JPH0244302B2 - - Google Patents

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JPH0244302B2
JPH0244302B2 JP57007364A JP736482A JPH0244302B2 JP H0244302 B2 JPH0244302 B2 JP H0244302B2 JP 57007364 A JP57007364 A JP 57007364A JP 736482 A JP736482 A JP 736482A JP H0244302 B2 JPH0244302 B2 JP H0244302B2
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JP
Japan
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acetonitrile
water
azeotrope
crude
hcn
Prior art date
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JP57007364A
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English (en)
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JPS58124751A (ja
Inventor
Deiin Puretsuson Robaato
Chii Uu Shin
Jei Sotsukeru Edowaado
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Standard Oil Co
Original Assignee
Standard Oil Co
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Publication date
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Publication of JPS58124751A publication Critical patent/JPS58124751A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は連続式アセトニトリル回収法に関す
る。
アンモニアと酸素によるプロピレンの接触的ア
ンモ酸化によるアクリロニトリルの製造法におい
て、粗製アセトニトリル副生物の生成することが
知られている。この物質はふつう重量基準でアセ
トニトリル約52%、水43.6%、HCN2.5%、アク
リロニトリル0.5%、およびオキサゾール、アリ
ルアルコール、アセトン、プロピオニトリルのよ
うな有機物1.3%からなつている。
従来は、この粗製アセトニトリル副生物を灰化
によつて単に廃棄してきた。しかし、最近ではア
セトニトリルを価値ある副生物として回収するよ
う、上記粗製アセトニトリル副生物が処理されて
いる。
この処理においては、粗製アセトニトリルをま
ず蒸留してHCNを留去する。ついで、このHCN
を含まない物質を蒸留して水約25%を含むアセト
ニトリル/水共沸混合物を得、これをついで無水
塩化カルシウムでスラリ化する。無水塩化カルシ
ウムは共沸混合物中の大部分の水を吸収して、水
約3〜5%を含むアセトニトリル/水混合物をつ
くり、これを蒸留して純粋なアセトニトリル生成
物を得る。
この通常のアセトニトリル回収法は廃棄する必
要のある比較的多量の廃塩化カルシウムを生成
し、またさらに種々の操作上の困難に導びくバツ
チ操作で遂行される。
したがつて、本発明の目的は実施が簡単で連続
式で実施できる粗製アセトニトリルプロセス流か
らアセトニトリルの新回収技術を提供することに
ある。
三つの異なる圧力で3段階で実施される連続蒸
留操作によつて、99%以上の純度でアセトニトリ
ルを回収できるという知見に基づく本発明によつ
て、上記および他の目的が達成される。
したがつて、本発明はアセトニトリル、水、
HCN、重質有機物を含む粗製アセトニトリルか
ら高純度アセトリルの新規な連続回収法を提供
し、この方法は (1) 1気圧または1気圧以上の第1圧力で第1蒸
留帯域で粗製アセトニトリルを蒸留して、
HCNを除去し、第1のアセトニトリル/水共
沸混合物および水含有第1ボトムス生成物を
得、 (2) 1気圧未満の第2圧力で第2蒸留帯域で第1
共沸混合物を蒸留して、第1共沸混合物を水含
有第2ボトムス生成物および第1共沸混合物よ
り大きいアセトニトリル濃度を有する第2のア
セトニトリル/水共沸混合物に分離し、 (3) 1気圧を超える第3圧力で第3蒸留帯域で第
2のアセトニトリル/水共沸混合物を蒸留し
て、第2共沸混合物中の実質上すべての水を含
む第3のアセトニトリル/水共沸混合物とアセ
トニトリルおよび重質有機物からなる第3ボト
ムス生成物と高純度アセトニトリルからなる側
流とを得ることからなつている。
本発明に従えば、粗製アセトニトリルを処理し
て価値ある副生物として高純度アセトニトリルを
回収する。「高純度」アセトニトリルとは少なく
とも95%の純度を有するアセトニトリルを意味す
る。
ふつうは、本発明により99.9%程度の高い純度
を有し、残りが水およびごく少量の有機物である
アセトニトリルを製造できる。本発明に従い処理
される粗製アセトニトリルは少なくとも水15%を
含むどのアセトニトリル/水混合物であることも
できる。そこで、本発明の方法は種々の水/アセ
トニトリル共沸混合物の処理に応用できる。しか
し、本発明はアクリロニトリル製造のため酸素お
よびアンモニアによるプロピレンのアンモ酸化に
よつて生成する粗製アセトニトリル流の処理に最
も広い適用性を有する。上記のように、このよう
な粗製アセトニトリル流はふつうアセトニトリル
約52%、水43.6%、アクリロニトリル0.5%、
HCN2.5%、およびオキサゾール、アリルアルコ
ール、アセトン、プロピオニトリルのような他の
少量の不純物1.3%を含んでいる。
アクリロニトリル装置から回収され上記組成を
有する粗製アセトニトリルは、図に示した流れ図
に従い本発明により便利に処理できる。この系に
従えば、粗製アセトニトリルを入口ライン10を
経て粗製アセトニトリル保持タンク12に供給す
