JP2001069136A - 映像信号処理システム - Google Patents

映像信号処理システム

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JP2001069136A
JP2001069136A JP24012299A JP24012299A JP2001069136A JP 2001069136 A JP2001069136 A JP 2001069136A JP 24012299 A JP24012299 A JP 24012299A JP 24012299 A JP24012299 A JP 24012299A JP 2001069136 A JP2001069136 A JP 2001069136A
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video signal
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circuit
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Hisashi Yamada
尚志 山田
Hideo Ando
秀夫 安東
Tomohisa Kimura
智寿 木村
Tetsuro Itakura
哲朗 板倉
Hiroshi Tanimoto
洋 谷本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】アナログ伝送される映像情報のスクランブルあ
るいはデ・スクランブルを行なう映像信号処理システム
を提供する。 【解決手段】Y/U/V信号成分を含むアナログコンポ
ーネント映像信号に対して、各信号成分間で信号の入れ
替えを行い、または各信号成分の極性反転を行なうこと
で、アナログ映像信号の暗号化を行なう。信号成分間の
入れ替えタイミングあるいは極性反転タイミングを示す
スクランブル情報(どの信号成分が何時どんなタイミン
グで入れ替えられあるいは極性反転されたか)は、同期
信号(垂直帰線期間VBI)を利用して、暗号化された
アナログ映像信号に乗せる。暗号化されたアナログ映像
信号の各信号成分は、スクランブル情報(VBI中のス
クランブル解除キーa〜f)に基づいて、入れ替えおよ
び/または極性反転されて、元のアナログ映像信号に復
元化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、著作権保護が必
要なビデオプログラムなどが不正に利用されあるいは不
正にコピーされることを防止する映像信号処理システム
に関する。
【0002】とくに、従来のアナログビデオ・コピープ
ロテクトシステム(マクロビジョン方式など)を利用で
きない形態のアナログビデオ信号(プログレッシブ・ア
ナログコンポーネントビデオ信号など)にも対応可能な
スクランブルおよびデ・スクランブルを行なう、映像信
号処理システムに関する。
【0003】
【従来の技術】DVDビデオあるいはDVDオーディオ
などの新世代ビデオ/オーディオプログラム(AVプロ
グラム)を扱う業界において、音声情報も含む映像情報
の不正利用あるいは不正コピーを防止する方法として、
デジタル信号暗号化方法が提案されている。
【0004】このデジタル信号暗号化方法の代表例とし
て、次のようなものがある。すなわち、DVDビデオプ
レーヤあるいはDVDオーディオプレーヤで再生した音
声情報も含む映像情報を、IEEE1394を用いて他
の機器へ伝送する場合、イ>IEEE1394を利用し
たネットワーク上の各機器間の相互認証処理に伴う「暗
号化あるいは暗号解読用の」暗号キーの交換;ロ>上記
暗号キーで暗号化されたデジタル映像情報の伝送;を行
うことにより、ネットワークに接続された他機器による
不正利用あるいは不正コピーの防止を行なうことができ
る。
【0005】また、課金システムを採用するケーブルT
Vなどで用いられるアナログ信号伝送では、データ配信
先全てにスクランブルのかかった(暗号化された)アナ
ログ信号が配送される。このようなケーブルTVシステ
ムでは、課金契約を行った世帯に対して、アナログ信号
伝送ケーブルとは別の経路(郵送など)を使って、暗号
を解読するためのキー情報が送付される。このキー情報
を用いることにより、課金契約を行った世帯のみが、デ
・スクランブル(復元化)されたクリーンな映像(音
声)を楽しむことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】A)デジタル情報の暗
号化処理および復元化処理は複雑で高価になる。
【0007】たとえば、暗号化されたデジタル映像情報
の伝送処理をIEEE1394により行う場合、容易に
暗号解読されないように非常に高度な暗号化処理が施さ
れている。そのため、暗号化と復元化および暗号キー交
換を実行するための回路規模が大きくなり、機器コスト
が跳ね上がってしまう。
【0008】B)アナログ映像端子が標準装備となって
いる従来の映像機器に対して、さらにデジタル端子の新
設が必要となる。
【0009】すなわち、既存のTV、VCR、ビデオカ
メラ(カムコーダ)など殆どの映像機器には、入出力用
接続端子として、コンポジットビデオ信号用のアナログ
ビデオ端子(RCA型端子)あるいは輝度信号と色信号
を分離したセパレートビデオ信号用のS端子が標準装備
されている。
【0010】ところが、IEEE1394による暗号化
情報の伝送など、既存のデジタル信号暗号化技術を使用
するには、従来の映像機器に新たなデジタル信号入出力
端子を追加しなければならず、映像機器のコストアップ
になる。
【0011】C)アナログ信号暗号化に対するセキュリ
ティーの信頼性が低い。
【0012】暗号化されたアナログ信号を伝送する既存
のシステム(ケーブルTVなど)では、暗号キー情報を
郵送などの個別経路で契約相手に送付しなければならな
いため、暗号キー情報の送付に多大なコストがかかる。
また郵送途中で暗号化キー情報が紛失する可能性がある
など、暗号化キー情報配送の信頼性が低い。
【0013】また、上記の暗号化キー情報の郵送方法で
は、暗号化キー情報を頻繁に配送することが難しいた
め、長期間に渡って同一の暗号化キー情報を使い続ける
事態が生じる。すると、ハッカーにより時間をかけた暗
号解読が可能となり、一度暗号が解読されてしまうと長
期に渡って不正利用されあるいは不正コピーされてしま
うという問題が起きる。
【0014】この発明の目的は、デジタル信号入出力端
子のないアナログ映像機器にも適用可能であり、暗号化
キー情報の別途郵送等が不要であり、IEEE1394
の場合ほど回路規模を大きくしなくてもアナログ伝送さ
れる映像情報のスクランブルあるいはデ・スクランブル
を行なうことが可能な、映像信号処理システムを提供す
ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の映像信号処理システムでは、コンポーネ
ントビデオ信号(Y/U/V信号;Y/Cb/Cr信
号;Y/Pb/Pr信号)あるいは3原色信号(R/G
/B信号)など複数の信号成分を含むアナログ映像信号
に対して、各信号成分(Y/U/V)間で信号を入れ替
え(シャッフル)、および/または各信号成分(Y/U
/V)のいずれか1つ以上の極性を反転させて、アナロ
グ映像信号の暗号化(スクランブル/エンコード)を行
なう。
【0016】上記各信号成分(Y/U/V)間の同期を
とる同期信号(VBI)が、上記各信号成分(Y/U/
V)のうち少なくとも1つに付加される。
【0017】上記信号成分間の入れ替えタイミングある
いは極性反転タイミングを示すスクランブル情報(どの
信号成分が何時どんなタイミングで入れ替えられあるい
は反転されたか)は、同期信号(垂直帰線期間VBI)
を利用して、暗号化されたアナログ映像信号に乗せるこ
とができる。
【0018】上記暗号化されたアナログ映像信号の各信
号成分(Y/U/V)は、前記同期信号により同期して
受信できる(Y/U/Vがバラバラのタイミングで受信
されないようにする)。
【0019】また、上記暗号化されたアナログ映像信号
の各信号成分(Y/U/V)は、前記スクランブル情報
(VBI中のスクランブル解除キーa〜f)に基づい
て、前記同期信号に同期したタイミングで、入れ替え
(逆シャッフル)および/または極性反転されて、元の
アナログ映像信号に復元化(デ・スクランブル/デコー
ド)される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係る映像信号処理システムを説明す
る。
【0021】図1は、この発明の一実施の形態に係る映
像信号処理システムの概要を説明する図である。
【0022】図1において、アナログ信号情報処理装置
1は、アナログ映像信号を送信するキー局を意味し、た
とえばケーブルTVのケーブル送信局あるいは無線によ
るTV放送局の内部を示している。
【0023】また、アナログ信号情報処理装置30は、
TV受信機あるいはSTB(Set Top Box)と画面表示
用TVを一体化した機器を示している。このアナログ信
号情報処理装置30には、アナログ信号情報処理装置4
0が接続される。
【0024】このアナログ信号情報処理装置40は、録
画再生が可能な光ディスク装置あるいはVCRなどの、
アナログ映像信号記録装置で構成されている。アナログ
信号情報処理装置40内では、暗号化されたアナログ信
号がそのまま記録される。
【0025】また、アナログ信号情報処理装置30に
は、アナログ信号情報伝送経路46を介して、他のアナ
ログ信号情報処理装置A51およびアナログ信号情報処
理装置B52が接続されている。
【0026】ケーブルTVのケーブル送信局あるいは無
線によるTV放送局であるアナログ信号情報処理装置1
内では、アナログ映像信号発生器2から放送すべき映像
信号が取り出され、アナログ信号暗号化部3で暗号化さ
れて、アナログ信号情報とコマンド情報の合成部6へ転
送される。
【0027】このときの暗号化に用いられるスクランブ
ル信号(スクランブル情報)は、スクランブル信号生成
部4で生成される。同時に、スクランブル信号生成部4
では、生成されたスクランブル信号から、アナログ信号
情報処理装置30内でアナログ信号のキー解読(復元
化)を行うために必要な情報が作成され、コマンド情報
処理部5に転送される。
【0028】コマンド情報処理部5では、転送された上
記キー解読(復元化)に必要な情報が、伝送するための
コマンド形式に変換される。ここで作成されたコマンド
情報は、アナログ信号情報とコマンド情報の合成部6内
で先に暗号化されたアナログ映像信号情報と時間軸上で
合成される。
【0029】暗号化されたアナログ映像信号情報とコマ
ンド情報が合成された情報は、アナログ信号情報伝送部
7内のアナログ信号送信部11を経由して送信・受信切
替部8からアナログ信号情報伝送経路9へ送られ、アナ
ログ信号情報処理装置30へ配送される。
【0030】アナログ信号情報伝送経路9は、CATV
などの有線の場合には同軸ケーブルあるいは光ケーブル
となる。また、アナログ信号情報伝送経路9は、無線の
場合には地上波もしくは衛星放送波などの無線放送経路
になる。
【0031】このアナログ信号情報伝送経路9は一方向
あるいは双方向の通信経路になっている。
【0032】アナログ信号情報伝送経路9が双方向の場
合は、送信・受信切替部8は、アナログ信号情報伝送経
路9に対する送信系と受信系を時分割で切り替える。
【0033】送信・受信切替部8は、送信時には、アナ
ログ信号送信部11から転送されたアナログ信号情報を
送信し、受信時にはアナログ信号情報伝送経路9を伝わ
って返信されたコマンド関連情報をコマンド情報抽出部
10へ転送する。
【0034】コマンド情報抽出部10では、送信・受信
切替部8から送られてきた情報内容を解読し、コマンド
に対する戻り値(ステータス)を抽出したり、アナログ
信号情報処理装置30から送られてくるコマンド内容と
そのパラメータを解釈し、その結果をコマンド情報処理
部5へ転送する。
【0035】コマンド情報処理部5では、コマンド情報
抽出部10から送られてくる情報を基に、アナログ信号
情報処理装置30側の現在の状況(ステータス)やアナ
ログ信号情報処理装置30からの要求内容(コマンド)
に応じて処理を行う。
【0036】その処理状況に応じて必要となれば、コマ
ンド情報処理部5は、アナログ信号情報処理装置30に
対して新たなコマンドを作成し、作成したコマンド情報
をアナログ情報信号とコマンド情報の合成部6でアナロ
グ信号情報に合成し、アナログ信号送信部11を経由し
てアナログ信号情報伝送経路9へ伝送する。
【0037】このコマンド情報のやり取りの一つとし
て、アナログ信号情報処理装置間の相互認証処理や暗号
