JP2001045524A - 立体表示装置 - Google Patents

立体表示装置

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JP2001045524A
JP2001045524A JP2000014133A JP2000014133A JP2001045524A JP 2001045524 A JP2001045524 A JP 2001045524A JP 2000014133 A JP2000014133 A JP 2000014133A JP 2000014133 A JP2000014133 A JP 2000014133A JP 2001045524 A JP2001045524 A JP 2001045524A
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scanning
electrodes
signal
liquid crystal
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JP2000014133A
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English (en)
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Akito Toyoda
章人 豊田
Kenji Yamamoto
健詞 山本
Naoki Matsumoto
直樹 松本
Masaaki Ozaki
正明 尾崎
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示パネルの表示画像を、クロストーク領域
を抑制しつつ良好に立体視し得る立体表示装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 液晶パネル10の複数条の走査電極のう
ち中央に位置する両走査電極Y1(1)、Y2(1)か
ら両外側に位置する各走査電極Y1(n)、Y2(n)
にかけてそれぞれ逆方向に線順次走査しながら走査電極
上の画素に左右両眼用の視差を含む画像データを書き込
み、この書き込み画像データを上記線順次走査される走
査電極に保持し、この保持画像データを消去するように
複数条の走査電極を制御することで、クロストーク領域
を表示面の縁に追いやる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶パネル等を用い
た立体表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の立体表示装置において、
眼鏡を使用しないで立体映像を表示するには、視差をも
つ右眼用及び左眼用の両画像を光学的に観察者の左右の
眼の位置で収束させる必要がある。このような光学作用
を得る方法としては、例えば、液晶パネルと観察者との
間にパララックス・バリアやレンチキュラー板を配置し
たりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記立体表示
装置において、パララックス・バリアやレンチキュラー
板を使用して得られる左右の各映像は、解像度の低下を
招くと同時に、パララックス・バリアの場合には、明る
さの低下を生じ、レンチキュラー板の場合には、レンズ
収差に起因するピンボケによる分離の限界を生ずる。
【0004】また、このような問題を解決するものとし
て、左眼及び右眼に対応した左右二つの方向像を時間的
に交互に切り換えて液晶パネルに表示させ、時間切り換
えに対応して異なる方向に光を照射できる方向時分割光
源で上記各方向像を左右両眼に選択的に投影することに
より立体映像を表示する立体映像表示装置がある。
【0005】図37は、方向時分割光源による従来の立
体映像表示装置を上方から見た図で、方向時分割光源1
を、凸レンズ板2と左右に分割した領域3L、3Rで交
互に発光する分割光源3で構成することにより、左右両
眼にそれぞれ方向像が液晶パネル4を通して分離投影さ
れ、立体映像として観察できる。
【0006】しかし、上記立体表示装置において、左右
両眼用画像を時分割により立体画像として再生表示する
にあたり、液晶パネルの表示画面における表示画像を左
右両眼用画像の一方から他方に書き換えるときに、他方
の画像を液晶パネルの表示画面の垂直方向に線順次走査
を行うと、左右両眼の一方に左右両画像が共に見えてし
まう。その結果、左右両眼に入る視差を含んだ表示画像
にいわゆるクロストークという現象が発生するという不
具合がある。
【0007】ここで、クロストークという現象の発生原
因につき図38に基づき詳細に説明する。左右両眼の視
差を利用して立体視を行うためには、観察者の左右両眼
に、それぞれ、視差を含んだ平面画像が見える必要があ
る。液晶パネルを用いて時分割により表示する場合、液
晶パネルの表示画像は、理想的には、図38にて各符号
A、Bにて示すごとく、所定の切り換え周期(例えば、
(1/60)(sec))にて、左右両画像の一方から
他方に完全に切り換わるのが望ましい。なお、図38に
て「左」及び「右」の文字は、左眼用画像及び右眼用画
像を意味する。
【0008】これに対し、実際に、液晶パネルの表示画
像を垂直方向に線順次走査する場合において、例えば、
液晶パネルの表示画像を右眼用画像から左眼用画像に線
順次走査により書き換えるとき、その書き換え開始時期
には、右眼用画像が、液晶パネルの表示面の明るさを良
好に確保するため、図38にて符号A1により示すごと
く、液晶パネルの表示画面の全面に表示されている。
【0009】時間の経過に伴い左眼用画像データの液晶
パネルへの入力が進むにつれて、液晶パネルの表示画像
が、線順次走査により、図38にて符号A2、A3にて
示すように、右眼用画像から左眼用画像に書き換わって
いく。
【0010】そして、左眼用画像データの入力が終了し
たときに、液晶パネルの表示画像は、図38にて符号B
1により示すごとく完全に左眼用画像に書き換わる。な
お、この時点は、左眼用画像から右眼用画像への書き換
え開始時点に相当する。
【0011】その後、時間の経過に伴い右眼用画像デー
タの液晶パネルへの入力が進むにつれて、液晶パネルの
表示画像が、線順次走査により、図38にて符号B2、
B3にて示すように、左眼用画像から右眼用画像に書き
換わっていく。そして、右眼用画像データの入力が終了
したときに、液晶パネルの表示画像は完全に右眼用画像
に書き換わる。
【0012】ここで、上述のように、左右両画像の書き
換え周期は(1/60Hz)であるから、液晶パネルに
おける視差を含んだ表示画像は(1/30Hz)で切り
換わる。また、例えば、左眼用画像データの入力時間中
において液晶パネルに表示される画像を左眼により観察
すると、右眼用画像が左眼用画像に書き換えられていく
様子が視認される。換言すれば、左眼用画像データの入
力時間中において液晶パネルに表示される画像は液晶パ
ネルの表示面全体の透過光を媒体として左眼用画像及び
右眼用画像の双方として左眼により観察されることとな
る。
【0013】このことは、左右両眼に別々に見えるべき
各画像が混在して左眼により観察されるというクロスト
ーク現象が発生することを意味する。また、右眼用画像
データの入力時間中に液晶パネルに表示される画像を右
眼で観察しても、同様に、クロストーク現象が発生す
る。
【0014】このクロストーク現象を対策する方法とし
ては、特開平9−51552号公報で開示されているよ
うに、左右の各画像の間に全画面黒表示を行って、1画
面の中の左右の両画像が混在しないようにすることも考
えられる。
【0015】しかし、この公報によるように左右の各画
像の間に全画面黒表示を行って立体映像を観察した場
合、フリッカ(映像のちらつき)が感じられるため、観
察者の疲労感をもたらす。仮に、周波数を上げてフリッ
カが感じられないようにしようとすると、おそらく、2
40Hz以上にする必要がある。この場合、液晶パネル
の1画面を書き込む時間としては、4.17msであ
り、走査線の数が480本であるとすると、1ラインの
書き込み時間は8.7μsとなる。実際には、走査線が
480本では解像度が低すぎるので、時間は短くなる。
つまり、8.7μs以下で書き込んで、4.17ms以
下で液晶が応答する液晶パネルでなければ成立しない。
これは、現在知られている液晶技術では不可能である。
【0016】そこで、本発明は、以上述べたことに対処
するため、表示パネルの表示画像を、クロストークを抑
制しつつ良好に立体視しし得る立体表示装置を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1に記載の発明によれば、互いに並行に配置
される複数条の走査電極(Y1(1)乃至Y1(n)、
Y2(1)乃至Y2(n))と、複数個の画素をマトリ
クス状に形成するように複数条の走査電極と交差して配
置される複数条の信号電極(X1乃至X1、X2(1)
乃至X2(m))とを有する表示パネル(10)と、複
数条の走査電極を表示パネルの上半分に位置する第1の
走査電極群と下半分に位置する第2の走査電極群に分
け、第1及び第2の走査電極群の複数条の走査電極を互
いに逆方向に順次走査しながら走査電極上の画素に左右
両眼用各画像データを一フィールド毎に切り換えて書き
込み、この書き込み画像データを上記走査される走査電
極に保持するように複数条の走査電極を制御する走査電
極制御手段(30、50、70a乃至70f)と、この
走査電極制御手段による走査と同期して、複数条の信号
電極に画像データを付与するように当該複数条の信号電
極を制御する信号電極制御手段(20、30、60、8
0a、80b)とを備えて、走査電極制御手段及び信号
電極制御手段による制御のもと、複数の画素により左右
両眼用各画像データを立体視可能に一フィールド毎に切
り換えてマトリクス表示するようにした立体表示装置が
提供される。
【0018】このように、走査電極制御手段は、複数の
走査電極を走査するにあたり、当該第1及び第2の走査
電極群の各複数条の走査電極を互いに逆方向に順次走査
する。このため、視差を含む画像である左右両眼用各画
像はそれぞれ逆方向に走査電極の一行ずつずれて表示さ
れる。これに伴い、クロストーク領域が、各最終行上の
画素領域にて視認されることとなる。換言すれば、クロ
ストーク領域が表示パネルの気にならない位置に追いや
られた状態で当該表示パネルの表示面上の表示画像が立
体視される。従って、観察者がその立体視にあたりクロ
ストーク領域が気になることがない。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の立体表示装置において、走査電極制御手段は、
第1の走査電極群の複数条の走査電極における走査方向
と第2の走査電極群の複数条の走査電極における走査方
向とが互いに離れる方向となるように各複数条の走査電
極を走査するように制御する。これによっても、請求項
1に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の立体表示装置において、走査電極制御手段は、
第1及び第2の走査電極群の各複数条の走査電極の第1
行から最終行まで第1の期間(Δt)経過するごとに各
画像データのうちの一方の眼用画像データを順次書き込
んで行き、最終行に前記一方の画像データを書き始めて
から第1の期間よりも長い第2の期間(LΔt)経過し
た後に第1行に各画像データのうちの他方の眼用画像デ
ータを書き込む。これにより、クロストーク領域をより
一層狭くでき、その結果、請求項2に記載の発明の作用
効果をより一層向上できる。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、走査電極
制御手段は、複数条の走査電極の第1行から最終行まで
第1の期間(Δt)経過するごとに各画像データのうち
の一方の眼用画像データを順次書き込んで行き、最終行
に一方の眼用画像データを書き始めてから第1の期間よ
