JP2001100533A - 画像形成方法及びその装置 - Google Patents

画像形成方法及びその装置

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JP2001100533A
JP2001100533A JP28060499A JP28060499A JP2001100533A JP 2001100533 A JP2001100533 A JP 2001100533A JP 28060499 A JP28060499 A JP 28060499A JP 28060499 A JP28060499 A JP 28060499A JP 2001100533 A JP2001100533 A JP 2001100533A
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Hideki Kosugi
秀樹 小杉
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写領域で液体現像剤の粘性率が許容範囲内
に入ることにより良好な転写特性を得ることができ、且
つ、現像剤容器内では液体現像剤の粘性率が高く液体現
像剤の良好なハンドリング性を得ることができる画像形
成方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 液体現像剤13として、チキソトロピッ
クな性質を有するものを用い、現像タンク14中の液体
現像剤13に対してずり応力を付与して該液体現像剤を
現像ベルト12に担持させる撹拌スクリュウ15等と、
現像装置10から転写ローラ7にかけてずり応力が付与
されない状態で液体現像剤13が搬送される部分を有
し、撹拌スクリュウ15等によるずり応力の付与条件と
現像ベルト12上等の液体現像剤の搬送条件とを、転写
領域において中間転写ベルト4上の顕像を構成する液体
現像剤の粘性率が該転写に必要な許容範囲内に入るよう
に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等に採用される画像形成方法及びその
装置に係り、詳しくは、潜像担持体上に潜像を形成し、
現像剤担持体上に担持した液体現像剤を該潜像担持体上
の潜像に接触させて該潜像を現像し、次いで該潜像担持
体上の顕像を被転写体に転写する画像形成方法及びその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置に用いる現
像装置として、絶縁性液体中にトナーが高濃度に分散さ
れ100〜10000mPa・sという高粘度に調製さ
れた液体現像剤を用いて、潜像担持体上の静電潜像を可
視像化するものが知られている(例えば、特開平7−1
52254号公報、特開平7−209922号公報、特
開平7−219355号公報参照)。上記構成の現像装
置において、上記液体現像剤は現像剤容器に収容され、
該容器内の液体現像剤が現像ローラや現像ベルト等の現
像剤担持体に担持され、該現像剤担持体上の液体現像剤
が、上記潜像担持体と対向する現像領域に供給される。
上記現像剤担持体の表面には塗布部材により液体現像剤
が均一な厚さで塗布され、該現像剤担持体に塗布された
液体現像剤は、現像領域において該潜像担持体上の静電
潜像を現像し、トナー像を形成する。このとき、現像領
域を通過した現像剤担持体の表面に残留した残留液体現
像剤は、掻き取りブレードによって除去され、上記現像
剤容器に回収される。
【0003】上記塗布部材としては、従来から印刷機の
インク塗布等にも使用されているローラ状の塗布ローラ
が一般に利用されている。そのほかに、ベルト状の塗布
ベルトや中空円筒状の塗布スリーブなども用いることが
できる。この塗布部材に液体現像剤を供給する方法とし
ては、例えば、現像剤容器内の液体現像剤をポンプ等で
汲み上げてこれを塗布部材の表面に塗布する方法や、塗
布部材を現像剤容器内の液体現像剤に直接浸す方法等が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
液体現像剤を用いた現像装置では、該装置に用いる液体
