており、また、樹脂層9では、凹部3内
に充填された樹脂によりマイクロレンズ4が形成されて
いる。樹脂層9を構成する樹脂は、硬化時の硬化収縮率
が8.8%以下である。かかる樹脂のガラス転移点Tg
は48℃以下であることが好ましく、また、かかる樹脂
のショアD硬度は74以下であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズ基
板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向
基板、液晶パネルおよび投射型表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】スクリーン上に、画像を投影する投射型
表示装置が知られている。このような投射型表示装置で
は、その画像形成に主として液晶パネル(液晶光シャッ
ター)が用いられている。この液晶パネルは、例えば、
液晶を駆動する液晶駆動基板と液晶パネル用対向基板と
が、液晶層を介して接合された構成となっている。
【0003】このような構成の液晶パネルの中には、光
の利用効率を高めるべく、液晶パネル用対向基板の各画
素に対応する位置に多数の微小なマイクロレンズを設け
たものが知られている。これにより、高い光の利用効率
を有する液晶パネルが得られる。マイクロレンズは、通
常、液晶パネル用対向基板が備えるマイクロレンズ基板
に設けられている。
【0004】このようなマイクロレンズ基板としては、
多数の凹部が設けられたガラス基板と、かかるガラス基
板の凹部が設けられた面に樹脂層を介して接合されたガ
ラス層とを有し、前記凹部内に充填された樹脂によりマ
イクロレンズが形成されたものが知られている。
【0005】ところが、このようなマイクロレンズ基板
を用いて液晶パネルを製造した場合、液晶パネルの製造
途中で、前記樹脂層中に気泡が発生したり、部分的に前
記樹脂層と前記ガラス層とが剥離してしまう場合があっ
た。また、極端な場合には、前記樹脂層にクラックが発
生し、樹脂層が白濁してしまう場合もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、気泡
の発生、剥離、白濁等の欠陥を防止できるマイクロレン
ズ基板の製造方法およびマイクロレンズ基板、さらに
は、かかるマイクロレンズ基板を備えた液晶パネル用対
向基板、液晶パネル、および、投射型表示装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(18)の本発明により達成される。
【0008】(1) 複数の凹部が形成された第一基板
の前記凹部が形成された面に、硬化収縮率が8.8%以
下の未硬化の樹脂を供給し、該樹脂を介して第二基板を
接合し、次いで、前記樹脂を硬化させて前記凹部内にマ
イクロレンズを形成することを特徴とするマイクロレン
ズ基板の製造方法。
【0009】(2) 複数の凹部が形成された第一基板
の前記凹部が形成された面に、硬化収縮率が6.1%以
下の未硬化の樹脂を供給し、該樹脂を介して第二基板を
接合し、次いで、前記樹脂を硬化させて前記凹部内にマ
イクロレンズを形成することを特徴とするマイクロレン
ズ基板の製造方法。
【0010】(3) 前記樹脂の硬化後のガラス転移点
Tgは、48℃以下である上記(1)または(2)に記
載のマイクロレンズ基板の製造方法。
【0011】(4) 前記樹脂の硬化後のショアD硬度
は、74以下である上記(1)ないし(3)のいずれか
に記載のマイクロレンズ基板の製造方法。
【0012】(5) 前記樹脂は、紫外線硬化樹脂であ
る上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のマイクロ
レンズ基板の製造方法。
【0013】(6) 上記(1)ないし(5)のいずれ
かに記載のマイクロレンズ基板の製造方法により製造さ
れたことを特徴とするマイクロレンズ基板。
【0014】(7) 複数の凹部が設けられた第一基板
と、該第一基板に樹脂層を介して接合された第二基板と
を有し、前記凹部内に充填された樹脂によりマイクロレ
ンズが構成されたマイクロレンズ基板であって、前記樹
脂層を構成する樹脂は、硬化時の硬化収縮率が8.8%
以下であることを特徴とするマイクロレンズ基板。
【0015】(8) 複数の凹部が設けられた第一基板
と、該第一基板に樹脂層を介して接合された第二基板と
を有し、前記凹部内に充填された樹脂によりマイクロレ
ンズが構成されたマイクロレンズ基板であって、前記樹
脂層を構成する樹脂は、硬化時の硬化収縮率が6.1%
以下であることを特徴とするマイクロレンズ基板。
【0016】(9) 前記樹脂層を構成する樹脂のガラ
ス転移点Tgは、48℃以下である上記(7)または
(8)に記載のマイクロレンズ基板。
【0017】(10) 前記樹脂層を構成する樹脂のシ
ョアD硬度は、74以下である上記(7)ないし(9)
のいずれかに記載のマイクロレンズ基板。
【0018】(11) 前記樹脂層を構成する樹脂は、
紫外線硬化樹脂である上記(7)ないし(10)のいず
れかに記載のマイクロレンズ基板。
【0019】(12) 上記(6)ないし(11)のい
ずれかに記載のマイクロレンズ基板と、前記第一基板上
または前記第二基板上に設けられた透明導電膜とを有す
ることを特徴とする液晶パネル用対向基板。
【0020】(13) 上記(6)ないし(11)のい
ずれかに記載のマイクロレンズ基板と、前記第一基板上
または前記第二基板上に設けられたブラックマトリック
スと、該ブラックマトリックスを覆う透明導電膜とを有
することを特徴とする液晶パネル用対向基板。
【0021】(14) 上記(12)または(13)に
記載の液晶パネル用対向基板を備えたことを特徴とする
液晶パネル。
【0022】(15) 画素電極を備えた液晶駆動基板
と、該液晶駆動基板に接合された上記(12)または
(13)に記載の液晶パネル用対向基板と、前記液晶駆
動基板と前記液晶パネル用対向基板との空隙に封入され
た液晶とを有することを特徴とする液晶パネル。
【0023】(16) 前記液晶駆動基板は、マトリッ
クス状に配設された前記画素電極と、前記画素電極に接
続された薄膜トランジスタとを有するTFT基板である
上記(15)に記載の液晶パネル。
【0024】(17) 上記(14)ないし(16)の
いずれかに記載の液晶パネルを備えたライトバルブを有
し、該ライトバルブを少なくとも1個用いて画像を投射
することを特徴とする投射型表示装置。
【0025】(18) 画像を形成する赤色、緑色およ
び青色に対応した3つのライトバルブと、光源と、該光
源からの光を赤色、緑色および青色の光に分離し、前記
各光を対応する前記ライトバルブに導く色分離光学系
と、前記各画像を合成する色合成光学系と、前記合成さ
れた画像を投射する投射光学系とを有する投射型表示装
置であって、前記ライトバルブは、上記(14)ないし
(16)のいずれかに記載の液晶パネルを備えたことを
特徴とする投射型表示装置。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明におけるマイクロレンズ基
板には、個別基板およびウエハーの双方を含むものとす
る。
【0027】本発明者は、前述したマイクロレンズ基板
に生じる気泡の発生、剥離、白濁等の欠陥の原因を調
査、研究した結果、かかる欠陥は、マイクロレンズ基板
