JP2001114811A - オレフィン重合用触媒及びオレフィン重合体の製造方法 - Google Patents

オレフィン重合用触媒及びオレフィン重合体の製造方法

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JP2001114811A
JP2001114811A JP29317099A JP29317099A JP2001114811A JP 2001114811 A JP2001114811 A JP 2001114811A JP 29317099 A JP29317099 A JP 29317099A JP 29317099 A JP29317099 A JP 29317099A JP 2001114811 A JP2001114811 A JP 2001114811A
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compound
group
magnesium
polymerization
olefin polymerization
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JP29317099A
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English (en)
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Takanori Sadashima
孝典 貞嶋
Takeshi Ota
剛 太田
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子供与性化合物として安全衛生上の問
題を有することなく、かつ高立体規則性を発現するオレ
フィン重合用固体触媒成分、オレフィン重合用触媒及び
オレフィン重合体の製造方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 オレフィン重合用固体触媒成分は、チタ
ン化合物、マグネシウム化合物及び電子供与化合物とし
てトランス純度80%以上を有する1,2−シクロヘキ
サンジカルボン酸エステル化合物を、更に必要によりケ
イ素化合物を接触させて得られる。また、オレフィン重
合用触媒は、(A)上記のオレフィン重合用固体触媒成
分、及び(B)有機アルミニウム化合物からなり、必要
に応じて(C)第三成分として電子供与性化合物を含ん
でもよいものである。更に、本発明のオレフィン重合体
の製造方法は、前記オレフィン重合用触媒成分を用いて
オレフィン類を重合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、α−オレフィンの
単独重合体あるいはこれらの共重合体を製造するための
オレフィン重合用固体触媒成分、オレフィン重合用触媒
及びオレフィン重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、オレフィン重合用触媒成分と
してマグネシウム化合物、チタン化合物、ハロゲン化合
物及び電子供与性化合物を接触させて得られる固体触媒
成分が数多く提案されている。これら固体触媒成分を用
いる触媒は、オレフィンの重合において高い活性を有す
るとともに、α−オレフィンの重合においては、高い立
体特異性を発現することもよく知られている。とりわけ
上記固体触媒成分を調製する際に、フタル酸エステルを
代表とする芳香族エステルを電子供与性化合物として使
用した場合、優れた性能を発現することも知られてい
る。しかしながら、芳香環を有する化合物は安全衛生上
の問題から使用が敬遠されている傾向がある。
【0003】一方、芳香環を含まない電子供与性化合物
としては、マロン酸エステル誘導体(特公平4−800
44号公報、特開平8−157521号公報)や、シク
ロヘキサンジカルボン酸エステル(特公平2−6148
3号公報)が提案されている。しかし、それらを用いる
方法でプロピレンを重合させてポリプロピレンを製造し
た場合、その立体規則性が不十分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたもので、電子供与性化合物として安全衛生上
の問題を有することなく、かつ高立体規則性を発現する
オレフィン重合用固体触媒成分、オレフィン重合用触媒
及びオレフィン重合体の製造方法を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、電子供与
性化合物として、特定の1,2−シクロヘキサンジカル
ボン酸エステルを使用することにより、上記目的を効果
的に達成し得ることを見出し本発明を完成させたもので
ある。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、下記のとおり
である。 1.チタン化合物(A−a)、マグネシウム化合物(A
−b)及び電子供与性化合物としてトランス純度80%
以上を有する1,2−シクロヘキサンジカルボン酸エス
テル(A−c)を接触させて得られるオレフィン重合用
固体触媒成分。 2.チタン化合物(A−a)、マグネシウム化合物(A
−b)、電子供与性化合物としてトランス純度80%以
上を有する1,2−シクロヘキサンジカルボン酸エステ
ル(A−c)及びケイ素化合物(A−d)を接触させて
得られるオレフィン重合用固体触媒成分。 3.上記1又は2に記載のオレフィン重合用固体触媒成
分及び有機アルミニウム化合物(B)からなるオレフィ
ン重合用触媒。 4.上記1又は2に記載のオレフィン重合用固体触媒成
分、有機アルミニウム化合物(B)及び第三成分として
の電子供与性化合物(C)からなるオレフィン重合用触
媒。 5.(C)成分の電子供与性化合物が有機ケイ素化合物
である上記4記載のオレフィン重合用触媒。 6.上記3〜5のいずれかに記載のオレフィン重合用触
媒を用いてオレフィン類を重合するオレフィン重合体の
製造方法。 7.オレフィン類がプロピレンである上記6記載のオレ
フィン重合体の製造方法。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のオレフィン重合用固体触
媒成分は、チタン化合物、マグネシウム化合物及び電子
供与化合物としてトランス純度80%以上を有する1,
