JP2001120452A - 浴水浄化システム - Google Patents

浴水浄化システム

Info

Publication number
JP2001120452A
JP2001120452A JP30337799A JP30337799A JP2001120452A JP 2001120452 A JP2001120452 A JP 2001120452A JP 30337799 A JP30337799 A JP 30337799A JP 30337799 A JP30337799 A JP 30337799A JP 2001120452 A JP2001120452 A JP 2001120452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bath water
bath
water
sterilizing
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30337799A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Tatsuta
茂 立田
Kazutsugu Hayashi
和嗣 林
Shoichi Yamaguchi
彰一 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP30337799A priority Critical patent/JP2001120452A/ja
Publication of JP2001120452A publication Critical patent/JP2001120452A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Control For Baths (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入浴剤を投入しても入浴剤を投入しないとき
と同レベルの殺菌性能を維持し且つ同じレベルの浴水浄
化ができる。 【解決手段】 吸水口と吐水口が浴槽1内に接続された
循環流路2と、該循環流路2上にポンプ3と浴水の浄化
手段と浴水の殺菌手段が配設されてなる浴水浄化装置で
ある。入浴剤が浴水中に投入されたときには、入浴剤が
投入されていないときに比して浴水の殺菌手段による殺
菌能力を増大させるように制御する制御手段28を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用浴水あるい
は公共用浴水中の汚濁物質を浄化膜によってろ過あるい
は微生物によって分解・除去する循環式の浴水浄化シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、浴槽内に循環流路の両端部の
吸水口と吐水口とを接続し、吸水口から浴槽内の浴水を
吸い込み、循環流路内を流して吐水口から浴槽内に返送
するという循環を行い、循環流路内で浴水の浄化手段に
より浴水を浄化することで浴槽内の浴水の水質を維持す
るようにした浴水浄化システムが知られている。
【0003】この浴水浄化システムは生物浄化や物理浄
化あるいは生物浄化と物理浄化の併用により浴水を浄化
して清澄な水質を維持している。生物浄化とは、人が入
浴することにより浴水中に混入した汗や垢等の有機物を
循環経路中に形成された生物膜・生物濾床等の微生物担
持体上に繁殖した微生物と接触させることで有機物を代
謝して、炭酸ガスや水等へと分解し、また資化して最終
的には微生物の菌体として取り込み、浴水中の有機物を
微生物により分解・除去して清澄な水質へと浄化するこ
とである。
【0004】一方、物理浄化とは人が入浴することによ
り浴水中に混入した垢などの固形物や、汗や垢等を資化
して増殖する微生物由来の懸濁物質を、循環経路中に設
けられた中空糸膜等の精密膜によりろ過することで、清
澄な水質へと浄化することである。
【0005】また、生物浄化と物理浄化の併用とは、循
環経路中に設けられた活性炭に代表されるろ過材・吸着
材により・浴水中に混入した垢などの固形物や、汗や垢
等を資化して増殖する微生物由来の懸濁物質をろ過する
と共に、ろ過材・吸着材表面に付着した微生物により、
ろ過材・吸着材に付着した固形物や溶解性の有機物を炭
酸ガスや水等へと分解し、また資化して最終的には微生
物の菌体として取り込み、浴水中の有機物を微生物によ
り分解・除去して清澄な水質へと浄化することである。
【0006】そして、上記した各種の浴水浄化システム
においては、浴水中や循環経路中を殺菌・除菌するため
の機構を具備しており、これにより浴水中に浮遊する微
生物を殺菌して、衛生的に維持すると共に、浴槽壁等へ
のヌメリの発生を抑えることで快適な入浴を実現でき、
また循環経路中に付着した生物膜の発生を抑えること
で、レジオネラ属菌等の病原性微生物の繁殖を抑制して
いる。この殺菌機構としては、循環経路中に設けられた
紫外線装置やオゾン発生装置、次亜塩素酸を生成する電
解装置、銀イオンの溶解手段等が知られている。
【0007】一方、入浴をより快適にするために従来か
ら浴槽の浴水中に入浴剤を投入することが行われてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の浴水浄
化システムを具備した浴槽の浴水中に入浴剤を投入する
と、浴水の懸濁や浴槽壁のヌメリ、更にはレジオネラ属
菌に代表される病原性微生物の繁殖といった現象が生じ
る。この現象の一因として、入浴剤に有機成分を含有し
ている場合であり、同有機成分が浴水中の微生物の増殖
基質となって、浴水中や微生物担持体上の微生物は入浴
剤を使用しない場合に比してその増殖量を増し、これが
浴水浄化能力を上回れば浴水は懸濁する。
【0009】また、入浴剤中に色素成分を含有している
と、次亜塩素酸やオゾン等の酸化力を利用した殺菌手段
においては、入浴剤中の色素成分と反応することで、そ
の殺菌力は低下し、また紫外線においては色素により紫
外線の一部が吸収されて、紫外線による殺菌力が低下
し、浴水中の菌数を低減することができなくなり、浴槽
壁や配管経路中に生物膜やヌメリが発生して不衛生とな
る。更に、生物膜の形成が継続することで、レジオネラ
属菌に代表される病原性微生物が繁殖したり、配管経路
が生物膜により閉塞されて、浴水の循環流量が低下し、
ポンプ等へ影響を及ぼす。
【0010】また、入浴剤に炭酸カルシウムや脂質等の
懸濁成分が含まれている場合においては、紫外線が散乱
・吸収されて、その殺菌力は低下して、浴槽壁や配管経
路中に生物膜が形成される。銀殺菌においては、入浴剤
中に含まれる塩化物イオンや有機物と反応して沈殿物を
形成し、殺菌力が低下する。以上の観点から、従来の浴
水浄化システムには入浴剤の使用が困難とされてきた。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、入浴剤を投入しても入浴剤を投入しないときと同
レベルの殺菌性能を維持し且つ同じレベルの浴水浄化が
できる浴水浄化システムを提供することを課題とするも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る浴水浄化システムは、吸水口と吐水口が
浴槽1内に接続された循環流路2と、該循環流路2上に
ポンプ3と浴水の浄化手段と浴水の殺菌手段が配設され
てなる浴水浄化装置において、入浴剤が浴水中に投入さ
れたときには、入浴剤が投入されていないときに比して
浴水の殺菌手段による殺菌能力を増大させるように制御
する制御手段28を設けたことを特徴とするものであ
る。すなわち、入浴剤が投入されたときには入浴剤に含
有されている色素成分や懸濁成分や有機成分により浴水
の殺菌が不十分になるが、上記のように構成すること
