JP2001026022A - 金型交換システム - Google Patents

金型交換システム

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JP2001026022A
JP2001026022A JP11198757A JP19875799A JP2001026022A JP 2001026022 A JP2001026022 A JP 2001026022A JP 11198757 A JP11198757 A JP 11198757A JP 19875799 A JP19875799 A JP 19875799A JP 2001026022 A JP2001026022 A JP 2001026022A
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JP
Japan
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mold
guide
guide rail
molding machine
storage rack
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JP11198757A
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English (en)
Inventor
Koji Kubota
浩司 久保田
Masami Inamura
正美 稲村
Isao Yamamoto
勲 山本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック成形工場等に設けられる、金型
交換システムにおいて、搬送方向の一部を規制して金型
搬送台車を操作することにより、床面を最小とし低コス
トで作業者の労力負担を軽減を図ることが可能な金型交
換システムを提供することを課題とする。 【解決手段】 成形機と金型収納ラックの間に断続的に
配設されたガイドレールの分断位置に来た金型搬送台車
の所定位置の通過を検知して、同金型搬送台車の左右両
側面において前後の下端部に設けられたガイドローラの
うちから必要なものを選定して昇降制御し、同分断位置
に配設された支点金具と共働して同支点金具を軸にして
金型搬送台車を旋回させ、選択された成形機に至るガイ
ドレールに向けて切り換え、金型の所定の搬送を行う様
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプラスチッ
ク成形工場等に設けられる、金型交換システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、プラスチック成形工場等にお
いて、成形機に取り付けられている金型と金型置場(金
型収納ラック)に保管されている金型とを交換するため
の金型交換システムとして、エアー浮上式や車輪を有す
る手押し搬送台車をはじめ、適宜の移動手段を備えた金
型搬送台車の技術が種々提案されている。
【0003】その一例として、特開平4−267111
号公報に開示されている従来の金型交換システムの概要
について、図12ないし図14に基づいて説明する。
【0004】図12は、金型交換システムを適用した小
規模な成形工場のレイアウトが示されており、成形工場
には、4台の成形機71A〜71Dが前後2列に分かれ
て1列当たり2台づつ配設されており、前列には型締力
25トンクラスの2台の成形機71A,71Bを、後列
に型締力60トンクラスの2台の成形機71C,71D
が設置されている。
【0005】この金型交換システムでは、成形機71A
〜71Dの側方スペースに、これらの成形機71A〜7
1Dで使用される金型を収納する金型収納スライドラッ
ク73を立設している。
【0006】また、各成形機71A〜71Dの近接位置
には、手押し移動式の金型交換台74がそれぞれ並設さ
れている。なお、この金型交換台74は、各成形機毎に
用意する必要は無く1台で複数の成形機に共用でき、金
型の交換時以外は成形作業の邪魔にならない位置に退避
される。
【0007】そして、この成形工場には、手動式の金型
交換搬送台車75が1台配備されており、この金型交換
搬送台車75は、金型スライドラック73と成形機71
A〜71Dに並設された金型交換台74の、相互間で金
型70の搬送が行われ得るようになっている。なお、こ
の金型交換搬送台車75を金型収納スライドラック73
に横付けして位置決めするために、台車位置決め用レー
ル76が敷設されている。
【0008】前記金型交換搬送台車75は図13に示す
ように、車輪84,85を有する台車83にフレーム8
6を立設し、このフレーム86に二面の金型載置面88
を有する電動式リフト87を昇降自在に設けて構成され
ている。この金型交換搬送台車75は台車83を手押し
して走行させ、電動式リフト87の昇降位置は操作盤8
9のレバーを操作して決定される。
【0009】なお、金型交換台車74は二面の金型載置
面を有するターンテーブルを設けることにより、新旧の
金型交換が連続工程で行うことが可能であるが、詳細説
明は省略する。
【0010】従来の金型交換システムは、上述のように
構成され、以下に示すようにして金型70の交換作業が
行われる。例えば、成形機71Dの金型交換を行う際に
は、図12に示すように、先ず金型収納スライドラック
73の収納部から所望の金型70を引き出して、金型収
納スライドラック73に横付けされた金型搬送台車75
における電動式リフト87の金型載置面88に新たな金
型70を移載し、次いで金型搬送台車75を成形機71
Dに並設された金型交換台74の近傍まで走行(図12
中、矢印Pで示す)させて、金型交換台74の一方の金
型載置面に搬送して来た新たに交換する金型70を移載
する。
【0011】金型交換台74では、成形機71Dから引
出して取り出した使用済みで交換する金型70を空いて
