JP2001140944A - 一方向クラッチ - Google Patents

一方向クラッチ

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JP2001140944A JP32943399A JP32943399A JP2001140944A JP 2001140944 A JP2001140944 A JP 2001140944A JP 32943399 A JP32943399 A JP 32943399A JP 32943399 A JP32943399 A JP 32943399A JP 2001140944 A JP2001140944 A JP 2001140944A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一方向クラッチにおいて、その構成要素のすべ
てを組み立てた後で保持器ポケット内に潤滑剤を注入で
きるような構造とし、一方向クラッチの生産性向上を図
ること。 【解決手段】内・外輪10,11の一方周面にくさび状
空間形成用のカム面10aを設けて各くさび状空間にこ
ろ13を配置し、各ころ13を保持器12で保持させた
タイプの一方向クラッチ3において、保持器12におけ
る各ポケット12aの軸方向一側方の側壁部分12dに
ポケット12a内への潤滑剤注入用の流路12eを設け
ている。これにより、一方向クラッチ3を完成状態に組
み立てた状態においても、保持器12のポケット12a
内へ外部から簡単に潤滑剤を注入できるようになる。こ
れにより、従来のように潤滑剤注入を一方向クラッチ3
の組み立て途中で行う必要がなくなり、一方向クラッチ
の組み立て作業を最初から終わりまで連続的に行えるよ
うになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ころを用いた一方
向クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の一方向クラッチは、図9
に示すように、内輪85、外輪86、複数のころ87、
保持器88、コイルバネ89を有している。
【0003】図例の一方向クラッチでは、内輪85の円
周数カ所に平坦なカム面85aが設けられており、この
内輪85のカム面85aと外輪86の円筒形の内周面と
によりくさび状空間が形成される。
【0004】また、カム面85aが設けられる内輪85
に対して保持器88が固定状態で外嵌されており、この
保持器88のポケット88aに対してころ87およびコ
イルバネ89が各1つずつ収納されている。
【0005】通常、保持器88は、円環状に形成されて
いて、その円周数カ所に径方向内外に貫通するポケット
88a設けた形状であり、ポケット88aそれぞれの間
には軸方向に沿う柱部88bが存在している。
【0006】このような保持器88において、コイルバ
ネ89を保持器88に非分離に装着するために、従来で
は、各柱部88bの一方壁面に、突起部88cを設け、
この突起部88cに対してコイルバネ89の一端側を外
嵌装着させて保持させる形態としている。
【0007】そして、上記一方向クラッチの場合、内輪
85に保持器88を取り付けて、保持器88のポケット
88a内にころ87を組み込んだ状態、つまり、外輪8
6のみを組み付ける前の半完成状態の段階で、保持器8
8のポケット88aにおいて余っている空間にグリース
などの潤滑剤を注入させるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の一方向ク
ラッチでは、潤滑剤の注入作業を一方向クラッチの組み
立て途中で行わなければならないので、一方向クラッチ
の製造効率が悪くなっており、改良の余地がある。
【0009】なお、図9に示す一方向クラッチの場合、
保持器88と内輪85のカム面85aとの間にわずかな
隙間が存在しているものの、この隙間は、わずかであっ
て、潤滑剤注入ノズルを差し込むことができないので、
上述したような方法を採用していたのである。
【0010】このような事情に鑑み、本発明は、一方向
クラッチにおいて、その構成要素のすべてを組み立てた
後でも保持器ポケット内に潤滑剤を注入できるような構
造とし、一方向クラッチの生産性向上を図ることを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明第1の一方向クラ
ッチは、同心状に配設される内・外輪を同期回転させる
ロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換える
