WO2006059528A1

WO2006059528A1 - 表示制御装置、表示装置、及び表示方法

Info

Publication number: WO2006059528A1
Application number: PCT/JP2005/021556
Authority: WO
Inventors: Yoshikazu Ueta; Mitsuhiro Kamoto; Hiroyuki Fujimoto; Yoshiyuki Hashimoto; Taku Yokawa; Minoru Maehata; Kanako Nishida
Original assignee: Fujitsu Ten Limited
Priority date: 2004-11-30
Filing date: 2005-11-24
Publication date: 2006-06-08
Also published as: KR20070059205A; US20090002268A1; KR20080032009A; CN101409063A; CN101409064B; KR20080032010A; EP1818905A4; KR100886844B1; CN101048811B; KR100869674B1; CN101409063B; CN101048811A; EP1818905A1; KR100869673B1; CN101409064A

Description

明細書

表示制御装置、表示装置、及び表示方法

技術分野

[0001] 本発明は表示制御装置、表示装置、及び表示方法に関し、より詳細には、複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示させることのできる表示制御装置、表示装置、及び表示方法に関する。

背景技術

[0002] 近年、 TV等の表示装置は、ホーム用としてだけでなく車両の乗員に対して画像や映像の表示出力を行なう車載用としても広く利用されている。車載用の表示装置は、当初、自車両の経路案内に使用することを目的として利用されていたが、近年、経路案内のみならず他の用途、例えば特許文献 1に開示されているような車載テレビ装置や、オーディオ装置、 DVD再生装置などの表示手段としても利用されてきている。

[0003] このように車載用の表示装置は、その用途が拡大してきており、これら用途に応じて視認対象となる利用者が異なる場合が増えてきている。例えば車載用で経路案内に使用する場合、その利用者は主に運転者であるが、テレビなどの表示出力においては助手席や後部座席などに着座した乗員 (非運転者)が主な利用者となる。

[0004] ここで運転者に対する表示出力は、その運転操作を阻害しな、範囲で行なう必要があり、車両走行中にテレビ出力や DVDの再生出力などを行なうことは好ましくない。下記の特許文献 2には、液晶シャッターを使用して運転席側力もの視認を制限可能とした車載表示装置が開示されている。

[0005] また近年、車両に搭載される表示装置にお！ヽて、運転者に対する表示内容と、運転者以外の乗員に対する表示内容とを異なるものにする技術について種々提案されている（下記の特許文献 3、 4、 5参照)。例えば、下記の特許文献 3には、図 30に示したように、透明カバー 301の両面に遮光帯 302、 303を設け、運転席用映像を表示する帯状部群 304から出射された光は運転者 DRの目には入る力助手席用映像を表示する帯状部群 305から出射された光は運転者 DRの目には入らないようにし、他方、助手席用映像を表示する帯状部群 305から出射された光は助手席乗員 PAの目には入るが、運転席用映像を表示する帯状部群 304から出射された光は助手席乗員 PAの目には入らないようにした技術について開示されている。

[0006] このような技術を採用することによって、図 31に示したように、ナビゲーシヨン装置による地図映像 307は、運転者 DRからのみ見えるように (助手席乗員 PAからは見えないように）表示装置 306に表示され、 DVD映像 308は助手席乗員 PAからのみ見えるように（運転者 DRからは見えないように）表示装置 306に表示させることができる。これによつて、車両走行中であっても、助手席乗員 PAはテレビや映画などを楽しむことができる。

[0007] しかしながら、特許文献 3記載の表示装置では、運転者 DRと助手席乗員 PAとの間、例えば、後方中央座席乗員からは、図 32に示したような地図映像と DVD映像とが混ざり合った映像 309が見えることとなり、運転者 DRと助手席乗員 PAとの間に位置する人に対しては、 DVD映像 308、あるいは地図映像 307などを単独で表示させることができず、良好な表示映像を楽しむことができる座席位置 (方向）が限られてしまうという課題があった。

[0008] 一方、下記の特許文献 6には、図 33に示したように、液晶表示素子 311とパララックスノリア (スリットアレイ） 312とを含んで構成され、液晶表示素子 311の各画素 311A 〜311Dに異なる画像信号が入力されると、 4人の観察者 A〜Dがそれぞれ異なる平面画像を観察できる画像表示装置が開示されて、る。このような画像表示装置の構成を特許文献 3記載の表示装置に適用することにより、上記課題、すなわち、映像を楽しむことができる座席位置 (方向）が限られてしまうといった課題については解決することが可能である。

[0009] 他方、 1つの画面で、複数方向に対して異なる映像を映し出すことができるようになり、異なる映像を楽しむことができる座席位置が増えた場合、各方向に対して表示する映像の切替操作などが煩雑になる。

[0010] このことに関し、特許文献 6記載の画像表示装置では、リモートコントロール装置からの信号に基づいて、該リモートコントロール装置を操作している観察者の方向を検出し、該観察者の見ている画像部分だけを目的の画像に選択することができるようになっている。 [0011] し力しながら、特許文献 6記載の画像表示装置においては、観察者 B、 C、 Dが同じ画像を見ようとした場合にも、観察者 B、 C、 Dが、それぞれリモートコントロール装置で同じ画像を選択する操作を行わなければならない。例えば、このような画像表示装置が車両に搭載され、運転者 DRに対しては、ナビゲーシヨン装置の地図映像を表示させる一方、助手席乗員 PAや中央座席乗員に対しては、 DVD映像を表示させようとした場合、助手席乗員 PAや中央座席乗員が個別に DVD映像への切替操作を行わなければならず、操作が煩雑になってしまうと、う課題があった。

[0012] また、特許文献 3記載の表示装置では、運転席用映像が表示される帯状部群 304

(1つの画素列）と、助手席用映像が表示される帯状部群 305 (1つの画素列）とが横方向に交互になるように表示制御されるようになっており、また、特許文献 6記載の画像表示装置では、観察者 A〜Dが見るための各画素 311A〜311Dが横方向に順に表示制御されるようになって！/ヽる。

[0013] 1つの画面で、複数の方向に対して異なる映像を表示させる場合、解像度が低くても支障のなヽ映像と、解像度が高、方が好ま、映像とを同時に表示させる場合も想定されるが、特許文献 3、 6記載の装置では、いずれの方向に映し出される映像も同じ解像度で表示されるようになっているため、特定の映像の表示解像度を大きくしたりすることができず、使用者にとってやや不満のある解像度でしか映像を表示させることができないという課題もあった。また同様に特許文献 5に開示された 2視野ディスプレイにお 1ヽても、ディスプレイ上の表示素子を運転席側と助手席側とに振り分けて表示が行なわれているため、視野ごとの表示における解像度は、通常の半分になるという課題があった。尚、同様の課題はホーム用等の他の用途の表示装置においても発生する。

特許文献 1：特開 2003 - 244591号公報

特許文献 2 :特開 2003— 15535号公報

特許文献 3 :特開 2003— 137005号公報

特許文献 4：特開 2000 - 13744号公報

特許文献 5：特開 2004 - 206089号公報

特許文献 6：特許第 3503925号公報発明の開示

[0014] 本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示可能な表示部に対して、前記複数の視方向のうちの所定の方向に対する表示映像を、使用者が所望する内容や状態に自動的に切り替える制御を実施することができ、また、複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示可能な表示部に対して、前記個別の映像のうちの、ずれかの映像の視認性を向上させる制御を実施することができる表示制御装置、及び表示装置、更に、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行うことができる表示装置、及び表示方法を提供することを目的として!/ヽる。

[0015] 上記目的を達成するために本発明に係る表示制御装置（1)は、複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示可能な表示部を制御するための表示制御装置であって、所定の表示切替条件に基づいて、前記複数の視方向のうちの所定の方向に対する表示映像の切替制御を行う表示制御手段を備えて、ることを特徴としている。

[0016] 上記表示制御装置（1)によれば、前記表示切替条件に基づいて、前記所定の方向に対する表示映像が切り替えられるので、使用者が所望する表示切替条件を予め設定しておくことにより、前記所定の方向に対する表示映像を、使用者が所望する状態に切り替えることができ、前記所定の方向に対する表示映像の切替操作の手間を省いたり、異なる方向に映し出される各表示映像の視認性を高めたりする制御を実現することができる。

[0017] また本発明に係る表示制御装置（2)は、上記表示制御装置（1)において、前記複数の視方向のうちのどの方向に対する表示映像の切替が行なわれたかを判断する切替方向判断手段と、前記表示切替条件が前記切替方向判断手段により判断された切替方向と関係するものである力否かを判断する切替条件判断手段とを備え、前記表示制御手段が、前記切替条件判断手段により、前記表示切替条件が前記切替方向と関係するものであると判断された場合、前記所定の方向に対する表示映像を前記切替方向と同じ表示映像に切り替える制御を行うものであることを特徴としている。 [0018] 上記表示制御装置 (2)によれば、前記表示切替条件が前記切替方向と関係するものであると判断された場合には、前記所定の方向に対する表示映像を前記切替方向と同じ表示映像に切り替える制御が行われるので、前記所定の方向に対しては、前記切替方向と同じ表示映像を常に表示させることができる。したがって、前記所定の方向に対しては、使用者の切替操作の手間を省くことができる。

[0019] また本発明に係る表示制御装置（3)は、上記表示制御装置（1)において、前記表示部には、 1つの画面で、第 1の方向と、第 2の方向と、第 3の方向とに対して、異なる映像を映し出すための分離表示手段が装備され、前記表示制御手段が、前記表示切替条件に基づいて、前記第 2及び Z又は第 3の方向に対する表示映像の切替制御を行うものであることを特徴として、る。

[0020] 上記表示制御装置（3)によれば、前記表示部には、 1つの画面で、第 1の方向（例えば、運転者の存在する方向）と、第 2の方向（例えば、助手席乗員が存在する方向 )と、第 3の方向（例えば、中央座席乗員が存在する方向）とに対して、異なる映像を映し出すための分離表示手段が装備され、前記表示制御手段により、前記表示切替条件に基づいて、前記第 2及び Z又は第 3の方向に対する表示映像の切替制御が行われるので、前記第 2及び Z又は第 3の方向に対する表示映像を、使用者が所望する状態に切り替えることができ、前記第 2及び Z又は第 3の方向に対する表示映像の切替操作の手間を省、たり、異なる方向に映し出される各表示映像の視認性を高めたりする制御を実現することができる。

[0021] また本発明に係る表示制御装置 (4)は、上記表示制御装置（3)において、前記表示切替条件が、前記第 2及び Z又は第 3の方向に対する表示映像を、前記第 1の方向に対する表示映像と同じ映像に切り替えると、う条件であることを特徴として、る。

[0022] 上記表示制御装置 (4)によれば、前記表示切替条件が、前記第 2及び Z又は第 3 の方向に対する表示映像を、前記第 1の方向に対する表示映像と同じ映像に切り替えるという条件であるので、前記第 1の方向（例えば、運転者の存在する方向）に対する表示映像が切り替えられた場合、前記第 1の方向に対する表示映像の切替に連動させて、前記第 3の方向（例えば、中央座席乗員の存在する方向）に対する表示映像も切り替えられることとなり、前記第 3の方向に存在する者は、切替操作を行うことなく、前記第 1の方向に存在する者と常に同じ映像を楽しむことができる。

[0023] また本発明に係る表示制御装置（5)は、上記表示制御装置（3)にお、て、前記表示切替条件が、前記第 3の方向に対する表示映像を、前記第 2の方向に対する表示映像と同じ映像に切り替えると、う条件であることを特徴として、る。

[0024] 上記表示制御装置（5)によれば、前記表示切替条件が、前記第 3の方向に対する表示映像を、前記第 2の方向に対する表示映像と同じ映像に切り替えるという条件であるので、前記第 2の方向（例えば、助手席乗員の存在する方向）に対する表示映像が切り替えられた場合、前記第 2の方向に対する表示映像の切替に連動させて、前記第 3の方向（例えば、中央座席乗員の存在する方向）に対する表示映像も切り替えられることとなり、前記第 3の方向に存在する者は、切替操作を行うことなぐ前記第 2 の方向に存在する者と常に同じ映像を楽しむことができる。

[0025] また本発明に係る表示制御装置 (6)は、上記表示制御装置（3)にお、て、前記表示切替条件が、前記第 2又は第 3の方向に対する表示映像を出力しないという条件であることを特徴として、る。

[0026] 上記表示制御装置（6)によれば、前記表示切替条件が、前記第 2及び Z又は第 3 の方向に対する表示映像を出力しないという条件であるので、例えば、前記第 3の方向（例えば、中央座席乗員の存在する方向）に対する表示映像を出力しないという条件の場合には、前記第 1の方向（例えば、運転者の存在する方向）に対する表示映像と、前記第 2の方向（例えば、助手席乗員の存在する方向）に対する表示映像とが、混じり合って映像が見ずらくなると!、う影響 (クロストークの影響)を小さくすることができ、前記第 1の方向に存在する者と、前記第 2の方向に存在する者とに対して、より鮮明な映像を視認させることができ、 2方向に異なる映像を表示させる場合における視認性を高めることができる。また、前記第 2の方向（例えば、助手席乗員の存在する方向）に対する表示映像を出力しないという条件の場合には、夜間等において、前記第 2の方向に対する表示映像力窓に反射して運転者が眩惑されるような状態になることを防止することができる。

[0027] また本発明に係る表示制御装置（7)は、上記表示制御装置（3)にお、て、前記表示切替条件が、前記第 3の方向に対する表示映像には、該第 3の方向用に設定された映像を表示すると、う条件であることを特徴として、る。

[0028] 上記表示制御装置（7)によれば、前記表示切替条件が、前記第 3の方向に対する表示映像には、該第 3の方向用に設定された映像を表示するという条件であるので、前記第 3の方向に存在する者は、前記第 1又は第 2の方向に対する表示映像の切替等が行われた場合であっても、前記第 3の方向用の映像を常に楽しむことができる。

[0029] また本発明に係る表示制御装置 (8)は、上記表示制御装置（1)において、前記表示切替条件を設定するための表示切替条件設定手段を備えていることを特徴としている。

