JP2001073914A - 内燃機関のノック制御装置 - Google Patents

内燃機関のノック制御装置

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JP2001073914A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 くすぶり状態での制御量の不適正な補正を回
避し、ノック誤判定およびノック誤制御を防止した内燃
機関のノック制御装置を得る。 【解決手段】 内燃機関の燃焼時に点火プラグ8を介し
て流れるイオン電流を検出する手段10と、イオン電流
からノック信号Kjを抽出するフィルタ手段14と、ノ
ック信号に基づいてノック状態を判定する手段23と、
ノック判定結果Hに基づいて内燃機関の制御量をノック
抑制側に補正する制御量補正手段24と、イオン電流の
非検出期間にイオン電流検出手段から検出される電流信
号Giに基づいて点火プラグのくすぶり状態を検知する
くすぶり状態検知手段25とを備え、くすぶり状態を検
知した場合に、ノック判定結果に基づく制御量補正を禁
止するための補正禁止信号M1、M2を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の燃焼
時に点火プラグを介して流れるイオン電流のレベル変化
から内燃機関のノッキング発生を検知して内燃機関制御
量をノック抑制側に補正する内燃機関のノック制御装置
に関し、特に点火プラグのくすぶり状態でのノック誤検
出および誤制御を防止した内燃機関のノック制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関のノック制御装置に
おいては、ノック発生による内燃機関のダメージを抑制
するために、ノック発生に応じて内燃機関の制御量をノ
ック抑制側(たとえば、点火時期を遅角側)に補正制御
している。
【0003】また、イオン電流を用いた内燃機関のノッ
ク制御装置は、ノックセンサを用いることなく、各気筒
毎のノック強度を検出することができるので、コストダ
ウンを実現するうえで有効であり、従来より種々提案さ
れている。
【0004】一般に、内燃機関においては、燃焼室内に
導入された空気と燃料の混合気をピストンの上昇により
圧縮し、燃焼室内の点火プラグに高電圧を印加して発生
する電気火花で混合気を燃焼させることにより、ピスト
ンを押し下げる力を出力として取り出す。
【0005】このとき、燃焼室内において燃焼が行われ
ると、燃焼室内の分子は電離(イオン化)するので、燃
焼室内の点火プラグ(イオン電流検出用電極)に高電圧
を印加すると、点火プラグを介したイオンの移動により
イオン電流が流れる。
【0006】このイオン電流は、燃焼室内の圧力変動に
より敏感に変化し、ノックに対応した振動成分を含むこ
とが知られている。したがって、イオン電流に基づいて
ノックの有無を判定することができる。
【0007】図5はたとえば特開平10−9108号公
報に記載された従来の内燃機関のノック制御装置を示す
ブロック構成図である。図5はディストリビュータを介
して各気筒の点火プラグに高圧配電を行う場合を示して
いる。
【0008】図5に示した従来装置は、イオン電流iに
重畳されたノック振動成分を抽出して波形整形後にノッ
クパルス数をカウントし、カウント数に基づいてノック
判定を行うようになっている。
【0009】図5において、内燃機関すなわちエンジン
(図示せず)のクランク軸にはクランク角センサ1が設
けられており、クランク角センサ1は、エンジン回転数
に応じたパルスからなるクランク角信号SGTを出力す
る。
【0010】クランク角信号SGTの各パルスエッジ
は、内燃機関の各気筒(図示せず)のクランク角基準位
置を示しており、クランク角信号SGTは、マイクロコ
ンピュータからなるECU2に入力されて種々の制御演
算に用いられる。
【0011】ECU2は、波形処理手段(後述する)か
ら入力されるノックパルス列Kpのパルス数Nをカウン
トするカウンタ21と、パルス数Nに基づいてノックの
有無を判定するためのCPU22とを含む。カウンタ2
1およびCPU22は、波形処理手段と協動してノック
検出手段を構成している。
【0012】また、ECU2は、クランク角センサ1か
らのクランク角信号SGTを取り込むとともに、各種セ
ンサ(図示せず)からの運転情報を取り込み、運転状態
に応じた種々の演算を行い、点火コイル4等を含む各種
アクチュエータに対して駆動信号を出力する。
【0013】点火コイル4を駆動する点火信号Pは、点
火コイル4の一次巻線4aに接続されたパワートランジ
スタTRのベースに印加され、パワートランジスタTR
をオンオフ制御して一次電流i1を通電遮断する。
【0014】一次電流i1の遮断により一次電圧V1が
上昇し、点火コイル4の二次巻線4bは、さらに昇圧さ
れた二次電圧V2を点火用高電圧(数10kV)として
発生する。すなわち、点火コイル4は、エンジンの点火
時期に対応して、二次電圧V2(点火用高電圧)を発生
する。
【0015】二次巻線4bの出力端子に接続されたディ
ストリビュータ7は、内燃機関の回転に同期して、二次
電圧V2を各気筒内の点火プラグ8a〜8dに順次分配
して印加することにより、点火制御気筒の燃焼室内に放
電火花を発生させて混合気を燃焼させる。すなわち、点
火プラグ8a〜8dは、二次電圧V2の印加により、エ
ンジンの点火時期に対応してエンジンを着火させる。
【0016】一次巻線4aの一端に接続された整流ダイ
オードD1、電流制限用の抵抗器R、電圧制限用のツェ
ナーダイオードDZに並列接続されたコンデンサ9およ
び整流ダイオードD2からなる直列回路は、一次巻線4
aの一端からグランドに接続され、コンデンサ9(イオ
ン電流検出用のバイアス電源)に対する充電電流を流す
経路を構成している。
【0017】ツェナーダイオードDZの両端間に並列接
続されたコンデンサ9は、一次電圧V1による充電電流
により所定のバイアス電圧VBi(数100V)に充電
されて、イオン電流iを検出するためのバイアス電源と
して機能し、点火プラグ8a〜8dのうちの点火制御直
後の点火プラグを介して放電することによりイオン電流
iを流す。
【0018】コンデンサ9の一端にアノードが接続され
た高圧ダイオード11a〜11dは、点火極性と同極性
となるように各点火プラグ8a〜8dの一端にカソード
が接続されている。コンデンサ9の他端に接続されたイ
オン電流検出用の抵抗器12は、イオン電流iを電圧変
換してイオン電流検出信号Eiとして出力する。
【0019】抵抗器12は、グランドを介して各点火プ
ラグ8a〜8dの他端に接続されており、コンデンサ9
および高圧ダイオード11a〜11dとともに、イオン
電流iの流れる経路を形成している。
【0020】抵抗器12から出力されたイオン電流検出
信号Eiは、波形整形回路13を介して波形整形信号F
iとなり、続いて、バンドパスフィルタ14を介してノ
