JP2001059154A - 浸炭材料の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

浸炭材料の製造方法およびその製造装置

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JP2001059154A
JP2001059154A JP11236159A JP23615999A JP2001059154A JP 2001059154 A JP2001059154 A JP 2001059154A JP 11236159 A JP11236159 A JP 11236159A JP 23615999 A JP23615999 A JP 23615999A JP 2001059154 A JP2001059154 A JP 2001059154A
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勲 松本
Keiichi Kubo
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】煤の発生やワークの酸化を抑制することがで
き、しかも、浸炭材料を低コストでかつ効率よく製造す
ることが可能な浸炭材料の製造方法および製造装置。 【解決手段】ワークWを加熱用コイル50で囲繞し、減
圧下で誘導加熱する。ワークWが所定温度に到達した
後、該ワークWを保持するシャフト48を回転動作させ
ながら、チャンバ22内の圧力が1Torr未満となる
ようにガス供給管52a、52bから浸炭性ガスを供給
する。また、ワークWを誘導加熱により昇温しているの
で、ワークWのみが高温になっている。このため、炭素
はワークWの表面のみに析出する。次いで、この炭素を
ワークWの表面から内部へと拡散浸透させた後、ワーク
Wが冷却油噴出管82で囲繞される位置までシャフト4
8を下降させる。そして、ゲートバルブ42のシャッタ
44を閉止して、シャフト48を再び回転動作させなが
ら冷却油を循環供給し、ワークWに焼き入れを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浸炭材料の製造方
法およびその製造装置に関し、一層詳細には、煤の発生
やワークの酸化を抑制することができ、しかも、浸炭材
料を低コストでかつ効率よく製造することが可能な浸炭
材料の製造方法およびその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】浸炭材料は、通常、以下のようにして製
造されている。
【0003】まず、軟鋼や低合金鋼からなるワークを密
閉可能な反応容器内に保持した後、該密閉容器の下部か
らCOガスや炭化水素化合物ガス等の浸炭性ガスを供給
し、該反応容器内に前記浸炭性ガスを充填する。そし
て、前記浸炭性ガスの供給を続行しながら反応容器の上
部に設けられた排出口を開放し、前記浸炭性ガスを流通
状態にする。
【0004】次に、前記反応容器の内部に配置された加
熱用コイルを備える高周波誘導加熱機構によって、前記
浸炭性ガスの熱分解が起こる温度にまで前記ワークを加
熱して昇温する。この加熱昇温により、該ワークの表面
付近で前記浸炭性ガスの熱分解が起こるようになり、そ
の結果、該ワークの表面に炭素が析出する。
【0005】炭素が析出した後は浸炭性ガスの供給を停
止して、前記ワークを前記温度で所定時間保持する。こ
の温度保持により、炭素がワークの表面から内部へと拡
散浸透する。すなわち、ワーク内部に炭素が拡散浸透さ
れた浸炭材料が製造されるに至る。
【0006】この浸炭材料には、反応容器内から取り出
した後に焼き入れが施されることが通例である。焼き入
れにより浸炭材料の表面にマルテンサイトが生成するの
で、該表面の硬度が優れるようになるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来技術に係る浸炭材料の製造方法においては、浸炭性ガ
スを流通した状態でワークの加熱昇温および該ワークの
表面への炭素の析出を行っている。しかしながら、この
場合、熱分解を起こして消失する浸炭性ガスの量は僅か
であり、大部分は炭素の析出に関与することなく前記反
応容器の外部へと排出される。すなわち、所望の量の炭
素を析出するために大量の浸炭性ガスを使用しなければ
ならないので、原材料コストの高騰を惹起しているとい
う不具合がある。
【0008】また、浸炭性ガスを流通せしめた状態で炭
素の析出を行うと、例えば、反応容器の前記排出口等に
煤が発生するという不具合がある。このため、拡散浸透
