JP2001105435A - 光学素子の製造方法及びその装置並びにプロジェクタ - Google Patents

光学素子の製造方法及びその装置並びにプロジェクタ

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JP2001105435A
JP2001105435A JP28711199A JP28711199A JP2001105435A JP 2001105435 A JP2001105435 A JP 2001105435A JP 28711199 A JP28711199 A JP 28711199A JP 28711199 A JP28711199 A JP 28711199A JP 2001105435 A JP2001105435 A JP 2001105435A
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mold
substrate
resin
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cured resin
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JP28711199A
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Motoharu Ono
元治 大野
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の微細な三角形状の断面を有する三角柱を
井桁状に形成した光学素子を高精度に製造すること。 【解決手段】金型31と基板32との各対向面に撥水性
の離型膜33、34を形成し、ポッティングノズル35
の先端を、基板32側から金型31と基板32との密着
面よりも金型31側に挿入して光硬化樹脂36を注入す
るとともに金型31と基板32との間に存在するエアー
を、各エアー抜き孔38〜41から抜き、2P法により
液晶ディスプレイに用いるμカライド素子を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三角形状の断面を
有する複数の三角柱を縦横方向に形成したハニカム形状
の光学素子、例えば液晶ディスプレイに用いられるμ
(マイクロ)カライド素子の製造に適用される光学素子
の製造方法及びその装置、並びにμカライド素子を用い
たプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図18はプロジェクタの光学系の模式図
である。このプロジェクタは、光源として白色光を発す
るメタルハライドランプ100を有しており、このメタ
ルハライドランプ100から出射される光は、リフレク
タ101によって所望の方向へと反射される。このリフ
レクタ101により反射された光は、UV−IRフィル
タ102を通過し、この光の中に含まれる赤外、紫外光
成分が除去される。
【0003】ここで、上記メタルハライドランプ100
から出射される白色光は、その光束の内部に輝度むらを
有するものとなっている。すなわち、メタルハライドラ
ンプ100を製造する際、このランプ100内部に金属
小片を封入したりするが、この金属小片を封入する場合
に、ランプ100の表面にチップ103が残留すること
がある。このチップ103が残留すると、ランプ100
で白色光を発する場合に輝度むらを生じる要因となる。
また上記チップ103以外にも、ランプ100の構成要
素である電極リード等によっても光束に影を生じ、輝度
むらを生じる要因となっている。
【0004】そのため、上記UV−IRフィルタ102
を通過した白色光は、フライアイレンズ104に導入さ
れ、この輝度むらが均一に整形される。このフライアイ
レンズ104は、図19に示すように内部にいくつもの
小レンズ105が形成されており、これら小レンズ10
5によって光が拡散され、光束内の輝度分布の均一化が
図られる。
【0005】このフライアイレンズ104によって輝度
分布が均一化された白色光は、拡散され、次のコリメー
タ106により平行光に整形される。
【0006】コリメータ106を通過した平行な光束
は、液晶パネル107に入射される。この液晶パネル1
07には画像情報が入力される。この液晶パネル8は、
画像情報に基づいて制御されて入射した光束の変調加工
を行う。
【0007】この液晶パネル107を出射した光は、投
影系108に導入され、拡大されてスクリーン109に
照射される。これによって、上記液晶パネル109に入
力された画像情報が目視可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなプロジェクション装置では、より鮮明な画像を得
ることが要求されている。
【0009】そこで本発明は、より鮮明な画像を得るた
めの光学素子の製造方法及びその装置を提供することを
目的とする。
【0010】又、本発明は、複数の微細な三角形状の断
面を有する三角柱を井桁状に形成した光学素子を高精度
に製造できる光学素子の製造方法及びその装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】又、本発明は、より鮮明な画像を得ること
ができるプロジェクタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の溝を縦横方向に交叉させて形成した金型と紫外線
領域の光を透過する基板とを密着させ、これら金型と基
板との間に光硬化樹脂を注入し、この光硬化樹脂にUV
光を照射し硬化させることによって金型形状を転写する
光学素子の製造方法において、金型と基板との各対向面
に撥水性の離型膜を形成する工程と、ノズルの先端を、
基板側から金型と基板との密着面よりも金型側に挿入し
て、ノズルから光硬化樹脂を金型と基板との間に注入す
る工程と、ノズルから光硬化樹脂を金型と基板との間に
注入するとともに金型と基板との間に存在するエアー
を、金型と基板との外周部から抜く工程と、を有する光
学素子の製造方法である。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
学素子の製造方法において、金型と基板との間に存在す
