JP2000013278A - 無線装置及びそれを備える無線携帯機及び無線基地局並びにそれらを含む無線通信システム - Google Patents

無線装置及びそれを備える無線携帯機及び無線基地局並びにそれらを含む無線通信システム

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JP2000013278A
JP2000013278A JP10193630A JP19363098A JP2000013278A JP 2000013278 A JP2000013278 A JP 2000013278A JP 10193630 A JP10193630 A JP 10193630A JP 19363098 A JP19363098 A JP 19363098A JP 2000013278 A JP2000013278 A JP 2000013278A
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Japan
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frequency
tdd
wireless device
reception
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JP10193630A
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Yutaka Saito
裕 斎藤
Kazuhiko Ikeda
和彦 池田
Hiroyuki Shiotani
宏行 塩谷
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FDDモード時に同時送受信を行なうFDD方式及
びTDD方式に対応するデュアルモード無線装置を提供す
る。 【解決手段】 FDDモードでは、高周波SW102はアンテナ
共用器100側を選択し、高周波SW106は低雑音増幅器103
側を選択するように制御され、同時送受信動作を行な
う。TDDモードの送信時には、FDDモードと同様に送信動
作を行なう。また、TDDモードの受信時には、高周波SW1
02は受信フィルタ105側を選択し、高周波SW106は低雑音
増幅器104側を選択するように制御される。TDDモードに
おいては、上記の送信及び受信動作を、一定時間間隔で
送信及び受信を繰り返すように、高周波SW102が制御さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に携帯電話やPH
Sなどの無線通信システムに利用される無線携帯機や無
線基地局などに備えられる無線装置に関し、特に同時送
受信FDD方式及びTDD方式に対応した高性能なデュアルモ
ード無線装置を簡単な構成で実現するよう構成したもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話やPHSなどの無線通信シ
ステムにおいては、複信方式として、送信周波数と受信
周波数が異なるFDD(周波数分割複信)方式や、同一周
波数で時間的に送信と受信を繰り返すTDD(時分割複
信)方式が用いられている。したがって、複数の無線通
信システムにおいて複信方式が異なる場合、両システム
において共用可能な装置を実現するためには、FDD方式
とTDD方式両方に対応した無線装置が必要となる。
【0003】時分割多重FDD方式(送受信は同時に行な
わない)とTDD方式に対応した無線装置としては、例え
ば、特開平8-316873に示されるような例が提案されてい
る。また、CDMA方式などのシステムにおいては、FDD方
式でかつ同時送受信が求められる場合が多い。更に、FD
D方式では送受信周波数が異なり、TDD方式では送受信周
波数が同一であるために、送信又は受信のいずれか又は
両方に複数の周波数帯域に対応するマルチバンド機能が
必要となる。マルチバンド機能を持つ例としては、例え
ば、特開平9-18397に示されるような例が提案されてい
る。
【0004】また、従来、局部発振部の出力をN分周す
るN分周部とM分周するM分周部とを有し、一つの局部
発振部から異なる2つの周波数を発生する、特開平9-29
4089に示されるような、無線装置に用いられる周波数シ
ンセサイザ回路が知られている。この回路によれば、最
小限の局部発振部によって複数の周波数信号を発生する
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の時分割多
重FDD方式とTDD方式に対応した無線装置においては、FD
D方式の場合において、同時送受信に対応できないとい
う課題があった。すなわち、同時送受信に対応するため
には、同時送受信が可能となるマルチバンド対応のアン
テナ共用回路や、局部発振部を共用する回路が必要とな
る。
【0006】また、同時送受信FDD方式の時は無線回路
は連続的な送受信動作を行なうが、一方、TDD方式時に
は、無線回路は数mSec程度の周期で断続的に送受信を繰
り返す動作を行なう。
【0007】そのため、種々の制御信号において両モー
ドに対して最適な過渡応答特性が要求される。また、局
部発振部において両モードに対して最適な性能が要求さ
れる。また、低雑音増幅器や電力増幅回路やミキサ回路
において、両モードに対して最適な性能が要求される。
【0008】また、上記の周波数シンセサイザ回路では
PLLシンセサイザのループ内の分周器に加えて、外部に
分周器を有するため、回路規模が大きくなるとともに消
費電力が大きくなるという課題があった。
【0009】本発明は、こうした従来の無線装置の問題
点を解決するものであり、同時送受信FDD方式及びTDD方
式に対応した高性能なデュアルモード無線装置を簡単な
構成で実現することを目的とする。
【0010】また、無線装置に使用される分周器の数を
最小限に抑え、回路規模の小型化と消費電力の低減を実
現しながら複数の周波数信号を発生する無線装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、FD
Dモード時に同時送受信を行なうように送受信回路の動
作を切り替えるように構成する。
【0012】また、アンテナ共用器とアンテナとの間に
高周波SWを備えるように構成する。
【0013】また、上記の高周波SWの第1出力をアンテ
ナ共用器に接続し第2出力をTDDモード用受信回路に接
続するように構成する。
【0014】また、上記のアンテナ共用器の受信側出力
にFDDモード用受信回路を接続し送信側入力に送信回路
を接続し、高周波SWの第2出力にTDDモード受信フィル
タを接続するように構成する。
【0015】また、上記のアンテナ共用器の受信側出力
にFDDモード用低雑音増幅器を接続し、TDDモード受信フ
ィルタの後段にTDDモード用低雑音増幅器を接続し、両
低雑音増幅器の出力を選択して受信回路に接続するよう
に構成する。
【0016】また、アンテナ共用器の送信側入力と送信
回路との間に高周波SWを備えるように構成する。
【0017】また、上記の高周波SWの第1出力を送信回
路に接続し第2出力をTDDモード用受信回路に接続する
ように構成する。
【0018】また、上記のアンテナ共用器の受信側出力
にFDDモード用低雑音増幅器を接続し、高周波SWの第2
出力にTDDモード用低雑音増幅器を接続し、両低雑音増
幅器の出力を選択して受信回路に接続するように構成す
る。
【0019】また、両モードの切り替えに連動して、現
在のモードにおいて使用していない低雑音増幅器の電源
を切断するように構成する。
【0020】また、FDDモード用低雑音増幅器を、GaAs-
FETを用いた低雑音増幅回路で構成し、TDDモード用の低
雑音増幅器を、バイポーラトランジスタを用いた低雑音
増幅回路で構成する。
【0021】また、TDDモード用の低雑音増幅器におい
て、増幅素子の雑音指数最小インピーダンスに整合させ
る入力整合回路を備える。
【0022】また、上記のアンテナ共用器の受信側出力
とTDDモードの通過帯域周波数を持った受信フィルタの
出力を選択して、FDD及びTDD両モードで共用する低雑音
増幅器に入力するように構成する。
【0023】また、上記のアンテナ共用器の受信側出力
と高周波SWの第2出力を選択して、FDD及びTDD両モード
で共用する低雑音増幅器に入力するように構成する。
【0024】また、上記のアンテナ共用器の受信側出力
にFDDモード用第1受信回路を接続し、TDDモードの通過
帯域周波数を持った受信フィルタの出力に第2の高周波
SWの第1入力を接続し、前記第2の高周波SWの第2入力
にFDDモード用の通過帯域周波数を持った受信フィルタ
及び第2アンテナを接続するよう構成する。
【0025】また、第2のアンテナ共用器のTDDモード
帯域側入力に第1の高周波SWの第2出力を接続し、第2
のアンテナ共用器のFDDモード帯域側入力に第2アンテ
ナを接続するように構成する。
【0026】また、第2アンテナと、FDDモードの通過
帯域周波数を持った受信フィルタと、前記受信フィルタ
と高周波SWの第2出力とを接続及び切断する第2の高周
波SWを備えるように構成する。
【0027】また、両モードの切り替えに連動して、送
信部の電力増幅器のバイアス条件を切り替えるように構
成する。
【0028】また、高周波SWの第1出力をTDDモード用
送信回路に接続し、高周波SWの第2出力をアンテナ共用
器に接続するように構成する。
【0029】また、アンテナ共用器の受信側出力に受信
回路を接続し、アンテナ共用器の送信側入力にFDDモー
ド用送信回路を接続し、高周波SWの第2出力にTDDモー
ド送信フィルタを接続するように構成する。
【0030】また、アンテナ共用器の送信側入力にFDD
モード用電力増幅器を接続し、TDDモードの通過帯域周
波数を持った送信フィルタの後段にTDDモード用電力増
幅器を接続し、両電力増幅器の入力を選択して送信回路
に接続するように構成する。
【0031】また、アンテナ共用器の受信側出力と受信
回路との間に高周波SWを備えるように構成する。
【0032】また、上記の高周波SWの第1出力を受信回
路に接続し第2出力をTDDモード用送信回路に接続する
ように構成する。
【0033】また、アンテナ共用器の送信側入力にFDD
モード用電力増幅器を接続し、高周波SWの第2出力にTD
Dモード用電力増幅器を接続し、両電力増幅器の入力を
選択して送信回路に接続するように構成する。
【0034】また、両モードの切り替えに連動して、現
在のモードにおいて使用していない電力増幅器の電源を
切断するように構成する。
【0035】また、FDDモード用電力増幅器を、GaAs-FE
Tを用いた電力増幅回路で構成し、TDDモード用の電力増
幅器を、バイポーラトランジスタを用いた電力増幅回路
で構成する。
【0036】また、上記のFDDモード用電力増幅器にお
いて、増幅回路の飽和点を高く設定し、最大電力送信時
において線形動作をさせるようにする。
【0037】また、上記のアンテナ共用器の送信側入力
とTDDモードの通過帯域周波数を持った送信フィルタの
入力を選択して、両モードで共用する電力増幅器に接続
するように構成する。
【0038】また、上記のアンテナ共用器の送信側入力
と高周波SWの第2出力を選択して、両モードで共用する
電力増幅器に接続する。
【0039】また、第2アンテナに受信フィルタを接続
し、前記受信フィルタに両モードで共用する第2受信回
路を接続するように構成する。
【0040】また、両モードの切り替えに連動して、受
信部の低雑音増幅器のバイアス条件を切り替えるように
構成する。
【0041】また、アップコンバータと、ダウンコンバ
ータと、第1の局部発振部と、2分配器と、FDDモード
用の送信中間周波数回路と、TDDモード用の送信中間周
波数回路と、前記両送信中間周波数回路の出力を選択し
てアップコンバータに入力する切り替え手段を備え、両
モードにおいて第1の局部発振部の周波数を同一とする
ように構成する。
【0042】また、上記のFDDモード用の送信中間周波
数回路として、第1直交変調器とFDDモードIFフィルタ
を備え、TDDモード用の送信中間周波数回路として、第
2直交変調器とTDDモードIFフィルタを備えるように構
成する。
【0043】また、第2の局部発振部の出力を、第2直
交変調器と受信中間周波数回路へ分配し、第3の局部発
振部の出力を第1直交変調器へ入力するように構成す
る。
【0044】また、唯一の直交変調器を両モードにおい
て共用し、FDDモードIFフィルタとTDDモードIFフィルタ
を切り替えて使用するように構成する。
【0045】また、上記の直交変調器の局部発振入力に
高周波SWを接続し、第2の局部発振部の出力又は第3の
局部発振部の出力を選択して直交変調器に入力するよう
に構成する。
【0046】また、第1の分周器の出力を第1直交変調
器に入力し、第2の分周器の出力を第2直交変調器に入
力するように構成する。
【0047】また、第1のてい倍器の出力を第1直交変
調器に入力し、第2のてい倍器の出力を第2直交変調器
に入力するように構成する。
【0048】また、TDDモード時において送信中間周波
数回路を直交変調器として動作させ、また、FDDモード
時において送信中間周波数回路を周波数変換部として動
作させて、両モードにおいて第1の局部発振部及び第2
の局部発振部の周波数を同一とするように構成する。
【0049】また、アップコンバータと、ダウンコンバ
ータと、第1の局部発振部と、2分配器と、FDDモード
用の受信中間周波数回路と、TDDモード用の受信中間周
波数回路と、前記ダウンコンバータの出力を前記両受信
中間周波数回路のいずれかを選択して入力する切り替え
手段を備え、両モードにおいて第1の局部発振部の周波
数を同一とするように構成する。
【0050】また、上記のFDDモード用の受信中間周波
数回路として、第1直交復調器とFDDモードIFフィルタ
を備え、TDDモード用の受信中間周波数回路として、第
2直交復調器とTDDモードIFフィルタを備えるように構
成する。
【0051】また、第2の局部発振部の出力を、第2直
交復調器と送信中間周波数回路へ分配し、第3の局部発
振部の出力を第1直交復調器へ入力するように構成す
る。
【0052】また、唯一の直交復調器を両モードにおい
て共用し、FDDモードIFフィルタとTDDモードIFフィルタ
を切り替えて使用するように構成する。
【0053】また、上記の直交復調器の局部発振入力に
高周波SWを接続し、第2の局部発振部の出力又は第3の
局部発振部の出力を選択して直交復調器に入力するよう
に構成する。
【0054】また、第1の分周器の出力を第1直交復調
器に入力し、第2の分周器の出力を第2直交復調器に入
力するように構成する。
【0055】また、第1のてい倍器の出力を第1直交復
調器に入力し、第2のてい倍器の出力を第2直交復調器
に入力するように構成する。
【0056】また、TDDモード時において受信中間周波
数回路を直交復調器として動作させ、また、FDDモード
時において受信中間周波数回路を周波数変換部として動
作させて、両モードにおいて第1の局部発振部及び第2
の局部発振部の周波数を同一とするように構成する。
【0057】また、2分配器とアップコンバータ及びダ
ウンコンバータとの間に、局部発振用フィルタを挿入
し、前記フィルタの通過帯域を局部発振周波数に、阻止
帯域をFDD及びTDDモード時における送受信周波数及び中
間周波数に設定するように構成する。
【0058】また、第1分周器及び第2分周器の出力部
に90度移相機能を備え、第1分周器及び第2分周器から
互いに位相が90度異なる局部発振信号を直交変調器又は
直交復調器へ出力するように構成する。
【0059】また、両モードの切り替えに連動して、ア
ップコンバータ又はダウンコンバータのバイアス条件を
切り替えるように構成する。
【0060】また、両モードの切り替えに連動して、ア
ップコンバータ又はダウンコンバータの整合回路のイン
ピーダンスを切り替えるように構成する。
【0061】また、両モードの切り替えに連動して、ア
ップコンバータ又はダウンコンバータへ入力する第1局
部発振信号のレベルを切り替えるように構成する。
【0062】また、異なる周波数の複数の局部発振信号
を用いる無線装置において、PLLシンセサイザ部のVCO出
力とPLLシンセサイザのループ内の分周器出力との両方
を局部発振信号として用いるように構成する。
【0063】また、PLLシンセサイザ部のVCO出力を外部
分周器に入力し、前記外部分周器出力とPLLシンセサイ
ザのループ内の分周器出力との両方を局部発振信号とし
て用いるように構成する。
【0064】また、PLLシンセサイザのループ内に少な
くとも2段の分周器と、前記2段の分周器の前段の分周
器の出力を取り出す手段を備え、前記出力を局部発振信
号として用いるように構成する。
【0065】また、PLLシンセサイザのループ内に複数
の分周器と、異なる分周数の複数の出力を取り出す手段
を備え、前記出力を局部発振信号として用いるように構
成する。
【0066】また、前記異なる分周数の複数の出力を混
合する手段を備え、前記混合手段の出力を局部発振信号
として用いるように構成する。
【0067】また、上記複数の局部発振信号を上記した
送信動作又は受信動作に利用するように構成する。
【0068】また、両モードの切り替えに連動して、AG
C回路の時間応答特性を切り替えるように構成する。
【0069】また、両モードの切り替えに連動して、送
受信回路の立ち上がり又は立ち下がり特性を切り替える
ように構成する。
