JP2001047646A - 記録装置およびそのデータ制御方法 - Google Patents

記録装置およびそのデータ制御方法

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JP2001047646A
JP2001047646A JP22432599A JP22432599A JP2001047646A JP 2001047646 A JP2001047646 A JP 2001047646A JP 22432599 A JP22432599 A JP 22432599A JP 22432599 A JP22432599 A JP 22432599A JP 2001047646 A JP2001047646 A JP 2001047646A
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Hidenori Usuda
秀範 臼田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無駄な処理時間を省くことにより、記録のス
ループットを向上することのできる記録装置およびその
データ制御方法を提供すること。 【解決手段】 インクジェット記録装置において、固定
データ出力部は、モード固定データSI0として、記録
に用いられないグループのノズル開口についてはインク
滴を吐出しない旨のデータを記録データSI1〜96と
ともにヘッド駆動回路50に出力し、ヘッド駆動回路5
0のモード固定回路18は、モード固定データSI0に
基づいて、該当するグループのノズル開口についてはイ
ンク滴を吐出しない条件に固定しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置およびそ
のデータ制御方法に関するものである。さらに詳しく
は、記録装置においてドット形成手段を駆動するための
データ制御技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インパクトドット方式や熱転写方式など
のシリアルプリンタ、あるいはレーザ方式や熱転写方式
などのページプリンタなどといった記録装置において、
たとえば、インクジェット記録装置では、記録ヘッド
に、複数のノズル開口、これらのノズル開口の各々に連
通する圧力発生室、および圧力発生室内のインクをそれ
ぞれ加圧することにより当該ノズル開口からインク滴を
吐出させる圧電振動子などの圧力発生素子を備えるドッ
ト形成手段と、これらの圧力発生素子への駆動信号の印
加を記録データに基づいて給断する複数のスイッチング
素子を備えるヘッド駆動回路(駆動手段)とが形成さ
れ、いずれのスイッチング素子を駆動するかによって所
定のノズル開口からインク滴を選択的に吐出させること
により、記録紙などの媒体上に所定の記録を行う。
【0003】このような記録を行うための記録データ
は、図9を参照して説明するように、プリンタドライバ
から入力されてくる記録情報をメモリ上でイメージ展開
することによって求められる。
【0004】図9において、パーソナルコンピュータの
側にインストールされているプリンタドライバで作成さ
れた記録情報は、1頁分毎に各種インターフェースを介
してプリンタに入力される(ステップST110)。こ
の際にインターフェースの自動切り換えによって、1頁
分の記録情報は、DRAM(Dynamic Rand
om Access Memory)上に形成されてい
る入力バッファにデータ蓄積される(ステップST12
0)。次に、入力バッファに蓄積されたデータを制御部
(CPU)が1バイト毎にコマンド解析し、記録データ
を生成するための記録情報なのか記録処理コマンドなの
かを判別する(ステップST130)。
【0005】次に、制御部は、コマンド解析された記録
情報をイメージデータとしてDRAM上のイメージバッ
ファに転送する(ステップST140)。
【0006】このイメージバッファは、ヘッド構造に対
応して構成され、たとえば、1列当り96ノズルの4色
プリンタにおいては、記録ヘッドには5グループ分(5
列分)のノズル開口が形成されているので、イメージバ
ッファは、5グループ分、構成されている。ここでいう
5グループ分のノズル開口とは、たとえば、シアン
(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)からなる3色
のカラーインクを吐出する3つの色グループのノズル開
口、モノクロ記録時に黒インクを吐出するがカラーでの
記録時にはインク滴の吐出が休止する第1の黒グループ
(BK1)のノズル開口、カラー記録時およびモノクロ
記録時に黒インクを吐出する第2の黒グループ(BK
2)のノズル開口である。
【0007】このイメージバッファには、たとえばイエ
ロー(Y)グループのノズル#1の1パス分のデータが
ラスター方向(a、b、cの順)に転送され、このノズ
ル#1に関するデータ転送が終了した後は、同様な処理
を繰り返して、ノズル#2、#3・・・#96に関する
データ転送を行う。同様なデータ展開、転送は、マゼン
ダ(M)グループ、シアン(C)グループ、第1の黒グ
ループ(BK1)、第2の黒グループ(BK2)のノズ
ル開口に関して行われる。
【0008】そして、イメージバッファがいっぱいにな
った時点でイメージバッファから、ヘッドコントロール
ユニットのSRAM(Static Random A
ccess Memory)からなる出力バッファに1
ワード分(イメージバッファのa、bの列)のデータの
転送を行う(ステップST150)。それにはまず、1
ワードのゼロビット目を#1〜#96までラスターロー
変換してヘッド駆動回路にシリアル転送し(ステップS
T151)。これを16回、繰り返すことにより1ワー
ド分の転送が終了する(ステップST152)。同様な
転送は他の4グループについても行われる。しかる後
に、割り込みを行い、次の1ワードについて処理する
(ステップST153)。次に、CPUに割り込みをか
けて、次の処理を繰り返す(ステップST154)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット記録装置では、インク滴の吐出が行われ
ないグループのノズル開口に関しても、インク滴を吐出
するグループと同様な処理が行われるため、制御部で無
駄な処理時間が発生しているという問題点がある。すな
わち、従来のインクジェット記録装置においてカラーで
記録を行う場合には、シアン(C)、マゼンダ(M)、
イエロー(Y)からなる3つの色グループのノズル開
口、および第2の黒グループ(BK2)のノズル開口の
みによって記録が行われ、第1の黒グループ(BK1)
のノズル開口からはインク滴が吐出されないにもかかわ