いる他方の金型載置面に移載した後、ターンテーブルを
回して金型搬送台車75から移載された新たな金型70
を成形機71Dに搬入するとともに、成形機71Dから
取り出された使用済みの金型70を金型載置面から金型
搬送台車75の電動式リフト87の金型載置面88に移
載する。
【0012】そして、金型交換台74から使用済みの金
型70が移載された金型搬送台車75は、金型収納スラ
イドラック73の横付け位置に走行(図示矢印Q)され
て、成形機71Dから取り出された金型が所定のラック
収納部に戻される。
【0013】かくして、金型搬送台車75を金型収納ス
ライドラック73と金型交換する成形機71Dとの間で
一回往復走行させることにより、金型交換が終了する。
なお、他の成形機71A〜71Cについても同様の交換
作業が行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術
は、プラスチック成形工場において多品種小量生産の要
求に伴い、成形機で用いる金型の種類が増え金型交換の
頻度が益々増大しているため、金型の管理(保管)およ
び交換作業の効率化を図るために提案されたものであ
る。
【0015】しかしながら、ここに用いられた手押しの
金型搬送台車では金型の重量が500kg程度が限度で
あること、また、大型化され複数の成形機を設置した工
場での金型交換作業は、多くの人手と時間を要する等の
問題点を有している。
【0016】更に、金型載置面を複数備え自走手段を備
えた大型の金型搬送台車を採用しても、方向変更の時に
は人手を必要とし、搬送径路の総てにガイドレールを設
置すると、搬路の方向変更をするコーナ部での曲がり半
径が大きくなり、複数の成形機への搬送径路切り替え手
段を必要とし、設置場所が限定されるなどの問題点を有
する。
【0017】また、金型搬送台車の大型化等に伴って採
用されるに至ったエアー浮上式の金型搬送台車では、搬
送方向がフリーであるため搬送径路が限定されない優位
性はあるが、方向変更はそのフリーであるのが災いして
搬送に当たっては常時作業者の手を煩わすことになり、
人件費の高騰に繋がると言う問題点を有している。
【0018】本発明は、このような従来の装置の問題点
を解決すべくなされたものであり、エアー浮上式の金型
搬送台車における搬送方向が自由であるのを利用し、搬
送方向の一部を規制して金型搬送台車を操作することに
より、床面を最小とし低コストで作業者の労力負担を軽
減を図ることが可能な金型交換システムを提供すること
を課題とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決すべくなされたもので、その第1の手段として、工
場内に配設された複数の成形機と、各成形機で用いられ
る金型を収納する金型収納ラックと、前記各成形機と金
型収納ラックとの間で前記金型を搬送するエアー浮上式
の金型搬送台車で構成される金型交換システムにおい
て、前記各成形機と金型収納ラックの間に断続して配設
された複数のガイドレールと、前記金型搬送台車の左右
両側面の前後下端部に昇降可能に設けられ前記ガイドレ
ールと係合・離脱するガイドローラと、前記各成形機に
至るガイドレールの分断位置に配設した支点金具と、前
記金型搬送台車の所定位置の通過を検知して選択された
成形機に至る分断位置で前記ガイドローラを選択的に昇
降させて前記支点金具を軸に金型搬送台車を旋回させる
と共にガイドレールと係合・離脱させる制御を行う制御
装置を有してなる金型交換システムを提供するものであ
る。
【0020】すなわち同第1の手段によれば、断続的に
配設されたガイドレールの分断位置に来た金型搬送台車
は、所定位置の通過を検知されて、同金型搬送台車の左
右両側面において前後の下端部に設けられたガイドロー
ラのうちから必要なものを選定されて昇降制御され、同
分断位置に配設された支点金具と共働し、同支点金具を
軸にして金型搬送台車を旋回させて選択された成形機に
至るガイドレールに切り換え、金型の所定の搬送を的
確、確実に行うものである。
【0021】また本発明は、第2の手段として前記第1
の手段に加えて、前記各ガイドレールはそれぞれ単列で
構成し、同ガイドレールは選択的に昇降制御される前記
ガイドローラと係合して前記金型搬送台車の走行を案内
するように構成した金型交換システムを提供するもので
ある。
【0022】すなわち同第2の手段によれば、複数の成
形機と金型収納ラックの間に断続して配設され、ガイド
ローラと係合して前記金型搬送台車の走行を案内する複
数のガイドレールは、それぞれ単列で構成されているの
で、ガイドレールの敷設に要する床面を少なくし、低コ
ストで効率的なレイアウトを採用する様にしたものであ
る。
【0023】さらに本発明は、第3の手段として前記第
2の手段に加えて、前記ガイドローラの下端に位置決め
部材を設け、前記ガイドレール側には前記金型搬送台車
の旋回又は停止時に前記ガイドローラが下降して前記位
置決め部材が係合する係止孔を設けて構成した金型交換
システムを提供するものである。
【0024】すなわち同第3の手段によれば、前記金型
搬送台車が選定された成形機に至るガイドレールとの分
断位置で旋回するとき、又は金型収納ラック等に隣接し
た所定の停止位置で停止するとき、同旋回又は停止位置
に設けた係止孔に対して、前記ガイドローラの下端に設
けた位置決め部材が下降して係合し、同旋回又は停止位
置を正確、確実にするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の第1形態に
ついて図1ないし図8に基づいて説明する。図1は本実
施形態に係る成形工場のレイアウト図、図2は金型交換
システム構成を示す斜視図、図3は金型搬送台車の下部
平面図、図4(a),図4(b)はガイド係合装置の側
面図、図5は走行駆動装置を示す斜視図、図6は支点金
具を示す斜視図、図7はガイド係合を示す側面図、そし
て図8は旋回部を示す平面図である。
