JP2001127254A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2001127254A JP30657299A JP30657299A JP2001127254A JP 2001127254 A JP2001127254 A JP 2001127254A JP 30657299 A JP30657299 A JP 30657299A JP 30657299 A JP30657299 A JP 30657299A JP 2001127254 A JP2001127254 A JP 2001127254A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アレイ構成用の内部構成の変更に対して短期
間で再設計/再配置することができる電源回路を提供す
る。 【解決手段】 アレイ活性化時消費される大電流を供給
するアクティブ降圧回路(VDCS)および昇圧電圧発
生用のVppポンプをアクティブユニット(AUP,A
UV)としてセル化する。アレイ構成および動作条件に
応じてアクティブユニットAUPおよびAUVを必要数
配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
装置に関し、特に、半導体集積回路装置内で利用される
内部電圧を発生するための内部電圧発生回路の配置に関
する。より特定的には、この発明は、ダイナミック・ラ
ンダム・アクセス・メモリ(DRAM)等の半導体メモ
リとロジックとが同一チップ上に集積化されるロジック
混載メモリに含まれるDRAM部への電圧供給に適した
内部電圧発生回路の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】図47は、従来の半導体集積回路装置の
チップレイアウトを概略的に示す図である。図47にお
いて、半導体集積回路装置900は、チップ周辺部に配
置されるパッド902と、DRAMマクロ903と、パ
ッド902に取囲まれる領域内にそれぞれ配置される第
1の混載回路905、第2の混載回路907および第3
の混載回路909を含む。これらの第1−第3の混載回
路905、907および909は、所定の処理を行なう
ロジック、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ
(SRAM)およびフラッシュメモリなどで構成され
る。
【0003】この半導体集積回路装置900において
は、階層設計手法が用いられ、DRAMマクロ903、
第1−第3の混載回路905、907および909が、
それぞれマクロとして設計され、これらのマクロをチッ
プ上に配置する。
【0004】DRAMマクロ903は、たとえば、32
Mビットの記憶容量を有し、かつ入出力データビット数
が256ビット(256I/O)である。
【0005】半導体技術の進歩により、ロジックとDR
AMとを同一チップ内に形成することが可能となってき
ている。同一チップ上に形成されたDRAMおよびロジ
ックは、内部配線で相互接続されるだけであり、この内
部配線の負荷は小さいため、ロジックとDRAMとの間
のデータ転送レートを高くすることができる。また、こ
の内部配線ピッチは、パッド902のピッチの影響を受
けないため、内部データバスの幅を大きくすることがで
き、応じてデータ転送のバンド幅を広くすることができ
る。
【0006】この図47に示すような半導体集積回路装
置(以下、ロジック混載DRAMと称す)900におい
ては、用途によりロジック(たとえば第1の混載回路9
05)の処理内容が異なり、応じて、このロジック(た
とえば第1の混載回路905)が必要とするメモリ容量
が変化する。したがって、基本となるコアチップを開発
し、このコアチップをもとにそれぞれの用途に応じた記
憶容量を有するメモリ(DRAMマクロ903)を短期
間で作成する必要がある。
【0007】短期間で異なる記憶容量を有するメモリア
レイを実現するためには、メモリセルおよびその直接制
御回路(アレイ回路)等の繰返し回路(同一構成を有す
る回路が繰返し配置され、たとえばセンスアンプ、およ
びアドレスデコード回路)のレイアウトを予め個別にセ
ル化し、実際に必要とされる記憶容量に応じてそれぞれ
のセルを配置するのが効率的である。特に近年において
は、その配置を自動的に行なうことのできるモジュール
ジェネレータ等のCADツールも開発されている。ま
た、DRAMマクロにおけるその他の制御回路に対して
も、通常のロジックと同様に、フロアプランに応じて自
動配置配線を実施して、少ない人数でレイアウト期間の
短縮を図ることができるようになってきている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】DRAMにおいては、
さまざまな電圧レベルの内部電圧が用いられる。
【0009】図48は、DRAMマクロ903に含まれ
る内部電圧を発生する回路の構成を概略的に示す図であ
る。図48において、DRAM用内部電圧発生系(電源
回路)は、外部電源ノード910の外部電源電圧VEX
からアレイ電源電圧VCCSを生成する内部電源回路9
12と、このアレイ電源電圧VCCSを受けて中間電圧
VCCPおよびVBLを生成する中間電圧発生回路91
4と、外部電源ノード910の外部電源電圧VEXを受
けてたとえばチャージポンプ動作を行なって、昇圧電圧
VPPおよび負の基板バイアス電圧VBBを生成するポ
ンプ電圧発生回路916を含む。
【0010】図49は、DRAMのアレイ部の構成を示
す図である。図49において、DRAMのメモリアレイ
においては、メモリセルMCが行列状に配列され、メモ
リセル行それぞれに対してワード線WLが配置される。
また、メモリセルMCの列に対応してビット線対BLお
よび/BLが配置される。メモリセルMCは、情報を記
憶するためのキャパシタMQと、ワード線WL上の電位
に応答してメモリキャパシタMQをビット線BL(また
は/BL)に接続するアクセストランジスタMTを含
む。
【0011】ビット線対BLおよび/BLには、活性化
時これらのビット線BLおよび/BLを中間電圧VBL
レベルにプリチャージするビット線イコライズ回路BE
Qと、活性化時ビット線対BLおよび/BLのうちの高
電位のビット線上にアレイ電源電圧VCCSを伝達する
センスアンプ回路SAが設けられる。
【0012】ワード線WLは、選択されると、昇圧電圧
VPPレベルに駆動される。基板バイアス電圧VBB
は、アクセストランジスタMTのバックゲートへ与えら
れる。中間電圧VCCPは、メモリキャパシタMQの一
方電極に与えられる。
【0013】図48および図49に示すように、DRA
M用の内部電圧を発生する部分においては、アレイ電源
電圧を供給するための幅の広い電源配線および内部電圧
VCCP、VBL、VPPおよびVBBを伝達するため
の比較的幅の広い電圧伝達線が配置される。また、DR
AMのメモリアレイにおいては、信号線がさまざまな電
圧レベルに設定される。
【0014】内部電源回路912、中間電圧発生回路9
14およびポンプ電圧発生回路916においては、基準
電圧または基準電流に従って必要なレベルの電圧を生成
している。これらの基準電圧および基準電流は電源投入
後常時消費される。消費電力を低減するために、この基
準電圧を発生する回路および基準電流を供給する回路の
消費電流は十分小さくされ、これらの基準電流供給回路
および基準電圧発生回路の電流駆動能力は十分小さくさ
れる。このため、基準電流を伝達する信号線および基準
電圧を伝達する信号線は、それらの駆動能力が小さいた
め、他の信号線または基板などからのノイズの影響を非
常に受けやすい。
【0015】したがって、これらの内部電圧発生系のレ
イアウトを検証するために、一般的に行なわれているレ
イアウト基準チェック(DRC:デザイン・ルール・チ
ェック)、スケマー(schema:レイアウトの論理記述)
とレイアウトとの一致検証(LVS:レイアウト・ヴァ
ーサス・スケマティック)などのEDAツールを用いた
レイアウト検証のみでは、安定した動作が保証されない
場合が多い。したがって、現状では、熟練した技術者に
よる十分にノイズ対策やマージン確保を施した緻密なレ
イアウト作業が必要となっている。このような電源回路
(内部電圧発生系)レイアウトにおいて、メモリの記憶
容量によってフロアプランが変わった場合、電源配線の
再検討ならびにノイズ耐性および最適な電流供給能力を
得るための配置の再検討などが必要となり、設計が複雑
となるとともにレイアウト期間の短縮が妨げられてしま
う。
【0016】このような、さまざまな記憶容量に対し柔
軟に対処するために、モジュール構成を利用する方式
が、T. Watanabe et al.,“A Modular Architecture fo
r a 6.4-Gbyte/s, 8-Mb DRAM-Integrated Media Chi
p”, IEEE Journal of Solid Sta-te Circuits, Vol.3
2, No.5, pp.635-641, May 1997に提案されている。ワ
タナベ等は、拡張可能なバンクとデータ読出用のメイン
アンプおよび電圧発生器とを1つのマクロとして取扱っ
ている。ワタナベ等の構成では、電圧発生器の構成は、
メモリ記憶容量が変更されても一定であり、I/O構
成、リフレッシュピリオド、およびページサイズなどの
変更に対しては、電源回路構成の変更は想定されていな
い。したがって、このマクロを利用する場合、マクロの
最大予想消費電流の場合を想定して電圧発生器の電流供
給能力を設定する必要があり、その用いられる記憶容量
によっては、必要以上の電流駆動能力を持った電圧発生
器が使用されることになり、必要以上の電流が消費され
るという問題が生じる。
【0017】また、記憶容量の拡張可能なフロアレイア
ウト方式が、T. Yabe et al.,“AConfigurable DRAM Ma
cro Design for 2112 Derivative Organizations, to b
e Synthesized Using a Memory Generator”, ISSCC 98
Digest, pp.72-73, Feb. 1998に示されている。このヤ
ベ等においては、DRAMマクロ内における電源系の配
置プランが示されているが、電圧発生器は、1Mビット
の基準アレイに対応して1つ配置されており、この電圧
発生器により、対応の1Mビットアレイに必要な電流を
供給している。しかしながら、1バンクが1Mビットの
記憶容量を有する場合と1バンクが8Mビットの記憶容
量を有する場合、いずれの場合においても、1バンク内
では、同数のワード線が活性化されるため、アレイの消
費電流はほぼ同じである。1バンクが8Mビット構成の
場合、このヤベ等の構成では、1Mビットブロックそれ
ぞれに電圧発生器が設けられているため、必要な電流供
給能力の8倍の電圧発生器が用いられることになり、大
きな面積ロスとなる。
【0018】それゆえ、この発明の目的は、構成/動作
条件の変更に容易に対応することのできる内部電圧発生
回路(内部電源回路)を備える半導体集積回路装置を提
供することである。
【0019】この発明の他の目的は、記憶容量/動作条
件変更に対し柔軟に対応することのできる内部電圧発生
回路を備えるロジック混載メモリを提供することであ
る。
【0020】この発明のさらに他の目的は、従来短期間
の再設計が困難であった電源系回路を、容易にかつ短期
間で再設計/再配置することができかつ最適なレイアウ
ト面積で最適な能力を有する電源回路の構成およびレイ
アウトの配置構成を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体集
積回路装置は、要約すれば、内部回路が使用する内部電
圧を発生する内部電源回路として、内部回路動作時大き
な電流を供給する必要のある回路をアクティブユニット
として基準能力ごとにセル化する。内部回路の消費電流
の大きさに応じて必要な数のアクティブユニットを配置
する。
【0022】すなわち、請求項1に係る半導体集積回路
装置は、所定の機能を行なうための内部回路と、この内
部回路の活性化時に内部回路が消費する電流を内部回路
へ供給する能力を有しかつ内部回路へ所定の電圧を供給
するための電源回路を備える。電源回路は、予め所定の
電流供給能力を有するようにレイアウトされてセル化さ
れた所定電圧を発生するアクティブユニットを、この内
部回路の電流消費能力に応じた数含む。
【0023】請求項2に係る半導体集積回路装置は、請
求項1の装置において、内部回路が、各々が情報を記憶
する複数のメモリセルを含み、電源回路が、予めレイア
ウトおよび能力が固定的に定められ、かつ複数のメモリ
セルが形成される基板領域へバイアス電圧を印加するた
めの基板バイアス発生回路をさらに含む。
【0024】請求項3に係る半導体集積回路装置は、請
求項1の装置において、内部回路が、行列状に配列され
かつ各々が情報を記憶する複数のメモリセルと、アドレ
ス指定されたメモリセル行を選択状態へ駆動するための
行選択回路とを含み、電源回路が、この行選択回路によ
り選択行へ伝達される電圧を発生する回路を含む。
【0025】請求項4に係る半導体集積回路装置は、請
求項1の装置において、電源回路が、外部電源電圧を降
圧して内部回路に対する動作電源電圧を発生する回路を
含む。
【0026】請求項5に係る半導体集積回路装置は、請
求項1の装置において、電源回路のアクティブユニット
が第1の領域に配置され、電源回路が、さらに、この第
1の領域と異なる領域に配置され、アクティブユニット
の動作を制御するための制御回路を含む。
【0027】請求項6に係る半導体集積回路装置は、請
求項5の装置において、第1の領域が第1の方向に沿っ
て延在して設けられ、かつ制御回路からの少なくとも制
御信号をアクティブユニットへ伝達するための制御信号
線がさらに配設される。この制御信号線は、第1の領域
外部に配置される第1の配線部と、第1の方向に沿って
第1の領域上に配設される第2の配線部とを含む。
【0028】請求項7に係る半導体集積回路装置は、請
求項1の装置において、電源回路が、所定の周期の発振
信号を発生するための発振器と、分周比が変更可能であ
りかつ発振器からの発振信号を設定された分周比により
分周するための分周器と、この分周器の出力信号に従っ
てチャージポンプ動作を行なって所定の電圧を生成する
ためのチャージポンプ回路とを含む。
【0029】請求項8に係る半導体集積回路装置は、請
求項7に装置において、チャージポンプ回路がアクティ
ブユニットとしてセル化される。
【0030】請求項9に係る半導体集積回路装置は、請
求項1の装置において、複数のパッドが整列して配置さ
れるパッド帯がさらに設けられ、内部回路が複数のメモ
リセルを有するメモリアレイを含み、電源回路が、メモ
リアレイとパッド帯との間に配置される。
【0031】請求項10に係る半導体集積回路装置は、
請求項1の装置において、電源回路が、互いに異なる用
途の電圧を発生する複数種類のアクティブユニットを含
み、これら複数種類のアクティブユニットは同じ電源配
線レイアウトを有する。
【0032】請求項11に係る半導体集積回路装置は、
請求項1の装置において、電源回路が、各々が異なる用
途の電圧を所定電圧として生成する複数種類のアクティ
ブユニットを含む。これら複数種類のアクティブユニッ
トは、互いに異なる電源配線レイアウトを有する。
【0033】請求項12に係る半導体集積回路装置は、
請求項1の装置において、電源回路が、所定電圧を安定
化するためのデカップル容量を構成するユニットをさら
に含む。
【0034】請求項13に係る半導体集積回路装置は、
請求項1の装置において、電源回路が互いに異なる用途
の電圧を所定電圧としてそれぞれ発生する複数種類のア
クティブユニットを含み、各アクティブユニットは、少
なくとも動作制御用の入力信号線を含み、これら複数種
類のアクティブユニットの入力信号線レイアウトは共通
化される。
【0035】請求項14に係る半導体集積回路装置は、
請求項1の装置において、電源回路が、互いに異なる用
途の電圧を所定電圧として発生する複数種類のアクティ
ブユニットを含み、これら複数種類のアクティブユニッ
トは同じレイアウトサイズを有する。
【0036】請求項15に係る半導体集積回路装置は、
請求項1の装置において、電源回路が、互いにレイアウ
トサイズが異なりかつ互いに用途の異なる電圧を所定電
圧として生成するための複数種類のアクティブユニット
を含む。
【0037】請求項16に係る半導体集積回路装置は、
請求項1の装置において、電源回路が、外部電源電圧を
降圧して内部電源電圧を生成して所定電圧として出力す
るための内部降圧回路をアクティブユニットとして含
む。このアクティブユニットは、パッドに結合されてか
つ一方方向に延在して外部電源電圧を伝達する外部電源
線と、この外部電源線と対向して一方方向に延在するよ
うに配置され、内部電源電圧を伝達するための内部電源
線とを含む。
【0038】請求項17に係る半導体集積回路装置は、
請求項1の装置において、さらに、内部回路と電源回路
との間に配設され、所定電圧を安定化するためのデカッ
プル容量が設けられる。
【0039】請求項18に係る半導体集積回路装置は、
請求項17の装置において、デカップル容量の配置領域
において電源回路からの所定電圧を伝達する所定電圧線
と内部回路へ所定電圧を伝達するための内部電圧線とが
相互結合される。
【0040】請求項19に係る半導体集積回路装置は、
請求項1または17の装置において、さらに、内部回路
に関して電源回路と対向して配置され、所定電圧を安定
化するためのデカップル容量が設けられる。所定電圧伝
達線は、内部回路上にわたって延在して配置される。
【0041】請求項20に係る半導体集積回路装置は、
請求項1の装置において、内部回路が、互いに離れて配
置される第1および第2の回路を含み、電源回路は、第
1および第2の回路に対応して配置され、それぞれ所定
電圧を供給する第1および第2のサブ電源回路を含む。
これら第1および第2のサブ電源回路が、所定電圧を発
生するためのアクティブユニットを含む。これら第1お
よび第2の回路の間の領域に分散して、所定電圧を安定
化するためのデカップル容量が設けられる。
【0042】請求項21に係る半導体集積回路装置は、
請求項1、17または19の装置において、内部回路が
各々が複数のメモリセルを有しかつ互いに独立に活性化
される複数のメモリバンクを含み、これら複数のメモリ
バンクは整列して配置される。この請求項21の装置
は、さらに、複数のメモリバンクの間の領域に配置さ
れ、所定電圧を安定化するためのデカップル容量を備え
る。
【0043】請求項22に係る半導体集積回路装置は、
請求項1の装置において、内部回路は互いに独立に動作
しかつ互いに離れて配置される複数の機能回路を含む。
電源回路は、複数の機能回路のうちの特定の機能回路近
傍に配置されて基準電圧を発生するための基準電圧発生
回路と、複数の機能回路各々に対応しかつ対応の機能回
路の近傍に配置され、基準電圧発生回路からの基準電圧
を利用して所定電圧を発生するための回路とを含む。こ
の所定電圧発生回路がアクティブユニットを含む。
【0044】基準能力を有する内部電圧発生回路をアク
ティブユニットとしてセル化しておくことにより、内部
回路の消費電流量に応じてアクティブユニットを必要な
数配置することだけで所定電圧発生回路の能力を最適化
することができ、また面積ロスも生じない。
【0045】また、すでにセル化されているアクティブ
ユニットを配置するだけであり、この所定電圧発生回路
を一から再設計する必要がなく、この所定電圧発生回路
(電源回路)の再設計および再配置を容易かつ短期間に
行なうことができる。
【0046】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、この発
明に従うDRAMマクロの構成を概略的に示す図であ
る。図1において、DRAMマクロは、各々が16Mビ
ットの記憶容量を有するメモリアレイMA♯0およびM
A♯1と、メモリアレイMA♯0およびMA♯1の間の
領域に配置されてメモリアレイMA♯0およびMA♯1
におけるメモリセル行およびメモリセル列を選択するた
めのロウ・カラムデコーダRCDと、メモリアレイMA
♯0およびMA♯1の選択列とデータの授受を行なうた
めのデータバスDB♯0およびDB♯1と、テスト動作
モード時、テストアドレス信号およびテストデータなど
を受けるテストインタフェースTIO♯0およびTIO
