JP2001078486A - 永久磁石式同期電動機のベクトル制御装置 - Google Patents

永久磁石式同期電動機のベクトル制御装置

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JP2001078486A JP25111499A JP25111499A JP2001078486A JP 2001078486 A JP2001078486 A JP 2001078486A JP 25111499 A JP25111499 A JP 25111499A JP 25111499 A JP25111499 A JP 25111499A JP 2001078486 A JP2001078486 A JP 2001078486A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PMモータにおいてインダクタンスの小さい
電気角位相を求め、初期磁極位置を短時間で推定する。 【解決手段】 電気角位相設定部210により電気角位
相θが段階的に増加していく。電流指令設定部202
は、q軸電流指令Iq * を0にしたままで、指令出力期
間では設定値となっているd軸電流指令をId * 出力
し、休止期間では0となっているd軸電流指令をId *
出力する。補正計算部205は、PMモータ2に印加さ
れる三相電圧のうちd軸電圧成分を一定とする補正d軸
電圧指令V d を発生する。切換部203により、指令出
力期間では電流制御部11から出力されたd軸電圧指令
d * が座標変換部12に送られ、休止期間では補正d
軸電圧指令V d が座標変換部12に送られる。d軸電
流検出部206は、指令出力期間終了時点から電流検出
設定時間が経過した時点のd軸電流検出値Id を検出す
る。判定部204は、d軸電流検出値Id が最小となる
電気角位相を、初期磁極位置と推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石式同期電
動機のベクトル制御装置に関するものであり、永久磁石
式同期電動機(以下「PMモータ」と称する)のうちイ
ンダクタンスの小さい電気角位相を正確にしかも短時間
で推定し、ひいてはロータに張りつけた磁石の位置を正
確にしかも短時間で推定することができるように工夫し
たものである。
【0002】
【従来の技術】ベクトル制御を利用してインバータで駆
動されるPMモータは、各種の産業分野で使用されてい
る。PMモータは、永久磁石により界磁磁束が作られる
ため、高精度のq軸制御及び電流制御を行うためには、
ロータに張りつけられた磁石の位置(以降「磁極位置」
と称する)を正確に検出することが必要となる。
【0003】ここで、PMモータの初期磁極位置の検出
手法についての説明に先立ち、ベクトル制御を利用して
PMモータをインバータ駆動する制御装置を図10を参
照して説明する。
【0004】図10に示すようにインバータ1からPM
モータ2に等価三相電流(または等価三相電圧)を供給
することによりPMモータ2が回転する。速度検出器
(パルスジェネレータ)3は、PMモータ2の回転子と
共に回転してパルス信号Pを出力する。位置検出部4
は、パルス信号Pを基に、PMモータ2の回転子位置
(位相)即ち磁極位置を示す位相検出値θを求め、速度
検出部5は、パルス信号Pを基に、PMモータ2の回転
子速度を示す速度検出値ωrを求める。角速度検出部6
は、PMモータ2の極数pと速度検出値ωrとから角速
度検出値ωを求める。
【0005】電流検出部7,8はu相及びw相の電流検
出値Iu ,Iw を求める。第1の座標変換部9は、電流
検出値Iu ,Iw からv相の電流検出値Iv を求め、更
に三相の電流検出値Iu ,Iv ,Iw を三相/二相変換
し、位相検出値θを用いて回転座標系のq軸電流検出値
q 及びd軸電流検出値Id を求める。
【0006】トルク制御部10は、トルク指令T* が入
力されると速度検出値ωrを用いて、回転座標系のd軸
電流指令I d * 及びq軸電流指令I q * を求める。
【0007】電流制御部11は、回転座標系のq軸電流
指令I q * 及びd軸電流指令I d *と、q軸電流検出値
q 及びd軸電流検出値Id との偏差(I q * −Iq
I d * −Id )を比例・積分演算し且つ角速度検出値ω
を用いることにより、回転座標系のq軸電圧指令Vq *
及びd軸電圧指令Vd * を求める。
【0008】第2の座標変換部12は、位相検出値θを
用いて回転座標系のq軸電圧指令V q * 及びd軸電圧指
令Vd * を座標変換して、静止座標系の三相の電圧指令
u * , v * , w * を求める。
【0009】インバータ1は、電圧指令Vu * , v *
, w * を基に制御され、等価三相電力をPMモータ2
に供給する。なお図10において点線で囲んだ部分は、
ソフトウェアで処理している。
【0010】上述したような、ベクトル制御を利用して
PMモータをインバータ駆動する場合、ロータに張りつ
けられた磁石の位置(磁極位置)に応じた電流制御が必
要となる。そのため、PMモータのベクトル制御では、
ロータ磁極位置を検出することが必要となる。そこで、
現状のPMモータのベクトル制御装置では、絶対値エン
コーダをモータに取り付ける場合が多い。
【0011】一方、絶対値エンコーダを取り付けない場
合は、停止中に、高周波電流や高周波電圧を用いて初期
磁極位置推定を行い、モータ回転中にはオブザーバや誘
起電圧を利用して磁極位置を推定して運転する方式がと
られている。
【0012】初期磁極位置推定は、PMモータの固定子
巻線のインダクタンスがロータの磁極位置によって変化
することを利用して行われる。具体的には、電気角位相
(図10では位置検出値θの値)を変えながらインダク
タンスを測定し、インダクタンスが一番小さくなる電気
角位相(θ)を制御軸(D軸)とする。そのため、精度
よくインダクタンスを測定することが必要になる。
【0013】インダクタンスの測定には、パルス状の電
圧を出力してその電流応答によりインダクタンスを測定
する方法や、パルス状の電流指令に対して電流制御を行
いそのときの出力電圧指令の大きさによってインダクタ
ンスを測定する方法が知られている。このような方法を
採った場合、ベクトル制御装置の主回路部分(図10で
