JP2001118693A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2001118693A
JP2001118693A JP29509599A JP29509599A JP2001118693A JP 2001118693 A JP2001118693 A JP 2001118693A JP 29509599 A JP29509599 A JP 29509599A JP 29509599 A JP29509599 A JP 29509599A JP 2001118693 A JP2001118693 A JP 2001118693A
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voltage
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signal
discharge lamp
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Takehisa Hamaguchi
岳久 濱口
Satoshi Nagai
敏 永井
Kenichiro Nishi
健一郎 西
Kentaro Eguchi
健太郎 江口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電源高調波を安価な方法で低減する放電灯点灯
装置を提供する。 【構成】商用電源からの交流電圧を全波整流する整流回
路と、互いに直列接続され交互にON・OFFし整流回
路からの直流電圧を高周波電圧に変換する第1および第
2のスイッチング手段と、当該スイッチング手段を駆動
するドライバと、放電灯と、当該放電灯に直列接続され
た第1のコンデンサと、前記第1および第2のスイッチ
ング手段の直列回路に並列接続される第2および第3の
コンデンサの直列回路と、一端と磁気回路を共有する2
つの巻線から構成され、巻線の共用端は前記第1および
第2のスイッチング手段の接続点に接続され、第1の他
端は放電灯に直列接続され、第2の他端は前記第2およ
び第3のコンデンサ直列回路の接続点に接続されたトラ
ンスと、前記第1および第2のスイッチング手段の駆動
周波数を前記交流電圧に同期して変化させる制御手段を
設けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、商用交流電源を
直流電圧に変換し、この直流電圧をスイッチング手段の
ON・OFFによりスイッチングして放電灯に高周波電
力を供給する放電灯点灯装置に関し、特に入力電流歪、
即ち、電源高調波を低減する放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、特開平2−75200号公報
に示された従来の放電灯点灯装置の回路図である。図に
おいて、商用電源1からノイズフィルタ2を介して整流
回路3で整流して得られた直流電圧を、直列接続した第
1及び第2のスイッチング手段4、5に印加するように
している。スイッチング手段4、5はそれぞれトランジ
スタ6、7及び回生ダイオード8、9からなり、ダイオ
ード8、9はトランジスタ6、7に対し逆並列に接続さ
れている。スイッチング手段4、5は直流電圧を高周波
の交流電圧に変換するものである。トランジスタ6、7
にはドライバ10が接続され、トランジスタ6、7を交
互にON・OFFするように駆動する。スイッチング手
段4、5の接続点から負荷回路11が接続されている。
この負荷回路11はコイル12に放電灯(以下、ランプ
13と呼称する)が直列接続され、ランプ13にコンデ
ンサ14が並列接続された構成となっている。コンデン
サ14はランプ13の電極を予熱するために、またコイ
ル12はランプ13に流れる電流を制限するために設け
たものである。負荷回路11の他端はコンデンサ15、
16の直列回路の接続点に接続されている。コンデンサ
16には並列にダイオード17が接続され、コンデンサ
15、16の直列回路の両端はスイッチング手段4、5
の直列回路と同じく整流回路3に接続されている。コン
デンサ15はコンデンサ16に比べ相対的に大容量にす
ることで商用電源1からの交流電圧を平滑にするよう動
作する。また、コンデンサ16はスイッチング手段4、
