JP2001090728A - ラジアルアキシアル軸受ユニット - Google Patents

ラジアルアキシアル軸受ユニット

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JP2001090728A
JP2001090728A JP2000270567A JP2000270567A JP2001090728A JP 2001090728 A JP2001090728 A JP 2001090728A JP 2000270567 A JP2000270567 A JP 2000270567A JP 2000270567 A JP2000270567 A JP 2000270567A JP 2001090728 A JP2001090728 A JP 2001090728A
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bearing
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Thomas Dittenhoefer
ディッテンヘーファー トーマス
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INA Waelzlager Schaeffler OHG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジアルアキシアル軸受ユニットであって、
半径方向力を受容するラジアル円筒ころ軸受と、両方向
で働くアキシアル円筒ころ軸受とを備えた形式のものを
改良して、より簡単に製造可能で、しかも顧客が極めて
簡単に操作できるようなものを提供する。 【解決手段】 フランジ１０がラジアル円筒ころ軸受１
とアキシアル円筒ころ軸受２とを分離して配置され、該
フランジ１０によって該アキシアル円筒ころ軸受２のた
めの第１転動路１９が形成され、第２転動路２０および
第３転動路２１が両方の環状円筒ころ群１２，１３の間
に配置された第１転動円板１６によって形成され、第４
転動路２２が第２転動円板１７によって形成されてお
り、該第２転動円板１７が固定ねじ１８を介して外輪３
に結合され、前記第１転動円板１６の軸方向の膨張を介
して前記アキシアル円筒ころ軸受２の遊びのなさが調整
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジアルアキシア
ル軸受ユニットであって、半径方向力を受容するラジア
ル円筒ころ軸受と、両方向で働くアキシアル円筒ころ軸
受とを備え、前記ラジアル円筒ころ軸受の外輪が半径方
向内側に向かうフランジを有しており、前記アキシアル
円筒ころ軸受の転動路が第１転動円板と第２転動円板な
らびに前記フランジによって形成されており、該第１転
動円板が前記ラジアル円筒ころ軸受の内輪の端面に直接
接触しており、前記アキシアル円筒ころ軸受の遊びのな
さを調整するための手段が設けられている形式のものに
関する。
【０００２】
【従来の技術】このような形式のラジアルアキシアル軸
受は、ドイツ連邦共和国特許出願第１０３７７７５号明
細書によって既に公知である。このコンバインド軸受は
主に工作機械のスピンドルを支承するために使用され、
半径方向力を受容するための２列式のラジアル円筒ころ
軸受から形成されており、該ラジアル円筒ころ軸受の内
輪が２つの外側つばおよび１つの中央つばを有してい
る。この２列式の円筒ころ軸受の外輪はＳ字形に構成さ
れている、つまりこの外輪は一方の端部には半径方向外
側に向かうフランジを有し、他方の端部には半径方向内
側に向かうフランジを有している。外側に向かうフラン
ジは軸受を接続構造体に固定するのに役立つ。Ｓ字形の
外輪の、半径方向内側に向かうフランジは、両方向で働
くアキシアル円筒ころ軸受のための、内側に位置する両
方の転動路を形成する。アキシアル円筒ころ軸受の、外
側に位置する転動路は、それぞれ１つの転動円板によっ
て形成される。アキシアル円筒ころ軸受は軸に備え付け
られたナットを介して中間リングによって前もって緊締
される。
【０００３】この軸受構造体の主な欠点によると、遊び
のなさ、もしくは軸受プレロード（予荷重）の調整は顧
客自身が緊締ナットを介して行わなければならない。プ
レロードが高すぎると軸受は過熱し得る。しかしながら
軸受が十分にプレロードをかけれられていないと、不適
切に支承された部分が機械全体の機能にネガティブな影
響を与えるという危険性が生じる。別の欠点によると、
このようなラジアルアキシアル軸受は付加的な構成部分
によって前もって緊締しなければならない。これは、緊
締ナットおよび中間リングを付加的に製造しなければな
