JP2001125284A - 分割逐次近接露光装置 - Google Patents

分割逐次近接露光装置

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JP2001125284A
JP2001125284A JP30991199A JP30991199A JP2001125284A JP 2001125284 A JP2001125284 A JP 2001125284A JP 30991199 A JP30991199 A JP 30991199A JP 30991199 A JP30991199 A JP 30991199A JP 2001125284 A JP2001125284 A JP 2001125284A
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Shinichiro Nagai
新一郎 永井
Masahiro Saida
雅裕 斉田
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NSK Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来にない高精度の分割逐次近接露光装置を
低コストで提供する。 【解決手段】 被露光材に対し平行光を照射するパター
ン露光用の照明光学系を備えた露光手段3と、被露光材
を載置するワークステージ2と、マスクを載置するマス
クステージ1と、前記マスクを被露光材上のつなぎ露光
位置に対向させるようにワークステージ2とマスクステ
ージ1とを相対的に位置決めするステージ送り機構7
と、前記マスクと被露光材との対向面間のすき間を調整
するギャップ調整手段6と、ステージ送り機構7による
送り方向を基準としてマスクの向きをパターン面内で調
整するマスク位置調整手段14とを備え、前記マスク又
は前記ワークステージ2に、つなぎ方向と略直交する方
向に互いに離間配置された一対のアライメントマークを
前記つなぎ方向に所定の間隔をあけて複数対設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶基板、
液晶ディスプレイ用カラーフィルタなどのような基板に
マスクのパターンを焼き付けるのに用いる近接露光装置
に関し、特に、大型基板上にマスクパターンを分割逐次
露光方式でプロキシミティ露光するのに好適な分割逐次
近接露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プロキシミティ露光は、表面に感光剤を
塗布した透光性の基板をワークとし、これをプロキシミ
ティ露光装置(以下、近接露光装置という)のワークス
テージ上に保持して、所定のパターンを描いてあるマス
クステージに取り付けてあるマスクとの間の間隔(ギャ
ップ)を数10μm〜数100μmまで近接させ、マス
クの上から平行光を照射することにより露光してワーク
面に当該マスクのパターンを焼き付けるものであり、例
えば液晶ディスプレイ用のカラーフィルタなどの露光工
程では、従来、一括露光が一般的であった。しかしなが
ら、最近は液晶ディスプレイの大画面化が進められてお
り、一括露光では対応しきれなくなって複数に分割した
マスクパターンを順次露光してつないでいく分割逐次露
光が必要になってきている。しかして、分割逐次露光の
場合は、分割の境目の整合の精度が厳しく要求されると
いう技術上の難点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
近接露光装置は基本的に一括露光方式とされており、パ
ターンを分割して露光しつなぎ合わせる分割逐次露光機
能は基本的に備えていない。一方、従来の分割逐次露光
装置は、ワークステージとマスクとの精度の良い整合機
能すなわちアライメント機能は備えておらず、何も位置
合わせの基準のない1層目の露光時において分割パター
ンの高度の整合精度を満たすことはできないという未解
決の課題がある。図10は、アライメント機能なしで例
えば1層目であるブラックマトリックスのパターン形成
を2分割逐次露光で行った場合における、第1ショット
目の露光パターンと第2ショット目の露光パターンとの
ずれを模式的に示したものである。いま、同図(a)の
ように、ワークステージの送り方向に対してパターンP
を有するマスクMが水平角度θだけ傾斜した状態で第1
ショット目露光を行い、次いで同図(b)に示すように
ワークW,マスクMを相対移動させて位置をずらした後
に第2ショット目露光を行ったとすると、同図(c)に
示すように、ワークW上に露光形成された第1,第2両
ショットによる分割パターンP1 ,P2 はともに、ワー
クステージの送り方向に対し角度θのずれが生じてしま
うことになる。
【0004】本発明はこのような従来技術の未解決の課
題を解決するためになされたもので、従来にない高精度
で分割逐次近接露光が実現でき、もってパターンの大型
化に伴うマスクコストの増大化を防止することができる
分割逐次近接露光装置を低コストで提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る分割逐次近接露光装置は、被露光材
に対し平行光を照射するパターン露光用の照明光学系を
備えた露光手段と、被露光材を載置するワークステージ
