JP2001121335A - 等速ジョイント外輪用加工装置 - Google Patents

等速ジョイント外輪用加工装置

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JP2001121335A
JP2001121335A JP29781499A JP29781499A JP2001121335A JP 2001121335 A JP2001121335 A JP 2001121335A JP 29781499 A JP29781499 A JP 29781499A JP 29781499 A JP29781499 A JP 29781499A JP 2001121335 A JP2001121335 A JP 2001121335A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バリを精度よく確実に除去して後工程でトラブ
ルが発生することを阻止するとともに、面取り加工を自
動化させることにある。 【解決手段】等速ジョイント外輪用加工装置10は、カ
ップ部24および軸部16からなる鍛造成形品であるワ
ーク12を搬送する搬送機構14と、前記ワーク12の
軸部16をクランプするクランプ機構18と、前記ワー
ク12を所定位置に位置決めする位置決め機構20と、
カップ部24の口元部分および内周面に対して面取り加
工を施す面取り加工機構22と、前記カップ部24の壁
面を洗浄する洗浄機構26とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、等速ジョイントの
外輪であるアウタカップの内壁面に対して面取り加工を
施すことが可能な等速ジョイント外輪用加工装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車の駆動力伝達部では、
一方の伝達軸と他方の伝達軸とを連結し回転力を各車軸
へと伝達する等速ジョイントが用いられている。この種
の等速ジョイントは、一方の伝達軸に連結される軸部が
形成されたアウタカップと、他方の伝達軸に連結される
シャフトを有し前記アウタカップのカップ部の内部に収
納されるインナ部材とから構成される。
【0003】前記アウタカップは、例えば、冷間鍛造成
形によって軸部とカップ部とが一体的に形成され、カッ
プ部の内壁面には軸線方向に沿って延在する少なくも3
本のローラ溝が稜線部分を介して設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カップ部の
開口するカップ部口元部分には、形成された案内溝に係
合するローラ等の部品を良好に組み付けるために、前記
カップ部口元部分に発生するバリを除去する面取り加工
が必要となる。
【0005】この場合、前記面取り加工を手作業によっ
て行うと生産効率が低下するために、前記面取り加工を
自動化して生産効率を向上させたいという要請がある。
【0006】また、後工程でカップ部の内壁面に形成さ
れた案内溝に対して高周波加熱処理を施す場合、高周波
加熱する図示しないコイル部が前記バリに接触すること
によりショートし、あるいは警報装置が作動して作業停
止等のトラブルが発生するという不具合がある。
【0007】本発明は、前記の不具合等を考慮してなさ
れたものであり、バリを精度よく且つ確実に除去して後
工程でトラブルが発生することを阻止するとともに、面
取り加工を自動化することにより生産効率を向上させる
ことが可能な等速ジョイント外輪用加工装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、カップ部および軸部からなる鍛造成形
品であるワークをXYZの3軸方向に沿って搬送する搬
送機構と、前記搬送機構によって搬送されたワークの軸
部をクランプするクランプ機構と、前記クランプ機構に
よって仮クランプされたワークを所定位置に位置決めす
る位置決め機構と、所定位置に位置決めされたワークの
カップ部の口元部分および内周面に対して面取り加工を
施す面取り加工機構と、前記カップ部の壁面を洗浄する
洗浄機構と、を備えることを特徴とする。
【0009】この場合、前記クランプ機構は、駆動源の
駆動作用下に回動自在に設けられた円板部材と、前記円
板部材に周方向に沿って約90度ずつ離間して配設され