解読に用いられる「暗号キーに関する関連情報の交換」
がある。
【0038】アナログ信号情報伝送経路9を介して伝送
される暗号化されたアナログ映像信号情報およびコマン
ド情報は、アナログ信号情報処理装置30のアナログ信
号情報伝送部20に入力される。
【0039】前述したようにアナログ信号情報伝送経路
9が双方向伝送を行なえる場合は、アナログ信号情報処
理装置30からの送信情報は、コマンド情報挿入部22
を経由してアナログ信号情報伝送経路9へ転送される。
【0040】アナログ信号情報処理装置30での送受信
の切り替えは、送信・受信切替部21により行われる。
【0041】アナログ信号情報処理装置30側では、受
信情報から、アナログ信号情報抽出部24により暗号化
されたアナログ信号情報が抽出され、コマンド情報抽出
部23によりコマンド情報が抽出される。
【0042】ここで抽出された受信側のコマンド情報
は、コマンド処理部27で解読される。そして、アナロ
グ信号情報処理装置1に対する返答コマンドあるいは以
前に送られたコマンドに対する戻り値(ステータス)を
返信する必要が生じた場合には、その情報は、コマンド
情報処理部27からコマンド情報挿入部22へ送られ、
送信・受信切替部21を経由してアナログ信号情報処理
装置1へ返送される。
【0043】たとえば、暗号化されたアナログ映像情報
信号の暗号解読(復元)をする前に互いのアナログ信号
情報処理装置1、30間で共通のスクランブル情報を共
有化する場合、この共通スクランブル情報共有化のため
に必要な相互認証時には、アナログ信号情報処理装置
1、30間で複数回に渡る双方向でのコマンドの交換処
理が必要となる。
【0044】図1の例のように、アナログ信号情報処理
装置30内のスクランブル信号生成部28でスクランブ
ル信号を作成すると、このスクランブル信号を利用し
て、アナログ信号の復元化部(暗号解読部)25で、ア
ナログ信号情報抽出部24から転送された暗号化された
アナログ映像信号情報の復元化(暗号解読)がなされ
る。
【0045】この復元化(暗号解読)がなされたアナロ
グ映像信号情報は、アナログ映像情報表示部26(通常
のNTSC信号あるいはPAL信号などを表示するTV
のブラウン管または液晶ディスプレイ)において表示さ
れる。
【0046】こうして復元化(暗号解読)がなされたア
ナログ映像信号情報は、アナログ信号の暗号化部29で
再び暗号化され、アナログ信号情報とコマンド情報の合
成部33で所定のコマンド情報が付加される。再び暗号
化され改めてコマンド情報が付加されたアナログ映像信
号は、アナログ信号情報伝送部35を介して、アナログ
信号情報伝送経路46に、適宜送出できるようになって
いる。
【0047】次に、復元化(暗号解読)がなされたアナ
ログ映像信号情報を記録装置40に記録する場合につい
て説明する。
【0048】図1に示すように、アナログ信号情報処理
装置30には、アナログ信号情報処理装置(記録装置)
40の他に、複数台のアナログ信号情報処理装置A51
およびB52が接続されている。
【0049】この複数台のアナログ信号情報処理装置A
51およびB52を接続するアナログ信号情報伝送経路
46は、従来のコンポジットアナログビデオケーブルま
たはS端子用アナログビデオケーブルでもよいが、コン
ポーネントビデオ用またはアナログRGB用の多線ビデ
オケーブルでもよい。
【0050】図1の複数アナログ信号情報処理装置(4
0、51、52)の中から記録装置40を選び出し、選
択的にアナログ映像信号情報を送信する手順は、たとえ
ば次のようになっている。
【0051】図2は、図1の映像信号処理システムにお
けるアナログ信号情報の伝送処理を説明するフローチャ
ートである。
【0052】まず、コマンド情報処理部27は、アナロ
グ映像信号の伝送開始を宣言するための“SLOT_I
Dコマンド”を発生させ、アナログ信号情報の送信開始
宣言を行なう(ステップST10)。
【0053】これにより、コマンド情報処理部27か
ら、アナログ信号情報とコマンド情報の合成部33、ア
ナログ信号送信部31、送信・受信切替部34を経由し
て、アナログ信号情報伝送経路46に、“SLOT_I
Dコマンド”が送り出される。
【0054】このSLOT_IDコマンド内には、パラ
メータとして、アナログ信号情報送信宣言情報と、今回
は記録装置40が指定される受信装置指定情報が含まれ
ている。
【0055】該当するアナログ信号情報処理装置40
は、このコマンドを受信すると、アナログ映像信号情報
伝送処理に対応したSLOT_ID(各異なる伝送処理
を行うセッションを識別するためのID)を発行し、ア
ナログ信号情報受信リクエスト表明を行う(ステップS
T12)。
【0056】すると、アナログ信号情報受信リクエスト
表明を行った装置(ここでは40)が「アナログ信号情
報処理装置30が伝送を希望している相手か」どうか確
かめるために、アナログ信号情報処理装置30とアナロ
グ信号情報処理装置40との間で、相互認証処理を行う
(ステップST14)。
【0057】具体的にはアナログ信号情報処理装置40
のみが持っている公開キー情報で暗号化した情報をアナ
ログ信号情報処理装置30から40へ送り(ステップS
T16)、その情報をアナログ信号情報処理装置40が
解読できるかを調べ、次にその逆を行うチャレンジ・レ
スポンス処理により、相互認証処理を行う。
【0058】なお、アナログ信号情報処理装置40にお
ける情報解読はコマンド情報処理部42で行われ、その
解読結果(レスポンス)は、アナログ信号情報伝送部4
1、アナログ信号情報伝送経路46、送信・受信切替部
34およびコマンド情報抽出部32を介して、アナログ
信号情報処理装置30のコマンド情報処理部27に返さ
れる。この返されたレスポンスに基づいて、コマンド情
報処理部27は、レスポンスを送った相手(ここではア
ナログ信号情報処理装置40)が「伝送を希望している
相手か」どうか確かめることができる。
【0059】この相互認証処理が完了すると、スクラン
ブル信号(スクランブル情報)作成の元になる情報の送
信を行い(ステップST16)、それを基にアナログ信
号情報処理装置30、40間で共通なスクランブル情報
の作成(ステップST18)を行う。
【0060】その具体的な方法として a)ステップST14で行うチャレンジ・レスポンスの
処理の際に同時にスクランブル信号の一部(またはスク
ランブル信号作成用の基情報)を相互に送り合い、その
相互に送りあった情報から共通スクランブル情報を作成
する方法;b)アナログ信号情報装置30、40間で事
前にスクランブル情報の基になる情報を共有しておき、
両者の内どちらかが送信した情報を基に両者がそれぞれ
共通なスクランブル情報を作成する方法;などがある。
【0061】以上の処理を経てスクランブル信号生成部
28で共通スクランブル情報が作成されると、アナログ
信号の復元化部(暗号解読部)25で復元化されたアナ
ログ映像情報に対し、アナログ信号の暗号化部29にお
いて、共通スクランブル情報によって、再度、暗号化が
行われる(ステップST20)。
【0062】その結果得られた暗号化されたアナログ映
像信号情報は、アナログ信号情報とコマンド情報の合成
部33において、コマンド処理部27で作成したコマン
ド情報と合成される。こうして合成されたコマンド情報
付暗号化アナログ映像信号は、アナログ信号送信部3
1、送信・受信切替部34を経て、アナログ信号情報処
理装置40へ伝送される(ステップST22)。
【0063】アナログ信号情報処理機器40では、暗号
化されたアナログ映像信号情報を共通のスクランブル信
号で復元化(暗号解読)する(ステップST24)。復
元化されたアナログ映像信号は、アナログ信号情報記録
部43により、DVDRAMディスク等の情報記憶媒体
(図示せず)に、記録される。
【0064】以上の説明において、共通のスクランブル
情報の例としては、たとえば図5〜図8を参照して後述
するビット列a〜fの情報がある。
【0065】以上は、スクランブルが解除されたアナロ
グ映像信号情報をアナログ信号情報処理機器40で記録
できる場合の例(たとえば、このアナログ映像信号情報
のコピー世代を管理するシステムCGMS−Aが1回の
コピーを許可している場合)である。
【0066】スクランブルが解除されたアナログ映像信
号情報をアナログ信号情報処理機器40で記録できない
場合(このアナログ映像信号情報のコピー世代を管理す
るシステムCGMS−Aがコピーを許可しない場合)
は、スクランブルされたまま(暗号化されたまま)のア
ナログ映像信号情報が、そのまま、アナログ信号情報処
理機器40において、図示しない情報記憶媒体上に記録
される。
【0067】なお、CGMSーA(Copy Generation Ma
nagement System -Analog;コピー世代管理システム・
アナログ)は公知である(1997年5月22日付けの
映像情報メディア学会技術報告;ITEテクニカルレポ
ートVol.21、No.31、pp.21〜26;江
崎正他;「VBIを用いたCGMS−A伝送方式」参
照)。
【0068】図3の(a)〜(e)は、図1の映像信号
処理システムで利用されるアナログ映像信号の垂直帰線
期間(VBI)の内容を説明する図である。ここでは、
図1のアナログ信号情報処理装置間で伝送される伝送情
報(コマンド情報を含む)TIのフォーマットの一例が
示されている。この例では、映像情報伝送期間VTPの
間の垂直帰線消去期間VBI内の第10〜13番目と第
17〜20番目の走査線期間中に、コマンド情報を伝送
するようになっている。
【0069】また、図4は、図3の垂直帰線期間(VB
I)に含まれるコマンドコードの具体例を説明する図で
ある。
【0070】上記垂直帰線期間(VBI)内での伝送利
用者の割り振りでは、Slot_ID作成開始宣言者に
特定期間を決定する権利が与えられ、Command Line Con
trolコマンド(図4)によりその割り振りが通知され
る。
【0071】ただし、同時に複数のコマンドが並列処理
されず、1個のコマンドと戻り値(ステータス)のやり
取りのみを行う単純なコマンド伝送の場合には、コマン
ド送信者側が第10〜13番目の走査線を利用し、全て
同一のコマンドが4回繰り返して伝送される。
【0072】またこの場合には、コマンドステータス回
答者(戻り値を返す側)が第17〜20番目の走査線を
利用し、同様に同一の内容を4回繰り返して返信する。
【0073】コマンド情報は272ビットのデーターパ
ケットDP構造により伝送される。実際のコマンド情報
は、176ビットのコマンドデーターブロックCDB内
に入り、複数コマンドの同時並行が可能なように、固有
のセッションを指定するスロットID;SLID、送信
元の装置を認識させるための送信装置ID;TRID、
送信相手を指定する受信装置ID;REID、コマンド
内容を示すコマンドコードCMCD、およびそのコマン
ドに関する情報を示すコマンドパラメータCMPRなど
の情報が送れるようになっている。
【0074】コマンドデータブロックCDBのサイズ
は、176ビットと非常に小さいので、多量の情報をコ
マンド形式で伝送する場合、何度かに分けて伝送する必
要がある。そのため、同一のコマンドに関する何回目の
情報を送っているかを示すために、同一コマンド内シリ
アル番号SCSNも伝送される。
【0075】なお、図3の例では、VBI内のライン番
号10および273がコマンド送信者(マスター)側発
行のコマンド情報を含み、VBI内のライン番号11お
よび274がコマンドステータス回答者(スレーブ)側
発行のコマンド情報を含むように構成できる。
【0076】図3のフォーマットのコマンド情報に関し
ては、以下のような特徴がある:*映像信号情報の垂直
帰線消去期間(VBI)にコマンド情報の伝送が行われ
る; *垂直帰線消去期間(VBI)内の1本毎の走査線期間
に1個のコマンド情報が伝送される; *垂直帰線消去期間(VBI)内で走査線期間毎に同一
内容のコマンド情報(コマンドの内容およびコマンドパ
ラメータの内容がそれぞれ同一)を複数回伝送できる; *文字信号多重期間(VBI内の第14〜16番目およ
び第21番目のライン番号の走査線)ではコマンド情報
の伝送はしない; *コマンドに対する戻り値も同一のコマンド形式で返送
される(この場合、送信側/コマンド発行者からの伝送
系と返信側/戻り値回答者からの伝送系との識別は、コ
マンドパラメータにより行われる);*垂直帰線消去期
間(VBI)内のコマンド伝送可能期間内におけるコマ
ンド送信利用者の割り振りに関しては、Slot_ID
作成開始宣言者がSlot_ID作成開始宣言を行った
後の特定期間の間、Slot_ID作成開始宣言者に割
り振り決定権利が与えられる。
【0077】図5は、図1のアナログ信号暗号化部(ス
