JPH09234919A - 記録紙ガイド装置 - Google Patents

記録紙ガイド装置

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Publication number
JPH09234919A
JPH09234919A JP4176796A JP4176796A JPH09234919A JP H09234919 A JPH09234919 A JP H09234919A JP 4176796 A JP4176796 A JP 4176796A JP 4176796 A JP4176796 A JP 4176796A JP H09234919 A JPH09234919 A JP H09234919A
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JP
Japan
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recording paper
platen roller
guide
sheet
roller
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Application number
JP4176796A
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English (en)
Inventor
Susumu Yamamoto
晋 山本
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント時に回転する記録紙との係合部分を
記録紙の終端部に対して非平行となる構造にすることに
より、記録紙の周外側方向への付勢力を瞬時に解放する
ことなくプリント時の振動を抑制することができ、高品
位のプリント画像を得る。 【解決手段】 一枚のシート状で形成されたシート状ガ
イド部材4aは、プラテンローラ5の外周面上に巻回さ
れた記録紙との係合部分を、記録紙の終端部に対して非
平行となるように斜めに欠切して構成する。すると、プ
リント時にはプラテンローラ5と共に回転する記録紙の
終端部は、前記シード状ガイド部4aの斜めに欠切され
た記録紙との係合部分(基端部)を通過する。このと
き、紙搬送機構等の構造に生じる記録紙の付勢力が瞬時
に解放されることなく徐々に解放されながら搬送するこ
とができるため、記録紙に与える振動を抑制することが
できる。これにより、記録紙の振動に起因する縞模様等
のプリント状態を防止することにより、高品位のプリン
ト画をプリントすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙をプラテン
ローラに巻回しながらプリントするプリンタ装置に係
り、特にプリント時の記録紙の搬送に伴う振動を抑制し
て高品位のプリント画像を得るのに好適の記録紙ガイド
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータやビデオ
記録装置が広く普及し、これらの機器からの画像を記録
することが可能なプリンタ装置も種々提案されており、
またその需要も増大しつつある。このため、安価でしか
も品位の良いプリント画の可能なプリンタ装置の要望が
強い。
【0003】一般に、プリンタ装置は情報ソースの映像
信号に応じて、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の3色の染料を所定の順序で循環
的に塗布したカラーハードコピー用インクシートを循環
させるとともに、サマールヘッドを発熱させてインクシ
ートの染料を昇華させて記録紙(熱転写用記録紙)にカ
ラー印刷を行い、またこのようなカラー印刷を連続して
行うことにより、1画面分のカラー印刷を完了する。ま
た、このプリンタ装置はサマールヘッドに印加する電流
時間幅を制御することによって、昇華する染料の量を調
整して階調を行っている。
【0004】プリンタ装置では、通常、上記のように記
録紙に一画面分のプリントを行うためにプリント時ある
いはプリント時前後に記録紙を搬送する紙搬送機構が用
いられている。つまり、上記紙搬送機構によって、記録
紙をプリント時の所定位置に搬送することができ、ま
た、プリント後には排紙ケースへと送り出すことが可能
となる。
【0005】上記紙搬送機構には、プリント時に記録紙
をプラテンローラに巻回させながら搬送を行うプラテン
駆動方式(プラテン巻付プリント方式ともいう)があ
り、従来よりプリンタ装置に採用されている。また、記
録紙の搬送を円滑に行うために、記録紙の端部をプラテ
ンローラの外周面に向けて効果的に案内し且つプラテン
ローラに対して記録紙を所定の圧力で押さえるための記
録紙ガイド装置も採用されている。これにより、記録紙
の搬送を円滑に行うことができ、また重要となるプリン
ト時における記録紙のプラテンローラに対する接合状態
(搬送状態)も最適なものとなる。
【0006】このようなプリンタ装置に搭載されている
従来の記録紙ガイド装置を図6乃至図8に示す。
【0007】図6乃至図8はプラテン巻付プリント方式
を採用して構成された従来のプリンタ装置の記録紙ガイ
ド装置の一例を示し、図6はシート状ガイド部の概略構
成を示す斜視図、図7はガイドローラ部の概略構成を示
す斜視図、図8はプラテンローラの外側に固定されてい
る取付部材によるガイド面(以下、ガイドリブと称す)
の概略構成を示す一部破断した斜視図である。
【0008】一般に、プラテン巻付プリント方式のプリ