た4つの把持部材とを有し、前記4つの把持部材に対応
して、それぞれ時計回りに、ワークの軸部を把持部材の
孔部に装着する投入ステーションと、ワークの口元部分
等に対して面取り加工を行う加工ステーションと、カッ
プ部の内壁面に対して洗浄および乾燥を行う洗浄ステー
ションと、クランプ状態が解除されたワークを把持部材
から離間させて次の工程に搬送する排出ステーションと
を備えるとよい。
【0010】また、前記面取り加工機構には、回転自在
に設けられた切削工具と、前記切削工具をXYZの3軸
方向に沿って変位自在に制御するNCユニット本体とを
設けるとよい。
【0011】前記位置決め機構は、一対のローラの間を
摺動するテーパ面が設けられたロッド部材と、カップ部
の案内溝に対応する形状からなる突起部を有し前記ロッ
ド部材を囲繞するカバー部材とを備え、アクチュエータ
の駆動作用下にカップ部の少なくとも1つの案内溝に突
起部が挿入され、しかも、テーパ面が一対のローラの間
を摺動変位して前記一対のローラが相互に離間して案内
溝に沿って進入すると、ワークが所定位置に位置決めさ
れ、好適である。
【0012】前記洗浄機構には、ブロック体と、前記ブ
ロック体の第1ポートを介して供給されたエアーをカッ
プ部の中心部に向かって吐出する第1管体と、前記第1
管体よりも大径に形成され、前記ブロック体の第2ポー
トを介して供給された洗浄液を複数の小孔から吐出する
第2管体と、前記第1管体および第2管体を進退動作さ
せるアクチュエータとを設けると好適である。
【0013】なお、前記把持部材は、位置決め機構によ
ってワークが位置決めされる前、ワークの軸部を回動可
能な仮クランプ状態に保持し、前記位置決め機構によっ
てワークが所定位置に位置決めされた後、ワークの軸部
の回動を阻止してクランプ状態に保持するとよい。
【0014】本発明によれば、ワークの搬入、ワークの
位置決め、ワークの切削加工、ワークの洗浄およびワー
クの搬出等が順次、連続して自動的に行われる。
【0015】この結果、バリを精度よく且つ確実に除去
して後工程でトラブルが発生することを阻止するととも
に、面取り加工を自動化することにより生産効率を向上
させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る等速ジョイント外輪
用加工装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図
面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0017】図1において、参照数字10は、本実施の
形態に係る等速ジョイント外輪用加工装置(以下、単に
加工装置という)を示す。
【0018】この加工装置10は、冷間鍛造成形された
ワーク12であるアウタカップをXYZの3軸方向に沿
って搬送自在に設けられた搬送機構14と、前記搬送機
構14によって搬送されたワーク12の軸部16をクラ
ンプするクランプ機構18と、前記クランプ機構18に
よって仮クランプされたワーク12を所定位置に位置決
めする位置決め機構20と、所定位置に位置決めされた
ワーク12の口元部分等に対して面取り加工を施す面取
り加工機構22と、面取り加工が施されたカップ部24
の内周面を洗浄することによりカップ部24の内周面に
付着した切り屑等を外部に排出する洗浄機構26とから
構成される。
【0019】搬送機構14は、図示しない支柱によって
略水平方向に延在するように支持された横架部材28
と、第1モータ30の駆動作用下に前記横架部材28の
軸線方向(略水平方向)に沿って移動するとともに、第
2モータ32の駆動作用下に前記軸線と直交する鉛直方
向に沿って移動自在に設けられた変位部材34と、図示
しないシリンダの駆動作用下に一対の爪部36a、36
bによってワーク12を把持するチャック部材38とを
有する。
【0020】なお、前記チャック部材38は、クランプ
機構18に対してワーク12を挿入するために、図示し
ないシリンダの駆動作用下にZ軸方向に向かって進退自
在に設けられている。この結果、前記チャック部材38
にクランプされるワーク12は、第1モータ30、第2
モータ32および図示しないシリンダの駆動作用下に、
XYZの3軸方向に沿って変位自在に設けられている。