もので、前記内・外輪の一方周面の円周数カ所に、内・
外輪の対向間隔を周方向一方へ向けて広くしたくさび状
空間を形成するためのカム面が設けられ、前記カム面が
設けられる側に、前記くさび状空間と対応する円周数カ
所に径方向内外に貫通するポケットを有する円環状の保
持器が嵌合装着され、前記保持器の各ポケット内にころ
およびころをくさび状空間の狭い側へ弾発付勢する弾性
部材が1つずつ収納され、前記保持器において前記ポケ
ットそれぞれの軸方向一側方に位置する側壁部に、ポケ
ット内に潤滑剤を注入するための流路が設けられてい
る、ことを特徴としている。
【0012】本発明第2の一方向クラッチは、内周面が
円筒形に形成される外輪と、外輪の内周に挿通され円周
数カ所に前記外輪の円筒形内周面との間でくさび状空間
を形成するカム面が設けられる内輪と、前記くさび状空
間それぞれに1つずつ配置されるころと、内周面が前記
内輪の外周面に合致して回り止めされる状態で外嵌され
る形状とされかつ前記各ころが周方向転動範囲を規制さ
れた状態で収納されるポケットを有する円環状の保持器
と、この保持器のポケットに配設されて前記ころをくさ
び状空間の狭い側へ弾発付勢する弾性部材とを含み、前
記保持器において前記ポケットそれぞれの軸方向一側方
に位置する側壁部の内径面に、径方向外向きに陥没する
凹部が設けられ、この凹部と内輪外周面とでポケット内
に潤滑剤を注入するための流路が設けられている、こと
を特徴としている。
【0013】このように、本発明では、保持器において
各ポケットの軸方向一側方の側壁部分にポケット内への
潤滑剤注入用の流路を設けているから、一方向クラッチ
を完成状態に組み立てた状態においても、保持器ポケッ
ト内へ外部から簡単に潤滑剤を注入できるようになる。
これにより、従来のように潤滑剤注入を一方向クラッチ
の組み立て途中で行う必要がなくなり、一方向クラッチ
の組み立て作業を最初から終わりまで連続的に行えるな
ど、効率がよくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。
【0015】図1ないし図5に本発明の実施形態1を示
している。ここでは、一方向クラッチをプーリユニット
に内蔵した例を挙げる。図1は、プーリユニットの縦断
面図、図2は、図1の(2)−(2)線断面の矢視図、
図3は、一方向クラッチにおける内輪および保持器を示
す斜視図、図4は、一方向クラッチ単体に対して潤滑剤
を注入する形態を示す説明図、図5は、一方向クラッチ
の保持器の成形金型を示す説明図である。
【0016】図例のプーリユニットAは、プーリ1、中
空軸2、一方向クラッチ3、2つの転がり軸受4,5を
有している。
【0017】プーリ1は、例えば自動車エンジンのクラ
ンクシャフトによりVリブドベルトBを介して回転駆動
されるもので、その外周にはVリブドベルトBが巻き掛
けられる波状溝が形成されている。
【0018】中空軸2は、プーリ1の内周に挿通され
て、図示しないが自動車エンジンの補機の入力軸(例え
ばオルタネータのロータ)に固定される。
【0019】一方向クラッチ3は、プーリ1と中空軸2
との対向環状空間の軸方向中央に介装されるもので、内
輪10、外輪11、合成樹脂製の円環状の保持器12、
複数のころ13、弾性部材として楕円形のコイルバネ1
4とを備えている。
【0020】2つの転がり軸受4,5は、プーリ1と中
空軸2との対向環状空間の軸方向両側に1つずつ介装さ
れる。これらの転がり軸受4,5は、いずれも一般的な
深溝型玉軸受とされており、内輪21,31、外輪2
2,32、複数の玉23,33と、合成樹脂製の円環状
の保持器24,34を備えている。これらの転がり軸受
4,5の軸方向外端側には、シール6が装着されてい
る。
【0021】上記一方向クラッチ3の各構成要素を説明
する。
【0022】内輪10は、上記中空軸2に対して圧入に
より外嵌されるもので、その外周面の円周数カ所には平
坦なキー状のカム面10aが設けられている。この例で
は、カム面10aを八つとしており、そのために内輪1
0の外径形状が八角形になっている。
【0023】外輪11は、上記プーリ1に対して圧入に
より内嵌されるもので、その内周面は円筒形に形成され
ている。
【0024】保持器12は、上記内・外輪10,11の
対向環状空間に配設されて内輪10に対して周方向なら
びに軸方向に位置決めされた状態で外装されるもので、
その円周数カ所つまり内輪10のカム面10aに対応す
る領域には、径方向内外に貫通形成されるポケット12