るエアーは、金型と基板との外周部から真空吸引され
る。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1記載の光
学素子の製造方法において、金型と基板との間に、UV
光を透過しかつ撥水性を有する弾性体を設けるものであ
る。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1記載の光
学素子の製造方法において、光硬化樹脂を硬化させた後
に、この硬化樹脂に対してUV光の照射することにより
剥離可能な粘着テープを圧着し、この粘着テープと共に
硬化樹脂を金型から離型する工程と、粘着テープに対し
てUV光を照射して粘着テープを硬化樹脂から剥離する
工程と、を有する。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1記載の光
学素子の製造方法において、光硬化樹脂を硬化させた後
に、この硬化樹脂を真空吸引して金型から離型する工程
を有する。
【0017】請求項6記載の発明は、複数の溝を縦横方
向に交叉させて形成した第1の金型と基板との間に光硬
化樹脂を注入して硬化することにより第1の金型を転写
し、この硬化樹脂を第1の金型から離型した後に補強し
て第2の金型を作成する第1の工程と、第2の金型と基
板との間に水溶性の光硬化樹脂を注入して硬化すること
により第2の金型を転写し、この水溶性硬化樹脂を第2
の金型から離型する第2の工程と、この第2の工程によ
り作成された水溶性硬化樹脂と複数の溝を縦横方向に形
成した第3の金型との間に光硬化樹脂を注入して硬化
し、この後に水溶性硬化樹脂を第3の金型から離型した
後に除去する第3の工程と、を有する光学素子の製造方
法である。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項6記載の光
学素子の製造方法において、第1の工程は、硬化樹脂を
第1の金型から離型した硬化樹脂に対してCr膜を付与
して補強する。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項6記載の光
学素子の製造方法において、第3の工程は、水溶性硬化
樹脂を水中に浸して除去する。
【0020】請求項9記載の発明は、請求項1又は6記
載の光学素子の製造方法において、硬化樹脂の一方の面
にアルミニウム膜を形成する。
【0021】請求項10記載の発明は、複数の溝を縦横
方向に交叉させて形成した金型と、紫外線領域の光を透
過する基板と、これら金型と基板とを密着させたときの
金型と基板との各対向面に形成された撥水性の離型膜
と、金型と基板との間に光硬化樹脂を注入するもので、
先端を基板側から金型と基板との密着面よりも金型側に
挿入するノズルと、ノズルから光硬化樹脂を金型と基板
との間に注入したときに金型と基板との間に存在するエ
アーを抜くための金型又は基板の外周部に形成されたエ
アー抜き孔と、を具備した光学素子の製造装置である。
【0022】請求項11記載の発明は、三角形状の断面
を有する複数の溝を縦横方向に形成した金型と、紫外線
領域の光を透過する基板と、これら金型と基板とを密着
させたときの金型と基板との各対向面に形成された撥水
性の離型膜と、金型と基板との間に光硬化樹脂を注入す
るもので、先端を基板側から金型と基板との密着面より
も金型側に挿入するノズルと、ノズルから光硬化樹脂を
金型と基板との間に注入したときに金型と基板との間に
存在するエアーを抜くための真空吸引通路と、この真空
吸引通路を通して金型と基板との間に存在するエアーを
真空吸引する真空吸引手段と、金型と基板との間に注入
された光硬化樹脂にUV光を照射して硬化させる光源
と、を具備した光学素子の製造装置である。
【0023】請求項12記載の発明は、請求項10又は
11記載の光学素子の製造装置において、金型と基板と
の間に設けられ、UV光を透過しかつ撥水性を有する弾
性体を備えたものである。
【0024】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の光学素子の製造装置において、弾性体は、撥水性のフ
ッ素テープ又はシリコンゴムからなるものである。
【0025】請求項14記載の発明は、請求項10又は
11記載の光学素子の製造装置において、光硬化樹脂を
硬化させた後に、この硬化樹脂に対して圧着して硬化樹
脂を金型から離型させ、かつUV光の照射により粘着性
が消失して硬化樹脂から取り外される紫外線テープを備
えたものである。
【0026】請求項15記載の発明は、請求項10又は
11記載の光学素子の製造装置において、光硬化樹脂を
硬化させた後に、この硬化樹脂を真空吸引して金型から
離型する真空吸引手段を備えたものである。
【0027】請求項16記載の発明は、請求項10又は
11記載の光学素子の製造装置において、硬化樹脂の一
方の面に形成されたアルミニウム膜を有するものであ
る。
【0028】請求項17記載の発明は、各色別の各投影
系と、これら投影系から出射された各像を重ね合わせる
重ね合わせ光学系と、この光学系により重ね合わされた
像をスクリーンに拡大投影する拡大光学系とを備え、各
投影系は、光源と、この光源の前方に配置された複数の
溝を縦横方向に交叉させた光学素子と、この光学素子の
前方に配置された液晶表示器とからなるプロジェクタで
ある。
【0029】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。
【0030】先ず、本発明の光学素子の製造方法により
製造されるμカライド素子を用いるリアプロジェクタに
ついて説明する。
【0031】図1はリアプロジェクタの概略構成図であ
る。このリアプロジェクタは、R(赤)、G(緑)、B
(青)別の各投影系1〜3を備え、これら投影系1〜3
から出射された各像をダイクロイックミラー4で重ね合
わせ、拡大レンズ系5を通してスクリーン6に拡大投影
するものである。
【0032】各投影系1〜3は、同一構成であり、Rの
投影系1は、LED(発光ダイオード)アレイ7の前面
側にUVカット素子8、μカライド素子9を配置し、か
つμカライド素子9の前方にレンズ10、LCD(液晶
表示器)11を配置したものとなっている。LEDアレ
