JP2001070754A - 希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置

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JP2001070754A JP24798199A JP24798199A JP2001070754A JP 2001070754 A JP2001070754 A JP 2001070754A JP 24798199 A JP24798199 A JP 24798199A JP 24798199 A JP24798199 A JP 24798199A JP 2001070754 A JP2001070754 A JP 2001070754A
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浩之 仲嶌
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 希薄燃焼内燃機関からのH2S放出量を、N
Ox吸蔵触媒の浄化能力を損なうことなしに抑制する。 【解決手段】 排気浄化装置は、NOx吸蔵触媒(30
a)の下流にH2S放出抑制触媒装置として設けられた
三元触媒(30b)に対して触媒1リットルあたり10
ないし35グラムのニッケル酸化物が添加され、或い
は、NOx触媒に吸蔵剤として添加されたバリウムなど
に対してモル比で30ないし300%のニッケル酸化物
やその他のH2S放出抑制剤が三元触媒(30b)に添
加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希薄燃焼内燃機関
の排気浄化装置に関し、特に、大気中への硫化水素(H
2S)の排出を抑制可能な排気浄化装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】リーン空燃比での機関運転中、燃
料ひいては排ガス中に含まれる硫黄成分(S成分)が排
気浄化装置内で酸素と反応して硫黄酸化物が生成され、
この硫黄酸化物が例えば硫酸塩として触媒に付着するこ
とが知られている。この付着物質は、触媒が高温かつリ
ッチ空燃比の排ガスに晒されるような機関運転中に二酸
化硫黄として脱離し放出されるが、この際、特に排気空
燃比のリッチ度合が大きい場合には、二酸化硫黄ととも
に硫化水素(H2S)が生成される。H2Sには異臭があ
るため、大気中へのH2Sの排出量が多くなると問題を
生じる。これに関連して、触媒にニッケルなどのH2
放出抑制剤を添加してH2S放出を抑制する技術が知ら
れている。例えば三元触媒を用いた排気浄化システムで
は、三元触媒に付着したS成分により生成されたH2
に対してH2S放出抑制剤としてニッケル酸化物を添加
するものがあり、この場合、通常、触媒容量1リットル
あたり5グラム程度添加される。
【0003】内燃機関とくに希薄燃焼内燃機関では、燃
費および排気特性の向上を企図して、できる限り広い機
関運転域でリーン燃焼運転が行われるが、このリーン燃
焼運転中に内燃機関から排出される窒素酸化物を三元触
媒によって充分に浄化できないことから、希薄燃焼内燃
機関の排気浄化装置には吸蔵型NOx触媒を装備したも
のがあり、この種の排気浄化装置を有した内燃機関にお
いてもH2S放出量を抑制することが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記の公知技
術に徴して、H2S放出を抑制するべくニッケル酸化物
を添加してなる三元触媒を吸蔵型NOx触媒の下流側に
配置することが考えられるが、この種の公知技術の三元
触媒を配置しただけではS吸蔵量すなわちH2S生成量
が三元触媒より多い吸蔵型NOx触媒を有した排気浄化
装置からのH2S放出量を充分に抑制することは困難で
ある。
【0005】また、三元触媒の下流に配されたNOx吸
蔵還元触媒にニッケルを添加してなる排気浄化装置が特
開平10−317946号公報に提案されているが、こ
の提案装置のようにNOx吸蔵剤といっしょにニッケル
を添加した場合にはNOx浄化能力が低下する場合があ
る。本発明は、NOx吸蔵触媒を有する排気浄化装置を
装備した希薄燃焼内燃機関からのH2S放出量を、NO
x吸蔵触媒の浄化能力を損なうことなしに、充分に抑制
可能な排気浄化装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る排気浄化装置は、NOx吸蔵触媒装置の下流に設け
たH2S放出抑制触媒装置に対して1リットルあたり1
0ないし35グラムのニッケル酸化物を添加したことを
特徴とする。請求項1に記載の発明によれば、希薄燃焼
内燃機関がたとえばリーン燃焼運転状態にあるときに排
