JP2001119262A - 圧電共振子 - Google Patents

圧電共振子

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JP2001119262A
JP2001119262A JP29449199A JP29449199A JP2001119262A JP 2001119262 A JP2001119262 A JP 2001119262A JP 29449199 A JP29449199 A JP 29449199A JP 29449199 A JP29449199 A JP 29449199A JP 2001119262 A JP2001119262 A JP 2001119262A
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piezoelectric
resonator
electrodes
layers
electrode
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JP29449199A
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Takashi Yamamoto
隆 山本
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/15Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/17Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator
    • H03H9/178Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator of a laminated structure of multiple piezoelectric layers with inner electrodes

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同じ共振周波数であれば、より寸法を小さく
でき、しかも、端子間容量の大きな圧電共振子を提供す
る。 【解決手段】3層のセラミック圧電基板11、13、1
5の間に2層の内部電極12、14を挟み込み、積層さ
れた圧電基板11、13、15及び内部電極12、14
の表裏両主面にそれぞれ表面電極10、16を形成す
る。中央の圧電基板13は分極処理せず、その両側の圧
電基板11、15は主面と垂直な方向で、かつ分極方向
が互いに反対向きとなるようにに分極処理する。さら
に、側面に接続用電極18を設けて表面電極10及び内
部電極14を電気的に導通させる(絶縁材料17によっ
て内部電極12とは絶縁する)。また、他方の接続用電
極20は表面電極16及び内部電極14と電気的に導通
させ、側面に形成された絶縁材料19によって中間の内
部電極12とは絶縁する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電発振素子やラ
ダーフィルタ等に用いられる圧電共振子に関し、具体的
にいうと、端子間容量の大きな屈曲振動による圧電共振
子に関する。
【0002】
【従来の技術】300〜800kHz帯の共振子として
は、従来はセラミック圧電体の拡がり振動を利用してい
た。図1(a)は拡がり共振子1の構造を示す斜視図、
図1(b)はその分極軸及び電界軸の構成を示す側面図
である。この拡がり共振子1は、正方形状をした1層の
圧電基板2の表裏両主面に表面電極3を設け、圧電基板
2全体を両主面と垂直な方向に分極処理したものであ
る。従って、表面電極3間に印加される電界の方向(電
界軸)も両主面と垂直で分極軸と平行となっている。こ
のような拡がり振動子1では、両表面電極3間に信号を
印加すると、両主面と平行な面内において圧電基板2が
その外周方向に向けて伸縮変形する。
【0003】この拡がり共振子1では、その一辺の長さ
Lsと共振周波数frとの積は概ね一定であり、 Ls×fr=As … となる。ここで、Asは定数(周波数定数)であって、
As≒2100mmkHzである。例えば、共振周波数
がfr=450kHzの共振子を得ようとすれば、その
1辺の長さは、Ls=4.67mmとなる。
【0004】電子部品の世界においては、ますます軽薄
短小化が進んでいるので、このような拡がり共振子で
は、その小型化、軽量化のみならず低コスト化の要求に
も応じ難く、このような寸法は到底許容し得ないサイズ
であった。
【0005】また、図2は、直列共振子7a、7bと並
列共振子8a、8bからなる2段構成のラダーフィルタ
6を示し、図3はその減衰量特性を示している。このよ