ック信号Kiのみが抽出され、さらに、比較回路15を
介してノックパルス列Kpに変換された後、ECU2内
のカウンタ21に入力される。
【0021】波形整形回路13、バンドパスフィルタ1
4および比較回路15は、イオン電流検出信号Eiから
ノックパルス列Kpを抽出するための波形処理手段を構
成している。ノックパルス列Kpは、ECU2内におい
てパルス数Nがカウントされ、パルス数Nは、前述のよ
うにノックの有無の判定に用いられる。
【0022】ノックパルス列Kpのパルス数Nは、ノッ
ク強度と大きく関連しており、ノックの強度が大きくな
ればなるほどパルス数Nも大きくなる。
【0023】次に、図5、図6を参照しながら、従来の
内燃機関のノック制御装置の動作について説明する。図
6は図5内の各信号の動作波形を示すタイミングチャー
トであり、イオン電流iにノック信号波形が重畳してい
る状態を示している。
【0024】まず、ECU2は、クランク角センサ1か
らのクランク角信号SGT等に基づいて、パワートラン
ジスタTRの通電および遮断を行う点火信号Pを出力す
る。パワートランジスタTRは、点火信号PがHレベル
のときに一次電流i1を通電し、点火信号PがLレベル
になった時点で一次電流i1を遮断する。
【0025】このとき、一次巻線4aには昇圧された一
次電圧V1が発生し、これにより、整流ダイオードD
1、抵抗器R、コンデンサ9および整流ダイオードD2
からなる充電電流経路を介してコンデンサ9が充電され
る。コンデンサ9の充電は、コンデンサ9の充電電圧が
ツェナーダイオードDZの逆方向降伏電圧(バイアス電
圧VBi)と等しくなった時点で終了する。
【0026】コンデンサ9、ツェナーダイオードDZお
よびダイオードD2は、バイアス手段を構成しており、
一次電流i1の遮断時に一次巻線4aの低圧側に発生す
る高電圧によって充電される。
【0027】一次巻線4aに一次電圧V1が発生する
と、二次巻線4bは、点火用高電圧に昇圧された数10
kVの二次電圧V2を発生し、ディストリビュータ7を
介して各気筒の点火プラグ8a〜8dに印加し、点火制
御対象となる気筒の点火プラグに火花放電を発生させて
混合気を燃焼させる。
【0028】こうして混合気が燃焼すると、燃焼気筒の
燃焼室内にイオンが発生するので、コンデンサ9に充電
されたバイアス電圧VBiによってイオン電流iが流れ
る。たとえば、点火プラグ8aで混合気が燃焼した場合
は、コンデンサ9→整流ダイオード11a→点火プラグ
8a→抵抗器12→コンデンサ9の経路でイオン電流i
が流れる。
【0029】イオン電流iは、抵抗器12(イオン電流
検出手段)を介してイオン電流検出信号Eiとなり、波
形整形回路13を介して波形整形信号Fiとなる。波形
整形信号Fiは、図6のように、イオン電流成分のみが
一定電圧にクリップされて、ノック信号Kiが抽出され
易い信号波形となる。
【0030】たとえば、内燃機関にノックが発生した場
合、イオン電流iにノック振動の信号成分が重畳するの
で、波形整形信号Fiは、イオン電流波形にノック振動
成分が重畳した波形となる。この波形整形信号Fiは、
波形処理手段を構成するバンドパスフィルタ14および
比較回路15に入力される。
【0031】すなわち、バンドパスフィルタ14は、波
形整形信号Fiからノック振動周波数を示すノック信号
Kiのみを抽出し、比較回路15は、ノック信号Kiを
所定レベルと比較して得られたノックパルス列KpをE
CU2内のカウンタ21に入力する。
【0032】ECU2内のカウンタ21は、ノックパル
ス列Kpの立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジに
応答して、ノックパルス列Kpのパルス数Nをカウント
し、これをCPU22に入力する。
【0033】パルス数Nは、ノック強度が大きくなれば
なるほど大きくなるので、ECU2内のCPU22は、
パルス数Nの大きさに基づいてノックの有無およびノッ
ク強度を判定することができる。これにより、パルス数
Nに基づきノック抑制側に制御量(点火時期)を補正す
ることができる。
【0034】たとえば、パルス数Nのカウント値が所定
パルス数以上のときには、ノック発生状態と判定し、点
火時期を所定量だけ遅角補正する。以下、連続してノッ
ク発生が判定されれば遅角量を順次積算していき、ノッ
ク発生が判定されなくなった時点で遅角量の積算を停止
させる。
【0035】ノック判定用の比較基準となる所定パルス
数は、エンジン回転数によっても、比較回路15内の波
形整形レベルによっても異なるが、たとえば、5〜20
程度の値に設定される。
【0036】このように、CPU22の判定結果に応じ
て点火時期の遅角補正量を決定することにより、ノック
が発生した気筒に対する点火時期を最適に補正し、ノッ
クを効果的に抑制することができる。
【0037】しかし、点火プラグ8a〜8dがくすぶり
状態となって、プラグギャップ間(イオン電流iの経
路)の絶縁抵抗値が低下した状態においては、絶縁抵抗
値とバイアス電圧とにより決定するリーク電流がプラグ
ギャップ間に流れるので、リーク電流を含むイオン電流
iが検出されてしまう。
【0038】この際、リーク電流は高周波の振動成分を
多く含む場合があるので、この振動成分をノック信号と
して誤検出してしまい、正しい点火時期補正を実現する
ことができなくなるおそれがある。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関のノッ
ク制御装置は以上のように、イオン電流iに基づくノッ
ク制御を実現しているものの、点火プラグ8a〜8dの
くすぶり状態が発生した際の対処手段を具備していない
ので、点火プラグ8a〜8dのくすぶり状態発生時にノ
イズをノックとして誤検出してしまうという問題点があ
った。
【0040】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、点火プラグのくすぶり状態が発
生した場合に、ノック判定に応じたノック抑制用の制御
量補正を防止して制御量の不適正な補正を回避し、ノッ
ク誤判定およびノック誤判定に基づく誤制御を防止した
内燃機関のノック制御装置を得ることを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る内燃機関のノック制御装置は、内燃機関の点火時期に
対応して点火用高電圧を発生する点火コイルと、点火用
高電圧が印加されることにより内燃機関を着火させる点
火プラグと、内燃機関の燃焼時に点火プラグを介して流
れるイオン電流を検出するイオン電流検出手段と、イオ
ン電流からノック信号を抽出するフィルタ手段と、ノッ
ク信号に基づいて内燃機関のノック状態を判定するノッ
ク判定手段と、ノック判定手段の判定結果に基づいて内
燃機関の制御量をノック抑制側に補正する制御量補正手
段とを備えた内燃機関のノック制御装置において、イオ