されるべき量の炭素をワークの表面に析出させるのに長
時間を要する。また、発生した煤が反応容器の排出口等
を閉塞し、浸炭性ガスが流通することが困難になるの
で、装置のメンテナンスが必要となる。したがって、煩
雑である。しかも、メンテナンスを行うことに伴って装
置の稼働率が低下するので、浸炭材料の生産効率が低下
する。
【0009】また、反応容器内の浸炭性ガスへの置換
は、上記したように、該反応容器内に浸炭性ガスを一旦
充填し、次いで、浸炭性ガスの供給を続行しながら放出
して流通状態とすることにより行っているが、この場
合、反応容器内の空気が充分に除去されずに該反応容器
内に残留する。このため、ワークの材質によっては該ワ
ークの粒界に酸化物が生成し、その結果、浸炭材料の靱
性が低下してしまうことがある。
【0010】さらに、炭素の析出と浸炭材料に対する焼
き入れとを別々の装置で行うようにしているので、浸炭
材料の生産効率が低いという不具合がある。
【0011】本発明は上記した種々の問題を解決するた
めになされたもので、炭素を高収率で生成させることが
できるとともに煤の発生やワークの酸化を抑制すること
ができ、しかも、ワークへの炭素の析出から浸炭材料の
焼き入れまでを連続して行うことができ、これにより、
浸炭材料を低コストでかつ効率よく製造することが可能
な浸炭材料の製造方法およびその製造装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る浸炭材料の製造方法は、ワークを加
熱して昇温する昇温工程と、昇温した前記ワークに対し
て浸炭性ガスを供給し、前記浸炭性ガスを熱分解させて
前記ワークの表面に炭素を析出させる析出工程と、析出
した炭素を前記ワークの表面から内部へと拡散浸透させ
る拡散浸透処理工程と、拡散浸透処理が施された前記ワ
ークを焼き入れする焼き入れ工程とを備え、前記析出工
程を1Torr未満で行うことを特徴とする。
【0013】析出工程をこのような減圧下で行うことに
より、煤の発生を回避することができる。したがって、
煤の除去等のメンテナンスが不要であるので、装置の稼
働率が向上し、その結果、浸炭材料の生産効率が向上す
る。また、浸炭性ガスの供給量が少ないので、原材料コ
ストを低減することができる。しかも、析出工程におい
ては酸化性ガスが存在しないので、ワークが酸化するこ
とが著しく抑制される。
【0014】この場合、前記拡散浸透処理工程を10-3
〜10-1Torrで行うことが好ましい。拡散浸透処理
工程においてもワークは高温に保持されているが、減圧
下では酸化性ガスが滞留することはない。したがってワ
ークが酸化することが著しく抑制される。
【0015】また、ワークとして耐酸化性が低い材料を
使用する場合には、上記と同様の理由から、昇温工程も
10-3〜10-1Torr程度の減圧下で行うことが好ま
しい。
【0016】さらに、析出工程は、ワークを回転させな
がら行うことが好ましい。炭素の厚みを均一にして析出
させることができるからである。
【0017】さらに、前記ワークの加熱は誘導加熱によ
り行うことが好ましい。この場合、ワークのみが高温と
なる。したがって、ワーク表面以外の箇所で浸炭性ガス
が熱分解することはない。このため、炭素を収率よくワ
ーク表面に生成させることができるとともに煤の発生を
一層回避することができる。
【0018】また、本発明に係る浸炭材料製造装置は、
ワークを保持する保持部材と、前記ワークを加熱する加
熱機構と、前記加熱機構の加熱部が配置された密閉可能
な加熱室と、前記加熱室の内部に設置されたガス供給管
と、前記加熱室内を排気する排気機構と、前記ワークを
冷却する冷却機構と、前記冷却機構の冷却部が配置され
た冷却室と、前記加熱室と前記冷却室とを連通または遮
断するための開閉部と、前記加熱室または前記冷却室の
いずれか一方から他方へ前記保持部材を移動させる機構
とを備えることを特徴とする。
【0019】この浸炭材料製造装置においては、ワーク
表面への炭素の析出、該炭素の拡散浸透処理および浸炭
材料への焼き入れを行うことができる。すなわち、ワー
クを取り外したり搬送したりすることなく浸炭材料を製
造することができるので、該浸炭材料を効率よく生産す
ることができる。
【0020】この場合、加熱機構を誘導加熱機構とする
ことが好ましい。ワークのみを高温にすることができる
からである。
【0021】また、炭素を均一な厚みにして析出させる
ために、前記保持部材が回転可能であることが好まし
い。この場合、ガス供給管をリング状とし、該ガス供給
管のガス供給口を前記ワークの表面に指向して形成する
