JP2001050264A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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JP2001050264A
JP2001050264A JP2000161621A JP2000161621A JP2001050264A JP 2001050264 A JP2001050264 A JP 2001050264A JP 2000161621 A JP2000161621 A JP 2000161621A JP 2000161621 A JP2000161621 A JP 2000161621A JP 2001050264 A JP2001050264 A JP 2001050264A
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rolling
raceway
rolling element
present
bearing
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JP2000161621A
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Yoshio Shoda
義雄 正田
Susumu Ryu
劉  軍
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転動体と軌道溝とのスピン滑りの抑制と共に、
転がり抵抗を低くして低トルク化を実現したラジアル荷
重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けら
れる転がり軸受を提供することである。 【解決手段】外内輪1,2間の軌道溝3に、転がり接触
面となる外径5aが軸方向にも曲率を持ち、かつ軌道面
の半径よりも小径の半径を有する複数の転動体5,5…
を組込む。該転動体5は、隣接する転動体5,5が夫々
交互に交差状に配されると共に、各転動体5,5の外径
5a,5aが、常に一方の軌道輪1の軌道面1a,1b
と他方の軌道輪2の軌道面2b,2aにて二点接触して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジアル荷重と両
方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられる軸
受に関するものであり、産業機械、ロボット、医療機
器、半導体/液晶製造装置、光学及びオプトエレクトロ
ニクス装置などに使われる。
【0002】
【従来の技術】従来、一つの軸受でラジアル荷重と両方
向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられるもの
としては、クロスローラ軸受、四点接触玉軸受が知られ
ている。従来のクロスローラ軸受は、内輪100と外輪
200の間に円筒形のころ300が介在される(図1
8)。四点接触玉軸受は、内輪100と外輪200の間
にボール400が介在される(図19)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
クロスローラ軸受と四点接触軸受には以下の問題が存在
する。 クロスローラ軸受は、転動体が円筒形のころ300
で、かつ軌道溝500に対して転がり接触面301が線
接触しているので、トルクが大きい。 四点接触玉軸受は、転動体がボール400なので、純
アキシアル荷重を受ける場合又はラジアル荷重よりアキ
シアル荷重が優勢な場合、同寸法のクロスローラ軸受よ
りトルクが小さい一方、アキシアル荷重に対してラジア
ル荷重が優勢な場合又は純ラジアル荷重を受ける場合、
各ボール400は軌道溝500と四点401・401・
401・401で接触するため、ボール400と軌道溝
500とのスピン滑りが大きく、トルクが大きいという
問題がある。
【0004】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、転動体と軌道溝とのスピン滑りの抑制と共に、転が
り抵抗を低くして低トルク化を実現したラジアル荷重と
両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられる
転がり軸受を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、一対の軌道輪間に複数
の転動体が組み込まれ、上記各軌道輪は、転動体の半径
より大径状の二つの軌道面からなる軌道溝を夫々有し、
上記各転動体は、転がり接触面となる外径が軸方向にも
曲率を持ち、連続する転動体が夫々交互に交差状に配さ