が紫外線を浴びることが原因の1つであることを突き止
めた。
【0028】一般に、液晶パネルの製造の際には、製造
途中で、紫外線(例えば15J/cm 2 )をマイクロレン
ズ基板に照射する必要がある。本発明者は、前記欠陥の
原因を詳しく調査したところ、前記欠陥は、かかる紫外
線を照射する工程で生じることを突き止めた。
【0029】すなわち、紫外線がマイクロレンズ基板に
照射されることにより、樹脂層の樹脂が収縮し、これが
気泡、剥離、白濁等の欠陥となって現れるのではないか
と、本発明者は推測する。
【0030】しかも、液晶パネルを製造する際には、マ
イクロレンズ基板は、高温履歴(例えば125℃)を経
る。本発明者のさらなる調査の結果、マイクロレンズ基
板が高温履歴を経た場合、上記気泡、剥離、白濁等の欠
陥はさらに顕著となることが分かった。
【0031】本発明は、かかる知見に基づくものであ
る。端的に言うと、本発明は、液晶パネル等の製造過程
で付与される紫外線や熱等により生じる気泡、剥離、白
濁等のマイクロレンズ基板の欠陥を、防止せんとするも
のである。以下、本発明を詳細に説明する。
【0032】図1は、本発明のマイクロレンズ基板の実
施例を示す模式的な縦断面図である。
【0033】同図に示すように、マイクロレンズ基板1
は、凹曲面を有する複数(多数)の凹部3が設けられた
ガラス基板(第一基板)2と、かかるガラス基板2の凹
部3が設けられた面に樹脂層(接着剤層)9を介して接
合されたガラス層(第二基板)8とを有しており、ま
た、樹脂層9では、凹部3内に充填された樹脂によりマ
イクロレンズ4が形成されている。
【0034】本発明者は、上記問題点を解決すべく検討
を重ねた結果、樹脂層9を、後述するような樹脂で構成
することに到達した。これにより、上述した気泡の発
生、剥離、白濁等の欠陥を防止できるようになる。
【0035】以下、本発明を、マイクロレンズ基板1の
製造方法の一実施例に沿って説明する。
【0036】マイクロレンズ基板1を製造する際には、
表面に複数(多数)の凹部3が形成されたガラス基板
(マイクロレンズ用凹部付き基板)2をまず用意する必
要がある。かかるガラス基板2は、例えば、以下のよう
にして製造、用意することができる(図2参照)。
【0037】まず、母材として、例えば未加工のガラス
基板2を用意する。このガラス基板2には、厚さが均一
で、たわみや傷のないものが好適に用いられる。
【0038】製造されるマイクロレンズ基板1が液晶パ
ネルの製造に用いられ、かかる液晶パネルがガラス基板
2以外のガラス基板(例えば後述するガラス基板171
等)を有する場合には、ガラス基板2の熱膨張係数は、
かかる液晶パネルが有する他のガラス基板の熱膨張係数
とほぼ等しいものであることが好ましい。このように、
ガラス基板2と液晶パネルが有する他のガラス基板の熱
膨張係数をほぼ等しいものとすると、得られる液晶パネ
ルでは、温度が変化したときに二者の熱膨張係数が違う
ことにより生じる反り、たわみ等が防止される。
【0039】かかる観点からは、ガラス基板2と液晶パ
ネルが有する他のガラス基板とは、同じ材質で構成され
ていることが好ましい。これにより、温度変化時の熱膨
張係数の相違による反り、たわみ等が効果的に防止され
る。
【0040】特に、製造されたマイクロレンズ基板1を
高温ポリシリコンのTFT液晶パネルの構成材料に用い
る場合には、ガラス基板2は、石英ガラスで構成されて
いることが好ましい。TFT液晶パネルは、液晶駆動基
板としてTFT基板を有している。かかるTFT基板に
は、製造時の環境により特性が変化しにくい石英ガラス
が好ましく用いられる。このため、これに対応させて、
ガラス基板2を石英ガラスで構成することにより、反
り、たわみ等の生じにくい、安定性に優れたTFT液晶
パネルを得ることができる。
【0041】ガラス基板2の厚さは、ガラス基板2を構
成する材料、屈折率等の種々の条件により異なるが、通
常、0.3〜5mm程度が好ましく、0.5〜2mm程度が
より好ましい。厚さをこの範囲内とすると、必要な光学
特性を備えたコンパクトなマイクロレンズ基板1を得る
ことができる。
【0042】<1>まず、ガラス基板2の表面に、図2
(a)に示すように、マスク層6を形成する。また、こ
れとともに、ガラス基板2の裏面(マスク層6を形成す
る面と反対側の面)に裏面保護層69を形成する。
【0043】このマスク層6は、後述する工程<3>に
おける操作で耐性を有するものが好ましい。
【0044】かかる観点からは、このマスク層6を構成
する材料としては、例えば、Au/Cr、Au/Ti、Pt/Cr、
Pt/Ti等の金属、多結晶シリコン(ポリシリコン)、ア
モルファスシリコン等のシリコン、窒化シリコンなどが
挙げられる。
【0045】マスク層6の厚さは、特に限定されない
が、0.01〜10μm程度が好ましく、0.2〜1μ
m程度がより好ましい。厚さがこの範囲の下限値未満で
あると、ガラス基板2を十分に保護できない場合があ
り、上限値を超えると、マスク層6の内部応力によりマ
スク層6が剥がれ易くなる場合がある。
【0046】マスク層6は、例えば、化学気相成膜法
(CVD法)、スパッタリング法、蒸着法等の気相成膜
法、メッキなどにより形成することができる。
【0047】なお、裏面保護層69は、次工程以降でガ
ラス基板2の裏面を保護するためのものである。この裏
面保護層69により、ガラス基板2の裏面の侵食、劣化
等が好適に防止される。この裏面保護層69は、例え
ば、マスク層6と同様の材料で構成されている。このた
め、裏面保護層69は、マスク層6の形成と同時に、マ
スク層6と同様に設けることができる。
【0048】<2>次に、図2(b)に示すように、マ
スク層6に、複数の開口61を形成する。
【0049】開口61は、凹部3を形成する位置に設け
る。また、開口61の形状は、形成する凹部3の形状に
対応していることが好ましい。
【0050】かかる開口61は、例えば次のように形成
することができる。まず、マスク層6上に、開口61に
対応したパターンを有するレジスト層(図示せず)を形
成する。次に、かかるレジスト層をマスクとして、マス
ク層6の一部を除去する。次に、前記レジスト層を除去
する。
【0051】なお、マスク層6の一部除去は、例えば、
CFガス、塩素系ガス等によるドライエッチング、フッ
酸+硝酸水溶液、アルカリ水溶液等の剥離液への浸漬
(ウエットエッチング)などにより行うことができる。
【0052】<3>次に、ガラス基板2上に凹曲面を有
する複数(多数)の凹部3を形成する。
【0053】凹部3の形成方法としては、ドライエッチ
ング法、ウエットエッチング法等のエッチング法などが
挙げられる。特に、ウエットエッチング法によると、よ
り理想的なレンズ形状に近い凹部3を形成することがで
きる。なお、ウエットエッチングを行う際のエッチング
液としては、例えばフッ酸系エッチング液などが好適に
用いられる。
【0054】例えばエッチングを行うことにより、ガラ
ス基板2は、開口61より等方的に食刻され、レンズ形
状を有する凹部3が形成される。
【0055】<4>次に、図2(d)に示すように、マ
スク層6を除去する。また、この際、マスク層6の除去
とともに裏面保護層69も除去する。
【0056】これは、例えば、アルカリ水溶液(例えば
テトラメチル水酸化アンモニウム水溶液等)、塩酸+硝
酸水溶液、フッ酸+硝酸水溶液等の剥離液への浸漬(ウ
