JP2001074589A - 漏液センサ - Google Patents

漏液センサ

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JP2001074589A JP24729799A JP24729799A JP2001074589A JP 2001074589 A JP2001074589 A JP 2001074589A JP 24729799 A JP24729799 A JP 24729799A JP 24729799 A JP24729799 A JP 24729799A JP 2001074589 A JP2001074589 A JP 2001074589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置異常検知手段付き漏液センサを提供す
る。 【解決手段】 漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透層
を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの反射
境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された
制御手段とから成る漏液センサにおいて、前記光源手段
及び受光手段を底部が透明材又は半透明材で構成された
ケースに収納し一体化すると共に、前記ケースの設置異
常検知手段を設け、前記ケースの設置面に対し前記ケー
スが略水平状態に載置されているときには、前記光源手
段から前記ケース底部へ光を投射し、前記反射境界面か
らの反射光を前記受光手段で受光し、その出力を前記制
御手段により演算処理して、漏液の有無を判定し、か
つ、前記設置面に対し前記ケースが略水平状態に載置さ
れていないときには、前記設置異常検知手段により前記
ケースの設置異常を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水、酸性溶液、
アルカリ溶液等の電気的導通を有する液体や、アルコー
ル、シンナー、ベンジン等の有機性等の絶縁性を有する
液体の漏液を検知する漏液センサの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来工場等の設備では配管により液体を
供給している。しかし、配管には多くの個所に接続用の
継手が設けられているため継手から液体が漏液する場合
が多い。そこで、液体の種類によっては漏液の監視を人
間が常時行なわなければならなかった。かかる従来の漏
液監視方法としては導電方式や液量方式が知られてい
る。又、特公平4−70572号公報には漏液を吸収す
ると透明になるフイルタに光源より光を照射しておき、
漏液があった時に上記フイルタからの透過光又は反射光
の変化量を検知することにより漏液を確実に検知できる
ようにした漏液センサ技術が記載されている。図1はか
かる従来の反射方式の漏液センサ20の原理を示す図で
あり、床面1に、薄紙8及びケース12のホルダ4が、
その底面4aを黒色に塗装され反射光吸収板を兼ねてネ
ジ等の止め具により固定され、その上に白色の薄紙(又
は布、ガラス,合成樹脂部材等でも良い)8が載置され
ている。また、ホルダ4には、底部12dが透明又は半
透明な合成樹脂部材またはガラス等のセラミックス部材
で構成されたケース12が、挿入/装着され、ケース1
2の内部には光源手段14、受光手段16及びコンパレ
ータ等を含む検知手段18が一体化して収容され、ケー
ブル26を介して外部と接続されるようになっている。
尚、ケース12は防塵、防水用のフタを兼ねているが、
漏液2が薄紙8の中央の反射領域8bに浸透し易くし、
かつ、漏液の検出時間を短縮するため、ケース底部12
dの底面12aと薄紙8との間には微少な空隙部10が
設けられており、ホルダ底面4aとケース底面12aと
の間隙dは、漏液浸透層を形成している。この空隙d
は、ほこり、ちり等の汚れを避けると共に、外部のノイ
ズ光を検知せず、安定的に薄紙8からの反射光を検出す
るため、数mm以内が望ましい。また反射板4aとケー
ス12とを着脱可能な構造のフイルタとした方が、薄紙
8の交換や設置作業等が容易なことが分った。更にま
た、漏液の発生個所が一般的には特定できないことか
ら、どの方向から浸透して来る漏液に対しても素早く応
答するため、薄紙の形状は一般的には円形が好ましいこ
とも分った。このような構成において、通常、LEDや
赤外レーザー発光素子、光ファイバー等の光源手段14
から光22が照射され、薄紙8からの白色の反射光24
が、受光手段16により常時検出されている。しかし
て、床面1に漏液2が生じた場合、接触部9から漏液2
が順次薄紙8の反射領域8bに浸透していき、薄紙8の
接触部9は漏液の浸透により白色から透明色に変化す
る。しかるに、薄紙8の下側の反射板4aは黒色である
ので、薄紙8の色は接触部9では白色から黒色に変化
し、受光手段16への反射光24は反射板4aに吸収さ
れて大幅に減少し、検知手段18によりこの反射光量の
変化を検出して漏液検知が行われる。かかる薄紙を利用
した漏液センサは、構造が簡単で、動作も確実であり、
止め具等で床面に固定されているので、センサが転倒す
る事故もなく、粘度の高い液体でも比較的短時間で検知
できる利点があるが、ホルダの床面設置作業や薄紙の交
換作業をできるだけ省略したい利用者からは、薄紙を使
用せず、床面設置作業の不要な漏液センサが要望されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる薄紙8を使用し
ない漏液センサとしては、上述のケース底部12dの底
面12aに全反射光を生ずるように、光源手段から投射
光を照射し、その反射光量の大小により漏液の有無を判
定するものが種々考案されているが、ケース底部と床面
とを密着させると、粘度の高い液体はケース底部の中央
部には非常に浸透しにくくなるので、 (A)一般には薄紙を使用した漏液センサよりもはるか
に大きい、最小でもd=2〜4mmの空隙部を、床面と
ケース底面との間に設けた構造となっており、大量に漏
液が流出してケース底部が漏液と接触しないと、漏液が
全く検知できない構造となっていた。 (B)また、ケース底部がホルダやキャップがなく直接
床面に対向して露出している構造のものでは、床面の塗
装色の影響を受けやすく、漏液が浸透して来た段階で不
必要な床面からの反射光を大量に受光してしまい、誤作
動する等、反射光量の大小だけでは漏液の有無判定が安
定しないという問題点もあった。 (C)更に、ケースを床面に直接設置するセンサ等で、
ケース設置作業後に、ケースを人が引っかけ、これによ
りケースが、床から浮き上がったり、傾斜したり、転倒
する設置異常状態の発生といった事故が起こっても、か
かる事故を検知できないといった問題点があった。ま
た、従来の光学式漏液センサには、当初予期できなかっ
た次のような問題点も発生した。 (D)床面1にホルダ底面4aが水平であり、ケース底
面12aもほぼ水平な状態で設置した状態で、高圧配管
や大口径配管等が破損し、一度に大量の漏液が発生/流
出した場合、ケース12の下部は全周がほぼ同時に漏液
中に水没してしまう。かかる状態で漏液2が順次薄紙8
の外縁部からその内側に向って浸透し始めると、ホルダ
底面4aとケース底面12aとの空隙部10にあった気
体は、一部が泡となってケース12の外側に排出される
が、空隙部10の中央近傍にあった気体は、その周囲を
漏液で塞がれた状態となり、図1(B)に示すように、
気泡が中央部であり、かつ、反射領域でもある8bに停
留し、何時間たっても反射領域8bが透明にならず、大
量の漏液を検出できない現象が発生した。 (E)また、ケースをホルダに装着/挿入して使用する
タイプのものや、センサケース単独で使用する場合等
で、作業者が一度に大量のセンサケース設置作業を実施
する場合など、しっかりケースをホルダ内に挿入するの
を忘れたり、人が誤ってケースを引っかけ、そのケース
がホルダから浮き上がったり、転倒したりしても、人が
全くこれらの設置異常事故に気付かないといった問題点
もあった。 (F)さらに、ケースがホルダから浮き上がったり、転
倒したりした設置異常事故を検知する手段は、できるだ
け簡単な構造で製造でき、その設置異常検知動作は、誤
動作のない確実な設置異常検知結果の得られる原理/構
造のものが好ましい。よってこの発明は上述のような事
情に鑑みて成されたものであり、この発明の目的は、ケ
ース設置作業中、ケースが単独で浮き上がったり、傾斜
したり、転倒している事故を速やかに検知したり、ケー
ス設置作業後、ケースがホルダから浮き上がったり、転
倒した事故を、速やかに検知して外部に警告することの
可能な、設置異常検知手段付きの簡単/確実な構造の漏
液センサを提供することにある。また、この発明の目的
は、設置異常検知手段付きの、非常に単純な構造で、か
つ、信頼性が高く、低コストの漏液センサを提供するこ
とにもある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、漏液が浸透
し得る気体層又は漏液浸透層を介して、前記漏液と接触
し得る少なくとも1つの反射境界面と、光源手段、受光
手段及びこれらに結合された制御手段とから成る漏液セ
ンサに関し、この発明の上記目的は、前記光源手段及び
受光手段を底部が透明材又は半透明材で構成されたケー
スに収納し一体化すると共に、または、前記光源手段及
び受光手段を底部が透明材又は半透明材で構成されたケ
ースに収納し一体化すると共に、該ケース先端部に遮光
性の薄板状のケースキャップを装着し、当該漏液センサ
の床等の設置箇所の表面性状又は表面色からの影響を受
けにくくすると共に、または、前記光源手段及び受光手
段を底部が透明材又は半透明材で構成されたケースに収
納し一体化すると共に、該ケース先端に当該漏液センサ
の床等の設置箇所の表面性状又は表面色からの影響を受
けにくくし、かつ、当該ケースの転倒防止を兼ねたケー
スホルダを装着するようにすると共に、前記ケースの設
置異常検知手段を設け、前記ケースの設置面に対し前記
ケースが略水平状態に載置されているときには、前記光
源手段から前記ケース底部へ光を投射し、前記反射境界
面からの反射光を前記受光手段で受光し、その出力を前
記制御手段により演算処理して、漏液の有無を判定し、
かつ、前記設置面に対し前記ケースが略水平状態に載置
されていないときには、前記設置異常検知手段により前
記ケースの設置異常を検知することによって達成され
る。また、この発明は、漏液に接触し得る少なくとも2
つの全反射境界面を、気体層又は漏液浸透層を介在させ
て形成し、少なくとも1つの光源手段、受光手段及びこ
れらに結合された制御手段を、前記各反射境界面のそれ
ぞれに対し、同一の側に配設し、前記第1の全反射境界
面に対しては前記光源手段から光を投射し、前記第1の
全反射境界面からの反射光を前記第2の全反射境界面に
投射し、前記第2の全反射境界面からの反射光を前記受
光手段で受光し、その出力を演算処理して漏液を検知す
るようにした漏液センサにも関し、この発明の上記目的
は、前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透
明材で構成されたケースに収納し一体化すると共に、ま
たは、前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半
透明材で構成されたケースに収納し一体化すると共に、
該ケース先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装
着し、当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は
表面色からの影響を受けにくくすると共に、または、前
記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材で
構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケース
先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は
表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケースの
転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにすると
共に、前記ケースの設置異常検知手段を設け、前記ケー
スが略水平状態に載置されているときには、前記光源手
段から前記ケース底部へ光を投射し、前記反射境界面か
らの反射光を前記受光手段で受光し、その出力を演算処
理して、漏液の有無を判定し、かつ、前記ケースが略水
平状態に載置されていないときには、前記設置異常検知
手段により前記ケースの設置異常を検知することによっ
ても達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、この発明
の好適な実施例について詳細に説明する。図1に対応さ
せて示す図2および図3は、この発明の設置異常検知手
段70を具えた漏液センサ20aの一例であり、それぞ
れ同一の番号を付した装置は同一の機能を果たすと共
に、光源手段14aからは、ケース底部の透明材または
半透明材12dを介して、漏液と接触する第1の光学的
(反射)境界面12aに対し臨界角以上の入射角で光2
2xを照射し、その全反射光24xが、CCDやMOS
型ホトダイオード等が複数個並設された1次元又は2次
元光電変換素子アレイセンサ(以下アレイセンサと略
す)28A(各受光素子を28a〜28nとする)に入
力され、反射光がそれぞれ相互に異なる受光角度で各受
光素子に受光され、電気信号に変換され、その出力が、
マルチプレクサ31を介して、それぞれ所定のサンプリ
ング周期毎にA/D変換手段32によりデジタル信号に
変換され、マイクロプロセッサ(MPU)36を含み検
知手段18を兼ねた制御手段30内の、ダブルバッファ
メモリ34に順次書込まれるようになっている。また、
光源手段14bからは、ホルダ4の底面4aに両面テー
プ等の接着手段3aにより貼着されたガラス又は合成樹
脂等の反射部材3の表面に凸凹を刻設した第2の光学的
(反射)境界面7、または薄紙8に対し、臨界角未満の
入射角で光22yが照射され、その反射光24yが受光
手段16b又は28Bにより受光され、電気信号に変換
されて制御手段30に入力され、さらに、光源手段14
cからは後述する開閉機構90aの底面12pに形成さ
れた第3の光学的(反射)境界面9に対し、臨界角未満
または臨界角以上の入射角で光22zが照射され、その
反射光24zが受光手段16c又は28Cにより受光さ
れ、電気信号に変換されて制御手段30に入力されるよ
うになっている。次に、ケース底部12dの内側には、
金属箔等の遮光部材15が貼着され、遮光部材15の一
端は静電容量センサに入力して、床面検知用の近接セン
サとして使用できると共に、遮光部材15はケース底部
12dの光の照射面及び受光手段近傍の反射光受光面を
除いた範囲に配設すると、漏液浸入時に床面が白色又は
鏡面であっても不要な反射光を床面から受光しない光学
的効果がある。尚、上述の静電容量センサや傾斜センサ
は、床面との距離計測や液体の接近に基づく容量変化等
を介して設置異常検知手段として利用することが可能で
ある。また漏液の検知出力は外部にケーブル26を介し
て電気信号として出力され、更にケース12の上面に設
けられた表示手段29にも、緑色/赤色切換点灯可能な
LED等により警告表示されるようになっている。尚、
ホルダ4の床面1との接触面はその外径がケース12の
外径の1.3倍以上の大きさのものを使用した方が、セ
ンサ20aの転倒防止の面から好ましく、ケーブル26
の腰が強い場合、ケース12を単独で設置すると、ケー
ス12が容易に転倒しやすいので、通常は、ケース12
を挿入したホルダ4を床面1にネジ等の固定部材により
しっかりと固定し、さらに/または建物や机等の側壁や
側面61からケース12を固定するためのアーム状の圧
接手段60をケース上蓋に延設し、その一端64を固定
部材62により建物61側に固定すると共に、他端66
をケース上部に圧接し、ケース12の転倒防止を図って