ガス中のNOxがNOx吸蔵触媒装置に吸蔵され、ま
た、排ガス中の硫黄成分(S成分)もNOx吸蔵触媒装
置に吸蔵される。このS成分の吸蔵量は、三元触媒の場
合に比べて大きい。そして、内燃機関がたとえば高負荷
域で運転されてNOx吸蔵触媒がリッチ空燃比かつ高温
の雰囲気に晒されると、NOx吸蔵触媒に吸蔵されてい
た多量のS成分が放出されてH2Sが生成される。NO
x吸蔵触媒装置の下流に設けられたH2S放出抑制触媒
装置には、上記従来公知の三元触媒の場合に比べて少な
くとも約2倍以上のニッケル酸化物が添加されているの
で、NOx吸蔵触媒から放出されたS成分から生成され
るH2Sは、H2S放出抑制触媒装置に吸蔵される。この
様に、本発明の排気浄化装置は、従来公知の三元触媒を
用いた排気浄化システムに比べてH2S放出抑制能力が
高いH2S放出抑制触媒装置を有し、排気浄化装置内で
多量のH2Sが生成された場合にも大気中へのH2Sの排
出が抑制され、H2Sの排出に伴う臭気の発生という問
題が解消または大幅に緩和される。また、NOx吸蔵触
媒装置自体にニッケルを添加してなる従来装置とは異な
り、本発明の排気浄化装置はNOx吸蔵触媒装置の下流
に配されたH2S放出抑制触媒装置にニッケル酸化物を
添加したものであり、NOx吸蔵触媒の浄化能力が低下
するおそれがない。更に、H2S放出抑制触媒装置への
ニッケル酸化物の添加量に対して好適な上限値が設定さ
れており、H2S放出抑制触媒装置自体のH2S放出抑制
機能以外の浄化能力も担保される。
【0007】請求項1に記載の発明において、好ましく
は、H2S放出抑制触媒装置は三元触媒装置であり、こ
の三元触媒装置には好ましくはその容量1リットルあた
り15ないし25グラムのニッケル酸化物が添加され
る。この好適態様によれば、三元触媒装置に対するニッ
ケル酸化物の添加量は従来技術の場合の少なくとも約3
倍以上であるので、NOx吸蔵触媒装置からのS成分の
放出時にH2Sが多量に生成された場合にも三元触媒装
置によるH2Sの吸蔵が確実に行われる。また、ニッケ
ル酸化物の添加量の上限値が、三元触媒装置の三元機能
がより確実に担保されるような値に設定され、排ガス中
の有害成分の浄化が三元触媒装置により充分に行われ
る。
【0008】請求項2に記載の発明に係る排気浄化装置
は、NOx吸蔵触媒装置の下流にH 2S放出抑制触媒装
置を設け、NOx吸蔵触媒装置に添加された吸蔵剤に対
してモル比で30ないし300%のH2S放出抑制剤を
2S放出抑制触媒装置に添加したことを特徴とする。
好ましくは、吸蔵剤に対して例えばニッケル酸化物であ
ればモル比で50ないし100%のH2S放出抑制剤を
添加する。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、NOx吸
蔵触媒から放出されたS成分から多量のH2Sが生成さ
れた場合にも大気中へのH2Sの放出が防止される。す
なわち、H2Sの生成量の最大値は主としてNOx吸蔵
触媒の硫黄分吸蔵能力に対応するNOx吸蔵触媒へのN
Ox吸蔵剤の添加量に応じて決まるが、本発明ではNO
x吸蔵剤の添加量に応じてH2S放出抑制触媒装置への
2S放出抑制剤の添加量の下限値が設定されており、
2S放出抑制触媒装置は多量のH2Sを吸蔵可能であ
る。その一方で、H2S放出抑制剤の添加量の上限値が
設定されており、H2S放出抑制触媒装置自体のH2S放
出抑制機能以外の浄化性能も担保される。
【0010】請求項1または2に記載の発明において、
好ましくは、排気浄化装置は、NOx吸蔵触媒装置によ
る硫黄成分の吸蔵量が所定量を上回るか或いはその虞が
あるときにNOx吸蔵触媒装置からの硫黄成分の放出を
促す硫黄成分放出制御(強制Sパージ)を行う制御手段
を有する。この好適態様によれば、NOx吸蔵触媒装置
の硫黄成分による被毒によってその浄化性能が低下した
ときに、硫黄成分放出制御を実施することにより浄化性
能を再生できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態によ
る排気浄化装置を装備した希薄燃焼内燃機関を説明す
る。本実施形態の希薄燃焼内燃機関は、吸気行程での燃
料噴射に加えて、圧縮行程や膨張行程での燃料噴射を必
要に応じて実施可能な筒内噴射型火花点火式直列4気筒
ガソリンエンジンから構成されている。この筒内噴射型
エンジンでの燃料噴射モードは、エンジン運転域の変化
に応じて種々に変化し、これに伴って混合気の空燃比が
超リーン空燃比からリッチ空燃比にわたって変化し、所
要のエンジン出力を発生しつつ燃費及び排気特性の向上
が図られる。この種の筒内噴射型エンジンは従来公知で
あり、以下、簡略に説明する。
【0012】図1に示すように、エンジン1のシリンダ