らず、記録に用いられない第1の黒グループ(BK1)
に関しても、同様な処理が行われている。また、従来の
インクジェット記録装置においてモノクロで記録を行う
場合には、第1の黒グループ(BK1)のノズル開口、
および第2の黒グループ(BK2)のノズル開口のみに
よって記録が行われるにもかかわらず、記録に用いられ
ないシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)に
関しても同様な処理が行われている。
【0010】そこで、本発明の課題は、全てのドット形
成手段においてドットの形成有無が固定されているグル
ープについては、そのデータ処理を簡略化することによ
り無駄な処理時間を省くことによって、記録のスループ
ットを向上することのできる記録装置およびそのデータ
制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、複数のグループに分けられたドット形成
手段と、記録データに基づいて前記ドット形成手段の各
々を駆動する駆動手段と、記録情報を記憶手段上にイメ
ージ展開して当該記憶手段から前記記録データを前記駆
動手段に転送する制御手段とを有する記録装置におい
て、前記制御手段は、所定のグループに属する全てのド
ット形成手段についてドットを形成するか否かを規定す
るモード固定データを出力する固定データ出力手段を備
えているとともに、該モード固定データを前記記録デー
タとともに前記駆動手段に出力し、前記駆動手段は、前
記記録データとともに転送されてきた前記モード固定デ
ータがドットを形成するか否かのいずれのデータかを判
別して、該当するグループのドット形成手段については
ドットの形成条件を前記モード固定データで規定された
条件に固定しておくモード固定手段を備えていることを
特徴とする。
【0012】本発明では、同一のグループに属するドッ
ト形成手段の全てにおいてドットの形成有無が固定され
ているグループについては、記録データによる駆動制御
ではなく、モード固定データによって駆動制御を行う。
このため、モード固定データによって駆動制御されるグ
ループについては、データ展開して記録データを生成す
る処理などを省くことができる。それ故、全てのグルー
プについて同様な処理を行う場合と比較して、無駄とわ
かっているデータ処理時間を省くことができるので、記
録のスループットを向上することができる。
【0013】本発明において、前記固定データ出力手段
は、たとえば、前記モード固定データとして、記録に用
いられないグループのドット形成手段についてはドット
を形成しない旨のデータを前記駆動手段に出力する。こ
の場合に、前記モード固定手段は、当該モード固定デー
タに基づいて、該当するグループのドット形成手段につ
いてはドットを形成しない条件に固定しておく。このよ
うに構成すると、全てのドット形成手段においてドット
の形成を行わないグループについては、固定データ出力
手段がモード固定データを出力するだけで、モード固定
手段が、このグループに属するドット形成手段について
はドットを形成しないものと駆動条件を固定する。この
ため、ドットを形成しないグループに関しては、あえ
て、その都度、データ展開してドットを形成しない旨の
データ(”0”データ)を記録データとして得る必要が
ないので、無駄な処理時間を省くことができる。
【0014】本発明において、前記記憶手段は、同時に
用いられる可能性のある最大グループ数分以上の記憶領
域を備えている場合がある。この場合には、前記制御手
段は、今回の記録に用いられるグループ数分の記憶領域
を、その都度、前記記憶手段に確保する。
【0015】本発明において、前記記憶手段は、同時に
用いられる可能性のある最大グループ数分の記憶領域の
みが確保されている場合もある。
【0016】本発明において、前記制御手段は、前記モ
ード固定信号に基づいて前記ドット形成手段がドットを
形成しない条件に固定されることにより前記記憶手段上
において余剰の記憶領域が発生するときには当該記憶領
域については他のデータ処理に用いることが好ましい。
たとえば、前記制御手段は、前記モード固定信号に基づ
いて前記ドット形成手段がドットを形成しない条件に固
定されることにより前記記憶手段上において余剰の記憶
領域が発生するときには当該記憶領域については他のグ
ループのデータ処理に用いることが好ましい。
【0017】本発明において、前記ドット形成手段は、
カラー記録用の複数色分の色グループと、モノクロ記録
時に黒の記録を行い、カラー記録時にドットの形成を休
止する第1の黒グループと、モノクロ記録時およびカラ
ー記録時の双方において黒の記録を行う第2の黒グルー
プとにグループ分けされている場合がある。この場合
に、前記固定データ出力手段は、カラー記録時には前記
第1の黒グループのドット形成手段について前記モード
固定データを出力し、モノクロ記録時には前記色グルー
プのドット形成手段について前記モード固定データを出
力する。
【0018】本発明に関しては、データ制御方法という
観点からすると、以下のように構成することができる。
すなわち、本発明では、記録情報を記憶手段上にイメー
ジ展開するとともに、当該記憶手段から前記グループ毎
の前記記録データを前記駆動手段に転送する際に、全て
のドット形成手段においてドットの形成有無が固定され
ているグループについては、この固定されている条件に
対応するモード固定データを前記記録データとともに前
記駆動手段に出力し、前記駆動手段は、該当するグルー
プのドット形成手段についてはドットの形成条件を前記
モード固定データで規定された条件に固定しておくこと
を特徴とする。
【0019】本発明において、前記固定データ出力手段
は、たとえば、記録に用いられないグループのドット形
成手段についてはドットを形成しない旨の信号を前記駆
動手段に出力し、該駆動手段は、当該モード固定データ
に基づいて、該当するグループのドット形成手段につい
てはドットを形成しない条件に固定しておく。
【0020】本発明において、前記モード固定データが
出力されないグループについてのみ前記記憶手段に記憶
領域を確保し、前記モード固定データが出力されたグル
ープについては前記記憶手段に対する記憶領域の確保を
省いてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を適用し
たインクジェット記録装置を説明する。
【0022】(インクジェット記録装置の全体構成)図
1は、本発明を適用したインクジェット記録装置の全体
構成を示すブロック図である。
【0023】図1に示すように、本形態のインクジェッ
ト記録装置1では、コンピュータ90に対してはスキャ
ナ120とカラーインクジェットプリンタ100とが接
続され、このコンピュータ90に所定のプログラムがロ