エットエッチング)、CFガス、塩素系ガス等によるド
ライエッチングなどにより行うことができる。
【0057】これにより、図2(d)に示すように、表
面に複数(多数)の凹部3が形成されたガラス基板(マ
イクロレンズ用凹部付き基板)2が得られる。
【0058】このようなガラス基板2を用い、例えば以
下のようにして、マイクロレンズ基板1を製造すること
ができる。
【0059】<5>次に、ガラス基板2の凹部3が形成
された面に、所定の屈折率(特にガラス基板2の屈折率
より高い屈折率)を有する未硬化の樹脂を供給する。
【0060】これは、例えば、ガラス基板2の凹部3が
形成された面全体に、未硬化の樹脂を塗布することによ
り行うことができる。
【0061】本発明では、かかる樹脂に、硬化時の硬化
収縮率が8.8%( vol/vol%)以下のものを用いるこ
とを特徴とする。
【0062】本発明者は、上述した問題を解決すべく樹
脂層9を構成する樹脂材料について鋭意研究を重ねたと
ころ、樹脂層9を構成する樹脂に硬化収縮率が低いもの
を用いることに到達した(後述する(実験)参照)。し
たがって、このような樹脂で樹脂層9を構成することに
より、気泡、剥離、白濁等の欠陥がマイクロレンズ基板
1で発生するのを防止することができる。本発明者は、
これによりマイクロレンズ基板1の欠陥が防止できる原
因を以下のように推測する。
【0063】すなわち、マイクロレンズ基板を用いて液
晶パネルを製造する場合、マイクロレンズ基板は、紫外
線(例えば15J/cm2 )や熱を浴びることとなる。こ
のとき、本発明のように、硬化時の硬化収縮率が8.8
%以下の樹脂で樹脂層9を構成すると、液晶パネルの製
造工程で、マイクロレンズ基板1が紫外線等を浴びた場
合でも、樹脂層9の収縮が抑制されるのではないかと考
えられる。このため、樹脂層9の収縮の抑制に対応し
て、剥離(界面剥離)、気泡、クラックの発生が防止さ
れるのではないかと推察される。
【0064】しかも、このような硬化収縮率の低い樹脂
は、後述する工程<7>で樹脂を硬化させて樹脂層9を
形成する際にも、硬化収縮により樹脂層9に蓄積される
内部応力が比較的小さいと推察される。かかる事項も、
気泡、剥離、白濁等の欠陥が防止される一因となってい
るのではないかと考えられる。
【0065】このような中でも、樹脂層9を構成するこ
ととなる樹脂には、硬化時の硬化収縮率が6.1%以下
のものを用いることがより好ましい。本発明者の研究か
ら、気泡、剥離、白濁等の欠陥は、硬化収縮率を6.1
%以下とすると、さらに確実に防止できることが分かっ
た(後述する(実験)参照)。したがって、前述したよ
うな樹脂の中でも、硬化時の硬化収縮率が6.1%以下
のものを用いると、気泡の発生、剥離、白濁等の欠陥が
さらに生じにくいマイクロレンズ基板1を得ることがで
きる。
【0066】なお、硬化収縮率(%)は、例えば次の式
により求めることができる。 硬化収縮率 = {(硬化前の樹脂の体積−硬化後の樹
脂の体積)/硬化前の樹脂の体積}×100 なお、樹脂の体積は、例えばアルキメデス法により求め
ることができる。
【0067】また、硬化後(後述する工程<7>参
照)、樹脂層9を構成する樹脂のガラス転移点Tgは、
48℃以下であることが好ましく、43℃以下であるこ
とがより好ましい。ガラス転移点Tgが低いと、樹脂は
より柔らかくなる傾向を示す。この傾向は高温環境下で
特に顕著である。このため、このような樹脂で樹脂層9
を構成することにより、樹脂層9を構成する樹脂が紫外
線を浴びる等によりさらに収縮する場合でも、収縮する
際の内部応力が小さなものとなり(収縮後の残留応力が
緩和され)、樹脂層9とガラス層8との間で界面剥離、
気泡の発生等、あるいは、ガラス層8の変形が好適に抑
制されるようになるからではないかと考えられる。
【0068】特に、硬化時の硬化収縮率が6.1〜8.
8%の範囲にある樹脂の場合、硬化後の樹脂のガラス転
移点Tgは、48℃以下、さらには、43℃以下である
ことが非常に望ましい。本発明者の研究から、硬化収縮
率がこの範囲内の樹脂では、気泡、剥離、白濁等の欠陥
の発生のしやすさは、硬化後の樹脂のガラス転移点Tg
およびショアD硬度に依存することが明らかとなった
(後述する(実験)参照)。したがって、硬化時の硬化
収縮率が6.1〜8.8%の範囲にある樹脂の場合、ガ
ラス転移点Tgを低くすることにより、気泡、剥離、白
濁等の欠陥をより確実に防止することができる。
【0069】また、硬化後、樹脂層9を構成する樹脂の
ショアD硬度(JIS G 0202)は、74以下で
あることが好ましく、63以下であることがより好まし
い。このような樹脂で樹脂層9を構成することにより、
樹脂層9を構成する樹脂が紫外線を浴びて収縮する場合
でも、収縮する際の内部応力が小さなものとなり、樹脂
層9とガラス層8との間で界面剥離、気泡の発生等が好
適に抑制されると考えられる。
【0070】特に、硬化時の硬化収縮率が6.1〜8.
8%の範囲にある樹脂の場合、このような効果が特に顕
著に得られ、気泡、剥離、白濁等の欠陥をより好適に防
止することができることが、本発明者の研究から分かっ
た(後述する(実験)参照)。
【0071】なお、硬化時の硬化収縮率が6.1%以下
のものについては、樹脂のガラス転移点Tgおよびショ
アD硬度にかかわらず前述した優れた効果が得られるこ
とが、本発明者の研究から分かった(後述する(実験)
参照)。
【0072】このような樹脂層9を構成することとなる
樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹
脂、アクリルエポキシ系樹脂、ビニル系樹脂、チオウレ
タン系樹脂などいかなるものでもよい。特に、これらの
中でも樹脂層9を構成することとなる樹脂としては、ア
クリル系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリルエポキシ系樹
脂、ビニル系樹脂等の紫外線硬化樹脂が好ましい。数あ
る樹脂の中でも紫外線硬化樹脂は、特に優れた耐紫外線
特性(耐UV特性)を有している。さらに紫外線硬化樹
脂の中でも、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリ
ルエポキシ系樹脂を用いると、樹脂を所望の屈折率に調
整することが容易となり、優れた光学特性を有するマイ
クロレンズ基板1を容易に得られるようになる。
【0073】なお、樹脂層9を構成することとなる樹脂
の硬化後の屈折率nは、特に限定されないが、1.35
〜1.63程度が好ましい。屈折率nをこの範囲内とす
ると、ガラス転移点TgおよびショアD硬度をある程度
低く抑えることができ、しかも、製造後のマイクロレン
ズ基板1では高い光利用効率が得られるようになる。
【0074】なお、硬化後樹脂層9を構成する樹脂のガ
ラス転移点Tgの好ましい範囲の下限値は、例えば、−
100℃程度、特に−40℃程度に、また、ショアD硬
度の好ましい範囲の下限値は、例えば3程度、特に7程
度に設定することができる。
【0075】<6>次に、前記工程<5>でガラス基板
2上に供給した樹脂にガラス層(カバーガラス)8を接
合する。
【0076】なお、ガラス層8の熱膨張係数は、前記と
同様の理由から、製造する液晶パネルが有する他のガラ
ス基板の熱膨張係数とほぼ等しいものであることが好ま
しい。また、同様の観点からは、ガラス層8と液晶パネ