【0070】また、両モードの切り替えに連動して、送
信回路の送信電力検出回路の時間応答特性を切り替える
ように構成する。
【0071】また、両モードの切り替えに連動して、局
部発振部のPLLシンセサイザのループゲインを切り替え
るように構成する。
【0072】また、両モードの切り替えに連動して、PL
Lシンセサイザの比較周波数を切り替えるように構成す
る。
【0073】また、両モードの切り替えに連動して、PL
Lシンセサイザのループフィルタ帯域幅を切り替えるよ
うに構成する。
【0074】また、上記した無線装置を備えるようにし
て無線携帯機を構成する。
【0075】また、上記した無線装置を備えるようにし
て無線基地局を構成する。
【0076】また、上記した無線装置を備えた無線携帯
機および無線基地局を含むようにして無線通信システム
を構成する。
【0077】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、FDD方式及びTDD方式に対応するデュアルモード無線
装置において、FDDモード時に同時送受信を行なうよう
に送受信回路の動作を切り替えることを特徴とする無線
装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応した
デュアルモード無線装置を実現できる。
【0078】本発明の請求項2に記載の発明は、TDD方
式及び同時送受信動作を行なうFDD方式に対応するデュ
アルモード無線装置において、アンテナ共用器と、前記
アンテナ共用器とアンテナとの間に高周波SWを備え、FD
Dモード時には前記アンテナ共用器を用いて送受信動作
を行ない、TDDモード時には前記高周波SWを用いて送受
信切り替えを行なうことを特徴とする無線装置であり、
同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモー
ド無線装置を実現できる。
【0079】本発明の請求項3に記載の発明は、前記高
周波SWの第1出力を前記アンテナ共用器に接続し、前記
高周波SWの第2出力をTDDモード時のために備えられた
受信回路に接続することを特徴とする請求項2記載の無
線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応し
たデュアルモード無線装置を実現できる。
【0080】本発明の請求項4に記載の発明は、前記ア
ンテナ共用器の受信側出力にFDDモード用の受信回路を
接続し、前記アンテナ共用器の送信側入力に送信回路を
接続し、前記高周波SWの第2出力にTDDモードの通過帯
域周波数を持った受信フィルタを接続することを特徴と
する請求項2又は3記載の無線装置であり、同時送受信
FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線装置
を実現できる。
【0081】本発明の請求項5に記載の発明は、前記ア
ンテナ共用器の受信側出力にFDDモード用の低雑音増幅
器を接続し、TDDモードの通過帯域周波数を持った前記
受信フィルタの後段にTDDモード用の低雑音増幅器を接
続し、前記FDDモード用の低雑音増幅器及び前記TDDモー
ド用の低雑音増幅器の出力を選択して受信回路に接続す
ることを特徴とする請求項2乃至請求項4記載の無線装
置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデ
ュアルモード無線装置を実現できる。
【0082】本発明の請求項6に記載の発明は、TDD方
式及び同時送受信動作を行なうFDD方式に対応するデュ
アルモード無線装置において、アンテナ共用器と、前記
アンテナ共用器の送信側入力と送信回路との間に高周波
SWを備え、FDDモード時には前記アンテナ共用器を用い
て送受信動作を行ない、TDDモード時には前記高周波SW
を用いて送受信切り替えを行なうことを特徴とする無線
装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応した
デュアルモード無線装置を実現できる。
【0083】本発明の請求項請求項7に記載の発明は、
前記高周波SWの第1出力を送信回路に接続し、前記高周
波SWの第2出力をTDDモード時のために備えられた受信
回路に接続することを特徴とする請求項6記載の無線装
置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデ
ュアルモード無線装置を実現できる。
【0084】本発明の請求項8に記載の発明は、前記ア
ンテナ共用器の受信側出力にFDDモード用の低雑音増幅
器を接続し、前記高周波SWの第2出力にTDDモード用の
低雑音増幅器を接続し、前記FDDモード用の低雑音増幅
器及び前記TDDモード用の低雑音増幅器の出力を選択し
て受信回路に接続することを特徴とする請求項6又は請
求項7記載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及びT
DD方式に対応したデュアルモード無線装置を実現でき
る。
【0085】本発明の請求項9に記載の発明は、FDD及
びTDDの両モードの切り替えに連動して、現在のモード
において使用していない低雑音増幅器の電源を切断する
ことを特徴とする請求項5又は請求項8記載の無線装置
であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュ
アルモード無線装置を実現できる。
【0086】本発明の請求項10に記載の発明は、前記
FDDモード用の低雑音増幅器を、GaAs-FETを用いた低雑
音増幅回路で構成し、前記TDDモード用の低雑音増幅器
を、バイポーラトランジスタを用いた低雑音増幅回路で
構成することを特徴とする請求項5又は請求項8記載の
無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応
したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0087】本発明の請求項11に記載の発明は、前記
TDDモード用の低雑音増幅器において、増幅素子の雑音
指数最小インピーダンスに整合させる入力整合回路を備
えることを特徴とする請求項5又は請求項8記載の無線
装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応した
デュアルモード無線装置を実現できる。
【0088】本発明の請求項12に記載の発明は、前記
アンテナ共用器の受信側出力とTDDモードの通過帯域周
波数を持った前記受信フィルタの出力とのいずれかを第
2の高周波SWで選択して、FDD及びTDD両モードで共用す
る低雑音増幅器に入力することを特徴とする請求項4記
載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に
対応したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0089】本発明の請求項13に記載の発明は、前記
アンテナ共用器の受信側出力と前記高周波SWの第2出力
とのいずれかを第2の高周波SWで選択して、FDD及びTDD
両モードで共用する低雑音増幅器に入力することを特徴
とする請求項8記載の無線装置であり、同時送受信FDD
方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線装置を
実現できる。
【0090】本発明の請求項14に記載の発明は、FDD
モードにおいてダイバーシチ受信動作を行なう無線装置
であって、前記アンテナ共用器の受信側出力にFDDモー
ド用の第1受信回路を接続し、TDDモードの通過帯域周
波数を持った前記受信フィルタの出力に第2の高周波SW
の第1入力を接続し、前記第2の高周波SWの第2入力に
FDDモードの通過帯域周波数を持った受信フィルタ及び
第2アンテナを接続し、前記第2の高周波SWの出力に接
続された受信回路が、FDDモード用の第2受信回路又はT
DDモード用の受信回路として動作することを特徴とする
請求項2乃至請求項4記載の無線装置であり、同時送受
信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線装
置を実現できる。
【0091】本発明の請求項15に記載の発明は、第2
のアンテナ共用器を備え、前記第2のアンテナ共用器の
TDDモード帯域側入力に第1の高周波SWの第2出力を接
続し、前記第2のアンテナ共用器のFDDモード帯域側入
力に第2アンテナを接続することを特徴とする請求項1
4記載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方
式に対応したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0092】本発明の請求項16に記載の発明は、FDD
モードにおいてダイバーシチ受信動作を行なう無線装置
であって、第2アンテナと、FDDモードの通過帯域周波
数を持った受信フィルタと、前記受信フィルタと前記高
周波SWの第2出力とを接続及び切断する第2の高周波SW
を備え、TDDモード用の受信回路をFDDモード用の第2受
信回路として共用することを特徴とする請求項6乃至請
求項8記載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及びT
DD方式に対応したデュアルモード無線装置を実現でき
る。
【0093】本発明の請求項17に記載の発明は、FDD
及びTDDの両モードの切り替えに連動して、送信部の電
力増幅器のバイアス条件を切り替えることを特徴とする
請求項3乃至請求項16記載の無線装置であり、同時送
受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線
装置を実現できる。
【0094】本発明の請求項18に記載の発明は、前記
高周波SWの第1出力をTDDモード時のために備えられた
送信回路に接続し、前記高周波SWの第2出力を前記アン
テナ共用器に接続することを特徴とする請求項2記載の
無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応
したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0095】本発明の請求項19に記載の発明は、前記
アンテナ共用器の受信側出力に受信回路を接続し、前記
アンテナ共用器の送信側入力にFDDモード用の送信回路
を接続し、前記高周波SWの第2出力にTDDモードの通過
帯域周波数を持った送信フィルタを接続することを特徴
とする請求項18記載の無線装置であり、同時送受信FD
D方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線装置を
実現できる。
【0096】本発明の請求項20に記載の発明は、前記
アンテナ共用器の送信側入力にFDDモード用の電力増幅
器を接続し、TDDモードの通過帯域周波数を持った前記
送信フィルタの後段にTDDモード用の電力増幅器を接続
し、前記FDDモード用の電力増幅器及び前記TDDモード用
の電力増幅器の入力を選択して送信回路に接続すること
を特徴とする請求項18又は請求項19記載の無線装置
であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュ
アルモード無線装置を実現できる。
【0097】本発明の請求項21に記載の発明は、TDD
方式及び同時送受信動作を行なうFDD方式に対応するデ
ュアルモード無線装置において、アンテナ共用器と、前
記アンテナ共用器の受信側出力と受信回路との間に高周
波SWを備え、FDDモード時には前記アンテナ共用器を用
いて送受信動作を行ない、TDDモード時には前記高周波S
Wを用いて送受信切り替えを行なうことを特徴とする無
線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応し
たデュアルモード無線装置を実現できる。
【0098】本発明の請求項22に記載の発明は、前記
高周波SWの第1出力を受信回路に接続し、前記高周波SW
の第2出力をTDDモード時のために備えられた送信回路
に接続することを特徴とする請求項21記載の無線装置
であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュ
アルモード無線装置を実現できる。
【0099】本発明の請求項23に記載の発明は、前記
アンテナ共用器の送信側入力にFDDモード用の電力増幅
器を接続し、前記高周波SWの第2出力にTDDモード用の
電力増幅器を接続し、前記FDDモード用の電力増幅器及
び前記TDDモード用の電力増幅器の入力を選択して送信
回路に接続することを特徴とする請求項21又は請求項
22記載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD
方式に対応したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0100】本発明の請求項24に記載の発明は、FDD
及びTDDの両モードの切り替えに連動して、現在のモー
ドにおいて使用していない電力増幅器の電源を切断する
ことを特徴とする請求項20又は請求項23記載の無線
装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応した
デュアルモード無線装置を実現できる。
【0101】本発明の請求項25に記載の発明は、前記
FDDモード用の電力増幅器を、GaAs-FETを用いた電力増
幅回路で構成し、前記TDDモード用の電力増幅器を、バ
イポーラトランジスタを用いた電力増幅回路で構成する
ことを特徴とする請求項20又は請求項23記載の無線
装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応した
デュアルモード無線装置を実現できる。
【0102】本発明の請求項26に記載の発明は、FDD
モード用の電力増幅器において、増幅回路の飽和出力点
を高く設定し、最大電力送信時において線形動作させる
ことを特徴とする請求項20又は請求項23記載の無線
装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応した
デュアルモード無線装置を実現できる。
【0103】本発明の請求項27に記載の発明は、アン
テナ共用器の送信側入力とTDDモードの通過帯域周波数
を持った送信フィルタの入力とのいずれかを第2の高周
波SWで選択して、TDD及びFDD両モードで共用する電力増
幅器に接続することを特徴とする請求項19記載の無線
装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応した
デュアルモード無線装置を実現できる。
【0104】本発明の請求項28に記載の発明は、アン
テナ共用器の送信側入力と高周波SWの第2出力とのいず
れかを第2の高周波SWで選択して、TDD及びFDD両モード
で共用する電力増幅器に接続することを特徴とする請求
項23記載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及びT
DD方式に対応したデュアルモード無線装置を実現でき
る。
【0105】本発明の請求項29に記載の発明は、ダイ
バーシチ受信動作を行なう無線装置であって、第2アン
テナに受信フィルタを接続し、前記受信フィルタにFDD
及びTDD両モードで共用する第2受信回路を接続するこ
とを特徴とする請求項18又は請求項19又は請求項2
2記載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方
式に対応したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0106】本発明の請求項30に記載の発明は、FDD
及びTDDの両モードの切り替えに連動して、受信部の低
雑音増幅器のバイアス条件を切り替えることを特徴とす
る請求項18乃至請求項29記載の無線装置であり、同
時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード
無線装置を実現できる。
【0107】本発明の請求項31に記載の発明は、TDD
方式及び同時送受信動作を行なうFDD方式に対応するデ
ュアルモード無線装置において、アップコンバータと、
ダウンコンバータと、第1の局部発振部と、2分配器
と、FDDモード用の送信中間周波数回路と、TDDモード用
の送信中間周波数回路と、前記両送信中間周波数回路の
出力を選択してアップコンバータに入力する切り替え手
段を備え、前記両送信中間周波数回路の周波数を異なる
ように設定することで、FDD及びTDDの両モードにおいて
第1の局部発振部の周波数を同一とすることを特徴とす
る無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対
応したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0108】本発明の請求項32に記載の発明は、前記
FDDモード用の送信中間周波数回路として、第1直交変
調器と、FDDモード時の送信中間周波数に対応したIFフ
ィルタを備え、前記TDDモード用の送信中間周波数回路
として、第2直交変調器と、TDDモード時の送信中間周
波数に対応したIFフィルタを備えることを特徴とする請
求項31記載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及
