JP2012050264A - 負荷駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低廉かつ簡易な回路構成により、ノイズおよびスイッチング損失を低減し、合理的かつ効率的にスイッチング素子を駆動して、高効率化を達成することが可能な負荷駆動装置を提供する。
【解決手段】負荷駆動装置1は、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2と、第1、第2のダイオードD3、D4と、第1のコンデンサC1を含んで負荷駆動装置1の入力段を構成するデュアルブーストAC/DCコンバータと、トランスT1と、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2と、第1の共振コンデンサCrlとを含んで負荷駆動装置1の出力段を構成する複合共振形DC/ACコンバータと、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2を対称駆動して、直流バス電圧をPWM制御するともに出力電圧をPFM制御する制御手段5とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】負荷駆動装置1は、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2と、第1、第2のダイオードD3、D4と、第1のコンデンサC1を含んで負荷駆動装置1の入力段を構成するデュアルブーストAC/DCコンバータと、トランスT1と、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2と、第1の共振コンデンサCrlとを含んで負荷駆動装置1の出力段を構成する複合共振形DC/ACコンバータと、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2を対称駆動して、直流バス電圧をPWM制御するともに出力電圧をPFM制御する制御手段5とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、負荷駆動装置に関し、特に、交流電源の交流電圧を整流手段により整流し、得られた直流出力をインバータ手段により交流に変換してトランスの一次側に印加することにより、トランスの二次側に接続された負荷を駆動する負荷駆動装置に関する。
図9に、力率改善回路として昇圧コンバータ回路を用いた従来の負荷駆動装置の例を示す。図9に示す負荷駆動装置100は、ダイオードブリッジDBと、昇圧コンバータ回路(力率改善回路)101と、インバータ回路102とを含んでいる。負荷駆動装置100において、ダイオードブリッジDB及び昇圧コンバータ回路101は、商用AC電源Vinの交流電圧を整流・平滑化し、インバータ回路102は、昇圧コンバータ回路101からの直流出力を交流に変換して高周波絶縁トランスT11の一次側に印加し、高周波絶縁トランスT11の二次側に接続された負荷103を駆動する。この際、昇圧コンバータ回路101は、その昇圧動作を利用して、商用AC電源Vinからの入力電流波形を入力電圧と同位相の正弦波状に制御することにより、力率を改善するものである。
負荷駆動装置100において、昇圧コンバータ回路(力率改善回路)101は、ダイオードブリッジDBの出力端子の一端にリアクトルL11とダイオードD11の直列回路を接続し、ダイオードD11とダイオードブリッジDBの出力端子の他端との間に平滑用コンデンサC11を接続し、リアクトルL11とダイオードD11の接続点とダイオードブリッジDBと平滑用コンデンサC11の接続点の間にスイッチング素子Q11を接続して構成される。
また、インバータ回路102は、平滑用コンデンサC11の正極端子と負極端子と並列に、高周波絶縁トランスT11の一次巻線、スイッチング素子Q13、及びコンデンサC12を含む直列回路を接続し、高周波絶縁トランスT11の一次巻線とスイッチング素子Q13の接続点と、平滑用コンデンサC11の負極端子との間にスイッチング素子Q12を接続して構成される。尚、高周波絶縁トランスT11は、その一次側と直列に形成されるリーケージインダクタンスLsと、一次側と並列に形成される励磁インダクタンスLmとを有している。
スイッチング素子Q13とスイッチング素子Q12には、それぞれ逆並列にダイオードD13、D12が接続されており、スイッチング素子がMOSFETの場合、このダイオードはMOSFETの寄生ダイオードで代用可能である。
負荷駆動装置100において、昇圧コンバータ回路101のスイッチング素子Q11のゲート電極には、スイッチング素子ドライブ回路104からパルス信号が印加され、このパルス信号によってスイッチング素子Q11をオン/オフ動作させることにより、出力電圧を昇圧するとともに力率を改善する。そして、インバータ回路102のスイッチング素子Q13、Q12のそれぞれのゲート電極には、スイッチング素子ドライブ回路105からパルス信号が印加され、このパルス信号によってスイッチング素子Q13とスイッチング素子Q12を交互にオン/オフ動作させることにより、負荷103に交流電力を供給する。
このように構成された負荷駆動装置100は、ダイオードブリッジDB、昇圧コンバータ回路101、インバータ回路102がそれぞれ独立した個別の回路として構成されているため、電力損失が大きく、効率を低下させるとともに、部品点数が多くなる結果、コストが増大するという問題がある。
従来、このような問題を解決するため、AC入力を整流するダイオードブリッジを含まないコンバータ回路を構成した負荷駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図10に示す電力変換装置(負荷駆動装置)200は、コンバータ回路202と、インバータ回路203と、制御回路204とを含む。電力変換装置200は、商用AC電源205から入力される交流電力をコンバータ回路202によって整流・平滑化し、コンバータ回路202からの直流出力をインバータ回路203によって三相交流に変換して、負荷(電動機)206へ供給する。
電力変換装置200において、コンバータ回路202は、ブリッジ回路202a、リアクトルL、およびコンデンサCからなる。ブリッジ回路202aは、商用AC電源205に接続され、4つのダイオードD21〜D24がブリッジ結線されている。リアクトルLは、商用AC電源205の一方の電極とブリッジ回路202aとの間に接続されている。コンデンサCは、ブリッジ回路202aの出力側に設けられ、ブリッジ回路202aの出力電流が充放電されて、その両端電圧がコンバータ回路202の出力電圧となる。また、ブリッジ回路202aにおいて、リアクトルLが接続される側の、商用AC電源205の入力点に対する上アームおよび下アームの各ダイオードD21、D22には、スイッチング素子T1、T2が並列接続されている。このスイッチング素子T1、T2は、MOS−FETで構成されている。尚、図示は省略するが、インバータ回路203は、例えば6つのスイッチング素子が三相ブリッジ結線されてなるものである。
ブリッジ回路202aは、制御回路204によるスイッチング制御により同期整流を行う。具体的には、制御回路204は、スイッチング素子T1、T2に逆電圧が印可されるタイミング、すなわち、スイッチング素子T1、T2と並列に接続されたダイオードD21、D22がオンするタイミングで、スイッチング素子T1、T2をオンし、これによって、電流が、ダイオードD21、D22ではなく、スイッチング素子T1、T2を流れることになる。
電力変換装置200は、ブリッジ回路202aにおいてこのような同期整流を実施することによって、ダイオードD21、D22に電流が流れる場合と比較して、損失の低減、ひいては電力変換効率の向上を図るものである。また、特許文献1では、電力変換装置200において、スイッチング素子T1、T2のオン/オフを次のように制御することにより、力率改善を行うことができるとしている。
その制御方法は、商用AC電源205の前半の半周期(交流電圧が正の範囲)において、商用AC電源205からの電圧Viがブリッジ回路の出力電圧Voより低い期間、一定時間スイッチング素子T2をオンし、一定時間経過後、スイッチング素子T2をオフすると同時にスイッチング素子T1をオンし、その後、スイッチング素子T1の両端がゼロ電圧になるまでオンする。そして、商用AC電源205の後半の半周期(交流電圧が負の範囲)において、入力電圧Viが出力電圧Voより高い期間、一定時間スイッチング素子T1をオンし、一定時間経過後、スイッチング素子T1をオフすると同時にスイッチング素子T2をオンし、その後、スイッチング素子T2の両端がゼロ電圧になるまでオンする、というものである。