5のスイッチング周波数に同期して完全な充放電を行え
るように選定されている。
【0003】図13を用いて従来回路の動作について説
明する。まず、トランジスタ6がONし、そのON期間
に整流回路3からの出力によりトランジスタ6を介して
コイル12及びランプ13に電流を流すとともに、コン
デンサ15を充電する。次に、トランジスタ6がOFF
し、トランジスタ7がONになると、コンデンサ15の
充電電荷はランプ13、コイル12、トランジスタ7を
介して放電される。その後、トランジスタ7がOFFと
なり、再びトランジスタ6がONとなると、コイル12
に蓄えられたエネルギーがコンデンサ16を充電する。
【0004】従ってコイル12とコンデンサ16は電圧
共振回路を形成する。このことにより、コンデンサ16
とコンデンサ15の電位が整流回路3の出力電圧より下
回っても、商用電源1の全位相にわたって電流は流れ続
けようとする。その結果、得られる入力電流及びランプ
電流波形はそれぞれ図14(a)および(b)に示す通
りである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
においては、ランプ13の放電抵抗によりコイル12と
コンデンサ16からなる共振回路をダンピングし、その
結果共振電圧を高めることができないため、全体的に正
弦波に近い入力電流波形を得ることはできず、特に商用
電源1のゼロ電圧位相付近では電流を流すことができな
くなり、高調波低減性能が良好ではないという問題があ
った。さらに、この入力電流波形の歪に伴い、ランプ電
流波形もリップルが大きくなり、発光効率が低くなると
いった問題も有していた。
【0006】そこで、本発明においては、簡単な方法で
入力電流歪、即ち、電源高調波を低減し、ランプ電流波
形のリップルを抑えた放電灯点灯装置の提供を目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる放電灯点灯装置は、商用電源からの交流電圧を全波
整流する整流回路と、互いに直列接続され交互にON・
OFFし整流回路からの直流電圧を高周波電圧に変換す
る第1および第2のスイッチング手段と、スイッチング
手段を駆動するドライバと、放電灯と、放電灯に直列接
続された第1のコンデンサと、第1および第2のスイッ
チング手段の直列回路と並列接続される第2および第3
のコンデンサの直列回路と、一端と磁気回路を共有する
2つの巻線から構成され、巻線の共用端は第1および第
2のスイッチング手段の接続点に接続され、第1の他端
は放電灯に直列接続され、第2の他端は前記第2および
第3のコンデンサ直列回路の接続点に接続されたトラン
スと、第1および第2のスイッチング手段の駆動周波数
を前記交流電圧に同期して変化させる制御手段を設けた
ものである。
【0008】この発明の請求項2に係わる放電灯点灯装
置は、請求項1記載の発明において、整流回路による出
力のピークまたはゼロ点付近の期間において相対的に高
い周波数、それ以外の期間では相対的に低い周波数で、
第1および第2のスイッチング手段を駆動する制御手段
を設けるようにしたものである。
【0009】この発明の請求項3に係わる放電灯点灯装
置は、請求項1もしくは2記載の発明において、整流回
路による出力に対し、直流電圧との加減算、弁別、増幅
などの演算処理を施すことによって整流回路の出力のピ
ーク、ゼロ点付近で同期し、同期した時のみ電圧が変化
する電圧信号を形成する回路と、当該電圧信号を入力信
号とし、入力信号の変化量の増加・減少に対応して周波
数を単調に増加・減少させる周波数出力を有す変換回路
とから前記制御手段を構成したものである。
【0010】この発明の請求項4に係わる放電灯点灯装
置は、請求項1記載の発明において、第1または第2の
スイッチング手段の負荷電流を検出し、これを制御手段
に帰還させる帰還回路を備え、この帰還回路による帰還
信号に整流回路の出力のピークまたはゼロ点付近で同期
した同期信号を重畳させるようにしたものである。
【0011】この発明の請求項5に係わる放電灯点灯装
置は、請求項1記載の発明において、第1または第2の
スイッチング手段の負荷電流を検出し、これを制御手段
に帰還させる帰還回路を備え、この帰還回路の目標値を
整流回路の出力のピークまたはゼロ点付近で同期した同
期信号にしたものである。
【0012】この発明の請求項7に係わる放電灯点灯装