ヘッド2には各気筒毎に点火プラグ4とともに電磁式の
燃料噴射弁6が取り付けられている。燃料噴射弁6は、
燃料タンク、低圧燃料ポンプおよび高圧燃料ポンプを有
した燃料供給装置(図示略)に燃料パイプを介して接続
され、燃料タンク内の燃料を燃料噴射弁6から燃焼室8
内に所望の燃圧で直接に噴射できるようになっている。
【0013】シリンダヘッド2には各気筒毎に略直立方
向に吸気ポートが形成され、各吸気ポートは吸気マニホ
ールド10の一端に連通している。吸気マニホールド1
0の他端側に設けられたスロットル弁11には、スロッ
トル開度θthを検出するスロットルセンサ11aが設け
られている。また、シリンダヘッド2には各気筒毎に略
水平方向に排気ポートが形成され、各排気ポートは排気
マニホールド12の一端に連通している。
【0014】排気マニホールド12には排気管(排気通
路)14を介してマフラー(図示せず)が接続され、ま
た、排気管14には排気温度を検出する高温センサ16
が設けられている。本実施形態の排気浄化装置は、エン
ジン1に近接して排気管14内に配された小型の近接三
元触媒20と、排気管14内において近接三元触媒20
の下流に配された排気浄化触媒装置30とを有してい
る。排気浄化触媒装置30は、吸蔵型NOx触媒(NO
x吸蔵触媒装置)30aと、その下流に配された三元触
媒(H 2S放出抑制触媒装置)30bとを有している。
参照符号32は、三元触媒30bの下流に配されNOx
濃度を検出するNOxセンサ32を表す。
【0015】吸蔵型NOx触媒30aは、白金(P
t),ロジウム(Rh)等の貴金属からなる触媒種とバ
リウム(Ba)、カリウム(K)等のアルカリ金属やア
ルカリ土類金属からなるNOx吸蔵剤とを含むものであ
って、酸化雰囲気においてNOxを一旦硝酸塩X−NO
3として吸蔵する機能と、主としてCOの存在する還元
雰囲気中においてNOxをN2(窒素)等に還元させる
機能とを持つ。この吸蔵型NOx触媒30aには、NO
xのみならず、排ガス中に含まれる硫黄成分の酸化物S
Oxも硫酸バリウムBaSO4などの硫酸塩X−SO4
して吸蔵される。下記の反応式に示すように、この硫酸
塩X−SO4は、吸蔵型NOx触媒30aが還元雰囲気
に晒されたときにSO2となり、この際に硫化水素(H2
S)が生成される。
【0016】BaSO4+CO→BaCO3+SO2 SO2+H2→H2S+O2 NOx触媒30aに硫酸塩が付着しているとそのNOx
浄化効率が低下するので、硫酸塩の除去を企図して、一
般には、NOx触媒温度を上昇させると共に混合気をリ
ッチ化する所謂強制Sパージが周期的に実施されるが、
この際に異臭を放つH2Sが生成される。また、車両の
登坂路走行時や加速運転時のようにエンジン1が高負荷
域で運転される場合、エンジン1がリッチ空燃比で運転
されるとともにNOx触媒温度が上昇するので、硫酸塩
からSO2が脱離し放出され、これに伴ってH2Sが生成
される(自然Sパージ)。
【0017】上記の反応式から明らかなように、H2
の生成量は、NOx触媒30aへの硫酸塩(S成分)の
付着量が増大するほど大きくなる。NOx触媒へのS成
分の付着量すなわち吸蔵量は、三元触媒の場合に比べて
多く、NOx触媒を備えた排気浄化装置では多量のH2
Sが生成される傾向がある。本実施形態では、強制Sパ
ージ中や自然Sパージ中における大気へのH2Sの放出
を抑制するべく、三元触媒30bに対してH2S放出抑
制剤としての酸化ニッケルを添加している。この酸化ニ
ッケルは、図2および下記の反応式に示すように、NO
x触媒30aから放出されたH2Sを硫化ニッケルに転
化させるように作用し、従って、酸化ニッケルを添加し
てなる三元触媒30bはH2Sを吸蔵する機能を奏する
ことになる。斯く吸蔵されたH2Sは、酸化雰囲気中で
酸素と反応して臭気の少ないSO2に転化し放出され
る。
【0018】H2S+NiO→NiS+O2 NiS+3/2*O2→NiO+SO2 上記の反応式から明らかなように、三元触媒30bへの
酸化ニッケルの添加量が多いほど、三元触媒30bのH
2S吸蔵能力が高まるが、一方では、三元触媒30bの
三元機能が低下する傾向がある。
【0019】本実施形態では、NOx触媒30aからH
2Sが多量に放出された場合にもH2Sを吸蔵可能とする
ようなH2S吸蔵能力を担保するべく、酸化ニッケルの
添加量の下限値は、三元触媒30bの容量1リットルあ
たり10グラム以上、好ましくは15グラム以上の値に
定められる。また、三元触媒30bの三元機能の低下を
許容可能なものに留めるべく、酸化ニッケルの添加量の
上限値は、35グラム以下、好ましくは25グラム以下
の値に定められる。すなわち、三元触媒30bへの酸化
ニッケルの添加量は、三元触媒30bの容量1リットル
