JP2001130513A - 搬送物の整列搬送システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送速度が高速化された状態で順次積載され
ても厚み方向に変形することがなく、能率良く各種パタ
ーンに整列し、大袋内に円滑に収容することができる搬
送物の整列搬送システムを提供する。 【解決手段】 第１搬送装置１から所定間隔離間して連
続的に搬出され支持台３上に一時支持された単一の小袋
Ｗが、シャッター４ａ、４ｂの開放によって載置台３上
に水平状態で落下するので、搬送速度が高速化されて衝
撃が生じても小袋は厚み方向に変形することがないため
安定状態で積載支持することができ、この状態で能率良
く予め設定された各種パターンに整列し、大袋内に円滑
に収容することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、搬送物を大袋内に
収容するために積載された複数の小袋を所定のパターン
に整列配置するための搬送物の整列搬送システムの改良
に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、米、塩、砂糖、ペットフード等
の粉粒体物の包装として、数１００ｇから数ｋｇ程度の
単位で計量して袋詰めする作業が従来から行われている
が、この場合、計量単位が大きいほど、輸送時の取扱い
が容易となるため、小袋を複数個まとめて大きな外装袋
に収納し、輸送時には、外装袋で１袋にして取扱えるよ
うにしている。そして、複数個の小袋を外装袋に収納す
るためには、小袋を所定配置のパターンに従って載置
し、その配置パターンのまま外装袋内に挿入することが
必要である。

【０００３】従って、小袋を積載してこれを所定のパタ
ーンに配置するするために、従来から各種のパターン組
み方法が知られており、例えば、搬送しているコンベア
上からプッシャーや回転歯車等で袋を叩くように押出す
方法や、コンベアによる搬送時の慣性を利用して袋を投
げ出すようにして予め用意された規制枠の中で積載する
パターン組みの方法がとられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
小袋は 粉粒体物を収容して包装されたもので完全な固
形状態ではなく、粉粒体物（製品）内に空気が混入して
いるため小袋内の製品は流動性を有している。

【０００５】このため、小袋は、順次積載してパターン
組みを行う工程において、押出し、投げ出し、または落
下させる際に変形するため袋の厚みの均等性が無くな
り、このまま小袋を積載するにつれて不安定な状態とな
る。

【０００６】従って、この状態のまま積載すると大袋内
に挿入する際に荷崩れを起こし、大袋内への収容が困難
となる不具合が生ずる問題を有していた。

【０００７】そこで、この解決手段の１つとして、従来
からロボット等の搬送機器を使用する方法が採用されて
いるが、短時間内（８０小袋／ｍｉｎ）での搬送能力が
要求されるため、コンベア等の搬送時の慣性力利用して
積載する必要が有り、この場合にはどうしても小袋を投
げ出す搬送方式となり衝撃が生ずるため小袋の厚みが変
形して均一性が無くなり、結果的に従来の課題は解決さ
れていなかった。

【０００８】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、搬送速度が高速化された状態で順次積載
されても厚み方向に変形することがなく、能率良く各種
パターンに整列し、大袋内に円滑に収容することができ
る搬送物の整列搬送システムを提供することを目的とす
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】かかる目的を構成するた
めの本発明の要旨とするところは、 １ 搬送物を所定のパターンに整列搬送する整列搬送シ
ステムにおいて、制御装置からの指令で予め設定された
所定個数の搬送物を所定間隔離間して連続的に搬送する
第１搬送装置と、該第１搬送装置の終端にあって該第１
搬送装置から所定間隔で搬送される単一の搬送物を一時
支持すべく、前記第１搬送装置に直交する両側から搬送
中心に向けて水平移動により開閉する一対のシャッター
を備えた支持台と、該支持台の直下に配置され前記シャ
ッターの開放によって水平状態で落下する単一の搬送物
を間欠的な下降移動によって順次積載する載置台と、該
載置台上の積載搬送物を所定間隔毎に離間して載置し順
次搬送する第２搬送装置と、所定位置に搬送された第２
搬送装置上の積載搬送物を単一または複数単位で前記第
２搬送装置と直交する方向に選択的に搬出し、予め設定
された整列パターンで所定位置に整列配置する整列搬送
装置と、を有して成り、前記制御装置に予め設定された
積載搬送物の最終整列パターンに応じて、前記支持台の
シャッター開閉回数、前記載置台の間欠的下降送り回
数、及び第２搬送装置上から搬出される積載搬送物の搬
出量の選択ならびに整列配置位置が制御されることを特
徴とする搬送物の整列搬送システム。