♯1と、、メモリアレイMA♯0およびMA♯1とロウ
・カラムデコーダRCDと各種の動作制御を行なう制御
回路CTLとに対し必要な電圧を供給する電源回路PC
を含む。
【0047】テストインタフェースTIO♯0およびT
IO♯1が設けられているのは、ロジック混載メモリが
チップ上に形成された場合、DRAMへは、ロジック回
路を介してアクセスされる。DRAMマクロ単体を、チ
ップ搭載時においてもテストするために、テストインタ
フェースTIO♯0およびTIO♯1が設けられる。
【0048】データバスDB♯0およびDB♯1におい
ては、データの読出を行なうためのプリアンプおよびデ
ータの書込を行なうためのライトドライバおよびデータ
転送回路等も配置される。
【0049】メモリアレイMA♯0およびMA♯1にお
いては、それぞれメモリセルが行列状に配列される。こ
れらのメモリアレイMA♯0およびMA♯1のビット線
方向(I/O線方向)の一方側に、電源回路PCを配置
する。この電源回路PCは、メモリアレイ内で用いられ
る負電圧VBBを発生する負電圧発生回路、メモリセル
のHレベルデータを規定するアレイ電圧VCCSを発生
するアレイ電圧発生回路、アレイ電圧発生時に使用され
る基準電圧を発生するための基準電圧発生回路、データ
保持時に使用される中間電圧(ビット線プリチャージ電
圧VBLおよびセルプレート電圧VCP)を発生する中
間電圧発生回路、メモリセルにHレベルデータを書込む
ために必要なワード線駆動用の昇圧電圧VPPを発生す
る昇圧電圧発生回路を含む。
【0050】この電源回路PCは、また外部電源電圧を
降圧して制御回路CTLに使用される内部電圧VCCP
を供給するように構成されてもよい。ここで、メモリア
レイMA♯0およびMA♯1のメモリセル配置の基板領
域(Pウェル)に対して負電圧VBBが基板バイアス電
圧として供給される。電源回路PCおよび制御回路CT
Lの基板領域のPウェルは、接地電圧GNDレベルに固
定されて高速動作を保証する。
【0051】電源回路PCを、メモリアレイMA♯0お
よびMA♯1の記憶容量および動作条件(リフレッシュ
周期等)を考慮して、その内部構成を変更する。電源回
路PCには、各電圧を発生するための構成がセルとして
予め基準能力を有するようにレイアウトされたユニット
が配置される。メモリアレイMA♯0およびMA♯1に
おいてメモリセル選択動作が行なわれるとき、大きな電
流が消費される電圧、すなわちセンスアンプ動作時のビ
ット線充放電により消費されるアレイ電圧VCCS、お
よびワード線選択時に使用される昇圧電圧VPPについ
て特に、アクティブユニットとして基準能力を有するよ
うにレイアウトを設計してセル化して予め準備し、必要
な数のアクティブユニットを電源回路PC内に配置す
る。
【0052】一般に、昇圧電圧VPPおよびアレイ電圧
VCCSの消費電流は、一度に活性化されるワード線の
数およびそれに伴って活性化されるセンスアンプの数で
決定される。アレイの記憶容量の変化、バンク構成、I
/O構成、ページサイズ(一度のロウ系の回路の活性化
によりセンスアンプによりラッチされるメモリセルデー
タの数)、およびリフレッシュサイクル(複数本のワー
ド線が一度に活性化され、全ワード線が活性化されてリ
フレッシュされるのに必要とされるサイクル)などの構
成が変わると、必然的にこれらの電圧の消費される電流
値も変化する。従来は、この構成の変化に応じて電源配
線およびセル配置の再検討など電源回路のフロアプラン
の再構築が必要となり、チップ再構築に要する時間が長
くなっている。しかしながら、これらの構成の変化は、
たとえばページサイズがn倍(nは自然数)になる、ま
たは1/n倍になるなど、その変化量は限られたもので
あり、かつ整数倍となる場合がほとんどである(一般に
は、せいぜいn=1、2、4)。
【0053】したがって、消費電流の変化も(規則的
な)離散値をとるため、効率的な電源系回路の配置を実
現することができる。すなわち、予め、基準となるユニ
ット回路(セル:アクティブユニット)としてそのレイ
アウトを作成し、これらのユニット回路を複数個組合せ
ることにより、チップに必要なアクティブユニット群を
形成し、各構成に応じて最適な電流を供給する。
【0054】図2は、図1に示す電源回路PCの構成を
概略的に示す図である。図2において、電源回路PC
は、外部電源電圧VEXからこの外部電源電圧VEXに
依存しない基準電圧VREF(BIASL,Vref
S)を生成する基準電圧発生回路1と、外部電源電圧V
EXを一方動作電源電圧として使用し、基準電圧発生回
路1からの基準電圧VREFに従って所定の電圧レベル
(−1.0V)の負電圧VBBを発生するVBB発生回
路2と、基準電圧VREFに従って、外部電源電圧VE
Xからこの基準電圧VREFが規定する電圧レベル
(2.0V)のアレイ電圧VCCSを生成するアレイ電
圧発生回路3と、外部電源電圧VEXを一方動作電源電
圧として受けて動作し、基準電圧VREFに従って所定
の電圧レベル(3.6V)の昇圧電圧VPPを発生する
VPP発生回路4と、アレイ電圧VCCSに従って、所
定の中間電圧(VCCS/2)レベルの中間電圧VBL
およびVCPを生成する中間電圧発生回路5と、外部電
源電圧VEXを、周辺回路に対する電源電圧VCCPと
して伝達する周辺回路電源線6を含む。
【0055】VBB発生回路2からの負電圧VBBは、
図1に示すメモリアレイMA♯0およびMA♯1が形成
されるPウェル(基板領域)へバイアス電圧として印加
される。アレイ電圧発生回路3からのアレイ電圧VCC
Sは、この図1に示すメモリアレイMA♯0およびMA
♯1のメモリセルデータを検知し増幅するために図示し
ないセンスアンプ回路により使用される。VPP発生回
路4からの昇圧電圧VPPは、図1に示すロウ・カラム
デコーダRCDに含まれるロウデコーダを介して選択ワ
ード線上に伝達される。
【0056】中間電圧発生回路5からの中間電圧VBL
およびVCPは、それぞれ、ビット線をプリチャージす
るための電圧およびメモリキャパシタのセルプレート電
圧として利用される。
【0057】周辺回路電源線6上の周辺電源電圧VCC
Pは、図1に示す制御回路CTLおよびロウ・カラムデ
コーダRCD等へ、一方動作電源電圧として供給され
る。
【0058】基準電圧発生回路1は、スタンバイ時の消
費電力低減のために、電流値ができるだけ小さくされた
たとえば1μA以下の信号を発生する。すなわち、この
基準電圧発生回路1からの基準電圧VREFは、単に、
VBB発生回路2、アレイ電圧発生回路3およびVPP
発生回路4において、MOSトランジスタ(絶縁ゲート
型電界効果トランジスタ)のゲートへ、比較基準電圧ま
たはバイアス電圧として印加されるだけである。大きな
電流駆動能力は要求されず、この基準電圧VREFを伝
達する信号線の電流値は極めて小さく、したがってノイ
ズに対して最も感度が高い。電源回路全体としての動作
の安定性を考えると、このようなノイズに感度の高い信
号を発生する基準電圧発生回路1においては内部におけ
る相対的な構成要素(MOSトランジスタ)の配置およ
びチップ内における位置を変更するのは、ノイズ耐性か
らみて望ましいものではない。
【0059】一方、アレイ電圧発生回路3からのアレイ
電圧VCCSは、メモリアレイMA♯0およびMA♯1
のビット線充放電動作時(センス動作時)に消費され、
またVPP発生回路4からの昇圧電圧VPPも、ワード
線選択動作時に消費される。したがって、これらのアレ
イ電圧発生回路3およびVPP発生回路4が要求される
電流供給能力は、記憶容量または動作条件などにより異
なる。これらの電圧を発生する部分をアクティブユニッ
ト化して、基準能力を持った単位セルとしてレイアウト
を固定する。このアクティブユニットに供給される信号
としては、一部の基準電圧を除けば、アクティブユニッ
トを活性化するための活性化信号のみである。
【0060】アレイ電圧発生回路3およびVPP発生回
路4は、外部電源電圧VEXを、一方動作電源電圧とし
て消費している。昇圧電圧VPPを発生するためのポン
プ回路およびアレイ電圧発生回路3における基準電圧
(VrefS)とアレイ電圧VCCSを比較してアレイ
電圧レベルを調整する回路(VDC)自体も、十分な大
きさの電流で駆動されており、ノイズに対する安定性も
高い。これらの要因を考慮して、内部電源回路に含まれ
る内部電圧発生回路を、DRAMのアレイ構成の変更に
応じて最適配置することができるように、メモリアレイ
の活性化時に大きな電流を供給することが要求されるア
クティブユニットと、これら以外の電源制御回路とを切
り分けて配置する。
【0061】VBB発生回路2からの負電圧VBBは、
メモリアレイの基板領域(Pウェル)へバイアス電圧を
供給し、中間電圧発生回路5からの中間電圧VBLおよ
びVCPは、ビット線プリチャージ電圧およびメモリセ
ルキャパシタのセルプレート電圧供給のためにそれぞれ
利用される。これらの電圧VBB、VBLおよびVCP
は、アレイ電圧VCCSおよび昇圧電圧VPPに比べて
消費電力が小さい。これらのVBB発生回路2および中
間電圧発生回路5は大きな電流供給能力を要求されない
ため、そのレイアウトサイズは小さく、また各電圧ノー
ドに寄生的に生じる安定化容量値が大きいため、回路動
作時の電位変動も少ない(たとえば、メモリアレイの基
板領域のウェルと基板との間のPN接合の容量は極めて
大きい)。したがって、あらゆるアレイ構成に対して、
アレイの最大電流消費を必要とする構成のときに必要と
される能力に、これらのVBB発生回路2および中間電
圧発生回路5の電流供給能力が適合するように、これら
の回路のレイアウトを統一しても、面積増加はほとんど
生じず、またメモリアレイの記憶容量が小さくなった場
合の安定性の低下も、寄生的に各電圧ノードに生じる安
定化容量が元々大きいため、ほとんど生じず、問題は生
じない。
【0062】なお、この図2に示す電源回路PCの構成
において、周辺回路へは、周辺電源電圧VCCPが周辺
回路電源線6を介して外部電源電圧VEXが伝達されて
いる。しかしながら、アレイ電圧発生回路3と同様の構
成の内部電圧発生回路(アクティブユニットを含む)を
用いて周辺電源電圧VCCPを供給してもよい。
【0063】図3は、図2に示す基準電圧発生回路1の
構成を概略的に示す図である。図3において、基準電圧
発生回路1は、たとえば3.3Vの外部電源電圧VEX
を受け、定電流を発生し、この定電流によりバイアス電
圧BIASLとICONSTとを発生し、かつ外部電源
電圧VEXをフィルタ処理して外部電源電圧VEXレベ
ルの電源電圧VIIを生成する電流源1aと、電流源1
aからのバイアス電圧ICONSTと一定電源電圧VI
Iとに従って基準電圧VrefS0を生成するVref
発生回路1bと、外部電源電圧VEXを一方動作電源電
圧として動作し、Vref発生回路1bからのハイイン
ピーダンスの基準電圧VrefS0をバッファ処理して
たとえば2.0Vの基準電圧VrefSを生成するバッ
ファ1cを含む。バッファ1cは、比較的大きな電流駆
動能力を有しており、ハイインピーダンスの基準電圧V
refS0に従って、各内部電圧発生回路のゲート容量
を駆動する能力を有する基準電圧VrefSを生成す
る。
【0064】図4は、図3に示す電流源1aの構成の一
例を示す図である。図4において、電流源1aは、外部
電源電圧VEXをフィルタ処理して安定な電源電圧VI
Iを電源線1ab上に生成するローパスフィルタ1aa
と、この電源線1ab上の電源電圧VIIを動作電源電
圧として受け、一定電圧レベルのバイアス電圧ICON
STおよびBIASLを生成する定電流回路1acを含
む。
【0065】ローパスフィルタ1aは、外部電源ノード
に結合される抵抗素子R1と、電源線1abに結合され
るMOSキャパシタC1を含む。このMOSキャパシタ
C1は、PチャネルMOSトランジスタで構成される。
ローパスフィルタ1aaは、抵抗素子R1およびMOS
キャパシタC1により、外部電源電圧VEXをフィルタ
処理し、その高周波ノイズ成分を除去して安定な電源電
圧VIIを生成する。
【0066】定電流回路1acは、ノードND1と電源
線1abの間に接続されかつそのゲートがノードND1
に接続されるPチャネルMOSトランジスタQ1と、ノ
ードND1と接地ノードの間に接続されかつそのゲート
がノードND2に接続されるNチャネルMOSトランジ
スタQ3と、電源線1abに結合される高抵抗の抵抗素
子R2と、抵抗素子R2とノードND2の間に接続さ
れ、そのゲートがノードND1に接続されるPチャネル
MOSトランジスタQ2と、ノードND2と接地ノード
の間に接続されかつそのゲートがノードND2に接続さ
れるNチャネルMOSトランジスタQ4を含む。
【0067】ノードND1から電流制限用のバイアス電
圧ICONSTが出力され、ノードND2から、バイア
ス電圧BIASLが出力される。
【0068】MOSトランジスタQ2は、そのチャネル
幅とチャネル長の比が、MOSトランジスタQ1のチャ
ネル幅とチャネル長の比の約10倍程度に設定される。
したがって、このMOSトランジスタQ2は、MOSト
ランジスタQ1よりも十分大きな電流駆動能力を有す
る。MOSトランジスタQ3およびQ4は、同じ電流供
給能力を有しており、これらのMOSトランジスタQ3
およびQ4はカレントミラー回路を構成する。
【0069】PチャネルMOSトランジスタQ1および
Q2は、それぞれゲート−ソース間電圧VGSに応じた
電流を流す。MOSトランジスタQ3およびQ4がカレ
ントミラー回路を構成しており、これらのMOSトラン
ジスタQ3およびQ4には、同じ大きさの電流が流れ
る。したがって、このMOSトランジスタQ1およびQ
2において、ゲート−ソース間電圧VGSが異なる。す
なわち、MOSトランジスタQ1のゲート−ソース間電
圧の絶対値VGS1は、MOSトランジスタQ2のゲー
ト−ソース間電圧の絶対値VGS2よりも大きくなる。
このMOSトランジスタQ1およびQ2のソース電圧の
差は、抵抗素子R2により生じる。したがって、抵抗素
子R2を介して流れる電流Iは、次式で表わされる。
【0070】I=(VGS1−VGS2)/R2 抵抗素子R2は高抵抗であり、定電流回路1acを流れ
る電流Iは、小さな電流値を有する。たとえば、0.4
μA程度の値を、この電流Iが有する。したがって、バ
イアス電圧ICONSTおよびBIASLは、微小電流
で駆動されるため、ノイズに対して感度が高くなり、電
源回路内において、その位置は、固定的に定められる。
【0071】図5は、図3に示すVref発生回路1b
およびバッファ1cの構成の一例を示す図である。図5
において、Vref発生回路1bは、電源線1abとノ
ードND3の間に接続されかつそのゲートにバイアス電
圧ICONSTを受けるPチャネルMOSトランジスタ
Q5と、ノードND3と接地ノードの間に接続されかつ
そのゲートがノードND3に接続されるNチャネルMO
SトランジスタQ6を含む。MOSトランジスタQ5
は、図4に示す定電流発生回路のMOSトランジスタQ
1とカレントミラー回路を構成する。したがって、MO
SトランジスタQ1およびQ5が同一サイズの場合に
は、このMOSトランジスタQ5には、電流Iが流れ
る。MOSトランジスタQ6は、抵抗モードで動作し、
このMOSトランジスタQ5から供給される電流Iを電
圧に変換して基準電圧VrefS0を生成する。MOS
トランジスタQ6の抵抗値は極めて高く、またMOSト
ランジスタQ5は、その供給電流は微小電流であり、そ
のチャネル抵抗が高い。したがって、この基準電圧Vr
efS0は、ハイインピーダンスの電圧となる。このハ
イインピーダンスの基準電圧VrefS0をバッファ1
cによりバッファ処理して、各内部電圧発生回路へ供給
される基準電圧VrefSを生成する。
【0072】バッファ1cは、外部電源ノードとノード
ND4の間に接続されかつそのゲートがノードND4に
接続されるPチャネルMOSトランジスタQ7と、外部
電源ノードとノードND5の間に接続されかつそのゲー
トがノードND4に接続されるPチャネルMOSトラン
ジスタQ8と、ノードND4とノードND6の間に接続
されかつそのゲートがノードND3に接続されるNチャ
ネルMOSトランジスタQ9と、ノードND5とノード
ND6の間に接続されかつそのゲートがノードND5に
接続されるNチャネルMOSトランジスタQ10と、ノ
ードND6と接地ノードの間に接続されかつそのゲート
にバイアス電圧BIASLを受けるNチャネルMOSト
ランジスタQ11を含む。このバッファ1cの出力ノー
ド(ノードND5)には、基準電圧安定化用のMOSキ
ャパシタC2が接続される。
【0073】MOSトランジスタQ11は、図4に示す
定電流回路1acのMOSトランジスタQ4とカレント
ミラー回路を構成し、したがって、このMOSトランジ
スタQ11には、電流Iが流れる(MOSトランジスタ
Q4およびQ11のサイズが同じ場合)。MOSトラン
ジスタQ9およびQ10は、基準電圧VrefS0およ
びVrefSを比較する差動段を構成する。MOSトラ
ンジスタQ7およびQ8は、カレントミラー回路を供給
し、これら両者のサイズが同じ場合には同じ大きさの電
流を供給する。MOSトランジスタQ10が、ゲートお
よびドレインが相互接続されており、電流/電圧変換素
子として機能し、MOSトランジスタQ8およびQ10
を流れる電流を電圧に変換して基準電圧VrefSを生
成する。
【0074】バッファ1cにおいて、基準電圧Vref
S0が基準電圧VrefSよりも高くなった場合には、
MOSトランジスタQ9を介して流れる電流がMOSト
ランジスタQ10を介して流れる電流よりも大きくな
り、ノードND5の電圧レベルが上昇する(MOSトラ
ンジスタQ7およびQ8のカレントミラー回路により同
一電流がMOSトランジスタQ9およびQ10に供給さ
れる)。一方、基準電圧VrefSが、基準電圧Vre
fS0よりも高い場合には、MOSトランジスタQ9を
介して流れる電流が、MOSトランジスタQ10を介し
て流れる電流よりも小さくなり、応じてMOSトランジ
スタQ10の流れる電流が減少し、ノードND5からの
基準電圧VrefSの電圧レベルが低下する。したがっ
て、基準電圧VrefSは、基準電圧VrefS0と同
一電圧レベルに維持される。この基準電圧VrefS
は、安定化容量C2により、安定に維持される。
【0075】このバッファ1cを利用することにより、
図2に示す各内部電圧発生回路へ、安定に比較的大きな
電流供給能力を持って基準電圧VrefSを伝達する。
しかしながら、このバッファ1cを用いている場合にお
いても、バッファ1cを介して流れる電流は、約0.8
μA程度である(MOSトランジスタQ11のチャネル
幅とチャネル長の比が、MOSトランジスタQ4のそれ
の約2倍に設定される)。したがって、この基準電圧V
refSも、やはりノイズに敏感な電圧であり、この基
準電圧VrefSを伝達する回路および信号線は、メモ
リアレイの構成にかかわらず、予め固定的に設定する
(メモリアレイの最大容量に応じて設定する)。
【0076】なお、図5において、VrefS発生回路
1bにおいて、電圧VIIに代えて、外部電源電圧VE
Xが与えられてもよい。また、MOSトランジスタQ6
のゲートへ、バイアス電圧BIASLが与えられてもよ
い。
【0077】図6(A)は、図2に示すVBB発生回路
2の構成を概略的に示す図である。図6(A)におい
て、VBB発生回路2は、外部電源電圧VEXを一方動
作電源電圧として受け、基準電圧発生回路1からのバイ
アス電圧BIASLに基づいて、負電圧VBBの電圧レ
ベルを検出する−1.0V検出器2aと、−1.0V検
出器2aからのレベル検出信号ENVBBSに従って選
択的に発振動作を行なう低速発振器2bと、低速発振器
2bからの発振信号に従ってチャージポンプ動作を行な
って負電圧VBBを生成するVbbポンプ2cと、バイ
アス電圧BIASLに基づいて負電圧VBBの電圧レベ
ルを検出する−0.8V検出器2dと、アレイ活性化信
号ACTと−1.0V検出器2aからの検出信号とを受
けるAND回路2eと、AND回路2eからの出力信号
と−0.8V検出器2dのレベル検出信号ENVBBA
とに従って選択的に発振動作を行なう高速発振器2f
と、高速発振器2fからの発振信号に従ってチャージポ
ンプ動作を行なって負電圧VBBを生成するVbbポン
プ2gを含む。このVBB発生回路2においては、外部
電源電圧VEXが、各回路に対して一方動作電源電圧と
して供給される。
【0078】−1.0V検出器2aは、負電圧VBB
が、−1.0Vレベルに到達しているか否かを検出す
る。−0.8V検出器2dは、負電圧VBBが、−0.