びTDD方式に対応したデュアルモード無線装置を実現で
きる。
【0109】本発明の請求項33に記載の発明は、第2
の局部発振部と、第3の局部発振部を備え、前記第2の
局部発振部の出力を、第2直交変調器と受信中間周波数
回路へ分配し、前記第3の局部発振部の出力を第1直交
変調器へ入力したことを特徴とする請求項32記載の無
線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応し
たデュアルモード無線装置を実現できる。
【0110】本発明の請求項34に記載の発明は、送信
中間周波数回路において、唯一の直交変調器をFDD及びT
DDの両モードにおいて共用し、FDDモード時の送信中間
周波数に対応したIFフィルタとTDDモード時の送信中間
周波数に対応したIFフィルタを切り替えて使用すること
を特徴とする請求項32又は請求項33記載の無線装置
であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュ
アルモード無線装置を実現できる。
【0111】本発明の請求項35に記載の発明は、直交
変調器の局部発振入力に高周波SWを接続し、第2の局部
発振部の出力又は第3の局部発振部の出力を選択して直
交変調器に入力することを特徴とする請求項34記載の
無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応
したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0112】本発明の請求項36に記載の発明は、第2
の局部発振部と、第1の分周器と、第2の分周器を備
え、前記第1の分周器の出力を前記第1直交変調器に入
力し、前記第2の分周器の出力を前記第2直交変調器に
入力することを特徴とする請求項32又は請求項33記
載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に
対応したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0113】本発明の請求項37に記載の発明は、第2
の局部発振部と、第1のてい倍器と、第2のてい倍器を
備え、前記第1のてい倍器の出力を前記第1直交変調器
に入力し、前記第2のてい倍器の出力を前記第2直交変
調器に入力することを特徴とする請求項32又は請求項
33記載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD
方式に対応したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0114】本発明の請求項38に記載の発明は、TDD
方式及び同時送受信動作を行なうFDD方式に対応するデ
ュアルモード無線装置において、アップコンバータと、
ダウンコンバータと、第1の局部発振部と、2分配器
と、送信中間周波数回路と、第2の局部発振部を備え、
TDDモード時において前記送信中間周波数回路を直交変
調器として動作させて、FDDモード時において前記送信
中間周波数回路を周波数変換部として動作させること
で、FDD及びTDDの両モードにおいて前記第1の局部発振
部及び前記第2の局部発振部の周波数を同一とすること
を特徴とする無線装置であり、同時送受信FDD方式及びT
DD方式に対応したデュアルモード無線装置を実現でき
る。
【0115】本発明の請求項39に記載の発明は、TDD
方式及び同時送受信動作を行なうFDD方式に対応するデ
ュアルモード無線装置において、アップコンバータと、
ダウンコンバータと、第1の局部発振部と、2分配器
と、FDDモード用の受信中間周波数回路と、TDDモード用
の受信中間周波数回路と、前記ダウンコンバータの出力
を前記両受信中間周波数回路のいずれかを選択して入力
する切り替え手段を備え、前記両受信中間周波数回路の
周波数を異なるように設定することで、FDD及びTDDの両
モードにおいて前記第1の局部発振部の周波数を同一と
することを特徴とする無線装置であり、同時送受信FDD
方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線装置を
実現できる。
【0116】本発明の請求項40に記載の発明は、前記
FDDモード用の受信中間周波数回路として、第1直交復
調器と、FDDモード時の受信中間周波数に対応したIFフ
ィルタを備え、前記TDDモード用の受信中間周波数回路
として、第2直交復調器と、TDDモード時の受信中間周
波数に対応したIFフィルタを備えることを特徴とする請
求項39記載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及
びTDD方式に対応したデュアルモード無線装置を実現で
きる。
【0117】本発明の請求項41に記載の発明は、第2
の局部発振部と、第3の局部発振部を備え、前記第2の
局部発振部の出力を、第2直交復調器と送信中間周波数
回路へ分配し、前記第3の局部発振部の出力を第1直交
復調器へ入力したことを特徴とする請求項40記載の無
線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応し
たデュアルモード無線装置を実現できる。
【0118】本発明の請求項42に記載の発明は、受信
中間周波数回路において、唯一の直交復調器をFDD及びT
DDの両モードにおいて共用し、FDDモード時の受信中間
周波数に対応したIFフィルタとTDDモード時の受信中間
周波数に対応したIFフィルタを切り替えて使用すること
を特徴とする請求項40又は請求項41記載の無線装置
であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュ
アルモード無線装置を実現できる。
【0119】本発明の請求項43に記載の発明は、直交
復調器の局部発振入力に高周波SWを接続し、第2の局部
発振部の出力又は第3の局部発振部の出力を選択して直
交復調器に入力することを特徴とする請求項42記載の
無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応
したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0120】本発明の請求項44に記載の発明は、第2
の局部発振部と、第1の分周器と、第2の分周器を備
え、前記第1の分周器の出力を前記第1直交復調器に入
力し、前記第2の分周器の出力を前記第2直交復調器に
入力することを特徴とする請求項40又は請求項41記
載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に
対応したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0121】本発明の請求項45に記載の発明は、第2
の局部発振部と、第1のてい倍器と、第2のてい倍器を
備え、前記第1のてい倍器の出力を前記第1直交復調器
に入力し、前記第2のてい倍器の出力を前記第2直交復
調器に入力することを特徴とする請求項40又は請求項
41記載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD
方式に対応したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0122】本発明の請求項46に記載の発明は、TDD
方式及び同時送受信動作を行なうFDD方式に対応するデ
ュアルモード無線装置において、アップコンバータと、
ダウンコンバータと、第1の局部発振部と、2分配器
と、受信中間周波数回路と、第2の局部発振部を備え、
TDDモード時において前記受信中間周波数回路を直交復
調器として動作させて、FDDモード時において前記受信
中間周波数回路を周波数変換部として動作させること
で、FDD及びTDDの両モードにおいて第1の局部発振部及
び第2の局部発振部の周波数を同一とすることを特徴と
する無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に
対応したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0123】本発明の請求項47に記載の発明は、第1
の局部発振部の出力を分配する2分配器とアップコンバ
ータ及びダウンコンバータとの間に、局部発振用フィル
タを挿入し、前記フィルタの通過帯域を局部発振周波数
に、阻止帯域をFDD及びTDDモード時における送受信周波
数及び中間周波数に設定することを特徴とする請求項3
1乃至請求項46記載の無線装置であり、同時送受信FD
D方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線装置を
実現できる。
【0124】本発明の請求項48に記載の発明は、第1
分周器及び第2分周器の出力部に90度移相機能を備え、
第1分周器及び第2分周器から互いに位相が90度異なる
局部発振信号を直交変調器又は直交復調器へ出力するこ
とを特徴とする請求項36又は請求項44記載の無線装
置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデ
ュアルモード無線装置を実現できる。
【0125】本発明の請求項49に記載の発明は、FDD
及びTDDの両モードの切り替えに連動して、アップコン
バータ又はダウンコンバータのバイアス条件を切り替え
ることを特徴とする請求項31乃至請求項46記載の無
線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応し
たデュアルモード無線装置を実現できる。
【0126】本発明の請求項50に記載の発明は、FDD
及びTDDの両モードの切り替えに連動して、アップコン
バータ又はダウンコンバータの整合回路のインピーダン
スを切り替えることを特徴とする請求項31乃至請求項
46記載の無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD
方式に対応したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0127】本発明の請求項51に記載の発明は、FDD
及びTDDの両モードの切り替えに連動して、アップコン
バータ又はダウンコンバータへ入力する第1局部発振信
号のレベルを切り替えることを特徴とする請求項31乃
至請求項46記載の無線装置であり、同時送受信FDD方
式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線装置を実
現できる。
【0128】本発明における請求項52に記載の無線装
置は、異なる周波数の複数の局部発振信号を用いる無線
装置において、PLLシンセサイザ部のVCO出力とPLLシン
セサイザのループ内の分周器出力との両方を局部発振信
号として用いることを特徴とする。ここで、PLLシンセ
サイザ部とは、例えばVCOと分周器と位相比較器を備え
たPLL周波数シンセサイザ部に相当するものを言い、ま
た、VCOとは、電圧制御発振器に相当するものを言う。
さらに、PLLシンセサイザのループ内の分周器とは、例
えばPLLシンセサイザのループ内において前記VCOの出力
を位相比較器に入力する比較周波数までに整数分の1に
分周する分周器の1つに相当するものを言う。従って本
発明における請求項52に記載の無線装置によれば、VC
Oの出力を第1局部発振信号として、PLLシンセサイザの
ループ内の分周器出力を第2局部発振信号として用いる
構成としたので、PLLシンセサイザのループの外に分周
器を設けることなくVCOの出力を分周した信号を得るこ
とができる。
【0129】また、本発明における請求項53に記載の
無線装置は、前記請求項52記載の構成に加えて、PLL
シンセサイザ部のVCO出力を外部分周器に入力し、前記
外部分周器出力とPLLシンセサイザのループ内の分周器
出力との両方を局部発振信号として用いることを特徴と
する。
【0130】従って本発明における請求項53に記載の
無線装置によれば、PLLシンセサイザのループ内の分周
器出力を第2局部発振信号として、VCOの出力を外部分
周器で分周した出力を第3局部発振信号として用いる構
成としたので、PLLシンセサイザのループの外に1つの
分周器を設けるだけで、VCO出力を異なる分周数で分周
した2つの信号を得ることができる。
【0131】また、本発明における請求項54に記載の
無線装置は、前記請求項52又は請求項53記載の構成
に加えて、PLLシンセサイザのループ内に少なくとも2
段の分周器と、前記2段の分周器の前段の分周器の出力
を取り出す手段を備え、前記出力を局部発振信号として
用いることを特徴とする。ここで、前段の分周器とは、
例えばVCO出力を整数分の1に分周する分周器を言い、
後段の分周器とは、例えば前段の分周器で分周された信
号をさらに整数分の1に分周して比較周波数を出力する
分周器を言う。従って本発明における請求項54に記載
の無線装置によれば、PLLシンセサイザのループ内に少
なくとも2段の分周器と、前記2段の分周器の前段の分
周器の出力を取り出すようにしたので、比較周波数によ
らずVCO出力の数分の1程度の高い周波数の信号を第2
局部発振信号として得ることができる。
【0132】また、本発明における請求項55に記載の
無線装置は、前記請求項52又は請求項53記載の構成
に加えて、PLLシンセサイザのループ内に複数の分周器
と、異なる分周数の複数の出力を取り出す手段を備え、
前記出力を局部発振信号として用いることを特徴とす
る。ここで、異なる分周数の複数の出力とは、例えば整
数N、Kに対してN分の1の出力とN×K分の1の出力
を言う。従って本発明における請求項55に記載の無線
装置によれば、PLLシンセサイザのループ内の複数の分
周器から、それぞれ異なる分周数の複数の出力を取り出
す構成としたので、PLLシンセサイザのループ外に分周
器を設けることなく、例えば1/Nと1/(N×K)と
いった、VCO出力を異なる分周数で分周した2つの信号
を得ることができる。
【0133】また、本発明における請求項56に記載の
無線装置は、前記請求項52乃至請求項55記載の構成
に加えて、前記異なる分周数の複数の出力を混合する手
段を備え、前記混合手段の出力を局部発振信号として用
いることを特徴とする。ここで、混合手段とは、例えば
周波数混合器に相当するものを言う。従って本発明にお
ける請求項56に記載の無線装置によれば、異なる分周
数の複数の出力を混合する手段を備え、前記混合手段の
出力を局部発振信号として用いる構成としたので、例え
ば、(K+1)/(N×K)といった整数分の1ではな
い信号を簡単に得ることができる。
【0134】また、本発明における請求項57に記載の
無線装置は、請求項52乃至請求項56記載のいずれか
の無線装置における異なる周波数の複数の局部発振信号
を送信動作又は受信動作に利用することを特徴とする。
【0135】本発明の請求項58に記載の発明は、TDD
方式及び同時送受信動作を行なうFDD方式に対応するデ
ュアルモード無線装置において、FDD及びTDDの両モード
の切り替えに連動して、送受信回路の利得を制御するAG
C回路の時間応答特性を切り替えることを特徴とする無
線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応し
たデュアルモード無線装置を実現できる。
【0136】本発明の請求項59に記載の発明は、TDD
方式及び同時送受信動作を行なうFDD方式に対応するデ
ュアルモード無線装置において、FDD及びTDDの両モード
の切り替えに連動して、送受信回路の立ち上がり又は立
ち下がり特性を切り替えることを特徴とする無線装置で
あり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュア
ルモード無線装置を実現できる。
【0137】本発明の請求項60に記載の発明は、TDD
方式及び同時送受信動作を行なうFDD方式に対応するデ
ュアルモード無線装置において、FDD及びTDDの両モード
の切り替えに連動して、送信回路の送信電力検出回路の
時間応答特性を切り替えることを特徴とする無線装置で
あり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュア
ルモード無線装置を実現できる。
【0138】本発明の請求項61に記載の発明は、TDD
方式及び同時送受信動作を行なうFDD方式に対応するデ
ュアルモード無線装置において、FDD及びTDDの両モード
の切り替えに連動して、局部発振部のPLLシンセサイザ
のループゲインを切り替えるように構成することを特徴
とする無線装置であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式
に対応したデュアルモード無線装置を実現できる。
【0139】本発明の請求項62に記載の発明は、FDD
及びTDDの両モードの切り替えに連動して、PLLシンセサ
イザの比較周波数を切り替えるように構成することを特
徴とする請求項61記載の無線装置であり、同時送受信
FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線装置
を実現できる。
【0140】本発明の請求項63に記載の発明は、FDD
及びTDDの両モードの切り替えに連動して、PLLシンセサ
イザのループフィルタ帯域幅を切り替えるように構成す
