JP2001050334A - アクティブ型除振装置 - Google Patents

アクティブ型除振装置

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JP2001050334A
JP2001050334A JP11222776A JP22277699A JP2001050334A JP 2001050334 A JP2001050334 A JP 2001050334A JP 11222776 A JP11222776 A JP 11222776A JP 22277699 A JP22277699 A JP 22277699A JP 2001050334 A JP2001050334 A JP 2001050334A
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displacement
actuator
displacement actuator
small
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Yoshiya Nakamura
佳也 中村
Masanao Nakayama
昌尚 中山
Keiji Masuda
圭司 増田
Masashi Yasuda
正志 安田
Akira Matsuura
章 松浦
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Fujita Corp
Tokkyokiki Corp
Original Assignee
Fujita Corp
Tokkyokiki Corp
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    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量が軽く占有スペースが小さくて済み、か
つ、設置場所に制限が少ないアクティブ型除振装置を提
供する。 【解決手段】 アクティブ型除振装置1000は、ベー
ス部100、取付板200、小変位アクチュエータ30
0、大変位アクチュエータ400、振動センサ500、
積層ゴム600などを備えた除振機構部700と、この
除振機構部700の制御を行う制御装置部を備える。取
付板200は、大変位アクチュエータ400と積層ゴム
600によって上下方向にスライド可能に支持されてい
る。小変位アクチュエータ300と大変位アクチュエー
タ400はベース部100と取付板200の間で水平方
向に並べて配置されベース部100に対する取付板20
0の位置を上下方向に変位させることで被除振体20が
除振される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクティブ型除振装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体製造工場などにおいて使
用される超微細加工に用いる製造装置や超高倍率の電子
顕微鏡などの精密機器は、振動を極端に嫌う装置であ
り、振動がこの種の装置に悪影響を及ぼすのを防止する
ために除振装置が使用されている。除振装置は、外部の
振動などに影響されることなく高度の静止状態を維持す
ることのできる定盤を備え、この定盤上に、振動を嫌う
装置の全体またはその装置のうちの特に振動を嫌う部
分、すなわち除振すべき対象物である被除振体を取り付
けて用いる。
【0003】このような振動を嫌う装置に悪影響を及ぼ
す振動には、大きく分けて次の3種類のものがある。 (A)外部環境に通常的に発生している小振動。例え
ば、振動を嫌う装置を設置した建物の近くを走行する車
両や、周辺の建設工事による地盤振動、その建物に設置
された空調設備やエレベータおよびその他の機械の作動
によって発生する振動、それに、その建物内を人が歩行
することによって発生する振動などである。 (B)振動を嫌う装置そのものが発生する振動。例え
ば、この振動を嫌う装置が半導体リソグラフィ工程で用
いられるステップ・アンド・スキャン型のウェーハ露光
装置であった場合を例に説明すると、ウェーハ上の1箇
所の露光領域の露光を行う毎に、ウェーハを載置したウ
ェーハ・ステージとマスクを載置したマスク・ステージ
とが水平方向に走査されるために加速および減速され、
その際に発生する揺動によって小振動が発生する。 (C)地震による振動。この振動の振幅および加速度は
小さなものから大きなものまでさまざまであり、したが
ってこの振動には、小振動から大振動までが含まれ得
る。
【0004】多くの除振装置は、上記(A)および
(B)の小振動を吸収して、振動を嫌う装置がそのよう
な小振動の影響を受けないようにすることを目的として
設計されており、上記(C)の地震による振動のうち比
較的大きな振動に対応することは、最初から予定してい
ない。例えば、半導体デバイスの集積度が現在ほど高く
なく、露光装置などが扱うパターンの線幅が現在ほど細
かくなかった頃は、パッシブ型除振装置が多く使用され
ていた。パッシブ型除振装置では、露光装置などの振動
を嫌う装置を取付ける定盤が空気ばねや防振ゴムなどの
弾性支持手段を介して、床面に固定された基台上に固定
されており、その弾性支持手段の撓みによって外部から
の小振動が吸収され、また、その弾性支持手段と定盤お
よびそれに取り付けされた装置の質量とによって形成さ
れる振動系の共振周波数を適当に設定することにより、
露光装置などが発生する小振動の振幅が抑制されるよう
にしていた。
【0005】ところが、このようなパッシブ型除振装置
は、その弾性支持手段が有する固有振動数以下の低振動
領域の振動に対しては除振効果が得られず、逆に振動を
増幅してしまうおそれがあり、この弾性支持手段の固有
振動数を下げるには限度があった。そして、半導体の集
積度が上昇してパターンの微細化が進行するにつれて、
このようなパッシブ型除振装置の除振能力では不充分と
なってきたため、最近ではアクティブ型除振装置が多用
されている。
【0006】アクティブ型除振装置では、定盤を複数の
アクチュエータを介して基台上に支持すると共に、定盤
に複数の振動検出手段(加速度センサ)を取り付け、そ
れら振動検出手段の検出出力に基づいて、フィードバッ
クやフィードフォワード等の技法を用いてアクチュエー
タを制御することで、定盤に発生する加速度を小さく抑
え、従ってその振動を小さく抑えるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したアクティブ型
除振装置では、変位量が微小であるが周波数応答性に優
れたピエゾアクチュエータや超磁歪アクチュエータとい
った微小変位アクチュエータ(本明細書では小変位アク
チュエータという)を用いているため、上記(A)、
(B)の、外部および内部の小振動に起因する定盤の振
幅が小さくかつ周波数が高い振動を良好に抑制する優れ
た除振性能を有する。ところが、従来のアクティブ型除
振装置では、被除振体を取り付ける定盤をアクチュエー
タを介して基台上に支持し、この基台を例えば建物の床
などから構成される下部構造体に設置する構成となって
いるため次の欠点がある。第1に、被除振体を取り付け
るための定盤が必要であるため、アクティブ型除振装置
の重量が大きなものとなりがちである。第2に、定盤に
取り付ける装置(被除振体)が大きくなると、この装置
とアクティブ型除振装置の定盤とによって広いスペース
が占有されてしまう。第3に、定盤が一定の占有スペー
スを必要とするため、アクティブ型除振装置の設置場所
に定盤の占有スペースと干渉する障害物が存在した場合
には、アクティブ型除振装置の設置が困難となり、設置
場所に制限が必要となっている。本発明は前記事情に鑑
み案出されたものであって、本発明の目的は、重量が軽
く占有スペースが小さくて済み、かつ、設置場所に制限
が少ないアクティブ型除振装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、下部構造体上で被除振体を支持する除振機構
部とその制御装置部を備え、前記除振機構部は、下部構
造体上に設けられたベース部と、被除振体に取付可能に
設けられた取付手段と、下部構造体上において前記取付
手段を支持する支持手段と、前記取付手段を前記ベース
部に対して上下及びまたは水平方向である変位方向に変
位させる変位手段と、前記取付手段の前記変位方向の振
動を検出する振動検出手段とを備え、前記ベース部、前
記取付手段、前記振動検出手段、前記変位手段は一体的
に設けられ、前記制御装置部は、前記振動検出手段によ
り検出した前記変位方向の振動に対応して前記変位手段
を駆動することにより、前記被除振体の変位方向の振動
を除去するように構成され、前記変位手段は、前記取付
手段に比較的小さな変位を与える小変位アクチュエータ
と、前記取付手段に比較的大きな変位を与える大変位ア
クチュエータとで構成され、前記小変位アクチュエータ
と大変位アクチュエータは、前記ベース部と前記取付手
段の間で前記変位方向と直交する方向に並べて配置され
ていることを特徴とする。また、本発明は、前記支持手
段は、前記変位手段と、前記ベース部と取付手段の間に
