JP2001051660A - 電気光学装置、その駆動方法およびそれを用いた電子機器 - Google Patents

電気光学装置、その駆動方法およびそれを用いた電子機器

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JP2001051660A
JP2001051660A JP22874699A JP22874699A JP2001051660A JP 2001051660 A JP2001051660 A JP 2001051660A JP 22874699 A JP22874699 A JP 22874699A JP 22874699 A JP22874699 A JP 22874699A JP 2001051660 A JP2001051660 A JP 2001051660A
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electro
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Yutaka Ozawa
裕 小澤
Nobutaka Suzuki
信孝 鈴木
Seiichi Iino
聖一 飯野
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶パネルの両面の全面にわたって画像を表
示可能な液晶表示装置において、いずれの面においても
表示画像が反転することなく画像を表示させる。 【解決手段】 両面に画像を表示可能な液晶表示装置1
8(181、182)は、一対の反射偏光板36、38
の間に配置された液晶セル22(221)から構成さ
れ、使用状態検出手段120(220)により表示面の
使用状態を検出して、両面に表示される画像の間で上下
反転または左右反転するのを防止するように一方の表示
面に画像を表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等の
電気光学装置、その駆動方法に関する。また、その電気
光学装置を表示部として搭載した電子機器に関する。詳
しくは、両面に画像を表示可能な両面表示型の電気光学
装置、その駆動方法およびそれを用いた電子機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、PDA(Personal Digital Assis
tant)などの小型・軽量の携帯情報端末の表示装置とし
て、液晶パネルの両面に画像を表示可能な液晶表示装置
が提案されている。このような両面表示型の液晶表示装
置の一つとして、バックライトを挟んで2枚の透過型の
液晶パネルを背中合わせに配置することによって両面に
画像を表示可能な液晶表示装置がある。また、他の両面
表示型の液晶表示装置として、1枚の反射型の液晶パネ
ルの一方の側の一部に反射板を配置するとともに残りの
部分の他方の側に反射板を配置することによって、液晶
パネルの他方の側では一部を表示可能にするとともに一
方の側では残りの部分を表示可能にする両面表示型の液
晶表示装置がある(特開平10−198291号参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の液晶表
示装置では、2枚の液晶パネルを使用する必要があり、
部品点数および重量が増加し、厚さも厚くなるという問
題がある。また、後者の液晶表示装置では、液晶パネル
の両面において全面にわたって画像を表示することがで
きないという問題がある。
【0004】これらの問題を解消するため、本発明者ら
は、1枚の液晶パネルの両面の全面にわたって画像を表
示可能な両面表示型の液晶表示装置を提案している。し
かし、このような両面表示型の液晶表示装置において、
一方の側に表示する場合と他方の側に表示する場合で表
示画像の上下または左右を入れ替えなければ表示画像が
反転して文字などが読めなくなるという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、上記の問題点を解消
し、2枚の液晶パネルを必要とすることなく、液晶パネ
ルの両面の全面にわたって画像を表示することができ、
且ついずれの面においても表示画像が反転することなく
画像を表示することができる液晶表示装置、それを用い
た電子機器およびその駆動方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による液晶表示装置は、一対の基板間に電気
光学層を有してなる電気光学装置において、第1の表示
面及び該第1の表示面と対向する第2の表示面の両面側
から画像を視認でき、且つ、前記第1の表示面を視認す
る第1の使用状態と前記第2の表示面を視認する第2の
使用状態を選択可能であり、前記第1の使用状態の際に
前記第1の表示面側に形成される前記画像の上下或は左
右方向と、前記第2の使用状態の際に前記第2の表示面
側に形成される前記画像の上下方向或は左右方向とが反
転しないように前記電気光学装置を駆動する駆動手段を
備えることを特徴とする。
【0007】この電気光学装置によれば、1つの電気光
学装置を使用して裏表両面に画像を表示可能な電気光学
装置として使用することができ、2枚の液晶セルを使用
して両面に画像を表示する電気光学装置と比べて、部品
点数および重量を削減し、厚さを薄くすることができ
る。
【0008】また、第1の使用上体の際に第1の表示面
側に形成される画像の上下或は左右方向と、第2の使用
状態の際に第2の表示面側に形成される画像の上下方向
或は左右方向とが反転しないように電気光学装置を駆動
する駆動手段を備えるので、第1及び第2の表面側の両
面における画像を正方向に表示できる。
【0009】本発明の電気光学装置にあっては、第1の
使用状態と第2の使用状態のいずれかが選択されたのか
を検出する使用状態検出手段を備えると好ましい。この
使用状態検出手段が検出する使用状態に応じて、前記電
気光学装置の駆動を変化させることによって、第1及び
第2の表面側の両面における画像を正方向に表示でき
る。
【0010】また、本発明の電気光学装置は、一対の基
板間に電気光学層が挟持され、マトリクス状に配置され
た複数の走査線及び複数の信号線の交差部分毎に形成さ
れてなる電気光学装置において、第1の表示面及び該第
1の表示面と対向する第2の表示面の両面から画像を視
