JP2001031601A - 高純度モノエチレングリコールの製造方法 - Google Patents

高純度モノエチレングリコールの製造方法

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JP2001031601A
JP2001031601A JP11200899A JP20089999A JP2001031601A JP 2001031601 A JP2001031601 A JP 2001031601A JP 11200899 A JP11200899 A JP 11200899A JP 20089999 A JP20089999 A JP 20089999A JP 2001031601 A JP2001031601 A JP 2001031601A
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monoethylene glycol
crude
glycol
condensate
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Yoshihisa Oka
義久 岡
Yutaka Sugiyama
豊 杉山
Kenji Suzuki
健二 鈴木
Hironori Horie
弘規 堀江
Makoto Furukawa
真 古川
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未精製の粗エチレンオキシドを加水反応用原
料として使用し、モノエチレングリコールを製造する方
法において、加水反応液中に生ずる無機塩素を、モノエ
チレングリコール精製塔にフィードされるまでに固定す
ることにより、モノエチレングリコール精製時にエチレ
ンクロロヒドリンが生成するのを防止することのできる
方法を提供する。 【解決手段】 塩素化合物を含有する未精製の粗エチレ
ンオキシドを加水反応用原料として使用し、モノエチレ
ングリコールを製造する方法において、加水反応後に、
加水反応液中に生ずる無機塩素1原子に対してアルカリ
性物質を0.5以上の原子当量となるように添加した
後、モノエチレングリコールの精留塔に供給し精製する
ことを特徴とする高純度モノエチレングリコールの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀触媒の存在下、
エチレンを分子状酸素で接触気相酸化してエチレンオキ
シドを精製する過程で得られる塩素化合物を含有する未
精製の粗エチレンオキシドを加水反応用原料として使用
し、繊維グレードの品質を有するとともに熱安定性が良
好な高純度モノエチレングリコールを製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、銀触媒の存在下、エチレンを分子
状酸素で接触気相酸化してエチレンオキシドを精製する
過程で得られる未精製の粗エチレンオキシドを加水反応
用原料として使用してなるエチレングリコールの製造方
法には、(1)特公昭61−3772号公報に記述され
ているようにエチレンオキシド放散塔塔頂よりでてくる
蒸気を2つの凝縮器で凝縮させ、凝縮液は放散塔に還流
し、未凝縮ガスは第3の凝縮器に送り凝縮させ凝縮液を
加水反応器に送りグリコール化の反応を行う方法があ
る。また、(2)USP3904656に記載されてい
る方法では、放散塔塔頂よりでてくるガスを再吸収塔に
導き水を主成分とする吸収液で吸収を行い、エチレンオ
キシドを吸収した吸収液を加水反応器に送り反応を行
う。また、(3)特公昭54−882号公報には、放散
塔塔頂ガスを凝縮器で凝縮させて凝縮液を還流として放
散塔に戻し、未凝縮ガスを再吸収塔に導き吸収させ、得
られたエチレンオキシドを吸収した吸収液を加水反応器
に導き反応させる方法がある。
【0003】特開昭56−104829号公報には、高
純度モノエチレングリコールの製造方法において、加水
反応器とモノエチレングリコールを頂部から留去させる
モノエチレングリコール精留塔との間に、アルカリ金属
化合物水溶液を、反応生成物に加え、モノエチレングリ
コール精留塔中に入る際の反応生成物が7〜10のpH