ることを特徴とする請求項61記載の無線装置であり、
同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモー
ド無線装置を実現できる。
【0141】本発明の請求項64に記載の発明は、請求
項2乃至請求項63記載の無線装置を備えるようにした
無線携帯機であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対
応したデュアルモード無線携帯機を実現できる。
【0142】本発明の請求項65に記載の発明は、請求
項2乃至請求項63記載の無線装置を備えるようにした
無線基地局であり、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対
応したデュアルモード無線基地局を実現できる。
【0143】本発明の請求項66に記載の発明は、請求
項64の無線携帯機および請求項65記載の無線基地を
含むようにして構成された無線通信システムであり、同
時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード
無線通信システムを実現できる。
【0144】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図24を用いて説明する。
【0145】(第1の実施の形態)第1の実施形態の無
線装置は、図1に示すように、アンテナ共用器100と、
第1アンテナ101と、高周波SW102及び106と、低雑音増
幅器103及び104と、受信フィルタ105と、受信回路107
と、電力増幅器108と、送信回路109を備えている。
【0146】以下、便宜上、FDDモード時送信周波数を1
900MHz、FDDモード時受信周波数を1700MHz、TDDモード
時送受信周波数を1900MHzとして説明する。第1アンテ
ナ101は、装置の内部又は外部に配置されるアンテナで
あり、その動作周波数範囲は1700乃至1900MHzである。
高周波SW102及び106は、一般にはGaAs-MMIC(ガリウム
砒素高周波モノリシックIC)で構成される低損失の高周
波切替回路である。
【0147】アンテナ共用器100は、一般には誘電体共
振器で構成されるBPFにより構成され、共用端子110と送
信側入力111との間の通過帯域中心周波数は1900MHzであ
り、共用端子110と受信側出力112との間の通過帯域中心
周波数は1700MHzである。さらに、送信側入力111と受信
側出力112との間は40dB程度以上のアイソレーションが
確保される。
【0148】低雑音増幅器103はGaAs-MOSFETで構成さ
れ、また低雑音増幅器104はバイポーラトランジスタで
構成されており、動作周波数は1700MHz及び1900MHzであ
り、その電源は113及び114により制御される。さらに、
低雑音増幅器104においては、増幅素子の雑音指数最小
インピーダンスに整合させる入力整合回路を備えるよう
にする。
【0149】受信フィルタ105は、一般には誘電体共振
器で構成されるBPFであり、通過帯域中心周波数は1900M
Hzである。受信回路107は、1700MHz乃至1900MHzにおい
て広帯域に動作する受信回路で、一般には中間周波数に
ダウンコンバートした受信信号を復調する動作を行な
う。
【0150】電力増幅器108は、一般にはGaAs-MMICで構
成される高出力の増幅器であり、動作周波数は1900MHz
である。送信回路109は、一般には中間周波数を変調し
た送信信号を1900MHzへアップコンバートする動作を行
なう。
【0151】上記のように構成された無線装置におい
て、FDDモード時の動作を説明する。FDDモードでは、高
周波SW102はアンテナ共用器100側を選択し、高周波SW10
6は低雑音増幅器103側を選択するように制御される。送
信回路109から出力された1900MHzの送信信号は、電力増
幅器108で増幅されて、アンテナ共用器100の送信側入力
111から共用端子110を通過し、高周波SW102を介して第
1アンテナ101に入力され電波が放射される。
【0152】また、第1アンテナ101で受信された1700M
Hzの受信信号は、高周波SW102を介して、アンテナ共用
器の共通端子110から受信側出力112を通過し、低雑音増
幅器103に入力される。低雑音増幅器103は、電源113が
与えられて、受信信号を増幅する。増幅された信号は、
高周波SW106を介して受信回路107に入力されて復調され
る。この時、低雑音増幅器104は、電源114が遮断されて
おり動作しない。FDDモードにおいては、上記の送信及
び受信動作を同時にかつ連続的に行なう。
【0153】一方、TDDモードでは、本実施形態におい
ては、送信周波数はFDDモードと同様に1900MHzである
が、受信周波数はFDDモードとは異なり1900MHzとなる。
また、送受信動作を時間的に順次切り替える動作が必要
となる。
【0154】TDDモードの送信時には、高周波SW102はア
ンテナ共用器100側を選択し、FDDモードと同様に送信動
作を行なう。
【0155】また、TDDモードの受信時には、高周波SW1
02は受信フィルタ105側を選択し、高周波SW106は低雑音
増幅器104側を選択するように制御される。
【0156】したがって、第1アンテナ101で受信され
た1900MHzの受信信号は、高周波SW102を介して受信フィ
ルタ105を通過し、低雑音増幅器104に入力される。低雑
音増幅器104は、電源114が与えられており受信信号を増
幅する。受信信号は、増幅された後、高周波SW106を介
して受信回路107に入力され復調される。
【0157】この時、低雑音増幅器103は、電源113が遮
断されており動作しない。TDDモードにおいては、上記
の送信及び受信動作を、一定時間間隔(例えば2.5mSec
毎)で送信及び受信を繰り返すように、高周波SW102が
制御される。
【0158】なお、一般に、低雑音増幅器103は、FDDモ
ードにおいてアンテナ共用器100を介して漏洩してくる
大信号の送信波に対応し、また、一般にFDDモードのシ
ステム(例えばCDMA方式)で要求される低歪み性能を確
保するために、相互変調特性を重視するように設計され
る。また、低雑音増幅器104は、一般にTDDモードでは上
記の相互変調特性が要求されない場合が多いため、低雑
音特性を重視するように設計される。なお、最適化設計
の方法は上記に限るものではなく、それぞれのシステム
に対して最適に設計することができる。また、電力増幅
器108の動作については、FDD及びTDD両モードの切替に
連動して、送信部の電力増幅器のバイアス条件を切り替
え、例えば、FDDモード時には大きな動作電流を流すよ
うに切り替えて歪み性能を改善し、TDDモード時には、
動作電流を削減するように切り替えることができる。
【0159】このように、第1の実施形態では、同時送
受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線
装置を簡単な構成で実現することができる。
【0160】(第2の実施の形態)第2の実施形態の無
線装置は、図2に示すように、高周波SW115と、低雑音
増幅器116を備えている点が図1の第1の実施形態の無
線装置と異なる。図2において、図1と同一の符号を付
すものは同一の動作を行なう。
【0161】図2において、高周波SW115は、アンテナ
共用器100の受信側出力112又は受信フィルタ105の出力
を選択して低雑音増幅器116に入力する。低雑音増幅器1
16は、1700MHz乃至1900MHzの動作周波数帯域を確保して
おり、FDD及びTDD両モード共用の増幅器として動作す
る。
【0162】上記のように構成された無線装置におい
て、FDDモードでは、高周波SW102及び115はアンテナ共
用器100側を選択するように制御される。したがって、
第1アンテナ101で受信された1700MHzの受信信号は、高
周波SW102、アンテナ共用器100、高周波SW115を介して
低雑音増幅器116で増幅されて受信回路107において復調
される。
【0163】一方、TDDモードの送信時には、高周波SW1
02はアンテナ共用器100側を選択するように制御され
る。また、TDDモードの受信時には、高周波SW102及び11
5は、受信フィルタ105側を選択するように制御される。
したがって、第1アンテナ101で受信された1900MHzの受
信信号は、高周波SW102、受信フィルタ105、高周波SW11
5を介して低雑音増幅器116で増幅されて受信回路107に
おいて復調される。
【0164】なお、低雑音増幅器116の動作について
は、FDD及びTDD両モードの切替に連動して、最適な性能
を発揮する動作状態に切り替えることができる。
【0165】このように、第2の実施形態では、同時送
受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線
装置を簡単な構成で実現することができる。
【0166】(第3の実施の形態)第3の実施形態の無
線装置は、図3に示すように、第2アンテナ117と、受
信フィルタ118と、第1受信回路119と、第2受信回路12
0を備えている点が、図1の第1の実施形態の無線装置
と異なっている。図3において、図1と同一の符号を付
すものは同一の動作を行なう。
【0167】図3に示す無線装置は、図1の第1の実施
形態の無線装置において、第2の受信系統を追加してFD
Dモード時のダイバーシチ受信に対応できるようにした
ものである。
【0168】第2アンテナ117は、装置の内部又は外部
に配置されるアンテナであり、その動作周波数は1700MH
zである。受信フィルタ118は、一般には誘電体共振器で
構成されるBPFであり、通過帯域中心周波数は1700MHzで
ある。第1受信回路119は、周波数1700MHzにおいて動作
するFDDモード専用の受信回路で、低雑音増幅後中間周
波数にダウンコンバートした受信信号を復調する動作を
行なう。
【0169】第2受信回路120は、周波数1700MHz乃至19
00MHzにおいて動作するFDD及びTDD両モード共用の受信
回路で、低雑音増幅後中間周波数にダウンコンバートし
た受信信号を復調する動作を行なう。
【0170】上記のように構成された無線装置におい
て、FDDモードの受信時には、高周波SW102はアンテナ共
用器100側を選択し、高周波SW115は受信フィルタ118側
を選択するように制御される。したがって、第1アンテ
ナ101で受信された周波数1700MHzの受信信号は、高周波
SW102、アンテナ共用器100を介して受信回路119におい
て復調される。また、第2アンテナ117で受信された周
波数1700MHzの受信信号は、受信フィルタ118、高周波SW
115を介して受信回路120において復調される。両受信回
路119及び120で復調された信号がベースバンド信号処理
によって合成(又は選択)されることにより、ダイバー
シチ受信動作が行なわれる。
【0171】一方、TDDモードの受信時には、高周波SW1
02は受信フィルタ105側を選択し、高周波SW115は受信フ
ィルタ105側を選択するように制御される。したがっ
て、第1アンテナ101で受信された周波数1900MHzの受信
信号は、高周波SW102、受信フィルタ105、高周波SW115
を介して受信回路120において復調される。
【0172】このように、第3の実施形態では、FDDモ
ードにおいてダイバーシチ受信に対応した同時送受信FD
D方式及びTDD方式デュアルモード無線装置を簡単な構成
で実現することができる。
【0173】(第4の実施の形態)第4の実施形態の無
線装置は、図4に示すように、アンテナ共用器121を備
えている点が、図3の第3の実施形態の無線装置と異な
っている。図4において、図3と同一の符号を付すもの
は同一の動作を行なう。
【0174】図4に示す無線装置は、図3の第3の実施
形態の無線装置における受信フィルタ105及び118と高周
波SW115を、アンテナ共用器121で置き換えたものであ
る。アンテナ共用器121は、一般には誘電体共振器で構
成されるBPFにより構成され、共用端子122と端子123と
の間の通過帯域中心周波数は1900MHzであり、共用端子1
22と端子124との間の通過帯域中心周波数は1700MHzであ
る。さらに、端子123と端子124との間は40dB程度以上の
アイソレーションが確保される。
【0175】上記のように構成された無線装置におい
て、FDDモードの受信時には、第2アンテナ117で受信さ
れた周波数1700MHzの受信信号は、アンテナ共用器121を
介して受信回路120において復調される。
【0176】また、TDDモードの受信時には、高周波SW1
02はアンテナ共用器121側を選択し、第1アンテナ101で
受信された周波数1900MHzの受信信号は、高周波SW102、
アンテナ共用器121を介して受信回路120において復調さ
れる。なお、アンテナ共用器121は、アンテナ共用器100
と同一のものを使用できる。
【0177】このように、第4の実施形態では、FDDモ
ードにおいてダイバーシチ受信に対応した同時送受信FD
D方式及びTDD方式デュアルモード無線装置を簡単な構成
で実現することができる。
【0178】(第5の実施の形態)第5の実施形態の無
線装置は、図5に示すように、図1と同一の要素により
構成されており、第1の実施形態の無線装置とは高周波
SW102の挿入箇所が変更されている点のみが異なる。図
5において、図1と同一の符号を付すものは同一の動作
を行なう。
【0179】図5において、FDDモードでは、高周波SW1
02は電力増幅器108側を選択し、高周波SW106は低雑音増
幅器103側を選択するように制御される。したがって、
送信信号は、送信回路109、電力増幅器108、高周波SW10
2、アンテナ共用器100を介して第1アンテナ101から放
射される。第1アンテナ101で受信された周波数1700MHz
の受信信号は、アンテナ共用器100、低雑音増幅器103、
高周波SW106を介して受信回路107において復調される。
【0180】また、TDDモードの受信時には、高周波SW1
02及び106は低雑音増幅器104側を選択し、第1アンテナ
101で受信された周波数1900MHzの受信信号は、アンテナ
共用器100、高周波SW102、低雑音増幅器104、高周波SW1
06を介して受信回路120において復調される。
【0181】このように、第5の実施形態では、同時送
受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線
装置を簡単な構成で実現することができる。
【0182】(第6の実施の形態)第6の実施形態の無
線装置は、図6に示すように、図2と同一の要素により
構成されており、第2の実施形態の無線装置とは高周波
SW102の挿入箇所が変更されている点のみが異なる。図
6において、図2と同一の符号を付すものは同一の動作
を行なう。
【0183】図6において、FDDモードでは、高周波SW1
02は電力増幅器108側を選択し、高周波SW115はアンテナ
共用器100を選択するように制御される。したがって、
送信信号は、送信回路109、電力増幅器108、高周波SW10
2、アンテナ共用器100を介して第1アンテナ101から放
射される。第1アンテナ101で受信された周波数1700MHz
の受信信号は、アンテナ共用器100、高周波SW115、低雑
音増幅器116を介して受信回路107において復調される。
【0184】また、TDDモードの受信時には、高周波SW1
02は高周波SW115側を、高周波SW115は高周波SW102側を
選択し、第1アンテナ101で受信された周波数1900MHzの
受信信号は、アンテナ共用器100、高周波SW102、高周波
SW115、低雑音増幅器116を介して受信回路107において
復調される。なお、高周波SW102及び115は、一つのDPDT
-SWとして構成することができる。
【0185】このように、第6の実施形態では、同時送
受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線
装置を簡単な構成で実現することができる。
【0186】(第7の実施の形態)第7の実施形態の無
線装置は、図7に示すように、高周波SW125を備えてい
る点が、図3の第3の実施形態の無線装置と異なってい
る。図7において、図3と同一の符号を付すものは同一
の動作を行なう。
【0187】図7において、高周波SW125は、高周波SW1
02と受信回路120の接続点にごく近接して接続される。F
DDモードでは、高周波SW102はアンテナ共用器100側を選
択し、高周波SW125は接続されるように制御される。し
たがって、第2アンテナ117で受信された周波数1700MHz
の受信信号は、受信フィルタ118、高周波SW125を介して
受信回路120において復調される。
【0188】また、TDDモードでは、高周波SW125は開放
される。したがって、第1アンテナ101で受信された周
波数1900MHzの受信信号は、アンテナ共用器100、高周波
SW102を介して受信回路120において復調される。
【0189】このように、第7の実施形態では、FDDモ
ードにおいてダイバーシチ受信に対応した同時送受信FD
D方式及びTDD方式デュアルモード無線装置を簡単な構成
で実現することができる。
【0190】(第8の実施の形態)第8の実施形態の無
線装置は、図8に示すように、送信フィルタ126と、電
力増幅器127及び128と、高周波SW129と、送信回路130を