認可能で、前記第1の表示面を視認する第1の使用状態
と、前記第2の表示面を視認する第2の使用状態を選択
可能であり、前記第1の使用状態と前記第2の使用状態
とで、走査方向が異なることを特徴とする。
【0011】上述した本発明の電気光学装置によれば、
第1の表示面を視認する場合と、第2の表示面を視認す
る場合とで、走査方向が異なるので第1及び第2の表面
側の両面における画像が正方向に表示できる。
【0012】上記の場合にあって表示の上下方向の反転
を防止するためには、第1の表示状態と、第2の表示状
態とで、走査線に接続された走査線ドライバによる走査
方向を切り替えることによって垂直方向の走査方向を異
ならせればよく、表示の左右方向の反転を防止するため
には、第1の表示状態と、第2の表示状態とで信号線に
接続された信号線ドライバによる走査方向を異ならせて
表示の水平方向の走査方向を異ならせればよい。
【0013】なお、上記の電気光学装置の場合において
も、第1の使用状態と第2の使用状態のいずれかが選択
されたのかを検出する使用状態検出手段を備えると好ま
しい。この使用状態検出手段が検出する使用状態に応
じ、上記電気光学装置の走査方向を異ならせることによ
って、第1及び第2の表面側の両面における画像を正方
向に表示できる。
【0014】また表示の反転を防止するための他例とし
て、本発明の電気光学装置は、一対の基板間に電気光学
層が挟持され、マトリクス状に配置された複数の走査線
及び複数の信号線の交差部分毎に画素領域が形成されて
なる電気光学装置において、第1の表示面及び該第1の
表示面と対向する第2の表示面の両面から画像を視認可
能で、前記第1の表示面を視認する第1の使用状態と前
記第2の表示面を視認する第2の使用状態を選択可能で
あり、前記第1の使用状態と前記第2の使用状態とで、
画像データの読み出し順序が異なることを特徴とする。
【0015】本例にあっては第1の表示状態と、第2の
表示状態とで、画像データの読み出し順序が異ならせる
ことによって、第1の表示状態と、第2の表示状態とで
画像の左右方向或は上下方向の反転を防止している。
【0016】上述したきた本発明の電気光学装置にあっ
ては、前記一対の基板間に前記電気光学層として液晶層
を挟持した液晶パネルと、前記液晶パネルの両側に配置
され、第1の方向の偏光軸を有する偏光を反射し且つ第
1の方向と異なる第2の方向の偏光軸を有する偏光を透
過させる一対の反射偏光板と、を具備すると好ましい。
このように構成すれば、反射偏光板によって、第1の表
示面及び第2の表示面を反射偏光板によって形成できる
ので、液晶パネルの両面のほぼ全面にわたって画像を表
示することができる電気光学装置が実現する。尚、その
場合にあっては、前記一対の反射偏光板が、第1の方向
の偏光軸を有する偏光を透過し且つ第2の方向の偏光軸
を有する偏光を吸収する一対の吸収型偏光板の間に配置
されると好ましい。
【0017】一対の吸収型偏光板を反射偏光板間に配置
することにより、反射偏光板の透過軸と直交する方向の
偏光を反射偏光板に入射する前に吸収することができ、
その偏光が反射偏光板に直接入射して反射光となるのを
防止することができる。このように不必要な反射を防止
することによって、表示コントラストを改善し、見やす
い表示を実現することができる。
【0018】また、本発明による電気光学装置の駆動方
法は、一対の基板間に電気光学層を有してなり、第1の
表示面及び該第1の表示面と対向する第2の表示面の両
面から画像を視認可能な電気光学装置の駆動方法におい
て、前記第1の表示面を視認する第1の使用状態と前記
第2の表示面を視認する第2の使用状態を選択し、前記
第1の使用状態の際に前記第1の表示面側に形成される
前記画像の上下或は左右方向と、前記第2の使用状態の
際に前記第2の表示面側に形成される前記画像の上下方
向或は左右方向とが反転しないように前記電気光学装置
を駆動することを特徴とする。
【0019】本発明の電気光学装置の駆動方法によれ
ば、第1の表示面と視認する場合と、第2の表示面を視
認する場合とで、走査方向が異なるので第1及び第2の
表面側の両面における画像を正方向に表示できる。
【0020】また本発明の電気光学装置の駆動方法は、
一対の基板間に電気光学層が挟持されてなり、第1の表
示面及び該第1の表示面と対向する第2の表示面の両面
から画像を視認可能であり、マトリクス状に配置された
複数の走査線及び複数の信号線の交差部分毎に形成され
た画素領域の前記電気光学層を駆動する電気光学装置の
駆動方法において、前記第1の表示面を視認する第1の
使用状態と、前記第2の表示面を視認する第2の使用状
態を選択し、前記第1の使用状態と前記第2の使用状態
とで異なる方向から走査することを特徴とする。
【0021】上記した本発明の電気光学装置の駆動方法
によれば、第1の表示面と視認する場合と、第2の表示
面を視認する場合とで、走査方向が異なるので第1及び
第2の表面側の両面における画像を正方向に表示でき
る。
【0022】上記の場合にあって表示の上下方向の反転
を防止するためには、第1の表示状態と、第2の表示状
態とで、走査線に接続された走査線ドライバによる走査
方向を切り替えることによって垂直方向の走査方向を異
ならせればよく、表示の左右方向の反転を防止するため
には、第1の表示状態と、第2の表示状態とで信号線に
接続された信号線ドライバによる走査方向を異ならせて
表示の水平方向の走査方向を異ならせればよい。
【0023】また本発明による電気光学装置の駆動方法
は、一対の基板間に電気光学層が挟持されてなり、第1
の表示面及び該第1の表示面と対向する第2の表示面の
両面から画像を視認可能であり、マトリクス状に配置さ
れた複数の走査線及び複数の信号線の交差部分毎に形成
された画素領域の前記電気光学層を駆動する電気光学装
置の駆動方法において、前記第1の表示面を視認する第
1の使用状態と、前記第2表示面を視認する第2の使用
状態を選択し、前記第1の使用状態と前記第2の使用状
態とで画像データの読み出し順序を異ならせることを特
徴とする。
【0024】本例における電気光学装置の駆動方法にあ
っては第1の表示状態と、第2の表示状態とで、画像デ
ータの読み出し順序を異ならせることによって、第1の
表示状態と、第2の表示状態とで画像の左右方向或は上
下方向の反転を防止している。
【0025】また、本発明による電子機器は、本体部
と、この本体部に開閉可能に取付けられた蓋部と、この