【0021】クランプ機構18は、第3モータ40の駆
動作用下に中心部を回転中心として周方向に沿って回動
自在に設けられた円板部材42と、前記円板部材42の
平面部に周方向に略90度ずつ離間して4つ配置され、
孔部44を介して挿入されるワーク12の軸部16を把
持する把持部材46とを有する。なお、前記把持部材4
6の詳細については、本出願人の提案に係る特開平7−
314221号公報を参照するとよい。
【0022】この場合、各把持部材46によってクラン
プされたワーク12の軸部16を回動中心としてワーク
自体を周方向に沿って回動させる図示しない回動手段を
設けると好適である。
【0023】位置決め機構20は、図2に示されるよう
に、ハウジング48と、前記ハウジング48の内部に配
設されたシリンダ50と、前記シリンダ50の駆動作用
下に略水平方向に沿って変位自在に設けられたピストン
ロッド52と、前記ピストンロッド52の一端部に連結
され、一対のローラ54a、54bの間を摺動するテー
パ面56が設けられたロッド部材58(図3および図4
参照)と、カップ部24の案内溝60に対応する形状か
らなる突起部62を有し前記ロッド部材58を囲繞する
カバー部材64とを備える。
【0024】この場合、シリンダ50の駆動作用下にピ
ストンロッド52およびロッド部材58が一体的に変位
し、テーパ面56が一対のローラ54a、54bの間を
摺動変位することにより前記一対のローラ54a、54
bが相互に離間して案内溝60に沿って挿入される。こ
の結果、カップ部24の下部側に位置する案内溝60に
突起部62等が挿入されてワーク12が所定位置に位置
決めされる。
【0025】なお、前記ロッド部材58は、ばね部材6
6の弾発力によってワーク12から離間する方向に付勢
された状態にある。また、前記突起部62は、カップ部
24の下部側に位置する案内溝60に挿入されるように
少なくとも1つ設けているが、これに限定されるもので
はなく、案内溝60の数に対応させて複数個設けてもよ
い。さらに、締付用ピン68を外して図示しない他のカ
バー部材等と交換することにより、案内溝60の幅等が
異なる他のアウタカップに対応させることも可能であ
る。
【0026】面取り加工機構22は、図1に示されるよ
うに、切削液の供給作用下にカップ部24の口元部分等
に対して面取り加工を行う切削工具70が回動自在に装
着されたNCユニット本体72と、ガイド部材74の案
内作用下に前記NCユニット本体72をXYZの三軸方
向に沿ってそれぞれ変位させる第4乃至第6モータ76
a〜76cとを有する。なお、NCユニット本体72に
は、切削工具70を回動させるスピンドルモータ78が
付設され、図示しない駆動力伝達手段を介してスピンド
ルモータ78の回転運動が切削工具70に伝達される。
【0027】洗浄機構26は、図5に示されるように、
ベースプレート80に固定されたシリンダ82と、前記
シリンダ82のピストンロッド84の一端部に同軸状に
連結されたシャフト86と、前記シャフト86を挿通自
在に支持するガイドブロック88と、前記シャフト86
の一端部に連結され、前記シリンダ82の駆動作用下に
略水平方向に沿って変位するブロック体90とを有す
る。
【0028】さらに、洗浄機構26は、図6に示される
ように、前記ブロック体90に装着され、ワーク12を
囲繞するカバー部材92と、前記ブロック体90の第1
ポート94を介して供給されたエアーをカップ部24の
中心部に向かって吐出する第1管体96と、前記第1管
体96よりも大径に形成され、前記ブロック体90の第
2ポート98を介して供給された洗浄液を複数の孔部1
00から吐出する第2管体102とを有する。前記カバ
ー部材92は、洗浄液および切り粉等の飛散を防止する
機能を営む。
【0029】この場合、前記第1管体96と第2管体1
02とによって実質的に二重管が構成され、また、前記
洗浄機構26で使用される洗浄液を、切削工具70によ
って面取り加工を行う際に供給する切削液と同一のもの
を使用すると好適である。
【0030】なお、図1に示されるように、冷間鍛造成
形された複数のワーク12が連設した状態で載置される
テーブル104が設けられ、搬送機構14は、前記テー
ブル104上に載置されたワーク12をそれぞれ把持し
て加工装置10内に搬入するものとする。
【0031】本発明の実施の形態に係る等速ジョイント