値を有するような量で反応生成物に添加することを特徴
とする、高純度モノエチレングリコールの製造方法が開
示されている。ただし、上記特開昭56−104829
号公報に記載の発明では、加水反応用原料のエチレンオ
キシド(粗エチレンオキシド)中には有機塩素化合物類
のエチレンジクロライドやエチレンクロロヒドリンの混
入は言及されておらず、これら有機塩素化合物類を含有
する加水反応用原料を用いた場合に生じる技術的課題お
よびその解決手段に関する知見は何ら開示されていな
い。
【0004】また、本出願人も特公昭61−3772号
公報等に銀触媒の存在下、エチレンを分子状酸素で接触
気相酸化してエチレンオキシドを精製する過程で得られ
る未精製の粗エチレンオキシドを加水反応用原料に使用
してなる高純度モノエチレングリコールの製造方法を提
案しているが、粗エチレンオキシド中の塩素化合物に起
因する無機塩素の対策については考慮の必要のないプロ
セスであり、アルカリ添加なしでモノエチレングリコー
ルの精製を実施している。
【0005】したがって、現在までに、有機塩素化合物
類を含有する未精製の粗エチレンオキシドを加水反応用
原料に使用して高純度のモノエチレングリコールを製造
する方法は、提案されていないのが現状であると言え
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来法のように、エチ
レンオキシド放散塔の塔頂ガスを凝縮させ、その凝縮液
の還流を行い、未凝縮ガスを冷却または吸収して得られ
る液で加水反応を行う場合には、塩素化合物が一段目の
凝縮液または塔底液に移るので、一段目の未凝縮ガスか
ら得られるエチレンオキシドへの塩素化合物の混入はな
い。従って、そのエチレンオキシドを加水反応させて得
られるエチレングリコールであれば、それら塩素化合物
を痕跡程度しか含有しないといえる。
【0007】しかしながら、本発明者らは、従来技術に
満足することなく、モノエチレングリコールを製造する
プロセスの更なる工程の簡素化、省エネ化を目的に、銀
触媒の存在下、エチレンを分子状酸素で接触気相酸化し
て得られたエチレンオキシドを精製する過程で、エチレ
ンオキシド放散塔の塔頂の還流を行わずに得られる未精
製の粗エチレンオキシドを加水反応用原料として使用す
ることができないか検討した。その結果、未精製の粗エ
チレンオキシドを加水反応用原料に使用した場合には、
得られるモノエチレングリコール製品の加熱安定性が不
十分で、繊維グレードの製品取得ができなかった。
【0008】すなわち、銀触媒の存在下、エチレンを分
子状酸素で接触気相酸化してエチレンオキシドを精製す
る過程で、有機塩素化合物類のエチレンジクロライドや
エチレンクロロヒドリンが、エチレンオキシドなどと一
緒にエチレンオキシド放散塔の塔頂からでてくる。こう
した有機塩素化合物類は、その後の蒸留分離操作により
除去されるにもかかわらず、このエチレンオキシド放散
塔の塔頂からでてくるガスから得られた凝縮液をそのま
ま加水反応用原料に使用すると、得られるモノエチレン
グリコールには、加水反応用原料中の有機塩素化合物類
のうちの約20%に当たる量の塩素化合物が混入するこ
とになることが判明した。
【0009】そこで、本発明者らは、その原因を究明す
べく鋭意検討した結果、当該未精製の粗エチレンオキシ
ド中に含まれるエチレンジクロライド等の有機塩素化合
物類(銀触媒の存在下、エチレンを分子状酸素で接触気
相酸化してエチレンオキシドを製造する過程で添加され
たもの)由来の無機塩素が加水反応液中に発生し、その
ためエチレングリコール脱水工程中でエチレンクロロヒ
ドリンなどの不純物が生成し、精留したモノエチレング
リコールに混入するため、製品モノエチレングリコール
の熱安定性などの品質が低下することが判かった。
【0010】そこで、本発明の目的は、モノエチレング
リコールを製造するプロセスにおいて、製造工程・操作
の簡素化、省エネ化を達成し、かつモノエチレングリコ
ール製品中へのエチレンクロロヒドリン等の不純物の混
入を抑制し、繊維グレードの高純度モノエチレングリコ
ールに求められる製品規格値を満足することのできる高
純度モノエチレングリコールの製造方法を提供するもの
である。