現像剤の粘性率によっては、良好な転写特性が得られな
かったり、該液体現像剤の取り扱いに問題が発生したり
する場合があった。例えば、液体現像剤の粘性率が大き
いと該現像剤中のトナーの移動速度が低下するため、転
写領域でのトナー像の転写に時間がかかってしまい、転
写効率が低下してしまうという問題がある。一方、液体
現像剤の粘性率が小さいと、上記転写効率の問題は発生
しないが、現像剤容器内の液体現像剤の流動性が高まる
ため、該容器から液体現像剤がこぼれやすくなり、該現
像剤の取り扱いを慎重に行うことが必要となり、良好な
ハンドリング性が得られない。このように液体現像剤の
粘性率の大小によって転写特性が悪くなったり、良好な
転写特性を得ようとすると該現像剤のハンドリング性が
悪くなったりする。そのため、良好な転写特性を得るこ
とと、液体現像剤に対する良好なハンドリング性を得る
ことという相反する課題を同時に解決することが難しか
った。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、液体現像剤を用いた画像形成方法
及びその装置であって、転写領域で液体現像剤の粘性率
が許容範囲内に入ることにより良好な転写特性を得るこ
とができ、且つ、現像剤容器内では液体現像剤の粘性率
が高く液体現像剤の良好なハンドリング性を得ることが
できる画像形成方法及びその装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、潜像担持体上に潜像を形成する
潜像形成工程と、現像剤容器中の液体現像剤を現像剤担
持体上に担持させ、該現像剤担持体上の液体現像剤を該
潜像担持体上の潜像に接触させて該潜像を現像する現像
工程と、該潜像担持体上の顕像を被転写体に転写する転
写工程とを有する画像形成方法において、上記液体現像
剤として、チキソトロピックな性質を有するものを用
い、上記現像容器中の液体現像剤に対してずり応力を付
与して該液体現像剤を上記現像剤担持体に担持させ、上
記現像工程から上記転写工程にかけてずり応力が付与さ
れない状態で該液体現像剤が搬送される期間を有すると
ともに、該ずり応力の付与条件と該液体現像剤の搬送条
件とを、上記転写の際に上記顕像を構成する液体現像剤
の粘性率が該転写に必要な許容範囲内に入るように設定
したことを特徴とするものである。
【0007】ここで、上記「被転写体」には、最終的な
画像出力媒体である用紙等の転写材のほか、中間転写ベ
ルトや中間転写ドラム等の中間転写体も含まれる。ま
た、上記「搬送条件」とは、上記液体現像剤が上記現像
剤担持体に担持されて搬送されるときの搬送距離及び搬
送速度、並びに上記潜像担持体上に顕像として担持され
搬送されるときの搬送距離や搬送速度等の条件をいう
(請求項2においても同様)。
【0008】この画像形成方法では、現像剤容器内にチ
キソトロピックな性質を有する液体現像剤が粘性率が高
い状態で収容される。そして、この現像剤容器内の液体
現像剤に対してずり応力を付与して該液体現像剤を現像
剤担持体に担持させる。このずり応力の付与により、該
液体現像剤の粘性率が低下する。この粘性率が低下した
液体現像剤が、上記現像工程から上記転写工程にかけて
ずり応力が付与されない状態で該液体現像剤が搬送され
るときに、そのチキソトロピックな性質により、該液体
現像剤の粘性率が時間経過とともに上昇する。そして、
潜像担持体上の顕像を構成する液体現像剤の粘性率が転
写に必要な許容範囲内に入った状態で、該潜像担持体上
の液体現像剤からなる顕像が被転写体に転写される。
【0009】請求項2の発明は、潜像担持体と、該潜像
担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、現像剤容器中
の液体現像剤を現像剤担持体上に担持させ、該現像剤担
持体上の液体現像剤を該潜像担持体上の潜像に接触させ
て該潜像を現像する現像手段と、該潜像担持体上の顕像
を被転写体に転写する転写手段とを備えた画像形成装置
において、該液体現像剤として、チキソトロピックな性
質を有するものを用い、上記現像容器中の液体現像剤に
対してずり応力を付与して該液体現像剤を上記現像剤担