【0026】図1に示すプラスチック成形工場には、4
台の成形機1A,1B,1C,1Dが単列又は並列して
配設されており、該成形機1A〜1D群に直交する方向
に金型収納ラック2が設置され、成形機1Aおよび1B
にそれぞれ平行してガイドレール11および12が床面
に固設され、成形機1C,1Dに平行してガイドレール
13が、また、金型収納ラック2に平行してガイドレー
ル14がそれぞれ床面に固設されている。
【0027】即ち、ガイドレール11〜14は個々に分
断されており、金型収納ラック2に平行してガイドレー
ル14から、成形機1Aに平行なガイドレール11、成
形機1Bに平行なガイドレール12、又は成形機1C、
1Dに平行なガイドレール13への分断位置において
は、後述する様に金型搬送台車3の操作により橋渡しさ
れて搬送が行われるものである。
【0028】ここに採用される金型搬送台車3は、例え
ば特開平6−278826号に示される様なエアー浮上
式のものであり、同エアー浮上式の金型搬送台車3は、
後述するガイド係合装置18をガイドレール14に係合
して案内されることで、前記金型収納ラック2に平行し
て移動し、方向変更位置P1 ,P2 ,P3 の何れかにお
いて移動方向を90度左に旋回変更して、ガイドレール
11,12,13の何れかによって成形機1A〜1Dに
平行して移動するように構成されている。
【0029】エアー浮上式の金型搬送台車3は、図2に
示すように上面に金型搬出入の駆動手段を備えたローラ
19aとローラ19bからなる金型5の載置スペース1
6が前後方向に区分されて二箇所設けられている。
【0030】金型搬送台車3の後部(図の右側)には制
御装置17を備え、その下部にコンプレッサー(図示省
略)を搭載しており、立設するパイプスタンド21の先
端には集電器22が接続され、ガイドレール14に沿っ
て設けられた吊り下げレール23に伸縮延長可能に懸架
されたケーブル(電線)24の接続によって、前記コン
プレッサーの起動・停止、その他の電気的な制御が行わ
れる。
【0031】台車15の下部の四隅近傍(左右両側面の
前後下端部)には、安全ストッパーを兼ねたガイド係合
装置18が設けられ、同ガイド係合装置18は図3に示
すように、右側前に18a、右側後に18b、左側前に
18c、左側後に18dと分かれてそれぞれ配置されて
いる。
【0032】その構成は図4(a)に示すように、台車
15に固定されたブラケット26を介してエアーシリン
ダ25を固定し、同エアーシリンダ25のロッド25a
にカムフロワー27を連結し、その下側にボールプラン
ジャー28が固定されている。
【0033】図3に示すように、台車15の底面には、
エアーベアリング30が四隅に配設され、直進用の走行
駆動装置31と角度変更用の走行駆動装置32が直交し
て配設されている。それぞれのエアーベアリング30は
前記の制御装置17の圧縮空気径路に配管接続され、圧
縮空気の供給によって金型搬送台車3を浮上し移動可能
となる。
【0034】走行駆動装置31および走行駆動装置32
は同一構成で、図5に示すようにブラケット33とブラ
ケット37が台車15の底面に固定され、そのブラケッ
ト33に回動自在に支持された揺動板34の側面にモー
タ35が固定され、該モータ35の出力軸35aに外周
がゴムでできた駆動ローラ36が固着されている。
【0035】この駆動ローラ36は、ブラケット37に
保持されたエアーシリンダ38の進退作動によって、ブ
ラケット33を揺動板34の支持軸を支点に揺動して上
下動する構造となっており、また、エアーベアリング3
0に圧縮空気を供給することによって、金型搬送台車3
を浮上させた状態でエアーシリンダ38の前進作動によ
り、駆動ローラ36の外周が床面に押圧されるようにな
っている。
【0036】なお、エアーベアリング30から圧縮空気
が排出され金型搬送台車3が接地停止している場合に
は、台車15の下面四隅に設けられた脚パッド(図示省
略)を床面に接地し、駆動ローラ36の外周は床面に接
地しないように、エアーシリンダ38のストロークが決
められている。
【0037】前記ガイドレール11〜14のそれぞれ
は、長さが異なるだけでその形状、構造は略同一である
ので、図4(a),図4(b)において、対応する部位
に(11a〜13a)〜(11e〜13e)の符号を併
記し、ガイドレール14を代表例として説明すると、ガ
イドレール14は図4(a),図4(b)に示すよう
に、底板14aに高さの相違する側板14b,14cに
よって、前記ガイド係合装置18のカムフロワー27の
外径が係合可能な案内溝14dが一体形成され、一定の
長さを有するものである。
【0038】側板14b,14cは高い方と低い方があ
り、その高さの差はエアーシリンダ25のストローク寸
度Sと同じで、高い方の側板14bの高さは、エアーベ
アリング30に圧縮空気を供給し金型搬送台車3を浮上
させてエアーシリンダ25を後退させた状態において、
カムフロワー27の高さ(厚さ)の略1/2が側板14
bの上部側面と係合する寸度であり、また、低い方の側
板14cの高さは前記のものと反対にエアーシリンダ2
5を前進した状態でカムフロワー27の高さ(厚さ)の
略1/2が側板14cの上部側面と係合する寸度であ
る。
【0039】そして、底板14aには金型搬送台車3が
成形機1A〜1Dおよび金型収納ラック2の指定位置で
停止し、移動方向の停止位置決めをするために、ガイド
係合装置18のボールプランジャー28のボール28a
が係合する係止孔14eが設けられている。
【0040】図6に示す支点金具40が、図1における
方向変更位置P1 ,P2 ,P3 に、複数のアンカーボル
ト39で固定され、上面40aにはボールプランジャー
28のボール28aが係合する係止孔40bが設けら
れ、その高さは、金型搬送台車3が浮上しエアーシリン
ダ25が前進した状態で、ボールプランジャー28のボ
ール28aが係合可能な寸度である。
【0041】上面40aの2辺に傾斜面40c,40d
