JP2001141300A - 流体加熱装置 - Google Patents

流体加熱装置

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JP2001141300A
JP2001141300A JP32411299A JP32411299A JP2001141300A JP 2001141300 A JP2001141300 A JP 2001141300A JP 32411299 A JP32411299 A JP 32411299A JP 32411299 A JP32411299 A JP 32411299A JP 2001141300 A JP2001141300 A JP 2001141300A
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JP
Japan
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outer tube
tube
inner tube
heating device
space
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Pending
Application number
JP32411299A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Miyazaki
弘明 宮崎
Koji Nagano
康治 永野
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Sumco Techxiv Corp
Original Assignee
Komatsu Electronic Metals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Komatsu Electronic Metals Co Ltd filed Critical Komatsu Electronic Metals Co Ltd
Priority to JP32411299A priority Critical patent/JP2001141300A/ja
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外管の外部に断熱材を配する必要性を無く
し、断熱材の加工に起因する装置のコストアップを防止
でき、装置形状を小型化できるようにする。 【解決手段】 流体加熱装置100は、透明ガラスを用
いて内管20と外管30とを一体成型して構成される。
内管20と外管30間には流体の流路として機能する空
間SP1が形成される。内管20内部には、ランプヒー
タ201が嵌入されている。外管30は外壁301と内
壁302とに二重化された構造となっている。この二重
構造によって、外壁301と内壁302間には空間SP
2が形成される。空間SP2内の内壁302の上面には
光反射膜303が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランプヒータが嵌
入された内管を外管内に配設し、外管と内管の間の空間
を通って流れる流体をランプヒータからの光照射により
加熱する流体加熱装置に関し、特に、外管の外部からの
熱の影響を抑える断熱構造及びランプヒータから外管の
外部への光放射を防止する遮光構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体製造ラインにおけるシリ
コンウェハの洗浄、液晶製造ラインにけるガラス基板の
洗浄等においては、加熱した超純水を利用して上記洗浄
を行っている。
【0003】また、半導体の製造ラインにおいて、フォ
トリソグラフィーにより形成したレジストパターンをマ
スクとして半導体基板をエッチングし、該エッチングの
終了後、有機溶剤を用いてレジストを剥離する場合、こ
の剥離に使用する有機溶剤の温度を80度近くまで加熱
している。
【0004】このように、超純水や有機溶剤等の各種の
流体を加熱する流体加熱装置の一般的形態として、ハロ
ゲンランプ等のランプヒータを嵌入したガラス製の内管
を、同じガラス製の筐体(外管)内部に配設し、内管と
外管との間の空間を流路として流体を環流させつつラン
プヒータからの光照射により該流体を加熱するものが知
られている。
【0005】この種の装置では、内管と外管が共にガラ
ス製のため、内管に嵌入されたランプヒータからの照射
光のうち、流体に吸収され難い可視光を中心とした光エ
ネルギーが外管を透過して外部に放射されてしまうた
め、遮光対策が必要であった。
【0006】この種の従来装置において、上記遮光対策
として、外管の外側に反射材や断熱材を配する構造が一
般的であった。特に、外管の外側に断熱材を配する方法
は、遮光作用に加えて断熱作用も期待でき、外部への光
エネルギーの放射を防止しつつ、外部からの熱の影響を
少なくして効率の良い加熱制御を行えるというメリット
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置によれば、外管の外側に断熱材を配する構造の場