配設された弾性支持部材との少なくとも一方を含んで構
成されていることを特徴とする。また、本発明は、前記
弾性支持部材は空気ばねまたは積層ゴムにより構成され
ていることを特徴とする。また、本発明は、前記小変位
アクチュエータと、この小変位アクチュエータが取り付
けられている前記ベース部または取付手段の間に前記変
位方向に伸縮可能な弾性体が配設され、前記ベース部に
対する前記取付手段の前記変位方向への移動に応じて前
記弾性体が前記変位方向に沿って伸縮するように構成さ
れていることを特徴とする。また、本発明は、前記被除
振体に1または2以上の前記除振機構部が取り付けられ
て構成されていることを特徴とする。また、本発明は、
複数の前記除振機構部に対して1つの前記制御装置部が
設けられ、前記制御装置部は、前記各除振機構部の前記
振動検出手段により別々に検出された前記変位方向の振
動に対応して前記各除振機構部の前記変位手段を別々に
駆動するように構成されていることを特徴とする。ま
た、本発明は、前記小変位アクチュエータは固体アクチ
ュエータから構成されていることを特徴とする。また、
本発明は、前記固体アクチュエータは、超磁歪アクチュ
エータまたはピエゾアクチュエータであることを特徴と
する。また、本発明は、前記小変位アクチュエータは、
発生する変位量の精度が高いが発生する変位量が小さ
く、かつ、発生する変位量の周波数応答性が高いことを
特徴とする。また、本発明は、前記大変位アクチュエー
タはエアアクチュエータまたはリニアモータを有して構
成されていることを特徴とする。また、本発明は、前記
大変位アクチュエータは、発生する変位量の精度が低い
が発生する変位量が大きく、かつ、発生する変位量の周
波数応答性が低いことを特徴とする。また、本発明は、
前記非駆動状態の前記小変位アクチュエータがその変位
方向において受ける予圧縮力を調整する予圧縮力調整手
段を設けたことを特徴とする。
【0009】本発明のアクティブ型除振装置によれば、
前記ベース部、前記取付手段、前記振動検出手段、前記
変位手段は一体的に設けられて除振機構部が構成されて
いる。下部構造体に伝達される振動は、下部構造体から
除振機構部を経て該取付手段が取り付けられた被除振体
に伝達される。この振動は、振動検出手段によって検出
される。制御装置部は、前記振動検出手段により検出さ
れた変位方向の振動に対応して前記変位手段を駆動する
ことにより、前記被除振体の変位方向の振動を除去す
る。したがって、従来と違って、被除振体を取り付ける
ための定盤を設けることなく、被除振体に除振機構部の
取付手段を取り付けることによってアクティブ除振装置
を構成することができる。このため、重量が軽く占有ス
ペースが小さくて済み、かつ、設置場所の制限が少ない
アクティブ除振装置を提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明のアクティブ型除振
装置の第1の実施の形態における概略構成を示す縦断面
図、図2は第1の実施の形態のアクティブ型除振装置の
配置を正面からみた状態を示す説明図、図3は第1の実
施の形態のアクティブ型除振装置の除振機構部を4つ使
用した場合を示す配置図である。図4は制御系の構成例
を示すブロック図、図5は制御装置の内部構成の例を示
すブロック図、図6はフィルタの動作を示す説明図、図
7は制御系の他の構成例を示すブロック図である。
【0011】図1に示す第1の実施の形態のアクティブ
型除振装置1000は、上下方向の振動を除振するよう
に構成されている。初めに、図1を参照してアクティブ
型除振装置1000の構成について説明する。アクティ
ブ型除振装置1000は、ベース部100、取付板20
0(特許請求の範囲の取付手段に相当)、小変位アクチ
ュエータ300(特許請求の範囲の変位手段に相当)、
大変位アクチュエータ400(特許請求の範囲の変位手
段、支持手段に相当)、振動センサ500(特許請求の
範囲の振動検出手段に相当)、積層ゴム(特許請求の範
囲の支持手段に相当)600などを備えた除振機構部7
00と、この除振機構部700の制御を行う制御装置部
800(図4に示す)を備えている。
【0012】ベース部100は、矩形状の底面102
と、底面102の左右の周縁部に接続された対向する一
対の矩形状の側面104A、104Bと、底面102の
前後の周縁部に接続された一対の矩形状の側面(図略)
と、これら4つの側面の上部を接続する矩形状の上面1
06とから構成されている。底面102は、建物の床な
どからなる下部構造体(図略)の上に設けられた基礎構
造体10に固定されるようになっている。上面106の
中央部には、円柱状の凹部106Aが形成され、その底
面106Bと、底面106Bの周縁部と上面106とを
接続する円筒内周面状の内側面104Cとによって、小
変位アクチュエータ300を収容する円柱状の収容空間
106Dが形成されている。
【0013】取付板200は、矩形状の上板202と、
上板202の縁部のうちの1つの縁部から下方に立設さ
れベース部100の側壁104の外側面104Bと間隔
をおいて対面する内側面204Aを有する矩形状の縦板
204とを備えている。上板202の上面202Aは、
被除振体20に結合されている。被除振体20は、例え
ば、振動を除去する対象である装置であっても、そのよ
うな装置が取り付けられた定盤であってもよい。
【0014】小変位アクチュエータ300は、ベース部
100の収容空間106Dの底面106Bと、取付板2
00の上板202の下面202Bとの間に配設されてお
り、ベース部100に対する取付板200の位置を上下
方向に変位させるように構成されている。小変位アクチ
ュエー300は、応答性に優れるが変位量が小さいため
高い周波数で振幅の小さな振動を効果的に除振すること
ができる固体アクチュエータ、例えば超磁歪アクチュエ
ータによって構成されており、与えられる駆動信号に基
づいてケース302の長手方向に伸長する歪み(磁歪)
を生じる不図示の超磁歪素子と、この超磁歪素子を収容
してこの超磁歪素子を外部から保護するケース302
と、この超磁歪素子に結合されてケース302の端部か
らケース302の長手方向に進退するロッド304とを
備えている。この超磁歪素子は、磁界の影響を受けた場
合に発生する磁歪量が大きな値となる合金材料により構
成されている。また、この超磁歪アクチュエータは、そ
れに与えられる駆動信号の大きさに対する磁歪量である
変位特性がほぼ線形であるため、この超磁歪アクチュエ
ータを駆動するための駆動信号を生成する処理は比較的
簡単でよいという利点がある。小変位アクチュエータ3
00は、軸心方向を上下方向に向けて配設されており、
そのロッド304の上端は、弾性体310と調整ねじ3
20を介して取付板200の上板202に取付けられて
いる。
【0015】この弾性体310は、小変位アクチュエー
タ300の変位方向(上下方向)に対して伸縮する特性
を備えた例えばゴムあるいは板ばねなどのばね部材など
から構成されるものである。また、小変位アクチュエー
タ300のケース302の底面は、ベース部100の収
容空間106Dの底面106Bのほぼ中央の箇所に固定
されている。
【0016】予圧縮力調整ねじ320(以下、調整ねじ
という)は、そのねじ部322が取付板200の上板2
02に上下方向に延在するように設けられたねじ孔20
2Cに螺合され、ねじ部322に接続された頭部324
が弾性体310に取着されている。
【0017】大変位アクチュエータ400は、例えば空
気アクチュエータから構成されており、ベース部100
の上面106と取付板200の上板202の下面202
Bとの間に配設されており、ベース部100に対する中
間フレーム200の位置を上下方向に変位させるように
構成されている。大変位アクチュエータ400は、平面
視円環状を呈しており、その内周に形成される孔部を介
して小変位アクチュエータ300のロッド304が弾性
体310および調整ねじ320を介して上板202に取
着されている。
【0018】したがって、小変位アクチュエータ300
と大変位アクチュエータ400は、それらが変位する変
位方向(上下方向)と直交する方向(水平方向)に並ん
で配置されている。
【0019】振動センサ500は、取付板200の上板
202に取着されており、取付板200における上下方
向の振動を検出するように構成されている。
【0020】積層ゴム600は、厚さ方向の一端602
が縦板204の内側面204Aに取着され、厚さ方向の
他端604が上記内側面204Aに対面する側面104
Bに取着されている。そして、積層ゴム600は、その
厚さ方向には剛く、厚さ方向と直交する方向には柔らか
い特性を有している。すなわち、積層ゴム600は、縦
板204の上下方向の移動を可能に、かつ、縦板204
の側壁104と接離する方向の移動を阻止している。し
たがって、取付板200は、ベース部100に対して上
下方向に移動可能に、かつ、積層ゴム600の厚さ方向
に移動不能に支持されている。
【0021】次に、図2、図3を参照して第1の実施の
形態の除振機構部700を被除振体20に取り付ける際
の具体例について説明する。図2、図3では、除振機構
部700を4つ使用した例が示されている。平面視矩形