8Vレベルに到達したか否かを検出する。アレイ活性化
信号ACTは、ロウアクセスコマンドが与えられ、図1
に示すメモリアレイMA♯0およびMA♯1において行
選択動作を行ない、選択行を選択状態へ駆動する動作が
指示されたときに活性状態へ駆動される。このアレイ活
性化信号ACTが活性状態の間、DRAMマクロにおい
て、行選択に関連する回路(ロウデコーダ、センスアン
プ等)が活性状態を維持する。
【0079】VBB発生回路2からの負電圧VBBは、
前述のごとく、メモリアレイMA♯0およびMA♯1の
基板領域(Pウェル)へ供給される。このPウェルの面
積は広く、接合容量も大きな容量値を有しており、回路
動作時の電位変動が少なく、また消費電流もアレイ電圧
および昇圧電圧に比べて少ない。したがって、VBB発
生回路2の各構成要素のレイアウトサイズは小さくされ
る。
【0080】回路動作時において、基板電流が流れると
きに、この負電圧VBBの電圧レベルが変動することが
考えられる。このため、アレイ活性化信号ACTの活性
化時AND回路2eの出力信号をイネーブルし、負電圧
VBBが−0.8V以上の電圧レベルになったとき高速
発振器2fを発振動作させ、大きな電荷供給能力を有す
るVbbポンプ2gを動作させて、負電圧VBBを所定
電圧の電圧レベルにまで低下させる。スタンバイ状態時
においては、基板電流は生じず、単に基板リーク電流に
より負電圧VBBが消費されるだけである。したがっ
て、小さな電荷供給能力を有するVbbポンプ2cを低
速発振器2bからの発振信号により駆動して、負電圧V
BBを発生する。Vbbポンプの電荷供給能力は、チャ
ージポンプ容量の容量値と発振器の周波数の積に比例す
る。この低速発振器2bおよび高速発振器2fを利用す
ることにより、スタンバイ状態時およびアレイ活性化時
のVBB発生回路の電荷供給能力を変更する。検出器2
aおよび2bの検出電圧レベルが異なるのは、Vbbポ
ンプ2g動作時アンダーシュートにより基板バイアスが
不必要に深くなるのを防止するためである。
【0081】図6(B)は、図6(A)に示す−1.0
V検出器2aおよび−0.8V検出器2dの構成の一例
を示す図である。これらのレベル検出器2aおよび2d
は、同じ構成を有し、検出レベルが異なるだけであり、
図6(B)においては、1つのレベル検出器の構成を示
す。
【0082】図6(B)において、レベル検出器は、外
部電源ノードとノードND6の間に接続されかつそのゲ
ートがノードND6に接続されるPチャネルMOSトラ
ンジスタQ12と、ノードND6にドレインが結合され
るNチャネルMOSトランジスタQ14と、MOSトラ
ンジスタQ14と負電圧VBBの供給ノードとの間に接
続されるトリミング可能なレベル検出素子TRと、外部
電源ノードとノードND7の間に接続されかつそのゲー
トがノードND6に接続されるPチャネルMOSトラン
ジスタQ13と、ノードND7と接地ノードの間に接続
されかつそのゲートにバイアス電圧BIASLを受ける
NチャネルMOSトランジスタQ15を含む。トリマブ
ルレベル検出素子TRは、ゲートが接地され抵抗モード
で動作するNチャネルMOSトランジスタQaと、しき
い値電圧がトリマブルなNチャネルMOSトランジスタ
を含む。このトリマブルMOSトランジスタのしきい値
電圧を変更することにより、レベル検出器の検出レベル
を調整することができる。なお、このトリマブルMOS
トランジスタは、ダイオード接続されたNチャネルMO
Sトランジスタであり、その個数が変更されてもよい
(導通時、そのしきい値電圧Vthの電圧降下を生じさ
せる)。
【0083】レベル検出器は、さらに、外部電源ノード
とノーND8との間に接続されかつそのゲートがノード
ND8に接続されるPチャネルMOSトランジスタQ1
6と、ノードND8と接地ノードの間に接続されかつそ
のゲートにバイアス電圧BIASLを受けるNチャネル
MOSトランジスタQ18と、外部電源ノードとノード
ND9との間に接続されかつそのゲートがノードND8
に接続されるPチャネルMOSトランジスタQ13と、
ノードND9と接地ノードの間に接続されかつそのゲー
トがノードND7に接続されるNチャネルMOSトラン
ジスタQ19と、外部電源電圧VEXを一方動作電源電
圧として受けて動作し、ノードND9の電圧をCMOS
レベルの信号に変換する2段のカスケード接続されるC
MOSインバータ回路IV1およびIV2を含む。
【0084】バイアス電圧BIASLをMOSトランジ
スタQ14、Q15、およびQ18のゲートへ与えるこ
とにより、これらのMOSトランジスタQ14、Q15
およびQ18を定電流源として動作させ、それぞれの電
流i1、i2およびi3の電流値をたとえば数μA程度
に制限する。このレベル検出器の応答特性は、電流値i
1−i4により決定される。次に、この図6(B)に示
すレベル検出器の動作について簡単に説明する。
【0085】MOSトランジスタQ12およびQ13
が、カレントミラー回路を構成し、またMOSトランジ
スタQ16およびQ17が、カレントミラー回路を構成
する。トリマブルレベル検出素子TRにおいては、MO
SトランジスタQaが、そのゲートが接地ノードに接続
され、MOSトランジスタQaと負電圧供給ノードとの
間に、しきい値電圧がトリマブルなまたはダイオード接
続されたその段数がプログラム可能なMOSトランジス
タが接続される。MOSトランジスタQaは、ソース電
位がしきい値電圧以下となると導通する。MOSトラン
ジスタQaのソース電圧は、負電圧VBBと、プログラ
マブル素子(しきい値電圧トリマブルMOSトランジス
タ)とにより決定される(VBB+VTH(このVTH
はプログラマブル素子のしきい値電圧の合計))。
【0086】負電圧VBBが所定電圧レベル以上のとき
には、MOSトランジスタQaはオフ状態にあり、電流
i1は流れず、ノードND7はMOSトランジスタQ1
5により、接地電圧レベルに保持される。MOSトラン
ジスタQ18においては、バイアス電圧BIASLによ
り決定される一定のi3が流れる。ノードND7が接地
電圧レベルのときには、MOSトランジスタQ19がオ
フ状態であり、ノードND9がHレベルとなり、インバ
ータ回路IV1およびIV2からのポンプイネーブル信
号ENVBB(ENBVVA、ENVBBS)が、活性
状態のHレベルとなる。
【0087】一方、負電圧VBBが、所定電圧レベル以
下のときには、トリマブルレベル検出素子TRにおい
て、MOSトランジスタQaがオン状態となり、MOS
トランジスタQ12およびQ14を介して電流が流れ、
ノードND7の電圧レベルが上昇する。ノードND7の
電圧レベルが、バイアス電圧BIASLよりも高くなる
と、電流i4によりノードND9の電圧レベルが低下
し、ノードND9の電圧降下がインバータ回路IV1お
よびIV2により増幅され、ポンプイネーブル信号EN
VBBが、接地電圧レベルのLレベルとなり、ポンプ動
作が停止される。これにより、負電圧VBBは、一定の
電圧レベル(−1.0v)のレベルに保持される。
【0088】図6(B)に示すように、レベル検出器に
おいては、電流値i1−i4は数μA程度の値であり、
スタンバイ電流の仕様値(たとえば200μA)を満た
す。このレベル検出器の応答特性は、電流値i1−i4
を小さくすることにより遅くなるものの、基板領域の大
きな寄生容量により、急激な負電圧VBBの変化は生じ
ず、十分に安定に負電圧VBBを供給することができ
る。
【0089】図6(A)に示す発振器2bおよび2f
は、リングオシレータで構成され、またVbbポンプ2
cおよび2gは、キャパシタを用いたチャージポンプ回
路で構成される。
【0090】図7は、図2に示すアレイ電圧発生回路3
の構成を概略的に示す図である。図7において、アレイ
電圧発生回路3は、アレイ活性化信号ACTの活性化時
動作し、外部電源電圧VEXを降圧してアレイ電圧VC
CSを生成するアクティブ降圧回路3aと、常時動作
し、外部電源電圧を降圧してアレイ電圧VCCSを生成
するスタンバイ降圧回路3bを含む。
【0091】アクティブ降圧回路3aは、それぞれが同
じ電流供給能力を有する4つのアクティブユニットAU
V0−AUV3を含む。これらのアクティブユニットA
UV0−AUV3は、同一構成およびレイアウトを有す
る。アクティブユニットAUV0−AUV3の各々は、
基準電圧VrefSとアレイ電圧VCCSとを比較する
ための比較器3aaと、アレイ活性化信号ACTの活性
化時導通し、比較回路3aaを活性化する電流源トラン
ジスタ3abと、比較回路3aaの出力信号に従って外
部電源ノードからアレイ電源線に電流を供給するPチャ
ネルMOSトランジスタで構成される電流ドライブトラ
ンジスタ3acを含む。アクティブ降圧回路3aにおい
ては、メモリ記憶容量が最大容量(32Mビット)のと
きに必要とされる電流供給能力の1/4の電流供給能力
を、アクティブユニットAUV0−AUV3がそれぞれ
有する。
【0092】スタンバイ降圧回路3bは、基準電圧Vr
efSとアレイ電源電圧VCCSとを比較するための比
較回路3baと、バイアス電圧BIASLをゲートに受
けて比較回路3baの動作電流を規定する電流源トラン
ジスタ3bbと、比較回路3baの出力信号に従って外
部電源ノードからアレイ電源線へ電流を供給する電流ド
ライブトランジスタ3bcを含む。スタンバイ降圧回路
3bは常時動作しており、スタンバイ電流の仕様値を満
たすために、バイアス電圧BIASLにより比較回路3
bの動作電流が制限される。また電流ドライブトランジ
スタ3bcも、電流駆動能力は小さくされる。スタンバ
イ降圧回路3bは、消費電流は小さく、また各構成要素
のMOSトランジスタのサイズも小さくレイアウト面積
は小さいため、メモリ最大記憶容量時のリーク電流を補
償する能力を有する。
【0093】アレイ活性化時においては、選択されるワ
ード線の数等に応じて消費される電流量が大きく異なる
ため、アクティブ降圧回路3aをアクティブユニットA
UV0−AUV3で構成し、必要な消費電流に応じて、
このアクティブユニットの数を調整する。
【0094】図8は、図2に示す中間電圧発生回路5の
構成を概略的に示す図である。図8において、中間電圧
発生回路5は、アレイ電圧VCCSと外部電源電圧VE
Xとを受けてVCCS/2の電圧レベルのビット線プリ
チャージ電圧VBLを生成するVBL発生回路5aと、
アレイ電圧VCCSと外部電源電圧VEXとを受けて、
VCCS/2の電圧レベルのセルプレート電圧VCPを
生成するVCP発生回路5bを含む。
【0095】これらのVBL発生回路5aおよびVCP
発生回路5bは、アレイ電圧VCCSに従って中間電圧
を生成し、この中間電圧に従ってソースフォロアモード
で動作するMOSトランジスタにより外部電源ノードか
ら出力ノードへ電流を供給して、必要な電圧レベル(中
間電圧レベル)の中間電圧VBLおよびVCPを生成す
る。
【0096】前述のごとく、ビット線プリチャージ電圧
およびセルプレート電圧は、その消費電流は小さい。た
とえばセルプレート電圧VCPは、単にメモリセルキャ
パシタのセルプレートへ供給されるだけであり、リーク
電流を補償することが要求されるだけである。また、V
BL発生回路5aにおいても、スタンバイ状態時におい
ては、ビット線のリーク電流を補償することが要求さ
れ、またアクティブサイクルからスタンバイサイクル移
行時においては、センスアンプ回路により充放電された
ビット線の短絡が行なわれ、ビット線の中間電圧レベル
への移行が行なわれており、したがって、その際におい
ても、ビット線プリチャージ電圧VBLの消費は小さ
い。したがって、これらはレイアウトのサイズも小さ
く、最大消費電流に合せて設計しても面積増加はほとん
ど生じない。また、メモリアレイの記憶容量が小さくな
った場合においても、これらの電圧VBLおよびVCP
には、ビット線プリチャージ/イコライズトランジスタ
のゲート容量およびメモリキャパシタのセルプレート電
極による大きな寄生容量が生じ、大きな安定化容量が本
来的に存在するため、このアレイサイズが記憶容量低下
により小さくなっても、これらの電圧VBLおよびVC
Pの安定性の低下の程度も極めて小さい。したがって中
間電圧発生回路5は、最大消費電流の規格に合せて設計
する。
【0097】図9(A)は、図2に示すVPP発生回路
4の構成を概略的に示す図である。図9(A)におい
て、VPP発生回路4は、基準電圧VrefSとバイア
ス電圧BIASLと外部電源電圧VEXとを受け、昇圧
電圧VPPのレベルを検出するノーマルレベル検出器4
aと、ノーマルレベル検出器4aの出力信号OSCFe
nに従って選択的に発振動作を行なう高速発振器4b
と、高速発振器4bの出力信号を4分周する4分周器4
cと、4分周器4cの出力信号PCLK0−PCLK3
に従ってチャージポンプ動作を行なって昇圧電圧VPP
を生成するVppポンプ回路4dを含む。
【0098】このVppポンプ回路4dは、4分周器4
cの出力信号PCLK0−PCLK3それぞれに対応し
て設けられるVppポンプを含む。分周信号PCLK0
−PCLK3それぞれに対応して4つのVppポンプが
設けられる。すなわち、Vppポンプ回路4dは、16
個のVppポンプを含み、これらのVppポンプがアク
ティブユニットAUP00−AUP30としてレイアウ
トされる。アクティブユニットAUP00−AUP30
の各々は、DRAMマクロにおいて要求される最大電流
駆動能力の1/16の電流駆動能力を有する。
【0099】VPP発生回路4は、さらに、基準電圧V
refSとバイアス電圧BIASLと外部電源電圧VE
Xとを受けて昇圧電圧VPPのレベルを検出するスタン
バイレベル検出器4eと、スタンバイレベル検出器4e
の出力信号OSCSenに従って低速で発振動作を行な
う低速発振器4fと、低速発振器4fの出力信号PCL
KSに従ってチャージポンプ動作を行なって昇圧電圧V
PPを生成するVppポンプ4gを含む。
【0100】これらのスタンバイレベル検出器4e、低
速発振器4fおよびVppポンプ4gは、外部電源電圧
VEXを一方動作電源電圧として受ける。スタンバイレ
ベル検出器4e、低速発振器4fおよびVppポンプ4
gは、スタンバイ状態時における昇圧電圧VPPのリー
ク電流による低下を補償することが要求されるだけであ
り、その電流供給能力は小さくされる。したがって、こ
れらの回路もDRAMの最大要求電流に合せてレイアウ
トされる。
【0101】図9(B)は、図9(A)に示すVppポ
ンプの構成の一例を示す図である。図9(B)におい
て、Vppポンプ(アクティブユニットAUP)は、4
分周器からの分周信号PCLKを受けるインバータ回路
G1と、インバータ回路G1の出力信号を所定時間遅延
する遅延バッファ回路G2と、遅延バッファ回路G2の
出力信号を所定時間遅延する遅延バッファ回路G3と、
インバータ回路G1の出力信号と遅延バッファ回路G3
の出力信号とを受けるNAND回路G4と、NAND回
路G4の出力信号を受けてプリチャージ信号PRGを生
成するインバータ回路G5と、プリチャージ信号PRG
に従ってチャージポンプ動作を行なうキャパシタC5
と、インバータ回路G1および遅延バッファ回路G3の
出力信号を受けるNOR回路G6と、NOR回路G6の
出力信号を受けるインバータ回路G7と、インバータ回
路G7の出力信号を受けてゲート信号GTEを生成する
インバータ回路G8と、インバータ回路G8からのゲー
ト信号GTEに従ってチャージポンプ動作を行なうキャ
パシタC6と、遅延バッファ回路G2の出力信号を受け
るインバータ回路G9と、インバータ回路G9の出力信
号を受けるインバータ回路G10と、インバータ回路G
10の出力信号を受けてポンプ信号PUPを生成するイ
ンバータ回路G11と、ポンプ信号PUPに従ってチャ
ージポンプ動作を行なうキャパシタC7を含む。Vpp
ポンプは、外部電源電圧VEXを一方動作電源電圧とし
て利用しており、したがってプリチャージ信号PRG、
ゲート信号GTEおよびポンプ信号PUPの振幅は、外
部電源電圧VEXに等しい。
【0102】Vppポンプ(アクティブユニットAU
P)はさらに、外部電源ノードとノードNDAの間に接
続されるダイオード接続されたNチャネルMOSトラン
ジスタQ20と、外部電源ノードとノードNDCの間に
接続されかつそのゲートがノードNDAに接続されるN
チャネルMOSトランジスタQ21と、ノードNDBと
外部電源ノードの間に接続されかつそのゲートがノード
NDAに接続されるNチャネルMOSトランジスタQ2
2と、外部電源ノードとノードNDAの間に接続され、
ノードNDAの最大電圧レベルを外部電源電圧VEX+
2Vthレベルにクランプするダイオード接続されたM
OSトランジスタQ23およびQ24と、ノードNDB
上の信号電圧に従って導通し、ノードNDCから出力ノ
ードへ電荷を供給して昇圧電圧VPPを生成するNチャ
ネルMOSトランジスタQ25を含む。ノードNDA
は、キャパシタC5に接続され、ノードNDBはキャパ
シタC6に接続され、ノードNDCはキャパシタC7に
接続される。
【0103】次に、図9(B)に示すVppポンプの動
作を図10に示す信号波形図を参照して説明する。遅延
バッファ回路G2およびG3により、プリチャージ信号
PRGおよびゲート信号GTEおよびポンプ信号PUP
は、互いに位相がずれて変化する。すなわち、分周信号
PCLKがHレベルに立上がると、インバータ回路G1
の出力信号がLレベルとなり、応じてプリチャージ信号
PRGは、Lレベルに低下する。プリチャージ信号PR
Gは、遅延バッファ回路G3およびインバータ回路G1
の出力信号がともにHレベルとなると、Hレベルに復帰
する。遅延バッファ回路G2およびG3のそれぞれの遅
延時間をたとえば3nsに設定する。
【0104】ゲート信号GTEは、インバータ回路G1
および遅延バッファ回路G3の出力信号がともにLレベ
ルとなるとHレベルに立上がり、インバータ回路G1の
出力信号がHレベルとなると、ゲート信号GTEがLレ
ベルに立下がる。したがって、このゲート信号GTE
は、分周信号PCLKの立上がりに対し遅延バッファ回
路G2およびG3の遅延をもってHレベルに立上がる。
ここで、インバータ回路G1の遅延時間は無視してい
る。
【0105】ポンプ信号PUPは、遅延バッファ回路G
2の出力信号に応じて変化する。したがって、プリチャ
ージ信号PRGがLレベルとなり、プリチャージ動作が
完了した後ポンプ信号PUPが活性化され、ノードND
Cの電圧レベルが上昇する。この後、ゲート信号GTE
がHレベルに立上がり、MOSトランジスタQ25を導
通させ、出力ノードへ電荷を供給する。
【0106】ノードNDAは、プリチャージ信号PRG
がHレベルのときには、MOSトランジスタQ23およ
びQ24により、VEX+2・Vthの電圧レベルに保
持される。ただし、MOSトランジスタQ20−Q25
のしきい値電圧はすべて等しく、Vthとする。このノ
ードNDAが、VEX+2・Vthの電圧レベルのとき
には、MOSトランジスタQ21およびQ22が導通
し、ノードNDCおよびNDBが外部電源電圧VEXレ
ベルにプリチャージされる。
【0107】プリチャージ信号PRGがLレベルに立下
がると、ノードNDAの電圧レベルがプリチャージ電圧
レベルから低下し、次いでMOSトランジスタQ20に
より、VEX−Vthの電圧レベルにクランプされる。
この状態においては、MOSトランジスタQ21および
Q22がオフ状態となり、ノードNDCおよびNDBの
プリチャージ動作が完了する。次いでポンプ信号PUP
がHレベルに立上がると、ノードNDCが外部電源電圧
VEXの電圧レベルから、さらに2・VEXの電圧レベ
ルに上昇する。このときノードNDBはまだ外部電源電
圧VEXのレベルであり、MOSトランジスタQ25は
オフ状態にある。
【0108】次いでゲート信号GTEがHレベルに立上
がり、ノードNDBが2・VEXの電圧レベルに上昇
し、MOSトランジスタQ25が導通し、ノードNDC
から出力ノードへ電荷が供給される。ノードNDCの電
圧レベルが昇圧電圧VPPの電圧レベルに応じて低下す
る。
【0109】ゲート信号GTEがLレベルに立下がる
と、ノードNDBの電圧レベルが、外部電源電圧VEX
のレベルに低下する。応じて、MOSトランジスタQ2
5がオフ状態となり、電荷供給動作が停止する。次いで
ポンプ信号PUPがLレベルに立下がり、ノードNDC
が、その電圧レベルが外部電源電圧VEXのレベルだけ
低下する。このときノードNDAは、VEX−Vthの
電圧レベルであり、プリチャージ動作は行なわれない。
【0110】次いでプリチャージ信号PRGがHレベル
に立上がり、再びノードNDAが電圧VEX+2・Vt
hのレベルに上昇し、ノードNDBおよびNDCをそれ
ぞれ外部電源電圧VEXのレベルにプリチャージする。