備えている点が、図1の第1の実施形態の無線装置と異
なっている。図8において、図1と同一の符号を付すも
のは同一の動作を行なう。
【0191】以下、便宜上、FDDモード時送信周波数を1
900MHz、FDDモード時受信周波数を1700MHz、TDDモード
時送受信周波数を1700MHzとして説明する。送信フィル
タ126は、一般には誘電体共振器で構成されるBPFであ
り、通過帯域中心周波数は1700MHzである。
【0192】電力増幅器127及び128は、一般にはGaAs-M
MICで構成される高出力の増幅器で構成されるが、電力
増幅器127をGaAs-FETを用いた電力増幅回路で構成し、
電力増幅器128をバイポーラトランジスタを用いた電力
増幅回路で構成しても良く、動作周波数は1700MHz及び1
900MHzである。電力増幅器127においては、増幅回路の
飽和出力点を高く設定し、最大電力送信時において線形
動作させるようにすることが望ましい。送信回路130
は、動作周波数1700MHz乃至1900MHzにおいて広帯域に動
作する送信回路で、一般には中間周波数を変調した送信
信号を周波数1700MHz又は1900MHzへアップコンバートす
る動作を行なう。
【0193】上記のように構成された無線装置におい
て、FDDモード時の動作を説明する。FDDモードでは、高
周波SW102はアンテナ共用器100側を選択し、高周波SW12
9は電力増幅器128側を選択するように制御される。した
がって周波数1900MHzの送信信号は、送信回路130、高周
波SW129、電力増幅器128、アンテナ共用器100、高周波S
W102を介して第1アンテナ101に入力され電波が放射さ
れる。
【0194】また、第1アンテナ101で受信された周波
数1700MHzの受信信号は、高周波SW102、アンテナ共用器
100、低雑音増幅器103を介して受信回路107に入力され
て復調される。この時、電力増幅器127は、電源131が遮
断されており動作しない。FDDモードにおいては、上記
の送信及び受信動作を同時にかつ連続的に行なう。
【0195】一方、TDDモードでは、本実施形態におい
ては、受信周波数はFDDモードと同様に1700MHzである
が、送信周波数はFDDモードとは異なり1700MHzとなる。
また、送受信動作を時間的に順次切り替える動作が必要
となる。
【0196】TDDモードの送信時には、高周波SW102は送
信フィルタ126側を選択し、高周波SW129は電力増幅器12
7側を選択するように制御される。したがって、周波数1
700MHzの送信信号は、送信回路130、高周波SW129、電力
増幅器127、送信フィルタ126、高周波SW102を介して第
1アンテナ101に入力され電波が放射される。
【0197】また、TDDモードの受信時には、高周波SW1
02はアンテナ共用器100側を選択し、FDDモード時と同様
な受信動作を行なう。この時、電力増幅器128は、電源1
32が遮断されており動作しない。TDDモードにおいて
は、上記の送信及び受信動作を、一定時間間隔(例えば
2.5mSec毎)で送信及び受信を繰り返すように、高周波S
W102が制御される。
【0198】なお、一般に、電力増幅器128は、FDDモー
ドのシステム(例えばCDMA方式)で要求される低歪み性
能を確保するために、相互変調特性を重視するように設
計される。また、電力増幅器127は、一般にTDDモードで
は上記の相互変調特性が要求されない場合が多いため、
低電流化を重視するように設計される。なお、最適化設
計の方法は上記に限るものではなく、それぞれのシステ
ムに対して最適に設計することができる。また、低雑音
増幅器103の動作については、FDD及びTDD両モードの切
替に連動して、受信部の電力増幅器のバイアス条件を切
り替え、例えば、FDDモード時には大きな動作電流を流
すように切り替えて歪み性能を改善し、TDDモード時に
は、動作電流を削減するように切り替えることができ
る。
【0199】このように、第8の実施形態では、同時送
受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線
装置を簡単な構成で実現することができる。
【0200】(第9の実施の形態)第9の実施形態の無
線装置は、図9に示すように、高周波SW133と、電力増
幅器134を備えている点が、図8の第8の実施形態の無
線装置と異なっている。図9において、図8と同一の符
号を付すものは同一の動作を行なう。
【0201】図9において、高周波SW133は、アンテナ
共用器100の送信側入力111又は送信フィルタ126を選択
して電力増幅器134に接続する。電力増幅器134は、1700
MHz乃至1900MHzの動作周波数帯域を確保しており、FDD
及びTDD両モード共用の増幅器として動作する。
【0202】上記のように構成された無線装置におい
て、FDDモードでは、高周波SW102及び133はアンテナ共
用器100側を選択するように制御される。したがって、
送信信号は、アンテナ共用器100を介して放射される。
また、TDDモードの送信時には、高周波SW102は送信フィ
ルタ126側を選択するように制御される。したがって、
送信信号は送信フィルタ126を介して放射される。
【0203】なお、電力増幅器134の動作については、F
DD及びTDD両モードの切替に連動して、最適な性能を発
揮する動作状態に切り替えることができる。
【0204】このように、第9の実施形態では、同時送
受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線
装置を簡単な構成で実現することができる。
【0205】(第10の実施の形態)第10の実施形態
の無線装置は、図10に示すように、図8と同一の要素
により構成されており、第8の実施形態の無線装置とは
高周波SW102の挿入箇所が変更されている点のみが異な
る。図10において、図8と同一の符号を付すものは同
一の動作を行なう。
【0206】図10において、FDDモードでは、高周波S
W102は低雑音増幅器103側を選択し、高周波SW129は電力
増幅器128側を選択するように制御される。したがっ
て、送信信号は、アンテナ共用器100の1900MHz帯域側を
介して放射される。また、TDDモードの送信時には、高
周波SW102及び129は電力増幅器127側を選択するように
制御される。したがって、送信信号は、アンテナ共用器
100の1700MHz帯域側を介して放射される。
【0207】このように、第10の実施形態では、同時
送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無
線装置を簡単な構成で実現することができる。
【0208】(第11の実施の形態)第11の実施形態
の無線装置は、図11に示すように、図9と同一の要素
により構成されており、第9の実施形態の無線装置とは
高周波SW102の挿入箇所が変更されている点のみが異な
る。図11において、図9と同一の符号を付すものは同
一の動作を行なう。
【0209】図11において、FDDモードでは、高周波S
W102は低雑音増幅器103側を選択し、高周波SW133はアン
テナ共用器100側を選択するように制御される。したが
って、送信信号は、アンテナ共用器100の1900MHz帯域側
を介して放射される。また、TDDモードの送信時には、
高周波SW102は高周波SW133側を選択し、高周波SW133は
高周波SW102側を選択するように制御される。したがっ
て、送信信号は、アンテナ共用器100の1700MHz帯域側を
介して放射される。
【0210】このように、第11の実施形態では、同時
送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無
線装置を簡単な構成で実現することができる。
【0211】(第12の実施の形態)第12の実施形態
の無線装置は、図12に示すように、第1受信回路135
と、第2受信回路136を備えている点が、図8の第8の
実施形態の無線装置と異なっている。図12において、
図8と同一の符号を付すものは同一の動作を行なう。
【0212】図12に示す無線装置は、図8の第8の実
施形態の無線装置において、第2の受信系統を追加して
FDD及びTDD両モードにおいてダイバーシチ受信に対応で
きるようにしたものである。第1受信回路135及び第2
受信回路136は、周波数1700MHzにおいて動作するFDD及
びTDD両モード共用の受信回路で、低雑音増幅後中間周
波数にダウンコンバートした受信信号を復調する動作を
行なう。
【0213】上記のように構成された無線装置におい
て、FDD及びTDD両モードにおいて、第2アンテナ117で
受信された周波数1700MHzの受信信号は、受信フィルタ1
18を介して受信回路136において復調される。両受信回
路135及び136で復調された信号がベースバンド信号処理
によって合成(又は選択)されることにより、ダイバー
シチ受信動作が行なわれる。
【0214】このように、第12の実施形態では、FDD
及びTDD両モードにおいてダイバーシチ受信に対応した
同時送受信FDD方式及びTDD方式デュアルモード無線装置
を簡単な構成で実現することができる。
【0215】(第13の実施の形態)第13の実施形態
の無線装置は、図13に示すように、アップコンバータ
200と、ダウンコンバータ201と、2分配器202と、第1
局部発振部203と、高周波SW204と、送信IFフィルタ205
及び206と、送信IF回路207及び208と、受信IFフィルタ2
09と、受信IF回路210と、2分配器211と、第2局部発振
部212と、第3局部発振部213を備えている。
【0216】以下、便宜上、FDDモード時送信周波数を1
900MHz、FDDモード時受信周波数を1700MHz、TDDモード
時送受信周波数を1700MHz、FDDモード時送信IF周波数を
400MHz、FDDモード時受信IF周波数及びTDDモード時IF周
波数を200MHzとして説明する。
【0217】アップコンバータ200は、ダイオードやFET
など半導体で構成されるミキサで、送信IF信号214(200
MHz又は400MHz)と第1局部発振信号(1500MHz)との和
(又は差)の周波数成分を送信信号215(1700MHz又は19
00MHz)として出力する。
【0218】ダウンコンバータ201は、ダイオードやFET
など半導体で構成されるミキサで、受信信号216(1700M
Hz)と第1局部発振信号(1500MHz)との和(又は差)
の周波数成分を受信IF信号217(200MHz)として出力す
る。2分配器202は3dB方向性結合器で構成される電力分
配器であり、第1局部発振信号をアップコンバータ200
及びダウンコンバータ201へ分配する。
【0219】第1局部発振部203は、PLLシンセサイザで
構成されており、1500MHz帯の局部発振信号を出力す
る。また、第1局部発振部203は一定の周波数ステップ
(例えば、300KHz乃至5MHz)で周波数を高速に変化する
ことができ、この変化によって、無線装置が送受信する
周波数チャネルを決定する。高周波SW204は低損失の高
周波切替回路である。
【0220】送信IFフィルタ205及び206は、一般にSAW
フィルタで構成され、通過帯域中心周波数は400MHz及び
200MHzで、帯域幅は1チャネルの占有帯域幅(例えば、
300KHz乃至5MHz)に設定される。送信IF回路207及び208
は、直交変調器で構成されて、第2及び3局部発振信号
(400MHz又は200MHz)をベースバンド信号処理部から入
力されるIQベースバンド信号により直交変調し送信IF信
号を出力する。
【0221】受信IFフィルタ209は、一般にSAWフィルタ
で構成され、通過帯域中心周波数は200MHzで、帯域幅は
1チャネルの占有帯域幅(例えば、300KHz乃至5MHz)に
設定される。受信IF回路210は、直交復調器で構成され
て、受信IF信号を第3局部発振信号(200MHz)を用いて
直交復調しIQベースバンド信号に変換してベースバンド
信号処理部へ出力する。
【0222】2分配器211は3dB方向性結合器で構成され
る電力分配器であり、第3局部発振信号を送信IF回路20
8及び受信IF回路210へ分配する。第2及び3局部発振部
212及び213は、PLLシンセサイザで構成されており、400
MHz又は200MHz帯の局部発振信号を出力する。
【0223】上記のように構成された無線装置におい
て、FDDモード時の動作を説明する。FDDモード送信時に
は、高周波SW204は送信IFフィルタ205側を選択してお
り、400MHzの送信IF信号は、送信IF回路207、送信IFフ
ィルタ205、高周波SW204を介してアップコンバータ200
に入力されて、1900MHzの送信信号215に変換されて送出
される。また、同時に、1700MHzの受信信号216は、ダウ
ンコンバータ201において200MHzの受信IF信号217に変換
されて、受信IFフィルタ209を介して受信IF回路210にお
いて直交復調される。
【0224】一方、TDDモード送信時には、高周波SW204
は送信IFフィルタ206側を選択しており、200MHzの送信I
F信号は、送信IF回路208、送信IFフィルタ206、高周波S
W204を介してアップコンバータ200に入力されて、1700M
Hzの送信信号215に変換されて送出される。また、1700M
Hzの受信信号216は、ダウンコンバータ201において200M
Hzの受信IF信号217に変換されて、受信IFフィルタ209を
介して受信IF回路210において直交復調される。
【0225】したがって、一般的に構成が複雑で高価な
第1局部発振部を2種類(1900MHz及び1700MHzの両方)
備えることなく、送信IF回路を2系統備え切り替えて動
作させることで、FDD及びTDD両モードに対応することが
できる。FDD及びTDDの両モードの切り替えに連動して、
アップコンバータ又はダウンコンバータのバイアス条件
を切り替えるようにして、最適な条件の下で動作させる
ようにする。さらに、FDD及びTDDの両モードの切り替え
に連動して、アップコンバータ又はダウンコンバータの
整合回路のインピーダンスを切り替えるようにして、最
適な条件の下で動作させるようにする。
【0226】なお、受信IFフィルタ209は、FDD及びTDD
両モードにおいて異なる帯域幅を持つように切り替える
ように構成することができる。また、送信IF回路207及
び208と受信IF回路210は、説明の便宜上、直交変復調動
作を行なうものとしたが、他の変復調方式(例えば周波
数変調等)でも本発明の本質的な効果が得られる。
【0227】また、送信IFフィルタ205及び206と受信IF
フィルタ209は、説明の便宜上、SAWフィルタとしたが、
他の構成のフィルタ、又は、ベースバンド部で構成され
たフィルタで代用しても本発明の本質的な効果が得られ
る。
【0228】このように、第13の実施形態では、ひと
つの第1局部発振部を共通に利用することで、同時送受
信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線装
置を簡単な構成で実現することができる。
【0229】(第14の実施の形態)第14の実施形態
の無線装置は、図14に示すように、高周波SW218及び2
20と、送信IF回路219を備えている点が、図13の第1
3の実施形態の無線装置と異なっている。図14におい
て、図13と同一の符号を付すものは同一の動作を行な
う。
【0230】図14に示す無線装置は、図13の第13
の実施形態の無線装置において、送信IF回路207及び208
を送信IF回路219で共用したものである。送信IF回路219
は、直交変調器で構成されて、第2及び3局部発振信号
(400MHz又は200MHz)をベースバンド信号処理部から入
力されるIQベースバンド信号により直交変調し送信IF信
号を出力する。
【0231】高周波SW218は、送信IF回路219の出力と、
送信IFフィルタ205又は206のいずれかを選択して接続す
る。高周波SW220は、送信IF回路219に入力される局部発
振信号として、第2又は3局部発振部212又は213のいず
れかを選択するように動作する。
【0232】上記のように構成された無線装置におい
て、FDDモード送信時には、高周波SW218は送信IFフィル
タ205側を選択し、高周波SW220は第2局部発振部212側
を選択しており、400MHzの送信IF信号は、送信IFフィル
タ205を介して送出される。また、TDDモード送信時に
は、高周波SW218は送信IFフィルタ206側を選択し、高周
波SW220は第3局部発振部213側を選択しており、200MHz
の送信IF信号は、送信IFフィルタ206を介して送出され
る。
【0233】したがって、一般的に構成が複雑で高価な
第1局部発振部を2系統(1900MHz及び1700MHzの両方)
備えることなく、送信IF回路を2系統備え切り替えて動
作させることで、FDD及びTDD両モードに対応することが
できる。
【0234】このように、第14の実施形態では、ひと
つの第1局部発振部を共通に利用することで、同時送受
信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線装
置を簡単な構成で実現することができる。
【0235】(第15の実施の形態)第15の実施形態
の無線装置は、図15に示すように、2分周器221と、
4分周器222と、2分配器223と、第2局部発振器224を