うなラダーフィルタ6の特性としては、図3に示す保証
減衰量Att.をできるだけ大きくする必要がある。直列共
振子7a、7bの端子間容量をC1とし、並列共振子8
a、8bの端子間容量をC2とするとき、2段構成のラ
ダーフィルタ6の保証減衰量Att.は、 Att.=2×20log(C2/C1) … で表されるから、保証減衰量Att.を大きくするために
は、並列共振子8a、8bの端子間容量C2を大きく
し、直列共振子7a、7bの端子間容量C1を小さくす
る必要がある。しかし、並列共振子8a、8bとして上
記のような拡がり共振子1を用いた場合には、以下に述
べるような理由から、端子間容量C2を大きくすること
は困難であった。
【0006】図1(a)に示したような拡がり共振子1
の端子間容量Csは、その一辺の長さをLs、圧電基板の
比誘電率をε、厚みをtとすると、 Cs=(ε・ε・Ls)/t … で表される。ここで、εは真空中の誘電率であって、
ε=8.854×10 −12である。
【0007】拡がり共振子1の共振周波数frが決まる
と、その拡がり共振子1の一辺の長さLsが決まる(前
記式参照)から、端子間容量Csは圧電基板2の厚み
tと比誘電率εだけで決まることになる。
【0008】拡がり共振子1の端子間容量Csを大きく
するためには、圧電基板2の比誘電率εを大きくする
か、その厚みtを薄くする必要がある。ところが、圧電
基板2の比誘電率εは、圧電基板2の材料に固有の定数
であって、任意に選択できるものでなく、また圧電基板
材料を変えると他の特性にも影響が生じる。また、圧電
基板2の厚みtを薄くすると、破壊強度が小さくなり、
拡がり共振子1が破損し易くなるので、その選択範囲に
は限界があった。
【0009】従って、ラダーフィルタの並列共振子とし
ては、端子間容量の大きな共振子が求められているにも
拘わらず、端子間容量の大きな拡がり共振子を得ること
が困難であった。それどころか、上記定数Csに相当す
る定数の小さな圧電共振子が開発され、圧電共振子の小
型化が可能になったとすると、その結果端子間容量が小
さくなるので、並列共振子として用いた場合には、ラダ
ーフィルタの保証減衰量は悪くなってしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の技術的
問題点を解決するためになされたものであり、その目的
とするところは、同じ共振周波数であれば、より寸法を
小さくでき、しかも、端子間容量の大きな圧電共振子を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の圧電共
振子は、4層以上の電極と3層以上の圧電体層とを積層
し、該圧電体層のうち少なくとも2層を前記電極と垂直
な方向に分極させた圧電共振子であって、一部の圧電体
層においては該圧電体層の分極方向と同じ向きに電界が
発生し、他の一部の圧電体層においては該圧電体層の分
極方向と異なる向きに電界が発生するにように前記電極
どうしを接続したことを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の圧電共振子は、請求項1
に記載した圧電共振子において、偶数層の電極と奇数層
の圧電体層が積層され、中央の圧電体層は分極しておら
ず、その片側で分極方向と電界の向きとが同じ向きとな
り、もう一方の片側で分極方向と電界の向きとが反対向
きとなるように前記電極どうしを接続したことを特徴と
している。
【0013】
【作用】請求項1に記載した圧電共振子にあっては、分
極方向と電界方向とが同じ向きの圧電体層は中心方向に
縮まり、分極方向と電界方向とが異なる向きの圧電体層
では外縁方向に拡がるので、圧電共振子全体としては屈
曲振動する。このような屈曲振動の圧電共振子にあって
は、その1辺の長さと共振周波数との積が拡がり共振子
と比較して小さくなるので、同じ周波数帯域の圧電共振
子であれば、圧電共振子の寸法を小さくすることができ
る。しかも、この圧電共振子にあっては、4層以上の電
極を有しているので、これらの各電極間に端子間容量を
形成することができ、端子間容量を大きくすることがで
きる。しかも、各圧電体層は積層されているので、強度
を低下させることなく各圧電体層の厚みを薄くすること
ができ、より一層圧電共振子の端子間容量を大きくでき
る。
【0014】請求項2に記載の圧電共振子にあっては、
中央の圧電体層を分極させず、その片側で分極方向と電
界の向きとが同じ向きとなり、もう一方の片側で分極方
向と電界の向きとが反対向きとなっているから、大きな
屈曲振動を得ることができる。また、分極していない圧
電体層を挿入することによって強度を低下させることな
く他の圧電体層を薄くでき、より端子間容量を大きくで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図4は本発明