2−シクロヘキサンジカルボン酸エステル化合物を、更
に必要によりケイ素化合物を接触させて得られる。
【0008】また、本発明のオレフィン重合用触媒は、
(A)上記のオレフィン重合用固体触媒成分、及び
(B)有機アルミニウム化合物からなり、必要に応じて
(C)第三成分として電子供与性化合物を含んでもよい
ものである。更に、本発明のオレフィン重合体の製造方
法は、前記オレフィン重合用触媒成分を用いてオレフィ
ン類を重合することを特徴とするものである。
【0009】以下に、各触媒成分、調製方法、重合方法
について説明する。 〔I〕各触媒成分 (A) オレフィン重合体製造用固体触媒成分 オレフィン重合体製造用固体触媒成分は、チタン、マグ
ネシウムおよび電子供与性化合物からなるものであり、
以下の(a)チタン化合物、(b)マグネシウム化合物
及び(c)電子供与性化合物を、更に必要に応じて
(d)ケイ素化合物を接触させて形成されるものであ
る。
【0010】(a)チタン化合物 チタン化合物としては、特に制限はないが、下記一般式
(I) TiX1 p (OR1 4-p ・・・(I) で表されるチタン化合物を好ましく用いることができ
る。上記の一般式(I)において、X1 はハロゲン原子
を示し、これらの中で塩素原子及び臭素原子が好まし
く、塩素原子が特に好ましい。R1 は炭化水素基であっ
て、飽和基や不飽和基であってもよく、直鎖状のものや
分枝鎖を有するもの、あるいは環状のものであってもよ
く、さらにはイオウ、窒素、酸素、ケイ素、リンなどの
ヘテロ原子を有するものであってもよい。好ましくは炭
素数1〜10個の炭化水素基、特にアルキル基、アルケ
ニル基、シクロアルケニル基、アリール基およびアラル
キル基などが好ましく、直鎖または分岐鎖のアルキル基
が特に好ましい。OR1 が複数存在する場合にはそれら
は互いに同じでも異なってもよい。R1 の具体例として
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル
基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル
基、n−オクチル基、n−デシル基、アリル基、ブテニ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘ
キセニル基、フェニル基、トリル基、ベンジル基、フェ
ネチル基などが挙げられる。pは0〜4の整数を示す。
【0011】上記の一般式(I)で示されるチタン化合
物の具体例としては、テトラメトキシチタン,テトラエ
トキシチタン,テトラ−n−プロポキシチタン,テトラ
イソプロポキシチタン,テトラ−n−ブトキシチタン,
テトライソブトキシチタン,テトラシクロヘキシロキシ
チタン,テトラフェノキシチタン等のテトラアルコキシ
チタン;四塩化チタン,四臭化チタン,四ヨウ化チタン
等のテトラハロゲン化チタン;メトキシチタントリクロ
リド,エトキシチタントリクロリド,n−プロポキシチ
タントリクロリド,n−ブトキシチタントリクロリド,
エトキシチタントリブロミド等のトリハロゲン化アルコ
キシチタン;ジメトキシチタンジクロリド,ジエトキシ
チタンジクロリド,ジイソプロポキシチタンジクロリ
ド,ジ−n−プロポキシチタンジクロリド,ジエトキシ
チタンジブロミド等のジハロゲン化ジアルコキシチタ
ン;トリメトキシチタンクロリド,トリエトキシチタン
クロリド,トリイソプロポキシチタンクロリド,トリ−
n−プロポキシチタンクロリド,トリ−n−ブトキシチ
タンクロリド等のモノハロゲン化トリアルコキシチタン
などを挙げることができる。これらの中で、高ハロゲン
含有チタン化合物、特に四塩化チタンが好ましい。これ
らのチタン化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、ま
た二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0012】(b)マグネシウム化合物 マグネシウム化合物としては特に制限はないが、下記一
般式(II) MgR2 3 ・・・(II) で表されるマグネシウム化合物を好ましく用いることが
できる。上記の一般式(II)においてR2 およびR
3 は、炭化水素基、OR4 基(R4は炭化水素基)また
はハロゲン原子を示す。ここでR2 及びR3 の炭化水素
基としては、炭素数1〜12個のアルキル基、シクロア
ルキル基、アリール基、アラルキル基等を、OR4 基と
しては、R4 が炭素数1〜12のアルキル基、シクロア
ルキル基、アリール基、アラルキル基等を、ハロゲン原
子としては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素を挙げること
ができる。また、R2 およびR3 は同一でも異なっても
良い。
【0013】上記の一般式(II)で示されるマグネシウ
ム化合物の具体例としてはジメチルマグネシウム、ジエ
チルマグネシウム、ジイソプロピルマグネシウム、ジブ
チルマグネシウム、ジヘキシルマグネシウム、ジオクチ
ルマグネシウム、エチルブチルマグネシウム、ジフェニ
ルマグネシウム、ジシクロへキシルマグネシウム、ブチ
ルオクチルマグネシウム等のアルキルマグネシウムやア
リールマグネシウム;ジメトキシマグネシウム、ジエト
キシマグネシウム、ジプロポキシマグネシウム、ジブト
キシマグネシウム、ジヘキシロキシマグネシウム、ジオ
クトキシマグネシウム、ジフェノキシマグネシウム、ジ
シクロへヘキシロキシマグネシウム等のアルコキシマグ
ネシウムやアリロキシマグネシウム;エチルマグネシウ
ムクロリド、ブチルマグネシウムクロリド、ヘキシルマ
グネシウムクロリド、イソプロピルマグネシウムクロリ
ド、イソブチルマグネシウムクロリド、t−ブチルマグ
ネシウムクロリド、フェニルマグネシウムブロミド、ベ
ンジルマグネシウムクロリド、エチルマグネシウムブロ
ミド、ブチルマグネシウムブロミド、フェニルマグネシ
ウムクロリド、ブチルマグネシウムイオダイド等のアル
キルマグネシウムハライドやアリールマグネシウムハラ
イド;ブトキシマグネシウムクロリド、シクロヘキシロ
キシマグネシウムクロリド、フェノキシマグネシウムク
ロリド、エトキシマグネシウムブロミド、ブトキシマグ
ネシウムブロミド、エトキシマグネシウムイオダイド等
のアルコキシマグネシウムハライドやアリロキシマグネ