が90°の角度を有して形成され、その傾斜角度は15
度程度であり、また、上面40aの1辺と傾斜面40
c,40dの幅寸度は前記カムフロワー27の外径と同
寸であり、傾斜面40cはガイドレール11〜13の案
内溝11d〜13dに係合し、傾斜面40dの下面は床
面接している。
【0042】本実施の形態は前記の様に構成されている
ので、基本的な動作として、まず、金型搬送台車3を走
行移動させるためには、搭載されたコンプレッサー(図
示省略)を起動し、エアーベアリング30に圧縮空気を
供給して金型搬送台車3を浮上させて移動可能な状態に
し、金型収納ラック2に平行して配設されているガイド
レール14の側板14bの内側面に、ガイド係合装置1
8a,18bのカムフロワー27の外周を当接させて位
置決めをする。
【0043】次いでエアーシリンダ25を前進作動し
て、カムフロワー27をガイドレール14の案内溝14
dに係合(図4(a)の状態)させることにより移動方
向の規制がなされ、ガイドレール14に案内された走行
移動が可能となる。この時、ガイド係合装置18c,1
8dのエアーシリンダ25は後退しており、カムフロワ
ー27は上昇位置(図4(a)の二点鎖線で示す位置)
にある。
【0044】金型搬送台車3の直進走行は、走行駆動装
置31のエアーシリンダ38を前進作動させて駆動ロー
ラ36を床面に接地させ、モータ35を正転または逆転
起動することで、前方移動(収納ラックから成形機へ向
かっての移動)または後方移動(成形機から収納ラョク
へ向かっての移動)することが可能となり、旋回は走行
駆動装置32のエアーシリンダ38を前進作動させて駆
動ローラ36を床面に接地させ、モータ35を正転また
は逆転起動することで、右旋回または左旋回することが
できる。
【0045】これらの作動は制御装置17の制御ボタン
(図示省略)の操作で行われ、その作動制御は制御装置
17のコンピュータによって行われるとともに、金型搬
送台車3の成形機1A〜1Dおよび金型収納ラック2で
の停止位置は位置センサー(図示省略)の検知信号に基
づいて制御されて、金型収納ラック2と成形機1A〜1
D間における金型の自動搬送が可能となる。
【0046】前記の様な基本的な作動に基づいて成形機
1Aないし1Dの金型を交換する作動を説明する。
【0047】先ず、金型搬送台車3をエアーベアリング
30によって浮上するとともに、ガイド係合装置18
a,18bのカムフロワー27を図4(a)の実線の状
態にし、走行駆動装置31の作動によって金型収納ラッ
ク2に平行したガイドレール14に沿って交換する金型
5aの載置されている金型収納ラック2の指定位置(金
型の受け渡し可能な位置)に移動停止させ、エアーベア
リング30の圧縮空気を排出し金型搬送台車3を接地停
止する。
【0048】次に、金型収納ラック2より金型5aを金
型搬送台車3の載置スペース16(前方)の片方に載置
すると、エアーベアリング30に圧縮空気を供給して金
型搬送台車3を所定高さまで浮上させ、エアーシリンダ
38の前進動作によって駆動ローラ36を床面に押圧さ
せる。
【0049】そして金型5aの搬送移動先である成形機
1A〜1Dの何れかを指定するために制御装置17によ
り指定された成形機の操作ボタンを押すと、モータ35
の作動により金型搬送台車3はガイドレール14に案内
されてゆっくりと前方移動を開始する。
【0050】一例として成形機1Aを指定した場合にお
いて、金型搬送台車3のガイド係合装置18aが通過点
1 を通過したことをセンサーで検知すると、ガイド係
合装置18dのエアーシリンダ25が前進作動してカム
フロワー27が下降する。
【0051】同カムフロワー27が下降して図7に示す
ようにカムフロワー27の下部にあるボールプランジャ
ー28のボール28aが支点金具40の傾斜面40dに
当接し、エアーシリンダ25のロッド25aに若干の付
勢力を加えながら上昇して方向変更位置P1 にある係止
孔41bにボールプランジャー28のボール28aが係
合すると、走行駆動装置31の駆動ローラ36が床面よ
り離れ金型搬送台車3は前方移動を停止する。
【0052】次にガイド係合装置18a,18bのエア
ーシリンダ25を後退作動して、ガイドレール14の案
内溝14dとガイド係合装置18a,18bのカムフロ
ワー27の係合を解除して図4(a)の2点鎖線の状態
とする。
【0053】前記解除と同時に、ガイド係合装置18c
のエアーシリンダ25を後退作動してカムフロワー27
を上昇させておき、角度変更用の走行駆動装置32のエ
アーシリンダ38を前進作動して駆動ローラ36を床面
に接地させ、モータ35の起動によって、図8に示すよ
うに方向変更位置P1 において、ガイド係合装置18d
を支点としてゆっくりと左旋回を開始する。
【0054】左旋回を続けガイド係合装置18cのカム
フロワー27の外周が、ガイドレール11の低い方の側
板11c上を通過し、高い方の側板11bの内側面に当
接すると、エアーシリンダ25を前進作動してカムフロ
ワー27を下降させてガイドレール11の案内溝11d
に係合させるとともに走行駆動装置32の駆動を停止し
て旋回を停止し、エアーシリンダ38を後退作動して駆
動ローラ36を上昇する。
【0055】次に、走行駆動装置31の駆動ローラ36
を接地させ、モータ35によるローラ36の駆動によっ
て前方移動を開始して、成形機1Aで交換を要する金型
5bを金型搬送台車3の空の載置スペース16(後方)
に搬出可能な位置で停止し、エアーベアリング30の圧
縮空気を排出して金型搬送台車3を下降させ、ボールプ
ランジャー28のボール28aは係止孔11eに係合
し、位置決めされて接地停止する。
【0056】成形機1Aより金型5bを載置スペース1
6に搬出固定し、再びエアーベアリング30の圧縮空気
を供給して金型搬送台車3を浮上させて、金型5aを成
形機1Aへの搬入可能な位置に移動した後、エアーベア
リング30の圧縮空気を排出して金型搬送台車3を下降