合、外管の形状に合わせるために断熱素材を型成形した
り、型の抜き加工を行ったり、断熱材織物を縫製加工し
たり等の作業工程が必要となり、装置のコストアップを
招来すると共に、形状も大型化せざるを得ないという問
題点があった。
【0008】特に、半導体製造プロセスなどに使用する
ものにあっては、断熱材の素材として、パーティクルが
発生しないものを選択しなければならず、更に高価なも
のとならざるを得なかった。
【0009】本発明は上述の問題点を解消し、外管の外
部に断熱材を配する必要性を無くし、上記断熱材の型成
型、型抜き加工、縫製加工等に起因する装置のコストア
ップを防止できると共に、装置形状を小型化できる流体
加熱装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ランプヒータが嵌入された内管
を外管内に配設し、前記外管と前記内管の間の空間を通
って流れる流体を前記ランプヒータからの光照射により
加熱する流体加熱装置において、前記外管を二重構造と
したことを特徴とする。
【0011】また、請求項2の発明は、上記請求項1の
発明において、前記外管は、その一部または全部が二重
構造であることを特徴とする。
【0012】また、請求項3の発明は、上記請求項1ま
たは2の発明において、前記外管は、前記二重構造によ
り形成される空間内が真空状態に保たれることを特徴と
する。
【0013】また、請求項4の発明は、上記請求項1ま
たは2の発明において、前記外管は、前記二重構造によ
り形成される空間内に断熱材が装填されることを特徴と
する。
【0014】また、請求項5の発明は、上記請求項1ま
たは2の発明において、前記外管は、前記二重構造によ
り形成される空間内が真空状態に保たれ、かつ当該空間
内に断熱材が装填されることを特徴とする。
【0015】また、請求項6の発明は、上記請求項1ま
たは2の発明において、前記内管及び前記外管は透明ガ
ラス製の一体成型構造によって成り、前記外管は前記二
重構造により形成される空間内の少なくとも一方の面に
光反射膜が形成されることを特徴とする。
【0016】また、請求項7の発明は、上記請求項1ま
たは2の発明において、前記外管はステンレス製の溶接
構造によって成り、前記流体と接する部分が研磨加工さ
れていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の第1の実施形態に係わる
流体加熱装置100の概念断面構成を示す図である。こ
の流体加熱装置100は、透明ガラス(石英ガラス等)
を用いて内管20と外管30とを一体成型して構成され
るものである。
【0019】内管20と外管30はそれぞれ径の異なる
断面U字形の円筒中空容器部材から成るものであり、こ
れら両者の間には上記径差に応じた空間SP1が形成さ
れる。この空間PS1は、後述する有機溶剤等の流体の
流路として機能する。
【0020】内管20は、その一端(図の右方)が上記
一体化成型により塞がれると共に、他端(図の左方)が
開口されている。この内管20の内部には、ランプヒー
タ201が嵌入されている。
【0021】ランプヒータ201としては、例えば、図
2に示す如く、両端がセラミック部材で保持されるハロ
ゲンランプが用いられる。このランプヒータ201は、
内管20の開口端より塞口端側へと押し込まれる形で内
管20に嵌入される。嵌入された状態で、内管20の開
口端からは、セラミック部材を通してランプヒータ20
1の電源コード210が導出される。
【0022】一方、外管30は内管20よりも大きな径
を持つ断面U字形の円筒中空容器部材から成り、周壁
(U字の側壁部分)及び頂壁(U字の底面部分)全体が
外壁301と内壁302とに二重化された構造となって
いる。この二重構造とする部分は、外管30の全体に限
らず一部のみとしても良い。
【0023】上記二重構造によって、外壁301と内壁
302間には、空間SP2が形成される。本実施形態に
おいて、上記二重構造による空間SP2の内部は真空状
態に保たれている。
【0024】また、外管30の二重構造による空間SP
2内では、内壁302の上面に光反射膜303が形成さ
れている。この光反射膜303は、例えば、金(Au)
やアルミニウム(Al)等で形成することができる。
【0025】なお、この光反射膜303は、空間SP2
内部において、外壁301の上面に形成することもでき
るし、外壁301上面及び内壁302上面の双方に形成
することもできる。
【0026】また、外管30と内管20との間には、外
管30の頂壁とは反対側に一部突出する形で、流体入口
管304及び流体出口管305が設けられる。
【0027】また、外壁301の外周面所定位置には突
出孔が形成され、該突出孔の内部に差圧センサ306が
設けられる。この差圧センサ306は、上記二重構造に
よる空間SP2内部の圧力と外気圧との圧力差を検出す
るものである。
【0028】更に、この流体加熱装置100の外管30
の外部には、流体41を収容する処理槽40、流体41
を流体入口管304,外管内部(SP1),流体出口管