蓋部に取付けられて蓋部の両側の第1および第2の表示
面に画像を表示可能な電気光学装置と、この電気光学装
置に画像情報を入力する入力手段とを備えた電子機器に
おいて、前記電気光学装置が、一対の基板間に電気光学
層を有してなり、第1の表示面及び該第1の表示面と対
向する第2の表示面の両面から画像を視認でき、前記第
1の表示面を視認する第1の使用状態と前記第2の表示
面を視認する第2の使用状態を選択可能であり、前記第
1の使用状態の際に前記第1の表示面側に形成される前
記画像の上下或は左右方向と、前記第2の使用状態の際
に前記第2の表示面側に形成される前記画像の上下方向
或は左右方向とが反転しないように前記電気光学装置を
駆動する駆動手段を備えることを特徴とする。
【0026】この電子機器によれば、蓋部の開閉状態に
応じて、蓋部の第1の表示面に表示される画像と第2の
表示面に表示される画像との間で画像が上下反転または
左右反転するのを確実に防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明による両面表示型の電気光学装置の実施の形態を説明
する。
【0028】図1は、本発明による両面表示型の電気光
学装置としての液晶表示装置を備えた電子機器としての
携帯情報端末の実施の形態を示す斜視図であり、(a)
は携帯情報端末を閉じた状態を示し、(b)は携帯情報
端末を開いた状態を示している。
【0029】図1に示すように、携帯情報端末10は、
本体部12と、この本体部12に開閉自在に取付けられ
た蓋部14を備えている。本体部12には、情報を入力
するためのキーボードなどの入力部16が設けられ、蓋
部14には、画像表示部としての液晶表示装置18(1
81、182)が設けられている。液晶表示装置18
(181、182)は、図1(a)に示す蓋部14を閉
じた状態および図1(b)に示す蓋部14を開いた状態
のいずれの状態でも画像表示部としての機能を果たす両
面表示型の液晶表示装置、すなわち蓋部14の両面に画
像表示面を有する両面表示型の液晶表示装置からなる。
すなわち、図1(a)に示す蓋部14を閉じた状態で
は、液晶表示装置18(181、182)の一方の面が
画像表示面としての機能を果たし、図1(b)に示す蓋
部14を開いた状態では、液晶表示装置18(181、
182)の他方の面が画像表示面としての機能を果た
す。
【0030】また、本体部12には、蓋部14の開閉状
態を検出する後述する使用状態検出手段120(22
0)(図8、図9参照)が設けられている。図1(b)
に示すように、使用状態検出手段120(220)は、
本体部12の上面の角部付近に設けられて上方に突出可
能なピン20と、このピン20を上方に付勢する図示し
ないバネを備えている。すなわち、図1(b)に示す蓋
部14が開いた状態では、ピン20が上方に突出し、図
1(a)に示す蓋部14が閉じた状態では、ピン20が
蓋部14によってバネの付勢力に抗して本体部12内に
収容されるように構成されている。このようにして、ピ
ン20の位置によって蓋部14の開閉状態すなわち携帯
情報端末10の使用状態を検出できるように構成されて
いる。後述するように、使用状態検出手段120(22
0)によって検出された携帯情報端末10の使用状態に
応じて、液晶表示装置18(181、182)のいずれ
か一方の面が画像表示面としての機能を果たすようにな
っている。すなわち、蓋部14が開いた状態が検出され
たときには、図1(b)に示す液晶表示装置18(18
1、182)の外側表示面が使用可能になり、蓋部14
が閉じた状態が検出されたときには、図1(a)に示す
液晶表示装置18(181、182)の内側表示面が使
用可能になる。
【0031】なお、携帯情報端末10は、上述した構成
の他に、図示しない表示情報出力源、表示情報処理回
路、クロック発生回路などの様々な回路や、それらの回
路に電源を供給する電源回路などを含んでいる。また、
本発明による両面表示型の液晶表示装置を備えた電子機
器としては、携帯電話機、腕時計、携帯用コンピュー
タ、ノート型パソコン、電子手帳、ページャ、電卓、P
OS端末、ICカード、ミニディスクプレーヤなどの様
々な電子機器を適用することができる。
【0032】次に、本発明による両面表示型の液晶表示
装置の実施の形態について説明する。図2は、本実施形
態の液晶表示装置を示す断面図である。図2に示すよう
に、液晶表示装置18は、図示しないセルギャップ制御
用のスペーサを介して一対の基板24、32が互いに対
向するように配置された液晶セル22を備えている。こ
れらの基板24、32には、それぞれ他方の基板に対向
する面に走査線および信号線としての互いに離間して平
行に延びる複数の透明電極26、32が形成されてい
る。これらの透明電極26、30は、互いに交差するよ
うに配置されて単純マトリックス(パッシブマトリック
ス)型の液晶セル22を形成している。一対の基板2
4、32の対向する面の周縁部にはシール材34が塗布
されており、このシール材34によって基板間に充填さ
れるTN液晶層28を封止している。なお、TN液晶層
28の厚さは、液晶パネルに電界を印加しない状態でT
N液晶層28に入射した直線偏光がTN液晶層28を通
過したときにその位相が90°ずれるように設定されて
いる。また、説明を容易にするために、図2および後述
する同様な他の図面では、横方向の寸法に比べて縦方向
(高さ方向)の寸法を拡大して示しており、一対の基板
24、32の間の間隙は数μm乃至数十μmである。
【0033】液晶セル22の一方の側には第1の反射偏
光板36が配置され、他方の側には第2の反射偏光板3
8が配置されている。また、第1の反射偏光板36の外
面側すなわち液晶セル22から遠い側には第1の吸収型
偏光板40が配置され、第2の反射偏光板38の外面側
すなわち液晶セル22から遠い側には第2の吸収型偏光
板42が配置されている。
【0034】第1および第2の反射偏光板36、38
は、例えば、国際公開(WO95/17692)におい
て開示された多層構造フィルムからなる反射偏光子によ
り構成することができる。図3に示すように、この多層
構造フィルムは、重合体を延伸形成した異なる2種類の
層、例えば、ポリエチレンナフタレートからなるA層
と、ナフタレン・ジカルボン酸とテレフタル酸との共重
合エステルからなるB層とを交互にZ軸方向に積層した
多層構造を有している。A層およびB層の各層は1μm