させて接地定着して、載置スペース16上の金型5aを
成形機1Aの金型固定位置に搬入することで成形機1A
での金型交換を終了する。
【0057】次に、交換された金型5bを金型収納ラッ
ク2に移動搬送するために、制御装置17で搬送先であ
る金型収納ラック2のラックNoを指定して操作ボタン
を押すと、走行駆動装置31の起動(モータ35は逆
転)によって金型搬送台車3はゆっくりと後方移動を開
始する。
【0058】ガイド係合装置18dのボールプランジャ
ー28のボール28aが、支点金具40の傾斜面40c
に当接し、エアーシリンダ25のロッド25aに若干の
付勢力を加えながら上昇し、係止孔40bにボールプラ
ンジャー28のボール28aが係合し、通過点L4 にお
いてガイド係合装置18cの到着を確認すると、走行駆
動装置31の駆動ローラ36を床面より上昇させて後方
移動を停止し、次いでガイド係合装置18cのエアーシ
リンダ25を後退作動して、ガイドレール11の案内溝
11dとカムフロワー27の係合を解除する。
【0059】次に、エアーシリンダ38を前進作動して
駆動ローラ36を下降させて、走行駆動装置32を作動
させることで、図8に示すように方向変更位置P1 にお
いて、ガイド係合装置18dを支点として右旋回を開始
する。
【0060】右旋回を続けガイド係合装置18a,18
bのカムフロワー27の外周が、ガイドレール14の低
い方の側板14c上を通過し高い方の側板14bの内側
面に当接すると、エアーシリンダ25を前進作動してカ
ムフロワー27を下降させてガイドレール14の案内溝
14dに係合させるとともに走行駆動装置32の駆動を
停止して旋回を停止する。
【0061】次に、走行駆動装置31の作動によって後
方移動を再度開始して、金型収納ラック2の指定ラック
Noへ載置スペース16(後方)の金型5bを搬入可能
な位置で停止し、エアーベアリング30の圧縮空気を排
出して金型搬送台車3を下降させ、ボールプランジャー
28のボール28aを係止孔14eに係合し位置決めさ
れて接地定着する。
【0062】金型搬送台車3の載置スペース16(後
方)に載置されている金型5bを、金型収納ラック2の
指定ラックに搬入収納して成形機1Aを指定した場合の
金型交換作業を終了する。これによりこの金型交換作業
における金型搬送台車3の搬送径路である床面は平滑
で、該金型搬送台車3は直進・旋回ともスムーズに行わ
れる。
【0063】なお、成形機1B,1C,1Dにおける金
型交換についても、上記成形機1Aの金型交換作業と略
同様に行われるが、金型収納ラック2において交換する
金型5を、金型搬送台車3の載置スペース16上に搬出
載置した後に、移動(搬送)先である成形機を選択・指
定することで金型搬送台車3は前方移動を開始すること
になるが、若干の説明を付加しておく。
【0064】すなわち、成形機1Bを指定した場合にお
いては、金型搬送台車3のガイド係合装置18aが図1
に示す通過点L1 を通過してもセンサーの検知反応はな
く、通過点L2 を通過したことをセンサーで検知し得る
様に設定しておくと以降は成形機1Aを指定した場合と
同様な作動が繰り返される。
【0065】但し、方向変更位置のP1 はP2 に、通過
点L1 はL2 に、通過点L4 はL5に変わり、成形機1
Aは1Bに、ガイドレール11はガイドレール12に変
わるが、その他は同一であるので説明を省略する。
【0066】また、成形機1Cまたは成形機1Dを指定
した場合においては、金型搬送台車3のガイド係合装置
18aが図1に示す通過点L1 およびL2 を通過しても
センサーの検知反応はなく、通過点L3 を通過したこと
をセンサーで検知し得る様に設定しておくと、以降は成
形機1Aを指定した場合と同様な作動が繰り返されるこ
とになる。
【0067】但し、前記と同様に方向変更位置のP1
3 に、通過点L1 はL3 に、通過点L4 はL6 に変わ
り、成形機1Aは1Cまたは成形機1Dに、ガイドレー
ル11はガイドレール13に変わるが、その他は同一で
あるので説明を省略する。
【0068】なお、金型搬送台車3の移動は自動運転さ
れるが、手動運転を選択することで人手による移動が可
能であることは言うまでもない。
【0069】次に本発明の実施の第2形態について図9
乃至図11に基づいて説明する。図9は本実施形態に係
る成形工場のレイアウト図、図10は支点金具を示す斜
視図、図11は旋回部を示す平面図である。
【0070】なお前記した実施の第1形態と同一の部位
に関しては、同実施の第1形態の説明を適所に援用する
と共に、同実施の第1形態を示す図面も利用することに
より、重複する説明を極力省略する。
【0071】図9に示すプラスチック成形工場には、4
台の成形機6A,6B,6C,6Dが配設されており、
この中成形機6A,6Bは互に平行に配設され金型収納
ラック2に対して角度(120度)を有し、また、成形
機6C,6Dは互に平行に配設され金型収納ラック2に
対して直交して配設されている。
【0072】成形機6A,6Bに平行してガイドレール
41,42が床面に固設され、成形機6Cおよび6Dに
平行してガイドレール43,44が、金型収納ラック2
に平行して分断したガイドレール45,46,47およ
び48,49がそれぞれ床面に固設されて、ガイドレー
ル41とガイドレール45およびガイドレール42とガ
イドレール46が、方向変更位置のP11,P12において
図10に示す支点金具50を介して接続され、ガイドレ
ール43およびガイドレール44が方向変更位置の
13,P14において、床面に固設された前記実施の第1
形態における図6に示す支点金具40を介して接続され
ている。
【0073】図10に示す支点金具50は、上面50a
にボールプランジャー28のボール28aが係合する係
止孔50bが設けられ、その係止孔50bを中心に所定
角度(本実施形態では120度)方向に傾斜面50c,
50dが形成され、その幅はガイドレール41,42,
45,46の案内溝41d,42d,45d,46dに