で、入浴剤が投入されたときには上記のように殺菌手段
による殺菌能力を増大させて、入浴剤を投入しないとき
と同レベルの殺菌性能を維持して、浴槽壁や配管経路中
への生物膜の形成を抑え、入浴剤を投入しないときと同
じレベルの浴水浄化ができるものである。
【0013】また、入浴剤を投入した際に手動により操
作する手動操作部29を設け、手動操作部29が操作さ
れたときに殺菌手段による殺菌能力を増大させるように
制御する制御手段28を設けることが好ましい。このよ
うな構成とすることで、入浴剤を投入した際に、手動に
より手動操作部29を入浴剤投入側に操作すれば簡単な
構成で殺菌手段による殺菌能力を増大させることができ
るものである。
【0014】また、浴水中の導電率を測定する導電率測
定手段26と、導電率を記憶するメモリー30と、導電
率が前日の数値に比してある一定値以上の上昇が認めら
れたときに入浴剤が投入されたと判定する判定手段31
を具備し、判定手段31で入浴剤が投入されたと判定さ
れると殺菌手段による殺菌能力を増大させるように制御
する制御手段28を設けることが好ましい。このような
構成とすることで、導電率測定手段26により浴水中の
導電率を測定し、判定手段31により入浴剤が投入され
たことを判定検知して自動的に殺菌手段による殺菌能力
を増大させることができるものである。
【0015】また、浄化手段が中空糸膜によるろ過手段
であり、殺菌手段が次亜塩素酸による殺菌手段である浴
水浄化システムにおいて、入浴剤が浴水中に投入された
ときには、入浴剤が投入されていないときに比してその
殺菌手段の殺菌能力を増大させるように制御する制御手
段28を設けることが好ましい。このような構成とする
ことで、入浴剤が投入されたときには次亜塩素酸による
殺菌能力を増大させて、浴槽壁や配管経路中への生物膜
の形成を抑え、更に、中空糸膜に付着した有機成分の次
亜塩素酸による酸化分解処理を同時に効果的に行うこと
ができるものである。
【0016】また、中空糸膜洗浄手段を具備し、入浴剤
が浴水中に投入されたときには、入浴剤が投入されてい
ないときに比して、中空糸膜の洗浄回数を増やすように
制御する制御手段28を設けることが好ましい。すなわ
ち、入浴剤を投入すると、入浴剤に含まれる有機成分に
より増殖した微生物由来の懸濁物や、入浴剤中の不溶性
懸濁物質が中空糸膜の閉塞を加速して中空糸膜の膜流量
が低下するが、上記のように、入浴剤が浴水中に投入さ
れたときには、入浴剤が投入されていないときに比し
て、中空糸膜の洗浄回数を増やすことで、中空糸膜のろ
過流量を高く維持することができて浴水の懸濁度を低く
抑えることができるものである。
【0017】また、入浴剤が浴水中に投入されたときに
は、入浴剤が投入されていないときに比して中空糸膜の
洗浄排水量を増やすように制御する制御手段28を設け
ることが好ましい。すなわち、入浴剤を投入すると、入
浴剤に含まれる有機成分により増殖した微生物由来の懸
濁物や、入浴剤中の不溶性懸濁物質が入浴剤が投入され
ていないときに比して過剰に中空糸膜を閉塞させること
になるが、上記のように、入浴剤が浴水中に投入された
ときには、入浴剤が投入されていないときに比して中空
糸膜の洗浄排水量を増やすことで、中空色膜の物理洗浄
後におけるろ過洗浄装置内の多量の懸濁物質を浴水洗浄
装置32外にほぼ完全に排出して中空糸膜の膜流量を回
復することができるものである。
【0018】また、入浴剤投入時に手動操作部29を操
作した後、一定時間のみ、殺菌力を増大させるように制
御する制御手段28を設けることが好ましい。すなわ
ち、入浴剤が投入されなくなった場合においては、負荷
に対して次亜塩素酸やオゾン等の量が過剰になって中空
糸膜や止水栓を始めとする循環経路中の浴槽1あるいは
浴水洗浄装置32を劣化させ、入浴時においても浴水中
に次亜塩素酸やオゾン等が多く残留するため、肌への刺
激が強く、塩素臭やオゾン臭といった不快臭が長時間残
留し、また、殺菌手段の寿命が短くなるといった問題が
発生するが、上記のように、入浴剤投入時に入浴剤が投
入されたことを手動操作部29を操作することで行った
後、一定時間のみ、殺菌力を増大させるように制御する
制御手段28を設けることで、入浴剤が浴水中に殺菌手
段や浄化手段の負荷として存在している期間のみ殺菌力
を増大させ、これにより上記の問題を解決することがで
きるものである。
【0019】また、浴水の殺菌手段をオゾン発生手段と
することが好ましい。このような構成とすることで、入
浴剤が投入されたときにはオゾンによる殺菌能力を増大
させて、浴槽壁や配管経路中への生物膜の形成を抑え、
更に、入浴剤の投入による色素や有機成分等の負荷に対
して、オゾン発生時間や印加電圧・印加電流を変化させ
ることで殺菌力を容易に補うことができるものである。
【0020】また、浴水の殺菌手段を紫外線発生手段と
することが好ましい。このような構成とすることで、入
浴剤が投入されたときには紫外線による殺菌能力を増大
させて、浴槽壁や配管経路中への生物膜の形成を抑え、
更に、殺菌力を増大させてもオゾンや次亜塩素酸とは異
なって肌への刺激は増大せず、また、塩素臭やオゾン臭
といった不快臭を与えることなく、更にまた、更に、入
浴剤の投入による色素や有機成分等の負荷に対して、紫
外線発生手段への通電時間や印加電圧・印加電流を変化
させることで殺菌力を容易に補うことができるものであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0022】まず図1乃至図7に基づいて実施形態1に
つき説明する。
【0023】(実施形態1)図1には本発明における電
解槽と浄化膜を具備した浴水浄化システムの配管構成を
示している。浴槽1内には吸水口と吐水口とが設けてあ
り、循環流路2の一端部を吸水口に接続するとともに他
端部を吐水口に接続してある。添付図面に示す実施形態
では吸水口と吐水口とを一つの吸・吐水口ユニット15
に設け、この吸・吐水口ユニット15を浴槽1内の浴水
中に配設し、循環流路2の一端をこの吸・吐水口ユニッ
ト15に接続すると共に、他端もこの吸・吐水口ユニッ
ト15に接続している例が示してある。もちろん、吸水
口と吐水口とを一つの吸・吐水口ユニット15に備えた
ものにのみ限定されず、吸水口と吐水口とを別々に浴槽
1内の浴水中に配設したもの、あるいは浴槽1の側壁に
吸水口と吐水口とを設けたものであってもよいものであ
る。
【0024】循環経路2には上流側から下流側にかけ
て、順に、ポンプ3、ろ過槽24、第一開閉弁16を設
けている。ろ過槽24は循環流路2を流通する浴水のろ
過を行うための、中空糸膜からなる浄化膜4が内装され
ている。この浄化膜4は、ろ過槽24内を循環流路2の
上流側と下流側を仕切るように配設するものである。ま
た、ろ過槽24には浄化膜4の上流側に、複数の流水吐
出口10を有する回転自在な洗浄ノズル5を設けてい
る。この洗浄ノズル5はろ過槽24に設けられたモータ
9の働きにより浄化膜4の上流側の外周を回転するよう
に構成するものであり、また回転と同時に流水吐出口1
0から浴水を浄化膜4の上流側の表面に吐出して浄化膜
4を上流側において洗浄するようになっている。
【0025】また循環流路2のポンプ3とろ過槽24と
の問からは、バイパス流路11を分岐しており、このバ
イパス流路11の下流側の端部を吐水口と第1開閉弁1
6との間の流路(添付図面に示す実施形態では吸・吐水
口ユニット15)に接続している。このバイパス流路1
1には、上流側から下流側にかけて、第二開閉弁17、
第三開閉弁18、ヒータ8を順に設けている。
【0026】またバイパス流路11の第二開閉弁17と
第三開閉弁18との間からは、第一補助流路12を分岐
して設けている。この第一補助流路12には、上流から
下流にかけて、順に第一切替弁20、電解電極槽6、第
