JP2001047215A - 重力鋳造装置および鋳造用金型 - Google Patents

重力鋳造装置および鋳造用金型

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JP2001047215A
JP2001047215A JP11221241A JP22124199A JP2001047215A JP 2001047215 A JP2001047215 A JP 2001047215A JP 11221241 A JP11221241 A JP 11221241A JP 22124199 A JP22124199 A JP 22124199A JP 2001047215 A JP2001047215 A JP 2001047215A
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Masaaki Sugiyama
正昭 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に肉薄の鋳造品を得ることができる重力
鋳造装置および鋳造用金型を目的とするものである。 【解決手段】 雄型1aと雌型1bの一方または双方に
溶湯を高周波振動させる振動子5を取り付けた金型1を
型締め自在に配置するとともに、該金型1に溶湯を供給
する溶融るつぼ15を金型1と接離自在に配置された重
力鋳造装置と雄型1aと雌型1bの一方または双方に溶
湯を高周波振動させる振動子5を取り付けた鋳造用金型
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主にアルミニウムや
マグネシウム等の軽合金の鋳造に用いる重力鋳造装置お
よび鋳造用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、主にアルミニウムやマグネシウム
等の軽合金を用いた製品は、一般的に重力鋳造により製
造している。ところが、重力鋳造では金型の型内面に溶
湯を重力を利用して注入するため、肉薄(型内面の空間
部が1mm以下)の製品を鋳造すると、溶湯が型内面の
隅々まで行き渡らずひけ巣や凹みや孔等を生じさせるこ
とから、重力鋳造で肉薄の製品を鋳造することは極めて
難しかった。このため、肉薄の製品を鋳造する場合は、
圧力鋳造により行うのが一般的であった。ところが、圧
力鋳造を行う装置は高圧の油圧シリンダで溶湯を加圧し
て注湯するため、高圧の油圧設備が必要となり、設備費
や設置面積が大きくなり初期投資が嵩むうえに、製造の
際、高圧の油圧設備を稼動させるためランニングコスト
が大となり、製品コストが高くなるという問題があっ
た。このことから、肉薄で強度を必要とする高価な精密
製品以外は圧力鋳造で鋳造することは行われず、一般的
に強度を必要としない製品はプラスチック成形品とする
ことが多かった。ところが、近年、プラスチック廃棄物
の処理の問題からリサイクルの簡単な軽合金へ素材の転
換が行われている。しかし、圧力鋳造ではコストが問題
となるため、安価に軽合金製品を鋳造できる装置の開発
が要望されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
要望に応え安価に肉薄の鋳造品を得ることができる重力
鋳造装置および鋳造用金型を提供することを目的とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明は、雄型と雌型の一方または双方に溶湯を高周
波振動させる振動子を取り付けた金型を型締め自在に配
置するとともに、該金型に溶湯を供給する溶融るつぼを
金型の上方に接離自在に配置した重力鋳造装置を請求項
1の発明とし、請求項1の発明において、溶融るつぼが
注湯栓により開閉されるものである重力鋳造装置を請求
項2の発明とし、請求項1または2の発明において、溶
融るつぼがるつぼ蓋により密閉され、内部に低圧の不活
性ガスが充填される重力鋳造装置を請求項3の発明と
し、請求項1から3のいずれかの発明において、振動子
が一定または可変の周波数で一定または可変の周期で高
周波振動するものである重力鋳造装置を請求項4の発明
とし、請求項1から4のいずれかの発明において、型内
の空気を吸引する吸引装置を設けた重力鋳造装置を請求
項5の発明とし、請求項1から5のいずれかの発明にお
いて、複数の金型と溶融るつぼがターンテーブルに装着