らないことを意味する。さらに、緊締ナットのために、
支承される軸はこの緊締ナットの領域に雄ねじ山を備え
なければならない。これらの構成部分、つまり緊締ナッ
トおよび中間リングによって、傾斜による製造不精度も
付加的に全構造体にもたらされ得る。さらに別の欠点に
よると、ラジアル円筒ころ軸受の外輪はＳ字形の形状に
基づいて製造コストがかなりかかる。同じことが、３つ
のつばに基づいてラジアル円筒ころ軸受の内輪にも該当
する。前述の欠点が生じるので、そのような軸受構造体
は製造および操作おいて極めて手間がかかる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、より
簡単に製造可能で、しかも顧客が極めてより簡単に操作
可能なコンバインドラジアルアキシアル軸受を提供する
ことである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明の装置によると、フランジがラジアル円筒ころ
軸受とアキシアル円筒ころ軸受とを分離して配置され、
該フランジによって該アキシアル円筒ころ軸受のための
第１転動路が形成され、該アキシアル円筒ころ軸受の第
２転動路および第３転動路が、該アキシアル円筒ころ軸
受の両方の環状円筒ころ群の間に配置された第１転動円
板によって形成され、該アキシアル円筒ころ軸受の第４
転動路が第２転動円板によって形成されており、該第２
転動円板が固定ねじを介して前記ラジアル円筒ころ軸受
の外輪に結合され、前記第１転動円板の軸方向の膨張を
介して前記アキシアル円筒ころ軸受の遊びのなさが調整
可能であるようになっている。
【０００６】
【発明の効果】本発明のように構成されていると、第２
転動円板をラジアル円筒ころ軸受の外輪に結合すること
によって、軸受のプレロードは製造者によって調整可能
である。この結合によって、顧客にとって、そのような
コンバインドラジアルアキシアル軸受の操作が簡単にな
り、顧客がプレロードを不適切に調整することによる軸
受エラーが回避される。さらに、そのような軸受は著し
くより安価に製造可能である。なぜならば、調整ナット
と、力を伝達する中間リングとの形状をした、軸受プレ
ロードを調整するための付加的な装置はもはや必要では
ないからである。これらのもはや必要ではない構成部分
によって、軸受構造全体の製造精度も改善される。とい
うのは調整ナットおよび中間リングの形状誤差（傾斜）
がもはや軸受構造全体に影響を及ぼさないからである。
別の利点によると、ラジアル円筒ころ軸受の内輪および
外輪がその形状に基づいて極めてより安価に製造可能で
あり、したがって軸受構造全体はさらに安価になる。
【０００７】本発明の別の有利な構造は従属請求項に記
載されている。
【０００８】請求項２記載の構造によると、ラジアル円
筒ころ軸受の内輪がフランジの領域に、フランジに向け
られたつばを有している。つばによって、ラジアル円筒
ころ軸受の内輪が軸受の配置構成から引き出され得ない
ことが保障されている。つまり、自動的に抜け出す可能
性のない構成部分が形成されている。請求項３記載の別
の構成によると、ラジアル円筒ころ軸受の内輪とアキシ
アル円筒ころ軸受の第１転動円板とが互いに一体的に結
合されている。この一体的な結合によって、構成部品数
が僅かなことに基づいて、軸受全体の組み立て行程が簡
単になる。請求項４から判るように、アキシアル円筒こ
ろ軸受の第２転動円板がラジアル円筒ころ軸受の外輪を
越えて軸方向で突出し、この突出する領域に、ラジアル
アキシアル軸受ユニットを接続構造体に固定するための
孔が設けられている。接続構造体における軸受構造全体
の嵌め込みを改善するために、請求項５記載の構成によ
ると、ラジアル円筒ころ軸受の外輪が周面の少なくとも
一部に、ラジアルアキシアル軸受ユニットを固定する接
続構造体の適当な孔内でセンタリングして案内するため
の円筒形のセンタリング面を有している。さらに請求項
６に基づく別の付加的な構成によると、ラジアル円筒こ
ろ軸受の外輪と内輪との間にシールを配置する必要があ
る。請求項７および８、９に記載の構成は、コンバイン
ド軸受ユニットの潤滑に関連するものである。請求項７
記載の構成によると、ラジアル円筒ころ軸受の外輪が半
径方向の潤滑剤供給孔に接続された軸方向の潤滑剤供給
孔を備えており、この場合、請求項８記載の構成による
と、アキシアル円筒ころ軸受の転動円板が同様に軸方向
の潤滑剤供給孔および半径方向の潤滑剤供給孔を備えて
いる。請求項９には、潤滑剤導出孔を備えたラジアルア
キシアル軸受ユニットの構成が記載されている。最終的
に請求項１０記載の本発明の別の構成によると、このラ
ジアルアキシアル軸受ユニットが印刷機の主胴を支承す