れると共に、各転動体の外径が、常に相対する一方の軌
道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて二点接触して
いることである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明転がり軸受の一実施
形態を図に基づいて説明する。尚、本実施形態は、本発
明転がり軸受の説明にあたって開示される一実施形態に
すぎず何等限定されるものではなく、本発明の範囲内に
おいて自由に変更可能である。
【0007】転がり軸受は、軌道輪(外輪)1の内径
と、軌道輪(内輪)2の外径間に形成される軌道溝3に
複数の転動体5,5…が組込まれてなる。軌道輪1,2
は、一方の軌道輪(外輪)1の内径および他方の軌道輪
(内輪)2の外径に形成される夫々の軌道面1a・1
b,2a・2bによって所望形状の軌道溝3が形成され
ており、軌道輪1,2のいずれか一方あるいは双方共が
幅方向の中央で軸方向に二分割されているタイプや、い
ずれの軌道輪1,2も分割されていないタイプが用いら
れる。また、二分割タイプは、ボルト・リベット4等で
一体に組み立てられるものもある。
【0008】軌道溝3は、転動体5の半径よりも大きな
半径の軌道面1a・1b,2a・2bにより形成されて
いる。各軌道面1a・1b,2a・2bの形状は、転動
体5の転がりに適切な形状を有しているものであれば、
断面アーチ状あるいはV字状等任意で、また曲線状ある
いは直線状等のいずれであってもよく特に限定されるも
のではないが、例えばゴシックアーチなどが適用され
る。
【0009】転動体5は、転がり接触面となる外径5a
が軸方向に曲率を持ち、かつ軌道面1a・1b,2a・
2bの夫々の半径よりも小径の半径を有する任意形状
で、該転動体5は、隣接する転動体5が夫々交互に交差
状に配されると共に、各転動体5の外径5aが、常に一
方の軌道輪1の軌道面1a・1bと他方の軌道輪2の軌
道面2b,2aにて二点接触している。
【0010】例えば、転動体5は、一組の相対面5b,
5bを有する上下切断状玉(玉の上下部分を切断して相
対面5b,5bを形成した構造のものをいう。以下同
じ。)で、該相対面5b,5bに垂直する自転中心軸5
cが夫々交差状となるように夫々の転動体5,5…が組
込まれると共に、各転動体5の外径5aが、常に一方の
軌道輪1の軌道面1a,1bと他方の軌道輪2の軌道面
2b,2aにて二点接触している。
【0011】転動体5は、その上下の切断幅は特に限定
されず、また上下の切断割合は、均等あるいは均等でな
いものであってもよく、本発明の範囲内で任意に選択可
能である。すなわち、転動体5の相対面5b,5bは、
対称であっても非対称であってもよくいずれも本発明の
範囲内である。
【0012】尚、転動体5の全体形状、相対面5b,5
bの有無や、外径5aにおける軸方向の曲率の大小等
は、上記具体的形状に何等限定されるものではなく、本
発明の範囲内において任意に変更可能である。すなわ
ち、例えば、相対面5b,5bに代えて、非平行状の両
面を備え、該両面に垂直する自転中心軸5cを有するも
のとしてもよい。
【0013】また、転動体5,5…の組込みは、隣接す
る転動体5,5における各相対面5b・5b,5b・5
bに垂直する自転中心軸5c,5cが交互に交差状とな
るようにするが、その交差状態は直交状・非直交状のい
ずれでも構わない。
【0014】転動体5の交差状に配される方式は、両方
のなりで数が同じなら、特に限定されず、すなわち、転
動体5が1ヶ毎に交差してもよく、1ヶ毎に交差しなく
とも両方のなりで数が同じなら、2ヶずつ交差あるいは
2ヶ1ヶ1ヶ2ヶ等のように交差していてもよくいずれ
も本発明の範囲内である。
【0015】各転動体5,5の運動は、保持器6・6′
あるいはセパレータ(スぺーサ)8で案内される。保持
器6・6′、セパレータ(スぺーサ)8は、転動体5を
保持案内する保持部7…・ポケット13…、あるいは溝
9,9を夫々有する形状であれば、特に限定されるもの
ではなく本発明の範囲内で任意に選択変更可能である。
保持器6・6′の案内方式は特に限定されるものではな
く、内輪案内でも、外輪案内でも、転動体案内でもよ
い。また、保持器6・6′の構成は特に限定されるもの
ではなく、一体型でも、幾つかの部分から形成したもの
でも良い。
【0016】例えば、保持器6は、隣接する各転動体
5,5を上述の通り相対面5b・5b,5b・5bに垂
直する自転中心軸5c,5cが夫々交差状になるように
交互に組み込み可能な保持部7,7…を(また、保持器
6′にあってポケット13,13…)を、周方向に交互
に形成している。セパレータ8は、転動体5の直径より
も小径状で、隣接して保持する各転動体5,5を上述の
通り相対面5b・5b,5b・5bに垂直する自転中心