係合可能な寸度である。
【0074】前記ガイドレール41〜49の断面形状
は、前記実施の第1形態において図4(a),図4
(b)に示したものと同一で、側板の高さの低い方が金
型搬送台車3の台車15側に配設されるものである。
【0075】エアー浮上式の金型搬送台車3はガイド係
合装置18を、ガイドレール45,46,47および4
8,49を何れかに係合することで金型収納ラック2に
平行して移動し、方向変更位置P11またはP12において
移動方向を進行方向から60度右に旋回変更して、ガイ
ドレール41または42によって成形機6Aまたは6B
に平行して移動し得るように構成され、また、方向変更
位置P13またはP14において移動方向を90度左に旋回
変更して、ガイドレール43または44によって成形機
6Cまたは6Dに平行して移動し得るように構成されて
いる。
【0076】なお、その他金型収納ラック2およびエア
ー浮上式の金型搬送台車3等は、付属する部品を含めて
前記実施の第1形態と同一構造・同一機能であるのでそ
の説明は省略する。
【0077】前記の様に構成された本実施の形態におい
て、金型収納ラック2および成形機6A,6B,6C,
6Dにおける金型の受け渡しや、金型搬送台車3の前方
移動(収納ラックから成形機へ向かっての移動)または
後方移動(成形機から収納ラックへ向かっての移動)に
ついては、前記実施の第1形態と同じ作用であるので説
明を省略し、金型搬送台車3の右旋回および左旋回の作
用について図9,図10に基づき説明する。
【0078】まず移動先として成形機6Aを指定した場
合においては、金型搬送台車3のガイド係合装置18c
が、通過点L13を通過したことをセンサーで検知する
と、ガイド係合装置18c,18dのエアーシリンダ2
5が前進作動してカムフロワー27が下降するととも
に、ガイド係合装置18aのエアーシリンダ25が後退
作動してカムフロワー27が上昇し、ガイド係合装置1
8cのカムフロワー27がガイドレール48の案内溝4
8dに係合し、ガイド係合装置18aのカムフロワー2
7がガイドレール45の案内溝45dとの係合が解除さ
れる。
【0079】金型搬送台車3はガイド係合装置18bと
18cがガイドレール45と48に夫々係合して前方移
動を続け、ガイド係合装置18dがガイドレール48に
係合し、ガイド係合装置18bのボールプランジャー2
8のボール28aが方向変更位置P11にある支点金具5
0の係止孔50bに係合すると、走行駆動装置31の駆
動ローラ36が床面より離れ、金型搬送台車3は前方移
動を停止する。同時にガイド係合装置18c,18dの
エアーシリンダ25が後退作動してカムフロワー27を
上昇させ、ガイドレール48との係合を解除させる。
【0080】次に、エアーシリンダ38を前進作動して
駆動ローラ36を下降させて、角度変更用の走行駆動装
置32の駆動ローラ36を床面に接地させ、モータ35
の起動によって、図11に示すように方向変更位置P11
において、ガイド係合装置18bを支点としてゆっくり
と右旋回を開始する。
【0081】右旋回を続けガイド係合装置18aのカム
フロワー27の外周が、ガイドレール41の低い方の側
板41c上を通過し高い方の側板41bの内側面に当接
すると、エアーシリンダ25を前進作動してカムフロワ
ー27を下降させてガイドレール41の案内溝41dに
係合させるとともに走行駆動装置32の駆動を停止して
右旋回を停止し、成形機6Aへの前方移動を開始して所
定位置において金型の交換が行われる。
【0082】成形機6Aでの金型交換を終えた金型搬送
台車3は、金型収納ラック2への後方移動を開始し、ガ
イド係合装置18bのボールプランジャー28のボール
28aが、支点金具50の傾斜面50dに当接しエアー
シリンダ25のロッド25aに若干の付勢力を加えなが
ら上昇し、係止孔50bにボールプランジャー28のボ
ール28aが係合し、通過点L11においてガイド係合装
置18aの到着を確認すると、走行駆動装置31の駆動
ローラ36が床面より離れて後方移動を停止し、ガイド
係合装置18aのエアーシリンダ25を後退作動して、
ガイドレール41の案内溝41dとカムフロワー27の
係合を解除する。
【0083】次に、エアーシリンダ38を前進作動して
駆動ローラ36を下降させて、走行駆動装置32を作動
させることで、図11に示すように方向変更位置P11
おいて、ガイド係合装置18bを支点として左旋回を開
始する。左旋回を続けガイド係合装置18c,18dの
カムフロワー27の外周が、ガイドレール48の低い方
の側板48c上を通過し高い方の側板48bの内側面に
当接すると、エアーシリンダ25を前進作動してカムフ
ロワー27を下降させてガイドレール48の案内溝48
dに係合させるとともに走行駆動装置32の駆動を停止
して左旋回を停止する。
【0084】次に、走行駆動装置31の作動によって後
方移動を開始して、ガイド係合装置18cが通過点L13
を通過したことを確認すると、ガイド係合装置18c,
18dのカムフロワー27は上昇し、反対にガイド係合
装置18aのカムフロワー27は下降し、金型搬送台車
3はガイドレール45によって案内され、金型収納ラッ
ク2の指定ラックへ後方移動して、金型の収納が行われ
る。
【0085】次に移動先として前記成形機6Aと平行に
配置された成形機6Bを指定した場合においては、成形
機6Aを指定した場合と同様に、金型搬送台車3のガイ
ド係合装置18cが通過点L13を通過したことが確認さ
れると、ガイド係合装置18c,18dのカムフロワー
27が下降し、ガイド係合装置18aのカムフロワー2
7が上昇し、金型搬送台車3はガイドレール48に案内
されて前方移動を続ける。
【0086】ガイド係合装置18cが通過点L14を通過
したことが確認されると、ガイド係合装置18aのカム
フロワー27が下降するとともに、ガイド係合装置18
cのカムフロワー27が上昇する。次にガイド係合装置
18dが通過点L14を通過したことが確認されると、ガ