【００１０】２ 前記支持台は、前記第１搬送装置から
順次間欠的に搬出される搬送物の搬出タイミングに同期
したシャッターの遮蔽により単一の搬送物を一時支持し
たのち、前記シャッターの開放により下方の載置台に水
平状態で落下する機能を有し、前記第１搬送装置により
搬送される搬送物の搬送間隔が、少なくとも再びシャッ
ターが遮蔽するまでの搬送間隔を有している請求項１記
載の搬送物の整列搬送システム。

【００１１】３ 前記第１搬送装置の終端には、該第１
搬送装置より増速された分離搬送装置が配置されて、連
続搬送される搬送物間に所定の搬送間隔が確保され、こ
の搬送間隔内で前記シャッターの開閉動作が得られるよ
うにした請求項１又は２に記載の搬送物の整列搬送シス
テム。

【００１２】４ 前記載置台は、前記支持台から落下し
た搬送物を支持したのちシャッターの次の遮蔽動作に同
期して間欠的に下降し、落下する単一の搬送物を順次積
載支持し、この積載搬送物を前記載置台の直下に配置さ
れる第２搬送装置に移載したのち初期位置に復帰する機
能を有している請求項１記載の搬送物の整列搬送システ
ム。

【００１３】５ 前記整列配置位置により所定位置に搬
出された積載搬送物は、方向変換装置により直角に方向
変換された整列パターンで整列配置されるようになって
いる請求項１記載の搬送物の整列搬送システムに存す
る。

【００１４】

【作用】本発明の搬送物の整列搬送システムでは、第１
搬送装置によって所定間隔をもって搬送される搬送物
が、搬出される際に支持台の一対のシャッターに一時支
持され、これが両側から搬送中心に向く水平移動により
開放により順次載置台上に積載され、この積載された搬
送物を第２搬送装置に所定間隔毎に離間して搬送し、こ
れを第２搬送装置と直交する方向に選択的に搬出し、予
め設定された整列パターンで所定位置に整列配置される
ようになっている。

【００１５】従って、第１搬送装置から所定間隔離間し
て連続的に搬出され支持台上に一時支持された単一の搬
送物が、シャッターの開放によって載置台上に水平状態
で落下するので、搬送速度が高速化されて衝撃が生じて
も小袋は厚み方向に変形することがないため安定状態で
積載支持することができ、この状態で能率良く予め設定
された各種パターンに整列し、大袋内に円滑に収容する
ことができる。

【００１６】また、本発明の搬送物の整列搬送システム
では、シャッターの遮蔽が第１搬送装置から順次間欠的
に搬出される搬送物の搬出タイミングに同期し、第１搬
送装置により搬送される搬送物の搬送間隔が、少なくと
も再びシャッターが遮蔽するまでの搬送間隔を有してい
るので、第１搬送装置による搬送物の搬送速度が高速化
されてもシャッターの開閉タイミングが間に合わないこ
とがなく、確実に支持することができる。

【００１７】さらに、本発明の搬送物の整列搬送システ
ムでは、第１搬送装置上で連続搬送される搬送物は、増
速された分離搬送装置で１個づつ分離されるので、続い
て搬送されてくる搬送物との間に搬送間隔が形成される
ため、支持台のシャッターの開閉タイミングを確保する
ことができる。

