JP3537397B2 - 大型機器の運搬装置及びそれを用いた搬入据付方法 - Google Patents

大型機器の運搬装置及びそれを用いた搬入据付方法

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JP3537397B2 JP2001009685A JP2001009685A JP3537397B2 JP 3537397 B2 JP3537397 B2 JP 3537397B2 JP 2001009685 A JP2001009685 A JP 2001009685A JP 2001009685 A JP2001009685 A JP 2001009685A JP 3537397 B2 JP3537397 B2 JP 3537397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物内の熱源機械
室に設置する配管モジュールや冷凍機などの大型機器
(設備機器)を運搬・搬入・据付するための方法と装置
に関する。本発明の対象となる大型機器とは、トラック
運搬が可能な大きさ(最大で幅2500mm、長さ50
00mm、高さ2500mm程度)のフレーム鋼材内に
納められた配管設備(配管モジュール)を複数段積みし
たものや、冷凍機・ボイラー等の熱源機器類等で、人力
での運搬が不可能な重量物(2〜10トン程度)であ
る。
【0002】
【従来の技術】熱源機械室に設置する配管モジュールや
冷凍機などの大型機器は、一般的に以下の方法により、
運搬・据付作業を行う。 (1)運搬方法(図13参照) 大型機器1を台車(チルローラー)2の上に載せて、搬
入路に沿ってワイヤー3とウインチ4で牽引していく。
方向転換を行う場合は、いったん大型機器1をジャッキ
アップして下部に敷いてある台車2の向きを変える。さ
らにウインチ4の設置位置を移動させて、引っ張り方向
を変える必要がある。
【0003】(2)据付方法(図14A〜D参照) 大型機器1を所定の設置位置付近まで運搬した後、床面
に設置するために、大型機器1をジャッキ6でジャッキ
アップして、台車2を抜き取ってからジャッキダウンさ
せる。その後、バール7でこじ動かして微調整しながら
位置決めする。レベル調整は、シム9等を床面と大型機
器の間に挿入させるため、再度バールやジャッキで調整
する必要がある。このように従来方法は、作業の段取り
変えが多く、作業が複雑で工数がかかり、高精度な位置
決めは困難である。
【0004】(3)搬入・据付方法(図15参照) 図15のような機械室内で、搬入口から所定の接地位置
まで大型機器1を運搬する場合、チルローラーと呼ばれ
ている重量物運搬用の台車4台の上に、大型機器1を載
せて運搬する。運搬経路は柱、壁及びほかの設備機器が
障害になってしまうため、4回以上方向転換を行う必要
があり、その度にウインチを接地して引っ張り方向を変
える必要がある。また方向転換a,cのように、大型機
器の向きは変えずに引っ張り方向を90°変えるような
ケースでは、大型機器の下にジャッキをセットしてジャ
ッキアップし、台車の向きを90°変える必要がある。
このように搬入経路が複雑な場合は、段取り変えが多く
なり、作業が複雑で工数がかかる。また運搬用台車とし
ては、他にパレットトラックと呼ばれているものの中
で、前後・横移動ができる機能を備えたものも存在する
が、手押し式で1台当りの積載能力は一般に1500k
g以下であるため、本発明が対象とする重量物の搬入・
据付には適さない。
【0005】特開平9−150741号「重量物運搬用
の電動台車」には、リフト装置を備えたフレーム、自在
車輪、駆動輪、駆動ユニット、及び可倒式ハンドルを備
えた重量物運搬用の電動台車が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大型
機器の運搬・搬入・据付の作業を少ない段取り回数で容
易かつ正確に行うための方法と装置を提供することにあ
る。
【0007】上記問題点を解決するため、本発明では以
下の手法を用いる。2台の運搬装置を使用して搬入・据
付作業を行う。各運搬装置は電動の搬送台車上に芯出し
ジャッキが設置されており、それで大型機器の両側を支
持し、その状態で運搬から据付までの一連の作業を行
う。搬送台車は2台を連動させることにより、大型機器
を前後方向、横方向及び回転ができる。このため搬入路
に沿った運搬が容易にできる。所定の位置付近まで運搬
した後は、芯出しジャッキにより、大型機器の水平調整
及び位置決めを簡単に行うことができる。かくして、大
型機器の運搬から搬入・据付までを、最小の段取り換え
で容易かつ正確に行うことができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はその第1の態様
において、建築現場等に使用する大型機器を所定の位置
まで搬送するための運搬装置であって、大型機器を載せ
る搬送台車と、この搬送台車上に搭載された芯出しジャ
ッキとを備え、前記搬送台車は、前輪側となる駆動輪、
後輪側となる従動輪、プラットフォーム、及び走行方向
変換用のハンドルレバーが設けられ、かつバッテリとモ
ータが搭載された電動式台車であり、前記従動輪には前