【0011】また、本発明の目的は、塩素化合物を含有
する未精製の粗エチレンオキシドを加水反応用原料に使
用しても、精製エチレンオキシドを加水反応用原料に使
用して得られるモノエチレングリコール製品と同様に不
純物の混入が抑制されており、熱安定性の高い繊維グレ
ードの高純度モノエチレングリコール製品を取得するこ
とのできる製造方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記諸目
的を達成すべく、高純度モノエチレングリコールの製造
方法につき鋭意検討した結果、エチレンオキシド放散塔
の塔頂の還流を行わずに得られる塩素化合物を含有する
未精製の粗エチレンオキシドを加水反応用原料に使用し
て省エネ化を図ると共に、該未精製の粗エチレンオキシ
ドに帰因する新たな不純物に対して、複雑な処理形態や
装置を設けたり、多くの工程を増やしたりすることなく
極めて簡単な手段により、混入してきた有機塩素化合物
の一部が分解して生じた、通常の蒸留操作で除去するこ
とのできない無機塩素をアルカリ性物質で固定し、その
後にモノエチレングリコール精留塔にて当該モノエチレ
ングリコールを精製することにより、不純物としてのエ
チレンクロロヒドリンのような有機塩素化合物の生成を
抑え、製品中に混入するのを防止することができること
を見出し、本発明を完成するに至ったものである。すな
わち、本発明の目的は、下記(1)〜(6)により達成
される。
【0013】(1) 塩素化合物を含有する未精製の粗
エチレンオキシドを加水反応用原料として使用し、モノ
エチレングリコールを製造する方法において、加水反応
後に、加水反応液中に含まれた無機塩素1原子に対して
アルカリ性物質を0.5以上の原子当量となるように添
加した後、モノエチレングリコールの精留塔に供給し精
製することを特徴とする高純度モノエチレングリコール
の製造方法。
【0014】(2) 添加するアルカリ性物質が、アル
カリ金属またはアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物ま
たは塩基性塩であることを特徴とする上記(1)に記載
の方法。
【0015】(3) 添加するアルカリ量が、加水反応
液中の無機塩素1原子に対して0.5〜2原子当量の範
囲であることを特徴とする上記(1)または(2)に記
載の方法。
【0016】(4) 前記塩素化合物を含有する未精製
の粗エチレンオキシドが、エチレンオキシド放散塔の塔
頂部より得られるエチレンオキシドを含有する蒸気を冷
却および/または吸収によりその一部または全部を凝縮
させて得られる凝縮液中のエチレンオキシドであること
を特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載
の方法。
【0017】(5) 前記塩素化合物を含有する未精製
の粗エチレンオキシドが、エチレンオキシド放散塔の塔
頂部より得られるエチレンオキシドを含有する蒸気の一
部または全部を凝縮させて得られる凝縮液を、該放散塔
に還流させることなく得られたものであることを特徴と
する上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の方法。
【0018】(6) 前記塩素化合物を含有する未精製
の粗エチレンオキシドが、エチレンオキシド放散塔の塔
頂部より得られるエチレンオキシドを含有する蒸気を一
部凝縮させて第1の凝縮液を得、残りの未凝縮ガスをさ
らに凝縮させるかまたはそのままの形でエチレンオキシ
ド脱水塔に導き、得られる脱水されたエチレンオキシド
を前記第1の凝縮液と混合したものであることを特徴と
する上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の方法。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の高純度モノエチレングリ
コールの製造方法は、塩素化合物を含有する未精製の粗
エチレンオキシドを加水反応用原料として使用し、モノ
エチレングリコールを製造する方法において、加水反応
後に、加水反応液中に存在する無機塩素1原子に対して
アルカリ性物質を0.5以上の原子当量となるように添
