JP2001086024A - 無線回路及び無線通信装置 - Google Patents

無線回路及び無線通信装置

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JP2001086024A
JP2001086024A JP25650599A JP25650599A JP2001086024A JP 2001086024 A JP2001086024 A JP 2001086024A JP 25650599 A JP25650599 A JP 25650599A JP 25650599 A JP25650599 A JP 25650599A JP 2001086024 A JP2001086024 A JP 2001086024A
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signal
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signals
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Hiroyuki Shiotani
宏行 塩谷
Kazuhiko Ikeda
和彦 池田
Takashi Ui
孝 宇井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】直交変復調方式の無線回路における分周器の数
を減少して回路規模を小さくし消費電力を低減しうる無
線回路を提供すること。 【解決手段】PLL周波数シンセサイザ方式の局部発振
部1と、受信信号を局部発振部1の出力により受信中間
周波数信号に変換する受信周波数変換器8と、局部発振
部1の出力を2分周して90°位相差の2系統の信号を
出力する分周器2と、受信中間周波数信号をベースバン
ド信号に直交復調する直交復調器9とを備え、分周器2
からの2系統の信号を受信中間周波数信号の直交復調用
として直交復調器9に入力し、分周器2からの2系統の
信号のどちらか一方を局部発振部1の比較周波数の信号
として局部発振部1に入力することにより、分周器2を
局部発振部及び直交復調器の分周器と共用して、消費電
力の低減を実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に無線回路及び
無線通信装置に関し、特に直交変復調方式を用いる無線
回路及び無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信が急速に普及し、無線
回路においても小型化及び低消費電力化が重要な課題と
なっている。従来の無線回路には複数の分周器が用いら
れており、例えばPLL周波数シンセサイザ方式の局部
発振部では、PLL周波数シンセサイザのループ内に比
較分周器が備えてあり、比較分周器は電圧制御発振器
(VCO)の出力信号を比較周波数の信号として帰還さ
せて入力し、分周して位相比較周波数の信号を出力する
ようにしている。一般に、高い周波数帯で使用する分周
器は高速動作が可能なバイポーラ素子で構成されてお
り、動作周波数が高いほど必要な消費電力が大きくなる
ことが知られている。
【0003】また、直交復調回路及び直交変調回路に用
いられる90°移相器に関する技術としては、特開平8
−237077号公報に記載されているようなT型フリ
ップフロップを用いた分周比2の分周器により構成する
ことが知られている。
【0004】また、従来の無線回路に関する技術とし
て、特開平10−98409号公報に記載されているも
のが知られている。以下、例として図11を参照しなが
ら、上記従来の無線回路の一例について説明する。図1
1は従来の無線回路の構成を示すブロック図である。
【0005】図11に示す無線回路は、局部発振部11
01と、分周器1102と、変調器1103と、送信周
波数変換器1104と、送信増幅器1105と、復調器
1106と、受信周波数変換器1107と、受信増幅器
1108と、共用器1109と、アンテナ1110とに
より構成される。そこで、局部発振部1101はPLL
周波数シンセサイザであり、電圧制御発振器(VCO)
1111と、前置分周器(プリスケーラ)1112と、
可変式分周器(プログラマブル・カウンタ)1113
と、位相比較器(PD)1114と、LPF部1115
とにより帰還ループが構成される。
【0006】次に、図11を参照して、上記従来の無線
回路の動作を説明する。局部発振部1101の出力は分
周器1102と、送信周波数変換器1104と、受信周
波数変換器1107とに入力される。分周器1102は
局部発振部1101の出力を分周して変調器1103お
よび復調器1106に出力する。変調器1103は分周
器1102から入力した信号を変調信号で変調して、送
信中間周波数信号を出力する。送信中間周波数信号は送
信周波数変換器1104に入力され、局部発振部110
1の出力信号と混合されて送信信号に周波数変換され、
送信増幅器1105を介して増幅され、共用器1109
を通り、アンテナ1110から送信される。
【0007】また、逆に、アンテナ1110において受
信した受信信号は共用器1109を通り、受信増幅器1
108で増幅され、受信周波数変換器1107において
局部発振部1101の出力信号と混合され、受信中間周
波数信号に変換される。受信中間周波数信号に変換され
た信号は復調器1106に入力され、復調器1106に
おいて分周器1102の出力信号によりベースバンド信
号に復調される。分周器1102の分周比は整数Nであ
り、送信信号の周波数は局部発振部1101の出力周波
数と分周器1102の出力周波数の和に等しい。また、
受信信号の周波数は局部発振部1101の出力周波数と
分周器1102の出力周波数の和に等しい。基準信号の
周波数は送信及び受信周波数チャンネル間隔のN/(N
+1)の整数分の1としている。
【0008】図11に示す無線回路の変調方式または復
調方式が直交変調方式または直交復調方式を使用する場
合は、それぞれ変調器または復調器に対し分周比2の分
周器で構成される90°移相器が必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無線回路、特に直交変調方式または直交復調方式を
使用する無線回路においては、局部発振部のループの外
