JP2001020915A - ジョイント継手 - Google Patents

ジョイント継手

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JP2001020915A
JP2001020915A JP11194544A JP19454499A JP2001020915A JP 2001020915 A JP2001020915 A JP 2001020915A JP 11194544 A JP11194544 A JP 11194544A JP 19454499 A JP19454499 A JP 19454499A JP 2001020915 A JP2001020915 A JP 2001020915A
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insert
holder
segment
taper lock
joint
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Application number
JP11194544A
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English (en)
Inventor
Hidehiko Tateiwa
秀彦 立岩
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Kumagai Technos Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Technos Co Ltd
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Publication date
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  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作誤差や組み付け誤差を吸収できる、2つ
の物を連結するジョイント継手を提供すること。 【解決手段】 新設セグメント(12)と既設セグメン
ト(14)とを連結するジョイント継手(10)は、端
面から軸線方向へ伸びるように開けた孔(23)と孔の
軸線に沿って伸びる複数のスリット(24)とを有し、
新設セグメントに設けられたインサート(16)と、イ
ンサートの孔に進入してインサートを拡大させる、既設
セグメントに設けられたテーパロック(18)と、テー
パロックと同軸となるように既設セグメントに設けられ
た筒状のホルダ(20)とを備える。ホルダは、拡大さ
れたインサートをテーパロックと相まって保持する。ホ
ルダ及びテーパロックは、軸線に交差する径方向へ移動
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はジョイント継手に関
し、例えば、ユニット住宅において1つのユニットを既
に所定位置に配置した別のユニットに連結したり、シー
ルド工法によってトンネルを掘進する際、新設セグメン
トを既設セグメントに連結したりする場合のように、連
結した2つの物を、何らかの突発事故が生じない限り、
連結後に分離する必要がない場合に特に有用であるジョ
イント継手に関する。
【0002】
【従来の技術】2つの物を連結するには、一般に、ボル
ト・ナットによる締め付け結合が多用されている。これ
は繰り返しの連結と分離とが可能である利点を有する
が、反面、その締め付けに比較的時間が掛かるため煩雑
であり、作業性が悪い。そこで、例えば、シールド工法
によってトンネルを掘進する場合の既設セグメントと新
設セグメントの連結のように、連結した後は分離する必
要がない2つの物の連結には、特殊な形態のジョイント
継手を使用することがある。
【0003】このようなジョイント継手として、端面か
ら開けた孔とこの孔の軸線に沿って端面から伸びる複数
のスリットとを有する拡張スリーブと、コーン形状の拡
張子と、入口孔より大きな中くり部を有する筒状金具と
を備えるものが提案されている(特開平7-247796号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記提案に係るジョイ
ント継手では、拡張スリーブが一方のセグメントに、拡
張子と筒状金具とが他方のセグメントにそれぞれ固定さ