しかしながら、図10に示す電力変換装置200では、力率改善機能を有するコンバータ回路202とインバータ回路203とは、それぞれ独立した個別の回路により構成されており、スイッチング損失の低減、及び、部品点数、ひいてはコストの削減に関して、十分なものとは言えない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、低廉かつ簡易な回路構成により、高効率かつ高力率の負荷駆動装置を提供することを目的とする。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、さらに他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)交流電源の交流電圧を整流する整流手段と、力率改善動作を行うとともに直流バス電圧を出力する昇圧手段と、2つのスイッチング素子及びトランスを有し、前記直流バス電圧を交流に変換して前記トランスの一次側に印加するインバータ手段と、前記2つのスイッチング素子を駆動する制御手段とを備え、前記トランスの二次側に接続された負荷を駆動する負荷駆動装置において、前記インバータ手段の前記2つのスイッチング素子は、前記整流手段の整流素子並びに前記昇圧手段の整流素子及びスイッチング素子を兼ねており、前記直流バス電圧を検出する直流バス電圧検出回路と、前記トランスの二次側の出力電圧を検出する出力電圧検出回路をさらに備え、前記制御手段は、前記出力電圧検出回路の出力信号に基づいてパルス周波数が可変制御され、かつ、前記直流バス電圧検出回路の出力信号に基づいてパルス幅が可変制御された基準パルス情報を生成し、前記2つのスイッチング素子を、前記基準パルス情報のパルス周波数に相当するスイッチング周波数で、前記基準パルス情報のパルス幅に相当するオン時間を有して交互かつ対称的にオン/オフ動作するように制御することを特徴とする負荷駆動装置(請求項1)。
(2)(1)項に記載の負荷駆動装置において、前記制御手段は、前記直流バス電圧検出回路の出力信号を入力し、該出力信号と第1基準電圧との誤差に基づく第1誤差信号を出力する第1誤差増幅器と、前記出力電圧検出回路の出力信号を入力し、該出力信号と第2基準電圧との誤差に基づく第2誤差信号を出力する第2誤差増幅器と、前記第2誤差信号を入力し、該第2誤差信号に応じて変動する周波数を有するキャリア信号を出力する発振器と、前記第1誤差信号と前記キャリア信号を入力し、前記第1誤差信号を前記キャリア信号によりパルス幅変調して、前記基準パルス情報として使用される基準パルス信号を生成し、第1出力から前記基準パルス信号を出力するとともに、第2出力から前記基準パルス信号を半周期ずらした信号を出力する比較回路部と、前記比較回路部の前記第1、第2出力からの出力信号をそれぞれ入力する第1、第2入力を有し、前記2つのスイッチング素子のうちの一方に対して、前記第1入力から入力される前記基準パルス信号に相当する第1駆動信号を出力し、前記2つのスイッチング素子のうちの他方に対して、前記第2入力から入力される前記基準パルス信号を半周期ずらした信号に相当する第2駆動信号を出力して、前記2つのスイッチング素子を、前記基準パルス信号のパルス周波数に相当するスイッチング周波数で、前記基準パルス情報のパルス幅に相当するオン時間を有して交互かつ対称的にオン/オフ動作するように駆動するスイッチング素子ドライブ回路部と、を備えることを特徴とする負荷駆動装置(請求項2)。
(3)(1)または(2)項に記載の負荷駆動装置において、前記2つのスイッチング素子は、直列に接続された第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)からなり、前記整流手段及び前記昇圧手段は、一端が前記交流電源(Vin)の一端に接続されるリアクトル(L1)と、直列に接続されてその中間点が前記交流電源(Vin)の他端に接続される第1、第2のダイオード(D3,D4)と、該第1、第2のダイオード(D3,D4)の直列回路と並列に接続される第1のコンデンサ(C1)と、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)とを含み、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路は、その中間点が前記リアクトル(L1)の他端に接続されるとともに前記第1、第2のダイオード(D3,D4)の直列回路と並列に接続されており、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記第1、第2のダイオード(D3,D4)との組合せによって、前記交流電源(Vin)の交流電圧を全波整流するとともに、前記リアクトル(L1)と、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記第1のコンデンサ(C1)との組合せによって、整流電圧を昇圧し、前記インバータ手段は、前記トランス(T1)と、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、第1の共振コンデンサ(Cr1)とを含んでおり、前記トランス(T1)の一次側の一端は、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路の中間点に接続され、前記トランス(T1)の一次側の他端は、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路の一端に接続されるとともに、前記トランス(T1)の一次側のいずれか一方の一端は、一次巻線に直列接続された前記第1の共振コンデンサ(Cr1)を介して前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路に接続され、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記トランス(T1)の一次巻線と直列に形成されるリーケージインダクタンス(Ls)と、前記トランス(T1)の一次巻線と並列に形成される励磁インダクタンス(Lm)と、前記第1の共振コンデンサ(Cr1)とによる共振動作によって、ソフトスイッチング動作を行うことを特徴とする負荷駆動装置(請求項3)。
(4)(3)項に記載の負荷駆動装置において、前記第1のスイッチング素子(Q1)と並列に接続される第2の共振コンデンサ(Cr2)をさらに備えることを特徴とする負荷駆動装置(請求項4)。
(5)(1)または(2)項に記載の負荷駆動装置において、前記2つのスイッチング素子は、直列に接続された第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)からなり、前記整流手段及び前記昇圧手段は、一端が前記交流電源(Vin)の一端に接続されるリアクトル(L1)と、直列に接続されてその中間点が前記交流電源(Vin)の他端に接続される第1、第2のダイオード(D3,D4)と、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、直列に接続されて前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路と並列に接続される第2、第3のコンデンサ(C2,C3)とを含み、前記第2、第3のコンデンサ(C2,C3)の直列回路は、前記第1、第2のダイオード(D3,D4)の直列回路と並列に接続され、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路は、その中間点が前記リアクトル(L1)の他端に接続されるとともに前記第1、第2のダイオード(D3,D4)の直列回路と並列に接続されており、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記第1、第2のダイオード(D3,D4)との組合せによって、前記交流電源(Vin)の交流電圧を全波整流するとともに、前記リアクトル(L1)と、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記第2、第3のコンデンサ(C2,C3)との組合せによって、整流電圧を昇圧し、前記インバータ手段は、前記トランス(T1)と、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、第1の共振コンデンサ(Cr1)とを含んでおり、前記トランス(T1)の一次側の一端は、一次巻線に直列接続された前記第1の共振コンデンサ(Cr1)を介して前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路の中間点に接続され、前記トランス(T1)の一次側の他端は、前記第2、第3のコンデンサ(C2,C3)の直列回路の中間点に接続されて、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記トランス(T1)の一次巻線と直列に形成されるリーケージインダクタンス(Ls)と、前記トランス(T1)の一次巻線と並列に形成される励磁インダクタンス(Lm)と、前記第1の共振コンデンサ(Cr1)とによる共振動作によって、ソフトスイッチング動作を行うことを特徴とする負荷駆動装置(請求項5)。