【００１８】また、本発明の搬送物の整列搬送システム
では、前記載置台が支持台から落下した搬送物を支持し
たのち、シャッターの次の遮蔽動作に同期して間欠的に
下降するので、落下する単一の搬送物を順次所望の段数
に積載載置しこれを第２搬送装置に移載し、連続スケア
サイクル動作を続けることができる。

【００１９】さらに、本発明の搬送物の整列搬送システ
ムでは、所定位置に搬出された積載搬送物は、方向変換
装置により直角に方向変換された整列パターンで整列配
置されるので、更に整列パターンの組合せが付加され
る。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下発明の形態を挙げ、図面に基
づいて搬送物の整列搬送システムに係る第１実施形態に
つき説明する。図１は本発明の搬送物の整列搬送システ
ムの第１実施形態としての要部を示す部分斜視図、図２
は支持台の平面図、図３は支持台、載置台、第２搬送装
置ならびに整列搬送装置との関係を示す側面図、図４は
第２搬送装置の側面図、図５は第１搬送装置、分離搬送
装置、第２搬送装置並びに整列搬送装置との配置関係を
示す平面図である。

【００２１】ベルトコンベア等で構成される第１搬送装
置１は、複数の搬送物である小袋Ｗを連続して載置搬送
するよう構成されている。

【００２２】第１搬送装置１の終端には、後述する支持
台３が配置されるが、この支持台３と第１搬送装置１と
の間には、やはりベルトコンベア等で構成される分離搬
送装置２が配置されており、この分離搬送装置２は、前
記第１搬送装置１より短い構成となっており、第１搬送
装置１より速い搬送速度に設定されている。

【００２３】従って、第１搬送装置１上に連続的に連な
って載置されている複数の小袋は、分離搬送装置２に乗
り移る際に小袋間の間隔が互いに所定距離離間するよう
になっている。

【００２４】次に、支持台３は、図１〜図３に示すよう
に第１搬送装置１に直交する両側から搬送中心に向けて
水平移動により開閉する一対のシャッター４ａ、４ｂを
備え、このシャッター４ａ、４ｂは、搬送中心に対し対
称的に左右に配置され、水平に支持されたホルダ７ａ、
７ｂ側面のガイドレール８ａ、８ｂによって搬送中心に
向けて水平方向にスライド可能に支持されている。

【００２５】シャッター４ａ、４ｂの上方には一対のモ
ータ５ａ、５ｂが配設されており、これらモータ５ａ、
５ｂの出力軸に固定された円板カムの偏心位置にはそれ
ぞれリンク６ａ、６ｂの一端が軸支され、その他端はシ
ャッター４ａ、４ｂ端部より立設したブラケット９ａ、
９ｂの先端に軸支されている。

【００２６】このように構成されたシャッター４ａ、４
ｂは、第１搬送装置１から分離搬送装置２を介して順次
間欠的に搬出されてくる小袋Ｗの搬出タイミングに同期
したシャッター４ａ、４ｂの遮蔽により単一毎の小袋Ｗ
を一時支持できるようになっている。

【００２７】次に、図１、図３に示すように、載置台１
０は、シャッター４ａ、４ｂの直下に配置されており、
ベース１１上に垂立した柱状体１２より前方に突出し、
所定の間欠的等間隔ｔ（小袋Ｗの厚みが収容可能な間
隔）で移動する周知の駆動源（不図示）により水平アー
ム１３が昇降可能に支持されており、該水平アーム１３
上に図示しない駆動源により進退移動可能に保持された
テーブル１４が第２搬送装置１５の直上に位置してい
る。

【００２８】そして、このテーブル１４の下方への間欠
移動は、１段、または２段づつ移動するように設定する
ことができ、小袋Ｗの積載段数ｎ１〜ｎ４は制御装置内
で予め所望の段数に設定することができるようになって
いる。