る。硫酸をライン14を経て粗製アセトニトリル
タンク12に仕込み、粗製アセトニトリルを約7
のPHに酸性にしてシアンヒドリンを安定化し遊離
アンモニアを中和する。
酸性にした後、中和した粗製アセトニトリルを
ライン14を経てヘツド塔16に仕込み、そこで
約18psigの圧力で蒸留して3相にする。粗製アセ
トニトリル中の軽質成分、すなわちHCN、アク
リロニトリル、オキサゾール、アセトンはヘツド
塔16から蒸気として引き抜かれ、灰化のためラ
イン18を経て排出される。水はヘツド塔16の
底から回収され、廃棄のためライン20を経て排
出される。アセトニトリル約70%、水30%、
HCN500ppm、ごく少量の重質有機物を含む第1
のアセトニトリル/水共沸混合物は側抜き流とし
て回収される。
第1のアセトニトリル/水共沸混合物はついで
ライン22を経て蒸解器24に移される。水酸化
ナトリウムとホルムアルデヒドの水溶液からなる
HCN蒸解剤はライン26を経て蒸解器24に添
加され、第1共沸混合物中のHCNを分解する。
このHCN蒸解法は米国特許4328075号にさらに詳
しく記載されており、上記出願をここで引用文献
とする。蒸解器24へはライン28を経て別のア
セトニトリル/水共沸混合物(第3共沸混合物)
も仕込まれ、この共沸混合物は水約22%を含んで
いる。
蒸解器24を出たHCNを含まないアセトニト
リル/水混合物は、ライン30を経て乾燥塔32
に仕込まれる。さらに、少量の重質不純分を含む
アセトニトリルからなる流もライン34を経て乾
燥塔32に仕込まれる。乾燥塔32では、アセト
ニトリル/水混合物は1気圧以下の圧力で、たと
えば3.4psigで蒸留されて、水と重質有機物から
なるボトムス生成物を生じ、これは廃棄のためラ
イン36を経て排出され、また第2のアセトニト
リル/水共沸混合物からなるガス状頂部抜き流を
生じ、この第2共沸混合物は水約10%を含んでい
る。
第2のアセトニトリル/水共沸混合物を、ライ
ン38を経て凝縮器40に仕込み、そこで共沸混
合物を凝縮し、ライン42を経て熱交換器44を
通し、そこで加熱し、ついでライン46を経て生
成物塔48に仕込む。生成物塔48では、第2の
アセトニトリル/水共沸混合物を高圧、たとえば
50psigで3相に蒸留する。重質不純分を含むアセ
トニトリルからなるボトムス生成物は生成物塔4
8の底から抜かれて、ライン34を経て乾燥塔3
2に再循環される。第3のアセトニトリル/水共
沸混合物は生成物塔48の頂部から抜かれ、ライ
ン28を経て蒸解器24に再循環され、そこでヘ
ツド塔16で生成した第1のアセトニトリル/水
共沸混合物と混合される。生成物塔48は高圧で
操作されるから、生成物塔48に仕込まれた第2
のアセトニトリル/水共沸混合物中のすべての水
は生成物塔48のオーバヘツド流、すなわち第3
のアセトニトリル/水共沸混合物中に回収され、
生成物塔に高純度アセトニトリルを残す。この高
純度アセトニトリル(アセトニトリル99.8重量
%)は、塔48から流体側流としてライン50を
経て取出され、熱交換器44で冷却後生成物とし
てライン52を経て排出される。
上記から、本発明は水除去のため塩化カルシウ
ムを使うことなく蒸留によつて、ごく簡単に容易
に高純度のアセトニトリルを生成することがわか
る。そこで、従来の当該技術に関連した廃棄物廃
棄問題は著しく排除される。
本発明の1具体例だけを記載してきたが、本発
明の精神と範囲から離れることなく多くの変形が
可能である。たとえば、水酸化ナトリウムとホル
ムアルデヒドの水溶液の代りに、アセトニトリル
生成物に悪影響を与えることなくHCNを分解す
る他の化学薬品を、蒸解器24に供給するHCN
蒸解剤として使用できる。さらに、本発明の3蒸
留塔で上記以外の圧力を使用できる。たとえば、
ヘツド塔、乾燥塔、生成物塔の圧力は夫々15〜
25psig、0.1〜10psig、15〜100psigであることが
でき、ただし生成物塔の圧力は好ましくはヘツド
塔の圧力より少なくとも5psig大である。さらに
好ましくは、ヘツド塔、乾燥塔、生成物塔の圧力
は夫々16〜20psig、3〜4psig、40〜55psigであ
る。このような変形のすべては、本発明の範囲内
に含まれることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明の概略図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (i) アセトニトリル、水、HCN、重質有機
    物を含んでいる粗製アセトニトリルを第1蒸留
    帯域で1気圧でまたは1気圧を超える圧力で蒸
    留して、HCNを除去し第1のアセトニトリ
    ル/水共沸混合物と水含有第1ボトムス生成物
    を得、 (ii) 当該第1共沸混合物を第2蒸留帯域で1気圧
    未満の第2圧力で蒸留して、当該第1共沸混合
    物を水含有第2ボトムス生成物と当該第1共沸
    混合物よりも大きいアセトニトリル濃度を有す
    る第2のアセトニトリル/水共沸混合物とに分
    離し、 (iii) 当該第2のアセトニトリル/水共沸混合物を
    第3蒸留帯域で1気圧を超える第3圧力で蒸留
    して、当該第2共沸混合物中の実質上すべての
    水を含む第3のアセトニトリル/水共沸混合物
    とアセトニトリルおよび重質有機物からなる第
    3ボトムス生成物と高純度アセトニトリルから
    なる側流とに分離することを特徴とする粗製ア
    セトニトリルから高純度アセトニトリルの連続
    式回収法。
JP736482A 1982-01-20 1982-01-20 連続式アセトニトリル回収法 Granted JPS58124751A (ja)

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JPS58124751A JPS58124751A (ja) 1983-07-25
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JPS55143949A (en) * 1979-04-26 1980-11-10 Asahi Chem Ind Co Ltd Recovery of purified acetonitrile

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