クランブルエンコーダ)29の具体例を説明するブロッ
ク図である。
【0078】図5のアナログ映像信号入力部61Aは、
図1では、たとえばアナログ信号復元化部(暗号解読
部)25に対応する。
【0079】また、図5のアナログ映像信号出力部62
Aは、図1では、たとえばアナログ信号送信部31に対
応している。
【0080】図5において、スクランブル信号生成部2
8で生成されたスクランブル信号は、乱数発生の初期値
として、M系列の乱数発生器65Aに入力される。乱数
発生器65Aは、アナログ映像信号入力部61Aからの
映像信号の水平帰線消去期間のタイミング(水平同期タ
イミング)に合わせて、入力された初期値を基にM系列
の乱数を発生する。
【0081】発生された乱数は切替情報記憶部64Aに
入力される。この切替情報記憶部64Aは、シフトレジ
スタおよびラッチ用フリップフロップ回路で構成されて
いる。
【0082】切替情報記憶部64A内では、アナログ映
像信号入力部61Aからの映像信号の水平帰線消去期間
のタイミング(水平同期タイミング)に合わせて、入力
されたM系列の乱数情報がシフトレジスタにおいて順次
ビットシフトされ、その結果がフリップフロップ回路に
ラッチされる。こうしてラッチされた乱数情報のビット
列a〜fが、スクランブル信号(スクランブル情報)と
して、アナログ映像信号切替部63Aに転送される。
【0083】このように切替情報記憶部64Aからアナ
ログ映像信号切替部63Aへ転送される6本のビット列
信号(a〜f)は、同期信号発生部66で発生される同
期信号に同期して、変更される。
【0084】この同期信号発生部66で発生される同期
信号の具体例として、図3の垂直帰線消去期間VBIの
信号がある。この場合、切替情報記憶部64Aからアナ
ログ映像信号切替部63Aへ転送される6本のビット列
信号(a〜f)は、アナログ映像信号入力部61Aから
の映像信号のフィールド単位あるいはフレーム単位で、
変更できる。
【0085】あるいは、VBI内の各水平走査線ライン
番号の区切れに同期して(すなわち水平同期タイミング
で)、切替情報記憶部64Aからアナログ映像信号切替
部63Aへ転送される6本のビット列信号(a〜f)を
変更することも、可能である。
【0086】基本的に、6本のビット列信号(a〜f)
の切り替わりタイミングは、同期信号発生部66からの
同期信号(VBI)の内容により任意の時期に設定でき
る。
【0087】図5の構成では、同期信号発生部66より
発生される同期信号(VBI)は、アナログ映像信号入
力部61Aからの映像信号の走査線タイミングに合わせ
て出力され、アナログ映像信号の走査線毎に切り替わる
(アナログ映像信号の各走査線内では一定の値に保たれ
る)ように設定されている。
【0088】アナログ映像信号切替部63Aでは、切替
情報記憶部64Aから転送されてきたスクランブル情報
(ビット列a〜f)に基づいて、アナログ映像信号入力
部61Aからの映像信号の各信号成分(輝度Y信号、色
差UまたはCb信号、色差VまたはCr信号)が、各走
査線毎に入れ替えられる(あるいはシャッフルされ
る)。
【0089】および/または、アナログ映像信号切替部
63Aでは、転送されてきたスクランブル情報(ビット
列a〜f)に基づいて、アナログ映像信号入力部61A
からの映像信号の各信号成分(Y/U/V)のうち任意
の1以上の信号成分について、その極性が、各走査線毎
に反転される。
【0090】上記各信号成分(Y/U/V)の入れ替え
および/または極性反転により、アナログ映像信号入力
部61Aからの映像信号が暗号化(スクランブル)され
る。
【0091】さらに、アナログ映像信号切替部63Aで
は、前記スクランブル情報(ビット列a〜f)を含むV
BI情報(たとえば図3(e)のコマンドパラメータC
MPRにビット列a〜fの情報を含むもの)が、スクラ
ンブルされた各信号成分(Y/U/V)のいずれか(任
意の1つまたは2つ、あるいは3つ全て)に、付加され
るようになっている。
【0092】図6は、図1のアナログ信号復元化部(ス
クランブルデコーダ)25の具体例を説明するブロック
図である。
【0093】図6のアナログ信号復元化部(暗号解読
部)25と図5のアナログ信号暗号化部29の回路構成
は、主要部分(アナログ映像信号切替部63A/63B
と切替情報記憶部64A/64B)を同様に構成でき
る。
【0094】図6のアナログ映像信号入力部61Bは、
図1では、たとえばアナログ信号情報抽出部24に対応
する。
【0095】また、図6のアナログ映像信号出力部62
Bは、図1では、たとえばアナログ映像情報表示部26
あるいはアナログ信号暗号化部29に対応している。
【0096】いま、図5のアナログ信号暗号化部29で
暗号化されたアナログ映像信号が、図6のアナログ映像
信号入力部61Bに入力された場合を想定してみる。
【0097】この場合、暗号化(スクランブル)された
映像信号の各信号成分(Y/U/V)が、アナログ映像
信号入力部61Bからアナログ映像信号切替部63Bに
入力される。
【0098】また、暗号化(スクランブル)された映像
信号に付加された前記VBI(図5のビット列a〜fの
情報を含むもの)は、アナログ映像信号入力部61Bか
らスクランブル信号発生部28に入力される。スクラン
ブル信号発生部28は、入力されたVBIからビット列
a〜fの情報(スクランブル解除キー)を取り出し、切
替情報記憶部64Bに転送する。
【0099】切替情報記憶部64Bは、アナログ映像信
号入力部61Bからの映像信号の同期タイミング(水平
同期タイミングあるいは垂直同期タイミング)でスクラ
ンブル信号発生部28からのビット列a〜fの情報をラ
ッチし、ラッチされたビット列a〜fの情報を、スクラ
ンブル解除キー(デ・スクランブルキー)として、アナ
ログ映像信号切替部63Bに供給する。
【0100】アナログ映像信号切替部63Bは、供給さ
れたスクランブル解除キー(ビット列a〜f)に基づい
て、暗号化(スクランブル)された映像信号の各信号成
分(Y/U/V)を、元の信号に復元する。
【0101】すなわち、アナログ映像信号切替部63B
では、供給されたスクランブル解除キー(ビット列a〜
f)に基づいて、暗号化(スクランブル)された映像信
号の各信号成分(Y/U/V)が、各走査線毎に(元の
状態に戻るように)入れ替えられる(あるいは逆シャッ
フルされる)。
【0102】および/または、アナログ映像信号切替部
63Bでは、供給されたスクランブル解除キー(ビット
列a〜f)に基づいて、映像信号の各信号成分(Y/U
/V)について、暗号化(スクランブル)された信号成
分の極性が、各走査線毎に(元の状態に戻るように)反
転される。
【0103】上記各信号成分(Y/U/V)の入れ替え
および/または極性反転により、アナログ映像信号入力
部61Bからの映像信号が復元化(デ・スクランブル)
される。
【0104】なお、アナログ映像信号入力部61Bに入
力される映像信号の各信号成分(Y/U/V)の振幅お
よびペデスタルレベル(黒レベル)は、アナログ信号伝
送経路の損失程度に応じて、原信号から変化している可
能性がある。映像信号の各信号成分(Y/U/V)の振
幅およびペデスタルレベル(黒レベル)が変化すると、
復元された映像信号のホワイトバランスが原信号のホワ
イトバランスと異なってしまうので、その修復も必要に
なる。
【0105】そのため、図6のアナログ映像信号切替部
63Bは、映像信号の各信号成分(Y/U/V)の振幅
を自動的に修正するゲイン制御部(AGCアンプ)、あ
るいは各信号成分(Y/U/V)のペデスタルレベルを
自動的に修正するオフセット制御部を、適宜備えてい
る。
【0106】図7は、図5のアナログ映像信号切替部
(シャッフル回路)63Aの具体例を説明する図であ
る。
【0107】スクランブルされていない元のアナログ映
像信号(アナログコンポーネントビデオ信号)は、それ
ぞれ、図7の端子T11〜T13に供給される。これら
の端子に供給された輝度Y、色差U(Cb)および色差
V(Cr)の各信号成分は、インバータ(極性反転回
路)INV11〜INV13により極性反転される。こ
のような輝度Y、色差U(Cb)、色差V(Cr)およ
びそれらの極性反転信号は、図7のスイッチ回路を介し
て、端子T21〜T23に導かれる。
【0108】図7の各スイッチの選択状態は、6つのビ
ット列a〜fのセットで構成される暗号化キー情報によ
り決定される。このビット列a〜fにより、各スイッチ
の選択状態が、たとえば図示の点線状態にあれば、端子
T11のY信号は端子T23(仮のV端子)に導かれ、
端子T12のU(Cb)信号は端子T21(仮のY端
子)に導かれ、端子T13のV(Cr)信号は端子T2
2(仮のU端子)に導かれる。
【0109】スクランブルされていなければ仮Y=Y、
仮U=U(Cb)、仮V=V(Cr)であるところ、こ
の例のスクランブルにより、仮Y=U(Cb)、仮U=
V(Cr)、仮V=Yとなる。
【0110】こうして暗号化されたアナログ映像信号情
報(仮Y、仮U、仮V)は、図5のアナログ映像信号出
力部62Aへ転送される。
【0111】上記例はY、U(Cb)およびV(Cr)
の極性反転がない場合であるが、ビット列a〜fの内容
により、端子T21〜T23に、適宜極性反転された
Y、U(Cb)およびV(Cr)を出力することもでき
る。
【0112】上記ビット列a〜fは、図5の切替情報記
憶部64Aから得られる。このビット列a〜fの内容
(0/1)は、元のアナログ映像信号の水平走査線のタ
イミングに合わせ、アナログ映像信号の走査線(水平ま
たは垂直)毎に切り替わる(各走査線内では一定の値に
保たれる)ようになっている。
【0113】図7の例では、6ビットの暗号化キー(ス
クランブルキー)のうち、初めの3ビット(a〜c)で
極性反転状態を制御し、後の3ビット(d〜f)で各信
号成分(Y/U/V)のシャッフル状態(信号経路の入
れ替え状態)を制御するようになっている。
【0114】図8は、図6のアナログ映像信号切替部
(逆シャッフル回路)63Bの具体例を説明する図であ
る。
【0115】図7の端子T21〜T23からの暗号化さ
れたアナログ映像信号情報(仮Y、仮U、仮V)は、そ
れぞれ、図8の端子T32〜T33に供給される。
【0116】このとき、端子T32〜T33に供給され
た映像信号情報(仮Y、仮U、仮V)のスクランブルに
用いた暗号化キー情報(6つのビット列a〜fのセッ
ト)は、その映像信号のVBIにより図6の切替情報記
憶部64Bに転送され記憶されている。この切替情報記
憶部64Bに記憶された6つのビット列a〜fのセット
により、図8のスイッチ回路のスイッチ選択状態が決定
される。
【0117】図8に例示するようなスイッチ選択状態の
場合、端子T31に供給された仮Y(図7の例ではU
(Cb))は、ゲイン/オフセット調整部G/OF11
を通ったあと、図示状態のスイッチ回路を介して、端子
T42に導かれる。
【0118】また、端子T32に供給された仮U(図7
の例ではV(Cr))は、ゲイン/オフセット調整部G
/OF12を通ったあと、図示状態のスイッチ回路を介
して、端子T43に導かれる。
【0119】同様に、端子T33に供給された仮V(図
7の例ではY)は、ゲイン/オフセット調整部G/OF
13を通ったあと、図示状態のスイッチ回路を介して、
端子T41に導かれる。
【0120】こうして、図8の端子T41に元のアナロ
グコンポーネントビデオ信号のY信号が出力され、端子
T42に元のアナログコンポーネントビデオ信号のU
(Cb)信号が出力され、端子T43に元のアナログコ
ンポーネントビデオ信号のV(Cr)信号が出力され
る。
【0121】図8の例では、6ビットの暗号化キー(デ
・スクランブルキー)のうち、後の3ビット(d〜f)
で各信号成分(Y/U/V)の逆シャッフル状態(信号
経路の入れ替え状態)を制御し、初めの3ビット(a〜
c)で極性反転状態を制御するようになっている。
【0122】ここで、図8のG/OF11〜G/OF3
3は、アナログ伝送経路の状態、INV11〜INV2
3の反転処理などによりペデスタルレベル(黒レベル)
が元に戻らなくなったものを元に戻すオフセット調整機
能と、アナログ伝送経路での信号減衰率の違いなどによ
りペデスタルレベルから信号ピークレベルまでの振幅が
ずれたものを元の振幅に戻すゲイン調整機能を持ってい
る。(Y/Cb/Crのペデスタルレベル/ピークレベ
ルがずれると、デコードされたビデオ信号のホワイトバ
ランスが崩れ、元のビデオ信号の色調が再現されなくな
る恐れがある。)G/OF11〜G/OF33それぞれ
の内部は、基本的に、ゲイン調整用抵抗回路を備えた高
速オペアンプ1個で構成できる。このゲイン調整用抵抗
回路にはゲート印加電圧でドレイン〜ソース間内部抵抗
が変化するFETを利用できる。すなわち、FETのド