いる。又、ケース底部12dの漏液との接触面12a
と、ホルダ4の上側底面4aとの間隔dは、検知する液
体の粘度に対応して種々のものに変更できることが好ま
しく、地震や重量物の移動等により、反射境界面4aと
受光手段28Bとの角度や間隔が変化すると、誤動作の
原因となりやすいので、ホルダ4とケース12とは、着
脱可能で、かつ、間隔dが外部の振動に対しても変化し
ない構造のものが好ましい。又、ホルダ4は遮光性部材
で構成すると、ケース12の周囲からノイズ光が侵入し
たり、床面からの不要な反射光の受光を防止する効果が
ある。また、ホルダ4を使用せず、ケース12を単体で
漏液センサとして使用する場合は、上述の間隔dが外部
の振動に対しても変化しないように、後述の図4に示す
ように、光源手段14及び受光手段16/28Bを、底
部が透明材又は半透明材で構成されたケース12に収納
し一体化すると共に、ケース先端部に遮光性の薄板状の
ケースキャップ12pをさらに一体成形し、当該漏液セ
ンサの床面1等の設置箇所に基づく表面性状又は表面色
からの影響を受けにくくした構造のものが好ましい。
【0006】しかして、図2および図3の例では、ケー
ス12の設置異常検知手段70を形成するため、ケース
底部を、透明材又は半透明材で構成された本体部12d
と蓋部12qとに分割可能な一体成形された合成樹脂部
材で構成するようになっており、かかる一体成形用の合
成樹脂部材としては、熱可塑性プラスチック樹脂や熱可
塑性エラストマーが利用でき、熱可塑性プラスチック樹
脂としては、ポリエチレンテレフタレ−ト、非晶性ポリ
エチレンテレフタレ−ト、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン等が使用でき、また、一体成形用の
熱可塑性エラストマーとしては、ポリブタジエン樹脂が
使用可能である。具体的には、図2(B)に示すよう
に、ケース底部は、本体部12dと蓋部12qとがヒン
ジ12sで連結されて一体に形成され、本体部12dと
蓋部12qとが外周縁でV字状の溝部12sにより連結
され、合成樹脂部材、すなわち、熱可塑性プラスチック
樹脂または熱可塑性エラストマーにより一体成形される
ようになっており、V字状の溝部12sを介して、ケー
ス底面12a側に折曲すると反発力を生成する開閉機構
90aを構成するようになっている。従って、ケースの
本体部12dと蓋部12qとを底面12a側に折曲し
て、ケース12の設置面に対して略水平状態に閉じたと
きには、自重または外部からの圧接手段60により本体
部12dと蓋部12qとが密着して閉じた状態を維持で
き、かつ、光学式設置異常検知手段70の光学経路の一
部を形成するようになっている。すなわち、水平な床面
1にケース12を設置した場合は、ケース12の設置面
は、水準器等から規定される基準水平面に対し水平/平
行となり、垂直な壁面1にケース12を設置した場合
は、ケース12の設置面は、上述の基準水平面に対し垂
直となり、傾斜した床面1にケース12を設置した場合
は、ケース12の設置面は、上述の基準水平面に対し所
定の傾斜角度となる。この光学式設置異常検知手段70
では、図2(A)および図3(A)に示すように、光源
手段14cからの投射光22zが、蓋部12qの上面ま
たは底面に設けられた反射部材12pに、臨界角未満ま
たは臨界角以上の入射角で照射され、その反射光24z
が受光手段16c又は28Cにより受光され、電気信号
に変換されて制御手段30に入力されるようになってい
る。尚、白色または鏡面状等の反射部材12pに基づく
反射面は、蓋部12qの上面または底面に設けることが
可能であり、蓋部12qに接着、溶融、圧入して形成す
るようにし、または、蓋部12qの底面に凸凹の反射面
を刻設して、投射光22zの反射面を形成してもよい。
一方、ケース12の本体部12dと蓋部12qとが密着
していない場合は、ヒンジ機構12sから生成される反
発力により、本体部12dと蓋部12qとが、浮いた
り、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常状態となり、
本体部12dと蓋部12qとが開いた状態を維持できる
開閉機構90aが予めケース12には付勢されており、
このため設置異常状態では、本体部12dには光学的境
界面12aが形成され、投射光が空気等の気体層に拡散
してしまうので、上述の光学式設置異常検知手段70の
投射光および反射光の光学経路22z/24zが、正常
な位置に形成できず、容易にケース12の設置異常を検
知することが可能な構成となっている。尚、蓋部12q
の反対側には、ケース底面12aとホルダ底面4aとの
間隙dを安定的に確保するため、ケース12の脚部12
tが設けてあり、蓋部12qの一端は、図2(C)の例
では、ケース底面の半径の長さより短く構成してある
が、図6、7に示すようにケース底面の両端まで延長す
ると、光源手段14a及び14bでそれぞれ構成される
光学系も設置異常の状態では、それぞれ異常信号を検知
することができ、設置異常検知処理の信頼性を一段と高
めることができる。また、光源手段14a,14bの電
源は、制御手段30内の電源制御部37によりオンオフ
制御できると共に、記憶手段35にテンプレートデータ
やパラメータ等を記憶できるようになっている。
【0007】次に、ケース底面12aとホルダ底面4a
との間隙dの空間に生成された気泡を排出する気泡排出
用中空部材6a〜6dの配置を説明すると、図2の例で
は中空部材6を全てケース12のホルダ4側の部材に埋
設又は付設するように構成したもので、気泡の吸入口5
a〜5dはホルダ4側の部材に埋設又は付設され、中空
部材6aの一端は投射光22及び反射光24の光学経路
を避けて、ケース12の底面12aの略中央部に気泡吸
入口5aが開口され、ケース底面12aに沿って付設さ
れたゴムや合成樹脂等の中空パイプ部材6a1、又は、
ホルダ4の上面に中心方向に突設させて設けられた略直
方体のケース受け部に穿設された中空部6a1を介し
て、ホルダ4の側壁に埋設された空洞部6a2に結合さ
れ、空洞部6a2の他端はホルダ4の側壁に出口が水平
方向又は下方向に向いて穿設された排出口7aに接続さ
れるようになっている。従って、吸入口5aから中空部
6a1,空洞部6a2を介して排出口7a迄が周囲を密
閉された状態で気体が外部に漏れることなく自由に出入
りできる中空構造となっており、その他、同様の中空部
材6b〜6dが、吸入口5b〜5dと、水平中空部6b
1〜6d1、空洞部(垂直中空部)6b2〜6d2及び
排出口7b〜7dとから構成された例を示してあるが、
かかる気泡排出用の中空部材は単独でも、又、複数でも
利用可能である。尚、排出口7a〜7dの床からの高さ
は、大量の漏液が一度に発生した場合でも、気泡が外部
に排出移動するのに充分な時間が確保できる程度の、短
時間で排出口が水没しないような適度に高い所定の高さ
位置が好ましい。また、この発明の気泡排出用中空部材
6a〜6dの別の実施例は、後述する図4、5にも示さ
れており、図2の構成例では全て中空部材6a〜6dを
ホルダ4側に配設したのでケース12側には何の物理的
改造を加える必要もなく、従来の漏液検出部12がその
まま使用できる構造例であるが、図4の例では、ホルダ
4を使用しないで、かつ、薄紙8を使用しない漏液セン
サの例で、ケース12だけを単独で使用する場合の中空
部材6a〜6dの配設の一例を示したもので、この場合
には中空部材6a〜6dがケース12の外部に出たり突
出部があると中空部材が損傷を受けやすいので、ケース
底部12aの気体層又は漏液浸透層と接する略中央部に
気泡吸入用の穴5a〜5dを図4のように穿設し、ま
た、ケース12の側壁の上部に排出口7a〜7dを穿設
し、これらの間をシリコーンゴム部材等の小径の中空部
材6a〜6dで連結するようにしたものである。更に、
図5は上述の中空部材をケース12とホルダ4との両方
の部材を利用して形成するようにしたもので、図5
(C)はケース12を取外したホルダ4の上面を示して
おり、ホルダ4の外側側壁部から略中央に向かって気泡
排出用の略直方体の突出部に設けられた溝6a1〜6d
1の上面は、ケース底部12aと密着して空洞部を形成
し、溝の側面から漏液が浸透しないように水平かつ平面
状に加工されている。また、各溝の気泡吸入口5a〜5
dの位置は、投射光/反射光の光学経路の障害にならな
い範囲で、できるだけ内側の中央部が好ましい。又、水
平の溝6a1〜6d1の他端は、ホルダ4の内壁が気体
が十分移動できる厚さまで削られた溝部に連結され、こ
の溝部は、更に、数mm幅で垂直方向にホルダ4の内壁
の一部が図5(A)に示す6a2〜6d2のように溝部
を形成するように削られた後、ホルダ4の所定の高さに
設けられた排出口7a〜7dを介して、ケース12の外
部と連結されるようになっている。かかる構造の図5
(A)に示すような中空部材では、ホルダ4の側壁や内
壁、底面の一部と、ケース12の側壁及び底面の一部と
で、中空部材6a〜6dが形成されているが、図2に示
すようなホルダ4の側壁/底面に空洞部6a〜6dを形
成するよりも、溝部6a〜6dを加工するほうが、装置
の製造が容易である。尚、図5(A)の構造で、排出口
7a〜7dを上方に開口した状態で設置すると、大量に
漏液が流出した場合、上方からの漏液により排出口7a
〜7dが塞がれて、気泡/気体が移動できなくなる場合
があるので、排出口の開口部の方向を、水平方向か下方
向へ向けて配設することが好ましく、また、排出口を上
方に向けて開口させた場合には、その上部に蓋部を付設
することが好ましい。
【0008】かかる構成において、その動作を次に説明
する。先ず、ケース12がホルダ4等にしっかりと固定
されていない場合には、ケース12の本体部12dと蓋
部12qとが密着せず、ヒンジ機構12sから生成され
る反発力により、本体部12dと蓋部12qとが、浮い
たり、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常状態とな
り、本体部12dと蓋部12qとが開いた状態を維持で
きるヒンジ機構12sを主とした開閉機構90aが作動
し、このため光学式設置異常検知手段70の投射光/反
射光の光学経路22z/24zが正常な位置に形成でき
ず、光源手段14cの投射光22zは、本体部12dの
光学的境界面12aから空気等の気体層に透過/拡散し
て、反射部材12pに到達しないか、または、所定の角
度以上に曲げられて投射され、その反射光24zは、ほ
とんど受光手段16cに到達しなくなるので、受光手段
16cの出力を検知手段18により正常な反射光レベル
と比較することにより、容易に漏液センサ20aの設置
異常が検知され、MPU36に入力される。すると、制
御手段30を介して設置異常アラーム信号(またはエラ
ーコードER−A)がケーブル26により外部に出力さ
れ、電源制御部37により、光源手段14a,14bお
よび受光手段28A,28Bへの電源供給が停止され、
漏液センサ20aはエラー待機状態となる。かかるアラ
ーム信号の出力されない通常の状態では、MPU36に
より電源制御部37から、光源手段14a,14bおよ
び受光手段28A,28Bへ電源が供給され、漏液セン
サ20aは作動状態となり、漏液2がない場合には、図
2に示すように光源手段14bからの投射光22yが、
ホルダ底面4aに載置された反射部材3の反射境界面7
で反射され、その反射光24yがアレイセンサ28Bの
受光素子28a〜28nに入力され、その明暗パターン
は、例えば、図3(B)に示すように、受光素子28n
側が明るく、受光素子28a側が暗い明暗のパターン分
布を形成する。また、漏液2がホルダ底面4aに薄く浸
透した場合には、その反射光24yは図3(B)の24
aのような光学経路を経て、各受光素子に入力するの
で、少し受光素子28a側に明るさのピークがずれた明
暗パターンの配置となる。更に漏液の厚さ(深さ)が大
きくなると図3(B)の左側に明暗パターンのピークが
移動する。そして、一度に大量の漏液2が発生した場合
には、ケース12の外周は全て漏液2で水浸しになる
が、ホルダ4側には中空部材6a〜6dが埋設又は付設
されているので、漏液2が毛細管現象や浸透圧等により
ケース12の外周から中心部に向かって徐々に浸透して
くると、ホルダ底面4aとケース底面12aとの空隙部
10にあった気体はその周囲を漏液で塞がれた状態とな
るが、気泡の吸入口5a〜5dからケース底面12aに
発生/滞留している気泡が中空パイプ部材6a1〜6d
1中に徐々に押し出され、更に、ホルダ4の側壁に埋設
された空洞部6a2〜6d2を介して、ホルダ4の側壁
に出口が水平方向又は下方向に向いて穿設された排出口
7a〜7dから、ケース底面12aに発生した気泡がケ
ース12の外部に排出される。すなわち、中空部材6a
〜6dは、その周囲を密閉された状態で気体が外部に漏
れることなく自由に出入りできる構造となっているの
で、ケース底面12aには気泡が発生しても、長期間滞
留することなく、非常に速やかにホルダ底面4aとケー
ス底面12aとの空隙部10を漏液2で満たし、水没さ
せることができる。かくして、ケース底面12aが漏液
2の中に水没すると、その反射光24mは、例えば、図
3(B)の受光素子28a側が最も明るく、受光素子2
8n側が最も暗い明暗パターンの配置に変化する。
【0009】従って、マルチプレクサ31を介して、所
定のサンプリング周期でアレイセンサ28Bの各受光素
子28a〜28nのA/D変換後のデジタル出力をダブ
ルバッファメモリ34に書込んだ後、MPU等により以
下の処理を行なうと良い。 a)各受光素子28i(i=a〜n)の感度補正を行な
った後、受光パターンを移動平均処理等により平滑化す
る。 b1)平滑化した受光パターンの明暗のピーク位置を演
算し、この位置が漏液無し範囲内にあるか否かで漏液の
有無を判定する。 b2)平滑化した受光パターンR(j)の反射光量の輝
度分布の重心XGを次式により演算し、この重心位置
が、漏液無し範囲内にあるか否かで漏液の有無を判定す
る。
【数1】 XG=ΣR(j)・j/Σj (j=1からn) 但し、R(j):受光レベル j=:受光位置 b3)予め、反射光の明暗パターンの、波形立上り部分
及び/又は、波形ピーク部分、及び/又は、波形立下り
部分等を、漏液有りの反射光パターンの中から切出して
テンプレートメモリ35等に、漏液テンプレートパター
ンT(j)として登録しておき、このテンプレートパタ
ーンT(j)と類似した波形位置を、平滑化した受光パ
ターンR(j)の中で次式により相関演算する。
【数2】 次に、漏液無し位置より所定の距離(mth)以上離れ
た位置(m>mth)で、かつ、所定の類似度Thcr
以上テンプレート波形と類似した明暗パターンCR
(m)が検出された場合、漏液有りと判定し、それ以外
の場合には漏液無しと判定する。 c)かくして、漏液検知手段18を兼ねた制御手段30
により、b1)からb3)の演算の中から、所望の演算
または組合わせた演算により、漏液2が検出されると、
表示手段29を赤色点灯させると共に、ケーブル26を
介して外部に漏液の有無を出力する(漏液検知エラーコ
ードER−B)。尚、上述のb1)及びb2)の処理で
は、レンズ、凹面鏡等の集光手段により広く反射光を集
めることにより、最小限2箇所の受光手段(素子)によ
り、漏液の有無演算が実行できる。また、b3)の相関
演算では、最小限4〜8箇所の異なる位置からの受光手
段(素子)による反射光データの収集が好ましい。ま
た、光源手段14aからの投射光22xが、ケース底部
12aで全反射され、その反射光24xが、アレイセン
サ28Aの各受光素子28a〜28nに、上述のアレイ
センサ28Bと同様に入力され、その明暗パターンの分
布や位置等が、漏液検知手段18を兼ねた制御手段30
により、上述と同様にして演算され、漏液の有無が判定
される。尚、制御手段30では、アレイセンサ28B/
28Aの両方の出力および受光手段16cの出力が所定
の周期毎に相互にチェックされ、どちらかのアレイセン
サの出力演算結果により漏液が検知できたら、漏液検知
信号を外部に出力するとよい。また、上述の例では、反
射光24xは、全反射光であるので、アレイセンサ28
Aの替わりに、単独の受光素子16a等の出力より、単
純な反射光量の大小演算から漏液の有無を判定しても、