状の被除振体20の底部の四隅近傍の箇所を基礎構造体
10に対して除振機構部700で支持するように構成し
ている。また、各除振機構部700はそれぞれ任意の箇
所に配置することが可能である。例えば、図3に破線矢
印で示すように、除振機構部700の配置箇所は底部の
四隅近傍の箇所から外れた箇所であってもよく、設置ス
ペースの都合に合わせて除振機構部700の配置箇所を
任意に設定することができる。
【0022】なお、図2、図3の例では除振機構部70
0のみで被除振体20を支持しているが、被除振体20
と基礎構造体10の間に除振機構部700と、空気ばね
などのような弾性支持部材とを設け、除振機構部700
と弾性支持部材の双方で被除振体20を支持するように
してもよい。例えば、被除振体20の底部の四隅近傍の
箇所を基礎構造体10に対して空気ばねで支持すると共
に、被除振体20の底部中央と基礎構造体10との間に
1つの除振機構部700を設けるようにしてもよい。ま
た、除振機構部700のみで被除振体20を安定して支
持するためには、少なくとも3個の除振機構部700に
よって被除振体20を支持する必要がある。
【0023】次に、図4を参照して制御装置部の構成に
ついて説明する。制御装置部800は、1個の除振機構
部700に対応して1個設けられており、振動センサア
ンプ802、制御装置804、アクチュエータ駆動アン
プ806、エアアクチュエータ圧力制御装置808を備
えている。振動センサアンプ802は、振動センサ50
0から入力される上下方向の振動を示す検出信号S1を
増幅するものである。制御装置804は、振動センサア
ンプ802から入力された上下水平方向の振動を示す検
出信号S1に基づいて、その振動を被除振体20から除
去するために必要な小変位アクチュエータ300と大変
位アクチュエータ400の駆動量に相当する駆動信号を
演算生成するものである。アクチュエータ駆動アンプ8
06は、駆動信号を増幅した駆動信号D1を小変位アク
チュエータ300に入力して駆動させるように構成され
ている。エアアクチュエータ圧力制御装置808は、駆
動信号に基づいてエアアクチュエータ駆動用の空気圧D
2を制御して供給することによって大変位アクチュエー
タ400を駆動させるものである。
【0024】次に、作用、効果について説明する。ま
ず、初めに超磁歪アクチュエータとこれに与える予圧縮
力について説明する。一般的に、超磁歪アクチュエータ
においては、その超磁歪アクチュエータに与えられる駆
動信号に対して、この磁歪アクチュエータの変形量(伸
び、縮み)がもっとも大きく、かつ、超磁歪アクチュエ
ータの変形量が線形に変化する状態にすることが超磁歪
アクチュエータの性能を最大限に生かす上で好ましい。
超磁歪アクチュエータでは、これに与える予圧縮力を最
適値に調整することにより、この超磁歪アクチュエータ
を上述した好ましい状態にすることができる。
【0025】この第1の実施の形態においては、小変位
アクチュエータ300を上述した好ましい状態に調整す
ることで次のような利点が生じる。すなわち、小変位ア
クチュエータ300に与えられる駆動信号に対して、小
変位アクチュエータ300が取付板200に与える変位
量がもっとも大きくなるから、より大きな外部振動に対
してその振動を除去することができる。また、小変位ア
クチュエータ300に与えられる駆動信号に対して、小
変位アクチュエータ300が取付板200に与える変位
量が線形に変化するので、小変位アクチュエータ300
が取付板200に与える変位量が駆動信号に対して忠実
に発生するので、アクチュエータの駆動制御がより忠実
に行われる。つまり、小変位アクチュエータ300の予
圧縮力を最適に調整することで、この除振装置の除振能
力が最も優れた状態にすることができる。
【0026】したがって、小変位アクチュエータ300
の予圧縮力の調整を行う。この予圧縮力は、アクチュエ
ータを構成する超磁歪アクチュエータが非駆動時に取付
板200から受ける荷重のことを示している。
【0027】超磁歪アクチュエータの予圧縮力の調整
(磁歪量の最適化)は、所定周波数かつ所定振幅の駆動
信号(例えば正弦波信号)を小変位アクチュエータ30
0に入力した状態で、最も取付板200が振動される、
すなわち取付板200の変位が大きくなるように小変位
アクチュエータ300の予圧縮力を調整することによっ
て行われる。小変位アクチュエータ300の予圧縮力
は、調整ねじ320を回転させることで、小変位アクチ
ュエータ300にその変位方向と同じ方向で加わる荷重
を調整することで容易に調整することができる。
【0028】小変位アクチュエータ300の予圧縮力調
整が終了すれば、制御装置部800の電源を投入するこ
とにより、このアクティブ型除振装置1000が稼動す
る。基礎構造体10を伝わってきた上下方向の振動がベ
ース部100、小変位アクチュエータ300および大変
位アクチュエータ400を経由して取付板200とこれ
に取付けられた被除振体20に伝わりこの被除振体20
が振動する。したがって、センサ500が取付板200
の振動を検出し、それら振動を示す検出信号を振動セン
サアンプ802に入力する。振動センサアンプ802
は、制御装置804に増幅した検出信号S1を入力す
る。この制御装置804は、振動センサアンプ802か
ら入力された振動を示す検出信号S1に基づいて、その
振動を取付板200に取付けられた被除振体20から除
去するために必要な小変位アクチュエータ300の駆動
量に相当する駆動信号と大変位アクチュエータ400の
駆動量に相当する駆動信号を演算生成してアクチュエー
タ駆動アンプ806とエアアクチュエータ圧力制御装置
808に入力する。アクチュエータ駆動アンプ806
は、この駆動信号を増幅した駆動信号D1を小変位アク
チュエータ300に入力して駆動させる。エアアクチュ
エータ圧力制御装置808は、入力した駆動信号に基づ
いてエアアクチュエータ駆動用の空気圧D2を制御して
供給することによって大変位アクチュエータ400を駆
動させる。この結果、除振機構部700によって、取付
板200に取付けられた被除振体の振動が除去され、被
除振体は高度な静止状態を維持する。
【0029】なお、超磁歪アクチュエータなどからなる
小変位アクチュエータは、発生する変位量の精度が高い
が発生する変位量が小さく、かつ、発生する変位量の周
波数応答性が高いため、周波数帯域の高い振動を除振す
る能力に優れている。一方、エアアクチュエータなどか
らなる大変位アクチュエータは、発生する変位量の精度
が低いが発生する変位量が大きく、かつ、発生する変位
量の周波数応答性が低いいため、周波数帯域の低い振動
を除振する能力に優れている。したがって、制御装置8
04は、入力される振動センサ500の検出信号の周波
数成分に応じて小変位アクチュエータと大変位アクチュ
エータに与える駆動信号をそれぞれ生成することで、低
周波から高周波にわたる振動を被除振体20から除振す
ることができるようになっている。
【0030】低周波から高周波にわたる振動を被除振体
20から除振することによる利点についてさらに詳細に
説明する。従来のアクティブ型除振装置では、小変位ア
クチュエータを用いていたので、地震による振動に関し
ては、微小地震による小振動は効果的に除振することが
できるものの、例えば震度2以上の大振動が生じると、
その振幅が数ミリから数十ミリに達する。上記微小変位
アクチュエータは、その変位量が微小であるため、大き
な振幅に対応することは難しい。一方、エアアクチュエ
ータやリニアモータなどの変位量が大きな大変位アクチ
ュエータを用いれば、大きな振幅に対応することは可能
であるが応答性が悪いため、振幅が小さくかつ周波数が
高い振動を除振することは難しい。すなわち、微小変位
アクチュエータと大変位アクチュエータは、効果的に除
振し得る振動の振幅と周波数が異なっているため、微小
変位アクチュエータと大変位アクチュエータの何れを用
いても、広い範囲の振動、例えば小振幅から大振幅まで
の振動、あるいは低い周波数から高い周波数までの振動
を良好に抑制することは困難であった。これに対して、
第1の実施の形態では、小変位アクチュエータと大変位
アクチュエータの作用によって、低周波で振幅の大きな
振動から高周波で振幅の小さな振動までを被除振体20
から除振することが可能となっている。
【0031】上述した第1の実施の形態では、小変位ア
クチュエータ300と大変位アクチュエータ400がベ
ース部100と取付板200の間において水平方向に並
んだ状態で配設されている。したがって、小変位アクチ
ュエータ300によって取付板200に与えられる変位
量Δhが、大変位アクチュエータ400によって取付板
200に与えられる変位量ΔHよりも小であった場合、
小変位アクチュエータ300と取付板200との間に隙
間が生じるおそれがある。しかしながら、小変位アクチ
ュエータ300と取付板200との間には、弾性体31
0が取着されているため、この弾性体310が上下方向
に伸びて上記隙間が生じることはなく、小変位アクチュ
エータ300は取付板200に取着された状態が保持さ
れるようになっている。また、小変位アクチュエータ3
00の変位が上記弾性体310を介して取付板200に
