JP2001113900A - 偽造防止シート及び偽造防止シール - Google Patents

偽造防止シート及び偽造防止シール

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JP2001113900A
JP2001113900A JP29932399A JP29932399A JP2001113900A JP 2001113900 A JP2001113900 A JP 2001113900A JP 29932399 A JP29932399 A JP 29932399A JP 29932399 A JP29932399 A JP 29932399A JP 2001113900 A JP2001113900 A JP 2001113900A
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Noriyuki Ito
則之 伊藤
Satoshi Gocho
智 牛腸
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】潜像画像を偽造防止に用いたシートにおいて、
真偽判定が多回数可能であり、耐性、画像の精細さの点
で制約されず、且つ、その判読に特定の検出装置を必要
としない、偽造か否かの真偽判定を容易に行うことがで
きる偽造防止シート及び偽造防止シールを提供するこ
と。 【解決手段】偽造防止に潜像を付加した偽造防止シート
1及び偽造防止シール2において、支持体11の表面上
に光反射層12及び潜像形成層13が積層して形成され
た偽造防止シートの該潜像形成層に、裸眼による目視で
は透明で偏光フィルムを用いた目視では可視可能な、配
向された潜像部分23を設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隠し文字や隠しパ
ターンを表示させることを目的とした潜像を用いた偽造
防止シート及び偽造防止シールに関するものであり、特
に、偽造か否かの真偽判定を容易に行うことができる偽
造防止シート及び偽造防止シールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から潜像を偽造防止に用いた方法は
種々ある。例えば、 1)万線のピッチの隙間を利用して隠し文字等を入れ、
万線部分を隠蔽することで隠し文字が現れる万線画、 2)透明インキメジウム中にフィラーを入れたものを印
刷し、鉛筆でその部分を擦ると鉛筆の粉が印刷部分に付
着して隠し文字が現れる鉛筆出し印刷(デコマット)が
ある。しかし、これらの潜像は、よく見ると解読されて
しまうため、本格的な潜像を利用した偽造防止方法とい
うよりは、遊び用として使用されている。
【0003】3)熱をかけることによって発色する、白
色もしくは無色透明な不可逆性感熱発色インキを用いて
潜像を形成する方法は、潜像を表示させるためには熱源
装置が必要であり、潜像を一回表示させたものを消色す
ることはできないため用途が限定される。 4)酸化チタン等の金属よりも硬いフィラーを含有させ
た白色インキを、白色の紙に印刷しコイン等で擦ること
により潜像を表示させる方法は、マット調のニスを設け
ることにより目視で見えなくするものであるが、その潜
像を表示できるのは一回限りであるので用途が限定され
る。すなわち、上記3)、4)の方法は、一回限りの用
途に限定されるものである。
【0004】また、繰り返し表示が可能な潜像による偽
造防止方法として、 5)可逆性感熱発色インキ(サーモクロミックインキ)
を用いた方法がある。サーモクロミックインキは熱をか
けることにより可逆的に発色もしくは消色し、しばらく
放置すると元の状態に戻るものである。このインキは潜
像として、もしくは画像を隠蔽するために使われている
が、耐性とくに耐熱性が弱いため用途が限定される。 6)フォトクロミックインキは、光、特に紫外線を照射
することにより発色するインキであり、白色もしくは無
色透明のインキとして用いることより、潜像として利用
されているが、耐性とくに耐光性が弱いため用途が限定
されている。 7)蛍光インキは紫外線を照射することにより発光する
インキであり、白色または無色透明のインキとして用い
ることより、潜像として利用されている。そして、蛍光
インキには有機タイプと無機タイプがある。有機タイプ
は印刷インキ中にごく少量含有するだけで発光が確認さ
れるが、耐光性が弱いため用途が限定される。また、無