される重力鋳造装置を請求項6の発明とし、雄型と雌型
の一方または双方に溶湯を高周波振動させる振動子を取
り付けた鋳造用金型を請求項7の発明とし、請求項7の
発明において、振動子が一定または可変の周波数で一定
または可変の周期で高周波振動する鋳造用金型を請求項
8の発明とし、請求項7または8の発明において、型内
の空気を吸引する吸引装置を設けた鋳造用金型を請求項
9の発明とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態を図1、2に基づいて詳細に説明する。1は基台2に
取り付けられる金型であり、基台2の基盤2aから立設
された支柱2bに連結される上盤2cの下面に金型1の
雌型1bは装着され、基台2の基盤2a上には型締装置
3を介して金型1の雄型1aが取り付けられている。ま
た、金型1の雄型1aの上面の型内面には断熱材よりな
る振動板4が取り付けられ、該振動板4と振動板4に固
定される多数の金属リング間に圧電型の振動子5が取り
付けられており、雌型1bの側面の型内面には断熱材よ
りなる振動板4が取り付けられ、該振動板4と振動板4
に固定される多数の金属リング間に圧電型の振動子5が
取り付けられている。そして、各振動子5の作動により
振動板4を介して溶湯に15KHz〜40KHzの高周
波振動を一定周期または可変の周期で加えて溶湯の流動
性を高めるとともに、溶湯に空気が巻き込まれることを
防止し、肉厚1mm以下の製品の鋳造を可能としてい
る。また、振動子5の周波数を15KHz〜40KHz
の範囲内とするのは、圧電素子の制約内において、製品
形状や製品サイズや金型の温度分布に応じて最も適した
周波数を選択するものとしている。また、雌型1bには
後記する注湯ノズル19を嵌合させるテーパ状凹部の受
け口6が設けられている。7は受け口6に続いて形成さ
れた湯道であり、受け口6を形成することにより湯道7
をできる限り短くし金型2内に注湯される湯温の低下を
防止するものである。
【0006】また、前記型締装置3は雄型装着用の脚杆
8aを取り付けた可動盤8と、該可動盤8を昇降動させ
る型締シリンダ9とよりなり、上盤2cの下面に装着さ
れた雌型1bと脚杆8aに装着した雄型1aを型合わせ
したうえ型締めを行うものである。10は雄型1aに付
着されている製品を突き出す離型機構であり、該離型機
構10は基盤2a上に立設された押出板当てストッパ1
1、11と、前記脚杆8aにスライド自在に嵌挿された
押出板13と、該押出板13に立設される製品の押出ピ
ン12とよりなるもので、押出板13は型締シリンダ9
の型開き後退時、ストッパ11と当接して停止すること
により、型開き後退する雄型1a内に押出板13の押出
ピン12は進出してその型面に鋳造されている製品を突
き出すものである。8bは脚杆8aに形成される段部
で、該段部8bは押出板13のストロークを設定するた
め該押出板13の停止位置を規制している。
【0007】15は金型1の上方に配置されて、後記す
るるつぼ昇降装置16により昇降動自在とされる溶融る
つぼであり、該溶融るつぼ15はカーボン製のるつぼ体
15aの底部および側面を耐火レンガ等の断熱材17に
より被套するとともに、上部開口を蓋開閉装置18によ
り開閉動されるカーボン製またはセラミック製のるつぼ
蓋15bにより密閉できるものとしている。前記断熱材
17の外周側面には冷却水通路を形成した銅管製の加熱
用高周波コイル20が巻き付けられている。また、るつ
ぼ体15aの底部には先端をテーパ状をしたカーボン製
の注湯ノズル19を断熱材17より突出させて設け、湯
道7の距離ができる限り短くなるようにしている。さら
に、該注湯ノズル19のノズル孔は先開きのテーパ状と
して注湯速度を高めるとともに、ノズル孔の後端口縁を
テーパ状の弁座部19aとして栓開閉装置22により昇
降動する注湯栓23のテーパ状の先端弁23aと嵌脱さ
せて、注湯ノズル19を開閉するものとしている。
【0008】また、前記したるつぼ昇降装置16は上盤
2cに立設されたガイド支柱24にスライド自在に嵌挿
される昇降フレーム26と、該昇降フレーム26を昇降
動させる上盤2c上のシリンダ27とよりなるもので、
シリンダ27を作動させることにより、前記昇降フレー
ム26の上下二股状のブラケット26a、26bはガイ
ド支柱24に沿って昇降動して、下側のブラケット26
aに取り付けられている溶融るつぼ15を昇降動させる
ものである。また、上側のブラケット26bには蓋開閉
