JP2001092542A - 安定化電源 - Google Patents

安定化電源

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JP2001092542A JP26588699A JP26588699A JP2001092542A JP 2001092542 A JP2001092542 A JP 2001092542A JP 26588699 A JP26588699 A JP 26588699A JP 26588699 A JP26588699 A JP 26588699A JP 2001092542 A JP2001092542 A JP 2001092542A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセス(作成時)の各抵抗値のばらつきに
起因する出力電圧値の変動幅を抑制できる安定化電源。 【解決手段】 出力電圧値を安定して出力するための安
定化電源回路を本体基板1に設ける。本体基板1に、出
力電圧値を分圧により調節するための、互いに直列に接
続された第1抵抗部2aと第2抵抗部2bとを設ける。
第1抵抗部2aは、互いに直列に接続された複数の第1
分圧抵抗と、上記各第1分圧抵抗に対し、それぞれ並列
に接続され、かつ、電気導電体で加熱により断線するヒ
ューズとを備える。各第1分圧抵抗の間の少なくとも一
つに第2抵抗部2bを配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザートリミン
グによって、出力電圧を広範囲に調節できる安定化電源
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、超低電流のレギュレータ(直
流安定化電源)においては、特にCMOS(Complement
ary Metal Oxide Semiconductor)構成を有するレギュレ
ータIC(集積回路)においては、基準電圧回路部のプ
ロセス(製造上の)ばらつきに起因する出力電圧の変動
を、出力分圧抵抗部をトリミングすることで、上記出力
電圧を所望の電圧値に調整して補正することが知られて
いる。
【0003】このようなレギュレータICでは、出力分
圧抵抗部に流れる電流(I1 =Vo/(R3 +R4 )を
極力抑制するために、第1抵抗部(R3 )と、第2抵抗
部(R4 )とに、それぞれ数百kΩ〜数MΩとかなり大
きい抵抗値を有する抵抗をそれぞれ用いているため、上
記第1抵抗部(R3 )、第2抵抗部(R4 )は、レギュ
レータICの、本体基板面積すなわちチップ面積を左右
する大きさとなっている。
【0004】このような出力分圧抵抗部の第1抵抗部
(R3 )は、帯状の複数の各抵抗R31〜R3n(nは、2
以上の正の整数)が互いに直列となるように電気的に接
続されている。さらに、第1抵抗部(R3 )では、レー
ザーの照射による加熱によって容易に断線するヒューズ
が、各抵抗R31〜R3nに対し、それぞれ並列となるよう
に設けられている。上記ヒューズとしては、多結晶シリ
コン(以下、Poly-Si と称す)、アルミニウム(以下、
Alと称す)、またはAl-Si が用いられている。
【0005】通常、出力電圧(Vo )の設定は、まず、
ウェハ段階(複数のチップが基板上に形成された状態)
でのテストにて、第1抵抗部(R3 )と、第2抵抗部
(R4)との接続点におけるVadj (Vref )の電圧値
を測定し、続いて、その電圧値に基づき、所望する出力
電圧値(Vo )となるように、以下の式(1)にてR3
値を計算し〔R3 =R4 ×(Vo −Vref )/Vref
(1)〕、その後、その計算したR3 値となるようにレ
ーザー加工機によるレーザートリミングによって、Poly
-Si 等からなる各ヒューズをそれぞれ加熱してカットつ
まり断線することにより行われる。
【0006】なお、レーザートリミング前では、第1抵
抗部(R3 )である各抵抗R31〜R 3nに対し、それぞれ
並列に接続されている各ヒューズはそれぞれショート状
態(導通状態)にあるため、Vo パッドで、Vadj (V
ref )の電圧値を測定することが可能である。
【0007】このように出力電圧値(Vo )が設定され