備えている点が、図13の第13の実施形態の無線装置
と異なっている。図15において、図13と同一の符号
を付すものは同一の動作を行なう。
【0236】図15に示す無線装置は、図13の第13
の実施形態の無線装置において、第2及び3局部発振部
212及び213を2分周器221と、4分周器222と、2分配器
223と、第2局部発振器224で代用したものである。
【0237】第2局部発振器224は、800MHzの局部発振
信号を出力する。2分配器223は、800MHzの局部発振信
号を2分周器221及び4分周器222に分配する。2分周器
221は800MHzの信号を2分周して400MHzの信号を送信IF
回路207へ局部発振信号として出力する。
【0238】4分周器221は800MHzの信号を4分周して2
00MHzの信号を送信IF回路208及び受信IF回路210へ局部
発振信号として出力する。したがって、ひとつの第2局
部発振周波数を各IF回路で共用することができる。
【0239】このように、第15の実施形態では、局部
発振部の数を最小限に抑えた構成で、同時送受信FDD方
式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線装置を実
現することができる。
【0240】(第16の実施の形態)第16の実施形態
の無線装置は、図16に示すように、受信IFフィルタ22
5と、受信IF回路226を備えている点で、第13の実施形
態の無線装置の構成と異なっている。図16において、
図13の第13の実施形態の無線装置と同一の符号を付
すものは同一の動作を行なう。
【0241】以下、便宜上、FDDモード時送信周波数を1
900MHz、FDDモード時受信周波数を1700MHz、TDDモード
時送受信周波数を1900MHz、FDDモード時送信IF周波数及
びTDDモード時IF周波数を400MHz、FDDモード時受信IF周
波数を200MHzとして説明する。
【0242】受信IFフィルタ225は、一般にSAWフィルタ
で構成され、通過帯域中心周波数は400MHzで、帯域幅は
1チャネルの占有帯域幅(例えば、300KHz乃至5MHz)に
設定される。受信IF回路226は、直交復調器で構成され
て、受信IF信号を第2局部発振信号(400MHz)を用いて
直交復調しIQベースバンド信号に変換してベースバンド
信号処理部へ出力する。
【0243】上記のように構成された無線装置におい
て、FDD及びTDD両モードの送信時には、400MHzの送信IF
信号は、送信IF回路207、送信IFフィルタ205を介してア
ップコンバータ200に入力されて、周波数1900MHzの送信
信号215に変換されて送出される。また、FDDモードの受
信時には、高周波SW204は受信IFフィルタ209側を選択し
ており、周波数1700MHzの受信信号216は、ダウンコンバ
ータ201において200MHzの受信IF信号217に変換されて、
受信IFフィルタ209を介して受信IF回路210において直交
復調される。
【0244】一方、TDDモード受信時には、高周波SW204
は受信IFフィルタ225側を選択しており、周波数1900MHz
の受信信号216は、ダウンコンバータ201において400MHz
の受信IF信号217に変換されて、受信IFフィルタ225を介
して受信IF回路226において直交復調される。
【0245】なお、送信IFフィルタ205は、FDD及びTDD
両モードにおいて異なる帯域幅を持つように切り替える
ように構成することができる。
【0246】このように、第16の実施形態では、ひと
つの第1局部発振部を共通に利用することで、同時送受
信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線装
置を簡単な構成で実現することができる。
【0247】(第17の実施の形態)第17の実施形態
の無線装置は、図17に示すように、受信IFLPF227と、
受信第1IF回路228と、高周波SW229と、ベースバンドフ
ィルタ230及び231と、受信第2IFフィルタ232と、受信
第2IF回路233を備えている点で、第16の実施形態の
無線装置の構成と異なっている。図17において、図1
6の第16の実施形態の無線装置と同一の符号を付すも
のは同一の動作を行なう。
【0248】本実施形態では、便宜上、FDDモード時送
信周波数を1900MHz、FDDモード時受信周波数を1800MH
z、TDDモード時送受信周波数を1900MHz、FDDモード時送
信IF周波数及びTDDモード時IF周波数を400MHz、FDDモー
ド時受信第1IF周波数を300MHzとして説明する。
【0249】受信IFLPF227はカットオフ周波数が450MHz
である低域通過フィルタである。受信第1IF回路228
は、直交復調器と周波数変換回路の両方の動作をするよ
うに構成され、出力の動作周波数帯域は低周波から100M
Hz程度を確保している。高周波SW229は受信第1IF回路2
28の片側出力をベースバンドフィルタ231又は受信第2I
Fフィルタ232のいずれかを選択して接続する。
【0250】ベースバンドフィルタ230及び231はカット
オフ周波数が低周波域(150KHz乃至2.5MHz)である低域
通過フィルタであり、直交復調後のチャネルフィルタと
して動作する。受信第2IFフィルタ232は、一般にSAWフ
ィルタで構成され、通過帯域中心周波数は100MHzであ
る。受信第2IF回路233は、動作周波数100MHzの復調回
路である。
【0251】上記のように構成された無線装置におい
て、受信回路の動作を説明する。FDDモード受信時に
は、周波数1800MHzの受信信号216は、ダウンコンバータ
201において300MHzの受信IF信号217に変換されて、受信
第1IFフィルタ227を介して受信第1IF回路228に入力さ
れる。受信第1IF回路228では、第2局部発振部212から
入力された400MHzの局部発振信号と300MHzの受信IF信号
217との周波数差(100MHz)信号を受信第2IF信号とし
て出力する。この時、イメージ妨害周波数(500MHz)は
受信IFLPF227で阻止される。
【0252】そして、FDDモード時には、高周波SW229は
受信第2IFフィルタ232側を選択しており、上記の受信
第2IF信号は受信第2IFフィルタ232を通過して受信第
2IF回路233に入力され復調される。
【0253】一方、TDDモード受信時には、周波数1900M
Hzの受信信号216は、ダウンコンバータ201において400M
Hzの受信IF信号217に変換されて、受信IFLPF227を介し
て受信第1IF回路228において400MHzの局部発振信号を
用いて直交復調される。TDDモード時には、高周波SW229
はベースバンドフィルタ231側を選択しており、直交復
調されたIQベースバンド信号は、ベースバンドフィルタ
230及び231においてチャネル帯域制限を受けベースバン
ド信号処理部へ出力される。
【0254】したがって、第1局部発振部及び第2局部
発振部を2系統備えることなく、FDD及びTDD両モードに
対応することができる。
【0255】このように、第17の実施形態では、ひと
つの第1局部発振部及び第2局部発振部を共通に利用す
ることで、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデ
ュアルモード無線装置を簡単な構成で実現することがで
きる。
【0256】(第18の実施の形態)第18の実施形態
の無線装置は、図18に示すように、局部発振フィルタ
234及び235と、レベル切替回路236を備えている点で、
図15および図16の各実施形態の無線装置の構成と異
なっている。図18において、図15及び16と同一の
符号を付すものは同一の動作を行なう。
【0257】以下、便宜上、FDDモード時送信周波数を1
900MHz、FDDモード時受信周波数を1700MHz、TDDモード
時送受信周波数を1900MHz、FDDモード時送信IF周波数及
びTDDモード時IF周波数を400MHz、FDDモード時受信IF周
波数を200MHzとして説明する。
【0258】局部発振フィルタ234及び235は通過帯域中
心周波数が1500MHzの帯域通過フィルタで、主な阻止周
波数を送受信周波数(1700MHz乃至1900MHz)とIF周波数
(200MHz乃至400MHz)に設定される。レベル切替回路23
6は高周波減衰回路と切替回路から構成され、モード制
御信号にしたがって第1局部発振信号のレベルを増減さ
せる働きをする。
【0259】上記のように構成された無線装置におい
て、FDDモードの受信時には、高周波SW204は受信IFフィ
ルタ209側を選択しており、受信信号は受信IFフィルタ2
09を介して受信IF回路210において直交復調される。ま
た、TDDモード受信時には、高周波SW204は受信IFフィル
タ225側を選択しており、受信信号は、受信IFフィルタ2
25を介して受信IF回路226において直交復調される。ま
た、2分周器221、4分周器222、2分配器223、第2局
部発振器224の動作は図15と同一の動作を行なう。
【0260】さらに、局部発振フィルタ234及び235は、
阻止周波数を送受信周波数(1700MHz乃至1900MHz)とIF
周波数(200MHz乃至400MHz)に設定されているため、ア
ップコンバータ200及びダウンコンバータ201間のアイソ
レーションを確保することができる。また、アップコン
バータ200は、モード制御信号237が入力されて、例え
ば、FDDモード時において相互変調特性を重視する動作
へと切り替えられる。また、レベル切替回路236はモー
ド制御信号237によって制御され、FDD及びTDDモードの
それぞれに最適な局部発振信号レベルに設定し、アップ
コンバータ200及びダウンコンバータ201の動作を最適化
するように動作する。
【0261】このように、第18の実施形態では、FDD
及びTDD両モードにおいて最適な性能を確保することが
できる同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュア
ルモード無線装置を簡単な構成で実現することができ
る。
【0262】(第19の実施の形態)第19の実施形態
の無線装置は、図19に示すように、2分周器238と、
2分周ディジタル移相器239と、ミキサ240及び241を備
えているが、基本的には図15の第15の実施形態の無
線装置の構成と同じである。図19において、図15と
同一の符号を付すものは同一の動作を行なう。
【0263】図19は、図15の第15の実施形態の無
線装置において、送信IF回路208及び4分周器222の内部
を詳細に示したものである。送信IF回路208は、ミキサ2
40及び241により直交変調器が構成され、各ミキサに入
力される局部発振信号242及び243は位相が互いに90度異
なることが必要となる。
【0264】上記の90度位相が異なる信号を作成する回
路は、一般には、抵抗とコンデンサによる移相回路が利
用される。また、4分周器222は2分周器238と2分周デ
ィジタル移相器239で構成され、局部発振部224から出力
される800MHzの局部発振信号を4分周し、かつ、90度位
相が異なるふたつの信号を出力する。
【0265】このように、第19の実施形態では、2分
周ディジタル移相回路を4分周器222の分周機能に含め
ることで、特別な移相回路を必要としない構成で同時送
受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線
装置を実現することができる。
【0266】(第20の実施の形態)図20は本発明の
第20の実施形態の無線装置の概略構成を示すブロック
図である。図20に示す無線装置300は、第1局部発振
信号311を出力する電圧制御発振器(VCO)302と、前記
第1局部発振信号311を1/Nに分周して第2局部発振
信号312を出力する第1分周器305と、前記第1分周器30
5の出力を1/Lに分周して比較周波数信号309を出力す
る第2分周器306と、前記比較周波数信号309と基準周波
数信号308を入力して位相比較を行なう位相比較器304
と、前記位相比較器304の出力をろ波してVCO制御電圧31
0を前記VCO302に出力する低域通過フィルタ(LPF)303
と、前記第1局部発振信号311を1/Mに分周して第3
局部発振信号313を出力する第3分周器307と、前記第2
局部発振信号312と前記第3局部発振信号313を入力する
送信又は受信回路301を備えている。
【0267】電圧制御発振器(VCO)302と第1分周器30
5と第2分周器306と位相比較器304と低域通過フィルタ
(LPF)303とによって、PLLシンセサイザのループを構
成している。前記した記号L、M、及びNは整数値であ
る。
【0268】上記構成の無線装置によれば、PLLシンセ
サイザのループ内の第1分周器305から、VCO302の出力3
11を1/Nに分周した第2局部発振信号312と、ループ
の外に設けた第3分周器307から、VCO302の出力311を1
/Mに分周した第3局部発振信号313を得ることができ
る。
【0269】従って、第20の実施形態の無線装置によ
れば、PLLシンセサイザのループの外に一つの分周器を
設けるだけでVCO3302の出力311を1/Nと1/Mの異な
る分周数で分周した2つの信号を得ることができる。
【0270】つまり、第20の実施形態の無線装置によ
れば、回路規模の小型化と消費電力の低減を実現しなが
ら複数の周波数信号を発生することができる。
【0271】なお、第3分周器307を使用しない構成と
して、第1局部発振信号311を複数の周波数信号の一つ
とした場合において、更に回路規模の小型化と消費電力
の低減に寄与することができる。
【0272】(第21の実施の形態)図21は本発明の
第21の実施形態の無線装置の概略構成を示すブロック
図である。なお、図20に示す無線装置300と重複する
構成には同一符号を付すと共に、その構成及び動作につ
いては省略する。
【0273】図21に示す無線装置と図20に示す無線
装置と異なるところは、図21に示す無線装置は、第1
分周器305の出力を1/Kに分周する第4分周器314を備
え、第4分周器314の出力を第2分周器306に入力すると
ともに第4局部発振信号315として出力する構成とした
ことにある。前記した記号Kは整数値である。
【0274】上記構成の無線装置によれば、PLLシンセ
サイザのループ内の第1分周器305から、VCO302の出力3
11を1/Nに分周した第2局部発振信号312と、同じPLL
シンセサイザのループ内の第4分周器314から、VCO302
の出力311を1/(N×K)に分周した第4局部発振信
号315を得ることができる。
【0275】従って、第21の実施形態の無線装置によ
れば、PLLシンセサイザのループの外に分周器を設ける
ことなく、VCO302の出力311を1/Nと1/(N×K)
の異なる分周数で分周した2つの信号を得ることができ
る。
【0276】つまり、第21の実施形態の無線装置によ
れば、回路規模の小型化と消費電力の低減を実現しなが
ら複数の周波数信号を発生することができる。
【0277】(第22の実施の形態)図22は本発明の
第22の実施形態の無線装置の概略構成を示すブロック
図である。なお、図20及び21に示す無線装置300と
重複する構成には同一符号を付すと共に、その構成及び
動作については省略する。
【0278】図22に示す無線装置と図21に示す無線
装置と異なるところは、図22に示す無線装置は、第2
局部発振信号312と第4局部発振信号315を混合する手段
である周波数混合器316を備え、周波数混合器316の出力
を第5局部発振信号317として出力する構成としたこと
にある。
【0279】周波数混合器316は、VCO302の出力311を1
/Nに分周した第2局部発振信号312と、VCO302の出力3
11を1/(N×K)に分周した第4局部発振信号315と
を混合し、VCO302の出力311の(1+K)/(N+K)
となる第5局部発振信号317を出力する。
【0280】よって、上記構成の無線装置によれば、VC
O302の出力311を1/Nに分周した第2局部発振信号312
と、VCO302の出力311の(1+K)/(N+K)となる
第5局部発振信号317を得ることができる。
【0281】従って、第22の実施形態の無線装置によ
れば、PLLシンセサイザのループの外に分周器やてい倍
器を設けることなく、VCO3302の出力311を1/Nと(1
+K)/(N+K)の異なる分周数で分周した2つの信
号を得ることができる。
【0282】つまり、第22の実施形態の無線装置によ
れば、回路規模の小型化と消費電力の低減を実現しなが
ら複数の周波数信号を発生することができる。
【0283】(第23の実施の形態)第23の実施形態
の無線装置は、図23に示すように、送信出力検出回路
400と、利得制御増幅器401と、抵抗402及び405と、コン
デンサ403及び406と、SW404及び407を備えている点で、
図1の第1の実施形態の無線装置の構成と異なってい
る。図23において、図1と同一の符号を付すものは同
一の動作を行なう。
【0284】図23に示す無線装置は、図1の無線装置
において、FDD及びTDD両モードの切替に連動して、種々
の制御信号の時間応答特性を切り替える例を示すもので
ある。送信出力検出回路400は電力増幅器108の出力を検
波して直流に変換した検出信号409を出力する。抵抗402
及びコンデンサ403は検出信号409を平滑して検出信号41