【0111】プリチャージ信号PRG、ゲート信号GT
Eおよびポンプ信号PUPをそれぞれ位相をずらせて活
性化することにより、ノードNDBおよび/またはND
Cから外部電源ノードVEXへ電荷が流出するのを防止
し、効率的なチャージポンプ動作を実行する。
【0112】プリチャージ信号PRG、ゲート信号GT
Eおよびポンプ信号PUPの位相をずらせるために遅延
バッファによる遅延時間を確保する必要があり、Vpp
ポンプは高速動作させることができない。
【0113】また、キャパシタC5−C7の充放電にも
ある時間が必要とされる。したがってVppポンプを高
速のクロック信号に従ってチャージポンプ動作をさせる
と、かえって貫通電流(電荷流出)により、ポンプ効率
が低下する。そこで、4分周器4cを用いて、分周信号
PCLK0−PCLK3を生成し、比較的低速の分周信
号PCLKに従ってチャージポンプ動作を互いに位相を
90度ずらせて実行することにより、効率的なチャージ
ポンプ動作を実現する。
【0114】図11は、図9(A)に示すレベル検出器
4aおよび4eの構成の一例を示す図である。図11に
おいて、レベル検出器4aおよび4eの各々は、昇圧電
圧VPPを分圧して分圧電圧VPDIVを生成する分圧
回路を構成するインピーダンス素子Z1およびZ2と、
外部電源ノードとノードIDの間に接続され、かつその
ゲートがノードND10に接続されるPチャネルMOS
トランジスタQ30と、外部電源ノードとノードND1
1の間に接続されかつそのゲートがノードND10に接
続されるPチャネルMOSトランジスタQ31と、ノー
ドND10とノードND12の間に接続されかつそのゲ
ートに分圧電圧VPDIVを受けるNチャネルMOSト
ランジスタQ32と、ノードND11とノードND12
の間に接続されかつそのゲートに基準電圧VrefSを
受けるNチャネルMOSトランジスタQ33と、ノード
ND12と接地ノードの間に接続されかつそのゲートに
外部電源電圧VEXを受けるNチャネルMOSトランジ
スタQ34を含む。
【0115】アレイ電圧VCCSは、たとえば2.0V
であり、応じて基準電圧VrefSも2.0Vである。
昇圧電圧VPPが、たとえば4.0Vである。したがっ
て、これらのインピーダンス素子Z1およびZ2は、昇
圧電圧VPPを分圧比2で分圧し、VPP/2のレベル
の分圧電圧VPDIVを生成する。
【0116】MOSトランジスタQ34は電流源トラン
ジスタであり、外部電源電圧VEXをゲートに受けるこ
とにより大きな動作電流を流し、基準電圧VrefSと
分圧電圧VPDIVの比較動作を高速で行なう。
【0117】レベル検出器4aおよび4eの各々は、さ
らに、外部電源ノードとノードND13の間に接続さ
れ、かつそのゲートがノードND11に接続されるPチ
ャネルMOSトランジスタQ35と、ノードND13と
ノードND14の間に接続されかつそのゲートがノード
ND11に接続されるNチャネルMOSトランジスタQ
36と、ノードND14と接地ノードの間に接続されか
つそのゲートがノードND14に接続されるNチャネル
MOSトランジスタQ37と、ノードND13上の信号
を反転してレベル検出信号OUTを生成するインバータ
回路G15を含む。
【0118】MOSトランジスタQ37は、その電流駆
動能力が小さくされており、MOSトランジスタQ35
およびQ36の動作電流を低減する。
【0119】図11に示すレベル検出器4aおよび4e
の構成においては、分圧電圧VPDIVが基準電圧Vr
efSよりも高いときには、ノードND11の電圧レベ
ルがハイレベルとなり、ノードND13からローレベル
の信号が出力される。このノードND13のローレベル
の信号が、インバータ回路G15により増幅されかつ反
転されて、Hレベル(CMOSレベル)のレベル検出信
号OUTが生成される。
【0120】分圧電圧VPDIVが基準電圧VrefS
よりも低い場合には、ノードND11が電圧が低下し、
ノードND13の電圧レベルが上昇する。応じて、イン
バータ回路G15からのレベル検出信号OUTがLレベ
ルとなる。
【0121】この差動増幅器を用いて昇圧電圧の電圧レ
ベルを検出するのは以下の理由による。
【0122】昇圧電圧VPPは、選択ワード線上に伝達
する必要がある。その昇圧電圧VPPが低下した場合、
選択ワード線を高速で選択状態へ駆動することができ
ず、またデコード回路によるデコード動作に誤動作が生
じる可能性がある。したがって、このような昇圧電圧V
PPの低下を高速で補償するために、図11に示すよう
なレベル検出器を用いて、昇圧電圧VPPの電圧レベル
低下を検出する。通常、昇圧電圧VPPに対して設けら
れるデカップル容量は、32Mビットに対し、たとえば
8nF程度である。一方、昇圧電圧VPPの消費電流
は、たとえば166MHzのクロック信号に同期して動
作する場合、約20mAと大きいため、この昇圧電圧V
PPが低下した場合、すぐにこのレベル低下を検出して
VPPポンプ回路を駆動する必要がある。一方、負電圧
VBBは、メモリアレイ下に設けられた基板領域となる
Pウェルのバイアス電圧を一定値に保持することが要求
されるだけであり、消費電流はたとえば数10μA以下
と極めて小さい。したがって、負電圧VBBは、短時間
で変化しないため、レベル検出器の応答特性は昇圧電圧
VPPのレベル検出器の応答特性に比べて遅くされてい
る。
【0123】図3から図11において構成を説明した電
源回路において、アクティブ降圧回路およびVppポン
プをアクティブユニットとしてセル化する。また、これ
らのアクティブユニットの動作を制御する制御回路も、
それぞれセル化してレイアウトを完成する。このアクテ
ィブユニットを必要数配置することにより、効率的な電
源回路の再設計を行なう。
【0124】図12は、この発明の実施の形態1に従う
DRAMの全体の構成を概略的に示す図である。図12
において、DRAMマクロは、それぞれ最大16Mビッ
トの記憶容量を有するメモリアレイMA♯0およびMA
♯1と、メモリアレイMA♯0および♯1にそれぞれ対
応しかつ整列して配置される電源制御回路10aおよび
10bと、電源制御回路10aおよび10bの間に配置
される電源制御回路10cと、メモリアレイMA♯0に
対応して設けられ、電源制御回路10a−10bからの
基準電圧および制御信号に従ってそれぞれ所定の電圧
(VPPおよびVCCS)を発生するアクティブユニッ
ト群11aと、メモリアレイMA♯1に対応してかつ整
列して設けられ、電源制御回路10a−10bからの基
準電圧および制御信号に従って所定の電圧VPPおよび
VCCSを生成するアクティブユニット群11bと、ア
クティブユニット群11aとメモリアレイMA♯0の間
に配置されるデカップル容量12aと、メモリアレイM
A♯1とアクティブユニット群11bの間に配置される
デカップル容量11bを含む。
【0125】電源制御回路10aは、アレイ電圧VCC
Sを発生するために用いられる基準電圧VrefSを生
成する基準電圧発生回路を含む。電源制御回路10b
は、昇圧電圧VPPを発生するために用いられる分周ク
ロック信号PCLKを発生する回路を含む。電源制御回
路10cは、アレイ活性化信号ACTを発生する制御回
路および中間電圧VBLおよびVCPを発生する中間電
圧発生回路、およびスタンバイ降圧回路を含む。この電
源制御回路10cからの制御信号および基準電圧が、信
号線13を介してアクティブユニット群11aおよび1
1bへ与えられる。信号線13は、アクティブユニット
群11aおよび11bの間にビット線方向に延在して配
置され、次いでアクティブユニット群11aおよび11
bに対して行方向に沿って延在して配置される。
【0126】デカップル容量12aおよび12bは、ア
クティブユニット群11aおよび11b内に含まれるア
クティブユニットそれぞれのデカップル容量の容量値が
不足する場合、この不足容量値を補償する。
【0127】アクティブユニット群11aおよび11b
は、それぞれVppポンプを構成するアクティブユニッ
トAUPおよびアクティブ降圧回路を構成するアクティ
ブユニットAUVを含む。これらのアクティブユニット
群11aおよび11b内に含まれるアクティブユニット
AUVおよびAUPの数は、メモリアレイMA♯0およ
びMA♯1の記憶容量または動作条件に応じて適当に定
められる。
【0128】図13は、図12に示す電源制御回路10
a−10cの構成を概略的に示す図である。図13にお
いて、電源制御回路10aは、基準電圧VrefSを発
生する基準電圧発生回路1と、必要な制御回路等を含む
他回路18とを含む。基準電圧発生回路1は、電源制御
回路10cに近い領域に配置される。
【0129】電源制御回路10bには、負電圧VBBを
発生するVBB発生回路2と、VPP発生回路4のう
ち、アクティブユニット化されたVppポンプAUPを
除く構成要素を含むVpp回路20が配置される。この
Vpp回路20からは分周信号PCLK0−PCLK3
が生成される。分周信号の信号線をできるだけ短くする
ため、Vpp回路20は、電源制御回路10cに近い領
域に配置される。電源制御回路10cは、スタンバイ降
圧回路3bと、中間電圧VBLおよびVCPを生成する
中間電圧発生回路5と、アクティブ降圧回路を活性化す
るためのアレイ活性化信号ECTを発生するアレイ化信
号発生回路19を含む。このアレイ活性化信号発生回路
19を、電源制御回路10cに配置することにより、ア
レイ活性化信号ACTの各アクティブユニットに対する
信号配線長を短くし、信号伝搬遅延を低減する。
【0130】これらの電源制御回路10a−10cは、
それぞれセル化される。図14は、この電源制御回路1
0a−10cの他の構成を示す図である。図14におい
ては、電源制御回路10aにおいて、基準電圧発生回路
1に隣接してVDC回路21が設けられる。VDC回路
21は、アレイ電圧発生回路3のアクティブ降圧回路を
除く回路部分であり、図13に示すスタンバイ降圧回路
3b、およびアレイ活性化信号発生回路19を含む。電
源制御回路10bは、図13に示す構成と同様、Vpp
回路20およびVBB発生回路2を含む。電源制御回路
10cにおいては中間電圧発生回路5のみが設けられ
る。この図14に示す配置においても、VDC回路21
を電源制御回路10cに近い領域に配設し、VDC回路
21からのアレイ活性化信号ACTの信号配線を短くす
る。
【0131】基準電圧発生回路1からの基準電圧Vre
fSは、常時一定の電圧レベルであり、ノイズ対策が必
要なだけであり、信号伝搬遅延は特に考慮する必要はな
いため、電源制御回路10aにおいては比較回路18と
VDC回路21との間に配置される。
【0132】図15は、電源制御回路10a−10cか
らアクティブユニット群へ伝達される制御信号および電
圧を示す図である。図15に示すように、アクティブユ
ニット群11aおよび11bへは、基準電圧発生回路1
からの基準電圧VrefSが基準電圧伝達線22を介し
て伝達され、またVDC回路21またはアレイ活性化信
号発生回路19からのアレイ活性化信号ACTが信号線
23を介してアクティブユニット群11aおよび11b
へ与えられる。さらに、Vpp回路20からの分周信号
PCLK0−PCLK3が信号線24を介してアクティ
ブユニット群11aおよび11bへ与えられる。アレイ
活性化信号ACTおよび分周信号PCLK0−PCLK
3の信号伝搬遅延をできるだけ小さくする必要があり、
図13および図14に示すように、これらの信号を発生
する回路をできるだけメモリアレイMA♯0−MA♯1
の間の領域に近い部分に配設し、信号線群13に含まれ
る信号線23および24の配線長を短くする。
【0133】各電源制御回路10a−10cをそれぞれ
セル化することにより、レイアウトの容易化に加えて、
さらに以下の利点が得られる。
【0134】今、図16(A)に示すように、電源制御
回路♯Aおよび♯Bの間に、高速動作するアクティブ回
路AKが配置されている構成を考える。電源制御回路♯
Aおよび♯Bの間には、アクティブ回路AKを超えて、
ハイインピーダンス線HZLaおよびHZLbが配設さ
れる。このハイインピーダンス線HZLaおよびHZL
bは、たとえば基準電圧VrefSとバイアス電圧BI
ASLを伝達する信号線である。ハイインピーダンス線
HZLaおよびHZLbは、ノイズの影響を受けやすい
ため、ノイズ対策を施す必要がある。これらのノイズ対
策を考慮して、電源制御回路♯Aおよび♯Bのレイアウ
トが決定され、またアクティブ回路AKにおいても、ハ
イインピーダンス線に対するノイズの影響を抑制するよ
うに回路構成要素が配置される。
【0135】たとえばアレイ構成が異なり、図16
(B)に示すように、アクティブ回路AKaおよびAK
bがこれらの電源制御回路♯Aおよび♯Bの間に配置さ
れた状態を考える。たとえば、メモリアレイの記憶容量
が増大し、アクティブ降圧回路の数を増加させる構成に
対応する。この場合、電源制御回路♯Aおよび♯Bの間
の距離が長くなり、応じてハイインピーダンス線HZL
aおよびHZLbの配線長も長くなる。したがって、よ
りノイズの影響をこれらのハイインピーダンス線HZL
aおよびHZLbが受けやすくなり、電源制御回路♯A
および♯Bの回路動作の安定性が損なわれる。この回路
動作の不安定性を取除くため、再度電源制御回路♯Aお
よび♯Bに対しノイズ対策を施すことが必要となり、再
設計の手間がかかる。
【0136】また、図17(A)に示すように、電源制
御回路♯Cおよび♯Dの間のハイインピーダンス線HZ
Lcと重ならないようにアクティブ回路AKcおよびA
Kdを配置する場合を考える。この場合、電源制御回路
♯Cおよび♯Dにおいてハイインピーダンス線HZLc
に対するノイズ対策を施す。アクティブ回路AKcおよ
びAKdは、高速動作していても、ハイインピーダンス
線HZLcと重なり合わないため、その影響は十分抑制
される。
【0137】しかしながら、図17(B)に示すよう
に、たとえばアレイ構成の変更により、アクティブ回路
AKcおよびAKdの規模が大きくなり、ハイインピー
ダンス線HZLcとアクティブ回路AKcおよびAKd
が重なり合う状態となった場合、新たにハイインピーダ
ンス線HZLcに対するノイズ対策を施す必要がある。
また、アクティブ回路AKcおよびAKdのサイズが大
きく変更されたため、応じて電源制御回路♯Cおよび♯
Dとこれらのアクティブ回路AKcおよびAKdの信号
配線接続も異なるため、電源制御回路♯Cおよび♯Dも
レイアウトを変更する必要がある。
【0138】しかしながら、本実施の形態1のように、
電源制御回路10a−10dをそれぞれセル化しておく
ことにより、またアクティブユニット群と電源制御回路
と電源制御回路間の配線が重なり合わないように配設す
ることにより、ノイズの影響を抑制することができ、ま
た、電源制御回路間および内の相互位置の変更が生じな
いため、回路動作の安定性が保証される。
【0139】また、図18に示すように、電源制御回路
10aと電源制御回路10bとの間には、バイアス電圧
BIASLおよび基準電圧VrefSを伝達する信号線
が電源制御回路10cを介して配設される。電源制御回
路10aからの基準電圧VrefSが、アクティブユニ
ットへ与えられ、電源制御回路10bからの分周信号P
CLK0−PCLK3がアクティブユニットへ与えられ
る。したがって、これらのバイアス電圧BIASLおよ
びVrefSに対するノイズ対策を十分に施して、電源
制御回路10a−10cをセル化する。電源制御回路1
0a−10cは、アレイ構造などの変更が生じても変更
を受けない回路部分である。したがって常にこれらの電
源制御回路10a−10cそれぞれにおいてレイアウト
を変更する必要がなくセル化された電源制御回路を、ア
レイ構成が変更されても利用することにより、これらの
電源制御回路10a−10cのノイズに対する安定性な
どが損なわれることがなく、再設計および再配置が容易
となる。
【0140】また、電源回路においてレイアウト時にノ
イズなどを考慮に最も注意が必要とされる電源制御回路
部分は、セル化された回路を利用するだけでよく、設計
工程が大幅に簡略化される。
【0141】図19は、図12に示すアクティブユニッ
ト群11aのレイアウトを概略的に示す図である。図1
9において、アクティブユニット群11aは8個のVp
pポンプを含む。これらのVppポンプは、すべてアク
ティブユニットAUPとしてセル化されている。ワード
線方向(図の水平方向)に整列して配置されるVppポ
ンプは、それぞれ異なる分周信号PCLK0−PCLK
3に従ってチャージポンプ動作を行なう。Vppポンプ
のアクティブユニットAUPにおいては、基準電圧Vr
efSおよびアレイ活性化信号ACTおよび分周クロッ
ク信号PCLK0−PCLK3を伝達する信号線群13
aおよび13bがそれぞれ行方向に整列するVppポン
プに対し与えられ、各アクティブユニットAUP内にお
いて、同一の配線レイアウトをもってこれらの信号線群
13aおよび13bが配設される。信号線群13aおよ
び13bは、列方向に沿って第2の電源制御回路10c
の下の領域に配設される制御信号線群13に結合され
る。
【0142】アクティブユニット群11aはさらに、ア
クティブ降圧回路VDCS0およびVDCS1をそれぞ
れ構成するアクティブユニットAUVと、デカップル容
量が形成されるセル化された容量ユニットUCを含む。
アクティブ降圧回路VDCS0およびVDCS1を構成
するアクティブユニットAUVに対しても、Vppポン
プのアクティブユニットAUPと同様水平方向に沿って
信号線群13cが配設される。デカップル容量ユニット
UCに対しても同様、信号線群が、他のアクティブユニ
ットAUPおよびAUVと同様に配設される。
【0143】アクティブユニット群11aにおいて、信
号線群13a−13cをすべて行方向に延在して配置さ
せ、アクティブユニットAUPおよびAUVならびにデ
カップル容量ユニットUCすべてにおいて、同一方向に
これらの基準電圧、分周信号およびアレイ活性化信号を
同一レイアウトで敷設することにより、アクティブユニ
ット群11aにおいてさまざまにアクティブユニットA
UPおよびAUVならびに容量ユニットULが配設され
ても容易に信号配線を結合することができる。
【0144】特に、図19に示す構成においては、Vp
pポンプを構成するアクティブユニットAUPが整列し
て配置され、またアクティブ降圧回路VDCS(VDC
S0,VDCS1)を構成するアクティブユニットAU
Vが別の行に隣接して配置されている。しかしながら、
これらのアクティブユニットAUPおよびAUVに関し
ては、、上下または左右において隣接するアクティブユ
ニットが種類の異なるアクティブユニットで構成されて
もよい。必要な信号配線はすべて同一方向で同じ位置か
ら延在しており、このような配列順序が異なっても容易
に配線接続を行なうことができる。
【0145】アクティブユニットAUPにおいて、それ
ぞれVppポンプの生成する昇圧電圧VPPを安定化す
るためのデカップル容量(安定化容量)が配置される。
デカップル容量はまた、アクティブ降圧回路を構成する
アクティブユニットAUVについても同様である。これ
らの各アクティブユニットAUPおよびAUV内にデカ
ップル容量を配置することにより、これらのアクティブ
ユニットAUPおよびAUVのサイズ(縦方向の長さお
よび横方向の長さ)を同じとすることができ、アクティ
ブユニット群11aの再配置時に容易にこれらのセル化
されたアクティブユニットAUPおよびAUVを並べ替
えるだけで、必要な能力を有する内部電圧発生回路を実
現することができる。アクティブユニットAUPおよび
AUV内に形成されるデカップル容量で、この容量値が
不足する場合には、(セル化された)容量ユニットUC
を用いてデカップル容量を配置し、不足した容量値を補
う。このデカップル容量は、また先の図12に示すよう
に、メモリアレイとアクティブユニット群11aとの間
に形成されてもよい。
【0146】アクティブユニットに関して、昇圧電圧V
ppを生成するVppポンプと、アレイ電圧VCCSを
生成するアクティブ降圧回路VDCSを同一サイズに設
定しており、一見するとレイアウトペナルティになるよ
うに見える。しかしながら、発生電圧安定化のためにア
クティブユニットAUPおよびAUV内にデカップル容
量を配置するため、これらのアクティブユニットAUP
およびAUVのサイズが同じとなる。容量ユニットUC
は、アクティブユニットは位置の未使用領域であり、ア
レイ構成に応じて個々にデカップル容量がレイアウトさ
れてもよい。
【0147】図20は、1つのアクティブユニットAU
における、または配線の配置条件を示す図である。アク
ティブユニットAUにおいては、その上下左右に電源制
御回路、または同種のアクティブユニットまたは異種の
