JP2001055212A - ラベル貼付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数枚のラベルを同時に精度よく高速に貼付
できるラベル貼付装置を提供する。 【解決手段】 ラベル供給ヘッド２３から本体用ラベル
４とカバー用ラベル５を同時にサクションドラム２２に
供給する。サクションドラム２２が間欠回転する間に、
形状検査用撮像装置２４で各ラベル４，５の形状を検査
し、位置検査用撮像装置２５でラベル４，５の位置を検
査する。不良ラベルは、ラベルリジェクト部２６でサク
ションドラム２２上から除去する。ラベル４，５がラベ
ル貼付位置に到達したときにユニット本体３を持ち上
げ、ユニット本体３の表面にラベル４，５を同時に貼付
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ラベル貼付装置に
関し、更に詳しくは、複数枚のラベルをワークに貼付す
るラベル貼付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】本出願人から、様々な種類のレンズ付き
フイルムユニットが製造販売されている。レンズ付きフ
イルムユニットの中には、商品名や使用方法等が記載さ
れた帯状のラベルが、外側に巻き付けられるようにして
貼付されているものがある。このラベルは、レンズ付き
フイルムユニットの外装面を傷や汚れ等から保護してリ
サイクル適正を向上させるとともに、レンズ付きフイル
ムユニットの強度を向上させる。

【０００３】従来、レンズ付きフイルムユニットに貼付
されるラベルは、レンズ付きフイルムユニットの各部を
露呈させるための開口や切欠が設けられ、１枚で構成さ
れていた。しかしながら、現在ではスライド自在なレン
ズカバーを備える等、複雑な形状のレンズ付きフイルム
ユニットがあり、このようなレンズ付きフイルムユニッ
トでは、ラベルが複数枚から構成されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述したようにラベル
が複数枚から構成されると、各ラベルに対応したラベル
貼付装置をレンズ付きフイルムユニットの製造ラインに
複数台組み込まなければならず、また、ラベルの貼付速
度も低下するため、レンズ付きフイルムユニットのコス
トを上昇させる要因となっていた。

【０００５】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、複数枚のラベルを同時に精度よく高速に貼付でき
るラベル貼付装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のラベル貼付装置は、複数枚のラベルを同
時に繰り出すラベル繰り出し手段と、ラベル繰り出し手
段から繰り出された複数枚のラベルを吸着するラベル吸
着位置と、複数枚のラベルを同時にワークに貼り付ける
ラベル貼付位置との間で移動自在とされたラベル吸着手
段と、ラベル吸着手段がラベル吸着位置からラベル貼付
位置に移動する間に、各ラベル間の位置関係と、穴や切
欠等のラベルの形状を検出する形状検出手段と、ラベル
吸着手段に対するラベルの位置を検出する位置検出手段
と、形状検出手段の検出結果に基づいて不良ラベルをラ
ベル吸着手段から取り除くラベルリジェクト手段と、ワ
ークをラベル貼付位置にあるラベル吸着手段に対面する
位置に搬送するワーク搬送手段と、位置検出手段の検出
結果に基づいてワークの位置を補正する位置補正手段
と、ワークをラベル貼付位置にあるラベル吸着手段に押
し付け、複数枚のラベルを同時にワークに貼り付けるワ
ーク押し付け手段とから構成したものであ

【０００７】

【発明の実施の形態】図２及び図３は、本発明のラベル
貼付装置によってラベルが貼付される、レンズ付きフイ
ルムユニットの使用時と不使用時の状態を示す外観斜視
図である。レンズ付きフイルムユニット２は、簡単な撮
影機構が組み込まれ、予め写真フイルムが装填されたユ
ニット本体３と、このユニット本体３の外周に巻き付け
られるようにして貼付される本体用ラベル４及びカバー
用ラベル５とから構成されている。

【０００８】ユニット本体３の前面には、左右方向にス
ライドして開閉されるレンズカバー７と、このレンズカ
バー７の開放位置で露呈される撮影レンズ８，対物側フ
ァインダ窓９と、被写体に向けてストロボ光を照射する
ストロボ発光部１０及び上下方向でスライド自在とされ
た充電操作部材１１が設けられている。またユニット本
体３の上面及び背面には、ストロボ充電の完了を知らせ
るライトガイド１２，フイルムカウンタ窓１３，シャッ
タボタン１４，巻上げノブ１５が設けられている。