以下の厚さであり、多層構造フィルム全体の厚さは20
0μm程度である。
【0035】多層構造フィルムからなる反射偏光子のA
層のX軸方向の屈折率(nAX)とY軸方向の屈折率
(nAY)は互いに異なるように設定され、B層のX軸
方向の屈折率(nBX)とY軸方向の屈折率(nBY
は互いに略等しくなるように設定されている。また、A
層のY軸方向の屈折率(nAY)とB層のY軸方向の屈
折率(nBY)は互いに略等しくなるように設定されて
いる。したがって、これらの屈折率の間には、
(nAX)≠(nAY)、(nBX)≒(nBY)≒
(nAY)の関係がある。このように形成された第1お
よび第2の反射偏光板36、38に入射した光のうちY
軸方向の偏光軸を有する直線偏光は、実質的に各層間に
屈折率の差がないので、そのまま透過する。
【0036】また、隣接する一対のA層およびB層のZ
軸方向の膜厚をそれぞれt、tとし、入射光の波長
をλとして、 以下の式(1)の関係を満たすように設
定すれば、第1および第2の反射偏光板36、38に入
射した波長λの光のうちX軸方向の偏光軸を有する直線
偏光は、隣接するA層とB層の界面においてX軸方向の
偏光軸を有する直線偏光として反射される。
【0037】 t・nAX+t・nBX≒λ/2 (1) さらに、隣接するそれぞれの対のA層およびB層の膜厚
、tを変化させ、可視光領域の広範囲の波長λに
わたって上記の式(1)の関係を満たすようにそれぞれ
の対のA層およびB層の膜厚t、tを設定すれば、
第1および第2の反射偏光板36、38に入射した白色
光のうちX軸方向の偏光軸を有する直線偏光をその方向
の直線偏光として反射させることができる。
【0038】したがって、第1および第2の反射偏光板
36、38は、全可視光領域において、X軸方向の偏光
軸を有する直線偏光をその方向の直線偏光として反射さ
せ、Y軸方向の偏光軸を有する直線偏光をその方向の直
線偏光として透過させる。
【0039】また、第1および第2の吸収型偏光板4
0、42は、透過軸方向に平行な偏光を透過し、透過軸
方向と直交する吸収軸方向の偏光を吸収する偏光板であ
り、例えば、ヨウ素や染料などの二色性物質を用いるこ
とによって形成される。また、第1の吸収型偏光板40
はその透過軸が第1の反射偏光板36の透過軸と略平行
になるように配置され、第2の吸収型偏光板42はその
透過軸が第2の反射偏光板38の透過軸と略平行になる
ように配置されている。そのため、第1および第2の吸
収型偏光板40、42は、それぞれ第1および第2の反
射偏光板36、38を透過するような偏光をそのまま透
過させ、第1および第2の反射偏光板36、38によっ
て反射されるような偏光を吸収する。したがって、第1
または第2の反射偏光板36、38の透過軸と直交する
方向の偏光は、第1または第2の反射偏光板36、38
に入射する前に第1または第2の吸収型偏光板40、4
2によって吸収され、その偏光が第1または第2の反射
偏光板36、38に直接入射して反射光となるのを防止
することができる。このように不必要な反射を防止する
ことによって、表示コントラストを改善し、見やすい表
示を実現することができる。
【0040】さらに、本実施形態では、第1の反射偏光
板36および第1の吸収型偏光板40は、それらの透過
軸が第2の反射偏光板38および第2の吸収型偏光板4
2の透過軸と略平行になるように配置されている。
【0041】次に、図4を参照して、上記のように構成
された液晶表示装置18を明るい光の下で反射型液晶表
示装置として用いる場合の動作を説明する。なお、図4
(a)は、液晶セル22に電界を印加しない場合、すな
わち液晶セル22を通過する直線偏光の偏光軸を90°
回転(旋光)させる場合を示し、図4(b)は、液晶セ
ル22に電界を印加する場合、すなわち液晶セル22通
過する直線偏光の偏光軸を回転させない場合を示してい
る。また、図4において、アスタリスクは白色光などの
偏光軸を有しない外光を示し、左右方向の矢印は紙面と
平行な偏光軸を有する直線偏光を示し、丸の中に小さい
黒丸を描いた記号は紙面に垂直な偏光軸を有する直線偏
光を示している。
【0042】まず、図4(a)の左側に示す場合、すな
わち液晶セル22を通過する直線偏光の偏光軸を90°
回転させる状態の領域に外光60が第1の吸収型偏光板
40の側から入射する場合について説明する。この場
合、入射した外光60は、第1の吸収型偏光板40の吸
収軸40Aの方向の偏光成分が第1の吸収型偏光板40
によって吸収され、第1の吸収型偏光板40の透過軸4
0Tの方向の偏光成分のみが第1の吸収型偏光板40を
透過し、その透過軸40Tの方向の偏光軸を有する直線
偏光60aとして出射する。この直線偏光60aは、第
1の吸収型偏光板40の透過軸40Tと略平行な透過軸
36Tを有する第1の反射偏光板36をそのまま透過し
て、さらに液晶セル22を通過する。液晶セル22を通
過した直線偏光の偏光軸は90°回転して直線偏光60
bとなり、第2の反射偏光板38に入射する。第2の反
射偏光板38に入射した直線偏光60bは、その偏光軸
が第2の反射偏光板38の反射軸38Rと略平行である
ため、第2の反射偏光板38によって反射される。反射
された直線偏光60cは、第2の反射偏光板38の反射
軸38Rに略平行な偏光軸を有し、液晶セル22に入射
する。液晶セル22に入射した直線偏光60cは、液晶
セル22によってその偏光軸が90°回転されて、第1
の反射偏光板36の透過軸36Tと平行な偏光軸を有す
る直線偏光60dとなり、第1の反射偏光板36をその
まま透過し、さらに第1の反射偏光板36の透過軸36
Tと略平行な透過軸40Tを有する第1の吸収型偏光板
40を透過して、第1の吸収偏光板40の側の表示面に
到達する。
【0043】また、図4(a)の右側に示す場合、すな
わち液晶セル22を通過する直線偏光の偏光軸が90°
回転する領域に外光61が第2の吸収型偏光板42の側
から入射する場合も、上記の場合と同様に、第2の吸収
型偏光板42に入射した外光61は、第2の吸収型偏光
板42の透過軸42Tと平行な直線偏光61dとして第
2の吸収型偏光板42の側の表示面に到達する。
【0044】このように、液晶セル22を通過する直線
偏光の偏光軸を90°回転させる状態の領域に入射した
外光は、その殆どが第1または第2の反射偏光板36、
38で反射して入射光と逆の経路で出射するため、第1