0として制御部へ出力する時定数回路であり、SW404を用
いてモード制御信号408によってその時定数が切り替え
られる。
【0285】利得制御増幅器401は、利得制御信号411に
よりその利得を変化することができる増幅器である。制
御部より出力される利得制御信号412は、抵抗405及びコ
ンデンサ406により構成される時定数回路により平滑さ
れて、利得制御信号411となる。抵抗405及びコンデンサ
406により構成される時定数回路は、SW407を用いてモー
ド制御信号408によってその時定数が切り替えられる。
【0286】上記のように構成された無線装置におい
て、モード制御信号408は、FDD又はTDDモードのいずれ
かを設定するための信号であり、この信号によって無線
装置全体の動作が切り替えられる。また、制御部は検出
信号410を常に監視することで送信出力を監視して、常
に一定の送信出力が得られるように、利得制御信号412
を制御する。
【0287】ここで、FDDモード時には、送信動作は時
間的に連続しており、検出信号410及び利得制御信号412
には高速な応答が要求されない。逆にTDDモード時にお
いては、送信動作は一定時間間隔(例えば2.5mSec毎)
で高速に繰り返すように行なうため、検出信号410及び
利得制御信号412には高速な応答が要求される。そこ
で、本実施形態では、モード制御信号408によってSW404
及び407を切り替えて各時定数回路の時定数を切り替え
るように構成している。
【0288】なお、時定数回路及び時定数切替手段は、
上記の例に限るものではなく、他の方法により時定数を
切り替えるものであれば、本発明の本質的な効果が得ら
れる。
【0289】このように、第23の実施形態では、FDD
及びTDD両モードにおいて最適な性能を確保することが
できる同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュア
ルモード無線装置を簡単な構成で実現することができ
る。
【0290】(第24の実施の形態)第24の実施形態
の無線装置は、図24に示すように、VCO413と、可変分
周器414と、位相比較器415と、LPF416と、基準分周器41
7と、基準発振器418を備えているが、基本的には図15
の第15の実施形態の無線装置の構成と同じである。図
24において、図15と同一の符号を付すものは同一の
動作を行なう。
【0291】図24に示す無線装置は、図15の第15
の実施形態の無線装置において、FDD及びTDD両モードの
切替に連動して、第1局部発振部203の動作を切り替え
るように構成したものである。第1局部発振部203は、V
CO413、可変分周器414、位相比較器415、LPF416、基準
分周器417、基準発振器418によって成りPLLシンセサイ
ザを構成する。
【0292】PLLシンセサイザの動作により、VCO413の
発振周波数は、可変分周器414の設定分周数によって、
基準発振器418を基準とした周波数にロックされる。こ
こで、PLLシンセサイザでは、一般的に、ロックアップ
タイムの高速化と、出力信号の定常的な低位相雑音の低
減は相反する特性である。
【0293】例えば、LPF416の帯域幅を狭くすれば、低
位相雑音は低減されるが、ロックアップタイムが長くな
る。また、位相比較器415での比較周波数を高くすれ
ば、ロックアップタイムの高速化が可能となるが、低位
相雑音は劣化する傾向にある。
【0294】また、FDDモード時においては、送受信動
作が時間的に連続であるため、ロックアップタイムの高
速化は要求されない反面、システムが要求する規定か
ら、低位相雑音を低減する必要がある場合が多い。一
方、TDDモード時においては、送信動作は一定時間間隔
(例えば2.5mSec毎)で高速に繰り返すように行なうた
め、ロックアップタイムの高速化は最優先に要求され
る。
【0295】本実施形態は、上記のような背景から、モ
ード制御信号408を、可変分周器414、LPF416、基準分周
器417に入力して、FDD及びTDD両モードの切替に連動し
て、各ブロックの特性を各モードに最適になるように切
り替えるように構成している。その場合、FDD及びTDDの
両モードの切替に連動して、局部発振部のPLLシンセサ
イザのループゲインを切り替えるように構成するとか、
また、FDD及びTDDの両モードの切替に連動して、PLLシ
ンセサイザの比較周波数を切り替えるように構成すると
か、さらには、FDD及びTDDの両モードの切替に連動し
て、PLLシンセサイザのループフィルタ帯域幅を切り替
えるように構成する。
【0296】このように、第24の実施形態では、FDD
及びTDD両モードにおいて最適な性能を確保することが
できる同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュア
ルモード無線装置を簡単な構成で実現することができ
る。
【0297】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、同時送
受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュアルモード無線
装置を簡単な構成で実現することができる。
【0298】また、FDDモードにおいてダイバーシチ受
信に対応した同時送受信FDD方式及びTDD方式デュアルモ
ード無線装置を簡単な構成で実現することができる。
【0299】また、FDD及びTDD両モードにおいてダイバ
ーシチ受信に対応した同時送受信FDD方式及びTDD方式デ
ュアルモード無線装置を簡単な構成で実現することがで
きる。
【0300】また、ひとつの第1局部発振部を共通に利
用することで、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応し
たデュアルモード無線装置を簡単な構成で実現すること
ができる。
【0301】また、局部発振部の数を最小限に抑えた構
成で、同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応したデュア
ルモード無線装置を実現することができる。
【0302】また、ひとつの第1局部発振部及び第2局
部発振部を共通に利用することで、同時送受信FDD方式
及びTDD方式に対応したデュアルモード無線装置を簡単
な構成で実現することができる。
【0303】また、FDD及びTDD両モードにおいて最適な
性能を確保することができる同時送受信FDD方式及びTDD
方式に対応したデュアルモード無線装置を簡単な構成で
実現することができる。
【0304】また、2分周ディジタル移相回路を4分周
器の分周機能に含めることで、特別な移相回路を必要と
しない構成で同時送受信FDD方式及びTDD方式に対応した
デュアルモード無線装置を実現することができる。
【0305】また、回路規模の小型化と消費電力の低減
を実現しながら複数の周波数信号を発生することができ
る。
【0306】また、無線装置に使用される分周器の数を
最小限に抑え、回路規模の小型化と消費電力の低減を実
現しながら複数の周波数信号を発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における無線装置を
示す構成図、
【図2】本発明の第2の実施の形態における無線装置を
示す構成図、
【図3】本発明の第3の実施の形態における無線装置を
示す構成図、
【図4】本発明の第4の実施の形態における無線装置を
示す構成図、
【図5】本発明の第5の実施の形態における無線装置を
示す構成図、
【図6】本発明の第6の実施の形態における無線装置を
示す構成図、
【図7】本発明の第7の実施の形態における無線装置を
示す構成図、
【図8】本発明の第8の実施の形態における無線装置を
示す構成図、
【図9】本発明の第9の実施の形態における無線装置を
示す構成図、
【図10】本発明の第10の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図11】本発明の第11の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図12】本発明の第12の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図13】本発明の第13の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図14】本発明の第14の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図15】本発明の第15の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図16】本発明の第16の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図17】本発明の第17の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図18】本発明の第18の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図19】本発明の第19の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図20】本発明の第20の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図21】本発明の第21の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図22】本発明の第22の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図23】本発明の第23の実施の形態における無線装
置を示す構成図、
【図24】本発明の第24の実施の形態における無線装
置を示す構成図である。
【符号の説明】
100、121 アンテナ共用器 101 第1アンテナ 102、106、115、125、129 高周波SW 133、204、218、220、229 高周波SW 103、104、116 低雑音増幅器 105、118 受信フィルタ 107 受信回路 108、127、128、134 電力増幅器 109、130 送信回路 117 第2アンテナ 119、135 第1受信回路 120、136 第2受信回路 122 共用端子 126 送信フィルタ 200 アップコンバータ 201 ダウンコンバータ 202、211、223 2分配器 203 第1局部発振部 205、206 送信IFフィルタ 207、208、219 送信IF回路 209、225 受信IFフィルタ 210、226 受信IF回路 212 第2局部発振部 213 第3局部発振部 221、238 2分周器 222 4分周器 224 第2局部発振器 227 受信IFLPF 228 受信第1IF回路 230、231 ベースバンドフィルタ 232 受信第2IFフィルタ 233 受信第2IF回路 234、235 局部発振フィルタ 236 レベル切替回路 239 2分周ディジタル移相器 240、241 ミキサ 300 無線装置 302、413 電圧制御発振器(VCO) 303、416 低域通過フィルタ(LPF) 304、415 位相比較器 305 第1分周器 306 第2分周器 307 第3分周器 314 第4分周器 316 周波数混合器 400 送信出力検出回路 401 利得制御増幅器 402、405 抵抗 403、406 コンデンサ 407、407 SW 414 可変分周器 417 基準分周器 418 基準発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩谷 宏行 石川県金沢市彦三町二丁目1番45号 株式 会社松下通信金沢研究所内 Fターム(参考) 5K011 BA00 BA02 DA02 DA03 DA06 DA11 DA15 DA21 DA27 EA03 FA01 GA04 JA01 KA01 5K046 AA05 BA01 CC02 DD15 DD22

Claims (66)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FDD方式及びTDD方式に対応するデュアル
    モード無線装置において、FDDモード時に同時送受信を
    行なうように送受信回路の動作を切り替えることを特徴
    とする無線装置。
  2. 【請求項2】 TDD方式及び同時送受信動作を行なうFDD
    方式に対応するデュアルモード無線装置において、アン
    テナ共用器と、前記アンテナ共用器とアンテナとの間に
    高周波SWを備え、FDDモード時には前記アンテナ共用器
    を用いて送受信動作を行ない、TDDモード時には前記高
    周波SWを用いて送受信切り替えを行なうことを特徴とす
    る無線装置。
  3. 【請求項3】 前記高周波SWの第1出力を前記アンテナ
    共用器に接続し、前記高周波SWの第2出力をTDDモード
    時のために備えられた受信回路に接続することを特徴と
    する請求項2記載の無線装置。
  4. 【請求項4】 前記アンテナ共用器の受信側出力にFDD
    モード用の受信回路を接続し、前記アンテナ共用器の送
    信側入力に送信回路を接続し、前記高周波SWの第2出力
    にTDDモードの通過帯域周波数を持った受信フィルタを
    接続することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の
    無線装置。
  5. 【請求項5】 前記アンテナ共用器の受信側出力にFDD
    モード用の低雑音増幅器を接続し、TDDモードの通過帯
    域周波数を持った前記受信フィルタの後段にTDDモード
    用の低雑音増幅器を接続し、前記FDDモード用の低雑音
    増幅器及び前記TDDモード用の低雑音増幅器の出力を選
    択して受信回路に接続することを特徴とする請求項2乃
    至請求項4記載の無線装置。
  6. 【請求項6】 TDD方式及び同時送受信動作を行なうFDD
    方式に対応するデュアルモード無線装置において、アン
    テナ共用器と、前記アンテナ共用器の送信側入力と送信
    回路との間に高周波SWを備え、FDDモード時には前記ア
    ンテナ共用器を用いて送受信動作を行ない、TDDモード
    時には前記高周波SWを用いて送受信切り替えを行なうこ
    とを特徴とする無線装置。
  7. 【請求項7】 前記高周波SWの第1出力を送信回路に接
    続し、前記高周波SWの第2出力をTDDモード時のために
    備えられた受信回路に接続することを特徴とする請求項
    6記載の無線装置。
  8. 【請求項8】 前記アンテナ共用器の受信側出力にFDD
    モード用の低雑音増幅器を接続し、前記高周波SWの第2
    出力にTDDモード用の低雑音増幅器を接続し、前記FDDモ
    ード用の低雑音増幅器及び前記TDDモード用の低雑音増
    幅器の出力を選択して受信回路に接続することを特徴と
    する請求項6又は請求項7記載の無線装置。
  9. 【請求項9】 FDD及びTDDの両モードの切り替えに連動
    して、現在のモードにおいて使用していない低雑音増幅
    器の電源を切断することを特徴とする請求項5又は請求
    項8記載の無線装置。
  10. 【請求項10】 前記FDDモード用の低雑音増幅器を、G
    aAs-FETを用いた低雑音増幅回路で構成し、前記TDDモー
    ド用の低雑音増幅器を、バイポーラトランジスタを用い
    た低雑音増幅回路で構成することを特徴とする請求項5
    又は請求項8記載の無線装置。
  11. 【請求項11】 前記TDDモード用の低雑音増幅器にお
    いて、増幅素子の雑音指数最小インピーダンスに整合さ
    せる入力整合回路を備えることを特徴とする請求項5又
    は請求項8記載の無線装置。
  12. 【請求項12】 前記アンテナ共用器の受信側出力とTD
    Dモードの通過帯域周波数を持った前記受信フィルタの
    出力とのいずれかを第2の高周波SWで選択して、FDD及
    びTDD両モードで共用する低雑音増幅器に入力すること
    を特徴とする請求項4記載の無線装置。
  13. 【請求項13】 前記アンテナ共用器の受信側出力と前
    記高周波SWの第2出力とのいずれかを第2の高周波SWで
    選択して、FDD及びTDD両モードで共用する低雑音増幅器
    に入力することを特徴とする請求項8記載の無線装置。
  14. 【請求項14】 FDDモードにおいてダイバーシチ受信
    動作を行なう無線装置であって、前記アンテナ共用器の
    受信側出力にFDDモード用の第1受信回路を接続し、TDD
    モードの通過帯域周波数を持った前記受信フィルタの出
    力に第2の高周波SWの第1入力を接続し、前記第2の高
    周波SWの第2入力にFDDモードの通過帯域周波数を持っ
    た受信フィルタ及び第2アンテナを接続し、前記第2の
    高周波SWの出力に接続された受信回路が、FDDモード用
    の第2受信回路又はTDDモード用の受信回路として動作
    することを特徴とする請求項2乃至請求項4記載の無線
    装置。
  15. 【請求項15】 第2のアンテナ共用器を備え、前記第
    2のアンテナ共用器のTDDモード帯域側入力に第1の高
    周波SWの第2出力を接続し、前記第2のアンテナ共用器