[0030] 上記表示制御装置（8)によれば、前記表示切替条件を設定するための表示切替条件設定手段を備えているので、前記表示切替条件を状況等に応じて適宜設定することができ、前記所定の方向に対する表示映像を、使用者が所望する状態に切り替えることができる。

[0031] また本発明に係る表示装置（1)は、複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示可能な表示部と、該表示部を制御するための表示制御手段とを含んで構成され、該表示制御手段が、所定の表示切替条件に基づいて、前記複数の視方向のうちの所定の方向に対する表示映像の切替制御を行うものであることを特徴としている。

[0032] 上記表示装置（1)によれば、複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示可能な表示部に対して、上記表示制御装置（1)と同様の制御を実現することができ、上記表示制御装置（1)の効果を得ることができる表示装置とすることができる。

[0033] また本発明に係る表示制御装置（9)は、複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示可能な表示部を制御するための表示制御装置であって、前記表示部には、各視方向に対する光の透過領域を変更するための光透過領域変更手段が装備され、該光透過領域変更手段による各視方向に対する光の透過領域の変更と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて制御する表示制御手段を備えて、ることを特徴として、る。

[0034] 上記表示制御装置（9)によれば、前記光透過領域変更手段による各視方向に対する光の透過領域の変更と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて表示制御が行われるので、例えば、前記光透過領域変更手段による各視方向に対する光の透過領域の変更に対応させて、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度を調整して表示する制御を行うことができ、前記各映像の視認領域の変更に対応させて、表示解像度を上げた映像を表示させることができ、該映像の視認性を向上させることができる。または、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度の変更に対応させて、前記光透過領域変更手段による各視方向に対する光の透過領域を変更して表示する制御を行うことができ、前記映像の表示解像度の変更に対応させて、各映像の視認領域を広げたり、狭めることができ、所定の映像の視認性を向上させることができる。

[0035] また本発明に係る表示制御装置（10)は、上記表示制御装置（9)において、前記表示部に映し出される映像数の変化を検出する映像数検出手段を備え、前記表示制御手段が、前記映像数検出手段により検出された映像数に基づいて、前記光透過領域変更手段による前記各視方向に対する光の透過領域の変更と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて制御するものであることを特徴としている。

[0036] 上記表示制御装置（10)によれば、前記映像数検出手段により検出された映像数に基づいて、前記光透過領域変更手段による前記各視方向に対する光の透過領域の変更と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて表示制御が行われるので、前記表示部に映し出される映像数に応じて、前記各視方向に対する光の透過領域の変更を行うことができる。例えば、前記表示部に映し出される映像数力つの場合は、視野領域を 1つ、すなわち、分離表示しないように前記光透過領域変更手段による光の透過領域を変更する。また、前記表示部に映し出される映像数カ^つの場合には、視野領域を 2つに分離するように前記光透過領域変更手段による光の透過領域を変更する。さらに、前記表示部に映し出される映像数が 3つ以上の場合には、視野領域を 3つ以上に分離するように前記光透過領域変更手段による光の透過領域を変更することができる。そして、前記光透過領域変更手段による光の透過領域の変更に対応させて、表示映像の表示解像度を調整する制御が行われるので、前記表示部に映し出される映像数を少なくするほど、該映像の表示解像度を上げることができ、視認性を向上させることができる。

[0037] また本発明に係る表示制御装置（11)は、上記表示制御装置（9)において、前記表示部に映し出される映像の種別を判別する映像種別判別手段を備え、前記表示制御手段が、前記映像種別判別手段により判別された映像種別に基づいて、前記光透過領域変更手段による前記各視方向に対する光の透過領域の変更と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて制御するものであることを特徴としている。

[0038] 上記表示制御装置（11)によれば、前記表示部に映し出される映像の種別に応じて、前記各視方向に対する光の透過領域と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて制御することができ、例えば、映像の種別（映像ソース）に対応させた光の透過領域の変更パターンなどを予め記憶させておき、各映像の種別を判別し、判別した各映像の種別に応じて光の透過領域を変更する制御 (例えば、予め設定された優先順位の高、映像の視認領域を広げる制御など)を実現することができる。また、光の透過領域の変更に対応させて、映像の表示解像度の調整も行われるので、例えば、光の透過領域を広げた映像の表示解像度を上げることができ、映像の視認性も向上させることができる。

[0039] また本発明に係る表示制御装置（12)は、上記表示制御装置（9)において、前記表示部に映し出された、いずれかの映像に対する視認領域の変更操作を検出する視認領域変更操作検出手段を備え、前記表示制御手段が、前記視認領域変更操作検出手段により検出された前記視認領域の変更操作に基づいて、前記光透過領域変更手段による前記各視方向に対する光の透過領域の変更と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて制御するものであることを特徴としている。

[0040] 上記表示制御装置（12)によれば、前記表示部に映し出された、いずれかの映像に対する視認領域の変更操作に応じて、前記各視方向に対する光の透過領域の変更と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて制御することができる。例えば、視認領域の変更操作が検出されたときの光の透過領域の変更バターンを予め記憶させておき、視認領域の変更操作に対応させて、光の透過領域を変更する制御 (例えば、視認領域の変更操作が検出された映像の視認領域を広げる制御など)を実現することができる。また、前記光の透過領域の変更に対応させて、映像の表示解像度の調整も行われるので、例えば、視認領域を広げた映像の表示解像度を上げることができ、映像の視認性も向上させることができる。

[0041] また本発明に係る表示制御装置（13)は、上記表示制御装置（9)において、前記表示部に映し出された、いずれかの映像に対する操作を検出する操作検出手段を備え、前記表示制御手段が、前記操作検出手段により検出された操作に基づいて、前記光透過領域変更手段による前記各視方向に対する光の透過領域の変更と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて制御するものであることを特徴としている。

[0042] 上記表示制御装置（13)によれば、前記表示部に映し出された、いずれかの映像に対する操作に応じて、前記光透過領域変更手段による前記各視方向に対する光の透過領域の変更と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて制御することができる。例えば、映像に対する操作が検出されたときの前記光の透過領域の変更パターンを予め記憶させておき、映像に対する操作に対応させて、前記光の透過領域を変更する制御（例えば、映像に対する何らかの操作が検出された方の映像の視認領域を広げる制御など）を実現することができる。また、前記光透過領域変更手段による前記光の透過領域の変更に対応させて、映像の表示解像度の調整も行われるので、例えば、前記操作が検出された映像の視野領域が広げられるとともに表示解像度も上げることができ、視認性や操作性を向上させることができる。

[0043] また本発明に係る表示制御装置（14)は、上記表示制御装置（9)において、前記光透過領域変更手段が、液晶シャッター力構成され、該液晶シャッターの遮光パターンが記憶された遮光パターン記憶手段を備え、前記表示制御手段が、前記遮光パターン記憶手段から光の透過領域の変更条件に対応した遮光パターンを読み出し、該遮光パターンに基づ、て前記液晶シャッターの制御を行うものであることを特徴としている。

[0044] 上記表示制御装置（14)によれば、前記表示制御手段が、前記遮光パターン記憶手段から光の透過領域の変更条件に対応した遮光パターンを読み出し、該遮光バターンに基づ、て前記液晶シャッターの制御を行うものであるので、前記液晶シャツタ一を制御することにより、前記各映像に対する光の透過領域を所定のパターンに自在に変更させることができ、多様な映像表示を実現することができる。

[0045] また本発明に係る表示装置（2)は、複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示可能に構成され、各視方向に対する光の透過領域を変更するための光透過領域変更手段を備えた表示部と、前記光透過領域変更手段による各視方向に対する光の透過領域の変更と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて制御する表示制御手段とを含んで構成されてヽることを特徴として、る。

[0046] 上記表示装置（2)によれば、複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示可能に構成され、各視方向に対する光の透過領域を変更するための光透過領域変更手段を備えた表示部に対して、上記表示制御装置 (9)と同様の制御を実現することができ、上記表示制御装置 (9)の効果を得ることができる表示装置とすることができる。

[0047] また本発明に係る表示装置（3)は、第 1の方向に対する表示内容を作成する第 1の表示内容作成手段と、第 2の方向に対する表示内容を作成する第 2の表示内容作成手段と、表示出力の指向性を制御する指向性制御手段と、各表示素子に対して前記第 1の表示内容作成手段により作成された第 1の表示内容と前記第 2の表示内容作成手段により作成された第 2の表示内容とを時分割で切り換えて出力するとともに、当該表示内容の切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングを連動させる時分割連動制御手段とを備えて、ることを特徴として、る。

[0048] 上記表示装置（3)によれば、前記第 1の表示内容作成手段により第 1の方向に対する表示内容が作成されるとともに前記第 2の表示内容作成手段により第 2の方向に対する表示内容が作成され、前記時分割連動制御手段によって、各表示素子に対して前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とを時分割で切り換えて出力するとともに、当該表示内容の切り換えタイミングと指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させる制御が行われるので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができる。

[0049] また本発明に係る表示装置 (4)によれば、上記表示装置（3)にお、て、前記時分割連動制御手段が、全表示素子単位で前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とを時分割で切り換えて出力するものであることを特徴としている。

[0050] 上記表示装置 (4)によれば、前記時分割連動制御手段によって、全表示素子単位で前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とが時分割で切り換えて出力されるので、当該表示内容の切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させることで、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができる。

[0051] また本発明に係る表示装置（5)は、上記表示装置 (4)において、前記時分割連動制御手段が、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容との切り換え密度を可変制御するものであることを特徴として、る。

[0052] 上記表示装置（5)によれば、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とを時分割で、かつ前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングと連動させて切り換える場合に、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容との切り換え密度が可変制御されるので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行ない、かつ方向別に画質調整が可能な表示装置を得ることができる。

[0053] また本発明に係る表示装置 (6)は、上記表示装置（5)にお、て、車両に搭載され、自車両の走行状態を取得する走行状態取得手段をさらに備え、前記時分割連動制御手段が、前記自車両の走行状態に基づいて前記切り換え密度を変更するものであることを特徴としている。

[0054] 上記表示装置（6)によれば、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とを時分割で、かつ前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングと連動させて切り換える場合に、自車両の走行状態に基いて前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容との切り換え密度が可変制御されるので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なヽ、かつ走行状態に応じた画質調整を行なう表示装置を得ることができる。

[0055] また本発明に係る表示装置（7)は、上記表示装置 (6)にお、て、前記時分割連動制御手段が、自車両が走行中である場合に前記第 2の方向への切り換え密度を高めるものであることを特徴として、る。 [0056] 上記表示装置（7)によれば、例えば、運転席への表示内容と助手席への表示内容とを時分割で、かつ前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングと連動させて切り換える場合に、自車両が走行中であれば、助手席（前記第 2の方向）への切り換え密度が高められるので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行ない、かつ走行中には助手席方向（前記第 2の方向）の画質を優先する表示装置を得ることができる。

[0057] また本発明に係る表示装置 (8)は、上記表示装置 (6)にお、て、前記時分割連動制御手段力運転者に対する案内を実行中である場合に前記第 1の方向への切り換え密度を高めるものであることを特徴として、る。

[0058] 上記表示装置（8)によれば、例えば、運転席への表示内容と助手席への表示内容とを時分割で、かつ前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングと連動させて切り換える場合に、運転者に対する案内を実行中であれば、運転席方向（前記第 1の方向）への切り換え密度が高められるので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行ない、かつ案内の実行中には運転席方向（前記第 1の方向 )の画質を優先する表示装置を得ることができる。

[0059] また本発明に係る表示装置（9)は、上記表示装置（5)において、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容との切り換え密度に基づいて表示出力の輝度を補正する輝度補正手段をさらに備えていることを特徴としている。

[0060] 上記表示装置（9)によれば、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とを時分割で、かつ前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングと連動させて切り換える場合に、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容との切り換え密度に基づいて表示出力の輝度が補正されるので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示内容を、適切な輝度で出力する表示装置を得ることができる。

[0061] また本発明に係る表示装置（10)は、上記表示装置（3)において、前記時分割連動制御手段が、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とを含む出力パターンを時分割で切り換えて出力するとともに、当該出力パターンの切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させるものであることを特徴としている。 [0062] 上記表示装置（10)によれば、前記時分割連動制御手段が、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とを含む出力パターンを時分割で切り換えて出力するとともに、当該出力パターンの切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させるので、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とを前記出力パターンで同時に出力する方式であっても、当該出力パターンの切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させることにより、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とを各々時間的に混合して、解像度を低下させてヽな、画像表示を得ることができ、目の残像現象を利用することで、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができる。

[0063] また本発明に係る表示装置（11)は、上記表示装置（3)において、前記指向性制御手段力特定方向への光の透過を遮断する液晶シャッターであることを特徴としている。

[0064] 上記表示装置（11)によれば、前記第 1の表示内容作成手段により第 1の方向に対する表示内容が作成されるとともに前記第 2の表示内容作成手段により第 2の方向に対する表示内容が作成され、前記時分割連動制御手段によって、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とが時分割で切り換えて出力されるとともに、当該表示内容の切り換えタイミングと前記液晶シャッターによる指向性の切り換えタイミングとが連動されるので、簡易な構成で解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができる。

[0065] また本発明に係る表示装置（12)は、上記表示装置（3)において、前記時分割連動制御手段が、前記指向性制御手段による指向性を切り換える時点および当該時点の前後に第 1の方向への透過と第 2の方向への透過をともに遮断する全遮断期間を設けるものであることを特徴として、る。

[0066] 上記表示装置（12)によれば、各表示素子に対する前記第 1の表示内容と前記第 2 の表示内容とを切り換える時点および当該時点の前後に第 1の方向への透過と第 2 の方向への透過をともに遮断する全遮断期間を設けるように前記指向性制御手段が制御されるので、解像度を低下させることなぐまた、時間的クロストークが発生することなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができる。

[0067] また本発明に係る表示装置（13)は、上記表示装置（11)において、前記時分割連動制御手段が、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とが同一である場合に、前記液晶シャッターを常時全開するものであることを特徴としている。

[0068] 上記表示装置（13)によれば、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とが同一である場合には、前記液晶シャッターを常時全開となるように制御して表示出力が実行されるので、必要に応じて解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができる。