に複数の分周器が用いられており、それらが共用されて
いないため、回路規模が大きくなるとともに、消費電力
が大きくなるという問題があった。また、図11に示す
ように、分周器1102とプリスケーラ1112とは同
一の高い周波数が入力されて分周するため、消費電力が
大きくなるという問題があった。また、無線通信装置に
対し上記のような無線回路を用いると、上記同様な問題
が生じることになる。
【0010】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、特に直交変調方式または直交復調方
式を使用する無線回路において、使用する分周器の数を
減少することにより、回路規模を小さくし、且つ消費電
力を低減することができる無線回路及び無線通信装置を
提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明における無線回路
は、PLL周波数シンセサイザ方式の局部発振部と、受
信信号を前記局部発振部の出力により受信中間周波数信
号に変換する受信周波数変換器と、前記局部発振部の出
力を2分周して略90°の位相差を有する2系統の信号
を出力する分周器と、受信中間周波数信号をベースバン
ド信号に直交復調する直交復調器とを備え、前記分周器
からの2系統の信号を受信中間周波数信号の直交復調用
として前記直交復調器に入力し、前記分周器からの2系
統の信号のどちらか一方をPLL周波数シンセサイザの
比較周波数の信号として前記局部発振部に入力するとい
う構成を有している。この構成により、分周器をPLL
周波数シンセサイザのループ内の分周器として共用する
ことにより、PLL周波数シンセサイザの分周比を削減
することができるとともに、直交復調器に従来必要であ
った略90°移相器としての2分周回路を削減すること
ができることにより、回路規模の小型化と消費電力の低
減が実現できることとなる。
【0012】本発明における無線回路は、前記分周器か
らの信号を変調信号により変調して送信中間周波数信号
を出力する変調器と、前記変調器からの送信中間周波数
信号を前記局部発振部の出力により送信信号に周波数変
換する送信周波数変換器と備え、前記分周器からの2系
統の信号のどちらか一方を前記変調器に入力して変調信
号により変調するという構成を有している。この構成に
より、分周器から出力した2系統の信号のどちらか一方
を間接変調用の搬送波信号として共用することにより、
単一の局部発振部により変復調両用の無線回路を実現す
ることができ、回路規模の小型化と消費電力の低減が実
現できることとなる。
【0013】本発明における無線回路は、前記分周器か
らの信号と前記局部発振部の出力とを入力して送信信号
の搬送波信号を出力する局部周波数変換器と、前記搬送
波信号を変調信号により変調する変調器とを備え、前記
局部周波数変換器は前記分周器からの2系統の信号のど
ちらか一方と前記局部発振部の出力とを入力して搬送波
信号を出力するという構成を有している。この構成によ
り、分周器から出力した2系統の信号のどちらか一方を
送信信号の搬送波信号に対する周波数変換用信号として
共用することにより、単一の局部発振部により変復調両
用の無線回路を実現できるため、局部発振部以外の搬送
波信号発振部を削除することができ、回路規模の小型化
と消費電力の低減が実現できることとなる。
【0014】本発明における無線回路は、前記局部発振
部の出力をM分周してM分周信号を出力する第1の分周
器と、前記M分周信号を2分周して略90°の位相差を
有する2系統の信号を出力する分周器とを備え、前記分
周器からの2系統の信号は受信中間周波数信号の直交復
調用として前記直交復調器に入力し、前記分周器からの
2系統の信号のどちらか一方はPLL周波数シンセサイ
ザの比較周波数の信号として前記局部発振部に入力する
という構成を有している。この構成により、分周器と第
1の分周器とをPLL周波数シンセサイザのループ内の
分周器として共用することにより、PLL周波数シンセ
サイザに入力された周波数が実施の形態1における無線
回路よりもM倍低くすることができるため、消費電力の
低減が実現できることとなる。さらに分周器の出力信号
の周波数を低くすることができるため、受信信号を低い
周波数に変換して復調でき、直交復調器を容易に実現し
うることとなる。さらに第1の分周器の分周比を2以上
の任意の整数とすることによってベースバンド信号の周
波数を任意に設定することができることとなる。
【0015】本発明における無線回路は、PLL周波数
シンセサイザ方式の局部発振部と、前記局部発振部の出
力を2分周して略90°の位相差を有する2系統の信号
を出力する分周器と、前記分周器からの2系統の信号を
変調信号により直交変調して送信中間周波数信号を出力
する直交変調器と、送信中間周波数信号を前記局部発振
部の出力により送信信号に周波数変換する送信周波数変
換器とを備え、前記分周器からの2系統の信号を変調信
号により直交変調するために前記直交変調器に入力し、
前記分周器からの2系統の信号のどちらか一方を前記P
LL周波数シンセサイザの比較周波数の信号として前記
局部発振部に入力するという構成を有している。この構
成により、分周器から出力した2系統の信号のどちらか
一方をPLL周波数シンセサイザに入力して、分周器を
PLL周波数シンセサイザのループ内の分周器として共
用することにより、PLL周波数シンセサイザの分周比
を削減することができ、直交変調器に従来必要であった
2分周回路を削減できることにより、回路規模の小型化
と消費電力の低減が実現できることとなる。
【0016】本発明における無線回路は、受信信号を第
1の受信中間周波数信号に周波数変換する第1の受信周
波数変換器と、第1の受信中間周波数信号を第2の受信
中間周波数信号に周波数変換する第2の受信周波数変換
器とを備え、前記第1の受信周波数変換器は前記局部発
振部の出力を入力して受信信号を周波数変換し、前記第
2の受信周波数変換器は前記分周器からの2系統の信号
のどちらか一方を入力して第1の受信中間周波数信号を
周波数変換するという構成を有している。この構成によ
り、分周器から出力した2系統の信号のどちらか一方を
第2の受信中間周波数信号の周波数変換用搬送波信号と
して共用することにより、単一の局部発振部により変復
調用の無線回路を実現することができるため、回路規模