または第2の吸収型偏光板40、42のいずれの側から
外光が入射した場合でも、液晶セル22を通過する直線
偏光の偏光軸を90°回転させる状態の領域は明るい白
色表示となる。
【0045】次に、図4(b)の左側に示す場合、すな
わち液晶セル22を通過する直線偏光の偏光軸を回転さ
せない状態の領域に外光62が第1の吸収型偏光板40
の側から入射する場合について説明する。この場合、入
射した外光62は、第1の吸収型偏光板40の吸収軸4
0Aの方向の偏光成分が第1の吸収型偏光板40によっ
て吸収され、第1の吸収型偏光板40の透過軸40Tの
方向の偏光成分が第1の吸収型偏光板40を透過して、
その透過軸40Tの方向の偏光軸を有する直線偏光62
aとして第1の吸収型偏光板40から出射する。この直
線偏光60aは、第1の吸収型偏光板40の透過軸40
Tと略平行な透過軸36Tを有する第1の反射偏光板3
6をそのまま透過し、偏光軸を回転することなく液晶セ
ル22を通過し、第1の吸収型偏光板40の透過軸40
Tと略平行な透過軸38Tを有する第2の反射偏光板3
8を透過し、第2の反射偏光板38の透過軸38Tと略
平行な透過軸42Tを有する第2の吸収型偏光板42を
透過してそのまま進行し、第1の吸収型偏光板40の側
の表示面には戻らない。
【0046】また、図4(b)の右側に示す場合、すな
わち液晶セル22を通過する直線偏光の偏光軸を回転さ
せない状態の領域に外光63が第2の吸収型偏光板42
の側から入射する場合も、上記の場合と同様に、第2の
吸収型偏光板42に入射した外光63は、第1の吸収型
偏光板40の透過軸40Tと平行な偏光63aとして第
1の吸収型偏光板40を透過してそのまま出射され、表
示面である入射側には戻らない。
【0047】このように、液晶セル22を通過する直線
偏光の偏光軸を回転させない状態の領域に入射した外光
は、入射側とは逆側に透過して入射側には戻らないた
め、第1または第2の吸収型偏光板40、42のいずれ
の側から外光が入射した場合でも、液晶セル22を通過
する直線偏光の偏光軸を回転させない状態の領域は暗い
表示となる。
【0048】上述したように、本実施形態の液晶表示装
置18は、明るい外光の下で反射型液晶表示装置として
使用する場合、液晶セル22を通過する直線偏光の偏光
軸を90°回転させる状態の領域は、液晶セル22のい
ずれの側を表示面として用いた場合でも明るい白色表示
領域となり、液晶セル22を通過する直線偏光の偏光軸
を回転させない状態の領域は、液晶セルのいずれの側を
表示面として用いた場合でも暗い表示領域となって、両
面表示を行うことができる。なお、液晶セル22は、通
過する直線偏光の偏光軸を90°回転させる状態と回転
させない状態との中間の状態にして中間調表示を行うこ
とができる。
【0049】上述したように、本実施形態の液晶表示装
置18は、1枚の液晶セル22を使用して両面に画像を
表示可能な反射型液晶表示装置として使用することがで
き、2枚の液晶セルを使用して両面に画像を表示する液
晶表示装置と比べて、部品点数および重量を削減し、厚
さを薄くすることができる。また、液晶表示装置18で
は、液晶セル22の両面の全面にわたって配置される反
射偏光板36、38が反射板として作用する反射型液晶
表示装置として使用することができるため、液晶セル2
2の全面にわたって両面に画像を表示することができ
る。さらに、第1および第2の反射偏光板36、38は
所定の方向の偏光軸を有する偏光を殆ど反射することが
できるため、明るい反射型液晶表示装置となる。
【0050】上記の実施例は、単純マトリクス型のTN
液晶セルを持つ液晶表示装置であるが、TN液晶セルを
持つ2端子や3端子のアクティブマトリクス型の液晶表
示装置であっても、同様の効果が得られる。
【0051】図5は、本発明による両面表示型の液晶表
示装置の他の実施の形態を示す断面図である。図5に示
すように、本実施形態の液晶表示装置181では、図2
に示す実施形態の液晶表示装置18の構成に加えて、光
を散乱させ拡散させる機能を有する散乱層44が液晶セ
ル22と第2の反射偏光板38と間に配置されている。
この散乱層44は、第2の反射偏光板38で反射された
部分に対応する表示画像が鏡面により反射された光であ
るような表示画像となるのを防止し、第2の反射偏光板
38で反射された部分に対応する表示画像をペーパーホ
ワイトに近い表示画像にするために使用される。散乱層
44は、例えば、ビーズを分散させたプラスチックフィ
ルムからなり、液晶セル22と第2の反射偏光板38を
接着する光学接着剤からなる接着層中にビーズを混入さ
せることによって形成することができる。なお、散乱層
44は、液晶セル22と第2の反射偏光板38との間に
限らず、液晶セル22と第1の反射偏光板36との間、
第1の反射偏光板36と第1の吸収型偏光板40との
間、第2の反射偏光板38と第2の吸収型偏光板42と
の間、第1の吸収型偏光板40または第2の吸収型偏光
板42の外面側のいずれに配置してもよい。また、散乱
層44を透過した直線偏光の偏光軸は変わらないので、
図4に示したような液晶セル22に入射する光の挙動に
は影響を与えない。他の構成は図2に示す実施形態と同
様であるので、図5において図2の実施形態の液晶表示
装置18に対応する部分に同一の符号を付して、その説
明を省略する。
【0052】図6は、本発明による両面表示型の液晶表
示装置のさらに他の実施の形態を示す断面図である。図
6に示すように、本実施形態の液晶表示装置182で
は、図2および図5に示す実施形態の液晶表示装置1
8、181のTN液晶層28封止した液晶セル22の代
わりに、STN液晶層281を封止した液晶セル221
を使用するとともに、このSTN型の液晶セル221に
よって発生する着色を解消するために、第1の反射偏光
板36と第1の吸収型偏光板40との間および第2の反
射偏光板38と第2の吸収型偏光板42との間に位相差
板46、46を設けている。また、第1の反射偏光板3
6および第1の吸収型偏光板40の透過軸と第2の反射
偏光板38および第2の吸収型偏光板42の透過軸との
間の角度は、STN型の液晶セル221のツイスト角に
応じて決定されている点で、TN型の液晶セル22を使
用する図2の実施形態の場合と異なる。さらに、本実施
形態の液晶表示装置182の動作は、STN型の液晶セ
ル221による位相のずれを位相差板46、46によっ
て補償する点を除いて、上述した図2の実施形態と同様