ン電流の非検出期間にイオン電流検出手段から検出され
る電流信号に基づいて点火プラグのくすぶり状態を検知
するくすぶり状態検知手段を設け、くすぶり状態検知手
段は、点火プラグのくすぶり状態を検知した場合に、ノ
ック判定手段の判定結果に基づく制御量補正手段による
制御量の補正を禁止するための補正禁止信号を生成する
ものである。
【0042】また、この発明の請求項2に係る内燃機関
のノック制御装置は、請求項1において、制御量補正手
段は、補正禁止信号に応答して、内燃機関の制御量を所
定量だけノック抑制側に補正するものである。
【0043】また、この発明の請求項3に係る内燃機関
のノック制御装置は、請求項1において、くすぶり状態
検知手段は、点火プラグのくすぶり状態が検知されなく
なった場合に、補正禁止信号を解除してノック判定手段
の判定結果に基づく制御量補正手段による制御量の補正
を復帰させるものである。
【0044】また、この発明の請求項4に係る内燃機関
のノック制御装置は、請求項1において、電流信号は、
内燃機関の各気筒の排気行程中または吸気行程中にイオ
ン電流検出回路から検出されるリーク電流からなり、く
すぶり状態検知手段は、リーク電流が所定の比較レベル
を越えたときに、点火プラグのくすぶり状態を検知して
補正禁止信号を生成するものである。
【0045】また、この発明の請求項5に係る内燃機関
のノック制御装置は、請求項4において、電流信号は、
内燃機関の各気筒の吸気行程中にイオン電流検出回路か
ら検出されるリーク電流からなるものである。
【0046】また、この発明の請求項6に係る内燃機関
のノック制御装置は、請求項4において、電流信号は、
内燃機関の通常運転時においては、排気行程中に検出さ
れるリーク電流からなり、内燃機関の軽負荷運転時にお
いては、吸気行程中に検出されるリーク電流に切り換え
られるものである。
【0047】また、この発明の請求項7に係る内燃機関
のノック制御装置は、請求項4において、くすぶり状態
検知手段は、排気行程中または吸気行程中の複数回にお
いてリーク電流と比較レベルとを比較し、複数回の全て
の比較結果においてリーク電流が比較レベルを越えた場
合に、点火プラグのくすぶり状態を検知するものであ
る。
【0048】また、この発明の請求項8に係る内燃機関
のノック制御装置は、請求項4において、くすぶり状態
検知手段は、排気行程中または吸気行程中に検出される
リーク電流が比較レベルを越える状態が、所定の点火制
御回数にわたって連続した場合に、制御対象となる気筒
の点火プラグのくすぶり状態を検知するものである。
【0049】また、この発明の請求項9に係る内燃機関
のノック制御装置は、請求項4において、内燃機関の温
度情報を検出する温度センサを設け、比較レベルは、温
度情報の上昇にともなって増量補正されるものである。
【0050】また、この発明の請求項10に係る内燃機
関のノック制御装置は、請求項1において、電流信号
は、点火コイルの通電中にイオン電流検出回路により検
出されるノイズ信号からなり、くすぶり状態検知手段
は、ノイズ信号が所定の比較レベルを越えたときに、点
火プラグのくすぶり状態を検知して補正禁止信号を生成
するものである。
【0051】また、この発明の請求項11に係る内燃機
関のノック制御装置は、請求項10において、くすぶり
状態検知手段は、ノイズ信号が比較レベルを越える状態
が、所定の点火制御回数にわたって連続した場合に、制
御対象となる気筒の点火プラグのくすぶり状態を検知す
るものである。
【0052】また、この発明の請求項12に係る内燃機
関のノック制御装置は、請求項10において、ノイズ信
号から高周波振動成分を抽出するフィルタ手段を設け、
くすぶり状態検知手段は、高周波振動成分に基づいて点
火プラグのくすぶり状態を検知するものである。
【0053】また、この発明の請求項13に係る内燃機
関のノック制御装置は、請求項12において、くすぶり
状態検知手段は、高周波振動成分の積分値を比較レベル
と比較するものである。
【0054】また、この発明の請求項14に係る内燃機
関のノック制御装置は、請求項12において、ノイズ信
号から高周波振動成分を抽出するフィルタ手段は、イオ
ン電流検出信号からノック信号を抽出するフィルタ手段
と兼用されたものである。
【0055】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1はこの発明の
実施の形態1を概略的に示すブロック図であり、前述
(図5参照)と同様のものについては、前述と同一符号
を付して詳述を省略する。
【0056】図1において、ECU20は、前述のEC
U2と同様に、マイクロコンピュータにより構成されて
いる。また、図1においては、代表的に、1つの点火プ
ラグ8のみが示されているものとする。
【0057】点火装置40は、前述のパワートランジス
タTR、点火コイル4およびディストリビュータ7など
を含む。また、イオン電流検出回路10は、前述のコン
デンサ9および抵抗器12などを含む。
【0058】バンドパスフィルタ14は、イオン電流検
出回路10から出力されるイオン電流検出信号Eiから
ノック信号Kjを抽出する。積分回路16は、ノック信
号Kjを積分して積分信号Kmを生成し、A/D変換器
17は、積分信号Kmをデジタル信号に変換してECU
20に入力する。
【0059】この場合、ECU20は、イオン電流検出
信号Eiから抽出されたノック信号Kjの積分信号Km
に基づいてノック判定を行う。A/D変換器18は、イ
オン電流検出信号Eiが生成されない爆発行程以外の期
間において、イオン電流検出回路10により検出される
電流信号Giをデジタル信号に変換してECU20に入
力する。
【0060】ECU20は、デジタル化された積分信号
Kmからノック状態を判定するノック判定手段23と、
ノック判定手段23の判定結果Hに基づいて点火時期
(エンジン制御量)を遅角側(ノック抑制側)に補正す
る点火時期補正手段24と、デジタル化された電流信号
Giに基づいて点火プラグ8のくすぶり状態を検知する
くすぶり状態検知手段25と、くすぶり状態判定用の比
較レベルMRを生成する比較レベル設定手段26とを備
えている。
【0061】ノック判定手段23は、積分信号Kmのデ
ジタルデータ値からバックグランドレベル(ノック判定
レベル)を算出する手段を含み、積分信号Kmがバック
グランドレベルを越えたときにノック状態を示す判定結
果Hを生成する。
【0062】くすぶり状態検知手段25は、点火プラグ
8のくすぶり状態を検知した場合に、ノック判定手段2
3の判定結果Hに基づく点火時期補正手段24による点
火時期の補正を禁止するための補正禁止信号M1および
M2を生成する。
【0063】具体的には、くすぶり状態検知手段25
は、エンジンの各気筒の排気行程中(または、吸気行程
中)にイオン電流検出回路10により検出される電流信
号Gi(リーク電流Li)を所定の比較レベルMRと比
較し、電流信号Giが比較レベルMRを越えたときに、