持体に担持させるずり応力付与手段と、上記現像手段か
ら上記転写手段にかけて該ずり応力が付与されない状態
で該液体現像剤が搬送される部分を有し、該ずり応力の
付与条件と該液体現像剤の搬送条件とを、上記潜像担持
体上の顕像が上記被転写体に対向する転写領域において
該顕像を構成する液体現像剤の粘性率が該転写に必要な
許容範囲内に入るように設定したことを特徴とするもの
である。
【0010】この画像形成装置では、現像手段の現像剤
容器内にチキソトロピックな性質を有する液体現像剤が
粘性率が高い状態で収容される。そして、この現像剤容
器内の液体現像剤に対してずり応力付与手段でずり応力
を付与して該液体現像剤を現像剤担持体に担持させる。
このずり応力の付与により、該液体現像剤の粘性率が低
下する。この粘性率が低下した液体現像剤が、上記現像
手段から上記転写手段にかけて該ずり応力が付与されな
い状態で該液体現像剤が搬送されるときに、そのチキソ
トロピックな性質により、該液体現像剤の粘性率が時間
経過とともに上昇する。そして、潜像担持体上の顕像を
構成する液体現像剤の粘性率が転写に必要な許容範囲内
に入った状態で、該潜像担持体上の液体現像剤からなる
顕像が被転写体に転写される。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の画像形成装
置において、上記ズリ応力付与手段として、上記現像剤
容器内の液体現像剤を撹拌し、該液体現像剤を上記現像
剤担持体の表面に塗布する現像剤塗布手段を用い、上記
ずり応力の付与条件を、該現像剤担持体上の液体現像剤
の粘性率が低下して安定するまで該液体現像剤にずり応
力を付与するように設定したことを特徴とするものであ
る。
【0012】この画像形成装置では、上記現像剤塗布手
段により現像剤容器内の液体現像剤を撹拌し、該液体現
像剤を現像剤担持体の表面に塗布するときに、該ずり応
力が付与される。ここで、液体現像剤にずり応力を付与
していくと粘性率が低下し、次第に飽和し安定してい
く。そこで、上記現像剤担持体に担持される液体現像剤
の粘性率が十分に低下して安定するまで上記ずり応力を
付与することにより、上記転写における液体現像剤の粘
性率が上記所定の範囲内により安定して入るようにす
る。
【0013】請求項4の発明は、請求項2又は3の画像
形成装置において、上記液体現像剤として、粘性率10
〜1000mPa・sの絶縁性液体中に、分散剤を添加
して樹脂および顔料を主成分とする粒径0.1〜10μ
mの球形又は不定形のトナーを分散・混合することによ
り、1s−1以下のずり速度が生じるようなずり応力の
下で粘性率が1000〜1000000mPa・sの範
囲内に入り且つ100〜10000s−1のずり速度が
生じるようなずり応力の下で粘性率が10〜300mP
a・sの範囲内に入るように調製したものを用いたこと
を特徴とするものである。
【0014】この画像形成装置では、粘性率10〜10
00mPa・sの絶縁性液体中に、分散剤を添加して樹
脂および顔料を主成分とする粒径0.1〜10μmの球
形又は不定形のトナーを分散・混合することにより、チ
キソトロピックな性質を有する液体現像剤とすることが
できる。また、1s−1以下のずり速度が生じるような
ずり応力の下で粘性率が1000〜1000000mP
a・sの範囲内に入り且つ100〜10000s−1
ずり速度が生じるようなずり応力の下で粘性率が10〜
300mPa・sの範囲内に入るように調製しているの
で、現像剤容器内では外部にこぼれにくい状態にするこ
とができるとともに、上記転写手段の転写領域における
潜像担持体上の顕像を構成する液体現像剤を、上記転写
が容易な50〜1000mPa・s程度の低粘度の状態
にすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置とし
ての電子写真複写機(以下、「複写機」という。)に適
用した実施形態について説明する。まず、本実施形態に
係る複写機全体の構成及び動作について説明する。図1
は、本実施形態に係る複写機全体の構成を示す概略図で
ある。この複写機は、潜像担持体としての感光体1の周