置は、請求項4記載の発明において、同期信号を、整流
回路による出力に直流電圧との加減算、弁別、増幅など
の演算処理を施し、同期した時のみ電圧が変化するよう
に形成し、同期信号を帰還信号に重畳させた信号を、入
力信号の変化量の増加・減少に対応して周波数を単調に
増加・減少させる周波数出力を有す変換回路に入力し、
変換回路の出力信号をドライバの入力信号としたもので
ある。
【0013】この発明の請求項8に係わる放電灯点灯装
置は、請求項5、6記載の発明において、同期信号を、
整流回路による出力に直流電圧との加減算、弁別、増幅
などの演算処理を施して同期した時のみ電圧が変化する
ように形成し、同期信号を目標値にした帰還回路の帰還
信号を、入力信号の変化量の増加・減少に対応して周波
数を単調に増加・減少させる周波数出力を有す変換回路
に入力し、変換回路の出力信号をドライバの入力信号と
したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1は本発明の実施の形態1に係わる放電灯点灯装置の
回路図を示したもので、高電圧生成に係わる回路(以
下、高圧部19と呼称する)と、それ以外の回路に分け
ることができる。従来例と同一または同一相当部分は同
じ符号を付して説明を省き、相違する構成について説明
する。
【0015】まず高圧部19を説明する。図において2
0は電気的および磁気的に結合した1次コイル20aと
2次コイル20bから構成されたトランス、21はトラ
ンス20の2次コイル20bと直列に接続された直流カ
ット用コンデンサ、22は整流回路3の出力に接続され
た高速の整流素子である。トランス20において1次コ
イル20aは、一端がスイッチング手段4および5の出
力点に接続され、他端が第1のコンデンサ15および第
2のコンデンサ16との接続点に接続されている。2次
コイル20bは、一端が直流カット用コンデンサ21を
介してランプ13に接続され、他端が第1および第2の
スイッチング手段4、5の出力点に接続されている。整
流素子22の出力を平滑にするために、第1のコンデン
サ15の容量は第2のコンデンサ16の容量に比べて相
対的に大きく選ばれる。また、第1および第2のスイッ
チング手段4、5の駆動周波数に同期して完全な充放電
が行えるように第2のコンデンサ16は選ばれる。
【0016】また、高圧部19以外の回路には、整流回
路3の出力に接続された分圧回路23と、分圧回路23
の出力波形を整形する変調信号生成回路24と、変調信
号生成回路24の出力をもとにドライバ10を駆動する
VCO回路25がある。変調信号生成回路24は三つの
オペアンプ24a、24b、24cから構成されてい
る。またVCO回路25は入力された電圧を周波数の出
力に変換するもので、入力電圧の増加・減少に対し、出
力周波数が単調増加・減少する特性を有している。
【0017】本発明の実施の形態1に係わる放電灯点灯
装置の動作を図1及び図2を用いて説明する。まず図2
の波形について説明する。図2(a)は整流回路3、も
しくはこれを分圧した分圧回路23の出力波形を示した
ものである。図2(b)、(c)はそれぞれ変調信号生
成回路24を構成する第1、第2のオペアンプ24a、
24bからの出力電圧波形を示したもので、前者が分圧
回路23の出力電圧波形のピーク付近をクリップした波
形、後者が分圧回路23の出力電圧波形のゼロ点付近を
クリップし、反転させた波形になっている。また、図2
(d)は第1、第2のオペアンプ24a、24bの出力
電圧と直流電圧を加算して得られるオペアンプ24cの
出力電圧波形を示したものである。図2(e)はオペア
ンプ24cの出力電圧をVCO回路25によって周波数
変換し、ドライバ10を介して得られたスイッチング手
段4、5の駆動周波数を示したものであり、図2
(f)、(g)はそれぞれ入力電流波形、ランプ電流波
形を示したものである。
【0018】次に図1を用いて本発明の実施の形態1に
係わる放電灯点灯装置の動作を説明する。まず、第1の
スイッチング手段4がONすると、第1のコンデンサ1
5が放電し、第1のコンデンサ15、第1のスイッチン
グ手段4、1次コイル20aのループで電流が流れる。
【0019】次に第1のスイッチング手段4がOFFす
ると、1次コイル20aおよび第2のコンデンサ16で
直列共振が生じて共振電流が流れる。そして、第2のス