四開閉弁19を設けている。また、第一切替弁20と電
解電極槽6とを、別の分岐流路13にて接続し、この分
岐流路13に塩溶解槽7を設けている。ここで塩溶解槽
7は、内部に塩化ナトリウムが収容されるものである。
また、第一補助流路12の下流側の他端は循環流路2の
ろ過槽24よりも上流側に連通接続している。ここで第
一切替弁20は第一補助流路12と分岐流路13との分
岐点において、第一補助流路12の上流側、第一補助流
路12の下流側、分岐流路13の下流側のそれぞれへの
流通を開閉するものである。上記の電解電極槽6は内に
は一対の不溶性電極板からなる電極6aを隔膜を介する
ことなく対向配置してあって、無隔膜タイプの電解電極
槽6を構成してある。この容器内の水に、塩溶解槽7か
ら供給された塩化ナトリウムが溶解している場合、一対
の電極6a問に電圧を印加すると、塩化ナトリウムの電
気分解により塩素(Cl2)や次亜塩素酸イオン(Cl
-)が発生し、洗浄殺菌水を生成することができるも
のである。
【0027】また上記のろ過槽24には、浄化膜4の上
流側において、第二補助流路23の一端部を通連接続し
ており、この第二補助流路23の他端部は、循環流路2
のポンプ3よりも上流側において連通接続している。こ
の第二補助流路23からは排水流路14を分岐して設け
ており、この第二補助流路23と排水流路14との分岐
点には、第二切替弁21を設けている。ここで第二切替
弁21は、第二補助流路23と排水流路14との分岐点
において、第二補助流路23のポンプ3側、第二補助流
路23のろ過槽24側、排水流路14の排水側のそれぞ
れへの流通を開閉するものである。ここで、第一開閉弁
16、第二開閉弁17、第三開閉弁18、第四開閉弁1
9、第一切替弁20、第二切替弁21のそれぞれは電磁
弁、電動弁等により形成することができる。
【0028】図6には本実施形態の制御ブロック図が示
してある。図6に示すように、この浴水洗浄装置32に
は入力操作部33と、操作信号が制御手段28を構成す
る制御回路とを接続し、制御回路を、配管上のポンプ
3、電極6a、ヒータ8、各開閉弁16、17、18、
19、各切替弁20、21、並びにろ過槽24のモータ
9に接続してあり、使用者が入力操作部33に入力する
指示内容に従って、制御手段28を構成する制御回路が
配管上のポンプ3、電極6a、ヒータ8、各開閉弁1
6、17、18、19、各切替弁20、21、並びにろ
過槽24のモータ9の動作を制御するようになってい
る。
【0029】図2には上記の構成の本発明の電解槽を具
備した浴水浄化システムにおいて、浴水の浄化時におけ
る浴水洗浄装置32内の浴水の流れを矢印で示してあ
る。図2においては第一開閉弁16、第二開閉弁17、
第三開閉弁18、第四開閉弁19、第一切替弁20、第
二切替弁21の各弁のうち、閉状態となっている箇所を
黒く塗りつぶしてある(なお、図2以外の図面において
も、各弁のうち閉状態となっている箇所は同様に黒く塗
りつぶしたものとして表している)。図2に示すよう
に、浴水の洗浄時においては、第一開閉弁16を開状
態、第二開閉弁17を開状態、第三開閉弁18を開状
態、第四開閉弁19を閉状態とするものであり、また第
一切替弁20においては第一補助流路12の上流側を閉
状態、第一補助流路12の下流側を開状態、分岐流路1
3側を開状態とし、第二切替弁21においては、第二補
助流路23のポンプ3側を開状態、第二補助流路23の
ろ過槽24側を閉状態、排水流路14の排水側を閉状態
とするものである。この時ポンプ3を作動させると、吸
・吐水口ユニット15の吸水口からポンプ3にて吸引さ
れた浴水の一部は循環経路2をそのまま流れ、ろ過槽2
4内に設けられた中空糸膜からなる浄化膜4を通過する
際に、浴水中の垢、微生物、微生物の代謝生産物等の懸
濁物質や汚濁物質が除去された後、吸・吐水口ユニット
15の吐水口から浴槽1内に返送させるものである。ま
た吸・吐水口ユニット15の吸水口からポンプ3にて吸
引された浴水の他の一部は、ポンプ3の下流側において
バイパス流路11に流れてヒータ8にて加熱され、吸・
吐水口ユニット15の吐水口から浴槽1内へ返送される
ものである。ここで、ヒータ8をバイパス流路11に設
けることで、中空糸膜からなる浄化膜4が目詰まりを起
こして浄化膜4を通過するろ過流量が低下した場合で
も、バイパス流路11に一定量の浴水が流れるため、浴
水の温度低下を起こさない構成となっている。
【0030】また、上記のように浴水の浄化を行いなが
ら、電解電極槽6の一対の電極6a間に電圧を印加する
ことにより、電解電極槽6内において洗浄殺菌水を生成
することが出来るものである。このときは、あらかじめ
電解電極槽6中に塩化ナトリウムが供給されている状態
で、一定時間一定電圧を印加することにより、塩化ナト
リウムの電気分解により電解電極槽6中に洗浄殺菌水を
生成させるものである。
【0031】図3には、ろ過槽24の浄化膜4の物理的
洗浄時における浴水洗浄装置32内の浴水の流れを矢印
で示してある。図3に示すように、浄化膜4の物理的洗
浄時においては、第一開閉弁16を閉状態、第二開閉弁
17を閉状態、第三開閉弁18を閉状態、第四開閉弁1
9を閉状態とするものであり、また第一切替弁20にお
いては第一補助流路12の上流側を閉状態、第一補助流
路12の下流側を開状態、分岐流路13側を開状態と
し、第二切替弁21においては、第二補助流路23のポ
ンプ3側を開状態、第二補助流路23のろ過槽24側を
開状態、排水流路14の排水側を閉状態とするものであ
る。また、このときろ過槽24に設けられた洗浄ノズル
5をモータ9により回転させるものである。このときポ
ンプ3、浄化膜4、及ひろ過槽24に備えられた洗浄ノ
ズル5を含む閉流路が形成され、浴水がこの閉流路を循
環するものである。すなわち循環流路2を通ってろ過槽
24へ達した浴水は、回転する洗浄ノズル5の流水吐出
口10から浄化膜4の表面に向けて満遍なく吹き付けら
れ、水流の勢いにより浄化膜4表面の付着物を除去し、
更に第二補助流路23を通じて循環流路2のポンプ3よ
りも上流側に送られて、再びろ過槽24へと送られる。
【0032】このようにして一定時間浄化膜4の物理洗
浄を行った後、図4に示すように各開閉弁16、17、
18、19、第一切替弁20を図3と同様の状態を維持
したまま、第二切替弁21を、第二補助流路23のポン
プ3側を閉状態、第二補助流路23のろ過槽24側を開
状態、排水流路14の排水側を開状態とする。このよう
にすると、浄化膜の物理洗浄に用いられ、懸濁物質や汚
濁物質が混入した閉流路内の浴水が、排水流路14を通
じて浴水洗浄装置32外部へ排出されるものである。そ
してこのようにして一定時間排水を行った後、各開閉弁
16、17、18、19及び切替弁20、21を図2に
示すような状態へと復帰させて、再び浴水の浄化を行う
ものである。
【0033】図5には、浄化膜の殺菌洗浄時における浴
水洗浄装置32内の浴水の流れを矢印で示してある。浄
化膜4の殺菌洗浄時においては、図2に示す状態で電解
電極槽6において殺菌洗浄水を生成した後、図5に示す
ように、第一開閉弁16を開状態、第二開閉弁17を開
状態、第三開閉弁18を開状態、第四開閉弁19を開状
態とするものであり、また第一切替弁20においては、
第一補助流路12の上流側を開状態、第一補助流路12
の下流側を閉状態、分岐流路13側を開状態とし、第二
切替弁21においては、第二補助流路23のポンプ3側
を開状態、第二補助流路23のろ過槽24側を閉状態、
排水流路14の排水側を閉状態とするものである。この
ようにすると、図2に示す浴水の浄化時の流路に加え
て、通常の循環流路2から分岐して塩溶解槽7、電解電
極槽6の順に通り、再び循環流路2の、ろ過槽24より
も下流側に接続される流路が形成され、電解電極槽6に
て生成された殺菌洗浄水が、ろ過槽24内の浄化膜を通