ードされ、実行されることにより、インクジェット記録
装置1は全体として記録装置として機能する。
【0024】このコンピュータ90は、プログロムに従
って画像処理に関わる動作を制御するための各種演算処
理を実行するCPU81を中心に、バス80により相互
に接続された次の各部を備える。ROM82は、CPU
81で各種演算処理を実行するのに必要なプログラムや
データを予め格納しており、RAM83は、同じくCP
U81で各種演算処理を実行するのに必要な各種プログ
ラムやデータが一時的に読み書きされるメモリである。
入力インターフェース84は、スキャナ120やキーボ
ード140からの信号の入力を司り、出力インターフェ
ース85は、インクジェットプリンタ100へのデータ
の出力を司る。CRTC86は、カラー表示可能なCR
T210への信号出力を制御し、ディスクコントローラ
(DDC)87は、ハードディスク160やフレキシブ
ルドライブ150あるいは図示しないCD−ROMドラ
イブとの間のデータの授受を制御する。ハードディスク
160には、RAM83にロードされて実行される各種
プログラム、デバイスドライバの形式で提供される各種
プログラム、およびディスクドライバの形式で提供され
る各種プログラムなどが記憶されている。
【0025】この他、バス80にはシリアル入力インタ
ーフェース(SIO)88が接続されている。このSI
O88は、モデム180に接続されており、モデム18
0を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。コ
ンピュータ90は、このSIO88およびモデム180
を介して、外部のネットワークに接続されており、特定
のサーバSVに接続することにより、画像処理に必要な
プログラムをハードディスクにダウンロードすることも
可能である。また、必要なプログラムをフレキシブルデ
ィスクFDやCD−ROMによりダウンロードし、コン
ピュータ90に実行させることも可能である。
【0026】図2は、本形態のインクジェット記録装置
のソフトウエアの構成を示すブロック図である。コンピ
ュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下
でアプリケーションプログラム95が動作している。オ
ペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプ
リンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーシ
ョンプログラム95からはこれらのドライバ91、96
を介して、インクジェットプリンタ100に転送するた
めの中間画像データが出力される。画像のレタッチなど
の行うアプリケーションプログラム95は、スキャナ1
2から画像を読み込み、これに対して所定の処理を行い
つつビデオドライバ91を介してCRTディスプレイ2
1に画像を表示している。スキャナ12から供給される
データORGは、カラー原稿から読み取られ、赤
(R)、緑(G)、青(B)の3色の色成分からなる原
カラー画像データである。
【0027】このアプリケーションプログラム95が記
録命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライ
バ96が画像情報をアプリケーションプログラム95か
ら受け取り、これをプリンタドライバ96が、インクジ
ェットプリンタ100で処理可能な信号(ここではシア
ン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各色について多値
化された信号)に変換する。ここに示す例では、プリン
タドライバ96の内部には、解像度変換モジュール97
と、色補正モジュール98と、色補正テーブルLUT
と、ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ94
とが備えられている。
【0028】解像度変換モジュール97は、アプリケー
ションプログラム95が扱っているカラー画像データの
解像度、すなわち、単位長さ当たりの画素数をプリンタ
ドライバ96が扱うことのできる解像度に変換する役割
を果たす。こうして解像度変換された画像データは、ま
だRGBの3色からなる画像情報であるから、色補正モ
ジュール98は色補正テーブルLUTを参照しつつ、各
画素毎にインクジェットプリンタ100が使用するシア
ン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、黒(B
K)の各色のデータに変換する。こうして色補正された
データは、たとえば、256階調等の幅で階調値を有し
ている。ハーフトーンモジュール99は、ドットを分散
して形成することにより、インクジェットプリンタ10
0で所定の階調値を表現するためのハーフトーン処理を
実行する。このようにして処理された画像データは、ラ
スタライザ94によりインクジェットプリンタ100に
転送すべきデータ順に並び換えられて、最終的な画像デ
ータFNL(記録情報)として出力される。本例では、
インクジェットプリンタ100は画像データFNLに従
ってドットを形成する役割を果たすのみであり、画像処
理は行っていない。また、コンピュータ90の側のプリ
ンタドライバ96では、インクジェットプリンタ100
の内部の駆動信号の調整などを行っていないが、駆動信
号に含まれる複数のパルス信号の設定などを、インクジ
ェットプリンタ100との双方向通信の機能を利用して
プリンタドライバ96の側で行うことも可能である。
【0029】(インクジェットプリンタの全体構成)図
3は、インクジェットプリンタの要部を示す斜視図であ
る。
【0030】図3に示すように、インクジェットプリン
タ100では、キャリッジ101がタイミングベルト1
02を介してキャリッジ機構12のキャリッジモータ1
03に接続され、ガイド部材104に案内されて記録用
紙105の紙幅方向に往復動するように構成されてい
る。インクジェットプリンタ100には、紙送りローラ
106を用いた紙送り機構11が形成されている。キャ
リッジ101には記録用紙105と対向する面、この図
に示す例では下面にインクジェット式の記録ヘッド10
が取り付けられている。記録ヘッド10は、キャリッジ
101の上部に載置されている2つのインクカートリッ
ジ107K、107Fからインクの補給を受けてキャリ
ッジ101の移動に合わせて記録用紙105にインク滴
を吐出してドットを形成し、記録用紙105に画像や文
字を記録する。ここで、インクカートリッジ107K
は、収容している黒(BK)のインクを記録ヘッド10
に供給する。
【0031】一方、インクカートリッジ107Fはカラ
ーインク用であり、各色のインクをそれぞれ収容してお