イッチング手段5がONして共振電流が反転すると、1
次コイル20a、第2のスイッチング手段5、第2のコ
ンデンサ16のループで電流が流れる。
【0020】その後、共振電圧が低下し、第2および第
1のコンデンサ16、15の電圧が共に低下すると、整
流素子22がONして脈流が供給され、整流回路3、整
流素子22、第1のコンデンサ15、1次コイル20
a、第2のスイッチング手段5のループで電流が流れ
る。
【0021】この一連の動作が終了すると、再び第1の
スイッチング手段4がONし、同じ動作が繰り返され
る。一方、この一連の動作において、1次コイル20a
に蓄えられたエネルギーを2次コイル20bに伝達して
得られるエネルギーと、第1および第2のスイッチング
手段4、5から直接得られるエネルギーとを取り出し、
2次コイル20bと直流カットコンデンサ21とで共振
させ、ランプ13を放電させる。
【0022】この時、スイッチング手段4、5を固定周
波数で駆動すると、入力電流波形、ランプ電流波形はそ
れぞれ図3(a)、(b)に示すようになり、高調波特
性は従来例と比べ、かなり改善される。しかしながら、
この場合、ランプ13に所定の波高率で電流を流しつ
つ、一定の周波数でスイッチング手段を駆動しているの
で、上記の第1のスイッチング手段4がONする期間
に、整流回路3、整流素子22、第1のスイッチング手
段4、1次コイル20aおよび第2のコンデンサ16の
経路に大きな電流が流れ、入力電流がピーク付近で尖塔
波形になる傾向がある。この入力電流歪により、電源高
調波の、特に第3次成分が低減されないという課題があ
る。また、同様の原因で、入力電流のゼロ点付近では同
経路に電流が流れ過ぎ、入力電流がゼロ点付近で急峻に
極性を変えることとなり、電源高調波の特に5次又は7
次成分を悪化させるという課題がある。
【0023】これに対して、本発明の実施の形態1では
スイッチング手段4、5を駆動する周波数は固定せず
に、変調信号生成回路24からの出力に基づくようにし
てある。即ち、図において分圧回路23で分圧された全
波整流電圧は変調信号生成回路24に入力し、それぞれ
オペアンプ24a、24bに入力する。オペアンプ24
aでは、―入力に直流を、+入力に分圧回路23で分圧
された全波整流電圧を入力し、適当なゲインを選ぶこと
により、図2(b)に示すようなピーク付近の波形をク
リップした出力波形を得ることができる。一方、オペア
ンプ24bでは、+入力に直流を、−入力に分圧回路2
3で分圧された全波整流電圧を入力することにより、図
2(c)に示すようなゼロ点付近の波形をクリップし、
反転させた出力波形を得ることができる。 また、オペ
アンプ24cでは、オペアンプ24aの出力と、オペア
ンプ24bの出力と、直流電圧の加算回路を構成してお
り、図2(d)に示すような出力波形を得ることができ
る。この波形は全波整流電圧のピーク及びゼロ点付近の
タイミングにおいて電圧のピークが出現する波形であ
り、これをVCO回路25に入力すると、図2(f)に
示す変調周波数が得られる。
【0024】従って、この変調周波数によってスイッチ
ング手段4及び5を駆動すると、オペアンプ24aによ
って生成された変調信号により入力電流のピーク付近で
駆動周波数が高くなり、トランス20を介してランプ1
3へ流れ込む電流を抑制することができる。これにより
入力電流のピーク付近での尖塔化を抑え、電源高調波の
第3次成分を大きく低減することができる。また、オペ
アンプ24bによって生成された変調信号により入力電
流のゼロ点付近の周波数が高くなり、トランス20を介
してランプ13へ流れ込む電流を抑制することができ
る。従って、ゼロ点付近での入力電流の急峻な変化を抑
えることができ、電源高調波の高次成分を低減すること
ができる。このようにピークにおける尖塔化とゼロ点に
おける急峻化を抑えることができ、入力電流波形及びラ
ンプ電流はそれぞれ図2(f)、(g)のようになる。
【0025】また、電圧V1、V2およびV3並びにオ
ペアンプ24aおよび24bのゲインを変えることによ
り、変調波形の振幅や期間を自由に作り出すことがで
き、必要に応じて、オペアンプ24a又は24bのゲイ
ンを0として、その効果をなくすこともできる。
【0026】実施の形態2 図4は本発明の実施の形態2を示したものである。図
中、実施の形態1と同じ箇所は省くことにし、異なる変