はインバータ1の主回路)でのデッドタイムの影響や主
回路での電圧降下によって出力電圧(モータに供給する
三相電圧)が指令値どうりに出力できないことが問題と
なる。
【0014】これら主回路での電圧誤差の影響を低減す
るために様々な方法が提案されている。ここで、図11
及び図12を参照して、主回路での電圧誤差の影響を受
けないインダクタンスの測定方法の従来手法を示す。
【0015】図11に示す電気角位相設定部101は、
位相角(値)の異なる電気角位相θを出力する。電流指
令設定部102は、後述するような値とした、q軸電流
指令Iq * とd軸電流指令Id * を出力する。演算部1
03は、メモリ部103aと減算部103bと電圧積分
部103cとで構成されている。判定部104は、詳細
は後述するが、インダクタンスLが最小となる電気角位
相θを判定する。
【0016】次に、インダクタンスLを測定して初期磁
極位置を判定する従来手法を説明する。
【0017】まず、電気角位相設定部101は、電気角
位相θを初期値(例えば0°)に設定する。設定した電
気角位相θの値(例えば0°)は、判定部104に転送
される。
【0018】このように電気角位相θを例えばθ=0°
とした状態にしたら、電流指令設定部102は、図12
に示すように、 休止期間では、d軸電流指令Id * を0とすると共に
q軸電流指令Iq * を0とし、 第1指令出力期間では、d軸電流指令Id * を予め決
めた第1設定値Id * (1) とすると共にq軸電流指令I
q * を0のままとし、 第2指令出力期間では、d軸電流指令Id * を予め決
めた第2設定値Id * (2) とすると共にq軸電流指令I
q * を0のままとする。なお、第2設定値Id *(2) は
第1設定値Id * (1) よりも値を大きくしている。
【0019】演算部103のメモリ部103aは、第1
指令出力期間の終了時のd軸電圧指令Vd * の値を取り
込んでメモリする。また演算部103は、第2指令出力
期間になると、d軸電圧指令Vd * の値を一定のサンプ
リングタイミング毎に取り込み、サンプリングタイミン
グ毎に取り込んだ値とメモリ部103aにメモリした値
との偏差を減算部103bにより求め、この偏差を電圧
積分部103cにより積分する。このように第2指令出
力期間の間にわたり積分して得た偏差積分値は、判定部
104に転送される。転送されたら、メモリ103aに
メモリした値及び電圧積分部103cにて積分した値が
消去される。
【0020】判定部104は、電気角位相θ=0°と、
このときの偏差積分値とを対にして記憶する。
【0021】次に、電気角位相設定部101は、電気角
位相θを次の値(例えば1°)に設定する。設定した電
気角位相θの値(例えば1°)は、判定部104に転送
される。
【0022】このように電気角位相θを例えばθ=1°
とした状態にしたら、電流指令設定部102は、θ=0
°のときと同じ動作をする。
【0023】演算部103も、θ=0°のときと同じ動
作をし、これにより、θ=1°とした状態での偏差積分
値が得られ、この偏差積分値が判定部104に転送され
る。
【0024】この結果、判定部104は、電気角位相θ
=1°と、このときの偏差積分値とを対にして記憶する
ことができる。
【0025】以降は、電気角位相θの値を360°まで
順次段階的に増加(例えば1°づつ増加)していき、各
電気角位相毎に上述したのと同様な動作を繰り返す。こ
れにより、判定部104には、各電気角位相と、このと
きの偏差積分値とを対にした対照データが蓄積される。
【0026】判定部104では、蓄積した対照データを
判定・検査することにより、偏差積分値が最小となって
いる電気角位相におけるインダクタンスLが最小である
と判定する。そして、この偏差積分値が最小となってい
る電気角位相θが初期磁極位置であると判定(推定)す
る。なぜならば、インダクタンスは磁極位置にて最小と
なるからである。
【0027】上記従来手法では、d軸電流指令Id *
値を、第1指令出力期間では第1設定値Id * (1) と
し、第2指令出力期間では、第1設定値Id * (1) より
も値が大きな第2設定値Id * (2) として偏差演算をし
ているため、主回路でのデッドタイムの影響(零クラン
プや電圧誤差)の影響をキャンセルすることができる。
【0028】その理由は、第1指令出力期間が終了した
時点では動作が安定しており、しかも、第2指令出力期
間の各サンプル値と第1指令出力期間の終了時の値との
偏差をとることにより、第2指令出力期間の各サンプル
値に含まれていたデッドタイムの要素が、第1指令出力
期間の終了時の値に含まれていたデッドタイムの要素に
より減殺(減算)され、デッドタイムの影響が無くなる
からである。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11及び
図12に示した従来の初期磁極位置の推定手法では、精
度よく磁極推定を行うためには、長い時間がかかってい
た。これは、第1指令出力期間と第2指令出力期間とい
う2つの指令出力期間を設定する必要があるからであ
り、また、第1指令出力期間における電流制御部11で
の演算と、第2指令出力期間における電流制御部11で
の演算とが必要であるため、電流制御部11での演算が
2回になり演算時間が長くなるからである。
【0030】本発明は、上記従来技術に鑑み、PMモー
タのうちインダクタンスの小さい電気角位相を正確にし
かも短時間で推定することができ、ひいては、初期磁極
位置を正確にしかも短時間で推定することができるベク
トル制御装置を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、永久磁石式同期電動機に供給される三相電
流の検出値を三相/二相変換してなるd軸電流検出値及
びq軸電流検出値と、d軸電流指令及びq軸電流指令と
の偏差を基に演算をして、d軸電圧指令及びq軸電圧指
令を出力する電流制御部と、d軸電圧指令及びq軸電圧
指令を、前記永久磁石式同期電動機の回転子位相を示す
電気角位相に応じて三相の電圧指令に変換する座標変換
部と、三相の電圧指令に応じて等価三相電力を前記永久
磁石式同期電動機に供給するインバータとを有する永久
磁石式同期電動機のベクトル制御装置において、前記座
標変換器に入力する電気角位相の値を初期値から順次段
