JP2001107985A - 電磁連結装置 - Google Patents

電磁連結装置

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JP2001107985A
JP2001107985A JP28385199A JP28385199A JP2001107985A JP 2001107985 A JP2001107985 A JP 2001107985A JP 28385199 A JP28385199 A JP 28385199A JP 28385199 A JP28385199 A JP 28385199A JP 2001107985 A JP2001107985 A JP 2001107985A
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JP
Japan
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armature
rotor
magnetic pole
coupling device
electromagnetic coupling
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JP28385199A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Kouchi
宏泰 小内
Yasuyuki Yamada
康之 山田
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Ogura Clutch Co Ltd
Original Assignee
Ogura Clutch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量小型で安価な電磁連結装置を
提供する。 【解決手段】 ロータ1のフランジ部1bには、
内側断磁部2と外側断磁部3が形成されている。またア
ーマチュアハブ10には、内側アーマチュア8と外側ア
ーマチュア9がロータ1側へ移動自在に支持されてい
る。電磁コイル7に低電圧を印加すると、外側アーマチ
ュア9がロータ1の磁極面に磁気吸着されスリップ回転
する。また電磁コイル7に高電圧を印加すると、内側ア
ーマチュア8もロータ1の磁極面に磁気吸着される。内
側アーマチュア8には突出部8aが形成されており、突
出部8aはロータ1の凹状に窪んだ係合部4に噛合う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、摩擦クラッチと
噛合クラッチを組み合わせた電磁連結装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁連結装置は、内側の摩擦クラ
ッチと外側の摩擦クラッチが同心円状に配設され、フィ
ールドコアに収容された電磁コイルを順次励磁すること
により段階的に動力伝達力(以下、伝達トルクとい
う。)が上昇するようになっている(特公昭53−25
899号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁連結装置
は、摩擦クラッチを同心円状に配設した構造であり、軽
量小型で安価な電磁連結装置を提供することができなか
った。この発明は、軽量小型で安価な電磁連結装置を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載された電磁連結装置は、環状
溝内に電磁コイル(実施の形態において符号7、以下同
様に示す。)が収容されたフィールドコア(6)と、こ
のフィールドコア(6)と対向するとともに半径方向に
間隔を隔てて内側断磁部(2)と外側断磁部(3)が形
成されたフランジ部(1b)が設けられ、このフランジ
部(1b)の側面のうち前記フィールドコア(6)とは
反対側の側面に内側磁極面(1d)と中間磁極面(1
e)及び外側磁極面(1f)が形成されたロータ(1)
と、このロータ(1)の内側断磁部(2)に形成された
凹状に窪んだ係合部(4)と、エアギャップを隔てて前
記ロータ(1)の内側磁極面(1d)と中間磁極面(1
e)とに対向するとともに前記ロータ(1)の係合部
(4)と噛合う突出部(8a)が設けられた内側アーマ
チュア(8)と、この内側アーマチュア(8)の半径方
向外側に設けられ、前記内側アーマチュア(8)と前記
ロータ(1)との間に形成されるエアギャップの寸法よ
り狭い寸法のエアギャップを隔てて前記ロータ(1)の
中間磁極部(1e)と外側磁極部(1f)とに対向する