く複数のインク収容部107C、107M、107Yが
形成されている。これらのインク収容部107C、10
7M、107Yには、それぞれシアン(C)、マゼンダ
(M)、イエロー(Y)のインクが独立して収容され、
各色のインクをそれぞれ独立して記録ヘッド10に供給
する。
【0032】また、インクジェットプリンタ100の非
記録領域には、キャッピング装置108が構成され、記
録の休止中に記録ヘッド10のノズル開口を封止する。
従って、記録の休止中、インクから溶媒が飛散すること
によってインクが増粘あるいはインク膜を形成すること
を抑制することができる。それ故、記録の休止中にノズ
ルに目詰まりが発生するのを防止できる。また、キャッ
ピング装置108は、記録動作中に行われるフラッシン
グ動作による記録ヘッド10からのインク滴を受ける。
キャッピング装置108の近傍にはワイピング装置10
9が配置され、このワイピング装置109は、記録ヘッ
ド10の表面をブレードなどでワイピングすることによ
り、そこに付着したインク滓や紙粉を拭き取るように構
成されている。
【0033】(ノズル配列)図4は、図3に示す記録ヘ
ッド10に形成されているノズル配列を示す説明図であ
る。この図からわかるように、本形態のインクジェット
記録装置1において、記録ヘッド10には、ノズル開口
111が5列分(5グループ分)形成され、これらのノ
ズル開口111は、それぞれシアン(C)、マゼンダ
(M)、イエロー(Y)からなる3色のカラーインクを
吐出する3つの色グループのノズル開口、モノクロ記録
時に黒インクを吐出するがカラー記録時にはインク滴の
吐出が休止する第1の黒グループ(BK1)のノズル開
口、カラー記録時およびモノクロ記録時に黒インクを吐
出する第2の黒グループ(BK2)のノズル開口であ
る。ここで、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー
(Y)および第2の黒グループ(BK2)のノズル開口
は、1/180インチの間隔でそれぞれ同一線上に96
個ずつ並んでいるが、これらのノズル開口に対して、1
/360インチ分だけずれた位置に第1の黒グループ
(BK1)のノズル開口が96個、形成されている。
【0034】(プリンタの制御系の構成)図5は、本形
態のインクジェットプリンタ100の機能ブロック図で
ある。図6(A),(B)は、このインクジェットプリ
ンタ100で用いられるデータの構成を示す説明図、お
よび記録記録ヘッド10に形成されているヘッド駆動回
路のブロック図である。
【0035】図5において、インクジェットプリンタ1
00は、プリントコントローラ40とプリントエンジン
5とから構成されている。プリントコントローラ40
は、コンピュータ90(図1、2参照。)からの多値階
層情報を含む画像データFNL(記録情報)などを受信
するインターフェース43と、多値階層情報を含む記録
情報などの各種データの記憶を行うDRAMからなる入
力バッファ44A、イメージバッファ44B(第1の記
憶手段)並びにSRAMからなる出力バッファ44C
(第2の記憶手段)と、各種データ処理を行うためのル
ーチンなどを記憶したROM45と、CPUなどからな
る制御部46と、発振回路47と、記録ヘッド10への
駆動信号COMを発生させる駆動信号発生回路48と、
この駆動信号発生回路48と、ドットパターンデータに
展開された記録データSI1〜96および駆動信号CO
Mなどをプリントエンジン5に送信するためのインター
フェース49とを備えている。
【0036】ここで、記録データSI1〜SI96は、
第1の黒グループ(BK1)、第2の黒グループ(BK
2)、シアン(C)、マゼンダ(M)およびイエロー
(Y)の各グループ毎に、ノズル開口の数に対応する9
6ビットのシリアルデータとして記録ヘッド10に転送
される(図6(A)参照)。
【0037】また、イメージバッファ44Bおよび出力
バッファ44Cも、図4を参照して説明したノズル列毎
に5つのグループ(第1の黒グループ(BK1)、第2
の黒グループ(BK2)、シアン(C)、マゼンダ
(M)およびイエロー(Y))に分けられ、これらのメ
モリ上で、記録情報から記録データSI1〜96へのデ
ータ展開、データ変換がグループ毎に行われる。
【0038】本形態のインクジェットプリンタ100に
おいて、制御部46には、全てのノズル開口111にお
いてインク滴の吐出の有無が固定されているグループに
ついてはこの固定されている条件に対応する1ビットの
モード固定データSI0を記録データSI1〜96とと
もにヘッド駆動回路50に出力する固定データ出力部4
61が形成されている(図6(A)参照)。本形態で
は、カラーで記録する場合には、シアン(C)、マゼン
ダ(M)、イエロー(Y)からなる3つの色グループの
ノズル開口111、および第2の黒グループ(BK2)
のノズル開口111のみによって記録を行い、第1の黒
グループ(BK1)のノズル開口111からはインク滴
を吐出しないので、固定データ出力部461は、第1の
黒グループ(BK1)については、モード固定データS
I0として、このグループに属する全てのノズル開口に
おいてインク滴を吐出しない旨のデータ「0」を出力
し、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)か
らなる3つの色グループのノズル開口111、および第
2の黒グループ(BK2)については、モード固定デー
タSI0として、記録データSI1〜96に基づいて駆
動される旨のデータ「1」を出力する。
【0039】これに対して、モノクロで記録を行う場合
には、第1の黒グループ(BK1)のノズル開口11
1、および第2の黒グループ(BK2)のノズル開口1
11のみによって記録を行われ、シアン(C)、マゼン
ダ(M)、イエロー(Y)からなる3つの色グループの
ノズル開口111からはインク滴を吐出しないので、固
定データ出力部461は、シアン(C)、マゼンダ
(M)、イエロー(Y)からなる3つの色グループにつ
いては、モード固定データSI0として、このグループ
に属する全てのノズル開口においてインク滴を吐出しな
い旨のデータ「0」を出力し、第1の黒グループ(BK
1)および第2の黒グループ(BK2)については、モ
ード固定データSI0として、記録データSI1〜96
に基づいて駆動される旨のデータ「1」を出力する。
【0040】さらに、イメージバッファ44Bは、全体
で5グループ分の記憶容量が確保されているが、制御部
46には、このイメージバッファ44Bに対して今回の
記録形態に必要最小限の容量の記憶領域(バッファ領
域)を確保するための記憶領域設定部462も構成され
ている。すなわち、カラー記録を行うかモノクロ記録を
行うかによって、イメージバッファ44Bでイメージ展
開する必要のあるグループ数が変わるので、この記憶領