容易に漏液検知の判定を行うことができる。
【0010】従って図2に示すような構造の漏液センサ
によれば、漏液センサ20aを床面1に置くだけで、薄
紙8を使用せず、簡単な床面へのセンサ固定作業だけ
で、大量の漏液が流出しなくても、漏液2がホルダ4の
反射境界面4aに薄く浸透した初期の時点で、確実に漏
液を検出することができ、ホルダ4の外周の半径を大き
くすることにより、センサ20aの転倒も防止すること
ができる。また、漏液エラーとセンサの設置状態異常エ
ラーとを区別して外部に出力できるので、監視センター
等ではエラー発生後、エラー状況に応じてそれぞれ適切
な所定の復旧作業を開始することができる。更に、図2
(B)に示すように、投射光22xと22yとはそれぞ
れ直交する方向に投射しているので、相互の光学的干渉
は少ないが、図示しない制御手段により、交互に光源手
段14a/14bを点灯させ、光源手段14aが点灯中
は光源手段14bを消灯させ、光源手段14aが消灯中
は光源手段14bを点灯させるようにすると、光源間の
干渉を完全に排除することができる。また、光源手段1
4a/14bより、投射光の明暗パターンが所定の周期
で変化する変調光を各光学的(反射)境界面へ投射し、
この投射光のタイミングに同期させてその反射光を各受
光手段により受光するようにしても、各光源間の干渉を
完全に排除することができる。尚、上述の例では、光源
手段14bからの投射光22yを、ホルダ底面4aに載
置された反射部材3の反射境界面7で反射させたが、反
射部材3を使用せず、直接ホルダ底面4aからの反射光
の受光を、ホルダ底面4aを灰色中間色または白色に塗
装すること等で実現し、その反射光24yをアレイセン
サ28Bに入力してもよい。また、薄紙8を反射部材3
の替わりに使用することも可能であり、この場合には、
ケース底面12aとホルダ底面4aとの間隔dは、1m
m以内に設定することも充分可能であり、薄紙8を使用
した場合は、漏液検知後薄紙の交換作業が必要である
が、反射部材3を使用すると、乾いた布等で漏液2を反
射部材3から拭き去ると、繰り返し同一の反射部材を使
用できる違いがある。かくして、大量の漏液が発生して
も、中空部材6a〜6dが周囲を密閉された状態で気体
が外部に漏れることなく自由にその両端から出入りでき
る構造となっているので、ケース底面12aには気泡が
発生しても、長期間滞留することなく、非常に速やかに
ホルダ底面4aとケース底面12aとの空隙部10を、
漏液2で満たし、空隙部10を確実に水没させることが
でき、気泡発生による漏液センサの誤動作を防止するこ
とができる。また、上述の例では、漏液検知用に2つの
光学系を使用したが、光源手段14a〜受光手段28
A、または、光源手段14b〜受光手段28Bのいずれ
か一方の光学系だけを使用しても、漏液センサ20aは
構成することができる。また、ケース12がホルダ4等
にしっかりと固定されていない場合には、ケース12の
本体部12dと蓋部12qとが密着せず、ヒンジ機構1
2sから生成される反発力により、本体部12dと蓋部
12qとが、浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設
置異常状態となり、本体部12dと蓋部12qとが開い
た状態を維持できるヒンジ機構12sを主とした開閉機
構90aにより、光学式設置異常検知手段70の投射光
/反射光の光学経路が正常な位置に形成できず、光源手
段14cの投射光22zは反射部材12pに所定の角度
以上に曲げられて投射され、その反射光24zは、ほと
んど受光手段16cに到達しなくなるので、受光手段1
6cの出力を、検知手段18により正常な反射光レベル
と比較することにより、容易に漏液センサ20aの設置
異常が検知できる。従って、通常、センサ20aの消費
電力の半分以上を消費している光源手段14a,14b
への電力供給をただちにカットできるので、漏液センサ
の省エネ化が図れると共に、従来、区別できなかった漏
液異常エラーとセンサの設置異常エラーとを明確に区別
できるので、エラー発生信号の受信後、プラントの監視
センター等では、それぞれ的確に各エラー状況に対処す
ることができる。尚、設置異常検知手段70は、検知対
象となる漏液2が、硫酸、塩酸、硝酸等の強酸や、可性
ソーダ、可性カリ等の強アルカリ溶液の場合でも、正常
かつ安定的に動作できる機構、構造の物が好ましく、漏
液センサ20aは、ケース底部が、透明材又は半透明材
で構成された本体部12dと蓋部12qとに分割可能な
一体成形された合成樹脂部材で構成されているので、外
部にいっさい電子部品等が露出しない構造を実現でき、
耐薬品性に優れると共に、本体部12dと蓋部12qと
が開いた状態を維持できるヒンジ機構12sからなる開
閉機構90aより、容易にケース12の設置異常を検知
できるようになっている。
【0011】次に、図2及び図3に対応させて示す図4
は、この発明の漏液センサ20bの別の一実施例を示す
ものであり、それぞれ同一の番号を付した装置は同一の
機能を果たすと共に、漏液検知部に電気配線をなくし電
気的発火/引火の事故が絶対発生しないようにしたもの
で、光ファイバ等の第1の光伝送手段40a、40b、
40cにより、遠隔地の制御部39に設けられた光源手
段14から、投射光22x,22y、22zをそれぞれ
伝送し、光伝送手段40a、42a〜42kにより反射
境界面12aへの光の投受光を行なう第1の光学系を形
成し、光伝送手段40b、42m〜42tにより反射境
界面7または薄紙8またはケースキャップ12p等への
光の投受光を行なう第2の光学系を形成し、光伝送手段
40c、42uにより反射部材12p等への光の投受光
を行なう第3の光学系を形成するようにしたため、液体
2が揮発性で引火、爆発の危険がある場合でも、極めて
安全に反射光による漏液検知ができるようにしたもので
ある。すなわち、上述の第1の光学系では、遠隔地に設
けられた光源手段14からの照射光の一部が、光伝送手
段40aによりケース12内に導かれ、全反射を生ずる
ような臨界角以上の所定の角度で、ケース底部の反射境
界面12aへ投射光22xとして照射され、その反射光
24xは、直線状に配設された光伝送手段42a〜42
kにより受光され、遠隔地に設けられた受光素子16a
に伝送され、AD変換手段32、ダブルバッファ34を
介して検知手段を兼ねた制御手段30に入力されるよう
になっている。また、上述の第2の光学系では、遠隔地
に設けられた光源手段14からの照射光の他の一部が、
光伝送手段40bによりケース12内に導かれ、臨界角
以内の所定の角度で反射部材12p、または図示しない
薄紙8、またはケースキャップ12p等へ、投射光22
yとして照射され、その反射光24yは、直線状に配設
された光伝送手段42m〜42tにより受光され、遠隔
地に設けられたアレイセンサ28Bの受光素子28m〜
28tに伝送され、マルチプレクサ31及びAD変換手
段32、ダブルバッファ34を介して検知手段を兼ねた
制御手段30に入力されるようになっている。さらに、
上述の第3の光学系では、遠隔地に設けられた光源手段
14からの照射光の他の一部が、光伝送手段40cによ
りケース12内に導かれ、臨界角以内または臨界角以上
の所定の角度で、反射部材12pへ投射光22zとして
照射され、その反射光24zは光伝送手段42うにより
受光され、遠隔地に設けられた受光素子16cに伝送さ
れ、マルチプレクサ31及びAD変換手段32、ダブル
バッファ34を介して検知手段を兼ねた制御手段30に
入力されるようになっている。更に、空隙部10に気泡
が長期間発生し、滞留するのを防止するため、図2の構
造と同様な、ホルダ4を使用しない、ケース12の内部
に全て中空部材6a〜6dを配設するような気泡排出機
構を設け、ケース底面12aの気体層又は漏液浸透層と
接する略中央部に、気泡吸入用の穴5a〜5dを図4の
ように穿設し、また、ケース12の側壁の上部に、排出
口7a〜7dを穿設し、これらの間をシリコーンゴム部
材等の小径の中空部材6a〜6dで連結した構造となっ
ている。また、ケース12の底部は、透明材または半透
明材からなる透過光部材12dを基材として構成し、そ
の外側を光の照射面及び反射光受光面を除いて遮光性の
合成樹脂等の遮光部材12gで被覆又は構成し、透過光
部材12dと一体成形するのが好ましく、かかる遮光部
材を使用すると、ホルダ4がなくても周囲ノイズ光の影
響を受けにくく、また漏液浸入時に床面が白色又は鏡面
であっても不要な反射光を床面から受光しないような光
学的構造が実現できる。
【0012】さらに図4の例では、ケース12の設置異
常検知手段70bを形成するため、ケース底部を、透明
材又は半透明材で構成された本体部12dと蓋部12
q、12pとに分割可能な一体成形された合成樹脂部材
で構成するようになっており、ケース底部は、本体部1
2dと蓋部12qとがヒンジ12sで連結されて一体に
形成され、本体部12dと蓋部12qとが外周縁でV字
状の溝部12sにより連結され、合成樹脂部材、すなわ
ち、熱可塑性プラスチック樹脂または熱可塑性エラスト
マーにより一体成形されるようになっており、V字状の
溝部12sを介して、ケース底面12a側に折曲すると
反発力を生成するようになっている。従って、ケースの
本体部12dと蓋部12qとを底面12a側に折曲し
て、略水平状態に閉じたときには、自重または外部から
の圧接手段60により本体部12dと蓋部12qとが密
着して閉じた状態を維持でき、かつ、光学式設置異常検
知手段70bの光学経路の一部を形成すると共に、底面
12aと蓋部12qとの間には光学的境界面が形成され
ず、光学的には連続的な経路が形成されるようになって
いる。そして、水平な床面1にケース12を設置した場
合は、ケース12の設置面は、水準器等で規定される基
準水平面に対し水平となり、垂直な壁面1にケース12
を設置した場合は、ケース12の設置面は、上述の基準
水平面に対し垂直となり、傾斜した床面1にケース12
を設置した場合は、ケース12の設置面は、上述の基準
水平面に対し所定の傾斜角度となる。この光学式設置異
常検知手段70bでは、図4に示すように、光源手段1
4cから光伝送手段40cを介して伝送された投射光2
2zが、反射部材12pの反射面に臨界角未満または臨
界角以上の入射角で照射され、その反射光24zが光伝
送手段42uで受光されると共に伝送され、受光手段1
6cにより電気信号に変換されて制御手段30に入力さ
れるようになっている。尚、白色または鏡面状等の反射
部材12pは、蓋部12qの上面または底面に接着、溶
融、圧入して形成することが可能であり、または、蓋部
12qの上面/底面に凸凹の反射面を直接刻設して、投
射光22zの反射面を形成してもよい。一方、ケース1
2の本体部12dと蓋部12qとが密着していない場合
は、ヒンジ機構12sから生成される反発力により、本
体部12dと蓋部12qとが、浮いたり、斜めに傾斜し
たり、転倒した設置異常状態となり、本体部12dと蓋
部12qとが開いた状態を維持できる開閉機構90aが
図2と同様に予めケース12に付設されており、このた
め上述の光学式設置異常検知手段70bの投射光/反射
光の光学経路の途中に空気等の気体層が形成され、光学
的境界面12aと12xとが生じるので、境界面12a
から投射光外部へ拡散してしまい、受光部への反射光量
が著しく低下するので、正常な位置に反射光が到達せ
ず、光伝送手段40cの投射光22zは反射部材12p
に所定の角度以上に曲げられて投射され、その反射光2
4zは、ほとんど受光用の光伝送手段42uに到達しな
くなるので、光伝送手段42uの他端に設けた受光手段
16cの出力を、検知手段18または制御手段30によ
り、正常な反射光レベルと比較することにより、容易に
ケース12の設置異常を検知することが可能な構成とな
っている。尚、蓋部12qの反対側には、ケース底面1
2aとホルダ底面4aとの間隙dを安定的に確保するた
め、ケース12の脚部12tが設けてある。また、図4
の例では、中間色または白色で塗装した遮光性の反射部
材12pを、ケース12の先端に、ヒンジ機構12sと
共に取り付け、ケースキャップ12pを兼ねた構造とな
っているが、この上に薄紙8を載置したり、また、ケー
ス12の先端には何も置かず、床面1からの反射光24
yを直接受光して漏液検知処理することも図2と同様に
可能である。
【0013】かかる構成において、その動作を次に説明
する。先ず、ケース12が圧接手段60によりしっかり
と固定されていない場合には、ケース12の本体部12
dと蓋部12qとが密着せず、ヒンジ機構12sから生
成される反発力により、本体部12dと蓋部12qと
が、浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常状
態となり、本体部12dと蓋部12qとが開いた状態を
維持できるヒンジ機構12sを主とした開閉機構90a
が予めケース12には付設されており、このため光学式
設置異常検知手段70bの投射光/反射光の光学経路に
は本体部12dの境界に光学的境界面12aが形成さ
れ、また、蓋部12qの上面にも光学的境界面12xが
形成され、光源手段14および光伝送手段40cからの
投射光22zは、光学的境界面12aから空気等の気体
層に透過/拡散して散乱し、反射部材12pに到達しな
かったり、所定の角度以上に曲げられて投射され、その
反射光24zは、ほとんど光伝送手段42uの受光部に
到達しなくなるので、光伝送手段42uの他端に設けら
れた受光手段16cの出力を、検知手段18またはMP
U36により正常な反射光レベルと比較することによ
り、容易に漏液センサ20bの設置異常が検知される。
すると、制御手段30を介して設置異常アラーム信号
が、ケーブル26により外部に出力され、漏液センサ2
0bは待機状態となる。かかるアラーム信号の出力され
ない通常の状態では、MPU36により受光手段16
a,28Bの出力が順次処理され、漏液センサ20bは
作動状態となり、漏液2がない場合には、図4に示すよ
うに光源手段14および光伝送手段40bから伝送され
た投射光22yが、底面12aから一旦気体層(空隙
部)10に透過し、さらに反射部材12pの上面の反射
境界面で反射され、その反射光24yが、気体層10及
び本体部12dを介して、光伝送手段42m〜42tの
一端でそれぞれ受光され、各受光位置を区別して受光さ
れた後に伝送され、光伝送手段42m〜42tの他端に
配設されたアレイセンサ28Bの各受光素子28m〜2
8tにそれぞれ入力され、その明暗パターンは、例え
ば、図3(B)に示すように、受光素子28n側が明る
く、受光素子28a側が暗い明暗のパターン分布を形成
する。また、漏液2が反射部材12p上に薄く浸透した
場合には、その反射光24yは図3(B)の24aのよ
うな光学経路を経て、各受光素子に入力するので、アレ
イセンサ28Bで観測される受光パターンは、少し受光
素子28a側に明るさのピークがずれた明暗パターンの
配置となる。更に漏液の厚さ(深さ)が大きくなると図
3(B)の左側に明暗パターンのピークが移動する。そ
して、一度に大量の漏液2が発生した場合には、ケース
12の外周は全て漏液2で水浸しになるが、空隙部10
には中空部材6a〜6dが埋設又は付設されているの
で、漏液2が毛細管現象や浸透圧等によりケース12の
外周から中心部に向かって徐々に浸透してくると、ケー
ス底面12aの空隙部10にあった気体はその周囲を漏
液で塞がれた状態となるが、気泡の吸入口5a〜5dか
らケース底面12aに発生/滞留している気泡が、中空
パイプ部材6a〜6d中に徐々に押し出され、更に、ケ
ース12内を貫通して中空部材6a〜6dを通過し、ケ
ース12の側壁に、出口が水平方向又は下方向に向いて
穿設された排出口7a〜7dから、ケース底面12aに
発生した気泡が、ケース12の外部に排出される。すな
わち、中空部材6a〜6dは、その周囲を密閉された状
態で気体が外部に漏れることなく自由に出入りできる構
造となっているので、ケース底部12aには気泡が発生
しても、長期間滞留することなく、非常に速やかにケー
ス底部12aの空隙部10を漏液2で満たし、水没させ
ることができる。かくして、ケース底部12aが漏液2
の中に水没すると、その反射光24mは、例えば、図3
(B)の受光素子28a側が最も明るく、受光素子28