[0069] また本発明に係る表示装置（14)は、上記表示装置（11)において、前記時分割連動制御手段力前記液晶シャッターを格子状の遮光パターンに制御するものであることを特徴としている。

[0070] 上記表示装置（14)によれば、前記時分割連動制御手段によって、前記液晶シャツターが格子状の遮光パターンに制御されるので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行った際の画質を一層向上させることができる。

[0071] また本発明に係る表示装置（15)は、上記表示装置（3)において、前記第 1の表示内容作成手段と前記第 2の表示内容作成手段とにより作成された表示内容に共通の内容が含まれる場合、前記時分割連動制御手段が、当該共通内容を表示画面の同一の領域に出力するものであることを特徴としている。

[0072] 上記表示装置（15)によれば、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とに共通の内容が含まれる場合、前記時分割連動制御手段によって当該共通内容が表示画面の同一の領域に出力されるので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なうとともに、同一内容をより高品質に出力する表示装置を得ることができる。

[0073] また本発明に係る表示装置（16)は、上記表示装置（15)において、前記時分割連動制御手段が、前記液晶シャッターのうち、前記共通内容を表示する領域に対応する部分を常時全開となるように制御するものであることを特徴としている。

[0074] 上記表示装置（16)によれば、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とが共通の内容を含む場合、該共通の内容が表示画面の同一の領域に表示されるとともに、前記液晶シャッターの対応する部分が常時全開に制御されるので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なうとともに、同一内容をより高品質に出力する表示装置を得ることができる。

[0075] また本発明に係る表示装置（17)は、上記表示装置（3)において、車両に搭載され、前記第 1の方向は運転席方向であり、前記第 2の方向は助手席方向であることを特徴としている。

[0076] 上記表示装置（17)によれば、前記第 1の表示内容作成手段により運転席方向に対する表示内容が作成されるとともに前記第 2の表示内容作成手段により助手席方向に対する表示内容が作成され、前記時分割連動制御手段によって、運転席方向への表示内容と助手席方向への表示内容とが時分割で切り換えて出力されるとともに、当該表示内容の切り換えタイミングと指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させるので、解像度を低下させることなく運転席と助手席とに異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができる。

[0077] また本発明に係る表示装置（18)は、上記表示装置（17)において、前記時分割連動制御手段が、前記助手席に乗員が着座していない場合に前記第 1の表示内容を選択的に表示するとともに、前記指向性制御手段による指向性制御を停止するものであることを特徴として、る。

[0078] 上記表示装置（18)によれば、前記助手席に乗員が着座していない場合には、運転席方向への表示内容が常に表示され、前記指向性制御手段による指向性制御が停止されるので、必要に応じて解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができる。

[0079] また本発明に係る表示装置（19)は、上記表示装置（3)において、前記第 1の表示内容作成手段及び前記第 2の表示内容作成手段が、時分割の出力に対応したビットレートの表示内容を作成するものであることを特徴としている。

[0080] 上記表示装置（19)によれば、前記時分割連動制御手段によって前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とが時分割で、かつ前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させて切り換える場合に、前記第 1の表示内容及び前記第 2の表示内容が時分割の出力に対応したビットレートで作成されるので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示を、適切なビットレートで出力する表示装置を得ることができる。

[0081] また本発明に係る表示装置（20)は、第 1画像における第 1特定画素群と、第 2画像における前記第 1特定画素群と排他的位置にある第 2排他画素群との第 1合成画像を生成する第 1合成画像生成手段と、前記第 2画像における前記第 1特定画素群と同じ位置にある第 2特定画素群と、前記第 1画像における前記第 2特定画素群と排他的位置にある第 1排他画素群との第 2合成画像を生成する第 2合成画像生成手段と、表示出力における、前記第 1特定画素群の位置にある各画素の指向性と、前記第 2特定画素群の位置にある各画素の指向性とを切り換え制御する指向性制御手段と、前記第 1合成画像と前記第 2合成画像を時分割で切り換えて表示すると共に、前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングを連動させる時分割連動制御手段とを備えて、ることを特徴として、る。

[0082] 上記表示装置（20)によれば、前記時分割連動制御手段が、前記第 1合成画像と前記第 2合成画像とを時分割で切り換えて表示すると共に、前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングを連動させるので、前記第 1合成画像において、前記第 1画像における前記第 1特定画素群と前記第 2画像における前記第 2排他画素群とを、また前記第 2の合成画像において、前記第 2画像における前記第 2特定画素群と前記第 1画像における前記第 1排他画素群とを同時に出力する方式であっても、前記第 1合成画像と前記第 2の合成画像との切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させることにより、前記第 1合成画像と前記第 2合成画像とを各々時間的に混合して、前記第 1画像及び前記第 2画像の解像度を低下させてヽな、画像表示を得ることができ、目の残像現象を利用することで、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができる。

[0083] また本発明に係る表示方法（1)は、各表示素子に対して複数の画像を時分割表示する時分割表示工程と、画像光線の所定方向の出射を前記時分割表示と連動させて時分割遮断することにより表示出力に指向性を付加し、前記複数の画像をそれぞれ異なる方向に出力する時分割遮断工程とを含んで、ることを特徴として、る。 [0084] 上記表示方法（1)によれば、各表示素子に対して複数の画像を時分割表示するとともに、画像光線の所定方向の出射を時分割表示と連動させて時分割遮断することにより表示出力に指向性を付加し、複数の画像をそれぞれ異なる方向に出力するので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示方法を得ることができる。

[0085] また本発明に係る表示方法（2)は、上記表示方法（1)にお、て、前記時分割表示工程が、全表示素子単位で複数の画像を時分割表示するものであることを特徴としている。

[0086] 上記表示方法（2)によれば、全表示素子単位で複数の画像を時分割表示するとともに、画像光線の所定方向の出射を時分割表示と連動させて時分割遮断することにより表示出力に指向性を付加し、複数の画像を全表示素子単位でそれぞれ異なる方向に出力するので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示方法を得ることができる。

[0087] また本発明に係る表示方法（3)は、上記表示方法（2)にお、て、前記時分割表示工程力前記複数の画像の切り換え密度を可変制御するものであることを特徴としている。

[0088] 上記表示方法（3)によれば、前記複数の画像の切り換え密度を可変制御するので

、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行ない、かつ方向別に画質調整が可能な表示方法を得ることができる。

[0089] また本発明に係る表示方法 (4)は、上記表示方法（3)にお、て、前記複数の画像の切り換え密度に基づいて表示出力の輝度を補正する輝度補正工程をさらに含むことを特徴としている。

[0090] 上記表示方法 (4)によれば、複数の画像の切り換え密度を可変制御するとともに、切り換え密度に基づいて表示出力の輝度を補正するので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示を、適切な輝度で出力する表示方法を得ることができる。

[0091] また本発明に係る表示方法（5)は、上記表示方法（1)にお、て、前記時分割表示工程力、複数の画像を含む出力パターンを時分割で切り換えて表示するものであることを特徴としている。 [0092] 上記表示方法（5)によれば、複数の画像を含む出力パターンを時分割で切り換えて表示するとともに、画像光線の所定方向の出射を時分割表示と連動させて時分割遮断することにより表示出力に指向性を付加し、複数の画像をそれぞれ異なる方向に出力するので、複数の画像を前記出力パターンで同時に出力する方式であっても、当該出力パターンの切り換えと前記時分割遮断工程による指向性の付加とを連動させること〖こより、前記複数の画像を各々時間的に混合して、解像度を低下させていない画像表示を得ることができ、目の残像現象を利用することで、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示方法を得ることができる。

[0093] また本発明に係る表示方法 (6)は、上記表示方法（1)にお、て、前記時分割遮断工程が、前記時分割表示工程が出力画像を切り換える時点および当該時点の前後に全方向への出射を遮断する全遮断期間を設けるものであることを特徴としている。

[0094] 上記表示方法 (6)によれば、出力画像を切り換える時点およびその時点の前後に全方向への出射を遮断する全遮断期間を設けて時分割遮断を行なうので、解像度を低下させることなぐまた、時間的クロストークを発生させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示方法を得ることができる。

[0095] また本発明に係る表示方法（7)は、上記表示方法（1)にお、て、前記時分割遮断工程が、前記複数の画像の表示内容が同一である場合に、全方向への出射を透過するものであることを特徴として、る。

[0096] 上記表示方法（7)によれば、複数の画像の表示内容が同一である場合に、全方向への出射を透過するので、必要に応じて解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示方法を得ることができる。

[0097] また本発明に係る表示方法 (8)は、上記表示方法（1)にお、て、前記時分割遮断工程が、前記複数の画像の表示内容に共通部分が存在する場合に、当該共通部分を形成する画像光線の出射を全て透過するものであることを特徴としている。

[0098] 上記表示方法 (8)によれば、複数の画像の表示内容に共通部分が存在する場合に、当該共通部分を形成する画像光線の出射を全て透過するので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なうとともに、同一内容をより高品質に出力する表示方法を得ることができる。 [0099] また本発明に係る表示方法（9)は、上記表示方法（1)にお、て、前記複数の画像力時分割の出力に対応したビットレートの表示内容を有するものであることを特徴としている。

[0100] 上記表示方法（9)によれば、時分割に対応したビットレートの表示内容を出力するので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示を、適切なビットレートで出力する表示方法を得ることができる。

[0101] また本発明に係る表示方法（10)は、第 1画像における第 1特定画素群と、第 2画像における前記第 1特定画素群と排他的位置にある第 2排他画素群との第 1合成画像を生成する第 1合成画像生成ステップと、前記第 2画像における前記第 1特定画素群と同 Cf立置にある第 2特定画素群と、前記第 1画像における前記第 2特定画素群と排他的位置にある第 1排他画素群との第 2合成画像を生成する第 2合成画像生成ステップと、前記第 1合成画像と前記第 2合成画像を時分割で切り換えて表示すると共に、表示出力における、前記第 1特定画素群の位置にある各画素の指向性と、前記第 2特定画素群の位置にある各画素の指向性とを連動させて切り換える時分割切換ステツプとを含んでヽることを特徴として、る。

[0102] 上記表示方法（10)によれば、前記第 1合成画像と前記第 2合成画像を時分割で切り換えて表示すると共に、表示出力における、前記第 1特定画素群の位置にある各画素の指向性と、前記第 2特定画素群の位置にある各画素の指向性とを連動させて切り換えるので、前記第 1合成画像において、前記第 1画像における前記第 1特定画素群と前記第 2画像における前記第 2排他画素群とを、また前記第 2の合成画像において、前記第 2画像における前記第 2特定画素群と前記第 1画像における前記第 1排他画素群とを同時に出力する方式であっても、前記第 1合成画像と前記第 2の合成画像との切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させることにより、前記第 1合成画像と前記第 2合成画像とを各々時間的に混合して、前記第 1画像及び前記第 2画像の解像度を低下させていない画像表示を得ることができ、目の残像現象を利用することで、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示方法を得ることができる。

図面の簡単な説明 [図 1]本発明に係る表示装置が備えている機能を概念的に示した図である。

[図 2]本発明に係る表示装置が車両へ搭載された状態を示した斜視図である。

[図 3] (a)は、本発明に係る表示装置の表示部を正面力も見たときの表示状態を模式的に示した図であり、（b)は、（a)における B— B線断面図である。

[図 4]表示部を構成する TFT基板の概略構成を示す回路図である。

[図 5]本発明に係る表示装置を含んで構成される AVナビゲーシヨンシステムの要部を概略的に示したブロック図である。

[図 6]画像出力部の概略構成を示したブロック図である。

[図 7]メモリの概略構成を示したブロック図である。

[図 8]制御部の概略構成を示したブロック図である。

[図 9]本発明の実施の形態（1)に係る表示制御装置が採用された表示装置を含んで構成される AV'ナビゲーシヨンシステムの要部を概略的に示したブロック図である。

[図 10]表示装置を構成する液晶パネルと表示分離シャッターとの構造を模式的に示した図である。

[図 11]実施の形態（1)に係る表示制御装置が採用された表示装置における制御部の行う処理動作を示したフローチャートである。

[図 12]実施の形態（1)に係る表示制御装置が採用された表示装置における制御部の行う別の処理動作を示したフローチャートである。

[図 13]実施の形態 (2)に係る表示制御装置が採用された表示装置を含んで構成される AV'ナビゲーシヨンシステムの要部を概略的に示したブロック図である。

[図 14]表示装置を構成する液晶パネルと液晶シャッターとの構造を模式的に示した断面図である。

[図 15]図 14に示した液晶パネルと液晶シャッターとの構造を簡略ィ匕して示した図である。

[図 16] (a)〜（c)は、液晶パネルに映し出される映像数に応じて実施される、制御部で行われる液晶シャッターの駆動制御と、液晶パネルへの映像出力制御とを説明するための図である。

[図 17] (a)〜（c)は、液晶パネルに映し出される映像の種別に応じて実施される、制御部で行われる液晶シャッターの駆動制御と、液晶パネルへの映像出力制御とを説明するための図である。

[図 18] (a)、 (b)は、使用者による視認領域の変更操作があった場合、又は表示映像に対する操作があった場合に実施される、制御部で行われる液晶シャッターの駆動制御と、液晶パネルへの映像出力制御とを説明するための図である。

圆 19]実施の形態（2)に係る表示制御装置が採用された表示装置における制御部の行う処理動作を示したフローチャートである。

[図 20]実施の形態（2)に係る表示制御装置が採用された表示装置における制御部の行う別の処理動作を示したフローチャートである。

[図 21]実施の形態（2)に係る表示制御装置が採用された表示装置における制御部の行う更に別の処理動作を示したフローチャートである。

圆 22]実施の形態 (3)に係る表示装置が採用された車載装置の概要構成を示したブロック図である。

[図 23-1]運転者用の画面と非運転者用の画面とをディスプレイを分割して表示する方法について説明するための図である。

[図 23-2]運転者用の画面と非運転者用の画面とを重ねて表示する方法について説明するための図である。

[図 24]時分割連動制御による表示出力について説明するための図である。

[図 25]時分割連動制御における液晶シャターの動作について説明するための図である。

[図 26]運転者用表示出力の表示内容と非運転者用表示出力の表示内容に共通の内容を含む場合について説明するための図である。

[図 27]運転者用表示出力の表示内容と非運転者用表示出力の表示内容に共通の内容を含む場合の液晶シャッターの動作について説明するための図である。

[図 28] (a)、（b)は、実施の形態 (4)に係る車載装置における主制御部が行う時分割連動制御による表示方法を説明するための図である。

[図 29] (a)、 (b)は、別の実施の形態に係る車載装置における液晶シャッターの遮光パターンを説明するための図である。 [図 30]分離表示を実現する従来の表示装置の構造を模式的に示した図である。