シウムハライド;塩化マグネシウム、臭化マグネシウ
ム、ヨウ化マグネシウム等のハロゲン化マグネシウム等
を挙げることができる。これらのマグネシウム化合物の
中では、重合活性および立体規則性の面からマグネシウ
ムハライド、アルコキシマグネシウム、アルキルマグネ
シウムハライドが好適に使用できる。
【0014】上記のマグネシウム化合物は金属マグネシ
ウム、またはマグネシウムを含有する化合物から調製す
ることができる。一例としては、金属マグネシウムにハ
ロゲンおよびアルコール類を接触させる方法を挙げるこ
とができる。ここで、ハロゲンとしては、ヨウ素、塩
素、臭素、フッ素が挙げられる。これらの中ではヨウ素
が好ましい。アルコール類としては、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール、オクタノール等を
挙げることができる。
【0015】また、他の一例として、Mg(OR5 2
で表されるマグネシウムアルコキシ化合物(式中、R5
は炭素数1〜20個の炭化水素基を示す。)とハロゲン
化物を接触させる方法が挙げることができる。上記のハ
ロゲン化物としては、四塩化ケイ素、四臭化ケイ素、四
塩化スズ、四臭化スズ、塩化水素等を挙げることができ
る。これらの中では重合活性及び立体規則性の面から、
四塩化ケイ素が好ましい。
【0016】上記のR5 としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、ヘキシル基、オクチル基等のアルキル基、シクロ
ヘキシル基、アリル基、プロぺニル基、ブテニル基等の
アルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基等の
アリール基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基等
のアラルキル基等が挙げることができる。これらの中で
は特に炭素数1〜10個のアルキル基が好ましい。
【0017】さらに、マグネシウム化合物は、シリカ、
アルミナ、ポリスチレン等の担体に担持されていても良
い。以上のマグネシウム化合物は単独で用いても良い
し、二種以上組み合わせて用いても良い。また、ヨウ素
などのハロゲン、珪素、アルミニウム等の他の元素を含
有してもよく、アルコール、エーテル、エステル類など
の電子供与性化合物を含有してもよい。
【0018】(c)電子供与性化合物 電子供与体としては、トランス純度が80%以上の1,
2−シクロヘキサンジカルボン酸エステルが用いられ
る。トランス純度が80%未満であると、製造されるオ
レフィン重合体の立体規則性が低くなる。
【0019】この具体例としては、トランス−1,2−
シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルエステル、トラン
ス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジエチルエス
テル、トランス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸
ジプロピルエステル、トランス−1,2−シクロヘキサ
ンジカルボン酸ジイソブチルエステル、トランス−1,
2−シクロヘキサンジカルボン酸ジブチルエステル、ト
ランス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ビス(2
−エチルヘキシル)エステル、トランス−1,2−シク
ロヘキサンジカルボン酸ジヘキシルエステル、トランス
−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジオクチルエス
テル、トランス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸
ジシクロヘキシルエステルなどを好ましく挙げることが
できるが、特にトランス−1,2−シクロヘキサンジカ
ルボン酸ジブチルエステルが好ましい。また、これらの
化合物はそれぞれ単独で用いてもよいし、二種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0020】(d)ケイ素化合物 固体触媒成分の調製に、前記(a)、(b)および
(c)成分に加えて、場合により(d)成分として、下
記の一般式(III) Si(OR6 q 2 4-q ・・・ (III) (R6 は炭化水素基、X2 はハロゲン原子、qは0〜3
の整数を示す。)で表されるケイ素化合物を用いること
ができる。ケイ素化合物を用いることにより、触媒活性
および立体規則性の向上ならびに生成ポリマー中の微粉
量の低減が図れることがある。
【0021】上記の一般式(III)において、X2 はハロ
ゲン原子を示し、これらの中で塩素原子および臭素原子
が好ましく、塩素原子が特に好ましい。R6 は炭化水素
基であって、飽和基や不飽和基であってもよく、直鎖や
分枝鎖を有するもの、あるいは環状のものであってもよ
く、さらにはイオウ、窒素、酸素、ケイ素、リンなどの
ヘテロ原子を含むものであってもよい。好ましくは炭素
数1〜10個の炭化水素基、特にアルキル基、アルケニ
ル基、シクロアルケニル基、アリール基およびアラルキ
ル基などが好ましい。OR6 が複数存在する場合にはそ
れらは互いに同じでも異なってもよい。R6 の具体例と
しては、メチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプ
ロピル基,n−ブチル基,sec−ブチル基,イソブチ
ル基,n−ペンチル基,n−ヘキシル基,n−ヘプチル
基,n−オクチル基,n−デシル基,アリル基,ブテニ
ル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基,シクロヘ
キセニル基,フェニル基,トリル基,ベンジル基,フェ
ネチル基などが挙げることができる。qは0〜3の整数
を示す。
【0022】上記の一般式(III)で示されるケイ素化合
物の具体例としては、四塩化ケイ素,メトキシトリクロ
ロシラン,ジメトキシジクロロシラン,トリメトキシク
ロロシラン,エトキシトリクロロシラン,ジエトキシジ
クロロシラン,トリエトキシクロロシラン,プロポキシ
トリクロロシラン,ジプロポキシジクロロシラン,トリ
プロポキシクロロシランなどを挙げることができる。こ
