JP2001072297A - 画像プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像情報等の各種情報を記録紙に記録する画
像プリンタにおいて、部品点数が少なく、装置サイズが
小さいという特性を持つ画像プリンタを提供することを
目的とする。 【解決手段】 記録紙１を本体外部に搬送する排紙ロー
ラ３０と、記録紙１の搬送経路に対して突き出す方向に
排紙ローラ３０の軸方向外側の位置に、外周に対し断面
投影方向に重ならないようすき間を有してガイド面に対
し鋭角な角度をなす斜面をもつ突起を有した排紙ガイド
３１により、記録紙１を排紙ローラ３０に対し搬送方向
および直角方向に鈍角の角度で巻き付くよう構成する事
により、記録紙１の弾性により記録紙１に搬送力を与え
ることができ、排紙ピンチローラ等、記録紙を挟持して
搬送するための部材が不要であり、その分本体の高さを
低く、かつ、部品点数も少なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【発明の属する技術分野】本発明は、映像情報等の各種
情報を記録紙に記録する熱転写型画像プリンタに関する
ものである。

【従来の技術】近年、画像プリンタに於いては、昇華熱
転写記録方式画像プリンタにみられるように、高品位な
プリントが可能で、かつ装置の小型、低コスト化を追求
する装置がみられるようになってきている。以下に従来
の画像プリンタについて説明する。図４は従来の画像プ
リンタの断面図を示すものである。図４において１は記
録紙、２は給紙ローラであり１本の軸に円筒状のゴムを
取り付けた構成をなしており、図示しない紙送りモータ
とギヤにより常時連結駆動される。３は記録紙を収納す
る給紙トレイ、４は加圧手段で、記録紙１を給紙ローラ
２に圧接させる、５は記録紙１の裏面に摩擦抵抗を与え
ることにより重複送りを防止する摩擦部材で、付勢手段
により常時付勢力が働いている。６は記録紙１をガイド
するガイド部材、７はキャプスタンローラ、８はピンチ
ローラ、９は記録紙１の位置を検出する位置検出セン
サ、１０は記録紙１に画像等の情報を印画する記録部、
３０は排紙ローラであり１本の軸に円筒状のゴムを取り
付けた構成をなしており、紙送りモータにより常時駆動
されている。４１は排紙ピンチローラで、押圧手段によ
り排紙ローラ３０に圧接している。４２は排紙ピンチロ
ーラ４１を回転可能に保持するホルダ、４３は排紙ピン
チローラ４１を排紙ローラ３０に付勢する手段である排
紙付勢ばね、３２は印画の終了した記録紙１を排出積層
する排紙部である。以上のように構成された従来の画像
プリンタについて、以下その動作について説明する。プ
リント動作が開始されると、まず加圧手段４により記録
紙１が給紙ローラ２に圧接されるとともに、摩擦部材５
が付勢手段により給紙ローラ２に圧接される。次に、紙
送りモータが始動することにより各ローラが回転し、給
紙ローラ２に圧接された記録紙１は矢印Ａ方向に給紙さ
れ、摩擦部材５により重複送りを防止され、ガイド部材
６にガイドされて搬送される。次に、位置検出センサ９
により記録紙１の先端が検出された後、キャプスタンロ
ーラ７及びピンチローラ８に至るまで所定量搬送される
と、加圧手段４は記録用紙１の給紙ローラ２への圧接を
解除するとともに、摩擦部材５の付勢力を解除し、給紙
動作が完了する。次に、記録紙１はキャプスタンローラ
７とピンチローラ８に挟持、搬送され記録部１０の所定
の位置に至る。記録部１０では、記録紙１を矢印Ｂ方向
に搬送しながら所定の印画動作を行い、印画動作が終了
すると、記録紙１はキャプスタンローラ７とピンチロー
ラ８および排紙ローラ３０と排紙ピンチローラ４１に挟
持されて搬送される。記録紙１の後端がキャプスタンロ
ーラ７とピンチローラ８を通過したあとは、排紙ローラ
３０と排紙ピンチローラ４１に挟持されて搬送され、排
出部３２に排出される。

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来構成では記録紙の排出を行うために、記録紙を排紙ロ
ーラと排紙ピンチローラにより挟持して搬送するため、
排紙ピンチローラおよびこれを保持、付勢する部材が必
要で、また、排出部も多くの空間を有するという問題点
を有していた。本発明は上記従来の問題点を解決するも
ので、容易に小型化が可能で、部品点数の少ない記録紙
の排出搬送手段を持った画像プリンタを提供することを
目的とする。