与えられていることは前述した通りである。
【0032】また、小変位アクチュエータ300と大変
位アクチュエータ400がベース部100と取付板20
0の間において水平方向に並んだ状態で配置されている
ため、被除振体20の荷重は、小変位アクチュエータ3
00と大変位アクチュエータ400が分担して支えるこ
とになる。このため、大変位アクチュエータ400の変
位量を調整することで小変位アクチュエータ300に加
わる荷重を小変位アクチュエータ300が支えることが
可能な荷重の上限を下回るように設定することができ
る。
【0033】なお、上述した例では、制御装置804
が、それに入力される振動センサ500の検出信号の周
波数成分に応じて小変位アクチュエータ300と大変位
アクチュエータ400に対応する駆動信号を生成してい
るが、これら駆動信号を生成する回路の具体例について
説明する。図5に示すように制御装置804は、駆動信
号生成部804A、第1、第2フィルタ804B、80
4Cを備えている。駆動信号生成部804Aは、振動セ
ンサアンプ802から入力される検出信号に基いてアク
チュエータ駆動用の駆動信号SDを演算して生成するも
のである。第1フィルタ804Bは、駆動信号SDのう
ち、小変位アクチュエータ300を駆動させるための周
波数帯域の高い周波数成分の信号を駆動信号SD1とし
て選択的に通過させるフィルタから構成されている。第
2フィルタ804Cは、駆動信号SDのうち、大変位ア
クチュエータ400を駆動させる周波数帯域の低い周波
数成分の信号を駆動信号SD2として選択的に通過させ
るフィルタから構成されている。
【0034】図6は、周波数Fに対する第1、第2フィ
ルタ804B、804Cがそれぞれ通過させる信号のレ
ベルLを特性を示している。図6に示されているよう
に、第1フィルタ804Bは所定の周波数f以上の周波
数帯域を有する信号を通過させる特性を有し、第2フィ
ルタ804Cは周波数f以下の周波数帯域を有する信号
を通過させる特性を有している。上記周波数fは小変位
アクチュエータ300と大変位アクチュエータ400が
それぞれ除去し得る振動の振幅と周波数の特性に応じて
適宜設定される。上記のように制御装置804を構成す
ることにより、前述したように小変位アクチュエータ3
00と大変位アクチュエータ400を駆動するために必
要な駆動信号を生成することができる。なお、制御装置
804は上述した構成に限定されるものではなく、例え
ば、フィルタによる駆動信号の選択を行うことなく、小
変位アクチュエータと大変位アクチュエータに対応する
駆動信号SDをそれぞれ独立して生成するように構成さ
れていてもよいことはもちろんである。
【0035】また、上述した例では、1個の除振機構部
700に対応して1個の制御装置部800を設けた場
合、すなわち各アクティブ除振装置1000が独立して
制御されるように構成された場合について説明したが、
複数個の除振機構部700に対応して1個の制御装置部
800を設けて構成することも可能である。図7は、図
3に示すように4個の除振機構部700を設けた場合
に、これら4個の除振機構部700の制御を1個の制御
装置部800で行うようにした構成を示している。この
場合には、各除振機構部700の振動センサ500から
出力される検出信号S11乃至S14が制御装置部80
0の振動センサアンプ802に入力されるように構成さ
れている。
【0036】振動センサアンプ802は、各検出信号S
11乃至S14をそれぞれ増幅して制御装置804に入
力するように構成されている。制御装置804は、入力
された各検出信号S11乃至S14に基いてそれぞれ駆
動信号を演算生成してアクチュエータ駆動アンプ806
とエアアクチュエータ圧力制御装置808に入力する。
アクチュエータ駆動アンプ806は、入力された各除振
機構部700に対応する駆動信号に基いて各除振機構部
700の小変位アクチュエータに入力する駆動信号D1
1乃至D14を生成して各除振機構部700に入力す
る。エアアクチュエータ圧力制御装置808は、入力さ
れた各除振機構部800に対応する駆動信号に基いて各
除振機構部700の大変位アクチュエータ400に入力
する駆動信号D21乃至D24を生成して各除振機構部
700に入力する。この結果、各除振機構部700の小
変位アクチュエータ300と大変位アクチュエータ40
0が駆動され、取付板200に取付けられた被除振体2
0の振動が除去され、被除振体は高度な静止状態を維持
する。
【0037】上述した第1の実施の形態によれば、被除
振体に対して除振機構部を直接取り付けることが可能と
なり、定盤が不要となる。このため、アクティブ型除振
装置の重量が軽くなるとともに、アクティブ型除振装置
によって占有されるスペースが小さくて済む。また、各
除振機構部を被除振体に対して自由に配置することが可
能となるため、設置場所の制限が少ない。また、制御装
置部は、各除振機構部に対して1つずつ設ける構成とし
てもよいし、1つの制御装置部によって複数の除振機構
部を一括して制御する構成とすることも可能であり、制
御装置部の構成が自由に行える。
【0038】次に、第2の実施の形態について説明す
る。図8は本発明の第2の実施の形態における概略構成
を示す縦断面図、図9は第2の実施の形態のアクティブ
型除振装置の配置を正面からみた状態を示す説明図、図
10は第2の実施の形態のアクティブ型除振装置の配置
を平面から見た状態を示す図であり、(A)は除振機構
部を1つ使用した場合を示す配置図、(B)は除振機構
部を2つ使用した場合を示す配置図、(C)は除振機構
部を3つ使用した場合を示す配置図、(D)は除振機構
部を4つ使用した場合を示す配置図である。
【0039】図8に示す第2の実施の形態のアクティブ
型除振装置2000は、水平方向の振動を除振するよう
に構成されている。初めに、図8を参照してアクティブ
型除振装置2000の構成について説明する。アクティ
ブ型除振装置2000は、ベース部150、取付板25
0(特許請求の範囲の取付手段に相当)、小変位アクチ
ュエータ350(特許請求の範囲の変位手段に相当)、
大変位アクチュエータ450(特許請求の範囲の変位手
段に相当)、振動センサ550(特許請求の範囲の振動
検出手段に相当)、積層ゴム650(特許請求の範囲の
支持手段に相当)などを備えた除振機構部750と図略
の制御装置部を備えている。
【0040】ベース部150は、矩形状の底面152
と、底面152の左右の周縁部に接続され対向する一対
の矩形状の側面154Aと154B、底面152の前後
の周縁部に接続され対向する一対の矩形状の側面(図
略)と、これら4つの側面の上部を接続する矩形状の上
面156とから構成されている。底面152は、建物の
床などからなる下部構造体(図略)の上に設けられた基
礎構造体10に固定されるようになっている。側面15
4Bの中央部には、円柱状の凹部158が形成され、そ
の底面158Aと、底面158Bの周縁部と側面154
Bとを接続する円筒内周面状の内側面158Bとによっ
て、小変位アクチュエータ350を収容する円柱状の収
容空間158Cが形成されている。
【0041】取付板250は、矩形状を呈する上板25
2と、上板252の縁部のうちの1つの縁部から下方に
立設されベース部150の側面154Bと間隔をおいて
対面する内側面254Aを有する矩形状の縦板254と
を備えている。上板252の上面252Aは、被除振体
20に結合されている。被除振体20は、例えば、振動
を除去する対象である装置であっても、そのような装置
が取り付けられた定盤であってもよい。
【0042】小変位アクチュエータ350は、ベース部
150の底面158Aと、取付板250の縦板254の
内側面254Aとの間に配設されており、ベース部15
0に対する取付板250の位置を左右方向(水平方向)
に変位させるように構成されている。小変位アクチュエ
ータ350は、第1の実施の形態と同様に例えば固体ア
クチュエータから構成されており、ケース302と、ロ
ッド354とを備えている。小変位アクチュエータ35
0は、軸心方向を水平方向に向けて配設されており、そ
のロッド354の上端は、弾性体310と調整ねじ32
0を介して取付板250の縦板254に取付けられてい
る。
【0043】この弾性体310は、小変位アクチュエー
タ300の変位方向(水平方向)に対して伸縮する特性
を備えた例えばゴムなどから構成されるものである。ま
た、小変位アクチュエータ350のケース352の底面
は、ベース部150の収容空間158Cの底面158A
のほぼ中央の箇所に固定されている。
【0044】第1の実施の形態と同様に、調整ねじ32
0は、そのねじ部322が取付板250の縦板254に
水平方向に延在するように設けられたねじ孔254Bに
螺合され、ねじ部322に接続された頭部324が弾性
体310に取着されている。そして、調整ねじ320を
回動させることで弾性体310を介して小変位アクチュ
エータ350に対する予圧縮力を調整することができる
ようになっていることは第1の実施の形態と同様であ
る。
【0045】大変位アクチュエータ450は、第1の実
施の形態と同様に例えば空気アクチュエータから構成さ
れており、ベース部150の側面154Bと取付板25