レイン〜ソース間抵抗値をそのゲート電圧で制御して、
高速オペアンプのゲインを調整することができる。
【0123】また、オフセット補正のために、高速オペ
アンプの入力側にDCバイアスが掛けられる構造になっ
ている。FET内部抵抗制御用ゲート電圧印加部および
オフセットDCバイアス電圧供給部は、DAC(図示せ
ず)を介して、アナログ信号情報処理装置内のMPU
(図示せず)に接続されている。
【0124】暗号化(エンコード)/復号化(デコー
ド)の処理を行う前に、一度、基準映像信号を図1のア
ナログ信号情報伝送経路9あるいは46内に流し、上記
MPUを使って、G/OF11〜G/OF33内の動作
値が最適になるように、それぞれのFET内部抵抗制御
用ゲート電圧およびオフセットDCバイアス電圧を、自
動調整する仕組みになっている。
【0125】高解像度ビデオ信号のベースバンドは非常
に広帯域であるため、従来はベースバンドレベルでの暗
号化は難しいとされていた。しかし、図7および図8の
構成では、暗号化に必要な高速デバイスとしてはアナロ
グスイッチ(ゲイン/オフセットの調整速度はインバー
タの反転速度よりは遅くてもよい)のみを用いているた
め、高速なアナログベースバンドの暗号化が可能となっ
ている。
【0126】なお、高速アナログスイッチは、自動入出
金機(ATM)等で大量に使用されている安価な高速ス
イッチでよい。
【0127】しかも暗号化(スクランブル)エンコーダ
および復元化(デ・スクランブル)デコーダの構成は図
5〜図8に示すように非常に回路規模が小さいので、安
価でコンパクトなアナログ信号用の暗号化/復号化回路
を実現できる。
【0128】図9は、図1のアナログ信号情報処理装置
30の変形例を説明するブロック図である。
【0129】図9では、図1のアナログ信号復元化部
(暗号解読部)25が受信装置201の一部として扱わ
れ、図1のアナログ信号暗号化部29およびアナログ信
号情報とコマンド情報の合成部33が映像出力装置20
3の一部として扱かわれている。そして、受信装置20
1および映像出力装置203の入力信号の流れおよびそ
れらの動作タイミングが、制御部202で制御されるよ
うになっている。図9のその他の構成要素は、同じ参照
符号が付された図1の構成要素に機能上対応している。
【0130】図10は、図9の映像出力装置203の内
部構成例を説明する図である。暗号化される前のアナロ
グ映像信号の各信号成分(Y/U/V)は、まず信号切
替回路(シャッフル回路)206に入力される。この信
号切替回路206は、図7でいえば、暗号化キー情報d
〜fで切替制御されるスイッチ回路網に対応する。
【0131】信号切替回路206は、制御回路(各部の
タイミング/シーケンス制御を行なう回路)209から
スクランブルキー(a〜f)を受け、所定のタイミング
(水平同期タイミングあるいは垂直同期タイミングな
ど)でアナログ映像信号の各信号成分(Y/U/V)の
信号経路を入れ替える(シャッフルする)。シャッフル
されたアナログ映像信号の各信号成分(Y/U/V)
は、極性反転回路(インバータ回路)207に入力され
る。この極性反転回路207は、図7でいえば、暗号化
キー情報a〜cで切替制御されるスイッチ群に接続され
た、インバータINV11〜INV13に対応する。
【0132】極性反転回路207は、制御回路209か
らスクランブルキー(a〜f)を受け、アナログ映像信
号の各信号成分(Y/U/V)のいずれか1以上の信号
極性を、所定のタイミング(水平同期タイミングあるい
は垂直同期タイミングなど)で反転させる。極性反転さ
れたアナログ映像信号の各信号成分(Y/U/V)は、
同期信号(VBI)付加回路208に入力される。
【0133】同期信号付加回路208は、暗号化された
アナログ映像信号を復元するときに用いる同期信号(V
BI)を生成する。
【0134】同期信号付加回路208は、制御回路20
9からスクランブルキー(a〜f)を受け、生成した同
期信号(VBI)の所定箇所(図3(e)の例ではコマ
ンドパラメータCMPR部分)にスクランブルキー(a
〜f)を挿入し、このスクランブルキー付VBIを、各
信号成分(Y/U/V)がシャッフル/極性反転された
映像信号に付加する。このようなVBIが付加された映
像信号は、アナログ信号情報とコマンド情報の合成部
(スクランブル信号付加回路)33に入力される。
【0135】アナログ信号情報とコマンド情報の合成部
33は、図9のコマンド情報処理部27より所定のコマ
ンド情報を受け取り、受け取ったコマンド情報を、同期
信号付加回路208からのVBIのコマンド情報伝送領
域(図3(b)のCITA)に、図3のフォーマット
で、挿入する。
【0136】こうして、所定のコマンド情報およびスク
ランブル情報(スクランブルキーa〜f)を含むVBI
を持ったアナログコンポーネント映像信号が、アナログ
信号情報とコマンド情報の合成部33から、出力され
る。
【0137】なお、映像信号の暗号化は、信号切替回路
206による信号シャッフルか、極性反転回路207に
よる信号極性反転の、いずれか一方でも実現できる。し
たがって、信号シャッフルだけによる暗号化の場合は極
性反転回路207を省略でき、信号極性反転だけによる
暗号化の場合は信号切替回路206を省略できる。
【0138】図11は、図9の受信装置201の内部構
成例を説明する図である。暗号化された後のアナログ映
像信号の各信号成分(Y/U/V)は、まず同期信号回
路211に入力される。
【0139】同期信号回路211では、暗号化された後
のアナログ映像信号の各信号成分(Y/U/V)から、
スクランブルキー(a〜f)が挿入された同期信号(V
BI)が分離される。分離されたVBIは、制御回路
(各部のタイミング/シーケンス制御を行なう回路)2
15に入力される。
【0140】制御回路215は、入力されたVBIか
ら、暗号化時に用いたスクランブル情報(a〜f)に対
応する内容の、スクランブル解除キー(a〜f)を取り
出し、信号切替回路(逆シャッフル回路)213および
反転・非反転選択回路212に供給する。
【0141】信号切替回路213は、制御回路215か
らスクランブル解除キー(a〜f)を受け、所定のタイ
ミング(水平同期タイミングあるいは垂直同期タイミン
グなど)でアナログ映像信号の各信号成分(Y/U/
V)の信号経路を入れ替える(逆シャッフルする)。こ
の逆シャッフルにより元の状態に戻されたアナログ映像
信号の各信号成分(Y/U/V)は、反転・非反転選択
回路212に入力される。この信号切替回路213は、
図8でいえば、暗号化キー情報d〜fで切替制御される
スイッチ回路網に対応している。
【0142】反転・非反転選択回路212は、制御回路
215からスクランブル解除キー(a〜f)に基づい
て、アナログ映像信号の各信号成分(Y/U/V)のい
ずれか1以上の信号極性を、所定のタイミング(水平同
期タイミングあるいは垂直同期タイミングなど)で反転
させる。この極性反転により元の極性状態に戻されたア
ナログ映像信号の各信号成分(Y/U/V)は、ゲイン
/オフセット調整回路(または利得制御AGC回路)2
14に入力される。この反転・非反転選択回路212
は、図8でいえば、暗号化キー情報a〜cで切替制御さ
れるスイッチ群に接続された、インバータINV21〜
INV23に対応している。
【0143】ゲイン/オフセット調整回路214は、逆
シャッフルおよび/または極性反転処理を受けて元の状
態に戻ったアナログ映像信号の各信号成分(Y/U/
V)に対して、ペデスタルレベルの自動調整および/ま
たは各信号成分(Y/U/V)の振幅の自動調整を行な
う。
【0144】このゲイン/オフセット調整回路214
は、図8でいえば、暗号化キー情報d〜fで切替制御さ
れるスイッチ群に接続された、ゲイン/オフセット調整
部G/OF11〜G/OF33に対応している。
【0145】こうして、元の状態に復元されたアナログ
コンポーネント映像信号(シャッフル解除された映像信
号)が、ゲイン/オフセット調整回路214から出力さ
れる。
【0146】図12は、図10の極性反転回路207ま
たは図11の反転・非反転選択回路212を構成するイ
ンバータ(図7のINV11〜INV13または図8の
INV21〜INV23に相当)の具体的な回路例を示
す図である。
【0147】図12の(a)は、ゲインが「ー1」のア
ナログ反転増幅器を設け、その入力あるいは出力を、反
転・非反転選択スイッチで切替選択して、反転あるいは
非反転のアナログ出力を取り出すものである。この反転
・非反転選択スイッチの切替選択状態を制御する切替制
御信号(スクランブル情報)としては、図7あるいは図
8の暗号化キー情報の一部(a、bまたはc)を用いる
ことができる。
【0148】一方、図12の(b)は、正相の入出力
(+1)および逆相の入出力(ー1)を備えた、ゲイン
が「1」の反転・非反転増幅器(平衡入出力を持つ差動
増幅器)を用いている。この反転・非反転増幅器の正相
出力あるいは逆相出力を反転・非反転選択スイッチで切
替選択して、反転あるいは非反転のアナログ出力を取り
出すようになっている。ここでの反転・非反転選択スイ
ッチの切替選択状態を制御する切替制御信号(スクラン
ブル情報)としては、図7あるいは図8の暗号化キー情
報の一部(a、bまたはc)を用いることができる。
【0149】なお、実際の増幅器では、製造上のばらつ
き等により、反転・非反転増幅器の正相出力側と逆相出
力側とでゲイン(利得)が一致しないことがある。この
正相出力側ゲインと逆相出力側ゲインは等しくならない
場合でも、その後に(図11ではゲイン/オフセット調
整回路214に)AGC回路機能を具備させれば、この
ゲイン差をキャンセルできる。
【0150】上記AGC回路機能を持つ利得制御アンプ
で精度良く画像信号の振幅を補正するために、スクラン
ブル信号(VBIの一部)の中に1または複数の基準レ
ベルを表す情報を入れておくことができる。たとえば、
白レベル用の基準レベルと黒レベル用の基準レベルをV
BI中に埋め込んでおくことができる。これらの基準レ
ベルに基づきAGC回路機能を校正してから極性反転ス
クランブルされた映像信号を元に戻す反転処理を行え
ば、明るさ、コントラスト、ホワイトバランス等が暗号
化前のものと変わらない映像信号を、復元(デ・スクラ
ンブル)できる。
【0151】図13は、図10の極性反転回路207ま
たは図17〜図19のインバータ2037〜2039に
よって極性反転された(暗号化された)アナログ映像信
号の波形を説明する図である。
【0152】図13の(a)では、極性反転前の映像信
号のペデスタルレベル(黒レベル)S1と極性反転後の
映像信号のペデスタルレベル(黒レベル)S4との差分
S6が、画像信号部分S2aの白ピーク振幅S7aより
も大きく設定されている。そして、極性反転前の映像信
号の同期信号S3はしきい値レベルS8で検出され、極
性反転後の映像信号の同期信号S5はしきい値レベルS
9で検出されるようになっている。
【0153】一方、図13の(b)では、極性反転前の
映像信号のペデスタルレベル(黒レベル)S1と極性反
転後の映像信号のペデスタルレベル(黒レベル)S4と
の差分S6が、画像信号部分S2bの白ピーク振幅S7
bよりも小さく設定されている。そして、極性反転前の
映像信号の同期信号S3はしきい値レベルS8で検出さ
れ、極性反転後の映像信号の同期信号S5はしきい値レ
ベルS9で検出されるようになっている。
【0154】図13の(a)のようにS6>S7aとす
れば、同期信号S3あるいはS5はしきい値レベルS8
あるいはS9で確実に検出できる。
【0155】しかし、図13の(b)のようにS6<S
7bになっていると、しきい値レベルS9で、同期信号
S5以外に、画像信号部分S2bの白ピーク振幅S7b
部分が誤検出されてしまう恐れがある。この誤検出が起
きると、たとえば図6のアナログ映像信号切替部63B
に正しいタイミングで正しい内容のスクランブル解除キ
ー(a〜f)が与えられなくなり、暗号化された映像信
号の復元化ができなくなる。
【0156】以上のことから、極性反転前ペデスタルレ
ベルS1と極性反転後ペデスタルレベルS4との差分S
6は、画像信号部分S2aの白ピーク振幅S7aより大
きくする必要がある。
【0157】図14は、図10の信号切替回路206ま
たは図15〜図24のシャッフル回路63AAにおける
信号入れ替えパターン(シャッフルパターン)を説明す
る図である。
【0158】図5〜図8の例のように暗号化キーを6ビ
ット(a〜f)で構成し、そのうちの3ビット(d〜
f)で信号シャッフルのパターンを特定する場合、この
3ビットで最大8通りのパターンを区別できる。
【0159】図14は、上記3ビット(d〜f)で6種
類のシャッフルパターンを特定する場合を例示してい
る。
【0160】すなわち、信号シャッフルを行なうアナロ