機タイプは印刷インキ中に大量に含有させる必要があり
(10〜20%程度)、潜像としては目視で可視され易
いため、利用する際にはデザイン等に工夫が必要であ
る。すなわち、上記5)、6)、7)の方法は、耐性の
点で制約されるものである。
【0005】また、繰り返し表示が可能な潜像による偽
造防止方法の他の方法として、8)網点や万線のモアレ
(干渉縞)を利用して潜像を形成する方法がある。この
方法は、網点や万線のピッチもしくは角度を部分的に変
えた潜像を形成し、この潜像に整然と並んだ網点もしく
は万線の透明フィルムを重ねることで画像が出現するも
のである。この方法は、この透明フィルムで簡単に繰り
返しの表示が可能であり、耐性の点でも制約されない
が、複雑な画像を形成できないという問題がある。
【0006】また、繰り返し表示が可能な潜像による偽
造防止方法の別な他の方法として、9)磁性インキによ
る潜像を用いた方法がある。これは磁気記録可能な保磁
力(約24KA/m以上)のある磁性層をパターン状に
磁化させることで潜像の形成を行い、磁性層上に鉄粉を
ふりかけることで磁化されている部分を画像として表示
する方法である。しかし、この方式は、潜像の書き換え
て偽造することが容易に可能であり、また、潜像を表示
させる工程が煩雑で特定の検出装置が必要である。1
0)赤外光を吸収するインキにて潜像を形成し、この潜
像上に可視光を透過させず赤外光を透過させる層を設け
る方法がある。しかし、この潜像を表示させるためには
赤外線カメラ等が必要であり、装置が大がかりとなる。
また、可視領域では白色もしくは無色であるが、赤外領
域に吸収のあるインキ(IVインキ)を用いた方法もあ
るが、これも同様に赤外線カメラ等が必要である。
【0007】すなわち、上記9)、10)の方法は、繰
り返し表示が可能な方法であり、且つ、耐性、画像の精
細さの点で制約されないが、潜像の表示に特定の検出装
置が必要となるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記の潜
像画像を偽造防止に用いた方法は、各々が異なった問題
点を有している。本発明は、上記の問題点を解決したも
のであり、潜像画像を偽造防止に用いたシートにおい
て、真偽判定が多回数可能であり、耐性、画像の精細さ
の点で制約されず、且つ、その判読に特定の検出装置を
必要としない、偽造か否かの真偽判定を容易に行うこと
ができる偽造防止シートを提供することを課題とするも
のである。
【0009】また、本発明は、偽造防止を必要とする様
々な商品に貼付することができる、潜像画像を偽造防止
に用いたシールにおいて、真偽判定が多回数可能であ
り、耐性、画像の精細さの点で制約されず、且つ、その
判読に特定の検出装置を必要としない、偽造か否かの真
偽判定を容易に行うことができる偽造防止シールを提供
することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明における第一の発
明は、偽造防止に潜像を付加した偽造防止シートにおい
て、支持体の表面上に光反射層及び潜像形成層が積層し
て形成された偽造防止シートの該潜像形成層に、裸眼に
よる目視では透明で偏光フィルムを用いた目視では可視
可能な、配向された潜像部分を設けたことを特徴とする
偽造防止シートである。
【0011】また、本発明は、上記発明による偽造防止
シートにおいて、前記潜像形成層の材料が、外力によっ
て該配向された潜像部分を設けられることが可能な高分
子材料であることを特徴とする偽造防止シートである。
【0012】また、本発明は、上記発明による偽造防止
シートにおいて、前記潜像形成層の材料が、高分子液晶
材料であることを特徴とする偽造防止シートである。
【0013】また、本発明は、上記発明による偽造防止
シートにおいて、前記高分子液晶材料が、サーモトロピ
ック高分子液晶材料であり、前記配向された潜像部分を
加熱・加圧により配向させて設けたことを特徴とする偽
造防止シートである。
【0014】また、本発明は、上記発明による偽造防止
シートにおいて、前記潜像形成層上に光散乱保護層を設
けたことを特徴とする偽造防止シートである。
【0015】また、本発明は、上記発明による偽造防止
シートにおいて、 前記偏光フィルムが円偏光フィルム
であることを特徴とする偽造防止シートである。
【0016】また、本発明における第二の発明は、偽造
防止に潜像を付加した偽造防止シールにおいて、支持体
の表面上に光反射層及び潜像形成層が積層して形成さ