と、マスクを載置するマスクステージと、前記マスクを
被露光材上のつなぎ露光位置に対向させるようにワーク
ステージとマスクステージとを相対的に位置決めするス
テージ送り機構と、前記マスクと被露光材との対向面間
のすき間を調整するギャップ調整手段と、前記マスク及
び前記ワークステージにつなぎ方向と交差する方向に互
いに離間配置された一対のアライメントマークと、マス
ク側アライメントマーク対とワークステージ側アライメ
ントマーク対の平面ずれ量を検出するアライメントマー
ク検出手段と、前記ステージ送り機構による送り方向を
基準としてマスクの向きをパターン面内で調整するマス
ク位置調整手段と、前記アライメントマーク検出手段に
よって検出された平面ずれ量に応じて前記マスク位置調
整手段を駆動制御してマスク側アライメントマークとワ
ークステージ側アライメントマークとを整合させる制御
手段とを備え、前記マスク側のアライメントマーク対及
び前記ワークステージ側のアライメントマーク対の内の
少なくとも一方のアライメントマーク対をつなぎ方向に
所定の間隔をあけて複数対設けたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態である分割逐次近接露光装置の一部を分解した斜
視図、図2はマスクステージ部分の拡大斜視図である。
図中の符号1はマスクパターン(P)を有するマスク
(M)を保持するマスクステージ、2は前記マスクパタ
ーン(P)を焼き付けるべく感光剤を被着したガラス基
板からなるワーク(被露光材)Wを保持するワークステ
ージ、3はパターン露光用の露光手段としての照明光学
系である。
【0007】照明光学系3は、紫外線照射用の光源であ
る例えば高圧水銀ランプ31と、その照射光を集光する
凹面鏡32と、凹面鏡の焦点近傍に配置されたオプティ
カルインテグレータ33と、平面ミラー35,36及び
凹面ミラー37とで構成される照明光学系と、その照射
光を遮断する露光制御用シャッター34とを備えてお
り、露光時にシャッター34を開くと、高圧水銀ランプ
31から照射された光Lが、図示のような光路を経て、
マスクステージ1に保持される図外のマスク(M)の表
面に対し垂直に照射される。
【0008】前記マスクステージ1は、マスクステージ
ベース11を備えて装置ベース4上にマスクステージ支
持台12を介して固定支持されている。そのマスクステ
ージベース11は中央部に開口111を有しており、そ
の開口111を取り囲んでマスク保持枠13がX,Y方
向に摺動可能に装着されている。図3はそのマスク保持
枠13の摺動駆動構造である。図2のIII− III線断面
図である図3(a)に示すように、マスク保持枠13は
マスクステージベース11の開口111に沿わせて差し
込んであり、その保持枠13の上端外周に上縁部131
が張設されるとともに保持枠13の下端面には下縁部1
32が外周に張出して固着されており、それらの上縁部
131及び下縁部132でマスクステージベース11を
挟むようにして摺動自在に係合している。
【0009】そして、マスクステージベース11の上面
に、当該マスク保持枠13をX,Y平面内で移動させて
マスク位置をワーク面に対して調整するマスク位置調整
手段14としてのマスク保持枠X軸方向駆動装置14x
と二台のY軸方向駆動装置14yとが設置されている。
前者14xによりX軸方向の調整を、後者の二つの14
yによりY軸方向及びZ軸まわりの揺動方向の調整を行
う。各マスク保持枠駆動装置14x,14yは、いずれ
も駆動用アクチュエータ(この実施形態では電動アクチ
ュエータ)141と、その軸方向に伸縮するロッド14
1rの先端にピン支持機構142を介して係合された直
動案内軸受(リニアガイド)143とを備えて構成され
ている。
【0010】当該リニアガイドのスライダ143sが前
記ピン支持機構142に係合し、その案内レール143
rの方は平面図である図3(b)に示すようにマスク保
持枠13の側面に固定して取り付けられている。この可
動のマスク保持枠13の下面に、マスクパターンが描か
れているマスクMが図外の真空式吸着装置を介して着脱
自在に保持される。その保持状態で、マスクMの下面は
マスクステージベース11の下面より下に位置させてい
る。このようにマスクMの下面を下方に突出させている
ので、ワークステージ2をY軸方向に移動させる場合、
Z軸方向の退避は必要最小限とすることができる。
【0011】上記マスク保持枠13の相対する左右二辺
の内側には、マスクMとワークとの間のギャップを測定
するためのギャップセンサ15と、ワークステージ2に
形成されたワークステージ側アライメントマーク75
(後述する。)とマスクMに形成されたマスク側アライ
メントマーク76(後述する。)との平面ずれ量を検出
するアライメントマーク検出手段としてのアライメント
カメラ16とが、いずれも移動機構17を介してX軸方
向に移動可能に配置されている。
【0012】具体的には、当該ギャップセンサ・アライ
メントカメラ移動機構17は、マスク保持枠13の左右
一対の枠上面に沿ってX軸方向に移動可能に配設した二
台の保持架台171,171と、その一端側を支持する
リニアガイド172と、マスクステージベース11上に
設置したその案内レール172r上を移動する図示され
ないスライダを駆動する前記同様の駆動用アクチュエー