グ映像信号切替部(図5の63Aまたは図7)の3つの
入力ポート(図7ではT11〜T13)に対して、信号
入れ替え状態に応じて、図14のパターン1〜パターン
6が定義される。これら6パターンのいずれかに対応す
るパターンの信号が、3つの出力ポート(図7ではT2
1〜T23)から取り出される。
【0161】また、信号逆シャッフルを行なうアナログ
映像信号切替部(図6の63Bまたは図8)の3つの入
力ポート(図8ではT31〜T33)に対して、信号入
れ替え状態に応じて、図14のパターン1〜パターン6
が定義される。これら6パターンのいずれかに対応する
パターンの信号が、3つの出力ポート(図8ではT41
〜T43)から取り出される。
【0162】図14の出力ポートパターン1〜6は、映
像信号の3つの信号成分(Y/U/V)に対して、重複
も過不足もなく、対応している。
【0163】図15は、図9の映像出力装置203の具
体的な回路例(その1)を説明する図である。
【0164】暗号化される前のデジタルコンポーネント
映像信号の各信号成分Y、U、Vは、たとえば図7に示
すような回路構成の信号切替スイッチ網(ここで切り替
えられるのは3つのデジタル信号)を持つシャッフル回
路63AAに入力される。
【0165】回路63AAで(信号間の重なりや過不足
なしで)シャッフルされたデジタルコンポーネント映像
信号の各信号成分Y、U、Vは、それぞれ、デジタル/
アナログコンバータ(以下DACと略記する)203
4、2035、2036により、対応するアナログ映像
信号成分に変換される。こうして変換されたアナログ映
像信号成分(暗号化されたアナログ映像信号)は、映像
信号出力部62Aに送られる。
【0166】上記シャッフルに用いられたスクランブル
情報を含む同期信号(VBI)は、同期信号付加回路6
3AB内の同期信号発生部66で発生される。発生され
た同期信号(スクランブル情報を含むVBI)は、同期
信号付加回路2031により、シャッフルされた各信号
成分(YUV)のいずれか(たとえばY)に付加され
る。
【0167】上記同期信号(VBI)は、シャッフル
(スクランブル)された各信号成分(YUV)を元に戻
すためのスクランブル解除キー(デ・スクランブルキ
ー)を含むことができ、かつ、暗号解読部(図1または
図6の25)がスクランブルされた3つの各信号成分
(YUV)を同じタイミングで受信できるようにするた
めの同期信号(水平同期信号/垂直同期信号)も含む。
【0168】ところで、シャッフル前の特定信号成分
(たとえばシャッフル前のY信号成分)に同期信号を乗
せる場合、シャッフル回路63AAにおいて3種類の映
像信号成分にシャッフリング操作を行なうと、Y信号と
ともにその同期信号もシャッフルされてしまい、受信装
置側(暗号解読側)で同期信号を検出することができな
くなる。
【0169】そこで、シャッフル回路63AAにおける
シャッフリング操作の後に、予め決められたチャンネル
の映像信号(このチャネルの信号成分がYになるのかU
になるのかVになるのかは不定)に同期信号を付けるよ
うにする。これにより、受信装置側では、従来通りの構
成で、予め決められたチャンネルの映像信号(YかUか
V)に乗る同期信号を検出できる。この検出した同期信
号から再生したクロックに基づきVBI中のスクランブ
ル情報を読み取り、それをもとに復元化(暗号解読)さ
れた映像を再生できるようになる。
【0170】なお、上記チャネルとは、コンポーネント
映像信号の各成分Y、U、Vのいずれか1つを伝送する
物理的な伝送経路のチャネルであり、この例では3チャ
ネル分用意される。これら3つのチャネルの各々を通る
信号成分がYになるのかUになるのかVになるのかは、
暗号化の内容(信号シャッフル状態)に依存し、一般的
に特定することはできない。
【0171】図16は、図9の映像出力装置203の具
体的な回路例(その2)を説明する図である。
【0172】図16の構成は、同期信号(VBI)を、
複数の信号成分(Y、U、Vのうち任意の2つまたは全
部)に付加できる点で、図15の構成と異なっている。
【0173】図16の構成では、3種類の映像信号成分
全てに同期信号(VBI)を付加できる。このようにす
れば、シャッフル後のどの信号成分からもVBIを検出
できるので、受信装置側(暗号解読側)では従来通りの
構成で映像信号に乗る同期信号を検出でき、それをもと
に映像を再生(復元)できるようになる。
【0174】なお、図16の構成では、シャッフル後の
どの信号成分からもVBIを検出できるので、シャッフ
ル回路63AAの位置と同期信号付加回路63ABの位
置とを、入れ替えてもよい。
【0175】図17は、図9の映像出力装置203の具
体的な回路例(その3)を説明する図である。
【0176】図17の構成は、図15のシャッフル回路
63AAをインバータ回路63ACと置換した構成をと
っている。すなわち、図15では複数信号成分の入れ替
え(シャッフル)により映像信号を暗号化しているのに
対し、図17では複数信号成分の極性を反転させること
により映像信号を暗号化している。
【0177】ところで、極性反転前の特定信号成分(た
とえば極性反転前のY信号成分)に同期信号を乗せる場
合、インバータ回路63ACにおいて3種類の映像信号
成分に極性反転操作を行なうと、Y信号とともにその同
期信号も極性反転されてしまい、受信装置側(暗号解読
側)で同期信号を検出することができなくなる。
【0178】そこで、インバータ回路63ACにおける
極性反転操作の後に、予め決められたチャンネルの映像
信号に同期信号を付けるようにする。これにより、受信
装置側では、従来通りの構成で、予め決められたチャン
ネルの映像信号に乗る同期信号を検出でき、それをもと
に映像を再生(復元)できるようになる。
【0179】図18は、図9の映像出力装置203の具
体的な回路例(その4)を説明する図である。
【0180】図18の構成は、図17の入力部61Dと
インバータ回路63ACとの間に、図15のシャッフル
回路63AAを挿入した構成をとっている。
【0181】すなわち、図15では複数信号成分の入れ
替え(シャッフル)により映像信号を暗号化し、図17
では複数信号成分の極性を反転させることにより映像信
号を暗号化しているのに対し、図18では複数信号成分
の入れ替え(シャッフル)と極性反転を併用して暗号化
している。
【0182】なお、複数信号成分の入れ替え(シャッフ
ル)と極性反転を併用する方法としては、図18の構成
以外もある。すなわち、入力部61Dの後にインバータ
回路63ACを配置し、そのあとにシャッフル回路63
AAを配置する方法も可能である。
【0183】図19は、図9の映像出力装置203の具
体的な回路例(その5)を説明する図である。
【0184】図19の構成は、同期信号(VBI)を、
複数の信号成分(Y、U、Vのうち任意の2つまたは全
部)に付加できる点で、図18の構成と異なっている。
【0185】図19の構成では、3種類の映像信号成分
全てに同期信号(VBI)を付加できる。このようにす
れば、シャッフル後のどの信号成分からもVBIを検出
できるので、受信装置側(暗号解読側)では従来通りの
構成で映像信号に乗る同期信号を検出でき、それをもと
に映像を再生(復元)できるようになる。
【0186】なお、図19の構成では、シャッフル後の
どの信号成分からもVBIを検出できるので、シャッフ
ル回路63AAの位置とインバータ回路63ACの位置
と同期信号付加回路63ABの位置とを、任意に入れ替
えてもよい。
【0187】図20は、図9の映像出力装置203の具
体的な回路例(その6)を説明する図である。
【0188】たとえば図15の構成では、暗号化された
アナログコンポーネント映像信号の同期受信等に必要な
同期信号付加にスポットライトが当たっているが、図2
0では暗号化に用いられたスクランブル情報を含む同期
信号(VBI)にスポットライトが当たっている。
【0189】すなわち、シャッフル回路63AAにおけ
る信号シャッフルに用いられたスクランブル情報(図7
でいえば暗号化キー情報a〜fのうちビットd〜f)が
制御回路63AEから発生される。このスクランブル情
報は同期信号(VBI)に挿入され、スクランブル情報
付加回路63AD内の付加回路2041によって、シャ
ッフルされた各信号成分(YUV)のいずれか(たとえ
ばY)に付加される。
【0190】図21は、図9の映像出力装置203の具
体的な回路例(その7)を説明する図である。
【0191】図21の構成は、スクランブル情報を含む
同期信号(VBI)を、複数の信号成分(Y、U、Vの
うち任意の2つまたは全部)に付加できる点で、図20
の構成と異なっている。
【0192】図21の構成では、3種類の映像信号成分
全てにスクランブル情報を含む同期信号(VBI)を付
加できる。このようにすれば、シャッフル後のどの信号
成分からもVBIを検出できるので、受信装置側(暗号
解読側)では従来通りの構成で映像信号に乗る同期信号
を検出でき、それをもとにスクランブル情報を抽出し
て、暗号化された映像を再生(復元)できるようにな
る。
【0193】なお、図21の構成では、シャッフル後の
どの信号成分からもスクランブル情報を含むVBIを検
出できるので、シャッフル回路63AAの位置とスクラ
ンブル情報付加回路63ADの位置とを、入れ替えても
よい。
【0194】図22は、図9の映像出力装置203の具
体的な回路例(その8)を説明する図である。
【0195】図22の構成は、図20のシャッフル回路
63AAをインバータ回路63ACと置換した構成をと
っている。すなわち、図20では複数信号成分の入れ替
え(シャッフル)により映像信号を暗号化しているのに
対し、図22では複数信号成分の極性を反転させること
により映像信号を暗号化している。
【0196】ところで、極性反転前の特定信号成分(た
とえば極性反転前のY信号成分)に同期信号(VBI)
を乗せる場合、インバータ回路63ACにおいて3種類
の映像信号成分に極性反転操作を行なうと、Y信号とと
もにその同期信号(VBI)も極性反転されてしまい、
受信装置側(暗号解読側)で同期信号(VBI)を検出
することができなくなる。
【0197】そこで、インバータ回路63ACにおける
極性反転操作の後に、予め決められたチャンネルの映像
信号に同期信号(VBI)を付けるようにする。これに
より、受信装置側では、従来通りの構成で、予め決めら
れたチャンネルの映像信号に乗る同期信号(VBI)を
検出でき、それをもとにスクランブル情報(図7でいえ
ば暗号化キー情報a〜fのうちビットa〜c)を抽出し
て、暗号化された映像を再生(復元)できるようにな
る。
【0198】図23は、図9の映像出力装置203の具
体的な回路例(その9)を説明する図である。
【0199】図23の構成は、図22の入力部61Dと
インバータ回路63ACとの間に、図20のシャッフル
回路63AAを挿入した構成をとっている。
【0200】すなわち、図20では複数信号成分の入れ
替え(シャッフル)により映像信号を暗号化し、図22
では複数信号成分の極性を反転させることにより映像信
号を暗号化しているのに対し、図23では複数信号成分
の入れ替え(シャッフル)と極性反転を併用して暗号化
している。
【0201】そして、暗号化に用いられたスクランブル
情報(図7でいえば暗号化キー情報a〜f)が制御回路
63AEから発生される。このスクランブル情報は同期
信号(VBI)に挿入され、スクランブル情報付加回路
63AD内の付加回路2041によって、シャッフルさ
れた各信号成分(YUV)のいずれか(たとえばY)に
付加される。
【0202】なお、複数信号成分の入れ替え(シャッフ
ル)と極性反転を併用する方法としては、図23の構成
以外もある。すなわち、入力部61Dの後にインバータ
回路63ACを配置し、そのあとにシャッフル回路63
AAを配置する方法も可能である。
【0203】図24は、図9の映像出力装置203の具
体的な回路例(その10)を説明する図である。
【0204】図24の構成は、暗号化に用いられたスク
ランブル情報(a〜f;これは極性反転スクランブル情
報a〜cとシャッフルスクランブル情報d〜fの双方を
含む)を持つ同期信号(VBI)を、複数の信号成分
(Y、U、Vのうち任意の2つまたは全部)に付加でき
る点で、図23の構成と異なっている。
【0205】図24の構成では、3種類の映像信号成分
全てにスクランブル情報(a〜f)を持つ同期信号(V
BI)を付加できる。このようにすれば、シャッフル後
のどの信号成分からもVBIのスクランブル情報(a〜
f)を検出できる。このため、受信装置側(暗号解読
側)では従来通りの構成で映像信号に乗る同期信号(V
BI)からスクランブル情報(a〜f)を検出でき、そ
れをもとに映像を再生(復元)できるようになる。