れらの中で特に四塩化ケイ素が好ましい。これらのケイ
素化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、また二種以
上を組み合わせて用いてもよい。
【0023】(B)有機アルミニウム化合物 本発明に用いられる(B)有機アルミニウム化合物とし
ては、特に制限はないが、アルキル基、ハロゲン原子、
水素原子、アルコキシ基を有するもの、アルミノキサン
およびそれらの混合物を好ましく用いることができる。
具体的には、トリメチルアルミニウム,トリエチルアル
ミニウム,トリイソプロピルアルミニウム,トリイソブ
チルアルミニウム,トリオクチルアルミニウム等のトリ
アルキルアルミニウム;ジエチルアルミニウムモノクロ
リド,ジイソプロピルアルミニウムモノクロリド,ジイ
ソブチルアルミニウムモノクロリド,ジオクチルアルミ
ニウムモノクロリド等のジアルキルアルミニウムモノク
ロリド;エチルアルミニウムセスキクロリド等のアルキ
ルアルミニウムセスキハライド;メチルアルミノキサン
等の鎖状アルミノキサン等を挙げることができる。これ
らの有機アルミニウム化合物の中では、炭素数1〜5個
の低級アルキル基を有するトリアルキルアルミニウム、
特にトリメチルアルミニウム,トリエチルアルミニウ
ム,トリプロピルアルミニウム及びトリイソブチルアル
ミニウムが好ましい。また、これらの有機アルミニウム
化合物はそれぞれ単独で用いてもよいし、二種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0024】(C)第三成分(電子供与性化合物) 本発明に係るオレフィン重合体製造用触媒には、必要に
応じて(C)電子供与性化合物が用いられる。この
(C)電子供与性化合物としては、Si−O−C結合を
有する有機ケイ素化合物、窒素含有化合物、リン含有化
合物、酸素含有化合物を用いることができる。このう
ち、重合活性および立体規則性の面から、Si−O−C
結合を有する有機ケイ素化合物、エーテル類およびエス
テル類を用いることが好ましく、特にSi−O−C結合
を有する有機ケイ素化合物を用いることが好ましい。
【0025】このSi−O−C結合を有する有機ケイ素
化合物の具体例としては、テトラメトキシシラン,テト
ラエトキシシラン,テトラブトキシシラン,テトライソ
ブトキシシラン,トリメチルメトキシシラン,トリメチ
ルエトキシシラン,トリエチルメトキシシラン,トリエ
チルエトキシシラン,エチルイソプロピルジメトキシシ
ラン,プロピルイソプロピルジメトキシシラン,ジイソ
プロピルジメトキシシラン,ジイソブチルジメトキシシ
ラン,イソプロピルイソブチルジメトキシシラン,ジ−
t−ブチルジメトキシシラン,t−ブチルメチルジメト
キシシラン,t−ブチルエチルジメトキシシラン,t−
ブチルプロピルジメトキシシラン,t−ブチルイソプロ
ピルジメトキシシラン,t−ブチルブチルジメトキシシ
ラン,t−ブチルイソブチルジメトキシシラン,t−ブ
チル(s−ブチル)ジメトキシシラン,t−ブチルアミ
ルジメトキシシラン,t−ブチルヘキシルジメトキシシ
ラン,t−ブチルヘプチルジメトキシシラン,t−ブチ
ルオクチルジメトキシシラン,t−ブチルノニルジメト
キシシラン,t−ブチルデシルジメトキシシラン,t−
ブチル(3,3,3−トリフルオロメチルプロピル)ジ
メトキシシラン,シクロヘキシルメチルジメトキシシラ
ン,シクロヘキシルエチルジメトキシシラン,シクロヘ
キシルイソブチルジメトキシシラン,シクロペンチルイ
ソブチルジメトキシシラン,シクロヘキシルプロピルジ
メトキシシラン,シクロペンチル−t−ブチルジメトキ
シシラン,シクロヘキシル−t−ブチルジメトキシシラ
ン,ジシクロペンチルジメトキシシラン,ジシクロヘキ
シルジメトキシシラン,ビス(2−メチルシクロペンチ
ル)ジメトキシシラン,ビス(2,3−ジメチルシクロ
ペンチル)ジメトキシシラン,ジフェニルジメトキシシ
ラン,フェニルトリエトキシシラン,メチルトリメトキ
シシラン,エチルトリメトキシシラン,プロピルトリメ
トキシシラン,イソプロピルトリメトキシシラン,ブチ
ルトリメトキシシラン,イソブチルトリメトキシシラ
ン,t−ブチルトリメトキシシラン,s−ブチルトリメ
トキシシラン,アミルトリメトキシシラン,イソアミル
トリメトキシシラン,シクロペンチルトリメトキシシラ
ン,シクロヘキシルトリメトキシシラン,2−ノルボル
ニルトリメトキシシラン,インデニルトリメトキシシラ
ン,2−メチルシクロペンチルトリメトキシシラン,シ
クロペンチル(t−ブトキシ)ジメトキシシラン,イソ
プロピル(t−ブトキシ)ジメトキシシラン,t−ブチ
ル(イソブトキシ)ジメトキシシラン,t−ブチル(t
−ブトキシ)ジメトキシシラン,テキシルトリメトキシ
シラン,テキシルイソプロポキシジメトキシシラン,テ
キシル(t−ブトキシ)ジメトキシシラン,テキシルメ
チルジメトキシシラン,テキシルエチルジメトキシシラ
ン,テキシルイソプロピルジメトキシシラン,テキシル
シクロペンチルジメトキシシラン,テキシルミリスチル
ジメトキシシラン,テキシルシクロヘキシルジメトキシ
シランなどを挙げることができる。また、有機ケイ素化
合物として下記の一般式(IV)
【0026】
【化1】
【0027】(式中、R7 〜R9 は水素原子または炭化
水素基を示し、それらは互いに同一でも異なってもよ
く、隣接する基と互いに結合して環を形成していてもよ
い。R10及びR11は炭化水素基を示し、それらは互いに
同一でも異なってもよく、隣接する基と互いに結合して
環を形成していてもよい。R12及びR13は炭素数が1〜
20のアルキル基を示し、それらは互いに同一でも異な
ってもよい。mは2以上の整数であり、nは1以上の整
数である。)で表されるものを用いることができる。
【0028】上記の一般式(IV)において、具体的に
は、R7 〜R9 としては、水素原子,メチル基,エチル
基,n−プロピル基等の直鎖状炭化水素基、イソプロピ
ル基,イソブチル基,t−ブチル基,テキシル基等の分
岐状炭化水素基、シクロブチル基,シクロペンチル基,
シクロヘキシル基等の飽和環状炭化水素基、フェニル
基,ペンタメチルフェニル基等の不飽和環状炭化水素基
を挙げることができる。これらのうち、好ましくは水
素、炭素数1〜6の直鎖状炭化水素基であり、特に好ま
しくは水素、メチル基、エチル基である。
【0029】R10およびR11としては、メチル基,エチ