階的に増加していく電気角位相設定部と、電気角位相を
各値としたそれぞれの状態にて、指令出力期間と休止期
間とを交互に設定し、指令出力期間では値を予め決めた
設定値としたd軸電流指令と値を0としたq軸電流指令
を前記電流制御部に送ると共に、休止期間では値を0と
したd軸電流指令と値を0としたq軸電流指令を前記電
流制御部に送る電流指令設定部と、電気角位相が異なっ
ていても前記永久磁石式同期電動機に印加される三相電
圧のうちd軸成分電圧を同一とするように、電気角位相
に応じて値が変化する補正d軸電圧指令を発生する補正
計算部と、指令出力期間では前記電流制御部から出力さ
れるd軸電圧指令を前記座標変換部に送り、休止期間で
は前記電流制御部から出力されるd軸電圧指令に代わり
前記補正計算部で発生した補正d軸電圧指令を前記座標
変換部に送る切換部と、電気角位相を各値としたそれぞ
れの状態にて、指令出力期間の終了時点から予め決めた
電流検出設定時間が経過した時点でのd軸電流検出値の
値を検出するd軸電流検出部と、各電気角位相と、各電
気角位相にて前記d軸電流検出部により検出したd軸電
流検出値の値とを対にして記憶し、d軸電流検出値の値
が最小となっている電気角位相におけるインダクタンス
が最小であると判定する判定部とを備えていることを特
徴とする。
【0032】また本発明の構成は、前記補正計算部は、
補正d軸電圧指令の値V d を下式により求めることを
特徴とする。 V d =−abs (V q ERR)×(sin θ−1/tan θ) ・・・(1) 但し、abs は絶対値を意味し、V q ERRは、q軸電
流指令が0のときに前記電流制御部から出力されるq軸
電圧指令の値であり、θは電気角位相である。
【0033】また本発明の構成は、前記d軸電流検出部
は、指令出力期間の終了時点から予め決めた電流検出設
定時間が経過した時点までの間にて、d軸電流検出値を
積分して積分値を求め、前記判定部は、各電気角位相
と、各電気角位相にて前記d軸電流検出部により積分し
た積分値とを対にして記憶し、積分値の値が最小となっ
ている電気角位相におけるインダクタンスが最小である
と判定することを特徴とする。
【0034】また本発明の構成は、永久磁石式同期電動
機に供給される三相電流の検出値を三相/二相変換して
なるd軸電流検出値及びq軸電流検出値と、d軸電流指
令及びq軸電流指令との偏差を基に演算をして、d軸電
圧指令及びq軸電圧指令を出力する電流制御部と、d軸
電圧指令及びq軸電圧指令を、前記永久磁石式同期電動
機の回転子位相を示す電気角位相に応じて三相の電圧指
令に変換する座標変換部と、三相の電圧指令に応じて等
価三相電力を前記永久磁石式同期電動機に供給するイン
バータとを有する永久磁石式同期電動機のベクトル制御
装置において、前記座標変換器に入力する電気角位相の
値を初期値から順次段階的に増加していく電気角位相設
定部と、電気角位相を各値としたそれぞれの状態にて、
指令出力期間と休止期間とを交互に設定し、指令出力期
間では値を予め決めた設定値としたd軸電流指令と値を
0としたq軸電流指令を前記電流制御部に送ると共に、
休止期間では値を0としたd軸電流指令と値を0とした
q軸電流指令を前記電流制御部に送る電流指令設定部
と、電気角位相を初期値とした際に、前記電流制御部か
ら出力される指令出力期間終了時点のd軸電圧指令をメ
モリする第1のメモリ部と、電気角位相を初期値以降の
値とした際のそれぞれの状態にて、前記電流制御部から
出力される指令出力期間終了時点のd軸電圧指令をそれ
ぞれメモリする第2のメモリ部と、電気角位相を初期値
以降の値とした際のそれぞれの状態にて、第2のメモリ
部にメモリしたd軸電圧指令の値から第1のメモリ部に
メモリしたd軸電圧指令の値を減算して偏差d軸電圧指
令を発生する減算部と、指令出力期間では前記電流制御
部から出力されるd軸電圧指令を前記座標変換部に送
り、休止期間では前記電流制御部から出力されるd軸電
圧指令に代わり前記減算部で発生した偏差d軸電圧指令
を前記座標変換部に送る切換部と、電気角位相を各値と
したそれぞれの状態にて、指令出力期間の終了時点から
予め決めた電流検出設定時間が経過した時点でのd軸電
流検出値の値を検出するd軸電流検出部と、各電気角位
相と、各電気角位相にて前記d軸電流検出部により検出
したd軸電流検出値の値とを対にして記憶し、d軸電流
検出値の値が最小となっている電気角位相におけるイン
ダクタンスが最小であると判定する判定部とを備えてい
ることを特徴とする。
【0035】また本発明の構成は、前記d軸電流検出部
は、指令出力期間の終了時点から予め決めた電流検出設
定時間が経過した時点までの間にて、d軸電流検出値を
積分して積分値を求め、前記判定部は、各電気角位相
と、各電気角位相にて前記d軸電流検出部により積分し
た積分値とを対にして記憶し、積分値の値が最小となっ
ている電気角位相におけるインダクタンスが最小である
と判定することを特徴とする。
【0036】また本発明の構成は、第1のメモリ部は、
電気角位相を初期値とした際に、指令出力期間終了時点
よりも一定期間前の時点から指令出力期間終了時点まで
の期間において、前記設定電流制御部から出力されるd
軸電圧指令の値の平均値をメモリし、第2のメモリ部
は、電気角位相を初期値以降の値とした際のそれぞれの
状態にて、指令出力期間終了時点よりも一定期間前の時
点から指令出力期間終了時点までの期間において、前記
設定電流制御部から出力されるd軸電圧指令の値の平均
値をメモリすることを特徴とする。
【0037】また本発明の構成は、前記判定部は、イン
ダクタンスが最小であると判定した電気角位相が、回転
子磁極が位置する初期磁極位置であると推定することを
特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0039】<第1の実施の形態>本発明の第1の実施
の形態を、図1及び図2を参照しつつ説明する。ここで
は、インダクタンスLを測定して初期磁極位置を判定す
る手法と共に、装置構成も併せて説明していく。なお、
従来技術と同一機能を果たす部分には同一符号を付し重
複する説明は省略する。
【0040】まず、電気角位相設定部201は、電気角
位相θを初期値(例えば0°)に設定する。設定した電
気角位相θの値(例えば0°)は、判定部204に転送
される。
【0041】このように電気角位相θを例えばθ=0°
