JP2001052037A - 表計算ソフトウェアと連携可能なcadシステム、および、そのシステムを利用した形状モデル生成方法、ならびに、それらを実行するプログラムを記憶する記憶媒体 - Google Patents

表計算ソフトウェアと連携可能なcadシステム、および、そのシステムを利用した形状モデル生成方法、ならびに、それらを実行するプログラムを記憶する記憶媒体

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JP2001052037A
JP2001052037A JP11226044A JP22604499A JP2001052037A JP 2001052037 A JP2001052037 A JP 2001052037A JP 11226044 A JP11226044 A JP 11226044A JP 22604499 A JP22604499 A JP 22604499A JP 2001052037 A JP2001052037 A JP 2001052037A
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Yoichi Nonaka
洋一 野中
Hideaki Seki
秀明 関
Kenji Takemori
建而 竹盛
Yutaka Natabe
豊 名田部
Hirotaka Ono
浩隆 小野
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CADシステムを表計算ソフトウェアとシーム
レスに連携させ、表計算ソフトウェアに十分なCADモ
デルの記述能力を持たせることにより、部品の形状が未
知の場合や部品同士の組立が変わる場合であっても、柔
軟な対処をおこなうことができ、ユーザにとって快適な
操作をおこなえるようにする。 【解決手段】表計算ソフトウェアとCADシステムを連
携させ、部品を形状モデルで表現し、その部品を複数組
み付けた形状モデルを生成するため、形状モデルに関す
るデータを、表計算ソフトウェア上のデータとして、位
置姿勢データと、原材料データと、加工データの三種類
のデータとで保持し、一つの部品に関して一つの行また
は列により表現して、CADシステムに取り込む。ま
た、ある部品が加工工程において他の部品と関わって変
化する場合、その部品の加工データの欄に、その変化に
関わる他の部品の情報を記述する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CAD(計算機支
援設計)システム、および、そのシステムにより形状モ
デルを生成する方法に係り、システムで取扱うCADモ
デルを表計算ソフトウェアと連携して取扱うことのでき
るCADシステム、および、形状モデル生成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CADソフトウェアを利用して、機械部
品などのCADモデルを電子計算機上に作成し、それら
部品のCADモデルを組み合わせて製品のCADモデル
を作成して、図面として印刷して製造応用することは広
くおこなわれている。
【0003】図1は、CADシステムの概要を示す模式
図である。
【0004】従来のCADシステムの機能構成は、入力
装置101、CADモデル作成装置102、CADモデ
ル表示装置103に大別できる。入力装置101とは、
データ入力やコマンド入力をする機器であり、一般にマ
ウスと呼ばれる画面指示装置や、数字や文字を入力する
キーボードなどであり、CADモデル作成装置102と
は、電子計算機のCPUやメモリやハードディスクを使
ってCADモデルの図形を計算するCADソフトウェア
とそのソフトウェアを実行するハードウェアで構成され
ている。また、CADモデル表示装置3は、CADモデ
ルに関する情報を表示する装置であり、CRTや液晶デ
ィスプレイなどの画面表示装置から構成される。
【0005】CADソフトウェアは、図形や文字を書く
作業を電子化した2次元CADと、実物形状と同じよう
に図形を電子空間上で表現する3次元CADとに大別で
きる。どちらのCADも、操作者104が入力装置10
1を介して図形を作成するためのデータを入力して、C
ADモデル作成装置102がデータを解釈してCADモ
デル表示装置103に図形として表現する。また、操作
者104が入力装置101に入力するデータは、基本的
には直線や曲線を表現するためのデータであり、一定の
線で囲まれた領域に特定の意味付けをなして部品のCA
Dモデルとしている。例えば、2次元CADでは四角で
囲まれた領域、3次元CADでは直方体の稜線で囲まれ
た領域、これらを板状の部品の数値として取り扱ってい
る。
【0006】このとき、CADソフトウェアを利用して
製品のCADモデルを作成するときは、例えばネジなど
の同じ機械部品が複数必要になることが多く、これを操
作者104が直線や曲線を1つ1つ入力してネジを1つ
1つCADモデル化していたのでは、操作が重複して非
常に煩わしい問題がある。
【0007】そこで、従来では、ネジなど繰り返し利用
する部品のCADモデルにおいては、予めCADモデル
を1つ作成しておいて、必要なときにこれを呼び出し複
写して使うことが一般的となっている。特に、JISな
ど工業規格で定められた共通部品は、この方法を採用し
て複数の作業者が同じCADモデルを共有することで操
作の簡素化を図っている。共有するCADモデルは、C
ADモデル作成装置102にシンボルとして保存されて
おり、操作者104は、そのシンボルをマウスやキーボ
ードで選択している。このシンボルを使ってCADモデ
ルを再利用するCADの機能を、一般に「シンボル登録
機能」と言う。
【0008】さらに、シンボル登録するCADモデルの
寸法の一部を変数として扱って、類似形状を1つのCA
Dモデルとして管理することでシンボル登録の簡素化も
行われている。例えばネジを例に取ってみると、JIS