ルが有する他のガラス基板とは、同じ材質で構成されて
いることが好ましい。特に、マイクロレンズ基板1を高
温ポリシリコンのTFT液晶パネルの製造に用いる場合
には、ガラス層8は、前記と同様の理由から、石英ガラ
スで構成されていることが好ましい。
【0077】<7>次に、前記樹脂を硬化させて樹脂層
9を形成する。
【0078】これにより、凹部3内では、樹脂層9を構
成する樹脂によりマイクロレンズ4が形成される。
【0079】なお、樹脂の硬化は、例えば、樹脂に紫外
線、電子線を照射すること、樹脂を加熱することなどに
より行うことができる。
【0080】なお、樹脂層9の厚さ(ガラス基板2が本
来の厚みを有しているところの厚さ)は、0.1〜10
0μm程度が好ましく、1〜20μm程度がより好まし
い。
【0081】<8>その後、必要に応じて研削、研磨等
を行ない、ガラス層8の厚さを調整してもよい。
【0082】これにより、図2(e)および図1に示す
ように、マイクロレンズ基板1を得ることができる。
【0083】このようなマイクロレンズ基板1は、樹脂
層9が前述した樹脂で構成されているため、気泡、剥
離、白濁等の欠陥が生じにくい。
【0084】なお、ガラス層8の厚さは、マイクロレン
ズ基板1が液晶パネルの構成要素として用いられる場
合、必要な光学特性を得る観点からは、通常、10〜1
000μm程度が好ましく、20〜150μm程度がよ
り好ましい。なお、液晶パネルが、光をガラス層8側か
ら入射させる構成の場合(換言すれば、ガラス基板2上
にブラックマトリックスや透明導電膜を形成し(後述参
照)、かかるガラス基板2と後述するTFT基板17
(ガラス基板171)とが対向するように液晶パネルを
構成する場合)には、ガラス層8の厚さは、0.3〜5
mm程度が好ましく、0.5〜2mm程度がより好ましい。
この場合、ガラス基板2の厚さを調整して、ガラス基板
2の厚さを、好ましくは10〜1000μm程度、より
好ましくは20〜150μm程度とすることができる。
【0085】なお、マイクロレンズ基板1は、以下に述
べる液晶パネル用対向基板および液晶パネル以外にも、
CCD用マイクロレンズ基板、光通信素子用マイクロレ
ンズ基板等の各種基板、各種用途に用いることができる
ことは言うまでもない。
【0086】<9>マイクロレンズ基板1のガラス層8
上に、例えば、開口111を有するブラックマトリック
ス11を形成し、次いで、かかるブラックマトリックス
11を覆うように透明導電膜12を形成することによ
り、液晶パネル用対向基板10を製造することができる
(図3参照)。
【0087】なお、ブラックマトリックス11および透
明導電膜12は、ガラス層8上ではなく、ガラス基板2
上に設けてもよい。
【0088】ブラックマトリックス11は、遮光機能を
有し、例えば、Cr、Al、Al合金、Ni、Zn、Ti等の金属、
カーボンやチタン等を分散した樹脂などで構成されてい
る。
【0089】透明導電膜12は、導電性を有し、例え
ば、インジウムティンオキサイド(ITO)、インジウ
ムオキサイド(IO)、酸化スズ(SnO2)などで構成さ
れている。
【0090】ブラックマトリックス11は、例えば、ガ
ラス層8上に気相成膜法(例えば蒸着、スパッタリング
等)によりブラックマトリックス11となる薄膜を成膜
し、次いで、かかる薄膜上に開口111のパターンを有
するレジスト膜を形成し、次いで、ウエットエッチング
を行い前記薄膜に開口111を形成し、次いで、前記レ
ジスト膜を除去することにより設けることができる。
【0091】また、透明導電膜12は、例えば、蒸着、
スパッタリング等の気相成膜法により設けることができ
る。
【0092】なお、ブラックマトリックス11は、設け
なくてもよい。
【0093】以下、このような液晶パネル用対向基板を
用いた液晶パネル(液晶光シャッター)について、図3
に基づいて説明する。
【0094】図3に示すように、本発明の液晶パネル
(TFT液晶パネル)16は、TFT基板(液晶駆動基
板)17と、TFT基板17に接合された液晶パネル用
対向基板10と、TFT基板17と液晶パネル用対向基
板10との空隙に封入された液晶よりなる液晶層18と
を有している。
【0095】液晶パネル用対向基板10は、マイクロレ
ンズ基板1と、かかるマイクロレンズ基板1のガラス層
8上に設けられ、開口111が形成されたブラックマト
リックス11と、ガラス層8上にブラックマトリックス
11を覆うように設けられた透明導電膜(共通電極)1
2とを有している。
【0096】TFT基板17は、液晶層18の液晶を駆
動するための基板であり、ガラス基板171と、かかる
ガラス基板171上に設けられ、マトリックス状(行列
状)に配設された複数(多数)の画素電極172と、か
かる画素電極172の近傍に設けられ、各画素電極17
2に対応する複数(多数)の薄膜トランジスタ(TF
T)173とを有している。なお、図では、シール材、
配向膜、配線などの記載は省略した。
【0097】この液晶パネル16では、液晶パネル用対
向基板10の透明導電膜12と、TFT基板17の画素
電極172とが対向するように、TFT基板17と液晶
パネル用対向基板10とが、一定距離離間して接合され
ている。
【0098】ガラス基板171は、前述したような理由
から、石英ガラスで構成されていることが好ましい。
【0099】画素電極172は、透明導電膜(共通電
極)12との間で充放電を行うことにより、液晶層18
の液晶を駆動する。この画素電極172は、例えば、前
述した透明導電膜12と同様の材料で構成されている。
【0100】薄膜トランジスタ173は、近傍の対応す
る画素電極172に接続されている。また、薄膜トラン
ジスタ173は、図示しない制御回路に接続され、画素
電極172へ供給する電流を制御する。これにより、画
素電極172の充放電が制御される。
【0101】液晶層18は液晶分子(図示せず)を含有
しており、画素電極172の充放電に対応して、かかる
液晶分子、すなわち液晶の配向が変化する。
【0102】この液晶パネル16では、通常、1個のマ
イクロレンズ4と、かかるマイクロレンズ4の光軸Qに
対応したブラックマトリックス11の1個の開口111
と、1個の画素電極172と、かかる画素電極172に
接続された1個の薄膜トランジスタ173とが、1画素
に対応している。
【0103】液晶パネル用対向基板10側から入射した
入射光Lは、ガラス基板2を通り、マイクロレンズ4を
通過する際に集光されつつ、樹脂層9、ガラス層8、ブ
ラックマトリックス11の開口111、透明導電膜1
2、液晶層18、画素電極172、ガラス基板171を
透過する。なお、このとき、マイクロレンズ基板1の入
射側には通常偏光板(図示せず)が配置されているの
で、入射光Lが液晶層18を透過する際に、入射光Lは
直線偏光となっている。その際、この入射光Lの偏光方
向は、液晶層18の液晶分子の配向状態に対応して制御
される。したがって、液晶パネル16を透過した入射光
Lを、偏光板(図示せず)に透過させることにより、出
射光の輝度を制御することができる。
【0104】このように、液晶パネル16は、マイクロ
レンズ4を有しており、しかも、マイクロレンズ4を通
過した入射光Lは、集光されてブラックマトリックス1
1の開口111を通過する。一方、ブラックマトリック
ス11の開口111が形成されていない部分では、入射
光Lは遮光される。したがって、液晶パネル16では、