の小型化と消費電力の低減が実現できることとなる。
【0017】本発明における無線回路は、受信信号を前
記局部発振部の出力により受信中間周波数信号に周波数
変換する受信周波数変換器と、受信中間周波数信号をベ
ースバンド信号に復調する復調器とを備え、前記復調器
は前記分周器からの2系統の信号のどちらか一方を入力
して受信中間周波数信号を復調するという構成を有して
いる。この構成により、分周器から出力した2系統の信
号のどちらか一方を復調用の搬送波信号として共用する
ことにより、単一の局部発振部により変復調用の無線回
路を実現できるため、回路規模の小型化と消費電力の低
減とを実現することができることとなる。
【0018】本発明における無線回路は、受信信号を前
記局部発振部の出力により受信中間周波数信号に周波数
変換する受信周波数変換器と、受信中間周波数信号を前
記分周器からの信号によりベースバンド信号に直交復調
する直交復調器とを備え、前記直交復調器は前記分周器
からの2系統の信号を受信中間周波数信号の直交復調用
として入力し、前記分周器からの2系統の信号のどちら
か一方をPLL周波数シンセサイザの比較周波数の信号
として前記局部発振部に入力するという構成を有してい
る。この構成により、分周器を直交変調器及び直交復調
器の略90°移相器として共用することにより、また、
分周器から出力した2系統の信号を直交復調用の搬送波
信号として共用することにより、単一の局部発振部によ
り変復調両用の無線回路を実現することができるため、
回路規模の小型化と消費電力の低減とを同時に実現する
ことができることとなる。
【0019】本発明における無線回路は、前記局部発振
部の出力をM分周してM分周信号を出力する第2の分周
器と、前記M分周信号を2分周して略90°の位相差を
有する2系統の信号を出力する分周器とを備え、前記分
周器からの2系統の信号は、前記直交変調器に入力され
て変調信号により直交変調され、前記分周器からの2系
統の信号のどちらか一方はPLL周波数シンセサイザの
比較周波数の信号として前記局部発振部に入力するとい
う構成を有している。この構成により、分周器と第2の
分周器とをPLL周波数シンセサイザのループ内の分周
器として共用することにより、PLL周波数シンセサイ
ザに入力する周波数を実施の形態5における無線回路よ
りもM倍低くすることができるため、さらに消費電力の
低減を実現することができることとなる。さらに分周器
の出力信号の周波数を実施の形態5における無線回路よ
りもM倍低くすることができるため、さらに消費電力の
低減を実現することができることとなる。さらに第2分
周器の分周比を2以上の任意の整数とすることにより送
信中間周波数信号の周波数を任意に設定することができ
ることとなる。
【0020】本発明における無線通信装置は、請求項
1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の無線回
路を備えるという構成を有している。この構成により、
送信信号の周波数と局部発振部の出力周波数が異なるた
め、送信信号が局部発振部の動作を阻害するのを防ぐこ
とができ、さらに受信信号の周波数と局部発振部の出力
周波数が異なるため、局部発振部の出力信号がアンテナ
から漏れるのを低減して、周波数干渉を防止することが
できることとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図10に基づき、
本発明の実施の形態1乃至10を詳細に説明する。 (実施の形態1)まず、図1を参照して、本発明の実施
の形態1における無線回路の構成を説明する。図1は本
発明の実施の形態1における無線回路の構成を示すブロ
ック図である。図1に示す無線回路は、局部発振部1
と、分周器2と、受信周波数変換器8と、直交復調器9
とを備えている。局部発振部1はPLL周波数シンセサ
イザであり、例えば、前置分周器(プリスケーラ)3
と、可変式分周器(プログラマブル・カウンタ)4と、
位相比較器(PD)5と、LPF部6と、電圧制御発振
器(VCO)7とにより構成される。
【0022】また、プリスケーラ(前置分周器)3は、
例えば、高い入力周波数を直接扱うために高速動作が可
能なバイポーラ素子で構成され、入力周波数を分周して
低速化することにより後段の信号処理を容易にする。プ
ログラマブル・カウンタ(可変式分周器)4は、例え
ば、分周比が可変可能な分周器であり、CMOS素子で
構成される。プログラマブル・カウンタ4は、プリスケ
ーラ3から出力した低速化された信号を分周して、位相
比較周波数の信号を出力する。位相比較周波数の信号と
基準信号は位相比較器5に入力されて位相比較され、位
相差に応じた位相誤差信号を出力する。位相誤差信号は
LPF部6に入力されて高周波成分が除去され、直流成
分のみの制御電圧信号となり、VCO(電圧制御発振
器)7に入力される。
【0023】VCO7は、例えば、LC発振回路で構成
され、VCO7の出力信号の発振周波数は、制御電圧信
号の電圧に応じて変化する。PHS無線通信装置に使用
するVCOの発振周波数は、例えば1.6GHz帯と高
い周波数帯である。分周器2は、例えば分周比2の分周
器であり、90°位相差を有する2系統の信号を出力し
て、直交復調器9の90°移相器として用いるととも
に、局部発振部1のループ内の分周器(例えば、プリス
ケーラ3等)の一部としても用いられる。
【0024】次に、図1を参照して、本発明の実施の形
態1における無線回路の動作を説明する。図1に示す無
線回路の局部発振部1の出力は分周器2及び受信周波数
変換器8に入力される。分周器2は局部発振部1の出力
を2分周して90°位相差を有する2系統の信号を出力
し、分周器2から出力された2系統の信号は直交復調器
9に入力するとともに、2系統の信号のどちらか一方を
PLL周波数シンセサイザの比較周波数の信号としてプ
リスケーラ3に入力する。
【0025】一方、受信した信号は受信周波数変換器8
に入力され、局部発振部1の出力信号と混合され、その
周波数は受信中間周波数信号に変換される。周波数が変
換された受信中間周波数信号は直交復調器9に入力さ
れ、分周器2から出力した位相が90°異なる2系統の
信号によってベースバンド信号に直交復調される。
【0026】このように、本実施の形態1における無線