ことにより、回転しているワークに対して効率的に浸炭
性ガスを供給することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る浸炭材料の製
造方法につきこれを実施する浸炭材料製造装置との関係
で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細
に説明する。
【0023】本実施の形態に係る浸炭材料製造装置10
の全体概略構成を、要部を断面にして図1および図2に
示す。図1、図2に示されるように、この浸炭材料製造
装置10においては、基台12上に排気機構14、架台
16、冷却油循環供給機構18および載置台20が設置
されており、かつ架台16上および載置台20上にチャ
ンバ22および高周波誘導加熱機構24がそれぞれ載置
固定されている。
【0024】排気機構14は、メカニカルブースタ26
と真空ポンプ28から構成されており、両者を付勢する
ことによってチャンバ22内のガスを排気することがで
きる。すなわち、チャンバ22は、後述するように筒状
の加熱室30および冷却室32を有し、加熱室30とメ
カニカルブースタ26の吸気口とは、バルブ34aが介
装されたダクト36aを介して接続されている。また、
該メカニカルブースタ26の排出口は、バルブ34bが
介装されたダクト36bを介して真空ポンプ28の吸気
口に接続されている(図2参照)。すなわち、チャンバ
22内のガスは、まずメカニカルブースタ26により排
気され、次いで真空ポンプ28により真空度が高められ
る。排気されたガスは、真空ポンプ28の排出口に設置
されたサイレンサ38を介して外部へと排出される。な
お、真空ポンプ28のモータ(図示せず)は、駆動ベル
ト40により回転付勢される。
【0025】架台16上に載置固定されたチャンバ22
は、上記したように、筒状の加熱室30と該加熱室30
の下部に連設された筒状の冷却室32とを有し、両者の
間にはゲートバルブ42が介在されている。したがっ
て、ゲートバルブ42のシャッタ44が開放または閉止
されることにより、両者は連通または遮断される。図1
においては、シャッタ44が開放され、該シャッタ44
のロッド45(図2参照)が最大に後退している状態が
示されている。なお、チャンバ22は、加熱室30の上
端を閉塞部材46で閉塞することによって密閉可能であ
る。
【0026】このチャンバ22の中央には、シャフトカ
バー47に囲繞されたシャフト48が挿入されており、
該シャフト48の先端には円盤形状のワークWが保持さ
れている。後述するように、このワークWの表面に炭素
が析出され、さらに、該炭素の拡散浸透処理が施され
る。
【0027】ワークWが加熱昇温される場合、該ワーク
Wは、高周波誘導加熱機構24の構成要素であり、加熱
室30の内部に配置されたリング状の加熱用コイル50
に囲繞される(図1参照)。この際、シャッタ44が開
放され、シャフト48は冷却室32から加熱室30に亘
ってチャンバ22内に位置する。また、該加熱用コイル
50の上方および下方にはリング状のガス供給管52
a、52bがそれぞれ配置されており、両者から炭化水
素化合物ガスやCOガス等を含有する浸炭性ガスが供給
される。
【0028】高周波誘導加熱機構24は、前記加熱用コ
イル50の他、図示しない高周波交流電源に接続されて
載置台20上に載置固定された変成器54と、該変成器
54にリード部56を介して接続された同軸電極58と
を備え、前記加熱用コイル50はこの同軸電極58に接
続されている。すなわち、加熱用コイル50には、変成
器54、リード部56および同軸電極58を介して高周
波数の交流電流が通電される。その結果、後述するよう
に、ワークWの内部に誘導電流が発生して該ワークWの
温度が上昇する。
【0029】ここで、図1の円内を拡大して図3に示
し、この図3を参照してワークW、加熱用コイル50お
よびガス供給管52a、52bについて説明する。
【0030】まず、ワークWは、アダプタ60を介して
シャフト48の先端に保持されている。具体的には、シ
ャフト48の先端には凹部48aが形成されており、ま
た、ワークWの中心には貫通孔62が形成されている。
そして、アダプタ60は、円盤部64と該円盤部64の
中心に形成された貫通孔に嵌合された円柱部66とから
なり、該円柱部66の尖鋭な下端部66aは前記凹部4
8aに嵌合され、先端部66bはワークWに形成された
貫通孔62に嵌合されている。このような嵌合により、
シャフト48の先端にワークWが堅牢に保持される。な
お、ワークWの材質としては、軟鋼や低合金鋼が例示さ
れ、これらはいずれも導体である。