イ7の背面側には、ヒートシンク12が設けられてい
る。
【0033】これと同様にGの投影系2は、LEDアレ
イ13、UVカット素子14、μカライド素子15、レ
ンズ16、LCD17及びヒートシンク18から構成さ
れ、Bの投影系3は、LEDアレイ19、UVカット素
子20、μカライド素子21、レンズ22、LCD23
及びヒートシンク24から構成されている。なお、スク
リーン6には、レンチキュラ25が設けられている。
【0034】このような構成のリアプロジェクタでは、
各投影系1〜3ごとに各μカライド素子9、15、21
が設けられている。図2(a)(b)はμカライド素子の構成
図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は断面図であ
る。これらμカライド素子9、15、21は、複数の微
細な三角形状の断面を有する三角柱を縦横方向(井桁
状)に形成した構成となっている。これらμカライド素
子9、15、21に形成されている各孔26は、各LE
Dアレイ7、13、19の各LED素子27に対応して
いる。従って、各LED素子27から放射された各光
は、それぞれ各孔26の狭い径から広い径に向かって進
行し、平行光に整形されて出射される。
【0035】このようなμカライド素子9、15、21
は、金型に樹脂を流し込んで硬化させることにより製造
するが、この金型に形成されている複数の微細な三角形
状の断面を有する三角柱を井桁状に形成した溝に樹脂を
流し込ませるには、樹脂に良好な流動性が求められるも
のとなっている。
【0036】次に、μカライド素子の製造装置について
説明する。
【0037】図3はフォトポリマライゼーション(phot
opolimarization:2P)法を用いたμカライド素子の
製造装置を示す構成図である。金型・基板保持機構30
には、金型31及び基板32とが保持されている。金型
31は、液晶ディスプレイに用いられるμカライド素子
を転写するための形状、すなわち微細な三角形状の断面
を有する複数の溝を縦横方向(井桁状)に形成したハニ
カム状の型が形成されている。
【0038】この金型31の上には、基板32が一定の
力で押し付けられて密着している。この基板32は、U
V光を透過する性質を有している。
【0039】これら金型31と基板32とを密着させた
ときの各対向面には、図4に示すようにそれぞれ撥水性
の各離型膜33、34が形成されている。これら離型膜
33、34は、金型31と基板32との各面にコーティ
ングにより均一に形成されている。
【0040】ポッティングノズル35は、金型31と基
板32との各離型膜33、34の間に粘性液状の光硬化
樹脂36を注入するものである。このポッティングノズ
ル35のノズル先端35aは、金型31に形成されてい
るハニカム状の型の縦横の各溝が交わる部分の溝径より
も小さな径に形成されている。このポッティングノズル
35は、金型21の中央部に形成されている三角形状の
溝に設けられるもので、図4に示すように基板32側か
ら金型31側へ向けて挿入され、かつノズル先端35a
が金型31と基板32との密着面よりも金型31側に挿
入されている。
【0041】光硬化樹脂36は、例えばUV(紫外線)
硬化樹脂である。
【0042】これら金型31及び基板32の上方には、
露光用のUV光源37が配置されている。このUV光源
37は、紫外光(以下、UV光と称する)を金型31と
基板32との間に注入された光硬化樹脂36に照射(以
下、UV露光と称する)し、光硬化樹脂を硬化させるた
めのものである。
【0043】上記金型・基板保持機構30には、図5に
示すようにその四辺形の4隅(4コーナ)にそれぞれエ
アー抜き孔38〜41が形成されている。これらエアー
抜き孔38〜41は、金型・基板保持機構30の基板3
2と接触する部分に段差を設けて金型31の溝と外部と
を連通させ、ポッティングノズル35から光硬化樹脂3
6を金型31と基板32との間に注入したときに、金型
31と基板32との間に存在するエアーを抜くためのも
のである。
【0044】次に上記の如く構成された装置を用いた2
P法によるμカライド素子の製造方法について説明す
る。
【0045】先ず、ハニカム状の型が形成された金型3
1と基板32とが用意され、これら金型31と基板32
とを密着させたときの各対向面にそれぞれ撥水性の各離
型膜33、34が形成される。
【0046】次に、ポッティングノズル35が金型21
の中央部に形成されている三角形状の溝において、基板
32側から金型31側へ向けて挿入され、そのノズル先
端35aが金型31と基板32との密着面よりも金型3
1側に挿入される。
【0047】この状態に、ポッティングノズル35は、
光硬化樹脂36を金型31と基板32との間のハニカム
状の溝内に注入する。このとき金型31と基板32との
間のハニカム状の溝内のエアーは、図5に示すように各
エアー抜き孔38〜41から矢印方向に抜かれる。この
エアーの抜きにより光硬化樹脂36は、金型31と基板
32との間のハニカム状の溝の全体に一様に注入され
る。
【0048】次に、金型31に対して基板32が一定の
力で押し付けられて密着されるとともに、UV光源37
からUV光が方向されて光硬化樹脂36にUV露光され
る。
【0049】このUV露光により光硬化樹脂36は硬化
し、金型31に形成されたハニカム状の型が硬化樹脂に
転写される。
【0050】この後、金型31から硬化樹脂が離型され
ることによって液晶ディスプレイに用いられる図2に示
すようなμカライド素子9、15、21が得られる。
【0051】次に、これらμカライド素子9、15、2
1の一方の面、すなわち上記図2(b)に示すμカライド
素子の孔26の径の広い側の面26a上にアルミニウム
膜が形成される。このアルミニウム膜は、例えばスパッ
タ又は蒸着により形成される。
【0052】このように上記第1の実施の形態において
は、金型31と基板32との各対向面に撥水性の離型膜
33、34を形成し、ポッティングノズル35の先端
を、基板32側から金型31と基板32との密着面より
も金型31側に挿入して光硬化樹脂36を注入するとと
もに金型31と基板32との間に存在するエアーを、各
エアー抜き孔38〜41から抜き、2P法により液晶デ
ィスプレイに用いるμカライド素子を製造するようにし