ンタ装置では、プラテンローラ50がプリンタ装置(図
示せず)内部の所定位置に配設されており、このプラテ
ンローラ50は、記録紙ガイド装置によって記録紙が保
持された状態で記録紙と共に回転し、この回転する記録
紙に対してサマールヘッド(図示せず)を所定の圧力で
接合することで、記録紙へのプリントを行う。このと
き、サマールヘッド50の内側に設けられたヘッド発熱
体(図示せず)と記録紙との間には、プリントするため
に必要な3色の染料が塗布されたインクシートが介在
し、巻取りリール(図示せず)によって搬送されるよう
になっている。
【0009】また、プラテンローラ50の外周近傍に
は、プリント給紙時、プリント時及びプリントした後の
プリント排紙時において、プラテンローラに巻回される
記録紙を所定の圧力でプラテンローラとの接合状態を保
持すると共に、回転時における記録紙の基端部を効果的
に案内するための記録紙ガイド装置が所定の位置に配設
されている。
【0010】記録紙ガイド装置としては、一般に、プラ
テンローラ近傍の固定部材に取り付けられているシート
状のガイド部やガイドローラ部、及び記録紙がプラテン
ローラ50と共に回転する際に、該記録紙の基端部をプ
ラテンローラ50の外周面方向に案内するなどのガイド
リブがある。
【0011】具体的には、シート状ガイド部51は、例
えば図6に示すように、シート状の部材で形成されてお
り、プラテンローラ及び記録紙の回転方向に沿わしたよ
うに固定部材(図示せず)に取り付けられている。ま
た、シート状ガイド部51の端部は、プリント時等にプ
ラテンローラ50と共に回転する記録紙に対して、所定
の圧力で接触するように取り付けられている。つまり、
シート状ガイド部51による所定の圧力によって、プラ
テンローラ50と共に回転する記録紙とプラテンローラ
50の外周面上との接合状態を保持する。
【0012】また、シート状ガイド部51は、図示例の
ようにプラテンローラ50の係合する基端部が記録紙の
終端部と平行となるように形成され、あるいは基端部が
同様の位置に配置されている。
【0013】このような構成のシード状ガイド部51に
よって、プラテンローラ50の巻回により生じる記録紙
の周方向への付勢力を抑制すると共に、プリント時等の
プラテンローラ50の回転に伴う記録紙の接合状態を保
持するようにしている。
【0014】一方、ガイドローラ部52は、図7に示す
ようにプラテンローラ50の外側の所定位置に配置さ
れ、プラテンローラ50の外側に近傍に固定されている
ガイド固定部材(図示せず)に配設されている。また、
ガイドローラ部52は、例えば複数のローラ部材で構成
されており、これらの回転軸は全て同軸上に軸架されて
いる。このガイドローラ部52の回転軸は、図示例のよ
うにプラテンローラ50における回転軸50aと併設さ
れており、このため、ガイドローラ部52は、プリント
時に伴いプラテンローラ50が回転した場合に到達する
記録紙の終端部と平行の位置関係となる。
【0015】ガイドローラ部52は、プリント時等にお
いて回転するプラテンローラ50上に巻回された記録紙
を所定の圧力で付勢することにより、プラテンローラ5
0との接合状態を保持する。これにより、プラテンロー
ラ50による回転動作を効果的に記録紙に伝えることが
できることから、プリント画像の品位に対して重要とな
るプリント時のプラテンローラ50とのずれを抑制する
ようにしている。
【0016】また、記録紙ガイド装置としてのガイドリ
ブにおいては、例えば図8に示すように、プラテンロー
ラ50の外側近傍に固定されているガイド固定部材53
のプラテンローラ側の面に複数のガイドリブ53aを併
設して構成されている。また、各ガイドリブ53aに
は、プラテンローラ50の外周面におけるRに対応する
ように形成された曲面が夫々設けられている。つまり、
プラテンローラと共に回転する記録紙の先端部がこれら
のガイドリブ53aの曲面に当接するようになってい
る。また、各ガイドリブ53aの曲面の基端部は、図示
例のようにプリント時に伴いプラテンローラ50が回転
した場合に到達する記録紙の終端部と平行となるように
形成されている。このような構成のガイドリブ53aに
よって、プリント時に伴いプラテンローラ50と共に回
転する記録紙の先端部を、複数のガイドリブ53の曲面
と係合することによって、プラテンローラ50の外周面
上へと効果的に案内するようになっている。
【0017】いま、上述の記録紙ガイド装置が搭載され
たプラテン巻付プリント方式のプリンタ装置によりプリ
ントを行うものとする。すると、記録紙は図示しない給
紙ローラによって搬送され、その後、所定のガイドロー
ラ52によって挟持されながらプラテンローラ50の巻
回される。このとき、記録紙の先頭部は所定のプリント
開始位置へと搬送される。
【0018】その後、図示しないサマールヘッドによっ
て、インクシートに塗布された染料を昇華させてプリン
ト動作を開始する。すると、プラテンローラ50が図6
及び図7に示す矢印のように回転すると共に、巻回され
る記録紙もガイドローラ52によりプラテンローラ50
との接合状態が保持されていることから、プラテンロー
ラ50と共に記録紙も回転してプリントが行われる。こ
のプリント動作では、例えば、最初にインクシートに塗
布された1色目(Y)についてのプリントが行われ、次
に元のプリント開始位置まで記録紙を回転させ後に、2
色目(M)、3色目(C)を同様にプリントすることに
より、1画面分のカラープリントを行う。このため、記
録紙は必要に応じてプラテンローラ50と共に効果的に