アクティブユニットが隣接して配置される。いずれの場
合においても、レイアウト基準に違反しないようにアク
ティブユニットAU内において各信号線および素子が配
置される。ここで、「レイアウト基準値」とは、プロセ
スの観点から確保する必要のある素子および配線の間隔
および幅等を示す。たとえば、間隔に関しては、レイア
ウト基準値の半分の値を確保してアクティブユニットA
U内に素子/信号線を配置する。アクティブユニットA
Uを結合した場合、図20に示すように、アクティブユ
ニットAU内においては、その境界領域からレイアウト
基準値LRの1/2、すなわちLR/2の間隔をおいて
素子または配線が内部に配置されている。したがってア
クティブユニットAUを結合した場合、これらの結合ア
クティブユニットAU間においては、素子または配線の
間隔はLRとなり、レイアウト基準値が満たされる。し
たがって、これらのアクティブユニットAUを並べ替え
る場合においても、プロセス的に不利な最小線幅以下の
線幅で配線または素子が隣接するなどの事態が生じるの
を容易に防止することができる。
【0148】図21(A)は、デカップル容量の構成を
概略的に示す図である。図21(A)においては、アレ
イ電圧VCCSを安定化するためのデカップル容量のレ
イアウトを示す。図21(A)において、アレイ電圧V
CCSを伝達する第1層アルミニウム配線層のアレイ電
源線30aおよび30bが互いに平行に配設され、これ
らのアレイ電源線30aおよび30bの間に、接地電圧
GNDを配設する第1層アルミニウム配線層で構成され
る接地線31が配置される。接地線31と重なり合うよ
うに、フィールド領域32が形成される。フィールド領
域32には、ゲート電極34と自己整合的に不純物領域
(ソース/ドレイン領域)33が形成される。ゲート電
極層34は、たとえば第1層はポリシリコン層で形成さ
れ、コンタクト孔CTを介してアレイ電源線30aおよ
び30bに結合される。不純物領域33は、コンタクト
孔CTを介して接地線31に結合される。図21(A)
に示すMOSキャパシタが必要個数だけ、水平方向に繰
返し配設される。アレイ電源線30aおよび30bがア
クティブユニットに配置される上層の第3層アルミニウ
ム配線層の電源線および接地線に結合される。
【0149】図21(B)は、デカップル容量の電気的
等価回路を示す図である。デカップル容量は、図21
(B)に示すように、NチャネルMOSトランジスタで
構成され、そのゲートがアレイ電圧VCCを受けるよう
に結合され、ソース/ドレイン領域が接地電圧GNDを
受けるように接続される。したがって、この基本的な配
置により、必要な大きさのデカップル容量を、(セル化
された)容量ユニットUC内に配置することができる。
アクティブユニットAUPおよびAUVにおいても、図
21(A)に示すレイアウトと同様のMOSキャパシタ
がデカップル容量として配置される。
【0150】図22は、図12に示すアクティブユニッ
ト群11bのレイアウトを概略的に示す図である。図2
2に示すように、アクティブユニット群11bにおいて
も、電源制御回路10bに隣接して、Vppポンプを構
成するアクティブユニットAUPが整列して配置され、
また別の行にアレイ電圧VCCSを活性化時発生するア
クティブ降圧回路VDCSを構成するアクティブユニッ
トAUVが整列して配置される。アレイ降圧回路を構成
するアクティブ回路AUVの両側に、デカップル容量を
構成する容量ユニットUCが配置される。この図22に
示すアクティブユニット11bのレイアウトは図19に
示すアクティブユニット群11aのアクティブユニット
の配置と同じである。電源制御回路10bから分周信号
PCLK0−PCLK3が信号線群13に伝達され、電
源制御回路10aおよび/または電源制御回路10cか
らのアレイ活性化信号ACTおよび基準電圧VrefS
が、信号線群13を介してアクティブユニットAUPお
よびAUV上に行方向(図の水平方向)にわたって延在
して配設される。したがって、このアクティブユニット
群11bにおいても、アクティブユニットAUPおよび
AUVのレイアウトは図19に示すアクティブユニット
AUPおよびAUVと同じである。信号線群13が、そ
れぞれアクティブユニットの行に対応して行方向に延在
する制御信号群13a、13bおよび13cに分離し、
各アクティブユニット上に配設される。
【0151】したがってアクティブユニット群が1つの
場合および2つ設けられる場合においても、容易にこれ
らのアクティブユニット群のレイアウトを実現すること
ができる。
【0152】また、これらのアクティブユニット群11
aおよび11bにおいて、アクティブユニットAUPお
よびAUVそれぞれにおいて信号線群のレイアウトが行
なわれているのは、以下の理由による。
【0153】すなわち、図23に示すように、行方向に
整列して、種類の異なるアクティブユニットが配置され
る構成も考えられる。図23においては、デカップル容
量を構成する容量ユニットUC、アクティブ降圧回路V
DCSを構成するアクティブユニットAUV、Vppポ
ンプを構成するアクティブユニットAUPおよびデカッ
プル容量を構成する容量ユニットUCが整列して配置さ
れる。この場合、配線群13dを、基準電圧Vref
S、アレイ活性化信号ACTおよび分周信号PCLK0
−PCLK3を含む信号群をすべて伝達するように配置
することにより、このような異種の機能のアクティブユ
ニットが整列して配置される場合においても、必要な信
号伝達線のレイアウトを変更する必要がなく、セルの再
配置だけで容易に再配線が実現される。このため、各ア
クティブユニットおよび容量ユニットにおいては、基準
電圧VrefS、アレイ活性化信号ACTおよび分周信
号PCLK0−PCLK3を伝達する信号線(配線)を
すべてレイアウトしてセル化する。
【0154】図24は、図12に示すデカップル容量1
2aおよび12bとメモリアレイMA♯0およびMA♯
1の構成を概略的に示す図である。デカップル容量12
aおよび12bならびにメモリアレイMA♯0およびM
A♯1は同一構成を有するため、図24においては1つ
のデカップル容量12と1つのメモリアレイMA♯を示
す。メモリアレイMA♯は、たとえば128Kビットの
記憶容量を有する基本アレイ40が行列状に配列され
る。行方向に整列して配置される基本アレイ40の間
に、サブワード線を選択状態へ駆動するためのサブワー
ドドライバ帯42が配置される。ここで、ワード線は、
ロウデコーダからの行選択信号を伝達するメインワード
線と、メインワード線上の信号およびサブデコード信号
に従って対応のメモリセル行を選択状態へ駆動するサブ
ワード線とを有する階層(分割)ワード線構造を備え
る。
【0155】列方向に隣接する基本アレイの間にセンス
アンプ回路が配置される。センスアンプ回路は行方向に
整列して基本アレイの各列に対応して配置され、1つの
センスアンプ帯41を構成する。センスアンプ帯41
と、行方向に整列する基本アレイ40とで1つの行ブロ
ック45が形成される。この1つの行ブロック45は、
1Mビットの記憶容量を備える。メモリアレイMA♯に
おいて、記憶容量に応じて必要な数の行ブロック45が
繰返し配置される。メモリアレイMA♯において、最大
16個の行ブロック45を配置することができる。
【0156】アクティブユニット群とメモリアレイMA
♯の間にデカップル容量12を配置する。このデカップ
ル容量は、先の図21と同様の構成を備える。アクティ
ブユニット群からのアレイ電源電圧VCCSおよび昇圧
電圧VPPは第3層アルミニウム配線層を介してメモリ
アレイ上にわたって延在して配設される。したがってこ
のデカップル容量12の配置領域において、アクティブ
ユニット群からの内部電圧伝達線と、メモリアレイMA
♯上にわたって延在して配置される内部電圧伝達線とを
接続することができ、特別の配線接続領域を設ける必要
がない。
【0157】すなわち、図25に示すように、デカップ
ル容量12の配置領域において、アクティブユニットA
UPまたはAUVからの内部電圧を伝達する伝達線50
を、接続配線51に接続する。この接続配線51に、メ
モリアレイ上にわたって延在して配置される内部電圧伝
達線52a−52d…を接続する。電圧伝達線50、お
よび52a−52dは、第3層アルミニウム配線層で構
成する。接続配線51を、第2層アルミニウム配線で形
成する。デカップル容量は、図21(A)に示すよう
に、第1層アルミニウム配線または第2層アルミニウム
配線で構成される。したがってこの接続配線51は、デ
カップル容量の電極層と同層または上層の配線層であ
り、デカップル容量12の形成領域を効率的に利用し
て、配線内部電圧伝達線の接続を行なって、メモリアレ
イ上にわたって、所定のピッチで内部電圧伝達線52a
−52d…を配置することができる。この接続配線51
をデカップル容量の電極に接続する。
【0158】図26は、DRAMマクロの別の構成を概
略的に示す図である。先の図19および図22を示すア
クティブユニット群を利用する場合、DRAMマクロ
は、32Mビットの記憶容量を有し、メモリアレイMA
♯0およびMA♯1両者を用いる。図26に示す構成に
おいては、IO数(入出力データビット数)が先の図1
2および図19に示す構成に比べて、1/2倍に設定さ
れる。この場合、メモリアレイMA♯0およびMA♯1
の一方のみが利用される。したがって同時に駆動される
センスアンプの数が半減(ページ数が半減)する。これ
に応じて、アクティブユニット群としても、1つのアク
ティブユニット群11のみが利用される。このアクティ
ブユニット群11には、8個のVppポンプを構成する
アクティブユニットAUPと、アクティブアレイ降圧回
路VDCS0およびVDCS1を構成するアクティブユ
ニットAUVが配置される。このアクティブユニットA
UVの両側にデカップル容量を構成する容量ユニットU
Cが配置される。電源制御回路10aおよび10bが列
方向に整列して配置される。電源制御回路10cは、先
の図12に示す構成と同様、電源制御回路10aに行方
向に隣接して配置される。この電源制御回路10aから
の基準電圧VrefSおよびバイアス電圧BIASLが
信号線を介して電源制御回路10bへ与えられる。単に
電源制御回路10bの位置および内部レイアウトが先の
図12以降において示したものと異なるだけであり、容
易にIO数の変更に対応することができる。
【0159】図27は、図26に示す電源制御回路10
bの内部レイアウトを概略的に示す図である。図27に
示すように、電源制御回路10bにおいて、電源制御回
路10aのバイアス電圧BIASLおよび基準電圧Vr
efSがVpp回路20から内部へ伝達されるように、
内部レイアウトが図13および図14に示す内部レイア
ウトと異なる。この場合、単にこの図27に示す電源制
御回路10bにおいては、図13および図14に示す電
源制御回路10bの内部レイアウトを電源制御回路10
cとVpp発生回路20の間の軸(Y軸)を中心として
折返す(鏡映反転する)。したがって内部構成要素の相
対位置関係は何ら変化せず、この回路動作性の安定性は
保証される。
【0160】単に、鏡映反転操作が行なわれるだけであ
り、内部構成要素の再配置を行なう必要がなく、容易に
配置変更を行なうことができる。
【0161】図28は、DRAMマクロの電源回路のさ
らに他の構成を示す図である。図28に示すDRAMマ
クロにおいては、先の図12、図19および図22に示
すDRAMマクロに比べて、IO数が1/2倍に低減さ
れ、かつリフレッシュサイクルが2倍に長くされる。
【0162】したがって、同時に選択されるワード線の
数が半減される。すなわち、ワード線選択時に消費され
る昇圧電圧Vppの消費電流量が半減する。応じて、ア
クティブユニット群11においては、4つのVppポン
プを構成するアクティブユニットAUPが配置される。
ページサイズがまたIO数の半減により半減されるた
め、2つのアクティブ降圧回路VDCS0およびVDC
S1を構成するアクティブユニットAUVが配置され
る。これらのアクティブユニットAUVの両側にデカッ
プル容量を構成する容量ユニットUCが配置される。
【0163】この図28に示す構成において電源制御回
路10bの内部レイアウトは図26に示す電源制御回路
10bと同じである。単にアクティブユニット群11に
おいて、Vppポンプを構成するアクティブユニットA
UPの数が半減される。したがって、このような構成の
変更に対しても、単にアクティブユニットAUPの数を
低減するだけで、容易にアレイ構成の変更に対して、電
源回路の構成を変更することができる。
【0164】図29は、アクティブユニット群に対する
電源線の配置を概略的に示す図である。図29におい
て、パッド帯においてパッドPDが整列して配置され
る。このパッド帯は、外部電源電圧VEXを受ける電源
パッドPDeと接地電圧GNDを受ける接地パッドPD
gを含む。電源パッドPDeは、第3層アルミニウム配
線を介して第2層アルミニウム配線層で形成される外部
電源線60に接続される。この外部電源線60は、電源
制御回路領域上にわたって図の水平方向に延在して配置
される。また、接地パッドPDgは、第3層アルミニウ
ム配線層に形成される接地線61と、電源制御回路領域
上にわたって水平方向に延在して配置される第2層アル
ミニウム配線層で形成される内部接地線61aに接続さ
れる。この内部接地線61aは、アクティブユニット領
域上にわたって図の垂直方向に延在する第3層アルミニ
ウム配線層で形成される接地線62に結合される。
【0165】また外部電源線60は、アクティブユニッ
ト群領域の各アクティブユニット領域上にわたって水平
方向に接地線62と平行に配設される外部電源線60a
に結合される。接地線62と隣接して、垂直方向に、ア
レイ電圧VCCSを伝達する内部電源線63が配設され
る。この内部電源線63は、第3層アルミニウム配線層
で形成される。
【0166】また、アクティブユニット群領域において
各アクティブユニット上にそれぞれが図の垂直方向(列
方向)に延在する第3層アルミニウム配線層で形成さ
れ、負電圧VBBを伝達するための負電圧伝達線65
と、昇圧電圧Vppを伝達するための昇圧電圧伝達線6
4が配設される。これらの負電圧伝達線65および昇圧
電圧伝達線64は、デカップル容量領域において、この
図の水平方向に延在して配置される第2層アルミニウム
配線層で形成される負電圧線65aおよび昇圧電圧線6
6bに結合される。このデカップル容量領域において、
これらの負電圧線65aおよび昇圧電圧線66bがメモ
リアレイ領域上にわたって延在して配置される第3層ア
ルミニウム配線層で形成される負電圧伝達線Vbbおよ
び昇圧電圧伝達線Vppに結合される。
【0167】また、デカップル容量領域においては、接
地線60aおよび内部電源線63が、水平方向に延在し
て配置される第2層アルミニウム配線層に接続され、か
つこの第2層アルミニウム配線層により、メモリアレイ
領域に対するアレイ電源電圧VCCSおよび接地電圧G
NDを伝達する第3層アルミニウム配線層で形成される
内部電源線VCCSおよび接地線GNDに接続される。
【0168】メモリアレイ領域においては、昇圧電圧線
Vpp、負電圧線Vbb、接地線GNDおよびアレイ電
圧線VCCSは、第3層アルミニウム配線層で形成さ
れ、メモリアレイ領域上にわたって列方向に延在して配
置される。メモリアレイ領域の各センスアンプ帯におい
てこのアレイ電圧線VCCSおよび接地線GNDが、行
方向に延在して配置されセンスアンプ帯の各センスアン
プに対する動作電源電圧を供給する。昇圧電圧線Vpp
は、メインワード線ドライバおよびサブワード帯に含ま
れるサブワード線デコーダ/ドライバに昇圧電圧VPP
を伝達するため、各サブワード帯に対応してメモリアレ
イ領域上にわたって延在して配置される。サブワード線
デコーダは、サブデコード信号を生成して複数のサブワ
ード線の1つを指定する。負電圧線Vbbは、各メモリ
アレイ領域のウェル領域(基板領域)に負電圧VBBを
供給する。この負電圧線Vbbのメモリアレイにおける
負電圧供給態様は、この基板領域の構成に応じて適当に
定められる。
【0169】図29に示すように、アクティブユニット
AU(AUV,AUP)および容量ユニットに対して
は、分周信号PCLK0−3、基準電圧VrefSおよ
びアレイ活性化信号ACTを伝達する信号線群13aが
第2層アルミニウム配線層で形成され、列方向に延在し
て配置される。
【0170】同様、垂直方向に沿っては、各アクティブ
ユニットAUにおいて、負電圧VBBを伝達する信号配
線、昇圧電圧VPPを伝達する昇圧配線、接地電圧GN
Dを伝達する接地線、外部電源電圧を伝達する外部電源
線およびアレイ電圧VCCSを伝達する内部電源線を同
一レイアウトで配置する。列方向(図の垂直方向)に整
列して配置されるアクティブユニットにおいては、各電
源線を同一の電源配線の切片で相互接続する。これによ
り、各アクティブユニットAUにおいて、電源線のレイ
アウトをすべて同一とすることができる。
【0171】また、パッド帯に隣接して電源制御回路領
域を配置することにより、これらの外部電源線60およ
び接地線61の配線抵抗を低減する。また、パッド帯に
近接して電源回路を配置することにより、配線抵抗を低
減して、消費電流の大きい混載DRAMに対しても、安
定に所望のレベルの電圧を供給することができる。
【0172】ここで、電源制御回路領域から負電圧VB
Bおよび昇圧電圧VPPが延在しているのは、この電源
制御回路領域においても、スタンバイ用の弱いポンプ能
力のポンプ回路の動作により、負電圧VBBおよび昇圧
電圧VPPが生成されるためである。
【0173】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、内部回路動作時大きな電流が消費される回路を
アクティブユニットとしてセル化して、そのレイアウト
を固定しているため、内部回路構成の変更時においても
セルの並べ替えにより容易に設計変更を行なうことがで
き、内部のアレイ構成に適した電源回路レイアウトを容
易に実現することができる。また、このセル化したアク
ティブユニットを利用しているため、モジュールジェネ
レータを用いたチップ構築を行なう場合に対してもその
まま適用することができる。基本セルのレイアウトが最
適化されていれば、このセルの配置情報を入力するだけ
で、モジュールジェネレータを用いて各アレイ構成に適
した電源回路レイアウトを実現できる。
【0174】また、電源回路の電源制御回路部分は、内
部構成要素の相対的な位置はほとんど変更されないた
め、ノイズマージンの安定性は確実に確保される。
【0175】[実施の形態2]図30は、この発明の実
施の形態2に従う電源回路の要部の構成を概略的に示す
図である。図30においては、VBB発生回路2および
VPP発生回路4の構成を示す。VBB発生回路2は、
電荷供給能力の大きなVbbポンプ2gと高速発振器2
fとの間に、n分周器2hが配置される。他の構成は、
図6(A)に示すVBB発生回路の構成と同じであり、
対応する部分には同一参照番号を付し、詳細説明は省略
する。
【0176】VPP発生回路4においては、高速発振器
4bと4分周器4dの間に、n分周器4hが配置され
る。他の構成は、図9(A)に示す構成と同じであり、
その詳細説明は省略する。これらのn分周器2hおよび
4hは、メタル配線により、その分周比を設定すること
ができる。
【0177】VBB発生回路は、前述のごとく、電源投
入時、仕様値で定められた時刻(たとえば500μs)
までに、メモリセルアレイの基板領域であるPウェルの
負荷容量を充電して、所定の電圧(たとえば−1V)ま
でに到達させることが要求される。この要求により、V
BB発生回路の能力(チャージポンプ容量と発振器の周
波数の積に比例する)が定められる。レベル検出器2a
および2dの応答性も応じて決定される。しかしなが
ら、このレベル検出器におけるスタンバイ電流を低減す
るために、先の図6(B)に示すように、中間電圧BI
ASL(約1V程度)を用いて電流i1−i4の大きさ
を制限しており、これらの制限された電流i1−i4に
よりレベル検出器2aおよび2dの応答性が定められて
いる。スタンバイ電流の仕様値(たとえば200μA)
を満たそうとすると、これらのレベル検出器2aおよび
2dにおける消費電流は数10μA以下に抑える必要が
あり、このためレベル検出器2aおよび2dの応答速度
は、せいぜい1μs程度となる。
【0178】今、メモリアレイのサイズが1/32倍に
低減された場合を考える。この場合、先の図24に示す
ように、行ブロック(45)の数が低減されるため、応
じてPウェルの面積も1/32となり、VBB発生回路
2が駆動する負荷容量も1/32倍となる。したがっ
て、VBB発生回路が、500μsの時間で負荷容量を