【0031】加熱用コイル50は、上記したようにリン
グ状であり、ワークWの外周部を囲繞する。そして、高
周波数の交流電源が通電された際に、該ワークWの内部
に誘導電流を誘起させることにより該ワークWを加熱昇
温する。
【0032】また、ガス供給管52a、52bは、図示
しない送気管から分岐した分岐管68a、68bを介し
てガスボンベおよびマスフローコントローラからなるガ
ス供給機構(図示せず)に接続されている。この場合、
ガス供給管52a、52bには同一組成の浸炭性ガスが
導入され、該浸炭性ガスは、ガス供給管52a、52b
にそれぞれ形成されたガス供給口70a、70bから同
一圧力で加熱室30内に供給される。
【0033】ガス供給管52a、52bもまたリング状
であり、加熱用コイル50から囲繞されたワークWの上
方および下方にそれぞれ配置されている。そして、ガス
供給口70a、70bは、ワークWの表面に確実にガス
を到達させるために、ワークWに指向して形成されてい
る。すなわち、図3から諒解されるように、ガス供給口
70a、70bは、ガス供給管52a、52bのワーク
Wに面する隅角部に形成されている。
【0034】前記シャフト48の下端は、可動盤72お
よび該可動盤72の下方に固定された凹字状のモータ用
保持部材74にそれぞれ形成された貫通孔を貫通して回
転用モータ76に軸支されている(図1参照)。すなわ
ち、この回転用モータ76を付勢することにより、シャ
フト48を回転動作させることができる。なお、シャフ
トカバー47の下端は可動盤72により支持されてお
り、また、該可動盤72は、チャンバ22とバー用保持
部材77とを連結する複数本のバー78に貫通されてい
る。
【0035】この可動盤72は、昇降動作させることが
可能である。具体的には、バー78の中の1本はボール
ねじ79からなり、該ボールねじ79の先端は回転動作
が可能なようにチャンバ22に軸支されている。そし
て、ボールねじ79の下端は、バー用保持部材77に埋
入された昇降用モータ80に軸支されており、該昇降用
モータ80が付勢されることに伴ってボールねじ79が
回転動作する。勿論、可動盤72において、ボールねじ
79が貫通された貫通孔にはめねじが形成されており、
したがって、該可動盤72は、ボールねじ79が右ねじ
であれば、該ボールねじ79が図1に示した矢印の方向
に回転動作する際にはバー78(ボールねじ79を含
む)に案内されて下降し、逆方向に回転動作する際には
上昇する。
【0036】可動盤72がこのように昇降動作すること
に伴い、シャフト48も昇降動作する。また、シャフト
カバー47の下端は可動盤72により支持されているの
で、該シャフトカバー47も可動盤72とともに昇降動
作する。したがって、シャフトカバー47によってシャ
フト48の昇降動作が阻止されることはない。
【0037】シャフト48の上死点は、該シャフト48
の先端部が加熱室30の上端から露出するように設定す
ることが望ましい。シャフト48の先端にワークWを保
持することが容易となるからである。
【0038】ワークWを焼き入れする際には、シャフト
48を下降させ、ワークWを冷却室32の内部に配置す
る。この際には、図4および図4の円内の拡大図である
図5に示すように、ワークWは、冷却室32の内部に設
置されたリング状の冷却油噴出管82に囲繞され、かつ
シャッタ44が閉じられる。図5に示されるように、噴
出口84は冷却油噴出管82の内環状壁82aの表面に
形成されており、したがって、冷却油がワークWの表面
に指向して噴出され、その結果、ワークWに焼き入れが
施される。
【0039】ワークWの焼き入れに要する冷却油は、冷
却油循環供給機構18によって循環供給される。すなわ
ち、図1、図2および図4に示されるように、冷却油循
環供給機構18は、収集管86a、86bを介して冷却
室32に接続された回収槽88と、該回収槽88の内部
を減圧するための真空ポンプ90と、冷却槽92と、回
収槽88から冷却槽92を介して冷却室32に冷却油を
供給する揚液ポンプ94とを備え、噴出口84から冷却
室32内に噴出された油は冷却槽92内で冷却された
後、揚液ポンプ94によって再び冷却室32内に噴出さ
れる。
【0040】より具体的には、回収槽88の内部は、バ
ルブ34cが介装されたダクト36cを介して該回収槽
88に接続された真空ポンプ90により減圧されてお
り、このため、冷却室32の底部に流下した冷却油は収
集管86a、86bを介して回収槽88内に吸引収集さ
れる。収集された油は、揚液ポンプ94により冷却槽9
2を介して冷却油噴出管82に揚液され、噴出口84か