囲に、帯電手段としての帯電ローラ2と、露光手段とし
てのレーザ書き込みユニット3と、現像手段としての液
体現像装置10と、被転写体としてのベルト状の中間転
写体(以下「中間転写ベルト」という)4と、除電手段
としての除電ランプ5と、感光体クリーニング手段とし
てのクリーニングブレード6とを有する。上記感光体1
に潜像を形成する潜像形成手段は、上記帯電ローラ2、
上記レーザ書き込みユニット3などにより構成される。
【0016】上記中間転写ベルト4は、10Ωcm〜
10Ωcmの抵抗の導電性を有するベルトであり、ロ
ーラ41、42、43の間に架設されている。中間転写
ベルト4の図1中左側の展張部は、感光体1に接触して
いる。ローラ41は、中間転写ベルト4を図中矢印方向
に回転させる駆動ローラである。ローラ42は感光体1
上の顕像を中間転写ベルト4上に転写(1次転写)する
1次転写バイアスが印加される導電性を有するローラで
ある。この1次転写バイアスは、図示しない転写バイア
ス電源により印加される。感光体1上の顕像を中間転写
ベルト4に転写する転写手段は、上記ローラ42及び転
写バイアス電源等により構成される。また、図1中右側
の中間転写ベルト4のローラ43への巻き付き部に対向
して、転写ローラ7が設けられている。この転写ローラ
7は、中間転写ベルト4上の顕像を被転写体(記録媒
体)としての転写紙8に転写(2次転写)するための2
次転写バイアスが導電性を有するローラである。この2
次転写バイアスは、図示しない転写バイアス電源により
印加される。上記転写紙8は、図示しない給紙部から給
紙搬送路を通って図中矢印向きに供給され、定着手段と
しての図示しない定着装置へ搬送される。
【0017】上記感光体1は図中矢印方向に回転しなが
ら上記帯電ローラ2で正帯電された後、上記レーザ書き
込みユニット3により画像に応じて変調されたレーザ光
Lが照射されて静電潜像が形成される。この静電潜像
は、上記液体現像装置10により液体現像剤を用いて現
像され顕像化される。この液体現像剤により感光体1上
に形成された顕像(トナー像)は、中間転写ベルト4を
介して、上記給紙部から搬送されてきた転写紙8に転写
される。そして、この転写紙8に転写されたトナー像
は、定着装置に送られ、熱及び圧力の作用を受けて転写
紙8に定着する。また、上記感光体1に残留した転写残
現像剤は、上記除電ランプ5により該感光体1上の残留
電位を消去した後、上記クリーニングブレード6によっ
て除去され、画像形成工程を終了する。以後、上述した
処理を繰り返す。
【0018】次に、上記複写機の液体現像装置10の構
成及び動作について説明する。本実施形態における液体
現像装置10は、現像剤担持体としての現像ベルト12
と、液体現像剤13を収容する現像剤容器としての現像
タンク14と、該現像剤容器内の液体現像剤を撹拌し、
該液体現像剤を該現像剤担持体の表面に塗布する現像剤
塗布手段とを有している。この現像剤塗布手段は、現像
タンク14内の液体現像剤13を撹拌する現像剤撹拌部
材としての撹拌スクリュウ15と、現像タンク14内の
液体現像剤13を表面に担持して汲み上げる汲み上げロ
ーラ16と、該汲み上げローラ16と現像ベルト12と
の間に配設された現像剤塗布部材としての塗布ローラ1
7と、汲み上げローラ16に担持された液体現像剤の量
を規制して薄層化する現像剤規制部材としての規制ブレ
ード18とを用いて構成されている。上記現像タンク1
4内に貯留している液体現像剤は、汲み上げローラ16
の回転に伴って汲み上げられ、上記規制ブレード18に
より規制されることで薄層化し、塗布ローラ17に供給
される。そして、この塗布ローラ17に供給された液体
現像剤は、現像ベルト12の表面に塗布され、該現像ベ
ルト12上に液体現像剤薄層が形成される。
【0019】上記現像ベルト12は、該現像ベルトを回
転駆動させる駆動ローラ11aと、複数の支持ロ−ラ
(11b,11c,11d,11e,11f)に張架さ
れている。この現像ベルト12の回転速度は、上記感光
体1の表面移動速度と等速となるように設定されてい
る。尚、画像形成工程を高速化するために、上記現像ベ
ルト12の回転速度をスピードアップさせる場合は、正