イド係合装置18bのカムフロワー27が下降するとと
もに、ガイド係合装置18dのカムフロワー27が上昇
する。
【0087】かくして金型搬送台車3はガイドレール4
6に案内されて前方移動を続け、金型搬送台車3のガイ
ド係合装置18cが、通過点L15を通過したことをセン
サーで検知すると、ガイド係合装置18c,18dのエ
アーシリンダ25が前進作動してカムフロワー27が下
降するとともに、ガイド係合装置18aのエアーシリン
ダ25が後退作動してカムフロワー27が上昇し、ガイ
ド係合装置18cのカムフロワー27がガイドレール4
9の案内溝49dに係合し、ガイド係合装置18aのカ
ムフロワー27がガイドレール46の案内溝46dとの
係合が解除される。
【0088】金型搬送台車3はガイド係合装置18bと
18cがガイドレール46と49に夫々係合して前方移
動を続け、ガイド係合装置18dがガイドレール49に
係合し、ガイド係合装置18bのボールプランジャー2
8のボール28aが方向変更位置P12にあると、支点金
具50の係止孔50bに係合すると、走行駆動装置31
の駆動ローラ36が床面より離れ、金型搬送台車3は前
方移動を停止する。
【0089】同時にガイド係合装置18c,18dのカ
ムフロワー27を上昇させ、ガイドレール49との係合
を解除することで、成形機6Aを指定した場合と同様の
作動で右旋回を開始し、案内をガイドレール42に移し
て成形機6Bにおいて金型の交換をし、さらに金型収納
ラック2へと後方移動を開始するがその説明は省略す
る。
【0090】次に、ガイドレール42に沿って後方移動
し、通過点L12においてガイド係合装置18aの到着を
確認すると走行駆動装置31の駆動ローラ36が床面よ
り離れ後方移動を停止し、ガイド係合装置18aのガイ
ドレール42の案内溝42dとカムフロワー27の係合
を解除し、走行駆動装置32を作動させることで方向変
更位置P12においてガイド係合装置18bを支点として
左旋回を開始する。
【0091】左旋回を続けガイド係合装置18c,18
dのカムフロワー27の外周が、ガイドレール49の側
板49bの内側面に当接させカムフロワー27を下降
し、ガイドレール49の案内溝49dに係合させるとと
もに走行駆動装置32の駆動を停止して左旋回を停止す
る。
【0092】次に、走行駆動装置31の作動によって後
方移動を開始して、ガイド係合装置18dが通過点L15
を通過したことを確認すると、ガイド係合装置18dの
カムフロワー27は上昇するとともに、ガイド係合装置
18bのカムフロワー27は下降する。ガイド係合装置
18cが通過点L15を通過したことを確認すると、ガイ
ド係合装置18aのカムフロワー27は下降し、金型搬
送台車3はガイドレール46によって案内され後方移動
を続け、ガイド係合装置18dが通過点L14を通過した
ことを確認すると、ガイド係合装置18bのカムフロワ
ー27は上昇し、ガイド係合装置18dのカムフロワー
27は下降する。
【0093】次いで、ガイド係合装置18cが通過点L
14を通過したことを確認すると、ガイド係合装置18a
のカムフロワー27は上昇し、ガイド係合装置18cの
カムフロワー27は下降し、金型搬送台車3はガイドレ
ール48によって案内され後方移動を続ける。
【0094】そしてガイド係合装置18dが通過点L13
を通過したことを確認すると、ガイド係合装置18dの
カムフロワー27は上昇し、ガイド係合装置18bのカ
ムフロワー27は下降し、次いでガイド係合装置18c
が通過点L13を通過したことを確認すると、ガイド係合
装置18cのカムフロワー27は上昇し、ガイド係合装
置18aのカムフロワー27は下降し、金型搬送台車3
はガイドレール45によって金型収納ラック2に移動し
金型の収納が行われる。
【0095】なお、成形機6C又は成形機6Dを指定し
た場合は、前記の成形機6A又は成形機6Bを指定した
場合と前記実施の第1形態による作動を組み合わせたも
のであり、その説明は省略する。
【0096】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0097】
【発明の効果】以上、本出願の第1の発明によれば、工
場内に配設された複数の成形機と、各成形機で用いられ
る金型を収納する金型収納ラックと、前記各成形機と金
型収納ラックとの間で前記金型を搬送するエアー浮上式
の金型搬送台車で構成される金型交換システムにおい
て、前記各成形機と金型収納ラックの間に断続して配設
された複数のガイドレールと、前記金型搬送台車の左右
両側面の前後下端部に昇降可能に設けられ前記ガイドレ
ールと係合・離脱するガイドローラと、前記各成形機に
至るガイドレールの分断位置に配設した支点金具と、前
記金型搬送台車の所定位置の通過を検知して選択された
成形機に至る分断位置で前記ガイドローラを選択的に昇
降させて前記支点金具を軸に金型搬送台車を旋回させる
と共にガイドレールと係合・離脱させる制御を行う制御
装置を有して構成されているので、断続的に配設された
ガイドレールの分断位置に来た金型搬送台車は、所定位
置の通過を検知されて、同金型搬送台車の左右両側面に
おいて前後の下端部に設けられたガイドローラのうちか
ら必要なものを選定されて昇降制御され、同分断位置に
配設された支点金具と共働し、同支点金具を軸にして金
型搬送台車を旋回させて選択された成形機に至るガイド
レールに切り換えて所望の金型の搬送を行う様にし、以
てエアー浮上式の金型搬送台車を自動運転(無人運転)
で走行が可能となり、人手による走行・操舵を不要とし
作業者の安全性と労力を軽減し、作業効率を大幅に向上
することが出来たものである。
【0098】また本出願の第2の発明によれば、前記第
1の発明に加えて、前記各ガイドレールはそれぞれ単列
で構成し、同ガイドレールは選択的に昇降制御される前
記ガイドローラと係合して前記金型搬送台車の走行を案
内するようにして金型交換システムを構成しているの