aが設けられている。このポケット12aそれぞれの間
には軸方向に沿う柱部12bが存在している。
【0025】ころ13は、保持器12の各ポケット12
aに1つずつ周方向転動範囲が規制された状態で収納さ
れる。
【0026】コイルバネ14は、保持器12の各柱部1
2bの内壁面に突設される突起12cに対して装着され
て、ころ13をカム面10aと外輪11内周面とで形成
するくさび状空間の狭い側(ロック側)へ押圧するもの
である。
【0027】なお、保持器12の内周面について、内輪
10の多角形の外周面形状に合致嵌合する形状に形成す
ることにより、保持器12を内輪10に対して周方向に
回り止めさせている。
【0028】そして、一方向クラッチ3の両側に配設さ
れる2つの転がり軸受4,5の各内輪21,31の外径
寸法R1,R2を、一方向クラッチ3の保持器12の内
径寸法rよりも大きく設定することにより、一方向クラ
ッチ3の保持器12を両側の転がり軸受4,5の内輪2
1,31で軸方向から挟む形態として、一方向クラッチ
3の保持器12における軸方向変位量を規制するように
している。
【0029】次に、上記プーリユニットAの動作を説明
する。要するに、プーリ1の回転速度が中空軸2よりも
相対的に速くなると、一方向クラッチ3のころ13がく
さび状空間の狭い側へ転動させられてロック状態となる
ので、プーリ1と中空軸2とが一体化して同期回転す
る。しかし、プーリ1の回転速度が中空軸2よりも相対
的に遅くなると、一方向クラッチ3のころ13がくさび
状空間の広い側へ転動させられてフリー状態となるの
で、プーリ1から中空軸2へ回転動力の伝達が遮断され
ることになって中空軸2が回転慣性力のみで回転を継続
するようになる。
【0030】ちなみに、上記プーリユニットAを自動車
エンジンのオルタネータに利用する場合だと、ベルトB
の駆動源となるエンジンのクランクシャフトの回転変動
に関係なく、オルタネータのロータの回転を高域に維持
して、発電効率を高めるようにすることができる。つま
り、クランクシャフトの回転数が上昇するとき、一方向
クラッチ3がロック状態となって内側環体2を外側環体
1と同期回転させるようにし、一方、クランクシャフト
の回転数が低下するとき、一方向クラッチ3がフリー状
態となって中空軸2をプーリ1の減速と無関係に自身の
回転慣性力により回転継続させるようにすればよい。
【0031】この実施形態1では、一方向クラッチ3に
おける保持器12の形状について特徴があるので、以下
において詳細に説明する。
【0032】つまり、保持器12において、各ポケット
12aの軸方向両側には、側壁部12d,12dが存在
しており、片側の側壁部12dの内周面において各ポケ
ット12a内の突起12cに対応する位相領域に、径方
向外向きに陥没する潤滑剤注入用の凹部12eがそれぞ
れ設けられているとともに、この凹部12eの底面位置
を前記突起12cの内径面位置と同一レベルに設定する
ことにより、突起12cを柱部12bにおいて外径側に
ずらしている。
【0033】このような保持器12の凹部12eを確保
して突起12cを外径側にずらす方法について説明す
る。
【0034】すなわち、ここでの保持器12は、合成樹
脂材を用いて成形することにより製作される。この成形
では、図5に示すように、保持器12の内周面にあてが
われる内金型40と、保持器12の外周面にあてがわれ
る外金型41と、ポケット12aを形成するための複数
の棒状金型42・・・とを用いる。このうち、内金型に
対して、保持器12の各凹部12eと対応する複数の凸
部43・・・を設けておき、この凸部43からの反転転
写で得るようにしている。
【0035】そして、上述したように保持器12に凹部
12eを設けていれば、一方向クラッチ3を完成状態に
組み立てた状態で、保持器12のポケット12a内にお
いて余っている空間に対してグリースなどの潤滑剤を注
入させることが可能になる。詳しくは、一方向クラッチ
3を完成状態に組み立てても、保持器12に設けてある
凹部12eによって内輪10の外周面との間に軸方向に
沿う流路が形成されることになるので、図4に示すよう
に、この凹部12eと内輪10とで形成する流路に潤滑
剤注入ノズル7を差し入れることにより、保持器12の
ポケット12a内に潤滑剤を充填させることができるよ
うになるのである。したがって、一方向クラッチ3の製
造工程の途中で潤滑剤注入作業を行う必要がなくなり、
製造工程を最初から終わりまで連続的に行えるようにな
るので、生産性の向上に貢献できるようになる。
【0036】さらに、上記保持器12の突起12cを外