た、ウェハ段階での各レギュレータICは、各チップに
それぞれ分断され、続いて、それぞれモールドアッセン
ブリされた後のファイナルテストを行い、仕様の出力電
圧値(Vo )の規格幅から外れるものを不良としてい
る。
【0008】ここで、レーザートリミング後に、レギュ
レータICを、再度、ウェハ段階でのテストに導入しな
いのは、コスト面を考慮したからである。すなわち、レ
ーザートリミング後に、出力電圧値(Vo )をウェハ段
階(ウェハ状態)で測定することは、可能であるが、時
間がかかりすぎるためコスト面を考慮すると、実質的に
不可能である。このことから、レーザートリミングによ
る出力電圧値(Vo )の調節は、レーザートリミング前
のウェハ段階でのテストのときに、Vadj (V ref )を
測定して行われる。
【0009】言い換えると、レーザートリミング後で
は、ウェハ状態で、最終の出力電圧値(Vo )を設定で
きないため、第1抵抗部(R3 )、第2抵抗部(R4
については、設定どおり製造されているものとして計算
し、レーザー加工機によるレーザートリミングにより電
圧調節を行っている。
【0010】図4に示すように、このような第1抵抗部
22a、第2抵抗部22bの配置は、従来では、配線パ
ターンの設定の容易さにより、熱源ともなるパワートラ
ンジスタを含む安定化電源回路21に対し、隣接すると
共に、それぞれ一つの領域に集めて配置されていた。つ
まり、第1抵抗部22aの各抵抗R31〜R3nは、互いに
隣り合って平行となるように配置されている。一方、第
2抵抗部22bも、各抵抗R41〜R4k(kは、2以上の
正の整数)からなり、上記各抵抗R41〜R4kが互いに直
列に電気的に接続され、かつ、互いに隣り合って平行と
なるように配置されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来で
は、安定化電源回路21のプロセスばらつきに起因する
出力電圧値(Vo )の変動は第1抵抗部22aの各ヒュ
ーズのトリミングにより調節できるが、第1抵抗部22
a、第2抵抗部22bの各抵抗のばらつきがある場合、
計算値により出力電圧値(Vo )を設定しているため、
出力電圧値(Vo)の精度が悪く、歩留りが劣化すると
いう問題を生じている。
【0012】すなわち、近年の超低消費電流型のレギュ
レータICにおいては、出力電圧値(Vo )の高精度
化、かつ、低コスト化が求められている。特に、出力電
圧値(Vo )を高精度化すれば、リチウムイオン電池な
どの二次電池で動作する携帯機器などでは電池の寿命を
できるかぎり延ばすことが可能となる。
【0013】従来の技術で述べたとおり、超低消費電流
型のレギュレータICは、CMOS構成をとっており、
出力電圧値(Vo )が、所望値から、基準電圧回路部の
プロセスばらつきに起因して変動するが、出力分圧抵抗
部をトリミングにより抵抗値の比を調整することで出力
電圧値(Vo )を希望の電圧値に合わせ、上記変動を解
消している。
【0014】このような出力電圧値(Vo )の調整で
は、トリミング後では、ウェハ状態にて、最終の出力電
圧値(Vo )を調整できないため、出力分圧抵抗部の各
抵抗については設計どおりに製造されているものと仮定
して計算し、トリミングにより出力電圧値(Vo )の調
節を行っている。
【0015】しかしながら、実際は、抵抗にも、抵抗線
幅、コンタクト抵抗値等のプロセス上のばらつきも生じ
る。第1抵抗部22a、第2抵抗部22bは、それらの
抵抗値の比により出力電圧値(Vo )を設定するため、
1チップ内の各抵抗が同様に、全て例えば+2%という
ように、ばらつけば問題ないが、1チップ内での各抵抗
のばらつき、つまり変動幅が互いに異なるようにばらつ
く場合、トリミング後の出力電圧値(Vo )は計算値と
ずれてくる。
【0016】このため、上記従来では、トリミングによ
り調節しているにもかかわらず、出力電圧値(Vo )の
精度が±2%と悪く、また、トリミング後の出力電圧値
(V o )の測定が、チップのモールド後となるため、モ
ールド後の測定で仕様の範囲内に収まらないものは不良
となり、廃棄されるため、モールド後に不良品を廃棄す
ることで、歩留りが劣化すると共に製品コストアップの