【０００９】本体用ラベル４及びカバー用ラベル５は、
例えば、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）あるい
は合成紙等のシートから形成されている。図４は、本体
用ラベル４とカバー用ラベル５との展開形状を示すもの
で、本体用ラベル４には、ライトガイド１２，フイルム
カウンタ窓１３，接眼側ファインダ窓（図示せず）を露
呈させるための開口４ａ，４ｂ，４ｃが形成されてお
り、ユニット本体３の表面を傷や汚れ等から保護し、ユ
ニット本体を補強する。カバー用ラベル５は、レンズカ
バー７の表面を傷や汚れから保護する。

【００１０】図５は、レンズ付きフイルムユニット２の
製造ライン中に組み込まれたラベル貼付部の構成を示す
概略図である。組み立て済みのユニット本体３は、図中
左方に配置されたベルトコンベア１７によって、長手方
向で図中右方に向かって搬送される。ベルトコンベア１
７の下流側には、詳しくは図示しないが、搬送されてき
たユニット本体３に当接して、ユニット本体３を９０°
回転させるワーク回転機構が配置されている。これによ
り、ユニット本体３は、以後短手方向で搬送される。ベ
ルトコンベア１７の下流側には、ユニット本体３を精度
よく間欠に搬送する周知の竿送り装置１８が配置されて
いる。ベルトコンベア１７から竿送り装置１８へのユニ
ット本体３の移動は、周知のプッシュ＆プル式搬送装置
１９によって行われる。

【００１１】竿送り装置１８はラベル貼付装置のワーク
搬送手段を構成し、ユニット本体３を搬送してユニット
保持部２１に供給する。図１に示すように、ラベル貼付
装置は、位置補正手段を含むユニット保持部２１と、ラ
ベル吸着手段であるサクションドラム２２と、ラベル繰
り出し手段であるラベル供給ヘッド２３と、形状検出手
段である形状検査用撮像装置２４と、位置検出手段であ
る位置検査用撮像装置２５と、ラベルリジェクト手段で
あるラベルリジェクト部２６と、ワーク押し付け手段で
あるユニット持ち上げ機構２７とから構成されている。

【００１２】ラベル供給ヘッド２３は、サクションドラ
ム２２の外周面に向かって先端部が配置されたエッジ部
材２９と、このエッジ部材２９に掛けたラベルテープ３
０を搬送するテープ搬送部（図示せず）とから構成され
ている。ラベルテープは、図４に示すように、剥離性の
良いベースシート上に本体用ラベル４とカバー用ラベル
５とが一定姿勢と間隔で貼付されたもので、ラベルテー
プ３０がエッジ部材２９に掛けられた状態でテープ搬送
部によって図中矢印方向に搬送されると、エッジ部材２
９によってラベルテープ３０が鋭角に折り曲げられる。
本体用ラベル４及びカバー用ラベル５は、ベースシート
に対する粘着性よりもラベル自身の剛性の方が勝るた
め、本体用ラベル４及びカバー用ラベル５はベースシー
トから剥がれて１セットずつサクションドラム２２に供
給される。

【００１３】サクションドラム２２は、回転軸２２ａに
よって回転自在に支持されており、本体用ラベル４とカ
バー用ラベル５とが吸着される吸着部３２が外周面に放
射状に６個形成されている。各吸着部３２の表面には、
ユニット本体３に当接した時に、ユニット本体３の表面
形状に合わせて変形してラベル４，５をユニット本体３
に密着させるために、ゴムやスポンジ等からなる弾性体
３３が取り付けられている。吸着部３２の表面と弾性体
３３とには、詳しくは図示しないが、無数のサクション
開口が形成されている。このサクション開口から、サク
ションドラム２２外に配置されたサクションブロワによ
って吸引を行うことで、ラベル供給ヘッド２３から供給
された本体用ラベル４及びカバー用ラベル５はサクショ
ンドラム２２の吸着部３２上に保持される。