回転させなければならない。
【0019】したがって、プリント時中、プラテンロー
ラ50と共に回転する記録紙は、上述のシート状ガイド
部51及びガイドローラ部52によって、プラテンロー
ラ50との接合状態が保持され、また、他の色をプリン
トするために連続して回転する際の記録紙の先端部を図
8に示すガイドリブ53aによって効果的にプラテンロ
ーラ50の外周面上に案内する。これにより、プリント
実行時におけるプラテンローラ50と記録紙とのずれを
防止するようにしている。そして、プリント動作が完了
すると、プラテンローラ50の回転力を得ながら排紙ロ
ーラ(図示せず)によって排紙ケースへと搬送される。
【0020】ところで、このように動作する記録紙ガイ
ド装置を含む紙搬送機構は、プリンタ装置自体の小型化
に伴い縮小化の傾向が強く、またコスト低減は勿論のこ
と、機能的にも、高彩度なプリントを行うために記録紙
を効果的に搬送することが望まれている。特に、サマー
ルヘッドを用いてカラープリントを行う昇華型のプリン
タ装置では、使用される記録紙は紙剛性が高く、また紙
搬送機構の縮小化による構造的な理由から、搬送経路を
通過する記録紙が屈折することになる。中でも、プラテ
ン巻付プリント方式では、例えばプラテンローラに巻回
することによる影響から、記録紙の周外側方向に対する
付勢力が増大してしまう場合もある。
【0021】このため、プリント性能に影響するプリン
ト時の記録紙の搬送状態を考慮すると、図6乃至図8に
示す記録紙ガイド装置における記録紙との係号部分は、
記録紙の終端部と平行に形成されていることから、例え
ばプリント時にプラテンローラ50と共に回転する記録
紙の終端部がシート状ガイド部51、ガイドローラ部5
2あるいはガイドリブ53aを通過するときに、今まで
これらの記録紙ガイド装置により抑制されていた記録紙
の付勢力が瞬時に解放されてしまうため、プリント中の
記録紙が振動してしまうという問題点がある。また、記
録紙の振動による影響から、プリント画に縞模様等がプ
リントされてしまうこともあり、結果としてプリンタ装
置のプリント性能に悪影響を及ぼすことになる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の記
録紙ガイド装置では、シート状ガイド部、ガイドローラ
部及びガイドリブにおける記録紙と係合する部分が、プ
ラテンローラと共に回転する記録紙の終端部と平行に形
成されていることから、プリント時の回転に伴い記録紙
の終端部が記録紙ガイド装置を通過すると、紙搬送機構
の縮小化に伴い発生する記録紙の周外側方向の付勢力が
瞬時に解放されてしまい、プリント時の記録紙に振動を
与えてしまう。このため、プリント性能に悪影響を及ぼ
してしまい、高品位のプリント画が得られないという問
題点があった。
【0023】そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされ
たもので、プリント時に回転する記録紙との係合部分を
記録紙の終端部に対して非平行となる構造にすることに
より、記録紙の周外側方向への付勢力を瞬時に解放する
ことなく、プリント時の振動を抑制することができ、高
品位のプリント画像を得ることのできる記録紙ガイド装
置の提供を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による記録紙ガイド装置は、熱転写用の記録紙を巻回さ
せた状態で回転駆動するプラテンローラと、前記プラテ
ンローラとの間に該プラテンローラに巻回している前記
記録紙及び少なくとも3色の染料が塗布されたインクシ
ートを挟持した状態で熱転写することにより、前記イン
クシートの染料を順に昇華させてプリントするサマール
ヘッドと、前記プラテンローラの外周面近傍の所定の位
置に配置され、前記記録紙と係合することにより、該プ
ラテンローラと前記記録紙との接合状態を保持すると共
に、前記プラテンローラと共に回転する際の記録紙を前
記プラテンローラの外周面上に案内するものであって、
前記記録紙との係合部分を前記記録紙の終端部に対して
非平行となるように構成されたガイド手段と、を具備し
たものである。
【0025】請求項1記載の本発明においては、プラテ
ンローラは熱転写用の記録紙を巻回させた状態で回転駆
動する。サマールヘッドは、前記プラテンローラとの間
に該プラテンローラに巻回している前記記録紙及び少な
くとも3色の染料が塗布されたインクシートを挟持した
状態で熱転写することにより、前記インクシートの染料
を順に昇華させてプリントする。このとき、前記プラテ
ンローラの外周面近傍の所定の位置に配置されたガイド
手段は、前記記録紙と係合することにより、該プラテン
ローラと前記記録紙との接合状態を保持すると共に、前
記プラテンローラと共に回転する際の記録紙を前記プラ
テンローラの外周面上に案内する。このガイド手段は、
前記記録紙との係合部分を前記記録紙の終端部に対して
非平行となるように構成する。これにより、ガイド手段
と係合しながら通過する記録紙の終端部について、紙搬
送機構等の構造に生じる記録紙の付勢力が瞬時に解放さ
れることなく徐々に解放されながら搬送することができ
るため、記録紙にあたえる振動を抑制することができ、
プリント時に伴い回転する記録紙の搬送状態を正常にも
のにすることができる。
【0026】請求項2に記載の本発明による記録紙ガイ
ド装置は、請求項1に記載の記録紙ガイド装置におい
て、前記ガイド手段は、一枚のシート状で形成されたシ
ート状ガイド部材であって、前記シート状ガイド部材