要因となっているという問題を生じている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の安定化電源は、
以上の課題を解決するために、出力電圧値を安定化して
出力するための安定化電源回路が本体基板に設けられ、
上記本体基板に、出力電圧値を分圧により調節するため
の、互いに直列に接続された第1抵抗部と第2抵抗部と
が設けられ、上記第1抵抗部は、互いに直列に接続され
た複数の第1分圧抵抗と、上記各第1分圧抵抗に対し、
それぞれ並列に接続され、かつ、電気導電体で加熱によ
り断線するヒューズとを備え、上記各第1分圧抵抗の間
の少なくとも一つに、上記第2抵抗部が配置されている
ことを特徴としている。
【0018】一般に、第1抵抗部の各第1分圧抵抗と第
2抵抗部とを、例えばリソグラフィーによって同時に本
体基板上に対し、例えば帯状にそれぞれ作成した場合、
作成時の各抵抗線幅、コンタクト抵抗値などのプロセス
時(作成時)のばらつきにより、各抵抗値が、それぞれ
変動することがある。
【0019】ところで、従来では、第1抵抗部と、第2
抵抗部とを、それぞれ、一つの領域内に集め、互いに隣
り合う位置に形成していたため、第1抵抗部と第2抵抗
部との抵抗値の比における、予期しない変動幅が、上記
ばらつきをそのまま反映したものとなり、上記変動幅が
大きくなって、出力電圧値の精度が悪化するという問題
を生じていた。
【0020】しかしながら、本発明の構成によれば、上
記各第1分圧抵抗の間の少なくとも一つに、上記第2抵
抗部を配置したことにより、上記ばらつきに起因する、
第1抵抗部と第2抵抗部との抵抗値の比における変動幅
を、従来より抑制することができる。
【0021】この結果、上記構成では、プロセス時(作
成時)のばらつきにより、各抵抗値がばらついた場合で
も、従来より、そのばらつきの影響を軽減できて、出力
電圧値の精度を向上できるから、歩留りが向上し、コス
トダウンを図れる。
【0022】本発明では、第2抵抗部は、互いに直列に
接続された複数の第2抵抗を有し、上記の隣り合う各第
1分圧抵抗の各間に、上記第2抵抗がそれぞれ配置され
ていることが好ましい。
【0023】上記構成によれば、隣り合う各第1分圧抵
抗の各間に、上記第2抵抗がそれぞれ配置されているの
で、前記ばらつきに起因する、第1抵抗部と第2抵抗部
との抵抗値の比における変動幅を、さらに抑制すること
ができる。
【0024】本発明では、本体基板上における、各第1
分圧抵抗の占める面積に応じて、各第2抵抗の占める面
積が設定されていることが望ましい。
【0025】上記構成によれば、各第1分圧抵抗の占め
る面積に応じて、各第2抵抗の占める面積を設定、例え
ば各第1分圧抵抗の占める面積と、各第2抵抗の占める
面積とを略同一となるように設定することにより、前記
ばらつきに起因する、第1抵抗部と第2抵抗部との抵抗
値の比における変動幅を抑制することができる。
【0026】本発明では、本体基板上における、各第1
分圧抵抗の間に対する、各第2抵抗の分布が均一となる
ように設定されていることが好ましい。
【0027】上記構成によれば、各第1分圧抵抗の間に
対する、各第2抵抗の分布を均一となるように設定する
ことにより、前記ばらつきに起因する、第1抵抗部と第
2抵抗部との抵抗値の比における変動幅を抑制すること
ができる。
【0028】本発明においては、安定化電源回路は、出
力電圧値を安定に出力するためのパワートランジスタを
有していてもよい。また、本発明では、第1抵抗部と第
2抵抗部とは、パワートランジスタに近接して配置され
ていてもよい。
【0029】上記構成によれば、パワートランジスタに
よる熱が第1抵抗部と第2抵抗部とに達して上記第1抵
抗部と第2抵抗部の各抵抗値の少なくとも一部が上昇し
ても、各第1分圧抵抗の間の少なくとも一つに、上記第
2抵抗部を配置したことにより、上記熱により抵抗値が
上昇しても、第1抵抗部と第2抵抗部との抵抗値の比に
おける変動幅を抑制することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
ないし図3に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本発明の安定化電源としての超低消費電流型のシリーズ