でいうM3ネジ、M5ネジ、など、ネジの直径が異なる
ものの形状は類似している場合は、CADモデルでネジ
の直径にあたる部分を変数として設定しておき、呼び出
して使うときにはこの変数に使いたい直径の数値を入力
すれば、所望のネジ形状のCADモデルが得られること
になり、シンボル登録の簡素化が図れる。このCADモ
デルの寸法の一部を変数として扱うCADの機能を、一
般に「パラメトリック変形機能」と呼んでいる。
【0009】パラメトリック変形機能では、シンボル形
状の一部の寸法を変数として扱って、シンボルを利用す
るときにこの変数に対するデータをCADソフトウェア
に直接入力することが一般的であった。しかし近年、こ
の変数を表計算ソフトウェアやデータベースソフトウェ
アで扱って、データ入力の管理をおこない、CADソフ
トウェアにデータを自動で渡す機能が開発されている。
【0010】また、操作の簡素化を図るCADの他の機
能として、繰り返し入力する一連の操作をひとつのまと
まりとして予約しておき、必要なときにこれを呼び出し
て一連の操作を自動処理する機能があり、これを一般に
「マクロ機能」という。マクロ機能では、CADモデル
を作成する操作のみならず、CADモデルを移動したり
複写したりするCAD一般の操作も予約することができ
る。このマクロ機能を予約するための記述は、CADソ
フトウェアが規定する操作の予約語を組み合わせる書式
となっており、これを一般に「スクリプト」と言う。ス
クリプトの中の予約語によっては、操作の中で入力する
数値データを変数として扱う機能もあり、操作者は、マ
クロ機能を呼び出すときにスクリプトに渡すべき変数の
数値データを一緒に入力することで、マクロ機能に柔軟
性を持たせている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のCADソフ
トウェアによる技術によれば、CADソフトウェアと操
作者が対話的に操作することを前提としているため、製
品を構成する部品一つ一つの形状が既知である場合に
は、シンボル登録機能やマクロ機能を使ってCADモデ
ルを作成すればよい。しかし、外形や出力容量など製品
の基本仕様が決まっているだけで部品一つ一つの形状が
未知の場合には、設計規則に従って製品の基本仕様から
部品形状を算出してCADモデルを作成する必要があ
り、従来のCADソフトウェアでは十分な機能がない。
すなわち、製品の設計規則は千差万別であり定式化する
ことは難しいことからCADソフトウェアの機能として
成立しにくい一方で、製品のシリーズ化をおこなう設計
や、受注毎に類似の設計をおこなうときには、設計規則
に従って製品の基本仕様から部品の形状を算出してCA
Dモデルを作成しなければならない。
【0012】また、シンボル登録機能におけるパラメト
リック変形機能や、マクロ機能におけるスクリプトの変
数管理では、CADモデルの寸法のごく一部や操作の中
で入力する数値データのごく一部を変数として扱うだけ
で、CADモデルの寸法全てや操作の中で入力する数値
データ全てが変化する場合には、呼び出して使うときに
数値データを全て入力する必要があり、操作の簡素化と
いった本来の利点を損なってしまう。特に設計規則に従
って製品の基本仕様から部品の形状を算出してCADモ
デルを作成する場合には、変数として扱う数値データは
膨大なものとなり、シンボル登録機能やマクロ機能では
対応しきれない。
【0013】さらに、シンボル形状の一部の寸法を表計
算ソフトウェアやデータベースソフトウェアで扱ってデ
ータ入力の管理をおこなう従来の技術では、形状の寸法
は管理できるものの、部品同士の組立に関係する寸法で
は、CADモデルの中に組立条件を定義して、その条件
の中の寸法だけ表計算ソフトウェアやデータベースソフ
トウェアで扱うだけであり、製品の基本仕様によって部
品同士の組立が変わる場合には寸法のみならずCADモ
デル自体を変更しなければならない問題があった。
【0014】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、CADシステムを表計算ソ
フトウェアとシームレスに連携させ、表計算ソフトウェ
アに十分なCADモデルの記述能力を持たせることによ
り、部品の形状が未知の場合や部品同士の組立が変わる
場合であっても、柔軟な対処をおこなうことができ、ユ
ーザにとって快適な操作をおこなうことのできるCAD
システムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の表計算ソフトウェアと連携可能なCADシ
ステムに係る発明の構成は、表計算ソフトウェアと連携
可能なCADシステムにおいて、このCADシステム
は、部品を形状モデルで表現し、その部品を複数組み付
けた形状モデルを生成するCADシステムであって、前
記部品の形状モデルに関するデータを、前記表計算ソフ
トウェア上のデータとして、前記部品の形状モデルの形
状モデル空間における座標を特徴付ける位置姿勢データ
と、前記部品の原材料を特徴付ける原材料データと、前
記部品の加工工程を特徴付ける加工データの三種類のデ
ータとで保持し、しかも、そのデータ構造が、一つの部
品に関して、一つのまたは複数の行または列により表現
したものであって、前記表計算ソフトウェアにより入力
させたデータを、形状モデルを生成するデータとして取
り込むようにしたものである。
【0016】より詳しくは、ある部品が、加工工程にお
いて他の部品と関わって、その部品の形状モデル空間に
おけるデータが変化する場合に、前記表計算ソフトウェ
ア上で定義されたその部品の加工データの欄に、その変
化に関わる他の部品の情報を記述するようにしたもので
ある。
【0017】上記目的を達成するために、本発明の形状
モデル生成方法に係る発明の構成は、表計算ソフトウェ
アと連携可能なCADシステムにより、部品を形状モデ
ルで表現し、その部品を複数組み付けた形状モデルを生
成する形状モデル生成方法において、前記部品の形状モ