ル基,n−プロピル基等の直鎖状炭化水素基、イソプロ
ピル基,イソブチル基,t−ブチル基,テキシル基等の
分岐状炭化水素基、シクロブチル基,シクロペンチル
基,シクロヘキシル基等の飽和環状炭化水素基、フェニ
ル基,ペンタメチルフェニル基等の不飽和環状炭化水素
基を挙げることができる。また、これらは同じでも良
く、異なっていても良い。これらのうち、好ましくは炭
素数1〜6の直鎖状炭化水素基であり、特に好ましくは
メチル基、エチル基である。
【0030】R12およびR13としては、メチル基,エチ
ル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル
基,イソブチル基,sec−ブチル基,t−ブチル基,
n−ペンチル基,n−ヘキシル基,n−オクチル基等の
直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を挙げることができ
る。また、これらは同じでも良く、異なっていても良
い。これらのうち、好ましくは炭素数1〜6の直鎖状炭
化水素基であり、特に好ましくはメチル基である。
【0031】上記の一般式(IV)で示されるケイ素化合
物の好ましい化合物としては具体的に、ネオペンチル−
n−プロピルジメトキシシラン,ネオペンチル−n−ブ
チルジメトキシシラン,ネオペンチル−n−ペンチルジ
メトキシシラン,ネオペンチル−n−ヘキシルジメトキ
シシラン,ネオペンチル−n−ヘプチルジメトキシシラ
ン,イソブチル−n−プロピルジメトキシシラン,イソ
ブチル−n−ブチルジメトキシシラン,イソブチル−n
−ペンチルジメトキシシラン,イソブチル−n−ヘキシ
ルジメトキシシラン,イソブチル−n−ヘプチルジメト
キシシラン,2−シクロヘキシルプロピル−n−プロピ
ルジメトキシシラン,2−シクロヘキシルブチル−n−
プロピルジメトキシシラン,2−シクロヘキシルペンチ
ル−n−プロピルジメトキシシラン,2−シクロヘキシ
ルヘキシル−n−プロピルジメトキシシラン,2−シク
ロヘキシルヘプチル−n−プロピルジメトキシシラン,
2−シクロペンチルプロピル−n−プロピルジメトキシ
シラン,2−シクロペンチルブチル−n−プロピルジメ
トキシシラン,2−シクロペンチルペンチル−n−プロ
ピルジメトキシシラン,2−シクロペンチルヘキシル−
n−プロピルジメトキシシラン,2−シクロペンチルヘ
プチル−n−プロピルジメトキシシラン,イソペンチル
−n−プロピルジメトキシシラン,イソペンチル−n−
ブチルジメトキシシラン,イソペンチル−n−ペンチル
ジメトキシシラン,イソペンチル−n−ヘキシルジメト
キシシラン,イソペンチル−n−ヘプチルジメトキシシ
ラン,イソペンチルイソブチルジメトキシシラン,イソ
ペンチルネオペンチルジメトキシシラン,ジイソペンチ
ルジメトキシシラン,ジイソヘプチルジメトキシシラ
ン,ジイソヘキシルジメトキシシランなどを挙げること
ができる。
【0032】特に好ましい化合物の具体例としては、ネ
オペンチル−n−プロピルジメトキシシラン,ネオペン
チル−n−ペンチルジメトキシシラン,イソペンチルネ
オペンチルジメトキシシラン,ジイソペンチルジメトキ
シシラン,ジイソヘプチルジメトキシシラン,ジイソヘ
キシルジメトキシシランが挙げられ、さらに好ましい化
合物の具体例としては、ネオペンチル−n−ペンチルジ
メトキシシラン,ジイソペンチルジメトキシシランを挙
げることができる。上記の一般式(IV)で示されるケイ
素化合物は、任意の方法によって合成することができ
る。代表的な合成経路は、下記のとおりである。
【0033】
【化2】
【0034】この合成経路において、原料化合物〔1〕
は市販されているか、または公知のアルキル化、ハロゲ
ン化等により得ることができる。化合物〔1〕に対し
て、公知のグリニャール反応により、一般式(IV)で表
される有機ケイ素化合物を得ることができる。上記有機
ケイ素化合物はそれぞれ単独で用いてもよいし、二種以
上を組み合わせて用いてもよい。
【0035】窒素含有化合物の具体例としては、2,6
−ジイソプロピルピペリジン,2,6−ジイソプロピル
−4−メチルピペリジン,N−メチル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジンなどの2,6−置換ピペリジ
ン類;2,5−ジイソプロピルアゾリジン,N−メチル
−2,2,5,5−テトラメチルアゾリジンなどの2,
5−置換アゾリジン類;N,N,N’,N’−テトラメ
チルメチレンジアミン,N,N,N’,N’−テトラエ
チルメチレンジアミンなどの置換メチレンジアミン類;
1,3−ジベンジルイミダゾリジン,1,3−ジベンジ
ル−2−フェニルイミダゾリジンなどの置換イミダゾリ
ジン類等を挙げることができる。
【0036】リン含有化合物の具体例としては、トリエ
チルホスファイト、トリ−n−プロピルホスファイト、
トリイソプロピルホスファイト、トリ−n−ブチルホス
ファイト、トリイソブチルホスファイト、ジエチル−n
−ブチルホスファイト、ジエチルフェニルホスファイト
などの亜リン酸エステル類等を挙げることができる。
【0037】酸素含有化合物の具体例としては、2,
2,6,6−テトラメチルテトラヒドロフラン、2,
2,6,6−テトラエチルテトラヒドロフランなどの
2,6−置換テトラヒドロフラン類;1,1−ジメトキ
シ−2,3,4,5−テトラクロロシクロペンタジエ
ン、9,9−ジメトキシフルオレン、ジフェニルジメト
キシメタンなどのジメトキシメタン誘導体等を挙げるこ
とができる。
【0038】〔II〕固体触媒成分の調製 前記(A)の固体触媒成分の調製は、特に制限はない
が、上記の(a)チタン化合物、(b)マグネシウム化
合物、(c)電子供与性化合物、および必要に応じて
(d)四塩化ケイ素等のハロゲン化物を通常の方法で接
触させればよい。公知の方法には、特開昭53−430
94号公報、特開昭55−135102号公報、特開昭
55−135103号公報、特開昭56−18606号
公報記載の方法等を挙げることができる。例えば、
(1)マグネシウム化合物またはマグネシウム化合物と
電子供与性化合物との錯化合物を、電子供与性化合物お
よび所望に応じて用いられる粉砕助剤などの存在下に粉
砕して、チタン化合物と反応させる方法、(2)還元能
を有しないマグネシウム化合物の液状物と液状チタン化