ら再び噴出される。
【0041】ここで、バルブ34d、揚液ポンプ94お
よびバルブ34eが介装された送液管96は、冷却槽9
2の内部では螺旋状に旋回している(図1および図4参
照)。そして、該冷却槽92には図示しない冷却水用入
口・出口が設けられており、該冷却槽92の内部には冷
却水が流通される。すなわち、該冷却槽92の内部にお
いては、送液管96が冷却水に囲繞され、ワークWに接
触して高温となった冷却油が冷却される。冷却された冷
却油は、再び冷却室32に供給される。
【0042】次に、上記のように構成された浸炭材料製
造装置10を使用して浸炭材料を製造する方法について
説明する。
【0043】本実施の形態に係る浸炭材料の製造方法の
フローチャートを図6に示す。図6に示されるように、
この製造方法は、ワークWを加熱昇温する昇温工程S1
と、加熱昇温されたワークWに対して浸炭性ガスを供給
し、この浸炭性ガスを熱分解させてワークWの表面に炭
素を析出させる析出工程S2と、析出した炭素をワーク
Wの表面から内部へと拡散浸透させる拡散浸透処理工程
S3と、拡散浸透処理が施されたワークを焼き入れする
焼き入れ工程S4とを備える。また、昇温工程S1の前
に、チャンバ22内のガスを排気する排気工程SVが行
われる。昇温工程S1を行う際、雰囲気に酸化性ガスが
存在しないので、耐酸化性が低い材料からなるワークW
を使用した場合であっても該ワークWが酸化することを
回避することができる。
【0044】まず、軟鋼や低合金鋼等からなるワークW
に形成された貫通孔62に、アダプタ60の円柱部66
の先端部66bを嵌合する。そして、該円柱部66の尖
鋭な下端部66aをシャフト48に形成された凹部48
aに嵌合する。勿論、アダプタ60の円柱部66の下端
部66aを凹部48aに嵌合した後、該円柱部66の先
端部66bにワークWの貫通孔62を嵌合するようにし
てもよい。そして、昇降用モータ80を付勢することに
よりバー78の中の1本であるボールねじ79を回転動
作させ、ワークWが加熱用コイル50に囲繞される位置
まで可動盤72を下降させる(図1参照)。
【0045】そして、加熱室30の上端を閉塞部材46
で閉塞し、排気工程SVを行う。すなわち、真空ポンプ
28とメカニカルブースタ26を付勢するとともにバル
ブ34a、34bを開け、チャンバ22内のガスを排気
する。この際、チャンバ22内は、メカニカルブースタ
26により急速に排気され、さらに、真空ポンプ28に
より真空度が高められる。この場合、ワークWが酸化し
ない程度に酸化性ガスが排出されればよく、具体的に
は、チャンバ22内の圧力を10-3〜10-1Torr程
度とすれば充分である。
【0046】次いで、昇温工程S1において、加熱用コ
イル50に通電することによりワークWを加熱昇温す
る。具体的には、高周波数の交流電流を高周波電源(図
示せず)から変成器54に供給する。この交流電流は、
変成器54により適切な電流値および電圧値に変換され
た後、リード部56および同軸電極58を介して加熱用
コイル50に至る。これにより、該加熱用コイル50の
周囲に磁場が発生する。
【0047】ここで、加熱用コイル50に通電された交
流電流は高周波数であるので、前記磁場の方向は高速度
で変化する。磁場の方向がこのように変化することに伴
い、導体であるワークWの内部に誘導電流が誘起され、
その結果、該ワークWの温度が上昇する。ワークWは、
浸炭性ガスを熱分解させて炭素を析出させることが可能
であり、かつ、析出した炭素とワークWとが固溶体を形
成することが可能な温度、例えば、1000℃まで加熱
昇温される。
【0048】次いで、回転用モータ76を付勢すること
によりシャフト48を回転動作させる。この状態で、析
出工程S2を行う。すなわち、ガス供給管52a、52
bを介して、ガス供給機構(図示せず)から加熱室30
に浸炭性ガスを供給する。浸炭性ガスとしては、熱分解
により炭素を生成するものであれば特に限定はされない
が、プロパン、ブタン、アセチレン等の炭化水素化合物
ガスやCOガス等の炭素化合物ガスを例示することがで
きる。また、このような炭素化合物ガスにArやN2
の不活性ガスまたはH2 等の還元性ガスが混合された混
合ガスであってもよく、前記不活性ガスおよび前記還元
性ガスがともに混合された混合ガスであってもよい。
【0049】上記したように、ガス供給管52a、52
bはリング状である。また、該ガス供給管52a、52
bの隅角部に形成されたガス供給口70a、70bは、
ワークWの表面に指向している(図3参照)。したがっ
て、回転しているワークWの表面に、浸炭性ガスを効率