軸5c,5cが夫々交差状になるように保持する凹状円
弧溝9,9を、相対面10,10に交差状に形成してい
る。この円弧溝9の曲率は、転動体外径5aの曲率と略
同一、あるいは大きいものとしてもよく任意である。
【0017】転動体と軌道面との間における予圧の付与
される状態は特に限定されず、すなわち、製造段階で予
圧が付与されても付与されなくてもよくいずれも本発明
の範囲内である。
【0018】これら軸受の軌動輪1,2と転動体5の材
質としては、通常軸受鋼が用いられるが、使用環境に応
じて耐食性や、耐熱性を向上させる場合にはステンレス
鋼やセラミック等が適宜選択される。また保持器6・
6′の材料としては、もみ抜き保持器、プレス保持器、
樹脂保持器等が適宜選択されるので、例えば黄銅や鉄等
の金属や、例えばポリアミド66(ナイロン66)・ポ
リフェニレンサルファイド(PPS)等の合成樹脂が本
発明の範囲内で選ばれる。
【0019】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例について図に基
づいて説明する。
【0020】「第一実施例」図1は、本発明転がり軸受
の第一実施例を示す。転動体5,5は、図2に示したよ
うに一組の相対面5b,5bを有する上下切断状玉であ
り、一体に形成された軸受の外輪1と、二分割された内
輪2、2との間に形成される軌道溝3に介在される。本
実施形態の軌道溝3は、転動体5の半径よりも大径状の
半径を有している夫々の二つの軌道面1a・1bと2a
・2bからなるゴシックアーチとし、また転動体(上下
切断状玉)5の相対面5b,5bは対称とした。
【0021】また、相対面5b,5bに垂直する各転動
体5,5の自転中心軸5c,5cが交互に交差するよう
に配されて、転動体5,5の運動は保持器6の保持部
7,7で案内される。保持器6は、隣接する各転動体
5,5を上述の通り相対面5b・5b,5b・5bに垂
直する自転中心軸5c,5cが夫々交差状になるように
交互に組み込み可能な保持部7,7を、周方向に交互に
形成している。
【0022】従って、この第一実施例によれば、転動体
5の外径5aが相対する外輪1の軌道面1aと内輪2の
軌道面2bに夫々点接触(接触点を11,11で示す)
し、隣接する転動体5が外輪1の軌道面1bと内輪2の
軌道面2aに夫々点接触(接触点を12,12で示す)
する。
【0023】転動体5,5の接触角交互に交差するの
で、一つの軸受でラジアル荷重と両方向のアキシアル荷
重、モーメント荷重を受けることができる。また、転動
体5が軌道面1a,2bで、もう一方の転動体5が軌道
面1b,2aで夫々二箇所しか点接触(11・11,1
2・12)していないので、従来の四点接触軸受におけ
る大きなスピンを除くことができる。
【0024】さらに、転動体5,5と外内輪1,2との
接触形式は一般の玉軸受と同じなので、クロスローラに
比べ、転がり抵抗が低く、低トルクを実現することがで
きる。
【0025】「第二実施例」図3は、第二実施例を示
す。本実施例は、第一実施例における二分割された内輪
2、2がボルト又はリベット4で固定され、予圧又はす
きまの調整が要らないようにする。その他の構成及び作
用効果は第一実施例と同一である。
【0026】「第三実施例」図4は、第三実施例を示
す。本実施例は、第一実施例における外輪1が一体、内
輪2,2が二分割タイプのものに代えて、外輪1,1が
二分割、内輪2が一体タイプとする。その他の構成及び
作用効果は第一実施例と同一である。
【0027】「第四実施例」図5は、第四実施例を示
す。本実施例は、第三実施例における分割された外輪
1,1がボルト又はリベット4で固定され、予圧又はす
きまの調整が要らないようにする。その他の構成及び作
用効果は第一実施例と同一である。
【0028】「第五実施例」図6は、第五実施例を示
す。本実施例は、図に示したように、外輪1と内輪2を
それぞれ一体に形成し、外輪1に転動体入り穴が付いて
おり、また第一実施例における保持器6の代わりとし
て、図7に拡大して示したようなセパレータ(スぺー
サ)8で転動体5,5を案内する。このような構造によ
り、軸受はもっとコンパクトできるようになる。その他
の構成及び作用効果は第一実施例と同一である。
【0029】セパレータ8は、転動体5の直径よりも小
径状で、隣接して保持する各転動体5,5を上述の通り
相対面5b・5b,5b・5bに垂直する自転中心軸5
c,5cが夫々交差状になるように保持する凹状円弧溝
9,9を、相対面10,10に交差状に形成している。
【0030】「第六実施例」図8は、第六実施例を示
す。本実施例は、高速回転の場合に用いられる。第一実
施例における対称の相対面5b,5bを有する転動体5
の代わりに、図9に示した非対称の相対面5b′,5