装置18のシリンダ18aと栓開閉装置22のシリンダ
22aが取り付けられて、シリンダ27の作動により溶
融るつぼ15の昇降にともなって蓋開閉装置18と栓開
閉装置22も連動して昇降動するようになっている。
【0009】また、前記した蓋開閉装置18はるつぼ蓋
15bの取付フレーム18bにシリンダ18aのピスト
ンロッドを固着したもので、昇降フレーム26のブラケ
ット26bに取り付けられているシリンダ18aを作動
させることにより、るつぼ蓋15bを開閉するものであ
る。前記取付フレーム18bはるつぼ蓋15bの側方に
延長され、延長された取付フレーム19aにシリンダ1
8aのピストンロッドは固着されて後記する栓開閉装置
22とシリンダ18aやピストンロッドが干渉しないよ
うになっている。
【0010】さらに、前記した栓開閉装置22は注湯栓
23と、該注湯栓23と連結され注湯栓23を昇降動さ
せるシリンダ22aとからなるもので、昇降フレーム2
6のブラケット26bに取り付けられたシリンダ22a
を作動させることにより注湯栓23を昇降動させて注湯
ノズル19を開閉するものである。また、るつぼ体15
aは昇降フレーム26のブラケット26aに取り付けら
れ、注湯栓23と連結されるシリンダ22aは昇降フレ
ーム26のブラケット26bに取り付けられているの
で、注湯栓23とるつぼ体15aとの位置ずれが生じる
ことはなく、注湯栓23は確実に注湯ノズル19を開閉
することができる。しかも、栓開閉装置22は鋳造する
金型1の型内容積と略等しい溶湯が供給されるよう開閉
時間を設定しているので、溶湯に無駄が生じないうえに
湯溜りを設ける必要がないので湯温の低下がない。ま
た、ターンテーブルによる連続鋳造を行う際には、注湯
時間が一定となるのでターンテーブルその他の時間設定
が容易となる。
【0011】24はるつぼ蓋15bに接続される不活性
ガス供給管であり、該不活性ガス供給管24はるつぼ体
15a内に低圧の不活性ガスを供給してアルミニウムの
酸化を防止するとともに、その不活性ガス圧によりるつ
ぼ体15a内の溶湯を加圧して溶湯の注出速度を高めて
いる。28は溶湯の温度を検出する温度センサ、29は
るつぼ体15aの温度を検出する温度センサ、30は金
型1に設けられる吸引装置であり、該吸引装置30は型
内の下側終端部に吸引用の細溝を続かせたものとして、
金型1内の空気を下側終端部から吸引することにより、
溶湯に空気が巻き込まれることを防止するとともに、鋳
造時、溶湯を吸引して湯回りを良くし、ひけ巣や凹みあ
るいは孔等の発生を防いで不良品の発生を防止し、且
つ、溶湯を吸引することにより湯回り速度を速めるもの
である。吸引装置30の吸引源としては、真空ポンプ、
真空発生器、エアシリンダのピストンを作動させて注射
器のように負圧を発生させるものを用いることができ
る。また、金型1には図示しない冷却水の循環水路が形
成されている。
【0012】このように構成されたものは、先ず、蓋開
閉装置18のシリンダ18aを作動させてるつぼ体15
aのるつぼ蓋15bを上昇させてるつぼ体15aの開口
を開放する。次いで、るつぼ体15aの開口よりアルミ
ニウムインゴットを投入し、投入後、蓋開閉装置18の
シリンダ18aを作動させてるつぼ体15aのるつぼ蓋
15bを下降させてるつぼ体15aの開口を密閉する。
そして、不活性ガス供給管24より不活性ガスを供給し
ながら、加熱用高周波コイル20に電流を流すと、カー
ボン製のるつぼ体15aが赤熱し、その熱でアルミニウ
ムインゴットは溶解される。
【0013】このようにアルミニウムインゴットが溶融
されたら、型締装置3の型締シリンダ9を作動させて、
上盤2cの下面には取り付けられている雌型1bに、雄
型1aを型合わせして型締めする。次いで、るつぼ昇降
装置16のシリンダ27を作動させて、上昇していた溶
融るつぼ15を下降させて、溶融るつぼ15の下面を金
型1の上面に当接させるとともに、金型1のテーパ凹部
の受け口6に注湯ノズル19を嵌合させる。続いて、吸
引装置30を作動させて型内1内の空気を吸引して溶湯
に空気が巻き込まれることがないようにする。さらに、
金型1の雄型1aと雌型1bの型内面に振動板4を介し
て取り付けられている振動子5を一定周波数で一定周期
で振動させる。
【0014】次いで、栓開閉装置22のシリンダ22a
を作動させて注湯ノズル19を塞いでいた注湯栓23を
上昇させ、注湯ノズル19を開放する。このように注湯
ノズル19が開放されると、溶湯はるつぼ体15a内を