後進輪と横行輪が併設され、一方だけが接地するように
切り換え可能になっており、前記ハンドルレバーは駆動
輪に連結されて従動輪との協働により180°以上進行
方向が変えられるようになっており、前記芯出しジャッ
キはリモコンの操作によりジャッキ部分を上下動させら
れるようになっている大型機器の運搬装置を提供する。
【0009】前述したように、本発明の対象となる大型
機器とは、トラック運搬が可能な大きさのフレーム鋼材
内に納められた配管設備(配管モジュール)を2段積み
したものや、冷凍機・ボイラー等の熱源機器類で、人力
での運搬が不可能な重量物である。従って、大型機器の
短辺側に2カ所ずつ支持用のブラケットを取り付け、2
台の運搬装置の芯出しジャッキ部分でそのブラケットを
支持しながら運搬することが好適である。
【0010】
【作用】本発明による運搬装置は搬送台車とその上に搭
載された芯出しジャッキにより構成されている。搬送台
車は、駆動輪(前輪)、従動輪(後輪)、プラットフォ
ーム、ハンドルレバーで構成されており、バッテリを搭
載した電動台車である。後輪には前後進輪と横行輪の両
方を併設し、スイッチ操作により、どちらかの車輪が油
圧あるいは電動により降下、接地し走行できる機構を設
ける。本車両は前輪が方向を換えられる方式で、ハンド
ルレバーは前輪に固定されており、ハンドルレバーによ
り180°以上方向が変えられる。後輪は前後進輪が前
後進輪切り換えシリンダとリンクで繋がっており、横行
輪は横行輪切り換えシリンダでアームを押すことで接地
し、戻りはスプリング力によって戻る。後輪の切り換え
は、プラットフォームの高さを一定に保つために、前後
進輪、横行輪の両輪を一度接地させて行う。
【0011】芯出しジャッキは搬送台車のプラットフォ
ーム上に2台ずつ搭載され、大型機器のサイズに合わせ
てプラットフォーム上の長手方向に任意の位置でセット
できる。芯出しジャッキは油圧あるいは電動により上下
動させる。上部のヘッド部分は横滑りできる機構を持
つ。横滑りする部分は、滑りを防止するストッパと、ス
トッパを解除し押しボルトにより横滑りさせる機構をも
つ。すなわち、芯出しジャッキは、横滑り部分に取り付
けられた横移動用押しボルトを押したり回したりするこ
とにより被支持物を容易に横滑りさせることができるの
で、大型機器を所定の位置まで運搬した後、芯出しジャ
ッキによりレベル調整と位置合わせを高精度(プラスマ
イナス1mm以内)で簡単に行うことができる。芯出し
ジャッキは市販されている製品をそのまま利用すること
ができる。
【0012】本発明はその好適な態様として、前記搬送
台車が2台連結され、一方のマスター車両と他方のスレ
ーブ車両とがケーブル又は無線により電気的に接続され
ており、制御装置により両車両の動作が制御されるよう
になっている。2台の運搬装置は連動されており、後輪
を前後方向のタイヤにし、前輪も前後方向に向ければ、
大型機器は前後方向に移動でき、後輪を横方向にし、前
輪も横方向に向ければ、大型機器は横方向に移動でき
る。また後輪を前後方向にして、前輪を内側に45°ず
つ傾ければ、前輪の向きに沿って大型機器がその場で回
転する。このとき後輪は横滑りしながら追従する。これ
により大型機器を任意の方向へ簡単に運搬することがで
きる。
【0013】本発明により得られる有利な効果は以下の
通り。 (1)大型機器の運搬が容易にできる 運搬装置は例えば5トンまでの積載能力を持ち、前後移
動が可能な電動式台車を2台連動させる。搬送台車は2
台の車両(マスター側・スレーブ側)を使って大型機器
を搬送するため、円滑に作業が行えるように、2台の車
両に連動用ケーブルを接続し、スイッチ切り換えを行う
ことで、一方の車両(マスター側)の操作で走行・停止
及び後輪の切り換え(前後進輪・横行輪)の操作が連動
する。マスター車両はスイッチの切り換えにより2台の
車両どちらにでも設定することができる。走行速度は位
置決め作業を容易かつ正確に行うために例えば5段階の
上限速度設定が可能である。
【0014】運搬時には、前後進および横行が可能な電
動台車2台を大型機器の両側で支持した状態で運搬す
る。方向転換は、ハンドルレバーで前輪の向き、切り換
え操作により後輪の向きを決めて、大型機器本体を前後
移動・横行及び回転させる。これにより、障害物をよけ
て、前後・横及び回転移動しながら所定の位置に運搬す
る。本発明による改善効果として、運搬経路が複雑でも
方向転換が容易に行えて、運搬途中の段取り変えがない
ので作業が短時間でできる。
【0015】(2)大型機器の据付作業が容易にできる 2台の搬送台車上にそれぞれ2台ずつ(合計4台)芯出
しジャッキを搭載する。芯出しジャッキは、スイッチ操
作により、1カ所から4台のジャッキを同時あるいは別
々に上下移動を操作できる。横滑りは押しボルトを操作
することにより、大型機器が載ったままで容易に横滑り
できる。電動台車で大型機器を設置位置付近まで接近さ
せた後、その台車上で従来ある芯出しジャッキを使用
し、横移動用押しボルトで水平方向に横滑りさせること
により横方向への移動を行い、上下方向のレベル調整を
行う。改善効果として、台車に載せた状態のまま、位置
及びレベル調整が簡単かつ高精度(プラスマイナス1.