あたり10ないし35グラム、好ましくは15ないし2
5グラムの範囲内の値に設定される。なお、酸化ニッケ
ルに代えてニッケルを添加しても良く、この場合、ニッ
ケルの添加量の上下限値は、酸化ニッケル添加量の上下
限値に換算することにより求めることができる。
【0020】上記の酸化ニッケル添加量の設定に関連し
て、本発明者等は、酸化ニッケル換算で触媒容量1リッ
トルあたり0、5、10、15及び20グラムのニッケ
ルを添加してなる三元触媒のそれぞれについて、NOx
触媒を昇温させてNOx触媒からH2Sを放出させつつ
三元触媒下流の排ガス中のH2S濃度を計測する実験を
行った。図3は、時間経過に伴うNOx触媒温度の変化
およびH2S濃度の変化を、ニッケル添加量を異にする
三元触媒のそれぞれについて示す。また、図3の実験デ
ータに基づいて酸化ニッケル添加量とH2S濃度ピーク
値との関係を示す図4のグラフを作成した。
【0021】図3から分かるように、上記のニッケル添
加量領域にあってはニッケル添加量が大であるほどH2
S濃度が減少する。また、三元触媒に酸化ニッケルを触
媒容量1リットルあたり20グラム添加することによ
り、酸化ニッケル添加量が1リットルあたり5グラムの
場合に比べて、H2S濃度ピーク値を約4分の1まで低
減できることが図4から分かる。
【0022】上記のように構成された本実施形態の排気
浄化装置によれば、エンジン1の冷態始動時などにおい
ても近接三元触媒20が速やかに活性化されて排気浄化
が行われ、また、エンジン1のリーン燃焼運転時にはN
Ox触媒30aによりNOxが吸蔵される。更に、高負
荷域でのエンジン運転に伴う自然Sパージ時には、NO
x触媒30aから放出されるH2SがNiO添加の三元
触媒30bによりNiSの形で吸蔵されて大気中へのH
2Sの排出が抑制される。
【0023】本実施形態の排気浄化装置は、NOx触媒
30aの所要のNOx浄化効率を維持するべく、強制S
パージ(より一般的にはNOx触媒からのS成分の放出
を促す硫黄成分放出制御)を実施可能になっている。こ
の強制Sパージは、排気浄化装置の制御手段の制御下で
実施される。本実施形態では、エンジン1の運転制御を
司る電子コントロールユニット(ECU)40が、この
制御手段の機能を併有している。
【0024】ECU40は、入出力装置、記憶装置(R
OM、RAM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(C
PU)、タイマカウンタ等を備え、その入力側にはスロ
ットルセンサ11a、クランク角センサ13、高温セン
サ16、NOxセンサ32等の各種センサ類が接続さ
れ、その出力側には点火プラグ4や燃料噴射弁6等が接
続されている。
【0025】エンジン運転制御に関連して、ECU40
は、各種センサ類から入力した検出情報に基づいて燃料
噴射モードを選択すると共に燃料噴射量や点火時期など
を演算するようになっている。例えば、スロットルセン
サ11aからのスロットル開度情報θthとクランク角セ
ンサ13からのクランク角情報に基づいて検出したエン
ジン回転速度情報Neとに基づいてエンジン負荷に対応
する目標筒内圧(目標平均有効圧Pe)が求められ、こ
の目標平均有効圧Peとエンジン回転速度情報Neとに応
じて燃料噴射モードが設定される。そして、目標平均有
効圧Peとエンジン回転速度Neとから設定される目標空
燃比(目標A/F)に基づいて燃料噴射量が決定され
る。
【0026】強制Sパージに関連して、ECU40は、
図5に示す強制Sパージ制御ルーチンを実施する。な
お、ECU40の制御下でNOxパージのための空燃比
制御が実施されるが、斯かる空燃比制御は従来公知であ
り、その説明を省略する。強制Sパージ制御ルーチンで
は、Sパージ条件が成立しているか否かが判別される
(ステップS1)。Sパージ条件は種々に設定可能であ
り、例えば、前回の強制Sパージが終了した時点からの
リーン燃焼運転の合計実行時間が所定時間に達したとき
にSパージ条件の成立を判別可能である。本実施形態で
は、NOx触媒30aに吸蔵されたSOxの推定量Qs
が所定量に達したときにSパージ条件の成立を判別する
ようにしている。
【0027】このSパージ条件判別にあたり、推定SO
x吸蔵量Qsが例えば次式(1)から求められる。 Qs= Qs(n-1)+ΔQf・K−Rs …(1) K=K1・K2・K3 …(2) Rs=α・R1・R2・dT …(3) ここで、Qs(n-1)は推定SOx吸蔵量の前回値、ΔQf
は本制御ルーチンの実行周期当たりの燃料噴射積算量を
示す。
【0028】Kは、上記の式(2)から演算される補正
係数であり、空燃比A/F、燃料中のS含有量および触
媒温度Tcatのそれぞれに応じた被毒度合を表す3つの
S被毒係数K1、K2及びK3の積で表される。Rsは、制