よく到達させることができる。ワークWの表面に到達し
た浸炭性ガスは、該ワークWが高温であるため、熱分解
を起こす。この熱分解により炭素が生成して、該炭素は
ワークWの表面に析出する。この炭素とワークWとは互
いに固溶し、その結果、オーステナイトが生成する。
【0050】このように、本実施の形態においては、ワ
ークWの加熱昇温を誘導加熱により行っているので、ワ
ークW以外が高温になることがない。したがって、ワー
クWの表面以外、例えば、加熱用コイル50の表面やダ
クト36aに炭素が析出することがない。このため、加
熱用コイル50の加熱効率が低下することや、ダクト3
6aが閉塞してしまう等の不都合が回避される。
【0051】しかも、この場合、浸炭性ガスは効率よく
ワークWの表面に到達するので、浸炭性ガス中の炭素化
合物ガスはほとんど全てが熱分解を起こす。換言すれ
ば、煤の発生を回避することができるとともに収率よく
炭素を得ることができる。
【0052】浸炭性ガスを導入してワークWの表面に炭
素を析出させる際のチャンバ22内の圧力は、1Tor
r未満に設定する。1Torrを超えると煤が発生する
ようになる。また、熱分解することなく排出される浸炭
性ガスの量が多くなるので、炭素の収率が低下する。す
なわち、浸炭材料の製造コストが高騰する。
【0053】所定時間が経過した後には、浸炭性ガスの
供給を停止する。また、回転用モータ76を停止して、
シャフト48およびワークWの回転も停止する。一方、
加熱用コイル50への通電は続行してワークWの温度を
保持し、拡散浸透処理工程S3を行う。
【0054】すなわち、拡散浸透処理工程S3において
は、ワークWは、析出工程S2時の温度に保持された状
態で放置される。この際、析出してワークWに固溶され
た炭素は、ワークWの表面から内部へと拡散浸透する。
この拡散浸透処理により、表面から内部に指向して炭素
濃度が低下する浸炭材料が得られる。
【0055】この拡散浸透処理工程S3は、排気機構1
4によるチャンバ22内の排気を続行しながら行うこと
が好ましい。酸化性ガスが滞留することがないので、ワ
ークWの酸化が回避されるからである。この拡散浸透処
理工程S3におけるチャンバ22内の圧力も、10-3
10-1Torr程度で充分である。
【0056】次いで、焼き入れ工程S4を行う。まず、
加熱用コイル50への通電を停止する。そして、昇降用
モータ80を付勢することによりボールねじ79を回転
動作させ、ワークWが冷却油噴出管82に囲繞される位
置まで可動盤72を下降させる(図4参照)。可動盤7
2の下降が終了した後には、ゲートバルブ42のシャッ
タ44を閉止し、加熱室30と冷却室32とを互いに遮
断する。そして、回転用モータ76を付勢して、シャフ
ト48およびワークWを再び回転動作させる。
【0057】この状態で、冷却油循環供給機構18を付
勢する。すなわち、真空ポンプ90および揚液ポンプ9
4を付勢するとともにバルブ34c〜34eを開ける。
これにより、回収槽88内に貯留された冷却油が送液管
96内を流通し、冷却槽92内で冷却水により冷却され
た後、冷却油噴出管82の内環状壁82aに形成された
噴出口84から噴出される。この際、加熱室30と冷却
室32とはゲートバルブ42(シャッタ44)により遮
断されているので、加熱室30内に冷却油が噴出される
ことはない。
【0058】噴出口84から噴出された冷却油は、ワー
クWに接触する。この際、冷却油はワークWと熱交換を
行う。高温となった該冷却油は、収集管86a、86b
を介して回収槽88に吸引収集されるが、上記したよう
に冷却槽92内で冷却水により冷却され、冷却室32内
に再び供給される。
【0059】このような冷却油が接触することにより、
ワークWが急冷されて焼き入れが施され、該ワークWの
表面にマルテンサイトが生成する。その結果、表面が著
しく高硬度な浸炭材料が得られるに至る。
【0060】このように、本実施の形態に係る浸炭材料
製造装置10によれば、炭素の析出およびワークWの焼
き入れ(急冷)を連続的に行うことができるので、浸炭
材料を効率よく製造することができる。
【0061】また、析出工程S2を行う際におけるチャ
ンバ22内の圧力を適切に設定することにより、炭素を
収率よく析出させることができる。しかも、煤の発生が
著しく抑制される。
【0062】なお、上記した実施の形態においては、チ
ャンバ22内にガスを供給することなく昇温工程S1お
よび拡散浸透処理工程S3を行ったが、上記した不活性
ガスや還元性ガスを導入するようにしてもよい。この場
合、不活性ガスや還元性ガスを導入した際のチャンバ2