画素以外の部分から不要光が漏洩することが防止され、
かつ、画素部分での入射光Lの減衰が抑制される。この
ため、液晶パネル16は、画素部で高い光の透過率を有
し、比較的小さい光量で明るく鮮明な画像を形成するこ
とができる。
【0105】この液晶パネル16は、例えば、公知の方
法により製造されたTFT基板17と液晶パネル用対向
基板10とを配向処理した後、シール材(図示せず)を
介して両者を接合し、次いで、これにより形成された空
隙部の封入孔(図示せず)より液晶を空隙部内に注入
し、次いで、かかる封入孔を塞ぐことにより製造するこ
とができる。その後、必要に応じて、液晶パネル16の
入射側や出射側に偏光板を貼り付けてもよい。
【0106】この液晶パネル16を製造する上で、例え
ば、TFT基板17と液晶パネル用対向基板10とを接
合する工程で、マイクロレンズ基板1に紫外線が照射さ
れる。また、TFT基板17と液晶パネル用対向基板1
0とに配向処理を施す工程で、マイクロレンズ基板1は
加熱下に置かれる。
【0107】このとき、液晶パネル16の構成部材とし
て前述したマイクロレンズ基板1を用いることにより、
前述したような欠陥が発生することが防止される。この
ため、前述したマイクロレンズ基板1を用いて液晶パネ
ル16を製造することにより、不良品の発生を抑制で
き、歩留りを低下させることができる。
【0108】なお、上記液晶パネル16では、液晶駆動
基板としてTFT基板を用いたが、液晶駆動基板にTF
T基板以外の他の液晶駆動基板、例えば、TFD基板、
STN基板などを用いてもよい。
【0109】以下、上記液晶パネル16を用いた投射型
表示装置(液晶プロジェクター)について説明する。
【0110】図4は、本発明の投射型表示装置の光学系
を模式的に示す図である。
【0111】同図に示すように、投射型表示装置300
は、光源301と、複数のインテグレータレンズを備え
た照明光学系と、複数のダイクロイックミラー等を備え
た色分離光学系(導光光学系)と、赤色に対応した(赤
色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)
24と、緑色に対応した(緑色用の)液晶ライトバルブ
(液晶光シャッターアレイ)25と、青色に対応した
(青色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレ
イ)26と、赤色光のみを反射するダイクロイックミラ
ー面211および青色光のみを反射するダイクロイック
ミラー面212が形成されたダイクロイックプリズム
(色合成光学系)21と、投射レンズ(投射光学系)2
2とを有している。
【0112】また、照明光学系は、インテグレータレン
ズ302および303を有している。色分離光学系は、
ミラー304、306、309、青色光および緑色光を
反射する(赤色光のみを透過する)ダイクロイックミラ
ー305、緑色光のみを反射するダイクロイックミラー
307、青色光のみを反射するダイクロイックミラー
(または青色光を反射するミラー)308、集光レンズ
310、311、312、313および314とを有し
ている。
【0113】液晶ライトバルブ25は、前述した液晶パ
ネル16と、液晶パネル16の入射面側(マイクロレン
ズ基板が位置する面側、すなわちダイクロイックプリズ
ム21と反対側)に接合された第1の偏光板(図示せ
ず)と、液晶パネル16の出射面側(マイクロレンズ基
板と対向する面側、すなわちダイクロイックプリズム2
1側)に接合された第2の偏光板(図示せず)とを備え
ている。液晶ライトバルブ24および26も、液晶ライ
トバルブ25と同様の構成となっている。これら液晶ラ
イトバルブ24、25および26が備えている液晶パネ
ル16は、図示しない駆動回路にそれぞれ接続されてい
る。
【0114】なお、投射型表示装置300では、ダイク
ロイックプリズム21と投射レンズ22とで、光学ブロ
ック20が構成されている。また、この光学ブロック2
0と、ダイクロイックプリズム21に対して固定的に設
置された液晶ライトバルブ24、25および26とで、
表示ユニット23が構成されている。
【0115】以下、投射型表示装置300の作用を説明
する。
【0116】光源301から出射された白色光(白色光
束)は、インテグレータレンズ302および303を透
過する。この白色光の光強度(輝度分布)は、インテグ
レータレンズ302および303により均一にされる。
【0117】インテグレータレンズ302および303
を透過した白色光は、ミラー304で図4中左側に反射
し、その反射光のうちの青色光(B)および緑色光
(G)は、それぞれダイクロイックミラー305で図4
中下側に反射し、赤色光(R)は、ダイクロイックミラ
ー305を透過する。
【0118】ダイクロイックミラー305を透過した赤
色光は、ミラー306で図4中下側に反射し、その反射
光は、集光レンズ310により整形され、赤色用の液晶
ライトバルブ24に入射する。
【0119】ダイクロイックミラー305で反射した青
色光および緑色光のうちの緑色光は、ダイクロイックミ
ラー307で図4中左側に反射し、青色光は、ダイクロ
イックミラー307を透過する。
【0120】ダイクロイックミラー307で反射した緑
色光は、集光レンズ311により整形され、緑色用の液
晶ライトバルブ25に入射する。
【0121】また、ダイクロイックミラー307を透過
した青色光は、ダイクロイックミラー(またはミラー)
308で図4中左側に反射し、その反射光は、ミラー3
09で図4中上側に反射する。前記青色光は、集光レン
ズ312、313および314により整形され、青色用
の液晶ライトバルブ26に入射する。
【0122】このように、光源301から出射された白
色光は、色分離光学系により、赤色、緑色および青色の
三原色に色分離され、それぞれ、対応する液晶ライトバ
ルブに導かれ、入射する。
【0123】この際、液晶ライトバルブ24が有する液
晶パネル16の各画素(薄膜トランジスタ173とこれ
に接続された画素電極172)は、赤色用の画像信号に
基づいて作動する駆動回路(駆動手段)により、スイッ
チング制御(オン/オフ)、すなわち変調される。
【0124】同様に、緑色光および青色光は、それぞ
れ、液晶ライトバルブ25および26に入射し、それぞ
れの液晶パネル16で変調され、これにより緑色用の画
像および青色用の画像が形成される。この際、液晶ライ
トバルブ25が有する液晶パネル16の各画素は、緑色
用の画像信号に基づいて作動する駆動回路によりスイッ
チング制御され、液晶ライトバルブ26が有する液晶パ
ネル16の各画素は、青色用の画像信号に基づいて作動
する駆動回路によりスイッチング制御される。
【0125】これにより赤色光、緑色光および青色光
は、それぞれ、液晶ライトバルブ24、25および26
で変調され、赤色用の画像、緑色用の画像および青色用
の画像がそれぞれ形成される。
【0126】前記液晶ライトバルブ24により形成され
た赤色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ24からの
赤色光は、面213からダイクロイックプリズム21に
入射し、ダイクロイックミラー面211で図4中左側に
反射し、ダイクロイックミラー面212を透過して、出
射面216から出射する。
【0127】また、前記液晶ライトバルブ25により形