の一実施形態による圧電共振子9を示す斜視図、図5は
その断面図であって、この圧電共振子9は例えば300
kHz〜800kHzの周波数帯域においてセラミック
発振子として用いられるものである。この圧電共振子9
は、正方形状をした3層のセラミック圧電体層11、1
3、15の間に2層の内部電極12、14を挟み込み、
積層された圧電体層11、13、15及び内部電極1
2、14の表裏両主面にそれぞれ表面電極10、16を
形成したものである。中央の圧電体層13は分極してお
らず、その両側の圧電体層11、15は主面と垂直な方
向で、かつ分極方向が互いに反対向きとなるようにに分
極処理を施されている。なお、分極方向は、図5におい
て実線矢符で示すように、中央の圧電体層13を挟んで
内向きになっていてもよく、中央の圧電体層13を挟ん
で外向きになっていてもよい。
【0016】さらに、この圧電共振子9においては、両
側面に接続用電極18、20が設けられている。一方の
接続用電極18は1層おきの表面電極10及び内部電極
14と電気的に導通しており、側面に形成された絶縁材
料17によって中間の内部電極12とは絶縁されてい
る。また、他方の接続用電極20は一層おきの表面電極
16及び内部電極12と電気的に導通しており、側面に
形成された絶縁材料19によって中間の内部電極14と
絶縁されている。
【0017】従って、両表面電極10、16に図5に波
線矢符で示すような向きに電圧を印加すると、一方の圧
電体層11内部では電界方向と分極方向とが同じ向きと
なって圧電体層11は中心方向へ縮み、他方の圧電体層
15内部では電界方向と分極方向とが反対向きとなって
圧電体層15は外縁方向に拡がる。その結果、両表面電
極10、16間に信号(高周波電界)を印加すると、両
圧電体層11、15はいずれも拡がり振動して外縁方向
と中心方向に伸縮しようとするが、その伸張と収縮の位
相が反転しているので、全体としては圧電共振子9が湾
曲して両主面が交互に凹凸を繰り返すように変形する
(以下、これを屈曲振動といい、本発明の圧電共振子9
を屈曲共振子という)。
【0018】このように3層構造の屈曲共振子9では、
その1辺の長さをLb、圧電体層11、13、15の比
誘電率をε、各圧電体層11、13、15の厚みをt
1、t2、t3とすると、その端子間容量Cbは次の式で
表される。 Cb=(ε・ε・Lb)(1/ta+1/tb+1/tc) … で表される。ここで、εは真空中の誘電率である。
【0019】いま、同じ圧電材料(εの値が同じ)で、
寸法が等しく(Lb=Ls)、厚みも等しい(ta+tb+
tc=t)拡がり共振子1とこの屈曲共振子9とを比較
すると、拡がり共振子1の端子間容量は式で表され
る。これに対し、屈曲共振子9の各圧電体層11、1
3、15の厚みが等しいとすると(ta=tb=tc=t
/3)、その端子間容量は次の′式となる。 よって、本発明の屈曲共振子9では、同じ大きさ、同じ
厚みの拡がり共振子1と比較して9倍の端子間容量を得
ることができる。また、圧電体層11、13、15の厚
みを薄くしても、これらが積層されて全体の厚みに変わ
りがないので、強度も変わりがない。
【0020】したがって、図2に示したようなラダーフ
ィルタに用いられている並列共振子8a、8bを拡がり
共振子1から3層構造の屈曲共振子9に交換すると、ラ
ダーフィルタの保証減衰量は次の式で表されるよう
に、38.2dBだけ大きくなる。 ΔAtt.=2×20log(Cb/Cs)=38.2[dB] … なお、従来の手法である誘電率εの異なる材料を選んだ
り、直列共振子と並列共振子の厚みを変えるなどの方法
を組み合わせれば、より広範に容量比や保証減衰量を設
計することが可能になる。
【0021】また、この屈曲共振子9でも、1辺の長さ
Lbと共振周波数frとの積は概ね一定であって、 Lb×fr=Ab となる。ここで、この周波数常数は、 Ab≒430mmkHz である。
【0022】この屈曲共振子9の周波数定数Abは、拡
がり共振子1の周波数定数Asに比べて約0.3倍(=A
b/As)であるから、同じ共振周波数frに対しては、
屈曲共振子9の1辺の長さLbは拡がり共振子1の1辺
の長さLsの約0.3倍となる。従って、この屈曲共振子
9と拡がり共振子1を比較すると、1辺の長さで屈曲共
振子9は拡がり共振子1の約1/3.3以下となり、面
積で約1/10となる。よって、同一共振周波数frで
あれば、屈曲共振子9を用いることにより、拡がり共振
子1に比べて共振子サイズを大幅に小さくすることがで
きる。
【0023】また、上記のように同じ共振周波数frの
拡がり共振子1と屈曲共振子9を比較すると、屈曲共振
子9では面積が約1/10倍(Lb=Ls/10)と
なり、各圧電体層11、13、15の厚みが1/3(t