2内の圧力が10-3〜10-1Torrとなるようにガス
の導入量を調整すればよい。
【0063】また、この実施の形態では、排気工程SV
を昇温工程S1の前に行ったが、耐酸化性が高い材料か
らなるワークWを使用する場合には、排気工程SVを昇
温工程S1の後に行うようにしてもよい。
【0064】また、焼き入れの際に使用する冷媒として
は、N2 等の不活性ガスであってもよい。
【0065】
【実施例】S35C(JIS規格)からなる外径50m
m、内径10mm、厚さ10mmの円盤状のワークW
を、アダプタ60を介して浸炭材料製造装置10のシャ
フト48に保持した。そして、シャフト48を下降させ
ることによりワークWを加熱用コイル50の内部に配置
して加熱室30の上端を閉塞部材46で閉塞した後、排
気機構14によりチャンバ22内を排気し、圧力を2×
10-2Torrにした。さらに、加熱用コイル50に周
波数10kHzの交流電流を通電し、ワークWを100
0℃まで加熱昇温した。
【0066】次に、シャフト48を回転動作させること
によりワークWを回転させ、この状態でアセチレンを8
×10-1Torrの圧力で2分間供給した。アセチレン
が供給されている際、チャンバ22内の圧力は7×10
-1Torrであった。
【0067】次に、アセチレンの供給およびシャフト4
8の回転動作を停止させて、拡散浸透処理を行った。す
なわち、ワークWの温度を1000℃に保持した状態で
2分間放置した。この際のチャンバ22内の圧力は、2
×10-1Torrとした。
【0068】次に、シャフト48をさらに下降させ、ワ
ークWを冷却油噴出管82の内部に配置した。そして、
ゲートバルブ42のシャッタ44を閉止し、加熱室30
と冷却室32とを互いに遮断した。さらに、シャフト4
8を再び回転動作させるとともに冷却油循環供給機構1
8を付勢し、回転しているワークWに対して冷却油を1
分間噴射して該ワークWを急冷することにより該ワーク
Wに焼き入れを施した。
【0069】そして、バルブ34cを閉止し、冷却室3
2内の油を回収槽88に吸引収集した後、ゲートバルブ
42のシャッタ44を開放し、ガス供給管52a、52
bから不活性ガスをチャンバ22内に導入して該チャン
バ22内を大気圧よりもやや高くして閉塞部材46を取
り外した。さらに、シャフト48を上昇動作させて、ワ
ークW(浸炭材料)を浸炭材料製造装置10から取り出
した。なお、チャンバ22内には煤の発生は認められな
かった。
【0070】このようにして製造された浸炭材料におけ
る炭素濃度の深さ方向プロファイルを図7に示す。図7
から、浸炭材料の表面から内部に指向して炭素が拡散浸
透していることが明らかである。また、該浸炭材料の表
面を観察した結果、該表面にはマルテンサイトが生成し
ていることが確認された。
【0071】さらに、図7と、この浸炭材料におけるビ
ッカース硬度の深さ方向プロファイルを示す図8から、
該浸炭材料の硬度は、炭素濃度の増減に対応して増減し
ていることが分かる。すなわち、従来技術に係る製造方
法および製造装置と同様に、表面の硬度が最も高く、内
部になるにしたがって炭素濃度および硬度が低下する浸
炭材料が得られたことが諒解される。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る浸炭
材料の製造方法によれば、供給された浸炭性ガス中の炭
素化合物ガスを効率よく熱分解させるので、ワーク表面
に析出する炭素の収率が高い。このため、原材料コスト
を低減することができる。また、煤が発生しないので、
浸炭材料製造装置のメンテナンスを行う必要がない。こ
のため、該浸炭材料製造装置の稼働率が向上するので、
浸炭材料を効率よく製造することができるという効果が
達成される。さらに、ワークが酸化することが回避され
る。
【0073】また、本発明に係る浸炭材料製造装置によ
れば、ワーク表面への炭素の析出、該炭素の拡散浸透処
理および浸炭材料に対する焼き入れを、ワークを一度も
取り出すことなく連続的に行うことができる。したがっ
て、浸炭材料を効率よく製造することができるという効
果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る浸炭材料製造装置の要部縦
断面全体構成説明図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1における円内の要部拡大図である。
【図4】シャフトが下降して冷却油噴出管に囲繞された
状態を示す要部縦断面動作説明図である。
【図5】図4における円内の要部拡大図である。
【図6】本実施の形態に係る浸炭材料の製造方法のフロ