過するようにするものであり、この殺菌洗浄水中の塩素
(Cl2)、次亜塩素酸イオン(ClO-)により、浄化
膜の付着物を分解すると共に、殺菌を行うものである。
【0034】またこのとき同時に浴水の一部が塩溶解槽
7を通過し、塩溶解槽7内の塩化ナトリウムが溶解した
浴水を電解電極槽6に供給し、次回の浄化膜の殺菌洗浄
に用いるための殺菌洗浄水の生成に利用されるものであ
る。そして続いて各開閉弁16、17、18、19及び
各切替弁20、21を制御して図2に示す状態として、
再び浴水の浄化を行うものである。
【0035】ここで示す実施形態の一連の動作を図7の
フローチャートに準じて詳述する。
【0036】浄化運転開始後、タイマーが作動し、一定
時間(a分間)内に入浴剤投入の入力操作部33に設け
た手動操作部29である投入スイッチが手動にて操作さ
れない場合においては、該一定時間の経過後に電極6a
に一定電圧が印加されて電気分解が開始される。電気分
解開始から一定時間(b分間)が経過した後に、電気分
解は終了して浄化膜の物理洗浄が開始される。c分間の
物理洗浄が終了後、浄化膜の物理洗浄に用いられ、懸濁
物質や汚濁物質が混入した閉流路内の浴水を排水流路1
4を通じて浴水洗浄装置32外部へ一定時間(d分間)
排出を行う。電解電極槽6内に生成された殺菌洗浄水を
浄化膜を経由させて浴槽1内に放出させ、浴水の殺菌を
行うと同時に、塩溶解槽7からの塩化ナトリウムが電解
電極槽6内へ供給される。そして、殺菌洗浄水の通水が
完了後に浄化運転が再開される。
【0037】一方、入浴剤を投入した場合に入力操作部
33に設けた手動操作部29である投入スイッチを手動
で操作された場合においては、一定時間(a’分間)が
経過した後に、電気分解が開始され、入力操作部33の
手動操作部29を操作しなかった場合に比して電気分解
の印加持問をx分間延長させて、電解電極槽6内の殺菌
洗浄水中の塩素量を増加させる。電気分解が終了後に、
膜洗浄が開始されて一定時間の洗浄が終了すると、引き
続いて膜洗浄に供した浴水を排水流路より浴水洗浄装置
32外部に排出されるが、排出時間は入力操作部33の
手動操作部29を操作しなかった場合に比してy分間延
長される。排水完了後に一定時間の殺菌洗浄水を浄化膜
4を経由させて浴槽1内に放出させて、その後、浄化運
転が再開されるが、再び上記手順を繰り返した後に、通
常の浄化運転へと戻る。尚、各種設定値は定数とは限ら
ず、入力操作部33に設けた手動操作部29を操作した
時刻に連動してa’が定まっても構わず、またT=2に
おける電気分解までの時間a’はT=1におけるa’と
異なっても構わない。また、殺菌洗浄水中の塩素量を増
加させる手段として、印加持問を増加させる代わりに印
加電圧・印加電流・電解電極槽6内の塩化ナトリウム濃
度の何れを増加させても構わない。また、入力操作部3
3に設けた手動操作部29を操作しなかった場合に比し
て、操作した場合には膜洗浄の洗浄頻度が多くなるよう
に、設定値a、a’が定められているものとする。ま
た、手動操作部29の操作は一定時間(a分間)内以外
に検知しても構わないものである。
【0038】次に、図8乃至図10に基づいて本発明の
実施形態2につき説明する。
【0039】(実施形態2)図8には、実施形態2の浴
水浄化システムの配管構成を示している。本実施形態に
おいては、浴水中の導電率を測定する導電率測定手段2
6を上記浴水浄化システムに備えており、また、制御手
段28に導電率を記憶するメモリー30と、導電率測定
手段26により測定した導電率がメモリー30に記憶し
てある前回(前日)の数値に比してある一定値以上の上
昇が認められたときに入浴剤が投入されたと判定する判
定手段31とを設けた点に特徴がある。すなわち、図8
に示すように循環流路2のろ過槽24に内装された浄化
膜4の二次側で吸・吐水口ユニット15の上流に導電率
測定手段26が設けられており、図9の制御ブロック図
に示すように、制御手段28に導電率を記憶するメモリ
ー30と、導電率測定手段26により測定した導電率が
メモリー30に記憶してある前日の数値に比してある一
定値以上の上昇が認められたときに入浴剤が投入された
と判定する判定手段31とを備えており、それ以外の構
成は前述の実施形態1と同じであるので、同じ構成につ
いての説明は省略する。なお、導電率測定手段26は上
記の実施形態では循環流路2のろ過槽24と吸・吐水口
ユニット15との間に設けた例を示したが、循環流路2
の他の箇所に設けてもよいものである。導電率測定手段
26は導電率測定電極がセットで設けられており、その
測定値を電圧あるいは電流に変換して導電率を計測する
手段である。ここで示す実施形態の一連の動作を図10
のフローチャートに基づいて詳述する。
【0040】浄化運転開始後、タイマーが作動し、導電
率測定手段26により一定時間(a分間)内において連
続あるいは一定間隔で浴水中の導電率Snを測定し、判
定手段31によりその計測値Snがメモリ30に記憶さ
れている前回(前日)の測定値であるSn−1と比較し
て一定値(z)以上の差異が認められれば、一定時間
(a’分間)が経過した後に、電気分解が開始され、計
測値Snがメモリ30に記憶されている前回(前日)の
測定値であるSn−1と比較して一定値(z)以上の差
異が認められなかった場合に比して電気分解の印加時間
をx分間延長させて、電解電極槽6内の殺菌洗浄水中の
塩素量を増加させる。電気分解の終了後に、膜洗浄が開
始されて一定時間の洗浄が終了すると、引き続いて膜洗
浄に供した浴水を排水流路より浴水洗浄装置32外部に
排出され、排水完了後に一定時間の殺菌洗浄水を浄化膜
を経由させて浴槽1内に放出させて、その後、浄化運転
が再開される。
【0041】一方、入浴剤が投入されずに導電率Snが
前回の測定値Sn−1に比して、一定値(z)以上の差
異が認められなければ前述の実施形態1で示した、入力
操作部33を操作しなかった場合における動作と同じ動
作を行うものである。
【0042】次に、図11乃至図16に基づいて実施形
態3について説明する。
【0043】(実施形態3)図11には本発明における
オゾン殺菌手段を具備した浴水浄化システムの配管構成
が示してある。浴槽1内の浴水中には吸・吐水口ユニッ
ト15を配設し、循環流路2の一端をこの吸・吐水口ユ
ニット15に接続すると共に、他端もこの吸・吐水口ユ
ニット15に接続している。この循環経路2には上流側
から下流側にかけて、順に、ポンプ3、オゾン発生手段
を構成するオゾン発生装置27、ろ過槽24、第一開閉
弁16を設けている。ろ過槽24は循環流路2を流通す
る浴水のろ過を行うための、中空糸膜からなる浄化膜4
が内装されている。この浄化膜4は、ろ過槽24内を循
環流路2の上流側がと下流側を仕切るように配設するも
のである。また、ろ過槽24には浄化膜4の上流側に、
複数の流水吐出口10を有する回転自在な洗浄ノズル5
を設けている。この洗浄ノズル5はろ過槽24に設けら
れたモータ9の働きにより浄化膜4の上流側の外周を回
転するように構成するものであり、また回転と同時に流
水吐出口10から浴水を浄化膜4の上流側の表面に吐出
して浄化膜4を上流側において洗浄するようになってい
る。また循環流路2のポンプ3とろ過槽24との間から
は、バイパス流路11を分岐しており、このバイパス流
路11の下流側の端部を、吸・吐水口ユニット15に接
続している。このバイパス流路11には、上流側から下
流側にかけて、第二開閉弁17、ヒータ8を順に設けて
いる。循環流路2のろ過槽24に内装された浄化膜4の
二次側で吸・吐水口ユニット15の上流に導電率測定手
段26が設けられており、図15の制御ブロック図に示
すように、制御手段28に導電率を記憶するメモリー3
0と、導電率測定手段により測定した導電率がメモリー
30に記憶してある前回(前日)の数値に比してある一