回路では、分周器2から出力した2系統の信号のどちら
か一方を比較周波数の信号としてプリスケーラ3に入力
して、分周器2をPLL周波数シンセサイザのループ内
の分周器として共用することにより、プリスケーラ3の
分周比を削減することができるとともに、直交復調器に
従来必要であった90°移相器としての2分周回路分を
削減することができることにより、回路規模を小型化
し、消費電力の低減を実現することができる。
【0027】(実施の形態2)次に、図2を参照して、
本発明の実施の形態2における無線回路の構成を説明す
る。図2は本発明の実施の形態2における無線回路の構
成を示すブロック図である。図2に示す無線回路は、変
調器21と送信周波数変換器22とを備えており、図1
に示す符号と同一の符号を付した構成部は同様のもので
あるため、説明を省略する。
【0028】次に、図2を参照して、上記のように構成
された無線回路の動作を説明する。図2に示す無線回路
の局部発振部1の出力は分周器2と、受信周波数変換器
8と、送信周波数変換器22とに入力される。分周器2
は局部発振部1の出力を2分周して90°位相差を有す
る2系統の信号を出力し、分周器2から出力された2系
統の信号は直交復調器9に入力するとともに、2系統の
信号のどちらか一方はPLL周波数シンセサイザの比較
周波数の信号としてプリスケーラ3に入力し、また2系
統の信号のどちらか一方は変調器21に入力する。変調
器21は分周器2から出力された2系統の信号のどちら
か一方を間接変調用の搬送波信号として用い、その搬送
波信号を変調信号により変調して送信中間周波数信号を
出力する。送信周波数変換器22は送信中間周波数信号
を入力し、局部発振部1の出力信号により送信信号に周
波数変換して出力する。
【0029】このように、本実施の形態2における無線
回路では、分周器2から出力した2系統の信号のどちら
か一方を間接変調用の搬送波信号として共用することに
より、従来必要であった間接変調用の搬送波信号を出力
する局部発振部(図11には図示せず)を削除して、単
一の局部発振部1により変復調両用の無線回路を実現す
ることができるため、回路規模の小型化と消費電力の低
減を実現することができる。
【0030】(実施の形態3)次に、図3を参照して、
本発明の実施の形態3における無線回路の構成を説明す
る。図3は本発明の実施の形態3における無線回路の構
成を示すブロック図である。図3に示す無線回路は、変
調器31と局部周波数変換器32とを備えており、図1
に示す符号と同一の符号を付した構成部は同様のもので
あるため、説明を省略する。
【0031】次に、図3を参照して、上記のように構成
された無線回路の動作を説明する。図3に示す無線回路
の局部発振部1の出力は分周器2と受信周波数変換器8
と局部周波数変換器32とに入力される。分周器2は局
部発振部1の出力を2分周して90°位相差を有する2
系統の信号を出力し、分周器2から出力された2系統の
信号は直交復調器9に入力するとともに、2系統の信号
のどちらか一方はPLL周波数シンセサイザの比較周波
数の信号としてプリスケーラ3に入力し、また2系統の
信号のどちらか一方は局部周波数変換器32に入力され
る。局部周波数変換器32は局部発振部1の出力信号と
分周器2から出力した2系統の信号のどちらか一方とを
入力し、送信信号の搬送波信号の周波数に変換して出力
する。すなわち、局部周波数変換器32は送信信号の搬
送波信号を変調器31に出力し、変調器31は送信信号
の搬送波信号を変調信号により変調して送信信号を出力
する。
【0032】このように、本実施の形態3における無線
回路では、分周器2から出力した2系統の信号のどちら
か一方を送信信号の搬送波信号の周波数変換用信号とし
て共用することにより、従来必要であった送信信号の搬
送波信号の周波数変換用信号を出力する局部発振部を削
除することができ、単一の局部発振部1により変復調両
用の無線回路を実現できるため、回路規模の小型化と消
費電力の低減を実現することができる。
【0033】(実施の形態4)次に、図4を参照して、
本発明の実施の形態4における無線回路の構成を説明す
る。図4は本発明の実施の形態4における無線回路の構
成を示すブロック図である。図4に示す無線回路は、分
周器41を備えており、図1に示す符号と同一の符号を
付した構成部は同様のものであるため、説明を省略す
る。
【0034】次に、図4を参照して、上記のように構成
された無線回路の動作を説明する。図4に示す無線回路
の局部発振部1の出力は分周器41及び受信周波数変換
器8に入力される。分周器41は、例えば分周比Mの第
1の分周器とし、また分周比Mは2以上の整数として、
局部発振部1の出力をM分周して出力する。分周器2は
分周器41の出力を更に、例えば2分周して出力する。
分周器2から出力された2系統の信号は直交復調器9に
入力するとともに、2系統の信号のどちらか一方はPL
L周波数シンセサイザの比較周波数の信号としてプリス
ケーラ3に入力される。受信信号は受信周波数変換器8
に入力され、局部発振部1の出力信号により受信中間周
波数信号に周波数が変換される。受信中間周波数信号に
変換された信号は直交復調器9に入力され、分周器2か
ら出力した2系統の信号によりベースバンド信号に直交
復調される。
【0035】このように、本実施の形態4における無線
回路では、分周器2から出力した2系統の信号のどちら
か一方を比較周波数の信号としてプリスケーラ3に入力
して、分周器41及び分周器2をPLL周波数シンセサ
イザのループ内の分周器として共用することにより、プ
リスケーラ3に入力された周波数が実施の形態1におけ
る無線回路よりもM倍低くすることができるため、消費
電力の低減を実現することができる。
【0036】さらに、本実施の形態4における無線回路
は、分周器2の出力信号の周波数を実施の形態1の無線
回路の周波数よりもM倍低くすることができるため、受
信信号を低い周波数に変換して復調することができ、消
費電力をさらに低減することができる。
【0037】さらに、実施の形態1における分周器2の
出力信号は局部発振部1の周波数を2分周した周波数信
号を出力するが、本実施の形態4における無線回路の分
周器2の出力信号は、局部発振部1の周波数を2×M分
周した周波数信号を出力するようにしたので、分周器4
1の分周比M値を2以上の任意の整数とすることにより