d′を有する転動体(上下切断状玉)5′を使い、且
つ、相対面5b′,5d′の大端5d′が軸受の内輪2
に向くように配することで、転動体5′の回転がより安
定になり、より低トルクを実現することができる。その
他の構成及び作用効果は第一実施例と同一である。
【0031】「第七実施例」図10は、第七実施例を示
す。本実施例は、第六実施例における二分割された内輪
2、2がボルト又はリベット4で固定され、予圧又はす
きまの調整が要らないようにする。その他の構成及び作
用効果は第六実施例と同一である。
【0032】「第八実施例」図11は、第八実施例を示
す。本実施例は、第六実施例における外輪1が一体、内
輪2,2が二分割のタイプに代わりに、外輪1,1が二
分割、内輪2が一体タイプとする。その他の構成及び作
用効果は第六実施例と同一である。
【0033】「第九実施例」図12は、第九実施例を示
す。本実施例は、第八実施例における二分割された外輪
1,1がボルト又はリベット4で固定され、予圧又はす
きまの調整が要らないようにする。その他の構成及び作
用効果は第六実施例と同一である。
【0034】「第十実施例」図13は、第十実施例を示
す。本実施例は、図に示したように、外輪1と内輪2を
それぞれ一体に形成し、外輪1に転動体入り穴が付いて
おり、また第一実施例における保持器6の代わりとし
て、図14に拡大して示したようなセパレータ(スぺー
サ)8で転動体5,5を案内する。このような構造によ
り、軸受はもっとコンパクトできるようになる。その他
の構成及び作用効果は第六実施例と同一である。
【0035】「第十一実施例」図15乃至図17は、第
十一実施例を示す。図15は本実施例の転がり軸受を一
部省略して示す縦断面図、図16は保持器の実施例を示
す拡大斜視図、図17は転動体の一実施例を示す拡大斜
視図を示す。本実施例は、第一実施例などで用いていた
保持器6に代えて、図16に示すようなもみ抜き保持器
(円環状保持器)6′を用いた実施の一例で、該保持器
6′によって各転動体5…の姿勢保持を図る。
【0036】保持器6′は、隣接する各転動体5,5を
相対面5b・5b,5b・5bに垂直する自転中心軸5
c,5cが夫々交差状になるように交互に組み込み可能
なポケット13…を、円環体の円周上で転動体5…数量
と同一数量をもって等間隔で、かつ交互に交差状に配し
て構成されている。各ポケット13…の軸方向の両側面
13a,13bは、交互に平行しかつ軸受の回転軸と垂
直でも平行でもなく、転動体5の接触角と同等レベルの
一定の角度(傾斜状)となっている。各ポケット13…
の軸方向の両側面13a,13b間の距離は、転動体5
の幅よりやや大きく構成されている。上記ポケット13
の形状は、傾斜状の平行な両側面13a,13bを有す
ると共に、両側面13a,13b間の距離を転動体5の
幅よりもやや大きく形成されているものであれば、その
ポケット全体形状は特に限定解釈されるものではなく本
発明の範囲内で変更可能である。なお、本実施例では、
円周上で転動体5…数量と同一数量のポケット13…が
等間隔で、かつ交互に交差状に配されているが、特に限
定されず、両方のなりで数が同じなら、2ヶずつ交差あ
るいは2ヶ1ヶ1ヶ2ヶ等のように交差していても良く
本発明の範囲内である。また、保持器6′の材質は特に
限定されるものではなく、黄銅・鉄などの金属でも良い
し、合成樹脂などのプラスチック類でもよい。例えば、
ポリアミド66(ナイロン66)・ポリフェニレンサル
ファイド(PPS)等が選ばれる。保持器6′の案内方
式は特に限定されるものではなく、内輪案内でも、外輪
案内でも、転動体案内でもよい。また、保持器6′の構
成も特に限定されるものではなく、一体型でも、幾つか
の部分から形成したものでも良い。
【0037】種々の因子の影響により、回転中の転動体
にはスピン又はスキューが発生する可能性があり、転動
体の姿勢が上手く制御できないと、軸受の回転抵抗が大
きくなったり、スムースに回転できなくなったりする可
能性がある。従って、本実施例によれば、保持器6′の
ポケット13が、転動体5の接触角と同等レベルの一定
角度と大体同じとした平行状両側面13a,13bを備
え、該ポケット両側面13a,13bにより、転動体5
のスピン、スキューなどによる転動体5の姿勢変化が抑
えられ、軸受の姿勢保持ができるため、軸受の低トルク
化を実現することができる。
【0038】その他の構成及び作用効果は、第一実施例
乃至第四実施例および第六実施例乃至第九実施例と同一
である。すなわち、本実施例では、外輪1および内輪2
の双方共に一体タイプのものとしているが、特に限定解
釈されるものではなく、外輪1,2のいずれか一方若し
くは双方が幅方向の中央で軸方向に二分割されているタ
イプのものであってもよく本発明の範囲内で選択され