れた状態で取り付けられているため、セグメントの製作
誤差や組み付け誤差が生じたとき、拡張スリーブと拡張
子及び筒状金具との係合に支障をきたし、2つのセグメ
ントの連結が困難となる。
【0005】本発明は、製作誤差や組み付け誤差を吸収
できる、2つの物を連結するジョイント継手を提供す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】本発明
は、2つの物の1つを他に向けて移動するか、又は2つ
の物を互いに対する物に向けて移動することによって2
つの物を連結するジョイント継手である。このジョイン
ト継手は、端面から前記物の移動方向へ伸びるように開
けた孔とこの孔の軸線に沿って端面から伸びる複数のス
リットとを有し、一方の物に設けられたインサートと、
このインサートの孔に進入してインサートを拡大させ
る、他方の物に設けられたテーパロックと、このテーパ
ロックと同軸となるように前記他方の物に設けられた筒
状のホルダであって前記インサートを受け入れ、かつ、
拡大されたインサートを前記テーパロックと相まって保
持するホルダとを備える。前記インサートは、又は前記
テーパロックと前記ホルダは、前記物の移動方向に交差
する方向へ移動可能である。
【0007】2つの物の1つが他に向けて移動するか、
又は2つの物が互いに対する物に向けて移動するとき、
インサートの軸線とテーパロック及びホルダの軸線とが
一致した状態、つまり調芯した状態であれば、物の移動
につれてインサートがホルダに受け入れられ、テーパロ
ックがインサートの孔に進入し、インサートは次第に拡
大される。
【0008】インサートとテーパロック及びホルダとが
調芯してない状態であるとき、物が移動すると、インサ
ートがホルダに受け入れられる。そうすると、インサー
トがテーパロック又はホルダの作用により、又はテーパ
ロック及びホルダがインサートの作用により、移動方向
に交差する方向へ移動し、インサートとテーパロック及
びホルダとは自動的に調芯される。その後は、物の移動
につれてテーパロックがインサートの孔に進入し、イン
サートが次第に拡大される。移動が完了すると、拡大さ
れたインサートはホルダとテーパロックとによって保持
される。
【0009】物の移動につれて、インサートとテーパロ
ック及びホルダとを自動的に調芯するため、インサート
は偏心することなくテーパロック及びホルダと係合する
ことができる。
【0010】物に製作誤差や組み付け誤差が生じても、
その誤差を吸収することができ、2つの物を確実に連結
することができる。また、インサートとテーパロック及
びホルダとが偏心していないため、2つの物に引っ張り
力が働いたとき、ジョイント継手として均一な力を生じ
させることができる。
【0011】ボルト・ナット結合に代えて使用できるも
のであり、作業性がよい。
【0012】本発明はまた、新設セグメントをトンネル
の軸線方向へ既設セグメントに向けて移動することによ
って2つのトンネル用セグメントを連結するジョイント
継手である。このジョイント継手は、端面からトンネル
の軸線方向へ伸びるように開けた孔とこの孔の軸線に沿
って端面から伸びる複数のスリットとを有し、前記既設
セグメント及び前記新設セグメントの一方のセグメント
に設けられたインサートと、このインサートの孔に進入
してインサートを拡大させる、前記既設セグメント及び
前記新設セグメントの他方のセグメントに設けられたテ
ーパロックと、このテーパロックと同軸となるように前
記他方のセグメントに設けられた筒状のホルダであって
前記インサートを受け入れ、かつ、拡大されたインサー
トを前記テーパロックと相まって保持するホルダとを備
える。前記インサートは、又は前記テーパロックと前記
ホルダは、トンネルの軸線に交差する径方向へ移動可能
である。
【0013】新設セグメントを既設セグメントに向けて
移動するとき、前述したところと同じ作用によって、イ
ンサートとテーパロック及びホルダとは自動的に調芯さ
れる。
【0014】新設セグメントの移動につれて、インサー
トとテーパロック及びホルダとを自動的に調芯するた
め、インサートは偏心することなくテーパロック及びホ
ルダと係合することができる。これによって、新設セグ
メントは既設セグメントの正しい位置に取り付けられ
る。
【0015】新設セグメント又は既設セグメントに製作
誤差や組み付け誤差が生じても、その誤差を吸収するこ
とができるため、優れた作業性を維持しつつ、新設セグ
