JP2001082394A - 遠心ファン装置および加湿装置 - Google Patents

遠心ファン装置および加湿装置

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JP2001082394A
JP2001082394A JP26541699A JP26541699A JP2001082394A JP 2001082394 A JP2001082394 A JP 2001082394A JP 26541699 A JP26541699 A JP 26541699A JP 26541699 A JP26541699 A JP 26541699A JP 2001082394 A JP2001082394 A JP 2001082394A
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JP
Japan
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centrifugal fan
closing plate
air
fan device
bell mouth
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JP26541699A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Kizawa
敏浩 木澤
Shigetomi Kono
重富 河野
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送風性能を向上して風量を増加でき、騒音を
低減できる遠心ファン装置を提供する。 【解決手段】 ケーシング11内に収容された遠心ファ
ン16の回転で、ベルマウス13から吸い込んだ空気を
吹出口14から吐出する遠心ファン装置。吹出口14近
傍で遠心ファン16の外周と上記ケーシング11の内周
との隙間が狭くなった舌部18近傍において、ベルマウ
ス13の内側の吸込口12を閉鎖板1で覆う。閉鎖板1
は、遠心ファン16の回転方向に延び、かつ遠心ファン
16の内側に向かって湾曲している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシング内に収
容された遠心ファンの回転によって、ベルマウスから吸
い込んだ空気を吹出口から吐出する遠心ファン装置およ
びこの遠心ファンを加湿空気の供給に用いる加湿装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遠心ファン装置として、例えば図
3に示すようなものが知られている。この遠心ファン
は、生成した加湿空気を空気調和機の室内機に供給する
加湿装置の吸湿通路に設けられ、上面に円形のベルマウ
ス13をもつ吸込口12を、側面に矩形の吹出口14を
夫々有するケーシング11の底部中央にモータ15を設
け、このモータ15の出力軸15aに取り付けた遠心フ
ァンとしてのシロッコファン16を矢印Aの方向に回転
駆動して、吸込口12から矢印Bの如く吸い込んだ空気
を、吹出口14に接続したダクト17を経て矢印Cの如
く吐出するようになっている。なお、16aは、シロッ
コファン16の多数の前向き羽根である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
遠心ファン装置は、吹出口14から室内機に至るダクト
17,つまり加湿空気の搬送経路が長いため、吹出口1
4で相当高い静圧が生じるようになっており、この静圧
は、ケーシング11内の流路を矢印Aと逆方向に辿った
終端,つまり吹出口14近傍のシロッコファン16の外
周(図中の2点鎖線参照)とケーシング11の内周との隙
間が最小になる舌部18において最大になる。この舌部
18の最大静圧は、上記最小の隙間を通って吹出口14
側には逃げられず、図3(B)の矢印Dの如く羽根16a
の間を抜けて、吸込口13の図3(A)のハッチングで示
す領域に逆噴出する。そのため、吸込口13の空気吸込
み面積がその分減少して遠心ファン装置の性能が低下す
るうえ、逆噴出する気流がベルマウス13を切って騒音
が発生し、またこの気流に乗ってケーシング11内の騒