レギュレータIC(集積回路)は、図2(a)に示すよ
うに、シリコン等の半導体からなる本体基板1上に、基
準電圧回路3(図中ではVref )と、エラーアンプ4
と、パワートランジスタ5と、定電流源6と、分圧抵抗
部2とを有している。
【0031】基準電圧回路3は、ツェナーダイオードや
抵抗等を用いて安定した基準電圧をエラーアンプ4の−
側の入力端子に供給するものである。エラーアンプ4
は、上記基準電圧に基づいて、出力電圧値の誤差を検出
し、パワートランジスタ5のベース電流を制御すること
により、上記出力電圧値を制御するためのオペアンプで
ある。また、上記エラーアンプ4は、Vc パッドからの
駆動電圧により駆動されている。定電流源6は、Vi
ッドから入力される直流を定電流にて基準電圧回路3に
供給することで、上記基準電圧を容易に設定するための
ものである。
【0032】パワートランジスタ5は、Vi パッドから
入力される直流の1次電圧を、エラーアンプ4からの制
御電流により、Vo パッドから出力される安定した出力
電圧値に変換して出力するためのものであり、例えばP
chのものが用いられている。このような本体基板1、基
準電圧回路3、エラーアンプ4、パワートランジスタ5
によって、安定化電源回路が形成されている。
【0033】分圧抵抗部2は、出力電圧値(Vo )を分
圧によって調節するためのものであって、リンドープト
Poly-Si 、ボロンドープトPoly-Si などの抵抗膜からな
り、LPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposi
tion)などのCVD法を用いてPoly-Si をデポジション
(成膜)し、その膜に対し、リンまたはボロンなどの不
純物を拡散(ドーピング)させて作成される。
【0034】このような分圧抵抗部2は、第1抵抗部
(R1 )2aと、第2抵抗部(R2 )2bとを互いに直
列に接続して有し、それらの間の接続点(Vadj )の電
圧が、前記エラーアンプ4に供給されて出力電圧値の誤
差を検出するようになっており、よって、第1抵抗部
(R1 )2aの他端はVo パッドに接続されている。ま
た、第2抵抗部(R2 )2bの他端は、GNDパッドに
接続されている。
【0035】このような第1抵抗部(R1 )2aは、図
2(b)に示すように、帯状の複数の各第1分圧抵抗R
11〜R1n(nは、2以上の正の整数)を、互いに直列と
なるように電気的に接続されて有している。
【0036】さらに、第1抵抗部(R1 )2aには、各
第1分圧抵抗R11〜R1nに対し、それぞれ並列に電気的
に接続された、帯状の各ヒューズH11〜H1nが設けられ
ている。各ヒューズH11〜H1nは、それぞれ露出してお
り、よって、各第1分圧抵抗R11〜R1nに対し上層とな
るように積層されて形成されている。
【0037】上記ヒューズとしては、レーザーの照射に
よる加熱によって容易に断線するものが用いられ、例え
ばPoly-Si 、Al、またはAl-Si が用いられている。この
ような各ヒューズH11〜H1nを設けたことにより、レー
ザートリミングによって、出力電圧値を広範囲にわた
り、例えばVo =1.0V〜7.0Vまで、0.1Vき
ざみの設定が可能となる。
【0038】第2抵抗部(R2 )2bも、帯状の複数の
各第2抵抗R21〜R2k(kは、2以上の正の整数)を、
互いに直列に電気的に接続して有している。このような
各第1分圧抵抗R11〜R1n、各ヒューズH11〜H1nおよ
び各第2抵抗R21〜R2kはリソグラフィー技術により容
易に形成することができる。
【0039】また、各第1分圧抵抗R11〜R1n、各ヒュ
ーズH11〜H1n、および各第2抵抗R21〜R2kは、図1
に示すように、互いに隣り合って互いに平行に、かつ、
上記三者の長手方向の両端部が互いに揃うように、それ
ぞれ形成されている。これにより、各第1分圧抵抗R11
〜R1nおよび各第2抵抗R21〜R2kを最密にて配置して
形成できて、それらの、本体基板1上での占有面積を極
小化できる。
【0040】そして、上記各第1分圧抵抗R11〜R1n
間の少なくとも一つに、上記第2抵抗部(R2 )2bが