【００２９】従って、テーブル１４は、設定された小袋
Ｗの積載段数に対応して所定の回数間欠移動して最下段
まで下降し、テーブル１４上の積載された小袋Ｗが後述
する第２搬送装置１５上に移載されたところで、初期位
置（最上段）まで復帰する。

【００３０】次に第２搬送装置１５は、例えばスラット
コンベアで構成されており、スラットコンベア上には小
袋Ｗが収容可能な間隔で一対の仕切り板１６ａ、１６ｂ
が移動可能に立設している。

【００３１】第２搬送装置１５の下流側には、該第２搬
送装置１５と直交する方向の移動で積載された小袋Ｗ′
を搬出する搬出装置１７が該第２搬送装置１５の側面に
配置されている。

【００３２】第２搬送装置１５下流側の側面には、第２
搬送装置１５と平行に所定距離離間して整列搬送装置１
８が配置され、この整列搬送装置１８は、第２搬送装置
１５から搬出装置１７により横方向に搬出された小袋
Ｗ′を、横梁Ｓに支持されたスライド装置２０により第
２搬送装置１５と平行に移動する押出し装置１９が設け
られている。

【００３３】次に、所定段数に積載された小袋を所望の
パターンに整列配置する作用の第１実施形態につき説明
する。図８は積載された小袋を整列パターンに配置する
説明図である。

【００３４】図８に示すように、第１搬送装置１に載置
されて連続的に連なって搬送される小袋Ｗは、第１搬送
装置１に対し増速する速度差を有する分離搬送装置２に
移載されると、直ちに後続する小袋Ｗとの間隔が広が
り、所定の間隔が確保される。

【００３５】そこで、これにより後続する小袋Ｗから分
離されて分離搬送装置２から搬出された単一の小袋Ｗ
は、通過センサーＬによる通過検知信号により遮蔽され
た一対のシャッター４ａ、４ｂ上に載置される。

【００３６】次に、シャッター４ａ、４ｂが開放される
と、単一の小袋Ｗはシャッター４ａ、４ｂシャッター４
ａ、４ｂの直下に落差ｔになるよう待機している載置台
１０の水平なテーブル１４上に水平状態のまま落下す
る。

【００３７】従って、分離搬送装置２から搬出される搬
送速度が高速化されて放り出されるように搬出されて衝
撃が生じても、支持台のシャッター４ａ、４ｂ上に一時
支持され水平状態のまま載置台１０のテーブル１４上に
落下するので、小袋Ｗは厚み方向に変形することがなく
安定状態で積載支持することができる。

【００３８】続いて、テーブル１４上に小袋Ｗが支持さ
れると、テーブル１４は、１段分ｔの間隔で下方に移動
すると、小袋Ｗの通過信号によりシャッター４ａ、４ｂ
が遮蔽し、つぎに分離された小袋Ｗが分離搬送装置２か
ら搬出されてシャッター４ａ、４ｂ上に支持され、この
動作が繰返し続行されて小袋Ｗが所定段数（ｎ１〜ｎ
４）に積載される。

【００３９】小袋Ｗを所定段数（ｎ１〜ｎ４）載置して
テーブル１４が下方に間欠移動し、最下段まで移動する
と、これがテーブル１４直下の第２搬送装置１５に移載
されされたのち、テーブル１４は上方の初期位置に復帰
し、この動作を繰り返すスケアサイクル移動を行う。

【００４０】このように、シャッター４ａ、４ｂの遮蔽
が、第１搬送装置１から順次間欠的に搬出される小袋Ｗ
の搬出タイミングに同期し、第１搬送装置１により搬送
される小袋Ｗの搬送間隔が、少なくとも再びシャッター
４ａ、４ｂが遮蔽するまでの搬送間隔を有しているの
で、第１搬送装置１による小袋Ｗの搬送速度が高速化さ
れてもシャッター４ａ、４ｂの開閉タイミングが間に合
わないことがなく、確実に支持することができる。

