JP2001102182A - 道路照明の点灯制御システム及び道路照明の点灯制御方法 - Google Patents

道路照明の点灯制御システム及び道路照明の点灯制御方法

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JP2001102182A
JP2001102182A JP28053699A JP28053699A JP2001102182A JP 2001102182 A JP2001102182 A JP 2001102182A JP 28053699 A JP28053699 A JP 28053699A JP 28053699 A JP28053699 A JP 28053699A JP 2001102182 A JP2001102182 A JP 2001102182A
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lighting
vehicle
time
road
control system
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JP28053699A
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Atsuto Maki
淳人 牧
Kenichi Maeda
賢一 前田
Nobuyuki Takeda
信之 武田
Kazunori Onoguchi
一則 小野口
Kunihisa Kishikawa
晋久 岸川
Masayuki Maruyama
昌之 丸山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】夜間の節電が可能な道路照明のシステム及び方
法を提供する。 【解決手段】道路RDを視野内に収めるように配置され
且つその視野内の画像を得るカメラ12と、このカメラ
12により得られた画像から道路上を走行する車両CA
の存在を検出する車両検出手段15と、この車両検出手
段15による検出結果に応じて複数の照明灯11、…、
11の点灯・消灯を制御する制御手段15とを備える。
この制御により車両前方の視野内に入る照明灯11のみ
点灯される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路照明の点灯制
御システム及び道路照明の点灯制御方法に係り、とく
に、車両の通行に連動して道路照明の点灯・消灯を制御
する制御システム及び制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の道路照明によれば、高速道路等に
見られる如く、照明灯が道路に沿って一定距離毎に配置
され、夜間に一斉に点灯するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
道路照明は、車両の通行が在るか否かに関わらず、夜間
には常に点灯状態に設定される。車両の通行が長時間に
渡って無い場合でも、この点灯状態は変わらないもので
あった。このため、通行量に比して、消費電力が膨大に
なり、省エネルギの観点からの対策が求められていた。
【0004】本発明は、このような従来の道路照明の現
状に鑑みてなされたもので、夜間の節電が可能な道路照
明のシステム及び方法を提供することを、その目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本願の第1の発明によれば、道路に沿って配置され
た複数の照明灯の点灯を制御するシステムにおいて、前
記道路を視野内に収めるように配置され且つその視野内
の画像を得る撮像手段と、この撮像手段により得られた
画像から前記道路上を走行する車両の存在を検出する車
両検出手段と、この車両検出手段による検出結果に応じ
て前記複数の照明灯の点灯・消灯を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【0006】好適には、前記制御手段は、前記検出手段
により走行中の車両の存在が検出されたとき、前記複数
の照明灯の夫々を、その各照明灯への前記車両の到達予
測時刻よりも、少なくとも当該車両の走行状態と所定の
視界距離とを加味した時間だけ遡って点灯させ、且つ、
この時間が経過したときに消灯させる手段である。この
場合、例えば、前記制御手段は、前記検出手段により走
行中の車両の存在が検出されたとき、所定の視界距離を
その車両が走行するのに必要な時間を予測する予測手段
と、前記複数の照明灯の夫々を、その各照明灯への車両
の到達予測時刻よりも前記必要時間だけ遡った時刻に点
灯させる点灯時間と、前記複数の照明灯の夫々を前記点
灯から前記予測時間が経過した時刻に消灯させる消灯手