たので、この液晶ディスプレイに用いるμカライド素子
のような複数の微細な三角形状の断面を有する三角柱を
井桁状に形成した光学素子を高精度かつ低コストで製造
できる。
【0053】このように製造されたμカライド素子であ
れば、液晶ディスプレイやリアプロジェクタに適用で
き、例えば液晶ディスプレイやリアプロジェクタに設け
られている各LED素子から放射された各光を平行光に
整形して出射できる。
【0054】又、μカライド素子9、15、21の一方
の面上にアルミニウム膜を形成するので、μカライド素
子9、15、21の表裏面でそれぞれ色が異なって見
え、μカライド素子9、15、21の表裏が容易に分か
る。
【0055】(2) 次に、本発明の第2の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図3と同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0056】図6は2P法を用いたμカライド素子の製
造装置を示す構成図である。このμカライド素子の製造
装置は、光硬化樹脂36を注入したときの金型31と基
板32との間に存在するエアーの抜き機構を真空吸引す
る構造としたものである。
【0057】金型・基板保持機構30は、上部保持機構
30aと下部保持機構30bとを接合部50において溶
接等により接合したものとなっている。上部保持機構3
0aには、図7に示すようにその四辺形の4隅にそれぞ
れエアーを抜くための各樹脂逃げ部51〜54が形成さ
れている。これら樹脂逃げ部51〜54は、金型31の
溝と連通している。これら樹脂逃げ部51〜54には、
それぞれ真空吸引通路55が設けられている。この真空
吸引通路55は、各樹脂逃げ部51〜54から1本に纏
められて下部保持機構30bに設けられた真空吸引装置
56に接続されている。
【0058】この真空吸引装置56は、真空吸引通路5
5を通して金型31と基板32との間にの溝に存在する
エアーを真空吸引する作用を持っている。
【0059】次に上記の如く構成された装置を用いた2
P法によるμカライド素子の製造方法について説明す
る。
【0060】先ず、上記第1の実施の形態と同様に、金
型31上に基板32が載置される。これら金型31と基
板32との各対向面には、それぞれ離型膜33、34が
形成されている。
【0061】次に、ポッティングノズル35が金型21
の中央部に形成されている三角形状の溝において、基板
32側から金型31側へ向けて挿入され、そのノズル先
端35aが金型31と基板32との密着面よりも金型3
1側に挿入される。そして、ポッティングノズル35か
ら光硬化樹脂36が金型31と基板32との間のハニカ
ム状の溝内に注入される。
【0062】このとき金型31と基板32との間のハニ
カム状の溝内のエアーは、真空吸引装置56の真空吸引
の作用によって、各樹脂逃げ部51〜54から真空吸引
通路55を通して金型・基板保持機構30の外部に抜か
れる。
【0063】このエアーの抜きにより光硬化樹脂36
は、金型31と基板32との間のハニカム状の溝の全体
に一様に注入される。
【0064】次に、金型31に対して基板32が一定の
力で押し付けられて密着されるとともに、UV光源37
からUV光が方向されて光硬化樹脂36にUV露光さ
れ、光硬化樹脂36の硬化により金型31に形成された
ハニカム状の型が硬化樹脂に転写される。
【0065】この後、金型31から硬化樹脂が離型され
ることによって液晶ディスプレイに用いられる図2に示
すようなμカライド素子9、15、21が得られる。
【0066】次に、これらμカライド素子9、15、2
1の一方の面、すなわち上記図2(b)に示すμカライド
素子の孔26の径の広い側の面26a上にアルミニウム
膜が形成される。このアルミニウム膜は、例えばスパッ
タ又は蒸着により形成される。
【0067】このように上記第2の実施の形態において
は、金型31と基板32との間のハニカム状の溝内のエ
アーを、真空吸引装置56の真空吸引の作用によって各
樹脂逃げ部51〜54から真空吸引通路55を通して金
型・基板保持機構30の外部に抜くようにしたので、上
記第1の実施の形態と同様に液晶ディスプレイに用いる
μカライド素子のような複数の微細な三角形状の断面を
有する三角柱を井桁状に形成した光学素子を高精度かつ
低コストで製造でき、そのうえ注入される光硬化樹脂3
6が真空吸引によって確実にかつ速く金型31と基板3
2との間のハニカム状の溝の全体に一様に注入できる。
【0068】又、μカライド素子9、15、21の一方
の面上にアルミニウム膜を形成するので、μカライド素
子9、15、21の表裏面でそれぞれ色が異なって見
え、μカライド素子9、15、21の表裏が容易に分か
る。
【0069】(3) 次に、本発明の第3の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図3と同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0070】図8は2P法を用いたμカライド素子の製
造装置の一部構成図である。このμカライド素子の製造
装置は、上記第1の実施の形態に適用されるもので、金
型31と基板32との間に弾性体60を設けたものであ
る。この弾性体60は、UV光を透過しかつ撥水性を有
するもので、例えばフッ素テープ又はシリコンゴムから
成っている。
【0071】この弾性体60は、金型31に対して基板
32が一定の力で押し付けられて密着されたとき、その
弾性体面が金型31のハニカム状の型に倣うので、金型
31と光硬化樹脂36の侵入をなくすための基板32と
の10−6mオーダの密着精度を不要にできる。
【0072】次に上記の如く構成された装置を用いた2
P法によるμカライド素子の製造方法について説明す
る。
【0073】先ず、上記第1の実施の形態と同様に、ポ
ッティングノズル35から光硬化樹脂36が金型31と
基板32との間のハニカム状の溝の全体に注入される。
【0074】次に、金型31に対して基板32が一定の
力で押し付けられて密着されるとともに、UV光源37
からUV光が方向されて光硬化樹脂36にUV露光さ
れ、このUV光が基板32から弾性体60を透過して光
硬化樹脂36に照射される。