域設定部462は、必要最小限の記憶領域のみをイメー
ジバッファ44Bに確保する。
【0041】(記録ヘッドの構成)再び図5において、
プリントエンジン5は、記録ヘッド10と、前記の紙送
り機構11と、前記のキャリッジ機構12とを備えてい
る。紙送り機構11は、記録紙などの記録媒体を順次送
り出して副走査を行うものであり、キャリッジ機構12
は、記録ヘッド10を主走査させるものである。
【0042】記録ヘッド10は、所定のタイミングで各
ノズル開口111からインク滴を吐出させるものであ
る。記録ヘッド10には、シフトレジスタ13、ラッチ
回路14、レベルシフタ15、およびスイッチ回路16
を備えるヘッド駆動回路50が構成されている。
【0043】さらに、本形態のヘッド駆動回路50に
は、モード固定回路18が形成されている。このモード
固定回路18は、図6(B)に示すように、シフトレジ
スタ13の前段において、記録データSI1〜96と一
緒に転送されてくる1ビットのモード固定データSI0
をラッチ信号LATbに基づいてデータ保持するラッチ
回路181、およびこのラッチ回路181でデータ保持
されたモード固定データSI0と記録データSI1〜9
6との論理積を出力するアンドゲート182から形成さ
れ、アンドゲート182からの出力はシフトレジスタ1
3に出力される。ここで、モード固定データSI0は、
対応するグループの全てのノズルがインク滴を吐出しな
いとき「0」であり、対応するグループの全てのノズル
を記録データSI1〜96に基づいてインク滴の吐出有
無を制御するとき「1」である。
【0044】本形態において、ノズル開口111は、前
述したとおり、記録ヘッド10にシアン(C)、マゼン
ダ(M)、イエロー(Y)からなる3色のカラーインク
を吐出する3つの色グループのノズル開口111、第1
の黒グループ(BK1)のノズル開口111、および第
2の黒グループ(BK2)として5列分(5グループ
分)形成され、これらのノズル開口111に対して、圧
力発生室113、圧力発生素子17、およびスイッチン
グ素子は1:1の関係をもって形成されている。また、
モード固定回路18、シフトレジスタ13、ラッチ回路
14、レベルシフタ15、およびスイッチ回路16も、
5つのグループ分、形成され、圧力発生室113、圧力
発生素子17、およびスイッチング素子も5つのグルー
プに分けて制御される。
【0045】このように構成したヘッド駆動回路50に
おいて、プリントコントローラ40においてドットパタ
ーンデータに展開された記録データSI1〜96、およ
びモード固定データSI0は、発振回路47からのクロ
ック信号CLKに同期してインターフェース49を介し
て記録ヘッド10のヘッド駆動回路50に転送される。
【0046】ここで、記録データSI1〜96およびモ
ード固定データSI0は、図6(A)に示すように、最
上位ビットのデータとしてモード固定回路18にシリア
ル出力される。また、モード固定回路18からは、記録
データSI1〜96がシフトレジスタ13にシリアル転
送され、順次セットされる。
【0047】このとき、シフトレジスタ13に対して
は、まず、ノズルの記録データSI1〜96における最
上位ビットのデータがシリアル転送され、この最上位ビ
ットのデータのシリアル転送が終了したならば、上位か
ら2番目のビットのデータがシリアル転送される。以下
同様に、下位ビットのデータが順次シリアル転送され
る。そして、当該ビットの記録データが全ノズル分、シ
フトレジスタ13の各素子にセットされたならば、制御
部46は、所定のタイミングでラッチ回路14へラッチ
信号(LATa)を出力する。このラッチ信号により、
ラッチ回路14はシフトレジスタ13にセットされたノ
ズル選択データをラッチする。このラッチ回路14がラ
ッチしたノズル選択データは、電圧変換器であるレベル
シフタ15に印加される。このレベルシフタ15は、記
録データSI1〜96が例えば「1」の場合に、スイッ
チ回路16が駆動可能な電圧値VHV、例えば、数十ボ
ルトに変換する。そして、この変換された記録データS
I1〜96はスイッチ回路16の各スイッチング素子に
印加され、各素子は接続状態になる。
【0048】ここで、スイッチ回路16の各スイッチン
グ素子には、駆動信号生成回路48が発生した駆動信号
COMが印加されており、スイッチ回路16の各スイッ
チング素子が接続状態になると、この素子に接続された
圧力発生素子17に駆動信号COMが印加される。
【0049】従って、記録ヘッド10では、記録データ
SI1〜96に対応するノズル選択データによって圧力
発生素子17に駆動信号COMを印加するか否かを制御
することができる。例えば、ノズル選択データ(記録デ
ータSI1〜96)が「1」の期間においては、スイッ
チ回路16の素子が接続状態となるので、駆動信号CO
Mを圧力発生素子17に供給することができ、この供給
された駆動信号COMにより圧力発生素子17が変位
(変形)する。また、記録データSI1〜96が「0」
に期間においてはスイッチ回路16の素子が非接続状態
になるので、圧力発生素子17への駆動信号COMの供
給は遮断される。なお、このノズル選択データ(記録デ
ータSI1〜96)が「0」の期間において、各圧力発
生素子17は直前の電荷を保持するので、直前の変位状
態が維持される。
【0050】それ故、スイッチング素子52がオン状態
になって駆動信号COMが圧力発生素子17に印加され
ると、ノズル開口111に連通する圧力発生室113が
収縮し、圧力発生室113内のインクが加圧されたと
き、圧力発生室113内のインクはインク滴としてノズ
ル開口111から吐出され、記録用紙などの上にドット
を形成する。すなわち、本形態では、ノズル開口11
1、圧力発生室113および圧力発生素子17によって
ドット形成手段が構成されている。
【0051】但し、本形態では、記録データSI1〜9
6は、モード固定回路18を介してシフトレジスタ13
に出力される。このため、モード固定データSI0が
「1」であれば、記録データSI1〜96に基づいて、
各ノズルが制御される。これに対して、モード固定デー
タSI0が「0」である場合には、転送されてきた記録
データSI1〜96が「1」「0」のいずれであって
も、シフトレジスタ13には、記録データSI1〜96
が「0」としてシフトレジスタ13に出力されるので、
このグループに属するノズルからインク滴が吐出される
ことはない。
【0052】(データ処理および記録動作)図7は、本
形態のインクジェットプリンタ100で行われるデータ
処理の基本的な内容を示す説明図である。図8は、この
データ処理のフローチャート図である。
【0053】本形態のプリントコントローラ40におけ
る基本的な動作は、図7に示すように表わされる。ま