定値以上の上昇が認められたときに入浴剤が投入された
と判定する判定手段31とを備えている。導電率測定手
段26は循環流路2のろ過槽24と吸・吐水口ユニット
15との間に設けた例を示したが、循環流路2の他の箇
所に設けてあってもよいものである。導電率測定手段2
6は導電率測定電極がセットで設けられており、その測
定値を電圧あるいは電流に変換して導電率を計測する手
段である。
【0044】浴水の洗浄時においては、図12に示すよ
うに、第一開閉弁16を開状態、第二開閉弁17を開状
態、切替弁21においては、補助流路23のボンブ側を
開状態、補助流路23のろ過槽24側を閉状態、排水流
路14の排水側を閉状態とするものである。この時ポン
プ3を作動させると、吸・吐水口ユニット15からポン
プ3にて吸引された浴水の一部は循環経路2をそのまま
流れ、ろ過槽24内に設けられた中空糸膜からなる浄化
膜4を通過する際に、浴水中の垢、微生物、微生物の代
謝生産物等の懸濁物質や汚濁物質が除去された後、吸・
吐水口ユニット15から浴槽1内に返送させるものであ
る。また吸・吐水口ユニット15からポンプ3にて吸引
された浴水の他の一部は、ポンプ3の下流側においてバ
イパス流路11に流れてヒータ8にて加熱され、吸・吐
水口ユニット15から浴槽1内へ返送されるものであ
る。
【0045】ここで、ヒータ8をバイパス流路11に設
けることで、中空糸膜からなる浄化膜4が目詰まりを起
こして浄化膜4を通過するろ過流量が低下した場合で
も、バイパス流路11に一定量の浴水が流れるため、浴
水の温度低下を起こさない構成となっている。また上記
のように浴水の浄化を行いながら、オゾン発生装置に電
圧を印加することにより、オゾンを生成することが出来
るものである。
【0046】ろ過槽24の浄化膜4の物理的洗浄時にお
いては、図13に示すように、第一開閉弁16を閉状
態、第二開閉弁17を閉状態とするものであり、また切
替弁21においては、補助流路23のポンプ3側を開状
態、補助流路23のろ過槽24側を開状態、排水流路1
4の排水側を閉状態とするものである。また、このとき
ろ過槽24に設けられた洗浄ノズル5をモータ9にて回
転させるものである。このときポンプ3、浄化膜4、及
ひろ過槽24に備えられた洗浄ノズル5を含む閉流路が
形成され、浴水がこの閉流路を循環するものである。す
なわち循環流路2を通ってろ過槽24へ達した浴水は、
回転する洗浄ノズル5の流水吐出口10から浄化膜4の
表面に向けて満遍なく吹き付けられ、水流の勢いにより
浄化膜4表面の付着物を除去し、更に補助流路23を通
じて循環流路2のポンプ3よりも上流側に送られて、再
びろ過槽24へと送られる。このようにして一定時間浄
化膜4の物理洗浄を行った後、図14に示すように、各
開閉弁16、17を閉の状態に維持したまま、切替弁2
1を、補助流路23のポンプ3側を閉状態、補助流路2
3のろ過槽24側を開状態、排水流路14の排水側を開
状態とする。このようにすると、浄化膜の物理洗浄に用
いられ、懸濁物質や汚濁物質が混入した閉流路内の浴水
が、排水流路14を通じて浴水洗浄装置32外部へ排出
されるものである。そしてこのようにして一定時間排水
を行った後、各開閉弁16、17及び切替弁21を浄化
運転時の設定へと復帰させて、再び浴水の浄化を行うも
のである。
【0047】ここで示す実施形態の一連の動作を図16
のフローチャートに基づいて詳述する。浄化運転開始
後、タイマーが作動し、導電率測定手段26により一定
時間(a分間)内において連続あるいは一定間隔にて浴
水中の導電率Snを測定し、判定手段31によりその計
測値Snがメモリー30に記憶してある前回の測定値で
あるSn−1と比較して一定値(z)以上の差異が認め
られれば、一定時間(a’分間)が経過した後に、オゾ
ン発生が開始され、計測値Snがメモリ30に記憶され
ている前回の測定値であるSn−1と比較して一定値
(z)以上の差異が認められなかった場合に比してオゾ
ン発生の印加時間をx分間延長させて、オゾン生成量を
増加させるものとする。オゾン生成が終了後に、膜洗浄
が開始されて一定時間の洗浄が終了すると、引き続いて
膜洗浄に供した浴水を排水流路より浴水洗浄装置32外
部に排出され、排水完了後に浄化運転が再開される。な
お、浄化膜は精密膜や生物浄化槽であっても構わない。
また、入浴剤の投入を検知した後に、オゾン発生量を増
加させる手段としてオゾン発生装置27への印加電圧、
印加電流を増大させても構わないものである。
【0048】次に、図17乃至図22に基づいて実施形
態4を説明する。
【0049】(実施形態4)図17には本発明における
オゾン殺菌手段を具備した浴水浄化システムの配管構成
が示してある。図18乃至図20はそれぞれ本実施形態
の各モードにおける動作説明図であり、図21は本実施
形態の制御ブロック図であり、図22は本実施形態のフ
ローチャートである。本実施形態は実施形態3に示した
配管経路において、オゾン生成装置を設置した個所にオ
ゾン生成装置27に代えて紫外線発生手段を構成する紫
外線発生装置34を設けたものであり、他の構成は上記
実施形態3と同様であり、また、各モードの動作は殺菌
をオゾン殺菌するのに代えて紫外線発生装置34で紫外
線を発生させて紫外線により殺菌することを除けば実施
形態3と同様であり、図18は実施形態3の図12に対
応し、図19は実施形態の図13に対応し、図20は実
施形態の図14に対応している。これ同じ構成、同じ動
作の説明は重複するので省略する。なお、本実施形態に
おいて、浄化膜は精密膜や生物浄化槽であっても構わな
い。また、入浴剤の投入を検知した後に、紫外線発生量
を増加させる手段として紫外線の放射時間を24時間連
続にしても構わず、更に紫外線発生装置への印加電圧、
印加電流を増大させても構わないものである。
【0050】
【実施例】以下、本発明の実施例によって詳述する。 (実施例)浴水浄化システムとして、上記実施形態2に
示すものを用いた。ここで吐水量20リットル/min
のポンプ3、消費電力600Wのヒータ8、φ120m
m、h160mmの寸法のろ過槽24、φ3mmの流水
吐出口10を5個具備する洗浄ノズル5、及びポリエチ
レン製の0.8m2の中空糸膜からなる浄化膜4を具備
する浴水浄化システムを、浴水水量200リットルの浴
槽1に設置した。なお、浴水浄化システムは1日2回の
浄化膜4の物理洗浄を行うものとする。電極6aへの印
加持問は90分問とし、そして生成された洗浄殺菌水中
の塩素量を500mg、浄化膜の物理洗浄時間は1回当
たり10分問とし、膜洗浄排水量を5Lとする。 (比較例)実施例に示した構成で、電極6aへの印加時
間は50分間とし、そして生成された洗浄殺菌水中の塩
素量を300mmgとし、それ以外の設定は実施例に準
じるものとする。 (評価)そして、この浴水浄化システムを連続運転しな
がら、浴槽1に1日当たり5人の入浴をすると共に、入
浴剤(主成分として、乾燥硫酸ナトリウム3g、炭酸水
素ナトリウム25g、塩化カリウム1g、香料、青色2
号、緑色204号から成る)を毎入浴前に投入して浄化
実験を行った。浴水中における殺菌電解水の通水前後の
一般細菌数と、物理洗浄後における中空糸膜の膜流量を
計測し、1週間の評価実験を行った。
【0051】 通水前 通水後 実施例 12000CFU/ml N.D. 比較例 22000CFU/ml 6800CFU/ml まず、浴水中の一般細菌数は実施例において殺菌水通水
前には12000CFU/mlの菌数が存在していた
が、通水後には不検出レベルにまで低下し、また評価実
験中においては浴槽壁には生物膜由来のヌメリは形成さ
れなかった。一方、比較例においては殺菌水通水前には
22000CFU/mlの菌数が存在していたが、通水
後には6800CFU/mlと菌数を1オーダー下げる
ことはできたものの、殺菌は不十分で、評価実験開始3