である。他の構成は図5に示す実施形態と同様であるの
で、図6において図5の実施形態の液晶表示装置181
に対応する部分に同一の符号を付して、その説明を省略
する。なお、位相差板46、46は、STN型の液晶セ
ル221による着色が問題にならなければ、必ずしも設
ける必要はなく、あるいは位相差板46、46の一方の
みを設けるようにしてもよい。
【0053】また、図2、図5または図6に示す実施形
態の液晶表示装置18、181、182において、最も
外面側の一方に図示しない光吸収層を着脱可能に配置し
てもよい。この光吸収層は、この光吸収層がない側を表
示面として使用したときに反射板として機能する第1ま
たは第2の反射偏光板36、38を透過した光を吸収す
るとともに、光吸収層が配置する側の第1または第2の
吸収型偏光板40、42に入射する外光を吸収するの
で、コントラストを改善することができる。
【0054】次に、図7および図8を参照して、表示画
像の上下反転または左右反転を防止できる本発明による
液晶表示装置18(181、182)の駆動回路の実施
の形態を説明する。
【0055】図7は、図1に示す両面表示型の液晶表示
装置18(181、182)を備えた電子機器としての
携帯情報端末10の表示例を示す概略図であり、(a)
は蓋部14を閉じた状態における外側表示面の表示例を
示し、(b)は蓋部14を開いた状態における内側表示
面の表示例を示している。この図からわかるように、外
側表示面の左上の部分18aと内側表示面の左下の部分
18bが液晶パネルの同じドットに対応するため、後述
する使用状態検出手段120(図8参照)によって検出
された蓋部14の開閉状態に応じて液晶表示装置18
(181、182)の表示方法を変えなければ、外側表
示面で正常に表示された文字等が内側表示面では上下反
転して表示されることになる。なお、本実施形態の液晶
表示装置18(181、182)では蓋部14が上下方
向に開閉するようになっているので、外側表示面の表示
画像と内側表示面の表示画像とが上下反転するのを防止
する必要があるが、本発明による液晶表示装置は、蓋部
が左右方向に開閉する場合にも適用でき、この場合には
外側表示面の表示画像と内側表示面の表示画像とが左右
反転するのを防止する必要がある。以下、このような表
示画像の上下反転または左右反転を防止できる本発明に
よる液晶表示装置18(181、182)の駆動回路の
実施の形態について説明する。
【0056】図8(a)および(b)は、本発明による
液晶表示装置18(181、182)の駆動回路の実施
の形態を示すブロック図である。
【0057】図8(a)および(b)に示すように、本
実施形態の液晶表示装置18(181、182)の駆動
回路210は、画像表示を制御する表示制御回路211
と、この表示制御回路211によって制御されるシフト
レジスタにより複数の走査線26に走査電位を順次供給
し線順次走査を行う走査線ドライバ112と、この走査
線ドライバ112により選択された各画素に対し、表示
制御回路211によって制御されるシフトレジスタによ
り複数の信号線30に各画素の画像データに対応する信
号電位を供給する信号線ドライバ113とを備えてい
る。
【0058】走査線ドライバ112により走査線26に
供給される走査電位、および信号線ドライバ113によ
り信号線30に供給される信号電位は、液晶電位生成回
路100によって生成され、それぞれ走査線ドライバ1
12、信号線ドライバ113に供給される。
【0059】なお、図8(a)には、図7(a)に示す
外側表示面の左上の部分18aが黒く塗りつぶした画素
として示されている。また、図8(b)には、図7
(b)に示す内側表示面の左下の部分18bに対応する
画素が黒く塗りつぶした画素として示されている。
【0060】上述したように、これらの画素は同一の液
晶パネルの同一のドットに対応している。また、図8に
は、駆動回路210の走査線ドライバ112および信号
線ドライバ113のシフトレジスタのシフト方向が点線
矢印で示されている。これらの点線矢印で示すように、
本実施形態では、駆動回路210の走査線ドライバ11
2のシフトレジスタを図の上下方向にシフトさせ、信号
線ドライバ113のシフトレジスタを図の右方向にシフ
トさせる。走査線ドライバ112の走査方向を上下に変
えることにより、走査線26に走査電位を順次供給する
方向が逆になり、外側表示面と内側表示面との間の表示
画像の上下反転を防止することができる。
【0061】さらに蓋部14が左右方向に開閉する場合
においても、駆動回路210の走査線ドライバ112の
走査方向を変えずに、信号線ドライバ113のシフトレ
ジスタのシフト方向を左右に変えることで外側表示面と
内側表示面との間の表示画像の左右反転を防止すること
ができる。
【0062】次に、図9および図10を参照して、表示
画像の上下反転または左右反転を防止できる本発明によ
る液晶表示装置18(181、182)の駆動回路の他
の実施の形態を説明する。図9は、本発明による液晶表
示装置18(181、182)の駆動回路の他の実施の
形態を示すブロック図である。
【0063】図9に示すように、本実施形態の液晶表示
装置18(181、182)の駆動回路210は、液晶
電位生成回路200と、外側表示面または内側表示面の
画像表示を制御する表示制御回路211と、この表示制
御回路211によって制御されるシフトレジスタにより
複数の走査線26に走査電位を順次供給し線順次走査す
る走査線ドライバ212と、表示制御回路211によっ
て制御されるシフトレジスタにより画像データに対応す
る信号電位を対応する複数の信号線30に同時に供給す
る信号線ドライバ213とを備えている。
【0064】表示制御回路211は、蓋部14の開閉状
態すなわち携帯情報端末10の使用状態を検出する上述
する実施形態における使用状態検出手段120と同様な
使用状態検出手段220によって検出された蓋部14の
開閉状態すなわち携帯情報端末の使用状態に応じて外側
表示面または内側表示面の画像表示を制御する。
【0065】上述した実施形態では、駆動回路210で
走査線26に走査電位を順次供給する方向を逆にするこ
とにより外側表示面と内側表示面との間の表示画像の上
下反転を防止したが、本実施形態では、走査線26に走
査電位を順次供給する走査方向を変えずに、後述するよ
うに外側表示面と内側表示面の画像データを読み出す順