305,フィルタ43という経路で処理槽40まで環流
させるポンプ42、流体出口管305と処理槽40の間
に介挿されるフィルタ43、処理槽40内の流体41の
温度を検出する温度センサ44、該温度センサ44の検
出温度に基づきランプヒータ201への給電制御を行う
コントローラ45が設けられる。
【0029】この流体加熱装置100は、例えば、半導
体処理プロセスにおいてレジストの剥離に用いるモノエ
タノールアミン等の有機溶剤を加熱する有機溶剤加熱装
置として使用されるものである。
【0030】以下、図1における流体加熱装置100を
有機溶剤加熱装置として用いることを前提としてその動
作を説明する。なお、この場合、処理槽40内に収容さ
れる流体41は有機溶剤である。
【0031】この流体加熱装置100において、ポンプ
42は、処理槽40に収容された有機溶剤41を引き上
げて流体入口管304より外管30の内部に流入させ、
該外管30と内管20の間の空間SP1を流路として有
機溶剤41を環流させる。この環流過程で、内部の有機
溶剤41は、流体出口管305から外管30の外部配管
へと流出され、フィルタ43を経て処理槽40に戻され
る。
【0032】フィルタ43は、有機溶剤41が循環して
いる間に、該有機溶剤41に含まれた汚染物を取り除
き、処理槽40にクリーンな有機溶剤41を供給する。
【0033】処理槽40は、外管30の内部で加熱され
たモノエタノールアミン等の有機溶剤41を収容し、こ
れを剥離剤としてレジスト剥離を行う。
【0034】上記有機溶剤41の還流過程において、コ
ントローラ45は、処理槽40内に設けられる温度セン
サ44の検出温度に基づきランプヒータ201の給電レ
ベル(近赤外線照射量)を調節し、上記有機溶剤41を
目標温度(例えば、80℃)に維持する。
【0035】また、コントローラ45は、差圧センサ3
06の出力信号を基に上記二重構造空間SP2内部と外
気との圧力差を監視し、圧力差が規定値より小さくなっ
た場合(真空状態でなくなった場合)は、上述した有機
溶剤41の還流及び温度制御の動作を停止すべく制御す
る。
【0036】このように、第1の実施形態では、透明ガ
ラス素材を用いて内管と外管を一体成型し、外管を二重
構造にすると共に、該二重構造により形成される空間内
部に光反射膜を形成したため、上記光反射膜により、ラ
ンプヒータからの余計な光エネルギーが装置外部に漏れ
るのを防止できようになる。これにより、外管の外部に
遮光対策としての断熱材等の余計な構造を必要とせず、
装置の製造コストを低減でき、かつ形状の小型化にも寄
与できる。
【0037】また、本実施形態では、外管の二重構造に
より断熱効果も保てるため、その意味においても外管の
外部に断熱材を配置する必要が無くなる。なお、上記実
施形態では、外管の二重構造により形成される空間を真
空状態にした例について述べたが、断熱効果を高めると
いう意味では、該空間内に断熱材を充填しても良く、あ
るいは該空間を真空状態にして更に断熱材を充填しても
良い。
【0038】また、内管と外管をガラス製の一体化構造
とした場合には、二重外管の内側と外側で大きな温度差
が生じるため、熱膨張差によるストレスを逃げる構造に
する必要がある。図1に示した装置100では、外管3
0のうちの、頂壁と反対側の部分をフリーとする(内管
20の一端を開口状態にする)ことにより当該要件を達
成している。
【0039】次に、第2の実施形態について述べる。
【0040】図3は、本発明の第2の実施形態に係わる
流体加熱装置100Aの概念断面構成を示す図である。
【0041】この流体加熱装置100Aにおいて、内管
50は石英ガラス等の透明ガラス製のものであり、一端
(図の右方)が溶接により塞がれると共に、他端(図の
左方)が開口されている。
【0042】この内管50の内部には、例えばハロゲン
ランプ等のランプヒータ501(図1における201と
同等のもの)が嵌入されており、その開口端からはラン
プヒータ501の電源コード510が導出されている。
【0043】これに対し、外管60は、例えばSUS3
16やSUS316L等のステンレス製の溶接構造によ
って実現される。
【0044】外管60は内管50よりも大きな径を持つ
断面U字形の円筒中空容器部材から成り、周壁(U字の
側壁部分)及び頂壁(U字の底面部分)全体が外壁60
1と内壁602とに二重化された構造となっている。
【0045】なお、この二重構造とする部分は、第1の
実施形態と同様、外管60の全体に限らず一部のみとし
ても良い。
【0046】外管60の頂壁の頂上部位には突出孔60
3が設けられ、その内部には差圧センサ604が配設さ
れている。この差圧センサ604は、第1の実施形態
(図1参照)における差圧センサ306と同様の機能を
果たすものである。
【0047】一方、外管60の頂壁の反対側の端部は、
端材605により塞がれており、この端材605と上記
二重構造部分とで空間SP4を形成している。この空間
SP4内部は真空状態に保たれるている。
【0048】なお、この空間SP4内部についても、第
1の実施形態と同様、該空間SP4内に断熱材を充填し
ても良く、あるいは該空間を真空状態にして更に断熱材