メントを既設セグメントに確実に連結することができ
る。
【0016】別の発明では、前記インサートは、前記既
設セグメント及び前記新設セグメントの一方のセグメン
トに固定され、前記既設セグメント及び前記新設セグメ
ントの他方のセグメントは、前記ホルダを径方向へ移動
可能に収容し、前記他方のセグメントに固定されたハウ
ジングを備える。
【0017】さらに別の発明では、前記ホルダは、前記
既設セグメント及び前記新設セグメントの他方のセグメ
ントに固定され、前記既設セグメント及び前記新設セグ
メントの一方のセグメントは、前記インサートを径方向
へ移動可能に収容し、前記一方のセグメントに固定され
たインサートケースを備える。
【0018】インサートを既設セグメント及び新設セグ
メントの一方のセグメントの所定位置に固定し、ホルダ
を収容したハウジングを既設セグメント及び新設セグメ
ントの他方のセグメントの所定位置に固定することによ
って、又はホルダを既設セグメント及び新設セグメント
の他方のセグメントの所定位置に固定し、インサートを
収容したインサートケースを既設セグメント及び新設セ
グメントの一方のセグメントの所定位置に固定すること
によって、調芯機能を確保できる。
【0019】さらに別の発明では、前記インサートは前
記新設セグメントに設けられ、前記ホルダは前記既設セ
グメントに設けられ、前記テーパロックは、前記ホルダ
に軸線方向へ移動可能に収容されている。
【0020】テーパロックがインサートの孔に進入する
とき、テーパロックは押し戻された状態にある。この状
態でインサートを拡大するため、インサートとの間に大
きな摩擦が生じている。そのため、インサートに引っ張
り力が働くと、テーパロックはインサートと一緒に移動
するようになり、ホルダと相まって拡大されたインサー
トを保持する機能が増大する。
【0021】
【発明の実施の形態】ジョイント継手10は、断面状態
の図1及び図2を参照すると、2つの物12,14の1
つを他に向けて移動するか、又は2つの物12,14を
互いに対する物に向けて移動することによって2つの物
12,14を連結するもので、インサート16と、テー
パロック18と、ホルダ20とを備える。
【0022】図示の実施例では物12は、シールド工法
によってトンネルを掘進する場合の新設セグメントであ
り、物14は既設セグメントである。シールド工法で
は、周知のように、複数の新設セグメントをトンネルの
周方向に連結して環状の1スパンを形成すると共に、こ
の1スパンに含まれる複数の新設セグメントと、この1
スパンに先立って形成した別の1スパンに含まれる複数
の既設セグメントとをトンネルの軸線方向に連結して堅
固な覆工を得る。ジョイント継手10は、トンネルの軸
線方向Aにおいて隣り合って位置する新設セグメント1
2と既設セグメント14とを連結する。
【0023】この実施例のように、新設セグメント12
を既設セグメント14に連結する場合、既設セグメント
14は固定されているため、新設セグメント12を既設
セグメント14に向けて移動する。シールド工法では、
シールドと既設セグメントとの間に新設セグメントを置
き、シールドに設けたジャッキによって新設セグメント
を既設セグメントに押し付ける。この動作を利用して、
新設セグメント12を既設セグメント14に向けて移動
させ、連結することができる。
【0024】2つの物12,14は、前記セグメントの
他、ユニット住宅を建設する際のユニットなど、従来ボ
ルト・ナット又はリベット結合していた2つの物であっ
て連結後に分離する必要のない物の連結に使用できる。
【0025】ジョイント継手10のインサート16は、
端面22から物の移動方向、図示の実施例ではトンネル
の軸線方向Aへ伸びるように開けた孔23と、孔23の
軸線に沿って端面22から伸びる複数のスリット24と
を有し、新設セグメント12に設けられている。4つの
スリット24を孔23の回りに90°の間隔をおいて配
置することが好ましい。
【0026】図示の実施例では、鋼棒26の先端部をイ
ンサート16として形成すると共に、鋼棒26の残部を
新設セグメント12に埋設してアンカとしてある。さら
に、補強プレート28を鋼棒26に溶接し、新設セグメ
ント12の端面に固定したエンドプレート30に当てが
って補強してある。
【0027】ジョイント継手10のテーパロック18
は、インサート16の孔23に進入してインサート16
を拡大させるものであり、他方の物である既設セグメン