りも長い第2の期間(LΔt)経過した後に第1行に前
記両画像データのうちの他方の眼用画像データを書き込
む。
【0022】これにより、請求項1に記載の発明とは異
なり、シングルスキャンのもののように、複数の走査電
極を単に線順次走査するものであっても、請求項1に記
載の発明の場合と同様に、クロストーク領域により影響
されることなく、表示パネルの表示画像を良好に立体視
できる。
【0023】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至4のいずれか一つに記載の立体表示装置において、
右眼用シャッタ(42)と左眼用シャッタ(41)を備
え、右眼用シャッタと左眼用シャッタの開閉状態を切り
換えることにより右眼又は左眼を表示パネルを視認可能
とする液晶シャッタ眼鏡手段(30、40、90)を備
える。これにより、請求項1乃至4のいずれか一つに記
載の発明の作用効果をより一層確実にし得る。
【0024】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
に記載の立体表示装置において、右眼用シャッタ(4
2)と左眼用シャッタ(41)を備え、右眼用シャッタ
と左眼用シャッタの開閉状態を切り換えることにより右
眼又は左眼を表示パネルを視認可能とする液晶シャッタ
眼鏡手段(30、40、90)を備え、この液晶シャッ
タ眼鏡手段は、第1及び第2の走査電極群の複数条の走
査電極の1行(Y1(1)、Y2(1))に前記画像デ
ータを書き込むタイミングに同期して右眼用シャッタ及
び左眼用シャッタの開閉状態を共に切り換える。これに
より、請求項1に記載の発明の作用効果をより一層確保
できる。
【0025】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の立体表示装置において、走査電極制御手段は、
第1の走査電極群の複数条の走査電極における走査方向
と第2の走査電極群の複数条の走査電極における走査方
向とが互いに近づく方向となるように複数条の走査電極
を制御するものであり、液晶シャッタ眼鏡手段は、第1
及び第2の走査電極群の複数条の走査電極の最終行(Y
1(1)、Y2(1))に書き込まれた前記画像データ
が消去されるタイミングに同期して前記右眼用シャッタ
及び左眼用シャッタの開閉状態を共に切り換える。
【0026】このように、第1及び第2の走査電極群の
走査電極を互いに近づくように走査するものであって
も、クロストーク領域を気にならない位置に追いやるこ
とができ、その結果、請求項6に記載の発明の作用効果
をより一層向上できる。
【0027】請求項8に記載の発明によれば、請求項5
乃至7のいずれか一つに記載の立体表示装置において、
液晶シャッタ眼鏡手段は、板状の不透明な眼鏡部(9
1)と、この眼鏡部に形成した左右の両開口部(91
a、91b)に対向して並行にかつ回動可能に支持され
た左右の両板状回動部(92、93)と、これら両板状
回動部に形成した各開口部(92b、93b)にはめ込
まれて交互に表示パネルを視認可能にする各液晶シャッ
タ部(94、95)とを有する眼鏡本体(90a)と、
各液晶シャッタ部が有する入射側偏光軸を、表示パネル
が有する出射側偏光軸に一致させるように、両回動部を
回動する回動手段(92a、93a)とを備えている。
【0028】これにより、液晶シャッタ眼鏡を顔部にか
けた観察者がその顔部を上下方向に傾けても、回動手段
が、各液晶シャッタ部の入射側偏光軸を表示パネルの出
射側偏光軸に一致させるように、両回動部を回動するの
で、表示パネルの表示画像を各液晶シャッタ部の少なく
とも一方を通して明るい状態で視認できる。
【0029】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の立体表示装置において、回動手段は、両板状回
動部の各下部に設けた各錘であって、これら各錘は、そ
の自重により、各液晶シャッタ部の入射側偏光軸を表示
パネルの出射側偏光軸に一致させるように、両板状回動
部を回動する。これにより、請求項8に記載の発明の作
用効果をより一層確実に達成できる。
【0030】請求項10に記載の発明によれば、請求項
5に記載の発明において、走査電極制御手段は、第1及
び第2の走査電極群の複数条の走査電極の第1行から最
終行まで第1の期間(Δt)経過する毎に画像データの
うち一方の眼用画像データを順次書き込んで行き、液晶
シャッタ眼鏡手段は、第1及び第2の走査電極群の複数
条の走査電極の第1行(Y1(1)、Y2(1))に画
像データのうちの一方の眼用画像データが書き込まれた
タイミングから1フィールド前の最終行(Y1(n)、
Y2(n))に書き込まれた画像データのうちの他方の
眼用画像データが消去されるタイミングまで右眼用シャ
ッタ及び左眼用シャッタを共に閉じる。
【0031】これにより、請求項5に記載の発明の作用
効果をより一層向上できる。
【0032】請求項11に記載の発明によれば、請求項
1に記載の立体表示装置において、走査電極制御手段の
制御は、各走査電極の走査を、隣りあう複数の走査電極
毎に行うようになされる。これにより、走査電極の全走
査時間が短縮されるので、フレーム周期を大幅に短縮し
つつ請求項1に記載の発明の作用効果を達成できる。
【0033】請求項12に記載の発明によれば、請求項
1に記載の立体表示装置において、信号電極駆動手段の
制御は、上記逆方向の各線順次走査における第1及び第
2の走査電極群の各最終側の走査電極の走査に伴い、同
一の画像データを左眼用及び右眼用の画像データとして
表示パネルに表示するようになされる。
【0034】これにより、各最終側の走査電極の走査に
伴い表示パネルに表示される画像は左眼用及び右眼用共
に同一の画像となるので、観察者がこの同一の画像を両
眼で見てもクロストークを感ずることがない。その結
果、請求項1に記載の発明と実質的に同様の作用効果を
達成できる。
【0035】請求項13に記載の発明によれば、請求項
1乃至12のいずれか一つに記載の立体表示装置におい
て、表示パネルは、複数条の走査電極及び複数条の信号
電極に加え、印加電圧の増減に応じて透過率を増減させ
る透過率−電圧特性の液晶を有する液晶パネルであっ
て、走査電極制御手段の制御は、書き込み画像データを
保持するために保持電圧を上記線順次走査される走査電
極に印加し、かつこの保持電圧を、透過率−電圧特性に
おける電圧幅の中央値よりも低くするようになされてい
る。
【0036】これにより、保持期間において液晶の透過
率が低下して液晶パネルの表示面の明るさが低下する。
その結果、クロストーク領域の明るさも低下するので、
液晶パネルの表示画像の視認性に対するクロストーク領
域の悪影響がより一層低減される。
【0037】また、請求項14に記載の発明によれば、
請求項1に記載の立体表示装置において、上記画像デー
タを出力する画像データ出力手段(20)を備えてお
り、この画像データ出力手段は、上記画像データのう
ち、上記逆方向の各線順次走査における第1及び第2の
走査電極群の各最終側の走査電極の走査に対応する画像
データを、左眼用及び右眼用の同一の画像データとして
出力する。
【0038】これによっても、各最終側の走査電極の走
査に伴い表示パネルに表示される画像は左眼用及び右眼
用共に同一の画像となるので、観察者がこの同一の画像
を両眼で見てもクロストークを感ずることがない。その
結果、請求項1に記載の発明と実質的に同様の作用効果
を達成できる。
【0039】請求項15に記載の発明によれば、請求項
1に記載の発明において、走査電極制御手段は、画像デ
ータを第1及び第2の走査電極群の複数条の走査電極に
書き込んだ後、画像データを所定時間保持し、その後消
去する。これにより、請求項1に記載の発明と同様の作
用効果を達成できる。
【0040】また、請求項16に記載の発明によれば、
請求項6に記載の発明において、液晶シャッタ眼鏡手段
は、複数の走査電極のうち最初の走査電極上の画素に一
方の眼用の画像データを書き込むときから複数の走査電
極のうち最初の走査電極上の画素に他方の画素に他方の
眼用の画像データを書き込む直前まで、一方の眼だけ表
示パネルを視認可能とする。これによっても、請求項6
に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0041】請求項17に記載の発明によれば、請求項
1に記載の発明において、走査電極制御手段の制御は、
画像データの書き込み後、走査電圧を低くしていったと
きに、上記書き込まれた画像データの輝度が減少し始め
る電圧よりも低い電圧を、保持電圧として、上記線順次
走査される走査電極に印加することで行う。
【0042】これにより、一度画像データ像を書き込ま
れた画素の輝度は、次の画像データの書き込みまでに、
100%の状態を保持されることなく、低下する。その
結果、保持データの明るさが低下するので、観察者によ
り視認されるクロストークが抑制される。よって、観察
者が表示パネルの表示画像を立体視するにあたり、クロ
ストークが気になることがない。
【0043】請求項18に記載の発明によれば、請求項
1に記載の発明において、走査電極制御手段の制御は、
表示パネルの画面上におけるクロストークが観察者にと
り気にならない程度に抑制される時期に、保持画像デー
タの消去の開始時期を早めることで行う。これにより、
クロストークが抑制され、請求項1に記載の発明と同様
の作用効果を達成できる。
【0044】請求項19に記載の発明によれば、請求項
17に記載の発明において、走査電極制御手段の制御
は、画像データの書き込み後、走査電圧を低くしていっ
たときに、上記書き込まれた画像データの輝度が減少し
始める電圧よりも低い電圧を、保持電圧として、上記線
順次走査される走査電極に印加するとともに上記保持画
像データの消去の開始時期を早めることで行う。
【0045】これにより、請求項1及び17に記載の両
作用効果を相乗的に確保できる。
【0046】請求項20に記載の発明によれば、請求項
1又は4に記載の発明において、表示パネルは、複数条
の走査電極及び複数条の信号電極に加え、印加電圧の増
減に応じて透過率を増減させる透過率−電圧特性の液晶
を有する液晶パネルであって、走査電極制御手段の制御
は、保持電圧を、透過率−電圧特性における電圧幅の中
央値よりも低くすることでなされる。
【0047】これにより、書き込み画像データの保持を
する期間において、液晶パネルの表示画面の明るさが低
下する。その結果、クロストークが抑制されて、保持電
圧を低くする観点からの作用効果が、請求項1又は4に
記載の発明と同様に達成され得る。
【0048】請求項21に記載の発明によれば、請求項
1に記載の発明において、走査電極制御手段の制御は、
表示パネルの画面の半分の書き込み時点において、既に
書き込んでいる画像データを複数の走査電極の1ライン
目から消去するように行うことでなされる。これによ
り、請求項1に記載の発明の作用効果をより一層確実に
達成できる。
【0049】請求項22に記載の発明によれば、請求項
1に記載の発明において、走査電極制御手段は、上記画
像データを書き込み時よりも低い輝度にて保持する。こ
れにより、クロストークが抑制され、請求項1に記載の
発明と実質的に同様の作用効果を達成できる。
【0050】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づき説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明に係るマトリクス型立
体表示装置の一実施形態の全体回路構成を示している。
この立体表示装置は、デュアルスキャン方式を採用した
ものであって、当該立体表示装置は、図1乃至図3にて
示すごとく、液晶パネル10を備えている。この液晶パ
ネル10は、両電極基板10a、10bの間に反強誘電
性液晶10cを封入するとともに、両電極基板10a、
10bの各外表面に各偏光板10d、10eを貼り付け
て構成されている。
【0052】電極基板10aは、透明なガラス基板11
を有しており、このガラス基板11の内表面には、2m