外輪用加工装置10は、基本的には以上のように構成さ
れるものであり、次にその動作並びに作用効果について
説明する。
【0032】先ず、搬送機構14のチャック部材38に
よってテーブル104上に載置されたワーク12を把持
し、第1モータ30、第2モータ32および図示しない
シリンダの駆動作用下に前記チャック部材38をXYZ
の3軸方向に変位させることにより、前記ワーク12の
軸部16を把持部材46の孔部44内に装着する。その
際、ワーク12の軸部16は、把持部材46によって仮
クランプされた状態にあるものとする。
【0033】続いて、位置決め機構20のシリンダ50
を駆動させ、ロッド部材58をワーク12側に向かって
一体的に略水平方向に変位させることにより、カバー部
材64に形成された突起部62がカップ部24の下側に
位置する案内溝60に進入する。その際、ロッド部材5
8のテーパ面56が一対のローラ54a、54bの間を
摺動変位することにより前記一対のローラ54a、54
bが離間する方向に変位し、該一対のローラ54a、5
4bがカップ部24の下側の案内溝60に沿って回動し
ながら該案内溝60に進入することにより、ワーク12
が所定の位置に位置決めされる。所定位置に位置決めさ
れたワーク12は、クランプ機構18の把持部材46に
よって確実にクランプされる。
【0034】次に、第3モータ40の駆動作用下に中心
部を回転中心として円板部材42を周方向に沿って所定
角度だけ回動させることにより、把持部材46によって
クランプされたワーク12のカップ部24と面取り加工
機構22の切削工具70とを対峙させる。面取り加工機
構22では、スピンドルモータ78の駆動作用下に切削
工具70を回転させ、第4乃至第6モータ76a〜76
cの駆動作用下にNCユニット本体72をXYZの3軸
方向に変位させてカップ部24の内周側の口元部分等に
対して面取り加工が施される。なお、前工程において、
図示しない加工装置により、隣接する案内溝60の間に
膨出する膨出部106とカップ部24の一端面との境界
部分である第1面取り面108と、カップ部24の底部
に向かい前記第1面取り面108に連続する第2面取り
面110に対して既に面取り加工が施されているものと
する。
【0035】すなわち、面取り加工機構22によって施
される面取り加工は、図7乃至図9に示されるように、
カップ部24の一端面と案内溝60との境界部分からな
り、案内溝60および膨出部106の形状に沿ってコ字
状に形成されたカップ部口元面取り面112と、前記カ
ップ部口元面取り面112に連続し、第1および第2面
取り面108、110の縁部に沿って湾曲して形成され
た内周側面取り面113とを有する。
【0036】このように、NCユニット本体72に設け
られた切削工具70の回転作用下に、カップ部口元面取
り面112および内周側面取り面113に対して面取り
加工を施すことにより、精度よく且つ確実にバリが除去
される。なお、切削工具70によって面取り加工を行う
際、図示しない切削液供給手段によって加工部位に切削
液が吐出されることは勿論である。
【0037】面取り加工機構22によって面取り加工が
施された後、第3モータ40の駆動作用下に中心部を回
転中心として円板部材42を周方向に沿って所定角度だ
け回動させることにより、ワーク12が洗浄機構26と
対峙する。
【0038】洗浄機構26では、シリンダ82の駆動作
用下にカバー部材92およびブロック体90をワーク1
2側に接近する方向に一体的に変位させ、第1管体96
および第2管体102をカップ部24の内部に臨む所定
位置でその変位を停止させる(図6参照)。
【0039】そこで、第2ポート98を介して導入され
た洗浄液を第2管体102の複数の孔部100から吐出
させて、前記カップ部口元面取り面112および内周側
面取り面113を含むカップ部24の内周面を洗浄液に
よって洗浄した後、第1ポート94を介して導入された
エアーを第1管体96からカップ部24の略中心部に向
けて吐出させることにより前記洗浄面を乾燥させること
ができる。第1管体96から吐出されたエアーは、カッ
プ部24の略中心部に衝突した後、図6の矢印に示され
るように、カップ部24の口元部分と第2管体102と
の間を通過して外部に排出される。
【0040】この結果、面取り加工によって発生する切