ず、パーソナルコンピュータの側にインストールされて
いるプリンタドライバ96で作成された記録情報は、1
頁分毎に各種インターフェースを介してプリンタに入力
される(ステップST10)。この際にインターフェー
スの自動切り換えによって、1頁分の記録情報は、DR
AM上に形成されている入力バッファ44Aにデータ蓄
積される(ステップST20)。次に、入力バッファ4
4Aに蓄積されたデータを制御部(CPU)が1バイト
毎にコマンド解析し、記録データなのか記録処理コマン
ドなのかを判別する(ステップST30)。
【0054】次に、制御部は、後述するモード固定デー
タ出力処理(ステップST35)を行った後、各グルー
プ毎に、コマンド解析された記録データをイメージデー
タとしてDRAM上のイメージバッファ44B(第1の
記憶手段)に転送する(ステップST40)。このイメ
ージバッファ44Bも、ヘッド構造に対応して構成さ
れ、たとえば、1列当り96ノズルの4色プリンタにお
いては、記録ヘッド10には5グループ分(5列分)の
ノズル開口が形成されているので、イメージバッファ4
4Bも、5グループ分、構成されている。
【0055】このイメージバッファ44Bには、たとえ
ばイエロー(Y)グループのノズル#1の1パス分のデ
ータがラスター方向(a、b、cの順)に転送され、こ
のノズル#1に関するデータ転送が終了した後は、同様
な処理を繰り返して、ノズル#2、#3・・・#96に
関するデータ転送を行う。同様なデータ展開、転送は、
マゼンダ(M)グループ、シアン(C)グループ、第1
の黒グループ(BK1)、第2の黒グループ(BK2)
のノズル開口に関して行われる。
【0056】そして、イメージバッファ44Bがいっぱ
いになった時点でイメージバッファ44Bからヘッドコ
ントロールユニットのSRAMからなる出力バッファ4
4C(第2の記憶手段)に1ワード分(イメージバッフ
ァのa、bの列)のデータの転送を行う(ステップST
50)。それにはまず、1ワードのゼロビット目を#1
〜#96までラスターロー変換してヘッド駆動回路50
にシリアル転送し(ステップST51)。これを16
回、繰り返すことにより1ワード分の転送が終了する
(ステップST52)。同様な転送は他の4グループに
ついても行われる。しかる後に、割り込みを行い、次の
1ワードについて処理する(ステップST53)。次
に、CPUに割り込みをかけて、次の処理を繰り返す
(ステップST54)。
【0057】但し、本形態のインクジェット記録装置1
においては、カラーで記録を行う場合とモノクロで記録
を行う場合とでは、使用するノズル開口111が相違す
る。そこで、本形態では、以下に説明するように、同一
のグループに属するノズル開口111の全てにおいてイ
ンク滴を吐出しないとグループについては、記録データ
SI1〜96による駆動制御ではなく、モード固定デー
タSI0によって駆動制御を行う。
【0058】すなわち、図8において、パーソナルコン
ピュータの側にインストールされているプリンタドライ
バ96で作成された記録情報は、1頁分が各種インター
フェース85、43を介してプリンタ100に入力され
た後(ステップST10)、この記録情報は、DRAM
上に形成されている入力バッファ44Aにデータ蓄積さ
れる(ステップST20)。次に、入力バッファ44A
に蓄積されたデータを制御部46(CPU)が1バイト
毎にコマンド解析する(ステップST30)。
【0059】次に、モード固定データSI0の出力処理
を行う(ステップST35)。それには、まず、ステッ
プST351で、今回の記録形態がモノクロでの記録か
否かを判断する。ここで、モノクロでの記録であれば、
制御部46の固定データ出力部461は、記録に用いな
いシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)から
なる3つの色グループについて、モード固定データSI
0として、インクを吐出しないモードに固定する旨のデ
ータ「0」を生成し、第1の黒グループ(BK1)およ
び第2の黒グループ(BK2)については、モード固定
データSI0として、記録データSI1〜96に基づい
てインク滴を吐出するようにとのデータ「1」を生成す
る(ステップST353)。
【0060】そして、記憶領域設定部462は、イメー
ジバッファ44Bにおいて、モノクロで記録するのに必
要な第1の黒グループ(BK1)用および第2の黒グル
ープ(BK2)用の2つのグループ分の記憶領域を確保
し、この領域においてモノクロでの記録時に用いられる
第1の黒グループ(BK1)および第2の黒グループ
(BK2)の2つのグループ分についてだけイメージ展
開を行い、その他のグループについてはイメージ展開を
行わない(ステップST401)。しかる後には、全て
のデータ(モード固定データSI0および記録データS
I1〜96)を出力バッファ44Cに出力した後、これ
らのデータSI0〜96をヘッド駆動回路50にデータ
転送する(ステップST52)。
【0061】これに対して、ステップST351で、今
回の記録形態がカラーでの記録と判断したときには、制
御部46の固定データ出力部461は、記録に用いない
第1の黒グループ(BK1)について、モード固定デー
タSI0として、インクを吐出しないモードに固定する
旨のデータ「0」を生成し、カラーで記録するのに必要
な3つの色グループ(Y、M、C)用および第2の黒グ
ループ(BK2)については、モード固定データSI0
として、記録データSI1〜96に基づいてインク滴を
吐出するようにとのデータ「1」を生成する(ステップ
ST352)。
【0062】そして、記憶領域設定部462がイメージ
バッファ44Bにおいて、カラーで記録するのに必要な
3つの色グループ(Y、M、C)用および第2の黒グル
ープ(BK2)用の4つのグループ分の記憶領域を確保
した後、この記憶領域においてカラーでの記録時に用い
られる3つの色グループ(Y、M、C)および第2の黒
グループ(BK2)の4つのグループ分についてだけイ
メージ展開を行い、その他のグループについてはイメー
ジ展開を行わない(ステップST402)。しかる後に
は、全てのデータ(モード固定データSI0、および記
録データSI1〜96)を出力バッファ44Cに出力し
た後、これらのデータSI0〜96をヘッド駆動回路5
0にデータ転送する(ステップST52)。
【0063】このようにしてヘッド駆動回路50に対し
て、モード固定データSI0および記録データSI1〜
96が転送されると、図6(B)を参照して説明したモ
ード固定回路18において、先頭のモード固定データS
I0がラッチ回路181でデータ保持される。従って、
カラーで記録する場合には、シアン(C)、マゼンダ
(M)、イエロー(Y)からなる3つの色グループ、お
よび第2の黒グループ(BK2)についてはモード固定