ト14に、テーパロック18の軸線がインサート16の
軸線と一致するように設けられている。
【0028】図示の実施例では、テーパロック18はイ
ンサート16に対面する先端32側から後端33側に向
けて末広となる円錐台状に形成されたテーパ面34を有
し、テーパ面34の後方に拡大部35が一体に設けられ
ている。テーパロック18の先端32の外径はインサー
ト16の孔23より数mmないし数十mm小さくし、テーパ
面34の拡大部35との接続部の外径はインサート16
の孔23より数mmないし数十mm大きくする。テーパロッ
ク18は金属ブロックを切削して作ることができる。
【0029】ジョイント継手10のホルダ20は、テー
パロック18と同軸となるように前記他方の物である既
設セグメント14に設けられた筒状のものである。ホル
ダ20は、インサート16を受け入れ、かつ、テーパロ
ック18によって拡大されたインサート16をテーパロ
ック18と相まって保持する。
【0030】図示の実施例では、ホルダ20は入口傾斜
面38と、中間円筒面39と、後方傾斜面40とを連続
した形態の内周面を有する。入口傾斜面38は、インサ
ート16を受け入れ易くするために、中間円筒面39か
らインサート16に対面する先端41に向けて末広状と
なっている。一方、後方傾斜面40は、テーパロック1
8によって拡大されたインサート16をテーパロック1
8と相まって保持するために、中間円筒面39から後方
へ向けて末広状となっている。ホルダ20の後方傾斜面
40は、ホルダ20の軸線を含む仮想面で切断した断面
において、テーパロック18のテーパ面34と実質的に
平行となるように傾斜することが好ましい。ホルダ20
の中間円筒面39の口径は、インサート16の外径より
わずかに大きくなるように定める。ホルダ20は金属ブ
ロックを切削して作ることができる。
【0031】インサート16を物の移動方向である軸線
方向Aと交差する方向へ移動可能に形成するか、又はテ
ーパロック18とホルダ20を軸線方向Aと交差する方
向へ移動可能に形成する。
【0032】図1ないし図3に示した実施例では、円筒
状のハウジング44が既設セグメント14に固定され、
ホルダ20がハウジング44内に収容され、テーパロッ
ク18がホルダ20内に収容されている。分解状態の図
3に示すように、ホルダ20の外周面42を一定外径D
1の円筒面として形成し、外径D1をハウジング44の内
周面の内径D2より数mm小さくする。その結果、ホルダ
20をハウジング44内に収容すると、d=(D2
1)/2の調芯代がホルダ20の径方向にできる。ハ
ウジング44の端面に環状のストッパ46を溶接し、一
方、ホルダ20に段部43を設け、段部43をストッパ
46に差し込んでホルダ20をハウジング44内に収容
する場合、段部43とストッパ46との間にも同じ調芯
代ができるようにする。
【0033】図示の実施例では、テーパロック18は、
ホルダ20に軸線方向へ移動可能に収容されている。ス
トッパ46を取り付けた端部とは反対のホルダ20の端
部にくり抜き孔48を加工する。このくり抜き孔48の
口径D3をテーパロック18の拡大部35の外径D4とほ
ぼ同じ大きさとし、くり抜き孔48の軸線方向の長さL
1を拡大部35の長さL2より長くし、いわゆる動きばめ
でテーパロック18の拡大部35がくり抜き孔48を移
動できるように形成する。
【0034】ホルダ20をハウジング44内に収容し、
テーパロック18をホルダ20内に収容し、エンドプレ
ート50をハウジング44に溶接する。さらに、鋼棒5
2をエンドプレート50に溶接し、これを既設セグメン
ト14に埋めてアンカとする。この態様によれば、テー
パロック18はそれ自体を固定することなく、ホルダ2
0と同軸に保持されているため、ホルダ20の径方向へ
の調芯移動に従って常にホルダ20と一緒に移動するこ
ととなり、調芯が簡単になる。
【0035】断面状態の図4及び図5に示したジョイン
ト継手60は、2つの物12,14の1つを他に向けて
移動するか、又は2つの物12,14を互いに対する物
に向けて移動することによって2つの物12,14を連
結するもので、インサート62と、テーパロック64
と、ホルダ66とを備える。2つの物12,14は、そ
れぞれ新設セグメント及び既設セグメントである。
【0036】ジョイント継手60のインサート62は、
端面68から物の移動方向、図示の実施例ではトンネル
の軸線方向Aへ伸びるように開けた孔69と、孔69の