点火プラグ8のくすぶり状態を検知して補正禁止信号M
1およびM2を生成する。
【0064】前述のクランク角センサ1を含む各種セン
サ27は、エンジンの運転状態を示す温度情報などの各
種情報をECU20に入力する。ECU20に接続され
た各種アクチュエータ28は、運転状態に応じたECU
20からの制御信号により駆動される。
【0065】なお、ここでは図示しないが、ECU20
と、点火装置40、各種センサ27および各種アクチュ
エータ28との間には、入出力インターフェイスが挿入
されている。
【0066】図2はこの発明の実施の形態1の動作を説
明するための波形図であり、イオン電流検出回路10に
より検出される各気筒(#1〜#4)毎の電流信号Gi
を示している。
【0067】図2において、横軸は時間またはクランク
角度に対応しており、各気筒毎のイオン電流検出信号E
iは、各気筒(#1〜#4)のTDC(上死点)の直後
のタイミングで発生する。なお、各電流信号Giにおい
て、実際には、点火直後にパルスノイズが重畳される
が、ここでは図示を省略する。
【0068】図2においては、#3気筒の点火プラグが
くすぶり状態となってリーク電流Liが流れており、且
つ、#3気筒のイオン電流検出信号Eiにノック信号K
jが重畳された状態を示している。
【0069】また、各気筒毎の排気行程中に、時刻t
1、t2において#2気筒の電流信号Giがモニタさ
れ、時刻t3、t4において#1気筒の電流信号Giが
モニタされ、時刻t5、t6において#3気筒の電流信
号Giがモニタされ、時刻t7、t8において#4気筒
の電流信号Giがモニタされる。
【0070】すなわち、くすぶり状態検知手段25は、
排気行程中の複数回において電流信号Giと比較レベル
MRとを比較し、複数回の全ての比較結果において電流
信号Giが比較レベルMRを越えた場合に、制御対象気
筒の点火プラグのくすぶり状態を判定する。ここでは、
モニタ回数を、演算処理負荷を増大させない程度の2回
に設定している。
【0071】以下、図2および図5を参照しながら、図
1に示したこの発明の実施の形態1の動作について説明
する。まず、前述と同様に、点火装置40内のパワート
ランジスタTRおよび一次巻線4aは、ECU20から
の点火信号Pにより通電遮断制御され、遮断時に二次巻
線4bに二次電圧V2(高電圧)を発生する。
【0072】二次電圧V2は、二次巻線4bに接続され
た点火プラグ8に印加され、点火プラグ8のキャップ間
に放電を発生させて気筒内の混合気を着火する。また、
点火コイル4の点火エネルギの一部は、イオン電流検出
回路10内のコンデンサ9(バイアス電源)に充電さ
れ、イオン電流検出用のバイアス電圧となる。
【0073】イオン電流iは、イオン電流検出信号Ei
として検出され、バンドパスフィルタ14によりノック
信号Kjが抽出された後、積分回路16により積分信号
Kmとなる。
【0074】積分信号Kmは、A/D変換器17により
デジタル変換されてECU20内に格納される。ECU
20は、点火サイクル毎に、積分信号Kmのデジタルデ
ータ値を取り込み、これと同時に積分回路16をリセッ
トする。積分信号Kmのデジタルデータ値は、ECU2
0内のノック判定手段23においてノック判定に用いら
れる。
【0075】ノック判定手段23は、積分信号Kmのデ
ジタル値を平均化処理した値に基づいてバックグランド
レベルを算出し、今回の積分信号Km(デジタル値)と
バックグランドレベルとの比較結果に基づいて、今回の
ノック有無およびノック強度の判定を行う。
【0076】点火時期補正手段24は、ノック判定手段
23の判定結果Hに応じて、エンジンの点火時期を遅角
補正し、次回の点火制御時の点火時期(一次電流遮断時
期)を遅角側に変更する。
【0077】一方、制御対象気筒の排気行程中の2回の
モニタ時刻(図2参照)において、イオン電流検出回路
10から検出された電流信号Gi(リーク電流Li)
は、A/D変換器18を介してECU20内のくすぶり
状態検知手段25に入力され、それぞれ、リーク電流L
iのレベル判定用の比較レベルMRと比較される。
【0078】すなわち、くすぶり状態検知手段25は、
排気行程中に検出された電流信号Gi(デジタル値)を
比較レベルMRと比較し、2回の比較結果が、Gi≧M
Rを示す場合には、制御対象気筒の点火プラグがくすぶ
り状態であると判定する。なお、リーク判定用の比較レ
ベルMRは、ノイズ重畳などによりノック検出の信頼性
が低下し始める最小限のリーク電流値に設定される。
【0079】点火プラグ8のくすぶり状態でのリーク電
流Liは、図2のように、爆発行程以降わずかずつ減少
するものの、排気行程、吸気行程および圧縮行程の全域
にわたって比較レベルMR以上の値を示すので、排気行
程において確実にくすぶり状態を検知することができ
る。
【0080】くすぶり状態検知手段25は、くすぶり状
態を検知した場合に、補正禁止信号M1およびM2を生
成し、ノック判定手段23のノック判定動作を禁止する
とともに、点火時期補正手段24の点火時期補正動作を
禁止する。
【0081】このように、点火プラグ8のくすぶり状態
に起因して、点火プラグ8のギャップ間の絶縁抵抗値が
低下することに着目し、リーク電流Liがイオン電流検
出信号Eiに重畳したことを判定するくすぶり状態検知
手段25を設け、リーク電流Liを検知した際のノック
誤判定を防止することにより、ノック制御の信頼性が向
上する。
【0082】すなわち、くすぶり状態が検知されたとき
に、ノック判定手段23の判定動作が禁止されるととも
に、点火時期補正手段24の補正動作が禁止されるの
で、ノック誤判定による点火時期の誤制御を防止するこ
とができる。
【0083】このとき、くすぶり状態検知手段25は、
各気筒毎の2回のモニタ時刻の両方において電流信号G
i(リーク電流Li)が比較レベルMRを越えた場合
に、くすぶり状態を検知して補正禁止信号M1およびM
2を生成するので、くすぶり状態を誤検知によるノック
補正禁止動作を抑制することができる。
【0084】なお、ここでは、制御対象気筒の排気行程
中に検出される2回の電流信号Giのレベルを判定した
が、吸気行程中に検出される電流信号Giを用いてよ
い。また、レベル判定回数を3回以上に増やすことによ
り、くすぶり状態判定の信頼性が向上することは言うま
でもない。
【0085】また、くすぶり状態に起因するリーク電流
Liは、図2のように、点火直後から徐々に減少するの
で、点火制御後の比較的早い排気行程で電流信号Giを
モニタすることにより、リーク電流Liを高感度に検知
することができる。
【0086】さらに、ここでは、ノック強度判定用のデ
ジタル値として、ノック信号Kjの積分値(積分信号K
m)を用いたが、他のデジタル値として、ノック信号K
jのピーク値やノック振動継続期間、または、ノック信
号Kjを所定しきい値で波形整形したときのパルス数な
どが用いられ得ることは言うまでもない。