音が外部へ抜けて、騒音が高くなるという問題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、気流の逆噴出を
防止すべくベルマウスの構造を工夫することによって、
送風性能を向上して風量を増加でき、かつ騒音を低減で
きる遠心ファン装置およびこれを用いた効率の良い加湿
装置を提供することにある。
【0005】上記目的を達成するため、請求項1の発明
は、ケーシング内に収容された遠心ファンの回転によっ
て、ベルマウスから吸い込んだ空気を吹出口から吐出す
る遠心ファン装置において、上記吹出口近傍で遠心ファ
ンの外周と上記ケーシングの内周との隙間が狭くなった
舌部近傍において、上記ベルマウスの内側の吸込口を閉
鎖板で覆ったことを特徴とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の遠心ファン装
置では、吹出口近傍の遠心ファンの外周と上記ケーシン
グの内周との隙間が狭くなった舌部近傍で、ベルマウス
の内側の吸込口を閉鎖板で覆っているので、舌部の最大
静圧をもつ空気は、閉鎖板で遮られて吸込口への逆噴出
が妨げられる。従って、逆噴出による空気吸込み面積の
減少も、ベルマウスでの騒音の発生も、逆噴出気流に乗
ったケーシング内の騒音の外部への抜けも少なくなるの
で、送風性能が向上して風量が増加し、かつ騒音が低減
する。
【0007】請求項2の遠心ファン装置は、上記請求項
1の閉鎖板が、上記遠心ファンの回転方向に延びている
ことを特徴とする。
【0008】請求項2の遠心ファン装置では、閉鎖板が
遠心ファンの回転方向に伸びているので、遠心ファンの
回転方向に吸込口へ逆噴出しようとする舌部の最大静圧
をもつ空気が、閉鎖板で効果的に遮られる。従って、逆
噴出による空気吸込み面積の減少も、ベルマウスでの騒
音の発生も、逆噴出気流に乗ったケーシング内の騒音の
外部への抜けも一層少なくなるので、送風性能が向上し
て風量が一層増加し、かつ騒音が一層低減する。
【0009】請求項3の遠心ファン装置は、上記請求項
1または2の閉鎖板が、上記遠心ファンの内側に向かっ
て湾曲していることを特徴とする。
【0010】請求項3の遠心ファン装置では、閉鎖板が
遠心ファンの内側に向かって湾曲しているので、吸込口
へ逆噴出しようとする舌部の最大静圧をもつ空気が、閉
鎖板に沿って遠心ファンの中央対称面側へ導かれ、逆噴
射が効果的に遮られるとともに、導かれた空気が向側の
羽根に取り込まれて加圧される。従って、逆噴出による
ベルマウスでの騒音の発生も、逆噴出気流に乗ったケー
シング内の騒音の外部への抜けも一層少なくなり、送風
性能も一層向上するので、風量が一層増加し、かつ騒音
が一層低減する。
【0011】請求項4の発明に係る加湿装置は、請求項
1乃至3のいずれか1つに記載の遠心ファン装置を加湿
空気の供給に用いることを特徴とする。
【0012】請求項4の加湿装置は、請求項1乃至3の
いずれか1つに記載の遠心ファン装置を加湿空気の供給
に用いるので、送風性能の向上で風量が増加し、騒音が
低減したコンパクトで効率の良い遠心ファン装置によっ
て、加湿装置のコンパクト化,効率化および低騒音化を
図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
により詳細に説明する。図1(A),(B)は、遠心ファン
装置の一例の夫々平面図,側面図であり、この遠心ファ
ン装置は、吹出口付近の舌部近傍の構造が異なる点を除
いて図3で述べた遠心ファン装置と同じ構成であるの
で、同じ部材には同一番号を付して説明を省略する。図
3と同じく図1において、図1(A)の長い破線円で示さ
れる吸込口12の内周が、図1(B)の4分円弧断面をも
つ環状のベルマウス13になっており、図1(A)の実線
で示されるベルマウス13の内周円が、図1(B)から判
るように遠心ファン16の羽根16aの根元を連ねる羽
根元円に一致し、羽根先円が、図1(A)で2点鎖線で示
されている。
【0014】上記遠心ファン装置は、吹出口14付近で
遠心ファン16の外周(羽根先円)とケーシング11の内
周との隙間が狭くなった舌部18近傍において、ベルマ
ウス13の内側の吸込口12を閉鎖板1で覆っている。
図1(A)で便宜上ハッチングで示した閉鎖板1は、吸込
口12のベルマウス13が欠落した円弧部に基部1aが
固定され、吸込口12の内周に沿って矢印Aで示す遠心