日目には浴槽壁に生物膜由来のヌメリが生成された。ま
た中空糸膜の膜流量と経過日数との関係を測定した結果
を図23に示す。この図23から明らかなように、中空
糸膜の膜流量についても実施例においては評価実験中に
膜流量の低下は認められなかったが、比較例においては
評価実験終了時には初期値に比して約1L/min程度
低下しており、膜洗浄が不十分であることが確認され
た。
【0052】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、吸水口と吐水口が浴槽内に接続された循
環流路と、該循環流路上にポンプと浴水の浄化手段と浴
水の殺菌手段が配設されてなる浴水浄化装置において、
入浴剤が浴水中に投入されたときには、入浴剤が投入さ
れていないときに比して浴水の殺菌手段による殺菌能力
を増大させるように制御する制御手段を設けたので、入
浴剤が投入さないときと同レベルの殺菌性能を維持し
て、浴槽壁への生物膜の形成を抑え、入浴剤が投入され
ないときと同レベルの浴水浄化ができて、入浴剤を投入
しても浴水を衛生的に保つて快適な入浴を実現できるも
のである。
【0053】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、入浴剤を投入し
た際に手動により操作する手動操作部を設け、手動操作
部が操作されたときに殺菌手段による殺菌能力を増大さ
せるように制御する制御手段を設けたので、入浴剤の種
類や成分等に関わらず、入浴剤を投入したときに手動操
作部を操作すれば必ず殺菌能力を増大させることがで
き、また検知手段等を設けることなく、簡便な構成とす
ることができるものである。
【0054】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、浴水中の導電率
を測定する導電率測定手段と、導電率を記憶するメモリ
ーと、導電率が前日の数値に比してある一定値以上の上
昇が認められたときに入浴剤が投入されたと判定する判
定手段を具備し、判定手段で入浴剤が投入されたと判定
されると殺菌手段による殺菌能力を増大させるように制
御する制御手段を設けたので、入浴剤の投入を使用者が
手動操作部を手動で操作するというような煩わしい操作
をすることなく、自動的に殺菌力を増大させることがで
きるものである。
【0055】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、浄化手段が中空糸膜によるろ過手段であり、
殺菌手段が次亜塩素酸による殺菌手段である浴水浄化シ
ステムにおいて、入浴剤が浴水中に投入されたときに
は、入浴剤が投入されていないときに比してその殺菌手
段の殺菌能力を増大させるように制御する制御手段を設
けたので、入浴剤が投入されたときには次亜塩素酸によ
る殺菌能力を増大させて、浴室壁や配管経路中への生物
膜の形成を抑え、更に、中空糸膜に付着した有機成分の
次亜塩素酸による酸化分解処理を同時に効果的に行うこ
とができるものである。
【0056】また、請求項5記載の発明にあっては、上
記請求項4記載の発明の効果に加えて、中空糸膜洗浄手
段を具備し、入浴剤が浴水中に投入されたときには、入
浴剤が投入されていないときに比して、中空糸膜の洗浄
回数を増やすように制御する制御手段を設けたので、入
浴剤を投入した際にも入浴剤を投入しなかった場合と同
様に中空糸膜の中空糸膜のろ過流量を高く維持すること
ができて浴水の懸濁度を低く抑えることができるもので
ある。
【0057】また、請求項6記載の発明にあっては、上
記請求項5記載の発明の効果に加えて、入浴剤が浴水中
に投入されたときには、入浴剤が投入されていないとき
に比して中空糸膜の洗浄排水量を増やすように制御する
制御手段を設けたので、入浴剤が浴水中に投入されたと
きには、入浴剤が投入されていないときに比して中空糸
膜の洗浄排水量を増やすことで、中空色膜の物理洗浄後
におけるろ過洗浄装置内の多量の懸濁物質を装置外にほ
ぼ完全に排出して中空糸膜の膜流量を回復することがで
きるものである。
【0058】また、請求項7記載の発明にあっては、上
記請求項2記載の発明の効果に加えて、入浴剤投入時に
手動操作部を操作した後、一定時間のみ、殺菌力を増大
させるように制御する制御手段を設けたので、入浴剤が
浴水中に殺菌手段や浄化手段の負荷として存在している
期間のみ殺菌力を増大させ、これにより次亜塩素酸やオ
ゾン等の量が過剰になって中空糸膜や止水栓を始めとす
る循環経路中の浴槽あるいは浴水浄化装置を劣化させた
り、浴水中に次亜塩素酸やオゾン等が多く残留して、肌
に強い刺激を与えたり、塩素臭やオゾン臭等の不快臭が
長時間残留したり、殺菌手段の寿命が短くなったりとい
う問題を解決することができるものである。
【0059】また、請求項8記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、浴水の殺菌手段をオゾン発生手段としたの
で、入浴剤が投入されたときにはオゾンによる殺菌能力
を増大させて、浴室壁や配管経路中への生物膜の形成を
抑え、更に、入浴剤の投入による色素や有機成分等の負
荷に対して、オゾン発生時間や印加電圧・印加電流を変
化させることで殺菌力を容易に補うことができるもので
ある。
【0060】また、請求項9記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、浴水の殺菌手段を紫外線発生手段としたの
で、入浴剤が投入されたときには紫外線による殺菌能力
を増大させて、浴室壁や配管経路中への生物膜の形成を
抑え、更に、殺菌力を増大させてもオゾンや次亜塩素酸
とは異なって肌への刺激は増大せず、また、塩素臭やオ
ゾン臭といった不快臭を与えることなく、更にまた、更
に、入浴剤の投入による色素や有機成分等の負荷に対し
て、紫外線発生手段への通電時間や印加電圧・印加電流
を変化させることで殺菌力を容易に補うことができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の配管構成図である。
【図2】同上の動作を示す説明図である。
【図3】同上の動作を示す説明図である。
【図4】同上の動作を示す説明図である。
【図5】同上の動作を示す説明図である。
【図6】同上の制御ブロック図である。
【図7】同上の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態2の配管構成図である。
【図9】同上の制御ブロック図である。
【図10】同上の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態3の配管構成図である。
【図12】同上の動作を示す説明図である。
【図13】同上の動作を示す説明図である。
【図14】同上の動作を示す説明図である。
【図15】同上の制御ブロック図である。
【図16】同上の動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態4の配管構成図である。
【図18】同上の動作を示す説明図である。
【図19】同上の動作を示す説明図である。
【図20】同上の動作を示す説明図である。
【図21】同上の制御ブロック図である。
【図22】同上の動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明の実施例と比較例とにおける中空糸膜
の膜流量と経過日数との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 浴槽 2 循環流路 3 ポンプ 26 導電率測定手段 28 制御手段 29 手動操作部 30 メモリ 31 判定手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月28日(1999.12.