ベースバンド信号の周波数を任意に設定することができ
る。
【0038】(実施の形態5)次に、図5を参照して、
本発明の実施の形態5における無線回路の構成を説明す
る。図5は本発明の実施の形態5における無線回路の構
成を示すブロック図である。図5に示す無線回路は、直
交変調器51と送信周波数変換器52とを備えており、
図1に示す符号と同一の符号を付した構成部は同様のも
のであるため、説明を省略する。
【0039】次に、図5を参照して、上記のように構成
された無線回路の動作を説明する。図5に示す無線回路
の局部発振部1の出力は、分周器2及び送信周波数変換
器52に入力される。分周器2は局部発振部1の出力を
分周し、分周器2から出力された2系統の信号は直交変
調器51に入力するとともに、2系統の信号のどちらか
一方はPLL周波数シンセサイザの比較周波数の信号と
してプリスケーラ3に入力される。直交変調器51は分
周器2から出力された2系統の信号を変調信号で直交変
調し、送信中間周波数信号を出力する。送信周波数変換
器52は送信中間周波数信号を入力し、局部発振部1の
出力信号により送信信号に周波数変換して出力する。分
周器2は、例えば、分周比2の分周器であり、90°位
相差を有する2系統の信号を出力し、直交変調回路の9
0°移相器として用いるとともに、PLL周波数シンセ
サイザのループ内の分周器(例えば、プリスケーラ3な
ど)として共用される。
【0040】このように、本実施の形態5における無線
回路では、分周器2から出力した2系統の信号のどちら
か一方を比較周波数の信号としてプリスケーラ3に入力
して、分周器2をPLL周波数シンセサイザのループ内
の分周器として共用することにより、プリスケーラ3の
分周比を削減することができるとともに、直交変調器に
従来必要であった90°移相器としての2分周回路分を
削減することができることにより、回路規模を小型化
し、消費電力の低減を実現することができる。
【0041】(実施の形態6)次に、図6を参照して、
本発明の実施の形態6における無線回路の構成を説明す
る。図6は本発明の実施の形態6における無線回路の構
成を示すブロック図である。図6に示す無線回路は、第
1の受信周波数変換器61と第2の受信周波数変換器6
2とを備えており、図1及び図5に示す符号と同一の符
号を付した構成部は同様のものであるため、説明を省略
する。
【0042】次に、図6を参照して、上記のように構成
された無線回路の動作を説明する。図6に示す無線回路
の局部発振部1の出力は分周器2、送信周波数変換器5
2及び第1の受信周波数変換器61に入力される。分周
器2は局部発振部1の出力を分周し、分周器2から出力
された2系統の信号は直交変調器51に入力するととも
に、2系統の信号のどちらか一方はPLL周波数シンセ
サイザの比較周波数の信号としてプリスケーラ3に入力
し、また2系統の信号のどちらか一方は第2の受信周波
数変換器62に入力される。受信信号は第1の受信周波
数変換器61に入力され、局部発振部1の出力信号によ
り第1の受信中間周波数信号に周波数変換される。第1
の受信中間周波数信号は第2の受信周波数変換器62に
入力され、分周器2から出力された2系統の信号のどち
らか一方の信号により第2の受信中間周波数信号に周波
数変換され出力される。
【0043】このように、本実施の形態6における無線
回路では、分周器2から出力した2系統の信号のどちら
か一方を第2の受信中間周波数信号の周波数変換用搬送
波信号として共用することにより、従来必要であった第
2の受信中間周波数信号の周波数変換用搬送波信号を出
力する局部発振部を削除することができ、単一の局部発
振部1により変復調用の無線回路を実現することができ
るため、回路規模の小型化と、消費電力の低減とを実現
することができる。
【0044】(実施の形態7)次に、図7を参照して、
本発明の実施の形態7における無線回路の構成を説明す
る。図7は本発明の実施の形態7における無線回路の構
成を示すブロック図である。図7に示す無線回路は、受
信周波数変換器71と復調器72とを備えており、図1
及び図5に示す符号と同一の符号を付した構成部は同様
のものであるため、説明を省略する。
【0045】次に、図7を参照して、上記のように構成
された無線回路の動作を説明する。図7に示す無線回路
の局部発振部1の出力は分周器2、送信周波数変換器5
2及び受信周波数変換器71に入力される。分周器2は
局部発振部1の出力を分周し、分周器2から出力された
2系統の信号は直交変調器51に入力するとともに、2
系統の信号のどちらか一方はPLL周波数シンセサイザ
の比較周波数の信号としてプリスケーラ3に入力し、ま
た2系統の信号のどちらか一方は復調器72に入力す
る。受信信号は受信周波数変換器71に入力され、局部
発振部1の出力信号によって受信中間周波数信号に周波
数変換される。受信中間周波数信号は復調器72に入力
され、分周器2から出力された2系統の信号のどちらか
一方の信号によりベースバンド信号に復調される。
【0046】このように、本実施の形態7における無線
回路では、分周器2から出力した2系統の信号のどちら
か一方を復調用の搬送波信号として共用することによ
り、従来必要であった復調用の搬送波信号を出力する局
部発振部を削除することができ、単一の局部発振部1に
より変復調用の無線回路を実現することができるため、
回路規模の小型化と、消費電力の低減とを実現すること
ができる。
【0047】(実施の形態8)次に、図8を参照して、
本発明の実施の形態8における無線回路の構成を説明す
る。図8は本発明の実施の形態8における無線回路の構
成を示すブロック図である。図8に示す無線回路は、受
信周波数変換器81と直交復調器82とを備えており、
図1及び図5に示す符号と同一の符号を付した構成部は
同様のものであるため、説明を省略する。
【0048】次に、図8を参照して、上記のように構成
された無線回路の動作を説明する。図8に示す無線回路
の局部発振部1の出力は分周器2、送信周波数変換器5
2及び受信周波数変換器81に入力される。分周器2は
局部発振部1の出力を分周し、分周器2から出力された
2系統の信号は直交変調器51及び直交復調器82に入
力するとともに、2系統の信号のどちらか一方はPLL
周波数シンセサイザの比較周波数の信号としてプリスケ
ーラ3に入力する。受信信号は受信周波数変換器81に