タ173とで構成され、そのスライダに保持架台171
が固定され、該保持架台171に各ギャップセンサ15
及びアライメントカメラ16が取り付けてある。そし
て、駆動用アクチュエータ(この場合、モータ,ボール
ねじ及びリニアガイドからなるもの)173を駆動する
ことにより、保持架台171を介して各ギャップセンサ
15及びアライメントカメラ16をX軸方向に移動させ
る。
【0013】なお、マスクステージベース11には、マ
スクMの端部を必要に応じて遮蔽するマスキングアパー
チャ(遮蔽板)18がマスク保持枠13の開口部内のマ
スクMより上方に設置されており、モータ,ボールねじ
及びリニアガイドよりなるマスキングアパーチャ駆動装
置181によりY軸方向に移動可能とされている。この
マスキングアパーチャ(遮蔽板)18は、本出願人が先
に出願した(特願平10−42451号)大型基板のパ
ターン転写方法に記載されているように、多数のパター
ンが規則的に配列された長方形の露光パターンを、その
長辺方向両端部の端部パターンと、その内側のパターン
とに分けて、その内側パターンを長辺方向で等分に分割
して分割逐次露光するにあたり、この分割された一つの
分割パターン及びその両側部に設けた前記端部パターン
を一個のマスクに形成すると共に、当該マスクを用いて
内側パターンを分割逐次露光する際にマスク両側部の前
記端部パターンを遮蔽するのに用いる。
【0014】前記ワークステージ2は、マスクMとワー
クWとの対向面間のすき間を所定量に調整するギャップ
調整手段としてのZ軸送り台6と、その上に重ねて配設
されワークステージ2をY軸方向に移動させるワークス
テージ送り機構7とを備えて装置ベース4上に可動に支
持されている。前記Z軸送り台6は、装置ベース4上に
立設された上下粗動装置61で支持したZ軸粗動ステー
ジ62と、その上に上下微動装置63を介して支持した
Z軸微動ステージ64とで構成されている。前記上下粗
動装置61には例えば空圧シリンダを用い、単純な上下
動作を行うことにより予め設定した位置までZ軸粗動ス
テージ62をギャップの計測無しに上昇/下降させる。
【0015】一方、前記上下微動装置63は、モータと
ボールねじとくさびとを組み合わせてなる可動くさび機
構になっている。すなわち、本実施形態では、例えばモ
ータ631をZ軸粗動ステージ62の上面に設置してボ
ールねじのねじ軸632を回転駆動させるようにすると
共にボールねじナット633をくさび状に形成し、その
くさび状ナット633の斜面をZ軸微動ステージ64の
下面に突設したくさび641の斜面と係合させて構成し
た可動くさび機構63をもって上下微動装置としてい
る。そのねじ軸632を回転駆動させると、くさび状ナ
ット633が図示されないガイドにより案内されてY軸
方向に移動し、この水平微動運動が両くさび633,6
41の斜面作用により高精度の上下微動運動に変換され
る。この可動くさび機構63からなる上下微動装置を3
台使用して、Z軸微動ステージ64のY軸方向の一端側
に2台を配置すると共に他端側に1台を配置し、それぞ
れを独立に駆動制御する構成にしている。これにより、
上下微動装置63は、ギャップを計測しつつ目標値まで
Z軸微動ステージ64の高さを微調整する機能に加え
て、その水平面に対する傾斜の微調整を行うチルト機能
をも有するものになっている。
【0016】分割逐次露光を行う場合には、仮に上記ワ
ークステージ2の送り誤差が全くない場合でも、マスク
Mのマスクパターンの向きがワークステージ2の送り方
向(Y軸方向)とずれていると、つなぎ露光で分割形成
されたパターン同士の継ぎ目がずれて整合しない。しか
し、前記のように、マスクMは真空式吸引装置を介して
マスク保持枠13の下面に吸着保持させるのであるが、
この吸着保持させる際にマスクパターンの向きと前記ワ
ークステージ送り機構7によるワークステージ2の送り
方向(Y軸方向)とを精度よく合わせることは困難であ
る。さらに、ワークステージ送り機構7によるワークス
テージ2の送り時に生じる送り誤差に起因して前半のパ
ターンと後半のパターンとがずれてしまうという問題も
ある。
【0017】そこで、この実施の形態では、図7を参照
して、ワークステージ2(詳しくはステージ上に設置さ
れているワークチャック)の上面に例えば十字形状のワ
ークステージ側アライメントマーク75を少なくとも一
対X軸方向に離間して設け、一方、マスクMには、前記
ワークステージ側アライメントマーク75対に対応させ
たマスク側アライメントマーク76対をつなぎピッチに
等しい間隔(この実施の形態ではステップ量間隔)でY
軸方向に複数対(この実施の形態では二分割逐次露光で
あるため2対、n分割逐次露光の場合はn対)設けてい
る。
【0018】そして、第1ショット目の露光の前は、ワ
ークステージ側アライメントマーク75と図7(a)に
おいて上側のマスク側アライメントマーク76との平面
ずれ量をアライメントマーク検出手段としてのアライメ
ントカメラ16により検出し、該検出平面ずれ量に応じ
て図示しない制御手段によりマスク位置調整手段14と
してのマスク保持枠X軸方向駆動装置14x及び二台の
Y軸方向駆動装置14yの駆動を制御してワークステー
ジ側アライメントマーク75とマスク側アライメントマ
ーク−ク76との中心同士が実質的にXY平面内で一致
するように、マスク保持枠13の位置調整を行い、ま