は、前記プラテンローラの外周面上に巻回された前記記
録紙との係合部分を、前記記録紙の終端部に対して非平
行となるように斜めに欠切して構成したことを特徴とす
る。
【0027】請求項2記載の本発明においては、請求項
1に記載の記録紙ガイド装置における前記ガイド手段と
して、一枚のシート状で形成されたシート状ガイド部材
を用いる。この場合、このシート状ガイド部材は、前記
プラテンローラの外周面上に巻回された前記記録紙との
係合部分を、前記記録紙の終端部に対して非平行となる
ように斜めに欠切して構成する。これにより、請求項1
記載の発明と同様に、プリント時にシート状ガイド部と
係合しながら通過する記録紙の終端部について、紙搬送
機構等の構造に生じる記録紙の付勢力が瞬時に解放され
ることなく徐々に解放されながら搬送することができる
ため、記録紙に与える振動を抑制することができる。
【0028】請求項3に記載の本発明による記録紙ガイ
ド装置は、請求項1に記載の記録紙ガイド装置におい
て、前記ガイド手段は前記プラテンローラの外周面上に
巻回された記録紙を所定圧力で圧接するとともに回転可
能な複数のローラ部材で構成されたガイドローラ部材で
あって、前記ガイドローラ部材は、前記複数のローラ部
材における夫々の回転軸を前記記録紙の終端部に対して
非平行となるように配置し且つ軸止して構成したことを
特徴とする。請求項3記載の本発明においては、請求項
1に記載の記録紙ガイド装置における前記ガイド手段と
して、前記プラテンローラの外周面上に巻回された記録
紙を所定圧力で圧接するとともに回転可能な複数のロー
ラ部材で構成されたガイドローラ部材を用いる。この場
合、このガイドローラ部材は、前記複数のローラ部材に
おける夫々の回転軸を前記記録紙の終端部に対して非平
行となるように配置し且つ軸止して構成する。これによ
り、請求項1記載の発明と同様に、プリント時にガイド
ローラ部材とに挟持されながら通過する記録紙の終端部
について、紙搬送機構等の構造に生じる記録紙の付勢力
が瞬時に解放されることなく徐々に解放されながら搬送
することができるため、記録紙に与える振動を抑制する
ことができる。
【0029】請求項4に記載の本発明による記録紙ガイ
ド装置は 請求項1に記載の記録紙ガイド装置におい
て、前記ガイド手段は前記プラテンローラの外周面と隣
接するガイド固定部材の前記プラテンローラ側の面に回
転方向に対して併設された複数のガイドリブであって、
前記複数のガイドリブは、前記プラテンローラとともに
回転する前記記録紙と係合する基端部を前記記録紙の終
端部に対して非平行となるように構成したことを特徴と
する。
【0030】請求項4記載の本発明においては、請求項
1に記載の記録紙ガイド装置における前記ガイド手段と
して、前記プラテンローラの外周面と隣接するガイド固
定部材の前記プラテンローラ側の面に回転方向に対して
併設された複数のガイドリブを用いる。この場合、前記
複数のガイドリブは、前記プラテンローラとともに回転
する前記記録紙と係合する基端部を前記記録紙の終端部
に対して非平行となるように構成する。これにより、上
記請求項1乃至3に記載の発明と同様の効果を得るとと
もに、プリント時に伴い回転する記録紙の先頭部に対す
るプラテンローラの外周面上への案内も良好に行うこと
もできる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例について図
面を参照して説明する。
【0032】図1は本発明に係る記録紙ガイド装置を搭
載したプリンタ装置全体の構成を示す構成図である。
【0033】図1に示すように、本発明の係る記録紙ガ
イド装置は、例えばプラテンローラ5に記録紙2を巻回
させながら、該プラテンローラ5の回転動作を利用して
プリントを行うプラテン巻付プリント方式のプリンタ装
置1に搭載されている。
【0034】プラテン巻付プリント方式のプリンタ装置
1は、図示例のように給紙ケースにある記録紙2が給紙
ローラ3によって、プリンタ装置1内部へ挿入されるよ
うになっている。
【0035】また、プリンタ装置1の内部に配置された
プラテンローラ5と、上記給紙ケースとの間には、挿入
された記録紙2をプラテンローラ5の外周面上に効果的
に案内するためのガイド固定部材4が配設されている。
【0036】ガイド固定部材4は、上面部、下面部及び
プラテンローラ5の外周面側の側面部を有して形成され
ている。ガイド固定部材4の下面部は、記録紙2の給紙
時において、搬送される記録紙2の先頭部が該下面部に
当接しながら係合することによって、プラテンローラ5
と後述する本体に配設されたガイドローラ部6aとの間
の挿入口側へと案内する。これにより、記録紙2の先頭
部はプラテンローラ5の外周面上へと搬送されるように
なっている。
【0037】また、ガイド固定部材4の下面部には、プ
リント時等に回転する記録紙を所定の圧力でプラテンロ
ーラ5の外周面上との接合状態を保持するための第1の
シート状ガイド部4aが、プラテンローラ5の回転方向
に沿わした状態で配設されている。これにより、記録紙
2のプラテンローラ5との接合状態を保持するようにし
ている。
【0038】ガイド固定部材4の側面部は、プリント時
等に回転する記録紙を効果的にプラテンローラ5の外周
面上に案内するために、隣接するプラテンローラ5のR
に応じた曲面となるように形成されており、更に中央近
傍には、他のガイドローラ部6cがプラテンローラ5の
外周面上と所定の圧力で係合するように取り付けられて
いる。また、この側面部には、同様に回転する記録紙の
案内をするための複数のガイドリブ4bがプラテンロー