外側アーマチュア(9)と、前記内側アーマチュア
(8)と前記外側アーマチュア(9)を前記ロータ
(1)側へ移動自在に支持するアーマチュアハブ(1
0)と、前記内側アーマチュア(8)を前記ロータ
(1)から離間させ前記係合部(4)と前記突出部(8
a)の噛合を解除する復帰部材(13)が設けられ、前
記電磁コイル(7)に低電圧を印加することにより先に
前記外側アーマチュア(9)が前記ロータ(1)に磁気
吸着されスリップ回転することを特徴とする。
【0005】請求項2に記載された電磁連結装置は、請
求項1に記載された電磁連結装置において、前記アーマ
チュアハブ(10)の側面には、前記内側アーマチュア
(8)の外周面に形成された切り欠き溝(8b)と、前
記外側アーマチュア(9)の内周面に形成された切り欠
き溝(9a)に嵌合されるガイド部(10a)が設けら
れていることを特徴とする。
【0006】請求項3に記載された電磁連結装置は、請
求項1、2に記載された電磁連結装置において、前記復
帰部材(13)は、前記ロータ(1)と前記内側アーマ
チュア(8)との間に介在され、前記内側アーマチュア
(8)を前記アーマチュアハブ(10)側に付勢するば
ね荷重が弱いコイルばね(13)であることを特徴とす
る。
【0007】請求項4に記載された電磁連結装置は、環
状溝内に電磁コイル(7)が収容されたフィールドコア
(6)と、このフィールドコア(6)と対向するととも
に断磁部(16)が形成されたフランジ部(15b)が
設けられ、このフランジ部(15b)の側面のうち前記
フィールドコア(6)とは反対側の側面に内側磁極面
(15c)と外側磁極面(15d)とが形成されたロー
タ(15)と、前記内側磁極面(15c)より半径方向
内側となる前記フランジ部(15b)の側面に形成され
た凹状に窪んだ係合部(17)と、前記ロータ(15)
の磁極面(15c、15d)に対向した内側アーマチュ
ア(19)と、この内側アーマチュア(19)を介在し
た状態で前記ロータ(15)の磁極面(15c、15
d)に対向した外側アーマチュア(20)と、前記内側
アーマチュア(19)と前記外側アーマチュア(20)
を前記ロータ(15)側へ移動自在に支持するアーマチ
ュアハブ(21)と、前記内側アーマチュア(19)に
挿通され先端が前記ロータ(15)の係合部(17)に
噛合う前記外側アーマチュア(20)に設けられた突出
部(22)と、前記外側アーマチュア(20)を前記ロ
ータ(15)から離間させ前記係合部(17)と前記突
出部(22)の噛合を解除する復帰部材(24)が設け
られ、前記電磁コイル(7)に低電圧を印加することに
より先に前記内側アーマチュア(19)が前記ロータ
(15)に磁気吸着されスリップ回転することを特徴と
する。
【0008】請求項5に記載された電磁連結装置は、請
求項4に記載された電磁連結装置において、前記内側ア
ーマチュア(19)には、磁気抵抗部(19a)が設け
られていることを特徴とする。
【0009】請求項6に記載された電磁連結装置は、請
求項4、5に記載された電磁連結装置において、前記ア
ーマチュアハブ(21)の側面には、前記内側アーマチ
ュア(19)と前記外側アーマチュア(20)の外周面
に形成された切り欠き溝(19b、20a)に嵌合され
たガイド部(21a)が設けられていることを特徴とす
る。
【0010】請求項7に記載された電磁連結装置は、請
求項4、5及び6に記載された電磁連結装置において、
前記復帰部材(24)は、前記ロータ(15)と前記外
側アーマチュア(20)との間に介在され、前記外側ア
ーマチュア(20)を前記アーマチュアハブ(21)側
に付勢するばね荷重が弱いコイルばね(24)であるこ
とを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、この発明の実施の
形態として示された電磁連結装置であり、図1は断面
図、図2は図1のアーマチュア組立体の平面図、図3は
図1のロータの平面図である。これら図面の電磁連結装
置は、回転軸にスプライン嵌合されたロータ1の回転を
回転軸に軸受を介して支持されたアーマチュア組立体に
伝達する装置である。
【0012】ロータ1は、内周面にスプライン歯が形成
された円筒状のボス部1aと、このボス部1aの端部か
ら半径方向外側へ延設された円板状のフランジ部1b
と、このフランジ部1bの外周面からボス部1aと同方
向に延びた円筒部1cが設けられた形状であり、フラン
ジ部1bには、半径方向に間隔を隔てて内側断磁部2と
外側断磁部3が形成されている。
【0013】内側断磁部2は、後述するフィールドコア
6と軸線方向で対向するフランジ部1bの側面に形成さ