[図 31] (a)、 (b)は表示装置を構成する表示部に表示される一例を示した図である。

[図 32]表示装置を構成する表示部に表示される一例を示した図である。

[図 33]分離表示を実現する従来の別の表示装置の構造を模式的に示した図である。発明を実施するための最良の形態

[0104] 以下、本発明に係る表示制御装置、表示装置、及び表示方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、図 1〜図 8に基づいて、本発明に係る表示制御装置及び表示装置が備えている、複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示させる機能について詳細に説明する。なお、ここでは 2方向（左右方向）に対して個別の映像を同一画面上に表示させる機能について説明するが、当該表示機能は、 2方向のみの表示に限定される機能ではなぐ 3方向以上に対して個別の映像を表示させる構成とすることも可能である。

[0105] 図 1は、本発明に係る表示装置が備えている機能を概念的に示した図である。第 1 の画像ソース 101から出力された第 1の画像データ D1と、第 2の画像ソース 102から出力された第 2の画像データ D2とが表示制御部 103に入力され、表示制御部 103 で処理された表示データ D3が表示部 104に出力されるように構成されている。

[0106] 本発明に係る表示装置では、表示部 104に対して左側に位置する視聴者 Lの方向には、第 1の画像データ D1に基づく第 1の表示画像 105が視認可能に表示され、表示部 104に対して右側に位置する視聴者 Rの方向には、第 2の画像データ D2に基づく第 2の表示画像 106が視認可能に表示されるようになっている。

[0107] このように本発明に係る表示装置では、表示部 104に対する視聴者の相対位置に応じて、換言すれば表示部 104に対する視野角に応じて、視聴者 Lに第 1の表示画像 105を、視聴者 Rに第 2の表示画像 106を同時に見せることができ、しかも各々の表示画像 105、 106は表示部 104の表示画面全体に映し出されるようになつている。

[0108] 第 1の画像ソース 101は、例えば DVDプレーヤからの映画画像やテレビ受信機からの受信画像等としたり、第 2の画像ソース 102は、例えばカーナビゲーシヨン装置からの地図やルート案内画像等とすることができ、このような第 1の画像データ D1及び第 2の画像データ D2が表示制御部 103に供給され、表示制御部 103では、それら画像データを表示部 104で実質的に同時に表示するための処理が行われるようになつている。斯る構成により、 1つの画面で左右の視聴者 L、 Rに異なる情報やコンテンッを提示することができる。もちろん、第 1、第 2の画像ソース 101、 102が同じであれば、左右の視聴者 L、 Rが同じ画像を見ることもできる。

[0109] 図 2は、本発明に係る表示装置が車両へ搭載された状態を示した斜視図である。

表示装置を構成する表示部 104は、運転席 107及び助手席 108の前方のダッシュボードの略中央に配設されており、表示装置に対する各種操作は、表示部 104の液晶パネル 110上に配設されたタツチパネル 111や表示部 104の液晶パネル 110の枠部に配設された操作部 112、又は赤外線や無線式のリモートコントローラ（図示せず)等の操作によって行われるようになつている。また車両の各ドアには表示装置に接続されたスピーカ 113が配設されており、表示画像に連動した音声や警告音等が出力されるようになっている。

[0110] 図 2における運転席 107に図 1に示した視聴者 Rが座り、助手席 108に図 1に示した視聴者 Lが座ると想定した場合、表示部 104に対する第 1の視方向（運転席方向）力も見ることができる画像は、例えばカーナビゲーシヨン装置力もの地図等の画像であり、同時に第 2の視方向（助手席方向）から見ることができる画像は、例えばテレビ受信画像や DVD画像等とすることができ、運転席 107の視聴者 Rがカーナビゲーシヨンによる運転支援を受けながら助手席 108の視聴者 Lはテレビや DVDを楽しむことができる。

[0111] し力もそれぞれの画像は、例えば 7インチの画面全体を使用して表示されるため、従来のマルチウィンドウ表示のように画面サイズが小さくなることもない。つまり、運転者 (視聴者 R)や同乗者 (視聴者 L)にとつては、あた力も各々に独立した専用のディスプレイがあるかのごとぐ各視聴者 L、 Rが所望する情報やコンテンツの提示が可能となっている。

[0112] 次に、本発明に係る表示装置の表示部 104の構成について詳細に説明する。図 3

(a)は、本発明に係る表示装置の表示部 104を正面力も見たときの表示状態を模式的に示した図であり、（b)は、（a)における B— B線断面図である。

[0113] 表示部 104は、液晶パネル 110とバックライト 120とを含んで構成されており、液晶パネル 110は、 TFT (Thin Film Transistor)基板 121とカラーフィルター基板 122との間に液晶層 123が挟持された一対の基板と、視差バリア 124と、ガラス基板 125と力バックライト 120側に配設された偏光板 126と、発光方向側の前面に配設された偏光板 127との間に挟持された構造となっている。また、液晶パネル 110は、ノックライト 120から少し隔離して配設されており、 RGB色（三原色)で構成される画素を有している。

[0114] 液晶パネル 110には、例えば、横方向が 800画素、縦方向力 80画素の液晶パネルが採用され、液晶パネル 110の各画素は、左側 (助手席 108)用画素 Lと、右側（

P

運転席 107)用画素 Rとに縦方向に交互にグループ化されて表示制御されるように

P

なっている。すなわち、液晶パネル 110の横方向の総画素の半数が第 1の表示画像 105の表示に、残りの半数の画素が第 2の表示画像 106の表示に使用されるようになっている。

[0115] 視差バリア 124は、横方向に所定の間隔 (各画素からの光の出射方向を右左のいずれか一方に規制することができる間隔）毎に設けられ、縦縞様に形成されている。視差バリア 124によって、左側 (助手席)用画素 Lは右側 (運転席)への表示が遮断

P

され、左側 (助手席）からは見えるようになつている一方、右側（運転席）用の画素 R

P

は左側 (助手席）への表示が遮断され、右側（運転席）からは見えるようになって!/、る。すなわち、左側力も液晶パネル 110を見ると、視差バリア 124が右側用画素 Rを覆

P

い隠し、左側用画素 Lが見える一方、右側力液晶パネル 110を見ると、視差バリア

P

124が左側用画素 Lを覆い隠し、右側用画素 Rが見える。なお、この場合、正面付

P P

近力も液晶パネル 110を見ると、左側用画素 Lの一部と右側用画素 Rの一部とが見

P P

えるため、左右の表示画像が重なったように見える。このような視差バリア 124については、例えば、特開平 10— 123461号公報、特開平 11— 84131号公報に開示された構成を応用することができる。

[0116] なお、液晶パネル 110の各画素に対する表示制御と視差バリア 124の配置構成とを変更すれば、 3方向以上に異なる画像を表示することも可能である。また、視差バリァ 124を電気的に駆動可能な液晶シャッター等で構成して視野角を可変するようにしてちよい。 [0117] また、図 3の交互に並んだ左側用画素 L及び右側用画素 Rは RGB色を有してい

P P

る力各グループ縦方向内は、 R列、 G列、 B列のように単色で構成されていてもよく、また RGBが複数混じった列として構成されて、てもよ、。

[0118] 図 4は、表示部 107を構成する TFT基板 121の概略構成を示す回路図である。 TF T基板 121は、走査線駆動回路 131と、データ線駆動回路 132と、走査線駆動回路 131に接続された走査線 L 1、 2、 3、…と、データ線駆動回路 132に接続された

SCAN

データ線 L 1、 2、 3、…と、各走査線 L 1、 2、 3、 ···、及びデータ線 L 1、 2

DATA SCAN DATA

、 3、…によって囲まれた領域を一単位として形成された複数のサブピクセル 133とを含んで構成されており、各サブピクセル 133には、液晶層 123に電圧を印加する画素電極 134とそれをスイッチング制御する TFT素子 135とが形成されている。

[0119] 走査線駆動回路 131及びデータ線駆動回路 132には、液晶パネル 110を駆動させる、後述する表示パネル駆動部 234が接続されており、表示パネル駆動部 234は、走査線駆動回路 131及びデータ線駆動回路 132の駆動タイミングを制御する。走查線駆動回路 131は、 TFT素子 135の選択走査を行い、またデータ線駆動回路 13 2は画素電極 134への印加電圧を制御するように構成されて、る。

[0120] 各サブピクセル 133は、第 1の画像データ D1と第 2の画像データ D2との合成データ、又は第 1及び第 2の個々の画像データ Dl、 D2に基づいて、例えばデータ線 L

DA

1、 3に第 1の画素データ (左側用）を、またデータ線 L 2、 4に第 2の画素データ

TA DATA

(右側用）を駆動することによって、第 1の表示画像 105を形成する第 1の画像データ D1群と第 2の表示画像 106を形成する第 2の画像データ D2群とが形成されるよう〖こなっている。なお、 3方向に異なる画像を表示させる場合には、上記と同様な駆動制御により、第 1、第 2、第 3の画像データ群を形成させるようにすればよい。

[0121] 図 5は、本発明に係る表示装置が採用された AV (Audio Visual)ナビゲーシヨンシステムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図 1〜4で説明した各部と同一機能を有する構成部品には、同一符号を付すこととする。

[0122] AVナビゲーシヨンシステムは、 CDZMD再生部 201、ラジオ受信部 202、 TV受信部 203、 DVD再生部 204、 HD (ノヽードディスク）再生部 205、及びナビゲーシヨン部 206を含む各種ソースを備えており、これら各種ソースは、信号ライン SL

201 〜SL を介して分配回路 212にそれぞれ接続されている。また、外部音声 Z映像

206

入力部 207が信号ライン SL を介して分配回路 212に接続されている。外部音声

207

Z映像入力部 207には、カメラ（例えば、後方監視用カメラ） 208が接続されているが、ビデオカメラやゲーム機（図示せず)等も接続可能となっている。また、 TV受信部 2 03には、セレクタ 209が接続され、ナビゲーシヨン部 206には、 VICS情報受信部 21 0と GPS情報受信部 211とが接続されて、る。

[0123] 分配回路 212は、信号ライン SL 〜SL を介して音声調整回路 213と、第 1の画

213 215

像調整回路 214と、第 2の画像調整回路 215とにそれぞれ接続され、音声調整回路 213はスピーカ 113に、第 1の画像調整回路 214及び第 2の画像調整回路 215は、信号ライン SL 、 SL を介して画像出力部 216に接続され、画像出力部 216は、

216 217

信号ライン SL を介して表示部 104の液晶パネル 110に、信号ライン SL を介して

218 219 リア表示部 217にそれぞれ接続されている。

[0124] なお、リア表示部 217は、車両の後席用に設けられたものであり、画像出力部 216 を介して表示部 104に表示される画像と同じもの、もしくは運転席用の画像カゝ助手席用の画像の一方を表示させることができるようになつている。表示部 104は、ノックライト 120、液晶パネル 110、及びタツチパネル 111を含んで構成され、タツチパネル 1 11への操作信号が制御部 200に入力されるようになって、る。

[0125] また、明るさ検知手段 (例えば、車両のライトスィッチや光センサ等） 218、乗員検知手段 (例えば、圧力センサ等） 219、無線通信機能を有する通信ユニット 220、 ETC 車載器 221、リモコン送受信部 222、操作部 223、及びメモリ 224が制御部 200に接続されている。

[0126] 制御部 200は、制御ライン CL 〜CL 、 CL 〜CL 、 CL 等を介して各種

201 207 212 216 120

ソース 201〜206、分配回路 212、各種調整回路 213〜215、画像出力部 216、及び表示部 104など、システム内の各部に接続されており、システムの各部を統括的に制御するように構成されて、る。

[0127] 図 6は、画像出力部 216の概略構成を示したブロック図である、画像出力部 216は、第 1の画像調整回路 214と接続された第 1の書込回路 231と、第 2の画像調整回路 215と接続された第 2の書込回路 232と、 VRAM233と、表示ノ^^ノレ馬区動咅 234とを含んで構成されている。

[0128] 例えば、第 1の書込回路 231は、調整された画像データのうち画像の奇数列に対応する画像データを、第 2の書込回路 232は、偶数列に対応する画像データをもとにし、それぞれ VRAM233における該当する領域に書き込む。表示パネル駆動部 23 4は、液晶パネル 110を駆動させるための回路であり、 VRAM233に保存されている画像データ（第 1の画像データ D1と第 2の画像データ D2の合成データ）に基づいて、液晶パネル 110の対応する画素を駆動させるようになって、る。

[0129] なお、 VRAM233には第 1の画像データ D1と第 2の画像データ D2の合成されたマルチビュー表示用の画像に対応するように画像データの書込が行われているので、駆動回路は一つでよぐその動作も通常の液晶表示装置の駆動回路の動作と同じである。また、別の形態として、第 1の画像データ D1と第 2の画像データ D2とを合成せずに、それぞれの画像データに基づいて、液晶パネル 110の対応する画素を駆動する第 1の表示パネル駆動部及び第 2の表示パネル駆動部を備える構成とすることちでさる。

[0130] 図 7は、メモリ 224の概略構成を示したブロック図である。メモリ 224は、ユーザが設定した第 1の表示画像 105及び第 2の表示画像 106の画質調整値をそれぞれ書き込み可能な第 1の画面 RAM241及び第 2の画面 RAM242と、第 1の表示画像 105 及び第 2の表示画像 106の各画質調整用に予め複数段階の調整値が選択可能に記憶された画質設定情報記憶手段 243と、周囲環境に対する第 1の表示画像 105 及び第 2の表示画像 106の画質の調整状態を保持する対環境調整値保持手段 244 とを含んで構成されている。画質設定情報記憶手段 243、及び対環境調整値保持手段 244は、フラッシュメモリなどの電気的書き換え可能な不揮発性メモリ又はバッテリバックアップされた揮発性メモリにより構成されて！ヽる。