常な画像を安定して形成するために、該現像ベルトを張
架するローラのうち少なくとも2つ以上を駆動ローラと
して構成するのが好ましい。
【0020】上記現像ベルト12上の液体現像剤薄層
は、該現像ベルトの回転に伴って、感光体1と接触する
現像領域まで搬送される。この現像領域において、現像
ベルト12の表面は、図示しない現像バイアス印加手段
としての現像バイアス電源によって、感光体1上に存在
する電位の最大値と最小値との間の値をもつ所定電位に
設定されている。これにより、現像ベルト12上の液体
現像剤薄層中のトナー粒子は、現像ベルト12の表面電
位よりも電位が高い部分に転移し、低い部分には転移せ
ずに該現像ベルト上に残存する。すなわち、感光体1上
の静電潜像にトナー粒子が転移し、現像領域を通過した
感光体1上にはトナー像が形成される。
【0021】このように感光体1上に形成されたトナー
像は、一旦中間転写ベルト4上に転写され、該中間転写
ベルト4上のトナー像が転写紙8に転写される。そし
て、この転写紙8上のトナー像を上記定着装置によって
定着されることで画像が形成される。なお、上記液体現
像装置10において、現像領域を通過した現像ベルト1
2上に残存した液体現像剤は、上記駆動ローラ11aと
対向する位置に配置されたベルトクリーニングブレード
19によって除去される。
【0022】上記現像装置10で用いる液体現像剤13
は、粘性率10〜1000mPa・sのシリコーンオイ
ル等の絶縁性液体からなるキャリア液の中に、所定濃度
の分散剤や帯電抑制剤等の添加剤とともに、レジン(樹
脂)及び顔料を主成分とする粒径0.1〜10μmの球
形又は不定形のトナーを高濃度(例えば10〜30%)
で分散し、1s−1以下のずり速度が生じるようなずり
応力の下で1000〜1000000mPa・sの粘性
率を有するように調製されている。このように調製され
た液体現像剤13は、ズレ応力を加えることによって粘
性率がしだいに低下し、100〜10000s−1のず
り速度が生じるようなずり応力の下では10〜300m
Pa・sの粘性率となり、該ずり応力の印加を解除して
放置すると元の粘性率にしだいに戻っていくというチキ
ソトロピックな性質を有する。上記液体現像剤13の具
体的な組成としては、例えば次の〜を挙げることが
できる。 キャリア液:Isopar(エクソン社の商標)L 85重量% レジン:エポキシ樹脂 10重量% 顔料: 3重量% 帯電制御剤: 0.5重量% 分散剤: 1.5重量% これらをボールミルで分散させて約0.5〜2μmの粒
径にすると、粘性率が約1000mPa・sのチキソト
ロピックな性質を有する液体現像剤を得ることができ
る。
【0023】上記液体現像剤13を用いた現像装置10
では、上記撹拌スクリュウ15で撹拌されずり応力が付
与された液体現像剤13が汲み上げローラ16で汲み上
げられ、該汲み上げローラ16上の液体現像剤13の量
が規制ブレードで規制された後、塗布ローラ17に供給
される。この撹拌及び汲み上げにより、図2に示すよう
に液体現像剤13の粘性率が安定した飽和レベルまで低
下する。この粘性率が一旦低下したチキソトロピックな
性質を有する液体現像剤13は、現像ベルト12の表面
及び感光体1の表面に担持されずり応力がほとんどない
状態で搬送されている間に、図3に示すように該液体現
像剤13の粘性率がしだいに上昇する。
【0024】ここで、図4に示すように一般的に液体現
像剤の粘性率が低いほど高い現像効率及び転写効率が得
られることが判っている。従って、上記液体現像剤13
に対するずり応力の付与条件及び上記ずり応力がほとん
どない状態での液体現像剤13の搬送条件を、所定の条
件に設定することにより、上記粘性率が上記現像に必要
な許容範囲(例えば、50〜2000mPa・s)内に
入った状態で該液体現像剤13が上記現像に用いられる
ようにすることができるとともに、上記粘性率が上記転
写に必要な許容範囲(例えば、50〜2000mPa・
s)内に入った状態で該液体現像剤13からなる顕像が
中間転写ベルト4及び転写紙8に転写されるようにする
ことができる。
【0025】上記液体現像剤13に対するずり応力の付