デルに関するデータを、前記表計算ソフトウェア上のデ
ータとして、前記部品の形状モデルの形状モデル空間に
おける座標を特徴付ける位置姿勢データと、前記部品の
原材料を特徴付ける原材料データと、前記部品の加工工
程を特徴付ける加工データの三種類のデータで保持し、
しかも、そのデータ構造が、一つの部品に関して、一つ
のまたは複数の行または列により表現したものであっ
て、前記表計算ソフトウェアによりデータを入力させ、
表計算ソフトウェアと独立に実行可能なCADソフトウ
ェアに、前記データを取り込んで形状モデルを生成する
ようにしたものである。
【0018】より詳しくは、上記形状モデル生成方法に
おいて、ある部品が、加工工程において他の部品と関わ
って、その部品の形状モデル空間におけるデータが変化
する場合に、前記表計算ソフトウェア上で定義されたそ
の部品の加工データの欄に、その変化に関わる他の部品
の情報を記述するようにしたものである。
【0019】また詳しくは、上記形状モデル生成方法に
おいて、この形状モデル生成方法は、表計算ソフトウェ
アと、CADソフトウェアと、連携プログラムとで実行
され、前記表計算ソフトウェアは、ユーザがカスタマイ
ズ可能な機能を含み、前記表計算ソフトウェアで処理さ
れたデータを、前記連携プログラムによって、前記CA
Dソフトウェアに取り込んで、部品の形状モデルを生成
するようにしたものである。
【0020】上記目的を達成するために、本発明の形状
モデル生成方法のプログラムを記憶する記憶媒体に係る
発明の構成は、上記形状モデル生成方法を電子計算機上
で実行するための表計算ソフトウェア、CADソフトウ
ェア、連携プログラムの内の少なくとも一つのプログラ
ムを記憶するようにしたものである。
【0021】このようなCADシステムによれば、表計
算ソフトウェアの行列データで製品の形状モデルに必要
な膨大な数の数値データを一括して運用できるため、従
来のCADソフトウェアにおけるシンボル登録機能やマ
クロ機能では実現できなかった、設計規則に従って製品
の基本仕様から部品の形状を算出する処理が簡便に実現
でき、より快適に製品の形状モデルを作成することがで
きる。さらに、部品形状モデルに必要なデータを部品の
位置姿勢データ、原材料データ、加工データの3項目に
分けて記述することにより、原材料や原材料の加工方法
が直接取得でき、製造工程などに応用することが期待で
きる。
【0022】また、部品の相互作用を表上で関連を持た
せて記述するために、ベルト、チェーン、ゴムなど、他
の部品の形状や位置によって自らの形状や位置が変化す
る部品で構成される製品の形状モデルであっても、表計
算ソフトウェアの行列データで一括して運用できるた
め、従来のCADソフトウェアにおけるシンボル登録機
能やマクロ機能では実現できなかった、設計規則に従っ
て製品の基本仕様から部品の形状を算出する処理が簡便
に実現でき、より快適に製品の形状モデルを作成するこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る各実施形態
を、図2ないし図10を用いて説明する。〔CADシス
テムのハードウェア構成〕先ず、図2を用いて本発明に
係るCADシステムのハードウェア構成について説明す
る。図2は、本発明に係る表計算ソフトウェアと連携可
能なCADシステムのハードウェア構成を示す模式図で
ある。
【0024】本実施形態に必要なCADシステムは、そ
のハードウエアとして一般的な構成を有する電子計算機
のハードウエアを利用するものである。図2に示される
ように、ハードウェアとして、CPU(中央処理装置)
201,主記憶202,外部記憶装置203,入力装置
204,表示装置205,各種インターフェース206
などにより構成される。表計算ソフトウェアとCADソ
フトウェアは、ハードディスクなどの外部記憶装置20
3に格納されていて、実行されるときには、主記憶20
2にロードされて、CPU201がその命令を解釈する
形態によって実行される。ユーザは、表にデータを入力
したり、CADによりデザインをおこなうために、表示
装置205を見ながら、キーボード、マウスなどの入力
装置204によって操作する。
【0025】〔CADシステムのソフトウェア構成と動
作〕次に、図3および図4を用いて本発明に係るCAD
システムのソフトウェア構成とその動作について説明す
る。図3は、本発明に係る表計算ソフトウェアと連携可
能なCADシステムのソフトウェア構成を示す模式図で
ある。図4は、本発明に係る表計算ソフトウェアと連携
可能なCADシステムの動作を示す模式図である。
【0026】図3に示されるように、本発明のCADシ
ステムのソフトウェア構成は、表計算ソフトウェア30
1、表計算定義ファイル302、CADソフトウェア3
03,表計算ソフトウェアとCADソフトウェアを連携
させるプログラム304,本CADシステムのハードウ
エアとして利用する電子計算機のオペレーティングシス
テム305より構成される。
【0027】オペレーティングシステム305は、シス
テム全体の制御、各種アプリケーションプログラムとハ
ードウェアとのなかだちとなる基本的なプログラムであ
る。本発明のシステムを構成する表計算ソフトウェア3
01、CADソフトウェア303,連携プログラム30
4の各々は、オペレーティングシステム305の制御下
で、外部記憶装置203からロードされ、プロセスとし
て実行されることになる。
【0028】この本実施形態に係るオペレーティングシ
ステムとしては、UNIX、Linux、などワークス
テーション用に用いるもののほか、Apple社のMa
cOS、Microsoft社のWindowsなどパ
ソコン用のものを用いることができる。
【0029】表計算ソフトウェア301は、いわゆるス
プレッドシートやデータベースソフトウェアなどのデー
タを処理、保存、計算、表示するための一般的なソフト
ウェアである。この表計算ソフトウェア301は、デー
タとして表計算定義ファイル302により、データの