[0131] 図 8は、制御部 200の概略構成を示したブロック図である。制御部 200は、システム内の各部と接続されたインターフェース 251と、システム内の各部を統括的に制御する CPU252と、システムの動作に必要な各種のプログラムが記憶されたプログラム記憶部 (ROM) 253と、各種のデータを記憶するデータ記憶部 (RAM) 254とを含んで構成されている。なお、 ROM253と RAM254は、 CPU252に内蔵されたものでも、外部に設けたものでもよぐ ROM253はフラッシュメモリの様に電気的に書き換え可能な不揮発性メモリでもよ、。

[0132] 制御部 200は、タツチパネル 111、操作部 223、又はリモコン 225等からの操作信号に基づいて、各種ソース 201〜206及び分配回路 212を制御するように構成され、選択された 2つのソース又は 1つのソースの画像データや音声データの出力を制御し、選択されたソースの画像データや音声データを、分配回路 212を介して、画像データであれば第 1の画像調整回路 214及び第 2の画像調整回路 215に、音声データであれば音声調整回路 213にそれぞれ分配させる制御を行うようになっている。第 1 及び第 2の画像調整回路 214、 215では、制御部 200からの制御信号に基づいて画像データの輝度や色調、コントラストなどが調整され、調整された画像データは画像出力部 216に出力され、画像出力部 216では、制御部 200からの制御信号に基づ V、て、液晶パネル 110を駆動させて画像を表示する処理が行われるようになって、る。また、音声調整回路 213では、制御部 200からの制御信号に基づいて各スピーカへの分配、音量、音声などが調整され、調整された音声力スピーカから出力されるようになつている。また、制御部 200は、これら各種ソースをコントロールするための操作メニューを表示させる制御も行って、る。

[0133] 例えば HD再生部 205が選択された場合、ハードディスク（図示せず）に記録された MP3ファイル等の音楽データや JPEGファイル等の画像データ、ナビゲーシヨン用の地図データ等が読み出され、音楽データ等を選択するためのメニュー表示や画像データが表示部 104に表示されるようになっている。なお、ナビゲーシヨン部 206は、ナピゲーシヨンのために利用される地図情報を記憶した地図情報記憶部（上記ハードディスクの一部領域を使用）を備えており、 VICS情報受信部 210や GPS情報受信部 211を介して取得した情報を利用して生成されたナビゲーシヨン画像も表示部 10 4に表示させることができるようになつている。また TV受信部 203は、セレクタ 209で選択されたアンテナ 226を介して、所望のアナログ TV放送波やディジタル TV放送波を受信するように構成されて、る。

[0134] また、制御部 200は、明るさ検知手段 218や乗員検知手段 219により検知された情報を元に、出力画像や音声の設定を変更する制御等を行うようになっている。また、通信ユニット 220と ETC車載器 221とが制御部 200に接続されており、制御部 200 は、 ETC車載器 221からの料金情報等を表示部 104に表示させる制御を行ったり、携帯電話などと無線接続するための通信ユニット 220を制御して、該制御に関する情報を表示部 104に表示させる制御等を行うようになっている。また、制御部 200は、画質設定情報やプログラム、車両情報等の各種設定情報をメモリ 224に記憶させる処理も行うようになって!/、る。

[0135] 図 9は、実施の形態（1)〖こ係る表示制御装置が採用された表示装置を含んで構成される AV (Audio Visual) ·ナビゲーシヨンシステムの要部を概略的に示したブロック図であり、 AV (Audio Visual) 'ナビゲーシヨンシステムに採用された表示装置は、上記図 1〜図 8に基づいて説明したものと同様に、複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示させる機能を有するものである。なお、本発明における映像とは、静止画像及び動画像を含むものである。

[0136] 図中 1は、車両のインストルメントパネル中央部に搭載される表示装置を示しており、表示装置 1には、制御信号ライン Ll、映像信号ライン L2を介して、同じ車両に搭載される各種電子機器 (例えば、ナビゲーシヨン装置 21、 DVD再生装置 22、 TV受信機 23など）が接続されるようになって!/、る。

[0137] ナビゲーシヨン装置 21は、図示しない地図データベース、 GPS受信機などを含んで構成されており、これら地図データベース、 GPS受信機などを使用して車両の現在位置を検出し、車両の現在位置周辺の地図映像などの映像信号を出力するようになっている。

[0138] DVD再生装置 22は、図示しない DVDの読取装置などを含んで構成され、読み取られた DVD映像信号を出力するようになっている。また TV受信機 23は、図示しないチューナなどを含んで構成され、受信した TV放送の映像信号を出力するようになつている。また、表示装置 1には、図示しないオーディオ装置も接続されており、該ォーディォ装置における、例えば CD再生画面や選曲画面などのオーディオ用画面を示す映像信号も出力するようになってヽる。

[0139] 表示装置 1は、マイクロコンピュータを含んで構成される制御部 2と、上記の各種電子機器から映像信号ライン L2を介して入力した映像信号を、制御部 2からの制御信号に基づいて表示用の映像データに合成する処理などを行う映像処理部 3と、映像処理部 3で合成処理された映像データを一時的に記憶するビデオメモリ（VRAM) 4 と、 VRAM4に記憶された映像データを液晶パネル 6に表示させるためのパネル駆動部 5と、液晶パネル 6と、液晶パネル 6前面に配設され、 3方向（運転席方向、中央座席方向、助手席方向）に対する映像の分離表示を可能にする分離表示シャッター 7と、上記の各種電子機器に対する操作指令や液晶パネル 6に映し出される映像の切替指令などを与えるための各種操作スィッチを備えた操作部 8とを含んで構成されている。

[0140] 図 10は、液晶パネル 6と分離表示シャッター 7との構造を模式的に示した図（部分水平断面図）であり、液晶パネル 6前面に複数の開口部 (スリット） 7aが配列された分離表示シャッター 7を配置することで、スリット 7aを通して視認できる画素列 6a〜6cが見る方向（A〜C)によって切り替わるように構成されている。本実施の形態（1)では、分離表示シャッター 7には、液晶パネル 6上の画素列 6a〜6cの 3列に対して 1つの割合でスリット 7aが設けられており、それぞれの画素列 6a〜6cに異なる映像信号 (すなわち、画素列 6aに運転席用映像、画素列 6bに中央座席用映像、画素列 6cに助手席用映像)を入力することにより、 A〜Cの方向ではスリット 7aを介して見える画素、すなわち映像が異なることになり、 Aの方向に存在する運転者 DRには運転席用映像を視認させ、 Bの方向に存在する中央座席乗員 REには中央座席用映像を視認させ、 Cの方向に存在する助手席乗員 PAには助手席用映像を視認させることができるようになっている。

[0141] また、表示装置 1では、図示しない設定画面を通じて、画素列 6bに入力する映像信号（中央座席用映像)の表示切替条件が設定できるようになっており、例えば、条件 _{a :}運転席用映像と連動させる（すなわち、運転座席用映像が切り替えられた場合、それに合わせて中央座席用映像も同じ映像に切り替える）、条件 b :助手席用映像と連動させる（すなわち、助手席用映像が切り替えられた場合、それに合わせて中央座席用映像も同じ映像に切り替える）、条件 c：画素列 6bには映像を出力しない（あるいは、映像を出力しない代わりに黒画像を出力するようにしてもよい）、条件 d :中央座席用に設定された映像を表示する、といった条件の中から使用者が所望する条件を選択して設定することができるようになつている。なお、上記した条件 dにおける中央座席用の映像は、図示しない別の設定画面を通じて、使用者が適宜選択設定できるようになつている。

[0142] 制御部 2では、操作部 8からの表示映像の切替信号を検出すると、該切替信号を制御信号ライン L1を介して各種電子機器へ送信し、各種電子機器では、前記切替信号に基づ、て、映像の切替や映像信号の出力制御などが実行されるようになって!、る。

[0143] また、制御部 2では、前記切替信号が、 A〜Cの方向のうちのどの方向に対する表示映像の切替であつたかを判断する。そして、使用者により設定された上記の表示切替条件が、前記判断された切替方向と関係するものであるか否かを判断し、前記表示切替条件が前記切替方向と関係するものであると判断された場合 (すなわち、表示切替条件に条件 aが設定されていた場合に、 Aの方向（運転席方向）に対する表示映像の切替があった場合、又は表示切替条件に条件 bが設定されていた場合に、 Cの方向（助手席方向）に対する表示映像の切替があった場合）には、 Bの方向（中央座席方向）に対する表示映像を前記切替方向（Aの方向又は Cの方向）と同じ表示映像に切り替えるように映像処理部 3、パネル駆動部 5の制御を行う。一方、前記表示切替条件が前記切替方向と関係するものではない (すなわち、表示切替条件として上記の条件 c、 dのいずれかが設定されていた）と判断された場合には、前記表示切替条件に応じた表示を行うように映像処理部 3、パネル駆動部 5の制御を行うようになつている。

[0144] また、ナビゲーシヨン装置 21、 DVD再生装置 22、 TV受信機 23から出力される音声信号は、図示しないオーディオ装置に接続されたアンプ、スピーカを介して音声出力されるようになっている。

[0145] 次に実施の形態（1)に係る表示制御装置が採用された表示装置 1における制御部

2の行う処理動作を図 11に示したフローチャートに基づ、て説明する。なお本処理動作は、表示制御装置動作中に繰り返し実行される。

[0146] まず、ステップ S1では、分離表示を行う操作があった力否かを判断し、分離表示を行う操作がな力つたと判断すれば処理を終える一方、分離表示を行う操作があつたと判断すればステップ S2に進む。

[0147] ステップ S2では、中央座席用映像の表示切替条件が何かを判断し、該表示切替条件が、条件 a (すなわち、運転席用映像に連動させる）であると判断すればステップ S3に進み、ステップ S3では、中央座席用映像と運転席用映像とを同じ映像に切り替える処理、例えば、運転席用映像がナビゲーシヨン装置の地図映像であれば、中央座席用映像も地図映像に切り替える処理 (すなわち、図 10における画素列 6a、 6bに地図映像信号を入力する処理)を行い、その後処理を終える。

[0148] また、ステップ S2において、前記表示切替条件が、条件 b (すなわち、助手席用映像に連動させる）であると判断すればステップ S4に進む。ステップ S4では、中央座席用映像と助手席用映像とを同じ映像に切り替える処理、例えば、助手席用映像が D VD映像であれば、中央座席用映像も DVD映像に切り替える処理 (すなわち、図 10 における画素列 6b、 6cに DVDの映像信号を入力する処理）を行い、その後処理を終える。

[0149] また、ステップ S2において、前記表示切替条件が、条件 c (すなわち、中央座席用映像を表示しない）であると判断すればステップ S5に進む。ステップ S5では、中央座席用映像を出力しない処理 (すなわち、図 10における画素列 6bには映像信号を入力しない処理)を行い、その後処理を終える。

[0150] また、ステップ S2において、前記表示切替条件が、条件 d (すなわち、中央座席用映像には、中央座席用に設定された映像を表示する）であると判断すればステップ S 6に進む。ステップ S6では、中央座席用映像として、中央座席用に設定された映像を表示させる、例えば、中央座席用の映像として予め TV映像が設定されていれば、中央座席用映像として TV映像を表示させる処理 (すなわち、図 10における画素列 6 bに TV映像信号を入力する処理)を行い、その後処理を終える。

[0151] 次に実施の形態（1)に係る表示制御装置が採用された表示装置 1における制御部 2の行う別の処理動作を図 12に示したフロ

、て説明する。なお本処理動作は、表示制御装置動作中で分離表示されている場合に実行される。

[0152] まず、ステップ S11では、運転席方向、中央座席方向、助手席方向のうちのどの方向に対する表示映像の切替操作が行なわれたかを判断し、運転席方向に対する表示映像の切替操作が行なわれたと判断すればステップ S12に進む。

[0153] ステップ S12では、中央座席用映像の表示切替条件が、上記した条件 aである力否かを判断し、前記表示切替条件が、条件 aであると判断すればステップ S13に進む。ステップ S 13では、中央座席用映像と運転席用映像とを同じ映像に切り替える処理を行い、その後処理を終える。

[0154] 一方ステップ S12にお、て、前記表示切替条件が、条件 aではな、と判断すればステツプ S14に進む。ステップ S14では、運転席用映像のみを切り替える処理を行い、その後処理を終える。

[0155] また、ステップ S 11において、助手席方向に対する表示映像の切替操作が行なわれたと判断すればステップ S 15に進む。ステップ S 15では、前記表示切替条件が、上記した条件 bであるか否かを判断し、前記表示切替条件が、条件 bであると判断すればステップ S16に進む。ステップ S16では、中央座席用映像と助手席用映像とを同じ映像に切り替える処理を行い、その後処理を終える。

[0156] 一方ステップ S 15にお、て、前記表示切替条件が、条件 bではな、と判断すればステツプ S17に進む。ステップ S17では、助手席用映像のみを切り替える処理を行い、その後処理を終える。

[0157] 上記実施の形態（1)に係る表示装置 1によれば、予め設定された中央座席用映像の表示切替条件に基づ！/ヽて、中央座席乗員 REの存在する方向に対する表示映像の切替制御が行われるので、中央座席乗員 REの方向に対する表示映像を、使用者が所望する状態に自動的に切り替えることができ、中央座席乗員 REの方向に対する表示映像の切替操作の手間を省いたり、異なる方向に映し出される各表示映像の視認性を高めたりする制御を実現することができる。