【0206】なお、図24の構成では、シャッフル後の
どの信号成分からもVBIを検出できるので、シャッフ
ル回路63AAの位置とインバータ回路63ACの位置
とスクランブル情報付加回路63ADの位置とを、任意
に入れ替えてもよい。
【0207】とはいえ、図20〜図24の構成におい
て、スクランブル情報付加回路63ADの位置は、(V
BIがシャッフルされあるいは極性反転されないという
点で)DAC2034〜2036側に配置されることが
望ましい。
【0208】また、図15〜図24の例では、暗号化前
の映像信号が、たとえばDVDプレーヤから再生された
デジタルコンポーネント信号の場合を想定している。こ
れらのデジタルコンポーネント信号の各成分(Y/U/
V)は、デジタル信号段階でシャッフルあるいは反転さ
れて暗号化され、その後にDAC2034〜2036を
通して、暗号化されたアナログコンポーネント信号とな
っている。もし、図15〜図24の入力部61Dに入力
される暗号化前の映像信号が既にアナログとなっている
場合は、DAC2034〜2036は不要となる。
【0209】図25は、図9の受信装置201の具体的
な回路例(その1)を説明する図である。
【0210】図25の構成は、図15または図16の構
成の映像出力装置203で暗号化(スクランブル/シャ
ッフル)されたアナログコンポーネント映像信号を復元
(デ・スクランブル/逆シャッフル)するものである。
【0211】図25において、暗号化されたアナログコ
ンポーネント映像信号の3つの映像信号成分(Y/U/
V)を個別に伝送する3つのチャネルそれぞれには、同
期分離回路2011〜2013が接続されている。これ
らの同期分離回路2011〜2013は、同一の回路構
成を持ち、接続されたチャネルの映像信号成分(Y、
U、またはV)から同期信号(VBI)を検知すると、
同期信号(VBI)を抽出する。
【0212】同期分離回路2011〜2013のいずれ
か(1つ、2つ、または3つ)で抽出された同期信号
(VBI)は、同期検出回路2014に入力される。
【0213】同期検出回路2014は、たとえば図3
(b)の垂直同期パルス領域VSPAから同期パルスを
検出し、検出した同期パルスをクロック再生回路201
5に供給する。
【0214】クロック再生回路2015は、供給された
同期パルスに基づいて、暗号化されたアナログコンポー
ネント映像信号の3つの映像信号成分(Y/U/V)を
所定のタイミングで処理するための再生クロック信号を
生成する。この再生クロック信号は、3つの映像信号成
分(Y/U/V)を同期受信するためにも利用される。
【0215】図25の受信装置は、上記再生クロック信
号により同期受信された3つの映像信号成分を逆シャッ
フルして元のアナログコンポーネント映像信号を復元す
る、逆シャッフル回路63BAを備えている。この逆シ
ャッフル回路63BAにより復元されたアナログコンポ
ーネント映像信号は、映像信号出力部62Bに送られ
る。
【0216】なお、図25の構成において、たとえば図
15のように特定チャネルに同期信号(VBI)が付加
されることが決まっている場合、あるいは図16のよう
に3つのチャネルの全てに同じ同期信号(VBI)が付
加されている場合は、特定チャネルに接続された同期信
号分離回路2011が1つあればよく、この場合は同期
分離回路2012および2013を省略できる。
【0217】一方、図25のように3つのチャネル全て
に同期分離回路2011〜2013が接続されている場
合は、3つのチャネルのいずれかに同期信号(VBI)
があるのは分かっているがどのチャネルにあるのか不定
の場合(つまり3つの信号成分がランダムにシャッフル
されている場合)に、対応できる。
【0218】図25の構成では、どのチャネルに同期信
号(VBI)がある場合でも同期信号(VBI)を検出
できるので、同期信号回路63BBは逆シャッフル回路
63BAの後段に配置されてもよい。
【0219】図25の構成では、3つのチャネル全てに
同期分離回路2011〜2013が設けられているが、
同期検出(2014)以降の回路構成は1系統で済むの
で、全体のハードウエア量が同期分離回路1つだけの場
合の3倍には膨れ上がらない。
【0220】図26は、図9の受信装置201の具体的
な回路例(その2)を説明する図である。
【0221】図26の構成は、図20または図21の構
成の映像出力装置203で暗号化(スクランブル/シャ
ッフル)されたアナログコンポーネント映像信号を復元
(デ・スクランブル/逆シャッフル)するものである。
【0222】図26において、暗号化されたアナログコ
ンポーネント映像信号の3つの映像信号成分(Y/U/
V)を個別に伝送する3つのチャネルそれぞれは、制御
回路63BEに接続されている。
【0223】制御回路63BEは、クロック再生回路2
015により再生されたクロック信号に基づいて、3つ
のチャネルいずれか1以上から、同期信号(VBI)を
検出する。
【0224】具体的には、制御回路63BEは、たとえ
ば図3(b)のVBI中ライン番号11番のコマンド情
報伝送領域CITAから図3(c)(d)(e)の情報
を取り出し、そこ(コマンドパラメータCMPR部分)
から映像出力装置203側で挿入されたスクランブル情
報(a〜f)を抽出する。
【0225】そして、制御回路63BEは、抽出したス
クランブル情報(a〜f)から、暗号化実行時のシャッ
フル状態を示すスクランブル情報(図7の暗号化キー情
報d〜e)に対応するデ・スクランブルキー(図8の暗
号化キー情報d〜e)を生成する。
【0226】こうして生成されたデ・スクランブルキー
(図8の暗号化キー情報d〜e)は、逆シャッフル回路
63BAに供給される。すると、逆シャッフル回路63
BAは、供給されたデ・スクランブルキーに基づいて、
3つのチャネル上の3つの映像信号成分(Y/U/V)
を逆シャッフルして、元のアナログコンポーネント映像
信号を復元する。
【0227】なお、図26の構成における再生クロック
信号は、図3のVBIを抽出できるタイミングを持って
おればよく、映像信号入力部61Bに入力された3つの
映像信号成分から抽出される同期信号に基づくものに、
必ずしも限定はされない。
【0228】たとえば、暗号化された3つのチャネルの
映像信号成分がRGB信号であり、それとは別に同期信
号チャネルが設けられている場合(RGB信号の3チャ
ネル以外にVシンクチャネルとHシンクチャネルが別途
ある場合)、この別チャネルの同期信号に基づいて、図
26の構成における再生クロック信号を生成することは
可能である。
【0229】図27は、図9の受信装置201の具体的
な回路例(その3)を説明する図である。
【0230】図27の構成は、スクランブル情報を含む
同期信号(VBI)が乗っているチャネルが予め決まっ
ている場合(たとえば図20のような構成で暗号化され
た場合)に適用される。
【0231】すなわち、スクランブル情報を含む同期信
号(VBI)が乗っているチャネルに、同期分離回路2
016および制御回路63BEが接続される。
【0232】同期分離回路2016は、該当チャネルの
映像信号成分(Y、U、またはV)から同期信号(VB
I中の垂直同期パルス等)を抽出して、これをクロック
再生回路2015に入力する。すると、クロック再生回
路2015は、VBI中の垂直同期パルスに同期した
(あるいはVBI期間中の水平走査線に同期した)再生
クロック信号を生成し、これを制御回路63BEに供給
する。
【0233】制御回路63BEは、供給された再生クロ
ック信号に基づくタイミングで、接続されたチャネルの
映像信号成分の同期信号(VBI)からスクランブル情
報(a〜f)を抽出する。そして、抽出したスクランブ
ル情報(a〜f)から、暗号化された(スクランブル情
報に基づきシャッフルされた)アナログ映像信号を復元
するためのデ・スクランブルキー(図8の暗号化キー情
報d〜e)を生成する。
【0234】こうして生成されたデ・スクランブルキー
(図8の暗号化キー情報d〜e)は、逆シャッフル回路
63BAに供給される。すると、逆シャッフル回路63
BAは、供給されたデ・スクランブルキーに基づいて、
3つのチャネル上の3つの映像信号成分(Y/U/V)
を逆シャッフルして、元のアナログコンポーネント映像
信号を復元する。
【0235】なお、暗号化されたアナログ映像信号が図
21の映像出力装置203からのものなら、3つのチャ
ネルの全てにスクランブル情報を含む同期信号(VB
I)が乗っている。この場合は、図27の同期分離回路
2016は逆シャッフル回路63BAと映像信号出力部
62Bとの間のチャネルに接続されてもよい。同様に、
制御回路63BEも、逆シャッフル回路63BAと映像
信号出力部62Bとの間のチャネルに接続することが可
能である。
【0236】また、3つのチャネルの全てにスクランブ
ル情報を含む同期信号(VBI)が乗っている場合は、
同期分離回路2016が接続されるチャネルと逆シャッ
フル回路63BAが接続されるチャネルとが異なってい
てもよい。
【0237】図28は、図9の受信装置201の具体的
な回路例(その4)を説明する図である。
【0238】図28の構成では、映像信号入力部61B
の3つの信号チャネル全てに同期分離回路2011〜2
013が個別に接続されている。そして、同期分離回路
2011〜2013のいずれか1つ以上で分離抽出され
た同期信号(VBI)から同期検出回路2014により
VBIが検出され、検出されたVBI中の垂直同期パル
ス等に基づきクロック再生回路2015で再生クロック
信号が生成される。
【0239】また、図28の構成では、映像信号入力部
61Bの3つの信号チャネル全てに制御回路63BEが
接続されている。制御回路63BEは、クロック再生回
路2015からの再生クロック信号に基づいて、3つの
信号チャネルのいずれか1つ以上から検出された同期信
号(VBI)から、暗号化時に用いられたスクランブル
情報(a〜f)を抽出する。この抽出したスクランブル
情報からデ・スクランブルキー(図8の暗号化キー情報
d〜e)が作成され、逆シャッフル回路63BAに供給
される。
【0240】図28の構成では、3つのチャネルの何処
からでも同期信号(VBI)を検出できるので、逆シャ
ッフル回路63BAの位置は、映像信号入力部61B側
にあってもよい。つまり、逆シャッフル後の信号成分か
らも同期信号(VBI)を検出できるので、そこからデ
・スクランブルキー(図8の暗号化キー情報d〜e)を
得ることが可能となる。
【0241】図29は、図9の受信装置201の具体的
な回路例(その5)を説明する図である。
【0242】図29の構成は、スクランブル情報を含む
同期信号(VBI)が乗っているチャネルが予め決まっ
ている場合(たとえば図22のような構成で暗号化され
た場合)に適用される。
【0243】図29において、暗号化されたアナログコ
ンポーネント映像信号の3つの映像信号成分(Y/U/
V)を個別に伝送する3つのチャネルそれぞれには、反
転・非反転選択回路2017〜2019が接続されてい
る。
【0244】また、スクランブル情報を含む同期信号
(VBI)が乗っているチャネルに、同期分離回路20
16および制御回路63BEが接続される。
【0245】同期分離回路2016は、該当チャネルの
映像信号成分(Y、U、またはV)から同期信号(VB
I中の垂直同期パルス等)を抽出して、これをクロック
再生回路2015に入力する。すると、クロック再生回
路2015は、VBI中の垂直同期パルスに同期した
(あるいはVBI期間中の水平走査線に同期した)再生
クロック信号を生成し、これを制御回路63BEに供給
する。
【0246】制御回路63BEは、供給された再生クロ
ック信号に基づくタイミングで、接続されたチャネルの
映像信号成分の同期信号(VBI)からスクランブル情
報(a〜f)を抽出する。そして、抽出したスクランブ
ル情報(a〜f)から、暗号化された(スクランブル情
報に基づき極性反転された)アナログ映像信号を復元す
るためのデ・スクランブルキー(図8の暗号化キー情報
a〜c)を生成する。
【0247】こうして生成されたデ・スクランブルキー
(図8の暗号化キー情報a〜c)は、反転・非反転選択
回路2017〜2019に供給される。すると、反転・
非反転選択回路2017〜2019は、3つのチャネル
上の3つの映像信号成分(Y/U/V)を、制御回路6
3BEからのデ・スクランブルキーに基づいて適宜極性
反転して、元のアナログコンポーネント映像信号を復元
する。
【0248】たとえば図22のインバータ(反転・非反
転極性反転回路)2037〜2039および図29の反
転・非反転選択回路2017〜2019により極性反転
/再極性反転を受けたアナログ映像信号成分(Y/U/
V)それぞれの間の振幅比率は、元のアナログ映像信号
成分(Y/U/V)それぞれの間の振幅比率から変化し