とした状態にしたら、電流指令設定部202は、図2
(a)に示すように、 休止期間では、d軸電流指令Id * を0とすると共に
q軸電流指令Iq * を0とし、 指令出力期間では、d軸電流指令Id * を予め決めた
設定値Id * (s) とすると共にq軸電流指令Iq * を0
のままとし、 次の休止期間では、再び、d軸電流指令Id * を0と
すると共にq軸電流指令Iq * を0のままとする、とい
う電流指令を繰り返し出力する。
【0042】切換部203では、指令出力期間ではスイ
ッチ部203aが接点部203b側に投入され、休止期
間ではスイッチ部203aが接点部203c側に投入さ
れるようになっている。このため、指令出力期間では、
電流制御部11から出力されたd軸電圧指令Vd * が第
2の座標変換部12に送られ、休止期間では、後述する
補正計算部205から出力された補正d軸電圧指令V d
が座標変換部12に送られる。
【0043】補正計算部205は、休止期間において、
下式(1)の補正計算式により求めた補正d軸電圧指令
d を出力する。 V d =−abs (V q ERR)×(sin θ−1/tan θ) ・・・(1) 但し、abs は絶対値を意味し、V q ERRは、q軸電
流指令Iq * が零のときに電流制御部11から出力され
るq軸電圧指令Vq * の値であり、θは電気角位相であ
る。
【0044】詳細は後述するが、休止期間においては、
(1)式により求めた補正d軸電圧指令V d を出力す
ることにより、電気角位相θの値が異なっていても、P
Mモータ2に実際に印加される三相電圧に含まれるd軸
成分電圧が同一になる。つまり、インバータ1の出力電
圧には、デッドタイムや主回路の電圧降下の影響による
電圧誤差があり、しかも、この電圧誤差はd軸電圧指令
d * が同一であっても電気角位相によって変化する
が、(1)式で示すように電気角位相θに応じて値の異
なる補正d軸電圧指令V d を出力することにより、電
気角位相が異なっていても、PMモータに実際に印加さ
れる三相電圧に含まれるd軸成分電圧を同一にすること
ができるのである。この結果、後述するd軸電流検出部
206における電流応答検出時の条件が、各電気角位相
で同一となり、磁極位置の検出が可能になるのである。
【0045】d軸電流検出値Id は、図2(b)に示す
ように、指令出力期間では、d軸電流指令Id * の設定
値Id * (s) と略等しくなり、休止期間ではその値が漸
減して零になる。この休止期間におけるd軸電流検出値
d の減少割合は、PMモータ2のリアクタンスの値
(この値は電気角位相θの値によって異なってくる)に
よって決定される。
【0046】そこで、d軸電流検出部206は、指令出
力期間の終了時点から、予め決めた電流検出設定時間が
経過した時点での、d軸電流検出値Id の値を検出す
る。この検出したd軸電流検出値Id の値は判定部20
4に転送される。なお、図2に示すように指令出力期間
は繰り返し多数回設定されているので、複数の各指令出
力期間の終了時点から電流検出設定時間が経過した複数
の時点において、d軸電流検出部206はd軸電流検出
値Id の値を検出し、その積算値や平均値を判定部20
4に転送するようにしてもよい。
【0047】このため、判定部204には、電気角位相
θ=0°と、θ=0°とした場合における電流検出設定
時間が経過した時点でのd軸電流検出値Id の値とが対
となって記憶される。
【0048】次に、電気角位相設定部201は、電気角
位相θを次の値(例えば1°)に設定する。設定した電
気角位相θの値(例えば1°)は、判定部204に転送
される。
【0049】このように電気角位相θを例えばθ=1°
とした状態にしたら、電流指令設定部202は、θ=0
°のときと同じ動作をする。
【0050】切換部203,補正計算部205,d軸電
流検出部206も、θ=0°のときと同じ動作をし、こ
れにより、θ=1°とした場合における、電流検出設定
時間が経過した時点でのd軸電流検出値Id の値が得ら
れ、このd軸電流検出値Idの値が判定部204に転送
される。
【0051】この結果、判定部204は、電気角位相θ
=1°と、θ=1°とした場合における電流検出設定時
間が経過した時点でのd軸電流検出値Id の値とが対と
なって記憶される。
【0052】以降は、電気角位相θの値を360°まで
順次段階的に増加(例えば1°づつ増加)していき、各
電気角位相毎に上述したのと同様な動作を繰り返す。こ
れにより、判定部204には、各電気角位相と、各電気
角位相とした場合における電流検出設定時間が経過した
時点でのd軸電流検出値Id の値とを対にした対照デー
タが蓄積される。
【0053】判定部204では、蓄積した対照データを
判定・検査することにより、d軸電流検出値Id の値が
最小となっている電気角位相におけるインダクタンスL
が最小であると判定する。なお、d軸電流検出値Id
積算値や平均値を使用した場合には、積算値や平均値が
最小となっている電気角位相におけるインダクタンスL
が最小であると判定する。そして、このd軸電流検出値
d の値が最小となっている電気角位相θが初期磁極位
置であると判定(推定)する。なぜならば、インダクタ
ンスは磁極位置にて最小となるからである。
【0054】本実施の形態では、指令出力期間が1つで
あり、電流制御部11での演算が1回でよいため、初期
磁極位置の推定に要する時間は短くなる。
【0055】<第1の実施の形態の変形例>なお、図1
の実施の形態では、d軸電流検出部206は、指令出力
期間の終了時点から、予め決めた電流検出設定時間が経
過した時点での、d軸電流検出値I d の値を検出してい
たが、指令出力期間の終了時点から予め決めた電流検出
設定時間が経過した時点までの間において、d軸電流検
出値Id を積分し、この積分値を検出するようにしても
よい。そして、判定部204では、各電気角位相と、各
電気角位相にした場合の積分値とを対にした対照データ
を蓄積し、この対照データのうち積分値が最小となって
いる電気角位相におけるインダクタンスが最小であると
判定し、この電気角位相を初期磁極位置と判定するよう
にしてもよい。
【0056】このようにd軸電流検出値Id の積分値を
用いるようにすると、電流検出ノイズが乗ってきても、
ノイズの影響を受けにくくなり、正確に磁極位置検出が