れた凹状の環状溝により設けられ、また外側断磁部3
は、内側断磁部2の溝幅より狭い溝幅からなり円周方向
に間隔を隔てて形成された円弧状の長穴により設けられ
ている。
【0014】また内側断磁部2が設けられたフランジ部
1bの部位には、円周方向に間隔を隔てて設けられてい
るとともに、内側断磁部2に貫通した円錐状の貫通穴4
が形成されている。各貫通穴4は、フランジ部1bの側
面において凹状に窪んだ係合部として設けられている。
また更に外側断磁部3が設けられたフランジ部1bの部
位には、底部が外側断磁部3に貫通するとともにその外
側断磁部3の溝幅より広い溝幅に形成された環状溝が設
けられ、環状溝には摩擦板5が嵌合され固着されてい
る。
【0015】このような形状からなるロータ1のボス部
1aには、軸受を介してフィールドコア6が支持されて
いる。フィールドコア6には、ロータ1のフランジ部1
b側に開口した環状溝が形成され、その環状溝内にコイ
ルボビンに巻かれた電磁コイル7が収容されているとと
もに、背面に溶着された取付板が図示せぬ固定ハウジン
グに固定される構造になっている。また更に、電磁コイ
ル7に通電してフィールドコア6を励磁状態にすると、
磁束がロータ1から後述する内側アーマチュア8と外側
アーマチュア9に流れるようになっている。
【0016】内側アーマチュア8と外側アーマチュア9
は、回転軸に軸受を介して支持されたアーマチュアハブ
10に支持されている。円板状の内側アーマチュア8
は、ロータ1のフランジ部1bに設けられた内側磁極面
1d(内側断磁部2より半径方向内側となるフランジ部
1bの側面)と同フランジ部1bに設けられた中間磁極
面1e(内側断磁部2と外側断磁部3との間となるフラ
ンジ部1bの側面)とにエアギャップを隔てて対向して
いる。また内側アーマチュア8には、ロータ1のフラン
ジ部1bに形成された貫通穴4に係合される複数の突出
部8aがプレス加工により形成されている。また更に内
側アーマチュア8の外周面には、円周方向に間隔を隔て
て切り欠き溝8bが形成されている。
【0017】外側アーマチュア9は、ロータ1のフラン
ジ部1bに設けられた中間磁極面1eと、同フランジ部
1bに設けられた外側磁極面1f(外側断磁部3より半
径方向外側となるフランジ部1bの側面)とにエアギャ
ップを隔てて対向している。また外側アーマチュア9の
内周面には、円周方向に間隔を隔てて切り欠き溝9aが
形成されている。そしてこのような形状からなる内側ア
ーマチュア8と外側アーマチュア9は、アーマチュアハ
ブ10の側面に形成されロータ1側へ突出した複数のガ
イド部10aに各切り欠き溝8b、9aを嵌合すること
により、ロータ1側へ移動自在にアーマチュアハブ10
に支持されている。
【0018】また実施の形態として図示された電磁連結
装置は、内側アーマチュア8とロータ1の磁極面との間
に形成されるエアギャップの寸法より、外側アーマチュ
ア9とロータ1の磁極面との間に形成されるエアギャッ
プの寸法が狭くなっている。エアギャップは、回転軸に
嵌合されるとともに、ロータ1のフランジ部1bの内周
面に形成された凹陥部1gの底部とアーマチュアハブ1
0との間に介在されたシム11(軸受部材)とカラー1
2により調整できる構造である。
【0019】また内側アーマチュア8は、カラー12に
嵌合されロータ1の凹陥部1gの底部と内側アーマチュ
ア8の側面との間に介在された復帰部材としてのコイル
ばね13の弾性復帰力により、アーマチュアハブ10側
へ付勢されシム11に当接している。外側アーマチュア
9は、アーマチュアハブ10の側面に固着された磁石部
材としてのラバーマグネット14の磁気吸引力により、
アーマチュアハブ10に磁気吸着されている。なお実施
の形態として図示された電磁連結装置は、ばね荷重が弱
いコイルばね13の弾性復帰力よりラバーマグネット1
4の磁気吸引力が小さくなっている。また電磁連結装置
の用途によっては、ラバーマグネット14は省略される
こともある。
【0020】以上のような構造からなる電磁連結装置
は、回転するロータ1に内側アーマチュア8と外側アー
マチュア9を磁気吸着することにより、回転軸とアーマ
チュアハブ10を一体に回転させることができる。また
この電磁連結装置は、電磁コイル7に所定の低電圧を印
加すると外側アーマチュア9のみがロータ1の磁極面に
磁気吸着されスリップ回転するので、初期の伝達トルク
を小さく設定することができる。
【0021】また更には、時間差をもって電磁コイル7
に所定の高電圧を印加すると、内側アーマチュア8もロ
ータ1の磁極面に磁気吸着され内側アーマチュア8の突
出部8aがロータ1の貫通穴4に係合され噛合うので、