ている可能性がある。そうなると復元されたアナログコ
ンポーネント映像信号のホワイトバランスが、元の状態
から変化してしまう。
【0249】このホワイトバランスの変化は、反転・非
反転選択回路2017〜2019の後段に設けられたA
GC回路2051〜2053により、修正される。この
AGC回路2051〜2053の機能は、図8のゲイン
/オフセット調整部G/OF11〜G/OF33の機能
に対応している。
【0250】なお、暗号化されていない映像信号が図2
9の受信装置201に入力された場合は、反転・非反転
選択回路2017〜2019はパススルー状態となり、
ホワイトバランスの修正は不要となる。この場合は、制
御回路63BEは、AGC回路2051〜2053のA
GC機能を停止させ、固定ゲインの回路動作をさせる。
【0251】図30は、図9の受信装置201の具体的
な回路例(その6)を説明する図である。
【0252】図30の構成は、スクランブル情報を含む
同期信号(VBI)が乗っているチャネルが予め決まっ
ていない場合(どのチャネルにVBIが乗っているのか
不定の場合)に適用される。
【0253】図30において、暗号化されたアナログコ
ンポーネント映像信号の3つの映像信号成分(Y/U/
V)を個別に伝送する3つのチャネルそれぞれには、反
転・非反転選択回路2017〜2019が接続されてい
る。
【0254】また、図30の構成では、映像信号入力部
61Bの3つの信号チャネル全てに同期分離回路201
1〜2013が個別に接続されている。そして、同期分
離回路2011〜2013のいずれか1つ以上で分離抽
出された同期信号(VBI)から同期検出回路2014
によりVBIが検出され、検出されたVBI中の垂直同
期パルス等に基づきクロック再生回路2015で再生ク
ロック信号が生成される。
【0255】さらに、図30の構成では、映像信号入力
部61Bの3つの信号チャネル全てに制御回路63BE
が接続されている。制御回路63BEは、クロック再生
回路2015からの再生クロック信号に基づいて、3つ
の信号チャネルのいずれか1つ以上から検出された同期
信号(VBI)から、暗号化時に用いられたスクランブ
ル情報(a〜f)を抽出する。この抽出したスクランブ
ル情報から、デ・スクランブルキー(図8の暗号化キー
情報a〜c)が生成される。
【0256】こうして生成されたデ・スクランブルキー
(図8の暗号化キー情報a〜c)は、反転・非反転選択
回路2017〜2019に供給される。すると、反転・
非反転選択回路2017〜2019は、3つのチャネル
上の3つの映像信号成分(Y/U/V)を、制御回路6
3BEからのデ・スクランブルキーに基づいて適宜極性
反転して、元のアナログコンポーネント映像信号を復元
する。
【0257】反転・非反転選択回路2017〜2019
の後段には、図29と同様なAGC回路2051〜20
53が設けられている。このAGC回路2051〜20
53により、復元されたアナログコンポーネント映像信
号のホワイトバランスが、修正される。
【0258】図30の構成では、3つのチャネルの何処
からでも同期信号(VBI)を検出できるので、反転・
非反転選択回路2017〜2019の位置は、映像信号
入力部61B側にあってもよい。つまり、逆シャッフル
後の信号成分からも同期信号(VBI)を検出できるの
で、そこからデ・スクランブルキー(図8の暗号化キー
情報a〜c)を得ることが可能となる。
【0259】図31は、図9の受信装置201の具体的
な回路例(その7)を説明する図である。
【0260】図31の構成は、図27の逆シャッフル回
路63BAを、図29の反転・非反転選択回路2017
〜2019の前段に設けた場合に相当する。
【0261】図31の構成では、所定のチャネルの映像
信号成分(Y、U、またはV)から同期信号(VBI)
が分離され、分離されたVBIからスクランブル情報
(a〜f)が抽出される。そして、抽出されたスクラン
ブル情報(a〜f)から、逆シャッフル用のデ・スクラ
ンブルキー(図8の暗号化キー情報d〜e)および反転
・非反転選択制御用のデ・スクランブルキー(図8の暗
号化キー情報a〜c)が生成される。
【0262】こうして生成された一方のデ・スクランブ
ルキー(d〜e)は逆シャッフル回路63BAに供給さ
れ、他方のデ・スクランブルキー(a〜c)は反転・非
反転選択回路2017〜2019に供給される。
【0263】逆シャッフル回路63BAはデ・スクラン
ブルキー(d〜e)に基づき入力された信号成分を逆シ
ャッフルし、反転・非反転選択回路2017〜2019
はデ・スクランブルキー(a〜c)に基づき逆シャッフ
ル後の信号成分の極性を適宜反転する。こうして復元さ
れたアナログ映像信号が、ホワイトバランス修正用のA
GC回路2051〜2053を介して、出力部62Bに
送られる。
【0264】なお、図31の構成において、逆シャッフ
ル回路63BAの位置と、反転・非反転選択回路201
7〜2019の位置と、AGC回路2051〜2053
の位置は、互いに入れ替え可能である。
【0265】図32は、図9の受信装置201の具体的
な回路例(その8)を説明する図である。
【0266】図32は、図31の同期分離部分/VBI
抽出部分を、図30のように3チャネル回路全てに対応
させた場合である。
【0267】すなわち、図32の構成では、入力された
(暗号化されている)アナログコンポーネント映像信号
の各映像信号成分を通す3つのチャネルそれぞれに、同
期分離回路2011〜2013が設けられている。
【0268】これらの同期分離回路2011〜2013
のいずれかで同期信号(VBI)が検知されると、そこ
から(同期検出回路2014を通してクロック再生回路
2015により)再生クロック信号が生成される。そし
て、この再生クロック信号に基づいて、制御回路63B
Eにより、3つのチャネルのいずれかに乗っている同期
信号(VBI)からスクランブル情報(a〜f)が抽出
される。
【0269】そして、制御回路63BEにおいて、抽出
されたスクランブル情報(a〜f)から、デ・スクラン
ブルキー(d〜e)およびデ・スクランブルキー(a〜
c)が生成される。
【0270】こうして生成された一方のデ・スクランブ
ルキー(d〜e)は逆シャッフル回路63BAに供給さ
れ、他方のデ・スクランブルキー(a〜c)は反転・非
反転選択回路2017〜2019に供給される。
【0271】逆シャッフル回路63BAはデ・スクラン
ブルキー(d〜e)に基づき入力された信号成分を逆シ
ャッフルし、反転・非反転選択回路2017〜2019
はデ・スクランブルキー(a〜c)に基づき逆シャッフ
ル後の信号成分の極性を適宜反転する。こうして復元さ
れたアナログ映像信号が、ホワイトバランス修正用のA
GC回路2051〜2053を介して、出力部62Bに
送られる。
【0272】以上の説明では、受信装置201および映
像出力装置203をアナログ信号情報処理装置30の一
部として説明した。
【0273】しかし、この発明は上記説明に限られず、
たとえば受信装置201をTVやチューナ内蔵VCR等
のような1台の映像受信装置と捉え、映像出力装置20
3をたとえばDVDプレーヤやVCR等のような一台の
映像出力装置と捉えることができる。
【0274】また、図15〜図32では、映像信号とし
てY、V、Uの3信号を用いているが、この発明ではそ
れに限られない。たとえばR、G、B信号を用いた場合
にも、S信号(輝度信号と色信号を分離した2信号)を
用いた場合にも、この発明は適用可能である。
【0275】なお、S信号を用いる場合は、たとえば図
15〜32の回路構成において、YをSの輝度信号用と
し、UをSの色信号用とし、Vを削除する(またはVの
回路をUの回路と共通化する)方法が考えられる。
【0276】さらに、輝度信号(Y)に色差信号(I/
QまたはY−R/YーB)が重畳されているコンポジッ
ト形式の映像信号の場合には、本来のコンポジット映像
信号、極性反転後のコンポジット映像信号、コンポジッ
ト映像信号のペデスタルレベル、コンポジット映像信号
に含まれる画像信号部分の最大振幅の4種類、あるいは
そのうちのいくつかを入れ替え(シャッフル)もしくは
極性反転して、暗号化信号を作ることも可能である。
【0277】たとえば、本来のコンポジット映像信号と
極性反転後のコンポジット映像信号をフィールド毎に入
れ替えて暗号化できる。また、本来のコンポジット映像
信号のペデスタルレベルをフレーム毎に反転させて暗号
化できる。また、本来のコンポジット映像信号の画像信
号部分の最大振幅をフィールド毎に変化させて暗号化で
きる。これらの暗号化方法を混在させた暗号化も可能で
ある。
【0278】
【発明の効果】1.暗号化されたアナログ映像情報を各
機器間で伝送し合うことによりネットワークに接続され
た他機器での映像情報の不正利用や不正コピーを防止で
きる。
【0279】2.暗号化されたアナログ映像情報を各機
器間で伝送し合うことによりわずかな回路付加(たとえ
ば専用ICを1個追加する程度)で既存のアナログ接続
端子(コンポジット端子もしくはS端子)が利用可能と
なる。
【0280】… アナログ映像端子はほとんどの映像機
器に標準装備されているので、この発明に係る暗号化さ
れたアナログ映像情報の伝送処理は、普及させることが
容易である。
【0281】3.既存のIEEE1394上でのコピー
プロテクション(暗号化されたデジタル映像情報の伝送
処理)と比べて、制御用回路規模が少なく、映像情報機
器のコストアップが抑えられ、映像情報機器サイズの増
加を防ぐことができる。
【0282】4.アナログの映像情報暗号化方法として
は走査線順の信号入れ替えレベルの簡易な暗号化のた
め、正規の受信相手以外の他機器でも映像情報のおよそ
の内容が掴める(もちろん正常な受信はできない)。す
ると、暗号化されたアナログ映像信号がコマーシャルの
役目を果たし、この映像信号を傍受した他機種ユーザー
の(この発明を利用した機器に対する)購買意欲をそそ
ることになり、暗号化されたアナログ映像情報の処理機
能を有する映像情報機器の市場拡大に大きく貢献する。
【0283】5.映像信号を送信するアナログ信号伝送
路を使って同時にスクランブル情報(暗号化キー)も伝
送できるため、スクランブル情報(暗号解読キー)を正
規の契約ユーザ宅へ郵送など別経路で配布する方式に比
べて、非常に簡単に正規受信者のみが利用できるスクラ
ンブル情報の配送が可能となる。つまり、この発明によ
れば、暗号化キー情報を正規ユーザに配送するためのコ
ストは、ほとんどかからない。
【0284】6.映像信号を送信するアナログ信号伝送
路を使って同時にスクランブル情報を伝送できるため、
映像信号情報の送信者側が頻繁にスクランブル内容を変
更できる。その結果、ハッカーに暗号解読の時間的の余
裕を与えないので、セキュリティー(不正使用防止、不
正コピー防止)に関して非常に高い信頼性を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る映像信号処理シ
ステムの概要を説明する図。
【図2】図1の映像信号処理システムにおけるアナログ
信号情報の伝送処理を説明するフローチャート図。
【図3】図1の映像信号処理システムで利用されるアナ
ログ映像信号の垂直帰線期間(VBI)の内容例を説明
する図。
【図4】図3の垂直帰線期間(VBI)に含まれるコマ
ンドコードの具体例を説明する図。
【図5】図1のアナログ信号暗号化部(スクランブルエ
ンコーダ)29の具体例を説明するブロック図。
【図6】図1のアナログ信号復元化部(スクランブルデ
コーダ)25の具体例を説明するブロック図。
【図7】図5のアナログ映像信号切替部(シャッフル回
路)63Aの具体例を説明する図。
【図8】図6のアナログ映像信号切替部(逆シャッフル
回路)63Bの具体例を説明する図。
【図9】図1のアナログ信号情報処理装置30の変形例
を説明するブロック図。
【図10】図9の映像出力装置203の内部構成例を説
明する図。
【図11】図9の受信装置201の内部構成例を説明す
る図。
【図12】図10の極性反転回路207または図11の
反転・非反転選択回路212を構成するインバータの具
体的な回路例を示す図。
【図13】図10の極性反転回路207または図17〜
図19のインバータ2037〜2039によって極性反
転された(暗号化された)アナログ映像信号の波形を説
明する図。
【図14】図10の信号切替回路206または図15〜
図24のシャッフル回路63AAにおける信号入れ替え
パターン(シャッフルパターン)を説明する図。
【図15】図9の映像出力装置203の具体的な回路例
(その1)を説明する図。
【図16】図9の映像出力装置203の具体的な回路例
(その2)を説明する図。
【図17】図9の映像出力装置203の具体的な回路例
(その3)を説明する図。