0の縦板154の内側面154Aとの間に配設されてお
り、ベース部150に対する取付板250の位置を水平
方向に変位させるように構成されている。大変位アクチ
ュエータ450は、平面視円環状を呈しており、その内
周に形成される孔部を介して小変位アクチュエータ35
0のロッド354が弾性体310および調整ねじ320
を介して縦板254に取着されている。
【0046】したがって、小変位アクチュエータ350
と大変位アクチュエータ450は、それらが変位する変
位方向(水平方向)と直交する方向(上下方向)に並べ
て配置されている。
【0047】振動センサ550は、取付板250の縦板
254に取着されており、取付板250における水平方
向の振動を検出するように構成されている。
【0048】積層ゴム650は、厚さ方向の一端652
が上板252の下面252Bに取着され、厚さ方向の他
端654が上記下面252Bに対面するベース部150
の上面156に取着されている。そして、積層ゴム65
0は、第1の実施の形態と同様に、その厚さ方向には剛
く、厚さ方向と直交する方向には柔らかい特性を有して
いる。すなわち、積層ゴム650は、上板252の水平
方向の移動を可能に、かつ、上板252のベース部15
0の上面156と接離する方向の移動を阻止している。
したがって、取付板250は、ベース部150に対して
水平方向に移動可能に、かつ、積層ゴム650の厚さ方
向に移動不能に支持されている。
【0049】図略の制御装置部は、第1の実施の形態に
おける制御装置部800と同様の構成であり、相違する
のは除振する振動の方向が水平方向であることだけであ
るため、制御装置部の構成と動作の説明は省略する。
【0050】次に、図9、図10を参照して第2の実施
の形態の除振機構部750を被除振体20に取り付ける
際の具体例について説明する。なお、図10(A)乃至
(D)において、矢印はこの除振機構部750によって
除振される水平方向の振動の向きを示している。図9、
図10(A)は、除振機構部750を1つ使用して水平
方向のうち、1方向の振動を除振するように構成した例
である。この例では、平面視矩形状の被除振体20の底
部の四隅近傍の箇所を基礎構造体10に対して例えば積
層ゴムなどからなる支持部材900(特許請求の範囲の
支持手段に相当)によって支持すると共に、被除振体2
0の底部の中心箇所に1つの除振機構部750の取付板
250を取り付けている。この支持部材900は、被除
振体20が基礎構造体10に対して水平方向には移動可
能に上下方向には移動不能に支持するように構成されて
いる。
【0051】図10(B)は、除振機構部750を2つ
使用した例である。この例では、図10(A)と同様に
平面視矩形状の被除振体20の底部の四隅近傍の箇所を
基礎構造体10に対して積層ゴム900で支持するよう
に構成し、被除振体20の底部の箇所において2つの除
振機構部750をそれぞれ互いの除振する方向が直交す
るように取付板250を取り付けている。このような構
成により、被除振体20に発生する水平方向の振動(主
として並進振動)を2つの除振機構部750の組み合わ
せによって除振することができる。
【0052】図10(C)は、除振機構部850を3つ
使用した例である。この例では、図10(A)、(B)
と同様に、平面視矩形状の被除振体20の底部の四隅近
傍の箇所を図略の基礎構造体に対して積層ゴム900で
支持するように構成している。そして、除振機構部75
0は3つ使用されており、被除振体20の底部の対向す
る周縁部近傍に周縁部と除振する方向が平行となるよう
に2つの除振機構部750の取付板250が取り付けら
れ、2つの除振機構部750の間の箇所でこれら2つの
除振機構部750が除振する方向と直交する方向の振動
を除振するように1つの除振機構部750の取付板25
0が取り付けられている。このように構成することで、
被除振体20の水平方向の振動が3つの除振機構部75
0の組み合わせによって除振される。
【0053】図10(D)は、除振機構部550を4つ
使用した例である。この例では、積層ゴムなどからなる
支持部材は用いず、4つの除振機構部750で被除振体
20を支持する構成となっている。平面視矩形状の被除
振体20の底部の4つの周縁部近傍の4箇所に、各除振
機構部750が除振する方向が被除振体20の周縁部と
平行となるように各除振機構部750の取付板250を
取り付けている。このように各除振機構部750を配置
することで、被除振体20に発生する水平方向の振動を
4つの除振機構部750の組み合わせによって除振する
ことによって、被除振体20が水平面内でねじれ方向の
振動を受けた場合であっても除振を行うことができる。
【0054】上述した第2の実施の形態では、小変位ア
クチュエータ350と大変位アクチュエータ450がベ
ース部100と取付板250の間において上下方向に並
んだ状態で配設されている。したがって、小変位アクチ
ュエータ350によって取付板250に与えられる変位
量Δhが、大変位アクチュエータ450によって取付板
250に与えられる変位量ΔHよりも小であった場合、
小変位アクチュエータ350と取付板250との間に隙
間が生じるおそれがある。しかしながら、小変位アクチ
ュエータ350と取付板250との間には、弾性体31
0が取着されているため、この弾性体310が水平方向
に伸びて上記隙間が生じることはなく、小変位アクチュ
エータ350は取付板250に取着された状態が保持さ
れるようになっている。また、小変位アクチュエータ3
50の変位が上記弾性体310を介して取付板250に
与えられていることは前述した通りである。
【0055】次に、第3の実施の形態について説明す
る。図11は本発明のアクティブ型除振装置の第3の実
施の形態における概略構成を示す縦断面図、図12は第
3の実施の形態におけるアクティブ型除振装置の概略構
成を示す平面図、図13は第3の実施の形態のアクティ
ブ型除振装置の配置を正面から見た状態を示す説明図、
図14は第3の実施の形態のアクティブ型除振装置の配
置を平面から見た状態を示す説明図である。図11乃至
図14に示す第3の実施の形態のアクティブ型除振装置
3000は、上下方向と水平方向の振動を除振するよう
に構成されている。
【0056】初めに、図11乃至図14を参照してアク
ティブ型除振装置3000の構成について説明する。ア
クティブ型除振装置3000は、ベース部1100、取
付板1200(特許請求の範囲の取付手段に相当)、小
変位アクチュエータ1300(特許請求の範囲の変位手
段に相当)、大変位アクチュエータ1400(特許請求
の範囲の変位手段、支持手段に相当)、振動センサ15
00、1550(特許請求の範囲の振動検出手段に相
当)などを備えた除振機構部1700と、この除振機構
部1700の制御を行う図略の制御装置部を備えてい
る。
【0057】ベース部1100は、矩形状の底面110
2と、底面1102の左右の周縁部に接続された対向す
る一対の矩形状の側面1104A、1104Bと、底面
1102の前後の周縁部に接続された一対の矩形状の側
面1104C、1104Dと、これら4つの側面の上部
を接続する矩形状の上面1106とから構成されてい
る。底面1102は、建物の床などからなる下部構造体
(図略)の上に設けられた基礎構造体10に固定される
ようになっている。上面1106の中央部には、円柱状
の凹部1106Aが形成され、その底面1106Bと、
底面1106Bの周縁部と上面1106とを接続する円
筒内周面状の内側面1106Cとによって、小変位アク
チュエータ1300を収容する円柱状の収容空間110
6Dが形成されている。また、側面1104Bの中央部
には、円柱状の凹部1105が形成され、その底面11
05Aと、底面1105Aの周縁部と側面1104Bと
を接続する円筒内周面状の内側面1105Bとによっ
て、小変位アクチュエータ1350を収容する円柱状の
収容空間1105Cが形成されている。
【0058】取付板1200は、矩形状の上板1202
と、上板202の縁部のうちの1つの縁部から下方に立
設されベース部1100の側面1104Bと間隔をおい
て対面する内側面1204Aを有する矩形状の縦板12
04とを備えている。上板1202の上面1202A
は、被除振体20に結合されている。被除振体20は、
例えば、振動を除去する対象である装置であっても、そ
のような装置が取り付けられた定盤であってもよい。小
変位アクチュエータ1300は、ベース部1100の収
容空間1106Dの底面1106Bと、取付板1200
の上板1202の下面1202Bとの間に配設されてお
り、ベース部1100に対する取付板1200の位置を
上下方向に変位させるように構成されている。小変位ア
クチュエータ1300は、軸心方向を上下方向に向けて
配設されており、そのロッド1304の上端は、弾性体
310と調整ねじ320を介して取付板1200の上板
1202に取付けられている。この弾性体310は、小
変位アクチュエータ1300の変位方向(上下方向)に
対して伸縮する特性を備えた例えばゴムなどから構成さ
れるものである。また、小変位アクチュエータ1300
のケース1302の底面は、ベース部1100の収容空