加圧する低圧の不活性ガスおよび、溶湯に加わる重力に
より金型1の湯道7を通じて型内に流入することとな
る。このとき、金型1の雄型1aと雌型1bに取り付け
られた振動子5により、溶湯には一定周期の高周波振動
が加えられているので、型空間が狭くても(たとえば、
1mm以下)湯は滑らかに滞ることなく型内の隅々に流
れるとともに、空気の巻き込みは抑えられ、組織の緻密
化を図ることができる。さらに、注湯時、吸引装置30
により、溶湯は吸引されるので、湯回りは速くなって鋳
造時間を短縮することができるうえに狭隘な型内の隅々
まで溶湯を流し込むことができる。
【0015】そして、一定時間経過して一定量の溶湯が
供給されると、栓開閉装置22のシリンダ22aが逆作
動して注湯栓23を下降させ、注湯ノズル19を塞ぐこ
ととなる。次いで、振動子5、吸引装置30を停止させ
る。このようにして注湯の完了後、るつぼ昇降装置16
のシリンダ27を逆作動させて、下降していた溶融るつ
ぼ15を上昇させて旧状に復帰させる。そして、一定の
冷却時間が経過したら、型締装置3の型締シリンダ9を
下降させて金型1の型開きを行う。この型開き動作によ
り可動盤8は下降するので、脚杆8aに取り付けられて
いる離型機構10の押出板13も下降し、やがてストッ
パ11、11に当接して押出板13は停止する。このと
き、型開きは略完了した状態となる。そして、さらに下
降動作を続行する可動盤8により、押出板13に取り付
けられた押出ピン12は雄型1aの型面から突き出さ
れ、雄型1aの型面に付着している製品は雄型1aから
離型されることとなる。以下、前記と同様の操作を繰り
返すことにより製品は連続的に鋳造されることとなる。
【0016】なお、前記好ましい実施の形態では、振動
子5を一定周波数で一定周期、溶湯に高周波振動を加え
ているが、振動子5を同じ部位に複数設けて、一つある
いは複数の振動子5を作動させて周波数を注湯時間や型
形状等に応じて可変とするとともに、注湯時間や型形状
に応じて可変の周期で溶湯に高周波振動を加えてもよい
ことは勿論である。また、前記好ましい実施の形態で
は、振動子5は金型1の雄型1aと雌型1bに設けたも
のとしているが、型形状や型の温度等に応じて雄型だけ
あるいは雌型だけに振動子を取り付けるものとしてもよ
い。また、振動子5は金型1の雄型1aの上面と雌型1
bの周縁に設けたものとしているが、型形状や型の温度
等に応じて取り付ける位置を適宜設定すればよいことは
勿論である。さらに、前記好ましい実施の形態では、基
台2に1基の溶融るつぼ15と金型1を設けたものとし
ているが、基台2に複数の溶融るつぼ15と金型1を設
けたものとしてもよく、あるいは、基台2をターンテー
ブルとして、該ターンテーブルの下面に複数の金型1を
取り付けるとともに、ターンテーブル上に2個以上の溶
融るつぼ15を設けて、一方の溶融るつぼ15の溶湯を
使っているとき、他方の溶融るつぼ15でアルミニウム
インゴットの溶融を行い、一方の溶融るつぼ15が溶湯
を使い切ったとき、アルミニウムインゴットが溶融され
た他方の溶融るつぼ15により注湯を行うようにして、
連続的に鋳造が行えるようにしてもよいことは勿論であ
る。また、前記好ましい実施の形態では、吸引装置30
の型内の下側終端部に吸引用の細溝を設けたものとして
いるが、型内の上部角部等の周辺や湯回り不良が発生し
やすい部位に吸引用の細溝を形成しても良いことは勿論
である。さらに、前記好ましい実施の形態では、注湯時
前から注湯中にかけて吸引を行うものとしているが、注
湯前に吸引を行って注湯中は吸引を行わないものとして
も良いことは勿論である。
【0017】
【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、金型の雄型と雌型の一方または双方に振動子を取り
付て、注湯される湯に高周波振動を加えるようにしたか
ら、型空間が狭くて重力鋳造ではひけ巣や凹みや孔等の
鋳造不良を発生させるようなものであっても、湯を確実
に型内の隅々まで流入させひけ巣や凹みや孔等を生じさ
せることがないものである。このため、従来では圧力鋳
造を行わなければならない肉薄の製品でも、重力鋳造で
鋳造できるので、油圧設備が不要で、装置全体が小型化
できるうえに初期投資を抑えることができる。しかも、
高圧の油圧設備を稼動する必要がないので、ランニング
コストを抑えることができ、安価に肉薄の製品を提供で