合物とを、電子供与性化合物の存在下において反応させ
て、固体状のチタン複合体を析出させる方法、(3)前
記(1)または(2)で得られたものにチタン化合物を
反応させる方法、(4)前記(1)または(2)で得ら
れたものに、さらに、電子供与性化合物およびチタン化
合物を反応させる方法、(5)マグネシウム化合物また
はマグネシウム化合物と電子供与性化合物との錯化合物
を、電子供与性化合物、チタン化合物および所望に応じ
て用いられる粉砕助剤などの存在下で粉砕したのち、ハ
ロゲンまたはハロゲン化合物で処理する方法などによっ
て調製することができる。
【0039】さらには、これらの方法以外の特開昭56
−166205号公報、特開昭57−63309号公
報、特開昭57−190004号公報、特開昭57−3
00407号公報、特開昭58−47003号公報記載
の方法等によっても、前記(A)の固体触媒成分を調製
することができる。
【0040】また、周期律表II〜IV族に属する元素
の酸化物、例えば酸化ケイ素、酸化マグネシウムなどの
酸化物または周期律表II〜IV族に属する元素の酸化
物の少なくとも一種を含む複合酸化物、例えばシリカア
ルミナなどに前記マグネシウム化合物を担持させた固形
物と電子供与体とチタン化合物とを、溶媒中で、0〜2
00℃、好ましくは10〜150℃の範囲の温度にて2
分〜24時間接触させることにより、固体触媒成分を調
製することができる。
【0041】上記のチタン化合物の使用量は、上記のマ
グネシウム化合物のマグネシウム1モルに対して、通
常、0.5〜100モル、好ましくは、1〜50モルの
範囲にするとよい。また、上記の電子供与体の使用量
は、上記のマグネシウム化合物のマグネシウム1モルに
対して、通常、0.01〜10モル、好ましくは、0.
05〜0.15モルの範囲にするとよい。さらに、ハロ
ゲン化物として四塩化ケイ素を添加してもよい。この接
触温度は、通常、−20〜200℃、好ましくは、20
〜150℃の範囲にするとよく、接触時間は、通常、1
分〜24時間、好ましくは、10分〜6時間の範囲にす
るとよい。
【0042】この接触手順については特に問わない。例
えば、各成分を炭化水素などの不活性溶媒の存在下で接
触させてもよいし、予め炭化水素などの不活性溶媒で各
成分を希釈して接触させてもよい。この不活性溶媒とし
ては、例えば、n−ペンタン,イソペンタン,n−ヘキ
サン,n−ヘプタン,n−オクタン,イソオクタンなど
の脂肪族炭化水素;ベンゼン,トルエン,キシレンなど
の芳香族炭化水素またはこれらの混合物を挙げることが
できる。また、チタン化合物の接触を2回以上行い、触
媒担体としての役割をするマグネシウム化合物に十分担
持させるとよい。
【0043】以上の接触で得られた固体触媒成分は、炭
化水素などの不活性溶媒で洗浄してもよい。この不活性
溶媒は、上記と同じでよい。また、この固体生成物は、
乾燥状態または炭化水素などの不活性溶媒中で保存する
こともできる。
【0044】〔III〕重合 本発明における触媒の成分の使用量については、特に制
限はないが、(A)成分の固体触媒成分は、チタン原子
に換算して、反応容積1リットル当たり、通常0.00
05〜1ミリモルの範囲になるような量が用いられ、
(B)成分の有機アルミニウム化合物は、アルミニウム
/チタン原子比が通常1〜1,000、好ましくは10
〜500の範囲になるような量が用いられる。この原子
比が前記範囲を逸脱すると触媒活性が不十分となること
がある。また、(C)成分の有機ケイ素化合物は、
(C)有機ケイ素化合物/(B)有機アルミニウム化合
物モル比が、通常0.02〜2.0、好ましくは0.0
5〜1.0の範囲になるような量が用いられる。このモ
ル比が前記範囲を逸脱すると十分な触媒活性が得られな
いことがある。
【0045】本発明に用いられるオレフィンとしては、
特に制限はないが、一般式(V) R14−CH=CH2 ・・・(V) で表されるα−オレフインが好ましい。上記の一般式
(V)において、R14は水素原子または炭化水素基であ
って、炭化水素基は飽和基や不飽和基であってもよい
し、直鎖状のものや分枝鎖を有するもの、あるいは環状
のものであってもよい。具体的にはエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘ
プテン、1−オクテン、1−デセン、3−メチル−1−
ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、ビニルシクロヘ
キサン等を挙げることができる。これらのオレフィンは
一種用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いても
よい。
【0046】前記オレフィンの中で、特にプロピレンが
好適である。また、プロピレン単独重合でもよいし、エ
チレン、1−ブテン、1−ヘキセン等のα−オレフィン
と共重合してもよい。さらに、ブタジエンなどのジエン
類、その他各種オレフィン類も用いることができる。
【0047】本発明におけるオレフィンの重合において
は、所望に応じ、先ずオレフィンの予備重合を行ったの
ち、本重合を行ってもよい。この場合、前記(A)固体
触媒成分、(B)有機アルミニウム化合物および(C)
有機ケイ素化合物を、それぞれ所定の割合で混合してな
る触媒の存在下に、オレフィンを通常1〜100℃の範
囲の温度において、常圧ないし5MPa(Gauge)
程度の圧力で予備重合させ、次いで触媒と予備重合生成
物との存在下に、オレフィンを本重合させる。この本重
合における重合形式については特に制限はなく、溶液重
合、スラリー重合、気相重合、バルク重合等のいずれに
も適用可能であり、特にスラリー重合が好ましい。さら
に、回分式重合や連続重合のどちらにも適用可能であ
り、異なる条件での2段階重合や2段目にエチレン、1
−ブテン、1−ヘキセン等のα−オレフィンを用いてブ
ロック重合を行ってもよい。さらに、多段重合にも適用
可能である。
【0048】さらに、反応条件については、その重合圧
は、特に制限はなく、通常、大気圧〜8MPa(Gau
ge)、好ましくは0.2〜5MPa(Gauge)、
重合温度は、通常、20〜90℃、好ましくは、40〜
90℃の範囲で適宜選ばれる。重合時間は原料のオレフ
ィンの種類や重合温度によって左右され一概に定めるこ
とができないが、通常、5分〜20時間、好ましくは、