伝達トルクを大きく設定することができる。
【0022】次に、別の実施の形態について説明する。
図4は、別の実施の形態として示された電磁連結装置の
断面図である。この図面の電磁連結装置は、アーマチュ
ア組立体の内側アーマチュア19と外側アーマチュア2
0が軸線方向に間隔を隔てて配設されている構造が、先
に説明した電磁連結装置と相違している。また、ロータ
15のフランジ部15bに中間磁極面が設けられていな
い構造が、先に説明した電磁連結装置と相違している。
【0023】ロータ15は、内周面にスプライン歯が形
成された円筒状のボス部15aと、このボス部15aの
端部から半径方向外側へ延設された円板状のフランジ部
15bが設けられた形状であり、フランジ部15bには
断磁部16が形成されている。断磁部16は、フィール
ドコア7と軸線方向で対向するフランジ部15bの側面
に形成された円弧状の長穴により設けられている。また
断磁部16より半径方向内側となるフランジ部15bの
部位には、円周方向に間隔を隔てて設けられた係合部と
しての凹部17が形成されている。また更に断磁部16
が設けられたフランジ部15bの部位には、底部が断磁
部16に貫通するとともにその断磁部16の溝幅より広
い溝幅に形成された環状溝が設けられ、環状溝には摩擦
板18が嵌合され固着されている。
【0024】このような形状からなるロータ15のボス
部15aには、軸受を介して電磁コイル7が収容された
フィールドコア6が支持されており、電磁コイル7に通
電してフィールドコア6を励磁状態にすると、磁束がロ
ータ15から内側アーマチュア19と外側アーマチュア
20に流れるようになっている。
【0025】内側アーマチュア19と外側アーマチュア
20は、回転軸に軸受を介して支持されたアーマチュア
ハブ21に支持されている。円板状の内側アーマチュア
19は、ロータ15のフランジ部15bに設けられた内
側磁極面15c(断磁部16より半径方向内側となるフ
ランジ部15bの側面)と、同フランジ部15bに設け
られた外側磁極面15d(断磁部16より半径方向外側
となるフランジ部15bの側面)とに対向している。ま
た内側アーマチュア19には、磁気抵抗部として設けら
れた環状溝19aと、円周方向に間隔を隔てて外周面に
形成された切り欠き溝19bと、外側アーマチュア20
に固定されたトルク伝達ピン22が挿通された貫通穴1
9cが形成されている。
【0026】外側アーマチュア20は、回転軸に嵌合さ
れロータ15の側面とアーマチュアハブ21の側面との
間に介在された鍔付きカラー23上に設けられている。
また外側アーマチュア20には、内側アーマチュア19
の貫通穴19cに挿通され先端がロータ15の凹部17
に係合される突出部としてのトルク伝達ピン22が固定
されている。また更に外側アーマチュア20の外周面に
は、円周方向に間隔を隔てて切り欠き溝20aが形成さ
れている。また内側アーマチュア19の内周面とカラー
23の外周面との間に配設され、ロータ15の側面と外
側アーマチュア20の側面との間に介在された復帰部材
としてのコイルばね24が設けられ、このコイルばね2
4の弾性復帰力により外側アーマチュア20はカラー2
3の鍔部に当接している。
【0027】このような形状からなる内側アーマチュア
19と外側アーマチュア20は、各切り欠き溝19b、
20aにアーマチュアハブ21のガイド部21aを嵌合
することにより、ロータ15側へのみ移動自在にアーマ
チュアハブ21に支持されている。
【0028】以上のような構造からなる電磁連結装置
は、回転するロータ15に内側アーマチュア19と外側
アーマチュア20を磁気吸着することにより、回転軸と
アーマチュアハブ21を一体に回転させることができ
る。またこの電磁連結装置は、電磁コイル7に所定の低
電圧を印加すると内側アーマチュア19のみがロータ1
5の磁極面に磁気吸着されスリップ回転するので、初期
の伝達トルクを小さく設定することができる。また更に
は、時間差をもって電磁コイル7に所定の高電圧を印加
すると、外側アーマチュア20も内側アーマチュア19
を介在した状態でロータ15の磁極面に磁気吸着され、
外側アーマチュア20のトルク伝達ピン22がロータ1
5の凹部17に係合され噛合うので、伝達トルクを大き
く設定することができる。
【0029】以上、発明の実施の形態として、ロータを
駆動側回転部材に連結するとともにアーマチュアハブ2
1を従動側回転部材に連結して使用する電磁連結装置を
説明したが、この発明の電磁連結装置は、アーマチュア
ハブを駆動側回転部材に連結して使用することもでき
る。また、ロータの外周面に歯車やプーリを設けて、ロ