【0075】このUV光の照射により光硬化樹脂36は
硬化し、金型31に形成されたハニカム状の型が硬化樹
脂に転写される。
【0076】この後、金型31から硬化樹脂が離型され
ることによって液晶ディスプレイに用いられる図2に示
すようなμカライド素子9、15、21が得られる。
【0077】次に、テーパして形成されているこれらμ
カライド素子9、15、21の一方の面、すなわち上記
図2(b)に示すμカライド素子の孔26の径の広い側の
面26a上に反射膜を構成するアルミニウム膜が形成さ
れる。このアルミニウム膜は、例えばスパッタ又は蒸着
により形成される。
【0078】このように上記第3の実施の形態において
は、金型31と基板32との間に弾性体60を設けたの
で、金型31に対して基板32が一定の力で押し付けら
れて密着されたとき、弾性体60の弾性体面は金型31
のハニカム状の型に倣うものとなり、金型31と光硬化
樹脂36の侵入をなくすための基板32とのサブμオー
ダの密着精度を不要にできる。
【0079】又、μカライド素子9、15、21の一方
の面だけにアルミニウム膜を形成するので、μカライド
素子9、15、21の表裏面でそれぞれ色が異なる。従
って、このように表裏で色分けされたカライド素子を用
いることにより、μカライド素子9、15、21の表裏
が容易に分かるので、プロジェクタを製造する上で生産
性が向上する。
【0080】なお、上記第3の実施の形態は、上記第2
の実施の形態に適用できることは言うまでもなく、又は
上記第1及び第2の実施の形態と同様の効果を奏するこ
とができることも言うまでもない。
【0081】(4) 次に、本発明の第4の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図3と同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0082】図9は2P法を用いたμカライド素子の製
造装置の一部構成図である。このμカライド素子の製造
装置は、金型31から硬化樹脂を離型するときの具体的
な方法を示す図である。この離型には、UV光の照射に
より粘着性が低下して剥離が可能となる。
【0083】μカライド素子の製造方法から簡単に説明
する。先ず、上記第1の実施の形態と同様に、ポッティ
ングノズル35から光硬化樹脂36が金型31と基板3
2との間のハニカム状の溝の全体に注入される。
【0084】次に、金型31に対して基板32が一定の
力で押し付けられて密着されるとともに、UV光源37
からUV光が方向されて光硬化樹脂36にUV露光さ
れ、このUV光が基板32から弾性体60を透過して光
硬化樹脂36に照射される。
【0085】このUV光の照射により光硬化樹脂36は
硬化し、金型31に形成されたハニカム状の型が硬化樹
脂36aに転写される。
【0086】次に、離型が行われる。図9(a)に示すよ
うに金型31に密着している硬化樹脂36aに対してU
Vテープ61が圧着される。このUVテープ61は、同
図(a)に示すUVテープ引張り方向に引っ張られること
により、硬化樹脂36aは金型31から離型する。
【0087】次に、硬化樹脂36aの圧着しているUV
テープ61に対して図9(b)に示すようにUV光源62
からUV光が照射される。このUV光の照射によりUV
テープ61の粘着性が消失する。
【0088】これにより、UVテープ61は、硬化樹脂
36aから剥がれ、図9(c)に示すように液晶ディスプ
レイに用いられるμカライド素子36aが得られる。
【0089】次に、このμカライド素子36aの一方の
面、すなわち上記図9(c)に示すμカライド素子36a
の孔36sの径の広い側の面36f上にアルミニウム膜
37が形成される。このアルミニウム膜37は、例えば
スパッタ又は蒸着により形成される。
【0090】このように第4の実施の形態においては、
金型31から硬化樹脂36aを離型するときにUV光の
照射により粘着性が消失するUVテープ61を用いたの
で、金型31から容易に硬化樹脂36aを離型してμカ
ライド素子を得ることができる。
【0091】又、μカライド素子36aの一方の面上に
アルミニウム膜37を形成するので、μカライド素子3
6aの表裏面でそれぞれ色が異なって見え、μカライド
素子36aの表裏が容易に分かる。
【0092】なお、上記第4の実施の形態は、上記第2
及び第3の実施の形態に適用できることは言うまでもな
く、又は上記第1乃至第3の実施の形態と同様の効果を
奏することができることも言うまでもない。
【0093】(5) 次に、本発明の第5の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0094】図8は2P法を用いたμカライド素子の製
造装置の一部構成図である。このμカライド素子の製造
装置は、金型31から硬化樹脂を離型するときの他の具
体的な方法を示す図である。この離型には、真空吸引ホ
ルダ63が用いられる。
【0095】この真空吸引ホルダ63は、真空吸引装置
64が備えられている。この真空吸引ホルダ63を金型
31に装着するときは、金型31に密着している硬化樹
脂36aの面に対して所定の隙間65を開けるものとな
る。
【0096】μカライド素子の製造方法から簡単に説明
する。先ず、上記第1の実施の形態と同様に、ポッティ
ングノズル35から光硬化樹脂36が金型31と基板3
2との間のハニカム状の溝の全体に注入される。
【0097】次に、金型31に対して基板32が一定の
力で押し付けられて密着されるとともに、UV光源37
からUV光が方向されて光硬化樹脂36にUV露光さ
れ、このUV光が基板32から弾性体60を透過して光
硬化樹脂36に照射される。
【0098】このUV光の照射により光硬化樹脂36は
硬化し、金型31に形成されたハニカム状の型が硬化樹
脂36aに転写される。
【0099】次に、離型が行われる。図10に示すよう
に真空吸引ホルダ63が金型31に密着している硬化樹
脂36aの面に対して所定の隙間65を開けて金型31
に装着される。
【0100】次に、真空吸引装置64の真空吸引の作用
により図11に示す硬化樹脂36aが金型31から離型
し、μカライド素子36aが得られる。
【0101】次に、このμカライド素子36aの孔36
sの径の広い側の面36f上に例えばスパッタ又は蒸着