[0158] また、中央座席用映像の表示切替条件として、中央座席乗員 REの方向に対する表示映像を、運転者 DRの存在する方向に対する表示映像と同じ映像に切り替える t ヽぅ条件が設定されて！ヽる場合には、運転者 DRの方向に対する表示映像が切り替えられた場合、運転者 DRの方向に対する表示映像の切替に連動させて、中央座席乗員 REの方向に対する表示映像も切り替えられることとなり、中央座席乗員 REは、切替操作を行うことなぐ運転者 DRと常に同じ映像を楽しむことができる。 [0159] また、中央座席用映像の表示切替条件として、中央座席乗員 REの方向に対する表示映像を、助手席乗員 PAの方向に対する表示映像と同じ映像に切り替えるという条件が設定されている場合には、助手席乗員 PAの方向に対する表示映像が切り替えられた場合、該助手席乗員 PAの方向に対する表示映像の切替に連動させて、中央座席乗員 REの方向に対する表示映像も切り替えられることとなり、中央座席乗員 REは、切替操作を行うことなぐ助手席乗員 PAと常に同じ映像を楽しむことができる

[0160] また、中央座席用映像の表示切替条件として、中央座席乗員 REの方向に対する表示映像を出力しなヽとヽぅ条件が設定されてヽる場合には、運転者 DRの方向に対する表示映像と、助手席乗員 PAの方向に対する表示映像とが、混じり合って映像が見ずらくなると、う影響 (クロストークの影響)を小さくすることができ、運転者 DRと、助手席乗員 PAとに対して、より鮮明で良好な映像を視認させることができる。

[0161] また、中央座席用映像の表示切替条件として、中央座席乗員 REの方向に対する表示映像には、中央座席用に設定された映像を表示するという条件が設定されている場合には、中央座席乗員 REは、運転者 DR又は助手席乗員 PAの方向に対する表示映像の切替等が行われた場合であっても、中央座席用に設定された映像を常に楽しむことができる。

[0162] なお、実施の形態（1)では、表示切替条件として、中央座席用映像の切替条件が設定されている場合について説明したが、別の実施の形態では、助手席用映像の切替条件、又は中央座席用映像と助手席用映像との切替条件が設定できるようになつていてもよい。例えば、助手席に乗員がいない場合には、助手席の方向には映像を出力しないという条件を設定することができる。なお、助手席に乗員がいる力否かは、例えば、助手席に設けた着座センサ等からの信号に基づいて判断することができる。

[0163] 力かる構成によれば、助手席乗員 PAの方向に対する表示映像を出力しないという条件が設定されている場合には、夜間等において、助手席乗員用映像が、窓に反射して運転者 DRが眩惑されるような状態になることを防止することができる。

[0164] 図 13は、実施の形態（2)〖こ係る表示制御装置が採用された表示装置を含んで構成される AV'ナビゲーシヨンシステムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図 9に示した AV ·ナビゲーションシステムと同一機能を有する構成部品には同一符号を付し、その説明をここでは省略する。

[0165] 図中 1Aは、車両のインストルメントパネル中央部に搭載される表示装置を示しており、表示装置 1Aには、制御信号ライン Ll、映像信号ライン L2を介して、同じ車両に搭載される各種電子機器 (例えば、ナビゲーシヨン装置 21、 DVD再生装置 22、 TV 受信機 23など）が接続されるようになって!/、る。

[0166] 表示装置 1Aは、マイクロコンピュータを含んで構成される制御部 2Aと、映像処理部 3と、 VRAM4と、パネル駆動部 5と、液晶パネル 6と、液晶パネル 6に映し出される各映像が単独で視認できる領域を変える、すなわち、各視方向に対する光の透過領域を変更するための液晶シャッター（光透過領域変更手段） 9と、液晶シャッター 9の遮光パターン (シャッターパターン）に関するデータが記憶されたメモリ 10と、メモリ 10 力読み出されたシャッターパターンを示す画像データが一時的に記憶されるビデオメモリ（VRAM) 11と、 VRAM 11に記憶されたシャッターパターンを示す画像データを表示させるように液晶シャッター 9を駆動させるシャッター駆動部 12と、操作部 8とを含んで構成されている。

[0167] 図 14は、表示装置 1Aを構成する液晶パネル 6と液晶シャッター 9との構造を模式的に示した部分水平断面図である。液晶パネル 6は、 TFT側基板モジュール 61と対向電極側基板モジュール 62との間に液晶層 63が封入された構成となっている。 TF T側基板モジュール 61は、ガラス基板上 (前面側）に透明導電膜 (画素電極、駆動トランジスタを含む）（いずれも図示せず）が形成された TFT基板 6 laと、 TFT基板 61a の背面側に配設された偏光板 61bとを含んで構成されており、前記透明導電膜上には、図示しない配向膜が形成されており、 TFT側基板モジュール 61の背面側にバックライト 64が配設されている。

[0168] 対向電極側基板モジュール 62は、ガラス基板 62aと、ガラス基板 62aの背面側に配設されたカラーフィルタ基板 62bと、ガラス基板 62aの前面側に配設された偏光板 62cとを含んで構成されている。なおカラーフィルタ基板 62bの背面側には、図示しなヽ配向膜と透明導電膜 (対向電極)とが形成されて、る。 [0169] 液晶シャッター 9は、液晶パネル 6の前面側に配設されており、液晶パネル 6の偏光板 62c上に配設された TFT基板 (ガラス基板上に透明導電膜が形成されたもの） 91 と、前面側に偏光板 92、背面側に配向膜と透明導電膜 (対向電極)と (いずれも図示せず）が形成されたガラス基板 93と、 TFT基板 91とガラス基板 93との間に封入された液晶層 94とを含んで構成されて、る。

[0170] 図 15は、図 14に示した液晶パネル 6と液晶シャッター 9との構造を簡略ィ匕して示した図（部分水平断面図）である。液晶シャッター 9は、液晶パネル 6前面に配設されており、液晶シャッター 9を構成する各液晶素子 9bに電圧を印加する、しないの制御（すなわち、 TFT基板 91に形成された透明導電膜の各駆動トランジスタの ON、 OFF の切り換え制御）を行うことにより、各液晶素子 9bの光の透過状態を制御して、光を透過することのできるスリット 9aを任意の位置に形成することができるようになつている。なお、図 15には、 A〜Cの 3方向（運転席方向、中央座席方向、助手席方向）に対する分離表示が行われる場合のシャッターパターンの一例を示している。

[0171] スリット 9aを形成するためのシャッターパターン（形状）に関するデータはメモリ 10に予め記憶されており、制御部 2Aは、視認領域の変更指令に対応したシャッターバターンをメモリ 10から読み出し、読み出したシャッターパターンに基づいて液晶シャツタ一 9の駆動制御を行うようになって!/、る。このように液晶シャッター 9が駆動制御されること〖こよって、異なる方向に分離表示された映像の視認領域 (見える割合)を変えることが可能になっている。

[0172] 制御部 2Aが実施する液晶シャッター 9の駆動制御は、例えば、 1)液晶パネル 6に映し出される映像数に応じて実施させたり、 2)液晶パネル 6に映し出される映像の種別 (分離表示される映像の組み合わせ状態など）に応じて実施させたり、 3)使用者による視認領域の変更操作があった場合に実施させたり、又は 4)使用者による映像に対する操作 (例えば、ナビゲーシヨン装置の各種メニュー操作、 DVDのチャプター選択操作など）があった場合に実施させることができる。また、このような液晶シャッター 9を駆動させる条件を、図示しなヽ設定画面を通じて使用者が設定できる構成とすることちでさる。

[0173] また、制御部 2Aは、液晶シャッター 9を駆動制御して、分離表示させた各映像の視認領域の可変制御を行うとともに、該視認領域の可変制御に対応させて、各映像の表示解像度の調整制御を実施したり、各映像の表示解像度の調整制御に対応させて、液晶シャッター 9による視認領域の可変制御を実施するようになって、る。

[0174] 図 16は、液晶パネル 6に映し出される映像数に応じて実施される、制御部 2Aで行われる液晶シャッター 9の駆動制御と、液晶パネル 6への映像出力制御とを説明するための図である。

[0175] 図 16 (a)は、運転者 DR、中央座席乗員 RE、及び助手席乗員 PAに対して地図映像 (NAVI)を表示して、る状態 (分離表示を行って!/、な、状態）を示して、る。この場合、液晶シャッター 9の全ての液晶素子 9bが透過状態となるように制御され、一方、液晶パネル 6を構成する各画素列には、地図映像信号 G のみが入力されており、

N

高精細な地図映像を映し出すことができるようになって、る。

[0176] 図 16 (b)は、運転者 DRには、地図映像を視認させ、助手席乗員 PAには、 DVD映像 (DVD)を視認させるための分離表示が行われて、る状態を示しており、液晶シャッター 9は、運転者 DRの方向と、助手席乗員 PAの方向とに分離表示するシャッターノターンに制御され、一方、液晶パネル 6を構成する各画素列には、地図映像信号 G と DVD映像信号 G とが交互に入力されるようになっている。

N D

[0177] また、図 16 (c)は、運転者 DRには、地図映像を視認させ、中央座席乗員 REには、 TV映像 (TV)を視認させ、助手席乗員 PAには、 DVD映像を視認させるための分離表示が行われている状態を示しており、液晶シャッター 9は、運転者 DRの方向と、中央座席乗員 REの方向と、助手席乗員 PAの方向とに分離表示するシャッターパターンに制御され、一方、液晶パネル 6を構成する各画素列には、地図映像信号 G と T

N

V映像信号 G と、 DVD映像信号 G とが交互に入力されるようになっている。

T D

[0178] 図 17は、液晶パネル 6に映し出される映像の種別に応じて実施される、制御部 2A で行われる液晶シャッター 9の駆動制御と、液晶パネル 6への映像出力制御とを説明するための図である。

[0179] 図 17 (a)は、運転者 DR、助手席乗員 PAに対して地図映像 (NAVI)を表示している状態 (分離表示を行って、な、状態)を示して、る（図 16 (a)と同じ状態)。そして、助手席乗員 PAに DVD映像を視認させる分離表示が、操作部 8を介して使用者から指示された場合、図 17 (b)に示した表示状態に切り替えられる。

[0180] なお、視認領域を広げる映像の優先順位が予め設定されており、この場合、 DVD 映像、 TV映像、地図映像、 CD映像 (CDの再生画面）の順に優先順位が設定されている（DVD映像の優先順位が最も高くなつている）。また、所定の設定画面を通じて使用者が設定できるようになって、てもよ、。

[0181] 図 17 (b)の場合、液晶シャッター 9は、 DVD映像の視認領域が広くなるシャッターノターンに制御され、一方、液晶パネル 6を構成する各画素列には、地図映像信号 G と DVD映像信号 G とが 1 : 2の割合で入力されており、 DVD映像の表示解像度

N D

を上げる調整が行われるようになつている。また、 DVD映像信号 G の割合を更に高

D

める調整も可能である。

[0182] そして、 DVDの再生が終了し、 CDの選択画面を表示させる操作が行われると、図 17 (b)の状態から図 17 (c)の状態に切り替えられる。この場合、液晶シャッター 9は、地図映像の視認領域が広くなるシャッターパターンに制御され、一方、液晶パネル 6 を構成する各画素列には、地図映像信号 G と CD映像信号 G とが 2 : 1の割合で入

N C

力されており、地図映像の表示解像度を上げる調整が行われるようになつている。また、地図映像信号 G の割合を更に高める調整も可能である。

N

[0183] 図 18は、使用者による視認領域の変更操作があった場合、又は表示映像に対する操作があった場合に実施される、制御部 2Aで行われる液晶シャッター 9の駆動制御と、液晶パネル 6への映像出力制御とを説明するための図である。

[0184] 図 18 (a)は、運転者 DRには、地図映像を視認させ、助手席乗員 PAには、 DVD映像 (DVD)を視認させるための分離表示が行われて、る状態を示しており、液晶シャッター 9は、運転者 DRの方向と、助手席乗員 PAの方向とに分離表示するシャッターノターンに制御され、一方、液晶パネル 6を構成する各画素列には、地図映像信号 G と DVD映像信号 G とが交互に入力されるようになっている。

N D

[0185] 図 18 (a)に示した状態で、 DVD映像の視認領域の変更操作、又は DVD映像に対する操作が検出されると図 17 (b)に示した表示状態に切り替えられる。すなわち、液晶シャッター 9が、 DVD映像の視認領域が広くなるシャッターパターンに制御され、一方、液晶パネル 6を構成する各画素列には、地図映像信号 G と DVD映像信号 G とが 1： 2の割合で入力されており、 DVD映像の表示解像度を上げる調整が行われ

D

ている。また、 DVD映像に対する操作 (チャプター選択操作など）の場合は、所定時間後に図 17 (a)の表示状態に戻るように制御することも可能である。

[0186] 次に実施の形態（2)に係る表示制御装置が採用された表示装置 1Aにおける制御部 2Aの行う処理動作を図 19に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、本処理動作は、表示制御装置動作中繰り返し実行される。

[0187] まず、ステップ S21では、分離表示する映像数の切替操作があつたか否かを判断し、分離表示する映像数の切替操作がなかったと判断すれば処理を終える一方、分離表示する映像数の切替操作があつたと判断すればステップ S22に進む。

[0188] ステップ S22では、分離表示する映像数を判定する処理を行!ヽ、その後ステップ S 23〖こ進む。ステップ S23では、判定された映像数に対応したシャッターパターンが形成されるように液晶シャッター 9を駆動制御する処理、すなわち、判定された映像数に対応したシャッターパターンを示すデータをメモリ 10から読み出し、 VRAM11に画像データとして書き込み、シャッター駆動部 12を駆動させて、液晶シャッター 9へ出力する処理を行い、その後ステップ S 24に進む。

[0189] ステップ S24では、判定された映像数に応じた液晶パネル 6への映像出力制御、すなわち、判定された映像数に応じて映像データを合成して、 VRAM4に書き込み、パネル駆動部 5を駆動させて、液晶パネル 6へ出力する処理を行い、その後処理を終える。

[0190] 次に実施の形態（2)に係る表示制御装置が採用された表示装置 1Aにおける制御部 2Aの行う別の処理動作を図 20に示したフ口-チヤ—トに基づいて説明する。なお、本処理動作は、表示制御装置動作中繰り返し実行される。