入力され、局部発振部1の出力信号により受信中間周波
数信号に周波数変換される。受信中間周波数信号は直交
復調器82に入力され、分周器2から出力された2系統
の信号によりベースバンド信号に直交復調される。分周
器2は、例えば、分周比2の分周器であり、90°位相
差を有する2系統の信号を出力し、直交変調器51及び
直交復調器82の90°移相器として用いられるととも
に、PLL周波数シンセサイザのループ内の分周器とし
て共用される。
【0049】このように、本実施の形態8における無線
回路では、分周器2を直交変調器51及び直交復調器8
2の90°移相器として共用することにより、従来必要
であった直交変復調器用の90°移相器を削減すること
ができる。さらに、分周器2から出力した2系統の信号
を直交復調用の搬送波信号として共用することにより、
従来必要であった直交復調用の搬送波信号を出力する局
部発振部を削除することができ、単一の局部発振部1に
より変復調用の無線回路を実現できるため、回路規模の
小型化と、消費電力の低減とを実現することができる。
【0050】(実施の形態9)次に、図9を参照して、
本発明の実施の形態9における無線回路の構成を説明す
る。図9は本発明の実施の形態9における無線回路の構
成を示すブロック図である。図9に示す無線回路は、分
周器91を備えており、図1及び図5に示す符号と同一
の符号を付した構成部は同様のものであるため、説明を
省略する。
【0051】次に、図9を参照して、上記のように構成
された無線回路の動作を説明する。図9に示す無線回路
の局部発振部1の出力は分周器91及び送信周波数変換
器52に入力される。分周器91は、例えば分周比Mの
第2の分周器とし、また分周比Mは2以上の整数とし
て、局部発振部1の出力をM分周して出力する。分周器
2は分周器91の出力を更に分周して出力する。分周器
2から出力された2系統の信号は直交変調器51に入力
するとともに、2系統の信号のどちらか一方はPLL周
波数シンセサイザの比較周波数の信号としてプリスケー
ラ3に入力される。直交変調器51は分周器2から出力
された2系統の信号を変調信号により直交変調して送信
中間周波数信号を出力する。送信周波数変換器52は送
信中間周波数信号を入力し、局部発振部1の出力信号に
よって送信信号に周波数変換して出力する。
【0052】このように、本実施の形態9における無線
回路では、分周器91及び分周器2をPLL周波数シン
セサイザのループ内の分周器として共用することによ
り、プリスケーラ3に入力する周波数を実施の形態5に
おける無線回路よりもM倍低くすることができるため、
さらに消費電力の低減を実現することができる。
【0053】さらに分周器2の出力信号の周波数を実施
の形態5における無線回路よりもM倍低くすることがで
きるため、直交変調器51を低い周波数で動作させるこ
とができ、さらに消費電力の低減を実現することができ
る。
【0054】さらに分周器2の出力信号は、実施の形態
5の無線回路においては局部発振部1の周波数を2分周
した周波数となるが、実施の形態9の無線回路において
は局部発振部1の(2×M)分周した周波数とすること
ができ、分周器91の分周比M値を2以上の任意の整数
とすることにより、送信中間周波数信号の周波数が任意
に設定することができる。
【0055】(実施の形態10)次に、図10を参照し
て、本発明の実施の形態1乃至10における無線回路を
備えた無線通信装置の構成を説明する。図10は本発明
の実施の形態1乃至10における無線回路を備えた無線
通信装置の構成を示すブロック図である。図10に示す
無線通信装置は、受信増幅器101と、送信増幅器10
2と、共用器103と、アンテナ104とを備えてお
り、図1、図5及び図8に示す符号と同一の符号を付し
た構成部は同様のものであるため、説明を省略する。
【0056】次に、図10を参照して、上記のように構
成された無線通信装置の動作を説明する。図10に示す
無線通信装置の局部発振部1の出力は分周器2、送信周
波数変換器52及び受信周波数変換器81に入力され
る。分周器2は局部発振部1の出力を分周し、分周器2
から出力された2系統の信号は直交変調器51及び直交
復調器82に入力するとともに、2系統の信号のどちら
か一方はPLL周波数シンセサイザの比較周波数の信号
としてプリスケーラ3に入力される。直交変調器51は
分周器2から出力された2系統の信号を変調信号により
直交変調し、送信中間周波数信号を出力する。送信周波
数変換器52は送信中間周波数信号を入力し、局部発振
部1の出力信号によって送信信号に周波数変換して出力
する。送信信号は送信増幅器102によって増幅され、
共用器103を通りアンテナ104から送信される。
【0057】また、アンテナ104により受信した受信
信号は共用器103を通り受信増幅器101で増幅さ
れ、受信周波数変換器81において局部発振部1の出力
信号により受信中間周波数信号に周波数変換される。受
信中間周波数に周波数変換された信号は直交復調器82
に入力され、分周器2が出力する2系統の信号によって
ベースバンド信号に直交復調される。分周器2は、例え
ば、分周比2の分周器であり、90°位相差を有する2
系統の信号を出力し、直交変復調器用の90°移相器と
して用いるとともに、PLL周波数シンセサイザのルー
プ内の分周器として共用される。
【0058】このように第10の実施形態の無線通信装
置では、送信信号の周波数と局部発振部1の出力周波数
が異なるため、送信信号が局部発振部1の動作を阻害す
るのを防ぐことができ、周波数干渉を防止できる。さら
に受信信号の周波数と局部発振部1の出力周波数が異な
るため、局部発振部1の出力信号がアンテナ104から
漏れるのを低減して、周波数干渉を防止することができ
る。
【0059】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成され、特に
分周器をPLL周波数シンセサイザのループ内の分周器
として共用することにより、PLL周波数シンセサイザ
の分周比を削減することができるとともに、直交復調器
に従来必要であった90°移相器としての2分周回路を
削減できることにより、回路規模の小型化と消費電力の
低減が実現することができる。
【0060】本発明は、上記のように構成され、特に分