り粉や塵埃等がカップ部24の内周面から外部に向かっ
て排出される。
【0041】なお、洗浄液をカップ部24の内周面に向
かって吐出させる洗浄工程と、エアーブローによる乾燥
工程とを複数回連続して繰り返し行うとよい。
【0042】洗浄工程および乾燥工程が終了した後、第
3モータ40の駆動作用下に中心部を回転中心として円
板部材42を周方向に沿って所定角度だけ回動させるこ
とにより、ワーク12が円板部材42の上部側に位置し
た状態となる。そして、クランプ状態を解除した後、搬
送機構14のチャック部材38によってワーク12を把
持して次の工程に搬送する。
【0043】なお、クランプ機構18では、4つの把持
部材46に対応して、それぞれ時計回りに、該ワーク1
2の軸部16を把持部材46の孔部44に装着する投入
ステーションと、ワーク12の口元部分等に対して面取
り加工を行う加工ステーションと、カップ部24の内壁
面に対して洗浄および乾燥を行う洗浄ステーションと、
クランプ状態が解除されたワーク12を把持部材46か
ら離間させて次の工程に搬送する排出ステーションとを
有し、前記4つのステーションを略同時に且つ周回して
連続させることにより自動化が達成される。
【0044】本実施の形態では、ワーク12をXYZの
3軸方向に沿って搬送する搬送機構14と、前記搬送機
構14によって搬送されたワーク12の軸部16をクラ
ンプするクランプ機構18と、前記クランプ機構18に
よって仮クランプされたワーク12を所定位置に位置決
めする位置決め機構20と、所定位置に位置決めされた
ワーク12の口元部分等に対して面取り加工を施す面取
り加工機構22と、面取り加工が施されたカップ部24
の内周面を洗浄する洗浄機構26とを設けることによ
り、面取り加工を自動化して生産効率を向上させること
ができる。従って、カップ部24の内周面のバリを精度
よく且つ確実に除去することにより、後工程でトラブル
が発生することを阻止することができる。
【0045】なお、本実施の形態では、トリポートタイ
プのアウタカップを用いて説明しているがこれに限定さ
れるものではなく、図10に示されるように、バーフィ
ールドタイプのアウタカップ114に対して面取り加工
を施すことができることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0047】すなわち、ワークをX軸およびY軸方向に
沿って搬送する搬送機構と、前記搬送機構によって搬送
されたワークの軸部をクランプするクランプ機構と、前
記クランプ機構によって仮クランプされたワークを所定
位置に位置決めする位置決め機構と、所定位置に位置決
めされたワークの口元部分等に対して面取り加工を施す
面取り加工機構と、面取り加工が施されたカップ部の内
周面を洗浄する洗浄機構とを設けることにより、面取り
加工を自動化して生産効率を向上させることができる。
【0048】従って、カップ部の内周面のバリを精度よ
く且つ確実に除去することにより、後工程でトラブルが
発生することを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る等速ジョイント外輪
用加工装置の概略構成斜視図である。
【図2】前記等速ジョイント外輪用加工装置を構成する
位置決め機構の一部切欠断面図である。
【図3】前記位置決め機構を構成する突起部および一対
のローラがカップ部の案内溝に進入した状態を示す縦断
面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿った横断面図である。
【図5】前記等速ジョイント外輪用加工装置を構成する
洗浄機構の一部断面構成図である。
【図6】前記洗浄機構の拡大縦断面構成図である。
【図7】面取り加工が施されるカップ部口元面取り面等
を示すワークの斜視図である。
【図8】図7の矢印A方向からみた矢視図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿った縦断面図である。
【図10】バーフィールドタイプのアウタカップの面取
り加工面を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…等速ジョイント外輪用加工装置 12…ワーク 14…搬送機構 16…軸部 18…クランプ機構 20…位置決め