0mm以内)に行うことができる。
【0016】本発明はさらに他の態様として、1対の搬
送台車を用いて建築現場等に使用する大型機器を所定の
位置まで搬入し据え付けるための方法であって、各搬送
台車上に芯出しジャッキを搭載し、各搬送台車に、前輪
側となる駆動輪、後輪側となる従動輪、プラットフォー
ム、走行方向変換用のハンドルレバー、バッテリ及びモ
ータを用意し、前記従動輪には前後進輪と横行輪を切り
換え可能に用意し、大型機器を搬送台車上に載置し、駆
動輪に連結されたハンドルレバーを操作して従動輪との
共働により180°以上進行方向を変化させながら大型
機器を所定の位置まで搬入し、前記芯出しジャッキをリ
モコン操作しジャッキ部分を上下動させて大型機器を所
定の位置に据え付ける大型機器の搬入据付方法を提供す
る。この方法により、大型機器の搬入・据付を、最小の
段取り換えで容易かつ正確に行うことができる。以下、
本発明による好適な実施形態を添付図面を参照しながら
説明する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1A〜C及び図2A〜Eは本発
明の第1の態様である大型機器の運搬装置10を表して
おり、大型機器を載せる搬送台車12と、この搬送台車
上に搭載された芯出しジャッキ14とを備えている。各
搬送台車12は、前輪側となる駆動輪21、後輪側とな
る従動輪22、プラットフォーム(車体)23、及び走
行方向変換用のハンドルレバー24が設けられ、かつバ
ッテリ25とモータ26が搭載された電動式台車であ
る。図1Bに示すように、従動輪22には前後進輪31
と横行輪32が併設され、スイッチ36の操作によりど
ちらかの車輪が油圧あるいは電動により降下して、一方
だけが接地するように切り換え可能になっている。ハン
ドルレバー24は駆動輪21に連結されて従動輪22と
の協働により、ハンドルレバー24自身も回動して18
0°以上進行方向が変えられるようになっている。芯出
しジャッキ14は、リモコンスイッチ30を包含するリ
モコンシステム(無線又は有線)を操作することによ
り、ジャッキ部分を上下動させられるようになってい
る。
【0018】図1Bの例では、従動輪22において、前
後進輪31は前後進輪切り換えシリンダ33とリンク5
1で繋がっており油圧作動により接地し、横行輪32は
横行輪切り換えシリンダ34がアーム52を押すことで
接地し、戻りはリターンスプリング53(図8参照)の
スプリング力によって戻るように構成されている。後輪
をスイッチ(図示せず)により前後進と横行に切り換え
る際は、プラットフォーム23の高さを一定に保つため
に、前後進輪、横行輪の両輪を一度接地させて行う。図
1Bは従動輪22のうちの前後進輪31と横行輪32が
共に接地している状態、図2Bは前後進輪31だけが接
地している前後進時の状態、図2Cは前後進輪31と横
行輪32が共に接地している状態、図2Eは横行輪32
だけが接地している横行時の状態をそれぞれ表してい
る。
【0019】すなわち、図2A,Bの前後進状態から、
図2Cでいったん前後進輪、横行輪の両輪を一度接地さ
せ、図2D,Eの横行状態へと移行させる。図2Dでは
進行方向調整角度αを調整しながら、進行方向を90°
以上切り換えていく。左右について見れば、180°以
上にわたって進行方向を切り換えることができる。
【0020】図1,図2に示すように、芯出しジャッキ
14は各搬送台車12のプラットフォーム23上に2台
ずつ搭載され、大型機器のサイズに合わせてプラットフ
ォーム上の長手方向に任意の位置でセットできる。芯出
しジャッキ14は油圧あるいは電動により上下動させ
る。図1Cに示すように、上部のヘッド部分38は、押
しボルト40を押すことによって横滑りできる機構を持
っている(図7参照)。芯出しジャッキ14は市販され
ている製品をそのまま利用することができる。
【0021】図3A〜Cは本発明による運搬装置10を
利用した大型機器1の運搬方法を表しており、前後進お
よび横行が可能な電動台車2台を大型機器1の両側で支
持した状態で運搬する。方向転換は、ハンドルレバーで
前輪の向き、切り換え操作により後輪の向きを決めて、
大型機器本体を前後移動・横行及び回転させる。すなわ
ち、図3Aは前輪21と前後進輪31とが同じ方向に沿
って接地し前後方向に移動する状態を表している。図3
Bは前輪21がハンドルレバー24の回動によって横向
きになり、横行輪32が同じ方向に沿って接地し横方向