[0191] まず、ステップ S31では、分離表示の操作 (分離表示に切り替える操作や分離表示中における映像切替操作などを含む）があったカゝ否かを判断し、分離表示の操作がな力つたと判断すれば処理を終了する一方、分離表示の操作があつたと判断すれば、ステップ S32に進む。

[0192] ステップ S32では、分離表示された映像の種別（例えば、地図映像、 DVD映像、 T V映像、または CD映像なの力を判定する処理を行い、その後ステップ S33に進む。ステップ S33では、判定された映像種別に応じた液晶シャッター 9の制御、例えば、運転席用映像が地図映像、助手席用映像が DVD映像の場合は、 DVD映像の視認領域を広げるシャッターパターンをメモリ 10から読み出し、 VRAM11に書き込み、液晶シャッター 9へ出力する処理を行い、その後ステップ S34に進む。

[0193] ステップ S34では、判定された映像種別に応じた、液晶パネル 6への映像出力制御、例えば、運転席用映像が地図映像、助手席用映像が DVD映像の場合は、液晶パネル 6の画素列に入力する DVDの映像信号の割合を高めて、 DVD映像の表示解像度を上げた映像を映し出す処理を行、、その後処理を終える。

[0194] 次に実施の形態（2)に係る表示制御装置が採用された表示装置 1Aにおける制御部 2Aの行うさらに別の処理動作を図 21に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、本処理動作は、分離表示されている場合に、繰り返し実行される。

[0195] まず、ステップ S41では、いずれかの映像に対する視認領域の変更操作があったか否かを判断し、視認領域の変更操作がな力つたと判断すれば処理を終了する一方、視認領域の変更操作があつたと判断すれば、ステップ S42に進む。

[0196] ステップ S42では、視認領域の変更操作があった映像を判定する処理を行ヽ、その後ステップ S43に進む。ステップ S43では、判定された映像の視認領域を広げるように液晶シャッター 9を駆動制御する処理、例えば、運転席用映像に対する視認領域の変更操作があった場合は、運転席用映像の視認領域を広げるシャッターパターンをメモリ 10から読み出し、 VRAM11に書き込み、液晶シャッター 9へ出力する処理を行い、その後ステップ S44に進む。

[0197] ステップ S44では、判定された映像に応じた、液晶パネル 6への映像出力制御、例えば、運転座席用映像の視野領域を広げたシャッターパターンに対応するように、液晶パネル 6の画素列に入力する運転座席用映像の信号の割合を高めて、運転座席用映像の表示解像度を上げた映像を映し出す処理を行い、その後処理を終える。

[0198] 上記実施の形態（2)に係る表示装置 1Aによれば、メモリ 10から視認領域の変更条件に対応したシャッターパターンを読み出し、該シャッターパターンに基づいて液晶シャッター 9による表示映像の視認領域の可変制御が行われるので、表示映像の視認領域を所定のパターンに自在に変更させることができ、多様な映像表示を実現することができる。また、表示映像の視認領域の可変制御と、液晶パネル 6に映し出す表示映像の表示解像度とを対応させるように表示制御が行われるので、表示映像の視認領域の変更に対応させて、表示解像度を上げた映像を表示させることができ、所定の映像の視認領域を広げたり、狭めることができ、所定の映像の視認性を向上させることがでさる。

[0199] また、液晶パネル 6に映し出される映像数に応じて、表示映像の視認領域を変更する制御と、表示映像の表示解像度の調整制御とが対応付けて行われるので、液晶パネル 6に映し出される映像数を少なくするほど、表示映像の解像度を上げることができ、視認性を向上させることができる。

[0200] また、液晶パネル 6に映し出される映像の種別に応じて、表示映像の視認領域を変更する制御と、表示映像の表示解像度の調整制御とが対応付けて行われるので、視認領域を広げた映像の表示解像度も上げることができ、視認性も向上させることができる。

[0201] また、液晶パネル 6に映し出された、 Vヽずれかの映像に対する視認領域の変更操作に応じて、表示映像の視認領域を変更する制御と、表示映像の表示解像度の調整制御とが対応付けて行われるので、視認領域を広げた映像の表示解像度も上げることができ、視認'性も向上させることができる。

[0202] また、液晶パネル 6に映し出された、いずれかの映像に対する操作に応じて、表示映像の視認領域を変更する制御と、表示映像の表示解像度の調整制御とが対応付けて行われるので、操作が検出された映像の視野領域が広げられるとともに表示解像度も上げることができ、視認性や操作性を向上させることができる。

[0203] なお、上記実施の形態（2)では、操作があった映像の視野領域を広げる制御を行う場合について説明したが、別の実施の形態では、操作があった映像の視野領域を狭める制御、或は、視野領域を広げるか狭めるかの指示操作を行うようにして、該指示操作に応じて映像の視野領域を変更する制御を行う構成としてもよい。

図 22は、実施の形態 (3)に係る表示装置が採用された車載装置の概略構成を示したブロック図である。但し、図 13に示した表示装置 1Aと同一機能を有する構成部品には、同一符号を付すこととする。

[0204] 車載装置 30は、主制御部 31、ナビゲーシヨンユニット 32、 AV (オーディオ 'ビジュアル)ユニット ₃₃、操作入力受付部 41、車速センサ 42、変速機構状態検知部 43、ブレーキ状態検知部 44、表示処理部 51、音声処理部 52、液晶シャッター 9、ディスプレイ（以下、液晶パネルと記す) 6、及びスピーカ 53を含んで構成されている。

[0205] 操作入力受付部 41は、スィッチゃタツチパネルなどを用いた乗員からの操作入力を受け付ける処理部である。車速センサ 42は、自車両のタイヤ回転速度などから自車両の走行速度を検知するセンサであり、変速機構状態検知部 43は、自車両の変速機構の状態を取得するセンサである。また、ブレーキ状態検知部 44は、自車両の制動機構の動作状態を検知するセンサである。

[0206] ナビゲーシヨンユニット 32は、自車両の走行経路の設定および誘導を行なうュ-ットであり、具体的には、 GPS (Global Positioning System )によって自車両の現在位置を取得し、地図データを用いて自車両が走行している道路を特定し、液晶パネル 6やスピーカ 53を用、て経路誘導を実行する。

[0207] AVユニット 33は、ラジオ放送、テレビ放送などの受信によって取得したコンテンツデータや CD、 DVD, HDなどの記録媒体力も読み出したコンテンツデータを車両の乗員に提供するユニットである。ここでは、 AVユニット 33は、その内部にオーディオ機能 33a、 DVD再生機能 33b、ゲーム機能 33cを備えている。

[0208] 主制御部 31は、車載装置 30の各部を制御する制御部であり、操作入力受付部 41 、車速センサ 42、変速機構状態検知部 43、ブレーキ状態検知部 44からの入力を受けてナビゲーシヨンユニット 32および AVユニット 33の動作を制御し、表示処理部 51 を介して液晶パネル 6への画像出力、および音声処理部 52を介してスピーカ 53への音声出力等を制御する。

[0209] スピーカ 53は、乗員に対する音声出力を行なう装置であり、その出力内容は音声処理部 52で作成される。また、液晶パネル 6は、乗員に対する表示出力を行なう装置であり、その表示内容は表示処理部 51で作成される。液晶シャッター 9は、液晶パネル 6による表示出力の指向性を制御する指向性制御手段である。なお、液晶パネル 6と液晶シャッター 9とは、図 14に示した構造と略同様に構成されており、液晶シャッター 9は、表示処理部 51の液晶シャッター制御部 51cにより駆動制御されるようになっている。

[0210] すなわち、液晶シャッター 9 (図 14参照）を構成する TFT基板 91上に形成された透明導電膜の各画素電極に接続された駆動トランジスタの ON、 OFFの切り換え制御、換言すれば、各画素電極と対向電極との間の液晶層 94に電圧をかける、かけないを制御して、液晶分子の配列を変化させて、偏光板 62cを通過してきた光の振動方向と偏光板 92の向きとを一致させる、又は一致させないことにより光の透過、又は遮断を切り換えることができるようになって、る。

[0211] また、主制御部 31は、その内部に運転者用入出力制御部 31a、非運転者用入出力制御部 31b、および時分割連動制御部 31cを有する。運転者用入出力制御部 31 aは、運転者力の操作入力の受け付けおよび運転者への出力を制御する制御部であり、非運転者用入出力制御部 31bは非運転者 (本実施の形態では助手席に座つた乗員）からの操作入力の受け付けおよび非運転者への出力を制御する制御部である。

[0212] ここで、運転者用入出力制御部 31aによる運転者への表示出力と非運転者用入出力制御部 31bによる非運転者 (助手席の乗員）への表示出力とは、単一の液晶パネル 6によって同時に実行される。

[0213] 単一の液晶パネル 6に運転者用の画面 (運転者用表示出力）と非運転者用の画面

(非運転者用表示出力）とを同時に表示させる場合、図 23— 1に示したように表示画面を分割してそれぞれの画面を表示させると各表示画面が小さくなるので、図 23— 2 に示すように乗員の視線方向の差を利用し、複数の画面を重ねて表示することが望ましい。

[0214] さらに、液晶パネル 6の表示素子を運転者用表示出力と非運転者用表示出力とに振り分けて表示を行なうと、各表示出力の解像度はディスプレイ全体の 2分の 1ずつまで低下する。

[0215] そこで、車載装置 30では、時分割連動制御部 31cが、全表示素子単位で運転者用表示出力と、非運転者用表示出力とを時分割で切り換えて出力するとともに、この表示内容の切り換えタイミングと液晶シャッター 9による指向性の切り換えタイミングとを連動させることで、解像度を低下させることなく運転者用表示出力と非運転者用表示出力とを重ねている。

[0216] この表示出力は、具体的には、表示処理部 51で作成される。表示処理部 51は、その内部に運転席側表示処理部 5 la、助手席側表示処理部 5 lb、液晶シャッター制御部 51c、及び輝度補正部 5 Idを備えている。

[0217] 運転席側表示処理部 5 laは、運転席方向への表示、すなわち運転者への表示の内容を作成する処理部であり、助手席側表示制御部 51bは助手席方向への表示、すなわち助手席に着座した非運転者への表示の内容を作成する処理部である。ここで、運転席側表示処理部 51aおよび助手席側表示制御部 51bで作成される表示出力は、通常の表示出力の 2倍程度のビットレートで作成され、時分割で表示した際に充分に円滑な表示となるようにすることが望ま、。

[0218] 液晶シャッター制御部 51は、液晶シャッター 9の駆動動作を制御する制御部であり、輝度補正部 5 Idは、運転席側表示処理部 5 laおよび助手席側表示制御部 5 lbで作成された表示内容の輝度を補正する処理を行なう機能を備えて!/、る。この輝度補正部 51dの補正処理によって、表示の可視時間割合が小さい程、輝度を上げる補正を行なうことにより、各表示出力は時分割で表示した際に充分な輝度を持つことが可能となっている。

[0219] 次に、実施の形態（3)に係る車載装置 30における主制御部 31が行う時分割連動制御による表示方法について図 24を参照し、さらに説明する。図 24に示すように、運転席側に対して表示を行なう運転席側表示状態では、液晶シャッター 9の制御によって助手席側への透過を遮断し、液晶パネル 6の液晶表示部（表示素子）が運転席側からのみ視認可能となって、る。

[0220] 一方、助手席側に対して表示を行なう助手席側表示状態では、液晶シャッター 9の制御によって運転席側への透過を遮断し、液晶パネル 6の液晶表示部が助手席側力のみ視認可能となって、る。

[0221] 車載装置 30は、図 24に示した運転席側表示状態と助手席側表示状態とを時分割で切り換えて、異なる方向（すなわち、運転席方向と助手席方向）への個別の表示出力を行うので、運転席側表示状態であっても助手席側表示状態であっても、各表示内容を全ての液晶表示部 (表示素子)を使用して出力し、解像度 (すなわち、有効画素数)が低下しな、ように構成されて、る。

[0222] さらに、運転席側表示状態と助手席側表示状態とを切り換える時点、およびその前後には、図 25のタイミングチャートに示すように液晶シャッター 9を全遮断する（すなわち、運転席側にも助手席側にも透過しない)全遮断期間を設ける。このように表示状態の切換時に全遮断期間を設けることにより、運転者用表示出力と非運転者用表示出力との混ざり、すなわち時間的クロストークの発生が防止できるようになつている

[0223] また、運転席側表示状態と助手席側表示状態との切換密度、すなわち運転者用表示出力と非運転者用表示出力との表示時間の比率は、必ずしも 1対 1である必要はなぐ必要に応じて変更することが望ましい。

[0224] 例えば、車速センサ 42や変速機構状態検知部 43、ブレーキ状態検知部 44の出力力も自車両が走行中である場合には、図 25に示したように（同図では運転席側表示状態と助手席側表示状態との比率が 1対 2である）、助手席側表示状態の密度を上げることが望ましい。これは、車両の走行中、すなわち運転中に運転者が液晶パネル 6を凝視することはなぐ一方で助手席の乗員は DVD再生出力などを観ることが考えられるためである。

[0225] また、ナビゲーシヨンユニット 32から運転者に対する案内出力を実行する場合には、運転者に即時かつ確実に情報を伝達することが必要であるので、運転席側表示状態の密度を上げる制御が行われるようになつている。

[0226] なお、運転席側表示状態と助手席側表示状態との切換密度を変更する場合には、その切滅度に応じて輝度補正部 51dによる補正量を変化させることが望ましいことは言うまでもない。つまり、切滅度が小さい（可視時間割合が小さい)程、輝度を上げる補正が行われるようになって、る。

[0227] また、助手席に乗員がいない場合や、運転者用表示出力と非運転者用表示出力とが同一であるには、方向別に異なる表示を行なう必要がないので、液晶パネル 6には単独の表示出力を行な、、液晶シャッター 9を常時完全に開放する制御が行われるようになっている。 [0228] また、運転者用表示出力の表示内容と非運転者用表示出力の表示内容に共通の内容を含む場合、例えば図 26に示すように運転席側に地図画面と交通情報とを表示し、助手席側に地図画面と DVD画面とを表示する場合は、共通内容（図 26では地図画面）を液晶パネル 6の同一の領域（図 26では右半面）に表示するように表示画面が作成される。このように、複数の方向に共通して表示する内容についてはディスプレイ上の同一の領域に表示することで、時間的クロストークの発生を抑止することができるようになつている。