ラ5の回転方向に対して平行に併設されている。これに
より、プリント時に伴う記録紙2のプラテンローラ5と
の接合状態を保持すると共に、他の色をプリントするた
めに連続した回転が行われる際に、記録紙の先頭部に対
する案内を効果的に行うようする。
【0039】また、記録紙給紙側とは反対方向のプラテ
ンローラ5の近傍には、他のガイドローラ6b及び第2
のシート状ガイド部7が、プラテンローラ5の外周面上
に所定の圧力で係合するように本体の固定部に配設され
ている。
【0040】一方、プラテンローラ5の上部における所
定位置には、インクシート8aが装填されたインクカセ
ット8が配設されており、装填されるインクシート8a
は、カラーハードコピー用インクシートとして、例えば
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色
の染料が所定の順序で循環的に塗布されている。また、
プラテンローラ8の外周面上に巻回された記録紙2及び
インクシート8aを挟持しながらインクシート8aの染
料を昇華させて記録紙2にカラー印刷を行うためのサマ
ールヘッド9が、プリントの有無に応じて回動可能な取
付部材に配設されている。このサマールヘッド9を有す
る取付部材は、プリント時に下方向に回動することで、
サマールヘッド9を所定圧力で記録紙2及びインクシー
ト8aに接触させ、サマールヘッド9の発熱作用による
プリントが行われるようになっている。
【0041】プリント後には、プリントされた記録紙2
は、プラテンローラ5による回転作用によって、図1に
示すようにガイド固定部材4と他の固定部材との間の搬
送経路を介して搬送され、その後、記録紙2は一対の排
紙ローラ10で挟持され且つ該排紙ローラ10が回転す
ることにより、排紙ケースへと排紙されるようになって
いる。
【0042】このような構成により、プリンタ装置1を
縮小化した場合でも、縮小化に伴い発生する記録紙の周
外側方向に対する付勢力を、第1及び第2のシート状ガ
イド部4a、7、少なくとも3つのガイドローラ部6
a、6b、6c及びガイドリブ4b等で構成される記録
紙ガイド装置によって効果的に抑制するとともに、プリ
ント性能に影響しない記録紙の搬送経路を得るようにし
ている。
【0043】図2はこのような構成のプリンタ装置に搭
載された記録紙ガイド装置の一実施形態例を示す斜視図
であり、装置としてのシート状ガイド部の構成を示して
いる。
【0044】図1に示すプリンタ装置装置には、図2に
示す記録紙ガイド装置としての第1のシート状ガイド部
4aが用いられている。つまり、第1のシート状ガイド
部4aは、例えば図1に示すガイド固定部材4の下面部
の所定位置に設けられており、プラテンローラ5との係
合部分を記録紙の回転方向に沿わすように取り付けられ
ている。また、本実施形態例におけるシード状ガイド部
4aにおいては、プラテンローラ5との係合部分が、図
2に示すようにプリント時等にプラテンローラ5と共に
巻回された状態で回転する記録紙2の終端部と非平行方
向となるように斜め状に欠切されて構成されている。即
ち、記録紙2をプラテンローラ5に巻回することによっ
て、記録紙2の終端部において周外側方向への付勢力が
生ずるが、シート状ガイド部4a、7の斜めに形成され
た係合部によって、記録紙2の終端部が徐々に解放され
るために、記録紙2の端部が跳ね上がることはない。
【0045】このため、他の色を順にプリントするため
に連続して回転する場合においては、従来のシート状ガ
イド部51(図6参照)の構造に起因する記録紙2の振
動を抑制することができるとともに、振動により発生す
る縞模様等のプリント状態も低減することができるよう
になっている。
【0046】次に、このような構成の記録紙ガイド装置
としてのシート状ガイド部が設けられたプリンタ装置の
動作を図3を参照しながら詳細に説明する。
【0047】図3は本発明に係る記録紙ガイド装置を搭
載したプリンタ装置の動作を説明するための説明図であ
り、図3(a)はプリンタ装置の停止状態を示す図、図
3(b)は給紙状態を示す図、図3(c)はプリント時
を示す図、図3(d)は排紙時を示す図である。尚、各
図は図1に示す同一の構成要素には同一符号を付してい
る。
【0048】いま、本実施形態における記録紙ガイド装
置を用いてプリントするものとする。プリンタ装置1は
電源投入後、先ず図3(a)に示すように、停止状態と
なる。この場合、給紙ケースには上述したようにカラー
ハードコピー対応の熱転写用記録紙を収容しておく。こ
のプリンタ装置1の停止状態では、給紙ローラ3は回転
せず、またサマールヘッド9を有する回動取付部材は、
上方向に配置され、プリントモード待機状態となる。
【0049】その後、プリントモードが実行されると、
プリンタ装置1は、図3(b)に示すように、記録紙2
の給紙状態となる。即ち、給紙ケースの底面が図示しな
い駆動手段によって押し上げられるとともに、給紙ロー
ラ3の回動が開始される。すると、給紙ケースに収容さ
れていた記録紙2が回動している給紙ローラ3と係合す
ることによって、プリンタ装置1内部へと搬送される。
このとき、記録紙2の先頭部は、ガイド固定部材4の下
面部に当接しながらプラテンローラ5とガイドローラ部
6aとの開口部側へと案内され、搬送される。そして、
記録紙2の先頭部は他のガイドローラ6aに挟持されな
がら、プラテンローラ5に巻回される。尚、この記録紙
2の搬送は、最初の色のプリントを行う所定位置まで行
なわれるようになっている。
【0050】その後、記録紙2がプラテンローラ5の所