るために使用される。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図示の
実施例を用いて詳しく説明する。
【００１０】図１および図２に示した本発明のラジアル
アキシアルころ軸受は、２列のラジアル円筒ころ軸受１
と、両方向で働くアキシアル円筒ころ軸受２とから形成
されている。このラジアル円筒ころ軸受１は１列に構成
してもよい。軸線８を中心に回転する軸３２は段部３３
で支承されている。ラジアル円筒ころ軸受１は外輪３を
有しており、この外輪３は半径方向力および片方の軸方
向力ならびに傾動モーメントを受容する。さらに内輪４
と、図示していない転動路を転動する、保持器６内に案
内されている円筒ころ５とはラジアル円筒ころ軸受１の
一部である。ラジアル円筒ころ軸受１は外側に向かって
シール７によって保護されており、このシール７は外輪
３と内輪４との間に配置されている。半径方向外側に向
いたつば９は内輪４の一部であり、このつば９は外輪３
の、半径方向内側に向かうフランジ１０の領域に配置さ
れている。フランジ１０によって、切欠１１が外輪３に
軸方向で制限されており、この切欠１１内にアキシアル
円筒ころ軸受２の両方の環状円筒ころ群１２，１３が設
けられている。両方の環状円筒ころ群１２，１３の円筒
ころ１４は保持器１５内を案内されている。両方の環状
円筒ころ群１２，１３の間に第１転動円板１６（軸円
板）が設けられ、この第１転動円板１６は軸３２の段部
３３に接触するが、これに対して第２転動円板１７（ケ
ーシング円板）は固定ねじ１８を介して円筒ころ軸受１
の外輪３に結合されている。このようにして両方向で働
くアキシアル円筒ころ軸受２のために４つの転動路が形
成されており、第１転動路１９は外輪３のフランジ１０
によって、第２転動路２０および第３転動路２１は第１
転動円板１６によって、第４転動路２２は第２転動円板
１７によって形成される。第２転動円板１７は外輪３を
越えて半径方向で突出しており、この突出する領域に孔
２５を備えていて、この孔２５内に固定ねじ２６が案内
されていて、そのようにして軸受構造全体は、図示して
いない接続構造体に結合されている。接続構造体に本発
明の軸受を極めて正確に嵌め込むことを保障するため
に、外輪３はセンタリング面２３を備えている。センタ
リング面２３は外輪３の周面の一部を延び、接続構造体
の適当な孔内でセンタリングして嵌め込まれるようにす
る。第２転動円板１７は端面２４の一部が接続構造体の
壁部に接触する。
【００１１】図２に示したように、第２転動円板１７も
外輪３も軸方向の潤滑剤供給孔２７，２８および半径方
向の潤滑剤供給孔３４，２９を備えている。これらの潤
滑剤供給孔３４，２７，２８，２９は互いに上下に接続
されているので、外側から潤滑剤が切欠１１に到達し、
この切欠１１から回動によって両軸受２，１に均等に分
配される。図１および図２の下半分から判るように、使
用される潤滑剤を導出するために、外輪３も第２転動円
板１７も半径方向の潤滑剤導出孔３０および軸方向の潤
滑剤導出孔３１を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によって構成されたラジアルアキシアル
軸受ユニットを示す横断面図である。
【図２】図１に示したラジアルアキシアル軸受ユニット
を側方から見た概略図である。
【符号の説明】
１ ラジアル円筒ころ軸受、 ２ アキシアル円筒ころ
軸受、 ３ 外輪、４ 内輪、 ５ 円筒ころ、 ６
保持器、 ７ シール、 ８ 軸線、 ９つば、 １０
フランジ、 １１ 切欠、 １２，１３ 環状円筒こ
ろ群、 １４ 円筒ころ、 １５ 保持器、 １６ 第
１転動円板（軸円板）、 １７ 第２転動円板（ケーシ
ング円板）、 １８ 固定ねじ、 １９ 第１転動路、
２０ 第２転動路、 ２１ 第３転動路、 ２２ 第
４転動路、 ２３ センタリング面、 ２４ 端面、
２５ 孔、 ２６ 固定ねじ、 ２７，２８ 軸方向の
潤滑剤供給孔、 ２９ 半径方向の潤滑剤供給孔、 ３
０ 半径方向の潤滑剤導出孔、 ３１ 軸方向の潤滑剤
導出孔、 ３２ 軸、 ３３ 段部、 ３４半径方向の
潤滑剤供給孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｆ１６Ｃ 33/66 Ｆ１６Ｃ 33/66 Ｚ 33/76 33/76 Ａ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ラジアルアキシアル軸受ユニットであっ
    て、半径方向力を受容するラジアル円筒ころ軸受（１）
    と、両方向で働くアキシアル円筒ころ軸受（２）とを備
    え、前記ラジアル円筒ころ軸受（１）の外輪（３）が半
    径方向内側に向かうフランジ（１０）を有しており、前