与条件としては、例えば液体現像剤13の撹拌条件及び
汲み上げ条件を挙げることができ、更に詳しくは、撹拌
スクリュウ15の形状や回転数、規制ブレード18の当
接圧などを挙げることができる。なお、本実施形態に係
る複写機において、上記液体現像剤13に対するずり応
力は、塗布ローラ17から現像ベルト12への液体現像
剤の塗布領域、現像ベルト12と感光体1とが接する現
像領域、感光体1と中間転写ベルト4とが接する1次転
写領域、及び中間転写ベルト4と転写紙8とが接する2
次転写領域などにおいても発生し得る。ここで、これら
の場所で発生するずり応力は、上記液体現像剤の撹拌及
び汲み上げにおいて発生するずり応力に比較して十分に
小さい場合は、上記ずり応力の付与条件の設定対象に含
めなくてもよい。
【0026】また、上記ずり応力がほとんどない状態で
の液体現像剤13の搬送条件としては、例えば現像ベル
ト12上の塗布位置から現像領域までの距離、感光体1
上の現像領域から中間転写ベルト4への転写位置までの
距離、中間転写ベルト4上の感光体1からの転写位置か
ら転写紙8への転写位置までの距離、現像ベルト12、
感光体1及び中間転写ベルト4の周速等を挙げることが
できる。
【0027】以上、本実施形態によれば、上記現像タン
ク14内にチキソトロピックな性質を有する液体現像剤
13を粘性率が高い状態で収容することができるので、
該現像タンク14から液体現像剤13がこぼれにくくな
り、液体現像剤13の良好なハンドリング性を得ること
ができる。しかも、該液体現像剤13の粘性率が上記転
写に必要な許容範囲内に入った状態で、該液体現像剤1
3からなる顕像を転写することができるようになるの
で、良好な転写特性を得ることができる。
【0028】また、本実施形態によれば、上記液体現像
剤13の粘性率が上記現像に必要な許容範囲内に入った
状態で、該液体現像剤13を該現像に用いることができ
るようになるので、良好な現像特性を得ることもでき
る。
【0029】また、本実施形態によれば、現像ベルト1
2上の液体現像剤の粘性率が十分に低下して安定するの
で、上記現像における液体現像剤の粘性率が上記所定の
範囲内により安定して入るようになり、より安定した現
像特性が得られる。
【0030】なお、上記実施形態では、中間転写体(中
間転写ベルト4)を用いた複写機の場合について説明し
たが、本発明は、複写機以外のプリンタ等の他の画像形
成装置にも適用できるものである。また、中間転写体を
用いずに潜像担持体(感光体1)上の顕像を直接転写材
(転写紙8)に転写するように構成した画像形成装置に
も適用できるものである。
【0031】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、現像剤
容器内にチキソトロピックな性質を有する液体現像剤を
粘性率が高い状態で収容することが可能となるので、該
現像剤容器から液体現像剤がこぼれにくくなり、液体現
像剤の良好なハンドリング性を得ることができる。しか
も、上記液体現像剤の粘性率が潜像担持体上の顕像の転
写に必要な許容範囲内に入った状態で、該液体現像剤か
らなる顕像を被転写体に転写することができるようにな
るので、良好な転写特性を得ることができるという効果
がある。
【0032】特に、請求項3の発明によれば、上記現像
剤担持体上の液体現像剤の粘性率が十分に低下して安定
するまで上記ずり応力が付与されることにより、上記現
像における液体現像剤の粘性率が上記所定の範囲内によ
り安定して入るようになるので、より安定した転写特性
が得られるという効果がある。
【0033】また特に、請求項4の発明によれば、上記
所定の組成などによって作製したチキソトロピックな性
質を有する液体現像剤を用いることで、該液体現像剤の
良好なハンドリング性を得ることができるとともに、転
写領域では良好な転写特性を確実に得ることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る複写機の全体構成を示
す概略図。
【図2】同複写機で用いた液体現像剤にずり応力を付与
したときの粘性率の時間変化を示すグラフ。
【図3】粘性率が一旦低下した液体現像剤を放置したと