値、書式、表示形態などが定義されている。本システム
の表計算ソフトウェア301には、市販の流通している
ものを用いることができる。例えば、Microsof
t社のExcelなどのスプレッドシートや、Micr
osoft社のAccessやBorland社のPa
radoxなどのデータベース処理ソフトウェアであ
る。また、このシステムで表計算ソフトウェア301を
使うときには、マクロで処理を記述しておいても良い。
【0030】CADソフトウェア303は、コンピュー
タにより、製品や部品を設計するためのソフトウェアで
あり、これも市販のものを用いることができる。例え
ば、Autodesk社のAutoCADやSolid
Works社のSolidWorksやParamet
ricTechnologies社のPro/Engi
neerなどである。
【0031】連携プログラム304は、表計算ソフトウ
ェア302で作成されたデータを、CADソフトウェア
303に解釈する形態で受け渡すためのなかだちとなる
プログラムである。本システムでは、表計算ソフトウェ
ア302から連携プログラム304、連携プログラム3
04からCADソフトウェア305にデータを受け渡す
ことになるが、このような各ソフトウェア間のデータの
受け渡しには、Microsoft社が提唱するMic
rosoftWindowsオペレーティングシステム
の通信方法の1つであるActiveXAutomat
ionを利用することができる。
【0032】なお、表計算ソフトウェア301,表計算
定義ファイル302、CADソフトウェア303,連携
プログラム304の各々は、電子計算機に、外部記憶装
置203としてCD−ROMやMOやDVDなどの可搬
性記憶媒体を取り扱う外部記憶装置、例えば、CD−R
OMドライブやMOドライブやDVDドライブなどを備
え、可搬性記憶媒体を介して電子計算機に供給するよう
にしても良い。この場合、可搬性記憶媒体を介して供給
されたソフトウェアは、直接、主記憶202に読み込ま
れて、実行されるか、または、ハードディスクなど他の
外部記憶装置203に一旦格納された後に主記憶202
に読み込まれて実行される。
【0033】また、連携プログラム304は独立したソ
フトウェアである必要はなく、表計算ソフトウェア30
1,CADソフトウェア303,オペレーティングシス
テム305の一機能であっても良い。連携プログラム3
04が表計算ソフトウェア301またはCADソフトウ
ェア303の一機能である場合は、表計算ソフトウェア
301とCADソフトウェア303が直接連携して処理
をおこなう。
【0034】次に、図4を用いてこのような構成の下で
のシステムとしての動作を説明する。
【0035】表計算ソフトウェア301は、上述のよう
にデータの処理、保存、計算、表示をおこなう汎用的な
ソフトウェアであり、表計算定義ファイル302に記述
された定義に従って動作する。表計算定義ファイル30
2には、製品仕様400から個々の部品をCADモデル
で表すための処理401が、予め操作者によって記述さ
れており、製品仕様400が入力されると、これを引き
金にして表計算ソフトウェア301が自動処理をおこな
って、CADソフトウェア303上で作成する部品のC
ADモデル403に必要なデータ402を計算する。こ
の計算結果が出されたことを引き金にして、連携プログ
ラム304が部品のCADモデル403に必要なデータ
402を表計算定義ファイル302から読み込んで、C
ADソフトウェア303が解釈可能なデータに変換す
る。そして、それをCADソフトウェア303に転送す
る。このようにして、表計算ソフトウェア301から転
送されたデータ402を基にして、CADソフトウェア
上で一つ一つ部品のCADモデル403を作成すること
を繰り返して、製品の形状モデルを作成する。
【0036】なお、図4では一つの表計算定義ファイル
302に製品仕様400と部品のCADモデル403に
必要なデータ402を一緒に記述しているように表して
いるが、必ずしも同一のファイルである必要はなく、別
々の表計算定義ファイルとして記述しても良い。
【0037】また、表計算ソフトウェア301とCAD
ソフトウェア303のデータの受け渡しには、特別な通
信書式を定義して直接データを通信する方式の他、オペ
レーティングシステム305が規定する通信書式に従っ
て直接データを通信する方式、そして、受け渡し元のソ
フトウェアがテキスト形式やバイナリ形式で特定の名前
でファイルを作成して保存し、受け渡し先のソフトウェ
アが、このファイルを開いて読み込む方式、いずれの形
態をとっても良い。
【0038】〔CADモデルの表現形態1〕次に、図5
および図7を用いて本発明に係るCADシステムで、ど
のようにCADモデルが表計算定義ファイルで表現され
るかについて説明する。図5は、本発明に係るCADモ
デルの表計算定義ファイルの書式の実例を表す模式図で
ある。図6は、原材料データの実例を列挙して示した図
である。図7は、加工データの実例を列挙して示した図
である。
【0039】本発明は、表計算ソフトウェア301とC
ADソフトウェア303を連携させるところに特徴があ
る。そのため、CADシステムで解釈されるCADモデ
ルをどのように、表計算定義ファイルで表現するかとい
う問題は重要な意義を有する。
【0040】表計算定義ファイル302の中にある行列
データ500には、製品の高さ503や幅504や出力
505など製品の基本仕様が列記されており、行列デー
タ501には、製品を構成する部品の情報として、CA
Dの形状モデル空間における部品の位置姿勢データ50
7、部品の原材料データ508、原材料から部品を製作
するために必要な穴加工や曲げ加工などの加工データ5
09が、部品毎に1列ずつ記述されている。
【0041】表計算ソフトウェアでは、一般的に入力の
単位であるセルに数式が定義でき、データを入力すると
自動計算する機能がある。本システムの表計算ソフトウ