できる。つまり、ノイズが乗ってきても、積分をしてい
るため積分値が大きく変化することはないからである。
【0057】<補正d軸電圧指令の説明>ここで、休止
期間においては、(1)式により求めた補正d軸電圧指
令V d を出力することにより、電気角位相θの値が異な
っていても、PMモータ2に実際に印加される三相電圧
に含まれるd軸成分電圧が同一になる理由を、図3〜図
7を参照して説明する。
【0058】PMモータ2には、図3に示すようにPW
M制御された等価三相電圧がインバータ1から入力され
る。なお、図3は一相分の電圧を示している。
【0059】また、インバータ1の主回路では、デッド
タイムの影響やVce(コレクタ−エミッタ間電圧)の影
響は各相の電流方向によって決まる。具体的には、電流
方向が正の時にはインバータ1の出力電圧を減少させる
ように前記影響が作用し、電流方向が負の時にはインバ
ータ1の出力電圧を増加させるように前記影響が作用す
る。
【0060】更に、インバータ1の主回路の一相分を示
す図4及び、PWM出力電圧の1パルス分を示す図5を
基に説明すると、次のようなことである。即ち、図4に
示すように、デッドタイム期間において、電流方向が正
であるときには、スイッチング素子(IGBT等)SW
1,SW2が共にOFFになっているため、電流はダイ
オードD2を通して流れる。このため、デッドタイムの
影響等が無ければPWM出力電圧は図5(a)の期間の
パルス幅となるのに対し、電流方向が正であるときには
デッドタイム等の影響によりこのときのPWM出力電圧
は図5(b)に示すようにパルス幅が短くなり、インバ
ータ1からPMモータ2に送る電圧値が減少するのであ
る。
【0061】一方、図4に示すように、デッドタイム期
間において、電流方向が負であるときには、スイッチン
グ素子(IGBT等)SW1,SW2が共にOFFにな
っているため、電流はダイオードD1を通して流れる。
このため、デッドタイムの影響等が無ければPWM出力
電圧は図5(a)の期間のパルス幅となるのに対し、電
流方向が負であるときにはデッドタイム等の影響により
このときのPWM出力電圧は図5(b)に示すようにパ
ルス幅が長くなり、インバータ1からPMモータ2に送
る電圧値が増加するのである。
【0062】結局、d軸電圧指令Vd * (ひいては三相
電圧指令Vu * ,Vv * ,Vw * )の値が同一であって
も、電流方向によってPMモータ2に実際に印加される
三相電圧の値が異なっている。つまり、d軸電圧指令V
d * と、PMモータ2に実際に印加される三相電圧のう
ちd軸成分の電圧との間に電圧誤差が生じるのである。
【0063】磁極位置推定検出時における、電流の向き
と電気角位相θとを考慮して、デッドタイム等の影響に
よるd−q軸上での電圧誤差をベクトル的に検討する
と、図6、図7のようになる。
【0064】図6では、電気角位相θが0°であり、U
相電流Iu が正、V相電流Iv が負、W相電流Iw が負
のときの状態である。このときには、図4及び図5にて
検討したことから、このベクトル図にも示すように、U
相の電圧誤差Vu Eは負であり、V相の電圧誤差Vv
は正であり、W相の電圧誤差Vw Eは正である。誤差V
u E,Vv E,Vw Eをベクトル的に合成した三相電圧
誤差V ERRは、d軸上での電圧誤差V d ERRと
等しくなる。
【0065】図7では、電気角位相θが30°であり、
U相電流Iu が正、V相電流Iv が負、W相電流Iw
負のときの状態である。このときには、図4及び図5に
て検討したことから、このベクトル図にも示すように、
U相の電圧誤差Vu Eは負であり、V相の電圧誤差Vv
Eは正であり、W相の電圧誤差Vw Eは正である。誤差
u E,Vv E,Vw Eをベクトル的に合成した三相電
圧誤差V ERRと、d軸上での電圧誤差V d ERR
及びd軸上での電圧誤差V q ERRとの関係は、図7
のベクトル図から下式(2)(3)のようになる。
【0066】 V d ERR=abs ( V q ERR)/tan θ・・(2) V ERR=V q ERR×sin θ・・・・・・(3)
【0067】上記三相電圧誤差V ERRは、各相の素
子の特性のバラツキを無視すれば、電気角位相θが異な
っていても同一となる。そこで、ここでは、電気角位相
θが異なっていても、三相電圧誤差V ERRは同一で
あるとする。
【0068】ところで、電気角位相θが0°であるとき
には、図6から分かるようにV q ERRが無いため、d
軸上での電圧誤差V d ERRは、値が0のV q ER
Rを(2)(3)式に代入しても求めることができな
い。
【0069】そこで、q軸電流指令Iq * が零のときに
電流制御部11から出力されるq軸電圧指令Vq * の値
をV q ERRの値として(1)式に代入し求めた補正
d軸電圧指令V d をd軸電圧指令とすることにより、
PMモータに実際に印加される三相電圧に含まれるd軸
成分電圧V d OUTは、各電気角位相で(θ=0°の
時も含めて)同一の値(−V ERR)となる。つま
り、V d OUT=−V ERRとなる。この結果、V d
OUTは0にはならないが、各電気角位相でV d
UT=−V ERRと同一の値となり、d軸電流検出部
206における電流応答検出時の条件が、各電気角位相
で同一となり、磁極位置の検出が可能になるのである。
【0070】<第2の実施の形態>次に本発明の第2の
実施の形態を図8及び図9を参照しつつ説明する。具体
的説明は後述するが、この第2の実施の形態において
も、デッドタイムや主回路の電圧降下の影響による電圧
誤差を補正して初期磁極位置の検出が短時間でできるよ
うに工夫したものである。
【0071】まず、電気角位相設定部301は、電気角
位相θを初期値(例えば0°)に設定する。
【0072】このように電気角位相θを例えばθ=0°
とした状態にしたら、電流指令設定部302は、図9
(a)に示すように、 休止期間では、d軸電流指令Id * を0とすると共に
q軸電流指令Iq * を0とし、 指令出力期間では、d軸電流指令Id * を予め決めた
設定値Id * (s) とすると共にq軸電流指令Iq * を0
のままとし、 次の休止期間では、再び、d軸電流指令Id * を0と
すると共にq軸電流指令Iq * を0のままとするとい
う、電流指令を繰り返し出力する。