所定電圧レベルにまで充電する場合、メモリアレイのサ
イズが1/32倍に低減されたため、このPウェルが所
定電圧レベルに到達して安定化するまでに要する時間
が、15〜16μs程度となる。したがって、VBB発
生回路2の能力を変更しない場合、電源投入後、短時間
で、Pウェルの電圧が安定化する。しかしながら、この
場合、レベル検出器2aおよび2dの応答速度が低く、
相対的にVBB発生回路2の電荷供給能力は、大きくな
っているため、このレベル検出器の応答速度の遅れによ
り、Pウェルの電圧が必要以上に低下するということが
考えられる。以下、このVBB発生回路のアレイサイズ
と充電時間との関係について説明する。
【0179】図31(A)に示すように、VBB発生回
路が、500μsで、−1Vの所定電圧レベルに、Pウ
ェル(アレイ基板領域)を充電する能力を有している状
態を想定する。このとき、アレイのサイズが、たとえば
32Mビットの記憶容量を有する。
【0180】このメモリアレイの記憶容量を1Mビット
とし、アレイ面積を1/32倍の大きさに設定して、V
BB発生回路の能力を変更しない状態を考える。この場
合、図31(B)に示すように、Pウェルは、約15μ
sで、所定の電圧(−1V)に到達する。しかしなが
ら、このとき、レベル検出器(ディテクタ)の応答の遅
れが1ns程度存在した場合、Pウェルが、所定電圧
(−1V)よりもさらにその電圧レベルが低下し、この
電圧レベルが低下した後に、レベル検出器(ディテク
タ)2aおよび2dの出力信号に従ってポンプ動作が停
止する。したがって、Pウェルが所定電圧レベルよりも
深くバイアスされた状態で、このDRAM回路が動作す
る。Pウェルのバイアスが深くなった場合、メモリセル
のアクセストランジスタのしきい値電圧が高くなり、デ
ータ読出の遅れ、および蓄積電荷量(Hレベルデータ)
の低下などの問題が生じる。
【0181】このアンダーシュート量は、図31(B)
に示すように僅かな量の場合には致命的な問題とはなら
ない。しかしながら、電源回路を構成するNチャネルM
OSトランジスタが、バックゲート(基板領域)に負電
圧VBBを受ける場合、このNチャネルMOSトランジ
スタの動作特性が、負電圧VBBにより変化するため、
VBB発生回路からの負電圧VBBの電圧レベルが安定
化するまで、このVBB発生回路を除く電源回路は、正
常な電圧を発生することができない。したがって、この
負電圧VBBを、仕様値で定められる時間(500μ
s)ぎりぎりで安定化させる場合、他の内部電圧発生回
路は、その仕様値で定める時間(500μs)内に安定
に内部電圧を発生することができなくなり、仕様値を満
たすことができない。このため、図31(C)に示すよ
うに、32Mビット構成において負電圧VBBを、たと
えば50μsで安定化させ、残りの450μsを、他の
内部電圧発生回路の安定化のために用いるという負電圧
発生シーケンスが必要となる。
【0182】したがって、この図31(C)に示すよう
な負電圧VBBを供給する能力をVBB発生回路が有す
る場合、アレイサイズを1/32倍に低減したとき、図
31(B)に示すように、アレイサイズが1/32倍に
低減された場合、VBB発生回路は、約1.6μs(5
0/32μs)程度で、負電圧発生回路がPウェルの充
電を完了してしまう。レベル検出器(ディテクタ)2a
および2dの応答速度が改善されない場合、図31
(D)に示すように、レベル検出器(ディテクタ)2a
および2bの応答の遅れが1ns程度であった場合、こ
の応答遅れはVBB発生回路の充電動作完了に要する時
間1.5nsと同程度の時間であり、レベル検出器(デ
ィテクタ)2aおよび2bの応答の遅れにより、負電圧
VBBの電圧レベルが、設定値(−1V)よりも大きく
低下し、動作特性が変化する(MOSトランジスタのし
きい値電圧が変化する)。
【0183】そこで、このアレイサイズに応じて、図3
0に示すn分周器2hの分周比を調整し、高速発振器2
fの出力発振信号を分周して、大きな電荷供給能力を有
するVbbポンプ2gの電荷供給能力を低下させる。ア
レイサイズが1/32倍になった場合には、n分周器2
hにおいて、高速発振器2fの出力信号を32分周する
と、図31(E)に示すように、最大構成時と全く同様
の負電圧VBBの変化特性を得ることができる。Vbb
ポンプの電荷供給能力は、チャージポンプ動作周波数に
比例するため、チャージポンプ動作周波数を低下させる
ことにより、このVbbポンプ2gの電荷供給能力も応
じて低下する。
【0184】全く同様の効果は、このVBB発生回路の
電荷供給能力の大きなポンプ(Vbbポンプ2g)を、
VPP発生回路と同様にアクティブユニット化して必要
な個数配置する構成でも得ることができる。しかしなが
ら、この負電圧VBBの消費電流は、昇圧電圧VPPに
比べて少なく、またアクティブポンプ(Vbbポンプ2
g)のサイズが元々小さいことを考慮すると、これをさ
らに複数個に分割してユニット化した場合、最大構成時
のレイアウトペナルティが大きくなる。したがって、分
周器を利用するかまたはVBB発生回路の電荷供給能力
の大きなVbbポンプをアクティブユニット化するか
は、最大構成時の面積増大の防止を優先するか、最小構
成時の面積縮小を優先するかに従って選択すればよい。
最大構成時の面積増大の防止を優先する場合には、この
分周器を用いた構成を利用し、最小構成時の面積縮小を
優先する場合には、アクティブポンプ(Vbbポンプ2
g)をアクティブユニット化する。
【0185】VPP発生回路に関しては、この負電圧V
BBと比べて、レベル検出器4aおよび4eの応答速度
がたとえば数10nsと優れている(図11参照)。し
たがって、電源投入時の充電動作が問題となるVBB発
生回路と同様の問題は生じない。むしろ、VPP発生回
路は、通常動作時の電荷の供給過剰が問題となる。VP
P発生回路においては、アクティブポンプは、図30に
示すように、Vppポンプ回路4dの各Vppポンプが
アクティブユニット化されており、メモリアレイ構成の
変化に対しては、主として、アクティブユニットの数を
変化させることにより対応できる。最小構成として、ア
クティブユニットを1つだけ使用しかつ分周信号PCL
K0−PCLK3の4相制御を停止させ、4分周器4d
からの1つの分周信号PCLKを用いて直接アクティブ
ユニットを駆動することにより、このVPP発生回路の
電荷供給能力は、アクティブユニット数が1/16倍に
低下するため、応じて1/16倍の能力にまで低下す
る。したがって、さらにメモリアレイのサイズが小さく
なった場合にのみ、このn分周器4hを利用する。この
n分周器4hにより、VPP発生回路の能力を、最大構
成時の能力の1/16倍以下の能力にまで低下させるこ
とができ、過剰供給電荷により、昇圧電圧Vppレベル
が必要以上に高くなるのを防止することができる。特
に、レイアウト効率の観点からは、アクティブユニット
1個当りのポンプ容量はいたずらに小さくすることがで
きない。したがって、アレイサイズが十分小さいような
構成では、このn分周器4hを併用するのが効果的であ
る。
【0186】VPP発生回路4にn分周器4dを挿入す
ることにより得られるもう1つの利点としては、同一ア
レイ構成でありかつ用途が異なるチップを作成すること
ができることが挙げられる。たとえば、高速動作を目的
に使われるチップを、一部の用途で、低速動作でありか
つ低消費電力動作を実現できるチップとしても使用した
い場合がある。この場合、チップ作成に必要なフォトマ
スクなどの作成に要する初期コストを考慮すると、チッ
プの生産のためには、なるべく同一のマスクセットを使
用し、あるメタル工程のフォトマスクのみを変更するこ
とにより高速動作用のチップと低消費電力動作用のチッ
プとを切換えられるような構成が有効な場合がある。低
消費電力動作用のチップにおいては、VPP発生回路は
高速動作品と比べると、低速周波数で動作させれば十分
であり(単位時間当りのワード線選択回数は、低速動作
時、低下する)、また低速の周波数で、十分に、安定に
昇圧電圧VPPを発生することができる。このため、n
分周器4hを予め組込んでおき、このチップが使用され
る動作周波数に応じてメタル工程でこのn分周器4hの
分周比を可変とする。
【0187】図32は、図30に示すn分周器2hおよ
び4dの構成の一例を示す図である。図32において、
n分周器2hおよび4hの各々は、k個のT−フリップ
フロップ(T−FF)TF1−TFkと、T−フリップ
フロップTF1−TF(k−1)の出力部に設けられ、
それぞれ対応のT−フリップフロップの出力信号および
入力信号の一方を選択して次段のT−フリップフロップ
へ伝達する切換回路SW1−SW(k−1)を含む。こ
れらの切換回路SW1−SW(k−1)の各々は、その
選択経路が、メタル工程によるマスク配線により設定さ
れる。
【0188】T−フリップフロップTF1−TFkの各
々は、入力信号INの立上がりまたは立下がりに応答し
てその出力信号レベルを変化させ、2分周器として動作
する。したがって、切換回路SW1−SW(k−1)の
経路を設定することにより、このn分周器2hおよび4
hにおいてカスケード接続されるT−フリップフロップ
の数が決定され、応じて分周比を所望の値に設定するこ
とができる。
【0189】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、負電圧VBBおよび昇圧電圧VPPを発生する
回路において、内部回路動作時大きな消費電流を供給す
ることが要求されるアクティブポンプを駆動する回路に
可変分周器を配置しているため、負電圧VBBのアンダ
シュートの発生を防止することができ、また昇圧電圧V
PPの電荷供給過剰を低減でき、また高速動作および低
消費電力動作いずれの製品にも同一チップで対応するこ
とができる。
【0190】[実施の形態3]図33は、この発明の実
施の形態3に従うVppポンプのアクティブユニットA
UPの電源配置を概略的に示す図である。図33におい
て、アクティブユニットAUPに対して、第3層アルミ
ニウム配線層(3AL)により、外部電源電圧VEXを
伝達する電源線70、昇圧電圧VPPを伝達する昇圧電
圧伝達線71、負電圧VBBを伝達する負電圧伝達線7
2および接地電圧GNDを伝達する接地線73が縦方向
(列方向)に配設される。第2層アルミニウム配線層を
用いて、分周信号PCLK0−PCLK3、アレイ活性
化信号ACTおよび基準電圧VrefSを伝達する信号
線群13が横方向に配設される。
【0191】このアクティブユニットAUPにおいて
は、アレイ電圧VCCSを伝達する電源線は配置されな
い。このアレイ電源線が不要となるため、これらの配線
70−73の線幅を広くすることができ、配線抵抗を低
減し、安定に電圧VEX、VPP、VBBおよびGND
を伝達することができる。
【0192】図34は、この発明の実施の形態3に従う
Vppポンプを構成するアクティブユニットAUVの電
源配置を概略的に示す図である。この図34において、
アクティブユニットAUVにおいて、アクティブユニッ
トAUPと同様、昇圧電圧VPPを伝達する昇圧電圧伝
達線76、負電圧VBBを伝達する負電圧伝達線77お
よび接地電圧GNDを伝達する接地線78が第3層アル
ミニウム配線層(3AL)を用いて配設される。
【0193】一方、外部電源電圧VEXを伝達する外部
電源線74は、このアクティブユニットAUV内途中ま
で、縦方向に延在して配置される。この外部電圧線74
と対向して縦方向に、アレイ電圧VCCSを伝達するア
レイ電源線75が第3層アルミニウム配線層を用いて配
設される。横方向に、分周信号PCLK0−PCLK
3、アレイ活性化信号ACTおよび基準電圧VrefS
を伝達する信号線群13が配設される。またデカップル
容量を構成する容量ユニットUCに対してもこのアクテ
ィブユニットAUVにおける電源線配置と同様の電源レ
イアウトが利用される。
【0194】この図34においても、外部電源電圧VE
Xを伝達する外部電源線74とアレイ電圧VCCSを伝
達する内部電源線75が対向して配置されており、した
がって電源線配置面積として、このアレイ電圧VCCS
を伝達するアレイ電源線75の線幅を考慮する必要がな
く、アクティブユニットAUPと同様、各配線74、7
8の線幅を広くすることができる。
【0195】これら図33に示すアクティブユニットA
UPおよび図34に示すアクティブユニットAUVは、
縦方向に整列して配置された場合、各電圧を伝達する電
源線74、76、77および78が、配線70−73と
それぞれ一致するようにレイアウトされる。
【0196】図35は、この発明の実施の形態3に従う
電源回路の電源線配置の構成の一例を示す図である。図
35においては、8個のVppポンプを構成するアクテ
ィブユニットAUVと、2つのアレイ降圧回路を構成す
るアクティブユニットAUVが用いられる。
【0197】図35において、パッド帯において外部電
源電圧VEXを受ける電源パッドPDeおよび接地電圧
GNDを受ける接地パッドPDgが配置される。電源パ
ッドPDeおよび接地パッドPDgは、それぞれ、電源
制御回路領域においてその水平方向(行方向)に延在し
て第2層アルミニウム配線層で形成される外部電源線6
0aおよび接地線61aに、それぞれ第3層アルミニウ
ム配線層で形成される電源線60および接地線61を介
して結合される。電源制御回路領域においては、第2層
アルミニウム配線層が水平方向(行方向)に延在して配
置され、垂直方向(列方向)に延在して第3層アルミニ
ウム配線層が配置される。
【0198】アクティブユニット群が配置される領域に
おいては、Vppポンプを構成するアクティブユニット
AUPとアクティブ降圧回路を構成するアクティブユニ
ットAUVと、これらのアクティブ降圧回路を構成する
アクティブユニットAUVの両側に配置される容量ユニ
ットUCを含む。これらのアクティブユニットAUP、
およびAUVならびに容量ユニットUCにおける電源配
線は図33および図34に示す電源配線と同じである。
列方向に整列して配置されるアクティブユニットにおい
ては、アクティブユニットAUPにおける電源線70と
アクティブユニットAUVにおける外部電源線74とが
整列して配置され、このアクティブユニットAUVにお
いて、および容量ユニットUCとにおいて、外部電源線
74と、内部電源電圧を伝達する内部電源線75とが対
向して整列して配置される。
【0199】また同様、アクティブユニットAUPにお
ける接地線73、負電圧伝達線72および昇圧電圧伝達
線71が、アクティブユニットAUPおよび容量ユニッ
トUCにおける接地線78、負電圧伝達線77および昇
圧電圧伝達線76と整列して配置される。
【0200】これらの内部電圧伝達線は、デカップル容
量配置領域において、図の水平方向(行方向)に延在す
る第2層アルミニウム配線層で形成される接続線によ
り、メモリアレイ領域内に延在する内部電源線VCC
S、接地線GND、負電圧伝達線Vbb、昇圧電圧伝達
線Vppにそれぞれ結合される。
【0201】したがって、この図35に示す構成のよう
に、アクティブ降圧回路を構成するアクティブユニット
AUVおよびデカップル容量を構成する容量ユニットU
Cにおいて、外部電源線と内部電源線とを対向して配置
することにより、各内部電圧伝達線の線幅を広くするこ
とができ、配線抵抗を低減して、電圧降下および応答の
遅れなどを生じることなく安定に一定の電圧レベルの電
圧をメモリアレイ領域へ供給することができる。また昇
圧電圧VPPについては、配線抵抗の低下により、高速
での昇圧電圧VPPの変化を補償する電圧を供給するこ
とができ、安定に昇圧電圧VPPを供給することができ
る。
【0202】なお、この図35に示す配置に従えば、ア
クティブ降圧回路を構成するアクティブユニットAUV
およびデカップル容量を構成する容量ユニットUCを、
単にメモリアレイ領域近傍に配置するとともに、Vpp
ポンプを構成するアクティブユニットAUPをパッド帯
に近接して電源制御回路領域に隣接して配置することが
要求される。
【0203】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、アクティブ降圧回路およびデカップル容量を構
成するユニットにおいて、外部電源線を伝達する電源線
と内部電源電圧を伝達する電源線とを対向して配置する
ように電源線レイアウトを行なっているため、各内部電
圧伝達線の線幅を広くすることができ、配線抵抗を低減
して安定に所望の電圧レベルの電圧を供給することがで
きる。
【0204】[実施の形態4]図36(A)および
(B)は、この発明の実施の形態4に従う電源回路の構
成を概略的に示す図である。図36(A)は、MA♯0
に対して設けられる電源回路の構成を示し、図36
(B)には、メモリアレイMA♯1に対して設けられる
電源回路を示す。図36(A)において、電源回路は、
基準電圧VrefSを生成する基準電圧発生回路1およ
び他回路18を含む電源制御回路10aを含む。この電
源制御回路10aに隣接して、VDC回路(スタンバイ
降圧回路およびアレイ活性化信号発生回路)および中間
電圧発生回路を含む電源制御回路10cが配設される。
【0205】電源制御回路10aと整列して、アクティ
ブユニット群AUGaおよびデカップル容量12aが配
置される。このアクティブユニット群AUGaにおいて
は、Vppポンプを構成するアクティブユニットAUP
と、アクティブ降圧回路VDCS0およびVDCS1を
それぞれ構成するアクティブユニットAUVと、デカッ
プル容量を構成する容量ユニットUCが設けられる。こ
れらのアクティブユニットAUP、およびAUVおよび
ユニット容量UCには、行方向に沿って、信号線群13
a、13bおよび13cがそれぞれ配設される。これら
のVppポンプを構成するアクティブユニットAUP、
アクティブ降圧回路VDCS0およびVDCS1を構成
するアクティブユニットAUV、およびデカップル容量
を構成する容量ユニットUCがそれぞれサイズ(行方向
についての幅)が異なる。
【0206】図36(B)において、電源制御回路10
bが、電源制御回路10cに隣接して配置される。この
電源制御回路10bは、Vppポンプを駆動するための
分周信号PCLK0−PCLK3を生成するVpp回路
20と、負電圧VBBを発生するVBB発生回路2を含
む。
【0207】この電源制御回路10bに整列して、アク
ティブユニット群AUGbおよびデカップル容量12b
が配置される。このアクティブユニット群AUGbにお
いても、Vppポンプを構成するアクティブユニットA
UPと、アクティブ降圧回路VDCS3およびVDCS
4をそれぞれ構成するアクティブユニットAUVと、デ
カップル容量を構成する容量ユニットUCが配置され
る。このアクティブユニット群AUGbにおいても、ア
クティブユニットAUPおよびAUVと、容量ユニット
UCのサイズ(行方向についての幅)が互いに異なる。
【0208】デカップル容量を構成する容量ユニット
を、予めいくつか配置しておき、アレイ構成の変化に対
してはこの容量ユニットの数を変更する必要がある。し
かしながら、このデカップル容量は、最小構成に対して
も、ある容量値を実現するため、容量ユニットを配置す
る必要があり、この容量ユニットのサイズが、他のアク
ティブユニットのサイズと同じ場合、必要以上の大きな
容量値を有するデカップル容量を配置することになり、
面積利用効率が低下する。
【0209】また、アクティブユニット上に予め電源配
線を配設することができないため(電源線は、最上層の
電源配線である、すべてのアクティブユニットを配置し
た後に、電源線(昇圧電圧および負電圧伝達線も含む)
を配線する必要がある。アレイ構成によっては、レイア
ウトサイズをより小さくすることができる場合などが存
在する。
【0210】図37は、アレイ構成の変更例を示す図で
ある。この図37においては、電源回路は、電源制御回
路10a−10cを含む。基準電圧発生回路1を含む電
源制御回路10aと、負電圧発生回路2およびVpp回
路20を含む電源制御回路10bが、列方向に沿って整
列して配置される。この電源制御回路10bに列方向に
おいて隣接して、アクティブユニット帯が配置される。
このアクティブユニット帯においては、Vppポンプを
構成するアクティブユニットAUPと、アレイ電源電圧
を発生するアクティブ降圧回路を構成するアクティブユ
ニットAUVと、デカップル容量を構成する容量ユニッ
トUCが1行に整列して配置される。したがって、この
図37に示す構成においては、4つのVppポンプと2
つのアクティブ降圧回路を利用し、アレイ構成の記憶容
量が最小構成に近くなっている。この場合、容量ユニッ
トUC、アクティブユニットAUPおよびAUVのサイ
ズを互いに異ならせることにより、これらのアクティブ