加した後、モノエチレングリコールの精留塔に供給し精
製することを特徴とするものである。これにより、加水
反応液中に生ずる無機塩素を、モノエチレングリコール
精製までの工程において、モノエチレングリコールと容
易に分離可能な安定な形に固定化し、精留塔の塔底液側
より除去することができる。これにより、モノエチレン
グリコール留分への無機塩素に帰因する不純物の混入を
抑制できるため、精留したモノエチレングリコールの加
熱後の品質、例えば、紫外線透過率を大幅に上げること
が可能となり、熱安定性の高い繊維グレードの高純度モ
ノエチレングリコール製品を取得することができるもの
である。
【0020】本発明の製造方法に使用することのできる
加水反応用原料たる塩素化合物を含有する未精製の粗エ
チレンオキシドとしては、銀触媒の存在下、エチレンを
分子状酸素で接触気相酸化してエチレンオキシドを精製
する過程で得られる塩素化合物を含有する未精製の粗エ
チレンオキシドであれば、特に制限されるものではない
が、より一層の製造工程・操作の簡素化、省エネ化を図
る観点から、エチレンオキシド放散塔の塔頂蒸気の凝縮
液の還流を行わずに得られたものがよい。
【0021】従来法で用いられている未精製の粗エチ
レンオキシドを使用することができ、例えば、上述した
特公昭61−3772号公報、USP3904656、
特公昭54−882号公報ないし特開昭52−3661
1号公報などに記載の方法で用いられている未精製の粗
エチレンオキシド、具体的には、 A.エチレンオキシド放散塔の塔頂留分、 B.エチレンオキシド脱水塔の塔頂留分、 C.エチレンオキシド脱水塔の塔底液、 D.エチレンオキシド精留塔の塔底液、および E.再吸収塔の塔底液、などが挙げられ、こられを1種
単独で用いても良いほか、2種以上を混合して用いても
良い。
【0022】さらに、本発明者らが、プロセスの簡素化
及び塔頂留分のコンデンサー、還流ポンプ等の機器サイ
ズの縮小等の観点から鋭意検討した結果、見出したもの
である下記〜に示す塩素化合物を含有する未精製の
粗エチレンオキシドが挙げられる。下記〜に示す未
精製の粗エチレンオキシドでは、上記の場合には、多
量の水とエチレンオキシドを含む液をエチレンオキシド
放散塔に戻すためエチレンオキシド放散塔での消費蒸気
量が増加したり、導かれる蒸気が多量の水を含んでいる
ため多量の吸収液を必要とし、加水反応を行った後グリ
コールから脱水するときに多量のエネルギーを必要とす
るのに対して、加水反応器へ送られる未精製の粗エチレ
ンオキシド水溶液を薄めることなく、エチレンオキシド
放散塔の頭頂部からでてくる蒸気を削減できる点で好ま
しい。
【0023】エチレンオキシド放散塔の塔頂部より得
られるエチレンオキシドを含有する蒸気を冷却および/
または吸収によりその一部または全部を凝縮させて得ら
れる凝縮液中のエチレンオキシド、 エチレンオキシド放散塔の塔頂部より得られるエチレ
ンオキシドを含有する蒸気の一部または全部を凝縮させ
て得られる凝縮液を、該放散塔に還流させることなく得
られたもの、および エチレンオキシド放散塔の塔頂部より得られるエチレ
ンオキシドを含有する蒸気を一部凝縮させて第1の凝縮
液を得、残りの未凝縮ガスをさらに凝縮させるかまたは
そのままの形でエチレンオキシド脱水塔に導き、得られ
る脱水されたエチレンオキシドを前記第1の凝縮液と混
合したもの、の少なくとも1種を好適な加水反応用原料
として用いることができる。
【0024】本発明では、加水反応後、加水反応液中に
存在する塩素化合物から生じる無機塩素1原子に対して
アルカリ性物質を0.5以上の原子当量となるように添
加する操作以外は、特に制限されるものではなく、従来
既知の方法を適宜利用する事ができるものであり、上述
した特公昭61−3772号公報、USP390465
6、特公昭54−882号公報などに記載の従来既知の
製造方法により、上記加水反応用原料を反応器中で反応
させ、該反応生成物を複数の蒸留塔での蒸留操作によ
り、水ならびにモノエチレングリコールより低沸点成分
を順次留去し、その後、モノエチレングリコールを留出
して、高純度のモノエチレングリコールを得るとする方
法を適宜利用することができるものである。