調信号生成回路の部分を抜き出して説明する。図5は実
施の形態2の波形図を示すものであり、図5(a)は整
流回路3の出力波形を示すものである。変調信号生成回
路26は、それぞれ基準電圧に対して入力信号の大小を
弁別するコンパレータとして動作する二つのオペアンプ
26a、26bと、三つのダイオードからなるOR回路
26cによって構成されている。
【0027】オペアンプ26aでは、−入力に所定の電
圧を、+入力に分圧回路23で分圧された全波整流電圧
を入力することにより、図5(b)に示すような全波整
流電圧のピーク付近のタイミングで立上がる矩形パルス
列の出力波形が得られる。またオペアンプ26bでは、
+入力に所定の電圧を、−入力に分圧回路23で分圧さ
れた全波整流電圧を入力することにより、図5(c)に
示すような全波整流電圧のゼロ点付近のタイミングで立
上がる矩形パルス列の出力波形が得られる。オペアンプ
26aおよび26bの出力がそれぞれ適当な電圧になる
よう出力端を適当な電圧V6およびV7でプルアップ
し、コンパレータの出力とする。
【0028】オペアンプ26a、26bの出力および直
流電圧V7をOR回路26cの入力とし、図5(d)に
示すOR回路26cの出力を変調信号生成回路26の出
力とし、VCO回路25に入力する。従って、VCO回
路25の出力は全波整流電圧のピーク及びゼロ点付近の
タイミングにおいて周波数のピークが出現する信号とな
り、スイッチング手段4および5は図5(e)のような
変調周波数によって駆動されることになる。
【0029】オペアンプ26aにより生成された変調信
号により、入力電流のピーク付近で周波数が高くなるた
め、トランス20を介してランプ13へ流れ込む電流を
抑制することができ、ピーク付近での尖塔化を抑えるこ
とになり、電源高調波の第3次成分を大きく低減するこ
とができる。また、オペアンプ26bにより生成された
変調信号により入力電流のゼロ点付近で周波数が高くな
るため、トランス20を介してランプ13へ流れ込む電
流を抑制することができ、ゼロ点付近での入力電流の急
峻な変化を抑えることができ、電源高調波の高次成分を
低減することができる。従って、入力電流波形及びラン
プ電流はそれぞれ図5(f)および5(g)のようにな
る。
【0030】また、電圧V4、V5、V6、V7又はV
8を変えることにより、変調波形の振幅や期間を自由に
作り出すことができ、必要に応じて、V6又はV7を0
として、その効果をなくすこともできる。
【0031】実施の形態3 図6は本発明の実施の形態3を示すものである。図中、
実施の形態1と同じ箇所の説明は省略し、異なる部分に
ついて説明する。27はスイッチング手段5とアース
(接地)とを結ぶ負荷電流検出抵抗、28は負荷電流検
出抵抗からの信号の高周波分をカットするローパスフィ
ルタ、29はローパスフィルタ28の出力をー入力とす
る反転増幅回路、30は反転増幅回路29の出力をー入
力とする誤差アンプである。また、31は本実施の形態
3における変調信号生成回路であり、オペアンプ31
a、31bおよび31cで構成され、31a、31bは
それぞれ実施の形態1におけるオペアンプ24a、24
bと同様の働きをする。
【0032】図において、誤差アンプ30の出力を変調
信号生成回路31におけるオペアンプ31cの+入力と
し、オペアンプ31aおよび31bの出力と加算して得
られた出力をVCO回路25の入力としている。これは
スイッチング手段5を流れる電流信号をローパスフィル
タ28、反転増幅回路29、誤差アンプ30を介し、再
びドライバ10を駆動するオペアンプ31へ戻す負荷電
流帰還経路系において、全波整流電圧に基づく変調信号
が帰還信号に重畳されたことを意味している。
【0033】従って、負荷電流帰還により決定される駆
動周波数と、変調により決定される駆動周波数とが相互
に影響し合いながら駆動されることになる。この帰還と
変調とが及ぼしあう影響の強弱関係は、誤差アンプ30
のゲインの大きさによって決めることができ、適当なゲ
インを選ぶことにより、負荷電流を一定に保ちながら電
源高調波を低減する制御が可能となる。
【0034】また、変調信号生成回路の具体例として、
実施の形態1で説明したものと同じものを採用すると、
その出力波形図は、整流回路3の出力波形の図7(a)
に対し、図7(b)のようになり、VCO回路25の入