28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】また、生物浄化と物理浄化の併用とは、循
環経路中に設けられた活性炭に代表されるろ過材・吸着
材により、浴水中に混入した垢などの固形物や、汗や垢
等を資化して増殖する微生物由来の懸濁物質をろ過する
と共に、ろ過材・吸着材表面に付着した微生物により、
ろ過材・吸着材に付着した固形物や溶解性の有機物を炭
酸ガスや水等へと分解し、また資化して最終的には微生
物の菌体として取り込み、浴水中の有機物を微生物によ
り分解・除去して清澄な水質へと浄化することである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】そして、上記した各種の浴水浄化システム
においては、浴水中や循環経路中を殺菌・除菌するため
の機構を具備しており、これにより浴水中に浮遊する微
生物を殺菌して、衛生的に維持すると共に、浴槽壁等へ
のヌメリの発生を抑えることで快適な入浴を実現でき、
また循環経路中に付着する生物膜の発生を抑えること
で、レジオネラ属菌等の病原性微生物の繁殖を抑制して
いる。この殺菌機構としては、循環経路中に設けられた
紫外線装置やオゾン発生装置、次亜塩素酸を生成する電
解装置、銀イオンの溶解手段等が知られている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、入浴剤が浴水中に投入されたときに
は、入浴剤が投入されていないときに比して中空糸膜の
洗浄排水量を増やすように制御する制御手段28を設け
ることが好ましい。すなわち、入浴剤を投入すると、入
浴剤に含まれる有機成分により増殖した微生物由来の懸
濁物や、入浴剤中の不溶性懸濁物質が入浴剤が投入され
ていないときに比して過剰に中空糸膜を閉塞させること
になるが、上記のように、入浴剤が浴水中に投入された
ときには、入浴剤が投入されていないときに比して中空
糸膜の洗浄排水量を増やすことで、中空糸膜の物理洗浄
後におけるろ過洗浄装置内の多量の懸濁物質を浴水洗浄
装置32外にほぼ完全に排出して中空糸膜の膜流量を回
復することができるものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】また循環流路2のポンプ3とろ過槽24と
間からバイパス流路11を分岐しており、このバイパ
ス流路11の下流側の端部を吐水口と第1開閉弁16と
の間の流路(添付図面に示す実施形態では吸・吐水口ユ
ニット15)に接続している。このバイパス流路11に
は、上流側から下流側にかけて、第二開閉弁17、第三
開閉弁18、ヒータ8を順に設けている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】またバイパス流路11の第二開閉弁17と
第三開閉弁18との間から第一補助流路12を分岐して
設けている。この第一補助流路12には、上流から下流
にかけて、順に第一切替弁20、電解電極槽6、第四開
閉弁19を設けている。また、第一切替弁20と電解電
極槽6とを、別の分岐流路13にて接続し、この分岐流
路13に塩溶解槽7を設けている。ここで塩溶解槽7
は、内部に塩化ナトリウムが収容されるものである。ま
た、第一補助流路12の下流側の他端は循環流路2のろ
過槽24よりも上流側に連通接続している。ここで第一
切替弁20は第一補助流路12と分岐流路13との分岐
点において、第一補助流路12の上流側、第一補助流路
12の下流側、分岐流路13の下流側のそれぞれへの流
通を開閉するものである。上記の電解電極槽6内には一
対の不溶性電極板からなる電極6aを隔膜を介すること
なく対向配置してあって、無隔膜タイプの電解電極槽6
を構成してある。この容器内の水に、塩溶解槽7から供
給された塩化ナトリウムが溶解している場合、一対の電
極6a間に電圧を印加すると、塩化ナトリウムの電気分
解により塩素(Cl2)や次亜塩素酸イオン(ClO-
が発生し、洗浄殺菌水を生成することができるものであ
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】一方、入浴剤を投入した場合に入力操作部
33に設けた手動操作部29である投入スイッチを手動
で操作された場合においては、一定時間(a’分間)が
経過した後に、電気分解が開始され、入力操作部33の
手動操作部29を操作しなかった場合に比して電気分解
印加時間をx分間延長させて、電解電極槽6内の殺菌
洗浄水中の塩素量を増加させる。電気分解が終了後に、
膜洗浄が開始されて一定時間の洗浄が終了すると、引き
続いて膜洗浄に供した浴水を排水流路より浴水洗浄装置
32外部に排出されるが、排出時間は入力操作部33の
手動操作部29を操作しなかった場合に比してy分間延
長される。排水完了後に一定時間の殺菌洗浄水を浄化膜
4を経由させて浴槽1内に放出させて、その後、浄化運
転が再開されるが、再び上記手順を繰り返した後に、通
常の浄化運転へと戻る。尚、各種設定値は定数とは限ら
ず、入力操作部33に設けた手動操作部29を操作した
時刻に連動してa’が定まっても構わず、またT=2に
おける電気分解までの時間a’はT=1におけるa’と
異なっても構わない。また、殺菌洗浄水中の塩素量を増
加させる手段として、印加時間を増加させる代わりに印
加電圧・印加電流・電解電極槽6内の塩化ナトリウム濃
度の何れを増加させても構わない。また、入力操作部3
3に設けた手動操作部29を操作しなかった場合に比し
て、操作した場合には膜洗浄の洗浄頻度が多くなるよう
に、設定値a、a’が定められているものとする。ま
た、手動操作部29の操作は一定時間(a分間)内以外
に検知しても構わないものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】(実施形態3)図11には本発明における
オゾン殺菌手段を具備した浴水浄化システムの配管構成
が示してある。浴槽1内の浴水中には吸・吐水口ユニッ
ト15を配設し、循環流路2の一端をこの吸・吐水口ユ
ニット15に接続すると共に、他端もこの吸・吐水口ユ
ニット15に接続している。この循環経路2には上流側
から下流側にかけて、順に、ポンプ3、オゾン発生手段
を構成するオゾン発生装置27、ろ過槽24、第一開閉
弁16を設けている。ろ過槽24は循環流路2を流通す
る浴水のろ過を行うための、中空糸膜からなる浄化膜4
が内装されている。この浄化膜4は、ろ過槽24内を循
環流路2の上流側と下流側を仕切るように配設するもの
である。また、ろ過槽24には浄化膜4の上流側に、複
数の流水吐出口10を有する回転自在な洗浄ノズル5を
設けている。この洗浄ノズル5はろ過槽24に設けられ
たモータ9の働きにより浄化膜4の上流側の外周を回転
するように構成するものであり、また回転と同時に流水
吐出口10から浴水を浄化膜4の上流側の表面に吐出し
て浄化膜4を上流側において洗浄するようになってい
る。また循環流路2のポンプ3とろ過槽24との間から
バイパス流路11を分岐しており、このバイパス流路1
1の下流側の端部を、吸・吐水口ユニット15に接続し
ている。このバイパス流路11には、上流側から下流側
にかけて、第二開閉弁17、ヒータ8を順に設けてい
る。循環流路2のろ過槽24に内装された浄化膜4の二
次側で吸・吐水口ユニット15の上流に導電率測定手段
26が設けられており、図15の制御ブロック図に示す
ように、制御手段28に導電率を記憶するメモリー30
と、導電率測定手段により測定した導電率がメモリー3
0に記憶してある前回(前日)の数値に比してある一定
値以上の上昇が認められたときに入浴剤が投入されたと
判定する判定手段31とを備えている。導電率測定手段
26は循環流路2のろ過槽24と吸・吐水口ユニット1
5との間に設けた例を示したが、循環流路2の他の箇所
に設けてあってもよいものである。導電率測定手段26
は導電率測定電極がセットで設けられており、その測定
値を電圧あるいは電流に変換して導電率を計測する手段
である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】
【実施例】以下、本発明の実施例によって詳述する。 (実施例)浴水浄化システムとして、上記実施形態2に
示すものを用いた。ここで吐水量20リットル/min
のポンプ3、消費電力600Wのヒータ8、φ120m
m、h160mmの寸法のろ過槽24、φ3mmの流水
吐出口10を5個具備する洗浄ノズル5、及びポリエチ
レン製の0.8m2の中空糸膜からなる浄化膜4を具備
する浴水浄化システムを、浴水水量200リットルの浴
槽1に設置した。なお、浴水浄化システムは1日2回の
浄化膜4の物理洗浄を行うものとする。電極6aへの
加時間は90分とし、そして生成された洗浄殺菌水中
の塩素量を500mg、浄化膜の物理洗浄時間は1回当
たり10分間とし、膜洗浄排水量を5Lとする。 (比較例)実施例に示した構成で、電極6aへの印加時
間は50分間とし、そして生成された洗浄殺菌水中の塩
素量を300mmgとし、それ以外の設定は実施例に準
じるものとする。 (評価)そして、この浴水浄化システムを連続運転しな
がら、浴槽1に1日当たり5人の入浴をすると共に、入
浴剤(主成分として、乾燥硫酸ナトリウム3g、炭酸水
素ナトリウム25g、塩化カリウム1g、香料、青色2
号、緑色204号から成る)を毎入浴前に投入して浄化
実験を行った。浴水中における殺菌電解水の通水前後の