条のカラーフィルタ層12(R、G、Bからなる)、各
m条の透明導電膜13a、13b(図3参照)及び配向
膜14が順次形成されている。一方、電極基板10b
は、透明なガラス基板15を有しており、このガラス基
板15の内表面には、2n条の透明導電膜16及び配向
膜17が順次形成されている。なお、各m条の透明導電
膜13a、13bのうち互いに行方向において対応する
各両透明導電膜13a、13bが、それぞれ、同一列を
構成する。
【0053】ここで、m条の透明導電膜13a及びn条
の透明導電膜16は、反強誘電性液晶10cと共に、図
4にて例示するようなm×n個の画素G(1,1)、G
(1,2)、・・・、G(m,n)を形成するように、
互いに交差して配置されている。また、m条の透明導電
膜13b及びn条の透明導電膜16は、反強誘電性液晶
10cと共に、図5にて例示するようなm×n個の画素
g(1,1)、g(1,2)、・・・、g(m,n)を
形成するように、互いに交差して配置されている。
【0054】また、m条の透明導電膜13aが、図1に
て示すm条の信号電極X1(1)乃至X1(m)に相当
するとともに、m条の透明導電膜13bが、図1にて示
すm条の信号電極X2(1)乃至X2(m)に相当す
る。一方、n条の透明導電膜16が、図1にて示すn条
の走査電極Y1(1)乃至Y1(n)に相当するととも
に、他のn条の透明導電膜16が、図1にて示すn条の
走査電極Y2(1)乃至Y2(n)に相当する。これに
より、液晶パネル10は、2n行m列のドットマトリク
ス表示が可能なように構成されている。
【0055】但し、本実施形態では、液晶パネル10の
うち、走査電極Y1(1)乃至Y1(n)及び信号電極
X1(1)乃至X1(m)を含むパネル部を下側パネル
部10Aといい、また、走査電極Y2(1)乃至Y2
(n)及び信号電極X2(1)乃至X2(m)を含むパ
ネル部を上側パネル部10Bという。
【0056】両偏光板10d、10eは、その各光軸を
クロスニコルの位置に設定するように、貼り付けられて
いる。これにより、反強誘電性液晶10cは、その反強
誘電状態にて消光する。但し、偏光板10dは、液晶パ
ネル10の表示面側(出射側)に位置し、一方、偏光板
10eは、液晶パネル10の裏面面側(入射側)に位置
している。また、表示面側偏光板10dの偏光軸は、液
晶パネル10を鉛直状においたとき水平に位置する。な
お、両電極基板10a、10bの間隔は、図示しない多
数のスペーサにより、例えば、2μmに均一に維持され
ている。
【0057】また、反強誘電性液晶10cとしては、例
えば、特開平5−119746号公報に記載されている
ような4−(1−トリフルオロメチルヘプトキシカルボ
ニルフェニル)−4′−オクチルオキシカルボニルフェ
ニル−4−カルボキシレートといったものを採用する。
また、この種の反強誘電性液晶としては、これらの反強
誘電性液晶を複数混合した混合液晶、或いは少なくとも
1種の反強誘電性液晶を含む混合液晶を採用してもよ
い。
【0058】以上のように構成した液晶パネル10にお
いては、反強誘電性液晶10cは、図15にて示すよう
な二重ヒステリシス特性からなる透過率−電圧特性を有
する。このような反強誘電性液晶10cを有する液晶パ
ネル10の駆動は、図16にて示すような透過率強度と
なるように当該図16にて示す波形の電圧(例えば、電
圧VEを基準とする電圧VHP、VWPにより形成され
る)を液晶パネル10に印加することで行う。
【0059】また、立体表示装置は、コントロール回路
30を備えており、このコントロール回路30は、外部
回路20、液晶シャッタ眼鏡40、両走査電極駆動回路
70a、70b及び両信号電極駆動回路80a、80b
の間に接続されている。コントロール回路30は、図6
にて示すごとく、走査制御回路31、信号制御回路3
2、同期信号発生回路33及び液晶シャッタ駆動回路3
4を備えている。
【0060】走査制御回路31は、外部回路20から垂
直同期信号VSYC及び水平同期信号HSYCを受け
て、DP信号(以下、DP1信号という)、DR信号、
SIO1信号、SIO2信号及びSCC信号を両走査電
極駆動回路70a、70bに出力する。
【0061】信号制御回路32は、外部回路20から垂
直同期信号VSYC、水平同期信号HSYC及び画像デ
ータ信号DAP(左眼用画像及び右眼用画像を表すデー
タ信号)を受けて、LCK信号、STD信号、DP信号
(以下、DP2信号という)、SIC信号及びDAU信
号(又は、DAL信号)を両信号電極駆動回路80a、
80bに出力する。
【0062】ここで、SIO1及びSIO2信号は、走
査電極Y1(1)乃至Y1(n)及び走査電極Y2
(1)乃至Y2(n)の状態を規定する信号である。本
第1実施形態では、SIO1信号及びSIO2信号が
L、Lのとき、H、Lのとき、及びH、Hのとき、消去
期間、選択期間及び保持期間の各状態にそれぞれ対応す
る。
【0063】しかして、コントロール回路30は、以上
のような構成の走査制御回路31及び信号制御回路32
により、液晶パネル10に120Hzのフレーム周波数
で1フレーム毎に左眼用画像及び右眼用画像を表示する
ための制御信号を走査電極駆動回路70a、70b及び
信号電極駆動回路80a、80bに付与することとな
る。これにより、液晶パネル10においては、両パネル
部10A、10Bの各n行の走査電極が後述のような走
査方法にて同時に走査される。
【0064】なお、下側パネル部10Aと上側パネル部
10Bとは同一に形成されているので、以後、両者が同
一であるものを説明する場合には、下側パネル部10A
のみを代表して図示説明する。
【0065】同期信号発生回路33は、走査制御回路3
1からSIO1信号、SIO2信号及びSCC信号を受
けて、矩形波状の同期信号(図11参照)を発生する。
液晶シャッタ駆動回路34は、同期信号発生回路33か
らの同期信号の立ち上がりに応答して矩形波状の左眼用
シャッタ信号(図11参照)を発生すると同時に矩形波
状の右眼用シャッタ信号(図11参照)の発生を停止
し、当該同期信号の立ち下がりに応答して左眼用シャッ
タ信号の発生を停止すると同時に右眼用シャッタ信号
(図11参照)を発生する。
【0066】液晶シャッタ眼鏡40は、液晶パネル10
の観察者によりかけられるもので、この液晶シャッタ眼
鏡40は、左眼用シャッタ部41を、液晶シャッタ駆動
回路34からの左眼用シャッタ信号の立ち上がりに応答
して開き、この左眼用シャッタ信号の立ち下がりに応答
して閉じる。また、液晶シャッタ眼鏡40は、右眼用シ
ャッタ部42を、液晶シャッタ駆動回路34からの右眼
用シャッタ信号の立ち下がりに応答して閉じ、この右眼
用シャッタ信号の立ち上がりに応答して開く。
【0067】換言すれば、液晶シャッタ眼鏡40は、コ
ントロール回路30における矩形波状の同期信号の発生
毎に、左眼用シャッタ部41及び右眼用シャッタ部42
を交互に開閉する。なお、両シャッタ部41、42は、
共に、液晶パネルにより構成されている。
【0068】ここで、液晶パネル10の表示タイミング
と液晶シャッタ眼鏡40の開閉タイミングとの関係を図
11に基づき説明すると、下側パネル部10Aの1行目
(走査電極Y1(1)に相当)及び上側パネル部10B
の1行目(走査電極Y2(1)に相当)に左眼用画像が
表示されるのと同時に液晶シャッタ眼鏡40に液晶シャ
ッタ駆動回路34から左眼用シャッタ信号が立ち上がる
と同時に右眼用シャッタ信号が立ち下がり、左眼用シャ
ッタ部41が開くと同時に右眼用シャッタ部42が閉じ
る。
【0069】その後、Δt(後述する(t1+2・t
2)と等しい)だけ時間が経過する毎に、下側パネル部
10Aは下方(図1にて矢印RL参照)へ1行ずつずれ
て画像を表示し、上側パネル部10Bは上方(図1にて
矢印RU参照)へ1行ずつずれて左眼用画像を表示す
る。他の走査電極についても実質的に同様である。従っ
て、それぞれの行では、表示の開始から一定期間経過す
ると表示が消える。
【0070】そして、走査電極Y1(1)及び走査電極
Y2(1)に左眼用画像の表示が現れてから(n−1)
×Δtだけ時間が経過したときに、下側パネル部10A
のn行目(走査電極Y1(n)に相当)及び上側パネル
部10Bのn行目(走査電極Y2(n)に相当)に左眼
用画像が表示される。その後、Δtだけ時間が経ったと
きに走査電極Y1(1)及び走査電極Y2(1)に右眼
用画像が表示されるのと同時にコントロール回路30か
らの右眼用シャッタ信号が立ち上がると同時に左眼用シ
ャッタ信号が立ち下がり、右眼用シャッタ部42が開く
と同時に左眼用シャッタ部41が閉じる。
【0071】その後、n×Δtの時間の間、左眼用画像
を表示したときと同様に、下側パネル部10Aは下方
(図1にて矢印RL参照)へ1行ずつずれて右眼用画像
を表示し、上側パネル部10Bは上方(図1にて矢印R
U参照)へ1行ずつずれて右眼用画像を表示する。
【0072】ここで、液晶パネル10の1行に画像が表
示されている時間をk×Δt(但し、k>1)となるよ
うにコントロール回路30により制御を行うと、以上の
動作及び構成により、左右の眼には、図17にて示すよ
うな画像、即ち、液晶パネル10の画面の上下の各線か
ら(k−1)行目までにわたってクロストーク領域が現
れるような画像が得られる。その結果、クロストーク領
域が観察者にとって気にならないような立体画像表示が
可能となる。
【0073】このような立体表示を可能とするように、
以下に述べる各回路が、コントロール回路30と相まっ
て構成されている。
【0074】電源回路50は、5種類の電圧VWP、V
HP、VE、VHN、VWNを出力する(図1及び図1
2参照)。一方、電源回路60は、8階調表示を行うた
めの9種類の電圧V1、V2、V3、V4、V5、V
6、V7、V8及びVG(図1及び図13参照)を出力
する。
【0075】走査電極駆動回路70a、70bは、走査
制御回路31からのDP1信号、DR信号、SIO1信
号、SIO2信号及びSCC信号に基づき、電源回路5
0からの5種類の電圧を選択して、消去、選択、保持の
各状態に対応した各電圧を走査電極Y1(1)乃至Y1
(n)及び走査電極Y2(1)乃至Y2(n)に順次印
加するとともに、これら走査電極Y1(1)乃至Y1
(n)及び走査電極Y2(1)乃至Y2(n)を交流駆
動するため選択期間の度毎に電圧極性を正又は負に切り
換える。
【0076】但し、本第1実施形態では、走査電極Y1
(1)乃至Y1(n)においては、走査電極Y1(1)
から走査電極Y1(n)にかけて順次電圧が印加され、
一方、走査電極Y2(1)乃至Y2(n)においては、
走査電極Y2(1)から走査電極Y2(n)にかけて順
次電圧が印加される(図1にて両矢印RL、RU参
照)。
【0077】ここで、走査電極駆動回路70aの動作を
走査電極Y1(1)を例にとり説明する。走査電極駆動
回路70bの動作も同様である。但し、走査電極Y2
(1)が走査電極Y1(1)に対応する。
【0078】消去期間には、電圧VEが走査電極に印加
されてこの走査電極上の全画素表示を消去する。選択期
間は、三つの期間に分かれており、正の選択期間におい
ては、走査電極に対し、第1期間には消去期間と同じ電
圧VEが印加され、第2期間には負の選択電圧VWNが
印加され、第3期間には正の選択電圧VWPが印加され
る。ここで、信号電極に印加される画像データに対応し
た電圧波形との組み合わせにより、走査電極上の画素に
表示が書き込まれる。正の保持期間には、電圧VHPが
走査電極に印加されて表示内容を保持する。
【0079】消去期間を経て次の交流駆動を行うため、
先の選択と逆極性の負の選択期間になり、走査電極に対
し、第1期間には電圧VEが印加され、第2期間には正
の選択電圧VWPが印加され、続いて、第3期間には負
の選択電圧VWNが印加される。ここで、信号電極に印
加される画像データに対応した電圧波形との組み合わせ
により画素に表示内容が書き込まれる。負の保持期間に
は、電圧VHNが走査電極に印加されて表示内容を保持
する。
【0080】また、走査電極Y1(1)から走査電極Y