た、第2ショット目の露光の前、即ち、ワークステージ
送り機構7によってワークステージ2をY軸方向につな
ぎピッチ分だけ相対的に移動させた場合は、ワークステ
ージ側アライメントマーク75と図7(c)において下
側のマスク側アライメントマーク76との平面ずれ量を
アライメントマーク検出手段としてのアライメントカメ
ラ16により検出し、該検出平面ずれ量に応じて図示し
ない制御手段によりマスク位置調整手段14としてのマ
スク保持枠X軸方向駆動装置14x及び二台のY軸方向
駆動装置14yの駆動を制御してワークステージ側アラ
イメントマーク75とマスク側アライメントマーク−ク
76との中心同士が実質的にXY平面内で一致するよう
に、マスク保持枠13の位置調整を行う。
【0019】ワークステージ送り機構7は、Z軸微動ス
テージ64の上面にY軸方向に平行に延設した二組のリ
ニアガイド71と、そのリニアガイド71の図示されな
いスライダに取り付けたY軸送り台72と、Y軸送り駆
動装置73とを備え、その送り駆動装置73のモータ7
31で回転駆動されるボールねじ軸732に螺合した図
外のボールねじナットに前記Y軸送り台72を連結して
構成されている。そして、このY軸送り台72の上に
は、ワークステージ2が取り付けられている。
【0020】ここで、本実施の形態にいうワークステー
ジ2の送り誤差について説明すると、いまワークステー
ジ2をY軸方向に所定の距離だけ送る場合の送り誤差と
しては、送り位置(距離)の誤差以外に、真直度とワー
クステージ面の傾きとがあり得る。前者の真直度とは、
送り始点を通るY軸と実際の送り進行方向直線との間の
送り終点におけるずれ量(X−Z平面内の)であり、X
軸方向成分ΔXとZ軸方向成分ΔZとからなる。後者の
ワークステージ面の傾きは、ワークステージ2の移動時
のヨーイング(Z軸回りの回動),ピッチング(X軸回
りの回動),ローリング(Y軸回りの回動)等により発
生するもので、ヨーイングではワークステージ面が水平
のまま左右いずれかに首振りしてY軸に対し角度θだけ
ずれる。また、ピッチングではワークステージ面が進行
方向の前後に所定角度傾斜する。さらに、ローリングで
はワークステージ面が水平に対し左右に所定角度傾斜す
る。これらの誤差は、例えば案内装置であるリニアガイ
ドの精度等にかかわり発生するものである。
【0021】これらの送り誤差のうち、ヨーイングと真
直度のX軸方向成分ΔX、及びY軸方向位置の誤差は、
アライメントカメラ16で求めることができる。その
他、真直度のZ軸方向成分ΔZ,ピッチング,ローリン
グは三台のギャップセンサ15により知ることができ
る。また、本実施形態の分割逐次近接露光装置にあって
は、ワークステージ側アライメントマーク75とマスク
側アライメントマーク76との平面ずれ量の検出ひいて
は両マーク75の整合を、先に述べたアライメントマー
ク検出手段であるアライメントカメラ16により高精度
に且つ容易に行えるようにしている。
【0022】すなわち、図4に示すように、マスクMの
表面に設けられたマスク側アライメントマーク76をマ
スク裏面側から光学的に検出するアライメントカメラ1
6を、ピント調整機構161によりマスクMに対し接近
離間移動させてピントを調整するようにしている。具体
的には、ピント調整機構161をリニアガイド162,
ボールねじ163,モータ164で構成して、そのリニ
アガイドの案内レール162rをマスクステージ1(具
体的には、前記移動機構17の保持架台171)に上下
に長く取り付けると共に、スライダ162sにテーブル
162tを介してアライメントカメラ161を固定して
いる。そして、ボールねじ163のねじ軸に螺合された
ナットをテーブル162tに連結させると共に、当該ね
じ軸をモータ164で回転駆動させるようにしてある。
【0023】本実施形態にあっては、また、図5に示す
ように、ワークステージ2に設けてあるワークチャック
8の下方に、ワークステージ側アライメントマーク75
を下から投影する光学系78が、光源781及びコンデ
ンサーレンズ782を有して上記アライメントカメラ1
6の光軸に合わせて前記Z軸微動ステージ64と一体に
配設されている。なお、ワークステージ2,Y軸送り台
72には光学系78の光路に対応する貫通孔を備えてい
る。
【0024】さらに、本実施形態にあっては、図6に示
すように、マスクMのアライメントマーク76を設けた
面(マスク側アライメントマーク面Mm)の位置を検出
してアライメントカメラ16のピントずれを防止するア
ライメント画像のベストフォーカス調整機構9を設けて
いる。このベストフォーカス調整機構9は、アライメン
トカメラ16及びピント調整機構161に、ピントずれ
検出手段として前記ギャップセンサ15を利用してお
り、このギャップセンサ15で計測したマスク下面位置
計測値を、計算機92で予め設定したピント位置と比較
して差を求め、その差から当該設定ピント位置からの相
対ピント位置変化量を計算し、その分だけアライメント
カメラ16のピントを調整するようにピント調整機構1
61によりアライメントカメラ16を移動させるように
している。
【0025】このベストフォーカス調整機構9を用いる
ことにより、マスクMの板厚変化や板厚のばらつきとは
無関係に、アライメント画像の高精度のフォーカス調整
が可能となる。なお、上記図4〜図6に示したようなピ