によりアルミニウム膜37が形成される。
【0102】このように第5の実施の形態によれば、離
型に真空吸引ホルダ63を用いても上記第4の実施の形
態と同様の効果を奏することは言うまでもない。
【0103】(6) 次に、本発明の第6の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図3と同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0104】図12乃至図17は2P法を用いたμカラ
イド素子の製造工程図である。
【0105】先ず、ハニカム状の型が形成された金型
(以下、第1の金型と称する)31と基板32’とが用
意され、基板32’の対向面が活性化処理される。な
お、金型31には離型膜33を形成してもよい。
【0106】次に、金型31と基板32’との間に光硬
化性樹脂36をポッティングする。ここで、第1の金型
31と基板32’は、均一の厚さに樹脂膜が形成される
ように位置決めされている。
【0107】次に、第1の金型31に対して基板32’
が一定の力で押し付けられ、均一の厚さに樹脂膜を形成
して密着されるとともに、UV光源37からUV光が放
射されて光硬化樹脂36にUV露光される。このUV露
光により光硬化樹脂36は硬化し、第1の金型31に形
成されたハニカム状の型が硬化樹脂に転写される。
【0108】次に、離型に移り、第1の金型31から硬
化樹脂36a及び基板32’が一体的に離型される。こ
の離型は、金型31若しくは硬化樹脂36aと一体化し
た基板32’を、同金型、基板に対し垂直方向に移動可
能なステージ駆動等による離型法による。
【0109】次に、図13に示すように第1の金型31
の型が転写された硬化樹脂36aの表面に対してCr膜
70が形成される。このCr膜70は、例えばスパッタ
リング、蒸着等により形成される。このCr膜70の形
成により硬化樹脂36aは、耐摩耗性が向上して補強さ
れ、以後、第2の金型71として使用される。
【0110】次に、図14に示すように第2の金型72
と基板73とが用意され、基板73の対向面が活性化処
理される。なお、金型72には、離型膜33を形成して
もよい。
【0111】次に、第2の金型72と基板73との間に
水溶性の水溶性光硬化樹脂74をポッティングする。こ
こで、第2の金型72と基板73は、均一の厚さに樹脂
膜が形成されるように位置決めされる。
【0112】次に、第2の金型72に対して基板73が
一定の力で押し付けられ均一の厚さに樹脂膜を形成して
密着されるとともに、UV光源37からUV光が放射さ
れて水溶性光硬化樹脂74にUV露光される。このUV
露光により水溶性光硬化樹脂74は硬化し、第2の金型
72に形成されたハニカム状の型が水溶性硬化樹脂74
aに転写される。
【0113】次に、離型に移り、第2の金型72から水
溶性硬化樹脂74a及び基板73が一体的に離型され
る。この離型は、上述のステージ駆動等による。この離
型により第2の金型72の型が転写された水溶性硬化樹
脂部品74aが得られる。
【0114】次に、第3の金型75が用意される。この
第3の金型75は、三角形状の断面を有する複数の溝を
縦横方向に形成したハニカム形状の型が形成されてい
る。なお、この第3の金型75は、水溶性硬化樹脂部品
74aに転写された型と合致するように予め形成されて
いる。
【0115】次に、図15に示すように水溶性硬化樹脂
部品74aと第3の金型75との間に粘性液状の光硬化
樹脂36がポッティングされる。ここで、第3の金型7
5と水溶性樹脂部品74aと一体化された基板73は、
均一の厚さに樹脂膜が形成されるように位置決めされて
いる。
【0116】次に、第3の金型75に対して基板73が
一定の力で押し付けられ均一の厚さに樹脂膜を形成して
密着されるとともに、UV光源37からUV光が放射さ
れて光硬化樹脂36にUV露光される。このUV露光に
より光硬化樹脂36は硬化し、第3の金型75に形成さ
れたハニカム状の型が硬化樹脂36aに転写される。
【0117】次に、離型に移り、第3の金型75から硬
化樹脂36b、水溶性硬化樹脂74a及び基板73が一
体的に離型される。この離型は、上述のステージ駆動等
による。
【0118】次に、水溶性硬化樹脂部品74aの除去が
行われる。図16に示すように水76の貯えられた水槽
77が用意される。この水槽77の中に一体化された水
溶性硬化樹脂部品74a及び基板73が浸される。この
うち水溶性硬化樹脂部品74aは、水中に浸されること
により溶解して除去される。
【0119】この水溶性硬化樹脂部品74aの除去によ
り硬化樹脂36bが図17に示すようにμカライド素子
36aとして得られる。
【0120】次に、このμカライド素子36aの孔36
sの径の広い側の面36f上に例えばスパッタ又は蒸着
によりアルミニウム膜37が形成される。
【0121】このように上記第6の実施の形態において
は、ハニカム形状の型が形成された第1の金型31と基
板32との間に光硬化樹脂36を注入して硬化すること
により第1の金型31を転写し、この硬化樹脂36aを
第1の金型31から離型した後にCr膜70を形成して
補強して第2の金型72を作成し、次に、第2の金型7
2と基板73との間に水溶性の水溶性光硬化樹脂74を
注入して硬化することにより第2の金型72を転写し、
この水溶性硬化樹脂部品74aを第2の金型72から離
型し、次に、この水溶性硬化樹脂部品74aと三角形状
の断面を有する複数の溝を縦横方向に形成した第3の金
型75との間に光硬化樹脂36を注入して硬化し、この
後に水溶性硬化樹脂部品74aを第3の金型75から離
型した後に水槽77の水中に浸して除去するようにした
ので、液晶ディスプレイに用いるμカライド素子36a
のような複数の微細な三角形状の断面を有する三角柱を
井桁状に交叉させて構成した光学素子を高精度かつ低コ
ストで製造できる。
【0122】このように製造されたμカライド素子36
aであれば、液晶ディスプレイやリアプロジェクタに適
用でき、例えば液晶ディスプレイやリアプロジェクタに
設けられている各LED素子から放射された各光を平行
光に整形して出射できる。
【0123】又、μカライド素子36aの一方の面上に
アルミニウム膜37を形成するので、μカライド素子3