る。また分割タイプは、ボルト・リベット4等で一体に
組み立てられるものもある。また、転動体5は、本実施
例では図17に示す通り第一実施例と同様の転動体を用
いているが、第六実施例乃至第九実施例にて用いられて
いる転動体5′を用いることも可能である。すなわち、
非対称の相対面5b′,5d′を有する転動体(上下切
断状玉)5′を使い、且つ、相対面5b′,5d′の大
端5d′が軸受の内輪2に向くように配するものとし
て、転動体5′の回転がより安定になり、より低トルク
を実現することができることも本実施例の範囲内であ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、上述の通りの構成を有
するため、一つの軸受でラジアル荷重と両方向のアキシ
アル荷重、モーメント荷重を受けられる。
【0040】また本発明によれば、上述の効果と共に次
の効果も奏することとなる。各転動体が軌道輪の軌道溝
と常に二点接触しているので、従来の四点接触軸受にお
ける玉の大きいスピンによるトルクの増加を抑制でき
る。さらに、転動体がその転がり接触面となる外径が軸
方向にも曲率をもって形成されているので、クロスロー
ラに比べ、転がり抵抗が低く、低トルク化を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明の第一実施例を一部省略して示す縦断
面図。
【図 2】転動体の一実施例を示す拡大斜視図。
【図 3】本発明の第二実施例を一部省略して示す縦断
面図。
【図 4】本発明の第三実施例を一部省略して示す縦断
面図。
【図 5】本発明の第四実施例を一部省略して示す縦断
面図。
【図 6】本発明の第五実施例を一部省略して示す縦断
面図。
【図 7】セパレータの一実施例を示す拡大斜視図。
【図 8】本発明の第六実施例を一部省略して示す縦断
面図。
【図 9】転動体の他の実施例を示す拡大斜視図。
【図10】本発明の第七実施例を一部省略して示す縦断
面図。
【図11】本発明の第八実施例を一部省略して示す縦断
面図。
【図12】本発明の第九実施例を一部省略して示す縦断
面図。
【図13】本発明の第十実施例を一部省略して示す縦断
面図。
【図14】セパレータの他の実施例を示す拡大斜視図。
【図15】本発明の第十一実施例を一部省略して示す縦
断面図。
【図16】保持器の他の実施例を示す拡大斜視図。
【図17】転動体の一実施例を示す拡大斜視図。
【図18】従来技術の一例で、クロスローラ軸受の縦断
面図。
【図19】従来技術の一例で、四点接触玉軸受の縦断面
図。
【符号の説明】
1:外輪 2:内輪 3:軌道溝 5:転動体 5a:外径 5b:相対面 5c:自転中心軸 6,6′:保持器 8:セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 33/60 F16C 33/60 Fターム(参考) 3J101 AA13 AA15 AA25 AA26 AA32 AA33 AA42 AA54 AA62 BA02 BA13 BA34 BA44 BA53 BA54 BA64 FA02 GA32 GA53 GA55

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の軌道輪間に複数の転動体が組み込
    まれ、上記各軌道輪は、転動体の半径より大径状の二つ
    の軌道面からなる軌道溝を夫々有し、上記各転動体は、
    転がり接触面となる外径が軸方向にも曲率を持ち、連続
    する転動体が夫々交互に交差状に配されると共に、各転
    動体の外径が、常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他
    方の軌道輪の軌道面にて二点接触していることを特徴と
    する転がり軸受。
JP2000161621A 1999-05-31 2000-05-31 転がり軸受 Pending JP2001050264A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6752696B2 (en) 2001-03-12 2004-06-22 Nsk Ltd. Rolling elements for rolling bearing, method of producing the same, and rolling bearing
CN100340782C (zh) * 2002-01-11 2007-10-03 日本精工株式会社 滚动轴承和直接驱动电动机
CN109640744A (zh) * 2016-08-18 2019-04-16 优利思百隆有限公司 具有至少一个滚动体的滑架

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