データSI0が「1」であるので、記録データSI1〜
96がそのままシフトレジスタ13に出力され、この記
録データSI1〜96に基づいて記録が行われる。これ
に対して、第1の黒グループ(BK1)については、モ
ード固定データSI0が「0」であるため、記録データ
SI1〜96が全て「0」でシフトレジスタ13に出力
されるので、ドットの形成が全面停止となる。
【0064】これに対して、モノクロで記録を行う場合
には、第1の黒グループ(BK1)および第2の黒グル
ープ(BK2)についてはモード固定データSI0が
「1」であるので、記録データSI1〜96がそのまま
シフトレジスタ13に出力され、記録データSI1〜9
6に基づいて記録が行われる。これに対して、シアン
(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)からなる3つ
の色グループについては、モード固定データSI0が
「0」であるため、記録データSI1〜96が全て
「0」でシフトレジスタ13に出力されるので、ドット
の形成が全面停止となる。
【0065】(本形態の効果)このように、本形態のイ
ンクジェット記録装置1において、固定データ出力部4
61は、モード固定データSI0として、記録に用いら
れないグループのノズル開口111についてはインク滴
を吐出しない旨のデータをヘッド駆動回路50に出力す
るので、モード固定回路18は、該当するグループのノ
ズル開口111についてはインク滴を吐出しない条件に
固定しておく。従って、インク滴を吐出しないグループ
に関しては、イメージバッファ44B上でイメージ展開
を行なってインクを吐出しない旨のデータ(”0”デー
タ)を記録データSI1〜96として生成する必要がな
いので、無駄な処理時間を省くことができる。すなわ
ち、すべてのグループに対してデータの展開などを行う
場合と違って、無駄とわかっているデータ処理時間を省
くことができるので、記録のスループットを向上するこ
とができる。
【0066】[その他の実施の形態]なお、上記形態で
は、イメージバッファ44Bが5グループ全ての記憶領
域を有しており、その都度、今回の記録に用いられるグ
ループ数分の記憶領域をイメージバッファ44Bに確保
する構成であったが、同時に用いられる可能性のある最
大グループ数分の記憶領域のみをイメージバッファ44
Bに確保しておき、その都度、各グループに対するデー
タ処理を各記憶領域に割り当てる構成であってもよい。
【0067】また、制御部46は、モード固定信号SI
0に基づいてドットを形成しない条件に固定されること
により、イメージバッファ44Bでのイメージ展開が不
要になった分だけ、余剰の記憶領域が発生したときに
は、この余剰な記憶領域については他のデータ処理、た
とえば、他のグループのイメージ展開に用いてもよい。
【0068】さらに、上記形態では、シアン(C)、マ
ゼンダ(M)、イエロー(Y)からなる3色のカラーイ
ンクを吐出する3つの色グループのノズル開口、モノク
ロ記録時に黒インクを吐出するがカラー記録時にはイン
ク滴の吐出が休止する第1の黒グループ(BK1)のノ
ズル開口、カラー記録時およびモノクロ記録時に黒イン
クを吐出する第2の黒グループ(BK2)のノズル開口
からなる5列、5グループのノズル開口が記録ヘッド1
0に形成されていたが、たとえば、シアン(C)、マゼ
ンダ(M)、イエロー(Y)からなる3色のカラーイン
クを吐出するそれぞれ1列分の3つの色グループのノズ
ル開口、モノクロ記録時に黒インクを吐出するがカラー
記録時にはインク滴の吐出が休止する2列分の第1の黒
グループ(BK1)のノズル開口列分、カラー記録時お
よびモノクロ記録時に黒インクを吐出する1列分の第2
の黒グループ(BK2)のノズル開口からなる6列、5
グループのノズル開口が記録ヘッド10に形成されてい
るインクジェット記録装置に対して本発明を適用しても
よい。
【0069】さらにまた、上記形態では、圧力発生素子
として圧電振動子を用いたインクジェット記録装置を例
に説明したが、本発明は、熱により圧力発生室内に圧力
を発生させるインクジェット記録装置、さらには、イン
パクトドット方式や熱転写方式などのシリアルプリン
タ、あるいはレーザ方式や熱転写方式などのページプリ
ンタなどにも適用できる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録装置
および制御方法では、同一のグループに属するドット形
成手段の全てにおいてドットの形成有無が固定されてい
るグループについては、記録データによる駆動制御では
なく、モード固定データによって駆動制御を行う。この
ため、モード固定データによって駆動制御されるグルー
プについては、データ展開して記録データを生成する処
理などを省くことができる。それ故、全てのグループに
ついて同様な処理を行う場合と比較して、無駄とわかっ
ているデータ処理時間を省くことができるので、記録の
スループットを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の全
体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すインクジェット記録装置のソフトウ
エアの構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示すインクジェット記録装置に用いたイ
ンクジェットプリンタの要部を示す斜視図である。
【図4】図3に示す記録ヘッドに形成されているノズル
配列を示す説明図である。
【図5】図3に示すインクジェットプリンタの機能ブロ
ック図である。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ、図3に示すインク
ジェットプリンタおいて、プリントコントローラから記
録ヘッドのヘッド駆動回路に出力されるデータの構成を
示す説明図、およびこのヘッド駆動回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】図3に示すインクジェットプリンタにおいて行
われるデータ処理の基本的な内容を示す説明図である。
【図8】図3に示すインクジェットプリンタにおいて、
記録情報を記録データにまで変換して記録ヘッドのヘッ
ド駆動回路にシリアル転送するまでの基本的な処理の内
用を示すフローチャートである。
【図9】従来のインクジェットプリンタにおいて行われ