【００１４】サクションドラム２２は、図示しないモー
タによって６０°ごとに間欠回転される。本体用ラベル
４及びカバー用ラベル５は、サクションドラム２２の吸
着部３２がエッジ部材２９の先端部の近傍を通過するラ
ベル供給位置にある際に、ラベル供給ヘッド２３から繰
り出される。本体用ラベル４及びカバー用ラベル５の繰
り出しは、サクションドラム２２の周速とほぼ同じスピ
ードで行われるため、１個の吸着部３２に１セットの本
体用ラベル４とカバー用ラベル５とがはみ出すことなく
吸着される。本体用ラベル４及びカバー用ラベル５は、
サクションドラム２２の吸着部３２の間隔とほぼ同じ間
隔でベースシート上に配置されている。

【００１５】形状検査用撮像装置２４は、サクションド
ラム２２の上方に設置されており、吸着部３２全体を撮
像できる程度の撮像範囲を備えている。形状検査用撮像
装置２４は、サクションドラム２２の間欠回転によって
対面した本体用ラベル４及びカバー用ラベル５を撮像す
る。形状検査用撮像装置２４によって撮像されたラベル
４，５の画像は、画像信号として図示しないマイクロコ
ンピューターに入力される。マイクロコンピューター
は、入力された画像信号を基準となる画像信号と比較す
ることで、本体用ラベル４とカバー用ラベル５との間隔
や、本体用ラベル４の開口４ａ〜４ｃの有無等を検出
し、本体用ラベル４とカバー用ラベル５とが合わせて適
正な形状であるかを特定する。

【００１６】位置検査用撮像装置２５は、サクションド
ラム２２の外周面に対面するように設置されており、吸
着部３２全体を撮像できる程度の撮像範囲を備えてい
る。位置検査用撮像装置２５は、サクションドラム２２
の間欠回転によって対面したラベル４，５と吸着部３２
とを撮像する。位置検査用撮像装置２５によって撮像さ
れた画像は、画像信号としてマイクロコンピューターに
入力される。マイクロコンピューターは、入力された画
像信号を基準となる画像信号と比較することで、吸着部
３２に対する本体用ラベル４及びカバー用ラベル５の位
置を検出し、予め決められている基準位置に対する本体
用ラベル４及びカバー用ラベル５のズレ量を算出する。

【００１７】ラベルリジェクト部２６は、サクションド
ラム２２の外周面に対面するように設置されており、吸
着部３２に当接してラベル４，５を貼着させることによ
り吸着部３２から本体用ラベル４及びカバー用ラベル５
を取り除く除去パッド３５と、この除去パッド３５を吸
着部３２に当接する位置と退避する位置との間で移動さ
せる駆動部３６とから構成されている。駆動部３６とし
ては、ソレノイドやエアシリンダ，カム機構等が用いら
れる。ラベルリジェクト部２６は、マイクロコンピュー
タによって制御され、形状検査用撮像装置２４によって
検出された形状に不備のあるラベル４，５や、位置検査
用撮像装置２５によって検出されたズレ量の大きすぎる
ラベル４，５等を吸着部３２から取り除く。

【００１８】ユニット保持部２１は、竿送り装置１８か
ら供給されたユニット本体３を位置決めして保持するパ
レット部３８と、このパレット部３８を保持し上下方向
で移動自在とする昇降部３９と、この昇降部３９を保持
し図中矢印Ｘ方向でスライド自在とするＸテーブル部４
０と、このＸテーブル部４０を保持し矢印Ｙ方向でスラ
イド自在とするＹテーブル部４１とからなる。昇降部３
９は、パレット部３８の下面に取り付けられたスライド
シャフト３９ａをスラストベアリング３９ｂでスライド
自在に支持したもので、パレット部３８の昇降をガイド
する。Ｘテーブル部４０とＹテーブル部４１とは、モー
タにより回転するボールネジやスラストベアリング等を
用いた周知のＸＹテーブルを構成するものであり、位置
検査用撮像装置２５によって検出されたラベル４，５の
ズレ量に応じて、サクションドラム２２の接線方向と幅
方向とにパレット部３８、すなわちユニット本体３を移
動させる。