n側が最も暗い明暗パターンの配置に変化する。従っ
て、所定のサンプリング周期でアレイセンサ28Bの各
受光素子28m〜28t等の出力をダブルバッファメモ
リ34に書込んだ後、MPU等により図2の場合と同様
の処理を行ない、受光手段を複数個それぞれ受光角度が
相互に異なるように配設し、複数の受光手段により反射
光の受光位置が相互に識別できるように電気信号に変換
し、これら受光手段の出力を演算処理して、反射光の明
暗パターンの配置を所定の周期毎に決定し、該反射光の
明暗パターンの変動または反射光の明暗パターンの位置
の変動により漏液の有無を判定するようにしてもよい
し、また、受光手段の出力を演算処理して、反射光量の
大小により漏液の有無を検知するようにしてもよい。ま
た、一度に大量の漏液2が発生した場合には、第1の光
学系を構成する光源手段14及び光伝送手段40aから
の投射光22xがケース底部12aで全反射されず、屈
折率のほぼ等しい漏液の内部に、ほぼ直進して空隙部1
0中に分散されるので、その反射光24xが分散して、
アレイセンサ等の受光素子(手段)で受光される反射光
量が減少すると共に、反射光の明暗の分布パターンも大
きく変動し、従って、光伝送手段42a〜42kを介し
て遠隔地の制御部39内に設けられたアレイセンサ28
Aの各受光素子28a〜28kに、上述のアレイセンサ
28Bと同様に反射光を入力し処理していると、その明
暗パターンの分布や位置、または、反射光量の大小等が
大きく変動するので、漏液検知手段18を兼ねた制御手
段30により上述と同様にしてこれらの変動が検知で
き、容易に大量漏液の有無が判定できる。
【0014】従って図4に示すような構造の漏液センサ
20bによれば、漏液センサ20bを床面1に置くだけ
で、ホルダ4や薄紙8がなくても外来光の影響をほとん
ど受けずに、かつ、漏液2が全反射境界面12a迄大量
に流出しない漏液流出の初期段階で、素早く漏液を検出
することができる利点がある。また、漏液検知部には電
気信号が一切流れないので、揮発性の漏液に対しても、
極めて安全に検出処理を行なうことができ、一度に大量
の漏液が流出しても、この漏液を2重、3重にチェック
して検出し、漏液検出処理の信頼性を一段と向上させる
ことができると共に、光伝送手段40/42の長さを変
更することにより、光源手段14並びに受光手段28A
/28B等と、反射境界面12a/12p等との物理的
距離を所望の可変距離に変更することができる。更にま
た、上述の遮光部材12gと透過光部材12dとを一体
成形したケースヘッド部は、図2及び図4に示した薄紙
8無しの漏液センサに適用できることは明らかであり、
遮光性の反射部材12pをケース12の先端に装着する
と、センサ20bを設置した床面1の表面性状や床面塗
装色等の影響を除去できる利点がある。また、ケースの
本体部12dと蓋部12qとが密着して閉じた状態で
は、光学式設置異常検知手段70bの光学経路の一部を
形成する底面12aと蓋部12qとの間には光学的境界
面が形成されず、光学的には連続的な経路が形成され、
ケース12の本体部12dと蓋部12qとが密着してい
ない状態では、ヒンジ機構12sから生成される反発力
により、本体部12dと蓋部12qとが、浮いたり、斜
めに傾斜したり、転倒した設置異常状態となり、本体部
12dと蓋部12qとが開いた状態を維持できる開閉機
構90aにより、投射光の反射経路が大きく曲げられる
ので、設置異常状態が容易に検知することができ、漏液
エラーと設置異常エラーとを区別して検知すると共に、
伝送したり、対処することができる。さらに、図2
(B)に示した光学系と同様に、投射光22xと22y
とは、予めそれぞれ進行方向が直交する方向に設定して
投射すると、相互の光学的干渉は少ないが、光源手段1
4を複数個用意し、時間的に交互に点灯させたり、図示
しないシャッター手段等により投射光を断続して光伝送
手段40a,40bに出力し、交互に光伝送手段40a
/40bを点灯させ、光伝送手段40aが点灯中は光伝
送手段40bを消灯させ、光伝送手段40aが消灯中は
光伝送手段40bを点灯させるようにすると、投射光2
2x,22y間の干渉は完全に排除することができる。
尚、薄紙8を使用すると、ケース底面12aと床面1と
の間隔dは1mm以内にすることも充分可能である。か
かる場合に大量の漏液が発生しても、中空部材6a〜6
dが周囲を密閉された状態で、気体が外部に漏れること
なく自由に出入りできる構造となっているので、ケース
底面12aには気泡が発生しても、長期間滞留すること
なく、非常に速やかに床面1とケース底面12aとの空
隙部10を、気泡停留を防止しつつ、漏液2で満たし、
確実に水没させることができる。また、上述の例では、
漏液の検知に2つの光学系を使用したが、光源手段14
a〜受光手段28Aまたは光源手段14b〜受光手段2
8Bのいずれか一方の光学系だけを使用しても漏液セン
サ20bは構成することができる。
【0015】次に、図2、図3及び図4に対応させて示
す図5は、この発明の漏液センサ20cのまた別の一実
施例を示すものであり、それぞれ同一の番号を付した装
置は同一の機能を果たすと共に、透明部材または半透明
部材で構成されたケース12の底部12dに、図5
(A)に示すような凸形状の漏液検知部を突設して設
け、この検知部には、略45度の傾斜角度で平面状の全
反射面12m及び12nを設け、これらの平面状全反射
面12m及び12nは、その先端部がコーナーキューブ
と同等の機能を果たすように、その延長が相互に略直交
状態で交差するように形成し、第1の光学系を形成する
光源手段14aからの投射光22uが、全反射面12m
に略鉛直上方から下方に照射され、その反射光22vが
全反射面12nに投射され、全反射面12nの反射光2
4uが受光手段16で受光され、電気信号に変換される
ようになっている。尚、投射光22uの全反射面12m
への照射位置は、できるだけ、床面1に近い下方の位置
が好ましく、ケース12の底部に設けられた凸形状の漏
液検知部は、薄紙8のシート押さえとしても使用可能で
ある。また、ケース12全体は、ホルダ4に挿入/装着
されて固定されるようになっており、ホルダ4は床面1
にクギ等の固定部材により固定してもよいし、固定せ
ず、単に床面1に移動自在に載置しておくだけでもよ
い。さらに、図2と同様に、建物や机等の側壁や側面6
1からケース12を固定するためのアーム状の圧接手段
60をケース上蓋に延設し、その一端64を固定部材6
2により建物61側に固定すると共に、他端66をケー
ス上部に圧接し、ケース12の転倒防止を図ってもよ
い。しかして、中空部材6a〜6dが、ケース12の外
周および底部、並びにホルダ4の底部および内側側面で
形成され、更に図5(C)には、ホルダ4の上面図を示
してあるが、同図ではホルダ4の底面4aの略中央部
に、薄紙8の受け部を兼ねた薄板状の反射面4rが形成
されており、薄紙8を使用する場合には、ホルダ反射面
4rは反射光を吸収する黒色に塗装すると共に、ケース
底部先端12aとホルダ反射面4rとの空隙層間隔dは
1mm以内の密着させる構造が好ましく、他方、薄紙8
を使用しない場合には、直接ホルダ反射面4rからの反
射光を処理するため、ホルダ反射面4rは照射光を反射
する白色または中間色等に塗装すると共に、ケース底部
先端12aとホルダ反射面4rとの空隙層間隔dは数m
m以上離し、漏液の粘度の違いに応じて高さの調整が可
能な構造が好ましい。
【0016】更に図5において、上述の平面状全反射面
12m及び12nの先端部は、平面状にカットされ、こ
のカットされた水平な平面12aを介して第2の光学系
が形成され、光源手段14bからの投射光22yが、臨
界角未満の入射角でケース12から床面1方向に照射さ
れ、薄紙8またはホルダ反射面4rまたは床面1等から
の反射光24yが、受光手段16bまたはアレイセンサ
28Bで受光され、電気信号に変換されるようになって
いる。尚、ケース底部12dの内側に金属箔等の遮光部
材15を貼着し、遮光部材15の一端を静電容量センサ
に入力することも可能であり、また、この遮光部材15
は光の照射面及び受光手段近傍の反射光受光面を除いた
範囲に配設することができ、漏液浸入時に床面が白色又
は鏡面であっても不要な反射光を床面から受光しない光
学的効果がある。さらに、図5(A)の例では、ケース
12の設置異常検知手段として、磁気式設置異常検知手
段70bを採用し、ホルダ4の内壁に、磁石72をドー
ナツ状に埋設し、その磁束をケース12に内蔵したホー
ル素子等の磁束検知手段74により検知し、MPU36
に入力するようになっている。また、図5(C)〜
(E)には、ケース12の本体部12dとホルダ4とが
密着せず、浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設置
異常状態となった場合に、ケース12とホルダ4とが開
いた状態を維持できる開閉機構90bを、ホルダ4に内
蔵した構造が図示してあり、同図に示す開閉機構90b
では、2枚の合成樹脂性の平板91が、合成樹脂性の軸
受92に軸支された軸93により回転し開閉移動可能と
なっており、さらに軸93に巻回された巻きバネ等の弾
性部材94により、開いた状態を維持できると共に、ケ
ース12が圧接手段60によりホルダ4にしっかりと挿
入された状態で固定されていない場合には、開閉機構9
0bによりケース12が浮いた設置異常状態が維持さ
れ、この設置異常状態は、磁気式設置異常検知手段70
bにより検知され、制御手段30に入力されるようにな
っている。従って、ケース開閉機構90bのようにして
構成した本体部と蓋部とが分離した構造は、ホルダ側の
部材だけで構成することが可能であり、また、ケース側
の部材だけで構成することも可能であり、さらに、ホル
ダ側の部材及びケース側の部材を組み合わせて構成する
ことも可能であり、さらにまた、ホルダ側の部材及びケ
ース側の部材とは異なる第3の部材を利用して構成する
ことも可能である。また、ケース12とホルダ4とを開
いた状態に維持する開閉機構には、図8に後述するよう
に、スライド機構、回転機構、弾性部材による駆動機構
及びこれらの組み合わせの機構等、様々な機構が採用可
能である。
【0017】かかる構成において漏液センサ20cの動
作を説明すると、先ず、ケース12がホルダ4や圧接手
段60により、しっかりと固定されていない場合には、
開閉機構90bが作動し、ケース12とホルダ4とが、
浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常状態と
なり、このため磁気式設置異常検知手段70bの磁束検
知手段74が、磁石72を所定の位置/距離に検知でき
ず、容易に漏液センサ20cの設置異常が検知され、M
PU36に入力される。すると、制御手段30を介して
設置異常アラーム信号がケーブル26により外部に出力
され、電源制御部37により、光源手段14a,14b
および受光手段16,28Bへの電源供給が停止され、
漏液センサ20cはアラーム待機状態となる。かかるア
ラーム信号の出力されないケース12がしっかりと固定
された通常の状態では、MPU36により電源制御部3
7から、光源手段14a,14bおよび受光手段16,
28Bへ電源が供給され、漏液センサ20cは作動状態
となり、漏液2がない場合には、図2と同様に光源手段
14bからの投射光22yがホルダ底面4aに載置され
た薄紙8の反射境界面で反射され、その反射光24yが
アレイセンサ28Bの受光素子28a〜28nに入力さ
れ、その明暗パターンは、例えば、図3(B)に示すよ
うに、受光素子28n側が非常に明るく、受光素子28
a側が暗い明暗のパターン分布を形成する。また、漏液
2がホルダ底面4aに薄く浸透した場合には、薄紙8は
漏液の浸透により透明となり、ホルダ4の反射境界面4
rの表面色に応答して反射され、例えば、反射境界面4
rが黒色で塗装されていると、その反射光24yは大部
分が吸収されて非常に暗くなり、反射光量の大小を判定
するだけで、容易に漏液の有無を判定することができ
る。さらに、一度に大量の漏液2が発生した場合には、
ケース12の外周は全て漏液2で水浸しになるが、ケー
ス12とホルダ4との間には、気泡排出用の中空部材6
a〜6dが埋設又は付設されているので、漏液2が毛細
管現象や浸透圧等によりケース12の外周から中心部に
向かって徐々に浸透してくると、ホルダ底面4aとケー
ス底面12aとの空隙部10にあった気体はその周囲を
漏液で塞がれた状態となるが、気泡の吸入口5a〜5d
からケース底面12aに発生/滞留している気泡が、中
空パイプ部材6a1〜6d1中に徐々に押し出され、更
に、ホルダ4の側壁に埋設された空洞部6a2〜6d2
を介して、ホルダ4の側壁に出口が水平方向又は下方向
に向いて穿設された排出口7a〜7dから、ケース底面
12aに発生した気泡がケース12の外部に排出され
る。すなわち、中空部材6a〜6dは、その周囲を密閉
された状態で気体が外部に漏れることなく自由に出入り
できる構造となっているので、ケース底面12aには気
泡が発生しても、長期間滞留することなく、非常に速や
かにホルダ底面4aとケース底面12aとの空隙部10
及び薄紙8を漏液2で満たし、水没させることができ
る。かくして、ケース底面12aが漏液2の中に水没す
ると、薄紙8は漏液の浸透により透明となり、ホルダ4
の反射境界面4rの表面色に応答して反射光24yが反
射され、例えば、反射境界面4rが黒色で塗装されてい
ると、その反射光24yは大部分が吸収されて非常に暗
くなり、反射光量の大小を判定するだけで、容易に漏液
の有無を判定することができる。また、大量の漏液2が
一度に床面1等に流出した場合には、上述の第1の光学
系でも漏液検知処理が実行され、投射光22uの明るさ
は一定でも、全反射面12m,12nからの反射光22
v,24uが透過光となり、漏液2側に透過して分散
し、拡散するので大幅に反射光が減少し、受光手段16
の出力が大きく減少する方向に変化し、容易に信頼性を
一段と向上させた漏液検知処理が、薄紙8を使用した場
合と同様に実現できる。従って、上述の第2の光学系の
一部を構成するケース底面12aに長期間気泡が発生し
ていても、かかる気泡に影響されず、第1の光学系は安
定した漏液検知処理が実行できる。また、漏液が大量に
溢れた場合には、全反射面12m,12nはいずれの方
向を向いて形成されていても、ケースの周囲から同時に
漏液が内部に浸透してくるので確実に漏液を検知でき、
2以上の全反射面を設ける必要がない。尚、図2乃至図
5と同様のような気泡排出機構を、ケース及び/または
ホルダ周辺に設けると、空隙部10に気泡が長期間発生
し、滞留するのを防止でき、反射光の気泡による誤動作
を低減でき、漏液センサの動作の信頼性、安定性を一段
と高めることができる。また、図5に示す漏液センサの
投射/受光光学系を、図4に示すような投射光/受光光
学系に置き換えて揮発/引火性の漏液に対する漏液検知
部を構成し、電気配線をなくして、電気的発火/引火の
事故が絶対発生しないように改造することも可能であ
り、図4と同様にして、光ファイバ等の光伝送手段40
a、40bにより、遠隔地の制御部31に設けられた光
源手段14から投射光22x,22yを伝送し、光伝送
手段40a、42a〜42kにより反射境界面12aへ
の光の投受光を行なう第1の光学系を形成し、光伝送手
段40b、42m〜42tにより反射境界面7または薄
紙8またはケースキャップ12p等への光の投受光を行
なう第2の光学系を形成すると、液体2が揮発性で引
火、爆発の危険がある場合でも、極めて安全に反射光に
よる漏液検知が実行できる。また、ホルダ4を使用する
と、ケース固定作業の信頼性が向上するが、使用しなく
てもよい。
【0018】次に、図2及び図4に対応させて示す図6
は、この発明の漏液センサ20dのまた別の一実施例を
示すものであり、それぞれ同一の番号を付した装置は同
一の機能を果たすと共に、漏液検知手段/制御手段30
が設置異常検知手段70cを兼ねた1例であり、非常に
単純な構造で、かつ、信頼性が高く、低コストの漏液セ
ンサの構成例を示しており、ケース12の設置異常検知
手段70cは、ケース底部が、透明材又は半透明材で構
成され、投射光22a及び反射光24aを臨界角未満の
屈折角で入出力するためのプリズムを兼ねた略コの字状
に折曲された本体部12dと、この本体部12dに嵌合