を充填しても良い。
【0049】外管60内部の内壁602の更に内側位置
には、流体入口管606及び流体出口管607が設けら
れる。流体入口管606及び流体出口管607は上記端
材605及び内壁602に対して溶接によって固着され
ている。
【0050】更に、上記端材603に対しては、装置外
部(図の左方)からカバー部材71が取り付けられる。
このカバー部材71は、外管60とは別体に用意された
ステンレス製の部材によって成り、流体入口管606、
流体出口管607及び内管50をそれぞれ貫通可能な貫
通孔が設けられる。
【0051】このカバー部材71における端材605側
に臨む端面には、Oリング埋込溝701が設けられる。
また、このカバー部材71における内管50貫通用の貫
通孔702は、外管60の内部寄りの側が内管50より
わずかに大きい径を持ち、外管60の外部寄りの側が当
該外管60外部に向けて次第に径が大きくなるようすり
鉢形状に成型されている。
【0052】上記カバー部材71は、上記Oリング埋込
溝701にOリング703をかませた状態で端材605
に対してビス等により固定される。この状態で、カバー
部材71の貫通孔702に図の左方から内管50を差し
込み、外管60の内部方向へと嵌入させる。
【0053】外管60の内部(端材605の反対側)に
は、例えば、流体出口管607等から延設された内管保
持部材608が設けられ、貫通孔702より嵌入された
内管50の先端部はこの内管保持部材608に対して衝
撃緩衝部材609を介して保持される。衝撃緩衝部材6
09は例えばテフロン製部材から成る。
【0054】上述の如く、内管50を外管60に嵌入し
た後、更に、カバー部材71の貫通孔702のすり鉢形
状成型部分にOリング704をかませた状態で内管移動
防止金具72をビス等によりカバー部材71上に固定す
る。
【0055】これにより、外管60の内部では、該外管
60との間に空間SP3を保った状態で内管50が固定
される。
【0056】上記実装状態において、Oリング703は
ステンレス製の外管60とカバー部材71間のシール部
材として機能する。また、Oリング704は、石英ガラ
ス製の内管50とステンレス製のカバー部材71と間の
シール部材として機能する。Oリング703,704
は、上記衝撃緩衝部材609と同様、テフロン製部材に
よって構成することができる。
【0057】第2の実施形態に係わる流体加熱装置10
0Aも、第1の実施形態の装置100と同様の用途に供
することができる。
【0058】従って、第2の実施形態においても、装置
100Aの外部に、第1の実施形態の装置100と同
様、流体(有機溶剤)41を収容する処理槽40、有機
溶剤41を流体入口管606,外管内部(SP3),流
体出口管607,フィルタ43という経路で処理槽40
まで環流させるポンプ42、流体出口管607と処理槽
40の間に介挿されるフィルタ43、処理槽40内の有
機溶剤41の温度を検出する温度センサ44、該温度セ
ンサ44の検出温度に基づきランプヒータ501への給
電制御を行うコントローラ45が設けられる(いずれも
図示せず)。
【0059】この流体加熱装置100Aにおいて、ポン
プ42により処理槽40から引き上げられた有機溶剤4
1は流体入口管606より外管60の内部に流入し、該
外管60と内管50の間の空間SP3を流路として環流
され、流体出口管607よりフィルタ43を介して処理
槽40へと戻される。
【0060】この有機溶剤41の還流過程において、コ
ントローラ45は、処理槽40内に設けられる温度セン
サ44の検出温度に基づきランプヒータ501の給電レ
ベル(近赤外線照射量)を調節し、上記有機溶剤41を
目標温度(例えば、80℃)に維持する。
【0061】また、コントローラ45は、差圧センサ6
04の出力信号を基に上記二重構造空間SP4内部と外
気との圧力差を監視し、圧力差が規定値より小さくなっ
た場合は、上述した有機溶剤41の還流及び温度制御の
動作を停止すべく制御する。
【0062】なお、図3においては、外管60の内部に
て内管50の一端を保持する機構として流体出口管60
7等から延設した内管保持部材608を用いる例を挙げ
たが、この種の内管保持機構を外管60に持たせるよう
にしても良い。
【0063】図4は第2の実施形態に係わる内管保持機
構の他の実施例を示す図である。この実施例では、外管
60における内壁602の空間SP3面側に内管保持部
材610を溶接により形成し、この内管保持部材610
にOリング611を介して内管50の先端部を保持させ
るようにしている。
【0064】このように、第2の実施形態では、透明ガ
ラス製の内管を収容する外管をステンレス製の二重構造
としたため、外管を構成するステンレス素材そのものが
遮光作用を果たし、かつその二重構造が断熱作用を果た
すため、外管の外部に面倒な加工を経て断熱材を配する
必要が無く、装置のコスト低減と小型化が図れる。
【0065】なお、本発明は上記第1及び第2の実施形
態に限られるものではなく、上述した主旨を逸脱しない
範囲内で種々の変形あるいは応用が可能なものである。
また、本発明は上記各実施形態で述べた有機溶剤加熱装