力は図7(c)のようになる。これにより、オペアンプ
31aにより生成された変調信号により、入力電流のピ
ーク付近で周波数が高くなるため、トランス20を介し
てランプ13へ流れ込む電流を抑制することができる。
従って入力電流のピーク付近での尖塔化を抑えることに
なり、電源高調波の第3次成分を大きく低減することが
できる。また、オペアンプ31bにより生成された変調
信号により入力電流のゼロ点付近で周波数が高くなるた
め、トランス20を介してランプ13へ流れ込む電流を
抑制することになり、ゼロ点付近での入力電流の急峻な
変化を抑えることができ、電源高調波の高次成分を低減
することができる。従って、入力電流波形及びランプ電
流出力波形は実施例1の図2(f),(g)と略一致す
る形状となる。
【0035】また、電圧V1、V2若しくはV3又はオ
ペアンプ31a、31b及び31cのゲインを変えるこ
とにより、変調波形の振幅や期間を自由に作り出すこと
ができることは実施の形態1で述べた通りである。
【0036】実施の形態4 図8は本発明の実施の形態4を示すものである。図中、
実施の形態3と同じ箇所は省き、異なる部分を抜き出し
て説明する。図8において、変調信号生成回路31の出
力を誤差アンプ30の+入力、すなわち目標値として入
力し、誤差アンプ30の出力をオペアンプ31cには入
力させず、VCO回路25への入力としている。
【0037】従って、負荷電流帰還により決定される駆
動周波数と、変調により決定される駆動周波数とが相互
に影響しながら駆動されることとなる。この帰還と変調
とが及ぼしあう影響の強弱関係は、誤差アンプ30のゲ
インの大きさによって決められ、適当なゲインを選ぶこ
とにより、負荷電流を一定に保ちながら電源高調波を低
減する制御が可能になることは実施の形態3と同様であ
る。
【0038】また、変調信号生成回路の具体例として、
実施の形態1で説明したのと同じものを採用すると、そ
の波形図は、実施の形態3の図7と略一致する。オペア
ンプ31aにより生成された変調信号により、入力電流
のピーク付近で周波数が高くなるため、トランス20を
介してランプ13へ流れ込む電流を抑制し、入力電流の
ピーク付近での尖塔化を抑えられること、及びオペアン
プ31bにより生成された変調信号により入力電流のゼ
ロ点付近で周波数が高くなるため、トランス20を介し
てランプ13へ流れ込む電流を抑制し、ゼロ点付近での
入力電流の急峻な変化を抑えることができることは、こ
れまで説明した実施の形態と同じである。従って、入力
電流波形及びランプ電流出力波形は実施の形態1の図2
(f),(g)と略一致する。
【0039】また、電圧V1、V2若しくはV3又はオ
ペアンプ31a、31b及び31cのゲインを変えるこ
とにより、変調波形の振幅や期間を自由に作り出すこと
ができ、必要に応じて、オペアンプ31a又は31bの
ゲインを0として、その効果をなくすこともできる。
【0040】実施の形態5 図9は、本発明における実施の形態5を示す図であり、
図10はその波形図である。変調波形生成回路32は三
つのオペアンプ32a、32b、32cから構成されて
いる。オペアンプ32aおよび32cは実施の形態1に
おけるオペアンプ24a、24cと同じ働きをし、オペ
アンプ32bは実施の形態2におけるコンパレータ26
bと同じ働きをする。これにより、変調信号生成回路3
2の出力は、図10(a)の整流回路3の出力に対し、
図10(b)のようになり、これに従ってスイッチング
手段4および5が駆動される。また、実施の形態3また
は4のように、負荷電流の帰還と組み合わせて使用して
もよい。
【0041】実施の形態6 図11は、本発明における実施の形態6を示す図であ
り、図12はその波形図である。変調波形生成回路33
は三つのオペアンプ33a、33b、33cから構成さ
れている。オペアンプ33bおよび33cは実施の形態
1におけるオペアンプ24b、24cと同じ働きをし、
オペアンプ33aは実施の形態2におけるコンパレータ
26aと同じ働きをする。これにより、変調信号生成回
路33の出力は、図12(a)に示す整流回路3の出力
に対して図12(b)のようになり、これに従ってスイ
ッチング手段4および5が駆動される。また、実施の形
態3または4のように、負荷電流の帰還と組み合わせて
使用してもよい。