定位置に巻回された後に、プリンタ装置1は、図3
(c)に示すようにプリント動作を開始する。つまり、
サマールヘッド9がプラテンローラ5上に巻回された記
録紙2の上方向から、インクシート8aを押し当てた状
態で記録紙を介してプラテンローラ5の外周面上に当接
する。同時に、サマールヘッド9による発熱作用によ
り、一色目のプリントが行われる。このとき、プラテン
ローラ5は図示しない制御手段によって回転駆動が制御
され、必要に応じて図3(c)に示す矢印方向に記録紙
2と共に回転する。
【0051】すると、プリント中の記録紙2はプラテン
ローラ5と共に回転することになり、記録紙2の先頭部
は他のガイドローラ部6cによって、プラテンローラ5
との間に挟持されながら、ガイド固定部材4の側面部に
併設されたガイドリブ4bによって、更にプラテンロー
ラ5の外周面上へと案内される。その後、一色目のプリ
ントを完了すると、次に、他の色についてのプリントを
行う。即ち、図示例のように矢印方向のプラテンローラ
5の回転は、継続して行われる。
【0052】このとき、プラテンローラ5と共に回転す
る記録紙2の終端部が図2に示すように第1のシート状
ガイド部4aを通過するものとする。すると、プリント
実行中である記録紙2は、プラテンローラ5の巻回によ
り周外側方向に対する付勢力が発生している状態である
が、該記録紙2の終端部がシート状ガイド部4aを通過
する際に、記録紙2を押さえている第1のシート状ガイ
ド部4aの係合部分が斜め状に欠切されていることか
ら、記録紙2の付勢力は瞬時に解放されずに徐々に解放
されることになる。即ち、従来生じていたシート状ガイ
ド部51(図6参照)の構造に起因する記録紙2に対す
る振動を、抑制することができる。これにより、プリン
ト品位を決定するのに重要となるプリント時における記
録紙の搬送状態を正常にすることができることから、縞
模様等のプリント状態を防止すると共に、高品位のプリ
ント画をプリントすることが可能となる。
【0053】このように、本実施形態例における記録紙
ガイド蔵置としての第1のシート状ガイド部4aによっ
て、プリント時に伴う記録紙の振動を抑制しながら、2
色目、3色目とプリントすることにより、1画面分のプ
リントを完了する。
【0054】その後、プリンタ装置1は、図3(d)に
示すように記録紙排紙状態となる。つまり、サマールヘ
ッド9によるプリントが完了すると、サマールヘッド9
を有する回動取付部材は上方向に回動することにより、
プラテンローラ5に外周面上から離れた状態となる。そ
の後、プリントされた記録紙2の先頭部は、プラテンロ
ーラ5の回転作用により、ガイド固定部材4と他の固定
部材との間に形成される搬送経路を介して、一対の排紙
ローラ10側へと搬送される。このとき、記録紙2の先
頭部は、排紙ローラ10に挟持されながら該排紙ローラ
10が回転することにより、記録紙2を排紙ケースへと
搬送し、排紙動作を完了する。尚、一対の排紙ローラ1
0については、例えばプラテンローラ5の巻回により形
成されてしまう記録紙2のプラテンローラ5周内側方向
への反りを修正するような材質のローラ部材を互いに用
いて構成するようにしても良い。これにより、排紙後の
記録紙2は反りが解消されたものとなる。
【0055】したがって、本実施形態例によれば、プラ
テンローラ5に巻回される記録紙2に対するシート状ガ
イド部4aの係合部分を斜めに欠切することにより、プ
リント時に重要となる記録紙2の振動を抑制することが
できることから、縞模様等のプリント画の発生を防止す
ることができ、高品位なプリント画像を得ることが可能
となる。
【0056】図4は本発明に係る記録紙ガイド装置の他
の実施形態例を示し、記録紙ガイド装置としてのガイド
ローラ部の構成を示す斜視図である。尚、図4は図1と
同様に構成要素については同一符号を付して説明を省略
する。
【0057】本実施形態例においては、記録紙ガイド装
置としてのガイドローラ部に改良を加えたもので、プラ
テンローラ5とで記録紙を挟持する少なくとも3つのロ
ーラ部材を非同軸状に配置することにより、プリント時
の回転に伴う記録紙の振動を抑制するようにしたことが
前記実施形態例と異なる点である。
【0058】図4に示すように、ガイドローラ部6a、
6b、6cは、プラテンローラ5の外周面上に巻回され
た記録紙2(図示せず)を所定圧力で挟持するように、
プラテンローラ5の外周面近傍の本体固定部材及びガイ
ド固定部材4(図1参照)の所定位置に配置されてい
る。また、本実施形態例におけるガイドローラ部6a、
6b、6cは、夫々3つのローラ部材で構成されてお
り、各ローラ部材は非同軸上に配設されている。各ロー
ラ部材の回転軸は夫々所定の長さ分間隔で併設され、且
つこの状態が保持されるように軸止されている。即ち、
夫々のガイドローラ部6a、6b、6cの取付状態は、
プラテンローラ5と共に巻回された状態で回転する記録
紙2の終端部と非平行方向となる。これにより、プラテ
ンローラ5に巻回され且つ周外側方向に付勢力のある記
録紙2の終端部が、プラテンローラ5による回転作用に
より、各ガイドローラ部6a、6b、6cを通過する場
合でも、前記実施形態例と同様に該記録紙2の付勢力が
瞬時に解放されることなく、徐々に解放されることにな
る。即ち、プリント時における記録紙2の振動が抑制さ
れるようになっている。
【0059】いま、このように構成されたガイドローラ
部6a、6b、6cを用いてプリント時における記録紙
2の搬送を行うものとする。プリント時には、図3
(C)に示すように、1画面分のプリントを行うために
は、1色目、2色目、3色目と順次プラテンローラ5を