    のFDDモード帯域側入力に第2アンテナを接続すること
    を特徴とする請求項14記載の無線装置。
  16. 【請求項16】 FDDモードにおいてダイバーシチ受信
    動作を行なう無線装置であって、第2アンテナと、FDD
    モードの通過帯域周波数を持った前記受信フィルタと、
    前記受信フィルタと前記高周波SWの第2出力とを接続及
    び切断する第2の高周波SWを備え、TDDモード用の受信
    回路をFDDモード用の第2受信回路として共用すること
    を特徴とする請求項6乃至請求項8記載の無線装置。
  17. 【請求項17】 FDD及びTDDの両モードの切り替えに連
    動して、送信部の電力増幅器のバイアス条件を切り替え
    ることを特徴とする請求項3乃至請求項16記載の無線
    装置。
  18. 【請求項18】 前記高周波SWの第1出力をTDDモード
    時のために備えられた送信回路に接続し、前記高周波SW
    の第2出力を前記アンテナ共用器に接続することを特徴
    とする請求項2記載の無線装置。
  19. 【請求項19】 前記アンテナ共用器の受信側出力に受
    信回路を接続し、前記アンテナ共用器の送信側入力にFD
    Dモード用の送信回路を接続し、前記高周波SWの第2出
    力にTDDモードの通過帯域周波数を持った送信フィルタ
    を接続することを特徴とする請求項18記載の無線装
    置。
  20. 【請求項20】 前記アンテナ共用器の送信側入力にFD
    Dモード用の電力増幅器を接続し、TDDモードの通過帯域
    周波数を持った前記送信フィルタの後段にTDDモード用
    の電力増幅器を接続し、前記FDDモード用の電力増幅器
    及び前記TDDモード用の電力増幅器の入力を選択して送
    信回路に接続することを特徴とする請求項18又は請求
    項19記載の無線装置。
  21. 【請求項21】 TDD方式及び同時送受信動作を行なうF
    DD方式に対応するデュアルモード無線装置において、ア
    ンテナ共用器と、前記アンテナ共用器の受信側出力と受
    信回路との間に高周波SWを備え、FDDモード時には前記
    アンテナ共用器を用いて送受信動作を行ない、TDDモー
    ド時には前記高周波SWを用いて送受信切り替えを行なう
    ことを特徴とする無線装置。
  22. 【請求項22】 前記高周波SWの第1出力を受信回路に
    接続し、前記高周波SWの第2出力をTDDモード時のため
    に備えられた送信回路に接続することを特徴とする請求
    項21記載の無線装置。
  23. 【請求項23】 前記アンテナ共用器の送信側入力にFD
    Dモード用の電力増幅器を接続し、前記高周波SWの第2
    出力にTDDモード用の電力増幅器を接続し、前記FDDモー
    ド用の電力増幅器及び前記TDDモード用の電力増幅器の
    入力を選択して送信回路に接続することを特徴とする請
    求項21又は請求項22記載の無線装置。
  24. 【請求項24】 FDD及びTDDの両モードの切り替えに連
    動して、現在のモードにおいて使用していない電力増幅
    器の電源を切断することを特徴とする請求項20又は請
    求項23記載の無線装置。
  25. 【請求項25】 前記FDDモード用の電力増幅器を、GaA
    s-FETを用いた電力増幅回路で構成し、前記TDDモード用
    の電力増幅器を、バイポーラトランジスタを用いた電力
    増幅回路で構成することを特徴とする請求項20又は請
    求項23記載の無線装置。
  26. 【請求項26】 前記FDDモード用の電力増幅器におい
    て、増幅回路の飽和出力点を高く設定し、最大電力送信
    時において線形動作させることを特徴とする請求項20
    又は請求項23記載の無線装置。
  27. 【請求項27】 前記アンテナ共用器の送信側入力とTD
    Dモードの通過帯域周波数を持った前記送信フィルタの
    入力とのいずれかを第2の高周波SWで選択して、TDD及
    びFDD両モードで共用する電力増幅器に接続することを
    特徴とする請求項19記載の無線装置。
  28. 【請求項28】 前記アンテナ共用器の送信側入力と前
    記高周波SWの第2出力とのいずれかを第2の高周波SWで
    選択して、TDD及びFDD両モードで共用する電力増幅器に
    接続することを特徴とする請求項23記載の無線装置。
  29. 【請求項29】 ダイバーシチ受信動作を行なう無線装
    置であって、前記第2アンテナに受信フィルタを接続
    し、前記受信フィルタにFDD及びTDD両モードで共用する
    第2受信回路を接続することを特徴とする請求項18又
    は請求項19又は請求項22記載の無線装置。
  30. 【請求項30】 FDD及びTDDの両モードの切り替えに連
    動して、受信部の電力増幅器のバイアス条件を切り替え
    ることを特徴とする請求項18乃至請求項29記載の無
    線装置。
  31. 【請求項31】 TDD方式及び同時送受信動作を行なうF
    DD方式に対応するデュアルモード無線装置において、ア
    ップコンバータと、ダウンコンバータと、第1の局部発
    振部と、2分配器と、FDDモード用の送信中間周波数回
    路と、TDDモード用の送信中間周波数回路と、前記両送
    信中間周波数回路の出力を選択してアップコンバータに
    入力する切り替え手段を備え、前記両送信中間周波数回
    路の周波数を異なるように設定することで、FDD及びTDD
    の両モードにおいて前記第1の局部発振部の周波数を同
    一とすることを特徴とする無線装置。
  32. 【請求項32】 前記FDDモード用の送信中間周波数回
    路として、第1直交変調器と、FDDモード時の送信中間
    周波数に対応したIFフィルタを備え、前記TDDモード用
    の送信中間周波数回路として、第2直交変調器と、TDD
    モード時の送信中間周波数に対応したIFフィルタを備え
    ることを特徴とする請求項31記載の無線装置。
  33. 【請求項33】 第2の局部発振部と、第3の局部発振
    部を備え、前記第2の局部発振部の出力を、前記第2直
    交変調器と受信中間周波数回路へ分配し、前記第3の局
    部発振部の出力を前記第1直交変調器へ入力したことを
    特徴とする請求項32記載の無線装置。
  34. 【請求項34】 前記送信中間周波数回路において、唯
    一の直交変調器をFDD及びTDDの両モードにおいて共用
    し、FDDモード時の送信中間周波数に対応したIFフィル
    タとTDDモード時の送信中間周波数に対応したIFフィル
    タを切り替えて使用することを特徴とする請求項32又
    は請求項33記載の無線装置。
  35. 【請求項35】 前記直交変調器の局部発振入力に高周
    波SWを接続し、前記第2の局部発振部の出力又は前記第
    3の局部発振部の出力を選択して前記直交変調器に入力
    することを特徴とする請求項34記載の無線装置。
  36. 【請求項36】 前記第2の局部発振部と、第1の分周
    器と、第2の分周器を備え、前記第1の分周器の出力を
    前記第1直交変調器に入力し、前記第2の分周器の出力
    を前記第2直交変調器に入力することを特徴とする請求
    項32又は請求項33記載の無線装置。
  37. 【請求項37】 前記第2の局部発振部と、第1のてい
    倍器と、第2のてい倍器を備え、前記第1のてい倍器の
    出力を前記第1直交変調器に入力し、前記第2のてい倍
    器の出力を前記第2直交変調器に入力することを特徴と
    する請求項32又は請求項33記載の無線装置。
  38. 【請求項38】 TDD方式及び同時送受信動作を行なうF
    DD方式に対応するデュアルモード無線装置において、ア
    ップコンバータと、ダウンコンバータと、第1の局部発
    振部と、2分配器と、送信中間周波数回路と、第2の局
    部発振部を備え、TDDモード時において前記送信中間周
    波数回路を直交変調器として動作させて、FDDモード時
    において前記送信中間周波数回路を周波数変換部として
    動作させることで、FDD及びTDDの両モードにおいて第1
    の局部発振部及び第2の局部発振部の周波数を同一とす
    ることを特徴とする無線装置。
  39. 【請求項39】 TDD方式及び同時送受信動作を行なうF
    DD方式に対応するデュアルモード無線装置において、ア
    ップコンバータと、ダウンコンバータと、第1の局部発
    振部と、2分配器と、FDDモード用の受信中間周波数回
    路と、TDDモード用の受信中間周波数回路と、前記ダウ
    ンコンバータの出力を前記両受信中間周波数回路のいず
    れかを選択して入力する切り替え手段を備え、前記両受
    信中間周波数回路の周波数を異なるように設定すること
    で、FDD及びTDDの両モードにおいて第1の局部発振部の
    周波数を同一とすることを特徴とする無線装置。
  40. 【請求項40】 前記FDDモード用の受信中間周波数回
    路として、第1直交復調器と、FDDモード時の受信中間
    周波数に対応したIFフィルタを備え、前記TDDモード用
    の受信中間周波数回路として、第2直交復調器と、TDD
    モード時の受信中間周波数に対応したIFフィルタを備え
    ることを特徴とする請求項39記載の無線装置。
  41. 【請求項41】 第2の局部発振部と、第3の局部発振
    部を備え、前記第2の局部発振部の出力を、前記第2直
    交復調器と送信中間周波数回路へ分配し、前記第3の局
    部発振部の出力を前記第1直交復調器へ入力したことを
    特徴とする請求項40記載の無線装置。
  42. 【請求項42】 前記受信中間周波数回路において、唯
    一の直交復調器をFDD及びTDDの両モードにおいて共用
    し、FDDモード時の受信中間周波数に対応したIFフィル
    タとTDDモード時の受信中間周波数に対応したIFフィル
    タを切り替えて使用することを特徴とする請求項40又
    は請求項41記載の無線装置。
  43. 【請求項43】 前記直交復調器の局部発振入力に高周
    波SWを接続し、前記第2の局部発振部の出力又は前記第
    3の局部発振部の出力を選択して前記直交復調器に入力
    することを特徴とする請求項42記載の無線装置。
  44. 【請求項44】 前記第2の局部発振部と、第1の分周
    器と、第2の分周器を備え、前記第1の分周器の出力を
    前記第1直交復調器に入力し、前記第2の分周器の出力
    を前記第2直交復調器に入力することを特徴とする請求
    項40又は請求項41記載の無線装置。
  45. 【請求項45】 前記第2の局部発振部と、第1のてい
    倍器と、第2のてい倍器を備え、前記第1のてい倍器の
    出力を前記第1直交復調器に入力し、前記第2のてい倍
    器の出力を前記第2直交復調器に入力することを特徴と
    する請求項40又は請求項41記載の無線装置。
  46. 【請求項46】 TDD方式及び同時送受信動作を行なうF
    DD方式に対応するデュアルモード無線装置において、ア
    ップコンバータと、ダウンコンバータと、第1の局部発
    振部と、2分配器と、受信中間周波数回路と、第2の局
    部発振部を備え、TDDモード時において前記受信中間周
    波数回路を直交復調器として動作させて、FDDモード時
    において前記受信中間周波数回路を周波数変換部として
    動作させることで、FDD及びTDDの両モードにおいて第1
    の局部発振部及び第2の局部発振部の周波数を同一とす
    ることを特徴とする無線装置。
  47. 【請求項47】 前記第1の局部発振部の出力を分配す
    る2分配器と前記アップコンバータ及び前記ダウンコン
    バータとの間に、局部発振用フィルタを挿入し、前記フ
    ィルタの通過帯域を局部発振周波数に、阻止帯域をFDD
    及びTDDモード時における送受信周波数及び中間周波数
    に設定することを特徴とする請求項31乃至請求項46
    記載の無線装置。
  48. 【請求項48】 前記第1分周器及び前記第2分周器の
    出力部に90度移相機能を備え、前記第1分周器及び前記
    第2分周器から互いに位相が90度異なる局部発振信号を
    前記直交変調器又は前記直交復調器へ出力することを特
    徴とする請求項36又は請求項44記載の無線装置。
  49. 【請求項49】 FDD及びTDDの両モードの切り替えに連
    動して、アップコンバータ又はダウンコンバータのバイ
    アス条件を切り替えることを特徴とする請求項31乃至
    請求項46記載の無線装置。
  50. 【請求項50】 FDD及びTDDの両モードの切り替えに連
    動して、アップコンバータ又はダウンコンバータの整合
    回路のインピーダンスを切り替えることを特徴とする請
    求項31乃至請求項46記載の無線装置。
  51. 【請求項51】 FDD及びTDDの両モードの切り替えに連
    動して、アップコンバータ又はダウンコンバータへ入力
    する第1局部発振信号のレベルを切り替えることを特徴
    とする請求項31乃至請求項46記載の無線装置。
  52. 【請求項52】 異なる周波数の複数の局部発振信号を
    用いる無線装置において、PLLシンセサイザ部のVCO出力
    とPLLシンセサイザのループ内の分周器出力との両方を
    局部発振信号として用いることを特徴とする無線装置。
  53. 【請求項53】 PLLシンセサイザ部のVCO出力を外部分
    周器に入力し、前記外部分周器出力とPLLシンセサイザ
    のループ内の分周器出力との両方を局部発振信号として
    用いることを特徴とする無線装置。
  54. 【請求項54】 前記PLLシンセサイザのループ内に少
    なくとも2段の分周器と、前記2段の分周器の前段の分
    周器の出力を取り出す手段を備え、前記出力を局部発振
    信号として用いることを特徴とする請求項52又は請求
    項53記載の無線装置。
  55. 【請求項55】 前記PLLシンセサイザのループ内に複
    数の分周器と、異なる分周数の複数の出力を取り出す手
    段を備え、前記出力を局部発振信号として用いることを
    特徴とする請求項52又は請求項53記載の無線装置。
  56. 【請求項56】 前記異なる分周数の複数の出力を混合
    する手段を備え、前記混合手段の出力を局部発振信号と
    して用いることを特徴とする請求項53乃至請求項55
    記載の無線装置。
  57. 【請求項57】 請求項52乃至請求項56記載のいず
    れかの無線装置における異なる周波数の複数の局部発振
    信号を用いた請求項31乃至請求項46記載の無線装
    置。
  58. 【請求項58】 TDD方式及び同時送受信動作を行なうF
    DD方式に対応するデュアルモード無線装置において、FD
    D及びTDDの両モードの切り替えに連動して、送受信回路
    の利得を制御するAGC回路の時間応答特性を切り替える
    ことを特徴とする無線装置。
  59. 【請求項59】 TDD方式及び同時送受信動作を行なうF
    DD方式に対応するデュアルモード無線装置において、FD
    D及びTDDの両モードの切り替えに連動して、送受信回路
    の立ち上がり又は立ち下がり特性を切り替えることを特
    徴とする無線装置。
  60. 【請求項60】 TDD方式及び同時送受信動作を行なうF
    DD方式に対応するデュアルモード無線装置において、FD
    D及びTDDの両モードの切り替えに連動して、送信回路の
    送信電力検出回路の時間応答特性を切り替えることを特
    徴とする無線装置。
  61. 【請求項61】 TDD方式及び同時送受信動作を行なうF
    DD方式に対応するデュアルモード無線装置において、FD
    D及びTDDの両モードの切り替えに連動して、局部発振部
    のPLLシンセサイザのループゲインを切り替えるように
    構成することを特徴とする無線装置。
  62. 【請求項62】 FDD及びTDDの両モードの切り替えに連
    動して、PLLシンセサイザの比較周波数を切り替えるよ
    うに構成することを特徴とする請求項61記載の無線装
    置。
  63. 【請求項63】 FDD及びTDDの両モードの切り替えに連
    動して、PLLシンセサイザのループフィルタ帯域幅を切
    り替えるように構成することを特徴とする請求項61記
    載の無線装置。
  64. 【請求項64】 請求項1乃至請求項63記載の無線装
    置を備えたことを特徴とする無線携帯機。
  65. 【請求項65】 請求項1乃至請求項63記載の無線装
    置を備えたことを特徴とする無線基地局。
  66. 【請求項66】 請求項64記載の無線携帯機および請
    求項65記載の無線基地局を含んでなる無線通信システ
    ム。
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