1(n)(走査電極Y2(1)から走査電極Y2(n)
が対応)にかけてこれら走査電極を順に走査するため、
走査電極Y1(2)(走査電極2(2)が対応)以後の
走査電極には、選択期間分ずらした波形にて電圧が印加
される。その際、表示のちらつきを防止するため、例え
ば、走査電極Y1(1)(走査電極Y2(1)が対応)
が正、走査電極Y1(2)(走査電極Y2(2)が対
応)が負、走査電極Y1(3)(走査電極Y2(3)が
対応)が正、・・・というように、走査電極毎に電圧極
性が反転するようになっている。
【0081】ここで、走査電極駆動回路70aの具体的
回路構成につき、図7を参照して説明する。走査電極駆
動回路70bの構成も同様である。走査電極駆動回路7
0aは、n個の2bitレジスタRY1乃至RYnと、
n個のデコーダ回路DY1乃至DYnと、n個のレベル
シフタSY1乃至SYnと、n個のアナログスイッチ回
路WY1乃至WYn(それぞれ、5個のアナログスイッ
チを有する)とを有し、コントロール回路30から5種
類の信号を受けて上記動作をするように構成されてい
る。
【0082】2bitレジスタRY1乃至RYnは、S
IO1及びSIO2信号を、SCC信号の立ち上がりに
同期して順次取り込み、2bitデータ(bit1、b
it2)をデコーダ回路DY1乃至DYnに出力する。
【0083】デコーダ回路DY1乃至DYnは、2bi
tレジスタRY1乃至RYnからの2bitデータ及び
コントロール回路30からのDP1信号及びDR信号に
より、アナログスイッチ回路WY1乃至WYnの各アナ
ログスイッチを切り換えるに要する5種類の信号を作成
するように構成されている。
【0084】デコーダ回路DY1乃至DYnは、共に、
図8にて示すような回路により構成されており、これら
デコーダ回路は、それぞれ、6個の論理回路71乃至7
6により構成されている。そこで、デコーダ回路DY1
を例にとり説明する。
【0085】論理回路71は、図8にて示すように接続
された4個のインバータ及び4個のANDゲートによ
り、2bitレジスタRY1からの両データbit1、
bit2をデコードして、切り換え信号としての役割を
果たすDDE信号、DDW信号、DDR信号及びDDH
信号に変換する。ここで、消去期間のとき(SIO1信
号及びSIO2信号がL、Lのとき)、DDE信号のみ
がHとなり、選択期間のとき(SIO1信号及びSIO
2信号がH、Lのとき)、DDW信号のみがHとなり、
保持期間のとき(SIO1信号及びSIO2信号がH、
Hのとき)、DDH信号のみがHとなる。
【0086】論理回路72は、図8にて示すように接続
された4個のANDゲート、インバータ及び両ORゲー
トにより、DR信号に基づき論理回路71からの各切り
換え信号を制御して、DEE信号、DWW信号及びDH
H信号を出力する。この場合、DDE信号がHのときに
はDEE信号のみがHとなる。DDW信号がHのときに
は、DR信号がHの期間の間DEE信号のみがHとな
り、DR信号がLの期間の間DWW信号のみがHとな
る。DDR信号がLの期間の間DHH信号のみHとな
る。DDH信号がHのときDHH信号のみHとなる。
【0087】論理回路73は、図8にて示す各ゲート素
子の接続構成のもと、インバータ73aのDDR信号に
対する反転出力による両クロックドインバータ73c、
73fの動作及び両インバータ73a、73bのカスケ
ード出力による両クロックドインバータ73d、73e
の動作及び残りの各論理ゲートの動作に応じて、DDW
信号がHのときリセットされ、DDR信号の立ち上がり
に同期してORゲート73gの出力を反転させる。
【0088】論理回路74は、図8にて示す各ゲート素
子の接続構成にてデータラッチとして機能するもので、
この論理回路74は、インバータ74aのDDW信号に
対する出力によるクロックドインバータ74cの動作及
び両インバータ74a、74bのカスケード出力による
クロックドインバータ74dの動作及び残りの各論理ゲ
ートの動作に応じて、DDW信号がHのときDP1信号
をそのまま出力し、DDW信号がLのときDP1信号を
ラッチする。
【0089】このようにして合成された5種類の制御信
号のうち、DEE信号が、電源回路50の電圧VEの出
力端子に接続されたアナログスイッチ(図7参照)をレ
ベルシフタを通じて制御し、DWP信号が電源回路50
の電圧VWPの出力端子に接続されたアナログスイッチ
(図7参照)をレベルシフタを通じて制御する。また、
DWN信号が電源回路50の電圧VWNの出力端子に接
続されたアナログスイッチ(図7参照)をレベルシフタ
を通じて制御する。
【0090】また、DHP信号が電源回路50の電圧V
HPの出力端子に接続されたアナログスイッチ(図7参
照)をレベルシフタを通じて制御し、DHN信号が電源
回路50の電圧VHNの出力端子に接続されたアナログ
スイッチ(図7参照)をレベルシフタを通じて制御す
る。そして、各電圧がHのとき、対応するアナログスイ
ッチがオンとなり、このアナログスイッチを通して電源
回路50の電圧が出力される。
【0091】論理回路75は、エクスクルーシブORゲ
ートからなり、この論理回路75は、両論理回路73、
74の各出力の排他論理和をDPP信号として論理回路
76に出力する。論理回路76は、図8にて示すように
接続されたインバータ及び4個のANDゲートにより、
論理回路72からの各信号及び論理回路75からのDP
P信号に基づき、電圧極性を切り換える。この場合、D
WW信号がHのとき、DPP信号がHであればDWP信
号がHとなり、DPP信号がLであればDWN信号がH
になる。また、DHH信号がHのとき、DPP信号がH
ならばDHP信号がHになり、DPP信号がLならばD
HN信号がHになる。
【0092】従って、図12にて示すように、SCC信
号、SIO1信号、SIO2信号、一方のDP信号及び
DR信号に基づき、所定波形の電圧が走査電極Y1
(1)乃至Y1(n)(走査電極Y2(1)乃至Y2
(n)が対応)に出力される。
【0093】信号電極駆動回路80aは、図1及び図9
にて示すごとく、m個の3bitレジスタRX1乃至R
Xm、m個のデコーダ回路DX1乃至DXm、m個のレ
ベルシフタSX1乃至SXm、及びm個のアナログスイ
ッチ回路WX1乃至WXm(9個のアナログスイッチか
らなる)とを有し、コントロール回路30からの画像デ
ータ信号(DAL信号)、DP2信号、LCK信号、S
TD信号及びSIC信号に基づき、電源回路60からの
9種類の出力電圧に応じて、信号電極X11乃至X1m
にデータ信号を出力する。なお、DAL信号は、8段階
の明るさ制御を行う8階調表示のため、3bitからな
る。
【0094】信号電極駆動回路80bも信号電極駆動回
路80aと同様の構成を有しており、この信号電極駆動
回路80bは、コントロール回路30からの画像データ
信号(DAU信号)、DP2信号、LCK信号、STD
信号及びSIC信号に基づき、電源回路60からの9種
類の出力電圧に応じて、信号電極X21乃至X2mにデ
ータ信号を出力する。
【0095】ここで、信号電極駆動回路80aの動作
を、図13のタイミングチャートに基づき説明する。各
信号電極に対して8階調の明るさを示す3bitの画像
データ信号(DAL信号)は、信号電極X1(1)乃至
X1(m)までの直列データとしてコントロール回路3
0から信号電極駆動回路80aに送られてくる。
【0096】また、画像データは、走査電極の走査に合
わせて、走査電極Y1(1)上に配列された画素の画像
データから、走査電極Y1(n)上に配列された画素の
画像データまで、信号電極駆動回路80aに順に送られ
てくる。図13において、D(1,i)は、走査電極Y
1(1)上に配列された画素の一組の画像データを示
し、D(1,1)乃至D(1,m)はその中の信号電極
X1(1)からX1(m)に対応したデータを示す。
【0097】画像データ信号は、STD信号がHのと
き、信号電極X1(1)に対応したデータであり、SI
C信号の立ち上がりに同期して3bitレジスタに取り
込まれる。その後、信号電極X1(2)、X1(3)、
・・・に対応したデータがSIC信号の立ち上がりに同
期して3bitレジスタに取り込まれ、3bitレジス
タRX1乃至RXmに一走査電極上に配列された画素の
分画像データが記憶される。各3bitレジスタのデー
タは、デコーダ回路に入力される。
【0098】デコーダ回路DX1乃至DXmは、共に、
図10にて示すごとく、5個の論理回路81乃至85を
有している。そこで、デコーダ回路DX1を例にとり説
明する。論理回路81は、図10にて示すように接続し
た3個のD型フリップフロップにより、3bitの画像
データ信号をコントロール回路30からのLCK信号の
立ち上がりに同期してラッチする。
【0099】論理回路82は、図10にて示すように接
続した3個のエクスクルーシブORゲートにより、コン
トロール回路30からのDP2信号のH時に、論理回路
81によるラッチ画像データ信号を反転させる。
【0100】また、論理回路83は、図10にて示すよ
うに接続した3対のインバータ及び8個のANDゲート
らなるデコーダであって、この論理回路83は、論理回
路82からの3bitの画像データ信号をデコードして
8ライン出力に変換する。論理回路84は、インバータ
からなり、コントロール回路30からのLCK信号を反
転する。
【0101】また、論理回路85は、8個のANDゲー
トにより、論理回路84の出力に基づき、論理回路83
からの各出力を受けてアナログスイッチ回路WX1の8
個のアナログスイッチを切り換える制御信号D1乃至D
8を出力する。また、デコーダ回路DX1は、LCK信
号を制御信号DGとして出力する。
【0102】以上のように構成したデコーダ回路DX1
によれば、DP2信号がLで、LCK信号がLのとき、
論理回路81によりラッチされた3bitデータ(L、
L、L)、(L、L、H)、・・・、(H、H、L)、
(H、H、H)に対して、各出力D1乃至D8がHにな
る。
【0103】DP2信号がHでLCK信号がLのときに
は、論理回路81にラッチされた3bitデータ(L、
L、L)、(L、L、H)、・・・、(H、H、L)、
(H、H、H)に対して、各出力D8乃至D1がHにな
る。LCK信号がHのとき、3bitデータに依存せ
ず、各出力D1乃至D8がLになり、出力DGのみがH
になる。
【0104】上述した各出力D1乃至D8及びDGは、
電源回路60の出力電圧V1乃至V8及びVGの各出力
端子に接続された各アナログスイッチをレベルシフタ
(図9参照)を通じて制御する。そして、かかる電圧が
Hのとき、対応するアナログスイッチがオンとなり、こ
のアナログスイッチを通し電源回路60の出力電圧が出
力される。
【0105】そして、画像データ信号がLCK信号の立
ち上がりに同期して論理回路81にラッチされた後、3
bitレジスタRX1乃至RXmは、次の走査電極上に
配列された画素の画像データを取り込み始める。従っ
て、図13にて示すタイミングチャートから容易に理解
されるように、SIC信号、STD信号、LCK信号、
DP2信号と画像データDAL信号により、信号電極X
1(1)から信号電極X1(m)に所定波形の電圧が出
力される。
【0106】このように構成した本第1実施形態におい
て、1画面表示周期が60Hz(1画面表示期間16.
6ms)、行電極(走査電極)の数512本、列電極
(信号電極)の数640本の場合の立体表示装置として
の作動を説明する。
【0107】画素G(i,j)、g(i,j)(i=1
乃至n、j=1乃至m)には、図4及び図5の例示位置
から分かるように、図14に示すような波形の駆動電圧
が印加される。
【0108】画素に印加される駆動電圧は、図14にて
示すように、選択期間、保持期間、消去期間の電圧で構
成される。1画面の表示期間である1フレームは、左眼
用映像信号を表示するための第1フィールドと、右眼用
映像信号を表示するための第2フィールドからなる。以
下に、第1フィールドの構成を説明する。
【0109】選択期間では、パルス幅t1(t1=2μ
s)の電圧VEに続いて、パルス幅t2(t2=15.