【図18】図9の映像出力装置203の具体的な回路例
(その4)を説明する図。
【図19】図9の映像出力装置203の具体的な回路例
(その5)を説明する図。
【図20】図9の映像出力装置203の具体的な回路例
(その6)を説明する図。
【図21】図9の映像出力装置203の具体的な回路例
(その7)を説明する図。
【図22】図9の映像出力装置203の具体的な回路例
(その8)を説明する図。
【図23】図9の映像出力装置203の具体的な回路例
(その9)を説明する図。
【図24】図9の映像出力装置203の具体的な回路例
(その10)を説明する図。
【図25】図9の受信装置201の具体的な回路例(そ
の1)を説明する図。
【図26】図9の受信装置201の具体的な回路例(そ
の2)を説明する図。
【図27】図9の受信装置201の具体的な回路例(そ
の3)を説明する図。
【図28】図9の受信装置201の具体的な回路例(そ
の4)を説明する図。
【図29】図9の受信装置201の具体的な回路例(そ
の5)を説明する図。
【図30】図9の受信装置201の具体的な回路例(そ
の6)を説明する図。
【図31】図9の受信装置201の具体的な回路例(そ
の7)を説明する図。
【図32】図9の受信装置201の具体的な回路例(そ
の8)を説明する図。
【符号の説明】
1、30、40、51、52…アナログ信号情報処理装
置;2…アナログ映像信号発生器;3…アナログ信号暗
号化部;4…スクランブル信号生成部;5…コマンド情
報処理部;6…アナログ信号情報とコマンド情報の合成
部;7…アナログ信号情報伝送部;8…送信・受信切替
部;9…アナログ信号情報伝送経路;10…コマンド情
報抽出部;11…アナログ信号送信部;20…アナログ
信号情報伝送部;21…送信・受信切替部;22…コマ
ンド情報挿入部;23…コマンド情報抽出部;24…ア
ナログ信号情報抽出部;25…アナログ信号の復元化部
(暗号解読部);26…アナログ映像情報表示部;27
…コマンド情報処理部;28…スクランブル信号生成
部;29…アナログ信号暗号化部;31…アナログ信号
送信部;32…コマンド情報抽出部;33…アナログ信
号情報とコマンド情報の合成部(スクランブル情報付加
回路);34…送信・受信切替部;35、41…アナロ
グ信号情報伝送部;42…コマンド情報処理部;43…
アナログ信号情報記録部;61A…アナログコンポーネ
ント映像信号(スクランブル前)入力部;61B…アナ
ログコンポーネント映像信号(スクランブル後)入力
部;63D…デジタルコンポーネント映像信号(スクラ
ンブル前)入力部;62A…アナログコンポーネント映
像信号(スクランブル後)出力部;62B…アナログコ
ンポーネント映像信号(スクランブル解除後)出力部;
63A…アナログ映像信号切替部(シャッフル回路);
63B…アナログ映像信号切替部(逆シャッフル回
路);64A…切替情報記憶部(スクランブル情報記憶
部);64B…切替情報記憶部(スクランブル解除情報
記憶部);65A…M系列乱数発生器;63AA…シャ
ッフル回路;63AB…同期信号付加部;63AC…反
転・非反転処理部;63AD…スクランブル情報付加
部;63AE…スクランブル制御回路;63BA…逆シ
ャッフル回路;63BB…同期信号分離部;63BC…
反転・非反転処理部;63BE…デ・スクランブル制御
回路;63BF…振幅自動調整部;66…同期信号発生
部;INV11〜INV13…インバータ;INV21
〜INV23…インバータ;G/OF11〜G/OF3
3…ゲイン/オフセット自動調整部;201…受信装
置;202…制御部(全体動作の制御);203…映像
出力装置;206…信号切替回路(シャッフル回路);
207…極性反転回路(インバータ回路);208…同
期信号(VBI)付加回路;209…制御回路(スクラ
ンブル側のタイミング/動作シーケンスの制御);21
1…同期信号回路;212…反転・非反転選択回路;2
13…信号切替回路(逆シャッフル回路);214…ゲ
イン/オフセット調整回路;215…制御回路(デ・ス
クランブル側のタイミング/動作シーケンスの制御);
2011〜2013…同期信号分離回路;2014…同
期信号検出回路;2015…クロック再生回路;201
6…同期信号分離回路;2017〜2019…反転・非
反転極性反転回路(インバータスイッチ/ノンインバー
タスイッチ);2031〜2033…同期信号付加回
路;2034〜2036…デジタル/アナログ変換器
(DAC);2037〜2039…反転・非反転極性反
転回路(インバータスイッチ/ノンインバータスイッ
チ);2041〜2043…スクランブル情報付加回
路;2051〜2053…利得制御アンプ(AGC回
路)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/169 H04N 7/167 A 9/804 9/80 B 9/808 (72)発明者 木村 智寿 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 板倉 哲朗 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 谷本 洋 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5C053 FA24 GA20 GB18 HA02 KA04 KA18 KA22 KA24 KA25 LA06 5C055 AA03 EA00 EA02 EA04 EA05 EA08 EA10 EA16 GA39 HA00 HA15 HA31 5C064 BA01 BB01 BB10 BC17 BC22 BD08 BD09 CA02 CA05 CB02 CC02 5J104 AA01 BA03 JA04 PA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輝度信号成分と第1の色差信号成分と第2
    の色差信号成分とを含むコンポーネント映像信号のう
    ち、任意の信号成分を入れ替えてスクランブルする信号
    切替部と;スクランブルされた前記コンポーネント映像
    信号の各信号成分を同期受信するために必要な同期信号
    を前記コンポーネント映像信号の各信号成分のいずれか
    に付加する同期信号発生部とを具備したことを特徴とす
    る映像信号処理システム。
  2. 【請求項2】輝度信号成分と第1の色差信号成分と第2
    の色差信号成分とを含むコンポーネント映像信号のう
    ち、任意の信号成分の極性を反転しあるいは非反転とす
    ることでスクランブルする反転・非反転切替部と;スク
    ランブルされた前記コンポーネント映像信号の各信号成
    分を同期受信するために必要な同期信号を前記コンポー
    ネント映像信号の各信号成分のいずれかに付加する同期
    信号発生部とを具備したことを特徴とする映像信号処理
    システム。
  3. 【請求項3】輝度信号成分と第1の色差信号成分と第2
    の色差信号成分とを含むコンポーネント映像信号のう
    ち、任意の信号成分を入れ替えてスクランブルする信号
    切替部と;スクランブルされた前記コンポーネント映像
    信号の各信号成分をスクランブルされる前の状態に復元
    するのに必要なスクランブル情報を前記コンポーネント
    映像信号の各信号成分のいずれかに付加するスクランブ
    ル情報付加部とを具備したことを特徴とする映像信号処
    理システム。
  4. 【請求項4】輝度信号成分と第1の色差信号成分と第2
    の色差信号成分とを含むコンポーネント映像信号のう
    ち、任意の信号成分の極性を反転しあるいは非反転とす
    ることでスクランブルする反転・非反転切替部と;スク
    ランブルされた前記コンポーネント映像信号の各信号成
    分をスクランブルされる前の状態に復元するのに必要な
    スクランブル情報を前記コンポーネント映像信号の各信
    号成分のいずれかに付加するスクランブル情報付加部と
    を具備したことを特徴とする映像信号処理システム。
  5. 【請求項5】輝度信号成分、第1の色差信号成分および
    第2の色差信号成分のうち任意の信号成分が入れ替えら
    れてスクランブルされたコンポーネント映像信号の信号
    成分から同期信号を分離する同期分離回路と;前記分離
    された同期信号に基づいて再生クロックを発生するクロ
    ック再生回路と;前記再生クロックに基づいて、前記ス
    クランブルされたコンポーネント映像信号の信号成分か
    ら、前記スクランブルされたコンポーネント映像信号の
    各信号成分をスクランブルされる前の状態に復元するの
    に必要なスクランブル情報を検出して、スクランブル解
    除キーを出力する制御回路と;前記スクランブル解除キ
    ーに基づいて、スクランブルされた前記コンポーネント
    映像信号の各信号成分をスクランブルされる前の状態に
    復元する逆シャッフル回路とを具備したことを特徴とす
    る映像信号処理システム。
  6. 【請求項6】輝度信号成分、第1の色差信号成分および
    第2の色差信号成分のうち任意の信号成分の極性を反転
    しあるいは非反転とすることでスクランブルされたコン
    ポーネント映像信号の信号成分から同期信号を分離する
    同期分離回路と;前記分離された同期信号に基づいて再
    生クロックを発生するクロック再生回路と;前記再生ク
    ロックに基づいて、前記スクランブルされたコンポーネ
    ント映像信号の信号成分から、前記スクランブルされた
    コンポーネント映像信号の各信号成分をスクランブルさ
    れる前の状態に復元するのに必要なスクランブル情報を
    検出して、スクランブル解除キーを出力する制御回路
    と;前記スクランブル解除キーに基づいて、スクランブ
    ルされた前記コンポーネント映像信号の各信号成分をス
    クランブルされる前の状態に復元する反転・非反転選択
    回路と;前記反転・非反転選択回路により復元された前
    記コンポーネント映像信号の各信号成分それぞれに対し
    て、これらの信号成分の振幅を所定値に調整する自動利
    得制御回路とを具備したことを特徴とする映像信号処理
    システム。
  7. 【請求項7】輝度信号成分、第1の色差信号成分および
    第2の色差信号成分のうち任意の信号成分が入れ替えら
    れてスクランブルされたコンポーネント映像信号の各信
    号成分から、これらの各信号成分をスクランブルされる
    前の状態に復元するのに必要なスクランブル情報を検出
    して、スクランブル解除キーを出力する制御回路と;前
    記スクランブル解除キーに基づいて、スクランブルされ
    た前記コンポーネント映像信号の各信号成分をスクラン
    ブルされる前の状態に復元する逆シャッフル回路とを具
    備したことを特徴とする映像信号処理システム。
  8. 【請求項8】輝度信号成分、第1の色差信号成分および
    第2の色差信号成分のうち、任意の信号成分が入れ替え
    られてスクランブルされるとともに、任意の信号成分の
    極性を反転しあるいは非反転とすることでスクランブル
    されたコンポーネント映像信号の信号成分から、同期信
    号を分離する同期分離回路と;前記分離された同期信号
    に基づいて再生クロックを発生するクロック再生回路
    と;前記再生クロックに基づいて、前記スクランブルさ
    れたコンポーネント映像信号の信号成分から、前記スク
    ランブルされたコンポーネント映像信号の各信号成分を
    スクランブルされる前の状態に復元するのに必要なスク
    ランブル情報を検出して、スクランブル解除キーを出力
    する制御回路と;前記スクランブル解除キーに基づい
    て、前記信号成分の入れ替えによりスクランブルされた
    前記コンポーネント映像信号の各信号成分をスクランブ
    ルされる前の状態に復元する逆シャッフル回路と;前記
    スクランブル解除キーに基づいて、前記信号成分の極性
    反転あるいは非反転によりスクランブルされた前記コン
    ポーネント映像信号の各信号成分をスクランブルされる
    前の状態に復元する反転・非反転選択回路と;前記反転
    ・非反転選択回路により復元された前記コンポーネント
    映像信号の各信号成分それぞれに対して、これらの信号
    成分の振幅を所定値に調整する自動利得制御回路とを具
    備したことを特徴とする映像信号処理システム。
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