    記アキシアル円筒ころ軸受（２）の転動路が第１転動円
    板（１６）と第２転動円板（１７）ならびに前記フラン
    ジ（１０）によって形成されており、該第１転動円板
    （１６）が前記ラジアル円筒ころ軸受（１）の内輪
    （４）の端面に直接接触しており、前記アキシアル円筒
    ころ軸受（２）の遊びのなさを調整するための手段が設
    けられている形式のものにおいて、 前記フランジ（１０）が前記ラジアル円筒ころ軸受
    （１）と前記アキシアル円筒ころ軸受（２）とを分離し
    て配置され、該フランジ（１０）によって該アキシアル
    円筒ころ軸受（２）のための第１転動路（１９）が形成
    され、該アキシアル円筒ころ軸受（２）の第２転動路
    （２０）および第３転動路（２１）が、該アキシアル円
    筒ころ軸受（２）の両方の環状円筒ころ群（１２，１
    ３）の間に配置された前記第１転動円板（１６）によっ
    て形成され、該アキシアル円筒ころ軸受（２）の第４転
    動路（２２）が前記第２転動円板（１７）によって形成
    されており、該第２転動円板（１７）が固定ねじ（１
    ８）を介して前記ラジアル円筒ころ軸受（１）の前記外
    輪（３）に結合され、前記第１転動円板（１６）の軸方
    向の膨張を介して前記アキシアル円筒ころ軸受（２）の
    遊びのなさが調整可能であることを特徴とする、ラジア
    ルアキシアル軸受ユニット。
  2. 【請求項２】 前記ラジアル円筒ころ軸受（１）の前記
    内輪（４）が前記フランジ（１０）の領域に、該フラン
    ジ（１０）に向けられたつば（９）を有している、請求
    項１記載のラジアルアキシアル軸受ユニット。
  3. 【請求項３】 前記ラジアル円筒ころ軸受（１）の前記
    内輪（４）と前記アキシアル円筒ころ軸受の前記第１転
    動円板（１６）とが互いに一体的に結合されている、請
    求項１記載のラジアルアキシアル軸受ユニット。
  4. 【請求項４】 前記アキシアル円筒ころ軸受（２）の前
    記第２転動円板（１７）が前記ラジアル円筒ころ軸受
    （１）の前記外輪（３）を越えて半径方向で突出し、該
    突出する領域に、当該ラジアルアキシアル軸受ユニット
    を接続構造体に固定するための孔（２５）が設けられて
    いる、請求項１記載のラジアルアキシアル軸受ユニッ
    ト。
  5. 【請求項５】 前記ラジアル円筒ころ軸受（１）の前記
    外輪（３）が周面の少なくとも一部に、当該ラジアルア
    キシアル軸受ユニットを固定する接続構造体の適当な孔
    内でセンタリングして案内するための円筒形のセンタリ
    ング面（２３）を有している、請求項１記載のラジアル
    アキシアル軸受ユニット。
  6. 【請求項６】 前記ラジアル円筒ころ軸受（１）の前記
    外輪（３）と前記内輪（４）との間に少なくとも１つの
    シール（７）が配置されている、請求項１記載のラジア
    ルアキシアル軸受ユニット。
  7. 【請求項７】 前記ラジアル円筒ころ軸受（１）の前記
    外輪（３）が、半径方向の潤滑剤供給孔（２９）に接続
    された軸方向の潤滑剤供給孔（２８）を備えている、請
    求項１記載のラジアルアキシアル軸受ユニット。
  8. 【請求項８】 前記アキシアル円筒ころ軸受（２）の前
    記第２転動円板（１７）が、半径方向の潤滑剤供給孔
    （３４）に接続された軸方向の潤滑剤供給孔（２７）を
    備えている、請求項１記載のラジアルアキシアル軸受ユ
    ニット。
  9. 【請求項９】 前記ラジアル円筒ころ軸受（１）の前記
    外輪（３）が、軸方向の潤滑剤導出孔（３１）に接続さ
    れた少なくとも１つの半径方向の潤滑剤導出孔（３０）
    を備えている、請求項１記載のラジアルアキシアル軸受
    ユニット。
  10. 【請求項１０】 当該ラジアルアキシアル軸受ユニット
    が印刷機の主胴を支承するために使用される、請求項１
    記載のラジアルアキシアル軸受ユニット。
JP2000270567A 1999-09-09 2000-09-06 ラジアルアキシアル軸受ユニット Pending JP2001090728A (ja)

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DE19942984A DE19942984A1 (de) 1999-09-09 1999-09-09 Radial-Axial-Lagereinheit

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