【００１９】ユニット持ち上げ機構２７は、軸４３ａを
中心に揺動自在とされた持ち上げレバー４３と、この持
ち上げレバー４３の一端に連結されたレバー駆動部４４
とからなる。持ち上げレバー４３の他端は、ユニット保
持部２１のパレット部３８の下方に当接している。レバ
ー駆動部４４は、例えば、ソイレノイドやエアシリン
ダ，カム機構等からなり、持ち上げレバー４３の一端を
下方に引き下ろす。これにより、持ち上げレバー４３の
他端は４３ａ軸を中心にして上方に持ち上げられ、持ち
上げレバー４３に押圧されたパレット部３８は昇降部３
９に沿って上方に持ち上げられ、ラベル貼付位置にある
サクションドラム２２の吸着部３２に当接する。パレッ
ト部３８が持ち上げられた際に、対面する吸着部３２に
ラベル４，５が吸着されていると、ユニット本体３の表
面に本体用ラベル４とカバー用ラベル５とが貼り付けら
れる。

【００２０】表面に本体用ラベル４とカバー用ラベル５
とが貼付されたユニット本体３は、図５に示すように、
図示しないプッシュ＆プル装置によって、ユニット保持
部２１から竿送り装置４６に搬送される。本体用ラベル
４のユニット本体３に巻き付けられる部分は、ユニット
本体３の搬送方向の後方、すなわち搬送時になびく方向
に垂らされるため、ユニット本体３やラベル貼付装置の
各部に貼りついてしまうという問題は発生しない。

【００２１】竿送り装置４６の近傍には、本体用ラベル
４とカバー用ラベル５とをユニット本体３の外周面に巻
き付けるラベル巻き付け装置（図示せず）が配置されて
おり、竿送り装置４６による搬送中に本体用ラベル４と
カバー用ラベル５とがユニット本体３の外周面に巻き付
けられる。外周面に本体用ラベル４とカバー用ラベル５
とが巻き付けられて完成したレンズ付きフイルムユニッ
ト２は、竿送り装置４６の下流側に配置されたワーク回
転機構によって、再度長手方向で搬送するようにレンズ
付きフイルムユニット２を回転する。ベルトコンベア４
８は、レンズ付きフイルムユニット２を次工程の機能検
査工程や包装工程に搬送する。

【００２２】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。組み立てが完了したユニット本体３は、ベルトコン
ベア１７によってラベル貼付部に搬送されてくる。ベル
トコンベア１７により、長手方向で搬送されてきたユニ
ット本体３は、ワーク回転機構により９０°回転されて
短手方向で搬送される。ユニット本体３は、プッシュ＆
プル式搬送装置１９によってベルトコンベア１７から竿
送り装置１８に移動される。竿送り装置１８は、ユニッ
ト本体３を精度よく搬送し、ユニット保持部２１に間欠
に供給する。ユニット保持部２１に搬送されたユニット
本体３は、パレット部３８に位置決めして保持される。

【００２３】ラベル貼付部には、ユニット本体３の供給
と並行して、本体用ラベル４及びカバー用ラベル５の供
給が行われている。ラベル供給ヘッド２３では、ラベル
テープ３０がテープ搬送部によって図１中の矢印方向に
搬送されることで本体用ラベル４とカバー用ラベル５と
がベースシートから剥がされ、エッジ部材２９の先端部
から繰り出される。ヘッド供給部２３から同時に繰り出
された本体用ラベル４及びカバー用ラベル５は、繰り出
し速度に合わせて間欠回転するサクションドラム２２の
吸着部３２に吸着される。このように、サクションドラ
ム２２の回転速度に対してラベル供給ヘッド２３による
ラベル繰り出し速度を合わせることで、複数枚のラベル
をはみ出すことなく、同時にサクションヘッド２２の吸
着部３２に吸着させることができる。

【００２４】サクションドラム２２は、ラベル供給ヘッ
ド２３から供給された本体用ラベル４及びカバー用ラベ
ル５を吸着するラベル吸着位置と、ユニット本体３に本
体用ラベル４及びカバー用ラベル５を貼付するラベル貼
付位置との間を６０°ごとに間欠回転する。

【００２５】形状検査用撮像装置２４は、対面した吸着
部３２に吸着されている本体用ラベル４とカバー用ラベ
ル５を撮像する。撮像された画像は、マイクロコンピュ
ータに画像信号として入力される。マイクロコンピュー
タは、形状検査用撮像装置２４から入力された画像信号
と基準となる画像信号とを比較し、本体用ラベル４とカ
バー用ラベル５との間隔や、本体用ラベル４の開口４ａ
〜４ｃの形状を検出する。