間1106Dの底面1106Bのほぼ中央の箇所に固定
されている。
【0059】調整ねじ320は、そのねじ部322が取
付板1200の上板1202に上下方向に延在するよう
に設けられたねじ孔1202Cに螺合され、ねじ部32
2に接続された頭部324が弾性体310に取着されて
いる。したがって、調整ねじ320を回動させることで
弾性体310を介して小変位アクチュエータ1300に
対する予圧縮力を調整することができるように構成され
ている。
【0060】大変位アクチュエータ1400は、平面視
円環状を呈しており、その内周に形成される孔部を介し
て小変位アクチュエータ1300のロッド1304が弾
性体310および調整ねじ320を介して上板1202
に取着されている。
【0061】したがって、小変位アクチュエータ130
0と大変位アクチュエータ1400は、それらが変位す
る変位方向(上下方向)と直交する方向(水平方向)に
並べて配置されている。
【0062】小変位アクチュエータ1350は、ベース
部1100の底面1105Aと、取付板1200の縦板
1204の内側面1204Aとの間に配設されており、
ベース部1100に対する取付板1200の位置を左右
方向(水平方向)に変位させるように構成されている。
小変位アクチュエー1350は、第1の実施の形態と同
様に例えば固体アクチュエータから構成されており、ケ
ース1352と、ロッド1354とを備えている。小変
位アクチュエータ1350は、軸心方向を水平方向に向
けて配設されており、そのロッド1354の上端は、弾
性体310と調整ねじ320を介して取付板1200の
縦板1204に取付けられている。
【0063】この弾性体310は、小変位アクチュエー
タ1350の変位方向(水平方向)に対して伸縮する特
性を備えた例えばゴムなどから構成されるものである。
また、小変位アクチュエータ1350のケース1352
の底面は、ベース部1100の収容空間1105Cの底
面1105Aのほぼ中央の箇所に固定されている。
【0064】取付板1200の縦板1204には水平方
向に貫通されたねじ孔1204Bが形成され、調整ねじ
320は、頭部324が縦板1204の外方に位置し、
ねじ部322の先端部326が弾性体310に向けられ
た状態でねじ部322が上記ねじ孔1204Bに螺合さ
れ取着されている。そして、ねじ部322の先端部32
6は、縦板1204の内側面1204Aから突出した状
態で弾性体310に取着されている。したがって、調整
ねじ320を回動させることで弾性体310を介して小
変位アクチュエータ1350に対する予圧縮力を調整す
ることができるように構成されている。
【0065】大変位アクチュエータ1450は、第2の
実施の形態と同様に例えば空気アクチュエータから構成
されており、ベース部1100の側面1104Bと取付
板1200の縦板1204の内側面1204Aとの間に
配設されており、ベース部1100に対する取付板12
00の位置を水平方向に変位させるように構成されてい
る。大変位アクチュエータ1450は、平面視円環状を
呈しており、その内周に形成される孔部を介して小変位
アクチュエータ1350のロッド1354が弾性体31
0および調整ねじ320を介して縦板1204に取着さ
れている。
【0066】したがって、小変位アクチュエータ135
0と大変位アクチュエータ1450は、それらが変位す
る変位方向(水平方向)と直交する方向(上下方向)に
並べて配置されている。
【0067】振動センサ1500は、取付板1200の
上板1202に取着されており、取付板1200におけ
る上下方向の振動を検出するように構成されている。振
動センサ1550は、取付板1200の縦板1204に
取着されており、取付板1200における水平方向の振
動を検出するように構成されている。
【0068】図略の制御装置部は、第1、第2の実施の
形態における制御装置部と同様の構成であり、相違する
のは除振する振動の方向が上下方向と水平方向の双方で
あることだけである。したがって、振動センサ150
0、1550は、振動の上下方向と水平方向に対応して
それぞれの検出信号を制御装置部に入力する。そして、
制御装置部は、入力された上下方向と水平方向の検出信
号に基いて、上下方向と水平方向の小変位アクチュエー
タを駆動する駆動信号を生成して各小変位アクチュエー
タに入力するように構成され、上下方向と水平方向の大
変位アクチュエータを駆動する空気圧を生成して各大変
位アクチュエータに入力するように構成されている。制
御装置部の構成と動作は、第1の実施の形態と同様であ
るため説明は省略する。また、小変位アクチュエータ1
400、1450における調整ねじ320を用いた予圧
縮力の調整手順は第1の実施の形態の場合と同様である
ため、その説明は省略する。
【0069】次に、図13、図14を参照して第3の実
施の形態の除振機構部1700を被除振体20に取り付
ける際の具体例について説明する。なお、図14におい
て、矢印はこの除振機構部1700によって除振される
水平方向の振動の向きを示している。図13、図14
は、除振機構部1700を4つ使用して上下方向と水平
方向の振動を除振するように構成した例である。この例
では、積層ゴムなどからなる支持部材は用いず、4つの
除振機構部1700のみで被除振体20を支持する構成
となっている。前述した図10(D)の場合と同様に、
平面視矩形状の被除振体20の底部の4つの周縁部近傍
の4箇所に、各除振機構部1700が除振する水平方向
が被除振体20の周縁部と平行となるように各除振機構
部1700の取付板1200を取り付けている。このよ
うに各除振機構部1700を配置することで、被除振体
20に発生する上下方向と水平方向の振動を4つの除振
機構部1700の組み合わせによって除振している。ま
た、前述した図10(D)の場合と同様に、4つの除振
機構部1700の組み合わせによって被除振体20が水
平面内でねじれ方向の振動を受けた場合であっても除振
を行うことができる。
【0070】なお、除振機構部1700は、被除振体2
0に対して1個または複数個設けることができ、また、
その配置位置も任意に設定することができることは第
1、第2の実施の形態の場合と同様である。
【0071】上述した第3の実施の形態によれば、第1
の実施の形態の場合と同様の作用効果を奏することはも
ちろんである。また、制御装置部は、各除振機構部に対
して1つずつ設ける構成としてもよいし、1つの制御装
置部によって複数の除振機構を一括して制御する構成と
することも可能であり、制御装置部の構成が自由に行え
ることも第1の実施の形態の場合と同じである。
【0072】また、小変位アクチュエータ1300と大
変位アクチュエータ1400との変位量の差、小変位ア
クチュエータ1350と大変位アクチュエータ1450
との変位量の差による、小変位アクチュエータ130
0、1350と取付板1200との間に生じる隙間を弾
性体310によって防止する点についても第1、第2の
実施の形態と同様である。
【0073】上述した第3の実施の形態では大変位アク
チュエータ1400、1450が環状の空気アクチュエ
ータによって構成された例を示したが、以下に示すよう
に、空気アクチュエータは上記環状の形態に限定される
ものではない。図15は本発明のアクティブ型除振装置
の第4の実施の形態における概略構成を示す縦断面図、
図16は第4の実施の形態におけるアクティブ型除振装
置の概略構成を示す平面図であり、それぞれ第3の実施
の形態における図11、図12に対応している。また、
図15、図16において図11、図12と同一の部分に
は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0074】図15、図16において、アクティブ型除
振装置4000の除振機構部2700が第3の実施の形
態と異なる点は、大変位アクチュエータ2400(特許
請求の範囲の変位手段、支持手段に相当)、大変位アク
チュエータ2450(特許請求の範囲の変位手段に相
当)が偏平な円柱状を呈しており、内部に小変位アクチ
ュエータ1300(特許請求の範囲の変位手段に相
当)、小変位アクチュエータ1350(特許請求の範囲
の変位手段に相当)が配設されている点である。図1
5、図16において大変位アクチュエータ2400は、
偏平な円柱状を呈し、その内部は小変位アクチュエータ
1300が配設された収容空間1106Dと連通されて
いる。すなわち、大変位アクチュエータ2400の内部
に小変位アクチュエータ1300が位置している。同様
に、大変位アクチュエータ2450は、偏平な円柱状を
呈し、その内部は小変位アクチュエータ1350が配設
された収容空間1105Cと連通されている。すなわ
ち、大変位アクチュエータ2450の内部に小変位アク
チュエータ1350が位置している。
【0075】このように、大変位アクチュエータ240
0、2450の内部に小変位アクチュエータ1300、
1350を配設した構成では、大変位アクチュエータと
小変位アクチュエータを設置するための占有スペースを
兼用することができ、占有スペースを減らすことが可能
となる利点がある。なお、第4の実施の形態においても
第3の実施の形態と同様の作用効果が奏されることはも