御ルーチン実行周期当たりの放出S量を示し、上記の式
(3)から求められる。式(3)中、αは単位時間当た
りの放出率(設定値)であり、dTは燃料噴射制御ルー
チンの実行周期を示し、R1及びR2は、触媒温度Tcat
および空燃比A/Fのそれぞれに応じた放出能力係数を
示す。
【0029】触媒温度Tcatは、高温センサ16により
検出された排気温度を温度差マップ(図示略)から読み
出した温度差で補正することにより求められる。温度差
マップは予め実験等により設定されるもので、この温度
差マップにおいて、触媒温度Tcatと排気温度との差
は、目標平均有効圧Peとエンジン回転速度情報Neとの
関数で与えられる。
【0030】Sパージ条件の成立がステップS1で判別
された場合、Sパージモードが設定されると共にSパー
ジモード設定時点からの経過時間を計測するタイマがリ
セットされてから起動される(ステップS2)。そし
て、H2S放出速度すなわち時間に対するH2S濃度の増
加度合が所定値を上回っているか否かが判別される(ス
テップS3)。
【0031】H2S放出速度は、センサにより検出され
る実際のH2S放出速度情報から検出しても良いが、本
実施形態では、エンジン回転数Ne、目標平均有効圧P
e、1吸気行程あたりの吸入空気量A/N、車速、触媒
温度Tcat、排気温度、エンジン冷却水温などの関数で
表されるエンジン運転状態に応じてマップ(図示略)か
ら求めるようにしている。このため、各種エンジン運転
状態におけるH2S放出速度を求める実験が行われ、実
験結果に基づいてマップが予め作成される。
【0032】H2S放出速度の判定のための所定値は、
排気管14の出口付近にいる人々にH2Sの臭気を感じ
させるようなH2S濃度の下限値に対応する値(以下、
限界値という)に設定される。この限界値は、特に車速
に応じて変化する。すなわち、車両走行時にはたとえ排
気管14からH2Sが放出されたとしてもH2Sは大気中
へ速やかに拡散され、臭気を感じる限界値は比較的高く
なる。一方、車両走行停止時にはH2Sは拡散し難く、
限界値は小さなものになる。従って、H2S放出速度の
所定値は車速に応じて設定することが好ましく、本実施
例では、車速の関数として表される限界値を予めマップ
化しておき、車速に応じて定まる限界値をマップから読
み出すようにしている。但し、H2S放出速度の所定値
を可変設定することは必須ではなく、固定値を用いても
良い。
【0033】一般に、Sパージモード設定直後にあって
は、H2S放出速度は所定値を上回らず、ステップS3
での判別結果は否定(No)になる。この場合、Sパー
ジ運転が行われる(ステップS4)。Sパージ運転で
は、吸蔵型NOx触媒30aを還元雰囲気に晒すべく、
目標A/Fを所定のリッチ空燃比(例えば12)に設定
してリッチ空燃比運転を実施し、排気空燃比をリッチ空
燃比とする。また、点火時期を遅角させて排気ガス温度
を上昇させ、これによりNOx触媒30aを昇温させ
る。この様なリッチ空燃比でのエンジン運転により、燃
料の不完全燃焼が起こり、硫黄酸化物SOxの除去に必
要な一酸化炭素炭化水素が多量に発生してNOx触媒3
0aに供給され、点火時期の遅角制御による排気温度上
昇に伴うNOx触媒温度の上昇と相まって、Sパージを
促進する。
【0034】Sパージの進行によってSOxの放出が進
むと、リッチ空燃比の下でH2Sが生成されるが、NO
x触媒30aの下流に設けた三元触媒30bに添加され
ている酸化ニッケルにより、H2Sが硫化ニッケルに転
化される(図2参照)。この様に、H2Sが三元触媒3
0bに吸蔵されるので、大気中へ放出される排ガス中の
2S濃度が低減される。
【0035】Sパージ運転に係るステップS4に続い
て、ステップS2で起動されたタイマによる経時時間を
参照して、Sパージモードが所定時間にわたって維持さ
れたか否かが判定される(ステップS5)。Sパージ維
持時間が所定時間に満たなければ、NOx触媒30bか
らのS成分除去が充分に行われていないと判断してステ
ップS3に戻る。尚、Sパージ運転の終了の判定は、推
定SOx吸蔵量Qsが所定量以下となることを条件とし
て判定してもよい。
【0036】上記のようにNOx触媒30aでのS成分
の還元に伴って発生するH2Sは三元触媒30bに吸蔵
されるが、NOx触媒30aに吸蔵されていたS成分量
が多いなどの理由で、Sパージ運転中にH2S放出速度
が一時的に高まることがある。この場合、H2S放出速
度が所定速度を上回ったことがステップS3で判別され
ると、H2S放出速度を低減するべく、Sパージ運転か
らSパージ抑制運転への切換えが行われる(ステップS
6)。
【0037】このSパージ抑制運転では、目標A/Fが
理論空燃比を境として変調される。すなわち、図6に示