き粘性率の時間変化を示すグラフ。
【図4】液体現像剤の粘性率と転写効率及び現像効率と
の関係を説明するためのグラフ。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電ローラ 3 レーザ書き込みユニット 4 中間転写ベルト 7 転写ローラ 8 転写紙 10 現像装置 11a 駆動ローラ 11b〜11f 支持ローラ 12 現像ベルト 13 液体現像剤 14 現像タンク 15 撹拌スクリュウ 16 汲み上げローラ 17 塗布ローラ 18 規制ブレード 19 クリーニングブレード 41、42、43 ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成工
    程と、現像剤容器中の液体現像剤を現像剤担持体上に担
    持させ、該現像剤担持体上の液体現像剤を該潜像担持体
    上の潜像に接触させて該潜像を現像する現像工程と、該
    潜像担持体上の顕像を被転写体に転写する転写工程とを
    有する画像形成方法において、 上記液体現像剤として、チキソトロピックな性質を有す
    るものを用い、 上記現像容器中の液体現像剤に対してずり応力を付与し
    て該液体現像剤を上記現像剤担持体に担持させ、 上記現像工程から上記転写工程にかけてずり応力が付与
    されない状態で該液体現像剤が搬送される期間を有する
    とともに、 該ずり応力の付与条件と該液体現像剤の搬送条件とを、
    上記転写の際に上記顕像を構成する液体現像剤の粘性率
    が該転写に必要な許容範囲内に入るように設定したこと
    を特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】潜像担持体と、該潜像担持体に潜像を形成
    する潜像形成手段と、現像剤容器中の液体現像剤を現像
    剤担持体上に担持させ、該現像剤担持体上の液体現像剤
    を該潜像担持体上の潜像に接触させて該潜像を現像する
    現像手段と、該潜像担持体上の顕像を被転写体に転写す
    る転写手段とを備えた画像形成装置において、 該液体現像剤として、チキソトロピックな性質を有する
    ものを用い、 上記現像容器中の液体現像剤に対してずり応力を付与し
    て該液体現像剤を上記現像剤担持体に担持させるずり応
    力付与手段と、 上記現像手段から上記転写手段にかけて該ずり応力が付
    与されない状態で該液体現像剤が搬送される部分を有
    し、 該ずり応力の付与条件と該液体現像剤の搬送条件とを、
    上記潜像担持体上の顕像が上記被転写体に対向する転写
    領域において該顕像を構成する液体現像剤の粘性率が該
    転写に必要な許容範囲内に入るように設定したことを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、 上記ズリ応力付与手段として、上記現像剤容器内の液体
    現像剤を撹拌し、該液体現像剤を上記現像剤担持体の表
    面に塗布する現像剤塗布手段を用い、 上記ずり応力の付与条件を、該現像剤担持体上の液体現
    像剤の粘性率が低下して安定するまで該液体現像剤にず
    り応力を付与するように設定したことを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3の画像形成装置において、 上記液体現像剤として、粘性率10〜1000mPa・
    sの絶縁性液体中に、分散剤を添加して樹脂および顔料
    を主成分とする粒径0.1〜10μmの球形又は不定形
    のトナーを分散・混合することにより、1s−1以下の
    ずり速度が生じるようなずり応力の下で粘性率が100
    0〜1000000mPa・sの範囲内に入り且つ10
    0〜10000s−1のずり速度が生じるようなずり応
    力の下で粘性率が10〜300mPa・sの範囲内に入
    るように調製したものを用いたことを特徴とする画像形
    成装置。
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