軸線に沿って端面68から伸びる複数のスリット70と
を有し、新設セグメント12に設けられている。4つの
スリット(図4には3つを示してある)70が孔69の
回りに90°の間隔をおいて配置されている。
【0037】図示の実施例では、鋼棒72の先端に円筒
部75を有するインサートケース74を溶接して鋼棒7
2及びインサートケース74を新設セグメント12に埋
設してアンカとしてある。インサート62は、インサー
トケース74の円筒部75に径方向の調芯代d1をもっ
て差し込まれた拡径部71を有する。拡径部71は、イ
ンサートケース74の円筒部75に溶接された環状のガ
イドプレート76によって抜けが防止され、インサート
ケース74内に収容されている。ガイドプレート76と
インサート62の拡径部71を除く部分との間にも径方
向の調芯代d1が設けられており、インサート62は径
方向へ移動可能である。
【0038】テーパロック64とホルダ66とは、図1
ないし図3に示したテーパロック18及びホルダ20と
それぞれ実質的に同じ構造であるが、ホルダ66は既設
セグメント14に埋設され、固定されている。すなわ
ち、テーパロック64を軸線方向へ移動可能に収容した
ホルダ66にエンドプレート78を溶接し、鋼棒80を
エンドプレート78に溶接し、ホルダ66とエンドプレ
ート78と鋼棒80とが既設セグメント14に埋設さ
れ、固定されている。ホルダ66の開口側には環状の補
強プレート82が溶接されている。
【0039】次に、前述の実施例に係るジョイント継手
10の作用を説明する。新設セグメント12が既設セグ
メント14に向けて移動するとき、インサート16の軸
線とテーパロック18及びホルダ20の軸線とが一致し
た状態、つまり調芯した状態であれば、新設セグメント
12の移動につれてインサート16がホルダ20に受け
入れられ、テーパロック18がインサート16の孔23
に進入し、インサート16は次第に拡大される。
【0040】インサート16とテーパロック18及びホ
ルダ20とが調芯してない状態であるとき、新設セグメ
ント12が移動すると、インサート16がホルダ20に
受け入れられる。そうすると、テーパロック18及びホ
ルダ20が移動方向に交差する径方向へ移動し、インサ
ート16とテーパロック18及びホルダ20とは自動的
に調芯される。すなわち、インサート16が軸線方向へ
の移動によって最初に接触するのがテーパロック18で
あれば、テーパロック18はインサート16によって調
芯され、インサート16が最初に接触するのがホルダ2
0であれば、ホルダ20はインサート16によって調芯
される。その後は、新設セグメント12の移動につれて
テーパロック18がインサート16の孔23に進入し、
インサート16が次第に拡大される。新設セグメント1
2の移動が完了すると、拡大されたインサート16はホ
ルダ20の後方傾斜面40とテーパロック18のテーパ
面34とによって保持される。
【0041】図4及び図5に示したジョイント継手60
では、インサート62とテーパロック64及びホルダ6
6とが調芯してない状態であるとき、新設セグメント1
2が移動すると、インサート62がホルダ66に受け入
れられる。そうすると、インサート62が移動方向に交
差する径方向へ移動し、インサート62とテーパロック
64及びホルダ66とは自動的に調芯される。すなわ
ち、インサート62が軸線方向への移動によって最初に
接触するのがテーパロック64であれば、インサート6
2はテーパロック64によって調芯され、インサート6
2が最初に接触するのがホルダ66であれば、インサー
ト62はホルダ66によって調芯される。
【0042】前述の実施例では、インサート16,62
が新設セグメント12に設けられ、テーパロック18,
64とホルダ20,66とが既設セグメント14に設け
られているが、これは逆にすることもできる。すなわ
ち、インサートを既設セグメントに、テーパロック及び
ホルダを新設セグメントに設けてもよい。
【0043】ジョイント継手によって連結すべき2つの
物が例えばユニット住宅のユニットである場合、一方の
ユニットを水平方向へ移動したり、鉛直方向へ移動した
りすることによって他方のユニットに連結することがで
きる。その場合には、図示したインサートやテーパロッ
ク、ホルダをそれぞれ水平に配置したり、又は鉛直に配
置したりすることによって対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るジョイント継手の実施例の軸線