ント調整機構161,テーブルマーク投影光学系78,
ベストフォーカス調整機構9等の諸構成は、1層目分割
パターンのアライメントの高精度化に対応するものであ
るばかりでなく、2層目以降のアライメントの高精度化
にも寄与するものであり、また必ずしも分割逐次露光の
みに限らず他の露光においても有効に適用できる。ま
た、マスクMの厚さがわかっていれば、図6のベストフ
ォーカス調整機構9を省略し、厚さに応じてピント調整
機構を動かすようにしても良い。
【0026】次に、本実施形態の作用を説明する。例え
ば、カラーフィルタ形大型液晶ディスプレイ用のRGB
カラーフィルタに所定のパターンを形成する場合、ガラ
ス基板からなるワークW上に先ず各画素間を仕切るブラ
ックマトリックスのパターンをレジスト塗布,酸素遮断
膜塗布,露光,現像の各工程を経て形成する。こうして
ブラックマトリックスのパターンが形成された基板上
に、R(赤),G(緑),B(青)の三原色の個々のパ
ターンを各色毎に上記ブラックマトリックスのパターン
形成と同様の工程を繰り返しながら形成していく。ここ
では、最初に形成するパターンすなわちブラックマトリ
ックスのパターンを「一層目」、次にその上に重ねて形
成する三原色のいずれかのパターンを「二層目」、更に
その次に形成する三原色の他のいずれかのパターンを
「三層目」……と称する。
【0027】いま、大型液晶ディスプレイ用のカラーフ
ィルタのガラス基板をワークWとし、その上に一層目の
ブラックマトリックスのパターンを二分割逐次近接露光
により形成する場合を例にとって説明すると、分割逐次
近接露光装置のマスクステージ1の下面には、一層目パ
ターンが描かれているマスクMが予め真空吸着により装
着してある。また、ワークステージ2は、Y軸方向の前
進限近傍に位置し且つ最下限迄下降している。 (1)アライメントのためのギャップ調整 先ず、ギャップ調整手段であるZ軸送り台6の上下粗動
装置61を駆動させてワークステージ2を予め設定して
ある上方の粗動上限目標位置(例えばマスクMの表面か
ら数mm程度の位置)まで急速上昇させる。この粗動時
には、ギャップセンサ15によるワークチャック8の上
面(具体的にはその上に固定されたガラス製の被検部8
m上面)〜マスク間のすき間間隔(ギャップ)計測は行
わない。次に、同Z軸送り台6の3台の可動くさび機構
63からなる上下微動装置を駆動させる。この微動時
は、図5に示すように、マスク側アライメントマーク7
6を設けたマスクMの表面と、ワークステージ側アライ
メントマーク75を設けたワークチャック8の面との間
のギャップを、ギャップセンサ15により計測し、その
計測結果を可動くさび機構63にフィードバックしつつ
予め設定してあるアライメント時目標ギャップ量まで正
確にワークステージ2を上昇させる。
【0028】このように、本実施形態によれば、ギャッ
プ調整手段の上下動の速度を二速に分けて、大部分を上
下粗動装置61で高速移動させるとともに、最終的には
可動くさび機構63で高精度移動させるものとしたた
め、分割逐次近接露光におけるギャップ調整作業の高速
化と高精度化という相反する機能向上を同時に達成する
ことができる。なお、本実施形態のギャップ調整手段
は、分割逐次露光のみならず、その他の露光においても
適用できるもである。 (2)アライメント調整 こうして、ワークステージ2とマスクMとを近接させた
とき、ワークWの送り方向(Y軸方向)とマスクMとの
相対位置及び姿勢が正しく整合していない場合、例えば
図7(a)に示すように、ワークステージ2に対してパ
ターンを有するマスクMが角度θだけ傾斜している場合
(ワークステージ2の向きとY軸方向の向きとは一致し
ているとして)、ワークステージ2側のアライメントマ
ーク75とマスクM側のアライメントマーク76とは整
合せず、ずれる。このままマスクパターンの露光,焼き
付けを行うと、その後同一ワークステージ2上に形成さ
れていく筈の分割パターンとのずれが生じて、結局精度
の良いブラックマトリックスのパターンは得られない。
【0029】そこで、ワークステージ側アライメントマ
ーク75とマスク側アライメントマーク76とを整合
(アライメント)させる必要があるが、かかる整合は、
まず、アライメントマーク検出手段であるアライメント
カメラ16を用いて行い、そのとき両マーク75,76
の双方にピントを合わせる。本実施形態の一層目分割露
光では、アライメントにあたり、(1)で述べたとお
り、図5に示すようにワークステージ側アライメントマ
ーク75の投影用光学系78で該マーク75を下から照
射すると共に、本来は露光時に用いるギャップセンサ1
5を利用する。すなわち、ワークステージ側アライメン
トマーク75を設けたワークチャック8の表面(被検
部)8mとマスク側アライメントマーク76を設けたマ
スクMの表面(マスク側アライメントマーク面Mm)で
ギャップを設定することにより、両マーク75,76に
アライメントマーク検出手段であるアライメントカメラ
16のピントをほぼ合わせて両マーク75,76のずれ
を検出する。
【0030】通常、マスクMの板厚は規格化されてお
り、5mm,8mm,10mmなどと決められている。
従来のアライメントカメラには本実施形態のような連続
的ピント調整機構161は設けられておらず、一つの固
定焦点を持つだけであるから、マスク厚の変更もしくは