し投射光22aおよび反射光24aの照射/透過面にプ
リズムを配設した蓋部12qとに分割可能で、かつ、一
体成形された合成樹脂部材で構成するようになってお
り、かかる一体成形用の合成樹脂部材としては、熱可塑
性プラスチック樹脂や熱可塑性エラストマーが利用でき
る。すなわち、図6(A)に示すように、ケース底部
は、本体部12dの底面12yと、蓋部12qの表面1
2xとが折曲されると密着して、光学的境界面が消滅す
ると共に、本体部12dと蓋部12qとがヒンジ12s
で連結されて一体に形成され、本体部12dと蓋部12
qとが外周縁でV字状の溝部12sにより連結され、合
成樹脂部材、すなわち、熱可塑性プラスチック樹脂また
は熱可塑性エラストマーにより一体成形されるようにな
っており、蓋部12qをV字状の溝部12sを介して、
ケース底面12y側に折曲すると反発力を生成するよう
になっている。従って、ケースの本体部12dと蓋部1
2qとを、底面12y側に折曲して、略水平状態に閉じ
たときには、自重または外部からの圧接手段60によ
り、本体部12dと蓋部12qとが密着して閉じた状態
を維持でき、かつ、光学式設置異常検知手段70cの光
学経路の一部を形成し、この状態では光学的境界面12
x,12yは、ケース底部に形成されないようになって
いる。すなわち、光学的境界面12x,12yは消失し
て、光学的に連続化し、本体部12dと蓋部12qとは
一体化して、投射光は底面12aでのみ全反射するよう
になっている。また、水平な床面1にケース12を設置
した場合は、ケース12の設置面は、水準器等で規定さ
れる基準水平面に対し水平となり、垂直な壁面1にケー
ス12を設置した場合は、ケース12の設置面は、上述
の基準水平面に対し垂直となり、傾斜した床面1にケー
ス12を設置した場合は、ケース12の設置面は、上述
の基準水平面に対し所定の傾斜角度となる。この光学式
設置異常検知手段70cでは、図6(A)に示すよう
に、通常の底面12yと表面12xとが密着した状態で
は、光源手段14と蓋部12qの底面12aとの間、及
び、底面12aと受光手段16との間に光学的境界面1
2y,12xは形成されず、光源手段14からの投射光
22aが蓋部12qの底面12aで全反射され、その反
射光24aが受光手段16により受光され、電気信号に
変換されて漏液検知手段18を兼ねた制御手段30に入
力されるようになっている。また、図6(B)に示すよ
うに、ケース12の本体部12dと蓋部12qとが密着
していない場合は、ヒンジ機構12sから生成される反
発力により、本体部12dと蓋部12qとが、浮いた
り、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常状態となり、
本体部12dと蓋部12qとが開いた状態を維持できる
開閉機構90aが予めケース12には付勢されており、
このため設置異常状態では、底面12yと表面12xと
が密着せず光学的境界面がそれぞれ形成され、この間に
気体層も形成され、光源手段14からの投射光22a
が、本体部12dの底面12yから気体層に透過して、
拡散され、蓋部12qの底面12aで反射されることが
ないので、その反射光24aが受光手段16には、ほと
んど到達しない。尚、漏液2が底面12aに浸透した場
合にも、投射光22aは底面12aから漏液中に透過
し、液体中に拡散するので、受光手段16に到達する反
射光量は著しく減少する。従って、制御手段30等によ
り受光手段16の出力の大小をチェックすると、容易に
ケース12の設置異常または漏液2を検知することがで
きる。尚、この例では、設置異常エラーと漏液検知エラ
ーとを区別することはできないが、従来の漏液センサを
少し改造するだけで、非常に単純な構造で、かつ、検出
したエラー状態の信頼性が高く、確実に作動する低コス
トの漏液センサを実現することができる。また、光源手
段14からケース12の設置面方向への投射角を臨界角
未満とすると、薄紙8を併用することも可能である。
【0019】次に、図4及び図6に対応させて示す図7
は、この発明の漏液センサ20eのまた別の一実施例を
示すものであり、それぞれ同一の番号を付した装置は同
一の機能を果たすと共に、漏液検知手段30が設置異常
検知手段70dを兼ねた1例であり、発火/引火性の漏
液に対して特に有効な、非常に単純な構造で、かつ、信
頼性が高く、低コストの防爆型漏液センサ20eの構成
例を示しており、ケース12の設置異常検知手段70d
は、ケース底部が、透明材又は半透明材で構成され、投
射光22a及び反射光24aを光伝送手段40、42に
より漏液検知部に伝送し、臨界角未満の屈折角で本体部
12dから設置面方向に投射光22aを照射し、本体部
12dに密着するように一体成形された蓋部12qの、
底面12aの所定の位置に刻設された凹凸状の反射面7
rからの反射光24aが、光伝送手段42で受光され、
別途設けられた制御手段31に伝送されるようになって
いる。すなわち、図7(A)に示すように、ケース底部
は、本体部12dの底面12yと、蓋部12qの表面1
2xとが折曲されると密着して、光学的境界面12y,
12xが同時に消滅すると共に、本体部12dと蓋部1
2qとがヒンジ12sで連結されて一体に形成され、本
体部12dと蓋部12qとが外周縁でV字状の溝部12
sにより連結され、合成樹脂部材、すなわち、熱可塑性
プラスチック樹脂または熱可塑性エラストマーにより一
体成形されるようになっており、蓋部12qをV字状の
溝部12sを介して、ケース底面12y側に折曲すると
反発力を生成するようになっている。従って、ケースの
本体部12dと蓋部12qとを底面12y側に折曲し
て、略水平状態に閉じたときには、自重または外部から
の圧接手段60により本体部12dと蓋部12qとが密
着して閉じた状態を維持でき、かつ、光学式設置異常検
知手段70dの連続した光学経路の一部を形成し、光学
的境界面12x,12yは消滅し、投射光22aは反射
面7rで反射され、光伝送手段42の一端で受光される
ようになっている。そして、水平な床面1にケース12
を設置した場合は、ケース12の設置面は、水準器等で
規定される基準水平面に対し水平となり、垂直な壁面1
にケース12を設置した場合は、ケース12の設置面
は、上述の基準水平面に対し垂直となり、傾斜した床面
1にケース12を設置した場合は、ケース12の設置面
は、上述の基準水平面に対し所定の傾斜角度となる。こ
の光学式設置異常検知手段70dでは、図7(A)に示
すように、通常の底面12yと表面12xとが密着した
状態では、光伝送手段40と蓋部12qの底面12aと
の間、及び、底面12aと光伝送手段42との間に光学
的境界面は形成されず、光伝送手段40からの投射光2
2aが蓋部12qの反射面7rで反射され、その反射光
24aが光伝送手段42の一端により受光され、別途設
けられた制御手段31に伝送され、電気信号に変換され
て漏液検知手段18を兼ねた制御手段30により処理さ
れるようになっている。また、図7(B)に示すよう
に、ケース12の本体部12dと蓋部12qとが密着し
ていない場合は、ヒンジ機構12sから生成される反発
力により、本体部12dと蓋部12qとが、浮いたり、
斜めに傾斜したり、転倒した設置異常状態となり、本体
部12dと蓋部12qとが開いた状態を維持できる開閉
機構90aが予めケース12には付勢されており、この
ため設置異常状態では、底面12yと表面12xとが密
着せず光学的境界面がそれぞれ形成され、この間に気体
層も形成され、光伝送手段40と蓋部12qとの間、及
び、蓋部12qと光伝送手段42との間に光学的境界面
12y,12xがそれぞれ形成され、光伝送手段40か
らの投射光22aが、本体部12dの底面12yから気
体層に直接透過して、拡散され、蓋部12qの底面7r
で反射されることが殆どないので、その反射光24aが
光伝送手段42に到達しない。従って、制御手段30に
より受光手段16の出力の大小をチェックすると、容易
にケース12の設置異常または漏液2を検知することが
できる。尚、この例では、設置異常エラーと漏液検知エ
ラーとを区別することはできないが、従来の漏液センサ
を少し改造するだけで、非常に単純な構造で、かつ、信
頼性が高く、低コストの防爆型漏液センサ20eを実現
することができる。また、図6および図7の光学的構造
では、図5と同様に、薄紙8を並設し、併用することも
可能である。
【0020】次に、図2及び図5に対応させて示す図8
(A)、(B)は、この発明の設置異常検知手段付き漏
液センサ20fのまた別の一実施例を示すものであり、
それぞれ同一の番号を付した装置は同一の機能を果たす
と共に、図8(A)の例では、ケース12の設置異常検
知手段として対向式の非接触近接センサを採用し、さら
に、ケースの設置異常状態を保持する開閉機構にスライ
ド(直線移動式)機構80を利用したもので、対向式の
非接触近接センサとしては、ホルダ4の内壁に磁石72
cをドーナツ状に埋設し、その磁束をケース12の所定
の位置に内蔵したホール素子等の磁束検知手段74mに
より検知し、MPU36に入力する磁気式設置異常検知
手段70bや、ホルダ4の内壁に反射部材72cをドー
ナツ状に埋設し、その反射エネルギーをケース12の所
定の対応する位置に配設した投光手段/受光手段14m
/16m等の赤外光を含む光学反射式非接触近接センサ
74mにより検知し、MPU36に入力する光学式設置
異常検知手段70dがある。また、ケースの設置異常状
態を保持する開閉機構としてのスライド(直線移動式)
機構80は、ケース12がホルダ4の内壁を単純に上下
方向にスライドしてもよいし、移動のロック機構を並設
したり、弾性部材等を利用してしっかりとケースが設置
されていない場合は開放状態を保持する機構を付設して
もよい。
【0021】次に、図2及び図8(A),(B)に対応
させて示す図8(C)〜(E)は、この発明の設置異常
検知手段付き漏液センサ20gのまた別の一実施例を示
すものであり、それぞれ同一の番号を付した装置は同一
の機能を果たすと共に、図8(C)の例では、ケース1
2の設置異常検知手段として対向式及び/又は反射式の
非接触近接センサを採用し、さらに、ケースの設置異常
状態を保持する開閉機構にネジ等の回転移動機構82と
共にプッシュロッド機構90cを利用したもので、図8
(E)に示すように、ケース底部12dに中空部83を
穿設し、この中空部83にプッシュロッド84を挿入
し、ロッド84の外周に突設して設けた係止部86及び
ロッド84の外周に巻回した弾性部材87と、ストッパ
部材85により、ロッド84を中空部83から伸縮させ
るようになっている。また、非接触近接センサとして
は、中空部83の内壁に光学式非接触近接センサを埋設
し、対向して設けた光源手段/受光手段の間をプッシュ
ロッド84により遮断してロッド84の位置を検知して
もよいし、接近して並設した光源手段/受光手段とプッ
シュロッド84の外周に貼着した反射部材との間で反射
光を検知し、これによりロッド84の位置を光学反射式
に検知してもよい。さらに、磁石72cをロッド84の
外周にドーナツ状に埋設し、その磁束をケース12側の
所定の位置に内蔵したホール素子等の磁束検知手段74
mにより検知し、MPU36に入力する磁気式設置異常
検知手段70bも利用することができる。従って、ケー
ス開閉機構90cのようにして構成した本体部と蓋部と
が分離した構造は、ホルダ側の部材だけで構成すること
が可能であり、また、ケース側の部材だけで構成するこ
とも可能であり、さらに、ホルダ側の部材及びケース側
の部材を組み合わせて構成することも可能であり、さら
にまた、ホルダ側の部材及びケース側の部材とは異なる
第3の部材を利用して構成することも可能である。ま
た、ケース12とホルダ4とを開いた状態に維持する開
閉機構には、スライド機構、回転機構、弾性部材による
駆動機構及びこれらの組み合わせの機構等、様々な機構
が採用可能である。
【0022】
【発明の効果】 以上説明したように、この発明の図2
のような光学式漏液センサによれば、ケース12がホル
ダ4等にしっかりと固定されていない場合には、ケース
12の本体部12dと蓋部12qとが密着せず、ヒンジ
機構12sから生成される反発力により、本体部12d
と蓋部12qとが、浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒
した設置異常状態となり、本体部12dと蓋部12qと
が開いた状態を維持できるヒンジ機構12sを主とした
開閉機構90aにより、光学式設置異常検知手段70の
投射光/反射光の光学経路が正常な位置に形成できず、
光源手段14cの投射光22zは反射部材12pに所定
の角度以上に曲げられて投射され、その反射光24z
は、ほとんど受光手段16cに到達しなくなるので、受
光手段16cの出力を検知手段18により正常な反射光
レベルと比較することにより、容易に漏液センサ20a
の設置異常が検知できる。従って、通常、センサ20a
の消費電力の半分以上を消費している光源手段14a,
14bへの電力供給をただちにカットできるので、漏液
センサの省エネ化が図れると共に、従来、区別できなか
った漏液異常エラーとセンサの設置異常エラーとを明確
に区別できるので、エラー発生信号の受信後、それぞれ
的確に各エラー状況に対処することができる。また、反
射光の明暗パターンの位置の変化や相関演算を利用した
漏液検知処理によれば、漏液センサを床面に置くだけで
薄紙を使用せず、簡単な床面へのセンサ固定作業だけ
で、大量の漏液が流出しなくても、漏液がホルダの反射
境界面やケースキャップ、床面等にに薄く浸透した初期
の時点で、確実に漏液を検出することができ、重大な漏
液事故を未然に防止することができる。さらに、中空部
材により漏液の水圧/浸透圧を利用した気泡排出機構を
並設すると、大量の漏液が発生しても、中空部材6a〜
6dが周囲を密閉された状態で気体が外部に漏れること
なく自由にその両端から出入りできる構造が実現できる
ので、ケース底面12aには気泡が発生しても、長期間
滞留することなく、非常に速やかにホルダ底面4aやケ
ース底面12aとの間に形成される空隙部10を、漏液
2で満たし、空隙部10を確実に水没させることがで
き、気泡発生による漏液センサの誤動作を防止すること
ができる。また、通常は、漏液センサを床面1に置くだ
けで、大量の漏液が流出しなくても、漏液2がホルダ4
の反射境界面4aや床面1等に薄く浸透した初期の時点
で、確実に漏液を検出することができ、更にホルダ4の
外周の半径を大きくすることにより漏液センサの転倒も
防止することができる。尚、光源手段14bからの投射
光22yをホルダ底面4aに載置された反射部材3の反
射境界面7で反射させた例を示したが、反射部材3を使
用せず、直接ホルダ底面4aからの反射光の受光を、ホ
ルダ底面4aを灰色中間色または白色に塗装すること等
で実現し、その反射光24yをアレイセンサ28Bに入
力してもよいし、薄紙8を反射部材3の替わりに使用す
ることも可能であり、この場合には、ケース底面12a
とホルダ底面4aとの間隔dは1mm以内に設定するこ
とも充分可能であり、薄紙8を使用した場合は、漏液検
知後薄紙の交換作業が必要であるが、反射部材3を使用
すると、乾いた布等で漏液2を反射部材3から拭き去る
と、繰り返し同一の反射部材を使用できる違いがある。
また、薄紙を使用しないタイプの漏液センサでは、従
来、漏液が床面に2〜4mm以上の深さまであふれて大
量流出しないと漏液検知ができなかったが、本願発明の
漏液センサでは床面に0.1mm以上薄く漏液が浸透し
て来た初期の時点で漏液を確実に検出することができ、
重大な漏液事故を未然に防止することができる。また、
漏液検出部に電気配線の一切ない構造のセンサを使用す
れば揮発性で、引火爆発の危険のある液体も安全確実に
検出することができる。更にまた、上述の2つの全反射
境界面を利用したタイプの漏液センサでは、略45度に
傾斜した反射面を利用するので、特別に気泡排出機構を
設けなくても、気泡発生による漏液センサの誤動作を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の薄紙を使用した光学式漏液センサの構造
を示す図である。
【図2】この発明の漏液センサの構造及び光の反射経路
を示す図である。