きることとなる。さらに、アルミニウムやマグネシウム
等の軽合金のためリサイクルも容易で、プラスチックの
ように廃棄処理することによる社会的な負担を抑えるこ
とができる効果もあるものである。また、請求項2のよ
うに、溶融るつぼを注湯栓により開閉するものとしたか
ら、鋳造に必要な溶湯量を正確に設定することができ、
湯溜りが不要となって湯温の低下がなく、湯回りを向上
させることができるうえに鋳造工程をシステム化するこ
とが容易となり、効率よく鋳造を行うことができるもの
となる。請求項3のように、溶融るつぼをるつぼ蓋によ
り密閉できるものとし、内部に低圧の不活性ガスを充填
することにより、溶融るつぼ内を低圧で加圧でき、注湯
速度を速くすることができ、鋳造時間を短縮して生産性
を高めることができる。請求項4のように、振動子を一
定または可変の周波数で一定または可変の周期で高周波
振動させることにより、注湯時間や型形状や型温度の分
布等に対応させることができる。請求項5のように、型
内の空気を吸引することにより、溶湯に空気が巻き込ま
れることがないうえに、溶湯も吸引されるので湯回りが
速く鋳造時間を短縮することができる。請求項6のよう
に、金型と溶融るつぼターンテーブルに複数装着するこ
とにより、連続的に鋳造を行うことができ、生産性を大
幅に向上させることができる。請求項7のように、雄型
と雌型の一方または双方に振動子を取り付て、注湯され
る湯に高周波振動を加えるようにすることにより、圧力
鋳造でなくとも、ひけ巣や凹みや孔等の鋳造不良を発生
させることなく肉薄の製品を得ることができ、圧力鋳造
に用いれば鋳造による不良率を低減し歩留まりを向上さ
せることができるうえに、より薄い肉厚の鋳造品を得る
ことができ、鋳造速度を速めることができる。請求項8
のように、振動子が一定または可変の周波数で一定また
は可変の周期で高周波振動するものとすることにより、
注湯時間や型形状や型温度の分布等に対応させることが
できる。請求項9のように、型内の空気を吸引すること
により、溶湯に空気が巻き込まれないので、不良品が生
じ難いうえに、溶湯も吸引されるので湯回りが速く鋳造
時間を短縮することができる等の種々の利点を有するも
のである。従って、本発明は従来の問題点を解消した重
力鋳造装置および鋳造用金型として業界の発展に寄与す
るところ極めて大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す一部切欠正
面図である。
【図2】本発明の好ましい実施の形態を状態を異にして
示す一部切欠正面図である。
【符号の説明】
1 金型 1a 雄型 1b 雌型 5 振動子 15 溶融るつぼ 15b るつぼ蓋 23 注湯栓

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄型と雌型の一方または双方に溶湯を高
    周波振動させる振動子を取り付けた金型を型締め自在に
    配置するとともに、該金型に溶湯を供給する溶融るつぼ
    を金型の上方に接離自在に配置したことを特徴とする重
    力鋳造装置。
  2. 【請求項2】 溶融るつぼが注湯栓により開閉されるも
    のである請求項1に記載の重力鋳造装置。
  3. 【請求項3】 溶融るつぼがるつぼ蓋により密閉され、
    内部に低圧の不活性ガスが充填される請求項1または2
    に記載の重力鋳造装置。
  4. 【請求項4】 振動子が一定または可変の周波数で一定
    または可変の周期で高周波振動するものである請求項1
    から3のいずれかに記載の重力鋳造装置。
  5. 【請求項5】 型内の空気を吸引する吸引装置を設けた
    請求項1から4のいずれかに記載の重力鋳造装置。
  6. 【請求項6】 複数の金型と溶融るつぼがターンテーブ
    ルに装着される請求項1から5のいずれかに記載の重力
    鋳造装置。
  7. 【請求項7】 雄型と雌型の一方または双方に溶湯を高
    周波振動させる振動子を取り付けたことを特徴とする鋳
    造用金型。
  8. 【請求項8】 振動子が一定または可変の周波数で一定
    または可変の周期で高周波振動する請求項7に記載の鋳
    造用金型。
  9. 【請求項9】 型内の空気を吸引する吸引装置を設けた
    請求項7または8に記載の鋳造用金型。
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