序を変えることにより、外側表示面の表示画像と内側表
示面の表示画像との間の上下反転を防止する。なお、図
9および後述する図10では、表示画像の左右反転を防
止するように示されているが、これらの図を90°回転
させた状態で液晶表示装置18(181、182)に適
用すれば、表示画像の上下反転を防止することができ
る。
【0066】次に、図10を参照して、本実施形態にお
ける外側表示面に画像を表示する場合と内側表示面に画
像を表示する場合の画像データの読み出し順序を説明す
る。図10において、走査線C1、C2、C3、…、C
iは、それぞれ走査線26を示し、S1、S2、S3、
…、Sj−2、Sj−1、Sjは、それぞれ信号線30
を示している。
【0067】外側表示面に画像を表示させる場合には、
表示制御回路211が走査線ドライバ212により走査
線をC1、C2、C3、…、Ciの順序で走査し、信号
線ドライバ213にS1、S2、S3、…、Sjの順序
でデータを書き込む。このとき走査線mと信号線nの交
点にある画素に書き込む画像データをD(Cm、Sn)
と呼ぶことにすると、信号線ドライバ213に書き込む
画像データは、D(C1,S1)、D(C1,S2)、
…、D(C1,Sj)の順序で信号線ドライバ213に
書き込まれ、次の1水平走査期間では、D(C2,S
1)、D(C2,S2)、…、D(C2,Sj)、…、
最後の1水平走査期間では、D(Ci,S1)、D(C
i,S2)、…、(Ci,Sj)の順序で書き込まれ
る。
【0068】これに対して内側表示面に画像を表示させ
る場合には、最初に信号線ドライバ213に書き込む画
像データは、走査線C1に対応する最初の1水平走査期
間には、D(Ci,S1)、D(Ci,S2)、…、D
(Ci,Sj)の順序で書き込まれ、次の1水平走査期
間では、D(Ci−1,S1)、D(Ci−1,S
2)、…、D(Ci−1,Sj)、…、最後の一水平走
査期間では、D(C1,S1)、D(C1,S2)、
…、D(C1,Sj)の順序で書き込まれる。
【0069】このようにして画像データの読み出し順序
を逆にすることにより、外側表示面の表示画像と内側表
示面の表示画像との間の上下反転を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による両面表示型の液晶表示装置を備え
た電子機器としての携帯情報端末の実施の形態を示す斜
視図。
【図2】本発明による両面表示型の液晶表示装置の実施
の形態を示す断面図。
【図3】図2に示す実施の形態の両面表示型の液晶表示
装置の反射偏光板として使用される多層構造フィルムか
らなる反射偏光子を概略的に示す斜視図。
【図4】図2に示す両面表示型の液晶表示装置の動作の
説明図。
【図5】本発明による両面表示型の液晶表示装置の他の
実施の形態を示す断面図。
【図6】本発明による両面表示型の液晶表示装置のさら
に他の実施の形態を示す断面図。
【図7】図1に示す両面表示型の液晶表示装置を備えた
電子機器としての携帯情報端末の表示例を示す概略図。
【図8】本発明による両面表示型の液晶表示装置の駆動
回路の実施の形態を示すブロック図。
【図9】本発明による両面表示型の液晶表示装置の駆動
回路の他の実施の形態を示すブロック図。
【図10】図9に示す両面表示型の液晶表示装置の駆動
回路における外側表示面に画像を表示する場合と内側表
示面に画像を表示する場合の画像データの読み出し順序
の説明図。
【符号の説明】
10 携帯情報端末 12 本体部 14 蓋部 16 入力部 18(181、182) 液晶表示装置 20 ピン 22、221 液晶セル 24、32 基板 26 透明電極(走査線) 28 TN液晶層 30 透明電極(信号線) 34 シール材 36 第1の反射偏光板 38 第2の反射偏光板 40 第1の吸収型偏光板 42 第2の吸収型偏光板 44 散乱層 46 位相差板 100、200 液晶電位生成回路 210 駆動回路 211 表示制御回路 112、212 走査線ドライバ 113、213 信号線ドライバ 120、220 使用状態検出手段 281 STN液晶層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 660 G09G 3/20 660Z (72)発明者 飯野 聖一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NA07 NA16 NA44 NC12 NC13 NC32 NC37 NC49 NC52 ND04 ND42 ND49 ND60 NE06 NF05 NF13 5C006 AA02 AA22 AC02 AF22 BA19 BB12 BB16 BB17 BB28 BC03 EC05 EC06 EC13 FA01 FA43 FA54 5C080 AA10 BB05 CC01 CC03 DD01 DD21 DD30 EE32 FF12 JJ02 JJ06 KK02 KK05 KK07 KK25 KK30 KK43 KK49 KK52 5G435 AA00 AA02 AA18 BB12 BB16 CC09 DD01 EE33 FF03 FF05 FF14 HH02 LL03 LL07 LL09 LL10 LL12

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板間に電気光学層を有してなる
    電気光学装置において、 第1の表示面及び該第1の表示面と対向する第2の表示
    面の両面側から画像を視認でき、且つ、前記第1の表示
    面を視認する第1の使用状態と前記第2の表示面を視認
    する第2の使用状態を選択可能であり、 前記第1の使用状態の際に前記第1の表示面側に形成さ
    れる前記画像の上下或は左右方向と、前記第2の使用状
    態の際に前記第2の表示面側に形成される前記画像の上
    下方向或は左右方向とが反転しないように前記電気光学
    装置を駆動する駆動手段を備えることを特徴とする電気
    光学装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気光学装置におい
    て、 前記第1の使用状態と前記第2の使用状態のいずれかが
    選択されたのかを検出する使用状態検出手段を備えるこ
    とを特徴とする電気光学装置。
  3. 【請求項3】 一対の基板間に電気光学層が挟持され、