に移動する状態を表している。図3Cは左右のハンドル
レバー24の向きを変え、左右の前輪の向きを45°傾
斜させて、タイヤのスリップを利用しながら大型機器1
をその場で回転させる状態を表している。かくして、障
害物をよけて、前後・横及び回転移動させながら大型機
器1を所定の位置に運搬することができる。本発明によ
る改善効果として、運搬経路が複雑でも方向転換が容易
に行えて、運搬途中の段取り変えがないので作業が短時
間でできることになる。
【0022】図4は本発明の他の実施例を表しており、
搬送台車42a,42bが2台連結され、一方のマスタ
ー車両42aと他方のスレーブ車両42bとがケーブル
44又は無線により電気的に接続されており、制御装置
36により両車両の動作が制御されるようになってい
る。図5A,Bは制御装置36のスイッチ類の詳細を表
しており、マスター・スレーブ切り換えスイッチ51、
連動スイッチ52、連動ケーブル接続部53、速度設定
スイッチ54が設けられている。
【0023】図6A〜Dは2台の搬送台車42a,42
bを連動させて大型機器1を運搬する方向を表してお
り、図6Aは前後方向に移動する状態、図6Bは左右方
向に移動する状態、図6Cは前後方向と左右方向を切り
換える状態、図6Dは回転させる状態をそれぞれ表して
いる。
【0024】図7A〜Dは、搬送台車12上に搭載され
た芯出しジャッキ14と大型機器1側に固定されたブラ
ケット8との関係を表しており、図7Aの基準状態から
大型機器1をジャッキアップした状態が図7Bで、図7
Cの基準状態から押しボルト40を押し込んでヘッド部
分38をスライドさせ、大型機器1を横方向にスライド
させた状態が図7Dである。横滑りする部分は、滑りを
防止するストッパ(図示せず)と、ストッパを解除し押
しボルトにより横滑りさせる周知の機構をもつ。芯出し
ジャッキ14は市販されている製品そのままである。こ
のように、大型機器をジャッキアップすることによって
上下の位置を調整し、横滑りさせることによって水平方
向の位置を調整することができるから、高い精度で大型
機器を所定の位置にセットすることができる。
【0025】図8,図9は搬送台車12の詳細な構造を
表しており、各部の構成は前述した通りである。図10
は、機械室内で本発明による運搬装置10の搬送台車1
2を2台用いて、大型機器1を搬入口から所定の設置位
置まで運搬する状態を表している。運搬経路は柱、壁及
びほかの設備機器が障害になるが、ウインチを使うこと
なく3回の方向転換でよく、ウインチを操作する作業者
が不要になるという利点がある。搬入経路が複雑になっ
ても、段取り変えの回数はそれほど多くならない。
【0026】図11A〜Cは搬入後における据付方法を
表しており、図11Aで所定の位置に到達した大型機器
1を、図11Bでジャッキアップと横滑りを繰り返しな
がら上下調節及び水平調節を行って正確に位置決めし、
床面上に所定の厚さのシム(スペーサ)56を置く。図
11Cでジャッキダウンし、芯出しジャッキ14を搭載
した搬送台車12を退避させて大型機器1の設置を完了
する。
【0027】図12は本発明の応用実施例として配管モ
ジュールの運搬に適用した例を表している。大型設備機
器のうち、配管モジュールは複数個のモジュールを運搬
して、順次位置決めし、配管接続部を連結させていかな
ければならない。本発明者による先願である特願200
0−213719号「建築用配管モジュールの位置決め
方法」に記載した配管モジュール60の運搬について
は、本発明の方法により電動式の搬送台車12で運搬
し、連結時は搬送台車12に搭載されている芯出しジャ
ッキ14の横滑りにより、連結金具62にて強制的に位
置決めすることができる。これにより、熱源機械室内に
設置する配管モジュールの搬入から据付までの一連の作
業が2人の作業員で簡単かつ正確に行うことができる。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く、本発明の運搬
装置及び搬入・据付方法によれば、大型機器の運搬・搬
入・据付の作業を少ない段取り回数で容易かつ正確に行
うための装置と方法が提供され、作業員を減少させるこ
とができて作業コストが低下するなど、その技術的効果
には極めて顕著なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による搬送台車の平面図、正面図及び側
面図である。
【図2】本発明による搬送台車の接地状態を表す平面図