【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
本発明の画像プリンタは、記録紙の搬送を行う紙送りモ
ータと、記録紙を挟持して搬送するキャプスタンローラ
およびピンチローラと、記録紙を給紙する給紙ローラ
と、記録紙を給紙ローラに圧接させる記録紙押圧手段
と、記録紙を搬送する排紙ローラと、記録紙をガイドす
る排紙ガイドを備え、排紙ガイドは記録紙の搬送経路に
対して突き出す方向に、排紙ローラの軸方向外側の位置
に、外周に対し断面投影方向に重ならないようすき間を
有して排紙ガイドに対し鋭角な角度をなす斜面を有する
突起を有し、記録紙は排紙ローラに対し搬送方向および
直角方向に鈍角に巻き付くよう構成されたことを特徴と
する。この構成によって、部品点数が少なく、装置の小
型を容易に実現できる画像プリンタが得られる。

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、記録紙の搬送を行う紙送りモータと、記録紙を挟持
して搬送するキャプスタンローラおよびピンチローラ
と、記録紙を給紙する給紙ローラと、記録紙を給紙ロー
ラに圧接させる記録紙押圧手段と、記録紙を搬送する排
紙ローラと、記録紙をガイドする排紙ガイドを備え、排
紙ガイドは記録紙の搬送経路に対して突き出す方向に、
排紙ローラの軸方向外側の位置に、外周に対し断面投影
方向に重ならないようすき間を有して排紙ガイドに対し
鋭角な角度をなす斜面を有する突起を有し、記録紙は排
紙ローラに対し搬送方向および直角方向に鈍角に巻き付
くよう構成されたことを特徴としたものであり、記録紙
が搬送方向および直角方向に鈍角の角度で排紙ローラに
巻き付くため、記録紙の弾性により記録紙に搬送力を与
えることができ、排紙ピンチローラ等、記録紙を挟持し
て搬送するための部材が不要であり、その分本体の高さ
を低く、かつ、部品点数も少なくすることができる。ま
た、排紙ガイドにより記録紙が排出されるときの搬送を
ガイドする事により排出部高さを低くすることができる
という作用を有する。以下、本発明の実施の形態につい
て、図１から図３を用いて説明する。 （実施の形態１）図１は、本発明の実施の形態１におけ
る画像プリンタの断面正面図であり、図２はその排紙ロ
ーラ３０近傍の側面図で、図３はその斜視図である。同
図において従来と同一の構成要素には同一番号を付与し
説明を省略する。図１、図２及び図３において、５は記
録紙１の重複送りを阻止するための摩擦部材で記録紙１
と給紙ローラ２の摩擦係数＞摩擦部材５と記録紙１裏面
の摩擦係数＞記録紙１の表面と裏面の摩擦係数”の関係
を満たすように設定されており、押圧手段である付勢ば
ね１１により給紙ローラ２に常時圧接されている。１６
は紙送りモータ、１３は３色のインクを塗布したインク
シート、１２はインクシート１３を保持収納するインク
カセット、１４はサーマルヘッド、１５はインクシート
１３と記録紙１をサーマルヘッド１４と共に挟持するプ
ラテンローラ、３０は記録紙１を本体外部に排出する排
紙ローラで、１本の軸に円筒状のゴムを２ヶ所に取り付
けた構成をなしている。３１は記録紙１の排出時のガイ
ドとなる排紙ガイドであり、排紙ローラ３０の軸方向外
側の位置に記録紙１の排出搬送経路に対し突き出す方向
に排紙ガイド３１に対して鋭角な角度の斜面３１ｂと直
角な面３１ｃを有した突起部３１ａを有している。３２
は印画された記録紙１が排出、積層される排出部であ
る。１７は記録紙１の走行経路を切り替える切り替え部
材である。以上ように構成された画像プリンタについて
図１、図２および図３を用いて以下その動作を説明す
る。装置が動作を開始すると、加圧手段４が動作して記
録紙１を給紙ローラ２に圧接させる。次に、紙送りモー
タ１６が回転を開始し、アイドラギヤ（図示せず）を介
して給紙ローラ２が回転駆動され記録紙１の搬送を開始
する。搬送を開始された記録紙１は付勢ばね１１の圧力
で給紙ローラ２に圧接している摩擦部材５と給紙ローラ
２の間を通過する。その際に複数枚の記録用紙が重なっ
た状態で通過しようとすると、摩擦係数の関係により、
２枚目以下の記録用紙は停止し最上部の記録用紙１枚だ
けが分離されて搬送される。このようにして１枚に分離
されて搬送された記録紙２はガイド部材６と切り替え部
材１７にガイドされて搬送され、位置検出センサ９によ
り先端位置を検出された後さらに所定量搬送されてキャ
プスタンローラ８及びピンチローラ９部に至る。次に、
加圧手段４が動作し、記録紙１は給紙ローラ２への押圧
を解除され給紙動作が完了する。以降、記録紙１はキャ
プスタンローラ７とピンチローラ８に挟持、搬送され
る。次に、記録紙１はキャプスタンローラ７とピンチロ
ーラ８に挟持、搬送されながら位置検出センサ９により
後端を検出されて記録開始位置まで搬送される。ここ
で、記録紙１の後端が切り替え部材１７の下部を通過す
ると、切り替え部材１７はその弾性によりガイド部材６
に押しつけられているために記録紙の経路が図中Ｂへと
切り替わる。次に印画動作について説明する。サーマル
ヘッド１４がインクシート１３を介して記録紙１および
プラテンローラ１５に押圧されると、記録紙１は矢印Ｂ
方向に搬送されるとともにサーマルヘッド１４に所定の
電圧が印加され画像を印画する。次に、サーマルヘッド
１４が退避し、インクシート１３が所定位置（次の色の
インク先頭位置）まで搬送される。続いて、記録紙１は
矢印Ｂと反対方向に所定の位置まで搬送される。以上の
動作により次の色の印刷スタンバイ状態となる。以上の
印画動作を３回行うことによりフルカラーの画像が記録
紙１に印画される。印画動作が終了すると、サーマルヘ
ッド１４が退避し、記録紙１はキャプスタンローラ７と
ピンチローラ８、および排紙ローラ３０と排紙ガイド３
１にガイドされて搬送される。ここで、記録紙１は排紙
ガイド３１に設けられた突起部３１ａにより排紙ローラ
３０に記録紙の搬送方向および垂直方向に角度θ１およ
びθ２を持って巻き付けられているために、記録紙１の
弾性により排紙ローラ３０を通過するまで搬送力が発生
しており、排出部３２に排出することができる。また、
突起部３１ａは排紙ガイド３１のガイド面に対し鋭角な
角度を持つ斜面３１ｂを有するため、記録紙１は傷をつ
けられることなく滑らかに搬送される。また、突起部３
１ａを記録紙１の印画領域外に配置すれば、どの様な記
録紙に対しても画像に擦り傷等をつける事をさけること
ができる。以上のように本実施の形態によれば、排紙ガ
イド上に排紙ローラの軸方向外側に記録紙の搬送経路に
対して突き出す方向に突起を有し、記録紙は排紙ローラ
に対し搬送方向および直角方向に鈍角の角度で巻き付く
よう構成することにより、容易に部品点数が少なくかつ
小型の記録紙排出構成を実現することができる。