10分〜10時間程度である。分子量は、連鎖移動剤の
添加、好ましくは水素の添加を行うことで調節すること
ができる。また、窒素等の不活性ガスを存在させてもよ
い。
【0049】また、本発明における触媒成分について
は、(A)成分と(B)成分と(C)成分とを所定の割
合で混合し、接触させたのち、ただちにオレフィンを導
入して重合をおこなってもよいし、接触後、0.2〜3
時間程度熟成させたのち、オレフィンを導入して重合を
行ってもよい。さらに、この触媒成分は不活性溶媒やオ
レフィンなどに懸濁して供給することができる。
【0050】本発明においては、重合後の後処理は常法
により行うことができる。すなわち、気相重合法におい
ては、重合後、重合器から導出されるポリマー粉体に、
その中に含まれるオレフィンなどを除くために、窒素気
流などを通過させてもよいし、また、所望に応じて押出
機によりペレット化してもよく、その際、触媒を完全に
失活させるために、少量の水、アルコールなどを添加す
ることもできる。また、バルク重合法においては、重合
後、重合器から導出されるポリマーから完全にモノマー
を分離したのち、ペレット化することができる。
【0051】
【実施例】次に、本発明を具体的に実施例にて説明する
が、本発明はこれらの例によってなんら制限されるもの
ではない。なお、固有粘度[η]、立体規則性[mmm
m]およびトランス純度は次のようにして求めた。 (1)固有粘度[η]:テトラリンに溶解し135℃で
測定した。 (2)立体規則性[mmmm]:重合体を1,2,4−
トリクロロベンゼンを含む溶媒に溶解させ、13C−NM
R(日本電子社製EX−400)を用いて130℃にて
プロトン完全デカップリング法により測定したメチル基
のシグナルを用いて定量した。本発明で用いられるアイ
ソタクチックペンタッド分率[mmmm]とは、エイ・
ザンベリ(A.Zambelli)等の”Macrom
olecules,6, 925(1973)”で提案さ
れた13C核磁気共鳴スペクトルにより測定されるポリプ
ロピレン分子鎖中のペンタッド単位での、アイソタクチ
ック分率を意味する。また、本13C核磁気共鳴スペクト
ルの測定におけるピークの帰属決定法は、エイ・ザンベ
リ(A.Zambelli)等の”Macromole
cules,8, 687(1973)”で提案された帰
属に従った。
【0052】具体的には、13C核磁気共鳴スペクトルの
測定は、下記の装置及び条件で行った。 装置:日本電子社製JNM−EX400型13C−NMR
装置 方法:プロトン完全デカップリング法 濃度:220mg/ミリリットル 溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼンと重ベンゼンの
90:10(容量比)混合溶媒 温度:130℃ パルス幅:45° パルス繰り返し時間:4秒 積算:10,000回 (3)トランス純度の測定 得られた1,2−シクロヘキサンジカルボン酸エステル
を重クロロホルム中、テトラメチルシランを基準とし、
1H−NMR(日本電子(株)製EX−400)用いて
測定を行った。積算回数256回、繰り返し時間9秒、
測定温度26℃。
【0053】〔製造例1〕トランス−1,2−シクロヘ
キサンジカルボン酸ジブチルエステルの合成 500ミリリットルのナスフラスコにトルエン150ミ
リリットルを入れ、トランス−シクロヘキサンジカルボ
ン酸50g(0.29ミリモル)を加えた。更にn−ブ
タノール210ミリリットルを加え、濃硫酸3ミリリッ
トルを加えた。Dean−Stark還流装置を用い
て、脱水・還流を3時間行った。得られた溶液を大量の
水に入れ、有機層を分取した後に、炭酸水素ナトリウム
溶液で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過して溶媒を
留去したのちに減圧蒸留を行い目的物を得た(74g,
0.26mol,収率90.4%)。この化合物は 1
−NMRにより同定を行った。またそのトランス純度は
94.3%あった。
【0054】〔実施例1〕 (1)固体触媒成分の調製 窒素で置換した内容積500ミリリットルの攪拌器付三
つ口フラスコにジエトキシマグネシウム16g(0.1
4モル)を投入し、さらに脱水処理したn−ヘプタンを
80ミリリットル加えた。40℃に加熱し四塩化ケイ素
2.45ミリリットル(22.5ミリモル)を加え、2
0分間攪拌し、製造例1で得られた1,2−シクロヘキ
サンジカルボン酸ジブチルエステル(トランス純度は9
4.3%)を13ミリモル加えた。溶液を70℃まで昇
温し、引き続き四塩化チタンを滴下ロートを用いて77
ミリリットル(0.70モル)滴下した。内温を110
℃とし2時間攪拌し担持操作とした。その後脱水ヘプタ
ンを用いて十分洗浄を行った。さらに四塩化チタンを1
22ミリリットル(1.12モル)加え、内温を110
℃とし2時間攪拌し2回目の担持操作とした。その後脱
水n−ヘプタンを用いて十分洗浄を行い固体成分を得
た。
【0055】(2)プロピレンスラリー重合 内容積1リットルの攪拌機付ステンレス製オートクレー
ブを十分乾燥し、窒素置換の後、内部に脱水処理したn
−ヘプタン400ミリリットルを加えた。さらにトリエ
チルアルミニウム2.0ミリモル、続いてジシクロペン
チルジメトキシシラン0.25ミリモルを加え、(1)
で調製した固体触媒成分をTi当たりで0.005ミリ
モル加え、水素0.1MPa(Gauge)続いてプロ
ピレンを導入した。オートクレーブ温度80℃、全圧を
0.8MPa(Gauge)とし、温度80℃で1時
間、重合を実施した。その後降温、脱圧し内容物を取り
出し、2リットルのメタノールに投入の後、真空乾燥し
ポリプロピレンを得た。結果を第1表に示す。
【0056】〔比較例1〕 (1)固体触媒成分の調製 1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジブチルエステル
(トランス純度は94.3%)の代わりにジイソブチル
マロン酸ジブチルエステルを用いた以外は実施例2と同
様に行った。 (2)プロピレンスラリー重合 実施例1と同様に行った。結果を第1表に示す。
【0057】〔比較例2〕 (1)固体触媒成分の調製 トランス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジブチ
ルエステル(トランス純度は94.3%)の代わりに