機構 22…面取り加工機構 24…カップ部 26…洗浄機構 28…横架部材 30、32、40、76a〜76c、78…モータ 38…チャック部材 42…円板部材 46…把持部材 54a、54b
…ローラ 56…テーパ面 58…ロッド部
材 60…案内溝 94、98…ポ
ート 96、102…管体 112…カップ
部口元面取り面 113…内周側面取り面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カップ部および軸部からなる鍛造成形品で
    あるワークをXYZの3軸方向に沿って搬送する搬送機
    構と、 前記搬送機構によって搬送されたワークの軸部をクラン
    プするクランプ機構と、 前記クランプ機構によって仮クランプされたワークを所
    定位置に位置決めする位置決め機構と、 所定位置に位置決めされたワークのカップ部の口元部分
    および内周面に対して面取り加工を施す面取り加工機構
    と、 前記カップ部の壁面を洗浄する洗浄機構と、 を備えることを特徴とする等速ジョイント外輪用加工装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、 前記クランプ機構は、駆動源の駆動作用下に回動自在に
    設けられた円板部材と、前記円板部材に周方向に沿って
    約90度ずつ離間して配設された4つの把持部材とを有
    し、 前記4つの把持部材に対応して、それぞれ時計回りに、
    ワークの軸部を把持部材の孔部に装着する投入ステーシ
    ョンと、ワークの口元部分等に対して面取り加工を行う
    加工ステーションと、カップ部の内壁面に対して洗浄お
    よび乾燥を行う洗浄ステーションと、クランプ状態が解
    除されたワークを把持部材から離間させて次の工程に搬
    送する排出ステーションとを備えることを特徴とする等
    速ジョイント外輪用加工装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の装置において、 前記面取り加工機構は、回転自在に設けられた切削工具
    と、前記切削工具をXYZの3軸方向に沿って変位自在
    に制御するNCユニット本体とを有することを特徴とす
    る等速ジョイント外輪用加工装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の装置において、 前記位置決め機構は、一対のローラの間を摺動するテー
    パ面が設けられたロッド部材と、カップ部の案内溝に対
    応する形状からなる突起部を有し前記ロッド部材を囲繞
    するカバー部材とを備え、 アクチュエータの駆動作用下にカップ部の少なくとも1
    つの案内溝に突起部が挿入され、しかも、テーパ面が一
    対のローラの間を摺動変位して前記一対のローラが相互
    に離間して案内溝に沿って進入することにより、ワーク
    が所定位置に位置決めされることを特徴とする等速ジョ
    イント外輪用加工装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の装置において、 前記洗浄機構は、ブロック体と、前記ブロック体の第1
    ポートを介して供給されたエアーをカップ部の中心部に
    向かって吐出する第1管体と、前記第1管体よりも大径
    に形成され、前記ブロック体の第2ポートを介して供給
    された洗浄液を複数の小孔から吐出する第2管体と、前
    記第1管体および第2管体を進退動作させるアクチュエ
    ータとを有することを特徴とする等速ジョイント外輪用
    加工装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の装置において、 前記把持部材は、位置決め機構によってワークが位置決
    めされる前、ワークの軸部を回動可能な仮クランプ状態
    に保持し、前記位置決め機構によってワークが所定位置
    に位置決めされた後、ワークの軸部の回動を阻止してク
    ランプ状態に保持することを特徴とする等速ジョイント
    外輪用加工装置。
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