【0073】切換部303では、指令出力期間ではスイ
ッチ部303aが接点部303b側に投入され、休止期
間ではスイッチ部303aが接点部303c側に投入さ
れるようになっている。
【0074】メモリ部305aは、磁極位置推定開始位
相時、即ち、θ=0°のときにおける、指令出力期間終
了時点のd軸電圧指令Vd * の値Vd * (θ=0°)を
サンプルしてメモリする。ここまでは準備動作である。
【0075】次に、電気角位相設定部301は、電気角
位相θを次の値(例えば1°)に設定する。設定した電
気角位相θの値(例えば1°)は、判定部304に転送
される。
【0076】このように電気角位相θを例えばθ=1°
とした状態にしたら、電流指令設定部302は、図9
(a)に示すように、 休止期間では、d軸電流指令Id * を0とすると共に
q軸電流指令Iq * を0とし、 指令出力期間では、d軸電流指令Id * を予め決めた
設定値Id * (s) とすると共にq軸電流指令Iq * を0
のままとし、 次の休止期間では、再び、d軸電流指令Id * を0と
すると共にq軸電流指令Iq * を0のままとするとい
う、電流指令を繰り返し出力する。
【0077】切換部303では、指令出力期間ではスイ
ッチ部303aが接点部303b側に投入され、休止期
間ではスイッチ部303aが接点部303c側に投入さ
れるようになっている。このため、指令出力期間では、
電流制御部11から出力されたd軸電圧指令Vd * が第
2の座標変換部12に送られ、休止期間では、後述する
減算部307から出力される偏差d軸電圧指令ΔVd
座標変換部12に送られる。
【0078】メモリ部305bは、θ=1°のときにお
ける、指令出力期間終了時点のd軸電圧指令Vd * の値
d * (θ=1°)をサンプルしてメモリする。
【0079】減算部307は、メモリ部305bにメモ
リした値Vd * (θ=1°)から、メモリ部305aに
メモリした値Vd * (θ=0°)を減算して偏差d軸電
圧指令ΔVd を求める。この偏差d軸電圧指令ΔV
d が、休止期間において、切換部303を介して座標変
換部12に送られる。
【0080】偏差d軸電圧指令ΔVd を座標変換部12
に送ることにより、電気角位相θの値が異なっていて
も、PMモータ2に実際に印加される三相電圧に含まれ
るd軸成分電圧が同一になる。つまり、初期値であるV
d * (θ=0°)には、モータに電流を流すのに必要な
電圧(この電圧はモータ特性に依存し電気角位相には関
係がない)とd軸電圧誤差(この誤差電圧は電気角位相
に依存して変化する)が含まれており、同様に検出値V
d * (θ=1°)にも、モータに電流を流すのに必要な
電圧(この電圧はモータ特性に依存し電気角位相には関
係がない)とd軸電圧誤差(この誤差電圧は電気角位相
に依存して変化する)が含まれている。
【0081】偏差d軸電圧指令ΔVd は、値Vd * (θ
=1°)から、初期値Vd * (θ=0°)を減算して求
めたものであるため、電気角位相θが異なっていても、
偏差d軸電圧指令ΔVd には、θ=0°のときのd軸電
圧誤差のみが含まれることになる。したがって、この偏
差d軸電圧指令ΔVd を座標変換部12に送れば、電気
角位相θの値が異なっていても、発生する電圧誤差は、
常にθ=0°のときのものと同じになり、各電気角位相
での電流応答検出時の条件が同一となり、磁極位置検出
が可能となるのである。
【0082】d軸電流検出値Id は、図9(b)に示す
ように、指令出力期間では、d軸電流指令Id * の設定
値Id * (s) と略等しくなり、休止期間ではその値が漸
減して零になる。この休止期間におけるd軸電流検出値
d の減少割合は、PMモータ2のリアクタンスの値
(この値は電気角位相θの値によって異なってくる)に
よって決定される。しかも、この休止期間では、偏差d
軸電圧指令ΔVd が座標変換部2に入力されているた
め、電気角位相θの値が異なっていても、発生する電圧
誤差はθ=0°の時と同じ値となっており、全ての電気
角位相で電流応答検出時の検出条件が同一となる。
【0083】d軸電流検出部306は、指令出力期間の
終了時点から、予め決めた電流検出設定時間が経過した
時点での、d軸電流検出値Id の値を検出する。この検
出したd軸電流検出値Id の値は判定部304に転送さ
れる。なお、図9に示すように指令出力期間は繰り返し
多数回設定されているので、複数の各指令出力期間の終
了時点から電流検出設定時間が経過した複数の時点にお
いて、d軸電流検出部306はd軸電流検出値Id の値
を検出し、その積算値や平均値を判定部304に転送す
るようにしてもよい。
【0084】このため、判定部304には、電気角位相
θ=1°と、θ=1°とした場合における電流検出設定
時間が経過した時点でのd軸電流検出値Id の値とが対
となって記憶される。
【0085】次に、電気角位相設定部301は、電気角
位相θを次の値(例えば2°)に設定する。設定した電
気角位相θの値(例えば2°)は、判定部304に転送
される。
【0086】このように電気角位相θを例えばθ=2°
とした状態にしたら、電流指令設定部302は、θ=1
°のときと同じ動作をする。
【0087】切換部303,メモリ部305b,減算部
307,d軸電流検出部306も、θ=1°のときと同
様な動作をする。即ち、メモリ部305bは、θ=2°
のときにおける、指令出力期間終了時点のd軸電圧指令
d * の値Vd * (θ=2°)をサンプルしてメモリ
し、減算部307は、メモリ部305bにメモリした値
d * (θ=2°)から、メモリ部305aにメモリし
た値Vd * (θ=0°)を減算して偏差d軸電圧指令Δ
d を求め、d軸電流検出部306は電流検出設定時間
が経過した時点でのd軸電流検出値Id の値を得て、こ
のd軸電流検出値Id の値が判定部304に転送され
る。
【0088】この結果、判定部304は、電気角位相θ
=2°と、θ=2°とした場合における電流検出設定時
間が経過した時点でのd軸電流検出値Id の値とが対と
なって記憶される。
【0089】以降は、電気角位相θの値を360°まで
順次段階的に増加(例えば1°づつ増加)していき、各
電気角位相毎に上述したのと同様な動作を繰り返す。こ
れにより、判定部304には、各電気角位相と、各電気
角位相とした場合における電流検出設定時間が経過した