ータを駆動側又は従動側回転部材と連結してもよい。ま
た更には、回転軸周りにばね荷重が弱いコイルばねを設
けたが、円周方向に間隔を隔ててロータのフランジ部に
ばね穴を形成して、各ばね穴に、同様にばね荷重が弱い
コイルばねを挿入した構造でもよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1に記載された電磁連結装置は、
ロータの内側磁極面と中間磁極面とに対向するとともに
ロータの係合部と噛合う突出部が設けられた内側アーマ
チュアと、この内側アーマチュアの半径方向外側に設け
られロータの中間磁極部と外側磁極部とに対向する外側
アーマチュアを備え、電磁コイルに低電圧を印加するこ
とにより先に外側アーマチュアがロータに磁気吸着され
スリップ回転する構造にしたので、従来の電磁連結装置
のような2つのフィールドコアを設けた構造ではなく、
軽量小型で安価な電磁連結装置を提供することができ
る。しかも、内側アーマチュアの突出部がロータの係合
部に噛合う噛合クラッチの構造を設けたので、軽量小型
で大きな伝達トルクが得られる電磁連結装置を提供する
ことができる。
【0031】請求項2に記載された電磁連結装置は、内
側アーマチュアの外周面に形成された切り欠き溝と外側
アーマチュアの内周面に形成された切り欠き溝をアーマ
チュアハブのガイド部に嵌合する構造にしたので、アー
マチュアやアーマチュアハブの外形寸法を小さくするこ
とができる。
【0032】請求項3に記載された電磁連結装置は、復
帰部材を、ロータと内側アーマチュアとの間に介在さ
れ、内側アーマチュアをアーマチュアハブ側に付勢する
ばね荷重が弱いコイルばねとしたので、板ばねにより内
側アーマチュアをアーマチュアハブに支持する構造に比
べ、簡単に組み立て作業ができる。
【0033】請求項4に記載された電磁連結装置は、ロ
ータの磁極面に対向した内側アーマチュアと、この内側
アーマチュアを介在した状態でロータの磁極面に対向し
た外側アーマチュアと、内側アーマチュアに挿通され先
端がロータの係合部に噛合う外側アーマチュアに設けら
れた突出部を備え、電磁コイルに低電圧を印加すること
により先に内側アーマチュアがロータに磁気吸着されス
リップ回転する構造にしたので、従来の電磁連結装置の
ような2つのフィールドコアを設けた構造ではなく、軽
量小型で安価な電磁連結装置を提供することができる。
しかも、外側アーマチュアの突出部がロータの係合部に
噛合う噛合クラッチの構造を設けたので、軽量小型で大
きな伝達トルクが得られる電磁連結装置を提供すること
ができる。
【0034】請求項5に記載された電磁連結装置は、内
側アーマチュアに磁気抵抗部を設けたので、電磁コイル
に高電圧を印加したときに発生する磁束が外側アーマチ
ュアへ迂回されやすく、迅速に外側アーマチュアをロー
タへ磁気吸着することができる。
【0035】請求項6に記載された電磁連結装置は、ア
ーマチュアハブの側面に、内側アーマチュアと外側アー
マチュアの外周面に形成された切り欠き溝に嵌合される
ガイド部を設けた構造にしたので、アーマチュアやアー
マチュアハブの外形寸法を小さくすることができる。
【0036】請求項7に記載された電磁連結装置は、復
帰部材を、ロータと外側アーマチュアとの間に介在され
外側アーマチュアをアーマチュアハブ側に付勢するばね
荷重が弱いコイルばねとしたので、板ばねにより外側ア
ーマチュアをアーマチュアハブに支持する構造に比べ、
簡単に組み立て作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態として示された電磁連結装置の断面
図である。
【図2】図1のアーマチュア組立体の平面図である。
【図3】図1のロータの平面図である。
【図4】別の実施の形態として示された電磁連結装置の
断面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 4 係合部 6 フィールドコア 7 電磁コイル 8 内側アーマチュア 8a 突出部 9 外側アーマチュア 10 アーマチュアハブ 13 コイルばね 15 ロータ 17 係合部 19 内側アーマチュア 20 外側アーマチュア 21 アーマチュアハブ 22 トルク伝達ピン 24 コイルばね

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状溝内に電磁コイルが収容されたフィ
    ールドコアと、このフィールドコアと対向するとともに
    半径方向に間隔を隔てて内側断磁部と外側断磁部が形成
    されたフランジ部が設けられ、このフランジ部の側面の