ばらつきに対して即応できず、アライメントマーク検出
精度が低下するという問題を有している。しかし、本実
施形態の場合は、ピント調整機構161に予め上記のよ
うな種々のマスク板厚に対応するアライメントカメラ1
6のそれぞれのフォーカス位置を予めセットしておくこ
とにより、マスクMの交換によるマスク厚の大幅な変化
に即応して、アライメントカメラ16のピントをベスト
フォーカス位置であるマスク側アライメントマーク面M
mに位置決めすることができる。
【0031】また、本実施形態では、ピントずれを検出
するのに前記のとおりギャップセンサ15を使用してお
り、これで実際のマスク下限位置を計測してその計測値
を計算機92に出力し、計算機92は予めマスク下面
(マスク側アライメントマーク面Mm)に設定しておい
たピント位置(目標位置)からの相対ピント位置変化量
を計算すると共に該位置変化量に応じてピント調整機構
161のモータ164の駆動を制御してアライメントカ
メラ16の位置を補正し、これにより、例えばマスク厚
のばらつきによるピントずれを調整してマスク側アライ
メントマーク76に対するベストフォーカスを保証する
ようにしている。
【0032】上記のようにしてピントを適正に調整した
アライメントカメラ16により、ワークステージ側アラ
イメントマーク75と図7(a)において上側のマスク
側アライメントマーク76との間の平面ずれ量が検出さ
れたら、図示しない制御手段がワークステージ側アライ
メントマーク75とマスク側アライメントマーク76と
の中心同士が一致するように検出平面ずれ量に応じてマ
スク位置調整手段14のX方向駆動装置14x及び二つ
のY方向駆動装置14yの駆動を制御し、これにより、
マスク保持枠13の姿勢を修正して両マーク75,76
を図7(b)に示すように正しく整合させる。 (3)ワークの挿入及び最初の露光 上記アライメント終了後、ギャップ調整手段6により一
旦ワークステージ2を必要なだけ下降させる。この状態
で、前記マスクステージ1との間の間隔(例えば60m
m程度)を利用して、図外のワーク自動供給装置により
ワークWが投入され、ワークステージ2上のワークチャ
ック8に保持される。その後、再度ギャップ調整手段6
により、マスクM下面とワークW上面とのすきまを、露
光する際に必要な所定の値となるように調整する。その
手順は、ギャップセンサ15により計測されるのがマス
ク下面とワーク上面とのギャップである点を除けば、前
記(1)と同じ手順である。
【0033】次に、露光手段3の露光制御用シャッター
を操作して露光を行い、マスクパターンをワークWの所
定位置に焼き付けて、第1の分割パターンを得る。 (4)次の露光位置へのワークステージの移動 続いて、第2の分割パターンのつなぎ露光を行うため
に、ワークステージ送り機構7の送り駆動装置73を操
作してワークステージ2を送り方向(Y軸方向)につな
ぎピッチ分だけ送ってワークWをマスクMに対して送り
方向に相対移動させる。この際、ワークWとの干渉を避
けるため、必要に応じてワークステージ2を必要な分だ
けZ軸方向に下降させるようにしてもよい。 (5)ギャップ調整及びアライメント調整 上記のY軸方向送り時に、先にのべた要因による送り誤
差が生じるから、そのまま次の露光をすると第2の分割
パターンが位置ずれする。そこで、第2の分割パターン
の露光を行う前に、上記のようにしてピントを適正に調
整したアライメントカメラ16により、ワークステージ
側アライメントマーク75と図7(c)において上側の
マスク側アライメントマーク76との間の平面ずれ量が
検出されたら、図示しない制御手段がワークステージ側
アライメントマーク75とマスク側アライメントマーク
76との中心同士が一致するように検出平面ずれ量に応
じてマスク位置調整手段14のX方向駆動装置14x及
び二つのY方向駆動装置14yの駆動を制御し、これに
より、マスク保持枠13の姿勢を修正して両マーク7
5,76を図7(d)に示すように正しく整合させる。 (6)第2の露光 その後、つなぎ露光を行えば、位置ずれを修正した第2
の分割パターンが得られる。
【0034】このように、本発明の上記第1の実施形態
によれば、従来にない高精度で、1層目の分割逐次近接
露光が実現可能になるという効果が得られる。また、従
来の分割逐次露光装置のグローバルアライメントを用い
た2層目露光と同精度で、分割逐次露光の1層目露光が
可能である。更に、ワークステージ送り機構7によるワ
ークステージ2の送り時に生じる送り誤差に起因するマ
スクMとワークWとの平面ずれの補正を、ワークステー
ジ側アライメントマーク75とマスク側アライメントマ
ーク76との平均ずれ量をアライメント検出手段である
アライメントカメラ16で検出して行うようにしている
ので、高価なレーザ干渉測長装置を用いてマスクMとワ
ークWとの平面ずれを検出して該ずれを補正する場合に
比べて、分割逐次露光装置の大幅なコストダウンを達成
することができる。
【0035】次に、図8を参照して、本発明の第2の実
施の形態である分割逐次近接露光装置を説明する。な
お、装置の基本的構成は上記第1の実施の形態と同一で
あるので、重複する部分には同一符号を付してその説明
を省略する。この実施の形態は、マスクMの下面にマス
ク側アライメントマーク76を少なくとも一対X軸方向
に離間して設け、一方、ワークステージ2(詳しくはス