ちろんである。
【0076】次に、第5の実施の形態について説明す
る。図17図は、本発明のアクティブ型除振装置の第5
の実施の形態における概略構成を示す縦断面図である。
この第5の実施の形態のアクティブ型除振装置の除振機
構部3700は、ケース部(特許請求の範囲のベース部
に相当)2100、取付部(特許請求の範囲の取付手段
に相当)2200、小変位アクチュエータ2300(特
許請求の範囲の変位手段に相当)、大変位アクチュエー
タ2400(特許請求の範囲の変位手段、支持手段に相
当)、振動センサ2500(特許請求の範囲の振動検出
手段に相当)、空気ばね2600(特許請求の範囲の支
持手段、予圧縮力調整手段に相当)などを備えている。
【0077】ケース部2100は、円形の底壁2102
と、底壁2102の周縁部から立ち上げられた円筒状の
第1円筒壁部2104と、第1円筒壁部2104の上端
から外方に延出された第1フランジ部2106と、フラ
ンジ部2106の外周縁部から立ち上げられた第2円筒
壁部2108と、第2円筒壁部2108の上端から内方
に延出された第2フランジ部2110と、第2フランジ
部2110の内方に形成された円形の開口部2112と
から構成されている。ケース部2100の内部に形成さ
れた円筒状の空間には超磁歪アクチュエータから構成さ
れた小変位アクチュエータ2300が配設されている。
【0078】小変位アクチュエータ2300は、円筒状
を呈した本体2302と、この本体2302に対して本
体2302の軸線方向に変位可能に設けられたロッド部
2304とを備えている。そして、本体2302の底面
が底壁2102の上面にスペーサ2114を介して固定
され、本体2302の外周面が環状のスペーサ2116
を介して第1円筒部2104の内周面に固定されてい
る。
【0079】取付部2200は、円形の上壁2202
と、上壁2202の周縁部から下方に延出された円筒壁
部2204と、円筒壁部2204の下端から外方に延出
されたフランジ部2206とを備えている。そして、取
付部2200は、その円筒壁部2204がケース部21
00の開口部2112と間隔をおき、かつ、フランジ部
2206がケース部2100の第1、第2フランジ部2
106、2110、第2円筒壁部2108で囲まれたフ
ランジ状の空間に収容された状態で配設されている。す
なわち、ケース部2100の第1フランジ部2106、
第2円筒壁部2108と取付部2200のフランジ部2
206との間には、環状に形成された空気アクチュエー
タからなる大変位アクチュエータ2400が配設されて
いる。また、ケース部2100の第2フランジ部210
6、第2円筒壁部2108と取付部2200のフランジ
部2206との間には、空気ばね2600が配設されて
いる。
【0080】取付部2200の上壁2202の下面は、
弾性体2306を介して小変位アクチュエータ2300
のロッド部2304に取着されている。また、取付部2
200の上壁2202の下面には、小変位アクチュエー
タ2300の変位方向と同じ方向の振動を検出する振動
センサ2500が取着されている。取付部2200の円
筒壁部2204の外周面とケース部2100の開口部2
112の縁部との間には環状の積層ゴム2114が配設
されている。この積層ゴム2114は、ケース部210
4の軸線と直交する方向には剛く、軸線と平行な方向に
は柔らかい特性を有している。この積層ゴム2114に
よって、取付部2200がケース部2104の軸線と直
交する方向への移動することが規制されるため、小変位
アクチュエータ2300にこの小変位アクチュエータ2
300の変位方向と直交する方向(せん断方向)の力が
加わることが防止されるようになっている。このため、
せん断方向の力が加わって小変位アクチュエータ230
0が破損されることを防止することができる。
【0081】小変位アクチュエータ2300と大変位ア
クチュエータ2400は、ケース部2100に対する取
付部2200の位置をケース部2100の軸線方向に変
位させるように構成されている。小変位アクチュエータ
2300と大変位アクチュエータ2400は、ケース部
2100の軸線方向と直交する方向に並んだ状態で配設
されている。
【0082】空気ばね2600は、ケース部2100の
第2フランジ部2110と取付部2200のフランジ部
2206を押圧することによって、小変位アクチュエー
タ2300に対する予圧縮力を調整する作用を果たすと
共に、取付部2200のフランジ部2206を大変位ア
クチュエータ2400の変位方向と反対方向に押圧する
ことによって取付部2200の位置を大変位アクチュエ
ータ2400と空気ばね2600の押圧力の釣り合いの
とれた位置に位置させる作用を果たしている。弾性体2
306は、小変位アクチュエータ2300の変位方向に
対して伸縮する特性を備えた例えばゴムなどから構成さ
れるものであり、小変位アクチュエータ2300と大変
位アクチュエータ2400との変位量の差による、小変
位アクチュエータ1300と取付部2200との間に生
じる隙間を防止する作用を果たすものである。
【0083】上述のように構成された除振機構部370
0についても第1乃至第4の実施の形態の場合と同様に
取り扱うことによって同様の作用効果を奏することがで
きる。すなわち、除振機構部3700のケース部210
2を基礎構造体に固定すると共に、取付部2200を被
除振体に固定し、振動センサ2500の検出信号を制御
装置部に入力する。そして、制御装置部は、入力された
振動の検出信号に基いて、小変位アクチュエータを駆動
する駆動信号を生成して小変位アクチュエータに入力
し、大変位アクチュエータを駆動する空気圧を生成して
大変位アクチュエータに入力する。この結果、第1乃至
第4の実施の形態の場合と同様に、小変位アクチュエー
タと大変位アクチュエータの作用によって、低周波で振
幅の大きな振動から高周波で振幅の小さな振動までを被
除振体から除振することが可能となっている。
【0084】上述の第5の実施の形態の除振機構部37
00は、ケース部2102の軸線方向が上下方向に向け
て配設されれば上下方向の振動を除振することができ、
水平方向に向けて配設されれば水平方向の振動を除振す
ることができる。また、2つの除振機構部3700を上
下方向と水平方向に対応して配置することで上下方向と
水平方向の振動の除振を行うこともできる。また、小変
位アクチュエータとして超磁歪アクチュエータを用いた
場合には、ケース部2102を磁気ルド効果を有する材
料から構成すれば、超磁歪アクチュエータから輻射され
る磁力線を外部に対して遮断することができる。
【0085】また、第5の実施の形態によれば、ケース
部2100と取付部2200によって形成された内部空
間に、小変位アクチュエータ、大変位アクチュエータ、
振動センサなどを収容する構成としたので、除振機構部
3700を小型化することができる。
【0086】なお、本発明において、小変位アクチュエ
ータは、超磁歪アクチュエータに限定されるものではな
く、超磁歪アクチュエータ以外の固体アクチュエータを
用いてもよい。超磁歪アクチュエータ以外の固体アクチ
ュエータとしては、温度による熱膨張で動作するもの、
電界による電歪、圧電歪で動作するもの(ピエゾアクチ
ュエータ)、光による光誘起相転移で動作するものなど
がある。これらの固体アクチュエータも、超磁歪アクチ
ュエータと同様に、それに与えられる駆動信号の大きさ
に対する変位特性がほぼ線形であるため、この固体アク
チュエータを駆動するための駆動信号を生成する処理は
比較的簡単でよい。また、固体アクチュエータとそれに
加える予圧縮力の関係も前述した超磁歪アクチュエータ
の場合と同様である。また、本発明において、大変位ア
クチュエータは、空気アクチュエータに限定されるもの
ではなく、例えばリニアモータなどを用いてもよい。
【0087】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
下部構造体上で被除振体を支持する除振機構部とその制
御装置部を備え、前記除振機構部は、下部構造体上に設
けられたベース部と、被除振体に取付可能に設けられた
取付手段と、下部構造体上において前記取付手段を支持
する支持手段と、前記取付手段を前記ベース部に対して
上下及びまたは水平方向である変位方向に変位させる変
位手段と、前記取付手段の前記変位方向の振動を検出す
る振動検出手段とを備え、前記ベース部、前記取付手
段、前記振動検出手段、前記変位手段は一体的に設けら
れ、前記制御装置部は、前記振動検出手段により検出し
た前記変位方向の振動に対応して前記変位手段を駆動す
ることにより、前記被除振体の変位方向の振動を除去す
るように構成され、前記変位手段は、前記取付手段に比
較的小さな変位を与える小変位アクチュエータと、前記
取付手段に比較的大きな変位を与える大変位アクチュエ
ータとで構成され、前記小変位アクチュエータと大変位
アクチュエータは、前記ベース部と前記取付手段の間で
前記変位方向と直交する方向に並べて配置されているこ
とを特徴とする。そのため、前記ベース部、前記取付手
段、前記振動検出手段、前記変位手段は一体的に設けら
れて除振機構部が構成され、下部構造体に伝達される振