2μs)の電圧VWNが印加され、さらに、パルス幅t
2の電圧VWPが印加される。これに続く保持期間(時
間は、29×(t1+2・t2))では、電圧VHPの
保持電圧が印加される。さらに、226×(t1+2・
t2)の間、電圧VEが消去電圧として印加される。第
2フィールドは、第1フィールドと同様、選択期間、保
持期間、消去期間で極性が全く逆の構成となっている。
【0110】信号電極に印加される信号電圧の映像波形
は、走査電圧の選択期間が3パルスで構成されているの
に合わせて、パルス幅t1、t2、t2の3パルス電圧
で構成されている。第1フィールドにて明表示する場
合、パルス幅t1の電圧VEに続いてパルス幅t2の電
圧V8が印加され、さらに、パルス幅t2の電圧V1が
印加される。
【0111】第1フィールドにて暗表示する場合、パル
ス幅t1の電圧VEに続いて、パルス幅t2の電圧V1
が印加され、さらに、パルス幅t2の電圧V8が印加さ
れる。第2フィールドにて明表示する場合、パルス幅t
1の電圧VEに続いて、パルス幅t2の電圧V1が印加
され、さらに、パルス幅t2の電圧V8が印加される。
【0112】第2フィールドにて暗表示する場合、パル
ス幅t1の電圧VEに続いて、パルス幅t2の電圧V8
が印加され、さらに、パルス幅t2の電圧V1が印加さ
れる。以上の映像波形は、走査波形の選択期間との組み
合わせで画素の表示状態を決定する。
【0113】なお、駆動電圧は、視認角度特性を改善す
るために隣り合う走査電極又は複数の走査電極毎に互い
に極性が反転する構成としている。以上の走査電圧と映
像信号との組み合わせにより、画素G(i,1)には、
図14にて示すような波形の駆動電圧が印加される。画
素G(i,1)、G(i,2)、G(i,3)には、そ
れぞれ、(t1+2・t2)の期間だけずれた形で、選
択期間、保持期間及び消去期間の各電圧が印加される。
保持期間終了とともに消去期間となり、反強誘電性液晶
10cは第1安定状態となる。
【0114】同様にして、液晶パネル10の上側パネル
部10Bの画素g(i,1)にも、図14と同様の波形
の駆動電圧が印加され、画素g(i,2)、g(i,
3)にも、それぞれ、(t1+2・t2)の期間だけず
れた形で、選択期間、保持期間及び消去期間の各電圧が
印加される。
【0115】以上のような動作は、外部回路20からの
垂直同期信号VSYC、水平同期信号HSYC及び画像
データ信号DAPに基づくコントロール回路30からの
上述のような各出力信号に応じてなされ、図11に基づ
き既に説明した液晶パネル10の表示タイミング及び液
晶シャッタ眼鏡40の開閉タイミングに従い時分割にて
液晶パネル10に立体視可能に表示することとなる。
【0116】この場合、上述したごとく、デュアルスキ
ャンのもと、液晶パネル10のうち、下側パネル部10
Aの走査電極Y1(1)乃至Y1(n)は、図1の矢印
RLにて示すごとく、走査電極Y1(1)から走査電極
Y1(n)にかけて順次走査され、一方、上側パネル部
10Bの走査電極Y2(1)乃至Y2(n)は、図1の
矢印RUにて示すごとく、走査電極Y2(1)から走査
電極Y2(n)にかけて順次走査される。そして、互い
に対応する両走査電極Y1(1)、Y2(1)、両走査
電極Y1(2)、Y2(2)、・・・、両走査電極Y1
(n)、Y2(n)は、それぞれ、互いに同期して走査
される。
【0117】従って、上述のような液晶パネル10にお
ける立体視可能な表示は、上述したごとく、左眼用画像
及び右眼用画像を両矢印RL、RUの方向に一行ずつず
らせて表示することでなされる。その結果、上記立体視
可能な表示は、図17に基づき既に述べたように、クロ
ストーク領域を液晶パネル10の表示面上下の各縁に追
いやる状態でなされることとなる。このことは、観察者
は、クロストーク領域を気にすることなく、液晶パネル
10の表示を立体視できることを意味する。 (第2実施形態)図18及び図19は、本発明の第2実
施形態を示している。この第2実施形態では、上記第1
実施形態にて述べたクロストーク領域(図17参照)
が、さらに、図19にて示すごとく狭くなるように、液
晶パネル10の表示タイミングを液晶シャッタ眼鏡40
の開閉タイミングとの関係で制御するようになってい
る。
【0118】即ち、本第2実施形態では、上記第1実施
形態にて述べた液晶パネル10の表示タイミング及び液
晶シャッタ眼鏡40の開閉タイミング(図11参照)に
代えて、図18にて示すような液晶パネル10の表示タ
イミング及び液晶シャッタ眼鏡40の開閉タイミングで
もって行う制御でもって、クロストーク領域を上記第1
実施形態にて述べたクロストーク領域よりも狭くするよ
うにしている。なお、図11及び図18では、下側パネ
ル部10Aの走査電極Y1(1)、Y1(2)、・・
・、Y1(n)に関するタイミングチャートのみを示す
が、上側パネル部10Bの走査電極Y2(1)、Y2
(2)、・・・、Y2(n)に関するタイミングチャー
トも同様である。
【0119】この第2実施形態では、下側パネル部10
Aのn行目(走査電極Y1(n)に相当)及び上側パネ
ル部10Bのn行目(走査電極Y2(n)に相当)に画
像が表示され始めてからΔt時間が経ったタイミングで
左眼用シャッタ信号及び右眼用シャッタ信号を切り換え
るのではなく、さらにL×Δt(但し、L>1)経った
後に左眼用シャッタ信号及び右眼用シャッタ信号を切り
換えて、左眼用シャッタ信号及び右眼用シャッタ信号を
切り換える。この(L−1)×Δtをブランキング期間
という。
【0120】具体的には、図18にて示すごとく、上記
第1実施形態と同様に、液晶パネル10のうち、下側パ
ネル部10Aの一行目(走査電極Y1(1))及び上側
パネル部10Bの一行目(走査電極Y2(1))に左眼
用画像が表示されると同時に、コントロール回路30か
らの左眼用シャッタ信号が立ち上がり、右眼用シャッタ
信号が立ち下がって、左眼用シャッタ部41が開き、右
眼用シャッタ部42が閉じる。
【0121】その後、上記第1実施形態と同様に、Δt
だけ時間が経過する毎に、下側パネル部10Aはへ1行
ずつずれて画像を表示(図1にて矢印RL参照)し、上
側パネル部10Bはへ1行ずつずれて左眼用画像を表示
(図1にて矢印RU参照)する。なお、上記第1実施形
態と同様に、それぞれの行は表示開始から一定時間経過
すると表示が消える。
【0122】そして、上記第1実施形態と同様に、走査
電極Y1(1)及び走査電極2(1)に左眼用画像の表
示が現れてから(n−1)×Δtだけ時間が経過したと
きに、下側パネル部10Aのn行目(走査電極Y1
(n)に相当)及び上側パネル部10Bのn行目(走査
電極Y2(n)に相当)に左眼用画像が表示される。
【0123】ここで、本実施形態では、ブランキング期
間を(L−1)×Δtだけ設けている。よって、走査電
極Y1(n)及びY2(n)に左眼用画像が表示され始
めてからL×Δtだけ時間が経過したときに下側パネル
部10Aの一行目(走査電極Y1(1))及び上側パネ
ル部10Bの一行目(走査電極Y2(1))に右眼用画
像が表示されると同時に、コントロール回路30からの
右眼用シャッタ信号が立ち上がり、左眼用シャッタ信号
が立ち下がって、右眼用シャッタ部42を開き、左眼用
シャッタ部41を閉じるように、コントロール回路30
が、その各出力信号を発生するようにする。
【0124】その後、上記第1実施形態と同様に、n×
Δtの時間の間、左眼用画像の表示と同様に、下側パネ
ル部10Aは矢印RL方向へ1行ずつずれて画像を表示
し、上側パネル部10Bは矢印RU方向へ1行ずつずれ
て右眼用画像を表示する。
【0125】そして、下側パネル部10Aのn行目(走
査電極Y1(n))及び上側パネル部10Bのn行目
(走査電極Y2(n))に右眼用画像の表示が開始され
てから、(L×Δt)だけ時間が経過したときに、下側
パネル部10Aの一行目(走査電極Y1(1))及び上
側パネル部10Bの一行目(走査電極Y2(1))に左
眼用画像が表示されると同時に、コントロール回路30
からの左眼用シャッタ信号が立ち上がり、右眼用シャッ
タ信号が立ち下がって、左眼用シャッタ部41を開き、
右眼用シャッタ部42を閉じるように、コントロール回
路30が、その各出力信号を発生するようにする。
【0126】ここで、液晶パネル10の1行に画像が表
示されている時間をk×Δt(但し、k>1かつk>
L)となるようにコントロール回路30により制御を行
うと、本第2実施形態にて以上のように述べた構成及び
動作でもって、観察者の左右の眼には、図19にて示す
ような画像が得られる。
【0127】ここで、液晶パネル10の表示画面の上下
の縁から(k−L)行目までクロストーク領域が現れる
が、L>1とすることで、液晶パネル10の上下両縁に
追いやられるクロストーク領域が、上記第1実施形態の
クロストーク領域(図17参照)に比べて狭くなる。そ
の結果、クロストーク領域が観察者にとってより一層気
にならないような立体画像表示が可能となる。その他の
構成及び作用効果は上記第1実施形態と同様である。
【0128】なお、上記第2実施形態では、デュアルス
キャンによる立体表示装置の例について説明したが、こ
れに限ることなく、例えば、液晶パネル10の全走査電
極をY2(n)からY1(n)にかけて矢印RL方向に
線順次走査するような構成の立体表示装置においても、
クロストーク領域を液晶パネル10の表示面の下方の縁
に追いやりかつ狭くするようにすることもできる。 (第3実施形態)図20及び図21は本発明の第3実施
形態を示している。この第3実施形態においては、各走
査電極駆動回路70c、70dが、上記第1実施形態に
て述べた各走査電極駆動回路70a、70b(図7参
照)に代えて、図20にて示すごとく採用されている。
【0129】各走査電極電極駆動回路70c、70d
は、共に同様の構成を有しており、これら各走査電極電
極駆動回路70c、70dにおいては、上記第1実施形
態にて述べたSI01信号及びSI02信号が、2ビッ
トレジスタRY1乃至RYnのうち2ビットレジスタR
Y1側及び2ビットレジスタRYn側の双方から入力さ
れるようになっている。また、2ビットレジスタRY1
乃至RYnには、さらに、L/R信号が入力されるよう
になっている。
【0130】そして、L/R信号がHのとき、SCC信
号の立ち上がりに同期して、SI01信号及びSI02
信号が2ビットレジスタRY1から2ビットレジスタR
Ynにかけて順次取り込まれて2bitデータがデコー
ダDY1からデコーダDYnにかけて出力される。
【0131】一方、L/R信号がLのとき、SCC信号
の立ち上がりに同期して、SI01信号及びSI02信
号が2ビットレジスタRYnから2ビットレジスタRY
1にかけて順次取り込まれて2bitデータがデコーダ
DYnからデコーダDY1にかけて出力される。その他
の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0132】このように構成した本第3実施形態におい
ては、走査電極Y1(1)乃至走査電極Y1(n)及び
走査電極Y2(1)乃至走査電極Y2(n)が、上記第
1実施形態にて述べた走査電極の走査方向とは逆の方向
に走査される。即ち、図21から分かるように、走査電
極Y1(1)乃至走査電極Y1(n)においては、走査
電極Y1(n)から走査電極Y1(1)にかけて走査さ
れ、一方、走査電極Y2(1)乃至走査電極Y2(n)
においては、走査電極Y2(n)から走査電極Y2
(1)にかけて走査される。なお、図21では、下側パ
ネル部10Aの走査電極Y1(1)、Y1(2)、・・
・、Y1(n)に関するタイミングチャートのみを示す
が、上側パネル部10Bの走査電極Y2(1)、Y2
(2)、・・・、Y2(n)に関するタイミングチャー
トも同様である。
【0133】本第3実施形態では、下側パネル部10A
の走査電極Y1(1)及び上側パネル部10Bの走査電
極Y2(1)への画像表示が終了したタイミングで左眼
用シャッタ信号及び右眼用シャッタ信号を切り換える。
即ち、下側パネル部10Aの走査電極Y1(1)及び上
側パネル部10Bの走査電極Y2(1)へ書き込まれた
画像が消去されるタイミングで左眼用シャッタ信号及び
右眼用シャッタ信号を切り換える。例えば、図21にて
示すように、右眼用シャッタ部42が開き、左眼用シャ
ッタ部41が閉じている状態で、走査電極Y1(1)及
び走査電極Y2(1)に右眼用の画像を表示し、この表
示を消去するタイミングで左眼用シャッタ信号及び右眼
用シャッタ信号を切り換えて、右眼用シャッタ部42を
閉じ、左眼用シャッタ部41を開く。右眼用シャッタ部
42が閉じる直前の期間(図21の期間a)では、液晶
パネル10の表示画面の上下の縁付近に位置する走査電
極Y1(n)(又は、Y2(n))、Y1(n−1)
(又は、Y2(n−1))のみに左眼用の画像が表示さ
れることになるので、クロストーク領域を液晶パネル1
0の上下両縁に追いやることができる。
【0134】これによっても、左眼用シャッタ信号及び
右眼用シャッタ信号による液晶シャッタ眼鏡40の開閉
タイミングとの関係でクロストーク領域が観察者にとっ
て気にならず、上記第1実施形態のと実質的に同様の作
用効果を達成できる。 (第4実施形態)図22乃至図25は、本発明の第4実
施形態を示している。
【0135】この第4実施形態においては、液晶シャッ
タ眼鏡90が、上記第1実施形態にて述べた液晶シャッ
タ眼鏡40に代えて、図22乃至図24にて示すごと
く、採用されている。
【0136】液晶シャッタ眼鏡90は、眼鏡本体90a
と、左右の両フレーム90bとにより構成されている。