成された緑色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ25
からの緑色光は、面214からダイクロイックプリズム
21に入射し、ダイクロイックミラー面211および2
12をそれぞれ透過して、出射面216から出射する。
【0128】また、前記液晶ライトバルブ26により形
成された青色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ26
からの青色光は、面215からダイクロイックプリズム
21に入射し、ダイクロイックミラー面212で図4中
左側に反射し、ダイクロイックミラー面211を透過し
て、出射面216から出射する。
【0129】このように、前記液晶ライトバルブ24、
25および26からの各色の光、すなわち液晶ライトバ
ルブ24、25および26により形成された各画像は、
ダイクロイックプリズム21により合成され、これによ
りカラーの画像が形成される。この画像は、投射レンズ
22により、所定の位置に設置されているスクリーン3
20上に投影(拡大投射)される。
【0130】
【実施例】(実験1)下記に示す表1のような樹脂を用
意した(順不同)。
【0131】そして、これらの樹脂の硬化時の硬化収縮
率を測定した。かかる測定結果を下記表1に示す。な
お、表1では、測定結果に基づき、硬化収縮率の小さい
ものから大きいものの順に並べて示す。また、硬化収縮
率が同じものについては、Tgの小さいものから大きい
ものの順に並べた。なお、硬化収縮率は、アルキメデス
法により硬化前および硬化後の樹脂の体積をそれぞれ測
定し、次の式により求めた。 硬化収縮率 = {(硬化前の樹脂の体積−硬化後の樹
脂の体積)/硬化前の樹脂の体積}×100 併せて、表1に、各樹脂の硬化時の硬化光量(熱硬化性
樹脂の場合は、硬化温度および時間)、および、諸特性
も示す。なお、表中、屈折率、ショアD硬度およびガラ
ス転移点Tgは、硬化後のものである。
【0132】
【表1】
【0133】(実験2)上記各樹脂を用いて、マイクロ
レンズ基板を、以下のようにして、それぞれ製造した。
【0134】まず、母材として、厚さ1mmの未加工の石
英ガラス基板を用意した。次に、この石英ガラス基板を
85℃の洗浄液(硫酸と過酸化水素水との混合液)に浸
漬して洗浄を行い、その表面を清浄化した。
【0135】−1− この石英ガラス基板の表面および
裏面に、CVD法により、厚さ0.4μmの多結晶シリ
コンの膜を形成した。
【0136】これは、石英ガラス基板を、600℃、8
0Paに設定したCVD炉内に入れ、SiH4を300mL/分
の速度で供給することにより行った。
【0137】−2− 次に、形成した多結晶シリコン膜
に、形成する凹部に対応した開口を形成した。
【0138】これは、次のようにして行った。まず、多
結晶シリコン膜上に、フォトレジストにより、形成する
凹部のパターンを有するレジスト層を形成した。次に、
多結晶シリコン膜に対してCFガスによるドライエッチ
ングを行ない、開口を形成した。次に、前記レジスト層
を除去した。
【0139】−3− 次に、石英ガラス基板をエッチン
グ液(10%フッ酸+10%グリセリンの混合水溶液)
に浸漬してウエットエッチングを行い、石英ガラス基板
上に凹部を形成した。
【0140】−4− 次に、石英ガラス基板を、15%
テトラメチル水酸化アンモニウム水溶液に浸漬して、表
面および裏面に形成した多結晶シリコン膜を除去した。
【0141】−5− 次に、かかる石英ガラス基板の凹
部が形成された面に、未硬化の上記樹脂を塗布した。
【0142】−6− 次に、石英ガラス基板の樹脂を塗
布した面に石英ガラス製カバーガラスを接合した。この
とき、硬化後の樹脂層の厚さが10μmとなるように、
カバーガラス全体に圧力をかけて、石英ガラス基板とカ
バーガラスの対向する端面間の距離を調整した。
【0143】−7− 次に、樹脂を硬化させ、樹脂層お
よびマイクロレンズを形成した。
【0144】なお、硬化条件は、表1に示す通りであ
る。
【0145】−8− 最後に、カバーガラスを厚さ50
μmに研削、研磨して、図1および図2(e)に示すよ
うな構造のマイクロレンズ基板を得た。
【0146】(実験3)得られた各マイクロレンズ基板
について、耐UV試験および耐UV+HT試験を行っ
た。各試験の試験方法は下記の通りである。
【0147】・耐UV試験 : 各マイクロレンズ基板
に積算光量42J/cm2 のUVを照射した。
【0148】・耐UV+HT試験 : 各マイクロレン
ズ基板に積算光量40J/cm2 のUVを照射し、その直
後、各マイクロレンズ基板を125℃のホットプレート
に3分間押しつけ、その直後、各マイクロレンズ基板を
20℃のコールドプレートに75秒間押しつけた。
【0149】試験終了後、各マイクロレンズ基板を、肉
眼および顕微鏡で観察した。また、分光光度計(大塚電
子株式会社製、瞬間マルチ測光システム「MCPD−1
000(28C)」)を用い、マイクロレンズ基板のマ
イクロレンズが形成されていない部分で、400nmの光
透過率を測定した。
【0150】かかる結果を下記表2に示す。なお、評価
基準は下記の通りである。
【0151】・観察評価 ○:マイクロレンズ基板に剥離、気泡、白濁等の欠陥が
全く確認されなかった。 △:わずかに白くもりが確認されたが、剥離、気泡等の
欠陥は特に確認されなかった。 ×:剥離、気泡、白濁等の明らかな欠陥が、マイクロレ
ンズ基板に確認された。
【0152】・光透過率 ○:ネオセラム(日本電気ガラス株式会社製)を基準と
して、光透過率が85%以上のもの △:ネオセラムを基準として、光透過率が80%以上8
5%未満のもの ×:ネオセラムを基準として、光透過率が80%未満の
もの なお、表中の硬化収縮率およびタイプは、下記基準に従
って分類した(表1参照)。
【0153】・硬化収縮率 A:硬化収縮率が6.1%以下のもの B:硬化収縮率が6.1%を超え、8.8%以下のもの C:硬化収縮率が8.8%を超えるもの(比較例) ・タイプ I:ガラス転移点Tgが48℃以下、かつ、ショアD硬
度が73以下のもの II:ガラス転移点Tgが48℃を超えるもの、または、
ショアD硬度が73を超えるもの
【0154】
【表2】
【0155】さらに、耐UV試験で、硬化収縮率を横軸
に、光透過率を縦軸にプロットしたグラフを図5に示
す。
【0156】(まとめ)以下、表1、表2および図5に
基づいて考察する。
【0157】以下、説明の便宜上、下記の基準に従って
樹脂を(1)〜(4)の4つのグループに分ける。 ・グループ(1):硬化時の硬化収縮率が6.1%以下
の樹脂。 ・グループ(2):硬化時の硬化収縮率が6.1%を超
え、8.8%以下の樹脂で、硬化後の樹脂のガラス転移
点Tgが48℃以下、かつ、ショアD硬度が73以下の
もの。 ・グループ(3):硬化時の硬化収縮率が6.1%を超
え、8.8%以下の樹脂で、硬化後の樹脂のガラス転移
点Tgが48℃を超える、または、ショアD硬度が73
を超えるもの。 ・グループ(4):硬化時の硬化収縮率が8.8%を超
える樹脂(比較例)。
【0158】グループ(1)の樹脂は、ガラス転移点T
gおよびショアD硬度にかかわらず、いずれも高い光透
過率を有していた。このことは、耐UV試験および耐U
V+HT試験の双方の結果から言える。したがって、マ
イクロレンズ基板の樹脂層を硬化時の硬化収縮率が6.