【発明の効果】以上のように本発明は、排紙ピンチロー
ラやこれらを付勢、保持する部材等が不要であるため部
品点数が少なく、記録紙排出部高さを制限できるため、
小型化できるという優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１における画像プリンタの
断面正面図

【図２】同実施の形態１における画像プリンタの排紙ロ
ーラ近辺側面図

【図３】同実施の形態１における画像プリンタの排紙ロ
ーラ近辺斜視図

【図４】従来の画像プリンタの断面正面図

【符号の説明】

１ 記録紙 ２ 給紙ローラ ３ 給紙トレイ ５ 摩擦部材 ７ キャプスタンローラ ８ ピンチローラ １６ 紙送りモータ ３０ 排紙ローラ ３１ 排紙ガイド ３１ａ突起部 ３１ｂ斜面 ３１ｃ直角面 ３２ 排紙部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外村 哲也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 3F101 FB12 FC05 FC11 LA07 LB03

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録紙の搬送を行う紙送りモータと、前
   記記録紙を挟持して搬送するキャプスタンローラおよび
   ピンチローラと、前記記録紙を給紙する給紙ローラと、
   前記記録紙を前記給紙ローラに圧接させる記録紙押圧手
   段と、前記記録紙を搬送する排紙ローラと、前記記録紙
   をガイドする排紙ガイドを備え、前記排紙ガイドは前記
   記録紙の搬送経路に対して突き出す方向に、前記排紙ロ
   ーラの軸方向外側の位置に、外周に対し断面投影方向に
   重ならないようすき間を有して前記排紙ガイドに対し鋭
   角な角度をなす斜面を有する突起を有し、前記記録紙は
   前記排紙ローラに対し搬送方向および直角方向に鈍角に
   巻き付くよう構成されたことを特徴とする画像プリン
   タ。