(1)〜(5)のいずれか1項に記載された負荷駆動装置は、好ましくは、前記トランス(T1)の二次側が、整流平滑化回路を介して前記負荷に接続されており、AC/DCコンバータをなすものである。
本発明に係る負荷駆動装置は、以上のように構成したため、交流電源の交流電圧を整流する整流手段と、力率改善動作を行う昇圧手段と、昇圧手段の直流出力を交流に変換するインバータ手段とを備えた負荷駆動装置を、それぞれの手段を独立した個別の回路として構成することなく、部品点数を削減して低廉かつ簡易に構成することが可能となるとともに、EMIノイズおよびスイッチング損失を低減し、負荷駆動装置の高効率化を達成することが可能となる。
また、スイッチング素子のスイッチング動作を、直流バス電圧に基づいてパルス幅変調制御し、同時に、出力電圧に基づいてパルス周波数変調制御することによって、直流バス電圧と出力電圧の2つの制御量に対して2つの異なる制御方式を併用し、合理的かつ効率的にスイッチング素子を駆動することが可能になり、負荷駆動装置のさらなる高効率化を達成することができる。
そして、2つのスイッチング素子の駆動方式を、基準パルス信号のパルス周波数に相当するスイッチング周波数で、基準パルス情報のパルス幅に相当するオン時間を有して交互かつ対称的にオン/オフ動作する対称駆動としたため、例えば、2つのスイッチング素子を相補駆動させる場合とは異なり、交流電圧の検出回路等を要することなく、低廉かつ簡易な構成により、高効率かつ高力率の負荷駆動装置を達成することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態における負荷駆動装置の例を示す回路構成図である。 図1に示す負荷駆動装置1は、リアクトルL1と、第1、第2のダイオードD3、D4と、第1のコンデンサC1と、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2と、高周波絶縁トランス(以下、単にトランスともいう)T1と、第1の共振コンデンサCr1と、制御手段5とを備えている。
図1は、本発明の一実施形態における負荷駆動装置の例を示す回路構成図である。 図1に示す負荷駆動装置1は、リアクトルL1と、第1、第2のダイオードD3、D4と、第1のコンデンサC1と、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2と、高周波絶縁トランス(以下、単にトランスともいう)T1と、第1の共振コンデンサCr1と、制御手段5とを備えている。
負荷駆動装置1において、第1、第2のダイオードD3、D4は直列に接続され、また、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2は直列に接続されており、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の直列回路及び第1のコンデンサC1は、第1、第2のダイオードD3、D4の直列回路と並列に接続されている。リアクトルL1は、一端が交流電源Vinの一端に接続され、他端は第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の直列回路の中間点に接続されており、交流電源Vinの他端は、第1、第2のダイオードD3、D4の直列回路の中間点に接続されている。
また、トランスT1の一次側の一端は、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の直列回路の中間点に接続され、他端は、一次巻線に直列接続された第1の共振コンデンサCr1を介して第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の直列回路の一端に接続されている。
トランスT1の二次側には、整流平滑化回路を介して負荷3が接続されている。この整流平滑化回路は、トランスT1の二次側の両端にそれぞれのアノード端子が接続された第3、第4のダイオードD8、D9と、トランスT1の二次巻線と並列に接続された出力コンデンサC4からなり、第3、第4のダイオードD8、D9のカソード端子は、出力コンデンサC4の一端に接続され、出力コンデンサC4の他端はトランスT1の二次巻線の中点に接続されて全波整流回路を構成し、負荷3は、出力コンデンサC4に並列に接続される。
尚、負荷駆動装置1において、トランスT1の一次側の一端を、一次巻線に直列接続された第1の共振コンデンサCr1を介して第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の直列回路の中間点に接続し、他端を、(第1の共振コンデンサCr1を介することなく)第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の直列回路の一端に接続するものであってもよい。
トランスT1は、その一次側に、トランスT1の一次巻線と直列に形成されたリーケージインダクタンスLsと、トランスT1の一次巻線と直並列に形成された励磁インダクタンスLmを有している。
本実施形態において、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2は、MOSFETからなり、第1のスイッチング素子Q1、第2のスイッチング素子Q2は、それぞれ、内蔵された寄生ダイオードD1、D2を含んでいる。
負荷駆動装置1の入力段は、リアクトルL1と、第1、第2のダイオードD3、D4と、第1のコンデンサC1と、それぞれ寄生ダイオードD1、D2を内蔵する第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2とを含み、整流回路及び昇圧回路として機能するデュアルブーストAC/DCコンバータから構成され、このデュアルブーストAC/DCコンバータは、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2と、第1、第2のダイオードD3、D4との組合せによって、交流電源Vinの交流電圧を全波整流するとともに、リアクトルL1と、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2と、第1のコンデンサC1との組合せによって、整流電圧を昇圧しつつ力率を改善するものである。
一方、負荷駆動装置1の出力段は、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2及びトランスT1を有し、デュアルブーストAC/DCコンバータの出力電圧である直流バス電圧を交流に変換してトランスT1の一次側に印加するインバータ手段と、第3、第4のダイオードD8、D9及び出力コンデンサC4からトランスT1の二次側に構成された整流平滑化回路とを含み、さらに、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2、リーケージインダクタンスLs、励磁インダクタンスLm、及び第1の共振コンデンサCr1による複合共振動作によって、ソフトスイッチング動作を行う複合共振形DC/DCコンバータとして構成されている。
このような入力段と出力段とを有し、全体として、デュアルブースト複合共振AC/DCコンバータを構成する負荷駆動装置1は、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2を、整流回路、昇圧回路、及びインバータ手段の共通の構成要素として用いることを1つの特徴とするものであり、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2は、インバータ手段のスイッチング素子として機能することに加えて、整流回路における整流素子、及び、昇圧回路の整流素子及びスイッチング素子としても機能する。