動は、下部構造体から除振機構部を経て該取付手段が取
り付けられた被除振体に伝達される。この振動は、振動
検出手段によって検出される。制御装置部は、前記振動
検出手段により検出された変位方向の振動に対応して前
記変位手段を駆動することにより、前記被除振体の変位
方向の振動を除去する。したがって、従来と違って、被
除振体を取り付けるための定盤を設けることなく、被除
振体に除振機構部の取付手段を取り付けることによって
アクティブ除振装置を構成することができる。このた
め、重量が軽く占有スペースが小さくて済み、かつ、設
置場所の制限が少ないアクティブ除振装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクティブ型除振装置の第1の実施の
形態における概略構成を示す縦断面図である。
【図2】第1の実施の形態のアクティブ型除振装置の配
置を正面からみた状態を示す説明図である。
【図3】第1の実施の形態のアクティブ型除振装置の除
振機構部を4つ使用した場合を示す配置図である。
【図4】制御系の構成例を示すブロック図である。
【図5】制御装置の内部構成の例を示すブロック図であ
る。
【図6】フィルタの動作を示す説明図である。
【図7】制御系の他の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における概略構成を
示す縦断面図である。
【図9】第2の実施の形態のアクティブ型除振装置の配
置を正面からみた状態を示す説明図である。
【図10】第2の実施の形態のアクティブ型除振装置の
配置を平面から見た状態を示す図であり、(A)は除振
機構部を1つ使用した場合を示す配置図、(B)は除振
機構部を2つ使用した場合を示す配置図、(C)は除振
機構部を3つ使用した場合を示す配置図、(D)は除振
機構部を4つ使用した場合を示す配置図である。
【図11】本発明のアクティブ型除振装置の第3の実施
の形態における概略構成を示す縦断面図である。
【図12】第3の実施の形態におけるアクティブ型除振
装置の概略構成を示す平面図である。
【図13】第3の実施の形態のアクティブ型除振装置の
配置を正面から見た状態を示す説明図である。
【図14】第3の実施の形態のアクティブ型除振装置の
配置を平面から見た状態を示す説明図である。
【図15】本発明のアクティブ型除振装置の第4の実施
の形態における概略構成を示す縦断面図である。
【図16】第4の実施の形態におけるアクティブ型除振
装置の概略構成を示す平面図である。
【図17】本発明のアクティブ型除振装置の第5の実施
の形態における概略構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】 10 基礎構造体 20 被除振体 100、150、1100 ベース部 200、250、1200 取付板 310、2306 弾性体 320 調整ねじ(予圧縮力調整手段) 300、350、1300、1350、2300 小変
位アクチュエータ(変位手段) 400、450、1400、1450、2400 大変
位アクチュエータ(変位手段) 500、550、1500、1550、2500 振動
センサ(振動検出手段) 600、650、900 積層ゴム 700、750、1700、2700、3700 除振
機構部 800 制御装置部 1000、2000、3000、4000、5000
アクティブ型除振装置 2100 ケース部 2200 取付部 2600 空気ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/12 H01L 41/08 C (72)発明者 中山 昌尚 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 増田 圭司 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 安田 正志 兵庫県尼崎市南初島町10番地133 特許機 器株式会社内 (72)発明者 松浦 章 兵庫県尼崎市南初島町10番地133 特許機 器株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AB07 AD02 AD03 BA08 BE02 DA01 EA13 5F046 AA23 DA30 DB14 DC14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部構造体上で被除振体を支持する除振
    機構部とその制御装置部を備え、 前記除振機構部は、下部構造体上に設けられたベース部
    と、被除振体に取付可能に設けられた取付手段と、下部
    構造体上において前記取付手段を支持する支持手段と、
    前記取付手段を前記ベース部に対して上下及びまたは水
    平方向である変位方向に変位させる変位手段と、前記取
    付手段の前記変位方向の振動を検出する振動検出手段と
    を備え、 前記ベース部、前記取付手段、前記振動検出手段、前記
    変位手段は一体的に設けられ、 前記制御装置部は、前記振動検出手段により検出した前
    記変位方向の振動に対応して前記変位手段を駆動するこ
    とにより、前記被除振体の変位方向の振動を除去するよ
    うに構成され、 前記変位手段は、前記取付手段に比較的小さな変位を与
    える小変位アクチュエータと、前記取付手段に比較的大
    きな変位を与える大変位アクチュエータとで構成され、 前記小変位アクチュエータと大変位アクチュエータは、
    前記ベース部と前記取付手段の間で前記変位方向と直交
    する方向に並べて配置されている、 ことを特徴とするアクティブ型除振装置。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は、前記変位手段と、前記
    ベース部と取付手段の間に配設された弾性支持部材との
    少なくとも一方を含んで構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のアクティブ型除振装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性支持部材は空気ばねまたは積層
    ゴムにより構成されていることを特徴とする請求項2記
    載のアクティブ型除振装置。
  4. 【請求項4】 前記小変位アクチュエータと、この小変
    位アクチュエータが取り付けられている前記ベース部ま
    たは取付手段の間に前記変位方向に伸縮可能な弾性体が
    配設され、前記ベース部に対する前記取付手段の前記変
    位方向への移動に応じて前記弾性体が前記変位方向に沿
    って伸縮するように構成されていることを特徴とする請
    求項1、2または3記載のアクティブ型除振装置。
  5. 【請求項5】 前記被除振体に1または2以上の前記除
    振機構部が取り付けられて構成されていることを特徴と
    する請求項1乃至4に何れか1項記載のアクティブ型除
    振装置。
  6. 【請求項6】 複数の前記除振機構部に対して1つの前
    記制御装置部が設けられ、前記制御装置部は、前記各除
    振機構部の前記振動検出手段により別々に検出された前
    記変位方向の振動に対応して前記各除振機構部の前記変
    位手段を別々に駆動するように構成されていることを特
    徴とする請求項1乃至5に何れか1項記載のアクティブ
    型除振装置。
  7. 【請求項7】 前記小変位アクチュエータは固体アクチ
    ュエータから構成されていることを特徴とする請求項1
    乃至6に何れか1項記載のアクティブ型除振装置。
  8. 【請求項8】 前記固体アクチュエータは、超磁歪アク
    チュエータまたはピエゾアクチュエータであることを特
    徴とする請求項8記載のアクティブ型除振装置。
  9. 【請求項9】 前記小変位アクチュエータは、発生する
    変位量の精度が高いが発生する変位量が小さく、かつ、
    発生する変位量の周波数応答性が高いことを特徴とする
    請求項1乃至8に何れか1項記載のアクティブ型除振装
    置。
  10. 【請求項10】 前記大変位アクチュエータはエアアク
    チュエータまたはリニアモータを有して構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至9に何れか1項記載のア
    クティブ型除振装置。
  11. 【請求項11】 前記大変位アクチュエータは、発生す
    る変位量の精度が低いが発生する変位量が大きく、か
    つ、発生する変位量の周波数応答性が低いことを特徴と
    する請求項1乃至10に何れか1項記載のアクティブ型
    除振装置。
  12. 【請求項12】 前記非駆動状態の前記小変位アクチュ
    エータがその変位方向において受ける予圧縮力を調整す
    る予圧縮力調整手段を設けたことを特徴とする請求項1
    乃至11に何れか1項記載のアクティブ型除振装置。
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