    うち前記フィールドコアとは反対側の側面に内側磁極面
    と中間磁極面及び外側磁極面が形成されたロータと、こ
    のロータの内側断磁部に形成された凹状に窪んだ係合部
    と、エアギャップを隔てて前記ロータの内側磁極面と中
    間磁極面とに対向するとともに前記ロータの係合部と噛
    合う突出部が設けられた内側アーマチュアと、この内側
    アーマチュアの半径方向外側に設けられ、前記内側アー
    マチュアと前記ロータとの間に形成されるエアギャップ
    の寸法より狭い寸法のエアギャップを隔てて前記ロータ
    の中間磁極部と外側磁極部とに対向する外側アーマチュ
    アと、前記内側アーマチュアと前記外側アーマチュアを
    前記ロータ側へ移動自在に支持するアーマチュアハブ
    と、前記内側アーマチュアを前記ロータから離間させ前
    記係合部と前記突出部の噛合を解除する復帰部材が設け
    られ、前記電磁コイルに低電圧を印加することにより先
    に前記外側アーマチュアが前記ロータに磁気吸着されス
    リップ回転することを特徴とする電磁連結装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された電磁連結装置にお
    いて、前記アーマチュアハブの側面には、前記内側アー
    マチュアの外周面に形成された切り欠き溝と、前記外側
    アーマチュアの内周面に形成された切り欠き溝に嵌合さ
    れるガイド部が設けられていることを特徴とする電磁連
    結装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、2に記載された電磁連結装置
    において、前記復帰部材は、前記ロータと前記内側アー
    マチュアとの間に介在され、前記内側アーマチュアを前
    記アーマチュアハブ側に付勢するばね荷重が弱いコイル
    ばねであることを特徴とする電磁連結装置。
  4. 【請求項4】 環状溝内に電磁コイルが収容されたフィ
    ールドコアと、このフィールドコアと対向するとともに
    断磁部が形成されたフランジ部が設けられ、このフラン
    ジ部の側面のうち前記フィールドコアとは反対側の側面
    に内側磁極面と外側磁極面とが形成されたロータと、前
    記内側磁極面より半径方向内側となる前記フランジ部の
    側面に形成された凹状に窪んだ係合部と、前記ロータの
    磁極面に対向した内側アーマチュアと、この内側アーマ
    チュアを介在した状態で前記ロータの磁極面に対向した
    外側アーマチュアと、前記内側アーマチュアと前記外側
    アーマチュアを前記ロータ側へ移動自在に支持するアー
    マチュアハブと、前記内側アーマチュアに挿通され先端
    が前記ロータの係合部に噛合う前記外側アーマチュアに
    設けられた突出部と、前記外側アーマチュアを前記ロー
    タから離間させ前記係合部と前記突出部の噛合を解除す
    る復帰部材が設けられ、前記電磁コイルに低電圧を印加
    することにより先に前記内側アーマチュアが前記ロータ
    に磁気吸着されスリップ回転することを特徴とする電磁
    連結装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された電磁連結装置にお
    いて、前記内側アーマチュアには、磁気抵抗部が設けら
    れていることを特徴とする電磁連結装置。
  6. 【請求項6】 請求項4、5に記載された電磁連結装置
    において、前記アーマチュアハブの側面には、前記内側
    アーマチュアと前記外側アーマチュアの外周面に形成さ
    れた切り欠き溝に嵌合されたガイド部が設けられている
    ことを特徴とする電磁連結装置。
  7. 【請求項7】 請求項4、5及び6に記載された電磁連
    結装置において、前記復帰部材は、前記ロータと前記外
    側アーマチュアとの間に介在され、前記外側アーマチュ
    アを前記アーマチュアハブ側に付勢するばね荷重が弱い
    コイルばねであることを特徴とする電磁連結装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012122515A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Ogura Clutch Co Ltd 電磁クラッチ

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