【図3】この発明の漏液センサのブロック図及び動作原
理を示す図である。
【図4】この発明の防爆型漏液センサの一例を示す図で
ある。
【図5】この発明のまた別の漏液センサの一例を示す図
である。
【図6】この発明の全反射式一体成形型漏液センサの一
例を示す図である。
【図7】この発明のまた別の一体成形型漏液センサの一
例を示す図である。
【図8】この発明のまた別の設置異常検知手段付き漏液
センサの例を示す図である。
【符号の説明】
1 床面 2 漏液 3 反射部材 4 ホルダ 4a ホルダ底面 5a〜5d 気泡吸入口 6a〜6d 気泡排出機構/中空部材 7a〜7d 気泡排出口 4a、7、12a、12m,12n、12x,12y
光学的境界面 8 薄紙 10 空隙部 12 ケース 12d、12q 透過光部材、半透過光部材 12g、12p 遮光部材 14、14a、14b 光源手段 16、28A、28B 受光手段、アレイセンサ 20a〜20g 漏液センサ 22、22a〜22z 投射光 24、24a〜24z 反射光 30 制御手段 32 AD変換手段 34 ダブルバッファ 36 MPU 40、40a、40b、42、42a、〜42z 光
伝送手段 70、70b,70c 設置異常検知手段 90,90a,90b 開閉機構

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透層
    を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの反射
    境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された
    制御手段とから成る漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケースの設置異常検知手段を設け、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、前記光源手段から前記ケース底
    部へ光を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受
    光手段で受光し、その出力を前記制御手段により演算処
    理して、漏液の有無を判定し、かつ、 前記設置面に対し前記ケースが略水平状態に載置されて
    いないときには、前記設置異常検知手段により前記ケー
    スの設置異常を検知するようにしたことを特徴とする漏
    液センサ。
  2. 【請求項2】 漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透層
    を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの反射
    境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された
    制御手段とから成る漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース内に、または、前記ケース底部とケースホル
    ダとで、または、前記ケースホルダ側だけで、前記ケー
    スの設置異常検知手段を構成し、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、前記光源手段から前記ケース底
    部へ光を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受
    光手段で受光し、その出力を前記制御手段により演算処
    理して、漏液の有無を判定し、かつ、 前記設置面に対し前記ケースが略水平状態に載置されて
    いないときには、前記設置異常検知手段により前記ケー
    スの設置異常を検知するようにしたことを特徴とする漏
    液センサ。
  3. 【請求項3】 漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透層
    を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの反射
    境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された
    制御手段とから成る漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケースの設置異常検知手段を設け、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、自重または外部からの圧接手段
    により前記ケースが前記設置面へ密着して正常計測可能
    状態を維持できることを前記設置異常検知手段により確
    認し、前記光源手段から前記ケース底部へ光を投射し、
    前記反射境界面からの反射光を前記受光手段で受光し、
    その出力を前記制御手段により演算処理して、漏液の有
    無を判定し、この判定結果を外部に出力し、かつ、 前記設置面に対し前記ケースが略水平状態に載置されて
    いないときには、前記設置異常検知手段により前記ケー
    スの設置異常を検知し、前記光源手段による漏液の有無
    判定処理を中止すると共に、前記ケースの設置異常検知
    結果を外部に出力するようにしたことを特徴とする漏液
    センサ。
  4. 【請求項4】 漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透層
    を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの反射
    境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された
    制御手段とから成る漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース内に、または、前記ケース底部とケースホル
    ダとで、または、前記ケースホルダ側だけで、前記ケー
    スの設置異常検知手段を構成し、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、自重または外部からの圧接手段
    により前記ケースが当該ケースの設置箇所へ密着して正
    常計測可能状態を維持できることを前記設置異常検知手
    段により確認し、前記光源手段から前記ケース底部へ光
    を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受光手段
    で受光し、その出力を前記制御手段により演算処理し
    て、漏液の有無を判定し、この判定結果を外部に出力
    し、かつ、 前記設置面に対し前記ケースが略水平状態に載置されて
    いないときには、前記設置異常検知手段により前記ケー
    スの設置異常を検知し、前記光源手段による漏液の有無
    判定処理を中止すると共に、前記ケースの設置異常検知
    結果を外部に出力するようにしたことを特徴とする漏液
    センサ。
  5. 【請求項5】 漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透層
    を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの反射
    境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された
    制御手段とから成る漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース底部を本体部と蓋部とに分割して構成し、 前記ケースの本体部と蓋部とを略水平状態に閉じたとき
    に自重または外部からの圧接手段により前記本体部と蓋
    部とが密着して閉じた状態を維持でき、前記ケースの本
    体部と蓋部とが密着せず浮いたり、斜めに傾斜したり、
    転倒した設置異常状態のときには前記本体部と蓋部とが
    開いた状態を維持できる開閉機構を具えると共に、前記
    ケースの設置異常検知手段を設け、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、前記光源手段から前記ケース底
    部へ光を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受
    光手段で受光し、その出力を前記制御手段により演算処
    理して、漏液の有無を判定し、かつ、 前記設置面に対し、前記ケースが略水平状態に載置され
    ていないときには、前記設置異常検知手段により前記ケ
    ースの設置異常を検知するようにしたことを特徴とする
    漏液センサ。
  6. 【請求項6】 漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透層
    を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの反射
    境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された
    制御手段とから成る漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース底部を本体部と蓋部とに分割して構成し、 前記ケースの本体部と蓋部とを略水平状態に閉じたとき
    に自重または外部からの圧接手段により前記本体部と蓋
    部とが密着して閉じた状態を維持でき、前記ケースの本
    体部と蓋部とが密着せず浮いたり、斜めに傾斜したり、
    転倒した設置異常状態のときには前記本体部と蓋部とが
    開いた状態を維持できる開閉機構を具えると共に、 前記ケース内に、または、前記ケース底部とケースホル
    ダとで、または、前記ケースホルダ側だけで、前記ケー
    スの設置異常検知手段を構成し、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、前記光源手段から前記ケース底
    部へ光を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受
    光手段で受光し、その出力を前記制御手段により演算処
    理して、漏液の有無を判定し、かつ、 前記設置面に対し前記ケースが略水平状態に載置されて
    いないときには、前記設置異常検知手段により前記ケー
    スの設置異常を検知するようにしたことを特徴とする漏
    液センサ。
  7. 【請求項7】 漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透層
    を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの反射
    境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された
    制御手段とから成る漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース底部を本体部と蓋部とに分割して構成し、 前記ケースの本体部と蓋部とを略水平状態に閉じたとき
    に自重または外部からの圧接手段により前記本体部と蓋
    部とが密着して閉じた状態を維持でき、前記ケースの本
    体部と蓋部とが密着せず浮いたり、斜めに傾斜したり、
    転倒した設置異常状態のときには前記本体部と蓋部とが
    開いた状態を維持できる開閉機構を具えると共に、前記
    ケースの設置異常検知手段を設け、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、自重または外部からの圧接手段
    により前記ケースが当該ケースの設置箇所へ密着して正
    常計測可能状態を維持できることを前記設置異常検知手
    段により確認し、前記光源手段から前記ケース底部へ光
    を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受光手段
    で受光し、その出力を前記制御手段により演算処理し
    て、漏液の有無を判定し、この判定結果を外部に出力
    し、かつ、 前記設置面に対し前記ケースが略水平状態に載置されて
    いないときには、前記設置異常検知手段により前記ケー
    スの設置異常を検知し、前記光源手段による漏液の有無
    判定処理を中止すると共に、前記ケースの設置異常検知
    結果を外部に出力するようにしたことを特徴とする漏液
    センサ。
  8. 【請求項8】 漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透層
    を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの反射
    境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された
    制御手段とから成る漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース底部を本体部と蓋部とに分割して構成し、 前記ケースの本体部と蓋部とを略水平状態に閉じたとき
    に自重または外部からの圧接手段により前記本体部と蓋
    部とが密着して閉じた状態を維持でき、前記ケースの本
    体部と蓋部とが密着せず浮いたり、斜めに傾斜したり、
    転倒した設置異常状態のときには前記本体部と蓋部とが
    開いた状態を維持できる開閉機構を具えると共に、 前記ケース内に、または、前記ケース底部とケースホル
    ダとで、または、前記ケースホルダ側だけで、前記ケー
    スの設置異常検知手段を構成し、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、自重または外部からの圧接手段
    により前記ケースが当該ケースの設置箇所へ密着して正
    常計測可能状態を維持できることを前記設置異常検知手
    段により確認し、前記光源手段から前記ケース底部へ光
    を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受光手段
    で受光し、その出力を前記制御手段により演算処理し
    て、漏液の有無を判定し、この判定結果を外部に出力
    し、かつ、 前記設置面に対し前記ケースが略水平状態に載置されて
    いないときには、前記設置異常検知手段により前記ケー
    スの設置異常を検知し、前記光源手段による漏液の有無
    判定処理を中止すると共に、前記ケースの設置異常検知
    結果を外部に出力するようにしたことを特徴とする漏液
    センサ。
  9. 【請求項9】 漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透層
    を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの反射
    境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された
    制御手段とから成る漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース底部とケースホルダとで本体部と蓋部とを構
    成し、または、前記ケースホルダ側だけで本体部と蓋部
    とを構成し、 前記本体部と蓋部とを略水平状態に閉じたときに自重ま
    たは外部からの圧接手段により前記本体部と蓋部とが密
    着して閉じた状態を維持でき、前記本体部と蓋部とが密
    着せず浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常
    状態のときには前記本体部と蓋部とが開いた状態を維持
    できる開閉機構を具えると共に、前記ケースの設置異常