段とを有する。また、前記制御手段は、前記検出手段に
より走行中の車両の存在が検出されたとき、所定の視界
距離をその車両が走行するのに必要な時間と前記各照明
灯の点灯特性を考慮した時間との合計時間を予測する予
測手段と、前記複数の照明灯の夫々を、その各照明灯へ
の車両の到達予測時刻よりも前記合計時間だけ遡った時
刻に点灯させる点灯時間と、前記複数の照明灯の夫々を
前記合計時間が経過したとき時刻に消灯させる消灯手段
とを有していてもよい。
【0007】また好適には、前記制御手段は、前記検出
手段により走行中の車両の存在が検出されたとき、前記
複数の照明灯の内、その車両前方の所定の視界に入る照
明灯を点灯させ、且つ、前記視界から後方に外れていく
照明灯を消灯させるように前記点灯・消灯を制御する手
段である。
【0008】さらに、前記撮像手段は前記視野内の画像
を経時的に得る手段であり、前記車両検出手段は一定時
間毎に前記道路上を走行する車両の存在を検出する手段
であってもよい。また、前記撮像手段は互いに離れて複
数個設けられており、この複数個の撮像手段の夫々に対
応して前記車両検出手段及び前記制御手段が各別に具備
されていてもよい。
【0009】また、本願の第2の発明によれば、道路に
沿って配置された複数の照明灯の点灯を制御する道路照
明の点灯制御方法において、前記道路を視野内に収めて
画像を得て、この画像から前記道路上を走行する車両の
存在を検出し、これにより走行中の車両の存在が検出さ
れたとき、前記複数の照明灯の夫々を、その各照明灯へ
の前記車両の到達予測時刻よりも、少なくとも当該車両
の走行状態と所定の視界距離とを加味した時間だけ前に
点灯させ、この後、この時間が経過したときに消灯させ
ることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜5に基づき、本発明
の一実施形態に係る道路照明の点灯制御システムを実施
した道路照明システムを説明する。
【0011】図1において、道路RDに沿って所定間隔
で道路照明用の照明灯11,…,11が複数本設置され
ている。この照明灯同士の間隔は等間隔であっても、不
等間隔であってもよい。
【0012】各照明灯11は、路肩から立設され、その
途中で横方向に延びる支柱11Aと、その支柱11Aの
先端部に垂下されたランプ11Bとを備える。ランプ1
1Bは白熱ランプ、水銀ランプ、蛍光ランプ、キセノン
ランプ、ハロゲンランプなど各種のものが採用され、支
柱11A内を通過して供給される電源線から電源を受け
ている。
【0013】この照明灯11,…,11の内、所定本数
毎の照明灯11sには、撮像手段としての例えばCCD
型カメラ12が取り付けられている。このカメラ12は
例えば照明灯11sの先端部におけるランプ11Bの付
近に設置され、視野方向を下方に向けることで、路面を
通行する車両を含む視野内の画像を上から撮影し、例え
ばデジタル量の画像データを出力可能になっている。カ
メラは、例えば撮像管を用いたカメラ、CMOS型カメ
ラ、赤外線カメラなどを用いてもよい。
【0014】カメラ12、…、12が出力した画像デー
タはデジタル回線などの伝送手段13を介して管制セン
タ14のコンピュータ15に接続されている。伝送手段
は電波などの伝送媒体であってもよい。このコンピュー
タ15は、各カメラ12から送られてきた画像データを
読み込み、この画像データに基づき走行中の車両検出、
車両速度の演算、及び通行車両に連動した照明灯12、
…、12の点灯、消灯の点灯制御をカメラ毎に、また照
明灯毎に実行する。
【0015】このコンピュータ15により生成された各
照明灯毎の点灯制御信号は制御ライン16を介して各照
明灯11に送られ、そのランプ11Bの点灯及び消灯が
制御されるようになっている。
【0016】なお、図1には、この道路照明システムを
上り車線及び下り車線のうちの一方にしか表していない
が、当然、上り車線及び下り車線の両方について実施し
てもよい。また、上り車線及び下り車線の夫々が2車線
又は3車線で構成されていてもよい。
【0017】図2〜5に基づき、管制センタ14のコン
ピュータ15による処理を説明する。
【0018】コンピュータ15は、予め設定されている
アルゴリズムにしたがって、メインプログラムを実行し
ている最中に、図2に示す処理ルーチンをカメラ12毎
に且つ一定時間毎(例えば1秒毎)に実行する。
【0019】まず、カメラ12がその時点で撮像して画
像データを読み込み、差分法など周知の画像処理法をそ
の画像データに施し、走行している(動いている)車両
を検出する(ステップS1,S2)。ここでは、走行し
ている車両のみを検出対象として、停車中の車両は検出
しない。
【0020】次いで、コンピュータ15は、上記検出結