ェア301でも、この機能を利用して、行列データ50
1の個々のセルには、製品の設計規則に従って行列デー
タ500の製品の基本仕様を参照した数式が定義されて
いる。例えば、原材料の形状データ510は、製品の高
さ503と製品の幅504から(原材料の形状データ5
10)=(製品の高さ503)+0.1×(製品の幅5
04)のような設計規則を定義しておく。すなわち、製
品によって様々な設計規則は、製品の基本仕様から個々
の部品のCADモデル情報を算出するための数式として
表現される。原材料の形状データ508に限らず、位置
姿勢データ507や加工データ509も同様にして定義
することができる。
【0042】また、位置姿勢データ507や原材料の形
状データ508や加工データ509は、製品の基本仕様
のデータだけから算出されるのではなく、別部品の位置
姿勢データや原材料の形状データや加工データからも算
出されて良い。例えば、(位置姿勢データ511)=
(製品の奥行き512)−(原材料の形状データ51
0)のように定義する。
【0043】位置姿勢データ507は、その部品のCA
Dの形状モデル空間における位置や姿勢を記述するため
のデータである。この位置姿勢データ507に用いる座
標は、CADの形状モデル空間における絶対座標値であ
る必要はなく、別の部品との相対座標値をデータとして
保存しても良い。行列データ501では、個々の部品を
参照するために、識別子513が定義されている。別の
部品との相対座標値をデータとして保存して、参照する
場合には、その部品の組付先部品識別子514を識別子
513を利用して定義し、相対座標値をデータとして保
存する。そして、CADで製品のCADモデルを作成す
るときには、部品の組付関係を識別子513から解析し
てCADの形状モデル空間における絶対座標値を算出し
て部品を割り付ける。
【0044】例えば、部品B515は、識別子として
「P2」516、組付先部品識別子として「P1」51
7となるので、部品B515の組付先は識別子「P1」
518の部品A519となル。そして、位置姿勢のX成
分データ520は、部品B515の部品A519に対す
る相対座標値とする。このとき、部品B515を割り付
けるために必要なCADの形状モデル空間における絶対
座標値は、位置姿勢データ507の姿勢データであるR
oll521Pitch522Yaw523が共に
「0」であることから、X成分データ520「100」
とX成分データ524「50」を足し合わせた「15
0」になる。
【0045】原材料データ508は、その部品の原材料
に関するデータを表すためのもので、原材料の形状を示
す予約語525と、予約語の形状の各寸法データ52
6、原材料の材質527で構成する。
【0046】原材料は、例えば、JISで規定する一般
材料を設定して、図6に示すように、山形鋼601であ
れば、予約語602は“L”、形状の各寸法データ60
3は、“(断面形状の幅寸法)”、“(断面形状の高さ
寸法)”、“(断面形状の厚み寸法)”、“(長さ寸
法)”のように規定し、鋼板604であれば、予約語6
05は“T”、予約語が指し示す形状の各寸法データ6
06は“(板厚)”、“(板の幅寸法)”、“(板の高
さ寸法)”とする。また、形状を直接指し示す必要はな
く別ファイルで作成したCADのCADモデルを挿入す
ることも考えられ、この場合は例えば予約語607は
“INSERT”、各寸法データ608は“(挿入する
ファイル名)”、“(挿入位置X成分)”、“(挿入位
置Y成分)”、“(挿入位置Z成分)”となる。その他
原材料の形状データは図6に示したものがあるが、これ
らにとどまらず製品の種類によって予約語とそれに必要
な形状の各寸法データを任意に定義して良い。原材料の
材質527は、予め定められた予約語で部品の材質を定
義しておいて、それを記述する。例えば、“SS40
0”は、鉄50%、ニッケル50%の合金であると定め
ておく。
【0047】加工データ509は、その部品で製品を製
造するにあたり、どのように加工するのかを示すデータ
であり、加工方法を示す予約語と、その予約語で意味付
けられる加工用データでひとつの加工工程を表してい
る。その部品に対して複数の加工が必要なときには、そ
の数だけの予約語と加工データが並ぶことになる。
【0048】個々の加工は、例えば図7に示すように、
穴加工であれば、予約語701は“HOLE”、加工用
データ702は“(原材料の基準座標系における穴中心
のX座標値)”、“(原材料の基準座標系における穴中
心のY座標値)”、“(原材料の基準座標系における穴
中心のZ座標値)”、“(原材料の基準座標系における
穴あけの単位方向ベクトルX成分)”、“(原材料の基
準座標系における穴あけの単位方向ベクトルY成
分)”、“(原材料の基準座標系における穴あけの単位
方向ベクトルZ成分)”、“(穴径)”、“(穴深
さ)”とする。同様にして、曲げ加工であれば、予約語
703は“BEND”、加工用データ704は“(曲率
半径)”、“(曲げ角度)”、“(原材料の基準座標系
における曲げ中心のX座標値)”、“(原材料の基準座
標系における曲げ中心のY座標値)”、“(原材料の基
準座標系における曲げ中心のZ座標値)”、“(原材料
の基準座標系における曲げの単位回転ベクトルX成
分)”、“(原材料の基準座標系における曲げの単位回
転ベクトルY成分)”、“(原材料の基準座標系におけ
る曲げの単位回転ベクトルZ成分)”となる。その他加
工データは、図7に示したものが挙げられるが、これら
にとどまらず原材料から部品を作るのに必要な加工によ
って予約語とそれに必要な加工用データを任意に定義し
て良い。
【0049】また、図6に示した原材料の形状データの
定義方法や図7に示した加工データの定義方法には、原
材料形状の形状公差や加工の加工公差に関するデータを
定義していないが、必要に応じてこれら公差のデータを
定義してよい。
【0050】部品のCADモデルを表計算定義ファイル
302上で表現するためには、図5に示すように、各部