a=tb=tc=t/3)であるとすると、屈曲共振子9
の端子間容量Cbは拡がり共振子1の端子間容量Csの約
9/10倍となり、サイズが約1/10になったにも拘
わらず、ほぼ同等な端子間容量が得られる。さらに、厚
みが同じでも寸法が小さくなった分だけ、強度は向上す
る。
【0024】つぎに、上記屈曲共振子9の製造方法を説
明する。まず、導電ペーストの厚膜印刷による内部電極
12a、14aと圧電材料からなるグリーンシート11
a、13a、15aを積層して焼成した後、その両面に
外部電極10a、16aを形成することによって図6
(a)に示すような親基板21を形成し、その端面に内
部電極12a、14aと導通した端子電極22を形成す
る。この状態で両外部電極10a、16aと端子電極2
2の間に電界を加えることにより、図6(a)に矢印で
示すような向きに分極処理を施す。ついで、図6(b)
に示す矢印線に沿って親基板21を短冊状にカットして
図6(c)に示すような短冊状の親基板23を得る。つ
いで、この短冊状の親基板23を図6(d)に示す矢印
線に沿ってカットし、図6(e)に示すような単体の圧
電共振子24を得る。ついで、この圧電共振子24の端
面において、図5に示すように絶縁材料17、19で内
部電極12又は14の端を覆い、絶縁材料17、19の
上から圧電共振子9の端面に接続用電極18、20を形
成する。これによって図4に示すような屈曲共振子9が
多数個一度に生産される。
【0025】(第2の実施形態)図7(a)は本発明の
別な実施形態による圧電共振子31の分極処理工程を示
す図、図7(b)はその駆動状態を示す図である。この
圧電共振子31にあっては、5層(7層以上の奇数層で
もよい)の圧電体層33、35、37、39、41と4
層(6層以上の偶数層でもよい)の内部電極34、3
6、38、40を積層し、その両面に表面電極32、4
2を形成している。分極処理工程においては、図7
(a)に示すように、表面電極32、42及び内部電極
36、38を電気的に接続し、また内部電極34、40
を電気的に接続し、両者の間に電圧を印加することによ
り、中央の圧電体層37は分極させず、その上下の圧電
体層33、35、39、41を分極処理している。この
後、図7(b)に示すように、表面電極32及び内部電
極36、40を接続用電極で電気的に接続し、また内部
電極34、38及び表面電極42を接続用電極で電気的
に接続すれば、中央の圧電体層37よりも上の圧電体層
33、35では分極軸と電界軸が同じ向きとなり、中央
の圧電体層37よりも下の圧電体層39、41では分極
軸と電界軸が異なる向きとなるので、圧電共振子31は
屈曲振動することになる。このような構造によれば、表
面電極32、42と内部電極34、40の間、内部電極
34、36、38、40どうしの間に端子間容量が生じ
るので、より一層大きな端子間容量を得ることができ
る。
【0026】(第3の実施形態)図8(a)は本発明の
別な実施形態による圧電共振子51の分極処理工程を示
す図、図8(b)はその駆動状態を示す図である。この
圧電共振子51にあっては、偶数層(例えば、4層)の
圧電体層53、55、57、59と奇数層(例えば、3
層)の内部電極54、56、58を積層し、その両面に
表面電極52、60を形成している。分極処理工程にお
いては、図8(a)に示すように、表面電極52、60
及び内部電極56を電気的に接続し、また内部電極5
4、58を電気的に接続し、両者の間に電圧を印加する
ことにより、すべての圧電体層53、55、57、59
を分極処理している。この後、図8(b)に示すよう
に、表面電極52及び内部電極56、58を接続用電極
で電気的に接続し、また内部電極54及び表面電極60
を接続用電極で電気的に接続すれば、上半分の圧電体層
53、55では分極軸と電界軸が同じ向きとなり、一番
下層の圧電体層59では分極軸と電界軸が異なる向きと
なるので、圧電共振子51は屈曲振動することになる。
このような構造にしても表面電極52、60と内部電極
54、58の間、内部電極54、56、58どうしの間に
端子間容量が生じるので、大きな端子間容量を得ること
ができる。
【0027】なお、図7又は図8の実施形態において
は、分極処理時の配線と駆動時の配線を逆にしてもよ
い。しかし、図示のような配線とすれば、駆動時に両表
面電極に信号を印加できるので、圧電共振子を納めるケ
ースやパッケージの構造を簡単にすることができる。
【0028】また、図9は2層の圧電体層63、65の
間に内部電極64を挟んで積層し、その両表面に外部電
極62、66を形成した屈曲振動の圧電共振子61であ
る。この圧電共振子61は本発明の圧電共振子と同様、
拡がり振動による圧電共振子に比べて寸法を大幅に小さ
くできるが、同じ大きさ、同じ厚み、同じ圧電材料であ
れば、本発明の圧電共振子に比べて端子間容量が小さ