【0025】また、本発明でいう加水反応液とは、上記
加水反応用原料を反応器中で加水反応させて得られた反
応生成物、若しくは該反応生成物が留出操作を経てモノ
エチレングリコールの留出操作に供される前までの当該
反応生成物のいずれかであればよい。すなわち、本発明
では、アルカリ性物質を、加水反応操作後からモノエチ
レングリコールの留出操作前までの間、言い換えれば、
加水反応器の後でモノエチレングリコールを頂部から留
出する塔の前までに添加すればよい。すなわち、加水反
応液へのアルカリ性物質の添加の時期に関しては、上述
したとおりであり、無機塩素の固定化が最適になされる
ものであれば、特に制限されるものではなく、1工程
(箇所)であっても複数の工程(箇所)であってもよ
く、また一時に添加してもよくまた連続的に添加しても
よいが、アルカリ添加の効果を妨害する物質が最も少な
いとの理由から、エチレングリコール脱水塔の塔底部か
らモノエチレングリコール精留塔へフィードされるライ
ンでアルカリ性物質を添加することが望ましい。
【0026】また、本発明で用いることのできるアルカ
リ性物質としては、特に制限されるものではなく、水に
溶解し、塩基性を示す物質であればよく、アルカリ金
属、アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩など
の塩基性塩が好ましい。よって、アルカリ性物質として
は、具体的には、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属の水酸化物、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属の水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられ
るが、グリコールへの溶解度が高い理由から、アルカリ
金属やアルカリ土類金属の水酸化物が好ましい。また、
本発明では、これらアルカリ性物質を1種若しくは2種
以上を適当な比率で混合して使用してもよい。
【0027】上記アルカリ性物質の添加量としては、加
水反応液中に含まれる無機塩素を好適に固定化させるこ
とができるものであれば良く、加水反応液中に生ずる無
機塩素量に応じて適量を添加すればよいが、好ましく
は、加水反応液中に生ずる無機塩素1原子に対してアル
カリ性物質を0.5以上、より好ましくは0.5〜2、
特に好ましくは0.5〜1の原子当量となるように添加
する事が望ましい。加水反応液中に生ずる無機塩素1原
子に対してアルカリ性物質が0.5未満の原子当量とな
る場合には、加水反応液、特にモノエチレングリコール
脱水塔の塔底液中に含まれる無機塩素を十分に固定化さ
せるには不十分であるため、固定化されていない無機塩
素成分がモノエチレングリコール精製塔でエチレングリ
コールと反応してエチレンクロロヒドリンを生成し、モ
ノエチレングリコール製品中へ混入する。そのため、こ
のモノエチレングリコール製品を加熱した場合、エチレ
ングリコールとエチレンクロロヒドリンの存在でメチル
ジオキソランを生成してしまい、加熱後の紫外線透過率
が悪化する原因となる。一方、加水反応液中に生ずる無
機塩素1原子に対してアルカリ性物質が、2を超える原
子当量となる場合には、1価のアルカリ金属の水酸化物
などを使用しても、当該アルカリ性物質の添加により無
機塩素を十分に固定化することができるものであり、こ
の点において特に問題はないが、2を超える原子当量と
なる過度の添加に見合う更なる効果が得られず、また余
分なアルカリ性物質を分離するときの廃液量が増加する
など不経済であるなどの点で好ましくない。なお、上記
アルカリ性物質の添加により、加水反応液のpHは上昇
する。アルカリ性物質を添加する時期により対象となる
加水反応液の組成が異なることから、アルカリ性物質の
添加後の当該加水反応液のpHを一義的に規定すること
はできないが、おおよそ5〜9まで上昇するが、5〜7
で充分である。
【0028】なお、加水反応液中の無機塩素量は、イオ
ンクロマトグラフィー等の測定法により、その正確な量
を測定することができる。
【0029】また、アルカリ性物質の添加形態に関して
は、特に制限されるものではなく、固体状でも液体状で