れ、裏面上に粘着層が形成された偽造防止シールの該潜
像形成層に、裸眼による目視では透明で偏光フィルムを
用いた目視では可視可能な、配向された潜像部分を設け
たことを特徴とする偽造防止シールである。
【0017】また、本発明は、上記発明による偽造防止
シールにおいて、前記潜像形成層の材料が、外力によっ
て該配向された潜像部分を設けられることが可能な高分
子材料であることを特徴とする偽造防止シールである。
【0018】また、本発明は、上記発明による偽造防止
シールにおいて、前記潜像形成層の材料が、高分子液晶
材料であることを特徴とする偽造防止シールである。
【0019】また、本発明は、上記発明による偽造防止
シールにおいて、前記高分子液晶材料が、サーモトロピ
ック高分子液晶材料であり、前記配向された潜像部分を
加熱・加圧により配向させて設けたことを特徴とする偽
造防止シールである。
【0020】また、本発明は、上記発明による偽造防止
シールにおいて、前記潜像形成層上に光散乱保護層を設
けたことを特徴とする偽造防止シールである。
【0021】また、本発明は、上記発明による偽造防止
シールにおいて、 前記偏光フィルムが円偏光フィルム
であることを特徴とする偽造防止シールである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき説
明する。図1は本発明による偽造防止シートの一実施例
を示す平面図である。図2は、図1におけるX−X’断
面で一実施例を示す断面図である。図1及び図2に示す
ように、偽造防止シート(1)は、支持体(11)の表
面上に光反射層(12)、潜像形成層(13)が積層し
て形成されたものである。図2において、(23)は、
潜像形成層(13)の一部分であり、裸眼による目視で
は透明で偏光フィルムを用いた目視では可視可能な、配
向された潜像部分である。
【0023】この潜像部分(23)は、潜像形成層(1
3)の一部が熱、圧、引っ掻き、摩擦、光、電気、磁気
等の外力によって配向された部分である。図1におい
て、偽造防止シート(1)は、裸眼による目視では潜像
部分(23)が確認できず単なる光反射しか見えないも
のである。
【0024】図3は、図1に示す偽造防止シートの一実
施例の潜像部分(23)を判読する際の状態を示す平面
図である。また、図4は、図3におけるX−X’断面で
示す潜像部分(23)を判読する際の状態を示す断面図
である。図3及び図4に示すように、偽造防止シート
(1)の上方に偏光フィルム(14)を重ねて目視する
ことにより、潜像部分(23)が可視可能な画像(2
3’)となるものである。
【0025】図5は、本発明による偽造防止シートを判
読する際の光路の状態を概念的に説明した図である。図
5に示すように、光源(58)からの白色光(56)は
偏光フィルム(14)を透過して直線偏光となり、潜像
形成層の一部分である配向された潜像部分(23)部を
透過して楕円偏光に変わり、光反射層(12)により反
射され、再度偏光フィルム(14)を透過して反射光
(57)となる。
【0026】この反射光(57)は、波長によって光の
強さが異なるため、多彩な色相を有する画像が得られ
る。また、偏光フィルムの配向方向と潜像部分の配向方
向の角度によっても見える色相が異なってくる。潜像形
成層(13)の他の部分である配向されない部分(図示
せず)を透過した直線偏光は、楕円偏光に変わらず光反
射層(12)により反射され、再度偏光フィルム(1
4)を透過するものである。
【0027】図6は本発明による偽造防止シールの一実
施例を示す平面図である。図7は、図6におけるX−
X’断面で一実施例を示す断面図である。図6及び図7
に示すように、偽造防止シール(2)は、支持体(1
1)の表面上に光反射層(12)、潜像形成層(13)
が積層して形成され、裏面上に粘着層(16)が形成さ
れたものである。図7において、(23)は、潜像形成
層(13)の一部分であり、裸眼による目視では透明で
偏光フィルムを用いた目視では可視可能な、配向された
潜像部分である。
【0028】この潜像部分(23)は、潜像形成層(1
3)の一部が熱、圧、引っ掻き、摩擦、光、電気、磁気
等の外力によって配向された部分である。図6におい
て、偽造防止シール(2)は、裸眼による目視では潜像
部分(23)が確認できず単なる光反射しか見えないも
のである。
【0029】この偽造防止シールの一実施例の潜像部分
(23)を判読する際の状態は、図3及び図4に示す偽
造防止シート(1)と同様なものであり、また、本発明