一般細菌数と、物理洗浄後における中空糸膜の膜流量を
計測し、1週間の評価実験を行った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/44 C02F 1/44 A 1/50 510 1/50 510A 520 520L 531 531R 540 540A 550 550L 560 560C 560E F24H 1/00 602 F24H 1/00 602L (72)発明者 山口 彰一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3L024 CC02 CC11 CC16 DD23 DD27 DD32 DD34 DD35 EE12 EE15 GG38 GG50 HH38 HH45 HH49 4C058 AA20 BB02 BB06 BB07 CC06 DD07 DD12 DD13 EE15 EE23 JJ14 JJ16 KK02 4C094 BB14 BB15 DD15 EE24 FF01 FF15 GG17 4D006 GA02 HA03 JA41A JA42A JA53A JA56A JA59A JA70A KA31 KA33 KA63 KB04 KD06 KD21 KD24 KE11Q KE19P KE19Q MA01 PB24 PC56

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水口と吐水口が浴槽内に接続された循
    環流路と、該循環流路上にポンプと浴水の浄化手段と浴
    水の殺菌手段が配設されてなる浴水浄化装置において、
    入浴剤が浴水中に投入されたときには、入浴剤が投入さ
    れていないときに比して浴水の殺菌手段による殺菌能力
    を増大させるように制御する制御手段を設けたことを特
    徴とする浴水浄化システム。
  2. 【請求項2】 入浴剤を投入した際に手動により操作す
    る手動操作部を設け、手動操作部が操作されたときに殺
    菌手段による殺菌能力を増大させるように制御する制御
    手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の浴水浄化
    システム。
  3. 【請求項3】 浴水中の導電率を測定する導電率測定手
    段と、導電率を記憶するメモリーと、導電率が前日の数
    値に比してある一定値以上の上昇が認められたときに入
    浴剤が投入されたと判定する判定手段を具備し、判定手
    段で入浴剤が投入されたと判定されると殺菌手段による
    殺菌能力を増大させるように制御する制御手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の浴水浄化システム。
  4. 【請求項4】 浄化手段が中空糸膜によるろ過手段であ
    り、殺菌手段が次亜塩素酸による殺菌手段である浴水浄
    化システムにおいて、入浴剤が浴水中に投入されたとき
    には、入浴剤が投入されていないときに比してその殺菌
    手段の殺菌能力を増大させるように制御する制御手段を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載の浴水浄化システム。
  5. 【請求項5】 中空糸膜洗浄手段を具備し、入浴剤が浴
    水中に投入されたときには、入浴剤が投入されていない
    ときに比して、中空糸膜の洗浄回数を増やすように制御
    する制御手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の
    浴水浄化システム。
  6. 【請求項6】 入浴剤が浴水中に投入されたときには、
    入浴剤が投入されていないときに比して中空糸膜の洗浄
    排水量を増やすように制御する制御手段を設けたことを
    特徴とする請求項5記載の浴水浄化システム。
  7. 【請求項7】 入浴剤投入時に手動操作部を操作した
    後、一定時間のみ、殺菌力を増大させるように制御する
    制御手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の浴水
    浄化システム。
  8. 【請求項8】 浴水の殺菌手段をオゾン発生手段とした
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の浴水浄化システム。
  9. 【請求項9】 浴水の殺菌手段を紫外線発生手段とした
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の浴水浄化システム。
JP30337799A 1999-10-26 1999-10-26 浴水浄化システム Withdrawn JP2001120452A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30337799A JP2001120452A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 浴水浄化システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30337799A JP2001120452A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 浴水浄化システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001120452A true JP2001120452A (ja) 2001-05-08

Family

ID=17920283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30337799A Withdrawn JP2001120452A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 浴水浄化システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001120452A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275371A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Janome Sewing Mach Co Ltd 熱水供給装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275371A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Janome Sewing Mach Co Ltd 熱水供給装置
JP4673651B2 (ja) * 2005-03-29 2011-04-20 蛇の目ミシン工業株式会社 熱水供給装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101916882B1 (ko) 수처리 장치의 살균세척방법
US10266441B2 (en) Water treatment apparatus and sterilizing and cleansing method thereof
CA2475443C (en) Method for sterilisation and cleaning of water supply systems, in particular in swimming and bathing pool units and device for carrying out the same
KR101876214B1 (ko) 살균 또는 세정이 가능한 수처리 장치 및 그 살균세정 방법
KR200353265Y1 (ko) 소독장치를 구비한 정수기
JP2001120452A (ja) 浴水浄化システム
KR20170088792A (ko) 살균 또는 세정이 가능한 수처리 장치 및 그 살균세정 방법
JP2573143B2 (ja) 滅菌水製造装置
JP3791158B2 (ja) 水浄化装置
KR100602058B1 (ko) 전기분해와 응집을 통한 폐수처리장치
JPH10314748A (ja) 殺菌装置
JPH09220572A (ja) 水処理方法及びその方法を用いた水処理装置
JP2001170636A (ja) 水浄化装置
JP2001205269A (ja) 浴槽水浄化装置
JP2000027262A5 (ja)
JPH09141285A (ja) 汚染液体の循環浄化装置
JPH09221802A (ja) 便器の防汚方法及び便器の防汚装置
JPH09239368A (ja) 汚染液体の循環浄化装置
JPH08302792A (ja) 衛生洗浄装置
JP2000084565A (ja) 水処理装置
JP2001232395A (ja) 温水の循環殺菌方法及び装置
JP2000117257A (ja) 生活排水利用装置
JP3812023B2 (ja) 循環温浴器
JP3587153B2 (ja) 浴水浄化システム
JPH10338958A (ja) オゾン水給水装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070109