[0229] さらにこの時、液晶シャッター 9のうち、共通内容を表示する領域に対応する部分は、図 27に示すように常時開放するように制御してもよい。共通内容を表示する領域の液晶シャッター 9を常時開放すれば、その領域における画質を簡易に向上させることができる。

[0230] 上記実施の形態（3)に係る表示装置が採用された車載装置 30によれば、運転者用入出力制御部 31aと非運転者用入出力制御部 31bとで作成された各表示出力が、時分割連動制御部 31cにより時分割で切り換えて出力されるとともに、この表示内容の切り換えタイミングと液晶シャッター 9による指向性の切り換えタイミングとを連動、すなわち同期させる制御が行われるので、解像度を低下させることなく運転者側と非運転者側とに異なる表示出力を重ねて行うことができる。尚、液晶シャッター 9ではなぐ電気的あるいは機械的に光の遮蔽位置を可変できる構成により、同様の機能を実現することも可能である。

[0231] 次に実施の形態 (4)に係る表示装置が採用された車載装置について説明する。伹し、実施の形態 (4)に係る表示装置が採用された車載装置 30Aの構成については、主制御部 31Aと表示処理部 51Aとを除いて、図 22に示した車載装置 30と略同様であるため、異なる機能を有する主制御部 31Aと表示処理部 51Aとには異なる符号を付し、その他の同一機能を有する構成部品には同一符号を付して、その説明を省略する。

[0232] 実施の形態（3)に係る車載装置 30では、時分割連動制御部 31cが、全表示素子単位で運転者用表示出力と非運転者用表示出力とを時分割で切り換えて出力するとともに、各表示出力の切り換えタイミングと液晶シャッター 9による指向性の切り換えタイミングとを連動させるようになつている力実施の形態 (4)〖こ係る車載装置 30Aでは、時分割連動制御部 31dが、同一画面に運転者用表示出力と非運転者用表示出力とを含む出力パターンを時分割で切り換えて出力するとともに、当該出力パターンの切り換えタイミングと液晶シャッター 9による指向性の切り換えタイミングとを連動させるようになって!/、る点が実施の形態（3)に係る車載装置 30と相違して、る。

[0233] 図 28は、実施の形態 (4)〖こ係る車載装置 30Aにおける主制御部 31Aが行う時分割連動制御による表示方法を説明するための説明図である。図 28 (a)に示した第 1 の表示状態では、液晶パネル 6を構成する画面の各画素列に、運転席側画像信号 Dと助手席側画像信号 Pとが交互に出力される（交互出力パターン)。一方、液晶シャッター 9を構成する各画素列は、交互出力パターンに対応させた運転席側と助手席側とに分離表示する遮光パターン、すなわち、運転席側画像信号 Dは右側 (助手席)への表示が遮断され、左側 (運転席)からは見える一方、助手席側画像信号 Pは左側 (運転席)への表示が遮断され、右側 (助手席)からは見える遮光パターンに駆動制御されている。

[0234] そして第 1の表示状態に続ぐ図 28 (b)に示した第 2の表示状態では、第 1の表示状態において運転席側画像信号 Dが出力されていた液晶パネル 6の各画素列には、助手席側画像信号 Pが出力され、助手席側画像信号 Pが出力されていた液晶パネル 6の各画素列には、運転席側画像信号 Dが出力され、さらに、液晶シャッター 9は、液晶パネル 6の各画素列に対する表示内容の切り換えに連動させて、運転席側と助手席側とに分離表示する遮光パターン、すなわち、運転席側画像信号 Dは右側 (助手席)への表示が遮断され、左側 (運転席)からは見える一方、助手席側画像信号 P は左側 (運転席)への表示が遮断され、右側 (助手席)からは見える遮光パターンに駆動制御されている。

[0235] 図 28 (a)に示した第 1の表示状態と図 28 (b)に示した第 2の表示状態とを繰り返す

(例えば、単位時間あたりの出力フレーム数を従来の 2倍以上とするのが好ましい)ことにより、第 1の表示状態の画像と第 2の表示状態の画像とを時間的に重ね合わせて、その残像効果により、解像度 (すなわち有効画素数)を低下させることなぐ運転者には運転者用表示出力の内容を、非運転者 (助手席乗員）には非運転者用表示出力の内容を視認させることが可能となっている。

[0236] なお、第 1の表示状態と第 2の表示状態とを切り換える時点、およびその前後に液晶シャッター 9を全遮蔽する (運転席側にも助手席側にも透過しない)全遮蔽期間を設ける構成とするのが好まし、。

[0237] 上記実施の形態 (4)に係る車載装置 30Aによれば、時分割連動制御部 3 Idが、運転席方向に対する表示内容と助手席方向に対する表示内容とを含む出力パターンを時分割で切り換えて出力するとともに、当該出力パターンの切り換えタイミングと液晶シャッター 9による指向性 (分離表示するための遮光パターン)の切り換えタイミングとを連動させるので、運転席方向に対する表示内容と助手席方向に対する表示内容とを交互出力パターンで画面上に同時に出力する方式であっても、当該出力バターンの切り換えタイミングと液晶シャッター 9による指向性の切り換えタイミングとを連動させる、すなわち同期させることにより、運転席方向に対する表示内容と助手席方向に対する表示内容とを各々時間的に混合して、解像度を低下させない画像を得ることができ、目の残像現象を利用することで、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができる。

[0238] なお、上記実施の形態 (4)では、液晶シャッター 9の遮光パターンを縦縞様に切り換えるように駆動制御する（なお、液晶パネル 6の出力パターンも縦縞様で切り換える）場合を想定して説明したが、液晶シャッター 9の遮蔽パターン、及び液晶パネル 6 の出力パターンは、縦縞様に限定されるものではない。図 29は、別の実施の形態に係る車載装置における液晶シャッター 9の遮光パターンを説明するための図であり、 ( a)は第 1のタイミングにおける液晶パネル 6の出力パターンと液晶シャッター 9の駆動パターンとを模式的に示しており、 (b)は第 2のタイミングにおける液晶パネル 6の出力パターンと液晶シャッター 9の駆動パターンとを模式的に示している。なお、液晶シャッター 9は、液晶パネル 6に対して半ドット分ずらして配設されている。

[0239] 図 29には、液晶シャッター 9を構成する各画素を格子状 (千鳥格子模様)の遮光パターンとなるように駆動制御した場合を示しており、液晶パネル 6への運転席側画像信号 Dと助手席側画像信号 Pとを含む格子状の出力パターンを時分割で切り換えて出力するとともに、当該格子状の出力パターンの切り換えタイミングと液晶シャッター

9による格子状の遮光パターンの切り換えタイミングとを連動、すなわち同期させる構成となっている。図 29 (a)に示した第 1のタイミングと図 29 (b)に示した第 2のタイミングとを繰り返す (例えば、単位時間あたりの出力フレーム数を従来の 2倍以上とするのが好ましい）ことにより、第 1のタイミングの画像と第 2のタイミングの画像とを時間的に重ね合わせて、その残像効果により、解像度を低下させることなぐ運転者には運転者用表示出力の内容を、非運転者 (助手席乗員）には非運転者用表示出力の内容を視認させることが可能となっている。カゝかる構成によれば、運転席側画像と助手席側画像との各画像をよりきれいに映し出すことが可能となる。

[0240] また、上記実施の形態 (4)では、液晶パネル 6の画素数 (画素サイズ)と、液晶シャッター 9の画素数 (画素サイズ）との比率が 1対 1の場合について説明した力液晶パネル 6の画素数（画素サイズ）に対する液晶シャッター 9の画素数（画素サイズ）の比率を高めた (例えば 1対 2以上)構成としてもよぐ力かる構成によれば、多様な遮光パターンの制御が可能となり、精度の高い視野角の調整等を行うことができる。

[0241] なお、上記実施の形態（1)〜(4)では、本発明に係る表示制御装置、表示装置、及び表示方法を車載用の表示装置に適用した場合について説明したが、本発明に係る表示制御装置、表示装置、及び表示方法は、車載用に限定されるものではなく、ホーム用等の表示装置にも適用することができる。

産業上の利用可能性

[0242] 以上のように、本発明に係る表示制御装置、表示装置、及び表示方法は、複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示可能な表示部への表示出力に有用であり、特に各方向へ個別の映像を表示出力する場合の操作性の向上や解像度の向上に適している。

Claims

請求の範囲

[1] 複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示可能な表示部を制御するための表示制御装置であって、

所定の表示切替条件に基づ!/、て、前記複数の視方向のうちの所定の方向に対する表示映像の切替制御を行う表示制御手段を備えていることを特徴とする表示制御装置。

[2] 前記複数の視方向のうちのどの方向に対する表示映像の切替が行なわれたかを判断する切替方向判断手段と、

前記表示切替条件が前記切替方向判断手段により判断された切替方向と関係するものであるか否かを判断する切替条件判断手段とを備え、

前記表示制御手段が、前記切替条件判断手段により、前記表示切替条件が前記切替方向と関係するものであると判断された場合、前記所定の方向に対する表示映像を前記切替方向と同じ表示映像に切り替える制御を行うものであることを特徴とする請求項 1記載の表示制御装置。

[3] 複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示可能な表示部と、

該表示部を制御するための表示制御手段とを含んで構成され、

該表示制御手段が、所定の表示切替条件に基づいて、前記複数の視方向のうちの所定の方向に対する表示映像の切替制御を行うものであることを特徴とする表示装置。

[4] 複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示可能な表示部を制御するための表示制御装置であって、

前記表示部には、各視方向に対する光の透過領域を変更するための光透過領域変更手段が装備され、

該光透過領域変更手段による各視方向に対する光の透過領域の変更と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて制御する表示制御手段を備えて、ることを特徴とする表示制御装置。

[5] 前記表示部に映し出される映像の種別を判別する映像種別判別手段を備え、前記表示制御手段が、前記映像種別判別手段により判別された映像種別に基づいて、前記光透過領域変更手段による前記各視方向に対する光の透過領域の変更と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて制御するものであることを特徴とする請求項 4記載の表示制御装置。

[6] 前記光透過領域変更手段が、液晶シャッターから構成され、

該液晶シャッターの遮光パターンが記憶された遮光パターン記憶手段を備え、前記表示制御手段が、前記遮光パターン記憶手段から光の透過領域の変更条件に対応した遮光パターンを読み出し、該遮光パターンに基づいて前記液晶シャツタ一の制御を行うものであることを特徴とする請求項 4記載の表示制御装置。

[7] 複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示可能に構成され、各視方向に対する光の透過領域を変更するための光透過領域変更手段を備えた表示部と前記光透過領域変更手段による各視方向に対する光の透過領域の変更と、前記各視方向に表示させる映像の表示解像度とを対応させて制御する表示制御手段とを含んで構成されて、ることを特徴とする表示装置。

[8] 第 1の方向に対する表示内容を作成する第 1の表示内容作成手段と、

第 2の方向に対する表示内容を作成する第 2の表示内容作成手段と、表示出力の指向性を制御する指向性制御手段と、

各表示素子に対して前記第 1の表示内容作成手段により作成された第 1の表示内容と前記第 2の表示内容作成手段により作成された第 2の表示内容とを時分割で切り換えて出力するとともに、当該表示内容の切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させる時分割連動制御手段とを備えて Vヽることを特徴とする表示装置。

[9] 前記時分割連動制御手段が、全表示素子単位で前記第 1の表示内容と前記第 2 の表示内容とを時分割で切り換えて出力するものであることを特徴とする請求項 8記載の表示装置。

[10] 前記時分割連動制御手段が、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とを含む出力パターンを時分割で切り換えて出力するとともに、当該出力パターンの切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させるものであることを特徴とする請求項 8記載の表示装置。

[11] 前記時分割連動制御手段が、前記指向性制御手段による指向性を切り換える時点および当該時点の前後に第 1の方向への透過と第 2の方向への透過をともに遮断する全遮断期間を設けるものであることを特徴とする請求項 8記載の表示装置。

[12] 前記時分割連動制御手段が、前記第 1の表示内容と前記第 2の表示内容とが同一である場合に、前記液晶シャッターを常時全開するものであることを特徴とする請求項 11記載の表示装置。

[13] 第 1画像における第 1特定画素群と、第 2画像における前記第 1特定画素群と排他的位置にある第 2排他画素群との第 1合成画像を生成する第 1合成画像生成手段と前記第 2画像における前記第 1特定画素群と同じ位置にある第 2特定画素群と、前記第 1画像における前記第 2特定画素群と排他的位置にある第 1排他画素群との第 2合成画像を生成する第 2合成画像生成手段と、

表示出力における、前記第 1特定画素群の位置にある各画素の指向性と、前記第 2特定画素群の位置にある各画素の指向性とを切り換え制御する指向性制御手段と前記第 1合成画像と前記第 2合成画像を時分割で切り換えて表示すると共に、前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングを連動させる時分割連動制御手段とを備えて!/ヽることを特徴とする表示装置。

[14] 各表示素子に対して複数の画像を時分割表示する時分割表示工程と、

画像光線の所定方向の出射を前記時分割表示と連動させて時分割遮断することにより表示出力に指向性を付加し、前記複数の画像をそれぞれ異なる方向に出力する時分割遮断工程とを含んでいることを特徴とする表示方法。

[15] 第 1画像における第 1特定画素群と、第 2画像における前記第 1特定画素群と排他的位置にある第 2排他画素群との第 1合成画像を生成する第 1合成画像生成ステツプと、

前記第 2画像における前記第 1特定画素群と同じ位置にある第 2特定画素群と、前記第 1画像における前記第 2特定画素群と排他的位置にある第 1排他画素群との第 2合成画像を生成する第 2合成画像生成ステップと、

前記第 1合成画像と前記第 2合成画像を時分割で切り換えて表示すると共に、表示出力における、前記第 1特定画素群の位置にある各画素の指向性と、前記第 2特定画素群の位置にある各画素の指向性とを連動させて切り換える時分割切換ステップとを含んで!/、ることを特徴とする表示方法。