【0087】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、各気筒毎の爆発行程後の排気行程中に電流信号Gi
をモニタしたが、イオン電流iが検出されない期間であ
れば、吸気行程中にモニタしてもよい。
【0088】また、一般に、エンジン吸気圧が極端に低
い軽負荷状態においては、「後燃え(レートバーン:l
ate burn)」と呼ばれる非常に長期間の燃焼現
象が発生することがあり、このような「後燃え状態」に
おいては、排気行程中にも本来の燃焼によるイオン電流
が発生するおそれがある。
【0089】したがって、このような「後燃え」が発生
した状態を考慮すれば、吸気行程中にリーク電流Liを
モニタすることが望ましく、これにより、リーク電流L
iの誤検知を確実に防止することができる。
【0090】また、通常運転状態においては、リーク電
流Liを排気行程中にモニタし、軽負荷運転時のみにお
いて、一時的に排気行程中のモニタを禁止するか、また
は、一時的に吸気行程中のモニタに切り換えてもよい。
【0091】これにより、通常運転状態においては、リ
ーク電流Liの検出感度を損なうことがなく、且つ、軽
負荷運転状態においては、リーク電流Liの誤検出を防
止することもできる。
【0092】実施の形態3.なお、上記実施の形態1で
は、比較レベル設定手段26内にあらかじめ設定された
比較レベルMRを、そのままリーク電流Liの比較基準
として用いたが、基本的な比較レベルMRを、少なくと
もエンジン吸気温(または、エンジン冷却水温)などの
温度情報を用いて補正し、最終的な比較レベルを求めて
もよい。
【0093】一般に、エンジンが高温状態の場合には、
イオン電流iが低減することが知られている。このよう
な場合、イオン電流iが流れた後のバイアス電圧の低下
量が小さくなる。したがって、エンジンが高温状態であ
ってイオン電流iが低減した場合には、リーク電流Li
のレベルが増加する傾向にある。
【0094】したがって、比較レベル設定手段26に温
度情報に応じた補正手段を設け、エンジン吸気温が高温
を示す場合に、リーク電流判定用の比較レベルMRを増
量補正することにより、さらに信頼性の高いくすぶり状
態の判定を実現することができる。電流信号Giに影響
するパラメータは温度情報以外にも考えられるが、同様
に比較レベルMRを補正することにより解決される。
【0095】実施の形態4.なお、上記実施の形態1で
は、くすぶり状態検知手段25は、点火プラグ8のくす
ぶり状態を検知した場合に、補正禁止信号M1、M2に
よりノック誤判定および誤制御を防止するのみであった
が、くすぶり状態が検知されなくなった場合には、補正
禁止信号M1、M2を解除して、ノック判定手段23の
判定結果Hに基づく制御量補正手段24による制御量の
補正動作を復帰させてもよい。
【0096】一般に、点火プラグ8のくすぶり状態は、
点火制御を繰り返すうちに、点火プラグ8の汚れが焼失
することにより、解消され得ることが知られている。し
たがって、くすぶり状態検知手段25は、排気行程中の
電流信号Giが比較レベルMR以下に復帰した時点で、
補正禁止信号M1、M2を解除して、ノック判定手段2
3および制御量補正手段24を有効にする。
【0097】このとき、くすぶり状態検知手段25は、
複数(たとえば、2回)の点火制御回数にわたって、G
i<MRの状態が連続して判定された場合に、制御対象
気筒の対する補正禁止信号M1、M2を解除し、くぶり
解消状態の判定に冗長性をもたせてもよい。
【0098】補正禁止信号M1、M2の生成および解除
は、たとえば、フラグをオン/オフする動作や、電圧信
号をハイ/ローに切り換える動作に相当する。
【0099】このように、リーク電流Li(くすぶり状
態)を検知したときに補正禁止信号M1、M2を生成す
るのみならず、リーク電流Liを検知しなくなったとき
に補正禁止信号M1、M2を解除してノック判定制御機
能を復帰させることにより、ノック制御の信頼性を向上
させることができる。
【0100】実施の形態5.なお、上記実施の形態1で
は、くすぶり状態が検知された場合に、補正禁止信号M
1、M2によりノック判定による制御補正を禁止するの
みであったが、ノック判定禁止時のノック発生に安全側
に対応できるように、所定量の点火時期補正を与えても
よい。
【0101】この場合、補正禁止信号M1に応答して、
くすぶり状態が検知された気筒に対するノック判定が禁
止されるが、点火時期補正手段24は、補正禁止信号M
2に応答して、くすぶり状態が検知された気筒に対する
点火時期を所定量だけ遅角側(ノック抑制側)に補正す
る。
【0102】したがって、ノック判定禁止時において、
ノック誤判定による過剰遅角を防止しつつ、所定量(最
小限)の遅角補正を与えることにより、エンジンを確実
に保護することができる。また、ノック判定禁止時に補
正制御される所定量(点火時期補正量)は、他の気筒の
点火時期補正量に基づいて設定されてもよい。
【0103】実施の形態6.なお、上記実施の形態1で
は、くすぶり状態検知手段25は、誤検知を抑制するた
めに、排気行程中(または、吸気行程中)の複数回にお
いて電流信号Giと比較レベルMRとを比較したが、1
回の比較結果に基づいてくすぶり状態を判定してもよ
い。
【0104】実施の形態7.また、上記実施の形態1で
は、くすぶり状態検知手段25は、1回の点火制御にお
ける排気行程中(または、吸気行程中)に検出される電
流信号Giのレベル判定に基づいてくすぶり状態(リー
ク電流Li)の発生を検知したが、誤検知をさらに抑制
するために、同一の制御対象気筒に関して、くすぶり状
態が所定点火制御回数にわたって連続的に検知された場
合に、制御対象気筒の点火プラグのくすぶり状態を判定
してもよい。
【0105】実施の形態8.なお、上記実施の形態1で
は、くすぶり状態検知手段は、排気行程中(または、吸
気行程中)に検出される電流信号Gi(リーク電流L
i)に基づいてくすぶり状態を検知したが、点火コイル
4の通電中に検出される電流信号Gi(ノイズ信号)が
比較レベルを越えた場合にくすぶり状態を検知してもよ
い。
【0106】一般に、点火コイル4の一次電流i1の通
電開始時においては、二次巻線4bの低圧側に点火用高
電圧とは逆極性の負電圧が発生するので、イオン電流検
出回路10からパルスノイズが電流信号Giとして生成
されることが知られている。
【0107】このとき、もし点火プラグ8がくすぶり状
態にあって、絶縁抵抗値が低下していれば、一次電流i
1の通電開始時において、イオン電流検出回路10から
は、パルスノイズに続いて、さらにノイズ信号が電流信
号Giとして生成される。このノイズ信号のレベルは、
二次巻線4bの高圧側に発生した正電圧と、点火プラグ
8の絶縁抵抗値とにより決定される。
【0108】また、パルスノイズに続くノイズ信号に
は、高周波数の振動成分が重畳されることも知られてい