テージ上に設置されているワークチャック)の上面に
は、前記マスク側アライメントマーク76の位置に対応
させた例えば十字形状のワークステージ側アライメント
マーク75対をつなぎピッチに等しい間隔(この実施の
形態ではワークステージ側アライメントマーク対のY軸
方向の間隔A=ステップ量S)でY軸方向に複数対(こ
の実施の形態では二分割逐次露光であるため2対、n分
割逐次露光の場合はn対)設けている。
【0036】そして、第1ショット目の露光の前は、マ
スク側アライメントマーク76と図8(a)において下
側のワークステージ側アライメントマーク75との平面
ずれ量をアライメントマーク検出手段としてのアライメ
ントカメラ16により検出し、該検出平面ずれ量に応じ
て図示しない制御手段によりマスク位置調整手段14と
してのマスク保持枠X軸方向駆動装置14x及び二台の
Y軸方向駆動装置14yの駆動を制御してワークステー
ジ側アライメントマーク75とマスク側アライメントマ
ーク−ク76との中心同士が実質的にXY平面内で一致
するように、マスク保持枠13の位置調整を行い(図8
(b)参照)、また、第2ショット目の露光の前、即
ち、ワークステージ送り機構7によってワークステージ
2をY軸方向につなぎピッチ分だけ相対的に移動させた
場合は、ワークステージ側アライメントマーク75と図
8(c)において上側のマスク側アライメントマーク7
6との平面ずれ量をアライメントマーク検出手段として
のアライメントカメラ16により検出し、該検出平面ず
れ量に応じて図示しない制御手段によりマスク位置調整
手段14としてのマスク保持枠X軸方向駆動装置14x
及び二台のY軸方向駆動装置14yの駆動を制御してワ
ークステージ側アライメントマーク75とマスク側アラ
イメントマーク−ク76との中心同士が実質的にXY平
面内で一致するように、マスク保持枠13の位置調整を
行う(図8(d)参照)。なお、その他の構成及び作用
効果は上記第1の実施の形態と同一であるので、その説
明を省略する。
【0037】次に、図9を参照して、本発明の第3の実
施の形態である分割逐次近接露光装置を説明する。な
お、装置の基本的構成は上記第1の実施の形態と同一で
あるので、重複する部分には同一符号を付してその説明
を省略する。この実施の形態は、ワークステージ2(詳
しくはステージ上に設置されているワークチャック)の
上面にX軸方向に互いに離間して配置された例えば十字
形状のワークステージ側アライメントマーク75対をY
軸方向に所定の間隔Aで2対設け、一方、マスクMに
は、前記ワークステージ側アライメントマーク75対に
対応させたマスク側アライメントマーク76対をY軸方
向に所定の間隔Hで2対設けている。また、第1ショッ
ト目の露光位置においては、図9において上側のマスク
側アライメントマーク対76が下側のワークステージ側
アライメントマーク対75に位置するようになってお
り、上記間隔A+上記間隔H=ステップ量とされてい
る。
【0038】そして、第1ショット目の露光の前は、図
9(a)において下側のワークステージ側アライメント
マーク75と上側のマスク側アライメントマーク76と
の平面ずれ量をアライメントマーク検出手段としてのア
ライメントカメラ16により検出し、該検出平面ずれ量
に応じて図示しない制御手段によりマスク位置調整手段
14としてのマスク保持枠X軸方向駆動装置14x及び
二台のY軸方向駆動装置14yの駆動を制御してワーク
ステージ側アライメントマーク75とマスク側アライメ
ントマーク−ク76との中心同士が実質的にXY平面内
で一致するように、マスク保持枠13の位置調整を行い
(図9(b)参照)、また、第2ショット目の露光の
前、即ち、ワークステージ送り機構7によってワークス
テージ2をY軸方向に上記間隔A+上記間隔H分だけ相
対的に移動させた場合は、図9(c)において上側のワ
ークステージ側アライメントマーク75と下側のマスク
側アライメントマーク76との平面ずれ量をアライメン
トマーク検出手段としてのアライメントカメラ16によ
り検出し、該検出平面ずれ量に応じて図示しない制御手
段によりマスク位置調整手段14としてのマスク保持枠
X軸方向駆動装置14x及び二台のY軸方向駆動装置1
4yの駆動を制御してワークステージ側アライメントマ
ーク75とマスク側アライメントマーク−ク76との中
心同士が実質的にXY平面内で一致するように、マスク
保持枠13の位置調整を行う(図9(d)参照)。
【0039】上記第3の実施の形態によれば、上記間隔
Hを変更することにより、第1ショット目のパターン露
光位置から第2ショット目のパターン露光位置までの距
離(ステップ量)を変更することができるので、例え
ば、サイズの異なる液晶ディスプレイ等の露光にも対応
することができる。その他の構成及び作用効果は上記第
1の実施の形態と同一であるので、その説明を省略す
る。
【0040】なお、上記各実施形態では、1層目パター
ンを2回に分割して露光する場合について説明したが、
勿論3回以上に分けて行う場合にも適用できる。この場
合、1回目の露光に際して、マスクMとワークWとのギ
ャップ調整→ワークWとマスクMとの相対ずれの補正→
露光の手順を行い、その後は、ワークステージ送りとそ
の送り誤差の補正,露光の手順を必要回数繰り返せば良
い。さらに、Y軸方向のみの分割でなく、X軸方向の分