ファン16の回転方向に延在するとともに、片側の側縁
1bが円弧状の垂直壁1e(図2(A)参照)を介してベルマ
ウス13の最内周縁に固定されている。
【0015】図2(A)は、図1(A)のII−II線に沿う断
面図を示しており、この図から判るように、閉鎖板1
は、遠心ファン16の1点鎖線で示す中央対称面側,つ
まり内側へ緩いS字をなして湾曲し、最も湾入した先端
部1cが、側縁1b側の端部で上記垂直壁1eに連なる一
方、基部1a近傍の両側縁1b,1dとベルマウス13との
間が、4分円弧状の切欠をもつ垂直板1f,1gで夫々仕
切られている。従って、図1(A)のハッチングで示す領
域は、閉鎖板1の図1(A)に現れた主曲面1h、垂直壁1
eおよび垂直板1f,1gによって、先端部1a,側縁1dを
除いて外部から仕切られることになる。
【0016】上記構成の遠心ファン装置は、次のように
動作する。吹出口付近の遠心ファン16の外周とケーシ
ング11の内周との隙間が狭くなった舌部18の近傍に
おいて、ベルマウス13の内側の吸込口12は、遠心フ
ァン16の矢印Aで示す回転方向に延び,かつ遠心ファ
ン16の内側に向かって湾曲する閉鎖板1で覆われてい
る。ダクト17が長いため相当高い静圧を作る必要のあ
る上記遠心ファン装置では、最大静圧を有する舌部18
の空気は、図2(A)の破線矢印Dの如く羽根16aを抜
けて吸込口12から図1(A)の矢印Aの方向に回りつつ
逆噴出しようとする。しかし、この逆噴出は、矢印Aの
回転方向に延びる上記閉鎖板1で効果的に妨げられ、湾
曲する閉鎖板1で図2(A)の矢印Eの如く内側へ導かれ
て直径方向に対向する羽根16aに取り込まれて加圧さ
れる。従って、図3の従来例と異なり、逆噴出による吸
込口12の空気吸込み面積の減少が殆どなくなり、逆噴
出流によるベルマウス13での風切り騒音の発生や、逆
噴出流に乗ったケーシング11内の騒音の漏れが大幅に
減少し、送風性能が向上する。その結果、図3の従来例
に比して、同一送風量において、騒音が略1.5dB減少す
ることが確かめられた。
【0017】図2(B)は、閉鎖板の他の実施の形態を示
す断面図である。この閉鎖板2は、図1(A)で述べた閉
鎖板1と同じく遠心ファン16の矢印Aで示す回転方向
に延在するが、遠心ファン16の内側に向かってJ字状
に湾曲する点のみが異なっており、基部2a,右側縁およ
び基部2a近傍の両側縁とベルマウス13との間は、図
1の閉鎖板1と同様の構造になっている。上記閉鎖板2
は、遠心ファン16の矢印Aで示す回転方向に延び,か
つ遠心ファン16の内側に向かって湾曲して、舌部18
の近傍においてベルマウス13の内側の吸込口12を覆
うので、閉鎖板1で述べたと同様の作用,効果を奏す
る。
【0018】上記実施の形態では、遠心ファン16の回
転方向に延び,かつ遠心ファン16の内側に向かって湾
曲する閉鎖板1,2を用いたが、本発明の閉鎖板は、遠
心ファンの回転方向に延びるか、内側に向かって湾曲す
るかのいずれかであってもよく、また、舌部18近傍に
おいてベルマウス13の内側の吸込口12を覆うだけの
ものであってもよい。このような閉鎖板であっても、舌
部からの空気の逆噴出によるベルマウスでの騒音の発
生、逆噴出流に乗ったケーシング内の騒音の漏れ出しを
少なくでき、送風性能の向上により風量を増加し、騒音
を低減することができる。
【0019】請求項1乃至3に記載され、図1,2で具
体的に述べられた遠心ファン装置は、空気調和機の室内
機に送るべき加湿空気を生成する加湿装置に用いること
ができる。即ち、加湿装置の加湿通路に上記遠心ファン
装置を設けて加湿空気を室内機に供給することができ、
これによって、送風性能が向上して風量が増加し、騒音
が低減したコンパクトで効率の良い遠心ファン装置によ
って、加湿装置のコンパクト化,効率化および低騒音化
を図ることができる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の遠心ファン装置は、吹出口近傍の遠心ファンの外周と
上記ケーシングの内周との隙間が狭くなった舌部近傍
で、ベルマウスの内側の吸込口を閉鎖板で覆っているの
で、舌部から吸込口への空気の逆噴出に伴うベルマウス
での騒音の発生も、逆噴出気流に乗ったケーシング内の
騒音の漏れ出しも少なくなるので、送風性能が向上して
風量が増加し、かつ騒音が低減する。