眼鏡本体90aは、不透明な長四角板状の眼鏡部91を
備えており、この眼鏡部91には、左右の両円形状開口
部91a、91bが形成されている。また、眼鏡本体9
0aは、不透明な左右の円形板状両回動板部92、93
と、左眼用及び右眼用の両液晶シャッタ部94、95を
備えている。
【0137】左側回動板部92は、眼鏡部91の左側開
口部91aにその裏面側からこれに平行に対向するよう
に、四つのローラ91cにより回動可能に支持されてい
る。ここで、各ローラ91cは、眼鏡部91のうち左側
開口部91aの周縁部からその裏面側に向けこれに直角
に突出する各ピン91dにより、それぞれ、同軸的にか
つ回動可能に支持されている。これら各ローラ91cの
外周面形状は、ローラ91の軸方向中央にて凹状となる
ような鼓形状となっている。
【0138】これにより、左側回動板部92は、各ロー
ラ91cによりその各外周面にて挟持されており、この
左側回動板部92は、左側開口部91aの開口面に沿
い、各ローラ91cの回動に伴い回動する。但し、各ロ
ーラ91cの左側開口部91aの周縁部に対する支持位
置は、左側回動板部92を左側開口部91aと同軸的に
支持するように、設定されている。
【0139】また、右側回動板部93も、左側回動板部
92の場合と実質的に同様に、右側開口部91bの開口
面に沿い、各ローラ91eの回動に伴い回動するよう
に、これら各ローラ91eにより挟持されている。な
お、各ローラ91eは、眼鏡部91のうち右側開口部9
1bの周縁部からその裏面側に向けこれに直角に突出す
る各ピンにより同軸的に回動可能に支持されている。
【0140】また、左側回動板部92は、その図22に
て図示下端部にて、錘92aを備えており、一方、右側
回動板部93は、その図22にて図示下端部にて、錘9
3aを備えている。これにより、各錘92a、93a
は、その自重により、眼鏡部91の図22にて図示上下
方向への傾きに伴い、図示最下端に位置するように、各
回動板部92、93を回動させる(図23参照)。
【0141】左側液晶シャッタ部94は、図25にて示
すごとく、四角形状の液晶パネル94aと、この液晶パ
ネル94aの表面に貼り付けた入射側偏光板94bと、
液晶パネル94bの裏面に貼り付けた出射側偏光板94
cとにより構成されている。
【0142】液晶パネル94aは、両偏光板94b、9
4cと共に、左側回動板部92の四角形状開口部92b
にはめ込まれており、偏光板94cは、観察者の左眼側
に位置し、一方偏光板94bは、観察者の左眼に対し、
偏光板94cよりも遠い側に位置している。
【0143】液晶パネル94aは、ネマチック液晶を封
入してなるもので、この液晶パネル94aは、電圧の無
印加時には透明となり、電圧の印加時には不透明となる
ようになっている。入射側偏光板94bの偏向軸(図2
2にて符号S参照)は、各錘92a、93aが図22て
に図示最下端にあるとき、上記第1実施形態にて述べた
液晶パネル10の表面側偏光板10dの偏光軸と常に一
致するようになっている。出射側偏光板94cの偏光軸
は、入射側偏光板94bの偏向軸に直交している。
【0144】右側液晶シャッタ部95は、図25にて示
すごとく、四角形状の液晶パネル95aと、この液晶パ
ネル95aの表面に貼り付けた入射側偏光板95bと、
液晶パネル95bの裏面に貼り付けた出射側偏光板95
cとにより構成されている。
【0145】液晶パネル95aは、両偏光板95b、9
5cと共に、左側回動板部93の四角形状開口部93b
にはめ込まれており、偏光板95cは、観察者の右眼側
に位置し、一方偏光板95bは、観察者の右眼に対し、
偏光板95cよりも遠い側に位置している。
【0146】液晶パネル95aは、液晶パネル94aと
同様の構成及び機能を有している。入射側偏光板95b
の偏向軸(図22にて符号S参照)は、入射側偏光板9
4bの偏向軸と図22にて図示同一水平線上に位置して
おり、出射側偏光板95cの偏光軸は、入射側偏光板9
5bの偏向軸に直交している。なお、両液晶パネル94
a、95aは、上記第1実施形態にて述べた両液晶シャ
ッタ部41、42に代えて、コントロール回路30の同
期信号発生回路33の出力により駆動される。その他の
構成は上記第1実施形態と同様である。
【0147】このように構成した本第3実施形態では、
観察者がその顔部に液晶シャッタ眼鏡90をかけて液晶
パネル10を見ているとき、眼鏡本体91が図22にて
図示状態にあるものとする。
【0148】このような状態において、観察者の顔部の
傾きに伴い、眼鏡本体91が図23にて示すごとく図示
上下方向に傾くと、各回動板部92、93が、各錘92
a、93aの自重に応じて、眼鏡本体91に対し相対的
に図示反時計方向に回動する。これに伴い、各液晶パネ
ル94a、95aは、その偏光軸Sを図23にて図示水
平状に位置させるように回動する。これにより、各液晶
パネル94a、95aの偏光軸sは液晶パネル10の出
射側偏光板10dの偏光軸に一致する。
【0149】このため、観察者が液晶シャッタ眼鏡90
を通して液晶パネル10の表示画像を視認するとき、当
該観察者の顔部が上下方向にどのように傾いても、液晶
シャッタ眼鏡90を通して見る当該表示画像の明るさが
低下することがない。これにより、上記第1実施形態の
作用効果を、液晶パネル10の表示画像を常に明るい状
態で観察しつつ達成できる。
【0150】なお、本第4実施形態において、各回動板
部92、93の回動慣性力を適宜ダンパ等により吸収す
るようにしておけば、各錘92a、93aは、容易に最
下端の位置に到達できる。 (第5実施形態)図26及び図27は、本発明の第5実
施形態を示している。この第5実施形態では、液晶シャ
ッタ駆動回路35が、図26にて示すごとく、上記第1
実施形態にて述べたコントロール回路30において、液
晶シャッタ駆動回路34に代えて採用されている。
【0151】液晶シャッタ駆動回路35は、D型フリッ
プフロップ35a(以下、DFF35aという)を備え
ており、このDFF35aは、同期信号発生回路33か
らの同期信号の立ち上がりに応答して、出力端子Qから
ハイレベルの出力信号を発生し、出力端子バーQからロ
ーレベルの出力信号を発生する。
【0152】また、液晶シャッタ駆動回路35は、両セ
レクタ35b、35cを備えており、セレクタ35b
は、その入力端子iにて、同期信号発生回路33の出力
端子に接続されている。また、セレクタ35bの入力端
子Hは接地されており、このセレクタ35bの入力端子
LはDFF35aの出力端子Qに接続されている。
【0153】ここで、セレクタ35bの入力端子iのレ
ベル(同期信号発生回路33の同期信号のレベル)がセ
レクタ35bの入力端子Hのレベルと同じのとき、セレ
クタ35bは、入力端子Hのレベル(接地レベル)を有
する出力信号を左眼用シャッタ信号として発生する。ま
た、セレクタ35bの入力端子iのレベルがセレクタ3
5bの入力端子Lのレベルと同じのとき、セレクタ35
bは、入力端子Lのレベル(DFF35aの出力端子Q
の出力信号のレベル)を有する出力信号を上記左眼用シ
ャッタ信号として発生する。セレクタ35bの左眼用シ
ャッタ信号はシャッタ部41に印加される。
【0154】また、セレクタ35cは、その入力端子i
にて、同期信号発生回路33の出力端子に接続されてい
る。また、セレクタ35cの入力端子Hは接地されてお
り、このセレクタ35cの入力端子LはDFF35aの
出力端子バーQに接続されている。
【0155】ここで、セレクタ35cの入力端子iのレ
ベル(同期信号発生回路33の同期信号のレベル)がセ
レクタ35cの入力端子Hのレベルと同じのとき、セレ
クタ35cは、入力端子Hのレベル(接地レベル)を有
する出力信号を右眼用シャッタ信号として発生する。ま
た、セレクタ35cの入力端子iのレベルがセレクタ3
5cの入力端子Lのレベルと同じのとき、セレクタ35
cは、入力端子Lのレベル(DFF35aの出力端子バ
ーQの出力信号のレベル)を有する出力信号を上記右眼
用シャッタ信号として発生する。セレクタ35cの右眼
用シャッタ信号はシャッタ部42に印加される。その他
の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0156】このように構成した本第5実施形態におい
ては、液晶シャッタ駆動回路35が同期信号発生回路3
3の同期信号に基づき、図27にて示すようなタイミン
グにて矩形波状の左眼用及び右眼用の各シャッタ信号を
発生する。
【0157】このため、シャッタ部41が、左眼用シャ
ッタ信号の立ち上がりにて開き立ち下がりにて閉じる。
一方、シャッタ部42が、右眼用シャッタ信号の立ち上
がりにて開き立ち下がりにて閉じる。
【0158】これにより、走査電極Y1(1)及び走査
電極Y2(1)に画像が表示され始めてから、走査電極
Y1(n)及び走査電極Y2(n)の画像が消去される
までの時間(図27の期間b)だけ、両シャッタ部4
1、42が閉じ、その他の時間では、両シャッタ部4
1、42が交互に閉じるように液晶シャッタ眼鏡40が
駆動される。
【0159】このため、上記第1実施形態にて述べた液
晶パネル10の上下両縁のクロストーク領域が、両シャ
ッタ部41、42の閉成により見えなくなる。このこと
は、上記上下両縁のクロストーク領域が黒色に見えるこ
とを意味する。その結果、上記第1実施形態にて述べた
と実質的に同様の作用効果を達成できる。 (第6実施形態)図28及び図29は、本発明の第6実
施形態を示している。この第6実施形態では、両走査電
極駆動回路70e、70fが、図28にて示すごとく、
上記第1実施形態にて述べた両走査電極駆動回路70
a、70bに代えて採用されている。
【0160】各走査電極駆動回路70e、70fは、図
28にてにて示すごとく、各走査電極駆動回路70a、
70bにおいて、ACC信号(図29参照)が、SCC
信号に代えて、各2bitレジスタRY1乃至RYnに
入力され、かつ、各2bitレジスタRZ1乃至RZn
が各デコーダ回路DY1乃至DYnと各2bitレジス
タRY1乃至RYnとの間に接続されてSCC信号(図
29参照)を入力されるように構成されている。
【0161】ここで、本第6実施形態では、上記第1実
施形態にて述べた走査制御回路31(図6参照)が、上
記SCC信号の1パルスごとに、2パルスのACC信号
をSCC信号の立ち下がり中において発生するようにな
っている(図29参照)。これにより、各2bitレジ
スタRZ1乃至RZnは、SCC信号の入力毎に、対応
の各2bitレジスタRY1乃至RYnからの2bit
データを2回ずつ対応の各デコーダ回路DY1乃至DY
nに出力する。その他の構成は上記第1実施形態と同様
である。
【0162】このように構成した本第6実施形態におい
ては、上述のごとく、SCC信号の1パルスごとに、2
パルスのACC信号が発生するため、上記第1実施形態
とは異なり、両走査電極Y1(1)、Y1(2)(又は
両Y2(1)、Y2(2))、両走査電極Y1(3)、
Y1(4)(又は両Y2(3)、Y2(4))、両走査
電極Y1(5)、Y1(6)(又は両Y2(5)、Y2
(6))、・・・毎に、走査電圧が書き込み電圧、保持
電圧、消去電圧として印加されることになる。
【0163】このため、各液晶パネル部10A、10B
は、共に、両走査電極毎(2行毎)に表示することとな
る。その結果、上記第1実施形態の場合の1/2の時間
で、液晶パネル部10A又は10Bの全走査電極の走査
がなされ、フレーム周波数を上記第1実施形態の場合に
比べて2倍にすることができる。その他の作用効果は上
記第1実施形態と同様である。 (第7実施形態)図30乃至図33は、本発明の第7実
施形態を示している。この第7実施形態においては、上
記第1実施形態にて述べた両信号電極駆動回路80a、
80bにおいて、各デコーダDX1乃至DXmが、上記
第1実施形態にて述べた信号制御回路32から、同期信
号の立ち上がり及び立ち下がり前の(k−1)Δtの間
だけ、付加的に発生されるRST信号(図32参照)に
よっても制御されるようになっている。但し、同期信号
の立ち上がり及び立ち下がり前の(k−1)Δtの間の
時間は、(n−1+k)行目の画像データからn行目の
画像データが出るまでの間(図33参照)に相当し、こ
の間だけRST信号をハイレベルにすることで、白い画
像を表示するようにしてある。
【0164】ここで、各デコーダDX1乃至DXmの一
つであるデコーダDX1を例にとり説明すると、図31
では、上記第1実施形態にて述べたデコーダDX1にお
いて、その論理回路81を構成する各D型フリップフロ
ップが、RST信号によりセットされて、出力端子Qか
らハイレベルの出力信号を発生する。なお、論理回路8
1を構成する各D型フリップフロップは、RST信号の
ローレベル時に、LCK信号の立ち上がりに応答して、
入力端子Dへの入力のレベルにて、出力端子Qから出力
信号を発生する。その他の構成は上記第1実施形態と同
様である。
【0165】このように構成した本第7実施形態によれ
ば、図32から分かるように、上記第1実施形態にて述
べた上下両縁の各クロストーク領域において、左眼用及
び右眼用の両画像が共に同じ白画像が表示される。この
ため、左眼及び右眼にて同じ白画像が見えることにな
る。このことは、クロストークが実質的に見えなくなる
ことを意味する。 (第8実施形態)次に、本発明に係る立体表示装置の第
8実施形態を図34に基づいて説明する。この第8実施
形態では、立体表示装置が、上記各実施形態にて述べた
デュアルスキャン方式の立体表示装置とは異なり、シン