さらに、本実施形態において、負荷駆動装置1は、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2を駆動する制御手段5を備えており、制御手段5は、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2に対して駆動信号(ゲート駆動信号)を出力するスイッチング素子ドライブ回路部2と、スイッチング素子ドライブ回路部2の動作を制御する制御回路部4からなる。また、負荷駆動装置1は、第1のコンデンサC1の両端間電圧である直流バス電圧を検出する直流バス電圧検出回路、及び、出力コンデンサC4の両端間電圧である出力電圧を検出する出力電圧検出回路を備えており、それぞれの検出回路からの出力信号は、制御回路部4に入力される。
尚、図1では、直流バス電圧検出回路及び出力電圧検出回路は、それぞれ、第1のコンデンサC1と第2のスイッチング素子Q2との接続部(A)、及び、出力コンデンサC4と第3、第4のダイオードD8、D9との接続部(B)から制御回路部4に入力される信号の流れとして模式的に示されているが、本発明において、これらの検出回路は、各接続部A、Bの電圧を検出する任意の適切な回路を使用することができる。例えば、これらの検出回路は、単に各接続部A、Bと制御回路部4の各入力端子とを接続する配線からなり、各接続部A、Bに発生する電圧信号が直接制御回路部4に入力されるものであってもよく、あるいは、例えば分圧回路またはフォトカプラ等を含む任意の適切な検出回路を用いて、それらの検出回路からの各接続部A、Bの電圧に対応する出力信号を制御回路部4に入力するものであってもよい。本発明では、これらの全ての場合を総称して、直流バス電圧検出回路及び出力電圧検出回路といい、また、制御回路部4に入力される信号を、各検出回路からの出力信号という。
次に、負荷駆動装置1の動作について説明する。但し、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2を駆動する制御手段5の構成及び動作の詳細については後述し、まず、負荷駆動装置1における入力段と出力段の基本動作を説明する。また、以下の説明において、交流電源Vinの極性が、図1に符号「+」、「−」で示した極性となる期間を交流電圧の正の半周期、上記極性と逆の極性となる期間を負の半周期という。
負荷駆動回路1の入力段を構成するAC/DCコンバータ(整流回路及び昇圧回路)において、交流電圧の正の半周期では、第1のスイッチング素子Q1は、昇圧コンバータ回路における主スイッチング素子として機能し、このとき、第2のスイッチング素子Q2は、昇圧コンバータ回路における整流素子として機能する。
具体的には、交流電圧の正の半周期において、第1のスイッチング素子Q1がターンオンされ、かつ第2のスイッチング素子Q2がターンオフされている間、交流電源Vinから、リアクトルL1、第1のスイッチング素子Q1、及び第1のダイオードD3を経て交流電源Vinに戻る電流経路が形成され、リアクトルL1にエネルギーが蓄積される。そして、第1のスイッチング素子Q1がターンオフされると、交流電源Vinから、リアクトルL1、第2のスイッチング素子Q2(または、その寄生ダイオードD2)、第1のコンデンサC1を経て交流電源Vinに戻る電流経路が形成されて第1のコンデンサC1が充電され、リアクトルL1に蓄積されたエネルギーが第1のコンデンサC1に移送される。第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2のこのようなオン/オフ動作が繰り返されることによって、昇圧(及び整流)が達成され、第1のコンデンサC1の両端間電圧として、直流バス電圧が出力される。
一方、交流電圧の負の半周期では、第2のスイッチング素子Q2が、昇圧コンバータ回路における主スイッチング素子として機能し、このとき、第1のスイッチング素子Q1は、昇圧コンバータ回路における整流素子として機能する。
具体的には、交流電圧の負の半周期において、第2のスイッチング素子Q2がターンオンされ、かつ第1のスイッチング素子Q1がターンオフされている間、交流電源Vinから、第2のダイオードD4、第2のスイッチング素子Q2、及びリアクトルL1を経て交流電源Vinに戻る電流経路が形成され、リアクトルL1にエネルギーが蓄積される。そして、第2のスイッチング素子Q2がターンオフされると、交流電源Vinから、第2のダイオードD4、第1のコンデンサC1、第1のスイッチング素子Q1(または、その寄生ダイオードD1)、及びリアクトルL1を経て交流電源Vinに戻る電流経路が形成されて第1のコンデンサC1が充電され、リアクトルL1に蓄積されたエネルギーが第1のコンデンサC1に移送される。第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2のこのようなオン/オフ動作が繰り返されることによって、昇圧(及び整流)が達成され、第1のコンデンサC1の両端間電圧として、直流バス電圧が出力される。
このように、負荷駆動装置1の入力段は、交流電源Vinの全周期を通じて第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2が交互にオン/オフ動作することによって、交流電圧を整流及び昇圧するデュアルブーストAC/DCコンバータを構成する。
図2は、負荷駆動装置1の入力段を構成するAC/DCコンバータを電流不連続モードで動作させた場合の、主スイッチング素子のオン/オフ動作とリアクトルL1に流れる電流(以下、リアクトル電流ともいう)IL1を示す波形図である。図2に示すように、主スイッチング素子(交流電圧の正の半周期では第1のスイッチング素子Q1、負の半周期では第2のスイッチング素子Q2)のオン時間D1の間にリアクトル電流IL1は直線的に増大し、主スイッチング素子(Q1またはQ2)がターンオフされると、リアクトル電流IL1は直線的に減少して時間D2の経過後ゼロになる。そして、時間D3の経過後、再び、主スイッチング素子(Q1またはQ2)がターンオンされ、以後、同様の動作が繰り返される。
電流不連続モードの場合、AC/DCコンバータの出力電圧(第1のコンデンサC1の両端間電圧)である直流バス電圧VBUSは、入力電圧をVin(t)として、
VBUS=((D1+D2)/D2)Vin(t)
と表すことができ、この直流バス電圧は、主スイッチング素子のオン/オフ動作を、パルス幅変調(PWM)制御することによって、所望の電圧に制御することができる。
電流不連続モードの場合、AC/DCコンバータの出力電圧(第1のコンデンサC1の両端間電圧)である直流バス電圧VBUSは、入力電圧をVin(t)として、
VBUS=((D1+D2)/D2)Vin(t)
と表すことができ、この直流バス電圧は、主スイッチング素子のオン/オフ動作を、パルス幅変調(PWM)制御することによって、所望の電圧に制御することができる。
一方、負荷駆動回路1の出力段を構成するDC/DCコンバータに着目し、その基本動作を説明すれば、次の通りである。
負荷駆動装置1の出力段を構成するDC/DCコンバータにおいて、直列に接続された第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2は、いわゆるハーフブリッジ回路を構成しており、第1のスイッチング素子Q1と第2のスイッチング素子Q2とが交互にオン/オフ動作することによって、直流バス電圧を交流電圧に変換してトランスT1の一次側に印加する。そして、トランスT1の二次側に発生する交流電圧は、第3、第4のダイオードD8、D9及び出力コンデンサC4からなる整流平滑化回路によって整流及び平滑化され、出力コンデンサC4の両端間電圧である直流出力電圧が、負荷3に印加される。
負荷駆動装置1の出力段を構成するDC/DCコンバータにおいて、直列に接続された第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2は、いわゆるハーフブリッジ回路を構成しており、第1のスイッチング素子Q1と第2のスイッチング素子Q2とが交互にオン/オフ動作することによって、直流バス電圧を交流電圧に変換してトランスT1の一次側に印加する。そして、トランスT1の二次側に発生する交流電圧は、第3、第4のダイオードD8、D9及び出力コンデンサC4からなる整流平滑化回路によって整流及び平滑化され、出力コンデンサC4の両端間電圧である直流出力電圧が、負荷3に印加される。
また、このDC/DCコンバータにおいて、ソフトスイッチング動作は、主として、リーケージインダクタンスLs、励磁インダクタンスLm、第1の共振コンデンサCr1を含むLLC共振回路により、電流共振動作と電圧擬似共振動作の複合共振にて実現される。このLLC共振回路はSMZ共振回路とも称され、スイッチング動作に関しては、ターンオン時に、(1)ゼロ電流スイッチング、(2)ゼロ電圧スイッチング、(3)電圧擬似共振動作が実現するものである。