すように、目標A/Fは、所定周期Tcycle毎に、リッ
チ側の第1目標A/Fまたはリーン側の第2目標A/F
に交互に設定される。ここで、第1及び第2目標A/F
は、Sパージ抑制運転中における目標A/Fの平均値を
Sパージを促進可能な値(例えばスライトリッチである
約14.3或いはリッチ側の約12)とするような値に
それぞれ設定される。
【0038】このSパージ抑制運転は、三元触媒30b
に添加された酸化ニッケルのH2S吸蔵・放出機能を最
大限に活用することを企図したものである。すなわち、
リッチ空燃比運転(還元雰囲気)での酸化ニッケルによ
るH2S吸蔵作用(H2S+NiO→NiS+O2)が飽
和する前にリッチ空燃比運転からリーン空燃比運転(酸
化雰囲気)へ切換え、三元触媒30bに硫化ニッケルの
形で吸蔵されたH2Sを臭気の少ないSO2に転化するも
のである(NiS+3/2*O2→NiO+SO2)。
【0039】なお、リッチ空燃比とリーン空燃比の間で
空燃比を所定周期で切り替える上記のA/F変調に代え
て、所定のリッチ化時間にわたるリッチ空燃比運転と所
定のリーン化時間にわたるリーン空燃比運転とを交互に
実施するようにしても良い。この場合、三元触媒30b
に添加された酸化ニッケルによるS成分捕捉作用が飽和
する飽和時間、および、硫化ニッケルの形で捕捉したS
成分をSO2として放出するのに要する放出時間が、エ
ンジン運転状態などに応じて変化することを勘案して、
リッチ化時間およびリーン化時間のそれぞれをエンジン
運転状態などに応じて決まる飽和時間および放出時間に
等しい値に設定することが好ましいが、リッチ化時間お
よびリーン化時間を固定値に設定してもH2S抑制効果
を得ることができる。
【0040】図7は、点火時期の遅角制御によるNOx
触媒30aの温度上昇に伴う三元触媒30b下流の排ガ
ス中のH2S濃度の変化を、空燃比を一定値14.3に
維持した場合および平均空燃比が値14.3となるよう
なA/F変調を行った場合について示す。図7からわか
るように、一定の空燃比での機関運転の場合に比べて、
機関運転中に空燃比をリッチ側とリーン側との間で周期
的に切り替えるA/F変調を行うことにより、空燃比が
同等であるにもかかわらず、H2Sの放出が抑制される
ことが分かる。
【0041】ステップS6でのSパージ抑制運転が実施
されると、排ガス中のH2S濃度が減少し、従って、H2
S放出速度も減少する。ステップS6に続くステップS
5ではSパージモード設定時点から所定時間が経過した
か否かが判別され、この判別結果が否定であれば、ステ
ップS3に戻る。この様にして、Sパージモード設定時
点から所定時間が経過するまでは、H2S放出速度が所
定値を上回るか否かに応じて、Sパージ運転またはSパ
ージ抑制運転が選択的に実施される。
【0042】そして、Sパージモード設定時点から所定
時間が経過したことがステップS5で判別されると、N
Ox触媒30aに吸蔵されていたS成分の放出、すなわ
ちNOx触媒30aの浄化能力の再生が充分に行われた
と判断され、Sパージモードが解除され(ステップS
7)、強制Sパージ制御が終了する。以下、本発明の第
2実施形態による排気浄化装置を説明する。
【0043】この排気浄化装置の基本構成は第1実施形
態のものと同一であるが、三元触媒30bに対する酸化
ニッケル(H2S放出抑制剤)の添加量を三元触媒30
bの容量に応じて定めた第1実施形態のものに比べて、
三元触媒30bへのH2S放出抑制剤の添加量を、NO
x触媒30aへのNOx吸蔵剤の添加量に応じて定める
点が異なる。
【0044】第1実施形態についての説明から明らかな
ように、NOx触媒30aによるS成分吸蔵量(H2
の生成量)の最大値は主として NOx触媒30aへの
NOx吸蔵剤(たとえばBa、K)の添加量によって定
まり、また、三元触媒30bによるH2S吸蔵能力は、
三元触媒30bへのH2S放出抑制剤(たとえば酸化ニ
ッケル)の添加量によって定まる。換言すれば、三元触
媒30bへのH2S放出抑制剤の添加量の下限値は、N
Ox触媒30aへのNOx吸蔵剤の添加量に応じて定め
ることができる。
【0045】上記の観点から、本実施形態では、三元触
媒30bへの酸化ニッケルの添加量の下限値を、NOx
触媒30aへのNOx吸蔵剤、すなわちBaおよびKの
合計の添加量に対してモル比(H2S放出抑制剤のモル
量/NOx吸蔵剤合計のモル量)で30%以上、好まし
くは50%以上の値に設定している。また、三元触媒3
0bへの酸化ニッケルの添加量が過大である場合に三元
触媒30bの三元機能が損なわれることから、三元触媒
30bへの酸化ニッケルの添加量の上限値を、NOx触
媒30aへのBaおよびKの合計の添加量に対してモル
比で300%以下、好ましくは100%以下の値になる