    マトリクス状に配置された複数の走査線及び複数の信号
    線の交差部分毎に形成されてなる電気光学装置におい
    て、 第1の表示面及び該第1の表示面と対向する第2の表示
    面の両面から画像を視認可能で、前記第1の表示面を視
    認する第1の使用状態と、前記第2の表示面を視認する
    第2の使用状態を選択可能であり、 前記第1の使用状態と前記第2の使用状態とで、走査方
    向が異なることを特徴とする電気光学装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の電気光学装置にお
    いて、 前記第1の使用状態と前記第2の使用状態とで、表示の
    垂直方向の走査方向が異なることを特徴とする電気光学
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載の電気光学
    装置において、 前記第1の使用状態と前記第2の使用状態とで、表示の
    水平方向の走査方向が異なることを特徴とする電気光学
    装置。
  6. 【請求項6】 一対の基板間に電気光学層が挟持され、
    マトリクス状に配置された複数の走査線及び複数の信号
    線の交差部分毎に画素領域が形成されてなる電気光学装
    置において、 第1の表示面及び該第1の表示面と対向する第2の表示
    面の両面から画像を視認可能であり、且つ、前記第1の
    表示面を視認する第1の使用状態と前記第2の表示面を
    視認する第2の使用状態を選択可能であり、 前記第1の使用状態と前記第2の使用状態とで、画像デ
    ータの読み出し順序が異なることを特徴とする電気光学
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のうちいずれかに
    記載の電気光学装置において、 前記一対の基板間に前記電気光学層として液晶層を挟持
    した液晶パネルと、 前記液晶パネルの両側に配置され、第1の方向の偏光軸
    を有する偏光を反射し且つ第2の方向と異なる第2の方
    向の偏光軸を有する偏光を透過させる一対の反射偏光板
    と、を具備することを特徴とする電気光学装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電気光学装置におい
    て、 前記一対の反射偏光板が、第1の方向の偏光軸を有する
    偏光を透過し且つ第2の方向の偏光軸を有する偏光を吸
    収する一対の吸収型偏光板の間に配置されることを特徴
    とする電気光学装置。
  9. 【請求項9】 一対の基板間に電気光学層を有してな
    り、第1の表示面及び該第1の表示面と対向する第2の
    表示面の両面から画像を視認可能な電気光学装置の駆動
    方法において、 前記第1の表示面を視認する第1の使用状態と前記第2
    の表示面を視認する第2の使用状態を選択し、 前記第1の使用状態の際に前記第1の表示面側に形成さ
    れる前記画像の上下或は左右方向と、前記第2の使用状
    態の際に前記第2の表示面側に形成される前記画像の上
    下方向或は左右方向とが反転しないように前記電気光学
    装置を駆動することを特徴とする電気光学装置の駆動方
    法。
  10. 【請求項10】 一対の基板間に電気光学層が挟持され
    てなり、第1の表示面及び該第1の表示面と対向する第
    2の表示面の両面から画像を視認可能であり、 マトリクス状に配置された複数の走査線及び複数の信号
    線の交差部分毎に形成された画素領域の前記電気光学層
    を駆動する電気光学装置の駆動方法において、 前記第1の表示面を視認する第1の使用状態と、前記第
    2の表示面を視認する第2の使用状態を選択し、 前記第1の使用状態と前記第2の使用状態とで異なる方
    向から走査することを特徴とする電気光学装置の駆動方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の電気光学装置の駆
    動方法において、 前記第1の使用状態と前記第2の使用状態とで、表示の
    垂直方向の走査方向を異ならせることを特徴とする電気
    光学装置の駆動方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は請求項11に記載の電
    気光学装置の駆動方法において、 前記第1の使用状態と前記第2の使用状態とで、表示の
    水平方向の走査方向を異ならせることを特徴とする電気
    光学装置の駆動方法。
  13. 【請求項13】 一対の基板間に電気光学層が挟持され
    てなり、第1の表示面及び該第1の表示面と対向する第
    2の表示面の両面から画像を視認可能であり、 マトリクス状に配置された複数の走査線及び複数の信号
    線の交差部分毎に形成された画素領域の前記電気光学層
    を駆動する電気光学装置の駆動方法において、 前記第1の表示面を視認する第1の使用状態と、前記第
    2表示面を視認する第2の使用状態を選択し、 前記第1の使用状態と前記第2の使用状態とで画像デー
    タの読み出し順序を異ならせることを特徴とする電気光
    学装置の駆動方法。
  14. 【請求項14】 本体部と、この本体部に開閉可能に取
    付けられた蓋部と、この蓋部に取付けられて蓋部の両側
    の第1および第2の表示面に画像を表示可能な電気光学
    装置と、この電気光学装置に画像情報を入力する入力手
    段とを備えた電子機器において、前記電気光学装置が、 一対の基板間に電気光学層を有してなり、 第1の表示面及び該第1の表示面と対向する第2の表示
    面の両面から画像を視認でき、前記第1の表示面を視認
    する第1の使用状態と前記第2の表示面を視認する第2
    の使用状態を選択可能であり、 前記第1の使用状態の際に前記第1の表示面側に形成さ
    れる前記画像の上下或は左右方向と、前記第2の使用状
    態の際に前記第2の表示面側に形成される前記画像の上
    下方向或は左右方向とが反転しないように前記電気光学
    装置を駆動する駆動手段を備えることを特徴とする電子
    機器。
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