時点でのd軸電流検出値Id の値とを対にした対照デー
タが蓄積される。
【0090】判定部304では、蓄積した対照データを
判定・検査することにより、d軸電流検出値Id の値が
最小となっている電気角位相におけるインダクタンスL
が最小であると判定する。なお、d軸電流検出値Id
積算値や平均値を使用した場合には、積算値や平均値が
最小となっている電気角位相におけるインダクタンスL
が最小であると判定する。そして、このd軸電流検出値
d の値が最小となっている電気角位相θが初期磁極位
置であると判定(推定)する。なぜならば、インダクタ
ンスは磁極位置にて最小となるからである。
【0091】本実施の形態では、指令出力期間が1つで
あり、電流制御部11での演算が1回でよいため、初期
磁極位置の推定に要する時間は短くなる。
【0092】<第2の実施の形態の変形例>なお、図8
に示す実施の形態では、d軸電流検出部306は、指令
出力期間の終了時点から、予め決めた電流検出時間が経
過した時点での、d軸電流検出値I d の値を検出してい
たが、指令出力期間の終了時点から予め決めた電流検出
設定時間が経過した時点までの間において、d軸電流検
出値Id を積分し、この積分値を検出するようにしても
よい。そして、判定部304では、各電気角位相と、各
電気角位相にした場合の積分値とを対にした対照データ
を蓄積し、この対照データのうち積分値が最小となって
いる電気角位相におけるインダクタンスが最小であると
判定し、この電気角位相を初期磁極位置と判定するよう
にしてもよい。
【0093】このようにd軸電流検出値Id の積分値を
用いるようにすると、電流検出ノイズが乗ってきても、
ノイズの影響を受けにくくなり、正確に磁極位置検出が
できる。つまり、ノイズが乗ってきても、積分をしてい
るため積分値が大きく変化することはないからである。
【0094】また、図8の実施の形態では、メモリ部3
05a,305bは、指令出力期間終了時点のd軸電圧
指令Vd * の値をメモリしていたが、指令出力期間終了
時点よりも一定期間前の時点から指令出力期間終了時点
までの間の期間におけるd軸電圧指令Vd * の値の平均
値をメモリするようにしてもよい。このようにすること
によっても、ノイズによる検出誤差を低減することがで
きる。
【0095】なお上記各実施の形態では、インダクタン
スを測定して初期磁極位置の推定を行っているが、イン
ダクタンスの測定結果を利用して、電流制御系(例えば
電流制御部11)のゲインの調整等にも利用することが
できる。
【0096】
【発明の効果】以上、各実施の形態と共に具体的に説明
したように、本発明では、ベクトル制御装置の主回路部
分でのデッドタイムの影響や主回路での電圧降下の影響
を受けることなく、永久磁石式同期電動機のインダクタ
ンス測定を、短時間で正確に行うことができる。そし
て、インダクタンス測定により、回転子磁極が位置する
初期磁極位置の推定をすることができる。また、インダ
クタンス測定結果を利用して、電流制御系のゲインの調
整等にも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるベクトル制
御装置を示すブロック図。
【図2】第1の実施の形態におけるd軸電流指令及びd
軸電流検出値を示す特性図。
【図3】等価三相電圧を示す波形図。
【図4】インバータの主回路の一相分を示す回路図。
【図5】PWM出力電圧の1パルス分のパルス幅状態を
示す特性図。
【図6】電気角位相が0°のときの電圧状態を示すベク
トル図。
【図7】電気角位相が30°のときの電圧状態を示すベ
クトル図。
【図8】本発明の第2の実施の形態にかかるベクトル制
御装置を示すブロック図。
【図9】第2の実施の形態におけるd軸電流指令及びd
軸電流検出値を示す特性図。
【図10】従来のベクトル制御装置を示すブロック図。
【図11】従来のベクトル制御装置を示すブロック図。
【図12】従来技術におけるd軸電流指令を示す特性
図。
【符号の説明】
1 インバータ 2 PMモータ 3 速度検出器 4 位置検出部 5 速度検出部 6 角速度検出部 7,8 電流検出部 9 座標変換部 10 トルク制御部 11 電流制御部 12 座標変換部 201,301 電気角位相設定部 202,302 電流指令設定部 203,303 切換部 204,304 判定部 205 補正計算部 206,306 d軸電流検出部 305a,305b メモリ部 Iu ,Iw 電流検出値 Id d軸電流検出値 Iq q軸電流検出値 T* トルク指令 I d * d軸電流指令 I q * q軸電流指令 Vd * d軸電圧指令 Vq * q軸電圧指令 Vu * , v * , w * 三相電圧指令 V d 補正d軸電圧指令 ΔVd 偏差d軸電圧指令 θ 電気角位相

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石式同期電動機に供給される三相
    電流の検出値を三相/二相変換してなるd軸電流検出値
    及びq軸電流検出値と、d軸電流指令及びq軸電流指令
    との偏差を基に演算をして、d軸電圧指令及びq軸電圧
    指令を出力する電流制御部と、 d軸電圧指令及びq軸電圧指令を、前記永久磁石式同期
    電動機の回転子位相を示す電気角位相に応じて三相の電
    圧指令に変換する座標変換部と、 三相の電圧指令に応じて等価三相電力を前記永久磁石式
    同期電動機に供給するインバータとを有する永久磁石式
    同期電動機のベクトル制御装置において、 前記座標変換器に入力する電気角位相の値を初期値から
    順次段階的に増加していく電気角位相設定部と、 電気角位相を各値としたそれぞれの状態にて、指令出力
    期間と休止期間とを交互に設定し、指令出力期間では値
    を予め決めた設定値としたd軸電流指令と値を0とした
    q軸電流指令を前記電流制御部に送ると共に、休止期間
    では値を0としたd軸電流指令と値を0としたq軸電流
    指令を前記電流制御部に送る電流指令設定部と、 電気角位相が異なっていても前記永久磁石式同期電動機
    に印加される三相電圧のうちd軸成分電圧を同一とする
    ように、電気角位相に応じて値が変化する補正d軸電圧
    指令を発生する補正計算部と、 指令出力期間では前記電流制御部から出力されるd軸電