径側にずらして設ける理由について説明する。すなわ
ち、この突起12cに対してコイルバネ14が装着され
るのであるが、もし仮に、突起12cの内径面を保持器
12の内周面と同一レベルに設定していると、突起12
cの内径面が内輪10のカム面10aに対して当接して
しまうために、突起12cに対してコイルバネ14を装
着したままでは内輪10に対して保持器12を外嵌装着
することができなくなるのである。そこで、凹部12e
を得るための金型形状を利用して突起12cの内径面の
位置を外径側にずらしていれば、突起12cと内輪10
のカム面10aとの間に、コイルバネ14を介入させる
ための隙間が確保されることになるのである。
【0037】図6ないし図8に本発明の実施形態2を示
している。図6は、プーリユニットの縦断面図、図7
は、図6の(7)−(7)線断面の矢視図、図8は、一
方向クラッチにおける内輪および保持器を示す斜視図で
ある。
【0038】この実施形態2のプーリユニットAは、部
品点数ならびに製造コストを削減するために、一方向ク
ラッチ3の内・外輪10,11および2つの転がり軸受
4,5の各内・外輪21,31,22,32を省略し、
これらの内輪21,31についてプーリユニットAの中
空軸2で兼用させて、外輪22,32についてプーリユ
ニットAのプーリ1で兼用させた構成としている。
【0039】これに関連して、第1転がり軸受4とし
て、複数の玉23およびそれを保持する冠形保持器24
からなる深溝玉軸受を、第2転がり軸受5として、複数
のころ33およびそれを保持する保持器34からなるケ
ージアンドローラをそれぞれ用いている。
【0040】なお、この実施形態2での一方向クラッチ
3は、保持器12ところ13とコイルバネ14とで構成
されることになるが、その保持器12の構成については
上記実施形態1で説明したものと全く同じものを利用で
きる。この場合、保持器12のポケット12A内にころ
13およびコイルバネ14を組み込んだアッセンブリ
を、プーリ1と中空軸2との間に装着して、第2転がり
軸受5を組み込む前の段階で、保持器12のポケット1
2a内に潤滑剤を充填させることが容易に行えるように
なる。仮に、プーリ1と中空軸2との間に前述したアッ
センブリを組み込む前に保持器12のポケット12a内
に潤滑剤を充填しておいた場合だと、アッセンブリの組
み込み過程で潤滑剤がたれるなど取り扱いにくくなるこ
とが懸念される。この点で特に有利となる。
【0041】このようなプーリ1および中空軸2の形状
について詳細に説明する。
【0042】まず、中空軸2において軸方向中間領域2
aの円周数カ所には、一方向クラッチ3の平坦なカム面
10aが形成され、その軸方向両側領域2b,2cに
は、転がり軸受4,5の内輪軌道部が確保されている。
なお、中空軸2の中間領域2aは八角形に、両側領域2
b,2cは円形に形成されている。
【0043】そして、中空軸2において第1転がり軸受
4の内輪軌道部となる領域2bの外径寸法が、第2転が
り軸受5の内輪軌道部とする領域2cの外径寸法よりも
大きく設定されている。これは、プーリ1と中空軸2と
の間に、一方向クラッチ3や2つの転がり軸受4,5を
軸方向一方から順番に簡単に組み込めるようにするため
である。
【0044】また、プーリ1の内周面および中空軸2の
外周面において大径に設定した軸方向一端側の領域2b
には、深溝玉軸受からなる第1転がり軸受4の玉23が
介装される軌道溝が形成されている。
【0045】また、プーリ1の内周面および中空軸2の
外周面において小径に設定した軸方向他端側の領域2c
には、周溝2dが設けられており、この周溝2dに対し
てケージアンドローラからなる第2転がり軸受5の保持
器34の内周に設けられてある径方向内向きの輪状突起
34aが係入されることにより、当該保持器34が軸方
向に位置決めされるようになっている。
【0046】そして、一方向クラッチ3の保持器12
は、中空軸2の外周面において軸方向中間領域2aの外
形形状と合致する形状つまり八角形に形成されており、
この保持器12にころ13それぞれを保持させた状態で
中空軸2の軸方向中間領域2aに外嵌されることによ
り、周方向に回り止めされている。
【0047】また、一方向クラッチ3の保持器12は、
中空軸2における中間領域2aのカム面10aと大径の
領域2bとを連接するテーパ状段差部2eによって、第
1転がり軸受4側への動きが封じられ、中空軸2に対し
て軸方向位置決めされた第2転がり軸受5の保持器34
によって第2転がり軸受5側への動きが封じられるよう