配置されている。具体的には、複数の各第2抵抗R21
2kを、上記の隣り合う各第1分圧抵抗R11〜R1nの各
間に、それぞれ配置するように、各第1分圧抵抗R11
1nおよび各第2抵抗R21〜R2kを互いに配線して接続
している。
【0041】言い換えると、本発明では、本体基板1上
における、各第1分圧抵抗R11〜R 1nの占める面積に応
じて、各第2抵抗R21〜R2kの占める面積が、より好ま
しくは同程度の面積となるように設定されている。ま
た、本発明では、本体基板1上における、各第1分圧抵
抗R11〜R1nの間に対する、各第2抵抗R21〜R2kの分
布が均一となるように設定されている。
【0042】このようなレギュレータICでは、レーザ
ートリミング前のウェハ段階でのテストで、接続点(V
adj )の電圧をVo パッドを介して測定して、式(2)
〔R 1 =R2 ×(Vo −Vref )/Vref …(2)〕に
基づいて、必要な第1抵抗部(R1 )2aの抵抗値を計
算し、その計算値に基づいてレーザー加工機による、各
ヒューズH11〜H1nに対するレーザートリミングによっ
て、出力電圧値を調節して、所望する出力電圧値が得ら
れる。
【0043】その上、上述したように各第1分圧抵抗R
11〜R1nからなる第1抵抗部(R1)2aおよび第2抵
抗部(R2 )2bを、できるかぎり交互となるように、
つまり、それらの相互間にそれぞれ配置することによ
り、チップ上での抵抗線幅、コンタクト抵抗値等のばら
つき(製造時の)による抵抗ばらつきに起因する分圧比
の変動幅を抑制でき、たとえ、レーザートリミング前の
ウェハ段階でのテストで、レーザートリミングによっ
て、出力電圧値を調節しても、従来より精度のよい出力
電圧値が得られる。
【0044】例えば、Vadj =1V、R2 =1MΩとし
て、出力電圧値としてのVo =3Vを設定する場合、R
1 =2MΩとする必要がある。ここで、各第1分圧抵抗
11〜R1nおよび各第2抵抗R21〜R2kについて、1本
当たり50kΩの抵抗を用いたとすると、R2 として、
50kΩ×20本、R1 として、50kΩ×40本必要
となる。
【0045】図3に示したように、それぞれ隣の抵抗値
が0.02%ずれた場合、従来の配置では、Vo =3.
012Vとなるのに対して、本発明の配置では、Vo
3.0006Vとなり、さらに、それぞれ隣の抵抗値が
0.05%ずれた場合、従来の配置では、Vo =3.0
302Vとなるのに対して、本発明の配置では、Vo
3.0015Vとの結果となり、かなり改善されたこと
が分かる。
【0046】また、出力電圧値Vo =3.2Vで使用す
る機器の場合、従来では、Vo =3.2V±0.064
V(Vo ±2%)となるところを、本発明では、Vo
3.2V±0.032〜0.048V(Vo ±1%〜±
1.5%)と設定可能となるので、Vi パッドへの供給
源として電池を用いたときに、最大約32mV分の電圧
降下分が有用となる。
【0047】これにより、このようなレギュレータIC
における、出力電圧値(Vo )の高精度化によって、無
用な電圧降下分が抑制されるので、リチウムイオン電池
などの二次電池で動作する携帯機器などでは電池の寿命
をできるかぎり延ばすことが可能となる。
【0048】また、従来と同じ、Vo =3.2V±2%
に仕様を設定すれば、精度が向上した分、モールド状態
でテストしても、不良となる割合が減るため、歩留りが
向上し、製品のコストダウンが図れる。
【0049】その上、上記のように各第1分圧抵抗R11
〜R1nおよび各第2抵抗R21〜R2kの配置を交互とする
ことにより、パワートランジスタ5のアンバランスによ
る、出力電圧値への影響を軽減できる。
【0050】例えば、プロセス(製造上)のばらつきに
より、パワートランジスタ5のどこかに電流が集中する
場所がある場合、図1や図3に示すように配置に設定す
れば、パワートランジスタ5のばらつき特性の影響を、
従来の図4の配置と比較して軽減可能である。従来で
は、パワートランジスタ5のA部に電流が集中すると、
抵抗の温度特性により、A部付近の、第1抵抗部の抵抗
値が上昇し、よって、出力電圧値が上昇する。
【0051】このように本発明では、出力電流依存特性
の向上が図れると共に、パワートランジスタ5に近接し