果が走行車両の在りとなったか否かを判断し、NO(走
行車両無し)の判断のときは、フラグF=Oに設定して
メインプログラムに戻る(ステップS3、S4)。
【0021】しかし、ステップS3の判断がYES、す
なわち走行車両在りを示すときはフラグF=1に設定し
(ステップS5)、ステップS6以降の処理を順次実行
する。最初に画像データのフレーム差などから車両速度
が検出され(ステップS6)、次いで視界距離が設定さ
れる(ステップS7)。この視界距離で視界範囲が決ま
る。この視界は図4に示す如く、車両の現時点の位置か
ら前方に広がり、この視界範囲内にある照明灯11のラ
ンプ11Bは必ず点灯されているように制御される。視
界距離は予めデフォルト値として有していてもよいし、
オペレータが天候などに合わせて手動設定してある値で
あってもよい。
【0022】次いで、上述した視界よりも前方に位置す
る、このカメラ12の画像データによる点灯制御の受持
ち範囲に入る照明灯を特定する(ステップS8)。この
受持ち範囲は、本実施形態では、これから視界に入る予
定の照明灯から、現在使用中のカメラ12よりも前方の
別のカメラによる点灯制御可能な照明灯の前までの照明
灯に及ぶ範囲を言う。図4に、これを模式的に示す。
【0023】同図において、照明灯11を左側から順に
便宜的な番号「1,2,…」を付して説明する。いま、
車両Cが左側に向かって1番の照明灯11の直下を走行
しているとし、カメラ12は1番、6番、11番の如く
5本毎の照明灯11に設置されているとする。また、視
界距離は予め決められており(例えば2km)、各照明
灯の設置間隔や設置本数も既知であるとする。
【0024】この例では、車両Cは1番の照明灯のカメ
ラ12に映るので、このカメラ12に基づく点灯制
御が車両Cの走行に連動して実施される。車両Cが例え
ば6番の照明灯まで進むと、今度は、別のカメラ12
に基づく点灯制御が車両Cの走行に連動して実施され
る。
【0025】車両Cが1番の照明灯の位置に在るときの
視界には1番から3番までの照明灯が入る。車両Cが例
えば6番の照明灯の位置に在るときの視界には6番から
8番までの照明が入る。視界の範囲に入っている照明灯
は、位置的にその前のカメラの画像に基づく点灯制御に
よって既に点灯され、点灯中になっている。このため、
1番目の照明灯に設置したカメラ12の画像に基づく
点灯制御の受け持ち範囲は4番から8番までの照明灯で
ある。同様に、6番目の照明灯に設置したカメラ12
の画像に基づく点灯制御の受け持ち範囲は9番から13
番までの照明灯である。
【0026】図2に戻って、次いでステップS9では、
設定した視界距離を現在の車両速度のまま走行したとき
に要する所要時間Tnesが推定される。例えば視界の
距離が2kmとし、車両速度が100kmであるとする
と、所要時間Tnes=1分12秒である。この所要時
間Tnesは視界距離(車両前方のドライバの視界に相
当する)に入る各照明灯11が点灯を維持しなければな
らない時間である。
【0027】次いで、コンピュータ15は、受け持ち範
囲の各照明灯11(例えば図4において、カメラ12
による点灯制御のときには4番から8番までの照明灯1
1、…、11)について、その点灯時刻tonと消灯時
刻toffを推定する(ステップS10)。これは、受
持ち範囲の各照明灯は既に特定されており、その設置間
隔、車両速度、及び所要時間Tnesが分かっているの
で、これらの値を使って、車両が点灯させたい照明灯よ
りも視界距離分だけ手前を走行するときの時刻を点灯時
刻tonとし、その車両がかかる照明灯を通過するとき
の時刻を消灯時刻toffとして推定演算する。なお、
車両速度は途中で変動することもあるので、これらの点
灯時刻及び消灯時刻は所定の余裕を持たせておくことが
望ましい。
【0028】次いで、受持ち範囲に入ると特定した照明
灯の番号(識別番号)、通行車両があるか否かを示すフ
ラグFの内容、並びに、各照明灯の点灯時刻ton及び
消灯時刻toffを点灯制御情報として記憶する(ステ
ップS11)。
【0029】一方、コンピュータ15は、各カメラ12
の受持ち範囲内に属する照明灯11、…、11の夫々に
対して、図3に示す点灯処理ルーチンを一定時間毎(例
えば1秒毎)に実施する。
【0030】同図の処理によれば、コンピュータ15
は、前述した点灯制御情報(フラグF、点灯時刻ton
及び消灯時刻toff)を最初に読み込む(ステップS
21)。次いで、フラグFを参照して、いま点灯制御を
実施したい照明灯を点灯すべきか(F=1か)否かを判
断する(ステップS22)。
【0031】この判断がNOのとき、すなわち点灯しな
くてもよいときには、そのままメインプログラムに戻
る。しかし、YESの判断(フラグF=1)のときは車