による偽造防止シールを判読する際の光路の状態は、図
5に示す偽造防止シート(1)と同様なものである。
【0030】図8は、偽造防止シールの他の例の構成及
び円偏光フィルムの構成を示す断面図である。図8に示
す偽造防止シール(8)は、潜像形成層(13)上に光
散乱保護層(15)が設けられたものである。この光散
乱保護層(15)は、潜像形成層(13)を外傷から保
護し、また画像形成時の熱圧から画像形成痕による潜像
の視認を防ぐ役割を持つものである。また、図8におい
て、偏光フィルムとして用いた円偏光フィルム(84)
は、偏光フィルム(85)に1/4波長位相差フィルム
(86)を重ねたものである。
【0031】光反射層としては、光反射性を有するもの
であれば特に限定されるものではなく、各種金属、合金
等の蒸着膜、スパッタリング膜等を用いることができ
る。例えば、金属としてAl、Cr、Ni、Cu、Ag
等があり、合金としてはPt−Rh、Ni−Cr等があ
る。
【0032】本発明における偽造防止シート及び偽造防
止シールにおいては、潜像形成層、または光反射層上に
位置するように有色透明のインキなどによる着色層を設
けることにより、観察される色変化がより多彩になり、
且つ見やすくなり、その確認が容易となり偽造防止効果
を更に向上させることができる。
【0033】潜像形成層としては、全面に同一の配向を
有し全面に同一の偏光性を示す材料、部分的に配向の異
なる材料、或いは、部分的に外力によって配向を変化さ
せ、部分的に異なった偏光性を付与できる材料などが使
用される。例えば、ポリプロプピレン、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリエステル等の高分子材料が使用可能
である。
【0034】また、潜像形成層として、高分子液晶材料
を用いる際には、ポリエステル共重合体、ポリエーテ
ル、ポリカーボネイト、ポリイソシアネート、ポリグル
タミン酸エステル等の高分子液晶材料が使用可能であ
る。また、この高分子液晶材料は、加熱・加圧で容易に
配向させることが可能なサーモトロピック高分子液晶材
料が好ましい。そして、配向させる方法として、ホット
スタンプ、サーマルヘッド、レーザーによる加熱等の簡
便な方法が挙げられ、これらの方法によって精細な潜像
部分を容易に形成することが可能となる。
【0035】さらに、予め配向せしめ偏光性を有した高
分子材料を微小片化し、ポリエステルやアクリルなどの
高分子樹脂に分散させ、塗布することにより潜像形成層
を形成することも可能である。この場合、任意の画像を
潜像として形成することは難しいが、ランダムな模様と
して潜像が観察されるため、検証機能を付与することは
可能である。
【0036】尚、用いられる材料は上記に限定されるも
のではなく、全面に同一の配向を有し全面に同一の偏光
性を示す材料、部分的に配向の異なる材料、或いは、部
分的に外力によって配向を変化させ、部分的に異なった
偏光性を付与できる材料であれば使用可能である。そし
て、潜像形成層は、これらの材料をグラビア印刷法、ス
クリーン印刷法、ノズルコーター法等の既知の塗布手段
を用いて形成される。或いは、押し出し成型法、二軸延
伸法等のフィル成形技術で得られたフィルムを貼り合わ
せて形成することも可能である。
【0037】光散乱保護層は、潜像形成層を外傷から保
護し、また、画像形成時の熱圧などから画像形成痕によ
る潜像の視認を防ぐ役割を持つもので、使用される樹脂
としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、
塩化ビニル樹脂−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル
系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリイミド樹脂等の従来公知の熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、紫外線または電子線硬化樹脂を単
独、或いは、混合して用いられる。
【0038】更に、サーマルヘッド等による潜像形成時
の印字痕防止のために、樹脂を架橋する硬化剤、ポリエ
チレンワッス、カルナバワックス、シリコンワックス等
のワックス類、或いは炭酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、シリカ、アルミナ、タルク等の体質顔料、シリコ−