割と組み合わせてもよく、その場合は、X軸方向送りワ
ークステージを付加すればよい。
【0041】また、上記各実施形態では同じパターンを
有するマスクMを1枚使用する場合のみを説明したが、
本発明はこのように同パターンの繰り返しの場合に限ら
ず、例えば遮蔽板18を使用して、特願平10−424
51に示されるような両端部パターンを有するような場
合に対応することも可能である。更に、上記各実施形態
では、マスクステージ1をマスクステージ支持台12で
装置ベース4に固定して取り付け、ワークステージ2の
方のみギャップ調整手段6で昇降させる構造を示した
が、これに限らず、例えばマスクステージ支持台12を
シリンダで構成してマスクステージ1の方を昇降させる
構造にしてもよい。その場合には、上下粗動装置を有す
るZ軸粗動ステージ62を省略することができる。
【0042】更に、上記各実施形態では、ワークステー
ジをY軸方向に移動可能な構成としたが、代わりにマス
クステージと露光手段とをY軸方向に移動可能な構成と
しても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来にない高精度で分割逐次近接露光が実現でき、もっ
てパターンの大型化に伴うマスクコストの増大化を防止
することができる分割逐次近接露光装置を低コストで提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である分割逐次近接
露光装置を説明するための一部を分解した説明的斜視図
である。
【図2】マスクステージ部分の拡大斜視図である。
【図3】(a)は図2のIII − III線断面図、(b)は
(a)のb矢視で示す平面図である。
【図4】アライメントカメラ及び該アライメントカメラ
のピント調整機構の基本構造を示す側面図である。
【図5】ワークステージ側アライメントマークの照射光
学系を説明するための説明図である。
【図6】アライメント画像のフォーカス調整機構を説明
するための説明図である。
【図7】第1の実施の形態の作用を説明するための説明
図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態である分割逐次近接
露光装置を説明するための説明図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態である分割逐次近接
露光装置を説明するための説明図である。
【図10】アライメント機能なしで1層目のパターン形
成を2分割逐次露光で行った場合における、第1ショッ
ト目の露光パターンと第2ショット目の露光パターンと
のずれを示した概略図で、(a)はワークWに対してマ
スクMが水平角度θだけ傾斜した状態での第1ショット
目露光、(b)は次にワークとマスクとを相対移動させ
た後に行った第2ショット目露光、(c)はかくしてワ
ークW上に露光形成された第1,第2両ショットによる
分割パターンP1,P2 の位置ずれ状態を示す図であ
る。
【符号の説明】 W ワーク(被露光材) M マスク 1 マスクステージ 2 ワークステージ 3 露光手段 6 ギャップ調整手段 7 ワークステージ送り機構(ステージ送り機構) 14 マスク位置調整手段 16 アライメントマーク検出手段 75 ワークステージ側アライメントマーク 76 マスク側アライメントマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H097 GA45 KA02 KA12 KA13 KA15 KA28 LA12 LA17 5F046 AA04 BA02 EA04 EB01 EB02 ED01 FC06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被露光材に対し平行光を照射するパター
    ン露光用の照明光学系を備えた露光手段と、被露光材を
    載置するワークステージと、マスクを載置するマスクス
    テージと、前記マスクを被露光材上のつなぎ露光位置に
    対向させるようにワークステージとマスクステージとを
    相対的に位置決めするステージ送り機構と、前記マスク
    と被露光材との対向面間のすき間を調整するギャップ調
    整手段と、前記マスク及び前記ワークステージにつなぎ
    方向と交差する方向に互いに離間配置された一対のアラ
    イメントマークと、マスク側アライメントマーク対とワ
    ークステージ側アライメントマーク対の平面ずれ量を検
    出するアライメントマーク検出手段と、前記ステージ送
    り機構による送り方向を基準としてマスクの向きをパタ
    ーン面内で調整するマスク位置調整手段と、前記アライ
    メントマーク検出手段によって検出された平面ずれ量に
    応じて前記マスク位置調整手段を駆動制御してマスク側
    アライメントマークとワークステージ側アライメントマ
    ークとを整合させる制御手段とを備え、前記マスク側の
    アライメントマーク対及び前記ワークステージ側のアラ
    イメントマーク対の内の少なくとも一方のアライメント
    マーク対をつなぎ方向に所定の間隔をあけて複数対設け
    たことを特徴とする分割逐次近接露光装置。
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