両の通行が検出され、その車両が接近しつつあり、点灯
すべき状態である。この場合、さらに、制御対象の照明
灯11に対する点灯タイミングが到来したか否かを、点
灯時刻tonを参照しながら判断しつつ待機する。この
点灯時刻tonになると、コンピュータ15は、制御対
象の照明灯11に対して点灯を指令する。これにより、
点灯指令された照明灯11のランプ11Bが点灯する。
【0032】この後、その点灯された制御対象の照明灯
11に対する消灯タイミングが到来したか否かを、消灯
時刻toffを参照しながら判断しつつ待機する(ステ
ップS25)。この推定演算された消灯時刻toff
なると、ステップS25でYESの判断になり、消灯制
御の過程に入る。
【0033】ただし、少し離れてはいるが後続車があっ
て、消灯しない方がエネルギ効率の観点からも好ましい
こともあるので、このような事態を考慮するため、更新
されている点灯制御情報を再度読み込み、次の走行車両
が同一のカメラ12で捉えているか否かを判断する(ス
テップS26、S27)。この判断でYESとなるとき
は、少し離れた後続車がある場合であるから、ステップ
S25に戻して上述した処理を繰り返す。反対にNOと
なるときは、後続車は続けては無いと判断できるので、
コンピュータ15は、かかる制御対象の照明灯11のラ
ンプ11Bを消灯させる(ステップS28)。
【0034】これに対して、ステップS25において消
灯タイミングが未だ到来していない場合はNOの判断に
なる。この状態では、制御対象の照明灯は点灯してお
り、且つ、車両からの視野内に位置している。この場
合、直ぐの後続車の有無を判断するため、更新されてい
る点灯制御情報を再度読み込み、直後の走行車両が検出
されているか否かを判断する(ステップS29、S3
0)。
【0035】そのような直後の後続車が無い場合(ステ
ップS30、NO)、処理をステップS25に戻し、そ
のまま、現在制御対象となっている照明灯に対する消灯
タイミングになるのを待つ。これに対して、直後の後続
車がある場合(ステップS30、YES)、その後続車
に対する消灯時刻toffでそれまでの消灯時刻を置き
変える。そして、ステップS25に戻り、その置換した
消灯時刻toffになったか否かを判断しながら、前述
と同様に処理を繰り返す。この繰返しの中で消灯時刻t
offに到達し、且つ、その後に、視野距離分遅れて来
る後続車も無い場合、かかる制御対象の照明灯11は消
灯される(ステップS28)。
【0036】ここで、図5の示した模式図の一部を用い
て具体的な一例を説明する。夜間の視界距離(視界V)
2kmが設定された状況で、車両Cが速度100kmで
カメラ12の下を通過しているとする。この通過によ
ってカメラ12により通行車両の存在が検出され、そ
の受持ち範囲である4番目から8番目の照明灯11に対
する点灯制御が以下の如く実施される。
【0037】なお、この例では、1番目から3番目まで
の照明灯11は既に、位置的にその前に在るカメラの撮
像に応じて点灯中の状態にある。このため、ドライバは
その視界V中に在る1番目から3番目までの照明灯11
は全て点灯しており、通常の走行と変わらずに、何ら不
便や違和感無く走行できる。
【0038】この車両Cがある程度走行してC´の位置
まで進んだときに、4番目の照明灯11から所定の視界
距離=2kmだけ手前になったとする。このとき、推定
演算した点灯時刻tonが到来するように設定してある
ので、4番目の照明灯11は点灯される。つまり、ドラ
イバの視界に新規に入った最も遠い先の4番目の照明灯
11は点灯する。このため、何ら支障無く運転できる。
【0039】この4番目の照明灯は、推定演算されてい
る消灯時刻toffが到来するまで点灯継続し、その時
刻で消灯される。点灯継続の期間は図2の処理で演算し
た所要時間Tnesである。この消灯時には、車両は4
番目の照明灯11を通過中又は通過し終わっている。実
際には車両は走行しており、消灯タイミングもある程度
の余裕を持っているので、走行し終わった時点で消灯さ
れる。
【0040】車両が進んで、その視界に5番目、6番目
と照明灯が入る毎に上述と同様に点灯していく。したが
って、ドライバにとっては従来と同様に、自分が見える
前方は常に照明されているので、支障無く運転し続ける
ことができる。一方、通過し終わった照明灯は自動的に
消灯されるので、照明のための電力が節約される。
【0041】このようにして、夜間において、車両通行
が在るときにはその必要個所の照明灯のみ点灯し、それ
以外の照明灯は消灯しておくことができる。したがっ
て、夜間の通行量に応じた、照明電力の節約を図ること
がき、省エネルギの要請に応えることができる。
【0042】とくに、夜間に交通量の少ない、又は、夜
間に交通量の少ない時間帯がある一般道路、高速道路、