6aの表裏面でそれぞれ色が異なって見え、μカライド
素子36aの表裏が容易に分かる。
【0124】なお、本発明は、上記第1乃至第6の実施
の形態に限定されるものでなく次の通りに変形してもよ
い。
【0125】例えば、上記第1乃至第6の実施の形態で
は、液晶ディスプレイやリアプロジェクタに適用したμ
カライド素子の製造について説明したが、三角形状の断
面を有する複数の三角柱を縦横方向に形成したものの製
造であれば適用できる。
【0126】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、よ
り鮮明な画像を得るための光学素子の製造方法及びその
装置を提供できる。
【0127】又、本発明によれば、複数の微細な三角形
状の断面を有する三角柱を井桁状に形成した光学素子を
高精度に製造できる光学素子の製造方法及びその装置を
提供できる。
【0128】又、本発明によれば、より鮮明な画像を得
ることができるプロジェクタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるμカライド素子を用いたリアプ
ロジェクタの概略構成図。
【図2】μカライド素子の構成図。
【図3】本発明に係わるμカライド素子の製造装置の第
1の実施の形態を示す構成図。
【図4】本発明に係わるμカライド素子の製造装置の第
1の実施の形態におけるポッティングノズル先端位置を
示す図。
【図5】本発明に係わるμカライド素子の製造装置の第
1の実施の形態におけるエアー抜き孔を示す図。
【図6】本発明に係わるμカライド素子の製造装置の第
2の実施の形態を示す構成図。
【図7】本発明に係わるμカライド素子の製造装置の第
2の実施の形態における樹脂逃げ部及び真空吸引通路を
示す構成図。
【図8】本発明に係わるμカライド素子の製造装置の第
3の実施の形態を示す一部構成図。
【図9】本発明に係わるμカライド素子の製造装置の第
4の実施の形態における金型から硬化樹脂を離型すると
きの具体的な方法を示す図。
【図10】本発明に係わるμカライド素子の製造装置の
第5の実施の形態における金型から硬化樹脂を離型する
ときに用いる真空吸引ホルダの構成図。
【図11】本発明に係わるμカライド素子の製造装置の
第5の実施の形態により離型されたμマイクロ素子を示
す図。
【図12】本発明の第6の実施の形態におけるμカライ
ド素子の製造方法を示す製造工程図。
【図13】本発明の第6の実施の形態におけるμカライ
ド素子の製造方法での第2の金型を示す図。
【図14】本発明の第6の実施の形態におけるμカライ
ド素子の製造方法での第2の金型の型の転写を示す図。
【図15】本発明の第6の実施の形態におけるμカライ
ド素子の製造方法での第3の金型の型の転写を示す図。
【図16】本発明の第6の実施の形態におけるμカライ
ド素子の製造方法での水溶性硬化樹脂の除去を示す図。
【図17】本発明の第6の実施の形態におけるμカライ
ド素子の製造方法により製造されたμカライド素子を示
す図。
【図18】従来のリアプロジェクタの概略構成図。
【図19】同リアプロジェクタに用いられるフライアイ
レンズの構成図。
【符号の説明】
1〜3:投影系 4:ダイクロイックミラー 5:拡大レンズ系 6:スクリーン 7,13,19:LED(発光ダイオード)アレイ 8,14,20:UVカット素子 9,15,21:μカライド素子 11,17,23:LCD(液晶表示器) 25:レンチキュラ 30:金型・基板保持機構 31:金型 32:基板 33,34:離型膜 35:ポッティングノズル 36:光硬化樹脂 37:露光光源 38〜41:エアー抜き孔 30a:上部保持機構 30b:下部保持機構 51〜54:樹脂逃げ部 55:真空吸引通路 56:真空吸引装置 60:弾性体 61:UVテープ 62:UV光源 63:真空吸引ホルダ 64:真空吸引装置 70:Cr膜 72:第2の金型 73:基板 74:水溶性光硬化樹脂 74a:水溶性硬化樹脂部品 75:第3の金型 76:水 77:水槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1333 500 G02F 1/1333 500 1/1335 1/1335 1/1343 1/1343 G03B 33/12 G03B 33/12 // B29L 11:00 B29L 11:00 Fターム(参考) 2H090 LA12 LA16 2H091 FA29Z FA31Z FA41Z FA45Z FB04 FC19 FC29 FD06 LA18 MA07 2H092 NA25 PA13 RA05 4F202 AA44 AH73 AJ09 AJ11 CA01 CB01 CK11 CM72 CM82 CP01 CP06 4F204 AA44 AH73 AJ09 AJ11 EA03 EA04 EB01 EK09 EK17 EK18 EK20 EK24 EK25

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の溝を縦横方向に交叉させて形成し
    た金型と紫外線領域の光を透過する基板とを密着させ、
    これら金型と基板との間に光硬化樹脂を注入し、この光
    硬化樹脂にUV光を照射し硬化させることによって前記
    金型形状を転写する光学素子の製造方法において、 前記金型と前記基板との各対向面に撥水性の離型膜を形
    成する工程と、 ノズルの先端を、前記基板側から前記金型と前記基板と
    の密着面よりも前記金型側に挿入して、前記ノズルから
    前記光硬化樹脂を前記金型と前記基板との間に注入する
    工程と、 前記ノズルから前記光硬化樹脂を前記金型と前記基板と
    の間に注入するとともに前記金型と前記基板との間に存
    在するエアーを、前記金型と前記基板との外周部から抜
    く工程と、を有することを特徴とする光学素子の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記金型と前記基板との間に存在するエ
    アーは、前記金型と前記基板との外周部から真空吸引さ
    れることを特徴とする請求項1記載の光学素子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記金型と前記基板との間に、UV光を