【００４１】次に、第２搬送装置１５上の一対の仕切り
板１６ａ、１６ｂの間に収容されて載置された積載小袋
Ｗ′は、所定位置まで搬送されて位置決めされると、図
４、図５に示される搬出装置１７により所定位置まで横
方向に搬出される。

【００４２】そこで、前記積載された小袋Ｗ′は、整列
搬送装置１８の押出し装置１９により所定位置（ 大袋
に収容される直前の位置）まで順次押出される。

【００４３】図８に示される配置は、第１搬送装置１が
２列に並設された配置となっており、それぞれ各第１搬
送装置１から積載された小袋Ｗ′が各第２搬送装置１５
に載置されて所定位置まで搬送されると、搬出装置１７
が作動して積載された小袋Ｗ′を１単位として搬出す
る。

【００４４】搬出された小袋Ｗ′は、整列搬送装置１８
の押出し装置１９に押出されて２列状態のパターン配置
にして所定位置（大袋に収容される直前の位置）まで移
送される。なお、ここで、搬出装置１７により第２搬送
装置１５から直交する横方行に押出された積載小袋Ｗ′
は図示しない回転装置により方向を直角に回転させて配
置することもできる。

【００４５】このようにすることにより、積載された小
袋Ｗ′は、能率良く予め設定された各種パターンに整列
し、大袋内に円滑に収容することができる。

【００４６】次に、本発明の搬送物の整列搬送システム
に係る第２実施形態につき説明する。図６は支持台、載
置台、第２搬送装置ならびに別の整列搬送装置との関係
を示す部分側面図、図７は第１搬送装置、分離搬送装
置、第２搬送装置並びに別の整列搬送装置との配置関係
を示す平面図である。なお、前述した実施形態の構成部
分と同一構成部分については同一符号を付し重複する説
明を省略する。

【００４７】本実施形態は、前述した第２搬送装置１５
から積載小袋Ｗ′を搬出する搬出装置１７が単一の構成
であるのに対し、搬出装置が少なくとも２つの横押出し
装置を有している点が相違している。

【００４８】すなわち、第２搬送装置１５の下流側の側
面には、第２搬送装置１５から積載された小袋Ｗ′を横
方向に押出し搬出する一対の横押出し装置２２ａ、２２
ｂを有する搬出装置２４が第２搬送装置１５と直交する
方向に移動可能に配置されている。

【００４９】更に、第２搬送装置１５下流側の側面に
は、第２搬送装置１５と平行に所定距離離間して前記実
施形態と同一構成の整列搬送装置１８が配置され、この
搬出装置２４により所定位置まで移送された小袋Ｗ′を
第２搬送装置と平行に搬送することができるように構成
されている。

【００５０】次に、所定段数に積載された小袋を所望の
パターンに整列配置する作用の第２実施形態につき説明
する。図９は積載された小袋を整列パターンに配置する
説明図である。なお、前述した構成、作用と同一部分、
同一作用、効果については重複する説明を省略する。

【００５１】図７に示されるように、第２搬送装置１５
上の一対の仕切り板１６ａ、１６ｂ間に載置された積載
小袋Ｗ′は、所定位置まで搬送されて位置決めされる
と、搬送方向にそって連設配置された搬出装置２４の一
対の横押出し装置２２ａ、２２ｂによりそれぞれ対応す
る一対の積載された小袋Ｗ′が第２搬送装置１５と直交
する方向に同時に所定位置まで搬出される。

【００５２】次に、この搬出された２単位の小袋Ｗ′
は、整列搬送装置１８により、第２搬送装置１５と平行
な縦列の配列パターンで所定位置まで搬送される。

【００５３】図９に示される配置は、第１搬送装置１が
２列に並設された配置となっており、それぞれ各第１搬
送装置１から積載された小袋Ｗ′が各第２搬送装置１５
に載置されて所定位置まで搬送されると、搬出装置２４
の一対の横押出し装置２２ａ、２２ｂが作動して積載さ
れた小袋Ｗ′を２単位づつ同時に搬出する。