周器から出力した2系統の信号のどちらか一方を間接変
調用の搬送波信号として共用することにより、従来必要
であった間接変調用の搬送波信号を出力する局部発振部
を削除して、単一の局部発振部により変復調両用の無線
回路を実現することができ、回路規模の小型化と消費電
力の低減が実現することができる。
【0061】本発明は、上記のように構成され、特に分
周器から出力した2系統の信号のどちらか一方を送信信
号の搬送波信号の周波数変換用信号として共用すること
により、従来必要であった送信信号の搬送波信号の周波
数変換用信号を出力する局部発振部を削除することがで
き、単一の局部発振部により変復調両用の無線回路を実
現できるため、局部発振部以外の搬送波信号発振部を削
除することができ、回路規模の小型化と消費電力の低減
が実現することができる。
【0062】本発明は、上記のように構成され、特に分
周器から出力した2系統の信号のどちらか一方を比較周
波数の信号としてPLL周波数シンセサイザに入力し
て、分周器と第1の分周器とをPLL周波数シンセサイ
ザのループ内の分周器として共用することにより、PL
L周波数シンセサイザに入力された周波数が実施の形態
1における無線回路よりもM倍低くできるため、消費電
力の低減が実現することができる。
【0063】本発明は、上記のように構成され、特にさ
らに分周器の出力信号の周波数を低くすることができる
ため、受信信号を低い周波数に変換して復調でき、直交
復調器を実現するのが容易になり、消費電力の低減が実
現できることとなる。さらに第1の分周器の分周比を2
以上の任意の整数とすることによってベースバンド信号
の周波数を任意に設定することができる。
【0064】本発明は、上記のように構成され、特に分
周器から出力した2系統の信号のどちらか一方を比較周
波数の信号としてPLL周波数シンセサイザに入力し
て、分周器をPLL周波数シンセサイザのループ内の分
周器として共用することにより、PLL周波数シンセサ
イザの分周比を削減することができるとともに、直交変
調器に従来必要であった90°移相器としての2分周回
路分を削減できることにより、回路規模の小型化と消費
電力の低減が実現することができる。
【0065】本発明は、上記のように構成され、特に分
周器から出力した2系統の信号のどちらか一方を第2の
受信中間周波数信号の周波数変換用搬送波信号として共
用することにより、従来必要であった第2の受信中間周
波数信号の周波数変換用搬送波信号を出力する局部発振
部を削除することができ、単一の局部発振部により変復
調用の無線回路を実現できるため、回路規模の小型化と
消費電力の低減が実現することができる。
【0066】本発明は、上記のように構成され、特に分
周器から出力した2系統の信号のどちらか一方を復調用
の搬送波信号として共用することにより、従来必要であ
った復調用の搬送波信号を出力する局部発振部を削除す
ることができ、単一の局部発振部により変復調用の無線
回路を実現できるため、回路規模の小型化と消費電力の
低減とを実現することができる。
【0067】本発明は、上記のように構成され、特に分
周器を直交変調器及び直交復調器の90°移相器として
共用することにより、従来必要であった直交変復調器用
の90°移相器を削減することができるとともに、分周
器から出力した2系統の信号を直交復調用の搬送波信号
として共用することにより、従来必要であった直交復調
用の搬送波信号を出力する局部発振部を削除して、単一
の局部発振部により変復調両用の無線回路を実現できる
ため、回路規模の小型化と消費電力の低減とを同時に実
現することができる。
【0068】本発明は、上記のように構成され、特に分
周器と第2の分周器とをPLL周波数シンセサイザのル
ープ内の分周器として共用することにより、PLL周波
数シンセサイザに入力する周波数を実施の形態5におけ
る無線回路よりもM倍低くできるため、さらに消費電力
の低減を実現することができる。さらに第2分周器の分
周比を2以上の任意の整数とすることにより送信中間周
波数信号の周波数を任意に設定することができる。
【0069】.本発明は、上記のように構成され、特に
送信信号の周波数と局部発振部の出力周波数が異なるた
め、送信信号が局部発振部の動作を阻害するのを防ぐこ
とができ、周波数干渉を防止することができる。さらに
受信信号の周波数と局部発振部の出力周波数が異なるた
め、局部発振部の出力信号がアンテナから漏れるのを低
減して、周波数干渉を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における無線回路の構成
を示すブロック図、
【図2】本発明の実施の形態2における無線回路の構成
を示すブロック図、
【図3】本発明の実施の形態3における無線回路の構成
を示すブロック図、
【図4】本発明の実施の形態4における無線回路の構成
を示すブロック図、
【図5】本発明の実施の形態5における無線回路の構成
を示すブロック図、
【図6】本発明の実施の形態6における無線回路の構成
を示すブロック図、
【図7】本発明の実施の形態7における無線回路の構成
を示すブロック図、
【図8】本発明の実施の形態8における無線回路の構成
を示すブロック図、
【図9】本発明の実施の形態9における無線回路の構成
を示すブロック図、
【図10】本発明の実施の形態1乃至10における無線
回路を備えた無線通信装置の構成を示すブロック図、
【図11】従来の無線回路の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1、1101 局部発振部 2、1102 分周器 3、1112 前置分周器(プリスケーラ) 4、1113 可変式分周器(プログラマブル・カウン
タ) 5、1114 位相比較器(PD) 6、1115 LPF部 7、1111 電圧制御発振器(VCO) 8、71、81、1107 受信周波数変換器 9 直交復調器 21、31、1103 変調器 22、52、1104 送信周波数変換器 32 局部周波数変換器 41、91 分周器(M) 51、82 直交変調器 61 第1の受信周波数変換器 62 第2の受信周波数変換器 72、1106 復調器 101、1108 受信増幅器 102、1105 送信増幅器 103、1109 共用器 104、1110 アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇井 孝 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5K011 BA10 DA00 DA03 DA07 DA15 JA01 KA03 5K020 DD13 EE00 EE05 FF00 GG01 GG04 HH11 5K041 AA08 FF00 FF27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PLL周波数シンセサイザ方式の局部発振