る。したがって、点火コイル4の通電中に検出される電
流信号Gi(ノイズ信号)をレベル判定するのみなら
ず、フィルタ手段を介してノイズ信号から高周波振動成
分を抽出すれば、さらに高い信頼性でくすぶり状態を検
知することができる。
【0109】以下、点火コイル4の通電中に検出される
電流信号Gi(ノイズ信号)のレベル判定に基づいてく
すぶり状態を検知するように構成したこの発明の実施の
形態8を図について説明する。図3はこの発明の実施の
形態8を概略的に示すブロック図であり、前述(図1参
照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して
詳述を省略する。
【0110】図3において、ECU20A、くすぶり状
態検知手段25Aおよび比較レベル設定手段26Aは、
それぞれ、前述のECU20、くすぶり状態検知手段2
5および比較レベル設定手段26に対応している。
【0111】バンドパスフィルタ14Aは、点火コイル
4の通電中に検出される電流信号Gi(くすぶり状態で
のリーク電流に起因するノイズ信号)から高周波振動成
分Gqを抽出し、積分回路16Aは、高周波振動成分G
qを積分して積分信号Gmとする。
【0112】積分信号Gmは、A/D変換器18を介し
てデジタル信号に変換された後、ECU20Aに入力さ
れ、くすぶり状態検知手段25Aにおいて比較レベルM
RAと比較される。
【0113】このように、点火コイル4の通電中に検出
される電流信号Gi(ノイズ信号)に含まれる高周波振
動成分Gqに着目して、積分信号Gmのレベル判定を行
うことにより、前述と同様に、くすぶり状態(リーク電
流)の有無を検知してノック誤判定を防止することがで
きる。
【0114】実施の形態9.なお、上記実施の形態8で
は、バンドパスフィルタ14Aを介して、電流信号Gi
(ノイズ信号)から高周波振動成分Gqを抽出したが、
バンドパスフィルタ14Aを省略して、点火コイル4の
通電中に検出される電流信号Giを直接積分回路16A
に入力して積分信号を生成してもよい。
【0115】実施の形態10.また、上記実施の形態8
では、積分回路16Aを介して、高周波振動成分Gqを
積分信号Gmとしたが、積分回路16Aを省略して、高
周波振動成分Gqを直接レベル判定に用いてもよい。
【0116】たとえば、高周波振動成分Gqをデジタル
値に変換して比較レベルMRAと比較し、デジタル値の
ピーク値またはパルス数が比較レベルMRA以上を示す
場合に、くすぶり状態であることを判定することができ
る。
【0117】実施の形態11.また、上記実施の形態8
では、くすぶり状態検知手段25Aは、1回の通電中に
検出される電流信号Giのレベル判定に基づいてくすぶ
り状態(リーク状態)を検知したが、誤検知をさらに抑
制するために、同一の制御対象気筒に関して、くすぶり
状態が所定点火制御回数にわたって連続的に検知された
場合に、制御対象気筒の点火プラグのくすぶり状態を判
定してもよい。
【0118】実施の形態12.また、上記実施の形態8
では、くすぶり状態検知用の電流信号Giを処理するた
めに、バンドパスフィルタ14A、積分回路16Aおよ
びA/D変換器18を設けたが、イオン電流検出信号E
iを処理するためのバンドパスフィルタ14、積分回路
16およびA/D変換器17と兼用してもよい。
【0119】この場合、A/D変換器17の出力信号
を、ノック判定手段23のみならず、くすぶり状態検知
手段25Aにも分岐入力すればよい。したがって、図3
内のバンドパスフィルタ14A、積分回路16Aおよび
A/D変換器18は、省略することができる。
【0120】図4は高周波振動成分Gqを抽出するフィ
ルタ手段14A(図3参照)を、ノック信号Kjを抽出
するためのフィルタ手段14と兼用したこの発明の実施
の形態12の動作を説明するための波形図である。
【0121】図4においては、ノックは発生していない
が、くすぶり状態にある1つの気筒に注目し、点火信号
P、電流信号Gi、ノック信号Kjおよび積分信号Km
の時間変化を示している。
【0122】図4内の電流信号Giにおいて、破線はリ
ーク電流がない(くすぶり状態でない)ときの波形であ
る。また、各時刻tr1〜tr3は、ECU20Aによ
る積分回路16のデータ値リセットタイミングである。
【0123】この場合、イオン電流検出回路10(図3
参照)は、点火直後のイオン電流検出信号Eiのみなら
ず、点火信号Pに同期したパルスノイズGpおよびノイ
ズ信号Gnを電流信号Giとして出力する。
【0124】すなわち、点火信号Pにより点火コイル4
が通電されると、イオン電流検出回路10は、パルスノ
イズGpに続いて、リーク電流に起因した高周波振動成
分Gqを含むノイズ信号Gnを電流信号Giとして出力
する。
【0125】また、バンドパスフィルタ14は、ノイズ
信号Gnに重畳された高周波振動成分Gqを抽出し、ノ
ック信号Kjとして出力する。さらに、積分回路16
は、点火コイル4の通電中において、高周波振動成分G
qの積分信号Gmを、積分信号Kmとして出力する。
【0126】ECU20Aは、くすぶり状態検知手段2
5Aが積分信号Gmのレベル判定を実行する前に、点火
信号Pの立ち上がり時刻tr1において、積分回路16
内の積分信号Kmをリセットし、積分信号Gmをデータ
として取得した後の時刻tr2において、積分信号Km
を再度リセットする。
【0127】また、ECU20Aは、ノック判定手段2
3が積分信号Kmのノック判定用に積分信号Kmをデー
タとして取得した後に、時刻tr3において積分信号K
mをリセットする。
【0128】図4のように、各時刻tr1〜tr3にお
いて、積分信号Kmのデータ値をリセットすることによ
り、1系列のデジタル値を取り込んでも、各積分信号G
mおよびKmのレベル判定を正確に行うことができ、く
すぶり状態およびノック状態を正確に判定することがで
きる。
【0129】また、バンドパスフィルタ14および積分
回路16などを兼用することにより、回路構成が簡略化
され、コストダウンを実現することができる。
【0130】なお、ノイズ信号Gnに重畳される高周波
振動成分Gqは、厳密には、ノック周波数よりもわずか
に高い周波数であるが、バンドパスフィルタ14の通過
帯域を適切に設定すれば、実用上の問題が生じることは
ない。
【0131】実施の形態13.なお、上記実施の形態1
〜12では、イオン電流検出信号Eiを含む電流信号G
iのデジタル値をレベル判定に用いたが、電流信号Gi
を所定しきい値で波形整形したパルス信号をレベル判定
に用いてもよい。
【0132】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、内燃機関の点火時期に対応して点火用高電圧を発
生する点火コイルと、点火用高電圧が印加されることに
より内燃機関を着火させる点火プラグと、内燃機関の燃
焼時に点火プラグを介して流れるイオン電流を検出する
イオン電流検出手段と、イオン電流からノック信号を抽