このようなLLC共振回路を備えたDC/DCコンバータの入出力電圧に関するゲイン特性を、図3に示す。ここで、図3に示すf1、f2は、LLC共振回路が有する2つの共振周波数であり、これらの第1の共振周波数f1および第2の共振周波数f2は、
f1=1/(2π√((Ls+Lm)・Cr1))
f2=1/(2π√((Ls+(Lm・Ls)/(Lm+Ls))・Cr1))
≒1/(2π√(Ls・Cr1))
で表される(f1<f2)。また、図3には、LLC共振回路に対する負荷の大きさに対応する複数の曲線が示されている(軽負荷ほどピークゲインが大きくなる)。図3に示すように、このゲイン特性は、第1の共振周波数f1においてピークゲインをとり、また、第2の共振周波数f2において、負荷に依らずにゲインが一定となる。そして、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2は、通常、第1の共振周波数f1と第2の共振周波数f2との間の周波数領域で駆動され、この周波領域では、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2から見た負荷が誘導インピーダンスとなり、上述したソフトスイッチングが適切に実行される。
さらに、図3から、この周波数領域では、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の駆動周波数を下げることで出力電圧を上昇させ、駆動周波数を上げることで出力電圧を下げるように、出力電圧を制御できることが分かる。
f1=1/(2π√((Ls+Lm)・Cr1))
f2=1/(2π√((Ls+(Lm・Ls)/(Lm+Ls))・Cr1))
≒1/(2π√(Ls・Cr1))
で表される(f1<f2)。また、図3には、LLC共振回路に対する負荷の大きさに対応する複数の曲線が示されている(軽負荷ほどピークゲインが大きくなる)。図3に示すように、このゲイン特性は、第1の共振周波数f1においてピークゲインをとり、また、第2の共振周波数f2において、負荷に依らずにゲインが一定となる。そして、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2は、通常、第1の共振周波数f1と第2の共振周波数f2との間の周波数領域で駆動され、この周波領域では、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2から見た負荷が誘導インピーダンスとなり、上述したソフトスイッチングが適切に実行される。
さらに、図3から、この周波数領域では、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の駆動周波数を下げることで出力電圧を上昇させ、駆動周波数を上げることで出力電圧を下げるように、出力電圧を制御できることが分かる。
負荷駆動装置1は、上述したような入力段及び出力段の特徴に着目し、制御手段5によって、直流バス電圧のパルス幅変調(PWM)制御と出力電圧のパルス周波数変調(PFM)制御とを併用しつつ、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2を合理的かつ効率的に駆動するものであり、以下、図4及び図5を参照して、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン/オフ動作を制御する制御手段5の構成及びその動作について詳述する。
図4に示すように、負荷駆動装置1において、制御手段5は、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2に対してそれぞれの駆動信号(例えば、ゲート信号)を出力するスイッチング素子ドライブ回路部2と、スイッチング素子ドライブ回路部2の動作を制御する制御回路部4からなる。また、制御回路部4は、第1誤差増幅器6、第2誤差増幅器7、発振器8、及び、比較回路部9を含んでおり、第1誤差増幅器6には、直流バス電圧検出回路の出力信号(図1の接続部Aからの信号)が入力され、第2誤差増幅器7には、出力電圧検出回路の出力信号(図1の接続部Bからの信号)が入力される。
第1誤差増幅器6には、所定の第1基準電圧(図示は省略する)も入力されており、直流バス電圧検出回路の出力信号と第1基準電圧との誤差を増幅して得られる第1誤差信号を、比較回路部9に出力する。また、第2誤差増幅器7には、所定の第2基準電圧(図示は省略する)も入力されており、出力電圧検出回路の出力信号と第2基準電圧との誤差を増幅して得られる第2誤差信号を、発振器8に出力する。
ここで、発振器8は、例えば電圧制御型発振器(VCO)または電流制御型発振器(CCO)からなり、第2誤差増幅器7からは、発振器8のタイプに応じて適切な信号(例えば電圧信号または電流信号)が、第2誤差信号として出力される。そして、発振器8は、第2誤差信号に応じて変動する周波数を有するキャリア信号(例えば、鋸歯状波または三角波)を生成し、そのキャリア信号を比較回路部9に出力する。
比較回路部9は、入力された第1誤差信号とキャリア信号とを比較し、第1誤差信号をキャリア信号によりパルス幅変調して基準パルス信号RPを生成する。図4に示す構成例では、この基準パルス信号RPが基準パルス情報として使用され、後述するように、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2は、基準パルス信号RPのパルス幅及びパルス周波数にそれぞれ相当するオン時間及びパルス周波数を有するすように、そのオン/オフ動作が制御される。
また、比較回路部9は、第1、第2出力を有しており、第1出力から基準パルス信号RPを、第2出力から基準パルス信号RPを半周期ずらしたシフト信号SRPを出力する。
ここで、制御回路部4において、発振器8から出力されるキャリア信号は、第2誤差信号に応じて変動する周波数を有するため、このキャリア信号を用いて生成される基準パルス信号RPのパルス周波数も、キャリア信号と同様に第2誤差信号に応じて変動する。したがって、シフト信号SRPは、基準パルス信号RPに対して、基準パルス信号RPの1周期毎に、それぞれの周期の半周期分ずらして出力されるものである。
ここで、制御回路部4において、発振器8から出力されるキャリア信号は、第2誤差信号に応じて変動する周波数を有するため、このキャリア信号を用いて生成される基準パルス信号RPのパルス周波数も、キャリア信号と同様に第2誤差信号に応じて変動する。したがって、シフト信号SRPは、基準パルス信号RPに対して、基準パルス信号RPの1周期毎に、それぞれの周期の半周期分ずらして出力されるものである。
スイッチング素子ドライブ回路部2は、第1、第2入力を有しており、第1入力に基準パルス信号RPが入力し、第2入力にシフト信号SRPが入力する。そして、スイッチング素子ドライブ回路部2は、2つのスイッチング素子の一方(例えば、第1のスイッチング素子Q1)を、基準パルス信号RPに同期して、そのパルス幅及びパルス周波数にそれぞれ等しいオン時間及びスイッチング周波数でオン/オフ動作させる第1駆動信号(例えば、Q1ゲート信号)を生成し、そのスイッチング素子(第1のスイッチング素子Q1)に対して出力する。また、スイッチング素子ドライブ回路部2は、2つのスイッチング素子の他方(例えば、第2のスイッチング素子Q2)を、シフト信号SRPに同期して、そのパルス幅及びパルス周波数にそれぞれ等しいオン時間及びスイッチング周波数でオン/オフ動作させる第2駆動信号(Q2ゲート信号)を生成し、そのスイッチング素子(第2のスイッチング素子Q2)に対して出力する。
このとき、シフト信号SRPは、上述したように、基準パルス信号RPを半周期ずらした信号であるため、2つのスイッチング素子Q1、Q2は、対称駆動されることになる。すなわち、2つのスイッチング素子Q1、Q2は、基準パルス信号RPのパルス周波数に等しいスイッチング周波数で、基準パルス信号RPのパルス幅に等しいオン時間を有して交互かつ対称的にオン/オフ動作され、言い換えれば、1つのスイッチング素子(例えば、第2のスイッチング素子Q2)は、スイッチング周期のそれぞれの1周期内において、その前半の半周期に別のスイッチング素子(例えば、第1のスイッチング素子Q1)が実行したオン/オフ動作(スイッチング・シーケンス)と同一のオン/オフ動作(スイッチング・シーケンス)を、後半の半周期に実行するものである。