グルスキャン方式のものが採用されている。従って、本
第8実施形態では、上記各実施形態にて述べた液晶パネ
ル10は、上側及び下側の両パネル部10A、10Bに
分割することなく、全体として一方向に向け走査される
液晶パネルとして採用されている。
【0166】ここで、上述のごとく、液晶パネル10に
おいては、反強誘電性液晶10cは、図15にて示すよ
うな二重ヒステリシス特性からなる透過率−電圧特性を
有する。このような反強誘電性液晶10cを有する液晶
パネル10の駆動は、保持期間において、通常、図34
にて実線T1により示す透過率強度となるように当該図
34にて示す正の保持電圧VHP(又は負の保持電圧V
HN)を液晶パネル10に印加することで行う。
【0167】しかし、正の保持電圧VHP(又は、負の
保持電圧VHN)が、上記透過率−電圧特性の正極性
(又は、負極性)にて存在するヒステリシス領域内に設
定されているため、図34にて実線T1により示す光学
応答波形からも明らかなように、選択期間に書き込まれ
た画像が、保持期間の間、保持される。このことは、選
択期間後に消去期間がくるまでは、画像が保持され、ク
ロストークが発生することを意味する。
【0168】そこで、本第8実施形態では、本発明者等
は、上述のような保持電圧で発生するクロストークを低
減乃至抑制するため、以下のような対策を施した。
【0169】即ち、図34にて示す正の保持電圧VHP
(又は、負の保持電圧VHN)は、上述のように、選択
期間で書き込まれた画像を次の信号がくるまで保持する
目的で、上記透過率−電圧特性の正極性(又は負極性)
にて存在するヒステリシス領域内に設定されている。
【0170】これに対して、本発明者等は、クロストー
クを気にならなくし得る程度に、書き込み画像の保持率
を低減することにつき検討してみた。ここで、保持率を
零にすると、書き込み画像の輝度が著しく低下して、観
察者が見る立体像が暗くなってしまう。このため、書き
込み画像の輝度もできるだけ確保する必要がある。この
ような観点から、画像が液晶パネル10の画面の半分ま
で書き込まれたときに、1ライン目の輝度を通常の場合
の半分まで低減することを考えた。
【0171】具体的には、図15及び図34にて示すよ
うに、上記透過率−電圧特性の正極性側では、上記正の
保持電圧VHPに代えて、正の閾値電圧VthPよりも
低い正のクロストーク抑制電圧VCPを印加するように
した。一方、上記透過率−電圧特性の負極性側では、上
記負の保持電圧VHNに代えて、負の閾値電圧VthN
よりも高い負のクロストーク抑制電圧VCNを印加する
ようにした。
【0172】但し、正の閾値電圧VthPは、反強誘電
性液晶10cへの印加電圧を0Vから正の電圧VWPま
で上昇させた後、当該印加電圧を徐々に低下させていっ
たときに反強誘電性液晶10cの透過率が低下し始める
点の値を示す。一方、負の閾値電圧VthNは、反強誘
電性液晶10cへの印加電圧を0Vから電圧VWNまで
低下させた後、当該印加電圧を徐々に上昇させていった
ときに反強誘電性液晶20cの透過率が低下し始める点
の値を示す。
【0173】上述のように、正のクロストーク抑制電圧
VCP(又は、負のクロストーク抑制電圧VCN)を正
の保持電圧VHP(又は、負の保持電圧VHN)に代え
て印加することで、反強誘電性液晶10cの透過率強度
は、保持期間において、図34にて二点鎖線T2により
示すごとく傾斜状に低下させることができた。このこと
は、保持期間において保持される書き込み画像の輝度
が、その最大値の約半分に低下することを意味する。
【0174】このため、一度映像データを書き込まれた
画素の輝度は、次の映像データの書き込みまでに、10
0%の状態を保持されることなく、低下する。その結
果、クロストーク抑制期間における保持データの明るさ
が著しく低下するので、観察者により視認されるクロス
トークの度合いが著しく抑制される。よって、観察者が
液晶パネル10の表示画像を立体視するにあたり、クロ
ストークが気になることがない。 (第9実施形態)図35は本発明の第9実施形態を示し
ている。この第9実施形態では、上記第8実施形態のよ
うに正の保持電圧VHP(又は、負の保持電圧VHN)
に代えて正のクロストーク抑制電圧VCP(又は、負の
クロストーク抑制電圧VCN)を採用するのではなく、
正の保持電圧VHP(又は、負の保持電圧VHN)をそ
のままとし、保持映像データの消去時期を早めるよう
に、保持期間を短くして消去期間を長くしてある。
【0175】具体的には、図35にて例示するごとく、
保持期間が、図示符号tsにて示す時期まで短くされ
て、保持映像データの消去時期を早めている。その他の
構成は、上記第8実施形態と同様である。
【0176】このように構成した本第9実施形態におい
ては、上述のように保持映像データの消去時期を早める
ことで、反強誘電性液晶10cの透過光強度の低下開始
時期が、図35にて図示実線T1の時期(図35の保持
期間の図示実線による終了時期に対応)から図示二点鎖
線の時期T3(図35の保持期間の図示二点鎖線による
終了時期tsに対応)まで早められる。
【0177】これにより、具体的には、液晶パネル10
の画面の約半分の書き込み時点において、既に書き込み
済みの映像データが1ライン目から消去する。つまり、
本第9実施形態では、走査線の数が220本なので、1
ライン目から110ライン目まで左眼用画像データが線
順次により書き込まれ、111ライン目の書き込み時期
において、1ライン目の書き込み画像データが消去期間
に入ることになる。
【0178】その後、次の書き込みと共に2ライン目、
3ライン目が順次消去期間に入る。即ち、左眼用画像デ
ータが最終ライン目(220ライン目)まで書き込ま
れ、右眼用画像データが1ライン目から書き込まれると
きには、左眼用画像の上半分は黒表示になっている。ま
た、右眼用画像データが1ライン目から書き込まれる
と、111ライン目の左眼用画像が消去される。これに
より、クロストークが抑制され、上記実施形態と同様の
作用効果を達成できる。 (第10実施形態)図36は本発明の第10実施形態を
示している。この第10実施形態では、図36にて示す
ごとく、上第8記実施形態にて述べたように保持電圧V
HP(又は、保持電圧VHN)に代えてクロストーク抑
制電圧VCP(又は、クロストーク抑制電圧VCN)を
採用し、かつ、クロストーク抑制期間(保持期間)を上
記第9実施形態にて述べたと同様に、保持映像データの
消去時期を早めるように短くして消去期間を長くしてあ
る。その他の構成は、上記第8実施形態と同様である。
【0179】このように構成した本第10実施形態にお
いては、上述のように保持映像データの消去時期を早め
ることで、反強誘電性液晶10cの透過光強度の低下開
始時期が、図36にて図示実線T1の時期(図35の保
持期間の図示実線による終了時期に対応)から図36に
て図示二点鎖線T4の時期(図35の保持期間の図示二
点鎖線による終了時期tsに対応)まで早められる。
【0180】これにより、上記第8及び第9の両実施形
態にて述べた両作用効果の相乗効果が得られる。即ち、
液晶パネル10の表示画像は、消去期間において、上記
第8或いは第9の実施形態の場合よりも暗くなるため、
クロストークの抑制は上記第8或いは第9の実施形態に
比べてさらに向上する。その結果、観察者は、クロスト
ークをさらに気にする度合いを少なくしつつ、さらに良
好に立体視をなし得る。
【0181】なお、本発明の実施にあたり、上記第7実
施形態にて述べた場合と異なり、外部回路20からのビ
デオ信号が、上述した(n−1+k)行目の画像データ
からn行目の画像データまでにつき、左眼用右眼用画像
データを同一にしておくことによっても、上記第7実施
形態と同様の作用効果を達成できる。
【0182】また、本発明の実施にあたり、上記第8、
第9及び第10実施形態にて述べたようにシングルスキ
ャン方式の立体表示装置に限ることなく、当該第8、第
9及び第10実施形態にて述べた立体表示装置をデュア
ルスキャン方式のものとして適用してもよい。
【0183】また、本発明の実施にあたり、液晶パネル
の液晶は、反強誘電性液晶に限ることなく、強誘電性液
晶等のスメクチック液晶その他各種の液晶であってもよ
い。
【0184】また、本発明の実施にあたり、立体表示装
置の表示素子は、液晶パネルに限ることなく、これに代
えて、マトリクス表示可能なELパネル(エレクトロル
ミネセンスパネル)を採用しても、上記各実施形態と同
様の作用効果を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る立体表示装置の第1実施形態を示
すブロック図である。
【図2】図1にて2−2線に沿う断面図である。
【図3】図1にて3−3線に沿う断面図である。
【図4】図1の下側パネル部の画素の模式的例示図であ
る。
【図5】図1の上側パネル部の画素の模式的例示図であ
る。
【図6】図1のコントロール回路の詳細ブロック図であ
る。
【図7】図1の走査電極駆動回路の詳細図回路図であ
る。
【図8】図7のデコーダ回路の詳細回路図である。
【図9】図1の信号電極駆動回路の詳細回路図である。
【図10】図9のデコーダ回路の詳細回路図である。
【図11】上記第1実施形態における同期信号発生回路
の同期信号による液晶シャッタ眼鏡の開閉タイミング及
び液晶パネルの表示タイミングを示すタイミングチャー
トである。
【図12】図7の走査電極駆動回路の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図13】図9の信号電極駆動回路の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図14】上記第1実施形態における画素Gi,1が明
表示の場合の駆動波形を示すタイミングチャートであ
る。
【図15】上記第1実施形態における液晶パネルの反強
誘電性液晶の透過率と印加電圧との関係を示す特性図で
ある。
【図16】上記第1実施形態における液晶パネルの反強
誘電性液晶に対する印加電圧の波形及び透過率強度を示
すタイミングチャートである。
【図17】上記第1実施形態における液晶パネルの表示
面における画像表示をクロストーク領域との関連で示す
説明図である。
【図18】本発明の第2実施形態における同期信号発生
回路からの同期信号との関連で液晶パネルの表示タイミ
ング及び液晶シャッタ眼鏡の開閉タイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【図19】上記第2実施形態における液晶パネルの表示
面における画像表示をクロストーク領域との関連で示す
説明図である。
【図20】本発明の第3実施形態を示す要部回路構成図
である。
【図21】上記第3実施形態におけるタイミングチャー
トで同期信号発生回路の同期信号による液晶シャッタ眼
鏡の開閉タイミング及び液晶パネルの表示タイミングを
示すタイミングチャートである。
【図22】本発明の第4実施形態を示す液晶シャッタ眼
鏡の部分破断裏面図である。
【図23】図22の液晶シャッタ眼鏡が傾斜した状態を
示す部分破断裏面図である。
【図24】図22の液晶シャッタ眼鏡の側面図である。
【図25】図22の液晶シャッタ眼鏡の液晶パネルの端
面図である。
【図26】本発明の第5実施形態を示す要部回路構成図
である。
【図27】上記第5実施形態におけるタイミングチャー
トで同期信号発生回路の同期信号による液晶シャッタ眼
鏡の開閉タイミング及び液晶パネル10の表示タイミン
グを示すタイミングチャートである。
【図28】本発明の第6実施形態を示す要部回路構成図
である。
【図29】図28の走査電極駆動回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図30】本発明の第7実施形態を示す信号電極駆動回
路の構成図である。
【図31】図30のデコーダ回路の詳細回路図である。
【図32】上記第7実施形態における同期信号発生回路
の同期信号による液晶シャッタ眼鏡の開閉タイミング及
び液晶パネルの表示タイミングを示すタイミングチャー
トである。
【図33】上記第7実施形態の走査電極駆動回路の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【図34】本発明の第8実施形態における液晶パネルの
反強誘電性液晶に対する印加電圧の波形及び透過率強度
を示すタイミングチャートである。
【図35】本発明の第9実施形態を示す反強誘電性液晶
に対する印加電圧の波形及び透過率強度を示すタイミン
グチャートである。
【図36】本発明の第10実施形態を示す反強誘電性液
晶に対する印加電圧の波形及び透過率強度を示すタイミ
ングチャートである。
【図37】従来の立体表示装置における光学系を模式的
に示す図である。
【図38】従来の立体映像表示装置における画像データ
の書き換え周期、理想的書き換え及び線順次走査の場合
の過程を説明する図である。
【符号の説明】
X1(1)乃至X1(m)、X2(1)乃至X2(m)
…信号電極、Y1(1)乃至Y1(m)、Y2(1)乃
至Y2(m)…走査電極、10…液晶パネル、10A…
下側パネル部、10B…上側パネル部、20…外部回
路、30…コントロール回路、31…走査制御回路、3
2…信号制御回路、33…同期信号発生回路、34、3
5…液晶シャッタ駆動回路、40、90…液晶シャッタ
眼鏡、50、60…電源回路、70a乃至70f…走査
電極駆動回路、80a、80b…信号電極駆動回路、9
0a…眼鏡本体、91…眼鏡部、91a、91b、92