【0021】請求項2の遠心ファン装置は、上記閉鎖板
が逆噴出の方向である遠心ファンの回転方向に伸びてい
るので、送風性能が向上して風量が一層増加し、かつ騒
音が一層低減する。
【0022】請求項3の遠心ファン装置は、上記閉鎖板
が遠心ファンの内側に向かって湾曲しているので、逆噴
出しようとする舌部の空気が、閉鎖板に沿って遠心ファ
ンの中央へ導かれて対向する羽根に取り込まれて加圧さ
れるから、送風性能の一層の向上により風量が一層増加
し、かつ騒音が一層低減する。
【0023】請求項4の発明に係る加湿装置は、請求項
1乃至3のいずれか1つに記載の遠心ファン装置を加湿
空気の供給に用いるので、送風性能の向上で風量が増加
し、騒音が低減したコンパクトで効率の良い遠心ファン
装置によって、加湿器のコンパクト化,効率化および低
騒音化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遠心ファン装置の一例を示す夫
々平面図,側面図である。
【図2】 図1(A)のII−II線に沿う断面図および閉鎖
板の他の実施の形態を示す断面図である。
【図3】 従来の遠心ファン装置を示す夫々平面図,側
面図である。
【符号の説明】
1,2 閉鎖板 11 ケーシング 12 吸込口 13 ベルマウス 14 吹出口 15 モータ 16 遠心ファン 16a 羽根 17 ダクト 18 舌部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H034 AA02 AA18 BB02 BB06 BB20 CC03 DD02 DD09 DD28 EE00 EE06 EE08 EE12 3H035 DD04 DD05 3L055 DA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(11)内に収容された遠心フ
    ァン(16)の回転によって、ベルマウス(13)から吸い
    込んだ空気を吹出口(14)から吐出する遠心ファン装置
    において、 上記吹出口(14)近傍で遠心ファン(16)の外周と上記
    ケーシング(11)の内周との隙間が狭くなった舌部(1
    8)近傍において、上記ベルマウス(13)の内側の吸込
    口(12)を閉鎖板(1)で覆ったことを特徴とする遠心フ
    ァン装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遠心ファン装置におい
    て、上記閉鎖板(1)は、上記遠心ファン(16)の回転方
    向に延びていることを特徴とする遠心ファン装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の遠心ファン装
    置において、上記閉鎖板(1)は、上記遠心ファン(16)
    の内側に向かって湾曲していることを特徴とする遠心フ
    ァン装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    遠心ファン装置を加湿空気の供給に用いることを特徴と
    する加湿装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7677865B2 (en) 2005-06-23 2010-03-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Air purifier
CN102518604A (zh) * 2007-09-21 2012-06-27 富准精密工业(深圳)有限公司 离心风扇
JP2015137606A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 三菱重工業株式会社 回転機械用組立体、及び回転機械
CN107036163A (zh) * 2017-03-16 2017-08-11 青岛海尔空调器有限总公司 立式空调室内机
WO2020115872A1 (ja) * 2018-12-06 2020-06-11 三菱電機株式会社 遠心送風機
WO2021185188A1 (zh) * 2020-03-14 2021-09-23 许彐琼 贯流风机、风扇及空调器

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