【００５４】搬出された２単位の小袋Ｗ′は、整列搬送
装置１８の押出し装置１９に押出されて縦列状態のパタ
ーン配置にして所定位置（大袋に収容される直前の位
置）まで移送される。

【００５５】このようにすることにより、積載された小
袋Ｗ′は、予め設定された各種パターンに能率良く整列
し、大袋内に円滑に収容することができる。なお、前述
した実施の形態では４段２列の配列パターンを一例とし
て説明したが、積載段数の変更は、制御装置への設定を
変えることにより、所望の積載段数に変更することがで
き、また配列パターンを形成する上で、第２搬送装置か
ら搬出される小袋Ｗ′の搬出単位を変更するとにより、
適宜配列パターンを選択することができる。

【００５６】以上、本発明の実施形態を図面によって説
明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る変更や追加があっても本発明に含まれる。

【００５７】

【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。

【００５８】（ａ）請求項１の発明によれば、第１搬送
装置から所定間隔離間して連続的に搬出され、支持台上
に一時支持された単一の搬送物が、シャッターの開放に
よって載置台上に水平状態で落下するので、搬送速度が
高速化されて衝撃が生じても小袋は厚み方向に変形する
ことがないため安定状態で積載支持することができ、こ
の状態で能率良く予め設定された各種パターンに整列
し、大袋内に円滑に収容することができる。

【００５９】（ｂ）請求項２の発明によれば、シャッタ
ーの遮蔽が第１搬送装置から順次間欠的に搬出される搬
送物の搬出タイミングに同期し、第１搬送装置により搬
送される搬送物の搬送間隔が、少なくとも再びシャッタ
ーが遮蔽するまでの搬送間隔を有しているので、第１搬
送装置による搬送物の搬送速度が高速化されてもシャッ
ターの開閉タイミングが間に合わないことがなく、確実
に支持することができる。

【００６０】（ｃ）請求項３の発明によれば、第１搬送
装置上で連続搬送される搬送物は、増速された分離搬送
装置で１個づつ分離されるので、続いて搬送されてくる
搬送物との間に搬送間隔が形成されるため、支持台のシ
ャッターの開閉タイミングを確保することができる。

【００６１】（ｄ）請求項４の発明によれば、載置台が
支持台から落下した搬送物を支持したのち、シャッター
の次の遮蔽動作に同期して間欠的に下降するので、落下
する単一の搬送物を順次所望の段数に積載載置しこれを
第２搬送装置に移載し、連続スケアサイクル動作を続け
ることができる。

【００６２】（ｅ）請求項５の発明によれば、所定位置
に搬出された積載搬送物は、方向変換装置により直角に
方向変換された整列パターンで整列配置されるので、更
に整列パターンの組合せが付加される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の搬送物の整列搬送システムの第１実施
形態としての要部を示す部分斜視図である。