    検知手段を設け、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、前記光源手段から前記ケース底
    部へ光を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受
    光手段で受光し、その出力を前記制御手段により演算処
    理して、漏液の有無を判定し、かつ、 前記設置面に対し前記ケースが略水平状態に載置されて
    いないときには、前記設置異常検知手段により前記ケー
    スの設置異常を検知するようにしたことを特徴とする漏
    液センサ。
  10. 【請求項10】 漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透
    層を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの反
    射境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合され
    た制御手段とから成る漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース底部とケースホルダとで本体部と蓋部とを構
    成し、または、前記ケースホルダ側だけで本体部と蓋部
    とを構成し、 前記本体部と蓋部とを略水平状態に閉じたときに自重ま
    たは外部からの圧接手段により前記本体部と蓋部とが密
    着して閉じた状態を維持でき、前記本体部と蓋部とが密
    着せず浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常
    状態のときには前記本体部と蓋部とが開いた状態を維持
    できる開閉機構を具えると共に、 前記ケース内に、または、前記ケース底部とケースホル
    ダとで、または、前記ケースホルダ側だけで、前記ケー
    スの設置異常検知手段を構成し、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、前記光源手段から前記ケース底
    部へ光を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受
    光手段で受光し、その出力を前記制御手段により演算処
    理して、漏液の有無を判定し、かつ、 前記設置面に対し前記ケースが略水平状態に載置されて
    いないときには、前記設置異常検知手段により前記ケー
    スの設置異常を検知するようにしたことを特徴とする漏
    液センサ。
  11. 【請求項11】漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透層
    を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの反射
    境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された
    制御手段とから成る漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース底部とケースホルダとで本体部と蓋部とを構
    成し、または、前記ケースホルダ側だけで本体部と蓋部
    とを構成し、 前記本体部と蓋部とを略水平状態に閉じたときに自重ま
    たは外部からの圧接手段により前記本体部と蓋部とが密
    着して閉じた状態を維持でき、前記本体部と蓋部とが密
    着せず浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常
    状態のときには前記本体部と蓋部とが開いた状態を維持
    できる開閉機構を具えると共に、前記ケースの設置異常
    検知手段を設け、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、自重または外部からの圧接手段
    により前記ケースが当該ケースの設置箇所へ密着して正
    常計測可能状態を維持できることを前記設置異常検知手
    段により確認し、前記光源手段から前記ケース底部へ光
    を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受光手段
    で受光し、その出力を前記制御手段により演算処理し
    て、漏液の有無を判定し、この判定結果を外部に出力
    し、かつ、 前記設置面に対し前記ケースが略水平状態に載置されて
    いないときには、前記設置異常検知手段により前記ケー
    スの設置異常を検知し、前記光源手段による漏液の有無
    判定処理を中止すると共に、前記ケースの設置異常検知
    結果を外部に出力するようにしたことを特徴とする漏液
    センサ。
  12. 【請求項12】漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透層
    を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの反射
    境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された
    制御手段とから成る漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース底部とケースホルダとで本体部と蓋部とを構
    成し、または、前記ケースホルダ側だけで本体部と蓋部
    とを構成し、 前記本体部と蓋部とを略水平状態に閉じたときに自重ま
    たは外部からの圧接手段により前記本体部と蓋部とが密
    着して閉じた状態を維持でき、前記本体部と蓋部とが密
    着せず浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常
    状態のときには前記本体部と蓋部とが開いた状態を維持
    できる開閉機構を具えると共に、 前記ケース内に、または、前記ケース底部とケースホル
    ダとで、または、前記ケースホルダ側だけで、前記ケー
    スの設置異常検知手段を構成し、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、自重または外部からの圧接手段
    により前記ケースが当該ケースの設置箇所へ密着して正
    常計測可能状態を維持できることを前記設置異常検知手
    段により確認し、前記光源手段から前記ケース底部へ光
    を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受光手段
    で受光し、その出力を前記制御手段により演算処理し
    て、漏液の有無を判定し、この判定結果を外部に出力
    し、かつ、 前記設置面に対し前記ケースが略水平状態に載置されて
    いないときには、前記設置異常検知手段により前記ケー
    スの設置異常を検知し、前記光源手段による漏液の有無
    判定処理を中止すると共に、前記ケースの設置異常検知
    結果を外部に出力するようにしたことを特徴とする漏液
    センサ。
  13. 【請求項13】 前記制御手段が前記設置異常検知手段
    を兼ねている請求項1乃至12のいずれか1項に記載の
    漏液センサ。
  14. 【請求項14】 前記開閉機構がヒンジ機構及び/また
    はスライド機構及び/または回転機構及び/または弾性
    駆動機構、または、これらの組み合わせである請求項5
    乃至13のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  15. 【請求項15】 前記本体部と蓋部とがヒンジで一体に
    形成され、前記本体部と蓋部とが該外周縁で連結され、
    ヒンジと共に合成樹脂部材または熱可塑性エラストマー
    により一体成形されている請求項5乃至14のいずれか
    1項に記載の漏液センサ。
  16. 【請求項16】 前記一体形成された合成樹脂部材が、
    熱可塑性樹脂、ポリエチレンテレフタレ−ト、非晶性ポ
    リエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレン、ポリスチレ
    ン、ポリプロピレンで構成され、また、前記一体形成さ
    れた熱可塑性エラストマーが、ポリブタジエン樹脂であ
    る請求項15に記載の漏液センサ。
  17. 【請求項17】 前記本体部および/または蓋部が前記
    反射境界面を兼ねている請求項5乃至16のいずれか1
    項に記載の漏液センサ。
  18. 【請求項18】 前記ケース底部の投射部および受光部
    を除いた部分を遮光部材で構成した請求項1乃至17の
    いずれか1項に記載の漏液センサ。
  19. 【請求項19】 前記光源手段と前記反射境界面との間
    に、第1の光伝送手段を介挿すると共に、前記反射境界
    面と前記受光手段との間に第2の光伝送手段を介挿し、
    前記光源手段並びに受光手段と、前記反射境界面との物
    理的距離を可変距離に変更できるようにした請求項1乃
    至18のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  20. 【請求項20】 前記光伝送手段が光ファイバー又は合
    成樹脂部材である請求項19に記載の漏液センサ。
  21. 【請求項21】 前記漏液により前記気体層内又は漏液
    浸透層内に生成された気泡を、吸入口が該気体層内又は
    漏液浸透層内に開口し、排出口が前記漏液センサの所定
    の高さ以上の高さで外部に開口している中空部材により
    外部に排出するようにした請求項1乃至20のいずれか
    1項に記載の漏液センサ。
  22. 【請求項22】 前記反射境界面が前記ケース底部であ
    る、及び/又は、前記ケース先端に装着したケースキャ
    ップである、及び/又は、前記ケースホルダの上面であ
    る請求項1乃至21のいずれか1項に記載の漏液セン
    サ。
  23. 【請求項23】 前記反射境界面の少なくとも1つに漏
    液の浸透により透明となる薄紙を並設し、密着させるよ
    うにした請求項1乃至22のいずれか1項に記載の漏液
    センサ。
  24. 【請求項24】 前記気体層又は漏液浸透層に、前記漏
    液の浸透により透明となり、かつ、消耗品として交換す
    る薄紙を並設しないようにした請求項1乃至22のいず
    れか1項に記載の漏液センサ。
  25. 【請求項25】 前記受光手段の出力を演算処理して反
    射光量の大小により、漏液の有無判定及び前記設置異常
    状態判定ができるようにした、 及び/又は、前記受光手段を複数個それぞれの受光角度
    が相互に異なるように配設し、前記複数の受光手段によ
    り反射光の受光位置が相互に識別できるようにして電気
    信号に変換し、これら受光手段の出力を演算処理して前
    記反射光の明暗パターンの配置を所定の周期毎に決定
    し、該反射光の明暗パターンの変動により、漏液の有無
    判定及び前記設置異常状態判定ができるようにした請求
    項1乃至24のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  26. 【請求項26】 前記光源手段より投射光の明暗パター
    ンが所定の周期で変化する変調光を前記反射境界面へ投
    射し、この投射光のタイミングに同期させてその反射光
    を前記受光手段により受光するようにした請求項1乃至
    25のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  27. 【請求項27】 前記設置異常検知手段が、光学式検知
    手段、及び/又は磁気式検知手段、及び/又は静電容量
    式検知手段、又はこれら検知手段の組合わせである請求
    項1乃至26のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  28. 【請求項28】 前記設置異常検知手段が、光学式検知
    手段であり、前記蓋部に反射部材を接着、溶融、圧入
    し、または、凸凹の反射面を刻設するようにした請求項
    1乃至27のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  29. 【請求項29】 前記設置異常検知手段が、光学式検知
    手段であり、前記蓋部に全反射面を形成するようにした
    請求項1乃至27のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  30. 【請求項30】 前記設置異常検知手段が、光学式検知
    手段であり、前記漏液の有無判定処理を兼ねている請求
    項1乃至29のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  31. 【請求項31】 前記設置異常検知エラーと、前記漏液
    の検知エラーとをそれぞれ識別できるようにして外部に
    出力するようにした請求項1乃至30のいずれか1項に
    記載の漏液センサ。
  32. 【請求項32】 漏液に接触し得る少なくとも2つの全
    反射境界面を、気体層又は漏液浸透層を介在させて形成
    し、少なくとも1つの光源手段、受光手段及びこれらに
    結合された制御手段を、前記各反射境界面のそれぞれに
    対し、同一の側に配設し、 前記第1の全反射境界面に対しては前記光源手段から光
    を投射し、前記第1の全反射境界面からの反射光を前記
    第2の全反射境界面に投射し、前記第2の全反射境界面
    からの反射光を前記受光手段で受光し、その出力を前記
    制御手段により演算処理して漏液を検知するようにした
    漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケースの設置異常検知手段を設け、 前記ケースの設置面に対し、前記ケースが略水平状態に
    載置されているときには、前記光源手段から前記ケース
    底部へ光を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記
    受光手段で受光し、その出力を演算処理して、漏液の有
    無を判定し、かつ、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されていないときには、前記設置異常検知手段により
    前記ケースの設置異常を検知するようにしたことを特徴
    とする漏液センサ。
  33. 【請求項33】 漏液に接触し得る少なくとも2つの全
    反射境界面とこれらとは別の第3の反射境界面とを、気
    体層又は漏液浸透層を介在させて形成し、少なくとも2
    つの光源手段及び受光手段及びこれらに結合された制御
    手段を前記各反射境界面のそれぞれに対し、同一の側に
    配設し、 前記第1の全反射境界面に対しては前記第1の光源手段
    から光を投射し、前記第1の全反射境界面からの反射光
    を前記第2の全反射境界面に投射し、前記第2の全反射
    境界面からの反射光を前記第1の受光手段で受光し、そ
    の出力を演算処理して漏液を検知する第1の検知手段と
    で第1の漏液センサを構成し、 前記第3の反射境界面に対しては臨界角未満の入射角で
    第2の光源手段から光を投射し、前記第3の反射境界面
    からの反射光を第2の受光手段で受光し、その出力を演
    算処理して漏液を検知する第2の検知手段とで第2の漏
    液センサを構成するようにした漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケースの設置異常検知手段を設け、 前記ケースの設置面に対し、前記ケースが略水平状態に
    載置されているときには、前記光源手段から前記ケース