品毎に上記位置姿勢データ507を一つ、原材料の形状
データ508を一つ、そして、加工データ509を加工
工程数分連ねて、行列データ506に記述する。また、
これらのデータを必ずしも1行または1列を使って記述
する必要はなく、行列の適当な範囲を使って記述した
り、位置姿勢データ507,原材料の形状データ50
8、加工データ509各々別に表計算定義ファイルに記
述しても良い。
【0051】すなわち、本発明の特徴は、製品のCAD
モデルを部品のCADモデルから組み立てる場合に、部
品CADモデル用の情報を個別に保存し、かつ、その場
合に、表計算定義ファイル302にその情報を部品の位
置姿勢データと原材料データと加工データの3つのデー
タ書式で保存することである。
【0052】〔CADモデルの表現形態2〕次に、図8
および図10を用いて本発明に係るCADシステムで、
どのようにCADモデルが表計算定義ファイルで表現さ
れるかについての他の例を説明する。図8は、チェーン
のCADモデルの例を説明する模式図である。図9は、
チェーンのCADモデルの表計算定義ファイルの書式の
実例を表す模式図である。図10は、チェーンの原材料
データと、スプロケットの情報の実例を列挙して示した
図である。
【0053】上述のCADモデルは、部品の位置や形状
が他の部品の作用により、変化しないものとして記述で
きるものを想定していた。
【0054】ここで取上げる実施形態は、そのCADモ
デルにおいて、部品の位置や形状が他の部品の座標や形
状によって大きく変わる場合である。そのような例とし
て、ここでは、図8に示すように特にチェーン801の
CADモデルを作成するときについての具体例を説明す
る。
【0055】チェーンは、それに掛けて回転させるスプ
ロケットを、いくつ、どのように配置するかによって形
状が変化する。そのため、このチェーンのCADモデル
を作成するためには、チェーンの断面形状などチェーン
本体の形状を定義する必要があるほか、チェーンをかけ
るスプロケットの位置や形状、そしてチェーンがどのよ
うにスプロケットにかかるかを定義しなければならな
い。
【0056】チェーン801は、他の部品のスプロケッ
ト802、803、804の位置や形状によってその位
置や形状が決まるため、部品のCADモデルを1行毎に
独立して定義する上述の方法では対応が困難である。そ
こで、チェーンを加工させるデータとして、スプロケッ
トと関連をもたせた記述をしようというのが基本的な考
え方である。
【0057】図9に示すように、チェーンのCADモデ
ルを作成する例を記述している表計算定義ファイル90
1は、原材料の形状データにチェーン断面形状の情報9
02を記述し、加工データとしてスプロケットの情報9
03を記述する。
【0058】連携プログラム304が表計算定義ファイ
ル901を読み込んで、チェーン断面形状の情報902
を読み込むと、加工データにあるスプロケットの情報9
03からスプロケットとなる部品を探し出してその位置
や形状を読み込んでチェーンの軌跡を計算し、最後にチ
ェーンの全体形状や割り付け位置などを計算して、CA
Dソフトウェア303にひとつのCADモデルの情報と
してデータを転送する。
【0059】原材料の形状データとして記述するチェー
ン断面形状の情報902の書式は、図10に示すように
予約語1001“CHANE”、予約語の形状の各寸法
データ1002に“(チェーンの厚み)”、“(スプロ
ケット中心線から右方向の幅)”、“(スプロケット中
心線から左方向の幅)” 、“(チェーン1コマの長
さ)”を定義する。“(スプロケット中心線から右方向
の幅)”、“(スプロケット中心線から左方向の幅)と
は、チェーン801を上から見たときに、チェーンの端
がスプロケット中心線からどれくらいずれているかを示
す量である。
【0060】そして、チェーンの形状は、関わり合うス
プロケットにより左右されるため、その加工データとし
て、スプロケットの情報903を定義する。チェーンに
は、両端に駆動側スプロケットと従動側スプロケットが
設けられるため、加工データに駆動側スプロケット用の
予約語904“MASTER_SPROCKET”と従
動側スプロケット用の予約語905“FOLLOW_S
PROCKET”を定義して、スプロケットとなる別の
部品を定義する。すなわち、図10に示すように、駆動
側スプロケット用の予約語904“MASTER_SP
ROCKET”のデータ1003として“(駆動側スプ
ロケットのCADモデルとなる部品の識別子)”、従動
側スプロケット用の予約語905“FOLLOW_SP
ROCKET”のデータ1004として“(従動側スプ
ロケットのCADモデルとなる部品の識別子)”を定義
して、部品の識別子によってスプロケットとなる別の部
品を設定する。
【0061】駆動側スプロケットや従動側スプロケット
となる部品の加工データ906には、スプロケットの情
報を定義する。図10に示すように、スプロケット情報
の予約語1005“SPROCKET_DIM”とその
データ1006“(スプロケットの部品となるCADモ
デルの基準座標系におけるスプロケット回転中心X座標
値)”、“(スプロケットの部品となるCADモデルの
基準座標系におけるスプロケット回転中心Y座標
値)”、“(スプロケットの部品となるCADモデルの
基準座標系におけるスプロケット回転中心Z座標
値)”、“(スプロケットのピッチ円直径)” を定義
して、駆動側スプロケットや従動側スプロケットの回転
中心とピッチ円直径を記述する。
【0062】スプロケットの情報をチェーンの行または
列に記述せずにスプロケットとなる部品の行または列に
記述する理由は、表計算定義ファイルが部品毎に行また
は列を占有する形式を取っているため、チェーンとスプ
ロケットを別部品として定義するほうが全体の形式に合
致していて管理が容易なためである。
【0063】結局、チェーンのCADモデルにおいて、
原材料の形状データに定義する情報はチェーンの断面形