【図２】支持台の平面図である。

【図３】支持台、載置台、第２搬送装置ならびに整列搬
送装置との関係を示す側面図である。

【図４】第２搬送装置の側面図である。

【図５】第１搬送装置、分離搬送装置、第２搬送装置並
びに整列搬送装置との配置関係を示す平面図である。

【図６】本発明の第２実施形態に係る支持台、載置台、
第２搬送装置ならびに別の整列搬送装置との関係を示す
部分側面図である。

【図７】本発明の第２実施形態に係る第１搬送装置、分
離搬送装置、第２搬送装置並びに別の整列搬送装置との
配置関係を示す平面図である。

【図８】本発明の第１実施形態に係り、積載された小袋
を整列パターンに配置する作用説明図である。

【図９】本発明の第２実施形態に係り、積載された小袋
を整列パターンに配置する作用説明図である。

【符号の説明】

１ 第１搬送装置 ２ 分離搬送装置 ３ 支持台 ４ａ、４ｂ シャッター ５ａ、５ｂ モータ ６ａ、６ｂ リンク ７ａ、７ｂ ホルダ ８ａ、８ｂ ガイドレール ９ａ、９ｂ ブラケット １０ 載置台 １１ ベース １２ 柱状体 １３ 水平アーム １４ テーブル １５ 第２搬送装置 １６ａ 仕切り板 １７ 搬出装置 １８ 整列搬送装置 １９ 押出し装置 ２０ スライド装置 ２２ａ、２２ｂ 横押出し装置 ２４ 搬出装置 Ｌ 通過センサー Ｓ 横梁 Ｗ 小袋（搬送物） Ｗ′ 積載小袋（積載搬送物）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E003 AA01 AB05 BA03 BB02 BB04 BC03 BD03 CA02 CA04 CB01 CB06 DA02 DA03 DA07 3E054 AA13 CA08 DB03 DB04 EA02 FA04 FA07 FB01 FC02 FC09 FC15 GA01 GB02 GC03 HA01 HA07 3F029 AA04 BA13 CA08

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送物を所定のパターンに整列搬送する
   整列搬送システムにおいて、 制御装置からの指令で予め設定された所定個数の搬送物
   を所定間隔離間して連続的に搬送する第１搬送装置と、
   該第１搬送装置の終端にあって該第１搬送装置から所定
   間隔で搬送される単一の搬送物を一時支持すべく、前記
   第１搬送装置に直交する両側から搬送中心に向けて水平
   移動により開閉する一対のシャッターを備えた支持台
   と、該支持台の直下に配置され前記シャッターの開放に
   よって水平状態で落下する単一の搬送物を間欠的な下降
   移動によって順次積載する載置台と、該載置台上の積載
   搬送物を所定間隔毎に離間して載置し順次搬送する第２
   搬送装置と、所定位置に搬送された第２搬送装置上の積
   載搬送物を単一または複数単位で前記第２搬送装置と直
   交する方向に選択的に搬出し、予め設定された整列パタ
   ーンで所定位置に整列配置する整列搬送装置と、を有し
   て成り、 記制御装置に予め設定された積載搬送物の最終整列パタ
   ーンに応じて、前記支持台のシャッター開閉回数、前記
   載置台の間欠的下降送り回数、及び第２搬送装置上から
   搬出される積載搬送物の搬出量の選択ならびに整列配置
   位置が制御されることを特徴とする搬送物の整列搬送シ
   ステム。
2. 【請求項２】 前記支持台は、前記第１搬送装置から順
   次間欠的に搬出される搬送物の搬出タイミングに同期し
   たシャッターの遮蔽により単一の搬送物を一時支持した
   のち、前記シャッターの開放により下方の載置台に水平
   状態で落下する機能を有し、前記第１搬送装置により搬
   送される搬送物の搬送間隔が、少なくとも再びシャッタ
   ーが遮蔽するまでの搬送間隔を有している請求項１記載
   の搬送物の整列搬送システム。
3. 【請求項３】 前記第１搬送装置の終端には、該第１搬
   送装置より増速された分離搬送装置が配置されて、連続
   搬送される搬送物間に所定の搬送間隔が確保され、この
   搬送間隔内で前記シャッターの開閉動作が得られるよう
   にした請求項１又は２に記載の搬送物の整列搬送システ
   ム。
4. 【請求項４】 前記載置台は、前記支持台から落下した
   搬送物を支持したのちシャッターの次の遮蔽動作に同期
   して間欠的に下降し、落下する単一の搬送物を順次積載
   支持し、この積載搬送物を前記載置台の直下に配置され
   る第２搬送装置に移載したのち初期位置に復帰する機能
   を有している請求項１記載の搬送物の整列搬送システ
   ム。
5. 【請求項５】 前記整列配置位置により所定位置に搬出
   された積載搬送物は、方向変換装置により直角に方向変
   換された整列パターンで整列配置されるようになってい
   る請求項１記載の搬送物の整列搬送システム。