で、複数の成形機と金型収納ラックの間に断続して配設
され、ガイドローラと係合して前記金型搬送台車の走行
を案内する複数のガイドレールは、ガイドレールの敷設
に要する床面を少なくし、かつ、成形機と金型収納ラッ
クの配置が自由にレイアウトできると共に、金型搬送台
車の移動方向も自由に選択でき、工場スペースの有効活
用が可能等の効果を得ることが出来たものである。
【0099】更にまた本出願の第3の発明によれば、前
記第2の発明に加えて、前記ガイドローラの下端に位置
決め部材を設け、前記ガイドレール側には前記金型搬送
台車の旋回又は停止時に前記ガイドローラが下降して前
記位置決め部材が係合する係止孔を設けて金型交換シス
テムを構成しているので、前記金型搬送台車が選定され
た成形機に至るガイドレールとの分断位置で旋回すると
き、又は金型収納ラック等に隣接した所定の停止位置で
停止するとき、同旋回又は停止位置に設けた係止孔に対
して、前記ガイドローラの下端に設けた位置決め部材が
下降して係合して同旋回又は停止を行い、エアー浮上式
の金型搬送台車を単列のガイドレールで直進走行させ、
金型搬送台車の角部を支点として自由な方向への旋回が
可能となり、走行径路の切替え手段を設けたガイドレー
ルを不要としたことで、構成部材の削減を図り設置場所
の有効活用を可能にすることが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る金型交換システ
ムを採用した成形工場のレイアウト図である。
【図2】図1の金型交換システムの主要構成部分に係る
金型搬送台車等の概要を示す斜視図である。
【図3】図2の金型搬送台車の下部平面図である。
【図4】図3の金型搬送台車の側面に設けたガイド係合
装置を示し、(a)、(b)は上下方向でそれぞれ異な
る位置に移動した状態の説明図である。
【図5】図3の金型搬送台車の底面に設けた走行駆動装
置を示す斜視図である。
【図6】図1のレイアウトで、ガイドレールの分断位置
に配置される支点金具を示す斜視図である。
【図7】図1のレイアウトで、ガイドレール中の所定位
置でガイド係合装置の係止状態を示す説明図である。
【図8】図1のレイアウトで、金型搬送台車の旋回部を
示す平面図である。
【図9】本発明の実施の第2形態に係る成形工場のレイ
アウト図である。
【図10】図9のレイアウトで、ガイドレールの方向変
換位置に配置される支点金具を示す斜視図である。
【図11】図9のレイアウトで、金型搬送台車の旋回部
を示す平面図である。
【図12】従来の金型交換システムを適用した小規模な
成形工場のレイアウト図である。
【図13】図12に示すレイアウトに用いられる金型搬
送台車の概要を示す説明図である。
【図14】図13の上面図である。
【符号の説明】
1A〜1D 成形機 2 金型収納ラック 3 金型搬送台車 5 金型 6A〜6D 成形機 11〜14 ガイドレール 15 台車 16 載置スペース 17 制御装置 18 ガイド係合装置 25 エアシリンダ 26 ブラケット 27 カムフロワー 28 ボールプランジャー 30 エアーベアリング 31、32 走行駆動装置 33 ブラケット 34 揺動板 35 モータ 36 駆動ローラ 39 アンカーボルト 40、50 支点金具 41〜49 ガイドレール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 勲 東京都荒川区荒川七丁目50番9号 株式会 社リョーイン内 Fターム(参考) 4F202 AM14 AM15 AM18 AM20 CA11 CR01 CS01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工場内に配設された複数の成形機と、各
    成形機で用いられる金型を収納する金型収納ラックと、
    前記各成形機と金型収納ラックとの間で前記金型を搬送
    するエアー浮上式の金型搬送台車で構成される金型交換
    システムにおいて、前記各成形機と金型収納ラックの間
    に断続して配設された複数のガイドレールと、前記金型
    搬送台車の左右両側面の前後下端部に昇降可能に設けら
    れ前記ガイドレールと係合・離脱するガイドローラと、
    前記各成形機に至るガイドレールの分断位置に配設した
    支点金具と、前記金型搬送台車の所定位置の通過を検知
    して選択された成形機に至る分断位置で前記ガイドロー
    ラを選択的に昇降させて前記支点金具を軸に金型搬送台
    車を旋回させると共にガイドレールと係合・離脱させる
    制御を行う制御装置を有してなることを特徴とする金型
    交換システム。
  2. 【請求項2】 前記各ガイドレールはそれぞれ単列で構
    成し、同ガイドレールは選択的に昇降制御される前記ガ
    イドローラと係合して前記金型搬送台車の走行を案内す
    るように構成したことを特徴とする請求項1に記載の金
    型交換システム。
  3. 【請求項3】 前記ガイドローラの下端に位置決め部材
    を設け、前記ガイドレール側には前記金型搬送台車の旋
    回又は停止時に前記ガイドローラが下降して前記位置決
    め部材が係合する係止孔を設けたことを特徴とする請求
    項2に記載の金型交換システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20170026943A (ko) * 2015-08-31 2017-03-09 한성웰텍 (주) 고하중 금형부품 무인가공 자동화시스템

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KR20170026943A (ko) * 2015-08-31 2017-03-09 한성웰텍 (주) 고하중 금형부품 무인가공 자동화시스템
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