出するフィルタ手段と、ノック信号に基づいて内燃機関
のノック状態を判定するノック判定手段と、ノック判定
手段の判定結果に基づいて内燃機関の制御量をノック抑
制側に補正する制御量補正手段とを備えた内燃機関のノ
ック制御装置において、イオン電流の非検出期間にイオ
ン電流検出手段から検出される電流信号に基づいて点火
プラグのくすぶり状態を検知するくすぶり状態検知手段
を設け、くすぶり状態検知手段は、点火プラグのくすぶ
り状態を検知した場合に、ノック判定手段の判定結果に
基づく制御量補正手段による制御量の補正を禁止するた
めの補正禁止信号を生成するようにしたので、くすぶり
状態での制御量の不適正な補正を回避して、ノック誤判
定およびノック誤制御を防止した内燃機関のノック制御
装置が得られる効果がある。
【0133】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、制御量補正手段は、補正禁止信号に応答
して、内燃機関の制御量を所定量だけノック抑制側に補
正するようにしたので、くすぶり状態での制御量の不適
正な補正を回避して、ノック誤判定およびノック誤制御
を防止するとともに、ノック判定禁止中にノックが発生
しても最小限の対応が可能な内燃機関のノック制御装置
が得られる効果がある。
【0134】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1において、くすぶり状態検知手段は、点火プラグの
くすぶり状態が検知されなくなった場合に、補正禁止信
号を解除してノック判定手段の判定結果に基づく制御量
補正手段による制御量の補正を復帰させるようにしたの
で、信頼性の高い内燃機関のノック制御装置が得られる
効果がある。
【0135】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1において、電流信号は、内燃機関の各気筒の排気行
程中または吸気行程中にイオン電流検出回路から検出さ
れるリーク電流からなり、くすぶり状態検知手段は、リ
ーク電流が所定の比較レベルを越えたときに、点火プラ
グのくすぶり状態を検知して補正禁止信号を生成するよ
うにしたので、確実にくすぶり状態を検知して、ノック
誤判定およびノック誤制御を防止した内燃機関のノック
制御装置が得られる効果がある。
【0136】また、この発明の請求項5によれば、請求
項4において、電流信号は、内燃機関の各気筒の吸気行
程中にイオン電流検出回路から検出されるリーク電流か
らなるので、くすぶり状態の誤検知を防止した内燃機関
のノック制御装置が得られる効果がある。
【0137】また、この発明の請求項6によれば、請求
項4において、電流信号は、内燃機関の通常運転時にお
いては、排気行程中に検出されるリーク電流からなり、
内燃機関の軽負荷運転時においては、吸気行程中に検出
されるリーク電流に切り換えられるようにしたので、リ
ーク電流の検出感度を損なうことなく、リーク電流の誤
検出を防止した内燃機関のノック制御装置が得られる効
果がある。
【0138】また、この発明の請求項7によれば、請求
項4において、くすぶり状態検知手段は、排気行程中ま
たは吸気行程中の複数回においてリーク電流と比較レベ
ルとを比較し、複数回の全ての比較結果においてリーク
電流が比較レベルを越えた場合に、点火プラグのくすぶ
り状態を検知するようにしたので、リーク電流の誤検出
を防止した内燃機関のノック制御装置が得られる効果が
ある。
【0139】また、この発明の請求項8によれば、請求
項4において、くすぶり状態検知手段は、排気行程中ま
たは吸気行程中に検出されるリーク電流が比較レベルを
越える状態が、所定の点火制御回数にわたって連続した
場合に、制御対象となる気筒の点火プラグのくすぶり状
態を検知するようにしたので、リーク電流の誤検出を防
止した内燃機関のノック制御装置が得られる効果があ
る。
【0140】また、この発明の請求項9によれば、請求
項4において、内燃機関の温度情報を検出する温度セン
サを設け、比較レベルは、温度情報の上昇にともなって
増量補正されるようにしたので、リーク電流の誤検出を
防止した内燃機関のノック制御装置が得られる効果があ
る。
【0141】また、この発明の請求項10によれば、請
求項1において、電流信号は、点火コイルの通電中にイ
オン電流検出回路により検出されるノイズ信号からな
り、くすぶり状態検知手段は、ノイズ信号が所定の比較
レベルを越えたときに、点火プラグのくすぶり状態を検
知して補正禁止信号を生成するようにしたので、くすぶ
り状態での制御量の不適正な補正を回避して、ノック誤
判定およびノック誤制御を防止した内燃機関のノック制
御装置が得られる効果がある。
【0142】また、この発明の請求項11によれば、請
求項10において、くすぶり状態検知手段は、ノイズ信
号が比較レベルを越える状態が、所定の点火制御回数に
わたって連続した場合に、制御対象となる気筒の点火プ
ラグのくすぶり状態を検知するようにしたので、リーク
電流の誤検出を防止した内燃機関のノック制御装置が得
られる効果がある。
【0143】また、この発明の請求項12によれば、請
求項10において、ノイズ信号から高周波振動成分を抽
出するフィルタ手段を設け、くすぶり状態検知手段は、
高周波振動成分に基づいて点火プラグのくすぶり状態を
検知するようにしたので、信頼性を向上させた内燃機関
のノック制御装置が得られる効果がある。
【0144】また、この発明の請求項13によれば、請
求項12において、くすぶり状態検知手段は、高周波振
動成分の積分値を比較レベルと比較するようにしたの
で、信頼性を向上させた内燃機関のノック制御装置が得
られる効果がある。
【0145】また、この発明の請求項14によれば、請
求項12において、ノイズ信号から高周波振動成分を抽
出するフィルタ手段は、イオン電流検出信号からノック
信号を抽出するフィルタ手段と兼用されたので、回路構
成を簡略化してコストダウンを実現した内燃機関のノッ
ク制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を概略的に示すブロ
ック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作を説明するた
めの波形図である。
【図3】 この発明の実施の形態8を概略的に示すブロ
ック図である。
【図4】 この発明の実施の形態12の動作を説明する
ための波形図である。
【図5】 従来の内燃機関のノック制御装置を示すブロ
ック構成図である。
【図6】 従来の内燃機関のノック制御装置の動作を示
す波形図である。
【符号の説明】
4 点火コイル、8、8a〜8d 点火プラグ、10
イオン電流検出回路、14、14A バンドパスフィル
タ(フィルタ手段)、16、16A 積分回路、20、
20A ECU、23 ノック判定手段、24 点火時
期補正手段(制御量補正手段)、25、25A くすぶ