状だけで、チェーンの軌跡は別の部品にスプロケットの
情報を定義することにより決めている。
【0064】また、チェーンには、引き回しを途中で変
えるために、駆動力を伝達しない補助スプロケット80
4をチェーンの途中に配置することがあるため、補助ス
プロケットを加工データに定義してチェーンの引き回し
を途中で変えることもできる。すなわち、チェーンが定
義してある行または列の加工データ903に、駆動側ス
プロケットや従動側スプロケットと同じように、補助ス
プロケットの予約語906“SUPPORT_SPRO
CKET”とそのデータを定義して補助スプロケットと
なる部品を指定し、補助スプロケットとなる部品の加工
データには、補助スプロケットの情報としてスプロケッ
ト情報“SPROCKET_DIM”を記述する。
【0065】補助スプロケットは、予約語“SUPPO
RT_SPROCKET”のデータとしてデータ100
7“(従動側スプロケットのCADモデルとなる部品の
識別子)”の他に、チェーンの引き回しを決めるために
データ1008“(駆動側ギヤから上側チェーンを辿っ
たときの順番)”、データ1009“(取付部位(駆動
側スプロケットから従動側スプロケットまでの間か、従
動側スプロケットから駆動側スプロケットまでの間
か))”、データ1010“(チェーン取付部位(スプ
ロケットに対して上掛けか、下掛けか))”を記述す
る。すなわち、複数の補助スプロケットがかかることを
想定して駆動側ギヤから上側チェーンを辿ったときの補
助スプロケットの順番を指定するデータと、補助スプロ
ケットが駆動側ギヤから従動側ギヤの間のチェーンにか
かるのか、従動側ギヤから駆動側ギヤの間のチェーンに
かかるのか指定するデータと、補助スプロケットに対し
てチェーンが上掛けになるのか、下掛けになるのか指定
するデータが、補助スプロケット特有のデータとして必
要であり、これにより、駆動側ギヤと従動側ギヤの間
に、任意の個数の補助スプロケットを設定して、チェー
ンを引き回すことができる。
【0066】図8ないし図10に示したチェーンのCA
Dモデルの定義方法では、チェーンの形状公差や経年変
化によるチェーンのたわみに関するデータを定義してい
ないが、必要に応じてこれらのデータを定義してよい。
また、図9では、チェーンCADモデルの定義方法にお
いて、チェーンの断面形状以外の情報は、別の部品の加
工データに定義したが、表計算定義ファイルの別の場所
や別の表計算定義ファイルに記述しても良い。
【0067】〔本発明のCADシステムの利点〕本発明
のCADシステムによると、下記の利点を供することが
できる。
【0068】(1)CADモデルの複雑な情報を表で明
示的に管理することができるため、CADに関する知識
のない者でも、CADモデルに記述されている製品情報
を利用することができる。
【0069】(2)一般にCADソフトウェアは高価で
あり、表計算ソフトウェアは安価である。そのため、C
ADにより設計が必要な部署のみCADソフトウェアを
置き、部品のデータ入力のみをおこなう部署に表計算ソ
フトウェアをおくことにより、システム全体として効率
的で低廉なシステムを構築することができる。
【0070】(3)部品のCADモデルの情報を、部品
割り付け位置、原材料、原材料から部品までの加工情報
の3種類に分けて情報管理するため、 (a)CADモデルの原材料形状を直接知ることがで
き、部品製造における資材手配を直接おこなうことがで
きる。
【0071】(b)過不足無い部品の加工情報を直接知
ることができ、CAM(計算機支援製造)データへの直
接応用や、加工作業山積みによるコスト見積もりへの応
用などが期待できる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、CADシステムを表計
算ソフトウェアとシームレスに連携させ、表計算ソフト
ウェアに十分なCADモデルの記述能力を持たせること
により、部品の形状が未知の場合や部品同士の組立が変
わる場合であっても、柔軟な対処をおこなうことがで
き、ユーザにとって快適な操作をおこなうことのできる
CADシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CADシステムの概要を示す模式図である。
【図2】本発明に係る表計算ソフトウェアと連携可能な
CADシステムのハードウェア構成を示す模式図であ
る。
【図3】本発明に係る表計算ソフトウェアと連携可能な
CADシステムのソフトウェア構成を示す模式図であ
る。
【図4】本発明に係る表計算ソフトウェアと連携可能な
CADシステムの動作を示す模式図である。
【図5】本発明に係るCADモデルの表計算定義ファイ
ルの書式の実例を表す模式図である。
【図6】原材料データの実例を列挙して示した図であ
る。
【図7】加工データの実例を列挙して示した図である。
【図8】チェーンのCADモデルの例を説明する模式図
である。
【図9】チェーンのCADモデルの表計算定義ファイル
の書式の実例を表す模式図である。
【図10】チェーンの原材料データと、スプロケットの
情報の実例を列挙して示した図である。
【符号の説明】
101…入力装置 102…CADモデル作成装置 103…CADモデル表示装置 104…操作者 201…CPU 202…主記憶 203…外部記憶装置 204…入力装置 205…表示装置 206…各種インターフェース 301…表計算ソフトウェア 302…表計算定義ファイル 303…CADソフトウェア 304…連携プログラム 305…オペレーティングシステム 400…製品の基本仕様 401…CADモデルで表すための処理 402…CADモデルに必要なデータ 403…部品CADモデル 500…行列データ 501…行列データ 503…製品の高さ 504…幅 505…出力 507…位置姿勢データ 508…部品の原材料の形状データ 509…原材料から部品を製作するために必要な穴加工