b、93b…開口部、92、93…回動部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 680 G09G 3/20 680A 3/36 3/36 (72)発明者 松本 直樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 尾崎 正明 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに並行に配置される複数条の走査電
    極(Y1(1)乃至Y1(n)、Y2(1)乃至Y2
    (n))と、複数個の画素をマトリクス状に形成するよ
    うに前記複数条の走査電極と交差して配置される複数条
    の信号電極(X1(1)乃至X1(m)、X2(1)乃
    至X2(m))とを有する表示パネル(10)と、 前記複数条の走査電極を前記表示パネルの上半分に位置
    する第1の走査電極群と下半分に位置する第2の走査電
    極群に分け、前記第1及び第2の走査電極群の複数条の
    走査電極を互いに逆方向に順次走査しながら走査電極上
    の画素に左右両眼用各画像データを一フィールド毎に切
    り換えて書き込み、この書き込み画像データを前記走査
    される走査電極に保持するように前記複数条の走査電極
    を制御する走査電極制御手段(30、50、70a乃至
    70f)と、 この走査電極制御手段による走査と同期して、前記複数
    条の信号電極に前記画像データを付与するように当該複
    数条の信号電極を制御する信号電極制御手段(20、3
    0、60、80a、80b)とを備えて、 前記走査電極制御手段及び信号電極制御手段による制御
    のもと、前記複数の画素により前記左右両眼用各画像デ
    ータを立体視可能に前記一フィールド毎に切り換えてマ
    トリクス表示するようにした立体表示装置。
  2. 【請求項2】 前記走査電極制御手段は、前記第1の走
    査電極群の複数条の走査電極における走査方向と前記第
    2の走査電極群の複数条の走査電極における走査方向と
    が互いに離れる方向となるように前記各複数条の走査電
    極を走査するように制御することを特徴とする請求項1
    に記載の立体表示装置。
  3. 【請求項3】 前記走査電極制御手段は、前記第1及び
    第2の走査電極群の各複数条の走査電極の第1行から最
    終行まで第1の期間(Δt)経過するごとに前記各画像
    データのうちの一方の眼用画像データを順次書き込んで
    行き、前記最終行に前記一方の画像データを書き始めて
    から前記第1の期間よりも長い第2の期間(LΔt)経
    過した後に前記第1行に前記各画像データのうちの他方
    の眼用画像データを書き込むことを特徴とする請求項2
    に記載の立体表示装置。
  4. 【請求項4】 互いに並行に配置される複数条の走査電
    極(Y1(1)乃至Y1(n)、Y2(1)乃至Y2
    (n))と、複数個の画素をマトリクス状に形成するよ
    うに前記複数条の走査電極と交差して配置される複数条
    の信号電極(X1(1)乃至X1(m)、X2(1)乃
    至X2(m))とを有する表示パネル(10)と、 前記複数条の走査電極を順次走査しながら走査電極上の
    画素に左右両眼用各画像データを一フィールド毎に切り
    換えて書き込み、この書き込み画像データを前記走査さ
    れる走査電極に保持し、この保持画像データを消去する
    ように前記複数条の走査電極を制御する走査電極制御手
    段(30、50、70a乃至70f)と、 この走査電極制御手段による走査と同期して、前記複数
    条の信号電極に前記画像データを付与するように当該複
    数条の信号電極を制御する信号電極制御手段(20、3
    0、60、80a、80b)とを備えて、 前記走査電極制御手段及び信号電極制御手段による制御
    のもと、前記複数の画素により前記左右両眼用各画像デ
    ータを立体視可能に前記一フィールド毎に切り換えてマ
    トリクス表示するようにした立体表示装置であって、 前記走査電極制御手段は、前記複数条の走査電極の第1
    行から最終行まで第1の期間(Δt)経過するごとに前
    記各画像データのうちの一方の眼用画像データを順次書
    き込んで行き、前記最終行に前記一方の眼用画像データ
    を書き始めてから前記第1の期間よりも長い第2の期間
    (LΔt)経過した後に前記第1行に前記両画像データ
    のうちの他方の眼用画像データを書き込むようにした立
    体表示装置。
  5. 【請求項5】 右眼用シャッタ(42)と左眼用シャッ
    タ(41)を備え、前記右眼用シャッタと左眼用シャッ
    タの開閉状態を切り換えることにより右眼又は左眼を前
    記表示パネルを視認可能とする液晶シャッタ眼鏡手段
    (30、40、90)を備えることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか一つに記載の立体表示装置。
  6. 【請求項6】 右眼用シャッタ(42)と左眼用シャッ
    タ(41)を備え、前記右眼用シャッタと左眼用シャッ
    タの開閉状態を切り換えることにより右眼又は左眼を前
    記表示パネルを視認可能とする液晶シャッタ眼鏡手段
    (30、40、90)を備え、 この液晶シャッタ眼鏡手段は、前記第1及び第2の走査
    電極群の複数条の走査電極の1行(Y1(1)、Y2
    (1))に前記画像データを書き込むタイミングに同期
    して前記右眼用シャッタ及び左眼用シャッタの開閉状態
    を共に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の立
    体表示装置。
  7. 【請求項7】 前記走査電極制御手段は、第1の走査電
    極群の複数条の走査電極における走査方向と前記第2の
    走査電極群の複数条の走査電極における走査方向とが互
    いに近づく方向となるように前記複数条の走査電極を制
    御するものであり、 前記液晶シャッタ眼鏡手段は、前記第1及び第2の走査
    電極群の複数条の走査電極の最終行(Y1(1)、Y2
    (1))に書き込まれた前記画像データが消去されるタ
    イミングに同期して前記右眼用シャッタ及び左眼用シャ
    ッタの開閉状態を共に切り換えることを特徴とする請求
    項6に記載の立体表示装置。
  8. 【請求項8】前記液晶シャッタ眼鏡手段は、 板状の不透明な眼鏡部(91)と、この眼鏡部に形成し
    た左右の両開口部(91a、91b)に対向して並行に
    かつ回動可能に支持された左右の両板状回動部(92、
    93)と、これら両板状回動部に形成した各開口部(9
    2b、93b)にはめ込まれて交互に前記表示パネルを
    視認可能にする各液晶シャッタ部(94、95)とを有
    する眼鏡本体(90a)と、 前記各液晶シャッタ部が有する入射側偏光軸を、前記表
    示パネルが有する出射側偏光軸に一致させるように、前
    記両回動部を回動する回動手段(92a、93a)とを
    備えていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか
    一つに記載の立体表示装置。
  9. 【請求項9】 前記回動手段は、前記両板状回動部の各
    下部に設けた各錘であって、これら各錘は、その自重に
    より、前記各液晶シャッタ部の入射側偏光軸を前記表示
    パネルの出射側偏光軸に一致させるように、前記両板状
    回動部を回動することを特徴とする請求項8に記載の立
    体表示装置。
  10. 【請求項10】 前記走査電極制御手段は、前記第1及
    び第2の走査電極群の複数条の走査電極の第1行から最
    終行まで第1の期間(Δt)経過する毎に前記画像デー
    タのうち一方の眼用画像データを順次書き込んで行き、 前記液晶シャッタ眼鏡手段は、前記第1及び第2の走査
    電極群の複数条の走査電極の第1行(Y1(1)、Y2
    (1))に前記画像データのうちの一方の眼用画像デー
    タが書き込まれたタイミングから1フィールド前の最終
    行(Y1(n)、Y2(n))に書き込まれた前記画像
    データのうちの他方の眼用画像データが消去されるタイ
    ミングまで前記右眼用シャッタ及び左眼用シャッタを共
    に閉じることを特徴とする請求項5に記載の立体表示装
    置。
  11. 【請求項11】 前記走査電極制御手段は、前記各走査
    電極の走査を、隣りあう複数の走査電極毎に行うように
    なされることを特徴とする請求項1に記載の立体表示装
    置。
  12. 【請求項12】 前記信号電極駆動手段は、前記逆方向
    の各走査における前記第1及び第2の走査電極群の各最
    終側の走査電極の走査に伴い、同一の画像データを左眼
    用及び右眼用の画像データとして前記表示パネルに表示
    するようになされることを特徴とする請求項1に記載の
    立体表示装置。
  13. 【請求項13】 前記表示パネルは、前記複数条の走査
    電極及び複数条の信号電極に加え、印加電圧の増減に応
    じて透過率を増減させる透過率−電圧特性の液晶を有す
    る液晶パネルであって、 前記走査電極制御手段は、前記書き込み画像データを保
    持するために保持電圧を前記走査される走査電極に印加
    し、かつこの保持電圧を、前記透過率−電圧特性におけ
    る電圧幅の中央値よりも低くするように制御することを
    特徴とする請求項1乃至12のいずれか一つに記載の立
    体表示装置。
  14. 【請求項14】 前記画像データを出力する画像データ
    出力手段(20)を備えており、 この画像データ出力手段は、前記画像データのうち、前
    記逆方向の各線順次走査における前記第1及び第2の走
    査電極群の各最終側の走査電極の走査に対応する画像デ
    ータを、左眼用及び右眼用の同一の画像データとして出
    力することを特徴とする請求項1に記載の立体表示装
    置。
  15. 【請求項15】 前記走査電極制御手段は、前記画像デ
    ータを前記第1及び第2の走査電極群の複数条の走査電
    極に書き込んだ後、該画像データを所定時間保持し、そ
    の後消去することを特徴とする請求項1に記載の立体表
    示装置。
  16. 【請求項16】 前記液晶シャッタ眼鏡手段は、前記複
    数の走査電極のうち最初の走査電極上の画素に一方の眼
    用の画像データを書き込むときから前記複数の走査電極
    のうち前記最初の走査電極上の画素に他方の画素に他方
    の眼用の画像データを書き込む直前まで、前記一方の眼
    だけ前記表示パネルを視認可能とする液晶シャッタ眼鏡
    手段であることを特徴とする請求項6に記載の立体表示
    装置。
  17. 【請求項17】 前記走査電極制御手段は、前記画像デ
    ータの書き込み後、前記走査電圧を低くしていったとき
    に、前記書き込まれた画像データの輝度が減少し始める
    電圧よりも低い電圧を、前記保持電圧として、前記走査
    される走査電極に印加することで行うようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の立体映像表示装置。
  18. 【請求項18】 前記走査電極制御手段の制御は、前記
    表示パネルの画面上におけるクロストークが観察者にと
    り気にならない程度に抑制される時期に、前記保持画像
    データの消去の開始時期を早めることなされることを特
    徴とする請求項1に記載の立体映像表示装置。
  19. 【請求項19】 前記走査電極制御手段の制御は、前記
    画像データの書き込み後、前記走査電圧を低くしていっ
    たときに、前記書き込まれた画像データの輝度が減少し
    始める電圧よりも低い電圧を、前記保持電圧として、前
    記線順次走査される走査電極に印加するとともに前記保
    持画像データの消去の開始時期を早めることで行うこと
    を特徴とする請求項17に記載の立体映像表示装置。
  20. 【請求項20】 前記表示パネルは、前記複数条の走査
    電極及び複数条の信号電極に加え、印加電圧の増減に応
    じて透過率を増減させる透過率−電圧特性の液晶を有す
    る液晶パネルであって、 前記走査電極制御手段の制御は、前記保持電圧を、前記
    透過率−電圧特性における電圧幅の中央値よりも低くす
    ることでなされることを特徴とする請求項1又は4に記
    載の立体映像表示装置。
  21. 【請求項21】 前記走査電極制御手段の制御は、前記
    表示パネルの画面の半分の書き込み時点において、既に
    書き込んでいる画像データを前記複数の走査電極の1ラ
    イン目から消去することでなされることを特徴とする請
    求項1に記載の立体映像表示装置。
  22. 【請求項22】 前記走査制御手段の制御は、前記各画
    像データを書き込み時よりも低い輝度にて保持するよう
    になされることを特徴とする請求項1に記載の立体映像
    表示装置。
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