て、第1抵抗部(R1 )2aと、第2抵抗部(R2 )2
bとを配置することができて、設計上の自由度を向上で
きる。
【0052】なお、上記では、安定化電源として、トラ
ンジスタ式のシリーズレギュレータを例に挙げたが、本
発明は、トリミングにより出力電圧値を調整するもので
あれば、特に限定されるものではなく、例えばチョッパ
式のレギュレータや、交流安定化電源にも適用可能であ
る。
【0053】
【発明の効果】本発明の安定化電源は、以上のように、
出力電圧値を安定化して出力するための安定化電源回路
が本体基板に設けられ、上記本体基板に、出力電圧値を
分圧により調節するための、第1抵抗部と第2抵抗部と
が互いに直列に接続されて設けられ、上記第1抵抗部
は、互いに直列に接続された複数の第1分圧抵抗と、上
記各第1分圧抵抗に対し、それぞれ並列に接続され、か
つ、電気導電体で加熱により断線するヒューズとを備
え、上記各第1分圧抵抗の間の少なくとも一つに、上記
第2抵抗部が配置されている構成である。
【0054】それゆえ、上記構成は、各第1分圧抵抗の
間の少なくとも一つに、上記第2抵抗部を配置したこと
により、上記ばらつきに起因する、第1抵抗部と第2抵
抗部との抵抗値の比における変動幅を、従来より抑制す
ることができる。
【0055】この結果、上記構成では、プロセス時(作
成時)のばらつきにより、各抵抗値がばらついた場合で
も、従来より、そのばらつきの影響を軽減できて、出力
電圧値の精度を向上できるから、歩留りが向上し、コス
トダウンを図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安定化電源の概略説明図である。
【図2】上記安定化電源の説明図であり、(a)は上記
安定化電源のブロック図であり、(b)は上記安定化電
源における分圧抵抗部の回路図である。
【図3】上記安定化電源の一変形例を示す概略説明図で
ある。
【図4】従来の安定化電源の概略説明図である。
【符号の説明】
1 本体基板 2 分圧抵抗部 2a 第1抵抗部 2b 第2抵抗部 3 基準電圧回路(安定化電源回路) 4 エラーアンプ(安定化電源回路) 5 パワートランジスタ(安定化電源回路)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力電圧を安定化して出力するための安定
    化電源回路が本体基板に設けられ、上記本体基板に、出
    力電圧を分圧により調節するための、第1抵抗部と第2
    抵抗部とが互いに直列に接続されて設けられ、 上記第1抵抗部は、互いに直列に接続された複数の第1
    分圧抵抗と、上記各第1分圧抵抗に対し、それぞれ並列
    に接続され、かつ、電気導電体で加熱により断線するヒ
    ューズとを備え、 上記各第1分圧抵抗の間の少なくとも一つに、上記第2
    抵抗部が配置されていることを特徴とする安定化電源。
  2. 【請求項2】第2抵抗部は、互いに直列に接続された複
    数の第2抵抗を有し、 上記の隣り合う各第1分圧抵抗の各間に、上記第2抵抗
    がそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1記
    載の安定化電源。
  3. 【請求項3】本体基板上における、各第1分圧抵抗の占
    める面積に応じて、各第2抵抗の占める面積が設定され
    ていることを特徴とする請求項2記載の安定化電源。
  4. 【請求項4】本体基板上における、各第1分圧抵抗の間
    に対する、各第2抵抗の分布が均一となるように設定さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の安定化電源。
  5. 【請求項5】安定化電源回路は、出力電圧を安定に出力
    するためのパワートランジスタを有していることを特徴
    とする請求項1ないし4の何れか一項に記載の安定化電
    源。
  6. 【請求項6】第1抵抗部と第2抵抗部とは、パワートラ
    ンジスタに近接して配置されていることを特徴とする請
    求項5記載の安定化電源。
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