ように設定している。
【0046】本実施形態の排気浄化装置の構成および作
用は、第1実施形態のものと略同一であるので、その説
明を省略する。なお、本実施形態では、H2S放出抑制
剤として酸化ニッケルを用いたが、Pd、Mn、Fe、
Zn、Co、Cuなどを用いても良い。H2S放出抑制
剤の好適な添加量としては、添加剤の種類によってH2
S放出抑制が異なるため好適添加量も異なるが、例えば
Mnの場合はNOx吸蔵剤添加量に対するモル比で10
0%から200%が好適であり、Fe、Znその他の場
合は150%から300%が好適である。
【0047】本発明は、上記実施形態のものに限定され
ず、種々に変形可能である。すなわち、第1及び第2実
施形態では、排気浄化装置を、近接三元触媒とその下流
に配された排気浄化触媒装置とで構成すると共に、排気
浄化触媒装置のNOx触媒の下流に三元触媒をH2S放
出抑制触媒として設けたが、本発明は、NOx吸蔵触媒
装置とその下流に設けたH2S放出抑制触媒装置とを含
むものであれば良く、例えば、NOx吸蔵触媒の上流お
よび下流のそれぞれに三元触媒を配置しても良く、2つ
のNOx吸蔵触媒の下流に三元触媒を設けても良い。後
者の場合、上流側NOx触媒の容量と下流側NOx触媒
の容量との比率が1.2:1ないし1.8:1の範囲に
入るように、すなわち、下流側NOx触媒を上流側のも
のに比べて小容量にすることにより、通常は上流側NO
x触媒により排気熱が奪われて下流側NOx触媒の温度
が上昇し難くなるという難点があるが、下流側NOx触
媒は小容量であるため少ない排気熱でも温度が上がりや
すく、この難点を解消できる。また、H2S放出抑制触
媒は三元触媒以外の触媒で構成可能であり、ニッケルや
その酸化物などのH2S放出抑制剤を主たる触媒種とし
て含む触媒をH2S放出抑制触媒として使用可能であ
る。
【0048】第1及び第2実施形態の排気浄化装置で
は、NOx触媒30aからの硫黄成分の放出を促す硫黄
成分放出制御(強制Sパージ)を実施するようにした
が、本発明の排気浄化装置は自然SパージによるH2
の放出を抑制可能であることから、本発明で強制Sパー
ジを実施することは必須ではない。また、実施形態で
は、強制Sパージ中にH2S放出速度が所定値を上回っ
たときにSパージ抑制運転を行ってH2Sの放出を抑制
するようにしたが、Sパージ抑制運転の実施は本発明に
おいて必須ではない。すなわち、H2S放出抑制剤を多
量に添加したH2S放出抑制触媒をNOx触媒の下流に
設けてなる本発明によれば、Sパージ抑制運転を実施し
なくとも強制Sパージ中のH2S排出量を低減できる。
【0049】本発明において硫黄成分放出制御(強制S
パージ)を行う場合、強制Sパージのための制御手段
は、実施形態のように、希薄燃焼内燃機関に供給される
混合気の空燃比をリッチ空燃比に制御する空燃比制御手
段とNOx吸蔵触媒装置を昇温させる昇温制御手段とか
ら構成可能であるが、これに限定されず、空燃比制御手
段または昇温制御手段の一方からなる制御手段を構成で
きる。
【0050】昇温制御手段は、実施形態のように、点火
時期を遅角させる点火時期制御手段からなる構成として
も良いが、これに限定されない。例えば、筒内噴射式の
希薄燃焼内燃機関の場合には主たる燃料噴射に加えて膨
張行程で追加燃料噴射を行わせる燃料噴射制御手段によ
り昇温制御手段を構成可能である。また、昇温制御手段
は、NOx吸蔵触媒装置の温度が、その活性温度よりも
高く且つNOx吸蔵触媒装置に吸蔵された硫黄成分の脱
離に適した温度またはそれよりも低い設定温度以上にな
ったときに、NOx吸蔵触媒装置をアシスト的にさらに
昇温するものでも良い。
【0051】制御手段を備えた排気浄化装置によれば、
NOx吸蔵触媒装置による硫黄成分(S成分)の吸蔵量
が増大したときに硫黄成分放出制御が行われ、この結
果、NOx吸蔵触媒装置がリッチ空燃比およびまたは高
温の雰囲気に晒され、NOx吸蔵触媒装置からのS成分
の放出が促され、所要のNOx浄化効率が維持される。
また、制御手段は、触媒再生情報または硫黄成分による
被毒情報に応動するものでも良く、例えば、触媒再生情
報に基づいて所定期間内における触媒再生頻度(硫黄成
分の脱離が行われる頻度)が所定頻度よりも少ないこと
が判別されたとき、或いは、被毒情報から推定される被
毒量が所定値よりも大きいときに硫黄成分放出制御を行
う。被毒情報は、希薄燃焼内燃機関の燃料消費量や運転
時間(車両走行距離)から、または排ガス中のNOx濃
度を検出するNOxセンサの出力から求めることができ
る。
【0052】
【発明の効果】本発明の排気浄化装置は、NOx吸蔵触
媒装置の下流に設けたH2S放出抑制触媒装置に対して
1リットルあたり10ないし35グラムのニッケル酸化