【００２６】位置検査用撮像装置２５は、対面した吸着
部３２と、この吸着部３２に吸着された本体用ラベル４
及びカバー用ラベル５を撮像する。撮像された画像は、
マイクロコンピュータに画像信号として入力される。マ
イクロコンピュータは、位置検査用撮像装置２５から入
力された画像信号と基準となる画像信号とを比較し、吸
着部３２に対する各ラベル４の位置ズレ量を算出する。

【００２７】ラベルリジェクト部２６は、マイクロコン
ピュータによって形状や位置のズレ量に不備のある本体
用ラベル４及びカバー用ラベル５が搬送されてきた際
に、駆動部３６によって除去パッド３５を突出させ、吸
着部３２から本体用ラベル４及びカバー用ラベル５を取
り除く。これにより、ユニット本体３に貼付される前に
形状不良や、位置ズレの大きなラベル４，５を取り除く
ことができるため、レンズ付きフイルムユニット２の製
造効率を向上させることができる。

【００２８】ユニット保持部２１では、Ｘテーブル４０
及びＹテーブル４１を駆動させ、位置検査用撮像装置２
５で撮像されマイクロコンピュータで算出されたズレ量
に合わせて、ユニット本体３を移動する。位置合わせを
行った本体用ラベル４及びカバー用ラベル５が吸着され
た吸着部３２がラベル貼付位置に到達すると、ユニット
持ち上げ機構２７のレバー駆動部４４が作動し、持ち上
げレバー４３の一端を下方に引き下ろす。レバー駆動部
４４の作動により、持ち上げレバー４３が揺動するた
め、パレット部３８は、持ち上げレバー４３の他端によ
って昇降部３９に沿って上方に持ち上げられる。これに
より、ラベル貼付位置にあるサクションドラム２２の吸
着部３２にユニット本体３が当接し、ユニット本体３の
表面に本体用ラベル４とカバー用ラベル５とが貼り付け
られる。このように、同時に複数枚のラベル４，５をユ
ニット本体３に精度よく貼付することができるため、レ
ンズ付きフイルムユニット２の製造効率を大幅に向上で
き、コストダウンすることができる。

【００２９】表面に本体用ラベル４とカバー用ラベル５
とが貼付されたユニット本体３は、図示しないプッシュ
＆プル装置によってユニット保持部２１から竿送り装置
４６に搬送される。竿送り装置４６の近傍には、本体用
ラベル４とカバー用ラベル５とをユニット本体３の外周
面に巻き付けるラベル巻き付け装置が配置されており、
このラベル巻き付け装置によってユニット本体３の外周
面に本体用ラベル４とカバー用ラベル５とが巻き付けら
れる。本体用ラベル４のユニット本体３に巻き付けられ
る部分は、ユニット本体３の搬送方向の後方側、すなわ
ち後方になびく方向に垂らされているため、本体用ラベ
ル４がユニット本体３や装置の各部に貼り付くような問
題は発生しない。

【００３０】完成したレンズ付きフイルムユニット２
は、ワーク回転機構によって９０°回転され、ベルトコ
ンベア４８によって次工程の機能検査工程や包装工程に
搬送される。

【００３１】なお、上記実施形態では、サクションドラ
ムに６個の吸着部を設けたが、これに限定されるもので
はなく、例えば３，４，８個の吸着部を設けてもよい。
また、ラベル吸着手段として放射状に吸着部を形成した
サクションドラムを用いたが、円柱形状のサクションド
ラムを用いてもよい。

【００３２】更に、ラベル吸着手段としては、サクショ
ンドラム以外に、板形状のサクションパッドを用いても
よい。例えば、図６に示すように、複数個、例えば４個
のサクションパッド５０を回転中心部５１に放射状に取
り付け、この回転中心部５１を回転軸５２対して９０°
ごとに間欠回転させる。そして、サクションパッド５０
の各停止位置で、ラベル５３の供給，各撮像装置５４，
５５による形状検査及び位置検査，ラベルリジェクト部
５６による不良ラベルのリジェクト，ユニット保持部５
７に保持されているユニット本体５８へのラベル５３の
貼付を行うとよい。また、一つのサクションパッドをラ
ベル供給位置とラベル貼付位置との間で移動させ、この
移動途中で形状検査，位置検査，リジェクトを行っても
よい。