    透過しかつ撥水性を有する弾性体を設けることを特徴と
    する請求項1記載の光学素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記光硬化樹脂を硬化させた後に、この
    硬化樹脂に対してUV光の照射することにより剥離可能
    な粘着テープを圧着し、この粘着テープと共に前記硬化
    樹脂を前記金型から離型する工程と、 前記テープに対してUV光を照射して前記粘着テープを
    前記硬化樹脂から剥離する工程と、を有することを特徴
    とする請求項1記載の光学素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記光硬化樹脂を硬化させた後に、この
    硬化樹脂を真空吸引して前記金型から離型する工程を有
    することを特徴とする請求項1記載の光学素子の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 複数の溝を縦横方向に交叉させて形成し
    た第1の金型と基板との間に光硬化樹脂を注入して硬化
    することにより前記第1の金型を転写し、この硬化樹脂
    を前記第1の金型から離型した後に補強して第2の金型
    を作成する第1の工程と、 前記第2の金型と基板との間に水溶性の光硬化樹脂を注
    入して硬化することにより前記第2の金型を転写し、こ
    の水溶性硬化樹脂を前記第2の金型から離型する第2の
    工程と、 この第2の工程により作成された前記水溶性硬化樹脂と
    前記複数の溝を縦横方向に形成した第3の金型との間に
    光硬化樹脂を注入して硬化し、この後に前記水溶性硬化
    樹脂を前記第3の金型から離型した後に除去する第3の
    工程と、を有することを特徴とする光学素子の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記第1の工程は、硬化樹脂を前記第1
    の金型から離型した前記硬化樹脂に対してCr膜を付与
    して補強することを特徴とする請求項6記載の光学素子
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第3の工程は、前記水溶性硬化樹脂
    を水中に浸して除去することを特徴とする請求項6記載
    の光学素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記硬化樹脂の一方の面にアルミニウム
    膜を形成することを特徴とする請求項1又は6記載の光
    学素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 複数の溝を縦横方向に交叉させて形成
    した金型と、 紫外線領域の光を透過する基板と、 これら金型と基板とを密着させたときの前記金型と前記
    基板との各対向面に形成された撥水性の離型膜と、 前記金型と前記基板との間に光硬化樹脂を注入するもの
    で、先端を前記基板側から前記金型と前記基板との密着
    面よりも前記金型側に挿入するノズルと、 前記ノズルから前記光硬化樹脂を前記金型と前記基板と
    の間に注入したときに前記金型と前記基板との間に存在
    するエアーを抜くための前記金型又は前記基板の外周部
    に形成されたエアー抜き孔と、を具備したことを特徴と
    する光学素子の製造装置。
  11. 【請求項11】 三角形状の断面を有する複数の溝を縦
    横方向に形成した金型と、 紫外線領域の光を透過する基板と、 これら金型と基板とを密着させたときの前記金型と前記
    基板との各対向面に形成された撥水性の離型膜と、 前記金型と前記基板との間に光硬化樹脂を注入するもの
    で、先端を前記基板側から前記金型と前記基板との密着
    面よりも前記金型側に挿入するノズルと、 前記ノズルから前記光硬化樹脂を前記金型と前記基板と
    の間に注入したときに前記金型と前記基板との間に存在
    するエアーを抜くための真空吸引通路と、 この真空吸引通路を通して前記金型と前記基板との間に
    存在するエアーを真空吸引する真空吸引手段と、 前記金型と前記基板との間に注入された前記光硬化樹脂
    にUV光を照射して硬化させる光源と、を具備したこと
    を特徴とする光学素子の製造装置。
  12. 【請求項12】 前記金型と前記基板との間に設けら
    れ、UV光を透過しかつ撥水性を有する弾性体を備えた
    ことを特徴とする請求項10又は11記載の光学素子の
    製造装置。
  13. 【請求項13】 前記弾性体は、撥水性のフッ素テープ
    又はシリコンゴムからなることを特徴とする請求項12
    記載の光学素子の製造装置。
  14. 【請求項14】 前記光硬化樹脂を硬化させた後に、こ
    の硬化樹脂に対して圧着して前記硬化樹脂を前記金型か
    ら離型させ、かつUV光の照射により粘着性が消失して
    前記硬化樹脂から取り外される紫外線テープを備えたこ
    とを特徴とする請求項10又は11記載の光学素子の製
    造装置。
  15. 【請求項15】 前記光硬化樹脂を硬化させた後に、こ
    の硬化樹脂を真空吸引して前記金型から離型する真空吸
    引手段を備えたことを特徴とする請求項10又は11記
    載の光学素子の製造装置。
  16. 【請求項16】 前記硬化樹脂の一方の面に形成された
    アルミニウム膜を有することを特徴とする請求項10又
    は11記載の光学素子の製造装置。
  17. 【請求項17】 各色別の各投影系と、 これら投影系から出射された各像を重ね合わせる重ね合
    わせ光学系と、 この光学系により重ね合わされた像をスクリーンに拡大
    投影する拡大光学系とを備え、 前記各投影系は、光源と、この光源の前方に配置された
    複数の溝を縦横方向に交叉させた光学素子と、この光学
    素子の前方に配置された液晶表示器とからなることを特
    徴とするプロジェクタ。
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