回転させながら記録紙2に対するプリントを行う。この
場合、記録紙2はプラテンローラ5に巻回される共に、
複数のガイドローラ部6a、6b、6cとに挟持されな
がら、プラテンローラ5による回転作用により回転す
る。このとき、記録紙2の終端部が仮にガイドローラ部
6cを通過する場合には、記録紙2の終端部は、記録紙
2の搬送方向に対して後方部側の非同軸上に併設された
ローラ部材から通過し、順に他のローラ部材を介して通
過する。このため、記録紙2の周外側方向に対する付勢
力は、瞬時に解放されることなく順々に解放されること
から、プリント時における記録紙2の搬送を円滑にす
る。結果として、プリント時における記録紙2の振動が
抑制され、高品位のプリント画をプリントすることがで
きる。
【0060】したがって、本実施形態例によれば、ガイ
ドローラ部に改良を加えることにより、前記実施形態例
と同様の効果を得ることができ、高品位のプリント画を
プリントすることが可能となる。
【0061】また、本発明に係る記録紙ガイド装置とし
て、ガイド固定部材4のプラテンローラ5側の側面部に
設けられたガイドリブを用いた場合でも、上述の実施形
態例と同様の効果を得ることも可能である。このような
実施形態例を図5を用いて説明する。
【0062】図5は本発明に係る記録紙ガイド装置の他
の実施形態例を示し、記録紙ガイド装置としてのガイド
リブの構成を示す斜視図である。尚、図5は図1と同様
に構成要素については同一符号を付して説明を省略す
る。
【0063】本実施形態例においては、記録紙ガイド装
置としてのガイドリブ部4bに改良を加えたもので、記
録紙の先頭部又は終端部とが当接しながら案内するガイ
ドリブ4bの記録紙回転方向側の基端部を、通過する記
録紙2の終端部と非平行となるように斜め状に形成する
ことにより、プリント時の回転に伴う記録紙の振動を抑
制するようにしたことが前記実施形態例と異なる点であ
る。
【0064】図5に示すように、複数のガイドリブ4b
はガイド固定部材4(図1参照)の側面部にプラテンロ
ーラ5の回転方向に対して平行に併設されている。これ
により、1画面分のプリントするために連続した回転が
行われる際の記録紙2の先頭部を、プラテンローラ5と
ガイドローラ部6aとの挿入口側へと効果的に案内す
る。また、プラテンローラ5の巻回により生じる周外側
方向に対する付勢力を、夫々のガイドリブ4bの曲面に
よって抑制しながら案内することもできるようになって
いる。
【0065】また、本実施形態例におけるガイドリブ4
bは、記録紙2のプリント搬送方向(図中の矢印方向)
側の記録紙2との係合部分(基端部)が、プリント時に
当接しながら通過する記録紙2の終端部と非平行となる
ように斜め状に形成されている。これにより、プラテン
ローラ5に巻回され且つ周外側方向に付勢力のある記録
紙2の終端部が、プラテンローラ5による回転作用によ
り、各ガイドリブ4bに対して当接しながら通過する場
合でも、前記実施形態例と同様に該記録紙2の付勢力が
瞬時に解放されることなく、徐々に解放されることにな
る。即ち、プリント時における記録紙2の振動が抑制さ
れるようになっている。
【0066】また、プリント開始時についても、同様に
夫々のガイドリブ4bの基端部が斜め状に形成されてい
ることから、例えば回転する記録紙2の先頭部が引っか
かることはなく円滑に搬送してプラテンローラ5の外周
面上側へと確実に案内することもできる。
【0067】いま、このように構成されたガイドリブ4
bを用いてプリント時における記録紙2の搬送を行うも
のとする。プリント時には、図3(C)に示すように、
1画面分のプリントを行うためには、1色目、2色目、
3色目と順次プラテンローラ5を回転させながら記録紙
2に対するプリントを行う。このとき、回転する記録紙
2の先頭部は斜め状に形成されたガイドリブ4bによっ
て円滑且つ確実にプラテンローラ5とガイドローラ部6
a(図1参照)との挿入口側へと案内される。また、1
画面分のプリントを行うためにプラテンローラ5による
回転動作が継続中において、記録紙2の終端部が上記複
数のガイドリブ4bに当接しながら通過する場合には、
記録紙2の終端部は、記録紙2の搬送方向に対して後方
側の傾斜分短く形成されたガイドリブ4bから通過し、
順に他のガイドリブ4bを介して通過する。このため、
記録紙2の周外側方向に対する付勢力は、瞬時に解放さ
れることなく順々に解放されることから、プリント時に
おける記録紙2の搬送を円滑にする。結果として、プリ
ント時における記録紙2の振動が抑制され、高品位のプ
リント画をプリントすることができる。
【0068】したがって、本実施形態例によれば、ガイ
ド固定部材4の側面部に併設される複数のガイドリブ4
bに改良を加えることにより、前記実施形態例と同様の
効果を得ることができ、高品位のプリント画をプリント
することが可能となる。
【0069】尚、本発明に係る各実施形態例において
は、記録紙ガイド装置として第1のシート状ガイド部4
a、ガイドローラ部6a、6b、6c及びガイドリブ4
bについての夫々の実施形態例を説明したが、勿論図1
に示すように全ての装置をプリンタ装置内部に装着して
構成しても良く、また必要に応じて組み合わせるように
構成しても良い。
【0070】また、シート状ガイド部についての実施形
態例では、第1のシート状ガイド部ついてのみ斜め状に
形成する改良を施すようにしたが、例えば他に配設され
る第2のシート状ガイド部にも、上述の改良を施すよう
にしても良い。
【0071】また、本発明に係る実施形態例において