【００３３】更に、ラベルの位置ズレに対してユニット
本体を移動することにより位置補正を行ったが、サクシ
ョンドラムの接線方向でのズレについては、サクション
ドラムの停止位置を変化させることにより位置補正する
こともできる。

【００３４】また、ラベルの繰り出しは、ユニット本体
の供給方向に直交する方向で行ったが、ユニット本体と
同方向あるいは反対方向から行ってもよい。更に、ユニ
ット本体をユニット保持部で保持してからラベルを貼付
したが、桟付きベルト等でユニット本体を搬送し、この
桟付きベルト上でラベルを貼付してもよい。なお、この
場合には、桟付きベルト上でユニット本体の位置補正を
行う機構を設ける必要がある。

【００３５】また、ラベルは２枚同時に貼付したが、１
枚はもちろん２枚以上の複数枚を同時に貼り付けること
もできる。更に、ラベル供給ヘッドを一つとしたが、複
数個設置して異なる形状，材質のラベルを同時に供給
し、異なる品種のユニット本体へのラベル貼付を同じラ
イン上で行うこともできる。

【００３６】また、上記各実施形態ではレンズ付きフイ
ルムユニットの製造ラインにおけるラベル貼付を例に説
明したが、本発明のラベル貼付装置は、これに限らず様
々な製品のラベル貼付に利用することができる。

【００３７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のラベル貼
付装置は、高速，高精度にラベル貼付を行うことができ
る。また、ラベルデザインに対する自由度が大きくな
り、様々な製品に対するラベル貼付を実現することがで
きる。更に、複数枚のラベルを精度よく高速に同時に貼
り付けることができ、設備投資抑制，ラインのスペース
削減，製造効率を大幅に向上することができる。また、
異なるラベルを１台の装置で貼付することができる。更
に、ラベル製造時の不良をも検出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ラベル貼付装置の構成を示す外観斜視図であ
る。

【図２】本発明のラベル貼付装置によりラベルが貼付さ
れるレンズ付きフイルムユニットの使用時の状態を示す
外観斜視図である。

【図３】本発明のラベル貼付装置によりラベルが貼付さ
れるレンズ付きフイルムユニットの不使用時の状態を示
す外観斜視図である。

【図４】ラベルの形状を示す展開図である。

【図５】ラベル貼付工程の構成を示す概略図である。

【図６】別の実施形態のラベル貼付装置の構成を示す正
面図である。

【符号の説明】 ２ レンズ付きフイルムユニット ３ ユニット本体 ４ 本体用ラベル ５ カバー用ラベル ２１ ユニット保持部 ２２ サクションドラム ２３ ラベル供給ヘッド ２４ 形状検査用撮像装置 ２５ 位置検査用撮像装置 ２６ ラベルリジェクト部 ２７ ユニット持ち上げ機構

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数枚のラベルを同時に繰り出すラベル
   繰り出し手段と、 ラベル繰り出し手段から繰り出された複数枚のラベルを
   吸着するラベル吸着位置と、複数枚のラベルを同時にワ
   ークに貼り付けるラベル貼付位置との間で移動自在とさ
   れたラベル吸着手段と、 ラベル吸着手段がラベル吸着位置からラベル貼付位置に
   移動する間に、各ラベル間の位置関係と、穴や切欠等の
   ラベルの形状とを検出する形状検出手段と、 ラベル吸着手段に対するラベルの位置を検出する位置検
   出手段と、 形状検出手段の検出結果に基づいて不良ラベルをラベル
   吸着手段から取り除くラベルリジェクト手段と、 ワークをラベル貼付位置にあるラベル吸着手段に対面す
   る位置に搬送するワーク搬送手段と、 位置検出手段の検出結果に基づいてワークの位置を補正
   する位置補正手段と、 ワークをラベル貼付位置にあるラベル吸着手段に押し付
   け、複数枚のラベルを同時にワークに貼り付けるワーク
   押し付け手段とからなることを特徴とするラベル貼付装
   置。