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジブチルエステル
(トランス純度は50.0%)を用いた以外は実施例2
と同様に行った。なお、1,2−シクロヘキサンジカル
ボン酸ジブチルエステル(トランス純度は50.0%)
は、まず、シス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸
無水物を使用して、製造例1と同様にして、シス−1,
2−シクロヘキサンジブチルエステルを調製し、製造例
1のトランス体とブレンドして調製した。 (2)プロピレンスラリー重合 実施例1と同様に行った。結果を第1表に示す。
【0058】〔実施例2〕 (1)固体触媒成分の調製 窒素で置換した内容積500ミリリットルの攪拌器付三
つ口フラスコに塩化マグネシウム(無水物)13.3g
(0.14モル)、n−デカン70ミリリットルおよび
2−エチルヘキシルアルコール65.5ミリリットル
(0.42モル)を投入、130℃で2時間加熱反応を
行い均一溶液とした。その後、この溶液に無水フタル酸
3.12g(0.021モル)を添加し、130℃にて
さらに1時間攪拌混合を行い、無水フタル酸を上記の均
一溶液に溶解させた。
【0059】このようにして得られた均一溶液を室温ま
で冷却した後、−20℃に保持された四塩化チタン37
3ミリリットル(3.36モル)中に1時間にわたって
全量滴下した。滴下後、得られた均一溶液の温度を4時
間かけて110℃に昇温し、110℃に達したところで
製造例1で合成した1,2−シクロヘキサンジカルボン
酸ジブチルエステル(トランス純度は94.3%)
(0.035モル)を添加し、その後110℃に保ちな
がら2時間攪拌した。
【0060】2時間の反応終了後、熱時濾過にて固体部
を採取し、この固体部を275ミリリットルの四塩化チ
タンにて再懸濁させた後、再び110℃で2時間、加熱
反応を行った。反応終了後、再び熱濾過にて固体部を採
取し、110℃のn−デカンおよびn−ヘキサンを用い
て洗浄した。この洗浄を、洗浄液中にチタン化合物が検
出されなくなるまで行い、固体成分を得た。 (2)プロピレンスラリー重合 実施例1(2)のプロピレンスラリー重合と同様の方法
で行った。結果を第1表に示す。
【0061】〔比較例3〕 (1)固体触媒の調製 トランス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジブチ
ルエステル(トランス純度は94.3%)の代わりにジ
イソブチルマロン酸ジブチルエステルを添加した以外は
実施例2と同様に行なった。 (2)プロピレンスラリー重合 実施例2と同様に行った。結果を第1表に示す。
【0062】〔比較例4〕 (1)固体触媒の調製 トランス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジブチ
ルエステル(トランス純度は94.3%)の代わりに
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジブチルエステル
(トランス純度は50.0%)を添加した以外は実施例
2と同様に行なった。 (2)プロピレンスラリー重合 実施例2と同様に行った。結果を第1表に示す。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、電子供与性化合物とし
て安全衛生上の問題を有することなく、高立体規則性の
オレフィン重合体を製造するオレフィン重合体製造用触
媒およびオレフィン重合体の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明のオレフィンの重合における
一態様を表すフローチャートである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J028 AA01A AB01A AC06A BA01A BA01B BB00A BB01B BC05B BC15B BC16B BC19B BC25B CB43A CB92C CB93A EB04 GA04 GA11 GA12 GB01 4J100 AA02P AA02Q AA03P AA04P AA04Q AA07P AA15P AA16P AA16Q AA17P AA18P AA19P AA20P AA21P AS02Q CA01 CA04 FA09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタン化合物(A−a)、マグネシウム
    化合物(A−b)及び電子供与性化合物としてトランス
    純度80%以上を有する1,2−シクロヘキサンジカル
    ボン酸エステル(A−c)を接触させて得られるオレフ
    ィン重合用固体触媒成分。
  2. 【請求項2】 チタン化合物(A−a)、マグネシウム
    化合物(A−b)、電子供与性化合物としてトランス純
    度80%以上を有する1,2−シクロヘキサンジカルボ
    ン酸エステル(A−c)及びケイ素化合物(A−d)を
    接触させて得られるオレフィン重合用固体触媒成分。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のオレフィン重合
    用固体触媒成分及び有機アルミニウム化合物(B)から
    なるオレフィン重合用触媒。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のオレフィン重合
    用固体触媒成分、有機アルミニウム化合物(B)及び第
    三成分としての電子供与性化合物(C)からなるオレフ
    ィン重合用触媒。
  5. 【請求項5】 (C)成分の電子供与性化合物が有機ケ
    イ素化合物である請求項4記載のオレフィン重合用触
    媒。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかに記載のオレフ
    ィン重合用触媒を用いてオレフィン類を重合するオレフ
    ィン重合体の製造方法。
  7. 【請求項7】 オレフィン類がプロピレンである請求項
    6記載のオレフィン重合体の製造方法。
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