高速道路からの一般道路への接続道路等に適用すること
で、その節電の効果は大きいものがある。また、夜間と
類似した環境としてトンネルがあり、このトンネルがあ
る程度長い場合には昼夜を問わず、本発明を適用でき、
同等の作用効果を得ることができる。
【0043】また、ある車両に対する後続車が、設定し
た視界距離内の距離差である場合には、すなわち、直ぐ
後ろの数十メートルや視界距離に相当する例えば2km
である場合には、消灯されない。これにより、ランプ点
灯時の消費電力の増大を回避して節電になり、またラン
プの長寿命化にも寄与可能になる。
【0044】さらに、本実施形態では、道路の所定位置
毎にカメラを設置し、全体の複数のカメラ夫々に拠る受
持ち範囲毎に分散型の点灯制御を行っている。このた
め、1個のカメラによる集中型の点灯制御とは異なり、
車両の速度変化に応じた、より細かい時間で点灯制御を
行うことができる。このため、節電の度合いも大きくな
る。道路が比較的短い場合は、1個のカメラによる集中
型の点灯制御でも相応の節電効果を得ることができる。
【0045】ところで、ランプとしてハロゲンランプな
どを用いる場合、所定の照度を得るまでに一定時間を要
することがある。この場合、上述した所要時間Tnes
よりもさらにその一定時間分早く点灯開始するように制
御すればよい。例えば、その一定時間が3分の場合、時
速100kmの車両は5kmを走行するので、各照明灯
は7km(:一例としての視界距離2km+5km)手
前で車両が検出された状態に対応する点灯時刻ton
び消灯時刻toffが設定される。かかる一定時間の参
酌は、前述した図2のステップS9において、「Tne
s=Tnes+一定時間」として実行すればよい。この
一定時間は既知の値である。このため、各照明灯は車両
到達よりも、例えば4分12秒(=1分12秒+3分)
前に点灯され、車両到達時には十分な所定の照度が確保
される。このため、ハロゲンランプなどを用いたときで
あっても、従来と同様の明るさに関する走行環境と節電
効果とを得ることができる。
【0046】なお、本発明は上述した実施形態の構成に
限定されるものではなく、さらに種々の形態が可能であ
る。例えば、撮像手段としてのカメラは簡易なレーダを
用いることもできる。また、一度に点灯・消灯する照明
灯の数は複数本であってもよい。つまり、道路に沿って
配置されている隣接した2本以上の照明灯が組になっ
て、その組単位で点灯制御するようにしてもよい。本発
明は、一般道路は勿論のこと、高速道路、高速道路から
一般道路に下りる道路など、夜間に交通量の少ない道路
に好適に実施できる。また、上り下りの一方の車線のみ
に適用してもよい。
【0047】さらに、図2及び図3に示した処理のアル
ゴリズムは、本発明の趣旨に沿った技術的思想を表す一
例であって、このアルゴリズムはさらに各種の態様を採
り得るものである。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の係る道路
照明の点灯制御システム及び道路照明の点灯制御方法に
よれば、撮像手段により得られた画像から道路上を走行
する車両の存在を検出し、この検出結果に応じて複数の
照明灯の点灯・消灯を制御するので、夜間に、車両の通
行が在るときに必要個所の照明灯のみ点灯し、それ以外
の照明灯は消灯しておくことができる。したがって、夜
間の通行量に応じた、照明電力の節約を図ることがき、
省エネルギの要請に応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る道路照明の点灯制御システムを示
す概念的な構成図。
【図2】コンピュータにより実行される点灯制御用のカ
メラ毎の処理ルーチンの概要を示すフローチャート。
【図3】コンピュータにより実行される点灯制御用の照
明灯毎の処理ルーチンの概要を示すフローチャート。
【図4】視界とカメラ毎の受持ち範囲との関係を説明す
る図。
【図5】点灯制御の一例を示すための図。
【符号の説明】
11 照明灯 11B ランプ 12 カメラ 13 伝送手段 14 管制センタ 15 コンピュータ 16 制御ライン RD 道路 CA、C 車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 信之 兵庫県神戸市東灘区本山南町8丁目6番26 号 株式会社東芝関西研究センター内 (72)発明者 小野口 一則 兵庫県神戸市東灘区本山南町8丁目6番26 号 株式会社東芝関西研究センター内 (72)発明者 岸川 晋久 兵庫県神戸市東灘区本山南町8丁目6番26 号 株式会社東芝関西研究センター内 (72)発明者 丸山 昌之 兵庫県神戸市東灘区本山南町8丁目6番26 号 株式会社東芝関西研究センター内 Fターム(参考) 3K073 AA83 BA00 CE00 CG06 CG21 CJ00 CJ01 CJ11 CJ14 CJ15 CJ16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路に沿って配置された複数の照明灯の