制御手段5は、第1誤差信号をキャリア信号によりパルス幅変調して得られる基準パルス信号RPに基づいて、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2を上述したように駆動することによって、負荷駆動装置1の入力段を構成するAC/DCコンバータにおいて、直流バス電圧をパルス幅変調(PWM)制御し、入力される交流電圧の変動によらずに所望の直流バス電圧を達成するものである。この際、上記第1基準電圧は、所望の直流バス電圧に基づいて適切に設定することができる。
一方、負荷駆動装置1の出力段を構成するDC/DCコンバータの構成要素としての第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の動作に着目すれば、制御手段5の発振器8は、出力するキャリア信号の周波数が第2誤差信号に基づいて変動するものであり、基準パルス信号RPは、第1誤差信号を、パルス幅変調と同時にパルス周波数変調(PFM)して得られるものとなっている。したがって、この基準パルス信号RPに基づいて第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2を駆動することで、出力電圧をPFM制御し、所望の出力電圧を達成することができる。この際、上記第2基準電圧は、DC/DCコンバータにおける所望の入出力電圧ゲイン(ひいては、所望の出力電圧)が得られる周波数に基づいて、適切に設定することができる。
一方、負荷駆動装置1の出力段を構成するDC/DCコンバータの構成要素としての第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の動作に着目すれば、制御手段5の発振器8は、出力するキャリア信号の周波数が第2誤差信号に基づいて変動するものであり、基準パルス信号RPは、第1誤差信号を、パルス幅変調と同時にパルス周波数変調(PFM)して得られるものとなっている。したがって、この基準パルス信号RPに基づいて第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2を駆動することで、出力電圧をPFM制御し、所望の出力電圧を達成することができる。この際、上記第2基準電圧は、DC/DCコンバータにおける所望の入出力電圧ゲイン(ひいては、所望の出力電圧)が得られる周波数に基づいて、適切に設定することができる。
このようなスイッチング素子ドライブ回路部2が出力するQ1ゲート信号及びQ2ゲート信号の例を、図5(a)〜(c)に示す。
図5(a)は、Q1ゲート信号及びQ2ゲート信号が、50%のデューティ(但し、2つのスイッチング素子Q1、Q2が同時にオンとなることを回避するためのデッドタイム(td)を含む)を有する場合の例を示す波形図である。このデューティは、2つのスイッチング素子Q1、Q2を交互かつ対称的にオン/オフ動作させる場合に取り得る最大のデューティである。
図5(a)は、Q1ゲート信号及びQ2ゲート信号が、50%のデューティ(但し、2つのスイッチング素子Q1、Q2が同時にオンとなることを回避するためのデッドタイム(td)を含む)を有する場合の例を示す波形図である。このデューティは、2つのスイッチング素子Q1、Q2を交互かつ対称的にオン/オフ動作させる場合に取り得る最大のデューティである。
図5(b)は、Q1ゲート信号及びQ2ゲート信号のパルス幅が、図5(a)に示すQ1ゲート信号及びQ2ゲート信号のパルス幅よりも狭くなる(すなわち、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン時間が短くなる)ように制御された場合の例を示す波形図である(但し、比較のためにQ1ゲート信号及びQ2ゲート信号の周期は不変としている)。
図5(c)は、Q1ゲート信号及びQ2ゲート信号の周期が、図5(b)に示すQ1ゲート信号及びQ2ゲート信号の周期よりも長くなる(すなわち、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2のスイッチング周期が長くなる)ように制御された場合の例を示す波形図である(但し、比較のためにQ1ゲート信号及びQ2ゲート信号のパルス幅は不変としている)。
尚、図5に示した例では、説明を簡明にするため、Q1ゲート信号及びQ2ゲート信号のパルス幅と周期は独立に制御されるものとしたが、負荷駆動装置1において、実際には、図5(b)に示すようなQ1ゲート信号及びQ2ゲート信号のパルス幅の制御と、図5(c)に示すようなQ1ゲート信号及びQ2ゲート信号の周期の制御は、基準パルス信号RPの1周期毎に、同時に実施されるものである。
ここで、図6を参照して、負荷駆動装置1の具体的な動作波形について説明すれば、次の通りである。図6(a)は、交流電源Vinの正/負の半周期における、第2のスイッチング素子Q2のドレイン電流(Q2ドレイン電流)波形の変化を示す図であり、図6(b)は正の半周期について時間スケールを拡大して示す図、図6(c)は負の半周期について時間スケールを拡大して示す図である。図6(b)及び図6(c)のQ1ゲート信号及びQ2ゲート信号から分かるように、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2は、交流電源Vinの正/負両方の半周期を通じて、対称駆動されている。
そして、図6(b)に示すように、第2のスイッチング素子Q2には、交流電源Vinの正の半周期において、Q1ゲート信号の立ち下がり(すなわち、第1のスイッチング素子Q1のターンオフ)とともにピークを示す負のQ2ドレイン電流が流れる。これは、第2のスイッチング素子Q2(の寄生ダイオードD2)に、第1のスイッチング素子Q1のオン状態の間にリアクトルL1に蓄積されたエネルギーによる回生電流が流れ、第2のスイッチング素子Q2が、入力段のAC/DCコンバータ回路において整流素子として機能していることを示している。
一方、図6(c)に示すように、第2のスイッチング素子Q2には、交流電源Vinの負の半周期において、Q2ゲート信号の立ち上がり(すなわち、第2のスイッチング素子Q2のターンオン)とともに増大するQ2ドレイン電流が流れる。これは、リアクトル電流IL1が第2のスイッチング素子Q2のドレイン−ソース間電流として流れ、第2のスイッチング素子Q2が、入力段のAC/DCコンバータ回路において主スイッチング素子として機能していることを示している。
一方、図6(c)に示すように、第2のスイッチング素子Q2には、交流電源Vinの負の半周期において、Q2ゲート信号の立ち上がり(すなわち、第2のスイッチング素子Q2のターンオン)とともに増大するQ2ドレイン電流が流れる。これは、リアクトル電流IL1が第2のスイッチング素子Q2のドレイン−ソース間電流として流れ、第2のスイッチング素子Q2が、入力段のAC/DCコンバータ回路において主スイッチング素子として機能していることを示している。
尚、図6では、第2のスイッチング素子Q2を例として説明したが、第1のスイッチング素子Q1についても、交流電源Vinの逆の正/負の半周期において同様に動作するものである。このように、本実施形態における負荷駆動装置1では、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2に対して、交流電源Vinの正/負両方の半周期を通じて対称駆動を維持したまま、交流電源Vinの正/負の半周期の切り替りに伴う、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の所定の機能の切り替わりが実現されるものである。
また、図6(b)、(c)から、第2のスイッチング素子Q2のターンオン及びターンオフは、第2のスイッチング素子Q2のドレイン−ソース間電圧であるQ2ドレイン電圧がほぼゼロである時間に生じており、スイッチング損失は生じないことが分かる。さらに、図6(c)に示すQ2ドレイン電流(すなわち、リアクトル電流IL1)のピーク値の包絡線波形は、図6(a)に示すように、交流電源Vinと同位相の正弦波状の波形となり、高い力率が得られる。勿論、これらの点についても、第1のスイッチング素子Q1の動作は、第2のスイッチング素子Q2の動作と同等のものである。
以上説明したように、本実施形態における負荷駆動装置1は、入力段に独立した個別の整流回路(ダイオードブリッジ)及び昇圧回路を構成することなく、出力段のインバータ手段と共通の構成要素である第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2を用いてそれぞれの機能を実現するものであるため、整流回路と、昇圧回路と、インバータ手段とを備えた負荷駆動装置を、部品点数が削減された低廉かつ簡易な回路により構成するとともに、負荷駆動装置の高効率化を達成することが可能となる。