    部と、受信信号を前記局部発振部の出力により受信中間
    周波数信号に変換する受信周波数変換器と、前記局部発
    振部の出力を2分周して略90°の位相差を有する2系
    統の信号を出力する分周器と、受信中間周波数信号をベ
    ースバンド信号に直交復調する直交復調器とを備え、前
    記分周器からの2系統の信号を受信中間周波数信号の直
    交復調用として前記直交復調器に入力し、前記分周器か
    らの2系統の信号のどちらか一方をPLL周波数シンセ
    サイザの比較周波数の信号として前記局部発振部に入力
    するようにしたことを特徴とする無線回路。
  2. 【請求項2】前記分周器からの信号を変調信号により変
    調して送信中間周波数信号を出力する変調器と、前記変
    調器からの送信中間周波数信号を前記局部発振部の出力
    により送信信号に周波数変換する送信周波数変換器と備
    え、前記分周器からの2系統の信号のどちらか一方を前
    記変調器に入力して変調信号により変調するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の無線回路。
  3. 【請求項3】前記分周器からの信号と前記局部発振部の
    出力とを入力して送信信号の搬送波信号を出力する局部
    周波数変換器と、前記搬送波信号を変調信号により変調
    する変調器とを備え、前記局部周波数変換器は前記分周
    器からの2系統の信号のどちらか一方と前記局部発振部
    の出力とを入力して搬送波信号を出力するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の無線回路。
  4. 【請求項4】前記局部発振部の出力をM分周してM分周
    信号を出力する第1の分周器と、前記M分周信号を2分
    周して略90°の位相差を有する2系統の信号を出力す
    る分周器とを備え、前記分周器からの2系統の信号は受
    信中間周波数信号の直交復調用として前記直交復調器に
    入力し、前記分周器からの2系統の信号のどちらか一方
    はPLL周波数シンセサイザの比較周波数の信号として
    前記局部発振部に入力するようにしたことを特徴とする
    請求項1、2または3記載の無線回路。
  5. 【請求項5】PLL周波数シンセサイザ方式の局部発振
    部と、前記局部発振部の出力を2分周して略90°の位
    相差を有する2系統の信号を出力する分周器と、前記分
    周器からの2系統の信号を変調信号により直交変調して
    送信中間周波数信号を出力する直交変調器と、送信中間
    周波数信号を前記局部発振部の出力により送信信号に周
    波数変換する送信周波数変換器とを備え、前記分周器か
    らの2系統の信号を変調信号により直交変調するために
    前記直交変調器に入力し、前記分周器からの2系統の信
    号のどちらか一方を前記PLL周波数シンセサイザの比
    較周波数の信号として前記局部発振部に入力するように
    したことを特徴とする無線回路。
  6. 【請求項6】受信信号を第1の受信中間周波数信号に周
    波数変換する第1の受信周波数変換器と、第1の受信中
    間周波数信号を第2の受信中間周波数信号に周波数変換
    する第2の受信周波数変換器とを備え、前記第1の受信
    周波数変換器は前記局部発振部の出力を入力して受信信
    号を周波数変換し、前記第2の受信周波数変換器は前記
    分周器からの2系統の信号のどちらか一方を入力して第
    1の受信中間周波数信号を周波数変換するようにしたこ
    とを特徴とする請求項5記載の無線回路。
  7. 【請求項7】受信信号を前記局部発振部の出力により受
    信中間周波数信号に周波数変換する受信周波数変換器
    と、受信中間周波数信号をベースバンド信号に復調する
    復調器とを備え、前記復調器は前記分周器からの2系統
    の信号のどちらか一方を入力して受信中間周波数信号を
    復調するようにしたことを特徴とする請求項5記載の無
    線回路。
  8. 【請求項8】受信信号を前記局部発振部の出力により受
    信中間周波数信号に周波数変換する受信周波数変換器
    と、受信中間周波数信号を前記分周器からの信号により
    ベースバンド信号に直交復調する直交復調器とを備え、
    前記直交復調器は前記分周器からの2系統の信号を受信
    中間周波数信号の直交復調用として入力し、前記分周器
    からの2系統の信号のどちらか一方をPLL周波数シン
    セサイザの比較周波数の信号として前記局部発振部に入
    力するようにしたことを特徴とする請求項5記載の無線
    回路。
  9. 【請求項9】前記局部発振部の出力をM分周してM分周
    信号を出力する第2の分周器と、前記M分周信号を2分
    周して略90°の位相差を有する2系統の信号を出力す
    る分周器とを備え、前記分周器からの2系統の信号は、
    前記直交変調器に入力されて変調信号により直交変調さ
    れ、前記分周器からの2系統の信号のどちらか一方はP
    LL周波数シンセサイザの比較周波数の信号として前記
    局部発振部に入力するようにしたことを特徴とする請求
    項5、6、7または8記載の無線回路。
  10. 【請求項10】請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    または9記載の無線回路を備えたことを特徴とする無線
    通信装置。
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