    点灯を制御するシステムにおいて、 前記道路を視野内に収めるように配置され且つその視野
    内の画像を得る撮像手段と、この撮像手段により得られ
    た画像から前記道路上を走行する車両の存在を検出する
    車両検出手段と、この車両検出手段による検出結果に応
    じて前記複数の照明灯の点灯・消灯を制御する制御手段
    とを備えたことを特徴とする道路照明の点灯制御システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の点灯制御システムにおい
    て、 前記制御手段は、前記検出手段により走行中の車両の存
    在が検出されたとき、前記複数の照明灯の夫々を、その
    各照明灯への前記車両の到達予測時刻よりも、少なくと
    も当該車両の走行状態と所定の視界距離とを加味した時
    間だけ遡って点灯させ、且つ、この時間が経過したとき
    に消灯させる手段である点灯制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の点灯制御システムにおい
    て、 前記制御手段は、前記検出手段により走行中の車両の存
    在が検出されたとき、所定の視界距離をその車両が走行
    するのに必要な時間を予測する予測手段と、前記複数の
    照明灯の夫々を、その各照明灯への車両の到達予測時刻
    よりも前記必要時間だけ遡った時刻に点灯させる点灯時
    間と、前記複数の照明灯の夫々を前記点灯から前記予測
    時間が経過した時刻に消灯させる消灯手段とを有する道
    路照明の点灯制御システム。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の点灯制御システムにおい
    て、 前記制御手段は、前記検出手段により走行中の車両の存
    在が検出されたとき、所定の視界距離をその車両が走行
    するのに必要な時間と前記各照明灯の点灯特性を考慮し
    た時間との合計時間を予測する予測手段と、前記複数の
    照明灯の夫々を、その各照明灯への車両の到達予測時刻
    よりも前記合計時間だけ遡った時刻に点灯させる点灯時
    間と、前記複数の照明灯の夫々を前記合計時間が経過し
    たとき時刻に消灯させる消灯手段とを有する道路照明の
    点灯制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の点灯制御システムにおい
    て、 前記制御手段は、前記検出手段により走行中の車両の存
    在が検出されたとき、前記複数の照明灯の内、その車両
    前方の所定の視界に入る照明灯を点灯させ、且つ、前記
    視界から後方に外れていく照明灯を消灯させるように前
    記点灯・消灯を制御する手段である道路照明の点灯制御
    システム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか一項記載の点灯
    制御システムにおいて、 前記撮像手段は前記視野内の画像を経時的に得る手段で
    あり、前記車両検出手段は一定時間毎に前記道路上を走
    行する車両の存在を検出する手段である道路照明の点灯
    制御システム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の点灯制御システムにおい
    て、 前記撮像手段は互いに離れて複数個設けられており、こ
    の複数個の撮像手段の夫々に対応して前記車両検出手段
    及び前記制御手段が各別に具備されている道路照明の点
    灯制御システム。
  8. 【請求項8】 道路に沿って配置された複数の照明灯の
    点灯を制御する道路照明の点灯制御方法において、 前記道路を視野内に収めて画像を得て、この画像から前
    記道路上を走行する車両の存在を検出し、これにより走
    行中の車両の存在が検出されたとき、前記複数の照明灯
    の夫々を、その各照明灯への前記車両の到達予測時刻よ
    りも、少なくとも当該車両の走行状態と所定の視界距離
    とを加味した時間だけ前に点灯させ、この後、この時間
    が経過したときに消灯させることを特徴とする道路照明
    の点灯制御方法。
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