もよいが、エチレングリコール脱水塔の塔底部からモノ
エチレングリコール精留塔へフィードされるラインでア
ルカリ性物質を添加する場合には、水溶液の形態で添加
するのは望ましくなく、例えば、高純度のモノエチレン
グリコールにて適当な濃度に稀釈したアルカリ溶液の形
態で使用するのが製品への水分混入量の抑制のほか、取
り扱い易さ、混合のし易さなどの観点から好ましいとい
える。
【0030】以下、図面によって本発明の実施の形態を
より具体的に説明する。
【0031】図1は、本発明に係る高純度モノエチレン
グリコールの製造方法に用いられる代表的な装置構成の
部分概略図であって、未精製の粗エチレンオキシドを加
水反応用原料に使用し、モノエチレングリコールを製造
する方法において、脱水塔塔底部からモノエチレングリ
コール精留塔へフィードされるラインに、アルカリ性物
質を上記に規定する量添加し、モノエチレングリコール
精留塔へのフィード液のpHを約5まで上昇させた後、
モノエチレングリコール精留塔にてモノエチレングリコ
ールを精製する場合を示すものである。
【0032】図1に示すように、本実施形態の装置構成
では、まず、塩素化合物を含有する未精製の粗エチレン
オキシドを加水反応用原料に使用し、該加水反応用原料
を加水反応器にて加水反応させ、次いで、蒸発缶でのエ
チレングリコール濃縮工程で濃縮された缶液(エチレン
グリコール)を配管103を通じてエチレングリコール脱
水塔101へ送る。脱水塔101へ送られた缶液は、脱水塔10
1にて減圧蒸留され、水とエチレングリコールとに分留
される。脱水塔101の塔頂部からでる水の蒸気は、配管1
05を通じて留出され、配管105の経路上に設けられた適
当な冷却手段(図示せず)により全量凝縮液化させ(必
要に応じて、配管を通じて脱水塔101へ還流として一部
戻し、残りは)配管105を通じて系外に除去し、脱水す
る。一方、脱水塔101の塔底部に実質的に水を含まない
エチレングリコール液を得る。このエチレングリコール
液を脱水塔101の塔底部より、配管109を通じて抜き出
し、モノエチレングリコール精留塔107へ送る。この
際、アルカリ貯蔵タンク(図示せず)より配管111を通
じて該エチレングリコール液中の無機塩素量に対して上
記に規定する量のアルカリ性物質を配管109内を流れる
エチレングリコール液に添加する。これにより、エチレ
ングリコール液液中の無機塩素を固定化する。精留塔10
7に送られたエチレングリコール液は、精留塔107にて減
圧蒸留され、低沸点留分のモノエチレングリコールと固
定化された無機塩素を含むジエチレングリコールなどの
高沸点留分とに分留される。精留塔107の塔頂部から留
出するモノエチレングリコールの蒸気は、配管113の経
路上に設けられた凝縮器115により全量凝縮液化された
モノエチレングリコール液とする。このモノエチレング
リコール液の一部を分岐配管117を通じて精留塔107へ還
流して戻し、残りのモノエチレングリコール液は配管11
8を通じて製品貯蔵タンク(図示せず)に高純度製品と
して回収する。一方、精留塔107の塔底部に残る高沸点
留分は、配管119を通じて系外のジエチレングリコール
処理工程へ送られ、ここで固定化された無機塩素が分離
除去される。
【0033】以上が本実施形態の装置構成を用いてなる
高純度モノエチレングリコールの製造方法であるが、こ
れらは上述したとおり、連続方式であり、工業的規模で
エチレングリコールを製造するのに最適であるが、回分
式で行っても何ら差し支えない。
【0034】
【実施例】以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的
に説明する。
【0035】実施例1 塩素化合物を含有する未精製の粗エチレンオキシドとし
て、EO放散塔の塔頂蒸気を還流なしで全量凝縮したも
のを得た。該未精製の粗エチレンオキシドの成分構成
は、エチレンオキシド10重量%、不純物(有機塩素化
合物として2.8重量ppmおよびアセトアルデヒド換
算のアルデヒド分52重量ppmを含む)55重量pp
m、および残り水であった。該未精製の粗エチレンオキ
シドを加水反応用原料として使用し、加圧型反応器へ供