ユニットおよび容量ユニットを整列して配置させること
ができ、電源回路のレイアウト面積を低減することがで
きる。すなわち電源線のレイアウトの自由度は多少低下
するものの、レイアウト面積を小さくする場合に、この
アクティブユニットおよび容量ユニットのサイズを変更
する構成は有効である。
【0211】なお、図37に示す電源回路の構成におい
て、アクティブユニットAUVの電荷供給能力は、最大
構成時の1/4でなく別の値であってもよい。また、ア
クティブユニットAUPも、その電荷供給能力は、最大
構成時の1/16でなく別の値であってもよい。アクテ
ィブユニットAUPおよびAUVは、それぞれ、ある所
定の基準能力を有していればよい。
【0212】以上のように、この発明の実施の形態4に
従えば、アクティブユニットのレイアウトサイズを各種
類ごとに異ならせており、電源回路のレイアウトサイズ
を低減することができる。
【0213】[実施の形態5]図38は、この発明の実
施の形態5に従う半導体集積回路装置の全体構成を概略
的に示す図である。図38においては、メモリアレイM
A♯0およびMA♯1の列方向についての一方側に電源
回路PCが配置される。メモリアレイMA♯0およびM
A♯1の間に、ロウデコーダおよびカラムデコーダを含
むロウ・カラムデコーダRCDが配置される。メモリア
レイMA♯0およびMA♯1は、それぞれたとえば16
Mビットの記憶容量を有し、これらメモリアレイMA♯
0およびMA♯1の上に、電源回路PCからの内部電圧
を伝達する電源線PLが列方向に沿って延在して配置さ
れる。これらの電源線PLは、アレイ電圧VCCS、接
地電圧GNDをそれぞれ伝達する電源線を含む。また、
昇圧電圧VPPおよび負電圧VBBを伝達する電圧伝達
線も含む。
【0214】メモリアレイMA♯0およびMA♯1に関
して電源回路PCと対向して、データバスDB♯0およ
びDB♯1およびテストインタフェースTIO♯0およ
びTIO♯1が配設される。これらのデータバスDB♯
0およびDB♯1の間の領域に、制御回路CTLが配置
される。
【0215】さらに、この電源線PL上の電圧を安定化
するためのデカップル容量12cおよび12dが、デー
タバスDB♯0およびDB♯1とメモリアレイMA♯0
およびMA♯1の間の領域に配設される。この電源回路
PCからの内部電圧は電源線PLを介してメモリアレイ
MA♯0およびMA♯1上にわたって伝達される。した
がって、この電源線PLにおける配線抵抗により、内部
電圧の電圧レベルが低下する(接地電圧GNDおよび負
電圧VBBの場合には電圧レベルが上昇する)。このレ
ベル変化を抑制するため、デカップル容量12cおよび
12dをメモリアレイMA♯0およびMA♯1に関して
電源回路PCと対向する位置に配置し、この領域におい
て電荷を蓄積する。これにより、デカップル容量12c
および12dが安定に内部電圧レベルを維持するため、
電源線PLは両側から電荷を供給され内部電源線PLの
配線抵抗による電圧レベルの変化を確実に補償すること
ができる。
【0216】[変更例1]図39は、この発明の実施の
形態5の変更例の構成を概略的に示す図である。この図
39に示す構成においては、メモリアレイMA♯0およ
びMA♯1の列方向についての両側にデカップル容量が
配設される。すなわち、電源回路PCにおいてメモリア
レイMA♯0およびMA♯1それぞれに対応してデカッ
プル容量12aおよび12bが配置され、これらのデカ
ップル容量12aおよび12bと対向するように、メモ
リアレイMA♯0およびMA♯1それぞれに対応してデ
カップル容量12cおよび12dが配置される。デカッ
プル容量12aおよび12cの合成容量値およびデカッ
プル容量12bおよび12dの合成容量値は、メモリア
レイMA♯0およびMA♯1のサイズに応じた必要な値
である。
【0217】この図39に示すように、メモリアレイM
A♯0およびMA♯1の列方向についての両側にデカッ
プル容量12a−12dを配置することにより、電源線
PLの両端電圧が安定化され、メモリアレイMA♯0お
よびMA♯1上にわたって列方向に延在して配置される
電源線PLの電圧降下(レベル変化)を抑制して、安定
に内部電圧を所定の電圧レベルに維持することができ
る。
【0218】以上のように、この発明の実施の形態5に
従えば、メモリアレイに関して電源回路と対向してデカ
ップル容量を配置しているため、メモリアレイ上に列方
向に延在して配置される電源線(内部電圧伝達線)の配
線抵抗に起因する内部電圧のレベル変化を抑制して安定
に所望の電圧レベルに内部電圧を維持することができ
る。
【0219】[実施の形態6]図40は、この発明の実
施の形態6に従う半導体集積回路装置の全体の構成を概
略的に示す図である。この図40に示す構成において
は、メモリアレイMA♯0およびMA♯1の間のロウ・
カラムデコーダRCDの領域において、構成要素である
MOSトランジスタを利用したデカップル容量素子DC
が分散して配置される。これらのデカップル容量素子D
Cは、昇圧電圧VPP安定化用に用いられてもよく、ま
たメモリアレイMA♯0およびMA♯1上にわたって列
方向に延在して配置される電源線PLに、行方向に延在
する内部電圧伝達線を介して結合されて、これらの電源
線PL上の電圧を安定化してもよい。これらのデカップ
ル容量素子DCは、ロウ・カラムデコーダRCDの領域
内のメタル配線下層の空き領域を利用して配置される。
この電源回路PC、データバスDB♯0およびDB♯1
およびテストインタフェースTIO♯0およびTIO♯
1は、図1に示す構成と同じであり、対応する部分には
同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0220】[変更例1]図41は、この発明の実施の
形態6の変更例の構成を概略的に示す図である。この図
41に示す構成においては、メモリアレイMA♯0およ
びMA♯1の列方向についての両側に、デカップル容量
12a,12cおよび12b,12dが対向して配置さ
れる。他の構成は図40に示す構成と同じである。この
場合、メモリアレイMA♯0およびMA♯1両側にデカ
ップル容量を配置し、かつロウ・カラムデコーダRCD
の領域においてデカップル容量素子DCを分散配置する
ことにより、より効率的に電源線PL上の電圧を安定化
させることができる。
【0221】図42は、この発明の実施の形態6におけ
るデカップル容量素子DCの具体的配置例を示す図であ
る。図42において、行ブロック45上にわたって、電
源線としてアレイ電圧VCCS、接地電圧GND、昇圧
電圧VPP、および負電圧VBBをそれぞれ伝達する電
圧伝達線PLs、PLg、PLpおよびPLbがたとえ
ば第3層アルミニウム配線により形成されて列方向に延
在して配置される。
【0222】行ブロック45の間には、センスアンプ帯
41が設けられており、このセンスアンプ帯41には、
行ブロック45の各列に対応して設けられるセンスアン
プ回路が配設される。
【0223】このセンスアンプ帯41において、たとえ
ば第1層アルミニウム配線層で形成されるセンス電源線
90および91が行方向に沿って延在して配設される。
センス電源線90および91は、それぞれアレイ電圧伝
達線PLsおよび接地電圧伝達線PLgに結合される。
ロウ・カラムデコーダRCDの配置領域において、デカ
ップル容量素子DCが配置される。このデカップル容量
素子DCはMOSトランジスタで構成され、ゲート電極
層DCgが、センス電源線90に接続され、拡散層DC
dが、センス接地線91に接続される。センス電源線9
0および91は、このセンスアンプ帯41に含まれるセ
ンスアンプ回路へ電源電圧を供給するため、低抵抗であ
る。したがって、このセンス電源線90および91にデ
カップル容量素子DC(その数は任意である)を結合す
ることにより、センス電源電圧を安定化させることがで
きる。特に、センス電源線90および91は低抵抗であ
り、デカップル容量素子DCにより電圧変化時、高速で
電荷供給が行なわれるため、確実にこれらのセンス電源
線90および91の電圧を安定化させることができる。
【0224】なお、この実施の形態6において、分散し
てデカップル容量素子DCをロウ・カラムデコーダRC
Dの領域内に配置する場合、安定化される電圧は、昇圧
電圧VPPおよび負電圧VBBであってもよい。昇圧電
圧VPPが、サブワードドライバ帯(図24参照)に沿
って配設される場合、このサブワードドライバ帯の間の
領域に、昇圧電圧VPP安定化用のデカップル容量素子
を配置することができる。
【0225】なお、メモリアレイMA♯0およびMA♯
1において行方向および列方向に内部電圧伝達線が配設
され、この行方向の内部電圧伝達線のインピーダンスが
低い場合には、分散配置されたデカップル容量素子DC
を結合することにより、その電圧の安定化を図ることが
できる(抵抗が高い場合、抵抗の影響により、電荷供給
した場合、電圧レベル変化が生じるため、デカップル容
量素子近傍のみ電圧を安定化させることができるだけで
ある)。
【0226】以上のように、この発明の実施の形態6に
従えば、デカップル容量素子を、ロウ・カラムデコーダ
RCDの領域に分散配置させているため、デカップル容
量素子が接続される内部電圧伝達線における間隔を短く
することができ、より内部電圧伝達線上の電圧を安定化
させることができる。
【0227】[実施の形態7]図43は、この発明の実
施の形態7に従う半導体集積回路装置の全体の構成を概
略的に示す図である。この図43に示す構成において
は、メモリアレイMA♯0が2つのメモリサブアレイM
AS01およびMAS00に分割され、またメモリアレ
イMA♯1も、2つのメモリサブアレイMAS11およ
びMAS10に分割される。メモリサブアレイMAS0
1およびMAS11がバンクBK♯1を構成し、メモリ
サブアレイMAS00およびMAS10が、バンクBK
♯0を構成する。これらのバンクBK♯0およびBK♯
1の間の境界領域に、デカップル容量12eおよび12
fが配設される。他の構成は、図1に示す構成と同じで
あり、対応する部分には同一参照番号を付し詳細説明は
省略する。
【0228】この図43に示すようなバンク構成の場合
においても、メモリアレイMA♯0およびMA♯1上に
列方向にわたって電源回路PCからの内部電圧を伝達す
る内部電圧伝達線PLが配設される。バンク境界領域
は、メモリアレイMA♯0およびMA♯1の列方向につ
いてのほぼ中央領域であり、その中央領域に、デカップ
ル容量12eおよび12fを配設する。
【0229】図44は、このバンク境界領域の構成を概
略的に示す図である。バンクBK♯1は、センスアンプ
帯41bおよびこのセンスアンプ帯41bに隣接するメ
モリセルアレイ(行ブロック)45bを含む。バンクB
K♯0は、センスアンプ帯41aおよびこのセンスアン
プ帯41aに隣接するメモリセル行ブロック45aを含
む。バンクBK♯0およびBK♯1は、それぞれ互いに
独立に、メモリセル行を選択状態へ駆動することができ
る。したがって、センスアンプ帯41bおよび41a
が、それぞれ互いに独立に駆動されるようにバンクBK
♯1およびBK♯0に含まれるメモリセル行ブロック4
5bおよびメモリセル行ブロック45aそれぞれに対し
別々に設けられる。これらのセンスアンプ帯41bおよ
び41aの間のバンク境界領域にデカップル容量12k
(12e,12f)を配設する。内部電圧伝達線(電源
線)PLのほぼ列方向についての中央領域に安定化のた
めのデカップル容量が配設されるため、この内部電圧伝
達線PLにおける電圧変化を抑制することができる。
【0230】[変更例]図45は、この発明の実施の形
態7の変更例の構成を概略的に示す図である。この図4
5に示す構成においては、メモリアレイMA♯0の列方
向に沿っての両側に、デカップル容量12aおよび12
cが配設される。このメモリアレイMA♯0は、メモリ
サブアレイMAS01およびMAS00に分割され、こ
れらは、バンクBK♯1およびBK♯0をそれぞれ構成
する。これらのバンクの境界領域に、デカップル容量1
2eが配設される。
【0231】またメモリアレイMA♯1においても列方
向の両側にデカップル容量12bおよび12dが配設さ
れる。メモリアレイMA♯1は、メモリサブアレイMA
S11およびMAS01に分割され、これらがバンクB
K♯1およびBK♯0をそれぞれ構成する。このバンク
境界領域において、メモリアレイMA♯1において、デ
カップル容量12fが配設される。
【0232】したがって、この図45に示す構成に従え
ば、デカップル容量は、内部電圧伝達線PLの両端およ
び中央部に配設されることになり、より効果的に、内部
電圧伝達線PL上に伝達される内部電圧を安定化させる
ことができる。この場合、デカップル容量12a、12
eおよび12cの合計容量値およびデカップル容量12
b、12fおよび12eの合計容量値は、それぞれ、こ
のメモリアレイ構成に応じて要求されるデカップル容量
の容量値に等しくなるように設定される。デカップル容
量の容量値が同一であっても、デカップル容量が内部電
圧伝達線の両端および中央部に分散して配置させられる
ため、この内部電圧伝達線における電圧変化を確実に抑
制して安定に所望の電圧レベルの内部電圧を伝達するこ
とができる。
【0233】以上のように、この発明の実施の形態7に
従えば、バンク構成においてバンク境界領域にデカップ
ル容量を配置しているため、この内部電圧伝達線におい
て、電源回路からデカップル容量までの距離が短くな
り、この内部電圧伝達線の電圧レベル変化を抑制するこ
とができ、安定に所望の電圧レベルの内部電圧を伝達す
ることができる。
【0234】[実施の形態8]図46は、この発明の実
施の形態8に従う半導体集積回路装置の全体の構成を概
略的に示す図である。図46において、この半導体集積
回路装置は、同一チップ上に2つのメモリDRAM1お
よびDRAM2と、これらのメモリDRAM1およびD
RAM2とデータの授受を行なうロジックLGを含む。
【0235】メモリDRAM1に対して電源回路PCが
配置され、メモリDRAM2に対して電源回路PCAが
配置される。メモリDRAM1の電源回路PCは、電源
制御回路10a、10bおよび10cを含む。この第1
の電源制御回路10aは、基準電圧VrefSおよびバ
イアス電圧BIASLを発生する基準電圧発生回路(V
refS発生回路)1を含む。第2の電源制御回路10
bは、負電圧VBBを発生するVBB発生回路2と、ス
タンバイ時の昇圧電圧VPPを生成するためのポンプ回
路およびアクティブユニットのVppポンプを駆動する
ための分周信号を発生するVpp回路20を含む。電源
制御回路10cは、アレイ活性化信号を発生する回路お
よびスタンバイ降圧回路を含むVDC回路および中間電
圧VBLおよびVCPを発生する中間電圧発生回路(V
CC/2発生回路)を含む。これらの電源制御回路の構
成は、先の実施の形態1において説明したものと同様で
ある。
【0236】この電源回路PCは、さらに、アクティブ
ユニットAUを含むアクティブユニット群AUGaおよ
びAUGbを含む。これらのアクティブユニット群AU
GaおよびAUGbには、容量ユニットUCがまた配置
される。これらのアクティブユニット群AUGaおよび
AUGbにおいては、先の実施の形態1から4までにお
いて説明したもののいずれかの構成が用いられる。した
がって、アクティブユニットAUが、各種類ごとにその
レイアウトサイズが異なってもよく、また同一であって
もよい。メモリDRAM1は、またメモリアレイMAお
よびデータバスDBを含む。
【0237】メモリDRAM2の電源回路PCAは、第
2の電源制御回路10bに相当する電源制御回路110
bと、第3の電源制御回路10cに相当する電源制御回
路110cと、アクティブユニット群AUGcを含む。
このアクティブユニット群AUGcには、Vppポン
プ、アクティブ降圧回路、およびデカップル容量をそれ
ぞれ構成するアクティブユニットが配置される。これら
のアクティブユニット群AUGcにおけるアクティブユ
ニットのサイズは種類ごとに異なってもよく、また同一
であってもよい。このアクティブユニット群AUGcに
おいても、(固定的に)ユニット化(セル化)されたデ
カップル容量が配置される。
【0238】電源制御回路110bは、負電圧VBBを
発生するVBB発生回路112と、昇圧電圧VPPを発
生するためのVppポンプ、およびVppポンプを駆動
するためのクロック信号を発生する回路を含むVpp回
路120とを備える。
【0239】電源制御回路110cは、中間電圧VBL
およびVCPを発生する回路、およびアレイ活性化信号
を発生する回路、およびスタンバイ時のアレイ電源電圧
VCCSを発生するためのスタンバイ降圧回路を含む。
【0240】このメモリDRAM1の電源回路PCか
ら、基準電圧線105を介して基準電圧VrefSおよ
びバイアス電圧BIASLがメモリDRAM2の電源回
路PCAへ伝達される。すなわち、このメモリDRAM
1およびDRAM2は、基準電圧VrefSおよびバイ
アス電圧BIASLを発生する基準電圧発生回路を共有
する。
【0241】システムLSIなどの半導体集積回路装置
においては、アレイ容量の異なるメモリ(DRAM)が
複数個配置される場合もあり得る。このような場合、ト
ータルのチップサイズの制限を考慮すると、DRAMそ
れぞれの記憶容量は小さい場合が多い。しかしながら、
メモリの記憶容量が小さくなっても、電源回路、特に電
源制御回路は全く小さくすることができず、DRAMマ
クロの面積の縮小を妨げる一要因となる。これは、電源
制御回路は、メモリの記憶容量の大きさにかかわらず、
固定的にユニット化(セル化)されるためである(実施
の形態1参照)。
【0242】したがって、電源投入とともに動作し、以
降、内部もしくは外部の信号によって制御されることな
く常時動作する回路は、複数のメモリ間で共有する。す
なわち、基準電圧発生回路1は、電源投入後常時動作し
て、基準電圧VrefSおよびバイアス電圧BIASL
を発生し続ける。したがって、この基準電圧発生回路1
の出力電圧をメモリDRAM1およびDRAM2で共有
する。
【0243】基準電圧VrefSおよびバイアス電圧B
IASLを伝達する基準電圧伝達線105は、このチッ
プ上を長距離にわたって延在して配設されるため、この
基準電圧伝達線105の両側に、接地線などの安定した
電源線を配設して、静電遮蔽を行なってノイズ対策を施
す必要がある。
【0244】以上のように、この発明の実施の形態8に
従えば、複数のメモリが同一チップ上に形成される半導
体集積回路装置において、電源回路において常時動作す
る回路をこれら複数のメモリ間で共有するように構成し
ているため、電源回路の面積を低減することができる。
【0245】[他の適用例]上述の説明においては、こ
のDRAMマクロは、ロジックと混載される。しかしな
がら、本発明は、このDRAM(ダイナミック・ランダ
ム・アクセス・メモリ)単体で用いられる場合にも、本
発明は適用可能である。
【0246】また、本発明は、内部降圧電圧および/ま
たは昇圧電圧を発生する電源回路を備えるメモリであれ
ば適用可能である。
【0247】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、大電
流を供給する回路をアクティブユニットとしてセル化
し、このアクティブユニットに必要な電源線および信号
線を予めレイアウトしておくように構成しているため、
アクティブユニットの配置の変更または配置数の増減の
みで、さまざまな能力を有する電源回路を容易に実現す
ることができる。メモリの記憶容量に応じてフロアプラ
ンが変更された場合においても、ノイズ耐性の小さな電
源制御回路は共通化しており、何ら変更する必要がな
く、アクティブユニットのみの調整で記憶容量または動
作特性に最適な安定した電源レイアウトを容易かつ短期
間に構築することができる。
【0248】すなわち、請求項1に係る発明に従えば、
内部回路の活性化時消費される電流を供給する能力を有
する電源回路において、予め所定能力を有するようにレ
イアウトされてセル化されたアクティブユニットを電源
回路内に配置しているため、この内部回路の能力に応じ
てアクティブユニットの配置および数を異ならせるだけ
で内部回路の能力に応じて最適な能力を有する電源回路
を容易に実現することができる。
【0249】請求項2に係る発明に従えば、その能力が
内部回路の構成と独立に固定的に設定された基板バイア
ス発生回路を含んでおり、基板バイアス発生回路を、内
部回路の構成にかかわらず容易に配置することができ
る。
【0250】請求項3に係る発明に従えば、選択行へ伝
達される昇圧電圧を発生する回路をアクティブユニット
化しており、この内部回路のメモリアレイの構成に応じ