い。したがって、この圧電共振子61を直列共振子と
し、本発明の圧電共振子を並列共振子として図2のよう
なラダーフィルタ(3段以上でもよい)を構成すれば、
保証減衰量が大きくて小さなラダーフィルタを製作する
ことができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1に記載した圧電共振子によれ
ば、端子間容量の大きな屈曲振動の圧電共振子を製作す
ることができ、小形で端子間容量の大きな圧電共振子を
得ることができる。よって、ラダーフィルタの並列共振
子に用いれば、保証減衰量を大きくできる。
【0030】また、請求項2に記載の圧電共振子によれ
ば、中央の圧電体層を分極させず、その片側で分極方向
と電界の向きとが同じ向きとなり、もう一方の片側で分
極方向と電界の向きとが反対向きとなっているから、大
きな屈曲振動を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は従来の拡がり共振子の構造を示す斜視
図、(b)はその分極軸と電界軸の方向を示す側面図で
ある。
【図2】ラダーフィルタの回路構成を示す図である。
【図3】同上のラダーフィルタの特性を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態による圧電共振子の斜視図
である。
【図5】同上の圧電共振子の拡大断面図である。
【図6】(a)は親基板の分極処理工程を示す斜視図及
び断面図、(b)は親基板の第1のカッティング工程を
示す斜視図、(c)はカットされた親基板を示す斜視
図、(d)は親基板の第2のカッティング工程を示す斜
視図、(e)は得られた圧電共振子を示す斜視図であ
る。
【図7】(a)は本発明の別な実施形態による圧電共振
子の分極処理方法を説明する図、(b)は該圧電共振子
の駆動方法を説明する図である。
【図8】(a)は本発明のさらに別な実施形態による圧
電共振子の分極処理方法を説明する図、(b)は該圧電
共振子の駆動方法を説明する図である。
【図9】2層構造の屈曲振動の圧電共振子を示す斜視図
である。
【符号の説明】
10、16 表面電極 11、13、15 圧電体層 12、14 内部電極 17、19 絶縁材料 18、20 接続用電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月5日(1999.11.
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】(第3の実施形態)図8(a)は本発明の
別な実施形態による圧電共振子51の分極処理工程を示
す図、図8(b)はその駆動状態を示す図である。この
圧電共振子51にあっては、偶数層(例えば、4層)の
圧電体層53、55、57、59と奇数層(例えば、3
層)の内部電極54、56、58を積層し、その両面に
表面電極52、60を形成している。分極処理工程にお
いては、図8(a)に示すように、表面電極52、60
及び内部電極56を電気的に接続し、また内部電極5
4、58を電気的に接続し、両者の間に電圧を印加する
ことにより、すべての圧電体層53、55、57、59
を分極処理している。この後、図8(b)に示すよう
に、表面電極52及び内部電極56、58を接続用電極
で電気的に接続し、また内部電極54及び表面電極60
を接続用電極で電気的に接続すれば、上半分の圧電体層
53、55では分極軸と電界軸が同じ向きとなり、一番
下層の圧電体層59では分極軸と電界軸が異なる向きと
なるので、圧電共振子51は屈曲振動することになる。
このような構造にしても表面電極52、60と内部電極
54、58の間、内部電極54と56の間に端子間容量
が生じるので、大きな端子間容量を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4層以上の電極と3層以上の圧電体層と
    を積層し、該圧電体層のうち少なくとも2層を前記電極
    と垂直な方向に分極させた圧電共振子であって、 一部の圧電体層においては該圧電体層の分極方向と同じ
    向きに電界が発生し、他の一部の圧電体層においては該
    圧電体層の分極方向と異なる向きに電界が発生するによ
    うに前記電極どうしを接続したことを特徴とする圧電共
    振子。
  2. 【請求項2】 偶数層の電極と奇数層の圧電体層が積層
    され、中央の圧電体層は分極しておらず、その片側で分
    極方向と電界の向きとが同じ向きとなり、もう一方の片
    側で分極方向と電界の向きとが反対向きとなるように前
    記電極どうしを接続したことを特徴とする、請求項1に
    記載の圧電共振子。
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