を含む仮想面で切断した断面図で、インサートがテーパ
ロック及びホルダと係合する前の状態を示している。
【図2】 本発明に係るジョイント継手の実施例の軸線
を含む仮想面で切断した断面図で、インサートがテーパ
ロック及びホルダと係合した後の状態を示している。
【図3】 ホルダと、テーパロックと、ハウジングとを
分解した断面図である。
【図4】 本発明に係るジョイント継手の別の実施例の
軸線を含む仮想面で切断した断面図で、インサートがテ
ーパロック及びホルダと係合する前の状態を示してい
る。
【図5】 本発明に係るジョイント継手の別の実施例の
軸線を含む仮想面で切断した断面図で、インサートがテ
ーパロック及びホルダと係合した後の状態を示してい
る。
【符号の説明】
10,60 ジョイント継手 12 新設セグメント 14 既設セグメント 16,62 インサート 18,64 テーパロック 20,66 ホルダ 44 ハウジング 74 インサートケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16B 19/04 E04B 1/60 503C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの物の1つを他に向けて移動する
    か、又は2つの物を互いに対する物に向けて移動するこ
    とによって2つの物を連結するジョイント継手であっ
    て、 端面から前記物の移動方向へ伸びるように開けた孔と、
    この孔の軸線に沿って端面から伸びる複数のスリットと
    を有し、一方の物に設けられたインサートと、このイン
    サートの孔に進入してインサートを拡大させる、他方の
    物に設けられたテーパロックと、 このテーパロックと同軸となるように前記他方の物に設
    けられた筒状のホルダであって前記インサートを受け入
    れ、かつ、拡大されたインサートを前記テーパロックと
    相まって保持するホルダとを備え、 前記インサートは、又は前記テーパロックと前記ホルダ
    は、前記物の移動方向に交差する方向へ移動可能であ
    る、ジョイント継手。
  2. 【請求項2】 新設セグメントをトンネルの軸線方向へ
    既設セグメントに向けて移動することによって2つのト
    ンネル用セグメントを連結するジョイント継手であっ
    て、 端面からトンネルの軸線方向へ伸びるように開けた孔
    と、この孔の軸線に沿って端面から伸びる複数のスリッ
    トとを有し、前記既設セグメント及び前記新設セグメン
    トの一方のセグメントに設けられたインサートと、 このインサートの孔に進入してインサートを拡大させ
    る、前記既設セグメント及び前記新設セグメントの他方
    のセグメントに設けられたテーパロックと、 このテーパロックと同軸となるように前記他方のセグメ
    ントに設けられた筒状のホルダであって前記インサート
    を受け入れ、かつ、拡大されたインサートを前記テーパ
    ロックと相まって保持するホルダとを備え、 前記インサートは、又は前記テーパロックと前記ホルダ
    は、トンネルの軸線に交差する径方向へ移動可能であ
    る、ジョイント継手。
  3. 【請求項3】 前記インサートは、前記既設セグメント
    及び前記新設セグメントの一方のセグメントに固定さ
    れ、前記既設セグメント及び前記新設セグメントの他方
    のセグメントは、前記ホルダを径方向へ移動可能に収容
    し、前記他方のセグメントに固定されたハウジングを備
    える、請求項2に記載のジョイント継手。
  4. 【請求項4】 前記ホルダは、前記既設セグメント及び
    前記新設セグメントの他方のセグメントに固定され、前
    記既設セグメント及び前記新設セグメントの一方のセグ
    メントは、前記インサートを径方向へ移動可能に収容
    し、前記一方のセグメントに固定されたインサートケー
    スを備える、請求項2に記載のジョイント継手。
  5. 【請求項5】 前記インサートは前記新設セグメントに
    設けられ、前記ホルダは前記既設セグメントに設けら
    れ、前記テーパロックは、前記ホルダに軸線方向へ移動
    可能に収容された、請求項3又は4に記載のジョイント
    継手。
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