置に限らず、リコンウェハやガラス基板の洗浄に用いる
超純水をはじめとする各種の流体の加熱を担う装置全般
に適用できるものである。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ランプヒータが嵌入された内管を外管内に配設し、外管
と内管の間の空間を通って流れる流体をランプヒータか
らの光照射により加熱する流体加熱装置において、外管
を二重構造としたため、外管の二重構造による断熱作用
が確保されることにより、外管の外部に断熱材を配置す
る必要が無くなり、断熱材の型成型、型抜き加工、縫製
加工等に起因する装置のコストアップを防止でき、かつ
装置形状も小型化できる。
【0067】また、本発明では、外管の二重構造により
形成される空間内を真空状態にしたり、断熱材を装填し
たり、あるいは真空状態にしたうえで断熱材を装填する
ようにしたため、より高い断熱効果が期待できる。
【0068】また、本発明では、内管及び外管を透明ガ
ラス製の一体成型構造とした場合、外管の二重構造によ
り形成される空間内部の少なくとも一方の面に光反射膜
を形成するようにしたため、外管の外部に遮光作用も兼
ねた断熱材を配置する方法に頼ることなく、上記二重構
造による断熱作用と上記光反射膜による遮光作用を確保
でき、装置のコスト低減、形状の小型化に寄与できる。
【0069】また、本発明において、外管をステンレス
製の溶接構造とした場合、外管を構成するステンレス素
材そのものが遮光作用を果たし、かつその二重構造が断
熱作用を果たすため、外管の外部に面倒な加工を経て断
熱材を配する必要が無く、装置のコスト低減と小型化が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる流体加熱装置の概念断
面構成図。
【図2】図1における内管及びその内部のランプヒータ
の構成を示す分解斜視図。
【図3】第2の実施形態に係わる流体加熱装置の概念断
面構成図。
【図4】第2の実施形態に係わる内管保持機構の他の実
施例を示す図。
【符号の説明】 100 流体加熱装置 20 内管 201 ランプヒータ 210 電源コード 30 外管 301 外壁 302 内壁 303 光反射膜 304 流体入口管 305 流体出口管 306 差圧センサ 40 処理槽 41 流体 42 ポンプ 43 フィルタ 44 温度センサ 45 コントローラ SP1 内管・外管間空間 SP2 二重構造空間 100A 流体加熱装置 50 内管 501 ランプヒータ 510 電源コード 60 外管 601 外壁 602 内壁 603 突出孔 604 差圧センサ 605 端材 606 流体入口管 607 流体出口管 608,610 内管保持部材 609 衝撃緩衝部材 71 カバー部材 701 Oリング埋込溝 702 内管貫通孔 611,703,704 Oリング 72 内管移動防止金具 SP3 内管・外管間空間 SP4 二重構造空間

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプヒータが嵌入された内管を外管内
    に配設し、前記外管と前記内管の間の空間を通って流れ
    る流体を前記ランプヒータからの光照射により加熱する
    流体加熱装置において、 前記外管を二重構造としたことを特徴とする流体加熱装
    置。
  2. 【請求項2】 前記外管は、その一部または全部が二重
    構造であることを特徴とする請求項1記載の流体加熱装
    置。
  3. 【請求項3】 前記外管は、前記二重構造により形成さ
    れる空間内が真空状態に保たれることを特徴とする請求
    項1または2記載の流体加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記外管は、前記二重構造により形成さ
    れる空間内に断熱材が装填されることを特徴とする請求
    項1または2記載の流体加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記外管は、前記二重構造により形成さ
    れる空間内が真空状態に保たれ、かつ当該空間内に断熱
    材が装填されることを特徴とする請求項1または2記載
    の流体加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記内管及び前記外管は透明ガラス製の
    一体成型構造によって成り、前記外管は前記二重構造に
    より形成される空間内の少なくとも一方の面に光反射膜
    が形成されることを特徴とする請求項1または2記載の
    流体加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記外管はステンレス製の溶接構造によ
    って成り、前記流体と接する部分が研磨加工されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の流体加熱装
    置。
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