【0042】実施の形態7 実施の形態3および4において、変調波形を実施の形態
2、5または6で採用したような波形としてもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、スイッチング
手段の駆動周波数を商用電源からの交流電圧に同期して
変化できるようにしたので、電源高調波の各次につい
て、低減することができる。
【0044】請求項2記載の発明は、スイッチング手段
の駆動周波数を、入力電流がピーク、ゼロ点付近の期間
で高くするようにしたので、入力電流ピーク付近の尖塔
波形を抑え、第3次高調波成分を低減でき、またゼロ点
付近の急峻な極性変化を抑え、高次高調波成分を低減で
きる。
【0045】請求項3記載の発明では、駆動周波数変化
の信号を、整流回路の出力に簡単な演算処理を施すこと
によって生成するようにしたので、簡単な回路で電源高
調波を低減できる。
【0046】請求項4、5記載の発明では、負荷電流帰
還回路と変調信号生成回路の信号を組み合わせることに
より負荷電流一定に保ちながら、電源高調波を抑え、入
力電流波形全体のバランスを保つことができる。
【0047】請求項6、7記載の発明では、駆動周波数
変化の信号を、整流回路の出力に簡単な演算処理を施す
ことによって生成するようにしたので、簡単な回路で電
源高調波を抑え、入力電流波形全体のバランスを保つこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係わる放電灯点灯装置
の回路図である。
【図2】同放電灯点灯装置の各部位における電圧、電流
及び周波数信号を示す波形図である。
【図3】同放電灯点灯装置においてスイッチング手段を
固定周波数で駆動した時の入力電流、ランプ電流を示す
波形図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係わる放電灯点灯装置
の変調信号生成回路の回路図である。
【図5】同放電灯点灯装置の各部位における電圧、電流
及び周波数信号を示す波形図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係わる放電灯点灯装置
の回路図である。
【図7】同放電灯点灯装置の各部位における電圧信号を
示す波形図である。
【図8】本発明の実施の形態4に係わる放電灯点灯装置
の負荷電流帰還経路と変調信号生成回路を示す回路図で
ある。
【図9】本発明の実施の形態5に係わる放電灯点灯装置
の変調信号生成回路の回路図である。
【図10】同放電灯点灯装置の各部位における電圧信号
を示す波形図である。
【図11】本発明の実施の形態6に係わる放電灯点灯装
置の変調信号生成回路の回路図である。
【図12】同放電灯点灯装置の各部位における電圧信号
を示す波形図である。
【図13】従来例の放電灯点灯装置の回路図である。
【図14】同放電灯点灯装置従来例における入力電流、
ランプ電流を示す波形図である。
【符号の説明】
1 商用電源、 2 ノイズフィルタ、 3 整流回
路、 4 第1のスイッチング装置、 5 第2のスイ
ッチング装置、 6,7 トランジスタ、 8,9 ダ
イオード、 10 ドライバー、 11 負荷回路、
12 コイル、13 ランプ(放電灯)、14,15,
16 コンデンサ、17 ダイオード、18 コンデン
サ、 19 高圧部、 20 トランス、 20a 1
次コイル、 20b 2次コイル、 21 直流カット
用コンデンサ、 22 整流素子、 23 分圧回路、
24 変調信号生成回路、 24a,24b,24c
オペアンプ、 25 VCO回路、 26 変調信号生
成回路、 26a,26b オペアンプ(コンパレー
タ)、 26c OR回路、 27 負荷電流検出抵
抗、 28 ローパスフィルタ、 29 反転増幅回
路、 30 誤差アンプ、 31 変調信号生成回路、
31a,31b,31c オペアンプ、 32変調信
号生成回路、 32a,32b,32c オペアンプ、
33 変調信号生成回路、 33a,33b,33c
オペアンプ
フロントページの続き (72)発明者 西 健一郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 江口 健太郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA02 BA03 BB01 BC01 BC03 BC07 CA14 DB03 DD04 EB06 GA02 GB12 GC04 HB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用電源からの交流電圧を全波整流する整