になっている。
【0048】なお、本発明は上述した実施形態のみに限
定されるものではなく、種々な応用や変形が考えられ
る。 (1)上記実施形態では、一方向クラッチ3をプーリユ
ニットAに内蔵した形態で説明したが、一方向クラッチ
3は、種々な用途の装置に利用することができ、よって
使用対象としてプーリユニットAだけに限定されない。 (2)上記実施形態での一方向クラッチ3における細部
の構成についても限定されるものでなく、種々な変形が
考えられる。
【0049】
【発明の効果】本発明の一方向クラッチは、保持器のポ
ケットにおける軸方向一側方の側壁部にポケット内への
潤滑剤注入用の流路を設けることにより、一方向クラッ
チを完成状態に組み立てた状態においても、保持器ポケ
ット内へ外部から簡単に潤滑剤を注入できるようにして
いるから、従来のように潤滑剤注入を一方向クラッチの
組み立て途中で行う必要がなくなり、一方向クラッチの
組み立て作業を最初から終わりまで連続的に行えるな
ど、効率がよくなる。したがって、一方向クラッチの生
産性の向上に貢献できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のプーリユニットの上半分
の断面図
【図2】図1の(2)−(2)線断面の矢視図
【図3】実施形態1のプーリユニットに内蔵される一方
向クラッチにおける内輪および保持器を示す斜視図
【図4】実施形態1の一方向クラッチ単体に対する潤滑
剤注入形態を示す説明図
【図5】実施形態1の一方向クラッチの保持器の成形金
型を示す説明図
【図6】本発明の実施形態2のプーリユニットの縦断面
【図7】図6の(7)−(7)線断面の矢視図
【図8】実施形態2の一方向クラッチにおける内輪およ
び保持器を示す斜視図
【図9】従来例の一方向クラッチの上半分の断面図
【符号の説明】
3 一方向クラッチ 10 一方向クラッチの内輪 10a 内輪のカム面 11 一方向クラッチの外輪 12 一方向クラッチの保持器 12a 保持器のポケット 12d 保持器の側壁部 12e 側壁部の凹部 13 一方向クラッチのころ 14 コイルバネ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同心状に配設される内・外輪を同期回転さ
    せるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換
    える一方向クラッチであって、 前記内・外輪の一方周面の円周数カ所に、内・外輪の対
    向間隔を周方向一方へ向けて広くしたくさび状空間を形
    成するためのカム面が設けられ、 前記カム面が設けられる側に、前記くさび状空間と対応
    する円周数カ所に径方向内外に貫通するポケットを有す
    る円環状の保持器が嵌合装着され、 前記保持器の各ポケット内にころおよびころをくさび状
    空間の狭い側へ弾発付勢する弾性部材が1つずつ収納さ
    れ、 前記保持器において前記ポケットそれぞれの軸方向一側
    方に位置する側壁部に、ポケット内に潤滑剤を注入する
    ための流路が設けられている、ことを特徴とする一方向
    クラッチ。
  2. 【請求項2】内周面が円筒形に形成される外輪と、 外輪の内周に挿通され円周数カ所に前記外輪の円筒形内
    周面との間でくさび状空間を形成するカム面が設けられ
    る内輪と、 前記くさび状空間それぞれに1つずつ配置されるころ
    と、 内周面が前記内輪の外周面に合致して回り止めされる状
    態で外嵌される形状とされかつ前記各ころが周方向転動
    範囲を規制された状態で収納されるポケットを有する円
    環状の保持器と、 この保持器のポケットに配設されて前記ころをくさび状
    空間の狭い側へ弾発付勢する弾性部材とを含み、 前記保持器において前記ポケットそれぞれの軸方向一側
    方に位置する側壁部の内径面に、径方向外向きに陥没す
    る凹部が設けられ、この凹部と内輪外周面とでポケット
    内に潤滑剤を注入するための流路が設けられている、こ
    とを特徴とする一方向クラッチ。
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JP2009063052A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Shimano Inc ローラクラッチ
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