るデータ処理の基本的な内容を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 5 プリントエンジン 10 記録ヘッド 13 シフトレジスタ 14 ラッチ回路 15 レベルシフタ 17 圧力発生素子(ドット形成手段) 18 モード固定回路 40 プリントコントローラ 44A 入力バッファ 44B イメージバッファ 44C 出力バッファ 46 制御部(制御手段) 50 ヘッド駆動回路(ヘッド駆動手段) 90 コンピュータ 95 アプリケーションプログラム 96 プリンタドライバ(休止指令手段) 100 インクジェットプリンタ 101 キャリッジ 107K、107F インクカートリッジ 111ノズル開口 113 圧力発生室 120 スキャナ 140 キーボード 210 CRT 461 固定データ出力部(固定データ出力手段) 462 記憶領域設定部 COM 駆動信号 SI0 吐出休止用のモード固定データ SI1〜96 記録データ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のグループに分けられたドット形成
    手段と、記録データに基づいて前記ドット形成手段の各
    々を駆動する駆動手段と、記録情報を記憶手段上にイメ
    ージ展開して当該記憶手段から前記記録データを前記駆
    動手段に転送する制御手段とを有する記録装置におい
    て、 前記制御手段は、所定のグループに属する全てのドット
    形成手段についてドットを形成するか否かを規定するモ
    ード固定データを出力する固定データ出力手段を備えて
    いるとともに、該モード固定データを前記記録データと
    ともに前記駆動手段に出力し、 前記駆動手段は、前記記録データとともに転送されてき
    た前記モード固定データがドットを形成するか否かのい
    ずれのデータかを判別して、該当するグループのドット
    形成手段についてはドットの形成条件を前記モード固定
    データで規定された条件に固定しておくモード固定手段
    を備えていることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記固定データ出力
    手段は、前記モード固定データとして、記録に用いられ
    ないグループのドット形成手段についてはドットを形成
    しない旨のデータを前記駆動手段に出力し、 前記モード固定手段は、当該モード固定データに基づい
    て、該当するグループのドット形成手段についてはドッ
    トを形成しない条件に固定しておくことを特徴とする記
    録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記記憶手段は、同
    時に用いられる可能性のある最大グループ数分以上の記
    憶領域を備え、 前記制御手段は、今回の記録に用いられるグループ数分
    の記憶領域を前記記憶手段に確保することを特徴とする
    記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記記憶手段は、同
    時に用いられる可能性のある最大グループ数分の記憶領
    域のみが確保されていることを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかにおいて、
    前記制御手段は、前記モード固定信号に基づいて前記ド
    ット形成手段がドットを形成しない条件に固定されるこ
    とにより前記記憶手段上において余剰の記憶領域が発生
    するときには当該記憶領域については他のデータ処理に
    用いることを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし5のいずれかにおいて、
    前記制御手段は、前記モード固定信号に基づいて前記ド
    ット形成手段がドットを形成しない条件に固定されるこ
    とにより前記記憶手段上において余剰の記憶領域が発生
    するときには当該記憶領域については他のグループのデ
    ータ処理に用いることを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし6のいずれかにおいて、
    前記ドット形成手段は、カラー記録用の複数色分の色グ
    ループと、モノクロ記録時に黒の記録を行い、カラー記
    録時にドットの形成を休止する第1の黒グループと、モ
    ノクロ記録時およびカラー記録時の双方において黒の記
    録を行う第2の黒グループとにグループ分けされ、 前記固定信号出力手段は、カラー記録時には前記第1の
    黒グループのドット形成手段について前記モード固定信
    号を出力し、モノクロ記録時には前記色グループのドッ
    ト形成手段について前記モード固定信号を出力すること
    を特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】 複数のグループに分けられたドット形成
    手段と、記録データに基づいて、前記複数のドット形成
    手段への駆動信号の印加を給断する駆動手段とを有する
    記録装置のデータ制御方法において、 記録情報を記憶手段上にイメージ展開するとともに、当
    該記憶手段から前記グループ毎の前記記録データを前記
    駆動手段に転送する際に、全てのドット形成手段におい
    てドットの形成有無が固定されているグループについて
    は、この固定されている条件に対応するモード固定デー
    タを前記記録データとともに前記駆動手段に出力し、 前記駆動手段は、該当するグループのドット形成手段に
    ついてはドットの形成条件を前記モード固定データで規
    定された条件に固定しておくことを特徴とする記録装置
    のデータ制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記ドット形成手段
    のうち、記録に用いられないグループのドット形成手段
    については、前記モード固定データとして、ドットを形
    成しない旨の信号を前記駆動手段に出力し、 該駆動手段は、当該モード固定データに基づいて、該当
    するグループのドット形成手段についてはドットを形成
    しない条件に固定しておくことを特徴とする記録装置の
    データ制御方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記モード固定デ
    ータとして、前記記録データに基づいて駆動制御される
    旨のデータが出力されたグループについてのみ前記記憶
    手段に記憶領域を確保し、前記モード固定データとし
    て、ドットを形成しない旨のデータが出力されたグルー
    プについては前記記憶手段に対する記憶領域の確保を行
    わないことを特徴とする記録装置のデータ制御方法。
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