ーチャートである。
【図7】製造された浸炭材料における炭素濃度の深さ方
向プロファイルを示すグラフである。
【図8】製造された浸炭材料におけるビッカース硬度の
深さ方向プロファイルを示すグラフである。
【符号の説明】
10…浸炭材料製造装置 14…排気機構 18…冷却油循環供給機構 22…チャンバ 24…高周波誘導加熱機構 26…メカニカル
ブースタ 28、90…真空ポンプ 30…加熱室 32…冷却室 42…ゲートバル
ブ 44…シャッタ 46…閉塞部材 48…シャフト 50…加熱用コイ
ル 52a、52b…ガス供給管 60…アダプタ 70a、70b…ガス供給口 72…可動盤 76…回転用モータ 78…バー 79…ボールねじ 80…昇降用モー
タ 82…冷却油噴出管 84…噴出口 86a、86b…収集管 88…回収槽 92…冷却槽 94…揚液ポンプ W…ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 露崎 博幸 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 松本 勲 神奈川県愛甲郡愛川町中津4052−1 電気 興業株式会社厚木工場内 (72)発明者 久保 啓一 神奈川県愛甲郡愛川町中津4052−1 電気 興業株式会社厚木工場内 (72)発明者 曽根 寛 神奈川県愛甲郡愛川町中津4052−1 電気 興業株式会社厚木工場内 Fターム(参考) 4K028 AA01 AC03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークを加熱して昇温する昇温工程と、 昇温した前記ワークに対して浸炭性ガスを供給し、前記
    浸炭性ガスを熱分解させて前記ワークの表面に炭素を析
    出させる析出工程と、 析出した炭素を前記ワークの表面から内部へと拡散浸透
    させる拡散浸透処理工程と、 拡散浸透処理が施された前記ワークを焼き入れする焼き
    入れ工程と、 を備え、 前記析出工程を1Torr未満で行うことを特徴とする
    浸炭材料の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の浸炭材料の製造方法におい
    て、 前記拡散浸透処理工程を10-3〜10-1Torrで行う
    ことを特徴とする浸炭材料の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の浸炭材料の製造方
    法において、 前記昇温工程を10-3〜10-1Torrで行うことを特
    徴とする浸炭材料の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の浸炭
    材料の製造方法において、 前記ワークを回転させながら前記析出工程を行うことを
    特徴とする浸炭材料の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の浸炭
    材料の製造方法において、 前記ワークを誘導加熱により加熱することを特徴とする
    浸炭材料の製造方法。
  6. 【請求項6】ワークを保持する保持部材と、 前記ワークを加熱する加熱機構と、 前記加熱機構の加熱部が配置された密閉可能な加熱室
    と、 前記加熱室の内部に設置されたガス供給管と、 前記加熱室内を排気する排気機構と、 前記ワークを冷却する冷却機構と、 前記冷却機構の冷却部が配置された冷却室と、 前記加熱室と前記冷却室とを連通または遮断するための
    開閉部と、 前記加熱室または前記冷却室のいずれか一方から他方へ
    前記保持部材を移動させる機構と、 を備えることを特徴とする浸炭材料製造装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の浸炭材料製造装置におい
    て、 前記加熱機構が誘導加熱機構であることを特徴とする浸
    炭材料製造装置。
  8. 【請求項8】請求項6または7記載の浸炭材料製造装置
    において、 前記保持部材が回転可能であることを特徴とする浸炭材
    料製造装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の浸炭材料製造装置におい
    て、 前記ガス供給管がリング状をなし、 該ガス供給管のガス供給口が前記ワークの表面に指向し
    て形成されていることを特徴とする浸炭材料製造装置。
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