ン油脂等の油脂類を透明性を損なわない範囲で添加する
ことができる。この保護層に用いる樹脂は、例えば、グ
ラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法、
フレキソ印刷法、ノズルコーター法等の既知の印刷手
段、および、塗布手段により塗工することができる。
【0039】偏光フィルムとしては、PVA延伸フィル
ムにヨードを吸収させたPVA−ヨウ素型、二色性染料
型、金属または金属化合物含有型、ポリエン型などの高
分子多結晶型があげられる。特に、PVA−ヨウ素型、
二色性染料型が好ましいものである。円偏光フィルム
は、偏光フィルムに1/4波長位相差フィルムを重ねた
フィルムであり、円偏光フィルターを用いることで、潜
像を表示する際に、観察角度に対する依存性が無くな
り、容易に表示可能なものとなる。
【0040】粘着層の材料としては、例えば、アクリル
系、ブチルゴム系、天然ゴム系、シリコン系、ポリイソ
ブチル系等の粘着剤単独、もしくはアルキルメタクリレ
ート、ビニルエステル、アクリルニトリル、スチレン、
ビニルモノマー等の凝集成分、不飽和カルボン酸、ヒド
ロキシル基含有モノマー、アクリルニトリル等に代表さ
れる改質成分や重合開始剤、可塑剤、硬化剤、硬化促進
剤、酸化防止剤等の添加剤を必要に応じて添加して使用
することが可能である。
【0041】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。 <実施例1>厚さ50μmのPET基材上にAlを真空
蒸着法にて約60nmに成膜して金属の光反射層を得
た。その上に下記[潜像形成層の組成]に示すサーモト
ロピック高分子材料インキをグラビア法を用いて乾燥温
度60℃にて、塗布厚0.5μmに塗布した。その層上
に下記[光散乱保護層の組成]に示すアンカーメジウム
をオフセット印刷法にて約1μm印刷塗工し、その上に
トップコートニスをオフセット印刷法にて約2μm印刷
塗工し、約3μm光散乱保護層を形成した。続いて、P
ET基材の裏面上に粘着材加工を施し、偽造防止シール
を得た。
【0042】この偽造防止シールの潜像形成層にパター
ン形成を行うため、120℃、0.2秒間ホットスタン
プにて熱圧をかけて配向を行い、潜像を有する偽造防止
シールを作成した。
【0043】 [潜像形成層の組成] 高分子液晶(キラコールPLC−7003:旭電化工業(株)製) 20重量部 テトラヒドロフラン 40重量部 トルエン 40重量部 [光散乱保護層の組成] アンカーメジウム(FDSメジウムTPロ:東洋インキ製造(株)製) 100重量部 トップコートニス(マットOPニス3H:(株)T&K TOKA社製) 100重量部
【0044】得られた潜像を有する偽造防止シールは目
視では潜像画像が全く視認できず、単なる金属蒸着フィ
ルムに見えたが、偏光フィルムを重ねることでパターン
が鮮明に出現した。
【0045】<実施例2>実施例1で作成した偽造防止
シールの潜像形成層にパターン形成を行うため、サーマ
ルヘッド印字により配向を行い、潜像を有する偽造防止
シールを作成した。
【0046】得られた潜像を有する偽造防止シールは目
視では潜像画像が全く視認できず、単なる金属蒸着フィ
ルムに見えたが、円偏光フィルムを重ねることで角度に
依存しないパターンが鮮明に出現した。なお、この潜像
パターンはサーマルヘッド印字により形成するので任意
のパターンを形成することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明における第一の発明は、偽造防止
に潜像を付加した偽造防止シートにおいて、支持体の表
面上に光反射層及び潜像形成層が積層して形成された偽
造防止シートの該潜像形成層に、裸眼による目視では透
明で偏光フィルムを用いた目視では可視可能な、配向さ
れた潜像部分を設けたので、真偽判定が多回数可能であ
り、耐性、画像の精細さの点で制約されず、且つ、その
判読に特定の検出装置を必要としない、偽造か否かの真
偽判定を容易に行うことができる偽造防止シートとな
る。
【0048】また、本発明における第二の発明は、偽造
防止に潜像を付加した偽造防止シールにおいて、支持体
の表面上に光反射層及び潜像形成層が積層して形成さ
れ、裏面上に粘着層が形成された偽造防止シールの該潜
像形成層に、裸眼による目視では透明で偏光フィルムを
用いた目視では可視可能な、配向された潜像部分を設け
たので、真偽判定が多回数可能であり、耐性、画像の精