その際、負荷駆動装置1は、直流バス電圧をPWM制御により所望の電圧に制御し、同時に、出力電圧を、LLC共振回路のゲイン特性に基づいてPFM制御によって制御することにより、直流バス電圧と出力電圧の2つ制御量を異なる変調方式で制御することができ、合理的かつ効率的に第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2を制御することが可能となる。
さらに、このように、直流バス電圧をPWM制御により所望の電圧に制御することにより、入力電圧の変動があっても、直流バス電圧の変動が少なくなるため、LLC共振回路を含む後段のDC/DCコンバータにおいて、リーケージインダクタンスLsの励磁インダクタンスLmに対する比率を小さくすることが可能となり、これらによって、負荷駆動装置のさらなる高効率化が達成される。
さらに、このように、直流バス電圧をPWM制御により所望の電圧に制御することにより、入力電圧の変動があっても、直流バス電圧の変動が少なくなるため、LLC共振回路を含む後段のDC/DCコンバータにおいて、リーケージインダクタンスLsの励磁インダクタンスLmに対する比率を小さくすることが可能となり、これらによって、負荷駆動装置のさらなる高効率化が達成される。
また、負荷駆動装置1において、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2は、ソフトスイッチング動作をおこなっているため、スイッチング素子のターンオン時及びターンオフ時のサージ電流を抑制し、ひいては、EMIノイズ及びスイッチング損失を低減し、高効率の負荷駆動装置を実現するとともに、EMIフィルターやヒートシンクを小型化または削除することができる。
加えて、本実施形態における負荷駆動装置1は、2つのスイッチング素子Q1、Q2の駆動方式を対称駆動としたため、図1のように構成された負荷駆動装置を、2つのスイッチング素子Q1、Q2を非対称に駆動(例えば、相補駆動)しつつ動作させる場合と比較して、次のような点で有利なものである。
一般に、図1のように構成された負荷駆動装置において、2つのスイッチング素子Q1、Q2を非対称に駆動する場合には、交流電源Vinの正の半周期と負の半周期の切り替りに伴なう第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の機能(例えば、入力段のAC/DCコンバータにおける主スイッチング素子としての機能と整流素子としての機能)の切り替りに伴って、非対称に駆動されている第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン/オフ動作(スイッチング・シーケンス)を切替える必要が生じる。そのため、負荷駆動装置1に、交流電源Vinの正/負の半周期の切り替りを判別するための交流電圧検出回路等が必要となり、また、制御手段5にも、交流電圧検出回路等の検出結果に基づいて、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン/オフ動作(スイッチング・シーケンス)を切替える手段を要するものとなる。
これに対して、本実施形態における負荷駆動装置1では、図6を参照して上述したように、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2を対称駆動しつつ、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の所定の機能の切り替りが実現され、交流電源Vinの正/負の半周期の切り替り(または、負荷駆動装置1における他の任意の状態の変化)に伴って、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン/オフ動作(スイッチング・シーケンス)を切替える必要はないため、交流電圧検出回路等を要することなく、低廉かつ簡易な構成により、高効率かつ高力率の負荷駆動装置を達成することが可能となる。
ここで、負荷駆動装置1において、その制御手段5は、図4に示す機能ブロックに相当するアナログ回路を用いて実現することも可能であるが、マイクロコンピュータ、DSP、FPGA等のプログラマブルデバイスを用いて構成されるデジタル制御部によって、同等の機能を実現することもできる。
この場合、デジタル制御部として構成される制御手段5は、例えば、直流バス電圧検出回路の出力信号に相当するデジタルデータと、出力電圧検出回路の出力信号に相当するデジタルデータから、基準パルス情報として使用されるパルス幅及びパルス周波数を、演算等により決定するものであってもよい。
この場合、デジタル制御部として構成される制御手段5は、例えば、直流バス電圧検出回路の出力信号に相当するデジタルデータと、出力電圧検出回路の出力信号に相当するデジタルデータから、基準パルス情報として使用されるパルス幅及びパルス周波数を、演算等により決定するものであってもよい。
尚、本実施形態における負荷駆動装置は、図7に示す負荷駆動装置50のように、第1のスイッチング素子Q1に並列に接続された第2の共振用コンデンサCr2を備えるものであってもよい。この構成は、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2のドレイン電圧を台形波状とし、特に、ターンオフ時のスイッチング損失を低減する上で有利な構成である。
また、本実施形態における負荷駆動装置は、図8に示す負荷駆動装置60のように、図1に示す負荷駆動装置1の第1のコンデンサC1の代わりに、直列に接続されて第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の直列回路と並列に接続される第2、第3のコンデンサC2、C3を備え、トランスT1の一次側の一端は、一次巻線に直列接続された第1の共振コンデンサCr1を介して第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の直列回路の中間点に接続され、トランスT1の一次側の他端は、第2、第3のコンデンサC2、C3の直列回路の中間点に接続されるものであってもよい。
負荷駆動装置60の構成は、直流バス電圧をより高い応答性をもって厳密に制御することが可能であるため、LLC共振回路を含む後段のDC/DCコンバータにおいて、リーケージインダクタンスLsの励磁インダクタンスLmに対する比率を小さくするためにより好ましい構成であり、負荷駆動装置の高効率化にとってさらに有利なものとなる。さらに、負荷駆動装置60の構成は、トランスT1の一次側の実効電流が低減し、これによって第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2の導通損失を低減できる点からも、負荷駆動装置の高効率化にとって有利な構成である。
尚、図7、図8に示す負荷駆動装置50、60は、トランスT1と、第3のダイオードD8及び出力コンデンサC4からなる整流平滑化回路の構成も、図1に示す負荷駆動装置1とは異なるものであるが、このようなトランス及び整流平滑化回路の構成は周知であり、また、本発明はそれらの構成に依るものではないため、その説明は省略する。
以上、本発明を好ましい実施形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態における負荷駆動装置では、トランスT1の二次側は、整流平滑化回路を介して負荷3に接続されて、直流出力を有するものとしたが、本発明は、交流出力を有する負荷駆動装置に対して適用することも可能である。その際、出力電圧検出回路は、交流出力電圧を整流平滑化した直流電圧信号を、制御手段5に対して出力するものであってもよい。
1,50,60:負荷駆動装置、2:スイッチング素子ドライブ回路部、3:負荷、4:制御回路部、5:制御手段、6:第1誤差増幅器、7:第2誤差増幅器、8:発振器、9:比較回路部、C1:第1のコンデンサ、C2:第2のコンデンサ、C3:第3のコンデンサ、C4:出力コンデンサ、Cr1:第1の共振コンデンサ、Cr2:第2の共振コンデンサ、D1,D2:寄生ダイオード、D3:第1のダイオード、D4:第2のダイオード、D8:第3のダイオード、D9:第4のダイオード、L1:リアクトル、Ls:リーケージインダクタンス、Lm:励磁インダクタンス、T1:(高周波絶縁)トランス、Q1:第1のスイッチング素子、Q2:第2のスイッチング素子、Vin:交流電源
Claims (5)