    底部へ光を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記
    受光手段で受光し、その出力を演算処理して、漏液の有
    無を判定し、かつ、 前記ケースの設置面に対し、前記ケースが略水平状態に
    載置されていないときには、前記設置異常検知手段によ
    り前記ケースの設置異常を検知するようにしたことを特
    徴とする漏液センサ。
  34. 【請求項34】 漏液に接触し得る少なくとも2つの全
    反射境界面を、気体層又は漏液浸透層を介在させて形成
    し、少なくとも1つの光源手段、受光手段及びこれらに
    結合された制御手段を、前記各反射境界面のそれぞれに
    対し、同一の側に配設し、 前記第1の全反射境界面に対しては前記光源手段から光
    を投射し、前記第1の全反射境界面からの反射光を前記
    第2の全反射境界面に投射し、前記第2の全反射境界面
    からの反射光を前記受光手段で受光し、その出力を演算
    処理して漏液を検知するようにした漏液センサにおい
    て、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース底部を本体部と蓋部とに分割して構成し、 前記ケースの本体部と蓋部とを略水平状態に閉じたとき
    に自重または外部からの圧接手段により前記本体部と蓋
    部とが密着して閉じた状態を維持でき、前記ケースの本
    体部と蓋部とが密着せず浮いたり、斜めに傾斜したり、
    転倒した設置異常状態のときには前記本体部と蓋部とが
    開いた状態を維持できる開閉機構を具えると共に、前記
    ケースの設置異常検知手段を設け、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、前記光源手段から前記ケース底
    部へ光を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受
    光手段で受光し、その出力を演算処理して、漏液の有無
    を判定し、かつ、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されていないときには、前記設置異常検知手段により
    前記ケースの設置異常を検知するようにしたことを特徴
    とする漏液センサ。
  35. 【請求項35】 漏液に接触し得る少なくとも2つの全
    反射境界面とこれらとは別の第3の反射境界面とを、気
    体層又は漏液浸透層を介在させて形成し、少なくとも2
    つの光源手段及び受光手段及びこれらに結合された制御
    手段を前記各反射境界面のそれぞれに対し、同一の側に
    配設し、 前記第1の全反射境界面に対しては前記第1の光源手段
    から光を投射し、前記第1の全反射境界面からの反射光
    を前記第2の全反射境界面に投射し、前記第2の全反射
    境界面からの反射光を前記第1の受光手段で受光し、そ
    の出力を演算処理して漏液を検知する第1の検知手段と
    で第1の漏液センサを構成し、 前記第3の反射境界面に対しては臨界角未満の入射角で
    第2の光源手段から光を投射し、前記第3の反射境界面
    からの反射光を第2の受光手段で受光し、その出力を演
    算処理して漏液を検知する第2の検知手段とで第2の漏
    液センサを構成するようにした漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース底部を本体部と蓋部とに分割して構成し、 前記ケースの本体部と蓋部とを略水平状態に閉じたとき
    に自重または外部からの圧接手段により前記本体部と蓋
    部とが密着して閉じた状態を維持でき、前記ケースの本
    体部と蓋部とが密着せず浮いたり、斜めに傾斜したり、
    転倒した設置異常状態のときには前記本体部と蓋部とが
    開いた状態を維持できる開閉機構を具えると共に、前記
    ケースの設置異常検知手段を設け、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、前記光源手段から前記ケース底
    部へ光を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受
    光手段で受光し、その出力を演算処理して、漏液の有無
    を判定し、かつ、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されていないときには、前記設置異常検知手段により
    前記ケースの設置異常を検知するようにしたことを特徴
    とする漏液センサ。
  36. 【請求項36】 漏液に接触し得る少なくとも2つの全
    反射境界面を、気体層又は漏液浸透層を介在させて形成
    し、少なくとも1つの光源手段、受光手段及びこれらに
    結合された制御手段を前記各反射境界面のそれぞれに対
    し、同一の側に配設し、 前記第1の全反射境界面に対しては前記光源手段から光
    を投射し、前記第1の全反射境界面からの反射光を前記
    第2の全反射境界面に投射し、前記第2の全反射境界面
    からの反射光を前記受光手段で受光し、その出力を演算
    処理して漏液を検知するようにした漏液センサにおい
    て、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース底部とケースホルダとで本体部と蓋部とを構
    成し、または、前記ケースホルダ側だけで本体部と蓋部
    とを構成し、 前記本体部と蓋部とを略水平状態に閉じたときに自重ま
    たは外部からの圧接手段により前記本体部と蓋部とが密
    着して閉じた状態を維持でき、前記本体部と蓋部とが密
    着せず浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常
    状態のときには前記本体部と蓋部とが開いた状態を維持
    できる開閉機構を具えると共に、前記ケースの設置異常
    検知手段を設け、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、前記光源手段から前記ケース底
    部へ光を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受
    光手段で受光し、その出力を演算処理して、漏液の有無
    を判定し、かつ、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されていないときには、前記設置異常検知手段により
    前記ケースの設置異常を検知するようにしたことを特徴
    とする漏液センサ。
  37. 【請求項37】 漏液に接触し得る少なくとも2つの全
    反射境界面とこれらとは別の第3の反射境界面とを、気
    体層又は漏液浸透層を介在させて形成し、少なくとも2
    つの光源手段及び受光手段及びこれらに結合された制御
    手段を前記各反射境界面のそれぞれに対し、同一の側に
    配設し、 前記第1の全反射境界面に対しては前記第1の光源手段
    から光を投射し、前記第1の全反射境界面からの反射光
    を前記第2の全反射境界面に投射し、前記第2の全反射
    境界面からの反射光を前記第1の受光手段で受光し、そ
    の出力を演算処理して漏液を検知する第1の検知手段と
    で第1の漏液センサを構成し、 前記第3の反射境界面に対しては臨界角未満の入射角で
    第2の光源手段から光を投射し、前記第3の反射境界面
    からの反射光を第2の受光手段で受光し、その出力を演
    算処理して漏液を検知する第2の検知手段とで第2の漏
    液センサを構成するようにした漏液センサにおいて、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、また
    は、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端部に遮光性の薄板状のケースキャップを装着し、
    当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又は表面色
    からの影響を受けにくくすると共に、または、 前記光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材
    で構成されたケースに収納し一体化すると共に、該ケー
    ス先端に当該漏液センサの床等の設置箇所の表面性状又
    は表面色からの影響を受けにくくし、かつ、当該ケース
    の転倒防止を兼ねたケースホルダを装着するようにする
    と共に、 前記ケース底部とケースホルダとで本体部と蓋部とを構
    成し、または、前記ケースホルダ側だけで本体部と蓋部
    とを構成し、 前記本体部と蓋部とを略水平状態に閉じたときに自重ま
    たは外部からの圧接手段により前記本体部と蓋部とが密
    着して閉じた状態を維持でき、前記本体部と蓋部とが密
    着せず浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常
    状態のときには前記本体部と蓋部とが開いた状態を維持
    できる開閉機構を具えると共に、前記ケースの設置異常
    検知手段を設け、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されているときには、前記光源手段から前記ケース底
    部へ光を投射し、前記反射境界面からの反射光を前記受
    光手段で受光し、その出力を演算処理して、漏液の有無
    を判定し、かつ、 前記ケースの設置面に対し前記ケースが略水平状態に載
    置されていないときには、前記設置異常検知手段により
    前記ケースの設置異常を検知するようにしたことを特徴
    とする漏液センサ。
  38. 【請求項38】 前記制御手段が前記設置異常検知手段
    を兼ねている請求項32乃至37のいずれか1項に記載
    の漏液センサ。
  39. 【請求項39】 前記開閉機構がヒンジ機構及び/また
    はスライド機構及び/または回転機構または弾性駆動機
    構またはこれらの組合わせである請求項34乃至38の
    いずれか1項に記載の漏液センサ。
  40. 【請求項40】 前記本体部と蓋部とがヒンジで一体に
    形成され、前記本体部と蓋部とが該外周縁で連結され、
    ヒンジと共に合成樹脂部材または熱可塑性エラストマー
    により一体成形されている請求項34乃至38のいずれ
    か1項に記載の漏液センサ。
  41. 【請求項41】 前記一体形成された合成樹脂部材が、
    熱可塑性樹脂、ポリエチレンテレフタレ−ト、非晶性ポ
    リエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレン、ポリスチレ
    ン、ポリプロピレンで構成され、また、前記一体形成さ
    れた熱可塑性エラストマーが、ポリブタジエン樹脂であ
    る請求項40に記載の漏液センサ。
  42. 【請求項42】 前記本体部および/または蓋部が前記
    反射境界面を兼ねている請求項34乃至41のいずれか
    1項に記載の漏液センサ。
  43. 【請求項43】 前記ケース底部の投射部および受光部
    を除いた部分を遮光部材で構成した請求項32乃至42
    のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  44. 【請求項44】 前記光源手段と前記反射境界面との間
    に、第1の光伝送手段を介挿すると共に、前記反射境界
    面と前記受光手段との間に第2の光伝送手段を介挿し、
    前記光源手段並びに受光手段と、前記反射境界面との物
    理的距離を可変距離に変更できるようにした請求項32
    乃至43のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  45. 【請求項45】 前記光伝送手段が光ファイバー又は合
    成樹脂部材である請求項44に記載の漏液センサ。
  46. 【請求項46】 前記漏液により前記気体層内又は漏液
    浸透層内に生成された気泡を、吸入口が該気体層内又は
    漏液浸透層内に開口し、排出口が前記漏液センサの所定
    の高さ以上の高さで外部に開口している中空部材により
    外部に排出するようにした請求項34乃至45のいずれ
    か1項に記載の漏液センサ。
  47. 【請求項47】 前記反射境界面が前記ケース底部であ
    る、及び/又は、前記ケース先端に装着したケースキャ
    ップである、及び/又は、前記ケースホルダの上面であ
    る請求項32乃至46のいずれか1項に記載の漏液セン
    サ。
  48. 【請求項48】 前記反射境界面の少なくとも1つに漏
    液の浸透により透明となる薄紙を並設し、密着させるよ
    うにした請求項32乃至47のいずれか1項に記載の漏
    液センサ。
  49. 【請求項49】 前記気体層又は漏液浸透層に、前記漏
    液の浸透により透明となり、かつ、消耗品として交換す
    る薄紙を並設しないようにした請求項32乃至47のい
    ずれか1項に記載の漏液センサ。
  50. 【請求項50】 前記受光手段の出力を演算処理して反
    射光量の大小により、漏液の有無判定及び前記設置異常
    状態判定ができるようにした、 及び/又は、前記受光手段を複数個それぞれの受光角度
    が相互に異なるように配設し、前記複数の受光手段によ
    り反射光の受光位置が相互に識別できるようにして電気
    信号に変換し、これら受光手段の出力を演算処理して前
    記反射光の明暗パターンの配置を所定の周期毎に決定
    し、該反射光の明暗パターンの変動により、漏液の有無
    判定及び前記設置異常状態判定ができるようにした請求
    項32乃至49のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  51. 【請求項51】 前記光源手段より投射光の明暗パター
    ンが所定の周期で変化する変調光を前記反射境界面へ投
    射し、この投射光のタイミングに同期させてその反射光
    を前記受光手段により受光するようにした請求項32乃
    至50のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  52. 【請求項52】 前記設置異常検知手段が、光学式検知
    手段、及び/又は磁気式検知手段、及び/又は静電容量
    式検知手段、又はこれら検知手段の組合わせである請求
    項32乃至51のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  53. 【請求項53】 前記設置異常検知手段が、光学式検知
    手段であり、前記蓋部に反射部材を接着、溶融、圧入
    し、または、凸凹の反射面を刻設するようにした請求項
    32乃至52のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  54. 【請求項54】 前記設置異常検知手段が、光学式検知
    手段であり、前記蓋部に全反射面を形成するようにした
    請求項32乃至53のいずれか1項に記載の漏液セン
    サ。
  55. 【請求項55】 前記設置異常検知手段が、光学式検知
    手段であり、前記漏液の有無判定処理を兼ねている請求
    項32乃至54のいずれか1項に記載の漏液センサ。
  56. 【請求項56】 前記設置異常検知結果と、前記漏液の
    有無判定結果とをそれぞれ識別できるようにして外部に
    出力するようにした請求項32乃至55のいずれか1項
    に記載の漏液センサ。
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