給し、入口温度124℃、出口温度165℃、2.5M
Paのもとで、連続的に反応させた。次いで、四重効用
缶によりグリコール濃度90重量%まで濃縮脱水し、最
終の蒸発缶の缶液をエチレングリコール脱水塔へ送り、
70mmHgの圧力のもとで、運転し、該エチレングリ
コール脱水塔の塔頂より水蒸気を留出し脱水を行った。
一方、該エチレングリコール脱水塔の塔底部からエチレ
ングリコール液を抜き出し、モノエチレングリコール精
留塔へフィードした。この際、エチレングリコール脱水
塔の塔底部からモノエチレングリコール精留塔へフィー
ドする間に、該エチレングリコール液中に生ずる無機塩
素1原子に対して水酸化カリウムを1原子当量となるよ
うに添加した。なお、エチレングリコール液中の無機塩
素量は、エチレングリコール脱水塔の塔底部から抜き出
されるエチレングリコール液をイオンクロマトグラフィ
ーを用いて測定した。これにより、モノエチレングリコ
ール精留塔へのフィード液のpHは、純水を加え、50
重量%水溶液での測定値として3.8から5.0〜5.
1に上昇した。モノエチレングリコール精留塔にてエチ
レングリコール液を精製し、モノエチレングリコールを
該精留塔の頭頂部より留出し回収した。得られたモノエ
チレングリコール中のエチレンクロロヒドリン濃度をガ
スクロマトグラフ質量分析計(株式会社島津製作所製:
QP−5000)にて測定した。さらに、得られたモノ
エチレングリコールを260℃で1時間10分加熱後、
220nmでの紫外線透過率を吸光光度計(日立製作所
株式会社製:U3200)にて測定した。これらの測定
結果を下記表1に示す。
【0036】比較例1 実施例1において、エチレングリコール脱水塔の塔底部
からモノエチレングリコール精留塔へフィードされる配
管に、水酸化カリウムを添加することなく(従って、精
留塔フィード液のpHも上昇せず、pH3.8であっ
た)、該精留塔にてモノエチレングリコールを精製し
た。得られたモノエチレングリコール中のエチレンクロ
ロヒドリン濃度をガスクロマトグラフ質量分析計(株式
会社島津製作所製:QP−5000)にて測定した。さ
らに、得られたモノエチレングリコールを260℃で1
時間10分加熱後、220nmでの紫外線透過率を吸光
光度計(日立製作所株式会社製:U3200)にて測定
した。これらの測定結果を下記表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明の高純度モノエチレングリコール
の製造方法では、塩素化合物を含有する未精製の粗エチ
レンオキシドを加水反応用原料として使用することによ
り、工程の簡素化、省エネ化が図れ、さらに加水反応液
中に所定量のアルカリ性物質を添加することで無機塩素
を固定化することでエチレングリコールとの反応を防ぐ
ことができ、モノエチレングリコール精製時の有機塩素
化合物類の生成を抑制できるため、精留したモノエチレ
ングリコールの加熱後の紫外線透過率を大幅に上げるこ
とが可能となり、熱安定性の高い繊維グレードの高純度
モノエチレングリコール製品を取得することができる。
【0039】また、本発明の製造方法では、現状の製造
装置の一部にアルカリ性物質の添加ラインを増設するだ
けでよく、現状の製造装置を利用することができるな
ど、経済的にも有利である。
【0040】さらに、本発明では、未精製の粗エチレン
オキシドとして、(1)エチレンオキシド放散塔の塔頂
部より得られるエチレンオキシドを含有する蒸気を冷却
および/または吸収によりその一部または全部を凝縮さ
せて得られる凝縮液中のエチレンオキシド、(2)エチ
レンオキシド放散塔の塔頂部より得られるエチレンオキ
シドを含有する蒸気の一部または全部を凝縮させて得ら
れる凝縮液を、該放散塔に還流させることなく得られた
もの、(3)エチレンオキシド放散塔の塔頂部より得ら
れるエチレンオキシドを含有する蒸気を一部凝縮させて
第1の凝縮液を得、残りの未凝縮ガスをさらに凝縮させ
るかまたはそのままの形でエチレンオキシド脱水塔に導
き、得られる脱水されたエチレンオキシドを前記第1の
凝縮液と混合したもの、の少なくとも1種を利用するこ
とにより、モノエチレングリコールを製造するプロセス
を省エネ化(エチレンオキシド放散塔の塔頂の還流を行