- 交流電源の交流電圧を整流する整流手段と、力率改善動作を行うとともに直流バス電圧を出力する昇圧手段と、2つのスイッチング素子及びトランスを有し、前記直流バス電圧を交流に変換して前記トランスの一次側に印加するインバータ手段と、前記2つのスイッチング素子を駆動する制御手段とを備え、前記トランスの二次側に接続された負荷を駆動する負荷駆動装置において、
前記インバータ手段の前記2つのスイッチング素子は、前記整流手段の整流素子並びに前記昇圧手段の整流素子及びスイッチング素子を兼ねており、
前記直流バス電圧を検出する直流バス電圧検出回路と、前記トランスの二次側の出力電圧を検出する出力電圧検出回路をさらに備え、
前記制御手段は、前記出力電圧検出回路の出力信号に基づいてパルス周波数が可変制御され、かつ、前記直流バス電圧検出回路の出力信号に基づいてパルス幅が可変制御された基準パルス情報を生成し、前記2つのスイッチング素子を、前記基準パルス情報のパルス周波数に相当するスイッチング周波数で、前記基準パルス情報のパルス幅に相当するオン時間を有して交互かつ対称的にオン/オフ動作するように制御することを特徴とする負荷駆動装置。 - 前記制御手段は、前記直流バス電圧検出回路の出力信号を入力し、該出力信号と第1基準電圧との誤差に基づく第1誤差信号を出力する第1誤差増幅器と、前記出力電圧検出回路の出力信号を入力し、該出力信号と第2基準電圧との誤差に基づく第2誤差信号を出力する第2誤差増幅器と、前記第2誤差信号を入力し、該第2誤差信号に応じて変動する周波数を有するキャリア信号を出力する発振器と、前記第1誤差信号と前記キャリア信号を入力し、前記第1誤差信号を前記キャリア信号によりパルス幅変調して、前記基準パルス情報として使用される基準パルス信号を生成し、第1出力から前記基準パルス信号を出力するとともに、第2出力から前記基準パルス信号を半周期ずらした信号を出力する比較回路部と、前記比較回路部の前記第1、第2出力からの出力信号をそれぞれ入力する第1、第2入力を有し、前記2つのスイッチング素子のうちの一方に対して、前記第1入力から入力される前記基準パルス信号に相当する第1駆動信号を出力し、前記2つのスイッチング素子のうちの他方に対して、前記第2入力から入力される前記基準パルス信号を半周期ずらした信号に相当する第2駆動信号を出力して、前記2つのスイッチング素子を、前記基準パルス信号のパルス周波数に相当するスイッチング周波数で、前記基準パルス情報のパルス幅に相当するオン時間を有して交互かつ対称的にオン/オフ動作するように駆動するスイッチング素子ドライブ回路部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
- 前記2つのスイッチング素子は、直列に接続された第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)からなり、
前記整流手段及び前記昇圧手段は、一端が前記交流電源(Vin)の一端に接続されるリアクトル(L1)と、直列に接続されてその中間点が前記交流電源(Vin)の他端に接続される第1、第2のダイオード(D3,D4)と、該第1、第2のダイオード(D3,D4)の直列回路と並列に接続される第1のコンデンサ(C1)と、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)とを含み、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路は、その中間点が前記リアクトル(L1)の他端に接続されるとともに前記第1、第2のダイオード(D3,D4)の直列回路と並列に接続されており、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記第1、第2のダイオード(D3,D4)との組合せによって、前記交流電源(Vin)の交流電圧を全波整流するとともに、前記リアクトル(L1)と、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記第1のコンデンサ(C1)との組合せによって、整流電圧を昇圧し、
前記インバータ手段は、前記トランス(T1)と、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、第1の共振コンデンサ(Cr1)とを含んでおり、前記トランス(T1)の一次側の一端は、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路の中間点に接続され、前記トランス(T1)の一次側の他端は、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路の一端に接続されるとともに、前記トランス(T1)の一次側のいずれか一方の一端は、一次巻線に直列接続された前記第1の共振コンデンサ(Cr1)を介して前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路に接続され、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記トランス(T1)の一次巻線と直列に形成されるリーケージインダクタンス(Ls)と、前記トランス(T1)の一次巻線と並列に形成される励磁インダクタンス(Lm)と、前記第1の共振コンデンサ(Cr1)とによる共振動作によって、ソフトスイッチング動作を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の負荷駆動装置。 - 前記第1のスイッチング素子(Q1)と並列に接続される第2の共振コンデンサ(Cr2)をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の負荷駆動装置。
- 前記2つのスイッチング素子は、直列に接続された第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)からなり、
前記整流手段及び前記昇圧手段は、一端が前記交流電源(Vin)の一端に接続されるリアクトル(L1)と、直列に接続されてその中間点が前記交流電源(Vin)の他端に接続される第1、第2のダイオード(D3,D4)と、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、直列に接続されて前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路と並列に接続される第2、第3のコンデンサ(C2,C3)とを含み、前記第2、第3のコンデンサ(C2,C3)の直列回路は、前記第1、第2のダイオード(D3,D4)の直列回路と並列に接続され、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路は、その中間点が前記リアクトル(L1)の他端に接続されるとともに前記第1、第2のダイオード(D3,D4)の直列回路と並列に接続されており、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記第1、第2のダイオード(D3,D4)との組合せによって、前記交流電源(Vin)の交流電圧を全波整流するとともに、前記リアクトル(L1)と、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記第2、第3のコンデンサ(C2,C3)との組合せによって、整流電圧を昇圧し、
前記インバータ手段は、前記トランス(T1)と、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、第1の共振コンデンサ(Cr1)とを含んでおり、前記トランス(T1)の一次側の一端は、一次巻線に直列接続された前記第1の共振コンデンサ(Cr1)を介して前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)の直列回路の中間点に接続され、前記トランス(T1)の一次側の他端は、前記第2、第3のコンデンサ(C2,C3)の直列回路の中間点に接続されて、前記第1、第2のスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記トランス(T1)の一次巻線と直列に形成されるリーケージインダクタンス(Ls)と、前記トランス(T1)の一次巻線と並列に形成される励磁インダクタンス(Lm)と、前記第1の共振コンデンサ(Cr1)とによる共振動作によって、ソフトスイッチング動作を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の負荷駆動装置。
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