は、記録紙ガイド装置をプラテン巻付プリント方式のプ
リンタ装置に採用した場合について説明したが、例えば
構造的に記録紙搬送経路が縮小され、且つ紙剛性のある
記録紙を用いてプリントを行う他の昇華型のプリンタ装
置に用いて構成するようにしても良く、この場合にも本
発明と同様の効果を得ることができる。
【0072】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、記
録紙搬送機構の構造により生じる記録紙の付勢力を、瞬
時に解放させることなく徐々に解放させるように記録紙
を搬送させることができる。これにより、プリント中の
記録紙に与える振動を抑制することができることから、
プリント時における記録紙の搬送状態を正常にして高品
位のプリント画をプリントすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録紙ガイド装置を搭載したプリ
ンタ装置全体の構成を示す構成図。
【図2】本発明に係る記録紙ガイド装置の一実施形態例
を示す斜視図。
【図3】記録紙ガイド装置の動作を説明するための説明
図。
【図4】本発明に係る記録紙ガイド装置の他の実施形態
例を示す斜視図。
【図5】本発明に係る記録紙ガイド装置の他の実施形態
例を示す斜視図。
【図6】従来の記録紙ガイド装置の一例を示す斜視図。
【図7】従来の記録紙ガイド装置の一例を示す斜視図。
【図8】従来の記録紙ガイド装置の一例を示す斜視図
【符号の説明】
1…プリンタ装置、2…記録紙、3…給紙ローラ、4…
ガイド固定部材、4a…第1のシート状ガイド部、4b
…ガイドリブ、5…プラテンローラ、6a、6b、6c
…ガイドローラ部、7…第2のシート状ガイド部、8…
インクカセット、8a…インクシート、8b…供給側リ
ール、8c…巻取側リール、9…サマールヘッド、10
…排紙ローラ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱転写用の記録紙を巻回させた状態で回
    転駆動するプラテンローラと、 前記プラテンローラとの間に該プラテンローラに巻回し
    ている前記記録紙及び少なくとも3色の染料が塗布され
    たインクシートを挟持した状態で熱転写することによ
    り、前記インクシートの染料を順に昇華させてプリント
    するサマールヘッドと、 前記プラテンローラの外周面近傍の所定の位置に配置さ
    れ、前記記録紙と係合することにより、該プラテンロー
    ラと前記記録紙との接合状態を保持すると共に、前記プ
    ラテンローラと共に回転する際の記録紙を前記プラテン
    ローラの外周面上に案内するものであって、前記記録紙
    との係合部分を前記記録紙の終端部に対して非平行とな
    るように構成されたガイド手段と、 を具備したことを特徴とする記録紙ガイド装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド手段は、一枚のシート状で形
    成されたシート状ガイド部材であって、前記シート状ガ
    イド部材は、前記プラテンローラの外周面上に巻回され
    た前記記録紙との係合部分を、前記記録紙の終端部に対
    して非平行となるように斜めに欠切して構成したことを
    特徴とする請求項1に記載の記録紙ガイド装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド手段は、前記プラテンローラ
    の外周面上に巻回された記録紙を所定圧力で圧接すると
    ともに回転可能な複数のローラ部材で構成されたガイド
    ローラ部材であって、前記ガイドローラ部材は、前記複
    数のローラ部材における夫々の回転軸を前記記録紙の終
    端部に対して非平行となるように配置し且つ軸止して構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の記録紙ガイド
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド手段は、前記プラテンローラ
    の外周面と隣接するガイド固定部材の前記プラテンロー
    ラ側の面に回転方向に対して併設された複数のガイドリ
    ブであって、 前記複数のガイドリブは、前記プラテンローラとともに
    回転する前記記録紙と係合する基端部を前記記録紙の終
    端部に対して非平行となるように構成したことを特徴と
    する請求項1に記載の記録紙ガイド装置。
JP4176796A 1996-02-28 1996-02-28 記録紙ガイド装置 Pending JPH09234919A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007223269A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Sanyo Electric Co Ltd 印刷装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007223269A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Sanyo Electric Co Ltd 印刷装置
JP4637035B2 (ja) * 2006-02-27 2011-02-23 三洋電機株式会社 印刷装置

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