う場合よりも省エネ可能となる)することができ、より
有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る高純度モノエチレングリコール
の製造方法に用いられる代表的な装置構成の部分的な工
程概略図であって、未精製の粗エチレンオキシドを加水
反応用原料として使用し、モノエチレングリコールを製
造する方法において、脱水塔塔底部からモノエチレング
リコール精留塔へフィードされるラインに、アルカリ性
物質を上記に規定する量添加し、精留塔フィード液のp
Hを約5まで上昇させた後、モノエチレングリコール精
留塔にてモノエチレングリコールを精製する部分を示す
工程概略図である。
【符号の説明】
101…エチレングリコール脱水塔、 103、105、109、111、113、117、118、119…配管、 107…モノエチレングリコール精留塔、 115…凝縮器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 健二 神奈川県川崎市川崎区千鳥町14−1 株式 会社日本触媒内 (72)発明者 堀江 弘規 神奈川県川崎市川崎区千鳥町14−1 株式 会社日本触媒内 (72)発明者 古川 真 神奈川県川崎市川崎区千鳥町14−1 株式 会社日本触媒内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC41 AD11 BC37 BD10 BE10 BE11 BE60 FE11 FG24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素化合物を含有する未精製の粗エチレ
    ンオキシドを加水反応用原料として使用し、モノエチレ
    ングリコールを製造する方法において、 加水反応後に、加水反応液中に含まれた無機塩素1原子
    に対してアルカリ性物質を0.5以上の原子当量となる
    ように添加した後、モノエチレングリコールの精留塔に
    供給し精製することを特徴とする高純度モノエチレング
    リコールの製造方法。
  2. 【請求項2】 添加するアルカリ性物質が、アルカリ金
    属またはアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物または塩
    基性塩であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 添加するアルカリ量が、加水反応液中の
    無機塩素1原子に対して0.5〜2原子当量の範囲であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記塩素化合物を含有する未精製の粗エ
    チレンオキシドが、エチレンオキシド放散塔の塔頂部よ
    り得られるエチレンオキシドを含有する蒸気を冷却およ
    び/または吸収によりその一部または全部を凝縮させて
    得られる凝縮液中のエチレンオキシドであることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記塩素化合物を含有する未精製の粗エ
    チレンオキシドが、エチレンオキシド放散塔の塔頂部よ
    り得られるエチレンオキシドを含有する蒸気の一部また
    は全部を凝縮させて得られる凝縮液を、該放散塔に還流
    させることなく得られたものであることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記塩素化合物を含有する未精製の粗エ
    チレンオキシドが、エチレンオキシド放散塔の塔頂部よ
    り得られるエチレンオキシドを含有する蒸気を一部凝縮
    させて第1の凝縮液を得、残りの未凝縮ガスをさらに凝
    縮させるかまたはそのままの形でエチレンオキシド脱水
    塔に導き、得られる脱水されたエチレンオキシドを前記
    第1の凝縮液と混合したものであることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
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