り状態検知手段、27 各種センサ、Ei イオン電流
検出信号、Gi 電流信号、Gm 積分信号(積分
値)、Gnノイズ信号、Gq 高周波振動成分、H 判
定結果、i イオン電流、Kjノック信号、Li リー
ク電流、M1、M2 補正禁止信号、MR、MRA 比
較レベル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 浩一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小岩 満 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3G019 FA00 FA02 FA04 FA05 FA31 LA00 LA14 3G022 BA01 BA06 CA09 DA00 EA10 FA01 FA03 FA08 GA00 GA01 GA09 GA11 GA13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の点火時期に対応して点火用高
    電圧を発生する点火コイルと、 前記点火用高電圧が印加されることにより前記内燃機関
    を着火させる点火プラグと、 前記内燃機関の燃焼時に前記点火プラグを介して流れる
    イオン電流を検出するイオン電流検出手段と、 前記イオン電流からノック信号を抽出するフィルタ手段
    と、 前記ノック信号に基づいて前記内燃機関のノック状態を
    判定するノック判定手段と、 前記ノック判定手段の判定結果に基づいて前記内燃機関
    の制御量をノック抑制側に補正する制御量補正手段とを
    備えた内燃機関のノック制御装置において、 前記イオン電流の非検出期間に前記イオン電流検出手段
    から検出される電流信号に基づいて前記点火プラグのく
    すぶり状態を検知するくすぶり状態検知手段を設け、 前記くすぶり状態検知手段は、前記点火プラグのくすぶ
    り状態を検知した場合に、前記ノック判定手段の判定結
    果に基づく前記制御量補正手段による前記制御量の補正
    を禁止するための補正禁止信号を生成することを特徴と
    する内燃機関のノック制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御量補正手段は、前記補正禁止信
    号に応答して、前記内燃機関の制御量を所定量だけノッ
    ク抑制側に補正することを特徴とする請求項1に記載の
    内燃機関のノック制御装置。
  3. 【請求項3】 前記くすぶり状態検知手段は、前記点火
    プラグのくすぶり状態が検知されなくなった場合に、補
    正禁止信号を解除して前記ノック判定手段の判定結果に
    基づく前記制御量補正手段による前記制御量の補正を復
    帰させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の
    ノック制御装置。
  4. 【請求項4】 前記電流信号は、前記内燃機関の各気筒
    の排気行程中または吸気行程中に前記イオン電流検出回
    路から検出されるリーク電流からなり、 前記くすぶり状態検知手段は、前記リーク電流が所定の
    比較レベルを越えたときに、前記点火プラグのくすぶり
    状態を検知して前記補正禁止信号を生成することを特徴
    とする請求項1に記載の内燃機関のノック制御装置。
  5. 【請求項5】 前記電流信号は、前記内燃機関の各気筒
    の吸気行程中に前記イオン電流検出回路から検出される
    リーク電流からなることを特徴とする請求項4に記載の
    内燃機関のノック制御装置。
  6. 【請求項6】 前記電流信号は、 前記内燃機関の通常運転時においては、前記排気行程中
    に検出されるリーク電流からなり、 前記内燃機関の軽負荷運転時においては、前記吸気行程
    中に検出されるリーク電流に切り換えられることを特徴
    とする請求項4に記載の内燃機関のノック制御装置。
  7. 【請求項7】 前記くすぶり状態検知手段は、前記排気
    行程中または前記吸気行程中の複数回において前記リー
    ク電流と前記比較レベルとを比較し、前記複数回の全て
    の比較結果において前記リーク電流が前記比較レベルを
    越えた場合に、前記点火プラグのくすぶり状態を検知す
    ることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関のノック
    制御装置。
  8. 【請求項8】 前記くすぶり状態検知手段は、前記排気
    行程中または前記吸気行程中に検出される前記リーク電
    流が前記比較レベルを越える状態が、所定の点火制御回
    数にわたって連続した場合に、制御対象となる気筒の点
    火プラグのくすぶり状態を検知することを特徴とする請
    求項4に記載の内燃機関のノック制御装置。
  9. 【請求項9】 前記内燃機関の温度情報を検出する温度
    センサを設け、 前記比較レベルは、前記温度情報の上昇にともなって増
    量補正されることを特徴とする請求項4に記載の内燃機
    関のノック制御装置。
  10. 【請求項10】 前記電流信号は、前記点火コイルの通
    電中に前記イオン電流検出回路により検出されるノイズ
    信号からなり、 前記くすぶり状態検知手段は、前記ノイズ信号が所定の
    比較レベルを越えたときに、前記点火プラグのくすぶり
    状態を検知して前記補正禁止信号を生成することを特徴
    とする請求項1に記載の内燃機関のノック制御装置。
  11. 【請求項11】 前記くすぶり状態検知手段は、前記ノ
    イズ信号が前記比較レベルを越える状態が、所定の点火
    制御回数にわたって連続した場合に、制御対象となる気
    筒の点火プラグのくすぶり状態を検知することを特徴と
    する請求項10に記載の内燃機関のノック制御装置。
  12. 【請求項12】 前記ノイズ信号から高周波振動成分を
    抽出するフィルタ手段を設け、 前記くすぶり状態検知手段は、前記高周波振動成分に基
    づいて前記点火プラグのくすぶり状態を検知することを
    特徴とする請求項10に記載の内燃機関のノック制御装
    置。
  13. 【請求項13】 前記くすぶり状態検知手段は、前記高
    周波振動成分の積分値を前記比較レベルと比較すること
    を特徴とする請求項12に記載の内燃機関のノック制御
    装置。
  14. 【請求項14】 前記ノイズ信号から前記高周波振動成
    分を抽出するフィルタ手段は、前記イオン電流検出信号
    から前記ノック信号を抽出するフィルタ手段と兼用され
    たことを特徴とする請求項12に記載の内燃機関のノッ
    ク制御装置。
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