や曲げ加工などの加工データ 510…原材料の形状データ510 511…位置姿勢データ511 512…製品の奥行き512 513…部品の識別子 514…組付先部品識別子 515…部品B 516…識別子 517…組付先部品識別子 518…識別子 519…部品 520…位置姿勢のX成分データ 521…姿勢データであるRoll 522…姿勢データであるPitch 523…姿勢データであるYaw 524…位置姿勢のX成分データ 525…原材料の形状を示す予約語 526…予約語の形状の各寸法データ 527…材質 601…山形鋼 602…予約語 603…形状の各寸法データ 604…鋼板 605…予約語 606…形状の各寸法データ 607…予約語 608…各寸法データ 701…予約語 702…加工用データ 703…予約語 704…加工用データ 801…チェーン 802…スプロケット 803…スプロケット 804…スプロケット 901…表計算定義ファイル 902…チェーン断面形状の情報 903…スプロケットの情報 904…予約語 905…予約語 906…データ 907…データ 1001…予約語 1002…予約語の形状の各寸法データ 1003…データ 1004…データ 1005…予約語 1006…データ 1007…データ 1008…データ 1009…データ 1010…データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹盛 建而 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日 立エレベータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 名田部 豊 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日 立エレベータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 小野 浩隆 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日 立エレベータエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA05 BA04 CA04 KA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表計算ソフトウェアと連携可能なCAD
    システムにおいて、 このCADシステムは、部品を形状モデルで表現し、そ
    の部品を複数組み付けた形状モデルを生成するCADシ
    ステムであって、 前記部品の形状モデルに関するデータを、 前記表計算ソフトウェア上のデータとして、 前記部品の形状モデルの形状モデル空間における座標を
    特徴付ける位置姿勢データと、 前記部品の原材料を特徴付ける原材料データと、 前記部品の加工工程を特徴付ける加工データの三種類の
    データとで保持し、 しかも、そのデータ構造が、一つの部品に関して、一つ
    のまたは複数の行または列により表現したものであっ
    て、 前記表計算ソフトウェアにより入力させたデータを、形
    状モデルを生成するデータとして取り込むことを特徴と
    する表計算ソフトウェアと連携可能なCADシステム。
  2. 【請求項2】 ある部品が、加工工程において他の部品
    と関わって、その部品の形状モデル空間におけるデータ
    が変化する場合に、 前記表計算ソフトウェア上で定義されたその部品の加工
    データの欄に、その変化に関わる他の部品の情報を記述
    することを特徴とする請求項1記載の表計算ソフトウェ
    アと連携可能なCADシステム。
  3. 【請求項3】 表計算ソフトウェアと連携可能なCAD
    システムにより、部品を形状モデルで表現し、その部品
    を複数組み付けた形状モデルを生成する形状モデル生成
    方法において、 前記部品の形状モデルに関するデータを、 前記表計算ソフトウェア上のデータとして、 前記部品の形状モデルの形状モデル空間における座標を
    特徴付ける位置姿勢データと、 前記部品の原材料を特徴付ける原材料データと、 前記部品の加工工程を特徴付ける加工データの三種類の
    データで保持し、 しかも、そのデータ構造が、一つの部品に関して、一つ
    のまたは複数の行または列により表現したものであっ
    て、 前記表計算ソフトウェアによりデータを入力させ、 表計算ソフトウェアと独立に実行可能なCADソフトウ
    ェアに、前記データを取り込んで形状モデルを生成する
    ことを特徴とする形状モデル生成方法。
  4. 【請求項4】 ある部品が、加工工程において他の部品
    と関わって、その部品の形状モデル空間におけるデータ
    が変化する場合に前記表計算ソフトウェア上で定義され
    たその部品の加工データの欄に、その変化に関わる他の
    部品の情報を記述することを特徴とする請求項3記載の
    形状モデル生成方法。
  5. 【請求項5】 この形状モデル生成方法は、 表計算ソフトウェアと、 CADソフトウェアと、 連携プログラムとで実行され、 前記表計算ソフトウェアは、ユーザがカスタマイズ可能
    な機能を含み、 前記表計算ソフトウェアで処理されたデータを、前記連
    携プログラムによって、前記CADソフトウェアに取り
    込んで、部品の形状モデルを生成することを特徴とする
    請求項3および請求項4記載のいずれかの形状モデル生
    成方法。
  6. 【請求項6】 請求項3および請求項5記載のいずれか
    の形状モデル生成方法を電子計算機上で実行するための
    表計算ソフトウェア、CADソフトウェア、連携プログ
    ラムの内の少なくとも一つのプログラムを記憶すること
    を特徴とする記憶媒体。
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