て、常に最適化された昇圧電圧発生回路を実現すること
ができる。
【0251】請求項4に係る発明に従えば、外部電源電
圧から内部回路に対する動作電源電圧を発生する内部降
圧回路を電源回路が含んでおり、この内部降圧回路をア
クティブユニットとして構成しているため、容易に、こ
のメモリアレイの構成に応じて消費電流が低減する場合
においても、内部降圧回路をこの内部構成に応じて容易
に最適化することができる。
【0252】請求項5に係る発明に従って、アクティブ
ユニットの動作を制御する電源制御回路をアクティブユ
ニットとは別の電源に配設しているため、容易にアクテ
ィブユニットの配置および数を電源制御回路の影響を受
けることなく変更することができる。
【0253】請求項6に係る発明に従えば、アクティブ
ユニットに対しては、電源制御回路からの制御信号を同
一方向に沿って伝達するように構成しているため、アク
ティブユニットのレイアウトを簡略化することができ
る。
【0254】請求項7に係る発明に従えば、電源回路
は、可変分周器からの分周発振信号に従ってチャージポ
ンプ動作を行なうように構成しているため、容易に、内
部回路の能力に応じてチャージポンプ能力を変更するこ
とができる。また、分周信号を利用することにより、安
定にチャージポンプ動作を行なうことができる。
【0255】請求項8に係る発明に従えば、このチャー
ジポンプ回路をアクティブユニットとしてセル化してい
るため、実際に必要な電荷供給能力を有するチャージポ
ンプ回路を容易に実現することができる。
【0256】請求項9に係る発明に従えば、電源回路
を、パッド帯に近接して配置しており、この外部からの
電源線の配線長を短くすることができ、安定に外部電圧
を電源回路に供給することができる。
【0257】請求項10に係る発明に従えば、複数種類
のアクティブユニットが設けられており、各アクティブ
ユニットを同じ電源配線レイアウトを有するように構成
しているため、異種のアクティブユニットを並列して配
置する場合においても、容易に電源配線を行なうことが
できる。
【0258】請求項11に係る発明に従えば、複数種類
のアクティブユニットがそれぞれ、異なる電源配線レイ
アウトを持っており、各アクティブユニットに対して、
電源配線レイアウトを最適化することができる。
【0259】請求項12に係る発明に従えば、電源回路
において、安定化のためのデカップル容量をもユニット
化しているため、容易に、デカップル容量を内部回路の
構成に応じて配置することができる。また、必要電源線
のみを配置することにより電源線幅を広くすることがで
きる。
【0260】請求項13に係る発明に従えば、複数種類
のアクティブユニットの制御用の入力信号線のレイアウ
トをすべて共通化しているため、制御信号線用のレイア
ウトを簡略化でき、またセル配置時においても、容易に
アクティブユニット間の入力信号線を相互接続すること
ができる。
【0261】請求項14に係る発明に従えば、複数種類
のアクティブユニットのレイアウトサイズを同一として
いるために、単なるアクティブユニットの敷詰めだけ
で、必要な能力を有する電源回路を実現することができ
る。
【0262】請求項15に係る発明に従えば、複数種類
のアクティブユニットのレイアウトサイズを互いに異な
らせているため、内部回路構成に応じて、最小面積の電
源回路を実現することができる。
【0263】請求項16に係る発明に従えば、外部電源
降圧用の内部降圧回路を構成するアクティブユニットに
おいては、外部電源線と内部電源線とを対向して配置し
ているため、この電源線の線幅を太くすることにより、
配線抵抗を低減でき、安定に電源電圧を供給することが
できる。
【0264】請求項17または18に係る発明に従え
ば、内部回路と電源回路との間にデカップル容量を配置
しているため、このデカップル容量配置領域において電
源回路と内部回路との電源線を相互接続することがで
き、電源接続用の専用領域を設ける必要がなく、面積増
大を抑制することができる。
【0265】請求項19に係る発明に従えば、電源回路
と対向してデカップル容量を配置しており、内部電圧線
の配線抵抗に起因する電圧レベルの変化を修正でき、安
定に所定の電圧レベルの内部電圧を内部回路に供給する
ことができる。
【0266】請求項20に係る発明に従えば、内部回路
内の領域内にデカップル容量を分散して配置しているた
め、内部電圧伝達線において短い間隔でデカップル容量
を接続することができ、内部電圧の配線抵抗に起因する
レベル変化を抑制して安定に所定の電圧レベルの内部電
圧を内部回路に供給することができる。
【0267】請求項21に係る発明に従えば、内部回路
を構成する複数のバンクの間の領域のデカップル容量を
配置しており、チップ面積を増大させることなくデカッ
プル容量を配置して、内部電圧を安定に各バンクへ供給
することができる。
【0268】請求項22に係る発明に従えば、内部回路
は複数の機能回路に接続され、この電源回路は、複数の
機能回路に共通に当てられる基準電圧発生回路を機能回
路それぞれに対応して配置される回路とを含んでおり、
この基準電圧発生回路の共有化により、チップ面積増大
を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従うDRAMマク
ロの全体の構成を概略的に示す図である。
【図2】 図1に示す電源回路の構成を概略的に示す図
である。
【図3】 図2に示す基準電圧発生回路の構成を概略的
に示す図である。
【図4】 図3に示す電流源の構成の一例を示す図であ
る。
【図5】 図3に示す基準電圧発生回路およびバッファ
の構成を示す図である。
【図6】 (A)は、図2に示すVBB発生回路の構成
を示し、(B)は、(A)に示す検出器の構成の一例を
示す図である。
【図7】 図2に示すアレイ電圧発生回路の構成を概略
的に示す図である。
【図8】 図2に示す中間電圧発生回路の構成を概略的
に示す図である。
【図9】 (A)は、図2に示すVPP発生回路の構成
を示し、(B)は、(A)に示すVppポンプの構成の
一例を示す図である。
【図10】 図9(A)に示すVbbポンプの動作を示
す信号波形図である。
【図11】 図6(A)および図9(A)に示すレベル
検出器の構成の一例を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態1に従うDRAMマ
クロの電源回路の構成を概略的に示す図である。
【図13】 図12に示す電源制御回路の構成を概略的
に示す図である。
【図14】 図12に示す電源制御回路の他の構成を概
略的に示す図である。
【図15】 図12に示す信号線の構成を概略的に示す
図である。
【図16】 (A)および(B)は、従来の電源回路の
問題点を説明するための図である。
【図17】 (A)および(B)は、従来の電源回路の
問題点を示す図である。
【図18】 この発明に従う電源回路の有利な効果を示
す図である。
【図19】 この発明の実施の形態1に従う電源回路の
アクティブユニット群の構成の一例を示す図である。
【図20】 図19に示すアクティブユニットのレイア
ウト基準を示す図である。
【図21】 (A)は、図19に示すデカップル容量の
構成を概略的に示し、(B)は、(A)に示すデカップ
ル容量の電気的等価回路である。
【図22】 この発明の実施の形態1に従う電源回路の
部分の構成を概略的に示す図である。
【図23】 この発明の実施の形態1におけるアクティ
ブユニットの信号線のレイアウトを概略的に示す図であ
る。
【図24】 図1に示すメモリアレイの構成を概略的に
示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態1におけるデカップ
ル容量配置領域における電源線の相互接続を概略的に示
す図である。
【図26】 この発明の実施の形態1における電源回路
の変更例の構成を概略的に示す図である。
【図27】 図26に示す電源制御回路の内部構成を概
略的に示す図である。
【図28】 この発明の実施の形態1における電源回路
の他の変更例の構成を概略的に示す図である。
【図29】 この発明の実施の形態1における電源回路
の電源線のレイアウトを概略的に示す図である。
【図30】 この発明の実施の形態2に従う電源回路の
要部の構成を概略的に示す図である。
【図31】 図30に示す電源回路の動作を示す信号波
形図である。
【図32】 図30に示すn分周器の構成の一例を示す
図である。
【図33】 この発明の実施の形態3に従う電源回路の
アクティブユニットの電源レイアウトを概略的に示す図
である。
【図34】 この発明の実施の形態3におけるアクティ
ブユニットの電源配線レイアウトを概略的に示す図であ
る。
【図35】 この発明の実施の形態3に従う電源回路の
電源レイアウトを概略的に示す図である。
【図36】 (A)および(B)は、この発明の実施の
形態4に従う電源回路の構成を概略的に示す図である。
【図37】 この発明の実施の形態4に従う電源回路の
変更例を概略的に示す図である。
【図38】 この発明の実施の形態5に従う半導体記憶
装置(DRAMマクロ)の構成を概略的に示す図であ
る。
【図39】 この発明の実施の形態5の変更例の構成を
概略的に示す図である。
【図40】 この発明の実施の形態6に従うDRAMマ
クロの構成を概略的に示す図である。
【図41】 この発明の実施の形態6の変更例の構成を
概略的に示す図である。
【図42】 この発明の実施の形態6におけるデカップ
ル容量素子と電源線との接続を概略的に示す図である。
【図43】 この発明の実施の形態7に従うDRAMマ
クロの全体の構成を概略的に示す図である。
【図44】 図43に示すDRAMマクロのバンク境界
領域近傍の構成を概略的に示す図である。
【図45】 この発明の実施の形態7の変更例の構成を
概略的に示す図である。
【図46】 この発明の実施の形態8に従う電源回路の
構成を概略的に示す図である。
【図47】 従来の半導体集積回路装置の全体の構成を
概略的に示す図である。
【図48】 図47に示すDRAMマクロの内部電圧発
生部の構成を概略的に示す図である。
【図49】 図48に示す内部電圧を受ける部分の構成
を概略的に示す図である。
【符号の説明】
PC 電源回路、MA♯0,MA♯1 メモリアレイ、
1 基準電圧発生回路、2 VBB発生回路、3 アレ
イ電圧発生回路、4 VPP発生回路、5 中間電圧発
生回路、1a 電流源、1b Vref発生回路、1c
バッファ、3a アクティブ降圧回路、AUV0−A
UV3,AUV アクティブユニット、3b スタンバ
イ降圧回路、5a VBL発生回路、5b VCP発生
回路、4d Vppポンプ、AUP00−AUP33,
AUP アクティブユニット、10a−10c 電源制
御回路、11a,11b アクティブユニット群、12
a,12b デカップル容量、20 Vpp回路、21
VDC回路、UC 容量ユニット、VDCS0−VD
CS3 アクティブ降圧回路、13,13a,13b,
13c 信号伝達線、12 デカップル容量、40 基
本アレイ、41 センスアンプ帯、45 行ブロック、
42 サブワードドライブ帯、50,51,52a−5
2b 内部電圧伝達線、2h,4h n分周器、70,
74 外部電源線、71,72,73,76,77,7
8 内部電圧伝達線、75 アレイ電圧伝達線、12c
−12f デカップル容量、DC デカップル容量素
子、PL内部電圧伝達線、12k デカップル容量、4
1a,41b センスアンプ帯、45a,45b メモ
リセル行ブロック、PCA 電源回路、105 基準電
圧伝達線、110b,110c 電源制御回路、112
VBB発生回路、120 Vpp回路、AUGa−A
UGc アクティブユニット群、DRAM1,DRAM
2 メモリ。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の機能を行なうための内部回路、お
    よび前記内部回路の活性化時前記内部回路が消費する電
    流を前記内部回路へ供給する能力を有し、かつ前記内部
    回路へ少なくとも一種類の所定の電圧を供給するための
    電源回路を備え、前記電源回路は、予め所定の電流供給
    能力を有するようにレイアウトされてセル化されたアク
    ティブユニットを、前記内部回路の電流消費能力に応じ
    た数含む、半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記内部回路は、各々が情報を記憶する
    複数のメモリセルを含み、 前記電源回路は、前記内部回路の構成変更にかかわらず
    固定的に電荷供給能力が設定されかつレイアウトされ、
    前記複数のメモリセルが形成される基板領域へバイアス
    電圧を印加するための基板バイアス発生回路をさらに備
    える、請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記内部回路は、行列状に配列されかつ
    各々が情報を記憶する複数のメモリセルと、アドレス指
    定されたメモリセル行を選択状態へ駆動するための行選
    択回路とを含み、 前記電源回路は、前記行選択回路により選択行へ伝達さ
    れる電圧を発生する回路を備える、請求項1記載の半導
    体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記電源回路は、外部電源電圧を降圧し
    て前記内部回路に対する動作電源電圧を発生する回路を
    含む、請求項1記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記アクティブユニットは第1の領域に
    配置され、 前記電源回路は、さらに、前記第1の領域と異なる領域
    に配置されて前記アクティブユニットの動作を制御する
    ための制御回路を含む、請求項1記載の半導体集積回路
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の領域は第1の方向に沿って延
    在し、 前記半導体集積回路装置は、さらに、前記制御回路から
    の少なくとも制御信号を伝達するための制御信号線を備
    え、前記制御信号線は、前記第1の領域外部に配置され
    る第1の配線部と、前記第1の方向に沿って前記第1の
    領域上に配置される第2の配線部とを含む、請求項5記
    載の半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 前記電源回路は、 所定の周期の発振信号を発生するための発振器と、 分周比が変更可能でありかつ前記発振器からの発振信号
    を設定された分周比に従って分周する分周器と、 前記分周器の出力信号に従ってチャージポンプ動作を行
    なって前記所定の電圧を生成するためのチャージポンプ
    回路とを含む、請求項1記載の半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 前記チャージポンプ回路が前記アクティ
    ブユニットとしてセル化される、請求項7記載の半導体
    集積回路装置。
  9. 【請求項9】 複数のパッドが整列して配置されるパッ
    ド帯をさらに備え、 前記内部回路は、複数のメモリセルを有するメモリアレ
    イを含み、 前記電源回路は、前記メモリアレイと前記パッド帯との
    間に配置される、請求項1記載の半導体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 前記電源回路は、互いに異なる用途の
    電圧を発生する複数種類のアクティブユニットを含み、
    前記複数種類のアクティブユニット各々は、同一の電源
    配線レイアウトを有する、請求項1記載の半導体集積回
    路装置。
  11. 【請求項11】 前記電源回路は、各々が互いに異なる
    用途の電圧を前記所定電圧として生成する複数種類のア
    クティブユニットを含み、 前記複数種類のアクティブユニットにおいて異なる種類
    のアクティブユニットは、異なる電源配線レイアウトを
    有する、請求項1記載の半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 前記電源回路は、前記所定電圧を安定
    化するためのデカップル容量を構成するユニットをさら
    に含む、請求項1記載の半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 前記電源回路は、複数種類のアクティ
    ブユニットを含み、前記複数種類のアクティブユニット
    の各々は、少なくとも動作制御用入力信号線を含み、前
    記複数種類のアクティブユニット各々の前記入力信号線
    のレイアウトは共通化される、請求項1記載の半導体集
    積回路装置。
  14. 【請求項14】 前記電源回路は、互いに用途の異なる
    電圧を発生する複数種類のアクティブユニットを含み、
    前記複数種類のアクティブユニットの各々は、同じレイ
    アウトサイズを有する、請求項1記載の半導体集積回路
    装置。
  15. 【請求項15】 前記電源回路は、互いにレイアウトサ
    イズが異なりかつ互いに用途の異なる電圧を生成するた
    めの複数種類のアクティブユニットを含む、請求項1記
    載の半導体集積回路装置。
  16. 【請求項16】 前記電源回路は、外部電源電圧を降圧
    して内部電源電圧を生成するための内部降圧回路を前記
    アクティブユニットとして含み、 前記内部降圧回路のアクティブユニットは、パッドに結
    合され、前記外部電源電圧を伝達するための一方方向に
    延在する外部電源線と、前記外部電源線と対向して前記
    一方方向に延在するように配置され、前記内部電源電圧
    を伝達するための内部電源線とを含む、請求項1記載の
    半導体集積回路装置。
  17. 【請求項17】 前記内部回路と前記電源回路との間に
    配設され、前記所定電圧を安定化するためのデカップル
    容量をさらに備える、請求項1記載の半導体集積回路装
    置。
  18. 【請求項18】 前記デカップル容量の配置領域におい
    て、前記電源回路からの所定電圧を伝達する所定電圧線
    と前記内部回路へ前記所定電圧を伝達するための内部電
    圧線とが相互結合される、請求項17記載の半導体集積
    回路装置。
  19. 【請求項19】 前記内部回路に関して前記電源回路と
    対向して配置され、前記所定電圧を安定化するためのデ
    カップル容量をさらに備え、前記所定電圧は前記内部回
    路上にわたって延在して配置される電圧線を介して伝達
    される、請求項1または17記載の半導体集積回路装
    置。
  20. 【請求項20】 前記内部回路は、離れて配置される第
    1および第2の回路を含み、 前記電源回路は、前記第1および第2の回路に対応して
    配置される第1および第2のサブ電源回路と、前記第1
    および第2のサブ電源回路の動作を制御するための電源
    制御回路とを含み、前記第1および第2のサブ電源回路
    は前記アクティブユニットを含み、 前記半導体集積回路装置は、さらに、前記第1および第
    2の回路の間の領域に分散して配置され、前記所定電圧
    を安定化するためのデカップル容量を備える、請求項1
    記載の半導体集積回路装置。
  21. 【請求項21】 前記内部回路は、各々が複数のメモリ
    セルを有しかつ互いに独立に活性化される複数のメモリ
    バンクを含み、前記複数のバンクは整列して配置され、 前記半導体集積回路装置は、さらに、前記複数のメモリ
    バンクの間の領域に配置され、前記所定電圧を安定化す
    るためのデカップル容量を備える、請求項1、17また
    は19記載の半導体集積回路装置。
  22. 【請求項22】 前記内部回路は、互いに独立に動作し
    かつ互いに離れて配置される複数の機能回路を含み、 前記電源回路は、 前記複数の機能回路のうちの特定の機能回路近傍に配置
    され、基準電圧を発生するための基準電圧発生回路と、 前記複数の機能回路各々に対応しかつ対応の機能回路の
    近傍に配置され、前記基準電圧発生回路からの基準電圧
    を利用して前記所定電圧を発生する回路を含み、かつ前
    記所定電圧発生回路が前記アクティブユニットを含む、
    請求項1記載の半導体集積回路装置。
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