    圧指令を前記座標変換部に送り、休止期間では前記電流
    制御部から出力されるd軸電圧指令に代わり前記補正計
    算部で発生した補正d軸電圧指令を前記座標変換部に送
    る切換部と、 電気角位相を各値としたそれぞれの状態にて、指令出力
    期間の終了時点から予め決めた電流検出設定時間が経過
    した時点でのd軸電流検出値の値を検出するd軸電流検
    出部と、 各電気角位相と、各電気角位相にて前記d軸電流検出部
    により検出したd軸電流検出値の値とを対にして記憶
    し、d軸電流検出値の値が最小となっている電気角位相
    におけるインダクタンスが最小であると判定する判定部
    とを備えていることを特徴とする永久磁石式同期電動機
    のベクトル制御装置。
  2. 【請求項2】 前記補正計算部は、補正d軸電圧指令の
    値V d を下式により求めることを特徴とする請求項1
    の永久磁石式同期電動機のベクトル制御装置。 V d =−abs (V q ERR)×(sin θ−1/tan θ) ・・・(1) 但し、abs は絶対値を意味し、V q ERRは、q軸電
    流指令が0のときに前記電流制御部から出力されるq軸
    電圧指令の値であり、θは電気角位相である。
  3. 【請求項3】 前記d軸電流検出部は、指令出力期間の
    終了時点から予め決めた電流検出設定時間が経過した時
    点までの間にて、d軸電流検出値を積分して積分値を求
    め、 前記判定部は、各電気角位相と、各電気角位相にて前記
    d軸電流検出部により積分した積分値とを対にして記憶
    し、積分値の値が最小となっている電気角位相における
    インダクタンスが最小であると判定することを特徴とす
    る請求項1または請求項2の永久磁石式同期電動機のベ
    クトル制御装置。
  4. 【請求項4】 永久磁石式同期電動機に供給される三相
    電流の検出値を三相/二相変換してなるd軸電流検出値
    及びq軸電流検出値と、d軸電流指令及びq軸電流指令
    との偏差を基に演算をして、d軸電圧指令及びq軸電圧
    指令を出力する電流制御部と、 d軸電圧指令及びq軸電圧指令を、前記永久磁石式同期
    電動機の回転子位相を示す電気角位相に応じて三相の電
    圧指令に変換する座標変換部と、 三相の電圧指令に応じて等価三相電力を前記永久磁石式
    同期電動機に供給するインバータとを有する永久磁石式
    同期電動機のベクトル制御装置において、 前記座標変換器に入力する電気角位相の値を初期値から
    順次段階的に増加していく電気角位相設定部と、 電気角位相を各値としたそれぞれの状態にて、指令出力
    期間と休止期間とを交互に設定し、指令出力期間では値
    を予め決めた設定値としたd軸電流指令と値を0とした
    q軸電流指令を前記電流制御部に送ると共に、休止期間
    では値を0としたd軸電流指令と値を0としたq軸電流
    指令を前記電流制御部に送る電流指令設定部と、 電気角位相を初期値とした際に、前記電流制御部から出
    力される指令出力期間終了時点のd軸電圧指令をメモリ
    する第1のメモリ部と、電気角位相を初期値以降の値と
    した際のそれぞれの状態にて、前記電流制御部から出力
    される指令出力期間終了時点のd軸電圧指令をそれぞれ
    メモリする第2のメモリ部と、 電気角位相を初期値以降の値とした際のそれぞれの状態
    にて、第2のメモリ部にメモリしたd軸電圧指令の値か
    ら第1のメモリ部にメモリしたd軸電圧指令の値を減算
    して偏差d軸電圧指令を発生する減算部と、 指令出力期間では前記電流制御部から出力されるd軸電
    圧指令を前記座標変換部に送り、休止期間では前記電流
    制御部から出力されるd軸電圧指令に代わり前記減算部
    で発生した偏差d軸電圧指令を前記座標変換部に送る切
    換部と、 電気角位相を各値としたそれぞれの状態にて、指令出力
    期間の終了時点から予め決めた電流検出設定時間が経過
    した時点でのd軸電流検出値の値を検出するd軸電流検
    出部と、 各電気角位相と、各電気角位相にて前記d軸電流検出部
    により検出したd軸電流検出値の値とを対にして記憶
    し、d軸電流検出値の値が最小となっている電気角位相
    におけるインダクタンスが最小であると判定する判定部
    とを備えていることを特徴とする永久磁石式同期電動機
    のベクトル制御装置。
  5. 【請求項5】 前記d軸電流検出部は、指令出力期間の
    終了時点から予め決めた電流検出設定時間が経過した時
    点までの間にて、d軸電流検出値を積分して積分値を求
    め、 前記判定部は、各電気角位相と、各電気角位相にて前記
    d軸電流検出部により積分した積分値とを対にして記憶
    し、積分値の値が最小となっている電気角位相における
    インダクタンスが最小であると判定することを特徴とす
    る請求項4の永久磁石式同期電動機のベクトル制御装
    置。
  6. 【請求項6】 第1のメモリ部は、電気角位相を初期値
    とした際に、指令出力期間終了時点よりも一定期間前の
    時点から指令出力期間終了時点までの期間において、前
    記設定電流制御部から出力されるd軸電圧指令の値の平
    均値をメモリし、第2のメモリ部は、電気角位相を初期
    値以降の値とした際のそれぞれの状態にて、指令出力期
    間終了時点よりも一定期間前の時点から指令出力期間終
    了時点までの期間において、前記設定電流制御部から出
    力されるd軸電圧指令の値の平均値をメモリすることを
    特徴とする請求項4または請求項5の永久磁石式同期電
    動機のベクトル制御装置。
  7. 【請求項7】 前記判定部は、インダクタンスが最小で
    あると判定した電気角位相が、回転子磁極が位置する初
    期磁極位置であると推定することを特徴とする請求項1
    または請求項2または請求項3または請求項4または請
    求項5または請求項6の永久磁石式同期電動機のベクト
    ル制御装置。
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