1%以下の樹脂で構成すると、樹脂のガラス転移点Tg
およびショアD硬度にかかわらず、高い耐紫外線特性を
有するマイクロレンズ基板が得られることが分かる。よ
って、かかる樹脂で構成したマイクロレンズ基板は、T
FT液晶パネルの製造工程等、紫外線を浴びる環境下に
置かれた場合でも、欠陥が発生しにくいと言える。
【0159】グループ(2)の樹脂は、グループ(1)
の樹脂と同様に、いずれも高い光透過率を有していた。
このことは、耐UV試験および耐UV+HT試験の双方
の結果から言える。
【0160】以上の結果から、ガラス転移点Tgが48
℃以下で、かつ、ショアD硬度が73以下の樹脂の場
合、硬化収縮率を8.8%以下とすれば、高い耐紫外線
特性を有するマイクロレンズ基板が得られることが分か
る。
【0161】グループ(3)の樹脂は、高い光透過率を
有していたが、グループ(1)および(2)の樹脂に比
べて、若干劣るものであった。また、耐UV+HT試験
の結果から、かかる樹脂は、高温環境下では、光透過率
の低下が若干加速されるとも言える。ただし、これらの
樹脂はグループ(1)および(2)の樹脂に比べて若干
劣るといっても、マイクロレンズ基板を構成する樹脂と
しては十分使用可能である。したがって、グループ
(3)の樹脂でマイクロレンズ基板の樹脂層を構成して
も、耐紫外線特性が得られ、マイクロレンズ基板の欠陥
が抑制できるといえる。
【0162】以上の結果から、硬化収縮率が6.1%を
超え、8.8%以下の樹脂(グループ(2)および
(3))でマイクロレンズ基板の樹脂層を構成した場
合、マイクロレンズ基板の耐紫外線特性は、硬化後の樹
脂のガラス転移点TgおよびショアD硬度にある程度依
存すると言える。
【0163】また、樹脂とに着目してみると、より
好ましいガラス転移点Tgの範囲は、樹脂のガラス転
移点Tgにより近い43℃に設定できることが分かる。
同様に、樹脂とに着目してみると、より好ましいシ
ョアD硬度の範囲は、樹脂のショアD硬度により近い
63に設定できることが分かる。
【0164】比較例であるグループ(4)の樹脂は、ガ
ラス転移点TgおよびショアD硬度にかかわらず、いず
れも光透過率が低かった。この結果から、硬化時の硬化
収縮率が8.8%を超える樹脂でマイクロレンズ基板の
樹脂層を構成した場合、耐紫外線特性に劣り、マイクロ
レンズ基板に欠陥が生じやすいことが分かる。
【0165】良好な結果が得られたマイクロレンズ基板
数枚から、図3に示すような構造の液晶パネル、さらに
は、図4に示すような構造の液晶プロジェクターを製造
した。その結果、特に不良品等も発生せず、良好に液晶
パネルおよび液晶プロジェクターを製造できた。また、
得られた液晶プロジェクターは、好適に画像を投射でき
た。
【0166】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、高
い耐紫外線特性を有し、気泡の発生、剥離、白濁等の欠
陥を防止できるマイクロレンズ基板を提供することがで
きる。
【0167】したがって、本発明によれば、液晶パネ
ル、ひいては、投射型表示装置を製造する際の歩留りを
低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロレンズ基板の実施例を示す模
式的な縦断面図である。
【図2】本発明の実施例におけるマイクロレンズ基板の
製造方法を説明するための図である。
【図3】本発明の液晶パネルの実施例を示す模式的な縦
断面図である。
【図4】本発明の実施例における投射型表示装置の光学
系を模式的に示す図である。
【図5】本発明の実施例において、樹脂層を構成する樹
脂の硬化時の硬化収縮率と、マイクロレンズ基板の光透
過率との相関を示すグラフである。
【符号の説明】
1 マイクロレンズ基板 2 ガラス基板 3 凹部 4 マイクロレンズ 6 マスク層 61 開口 69 裏面保護層 8 ガラス層 9 樹脂層 10 液晶パネル用対向基板 11 ブラックマトリックス 111 開口 12 透明導電膜 16 液晶パネル 17 TFT基板 171 ガラス基板 172 画素電極 173 薄膜トランジスタ 18 液晶層 300 投射型表示装置 301 光源 302、303 インテグレータレンズ 304、306、309 ミラー 305、307、308 ダイクロイックミラー 310〜314 集光レンズ 320 スクリーン 20 光学ブロック 21 ダイクロイックプリズム 211、212 ダイクロイックミラー面 213〜215 面 216 出射面 22 投射レンズ 23 表示ユニット 24〜26 液晶ライトバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 101:10 B29K 101:10 (72)発明者 山下 秀人 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA12 HA25 HA28 MA02 MA06 2H091 FA29Z FA34X FA34Z FA41Z LA17 LA18 4F213 AA36C AA44 AC07 AD03 AD11 AH73 AH75 WA02 WA32 WA39 WA43 WA58 WA87 WA97 WB01 WB13 WB22 WF01 WF27

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の凹部が形成された第一基板の前記
    凹部が形成された面に、硬化収縮率が8.8%以下の未
    硬化の樹脂を供給し、該樹脂を介して第二基板を接合
    し、 次いで、前記樹脂を硬化させて前記凹部内にマイクロレ
    ンズを形成することを特徴とするマイクロレンズ基板の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 複数の凹部が形成された第一基板の前記
    凹部が形成された面に、硬化収縮率が6.1%以下の未
    硬化の樹脂を供給し、該樹脂を介して第二基板を接合
    し、 次いで、前記樹脂を硬化させて前記凹部内にマイクロレ
    ンズを形成することを特徴とするマイクロレンズ基板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記樹脂の硬化後のガラス転移点Tg
    は、48℃以下である請求項1または2に記載のマイク
    ロレンズ基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記樹脂の硬化後のショアD硬度は、7
    4以下である請求項1ないし3のいずれかに記載のマイ
    クロレンズ基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記樹脂は、紫外線硬化樹脂である請求
    項1ないし4のいずれかに記載のマイクロレンズ基板の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のマ
    イクロレンズ基板の製造方法により製造されたことを特
    徴とするマイクロレンズ基板。
  7. 【請求項7】 複数の凹部が設けられた第一基板と、該
    第一基板に樹脂層を介して接合された第二基板とを有
    し、前記凹部内に充填された樹脂によりマイクロレンズ
    が構成されたマイクロレンズ基板であって、 前記樹脂層を構成する樹脂は、硬化時の硬化収縮率が
    8.8%以下であることを特徴とするマイクロレンズ基
    板。
  8. 【請求項8】 複数の凹部が設けられた第一基板と、該
    第一基板に樹脂層を介して接合された第二基板とを有
    し、前記凹部内に充填された樹脂によりマイクロレンズ
    が構成されたマイクロレンズ基板であって、 前記樹脂層を構成する樹脂は、硬化時の硬化収縮率が
    6.1%以下であることを特徴とするマイクロレンズ基
    板。
  9. 【請求項9】 前記樹脂層を構成する樹脂のガラス転移
    点Tgは、48℃以下である請求項7または8に記載の
    マイクロレンズ基板。
  10. 【請求項10】 前記樹脂層を構成する樹脂のショアD
    硬度は、74以下である請求項7ないし9のいずれかに
    記載のマイクロレンズ基板。
  11. 【請求項11】 前記樹脂層を構成する樹脂は、紫外線
    硬化樹脂である請求項7ないし10のいずれかに記載の
    マイクロレンズ基板。
  12. 【請求項12】 請求項6ないし11のいずれかに記載
    のマイクロレンズ基板と、前記第一基板上または前記第
    二基板上に設けられた透明導電膜とを有することを特徴
    とする液晶パネル用対向基板。
  13. 【請求項13】 請求項6ないし11のいずれかに記載
    のマイクロレンズ基板と、前記第一基板上または前記第
    二基板上に設けられたブラックマトリックスと、該ブラ
    ックマトリックスを覆う透明導電膜とを有することを特
    徴とする液晶パネル用対向基板。
  14. 【請求項14】 請求項12または13に記載の液晶パ
    ネル用対向基板を備えたことを特徴とする液晶パネル。
  15. 【請求項15】 画素電極を備えた液晶駆動基板と、該
    液晶駆動基板に接合された請求項12または13に記載
    の液晶パネル用対向基板と、前記液晶駆動基板と前記液
    晶パネル用対向基板との空隙に封入された液晶とを有す
    ることを特徴とする液晶パネル。
  16. 【請求項16】 前記液晶駆動基板は、マトリックス状
    に配設された前記画素電極と、前記画素電極に接続され
    た薄膜トランジスタとを有するTFT基板である請求項
    15に記載の液晶パネル。
  17. 【請求項17】 請求項14ないし16のいずれかに記
    載の液晶パネルを備えたライトバルブを有し、該ライト
    バルブを少なくとも1個用いて画像を投射することを特
    徴とする投射型表示装置。
  18. 【請求項18】 画像を形成する赤色、緑色および青色
    に対応した3つのライトバルブと、光源と、該光源から
    の光を赤色、緑色および青色の光に分離し、前記各光を
    対応する前記ライトバルブに導く色分離光学系と、前記
    各画像を合成する色合成光学系と、前記合成された画像
    を投射する投射光学系とを有する投射型表示装置であっ
    て、 前記ライトバルブは、請求項14ないし16のいずれか
    に記載の液晶パネルを備えたことを特徴とする投射型表
    示装置。
JP32316599A 1999-11-12 1999-11-12 マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置 Withdrawn JP2001141907A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32316599A JP2001141907A (ja) 1999-11-12 1999-11-12 マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32316599A JP2001141907A (ja) 1999-11-12 1999-11-12 マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001141907A true JP2001141907A (ja) 2001-05-25

Family

ID=18151814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32316599A Withdrawn JP2001141907A (ja) 1999-11-12 1999-11-12 マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001141907A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100399060C (zh) * 2005-05-09 2008-07-02 精工爱普生株式会社 微透镜基板及其制造方法、及其应用
CN100419467C (zh) * 2005-04-26 2008-09-17 精工爱普生株式会社 微透镜基板及其制造方法、及其应用
US8432516B2 (en) 2007-07-17 2013-04-30 Sony Chemical & Information Device Corporation Resin composition and image display device
US8773624B2 (en) 2007-04-09 2014-07-08 Sony Chemical & Information Device Corporation Resin composition and image display apparatus
US8821966B2 (en) 2007-04-09 2014-09-02 Dexerials Corporation Image display device