及び正面図である。
【図3】本発明による運搬方法を表す斜視図である。
【図4】1対の搬送台車と接続ケーブルを表す正面図で
ある。
【図5】搬送台車上の制御装置部分を拡大して表す平面
図である。
【図6】1対の搬送台車を連動させた運搬方向を表す平
面図である。
【図7】芯出しジャッキの作動を表す側面図である。
【図8】搬送台車の平面図である。
【図9】搬送台車の正面図である。
【図10】本発明による現場内での運搬方法を表す平面
図である。
【図11】芯出しジャッキによる据付方法を表す正面図
である。
【図12】配管モジュールと搬送台車の関係を表す斜視
図である。
【図13】従来の大型機器の運搬方法を表す斜視図であ
る。
【図14】従来の大型機器の設置方法を表す正面図であ
る。
【図15】従来の現場内での運搬方法を表す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 大型機器 10 運搬装置 12 搬送台車 14 芯出しジャッキ 21 駆動輪 22 従動輪 23 プラットフォーム 24 ハンドルレバー 25 バッテリ 26 モータ 30 リモコンスイッチ 31 前後進輪 32 横行輪 36 制御装置 40 押しボルト 42a,42b 搬送台車 44 ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B66F 9/06 B62B 3/00 B A (72)発明者 北島 善孝 東京都新宿区四谷2丁目4番地 新菱冷 熱工業株式会社内 (72)発明者 奥村 拓也 大阪府大阪市西区京町堀1−15−10 テ ィー・シー・エム株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−32261(JP,A) 特開 平7−187586(JP,A) 特開 平9−150741(JP,A) 実開 平4−53797(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62B 3/00 B60P 3/00 B62B 3/06 B62B 3/10 B62B 5/06 B66F 9/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築現場等に使用する大型機器を所定の
    位置まで搬送するための運搬装置であって、 大型機器を載せる搬送台車と、この搬送台車上に搭載さ
    れた芯出しジャッキとを備え、 前記搬送台車は、前輪側となる駆動輪、後輪側となる従
    動輪、プラットフォーム、及び走行方向変換用のハンド
    ルレバーが設けられ、かつバッテリとモータが搭載され
    た電動式台車であり、 前記従動輪には前後進輪と横行輪が併設され、一方だけ
    が接地するように切り換え可能になっており、 前記ハンドルレバーは駆動輪に連結されて従動輪との協
    働により180°以上進行方向が変えられるようになっ
    ており、前記芯出しジャッキはリモコンの操作によりジ
    ャッキ部分を上下動させられるようになっていることを
    特徴とする大型機器の運搬装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送台車が2台連結され、一方のマ
    スター車両と他方のスレーブ車両とがケーブル又は無線
    により電気的に接続されており、制御装置により両車両
    の動作が制御されるようになっている請求項1記載の運
    搬装置。
  3. 【請求項3】 1対の搬送台車を用いて建築現場等に使
    用する大型機器を所定の位置まで搬入し据え付けるため
    の方法であって、 各搬送台車上に芯出しジャッキを搭載し、 各搬送台車に、前輪側となる駆動輪、後輪側となる従動
    輪、プラットフォーム、走行方向変換用のハンドルレバ
    ー、バッテリ及びモータを用意し、 前記従動輪には前後進輪と横行輪を切り換え可能に用意
    し、 大型機器を搬送台車上に載置し、 駆動輪に連結されたハンドルレバーを操作して従動輪と
    の共働により180°以上進行方向を変化させながら大
    型機器を所定の位置まで搬入し、 前記芯出しジャッキをリモコン操作しジャッキ部分を上
    下動させて大型機器を所定の位置に据え付けることを特
    徴とする大型機器の搬入据付方法。
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