物を添加し、或いは、NOx吸蔵触媒装置に添加された
吸蔵剤に対してモル比で30ないし300%のH2S放
出抑制剤をH2S放出抑制触媒装置に添加したので、N
Ox吸蔵触媒を有する排気浄化装置を装備した希薄燃焼
内燃機関からのH2S放出量を、NOx吸蔵触媒の浄化
能力を損なうことなしに、充分に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による排気浄化装置を装
備した希薄燃焼内燃機関の概略図である。
【図2】図1に示した排気浄化装置の三元触媒に添加さ
れた酸化ニッケルによるH2S放出抑制作用を示す図で
ある。
【図3】三元触媒温度の時間変化およびH2S濃度の時
間変化をニッケル添加量を異にする三元触媒のそれぞれ
について示す図である。
【図4】酸化ニッケル添加量とH2S濃度ピーク値との
関係を示す図である。
【図5】図1に示した電子制御ユニットにより実施され
る強制Sパージ制御ルーチンのフローチャートである。
【図6】図5の制御ルーチンで実施されるSパージ抑制
運転のためのA/F変調における目標A/Fの時間的変
化を示す図である。
【図7】触媒温度上昇に伴う排ガス中のH2S濃度の時
間変化を、一定空燃比での機関運転およびA/F変調を
伴う機関運転の双方について示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン(希薄燃焼内燃機関) 14 排気管(排気通路) 30 排気浄化触媒装置 30a NOx触媒(NOx吸蔵触媒装置) 30b 三元触媒(H2S放出抑制触媒装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 保樹 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 仲嶌 浩之 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 山田 尚人 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 田代 圭介 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 古賀 一雄 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 岩知道 均一 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 田辺 健 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3G091 AA02 AA13 AA17 AA24 AA28 AB03 AB06 AB08 AB09 AB11 BA11 BA14 BA15 BA19 BA20 BA33 BA39 CB02 CB03 CB05 CB07 DB06 DB10 DB13 EA01 EA07 EA17 EA30 EA31 EA33 EA38 EA39 FA06 FA14 FB03 FB10 FB12 FC04 FC05 FC08 GB01W GB02W GB02Y GB03W GB03Y GB05W GB06W GB07W GB10W HA03 HA12 HA18 HA36 HA37 HA47 4D048 AA03 AA06 BA14X BA15X BA16Y BA28Y BA30X BA31Y BA33X BA36Y BA37Y BA38X BA41X CA01 CC32 CC38 CC46 EA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希薄燃焼内燃機関の排気通路に設けられ
    排気空燃比がリーン空燃比であるときに排ガス中のNO
    xを吸蔵するNOx吸蔵触媒装置と、 上記NOx吸蔵触媒装置の下流に設けられ1リットルあ
    たり10ないし35グラムのニッケル酸化物が添加され
    た硫化水素放出抑制触媒装置とを備えることを特徴とす
    る希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 希薄燃焼内燃機関の排気通路に設けられ
    排気空燃比がリーン空燃比のときに排ガス中のNOxを
    吸蔵する吸蔵剤が添加されたNOx吸蔵触媒装置と、 上記NOx吸蔵触媒装置の下流に設けられるとともに上
    記吸蔵剤に対してモル比で30ないし300%の硫化水
    素放出抑制剤が添加された硫化水素放出抑制触媒装置と
    を備えることを特徴とする希薄燃焼内燃機関の排気浄化
    装置。
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