US9423638B2 (en) 2006-07-14 2016-08-23 Dexerials Corporation Resin composition and display unit
EP2998836A4 (en) * 2013-05-16 2017-01-25 Dexerials Corporation Capacitive touch panel
US9885895B2 (en) 2007-07-17 2018-02-06 Dexerials Corporation Image display device and production method thereof
US10216026B2 (en) 2007-04-09 2019-02-26 Dexerials Corporation Image display device that can display high brightness and high contrast images and includes a cured resin layer
US10254590B2 (en) 2015-03-27 2019-04-09 Japan Display Inc. Display device
US10876013B2 (en) 2007-04-10 2020-12-29 Dexerials Corporation Method for producing image display apparatus
CN112334822A (zh) * 2018-07-25 2021-02-05 Dic株式会社 光散射型液晶设备
CN113960703A (zh) * 2021-10-13 2022-01-21 Oppo广东移动通信有限公司 电子设备、微透镜片及其制备方法

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100419467C (zh) * 2005-04-26 2008-09-17 精工爱普生株式会社 微透镜基板及其制造方法、及其应用
CN100399060C (zh) * 2005-05-09 2008-07-02 精工爱普生株式会社 微透镜基板及其制造方法、及其应用
US9885900B2 (en) 2006-07-14 2018-02-06 Dexerials Corporation Resin composition and display unit
US11982890B2 (en) 2006-07-14 2024-05-14 Dexerials Corporation Resin composition and display unit
US11467438B2 (en) 2006-07-14 2022-10-11 Dexerials Corporation Resin composition and display unit
US10989943B2 (en) 2006-07-14 2021-04-27 Dexerials Corporation Resin composition and display unit
US10989944B2 (en) 2006-07-14 2021-04-27 Dexerials Corporation Resin composition and display unit
US9423638B2 (en) 2006-07-14 2016-08-23 Dexerials Corporation Resin composition and display unit
US10684498B2 (en) 2006-07-14 2020-06-16 Dexerials Corporation Resin composition and display unit
US9599847B2 (en) 2006-07-14 2017-03-21 Dexerials Corporation Resin composition and display unit
US9354462B2 (en) 2007-04-09 2016-05-31 Dexerials Corporation Image display device
US8821966B2 (en) 2007-04-09 2014-09-02 Dexerials Corporation Image display device
US10216026B2 (en) 2007-04-09 2019-02-26 Dexerials Corporation Image display device that can display high brightness and high contrast images and includes a cured resin layer
US11740501B2 (en) 2007-04-09 2023-08-29 Dexerials Corporation Image display device that can display high brightness and high contrast images and includes a cured resin layer
US8773624B2 (en) 2007-04-09 2014-07-08 Sony Chemical & Information Device Corporation Resin composition and image display apparatus
US10725329B2 (en) 2007-04-09 2020-07-28 Dexerials Corporation Image display device that can display high brightness and high contrast images and includes a cured resin layer
US11237423B2 (en) 2007-04-09 2022-02-01 Dexerials Corporation Image display device that can display high brightness and high contrast images and includes a cured resin layer
US9348062B2 (en) 2007-04-09 2016-05-24 Dexerials Corporation Image display device
US10876013B2 (en) 2007-04-10 2020-12-29 Dexerials Corporation Method for producing image display apparatus
US11614647B2 (en) 2007-04-10 2023-03-28 Dexerials Corporation Method for producing image display apparatus
US9885895B2 (en) 2007-07-17 2018-02-06 Dexerials Corporation Image display device and production method thereof
US8432516B2 (en) 2007-07-17 2013-04-30 Sony Chemical & Information Device Corporation Resin composition and image display device
EP2998836A4 (en) * 2013-05-16 2017-01-25 Dexerials Corporation Capacitive touch panel
US10254590B2 (en) 2015-03-27 2019-04-09 Japan Display Inc. Display device
CN112334822A (zh) * 2018-07-25 2021-02-05 Dic株式会社 光散射型液晶设备
CN112334822B (zh) * 2018-07-25 2024-04-16 Dic株式会社 光散射型液晶设备
CN113960703A (zh) * 2021-10-13 2022-01-21 Oppo广东移动通信有限公司 电子设备、微透镜片及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3826720B2 (ja) マイクロレンズ基板の製造方法およびマイクロレンズ基板
KR100746681B1 (ko) 마이크로렌즈 기판의 제조 방법, 마이크로렌즈 기판, 액정패널용 대향 기판, 액정 패널 및 투사형 표시 장치
JP4207599B2 (ja) 液晶パネルの製造方法
JP2001141907A (ja) マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP2007065422A (ja) マイクロレンズ基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP2001179760A (ja) マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP3835319B2 (ja) マイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法、マイクロレンズ用凹部付き基板、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP2001039737A (ja) 凹部付きガラス基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP4067017B2 (ja) マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP2005121915A (ja) マイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法、マイクロレンズ用凹部付き基板、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP2005084147A (ja) 配向膜の形成方法、配向膜、電子デバイス用基板、液晶パネルおよび電子機器
JP2002006114A (ja) マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、電気光学装置、液晶パネル用対向基板、液晶パネル、および投射型表示装置
JP3775173B2 (ja) マイクロレンズ基板の製造方法
JP2000235178A (ja) 液晶パネル用対向基板の製造方法、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP2001147305A (ja) マイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP2002006113A (ja) マイクロレンズ用基板の製造方法、マイクロレンズ用基板、マイクロレンズ基板、電気光学装置、液晶パネル用対向基板、液晶パネル、および投射型表示装置
JP2001042105A (ja) マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP2004069790A (ja) 凹部付き基板の製造方法、凹部付き基板、マイクロレンズ用凹部付き基板、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP2001141909A (ja) マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP4193265B2 (ja) マイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法、液晶パネル用対向基板の製造方法、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP2001141908A (ja) マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP2006251701A (ja) 液晶パネルおよび電子機器
JP2004101856A (ja) マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネル、および投射型表示装置
JP2007065512A (ja) マイクロレンズ基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
JP2001021876A (ja) マイクロレンズ用凹部付き基板、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050105

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20050128