    流回路と、互いに直列接続され交互にON・OFFし整
    流回路からの直流電圧を高周波電圧に変換する第1およ
    び第2のスイッチング手段と、当該スイッチング手段を
    駆動するドライバと、放電灯と、当該放電灯に直列接続
    された第1のコンデンサと、前記第1および第2のスイ
    ッチング手段の直列回路に並列接続される第2および第
    3のコンデンサの直列回路と、一端と磁気回路を共有す
    る2つの巻線から構成され、巻線の共用端は前記第1お
    よび第2のスイッチング手段の接続点に接続され、第1
    の他端は放電灯に直列接続され、第2の他端は前記第2
    および第3のコンデンサ直列回路の接続点に接続された
    トランスと、前記第1および第2のスイッチング手段の
    駆動周波数を前記交流電圧に同期して変化させる制御手
    段を備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】前記整流回路による出力のピークまたはゼ
    ロ点付近の期間において相対的に高い周波数、それ以外
    の期間では相対的に低い周波数で、前記第1および第2
    のスイッチング手段を駆動する制御手段を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】前記整流回路による出力に直流電圧との加
    減算、弁別、増幅などの演算処理を施すことによって前
    記整流回路の出力のピークまたはゼロ点付近で同期し、
    同期した時のみ電圧が変化する電圧信号を形成する回路
    と、当該電圧信号を入力信号とし、入力信号の変化量の
    増加・減少に対応して周波数を単調に増加・減少させる
    周波数出力を有す変換回路とから前記制御手段を構成し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の放電灯点灯
    装置。
  4. 【請求項4】前記第1または第2のスイッチング手段の
    負荷電流を検出し、これを前記制御手段に帰還させる帰
    還回路を備え、この帰還回路による帰還信号に前記整流
    回路の出力のピークまたはゼロ点付近で同期した同期信
    号を重畳させるようにしたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】前記第1または第2のスイッチング手段の
    負荷電流を検出し、前記制御手段に帰還させる帰還回路
    を備え、当該帰還回路の目標値を前記整流回路の出力の
    ピークまたはゼロ点付近で同期した同期信号としたこと
    を特徴とする請求項1または2記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】前記同期信号を、前記整流回路による出力
    に直流電圧との加減算、弁別、増幅などの演算処理を施
    し、同期した時のみ電圧が変化するように形成し、当該
    同期信号を前記帰還信号に重畳させた信号を、入力信号
    の変化量の増加・減少に対応して周波数を単調に増加・
    減少させる周波数出力を有す変換回路に入力し、当該変
    換回路の出力信号を前記ドライバの入力信号としたこと
    を特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】前記同期信号を、前記整流回路による出力
    に直流電圧との加減算、弁別、増幅などの演算処理を施
    して同期した時のみ電圧が変化するように形成し、当該
    同期信号を目標値にした前記帰還回路の帰還信号を、入
    力信号の変化量の増加・減少に対応して周波数を単調に
    増加・減少させる周波数出力を有す変換回路に入力し、
    当該変換回路の出力信号を前記ドライバの入力信号とし
    たことを特徴とする請求項5記載の放電灯点灯装置。
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