細さの点で制約されず、且つ、その判読に特定の検出装
置を必要としない、偽造か否かの真偽判定を容易に行う
ことができる偽造防止シールとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による偽造防止シートの一実施例を示す
平面図である。
【図2】図1におけるX−X’断面で一実施例を示す断
面図である。
【図3】図1に示す偽造防止シートの一実施例の潜像部
分を判読する際の状態を示す平面図である。
【図4】図3におけるX−X’断面で示す潜像部分を判
読する際の状態を示す断面図である。
【図5】本発明による偽造防止シートを判読する際の光
路の状態を概念的に説明した図である。
【図6】本発明による偽造防止シールの一実施例を示す
平面図である。
【図7】図6におけるX−X’断面で一実施例を示す断
面図である。
【図8】偽造防止シールの他の例の構成及び円偏光フィ
ルムの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1‥‥本発明による偽造防止シート 2、8‥‥本発明による偽造防止シール 11‥‥支持体 12‥‥光反射層 13‥‥潜像形成層 14‥‥偏光フィルム 15‥‥光散乱保護層 16‥‥粘着層 23‥‥配向された潜像部分 23’‥‥可視可能な画像 56‥‥白色光 57‥‥反射光 58‥‥光源 84‥‥円偏光フィルム 85‥‥偏光フィルム 86‥‥1/4波長位相差フィルム

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偽造防止に潜像を付加した偽造防止シート
    において、支持体の表面上に光反射層及び潜像形成層が
    積層して形成された偽造防止シートの該潜像形成層に、
    裸眼による目視では透明で偏光フィルムを用いた目視で
    は可視可能な、配向された潜像部分を設けたことを特徴
    とする偽造防止シート。
  2. 【請求項2】偽造防止に潜像を付加した偽造防止シール
    において、支持体の表面上に光反射層及び潜像形成層が
    積層して形成され、裏面上に粘着層が形成された偽造防
    止シールの該潜像形成層に、裸眼による目視では透明で
    偏光フィルムを用いた目視では可視可能な、配向された
    潜像部分を設けたことを特徴とする偽造防止シール。
  3. 【請求項3】前記潜像形成層の材料が、外力によって該
    配向された潜像部分を設けられることが可能な高分子材
    料であることを特徴とする請求項1記載の偽造防止シー
    ト。
  4. 【請求項4】前記潜像形成層の材料が、高分子液晶材料
    であることを特徴とする請求項1記載の偽造防止シー
    ト。
  5. 【請求項5】前記高分子液晶材料が、サーモトロピック
    高分子液晶材料であり、前記配向された潜像部分を加熱
    ・加圧により配向させて設けたことを特徴とする請求項
    4記載の偽造防止シート。
  6. 【請求項6】前記潜像形成層上に光散乱保護層を設けた
    ことを特徴とする請求項1、請求項3、請求項4、又は
    請求項5記載の偽造防止シート。
  7. 【請求項7】前記偏光フィルムが円偏光フィルムである
    ことを特徴とする請求項1、請求項3、請求項4、請求
    項5、又は請求項6記載の偽造防止シート。
  8. 【請求項8】前記潜像形成層の材料が、外力によって該
    配向された潜像部分を設けられることが可能な高分子材
    料であることを特徴とする請求項2記載の偽造防止シー
    ル。
  9. 【請求項9】前記潜像形成層の材料が、高分子液晶材料
    であることを特徴とする請求項2記載の偽造防止シー
    ル。
  10. 【請求項10】前記高分子液晶材料が、サーモトロピッ
    ク高分子液晶材料であり、前記配向された潜像部分を加
    熱・加圧により配向させて設けたことを特徴とする請求
    項9記載の偽造防止シール。
  11. 【請求項11】前記潜像形成層上に光散乱保護層を設け
    たことを特徴とする請求項2、請求項8、請求項9、又
    は請求項10記載の偽造防止シール。
  12. 【請求項12】前記偏光フィルムが円偏光フィルムであ
    ることを特徴とする請求項2、請求項8、請求項9、請
    求項10、又は請求項11記載の偽造防止シール。
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